JP2020097188A - 筆記具の部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 樹脂成形品とエジェクタ部材とが互いに付着して分離しないという問題を解消する筆記具の部品の製造方法を提供すること。【解決手段】 筒状の樹脂成形品の前方部を金型の前方空洞から抜き出す前方部抜き出し工程と、コアピン部材を金型の前方空洞及び後方空洞から抜き出すコアピン部材抜き出し工程と、エジェクタ部材を移動させることによって樹脂成形品の後方部を金型の後方空洞から抜き出す後方部抜き出し工程と、を備えた筒状の樹脂成形品の製造方法である。樹脂成形品の後方部の外周輪郭上には、軸方向において局所的に隆起する隆起部が設けられている。後方部抜き出し工程は、隆起部を弾性変形させて潰れた形状としながら後方空洞内を通過させる工程を含んでいる。隆起部が後方空洞から解放された直後において潰れた形状から隆起形状に弾性的に復帰する反動の力によって、樹脂成型品とエジェクタ部材とが分離する。【選択図】 図53

Description

本発明は、筆記具の部品の製造方法に関する。広くは、樹脂成形品の製造方法に関する。また、当該製造方法によって製造された部品を含む筆記具に関する。
ペン先とインク吸蔵体とを備えた筆記具として、従来より様々なタイプの構成を有する商品が開発され販売されている。
一般的な構成では、ペン先が十分な剛性を有しており、ユーザによって筆記時に加えられる力によってペン先に実質的な変形は生じない。このような「堅い」ペン先は、ユーザにしっかりとした筆記感を与えるため、定番の構成となっている。
一方で、筆のように柔らかい筆記感を所望するユーザも存在する。そのようなニーズに応えるべく、ユーザによって筆記時に加えられる力によってペン先が変形する(撓む)構成についても、様々なタイプのものが開発されている。
例えば、特許文献1は、筆圧に応じて中継芯とボールペンチップとが弾性変形するボールペンを開示している。中継芯が装着されるボールペンチップに、縦リブを残して矩形状の窓孔が形成されていて、ボールペンチップ(縦リブ)が変形しやすくなっている。
また、特許文献2は、合成繊維を合成樹脂製エラストマーで結着した可撓性を有する多孔質液体供給体からなり適宜数の環状溝を有する毛筆用ペン先を開示している。当該毛筆用ペン先によれば、環状溝を有する部分がクッションとなって、筆圧の強弱に応じて細い線から太い線まで自在に筆記可能である。
ユーザによって筆記時に加えられる力によってペン先が変形する(撓む)構成において、ペン先の変形のしやすさ(撓みやすさ)は、主にペン先の材料の特性に依存する。
従って、柔らかい筆記感を実現しようとする場合、柔らかい(撓みやすい)特性の材料でペン先を構成する必要がある。
しかしながら、柔らかい(撓みやすい)特性の材料は、自身の形状保持力が弱いという傾向があり、筆記後に元の形状に戻らなくなって、ペン先としての寿命を早期に終えてしまうという問題点があった。
本件出願人は、このような問題点に鑑みて、柔らかい(撓みやすい)特性を提供しながらも、筆記後に元の形状に戻りにくくなるような過度の変形を抑制して、長寿命を実現できる筆記具を開発し、特許出願を行っている(特願2018−134808)。
(特願2018−134808の第1実施形態の構成)
図1は、特願2018−134808によって開示された発明の第1実施形態における筆記具1の概略縦断面図である。図2は、筆記具1のキャップ60を外した状態の斜視図である。
また、図3は、筆記具1のペン先10を示す斜視図であり、図4は、ペン先10の側面図であり、図5は、図4のペン先10のA−A線断面図であり、図6は、図4のペン先10のB−B線断面図である。
まず、図1乃至図6に示すように、本実施形態の筆記具1は、前方芯部11と中央芯部12と後方芯部13とを有するペン先10と、ペン先10の後方芯部13に接触して当該後方芯部13にインクを供給するインク吸蔵体20と、を備えている。インク吸蔵体20は、本体筒を構成する前筒30と後筒40とによって収容されている。キャップ60が、前筒30又は後筒40に対して着脱可能となっている。
図3乃至図6に示すように、本実施形態のペン先10の前方芯部11と中央芯部12と後方芯部13とは、同心の円柱形状を有しているが(詳細には、後述する前方芯部11の前端領域とテーパ部12t、13tとを除く)、前方芯部11は中央芯部12よりも細い。また、後方芯部13についても、中央芯部12よりも細い。
後方芯部13の後方側には、緩やかな傾斜のテーパ部13tが設けられていて、インク吸蔵体20への挿入が容易化されている。また、中央芯部12の後方側には、比較的急峻な傾斜のテーパ部12tが設けられていて、後方芯部13に連続している。
前方芯部11の前端は、側面視において上端が下端よりも前方に位置する切出刃状になっており(図4参照)、左右方向にRが設けられる(図5参照)と共に上下方向に傾斜した(図4参照)前端部11aと、当該前端部11aの左右両側に設けられ互いに鋭角(例えば60度)をなす(図5参照)鋭角形成平面部11b、11cと、を有している(鋭角形成平面部11b、11cの延長面の交線は、前端部11aの更に前方に位置して前端部11aと平行に延びる直線である)。前端部11aと鋭角形成平面部11b、11cとは、切削加工によって形成されてもよいし、予め成型加工によって形成されてもよい。
また、本実施形態の筆記具1は、図1及び図2に示すように、ペン先10の中央芯部12を保持する一方で、本体筒である前筒30に保持されたペン先保持筒50を備えている。
