JP2012030364A - 印刷機 - Google Patents

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JP2012030364A JP2008298371A JP2008298371A JP2012030364A JP 2012030364 A JP2012030364 A JP 2012030364A JP 2008298371 A JP2008298371 A JP 2008298371A JP 2008298371 A JP2008298371 A JP 2008298371A JP 2012030364 A JP2012030364 A JP 2012030364A
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Ryusuke Kimoto
隆介 木本
Shigeo Makino
重雄 牧野
Fumito Kajitani
史人 梶谷
Yukikazu Shoji
幸和 小路
Yoshiaki Kanda
義昭 神田
Yasunori Tanabe
康紀 田邊
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Abstract

【課題】印刷機において、印刷ユニットにおける各ローラでのインキの水分量を調整することで良好なインキの転写性及び画像形成性を確保して印刷品質の向上を図る。
【解決手段】インキつぼ35、インキ元ローラ36、受渡しローラ37、練ローラ38、往復ローラ39、インキ着ローラ40、版胴32、ブランケット胴31を直列に対接して構成し、調湿空気供給手段として、練ローラ38と往復ローラ39との対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給する第1噴射ノズル51と、往復ローラ39とインキ着ローラ40との対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給する第2噴射ノズル52と、インキ元ローラ36と受渡しローラ37との対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給する第3噴射ノズル53とを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、オフセット枚葉印刷機やオフセット輪転印刷機などの印刷ユニットにて、水性インキの水分率(水分量)を調整可能な印刷機に関するものである。
一般に、オフセット輪転印刷機は、給紙装置とインフィード装置と印刷装置と乾燥装置と冷却装置とウェブパス装置と折り装置と排紙装置とから構成されている。給紙装置は、2つの巻取体(ウェブロール)が装着されるリールスタンドを有しており、一方の巻取体から引き出されて走行しているウェブを、他方の巻取体のウェブに接続することで、連続的にウェブを供給可能な印刷機を有している。インフィード装置は、給紙装置の巻取体から引き出されたウェブを所定の速度で印刷装置に供給するものである。印刷装置は、一般的にブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色それぞれに対応した4組の印刷ユニットがウェブ走行方向に沿って並設されている。乾燥装置は、印刷装置により印刷が施されたウェブ上のインキを乾燥させるためのものであり、冷却装置は、乾燥装置での乾燥後の過剰な熱を蓄えるウェブを適当な温度まで冷却するものである。ウェブパス装置は、乾燥されて冷却されたウェブを搬送するものであり、折り装置は、ウェブを縦折りされた後に裁断し、所定の大きさに折り畳んで折帳を形成するものであり、排紙装置は、折り畳まれた折帳を機外へ搬出するものである。
従って、給紙装置により巻取体からロール状のウェブが引き出され、このウェブがインフィード装置により所定の速度で印刷装置に供給され、この印刷装置における各印刷ユニットにより多色印刷が施され、印刷されたウェブは、乾燥装置でインキが乾燥され、冷却装置で冷却され、ウェブパス装置を経て搬送された折り装置により折帳が作成され、排紙装置により搬出される。
このようなオフセット輪転印刷機における印刷装置の各印刷ユニットは、両面印刷機の場合、水平に搬送されるウェブの上下に、インキ供給装置と、インキ着ローラと、版胴と、ブランケット胴がそれぞれ対称に配置されている。インキ供給装置は、インキつぼ装置を有し、インキつぼのインキをインキ元ローラやインキ受渡ローラなどを介してインキローラ群に受け渡し、その後、インキ着ローラに供給するものである。そして、インキ着ローラと版胴とブランケット胴は順に対接しており、版胴には表面に版が装着されており、ブランケット胴は、版胴に供給されたインキを絵柄としてウェブに転写することができる。
従って、インキ供給装置の各ローラを回転すると、インキ元ローラにより供給量が調整されたインキが、インキつぼから呼び出しローラに供給され、インキローラ群で適度に練られ、薄膜を形成した後にインキ着ローラから版胴の版面に供給され、版面に付着したインキがブランケット胴に転写され、対向するブランケット胴との間でウェブが挟持されることで、このウェブに所定の印圧が掛けられてブランケット胴のインキを絵柄として転写される。
