JP2020097884A - 建材パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた断熱性、気密性、施工性を確保しながらも、平坦な外表面を有する屋根、壁を効率的に構築し得る建材パネルを提案する。【解決手段】芯材を外皮材と内皮材とによって挟み込んだサンドイッチ構造からなり、上継手を、隣接配置される他の建材パネルの下継手に嵌合させる一方、下継手を、隣接配置される別の建材パネルの上継手に嵌合させることにより、建築構造物の壁または屋根を構築する建材パネルにおいて、前記上継手を継手本体と、鉤状片と、カーリング部とを備えたもので構成し、前記下継手を、溝部と、オーバーハング部と、陸部からなるもので構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、建築構造物の屋根や壁等に用いて好適な建材パネルに関するものである。
二枚の金属板で断熱材を挟み込んだ積層構造からなるサンドイッチパネルは、軽量、高強度、高断熱、長尺材を効率的に製造できるメリットを有しており、工場や倉庫、一般住宅や集合住宅、店舗等の商業施設、あるいは畜舎等の建築構造物の外壁材や屋根材として広く採用されている。
とくに、外観上パネル固定用のねじ部材を隠すためのキャップを備えたサンドイッチパネルが知られており、この点に関する先行文献としては、例えば特許文献1、2が参照される。
ところで、従来のサンドイッチパネルは、パネル同士をつなぎ合わせるに当たっては、吊子等の2次部材を使用する必要があり効率的な施工が実施できない不具合を有しており、また、パネルの相互間に断熱欠損を起す隙間が形成されることもあって、高い断熱性を確保できるとは言い難いものであった。
なお、2次部材の使用を不要とするとともに断熱欠損を起す隙間が形成されることなしにパネル同士を連結できるものとしては例えば、特許文献3に開示されたパネルが知られているものの、ここに開示されているパネルは、パネルの連結部に山部が形成されるのが不可避であり、平坦な外表面を有する屋根や壁を構築する場合には使用することはできないものであった。
特許第3374072号公報 特開2017−20192号公報 特許第5189401号公報
本発明の目的は、優れた断熱性、気密性、施工性を確保しながらも、平坦な外表面を有する屋根、壁を構築できる建材パネルを提案するところにある。
本発明は、芯材を外皮材と内皮材とによって挟み込んだサンドイッチ構造からなり、
該外皮材の一方の端部に設けられた上継手を、隣接配置される他の建材パネルの下継手に嵌合させる一方、該外皮材のもう一方の端部に設けられた下継手を、隣接配置される別の建材パネルの上継手に嵌合させることにより、建築物の屋根または壁を構築する建材パネルであって、
前記上継手は、該外皮材の端部につながり該隣接配置される他の建材パネルの下継手に覆い被さる継手本体と、該継手本体の先端部につながり該継手本体の裏側へと周り込む鉤状片と、該鉤状片の先端につながり該継手本体および該鉤状片の少なくとも一方のスプリングバックにより該隣接配置される他の建材パネルの下継手に嵌合可能なカーリング部とを備え、
前記下継手は、該カーリング部と同一形状、同一サイズになるカーリング部の入れ込みを可能とする溝部と、該溝部内に迫り出して該カーリング部と同一形状、同一サイズになるカーリング部を嵌合させるオーバーハング部と、該オーバーハング部の基端につながり外皮材の外表面に沿う頂面を形成する陸部からなることを特徴とする建材パネルである。
上記の構成からなる建材パネルにおいて、
a.前記カーリング部は、円形状、楕円形状、多角形状または矩形状の断面形状をなす曲げ加工片からなること、
b.前記内皮材は、前記下継手の対面側の端部に、隣接配置される他の建材パネルの凸部または凹部を嵌め込んで実継手を形成する凹部または凸部を有し、前記上継手の対面側の端部には、隣接配置される別の建材パネルの凹部または凸部に嵌り込んで実継手を形成する凸部または凹部を有すること、
c.前記内皮材の、前記上継手の対面側の端部の凸部または凹部は、その上端に、隣接配置される他の建材パネルとの端面に当接可能な立ち上がり片を有すること、
d.前記内皮材は、前記下継手の対面側の端部に、前記上継手と同様の構成からなる第2の上継手を有し、前記上継手の対面側の端部には、該下継手と同様の構成からなる第2の下継手を有すること、
e.前記下継手は、前記陸部に隣接して設けられ、ドリルねじを打ち込んで建材パネルを下地材に固定する凹所を有すること、
f.前記凹所は、前記陸部につながる側壁と、該側壁の下端につながり前記ドリルねじの座面を形成する底壁と、該底壁に起立姿勢でつながり下継手の端面を形成する垂直壁部からなること、
g.前記溝部は、前記外皮材の端部につながる傾斜側壁と、一端が該傾斜側壁の下端につながり他端が前記オーバーハング部の下端に該傾斜側壁とは逆勾配でつながる傾斜側壁からなること、
h.前記外皮材、前記内皮材は、亜鉛めっき鋼板、アルミニウム亜鉛合金めっき板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、銅板またはそれらの塗装、被覆鋼板から選ばれるいずれか1種からなり、前記芯材は、発泡プラスチック系あるいは鉱物繊維系の断熱材からなること、
i.前記上継手の鉤状片は、前記カーリング部が隣接配置される他の建材パネルの下継手に嵌合した際に、隣接配置される他の建材パネルの下継手との間で減圧空間を形成するものであること、
j.前記芯材は、該下継手の末端に位置する端面および該上継手の末端に位置する端面を有すること、