図7は、筆記具1のペン先保持筒50を示す斜視図であり、図8は、図7のペン先保持筒50の断面斜視図であり、図9は、図7のペン先保持筒50の平面図であり、図10は、図9のペン先保持筒50のA−A線断面図である。
また、図11は、筆記具1のペン先10及びペン先保持筒50を示す斜視図であり、図12は、ペン先10及びペン先保持筒50を示す側面図であり、図13は、図12のペン先10及びペン先保持筒50のA−A線断面図であり、図14は、図12のペン先10及びペン先保持筒50のB−B線断面図であり、図15は、図14のペン先10及びペン先保持筒50のC部拡大図である。
図7乃至図15に示すように、ペン先保持筒50は、ペン先10の中央芯部12を保持する保持筒部52と、ペン先10の前方芯部11の前端領域(前端部11aと鋭角形成平面部11b、11cとを含む領域)を除いて当該前方芯部11の周囲に延在する予備筒部51と、を有している。保持筒部52と予備筒部51とは、同心の略円筒形状を有している。
本実施形態では、予備筒部51の内周面とペン先10の前方芯部11の外周面との間の間隔(図15の符号G1)は、一定となっている(図16を用いて後述されるように、筆記時にペン先10に力が加えられると変化する)。
また、予備筒部51の前端も、側面視において上端が下端よりも前方に位置する切出刃状になっており(図10参照)、ペン先10の前方芯部11の前端と予備筒部51の前端とが、側面視において平行となっている(図12参照)。
また、保持筒部52は、ペン先10の中央芯部12の前方部を周方向に間隔を開けて4個所で保持するべく、円筒面である内周面上の4箇所に保持突起52pが設けられている(図8及び図10参照)。
また、本実施形態では、予備筒部51の後方端部にフランジ部51fが設けられており、当該フランジ部51fに、凹形状の空気孔51rが設けられている。当該空気孔51rを介して、本体筒内部と本体筒外部とが通気可能となっている。これにより、インク消費に伴って本体筒内部に空気が取り込まれ、適切なインク吐出性能を維持することができる。また、保持筒部52には、前筒30との係合のために径方向外方に突出する縦リブ52rと、ペン先10とペン先保持筒50との組立性を向上させるためのスリット52sと、が設けられている。当該スリット52sを利用することで、ペン先10とペン先保持筒50の軸心に対する回転方向の位置合わせ(前端部11aと予備筒部51の前端とを側面視において平行にすること)を組立機上で容易に行うことができる。
そして、図1に示すように、前筒30は、ペン先保持筒50の縦リブ52rを利用して、ペン先保持筒50を保持している。また、保持筒部52の長さは、中央芯部12の長さよりも短く(図11乃至図13参照)、前筒30は、ペン先10の中央芯部12の後方部のテーパ部12tをも保持している。
なお、ペン先10は、例えば連続気泡を有する合成樹脂の多孔質体からなるが、インクが流通可能で可撓性を有するものであればよく、具体的には、繊維ペン先、フェルトペン先、毛筆ペン先、軸方向の毛細管通路を有するプラスチックペン先等であってもよい。また、ペン先保持筒50の予備筒部51は、前方芯部11よりも変形しにくい必要がある。
また、インク吸蔵体20は、インクを含浸可能な連続気孔を有する部材からなるものであればよく、例えば、繊維束の熱融着加工体、繊維束の樹脂加工体、フェルトの樹脂加工体、フェルトのニードルパンチ加工体、多孔質体(例えば、スポンジ等の合成樹脂の連続気泡体)等が挙げられる。また、インク吸蔵体20は、その外周面に合成樹脂フィルム等よりなる外皮を備える構成でもよい。
(特願2018−134808の第1実施形態の作用効果)
以上のような構成の筆記具1は、以下のような作用効果を奏することができる。すなわち、本実施形態の筆記具1によれば、ペン先保持筒50に保持されるペン先10の中央芯部12よりもペン先10の前方芯部11が細いため、ペン先10の中央芯部12に対するペン先10の前方芯部11の十分な撓みやすさを提供することができる。
そして、ペン先10の前方芯部11の前端が側面視において切出刃状になっていて、ペン先10の前方芯部11の側面視における上端長さL1(最大長さ)が十分長いという特徴と相俟って、ペン先10の前方芯部11の前端に加えられる力によってペン先10の前方芯部11が撓む感覚を、ユーザは独特の筆記感として楽しむことができる。
一方で、本実施形態の筆記具1によれば、ペン先10の前方芯部11の前端領域を除いて、当該前方芯部11の周囲にペン先保持筒50の予備筒部51が延在しており、ペン先10の前方芯部11に過度の力が加えられた時には当該予備筒部51がペン先10の前方芯部11に当接して当該前方芯部11のそれ以上の変形を抑制する。この状態が図16に図示されている。図16は、筆記具1のペン先10が撓んだ状態を示す概略図である。
特に本実施形態では、予備筒部51の側面視における上端長さL3(最大長さ)が十分長く、予備筒部51とペン先10の前方芯部11との間の無負荷時の間隔G1が一定である(図15参照)という特徴と相俟って、ペン先10の前方芯部11において元の形状に戻りにくくなるような過度の変形が効果的に抑制され、長寿命を実現できる。
また、本実施形態の筆記具1によれば、ペン先保持筒50の保持突起52pがペン先10の中央芯部12の前方部を保持しており、本体筒である前筒30がペン先10の中央芯部12のテーパ部12tを保持している。これにより、ペン先10の中央芯部12が軸方向に2箇所で保持されており、ペン先10の中央芯部12のより確実な保持が実現されている。