上述した印刷装置の印刷ユニットでは、油性インキが用いられて印刷が行われる。この油性インキは、一般に、その粘性が高いことから、インキ供給装置として多数の練ローラを設け、且つ、複数のインキ着ローラを設けている。そのため、構造が大型化してしまう。また、油性インキは、顔料、インキ用樹脂、石油系溶剤などを主成分として形成されており、石油系溶剤として、VOC(揮発性有機溶剤)が用いられており、地球環境保全や労働環境保全の面で好ましくない。そのため、油性インキに代えてVOCを含まない水性インキを用いて印刷を行うことが提案されている。
水性インキを用いた印刷機としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された印刷ユニットでは、インキユニットと、水性インキを収容するのに適した版板を支持する版胴と、印刷ブランケットを支持するブランケット胴を設けると共に、版板、印刷ブランケット、インキユニットのうちの1つまたは2つ以上のインキ保持面を、水性インキを用いた印刷に適した所定の温度に維持するための冷却ユニットを設けている。
また、特許文献2では、インキ着ローラ上の水性インキの水分量を低下させるインキ水分量低下手段として、インキ着ローラにおける水性インキの転写部分を覆うカバーと、このカバーに覆われた空間部を除湿する除湿装置を設けている。
特表2000−506091号公報 特開2008−207485号公報
上述したように、水性インキを用いた印刷機では、この水性インキがインキの転写性や画像形成性などに対して良好となるように水分率を調整する必要がある。しかし、インキが各ローラや版胴、ブランケット胴を通して転写していく間に、乾燥などによりその水分率が変化し、インキの転写性や画像形成性が低下し、ウェブでの印刷品質が低下してしまうおそれがある。
上述した各特許文献では、水性インキを用いた印刷に適した所定の温度に維持するための冷却ユニットを設けたり、インキ着ローラにおける水性インキの転写部分を覆うカバー及びカバーに覆われた空間部を除湿する除湿装置を設けている。これにより良好なインキの転写性や画像形成性が確保されるものの、更なるインキの転写性や画像形成性の向上が望まれている。
本発明は上述した課題を解決するものであり、印刷ユニットにおける各ローラでのインキの水分量を調整することで良好なインキの転写性及び画像形成性を確保して印刷品質の向上を図った印刷機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明の印刷機は、水性インキまたは水溶性インキを供給するインキ供給手段と、該インキ供給手段からインキが受け渡されるインキローラ群と、該インキローラ群からインキが受け渡される版胴と、該版胴に対接して該版胴に供給されたインキを絵柄として印刷用紙に転写するブランケット胴と、前記インキローラ群における少なくとも一組のローラの対接部にその回転方向の下流側から調湿空気を供給する調湿空気供給手段と、を備えることを特徴とするものである。
請求項2の発明の印刷機では、前記インキ供給手段は、予め設定された所定粘性の水性インキまたは水溶性インキを貯留するインキ貯留部と、該インキ貯留部のインキを供給するインキ元ローラとを有し、前記インキローラ群は、前記インキ元ローラのインキを受け渡す受渡しローラと、該受渡しローラから受け渡されたインキを練る練ローラと、該練ローラにより練られたインキを幅方向に広げる往復ローラと、該往復ローラから受け渡されたインキを版胴に供給するインキ着ローラとを有し、前記調湿空気供給手段は、前記練ローラと前記往復ローラとの対接部または前記往復ローラと前記インキ着ローラとの対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給することを特徴としている。
請求項3の発明の印刷機では、前記調湿空気供給手段は、前記インキ元ローラと前記受渡しローラとの対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給することを特徴としている。
請求項4の発明の印刷機では、前記調湿空気供給手段は、前記版胴と前記ブランケット胴との対接部にその回転方向の下流側から除湿空気を供給することを特徴としている。
請求項5の発明の印刷機では、雰囲気湿度を検出する湿度検出器と、前記湿度検出器が検出した雰囲気湿度に基づいて前記調湿空気供給手段が供給する調湿空気の湿度を設定する制御手段とを設けることを特徴としている。
請求項6の発明の印刷機では、前記調湿空気供給手段は、調湿空気を生成する調湿空気源と、前記インキローラ群における少なくとも一組のローラの対接部に対向してローラ軸方向に沿って配置される噴射ノズルと、前記調湿空気源の調湿空気を前記噴射ノズルに供給するファンとを有することを特徴としている。
請求項7の発明の印刷機では、前記噴射ノズルに噴射量調節手段が設けられることを特徴としている。
請求項8の発明の印刷機では、前記ファンは、シロッコファンであることを特徴としている。
請求項9の発明の印刷機では、前記ブランケット胴または印刷用紙に加湿空気を供給する加湿空気供給手段を設けることを特徴としている。