k.前記芯材は、その端面に、前記上継手の基端に向けて迫り出した迫り出し部を有すること、さらに、
l.前記芯材は、その端面に、前記第2の上継手の基端に向けて迫り出した迫り出し部を有すること、
m.前記外皮材は、前記上継手、前記下継手が設けられた端部を除いた一の端部に、該一の端部、該上継手の一方の端部および該下継手の一方の端部にそれぞれ面一状態でつながり、隣り合って配置される他の建材パネルの水上継手の上面に重ね合わせ可能な跳ね出し部を有し、該上継手、該下継手が設けられた端部を除いたもう一の端部には、該もう一の端部、該上継手のもう一方の端部および該下継手のもう一方の端部につながり、隣り合って配置される別の建材パネルの跳ね出し部の下面に重ね合わせ可能な水上継手を有すること、
n.前記水上継手は、前記上継手の鉤状片およびカーリング部につながる部位が取り払われた切欠き部と、前記下継手のオーバーハング部および陸部につながり隣り合って配置される別の建材パネルのオーバーハング部と陸部の対応部位において形成される空間内への入り込みを可能とする起立壁部とを備えること、が課題解決のための具体的手段として好ましい。
本発明によれば、上継手のカーリング部を、隣接配置される他の建材パネルの下継手に嵌合させ、下継手に、隣接配置される別の建材パネルの上継手のカーリング部(上継手のカーリング部と同一形状、同一サイズになるもの)を嵌合させるだけのワンタッチ作業で建材パネル同士を高い連結強度のもとでつなぎ合わせることが可能であり、屋根あるいは壁を効率的に構築することができる。
また、本発明によれば、上継手の継手本体は、外皮材の端部に水平状態を維持したままつながっているため、建材パネル同士をつなぎ合わせてもパネルの連結部には山部が形成されることはなく、平坦な外表面を有する屋根、壁の構築が可能となる。
また、本発明によれば、建材パネルのつなぎ合わせに際して内皮材の凹部が隣接配置される他の建材パネルの凸部に嵌り込んで実継手を形成し、内皮材の凸部が隣接配置される別の建材パネルの凹部に嵌り込んで実継手を形成することになるため、建材パネルの連結強度が高まる。
また、本発明によれば、内皮材に、上継手と同様の構成からなる第2の上継手と下継手と同様の構成からなる第2の下継手を設けることにより、建材パネルの合わせ面における面圧を上昇させることが可能で、建材パネルの連結強度がより一層高まるだけでなく、その部位(目地)の気密性、防水性を改善することができる。
また、本発明によれば、下継手を構成する陸部に隣接して凹所を設け、この凹所にドリルねじを打ち込むことにより建材パネルを下地材に固定することが可能となるため、屋根や壁の構築を終えた状態では、ドリルねじが建材パネルの外表面に露出することはなく美観が保たれる。
また、本発明によれば、凹所を、陸部につながる側壁と、該側壁の下端につながり前記ドリルねじの座面を形成する底壁と、該底壁に起立姿勢でつながり下継手の端面を形成する垂直壁部とで構成することにより、凹所を内樋として活用することが可能となり、水密性、止水性能を向上させることができる。
また、本発明によれば、溝部を、外皮材の端部につながる傾斜側壁と、一端が該傾斜側壁の下端につながり他端がオーバーハング部の下端に該傾斜側壁とは逆勾配でつながる傾斜側壁からなるものとしたことにより、この部位に手指を差し入れてオーバーハング部に手指を引っ掛けることが可能となり、建材パネルの運搬時等において建材パネルの落下を回避して安全な作業が行える。
また、本発明によれば、上継手の鉤状片を、隣接配置される他の建材パネルの下継手との間で減圧空間を形成するものとしたことにより、カーリング部において浸透圧現象による雨水等の吸い込みが起きたとしても吸い込まれた雨水等を減圧空間を通して効率よく排出することができる。
さらに、本発明によれば、芯材の端面に、上継手の基端に向けて迫り出した迫り出し部を設けることにより芯材の、外皮材からの剥離を防止することができる。
また、本発明によれば、芯材の端面に、前記第2の上継手の基端に向けて迫り出した迫り出し部を設けることにより芯材の、内皮材からの剥離を抑制することができる。
また、本発明によれば、下継手、上継手のみならず、跳ね出し部、水上継手を使用して建材パネルを長手方向につなぎ合わせが可能となり、建材パネルの連係強度が高まるとともに防水性が大幅に改善される。
また、本発明によれば、水上継手に、上継手の鉤状片およびカーリング部につながる部位が取り払われた切欠き部と、下継手のオーバーハング部および陸部につながり隣り合って配置される別の建材パネルのオーバーハング部と陸部の対応部位において形成される空間内への入り込みを可能とする起立壁部とを設けたため、建材パネルの端部同士を重ね合わせるだけで長手方向のつなぎ合わせが可能となる。
さらに、本発明によれば、建材パネルの長手方向のつなぎ合わせが、建材パネルの重ね合わせる簡単な作業で済むため、工期の短縮、必要構成部材の削減が可能であり、コストの低減を図ることができる。