また、本実施形態の筆記具1によれば、ペン先10の中央芯部12が円筒形状を有している。これにより、ペン先10に十分な強度を持たせることができ、ペン先10の中央芯部12のより確実な保持が実現されている。
また、本実施形態の筆記具1によれば、ペン先保持筒50の保持突起52pが、ペン先10の中央芯部12を周方向に間隔(好適には等間隔)を開けて4個所で保持している。これにより、ペン先10の中央芯部12をバランス良く保持することができ、ペン先10の中央芯部12のより確実な保持が実現されている。
また、本実施形態の筆記具1によれば、ペン先10に力が加えられていない状態では、予備筒部51とペン先10の前方芯部11との間の間隔G1が一定である。これにより、ペン先10の前方芯部11の過度の変形を抑制する効果を、予備筒部51によって全方位において効果的に提供することができる。また、デザイン(美観)上も優れた形態を提供することができる。
また、本実施形態の筆記具1によれば、予備筒部51の前端も、側面視において上端が下端よりも前方に位置する切出刃状になっており(図10参照)、ペン先10の前方芯部11の前端と予備筒部51の前端とが、側面視において平行となっている(図12参照)。これにより、切出刃状のペン先10の前方芯部11の過度の変形を抑制する効果を、全方位においてより効果的に提供することができる。また、デザイン(美観)上も優れた形態を提供することができる。
(特願2018−134808の第1実施形態の構成)
続いて、図17は、特願2018−134808によって開示された発明の第2実施形態における筆記具101の概略縦断面図である。図18は、筆記具101のキャップ60を外した状態の斜視図である。
また、図19は、筆記具101のペン先110を示す斜視図であり、図20は、ペン先110の側面図であり、図21は、図20のペン先110のA−A線断面図であり、図22は、図20のペン先110のB−B線断面図である。
まず、図17乃至図22に示すように、本実施形態の筆記具101は、前方芯部111と中央芯部112と後方芯部113とを有するペン先110と、ペン先110の後方芯部113に接触して当該後方芯部113にインクを供給するインク吸蔵体20と、を備えている。第1実施形態と同様、インク吸蔵体20は、本体筒を構成する前筒30と後筒40とによって収容されており、キャップ60が、前筒30又は後筒40に対して着脱可能となっている。
図19乃至図22に示すように、本実施形態のペン先110の中央芯部112と後方芯部113とは、同心の円柱形状を有しているが(詳細には、後述するテーパ部112t、113tを除く)、後方芯部113は中央芯部112よりも細い。
また、図19乃至図22に示すように、本実施形態のペン先110の前方芯部111は、後述する前端領域を除いて、角部が丸められた長方形状の断面を有する略四角柱形状を有している(特に図22参照)。中央芯部112の軸心は、前方芯部111の略長方形状の断面の中心(重心)を通るようになっており、当該略長方形状の断面(図22参照)の対角線の長さは、中央芯部112の直径よりも小さくなっている。すなわち、前方芯部111は中央芯部112よりも細い。
また、第1実施形態と同様、後方芯部113の後方側には、緩やかな傾斜のテーパ部113tが設けられていて、インク吸蔵体20への挿入が容易化されている。また、中央芯部112の後方側には、比較的急峻な傾斜のテーパ部112tが設けられていて、後方芯部113に連続している。
また、第1実施形態と略同様、前方芯部111の前端は、側面視において上端が下端よりも前方に位置する切出刃状になっており(図20参照)、左右方向にRが設けられる(図21参照)と共に上下方向に傾斜した(図20参照)前端部111aと、当該前端部111aの左右両側に設けられ互いに鋭角(例えば60度)をなす(図21参照)鋭角形成平面部111b、111cと、を有している(鋭角形成平面部111b、111cの延長面の交線は、前端部111aの更に前方に位置して前端部111aと平行に延びる直線である)前端部111aと鋭角形成平面部111b、111cとは、切削加工によって形成されてもよいし、予め成型加工によって形成されてもよい。
また、第1実施形態と同様、本実施形態の筆記具101は、図17及び図18に示すように、ペン先110の中央芯部112を保持する一方で、本体筒である前筒30に保持されたペン先保持筒150を備えている。
図23は、筆記具101のペン先保持筒150を示す斜視図であり、図24は、図23のペン先保持筒150の断面斜視図であり、図25は、図23のペン先保持筒150の平面図であり、図26は、図25のペン先保持筒150のA−A線断面図である。
また、図27は、筆記具101のペン先110及びペン先保持筒150を示す斜視図であり、図28は、ペン先110及びペン先保持筒150を示す側面図であり、図29は、図28のペン先110及びペン先保持筒150のA−A線断面図であり、図30は、図28のペン先110及びペン先保持筒150のB−B線断面図であり、図31は、図30のペン先110及びペン先保持筒150のC部拡大図である。
図23乃至図31に示すように、ペン先保持筒150は、ペン先110の中央芯部112を保持する保持筒部152と、ペン先110の前方芯部111の前端領域(前端部111aと鋭角形成平面部111b、111cとを含む領域)を除いて当該前方芯部111の周囲に延在する予備筒部151と、を有している。保持筒部152は、中央芯部112に対応して略円筒形状を有しており、予備筒部151は、前方芯部111に対応して略四角筒形状を有している。