請求項1の発明の印刷機によれば、水性インキまたは水溶性インキを供給するインキ供給手段と、インキ供給手段からインキが受け渡されるインキローラ群と、インキローラ群からインキが受け渡される版胴と、版胴に対接して版胴に供給されたインキを絵柄として印刷用紙に転写するブランケット胴と、インキローラ群における少なくとも一組のローラの対接部にその回転方向の下流側から調湿空気を供給する調湿空気供給手段とを設けている。従って、インキ供給手段からインキがインキローラ群を介して版胴に受け渡され、この版胴からブランケット胴に受け渡され、このインキを絵柄として印刷用紙に転写するとき、調湿空気供給手段は、インキローラ群における少なくとも一組のローラの対接部にその回転方向の下流側から調湿空気を供給している。そのため、ローラの対接部に供給された調湿空気は、ローラの回転により発生する周面の流れに同伴し、一組のローラの周面に沿って流れることで、ローラの表面に付着したインキにおける水分量が調節されることとなり、インキの良好な転写性を確保することができると共に、良好な画像形成性を確保することができ、その結果、印刷品質を向上することができる。
請求項2の発明の印刷機によれば、インキ供給手段としてインキ貯留部とインキ元ローラとを設け、インキローラ群として受渡しローラと練ローラと往復ローラとインキ着ローラを設け、調湿空気供給手段は、練ローラと往復ローラとの対接部または往復ローラとインキ着ローラとの対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給するので、インキ中の水分が比較的蒸発しやすい往復ローラに対して加湿空気を供給することで、インキにおける水分量が上昇するように調節されることとなり、インキの良好な転写性を確保することができる。
請求項3の発明の印刷機によれば、調湿空気供給手段は、インキ元ローラと受渡しローラとの対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給するので、インキ元ローラと受渡しローラとの対接部では、スリップによりインキ中の水分が比較的蒸発しやすいため、ここに加湿空気を供給することで、インキにおける水分量が上昇するように調節されることとなり、インキの良好な転写性を確保することができる。
請求項4の発明の印刷機によれば、調湿空気供給手段は、版胴とブランケット胴との対接部にその回転方向の下流側から除湿空気を供給するので、インキ中の水分が過剰となりやすい版胴やブランケット胴に対して除湿空気を供給することで、インキにおける水分量が低下するように調節されることとなり、良好な画像形成性を確保することができる。
請求項5の発明の印刷機によれば、雰囲気湿度を検出する湿度検出器と、湿度検出器が検出した雰囲気湿度に基づいて調湿空気供給手段が供給する調湿空気の湿度を設定する制御手段とを設けるので、調湿空気供給手段は雰囲気湿度に応じた適正湿度の調湿空気を供給することができ、ローラの表面に付着したインキにおける水分量を適正に調節することができる。
請求項6の発明の印刷機によれば、調湿空気供給手段として、調湿空気を生成する調湿空気源と、インキローラ群における少なくとも一組のローラの対接部に対向してローラ軸方向に沿って配置される噴射ノズルと、調湿空気源の調湿空気を噴射ノズルに供給するファンとを設けるので、ローラの対接部におけるローラ軸方向に対して均一な調湿空気を供給することができる。
請求項7の発明の印刷機によれば、噴射ノズルに噴射量調節御手段を設けるので、ローラ軸方向におけるインキ付着量に応じて加湿空気量を調整することができ、ローラの対接部におけるローラ軸方向に対して適正な調湿空気を供給することができる。
請求項8の発明の印刷機によれば、ファンをシロッコファンとするので、構造の簡素化を可能とすることができる。
請求項9の発明の印刷機によれば、ブランケット胴または印刷用紙に加湿空気を供給する加湿空気供給手段を設けるので、ブランケット胴に対する印刷用紙の離間性が向上し、印刷用紙のばたつきを抑制することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る印刷機の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る印刷機における印刷ユニットを表す概略構成図、図2は、加湿空気の流れを説明するための概略図、図3は、実施例1の印刷機を表す概略構成図である。
実施例1の印刷機は、水性インキを用いたオフセット輪転印刷機であって、図3に示すように、給紙装置11と、インフィード装置12と、印刷装置13と、乾燥装置14と、冷却装置15と、ウェブパス装置16と、折り装置17と、排紙装置18とから構成されている。
給紙装置11は、2つの巻取体(ウェブロール)が装着されるリールスタンドを有しており、一方の巻取体から引き出されて走行しているウェブ(印刷用紙)を、他方の巻取体のウェブに接続することで、連続的にウェブを供給可能な紙継装置を有している。インフィード装置12は、給紙装置11のウェブを印刷装置13側に供給するものである。印刷装置13は、4つの水性インキ色である墨(Black)、藍(Cyan)、紅(Magenta)、黄(Yellow)ごとの4個の印刷ユニット21,22,23,24がウェブ走行方向に沿って並設されて構成されている。乾燥装置14は、印刷装置13により印刷が施されたウェブ上の水性インキを乾燥させるためのものであり、冷却装置15は、乾燥装置14での乾燥後の過剰な熱を蓄えるウェブを適当な温度まで冷却するものである。ウェブパス装置16は、乾燥されて冷却されたウェブを搬送するものであり、折り装置17は、ウェブを縦折りされた後に裁断し、所定の大きさに折り畳んで折帳を形成するものであり、排紙装置18は、折り畳まれた折帳を機外へ搬出するものである。