本発明にしたがう建材パネルの実施の形態を模式的に示した外観斜視図である。 図1に示した建材パネルの側面を示した図である。 図2に示した建材パネルを分解状態で示した図である。 本発明にしたがう建材パネルを、隣接配置される他の建材パネル、隣接配置される別の建材パネルにそれぞれつなぎ合わせて建築構造物の屋根を構築した例の一部分を示した外観斜視図である。 図4の要部を拡大して示した側面図である。 (a)(b)は、本発明にしたがう建材パネルのつなぎ合わせ要領を示した図である。 本発明にしたがう建材パネルのつなぎ合わせ要領を示した図である。 本発明にしたがう建材パネルを用いて壁を構築した例を一部分について示した図である。 建材パネルを横張りで使用した状態について示した図である。 建材パネルを縦張りで使用した状態について示した図である。 本発明にしたがう建材パネルの他の実施の形態を模式的に示した外観斜視図である。 図11に示した建材パネルの側面を示した図である。 図12に示した建材パネルを分解状態で示した図である。 図11に示した建材パネルを、隣接配置される他の建材パネル、隣接配置される別の建材パネルにそれぞれつなぎ合わせて建築構造物の屋根を構築した例の一部分を示した図である。 本発明にしたがう建材パネルの他の実施の形態を模式的に示した図である。 図15に示した建材パネルと隣接配置される他の建材パネルとのつなぎ合わせ状況を要部について示した図である。 図15に示した建材パネルと隣接配置される別の建材パネルとのつなぎ合わせ状況を要部について示した図である。 本発明にしたがう建材パネルのさらに他の実施の形態を示した図である。 (a)〜(c)は、本発明にしたがう建材パネルの下継手を示した図である。 (a)〜(c)は、本発明にしたがう建材パネルの上継手を示した図である。 本発明にしたがう建材パネルの内皮材の要部を拡大して示した図である。 本発明にしたがう建材パネルの内皮材の要部を拡大して示した図である。 外皮材を上面にして示した本発明にしたがう建材パネルの外観斜視図である。 内皮材を上面にして示した本発明にしたがう建材パネルの外観斜視図である。 水上継手の要部を拡大して示した外観斜視図である。 (a)は、図23のA−A断面を示した図であり、(b)は、図23のB−B断面を示した図であり、(c)は、図23のC−C断面を示した図である。 本発明にしたがう建材パネルを長手方向につなぎ合わせた状況の説明図である。 (a)は、防水パッキンの配置状況を示した図であり、(b)は、(a)のD−D断面を示した図である。 (a)〜(d)は、防水パッキンの貼付パターンの変形例を平面について示した図である。 (a)〜(c)は、防水パッキンの貼付パターンの変形例を平面について示した図である。 本発明にしたがう建材パネルにおいて、塞ぎ材を配置した例を示した図である。 本発明にしたがう建材パネルを長手方向につなぎ合わせた状況を断面について示した図である。 (a)(b)は、起立壁部の変形例を示した図である。 本発明にしたがう建材パネルを長手方向につなぎ合わせ、横張りで使用した状態について示した図である。 本発明にしたがう建材パネルを長手方向につなぎ合わせ、縦張りで使用した状態について示した図である。 本発明にしたがう建材パネルの変形例を示した図である。 図36に示した建材パネルを用いて建材パネル同士をつなぎ合わせた状態を示した図である。 本発明にしたがう建材パネルのその他の例を示した図である。
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明にしたがう建材パネルの実施の形態を模式的に示した外観斜視図であり、図2は、図1に示した建材パネルの側面を示した図であり、図3は、図2に示した建材パネルを分解状態で示した図である。
また、図4は、本発明にしたがう建材パネルを隣接配置される他の建材パネル、隣接配置される別の建材パネルにそれぞれつなぎ合わせて建築構造物の屋根を構築した例の一部分を示した外観斜視図であり、図5は、図4の要部を拡大して示した側面図である。
なお、建築構造物の屋根や壁を構築するに当たっては、本発明にしたがう建材パネルの複数枚を用いることが前提となるが、ここでは、隣接配置される他の建材パネル、隣接配置される別の建材パネルとのつなぎ合わせを例として説明する。隣接配置される他の建材パネル、隣接配置される別の建材パネルは、基本的には、本発明にしたがう建材パネルと同じ構成からなるものである。建材パネルの幅寸法や長さは任意に変更し得るものであって、図示のものに限定されることはない。
図1〜5における符号1は芯材、2は、屋根や壁の外表面を形成する外皮材、3は、母屋、胴縁、野地板等の下地材側に位置する内皮材である。本発明にしたがう建材パネルは、芯材1を、外皮材2、内皮材3によって挟み込んだサンドイッチ構造からなるもので構成することができる。芯材1は、外皮材2と内皮材3との相互間で芯材1となる材料を発泡させて形成してもよいし、予め所定の形状に加工したものを貼り合わせて形成してもよい。内皮材3は、軽量化を目的として省略することもある。
芯材1は、厚さ40〜150mm程度の発泡プラスチック系あるいは鉱物繊維系の断熱材を用いることができ、外皮材2、内皮材3は、厚さ0.2〜1.0mm程度の亜鉛めっき鋼板、アルミニウム亜鉛合金めっき板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、銅板またはそれらの塗装、被覆鋼板を用いることができる。芯材1の厚さは、75mm程度とするのが好ましく、外皮材2、内皮材3としては、厚さ0.5mm程度なるものを用いるのが好ましい。芯材1としては、具体的に、ウレタンフォーム、スチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、フェノールフォーム、グラスウール、ロックウール、セルローズファイバ、塩ビ発泡体、発泡ゴムなどを用いることができ、内皮材3としては、紙やプラスチックフィルムを用いてもよい。