本実施形態では、予備筒部151の内周面とペン先110の前方芯部111の外周面との間の間隔(図31の符号G2)は、一定となっている(筆記時にペン先10に力が加えられると変化する:図16参照)。
また、予備筒部151の前端も、側面視において上端が下端よりも前方に位置する切出刃状になっており(図26参照)、ペン先110の前方芯部111の前端と予備筒部151の前端とが、側面視において平行となっている(図28参照)。
また、第1実施形態と同様、保持筒部152は、ペン先110の中央芯部112の前方部を周方向に間隔を開けて4個所で保持するべく、円筒面である内周面上の4箇所に保持突起152pが設けられている(図24及び図26参照)。
また、本実施形態では、予備筒部151の後方端部にフランジ部151fが設けられており、当該フランジ部151fに、凹形状の空気孔151rが設けられている。当該空気孔151rを介して、本体筒内部と本体筒外部とが通気可能となっている。これにより、インク消費に伴って本体筒内部に空気が取り込まれ、適切なインク吐出性能を維持することができる。また、保持筒部152には、前筒30との係合のために径方向外方に突出する縦リブ152rと、ペン先110とペン先保持筒150との組立性を向上させるためのスリット152sと、が設けられている。当該スリット152sを利用することで、ペン先110とペン先保持筒150の軸心に対する回転方向の位置合わせ(前端部111aと予備筒部151の前端とを側面視において平行にすること)を組立機上で容易に行うことができる。
そして、図17に示すように、前筒30は、ペン先保持筒150の縦リブ152rを利用して、ペン先保持筒150を保持している。また、保持筒部152の長さは、中央芯部112の長さよりも短く(図27乃至図29参照)、前筒30は、ペン先110の中央芯部112の後方部のテーパ部112tをも保持している。
なお、ペン先10の材料について前述された内容は、ペン先110についても適用可能である。
(特願2018−134808の第2実施形態の作用効果)
以上のような構成の筆記具101は、以下のような作用効果を奏することができる。すなわち、本実施形態の筆記具101によっても、ペン先保持筒150に保持されるペン先110の中央芯部112よりもペン先110の前方芯部111が細いため、ペン先110の中央芯部112に対するペン先110の前方芯部111の十分な撓みやすさを提供することができる。
そして、ペン先110の前方芯部111の前端が側面視において切出刃状になっていて、ペン先110の前方芯部111の上端長さL11(最大長さ)が十分長いという特徴と相俟って、ペン先110の前方芯部111の前端に加えられる力によってペン先110の前方芯部111が撓む感覚を、ユーザは独特の筆記感として楽しむことができる。
一方で、本実施形態の筆記具101によっても、ペン先110の前方芯部111の前端領域を除いて、当該前方芯部111の周囲にペン先保持筒150の予備筒部151が延在しており、ペン先110の前方芯部111に過度の力が加えられた時には当該予備筒部151がペン先110の前方芯部111に当接して当該前方芯部111のそれ以上の変形を抑制する(第1実施形態について図16を用いて説明されたのと同様である)。
特に本実施形態でも、予備筒部151の最大長さ(上端における長さ)が十分長く、予備筒部151とペン先110の前方芯部111との間の無負荷時の間隔G2が一定である(図31参照)という特徴と相俟って、ペン先110の前方芯部111において元の形状に戻りにくくなるような過度の変形が効果的に抑制され、長寿命を実現できる。
また、本実施形態の筆記具101によっても、ペン先保持筒150の保持突起152pがペン先110の中央芯部112の前方部を保持しており、本体筒である前筒30がペン先110の中央芯部112のテーパ部112tを保持している。これにより、ペン先110の中央芯部112が軸方向に2箇所で保持されており、ペン先110の中央芯部112のより確実な保持が実現されている。
また、本実施形態の筆記具101によっても、ペン先110の中央芯部112が円筒形状を有している。これにより、ペン先110に十分な強度を持たせることができ、ペン先110の中央芯部112のより確実な保持が実現されている。
また、本実施形態の筆記具101によっても、ペン先保持筒150の保持突起152pが、ペン先110の中央芯部112を周方向に間隔(好適には等間隔)を開けて4個所で保持している。これにより、ペン先110の中央芯部112をバランス良く保持することができ、ペン先110の中央芯部112のより確実な保持が実現されている。
また、本実施形態の筆記具101によっても、ペン先110に力が加えられていない状態では、予備筒部151とペン先110の前方芯部111との間の間隔G2が一定である。これにより、ペン先110の前方芯部111の過度の変形を抑制する効果を、予備筒部151によって全方位において効果的に提供することができる。また、デザイン(美観)上も優れた形態を提供することができる。
また、本実施形態の筆記具101によっても、予備筒部151の前端が、側面視において上端が下端よりも前方に位置する切出刃状になっており(図26参照)、ペン先110の前方芯部111の前端と予備筒部151の前端とが、側面視において平行となっている(図28参照)。これにより、切出刃状のペン先110の前方芯部111の過度の変形を抑制する効果を、全方位においてより効果的に提供することができる。また、デザイン(美観)上も優れた形態を提供することができる。
実公昭59−16227号公報 特開平3−221494号公報 特開平11−277545号公報