従って、給紙装置11により巻取体からロール状のウェブWが引き出され、インフィード装置12により印刷装置13に供給され、この印刷装置13にて、各印刷ユニット21,22,23,24により多色印刷が施され、印刷されたウェブWは、乾燥装置14で水性インキが乾燥され、冷却装置15で冷却され、ウェブパス装置16を経て搬送されて折り装置17により折帳が作成され、排紙装置18により搬出される。
ここで、本実施例のオフセット輪転印刷機にて、各印刷ユニット21,22,23,24は、ウェブWの表面及び裏面に同時に印刷する両面印刷機であって、使用する水性インキの色(墨、藍、紅、黄)が相違するだけで、その構成はほぼ同様のものとなっている。そのため、以下の説明では、一つの印刷ユニット21において、ウェブWの表面に印刷を施す構成についてのみ説明する。
印刷ユニット21において、図1に示すように、ウェブWの搬送経路における上方には、ブランケット胴31が配置されると共に、このブランケット胴31に対接して版胴32が配置されている。そして、版胴32の上方に、インキローラ群33とインキ供給装置34が配置されている。
このインキ供給装置34は、予め設定された所定粘性、つまり、所定水分率の水性インキまたは水溶性インキを貯留するインキ貯留部としてのインキつぼ35と、このインキつぼ35から図示しないインキキーにより調量されたインキを供給するインキ元ローラ36とを有している。また、インキローラ群33は、インキ元ローラ36のインキを受け渡す受渡しローラ37と、受渡しローラ37から受け渡されたインキを練る練ローラ38と、練ローラ38により練られたインキを幅方向に広げる往復ローラ39と、往復ローラ39から受け渡されたインキを版胴32に供給するインキ着ローラ40とを有している。
この場合、版胴32は、表面に図示しない版が装着された金属ローラであり、ブランケット胴31は、表面に弾力部としてのブランケットが装着されたゴムローラである。そして、インキ元ローラ36、受渡しローラ37、練ローラ38、往復ローラ39、インキ着ローラ40、版胴32、ブランケット胴31が直列をなして対接している。
従って、インキ元ローラ36により供給量が調整された水性インキが、インキつぼ35から受渡しローラ37に供給され、練ローラ38及び往復ローラ39を通ることで適度に練られ、薄膜を形成した後にインキ着ローラ40に供給され、このインキ着ローラ40から版胴32の版面に供給され、版面に付着したインキがブランケット胴31に転写され、裏面印刷を行うブランケット胴41との間でウェブWに所定の印圧が掛けられることで、ブランケット胴31のインキを絵柄としてウェブWの表面に転写することができる。
なお、往復ローラ39に対して、通水を行う図示しない通水機構が設けられており、この通水機構によって往復ローラ39の表面の温度制御を行うことで、インキの水分蒸発をコントロールする。
このように構成された本実施例のオフセット輪転印刷機における印刷ユニット21には、インキローラ群33における少なくとも一組のローラの対接部にその回転方向の下流側から調湿空気を供給する調湿空気供給手段が設けられている。
即ち、練ローラ38と往復ローラ39との対接部には、その回転方向の下流側に位置して第1噴射ノズル51が設けられると共に、往復ローラ39とインキ着ローラ40との対接部には、その回転方向の下流側に位置して第2噴射ノズル52が設けられている。また、インキ元ローラ36と受渡しローラ37との対接部には、その回転方向の下流側に位置して第3噴射ノズル53が設けられている。更に、版胴32とブランケット胴31との対接部には、その回転方向の下流側に位置して第4噴射ノズル54が設けられている。
各噴射ノズル51〜54には、ファン55〜58が連結され、各ファン55〜57は、加湿空気供給ライン59〜61により加湿空気供給源62が連結され、ファン58は、除湿空気供給ライン63により除湿空気供給源64が連結されている。そして、各ライン59〜61,63には、流量調整弁65〜68が装着されている。
第1噴射ノズル51は、練ローラ38と往復ローラ39との対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給することで、練ローラ38や往復ローラ39上のインキの水分量を増加させるものである。第2噴射ノズル52は、往復ローラ39とインキ着ローラ40との対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給することで、往復ローラ39とインキ着ローラ40上のインキの水分量を増加させるものである。第3噴射ノズル53は、インキ元ローラ36と受渡しローラ37との対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給することで、インキ元ローラ36と受渡しローラ37上のインキの水分量を増加させるものである。第4噴射ノズル54は、版胴32とブランケット胴31との対接部にその回転方向の下流側から除湿空気を供給することで、版胴32とブランケット胴31上のインキの水分量を低下させるものである。具体的には、加湿空気とは、ナノミストまたはミスト等であり、除湿空気とは、ドライ空気である。