また、符号4は、外皮材2の一方の端部に設けられた上継手、5は、外皮材1の対向するもう一方の端部に設けられた下継手である。上継手4、下継手5は、外皮材2に一体的につながるものであって、単一の板材にロール成形等の成形加工を施すことにより形成される。
上継手4は、外皮材2の端部につながり隣接配置される他の建材パネルの下継手5′に覆い被さる継手本体4aと、該継手本体4aの先端部につながり該継手本体4aの裏側へと周り込む鉤状片4bと、該鉤状片4bの先端につながり継手本体4aおよび鉤状片4bの少なくとも一方のスプリングバックにより隣接配置される他の建材パネルの下継手5′に嵌合可能なカーリング部4cとを備えている(図5参照)。
カーリング部4cは、円形状の断面形状をなす曲げ加工片からなるものを例として示したが、その断面形状は、楕円形状、多角形状あるいは矩形状の断面形状をなすものを適用することも可能であり、図示のものに限定されない。とくに、カーリング部4cを円形状の断面形状とする場合には、曲げ半径(R)5mm程度とすることができ、これにより、外皮材2としてめっき鋼板が使用されていてもカーリング部4cを成形する際にめっき割れを回避することができる。カーリング部4cは、それそのものが弾性変形可能となっており、これにより嵌合強度を高めることができるようになっている。
鉤状片4bは、隣接配置される他の建材パネルの下継手5′との間で減圧空間Pを形成する形状を有しており、上継手4と下継手5′との間で浸透圧現象による雨水等の吸い込みが起きたとしても減圧空間Pによりその吸い込みが断ち切られる。
また、下継手5は、カーリング部4cと同一形状、同一サイズになるカーリング部4c′′の入れ込みを可能とする溝部5aと、該溝部5a内に迫り出して該カーリング部4cと同一形状、同一サイズになるカーリング部4c′′を嵌合させるオーバーハング部5bと、該オーバーハング部5bの基端につながり外皮材2の外表面に沿う頂面を形成する陸部5cから構成されている。ここに、カーリング部4cと同一形状、同一サイズになるカーリング部4c′′とは、本発明にしたがう建材パネルに隣接配置される別の建材パネルの上継手4′′のカーリング部4c′′をいうものとする。
下継手5の溝部5aとしては、外皮材2の端部につながる傾斜側壁と、一端が傾斜側壁の下端につながり他端がオーバーハング部5bの下端に傾斜側壁とは逆勾配でつながる傾斜側壁からなるものが適用される。
また、符号6は、内皮材3の、下継手5の対面側の端部に設けられた凹部、7は、内皮材3の、上継手4の対面側の端部に設けられた凸部である。凹部6に、隣接配置される別の建材パネルの凸部7′′が嵌り込むことにより実継手が形成され、凸部7を、隣接配置される他の建材パネルの凹部6′に嵌め込むことにより実継手が形成される。
凹部6に、隣接配置される別の建材パネルの凸部7′′が嵌り込み、凸部7を隣接配置される他の建材パネルの凹部6′に嵌め込むことにより内外二重の連結構造、すなわち、外皮材同士、内皮材同士がそれぞれつながるため、建材パネルの連結強度が一層高まることになる。なお、凹部6を凸部とし、凸部7を凹部としてもよい。凹部6、凸部7は、ともに、先端部分にアール(R)を付与したものを示したが、該先端部分は、角曲げ加工を施したとものとすることもできる。
また、符号8は、下継手5の陸部5cに隣接して設けられた凹所である。凹所8は、ドリルねじ9を打ち込んで建材パネルを母屋、野地板、柱等の下地材に固定するものである。凹所8は、陸部5cにつながる側壁8aと、該側壁8aの下端につながりドリルねじの座面を形成する底壁8bと、該底壁8bに起立姿勢でつながり下継手5の端面を形成する垂直壁部8cからなっている。
かかる凹所8を設けることにより隣接配置される別の建材パネルとの連結状態においてドリルねじ9が外表面に現れることがなく美観が保たれることになる。また、該凹所8は、内樋として活用することが可能であり、上継手4と下継手5′との合わせ面から浸透圧現象により雨水等が侵入することがあっても侵入した雨水等を凹所8を通して効率よく排出することができる。
芯材1としては、下継手5の末端に位置する端面1bおよび上継手の末端に位置する端面1aを有するものを適用するのが好ましく、建材パネルをつなぎ合わせる際に、端面相互間に防水パッキンgを配置、挟持することにより止水性を高めることが可能になるとともに、断熱欠損を起すような隙間が形成されることもなくなる。なお、建材パネルの端面相互間には、防水パッキンgに替えて熱膨張性目地材(セラミック繊維、特殊ゴムバインダー、膨張性黒鉛、難燃剤、ゴム薬品等の組成からなるもの等)を配置することも可能であり、これにより耐火構造とすることができる。
芯材1の端面1aには、上継手4の基端4a1に向けて5〜10mm程度に迫り出した迫り出し部1a1を設けておくことができる。迫り出し部1a1により、芯材1が外皮材2から剥離するのを回避することができる。迫り出し部1a1の迫り出し面は直線状としてもよいしR状としてもよい。
本発明にしたがう建材パネルを用いて屋根、壁を構築するには、図6(a)(b)に示すように、建材パネルの上継手4のカーリング部4cを、隣接配置される他の建材パネルの下継手5′の溝部5a′に入れ込み、建材パネルを引っ張りつつ建材パネルの端面を、隣接配置される他の建材パネルの端面に突き合せて建材パネル同士を幅方向につなぎ合わせるか、あるいは、図7に示すように、建材パネルの上継手4のカーリング部4cを、隣接配置される他の建材パネルの下継手5′の陸部5c′の頂面に位置させ、その状態で建材パネルを、隣接配置される他の建材パネルの端面に向けて押圧、スライドさせ、該カーリング部4cを隣接配置される他の建材パネルの下継手5′に嵌合させればよく、これにより外表面が平坦な屋根、壁が構築されることになる。