前述のように、特願2018−134808によって開示された発明は、顕著に有用な作用効果を奏する。このため、本件出願人は、その量産体制を整えるべく尽力してきた。その過程において、ペン先保持筒50、150の製造に関して、以下のような問題点を把握するに至った。
ペン先保持筒50、150は、射出成形法によって樹脂材料から製造される。その製造装置は、図32に示すように、樹脂成形品であるペン先保持筒150の前方部の外周輪郭に(相補的に)対応する前方空洞501cを有する前方側キャビティ501と、前方側キャビティ501の前方空洞501cに隣接すると共にペン先保持筒150の後方部の外周輪郭に(相補的に)対応する後方空洞502cを有する後方側キャビティ502と、ペン先保持筒150の内周輪郭に(相補的に)対応する外周形状を有し前方側キャビティ501の前方空洞501c内及び後方側キャビティ502の後方空洞502c内に挿通されるコアピン部材503と、ペン先保持筒150の前方端形状に(相補的に)対応する後端形状を有する前方端規定部材504と、ペン先保持筒150の後方端形状に(相補的に)対応する前端形状を有するエジェクタ部材505と、を備えている。
図32の例では、前方側キャビティ501が固定側キャビティであり、後方側キャビティ502が可動側キャビティであり(前方側キャビティ501に対してペン先保持筒150の軸方向に移動する)、コアピン部材503が可動コアピンであり、前方端規定部材504が固定ピンであり、エジェクタ部材505がエジェクタスリーブである。
エジェクタ部材505の前端形状は、図33に示すように、ペン先保持筒150のスリット152sに(相補的に)対応して、一対の対向する延出部505eを有する形状となっている。各延出部505eは軸方向に延びて、その先端は半円形状となっている。図33(a)は、エジェクタ部材505の正面図であり、図33(b)は、エジェクタ部材505の側面図であり、図33(c)は、図33(a)のc−c線断面図であり、図33(d)は、図33(b)のd−d線断面図であり、図33(e)は、エジェクタ部材505の先端近傍の斜視図である。
そして、前方側キャビティ501の前方空洞501cと、後方側キャビティ502の後方空洞502cと、コアピン部材503の外周形状と、前方端規定部材504の後端形状と、エジェクタ部材505の前端形状(延出部505eを有する)と、によって区画される成形空間内に樹脂材料が射出されることで、ペン先保持筒150が成形される(図34参照)。
その後、成形されたペン先保持筒150は、当該製造装置から取り出されなければならない。まず、前方側キャビティ501と後方側キャビティ502とが互いから離隔されて、前方空洞501cと後方空洞502cとが互いから離隔されることによって、ペン先保持筒150の前方部が前方空洞501cから抜き出される(図35参照)。
続いて、コアピン部材503が、後方空洞502cから抜き出される(図36参照)。
その後、エジェクタ部材505が、後方側キャビティ502に対して、前方側に移動されることによって、ペン先保持筒150の後方部が後方空洞502cから抜き出される(図37参照)。
ここで、ペン先保持筒150の後方部が後方空洞502cから抜き出された後、ペン先保持筒150とエジェクタ部材505とが分離すれば、ペン先保持筒150は製造装置の下方に落下して、すなわち、ペン先保持筒50を取り出すことができる。しかしながら、成形されたペン先保持筒150とエジェクタ部材505とが互いに付着してしまって、ペン先保持筒150が所望のように落下しない場合がある。そして、この付着傾向は、延出部505eの存在によってペン先保持筒150とエジェクタ部材505との接触面積が増大されている場合に、より高い。
このようにエジェクタ部材に付着してしまった樹脂成形品を取り出すための機構として、特許文献3は、エジェクタ部材を後方側に戻す際に抜き出された後の樹脂成形品の後端を係止することで樹脂成形品とエジェクタ部材とを分離させるストリッパーブッシュという追加部材の採用を提案している。しかしながら、そのような追加部材の採用は、製造装置のコストを増大させてしまう。
本発明は、以上のような知見に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コストの増大を抑えつつ、樹脂成形品とエジェクタ部材とが互いに付着して分離しないという問題を解消することができる筆記具の部品の製造方法、広くは樹脂成形品の製造方法、を提供することである。また、当該製造方法によって製造された部品を含む筆記具を提供することである。
本発明は、筒状の樹脂成形品を製造するために、前記樹脂成形品の前方部の外周輪郭に対応する前方空洞を有する前方側キャビティと、前記前方側キャビティの前記前方空洞に隣接すると共に前記樹脂成形品の後方部の外周輪郭に対応する後方空洞を有する後方側キャビティと、前記樹脂成形品の内周輪郭に対応する外周形状を有し、前記前方側キャビティの前記前方空洞内及び前記後方側キャビティの前記後方空洞内に挿通されるコアピン部材と、前記樹脂成形品の前方端形状に対応する後端形状を有する前方端規定部材と、前記樹脂成形品の後方端形状に対応する前端形状を有するエジェクタ部材と、を用いて、前記前方側キャビティの前記前方空洞と、前記後方側キャビティの前記後方空洞と、前記コアピン部材の前記外周形状と、前記前方端規定部材の前記後端形状と、前記エジェクタ部材の前記前端形状と、によって区画される成形空間内に樹脂材料を射出して前記樹脂成形品を成形する工程と、前記前方側キャビティと前記後方側キャビティとを互いから離隔して、前記前方空洞と前記後方空洞とを互いから離隔することによって、前記樹脂成形品の前方部を前記前方空洞から抜き出す前方部抜き出し工程と、前記コアピン部材を前記前方空洞及び前記後方空洞から抜き出すコアピン部材抜き出し工程と、前記後方側キャビティに対して前記エジェクタ部材を前方側に移動させることによって、前記樹脂成形品の後方部を前記後方空洞から抜き出す後方部抜き出し工程と、を備えた筒状の樹脂成形品の製造方法であって、前記樹脂成形品の後方部の外周輪郭上には、軸方向において局所的に隆起する隆起部が設けられており、前記後方部抜き出し工程は、前記隆起部を弾性変形させて潰れた形状としながら前記後方側キャビティの前記後方空洞内を通過させる工程を含んでいることを特徴とする方法である。