そして、各ファン55〜58、流量調整弁65〜68、加湿空気供給源62、除湿空気供給源64は、制御装置69により制御可能となっている。この場合、印刷ユニット21における雰囲気湿度を検出する湿度検出器70を設け、制御装置69は、この湿度検出器70が検出した雰囲気湿度に基づいて各噴射ノズル51〜54が供給する調湿空気の湿度が最適となるように制御している。
即ち、制御装置69は、印刷ユニット21の雰囲気湿度に応じて、ファン55〜58、流量調整弁65〜68、加湿空気供給源62、除湿空気供給源64を制御する。例えば、印刷ユニット21の雰囲気湿度が適正湿度(例えば、60%)となるように加湿空気供給源62を駆動制御し、各噴射ノズル51〜53により噴射される加湿空気の湿度が調節される。なお、制御装置69は、使用されるインキの成分(水分率など)に応じて、ファン55〜58、流量調整弁65〜68、加湿空気供給源62、除湿空気供給源64を制御してもよい。
ここで、上述した本実施例のオフセット輪転印刷機における印刷ユニット21の作動について説明する。
インキつぼ35に貯留されるインキは、水、顔料、樹脂などから構成され、ロール間における良好な転写性が確保できるようにその水分率(水分量)が設定されている。各ローラが回転すると、インキ元ローラ36により調量された水性インキが、インキつぼ35から受渡しローラ37、練ローラ38、往復ローラ39を介してインキ着ローラ40に供給される。このインキの供給に際し、インキは、良好な転写性(インキの流動性)が確保できる水分率(水分量)に設定されており、適正にインキ着ローラ40に供給される。
このとき、第3噴射ノズル53は、インキ元ローラ36と受渡しローラ37との対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給する。インキ元ローラ36と受渡しローラ37とは、その回転数が相違することからスリップが発生し、インキから水分が蒸発しやすい。そのため、インキ元ローラ36と受渡しローラ37上のインキに対して水分量を増加させる。
また、第1噴射ノズル51は、練ローラ38と往復ローラ39との対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給する。第2噴射ノズル52は、往復ローラ39とインキ着ローラ40との対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給する。往復ローラ39は、通水を行うことでインキから水分が蒸発しやすい。そのため、練ローラ38と往復ローラ39とインキ着ローラ40上のインキの水分量を増加させる。
ここで、各噴射ノズル51〜53から噴射された加湿空気の流れについて説明する。例えば、図2に示すように、第2噴射ノズル52から往復ローラ39とインキ着ローラ40との対接部にその回転方向の下流側から供給された加湿空気は、各ローラ39,40の回転により発生する周面の流れに同伴し、各ローラ39,40の周面に沿って流れる。即ち、加湿空気は、往復ローラ39とインキ着ローラ40の周面に回転方向に沿って帯同することとなり、各ローラ39,40の表面に付着したインキに対して水分量が増加されることとなり、インキの良好な転写性が確保される。この場合、往復ローラ39とインキ着ローラ40との対接部における回転方向の下流側には、負圧領域が発生することから、まず、加湿空気が一時的に吸引され、続いて、各ローラ39,40の回転により発生する流れにより各ローラ39,40の周面に沿って流れる。
この場合、第1噴射ノズル51、第2噴射ノズル52、第3噴射ノズル53によりインキローラ群33を転写されるインキの水分量が適正に調節されることから、版胴32上の水性インキは水分量が上昇した状態にあり、流動性が向上して転写性が優れたものとなり、ブランケット胴31の表面に適正なインキの絵柄を転写することができる。
続いて、インキ着ローラ40に供給されたインキは、対接する版胴32に転写され、版胴32が回転することで、この版胴32に転写されたインキがブランケット胴31に受け渡される。このとき、第4噴射ノズル54は、版胴32とブランケット胴31との対接部にその回転方向の下流側から除湿空気を供給する。版胴32からブランケット胴31へ画線部のインキが転写されるとき、版胴32とブランケット胴31上のインキの水分量を低下させることで、その転写性が向上する。
その後、ブランケット胴31が回転することで、このブランケット胴31に転写されたインキの絵柄がウェブWに至ると、裏面印刷を行うブランケット胴41との間でウェブWに所定の印圧が掛けられ、ブランケット胴31のインキの絵柄がウェブWの表面に転写される。
なお、水性インキの転写性及び画像形成性は、印刷品質に直結するものであり、オペレータは、印刷ユニット21の雰囲気状態に応じて加湿空気供給源62及び除湿空気供給源64の駆動制御(ON/OFF制御または能力制御)を行う必要がある。また、上述したように、本実施例のオフセット輪転印刷機における印刷ユニット21は、ウェブWの表面及び裏面を同時に印刷する両面印刷機であることから、ウェブWの下方にも、上述した構成のブランケット胴41、版胴、インキローラ群、インキ供給装置、噴射ノズルなどが配置されており、インキの水分量を調整しながら印刷を行っている。また、本実施例のオフセット輪転印刷機は、4つの印刷ユニット21,22,23,24を有しており、その他の印刷ユニット22,23,24でも同様の作業を行っている。