建材パネルの下継手5と隣接配置される別の建材パネルの上継手4′′とのつなぎ合わせについては図示はしないが、上継手4と下継手5′とのつなぎ合わせ要領と同様の要領で行えばよい。
カーリング部4cは、継手本体4aおよび鉤状片4bの少なくとも一方のスプリングバックにより隣接配置される他の建材パネルの下継手5′に嵌合するため、建材パネル同士を、ワンタッチでつなぎ合わせることが可能であり、施工が簡単で屋根や壁を効率的に構築することができる。
本発明にしたがう建材パネルは、上継手4が隣接配置される他の建材パネルの下継手5′に嵌合したとき、その相互間には幅寸法がwになる目地が形成され、下継手5が隣接配置される別の建材パネルの上継手4′′と嵌合したとき、その相互間には幅寸法がwになる目地が形成される(図5参照)。
図8は、本発明にしたがう建材パネルを用いて壁を構築した例を一部分について示した図である。壁についても屋根を構築する場合と同様の要領で建材パネルをつなぎ合わせていけばよく、外表面が平坦な壁を構築することができる。なお、図8に示すような壁を構築するに当たっては、上継手4を建築構造物の土台側を向くように、また、下継手5が屋根側を向くように配置するのが好ましく、これにより高い止水性を確保することができる。
図9、図10は、建材パネルの配列状況について示した図である。本発明にしたがう建材パネルは、屋根を構築する場合、壁を構築する場合のいずれにおいても横張りあるいは縦張りでつなぎ合わせることができる。
図11は、本発明にしたがう建材パネルの他の実施の形態を模式的に示した外観斜視図であり、図12は、その側面を示した図であり、図13は、図12に示した建材パネルを分解状態で示した図であり、さらに、図14は、図11に示した建材パネルを、隣接配置される他の建材パネル、隣接配置される別の建材パネルにそれぞれつなぎ合わせて建築物の屋根を構築した例の一部分を示した図である。
上掲図11〜14に示した建材パネルにおける符号10は、下継手5の対面側で内皮材3の端部に設けられた第2の上継手、11は、上継手4の対面側で内皮材3の端部に設けられた第2の下継手である。
第2の上継手10は、上継手4と同様の構成からなるものであって、具体的には、内皮材3の端部につながり隣接配置される別の建材パネルの第2の下継手11′′に覆い被さる継手本体10aと、該継手本体10aの先端部につながり該継手本体10aの裏側へと周り込む鉤状片10bと、該鉤状片10bの先端につながり継手本体10aおよび鉤状片10bの少なくとも一方のスプリングバックにより隣接配置される別の建材パネルの第2の下継手11′′に嵌合可能なカーリング部10cからなる。
また、第2の下継手11は、下継手5と同様の構成からなるものであって、具体的には、カーリング部10cと同一形状、同一サイズになるカーリング部10c′の入れ込みを可能とする溝部11aと、該溝部11a内に迫り出して該カーリング部10cと同一形状、同一サイズになるカーリング部10c′を嵌合させるオーバーハング部11bと、該オーバーハング部11bの基端につながり内皮材3の外表面に沿う頂面を形成する陸部11cからなる(図14参照)。
かかる構成からなる建材パネルは、第2の上継手10、第2の下継手11が、上継手4、下継手5と同様の作用、効果を奏するものであって、建材パネル同士がつなぎ合わされた状態では、その突き合せ面が、継手本体4aおよび鉤状片4bの少なくとも一方のスプリングバックおよび継手本体10aおよび鉤状片10bの少なくとも一方のスプリングバックとによって、より強く、かつ上下で均等に押圧されることとなり、建材パネルの連結強度が一層高まることになる。
また、建材パネルの相互間に防水パッキンg、あるいは熱膨張性目地材が配置されている場合、該防水パッキンg、熱膨張性目地材も強く押圧されるため、気密性、止水性あるいは耐火性が大幅に改善されるとともに、目地幅wのばらつきが小さくなるため施工者の技量による差がなくなり、施工の均一化を図ることができる利点を有している。
芯材1の端面には、第2の上継手10の継手本体10aの基端10a1に向けて迫り出した迫り出し部1b1を設けておくことができ、迫り出し部1b1により芯材1が内皮材3から剥離するのを抑制することができる。迫り出し部1b1の迫り出し面は、迫り出し部1a1と同様に直線状としてもよいしRを付与してもよい。
本発明では、幅狭、長尺の矩形形状をなす3枚の建材パネルをつなぎ合わせる場合を例にとって説明したが、建材パネルの形状、使用枚数は、建築構造物の屋根や壁のサイズに応じて任意に変更されるものであって、図示のものに限定されることはない。
本発明にしたがう建材パネルは、外皮材2、内皮材3が金属製部材で構成される場合、建材パネルそのものの剛性を高めることができるため、例えば、屋根を構築するとき、下地材として野地板を使用せずに母屋等に直接設置して固定することが可能であり、部材点数を削減できる利点も有している。
図15は、本発明にしたがう建材パネルのさらに他の実施の形態を模式的に示した図であり、図16は、隣接配置される他の建材パネルとのつなぎ合わせ状況を要部について示した図であり、図17は、隣接配置される別の建材パネルとのつなぎ合わせ状況を要部について示した図である。
図15〜17に示した建材パネルは、上継手4の鉤状片4b、カーリング部4c、下継手5の溝部5a、オーバーハング部5b、陸部5c、凹部6、凸部7にそれぞれ角曲げ加工を施し、凹部6を上継手4側に設け、凸部7を下継手5側に設け、凹部6の上端に、隣接配置される他の建材パネルの端面1b′に当接可能な立ち上がり片12を設けたものである。