本発明方法によれば、樹脂成形品の後方部の外周輪郭上に軸方向において局所的に隆起する隆起部を設けておいて、後方部抜き出し工程において、隆起部を弾性変形させて潰れた形状としながら後方側キャビティの後方空洞内を通過させることができる。
これにより、隆起部が後方空洞から解放された直後において潰れた形状から隆起形状に弾性的に復帰する反動の力によって、樹脂成型品とエジェクタ部材とを分離させることができる。すなわち、前記後方部抜き出し工程は、前記隆起部が前記後方空洞から解放された直後において潰れた形状から隆起形状に弾性的に復帰する反動の力によって、前記樹脂成型品と前記エジェクタ部材とを分離させる工程を含むことができる。
あるいは、そのような反動の力によって樹脂成型品とエジェクタ部材とを分離させることができなかった場合でも、後方部抜き出し工程の後に、後方側キャビティに対してエジェクタ部材を後方側に移動させるエジェクタ戻し工程を実施することで、樹脂成型品とエジェクタ部材とを分離させることができる。当該エジェクタ戻し工程において、隆起形状に復帰した隆起部が、樹脂成形品が後方空洞内に戻ることを効果的に妨げるからである。すなわち、前記後方部抜き出し工程の後に、前記後方側キャビティに対して前記エジェクタ部材を後方側に移動させるエジェクタ戻し工程を更に備えることができ、前記エジェクタ戻し工程は、隆起形状に復帰した前記隆起部によって前記樹脂成形品が前記後方空洞内に戻ることが妨げられることによって、前記樹脂成型品と前記エジェクタ部材とを分離させる工程を含むことができる。
隆起部の前方端側は、傾斜面となっていることが好ましい。この場合、後方部抜き出し工程において隆起部を弾性変形させて潰れた形状とすることが容易化される。
一方、隆起部の後方端側は、軸方向に垂直な平面部を有していることが好ましい。この場合、隆起形状に復帰した隆起部が後方側キャビティの端面と干渉し易くなるため、樹脂成形品が後方空洞内に戻ることを妨げる効果を高めることができる。
また、隆起部は、複数が設けられて、軸方向には同一位置に整列される一方、周方向には不均一な位置に配置されていることが好ましい。この場合、反動の力を同時に(一斉に)互いに相殺し合わないように(姿勢が傾くように)生じさせることができる。
以上の本発明方法が製造対象とする樹脂成形品は、特には筆記具の部品が意図されているが、少なくとも本件出願の時点においては、筆記具の部品に限定されない。
また、本発明は、本発明方法によって製造された筆記具の部品である。特に、本発明は、前方芯部と中央芯部と後方芯部とを有するペン先と、前記ペン先の前記後方芯部に接触して当該後方芯部にインクを供給するインク吸蔵体と、前記インク吸蔵体を収容する本体筒と、前記ペン先の前記中央芯部を保持し、前記本体筒に保持されるペン先保持筒と、を備え、前記ペン先の前記前方芯部は、前記ペン先の前記中央芯部よりも細く、前記ペン先の前記後方芯部も、前記ペン先の前記中央芯部よりも細く、前記ペン先の前記前方芯部の前端は、側面視において上端が下端よりも前方に位置する切出刃状になっており、前記ペン先の前記前方芯部の側面視における最大長さは、7mm以上であり、前記ペン先保持筒は、前記ペン先の前記前方芯部の前端領域を除いて当該前方芯部の周囲に延在する予備筒部を有しており、前記予備筒部の側面視における最大長さは、5mm以上であり、前記予備筒部と前記ペン先の前記前方芯部との間の間隔は、0.03〜1.0mmであり、前記ペン先保持筒の後方部の外周輪郭上には、軸方向において局所的に隆起する隆起部が設けられており、前記隆起部は、弾性変形によって一時的に潰れた形状となることが可能であることを特徴とする筆記具である。
本発明によれば、ペン先保持筒に保持されるペン先の中央芯部よりもペン先の前方芯部が細いため、ペン先の中央芯部に対するペン先の前方芯部の十分な撓みやすさを提供することができる。特に、ペン先の前方芯部の前端が側面視において切出刃状になっていて、ペン先の前方芯部の側面視における最大長さ(上端における長さ)が7mm以上となっていることにより、ペン先の前方芯部の前端に加えられる力によってペン先の前方芯部が撓む感覚を、ユーザは独特の筆記感として楽しむことができる。
一方で、本発明によれば、ペン先の前方芯部の前端領域を除いて、当該前方芯部の周囲にペン先保持筒の予備筒部が延在しており、ペン先の前方芯部に過度の力が加えられた時にはペン先の前方芯部が当該予備筒部に当接して当該前方芯部のそれ以上の変形を抑制する。特に、予備筒部の側面視における最大長さ(上端における長さ)が5mm以上となっていて、予備筒部とペン先の前方芯部との間の間隔が0.03〜1.0mmとなっていることにより、ペン先の前方芯部において元の形状に戻りにくくなるような過度の変形が効果的に抑制され、長寿命を実現できる。