このように実施例1の印刷機にあっては、インキつぼ35、インキ元ローラ36、受渡しローラ37、練ローラ38、往復ローラ39、インキ着ローラ40、版胴32、ブランケット胴31を直列に対接して構成し、調湿空気供給手段として、練ローラ38と往復ローラ39との対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給する第1噴射ノズル51と、往復ローラ39とインキ着ローラ40との対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給する第2噴射ノズル52とを設けている。
従って、インキつぼ35のインキがインキ元ローラ36、受渡しローラ37、練ローラ38、往復ローラ39、インキ着ローラ40、版胴32、ブランケット胴31から印刷用紙に転写されるとき、第1噴射ノズル51は、練ローラ38と往復ローラ39との対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給し、第2噴射ノズル52は、往復ローラ39とインキ着ローラ40との対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給する。そのため、ローラの対接部に供給された調湿空気は、ローラの回転により発生する周面の流れに同伴し、一組のローラの周面に沿って流れることで、ローラの表面に付着したインキにおける水分量が調節されることとなり、インキの良好な転写性を確保することができると共に、良好な画像形成性を確保することができ、その結果、印刷品質を向上することができる。
この場合、往復ローラ39では、インキ中の水分が比較的蒸発しやすいため、練ローラ38と往復ローラ39との対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給する第1噴射ノズル51と、往復ローラ39とインキ着ローラ40との対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給する第2噴射ノズル52との少なくともいずれか一方を設ければよく、これにより、インキにおける水分量が上昇するように調節されることとなり、インキの良好な転写性を確保することができる。また、第1噴射ノズル51と第2噴射ノズル52の両方を設けることで、往復ローラ39の全周にわたって加湿空気を供給することができ、更なる良好な転写性を確保することができる。
また、本実施例の印刷機では、インキ元ローラ36と受渡しローラ37との対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給する第3噴射ノズル53を設けている。インキ元ローラ36と受渡しローラ37との対接部では、スリップによりインキ中の水分が比較的蒸発しやすいため、ここに加湿空気を供給することで、インキにおける水分量が上昇するように調節されることとなり、インキの良好な転写性を確保することができる。
また、本実施例の印刷機では、版胴32とブランケット胴31との対接部にその回転方向の下流側から除湿空気を供給する第4噴射ノズル54を設けている。インキ中の水分が過剰となりやすい版胴32やブランケット胴31に対して除湿空気を供給することで、インキにおける水分量が低下するように調節されることとなり、良好な画像形成性を確保することができる。
また、本実施例の印刷機では、雰囲気湿度を検出する湿度検出器70と、この湿度検出器70が検出した雰囲気湿度に基づいて各噴射ノズル51〜54が供給する調湿空気の湿度を設定する制御装置69とを設けている。従って、各噴射ノズル51〜54は雰囲気湿度に応じた適正湿度の調湿空気を供給することができ、ローラの表面に付着したインキにおける水分量を適正に調節することができる。
図4は、本発明の実施例2に係る印刷機における印刷ユニットの要部を表す概略図である。なお、本実施例の印刷機及び印刷ユニットの構成は、上述した実施例1とほぼ同様であり、図1を用いて説明すると共に、この実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
本実施例にて、図1及び図4に示すように、印刷ユニット21には、ブランケット胴31またはウェブWに加湿空気を供給する加湿空気供給手段としての第5噴射ノズル71が設けられている。
即ち、ブランケット胴31とウェブWとの接触部には、その回転方向の上流側に位置して第5噴射ノズル71が設けられている。この第5噴射ノズル71は、上述した実施例1における噴射ノズル51〜54と同様に、図示しないファン、加湿空気供給ライン、流量調整弁、加湿空気供給源が連結されている。この第5噴射ノズル71は、ブランケット胴31とウェブWとの接触部にその回転方向の上流側から加湿空気を供給することで、ブランケット胴31のインキ表面またはウェブWの表面の水分量を増加させるものである。
従って、ブランケット胴31が回転することで、このブランケット胴31に転写されたインキの絵柄がウェブWの表面に転写されるとき、第5噴射ノズル71は、ブランケット胴31とウェブWとの接触部に加湿空気を供給する。すると、ブランケット胴31のインキ表面またはウェブWの表面の水分量が増加することで、ブランケット胴31のインキの絵柄がウェブWの表面に転写されやすくなり、ブランケット胴31に対するウェブWの紙離れがよくなり、デラミ、つまり、ウェブWのばたつきが抑制される。