本発明にしたがう建材パネルは、図示のように、上継手4の鉤状片4b、カーリング部4c、オーバーハング部5b、陸部5c、凹部6、凸部7に角曲げ加工を施すこともできる。とくに、凹部6、凸部7については、先端に向けて先細りとなるテーパー形状とするのが好ましく、これにより、建材パネルの連結強度を高めることができる。
また、立ち上がり片12により、隣接配置される他の建材パネルとの密着性が向上するとともに、建材パネルのつなぎ合わせに際して正確、かつ迅速な位置決めが行える。
図18は、上継手4側に凸部7を設け、該凸部7の上端に立ち上がり片12を設けた、本発明にしたがう建材パネルのさらに他の実施の形態を示した図である。
かかる構成の建材パネルも、建材パネル同士の密着性が向上するとともにそのつなぎ合わせに際して正確で迅速な位置決めが行える。
図19(a)〜(c)は、本発明にしたがう建材パネルの下継手5を示した図である。同図における(a)は、下継手5のオーバーハング部5b、オーバーハング部5bと溝部5aとの境界にRを付した曲げ加工を施したものであり、(b)は、陸部5cとオーバーハング部5bとの境界、オーバーハング部5b、オーバーハング部5bと溝部5aとの境界に角曲げ加工を施したものであり、(c)は、陸部5cとオーバーハング部5bとの境界に角曲げ加工を施し、オーバーハング部5b、オーバーハング部5bと溝部5aとの境界にRを付した曲げ加工を施したものである。また、図20(a)〜(c)は、本発明にしたがう建材パネルの上継手4を示した図である。同図における(a)は、鉤状片4b、カーリング部4cにRを付した曲げ加工を施したものであり、(b)、(c)は、鉤状片4b、カーリング部4cに角曲げ加工を施したものである。
下継手5、上継手4は、図19(a)〜(c)および図20(a)〜(c)において自由に組み合わせることができる。なお、図19(a)〜(c)、図20(a)〜(c)は、下継手5、上継手4の一例を示したものであって、図示のものに限定されるものではない。
内皮材3の、とくに、凹部6の上端には、図21に示すように、Rを付した曲げ加工片3aを設けておくことができるが、図22に示すように、起立片3bを設けてもよい。
図23〜図26(a)〜(c)は、本発明にしたがう別の実施の形態を模式的に示した図であり、図23は、外皮材2を上面にして示した外観斜視図であり、図24は、内皮材3を上面にして示した外観斜視図であり、図25は、水上継手の要部を拡大して示した外観斜視図であり、図26(a)〜(c)は、図23のA−A断面、B−B断面、C−C断面をそれぞれ示した図である。
この例は、上継手4、下継手5が設けられた外皮材2の端部を除いた一の端部13に、該一の端部13、上継手4の一方の端部および下継手5の一方の端部にそれぞれ面一状態でつながり、隣り合って配置される他の建材パネルの水上継手の上面に重ね合わせ可能な跳ね出し部14を設け、上継手4、下継手5が設けられた端部を除いたもう一の端部15に、該もう一の端部15、上継手4のもう一方の端部および下継手5のもう一方の端部につながり、隣り合って配置される別の建材パネルの跳ね出し部の下面に重ね合わせ可能な水上継手16を設けるとともに、芯材1、内皮材3を水上継手16の端部まで延長した構成からなるものである。
跳ね出し部14としては、一の端部13と同じ形状からなる本体部分14aと、上継手4と同じ形状からなり本体部分14aの一方に一体的につながる部分14bと、下継手5と同じ形状からなり本体部分14aのもう一方に一体的につながる部分14cにて構成されたものを適用することができる。
水上継手16については、もう一方の端部15に段差を介してつながる平坦部16aと、この平坦部16aの幅方向の端部および下継手5の長手方向の端部に段差を介してつながる嵌合部16bとで構成するのが好ましく、ジョックル加工(板厚方向の絞り加工)あるいはプレス加工等の押し潰し加工を施すことにより形成することができる。平坦部16aともう一方の端部15との段差代d1としては0〜1mm程度に、嵌合部16bと下継手5との段差代d2としては3mm程度にするのが好適である。また、重ね代Lは、建材パネルの長手方向の寸法が2000mmの場合に、150〜200mm程度に設定される。
かかる構成からなる建材パネルにおいて、跳ね出し部14、水上継手16は、基本的には、外皮材2、内皮材3、上継手4、下継手5の端部の形状と同一の形状を呈するものであるが、水上継手16については、上継手4の鉤状片4bおよびカーリング部4cが取り払われた切欠き部17と、下継手5のオーバーハング部5bおよび陸部5cにつながる部位に押し潰し加工を施して形成された扁平断面からなる起立壁部18とが設けられたものとなっている(図26(c)参照)。なお、切欠き部17は、図26(c)において一部分で示したように、上継手4のカーリング部4cのみを取り払ったものとすることができる。
図27に示すように、本発明にしたがう建材パネルの跳ね出し部14を、隣り合って配置される他の建材パネルの水上継手16′に重ね合わせる一方、水上継手16に、隣り合って配置される別の建材パネルの跳ね出し部14′′に重ね合わせることにより建材パネル同士の長手方向のつなぎ合わせが可能であり、建材パネルの連係強度が高まるとともに、防水性を確保することができる。
水上継手16には、図28(a)(b)に示すように、防水パッキン19を貼付することが可能であり、これにより防水性をより一層高めることができる。なお、図28(a)(b)においては、平坦部16aから嵌合部16bの起立壁部18の頂部の全域までの間で防水パッキン19を2列にして貼付した例を示したものである。