そして、本発明によれば、ペン先保持筒の後方部の外周輪郭上に軸方向において局所的に隆起する隆起部が設けられており、前記隆起部は弾性変形によって一時的に潰れた形状となることが可能であるため、当該ペン先保持筒を射出成形法によって製造する際、エジェクタ部材を用いて射出成形金型である後方側キャビティの後方空洞からペン先保持筒の後方部を抜き出す工程において、隆起部を弾性変形させて潰れた形状としながら当該後方空洞内を通過させることができる。
これにより、隆起部が後方空洞から解放された直後において潰れた形状から隆起形状に弾性的に復帰する反動の力によって、ペン先保持筒とエジェクタ部材とを分離させることができる。あるいは、そのような反動の力によってペン先保持筒とエジェクタ部材とを分離させることができなかった場合でも、ペン先保持筒の後方部を抜き出す工程の後に、後方側キャビティに対してエジェクタ部材を後方側に移動させるエジェクタ戻し工程を実施することで、ペン先保持筒とエジェクタ部材とを分離させることができる。当該エジェクタ戻し工程において、隆起形状に復帰した隆起部が、ペン先保持筒が後方空洞内に戻ることを効果的に妨げるからである。
また、本発明において、前記ペン先保持筒は、前記ペン先の前記中央芯部の前方部を保持しており、前記本体筒は、前記ペン先の前記中央芯部の後方部を保持していることが好ましい。
これによれば、ペン先の中央芯部が、軸方向に少なくとも2箇所で保持されることになるため、ペン先の中央芯部のより確実な保持を実現することができる。
また、前記ペン先の前記中央芯部は、円筒形状を有していることが好ましい。
これによれば、ペン先に十分な強度を持たせることができ、ペン先の中央芯部のより確実な保持を実現することができる。
また、前記ペン先保持筒は、前記ペン先の前記中央芯部を周方向に間隔を開けて複数個所で保持していることが好ましい。
これによれば、ペン先の中央芯部をバランス良く保持することができ、ペン先の中央芯部のより確実な保持を実現することができる。
また、前記予備筒部と前記ペン先の前記前方芯部との間の間隔は、略一定であることが好ましい。
これによれば、ペン先の前方芯部の過度の変形を抑制する効果を、予備筒部によって全方位において効果的に提供することができる。また、デザイン(美観)上も優れた形態を提供することができる。
例えば、前記ペン先の前記中央芯部は、前記前端領域を除いて円柱形状に形成され得る。この場合、前記予備筒部は、対応する円筒形状に形成され得る。
あるいは、前記ペン先の前記中央芯部は、前記前端領域を除いて略多角柱形状、例えば略四角柱形状、に形成され得る。この場合、前記予備筒部は、対応する略多角柱形状、例えば略四角筒形状、に形成され得る。
また、前記予備筒部の前端も、側面視において上端が下端よりも前方に位置する切出刃状になっており、前記ペン先の前記前方芯部の前記前端と前記予備筒部の前記前端とが、側面視において平行となっていることが好ましい。
これによれば、側面視において切出刃状のペン先の前方芯部の過度の変形を抑制する効果を、全方位においてより効果的に提供することができる。また、デザイン(美観)上も優れた形態を提供することができる。
また、前記ペン先保持筒は、少なくとも一部が透明材料または半透明材料で構成されていることが好ましい。
これによれば、インクの色を視認しやすくなる。また、デザイン(美観)上も優れた形態を提供することができる。
また、前記本体筒及び/または前記ペン先保持筒には、前記ペン先の角度位置を示す目印が付されていることが好ましい。
これによれば、ペン先の角度位置(向き)を、より容易に把握することができる。目印は、視覚的な目印に限定されず、触覚で判別可能な凹凸であってもよい。
本発明方法によれば、樹脂成形品の後方部の外周輪郭上に軸方向において局所的に隆起する隆起部を設けておいて、後方部抜き出し工程において、隆起部を弾性変形させて潰れた形状としながら後方側キャビティの後方空洞内を通過させることができる。
これにより、隆起部が後方空洞から解放された直後において潰れた形状から隆起形状に弾性的に復帰する反動の力によって、樹脂成型品とエジェクタ部材とを分離させることができる。すなわち、前記後方部抜き出し工程は、前記隆起部が前記後方空洞から解放された直後において潰れた形状から隆起形状に弾性的に復帰する反動の力によって、前記樹脂成型品と前記エジェクタ部材とを分離させる工程を含むことができる。
あるいは、そのような反動の力によって樹脂成型品とエジェクタ部材とを分離させることができなかった場合でも、後方部抜き出し工程の後に、後方側キャビティに対してエジェクタ部材を後方側に移動させるエジェクタ戻し工程を実施することで、樹脂成型品とエジェクタ部材とを分離させることができる。当該エジェクタ戻し工程において、隆起形状に復帰した隆起部が、樹脂成形品が後方空洞内に戻ることを効果的に妨げるからである。すなわち、前記後方部抜き出し工程の後に、前記後方側キャビティに対して前記エジェクタ部材を後方側に移動させるエジェクタ戻し工程を更に備えることができ、前記エジェクタ戻し工程は、隆起形状に復帰した前記隆起部によって前記樹脂成形品が前記後方空洞内に戻ることが妨げられることによって、前記樹脂成型品と前記エジェクタ部材とを分離させる工程を含むことができる。
(図1〜図31はそのまま流用、図32は図57として流用:添付省略)