このように実施例2の印刷機にあっては、ブランケット胴31またはウェブWに加湿空気を供給する第5噴射ノズル71を設けている。従って、ブランケット胴31に対するウェブWの離間性が向上し、ウェブWのばたつきを抑制することができる。
図5は、本発明の実施例3に係る印刷機における噴射ノズルを表す概略図、図6は、実施例3の噴射ノズルを表す平面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例3では、上述した各実施例で説明した噴射ノズル51〜54,71(図1及び図4参照)の具体的な構成について説明する。
実施例3にて、図5及び図6に示すように、調湿空気供給手段としての噴射ノズル81は、往復ローラ39とインキ着ローラ40(インキローラ群)との対接部に対向し、且つ、ローラ軸方向に沿って配置されている。この噴射ノズル81は、箱形状をなすハウジング82にシロッコファン83を内蔵すると共に、このシロッコファン83を駆動する駆動モータ84を有し、ハウジング82の先端部に吹き出し口(スリットまたは、多数の開口)85が形成されている。また、ハウジング82は、長手方向に対して3分割された分割ハウジング82a,82b,82cを有し、各分割ハウジング82a,82b,82cの背面部には、加湿空気配管86の分岐部86a,86b,86cが連結されている。
従って、駆動モータ84によりシロッコファン83が駆動回転すると、加湿空気配管86の各分岐部86a,86b,86cからハウジング82の各分割ハウジング82a,82b,82cに加湿空気が供給され、この加湿空気が吹き出し口85から往復ローラ39とインキ着ローラ40の対接部にその回転方向下流側から供給することができる。
このように実施例3の印刷機にあっては、往復ローラ39とインキ着ローラ40との対接部にその回転方向下流側から加湿空気を供給する噴射ノズル81を、往復ローラ39及びインキ着ローラ40におけるローラ軸方向に沿って配置し、加湿空気供給源の加湿空気を噴射ノズル81に供給して吹き出し口85から吹き出すシロッコファン83を設けている。従って、往復ローラ39とインキ着ローラ40の対接部にて、その軸方向に対して均一な加湿空気を供給することができる。
なお、噴射ノズル81におけるハウジング82の構成は、上述した構成に限るものではない。例えば、3分割せずに一体的に構成したり、加湿空気配管をハウジングの側部に連結したりしてもよい。
図7は、本発明の実施例4に係る印刷機における噴射ノズルを表す概略図、図8は、実施例4の噴射ノズルを表す平面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例4では、上述した各実施例で説明した噴射ノズル51〜54,71(図1及び図4参照)の具体的な構成について説明する。
実施例4にて、図7及び図8に示すように、調湿空気供給手段としての噴射ノズル91は、往復ローラ39とインキ着ローラ40(インキローラ群)との対接部に対向し、且つ、ローラ軸方向に沿って配置されている。この噴射ノズル91は、箱形状をなすハウジング82にシロッコファン83を内蔵すると共に、このシロッコファン83を駆動する駆動モータ84を有し、ハウジング82の先端部に吹き出し口85が形成されている。また、ハウジング82の吹き出し口85には、噴射量調節装置としてのファン92が設けられている。このファン92は、ハウジング82の吹き出し口85にその長手方向に沿って複数設けられ、それぞれ独立して制御可能となっている。
従って、駆動モータ84によりシロッコファン83が駆動回転すると、加湿空気配管86の各分岐部86a,86b,86cからハウジング82の各分割ハウジング82a,82b,82cに加湿空気が供給され、この加湿空気が吹き出し口85から往復ローラ39とインキ着ローラ40との対接部にその回転方向下流側から供給することができる。このとき、吹き出し口85に設けられた複数のファン92を独立して制御することで、往復ローラ39とインキ着ローラ40との対接部における軸方向(ウェブWの幅方向)において、異なる量の加湿空気を供給することができる。例えば、往復ローラ39及びインキ着ローラ40に供給されるインキ量は、印刷する絵柄に応じて設定されるインキキー開度によって決まる。そのため、供給するインキ量の多い部分には多量の加湿空気を供給し、インキ量の少ない部分には少量の加湿空気を供給する。
このように実施例4の印刷機にあっては、往復ローラ39とインキ着ローラ40との対接部にその回転方向下流側から加湿空気を供給する噴射ノズル91を、往復ローラ39及びインキ着ローラ40におけるローラ軸方向に沿って配置し、加湿空気供給源の加湿空気を噴射ノズル91に供給して吹き出し口85から吹き出すシロッコファン83を設けると共に、吹き出し口85に複数のファン92を設けている。従って、往復ローラ39とインキ着ローラ40の対接部にて、その軸方向に対して異なる量の加湿空気を供給することができ、インキの供給量に応じた加湿空気を供給することができる。