図29(a)〜(d)、図30(a)〜(c)は、防水パッキン19の貼付パターンの変形例を平面について示した図である。図29(a)は、防水パッキン19を、平坦部16aおよび嵌合部16bの全面を覆うように貼付するとともに、凹所8の垂直壁部8cにつながる垂直壁部20まで延長させた例であり、図29(b)は、防水パッキン19を、平坦部16aおよび嵌合部16bの全面を覆うように貼付した例であり、図29(c)は、防水パッキン19を、平坦部16aにおいて2列で貼付するとともに嵌合部16bの全面を覆うように貼付した例であり、図29(d)は、防水パッキン19を、平坦部16aの全面を覆うように貼付するとともに嵌合部16bに2列で貼付した例である。また、図30(a)は、防水パッキン19を、平坦部16aにおいて2列で貼付し、嵌合部16bの全面を覆うとともに、凹所8の垂直壁部8cにつながる垂直壁部20まで延長させた例であり、図30(b)は、防水パッキン19を、平坦部16aの全面を覆うように貼付し、嵌合部16bにおいては2列で貼付するととも、凹所8の垂直壁部8cにつながる垂直壁部20まで延長させた例であり、図30(c)は、防水パッキン19を、平坦部16a、嵌合部16bの全面を覆うように貼付するとともに、凹所8の垂直壁部8cにつながる垂直壁部20まで延長させた例である。水上継手16における重ね代Lが150mm程度であり、かつ、防水パッキン19を2列にして貼付する場合、防水パッキン19の幅は30mm程度とし、防水パッキン19の相互間の間隔を30mm程度とすることができる。なお、防水パッキン19は、3列以上にして貼付することも可能である。
また、跳ね出し部14、水上継手16が設けられた側の芯材1の端面には、図31に示すように、隙間を塞ぐ塞ぎ材(防水パッキンあるいは熱膨張性目地材等)21を配置することもできる。防水パッキン19としては、EPDMスポンジゴム、ブチルゴム、変性シリコーン等からなる定型材、不定型材を用いることが可能であり。また、塞ぎ材21に防水機能を持たせる場合には、防水パッキン19と同様の材質からなる材料を用いるのが好ましく、耐火性能を持たせる場合には、熱膨張性目地材を用いるのが好ましい。
図32は、建材パネルの水上継手16に、隣り合って配置される別の建材パネルの跳ね出し部14′′を重ね合わせた状態を示した図である。建材パネルの水上継手16に、隣り合って配置される別の建材パネルの跳ね出し部14′′を重ね合わせる場合においては、起立壁部18は、オーバーハング部5bと陸部5cの対応部位において形成される空間Mに入り込むことができるように予め押し潰し加工等を施しておくことになるが、その断面形状は例えば、図33(a)(b)に示すように任意に変更することができる。
跳ね出し部14、水上継手16を備えた本発明にしたがう建材パネルの、壁への適用例を図34、図35に示す。図34は、建材パネルの長手方向を、横向きにして壁を構築する場合(横張り)の例であり、図35は、建材パネルの長手方向を、上下にして壁を構築する場合(縦張り)の例である。本発明にしたがう建材パネルは、建築構造物の屋根を構築する屋根材として用いることができるだけでなく、壁材としての適用も可能であって適用範囲が広い。
本発明にしたがう建材パネルとしては、水上継手16の平坦部16a、嵌合部16bのいずれにおいても段差を形成したものを例として示したが、平坦部16aについては、図36に示すように、押し潰し加工を省略することも可能であり、この場合、建材パネル同士は、図37に示すような状態でつなぎ合わさることになる。
図38は、予め所定の形状に成形しておいた芯材1を外皮材2に貼り合わせた、本発明にしたがう建材パネルの例を示した図である。
かかる建材パネルは、屋根や壁、シート防水の下地材(屋根にあっては野地板の代わりになるもの)として使用するのに有用であり、効率的な製造により初期投資の軽減を図ることができる。なお、上掲図37に示した建材パネルは、内皮材3は備えられていないが、内皮材3を設けて芯材1を外皮材2との相互間で挟み込むようにしても勿論よい。
本発明によれば、優れた耐火性、断熱性、施工性を確保しながらも、平坦な外表面を有する屋根、壁を効率的に構築し得る建材パネルが提供できる。
また、本発明によれば、連係強度の高く、止水性能の良好な建材パネルが提供できる。
さらに、本発明によれば、幅方向のみならず長手方向のつなぎ合わせを簡単な作業で行い得る省施工、コストダウンの可能な建材パネルが提供できる。
1 芯材
1a 端面
1b 端面
1a1 迫り出し部
1b1 迫り出し部
2 外皮材
3 内皮材
4 上継手
4a 継手本体
4b 鉤状片
4c カーリング部
5 下継手
5a 溝部
5b オーバーハング部
5c 陸部
6 凹部
7 凸部
8 凹所
8a 側壁
8b 底壁
8c 垂直壁部
9 ドリルねじ
10 第2の上継手
10a 継手本体
10b 鉤状片
10c カーリング部
11 第2の下継手
11a 溝部
11b オーバーハング部
11c 陸部
12 立ち上がり片
13 一の端部
14 跳ね出し部
15 もう一の端部
16 水上継手
16a 平坦部
16b 嵌合部
17 切欠き部
18 起立壁部
19 防水パッキン
20 垂直壁部
21 塞ぎ材
P 減圧空間
g 防水パッキン、熱膨張性目地材

Claims (15)

  1. 芯材を外皮材と内皮材とによって挟み込んだサンドイッチ構造からなり、
    該外皮材の一方の端部に設けられた上継手を、隣接配置される他の建材パネルの下継手に嵌合させる一方、該外皮材のもう一方の端部に設けられた下継手を、隣接配置される別の建材パネルの上継手に嵌合させることにより、建築構造物の壁または屋根を構築する建材パネルであって、
    前記上継手は、該外皮材の端部につながり該隣接配置される他の建材パネルの下継手に覆い被さる継手本体と、該継手本体の先端部につながり該継手本体の裏側へと周り込む鉤状片と、該鉤状片の先端につながり該継手本体および該鉤状片の少なくとも一方のスプリングバックにより該隣接配置される他の建材パネルの下継手に嵌合可能なカーリング部とを備え、
    前記下継手は、該カーリング部と同一形状、同一サイズになるカーリング部の入れ込みを可能とする溝部と、該溝部内に迫り出して該カーリング部と同一形状、同一サイズになるカーリング部を嵌合させるオーバーハング部と、該オーバーハング部の基端につながり外皮材の外表面に沿う頂面を形成する陸部からなることを特徴とする建材パネル。
  2. 前記カーリング部は、円形状、楕円形状、多角形状または矩形状の断面形状をなす曲げ加工片からなることを特徴とする請求項1に記載した建材パネル。
  3. 前記内皮材は、前記下継手の対面側の端部に、隣接配置される他の建材パネルの凸部または凹部を嵌め込んで実継手を形成する凹部または凸部を有し、前記上継手の対面側の端部には、隣接配置される別の建材パネルの凹部または凸部に嵌り込んで実継手を形成する凸部または凹部を有することを特徴とする請求項1または2に記載した建材パネル。
  4. 前記内皮材の、前記上継手の対面側の端部の凸部または凹部は、その上端に、隣接配置される他の建材パネルとの端面に当接可能な立ち上がり片を有することを特徴とする請求項3に記載した建材パネル。
  5. 前記内皮材は、前記下継手の対面側の端部に、前記上継手と同様の構成からなる第2の上継手を有し、前記上継手の対面側の端部には、該下継手と同様の構成からなる第2の下継手を有することを特徴とする請求項1または2に記載した建材パネル。
  6. 前記下継手は、前記陸部に隣接して設けられ、ドリルねじを打ち込んで建材パネルを下地材に固定する凹所を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載した建材パネル。
  7. 前記凹所は、前記陸部につながる側壁と、該側壁の下端につながり前記ドリルねじの座面を形成する底壁と、該底壁に起立姿勢でつながり下継手の端面を形成する垂直壁部からなる、ことを特徴とする請求項6に記載した建材パネル。
  8. 前記溝部は、前記外皮材の端部につながる傾斜側壁と、一端が該傾斜側壁の下端につながり他端が前記オーバーハング部の下端に該傾斜側壁とは逆勾配でつながる傾斜側壁からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載した建材パネル。
  9. 前記外皮材、前記内皮材は、亜鉛めっき鋼板、アルミニウム亜鉛合金めっき板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、銅板またはそれらの塗装、被覆鋼板から選ばれるいずれか1種からなり、前記芯材は、発泡プラスチック系あるいは鉱物繊維系の断熱材からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載した建材パネル。
  10. 前記上継手の鉤状片は、前記カーリング部が隣接配置される他の建材パネルの下継手に嵌合した際に、隣接配置される他の建材パネルの下継手との間で減圧空間を形成するものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載した建材パネル。
  11. 前記芯材は、該下継手の末端に位置する端面および該上継手の末端に位置する端面を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載した建材パネル。
  12. 前記芯材は、その端面に、前記上継手の基端に向けて迫り出した迫り出し部を有することを特徴とする請求項11に記載した建材パネル。
  13. 前記芯材は、その端面に、前記第2の上継手の基端に向けて迫り出した迫り出し部を有することを特徴とする請求項11に記載した建材パネル。
  14. 前記外皮材は、前記上継手、前記下継手が設けられた端部を除いた一の端部に、該一の端部、該上継手の一方の端部および該下継手の一方の端部にそれぞれ面一状態でつながり、隣り合って配置される他の建材パネルの水上継手の上面に重ね合わせ可能な跳ね出し部を有し、該上継手、該下継手が設けられた端部を除いたもう一の端部には、該もう一の端部、該上継手のもう一方の端部および該下継手のもう一方の端部につながり、隣り合って配置される別の建材パネルの跳ね出し部の下面に重ね合わせ可能な水上継手を有することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載した建材パネル。
  15. 前記水上継手は、前記上継手の鉤状片およびカーリング部につながる部位が取り払われた切欠き部と、前記下継手のオーバーハング部および陸部につながり隣り合って配置される別の建材パネルのオーバーハング部と陸部の対応部位において形成される空間内への入り込みを可能とする起立壁部とを備えることを特徴とする請求項14のいずれか1項に記載した建材パネル。
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