なお、上述した各実施例では、印刷機を4つの印刷ユニットから構成したが、1つまたは2つまたは5つ以上に構成してもよい。また、印刷ユニットをインキ供給装置とインキローラ群と版胴とブランケット胴から構成したが、このローラ及び胴の構成並びにその数は実施例に限定されるものではなく、適宜最適なものに設定すればよい。更に、印刷機を両面印刷機としたが、片面印刷機でもよく、また、輪転印刷機に限らず、枚葉印刷機に適用することもできる。
本発明に係る印刷機は、印刷ユニットにおける各ローラでのインキの水分量を調整することで良好なインキの転写性及び画像形成性を確保して印刷品質の向上を図るものであり、いずれの印刷機にも適用することができる。
本発明の実施例1に係る印刷機における印刷ユニットを表す概略構成図である。 加湿空気の流れを説明するための概略図である。 実施例1の印刷機を表す概略構成図である。 本発明の実施例2に係る印刷機における印刷ユニットの要部を表す概略図である。 本発明の実施例3に係る印刷機における噴射ノズルを表す概略図である。 実施例3の噴射ノズルを表す平面図である。 本発明の実施例4に係る印刷機における噴射ノズルを表す概略図である。 実施例4の噴射ノズルを表す平面図である。
符号の説明
11 給紙装置
12 インフィード装置
13 印刷装置
14 乾燥装置
15 冷却装置
16 ウェブパス装置
17 折り装置
18 排紙装置
21,22,23,24 印刷ユニット
31,41 ブランケット胴
32 版胴
33 インキローラ群
34 インキ供給装置
35 インキつぼ
36 インキ元ローラ
37 受渡しローラ
38 練ローラ
39 往復ローラ
40 インキ着ローラ
51 第1噴射ノズル(調湿空気供給手段)
52 第2噴射ノズル(調湿空気供給手段)
53 第3噴射ノズル(調湿空気供給手段)
54 第4噴射ノズル(調湿空気供給手段)
69 制御装置
70 湿度検出器
71 第5噴射ノズル
81,91 噴射ノズル

Claims (9)

  1. 水性インキまたは水溶性インキを供給するインキ供給手段と、
    該インキ供給手段からインキが受け渡されるインキローラ群と、
    該インキローラ群からインキが受け渡される版胴と、
    該版胴に対接して該版胴に供給されたインキを絵柄として印刷用紙に転写するブランケット胴と、
    前記インキローラ群における少なくとも一組のローラの対接部にその回転方向の下流側から調湿空気を供給する調湿空気供給手段と、
    を備えることを特徴とする印刷機。
  2. 前記インキ供給手段は、予め設定された所定粘性の水性インキまたは水溶性インキを貯留するインキ貯留部と、該インキ貯留部のインキを供給するインキ元ローラとを有し、
    前記インキローラ群は、前記インキ元ローラのインキを受け渡す受渡しローラと、該受渡しローラから受け渡されたインキを練る練ローラと、該練ローラにより練られたインキを幅方向に広げる往復ローラと、該往復ローラから受け渡されたインキを版胴に供給するインキ着ローラとを有し、
    前記調湿空気供給手段は、前記練ローラと前記往復ローラとの対接部または前記往復ローラと前記インキ着ローラとの対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給することを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
  3. 前記調湿空気供給手段は、前記インキ元ローラと前記受渡しローラとの対接部にその回転方向の下流側から加湿空気を供給することを特徴とする請求項2に記載の印刷機。
  4. 前記調湿空気供給手段は、前記版胴と前記ブランケット胴との対接部にその回転方向の下流側から除湿空気を供給することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の印刷機。
  5. 雰囲気湿度を検出する湿度検出器と、前記湿度検出器が検出した雰囲気湿度に基づいて前記調湿空気供給手段が供給する調湿空気の湿度を設定する制御手段とを設けることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の印刷機。
  6. 前記調湿空気供給手段は、調湿空気を生成する調湿空気源と、前記インキローラ群における少なくとも一組のローラの対接部に対向してローラ軸方向に沿って配置される噴射ノズルと、前記調湿空気源の調湿空気を前記噴射ノズルに供給するファンとを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の印刷機。
  7. 前記噴射ノズルに噴射量調節手段が設けられることを特徴とする請求項6に記載の印刷機。
  8. 前記ファンは、シロッコファンであることを特徴とする請求項6に記載の印刷機。
  9. 前記ブランケット胴または印刷用紙に加湿空気を供給する加湿空気供給手段を設けることを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の印刷機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020100100A (ja) * 2018-12-25 2020-07-02 リョービMhiグラフィックテクノロジー株式会社 印刷機

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