本件出願人の先願発明の第1実施形態における筆記具の概略縦断面図である。 図1の筆記具のキャップを外した状態の斜視図である。 図1の筆記具のペン先を示す斜視図である。 図3のペン先の側面図である。 図4のペン先のA−A線断面図である。 図4のペン先のB−B線断面図である。 図1の筆記具のペン先保持筒を示す斜視図である。 図7のペン先保持筒の断面斜視図である。 図7のペン先保持筒の平面図である。 図9のペン先保持筒のA−A線断面図である。 図1の筆記具のペン先及びペン先保持筒を示す斜視図である。 図11のペン先及びペン先保持筒を示す側面図である。 図12のペン先及びペン先保持筒のA−A線断面図である。 図12のペン先及びペン先保持筒のB−B線断面図である。 図14のペン先及びペン先保持筒のC部拡大図である。 図1の筆記具のペン先が撓んだ状態を示す概略図である。 本件出願人の先願発明の第2実施形態における筆記具の概略縦断面図である。 図17の筆記具のキャップを外した状態の斜視図である。 図17の筆記具のペン先を示す斜視図である。 図19のペン先の側面図である。 図20のペン先のA−A線断面図である。 図20のペン先のB−B線断面図である。 図17の筆記具のペン先保持筒を示す斜視図である。 図23のペン先保持筒の断面斜視図である。 図23のペン先保持筒の平面図である。 図25のペン先保持筒のA−A線断面図である。 図17の筆記具のペン先及びペン先保持筒を示す斜視図である。 図27のペン先及びペン先保持筒を示す側面図である。 図28のペン先及びペン先保持筒のA−A線断面図である。 図28のペン先及びペン先保持筒のB−B線断面図である。 図30のペン先及びペン先保持筒のC部拡大図である。 図23のペン先保持筒を製造する製造装置の概略図である。 図32のエジェクタ部材の概略図である。 図23のペン先保持筒を製造する製造方法の射出成形工程を説明するための概略図である。 図23のペン先保持筒を製造する製造方法の前方部抜き出し工程を説明するため概略図である。 図23のペン先保持筒を製造する製造方法のコアピン抜き出し工程を説明するため概略図である。 図23のペン先保持筒を製造する製造方法の後方部抜き出し工程を説明するため概略図である。 本発明の一実施形態における筆記具の概略縦断面図である。 図38の筆記具のキャップを外した状態の斜視図である。 図38の筆記具のペン先保持筒を示す斜視図である。 図40のペン先保持筒の正面図である。 図40のペン先保持筒の右側面図である。 図42のペン先保持筒のA−A線断面図である。 図43のペン先保持筒のB部拡大図である。 図41のペン先保持筒のC−C線断面図である。 図42のペン先保持筒のD部拡大図である。 図40のペン先保持筒を製造する製造装置の概略図である。 図47のエジェクタ部材の概略図である。 図40のペン先保持筒を製造する製造方法の射出成形工程を説明するための概略図である。 図40のペン先保持筒を製造する製造方法の前方部抜き出し工程を説明するため概略図である。 図40のペン先保持筒を製造する製造方法のコアピン抜き出し工程を説明するため概略図である。 図40のペン先保持筒を製造する製造方法の後方部抜き出し工程を説明するため概略図である。 図40のペン先保持筒を製造する製造方法のエジェクタ戻し工程を説明するため概略図である。 図40のペン先保持筒を製造する製造方法のエジェクタ戻し工程を説明するため概略図である。 図40のペン先保持筒を製造する製造方法のエジェクタ再押し出し工程を説明するため概略図である。 図40のペン先保持筒を製造する製造方法のエジェクタ再戻し工程を説明するため概略図である。 ペン先保持筒の先端領域を着色した例を示す図28と同様の図である。
(筆記具の実施形態の構成)
まず、本発明方法によって製造される部品を有する筆記具の一実施形態を説明する。図38は、本実施形態における筆記具201の概略縦断面図である。図39は、筆記具201のキャップ60を外した状態の斜視図である。
ペン先110は、前述の特願2018−134808の第2実施形態のペン先110と同様である。すなわち、図19は、筆記具201のペン先110を示す斜視図でもある。そして、図20は、ペン先110の側面図であり、図21は、図20のペン先110のA−A線断面図であり、図22は、図20のペン先110のB−B線断面図である。
まず、図38、図39、図19乃至図22に示すように、本実施形態の筆記具201は、前方芯部111と中央芯部112と後方芯部113とを有するペン先110と、ペン先110の後方芯部113に接触して当該後方芯部113にインクを供給するインク吸蔵体20と、を備えている。特願2018−134808の各実施形態と同様、インク吸蔵体20は、本体筒を構成する前筒30と後筒40とによって収容されており、キャップ60が、前筒30又は後筒40に対して着脱可能となっている。
図19乃至図22に示すように、本実施形態のペン先110の中央芯部112と後方芯部113とは、同心の円柱形状を有しているが(詳細には、後述するテーパ部112t、113tを除く)、後方芯部113は中央芯部112よりも細い。例えば、中央芯部112の直径は5.1mmであり、後方芯部113の直径は3.5mmである。
また、図19乃至図22に示すように、本実施形態のペン先110の前方芯部111は、後述する前端領域を除いて、角部が丸められた長方形状の断面を有する略四角柱形状を有している(特に図22参照)。中央芯部112の軸心は、前方芯部111の略長方形状の断面の中心(重心)を通るようになっており、当該略長方形状の断面(図22参照)の対角線の長さは、中央芯部112の直径よりも小さくなっている。すなわち、前方芯部111は中央芯部112よりも細い。より詳細には、前方芯部111の略長方形状の断面(図22参照)は、長辺の長さが4.1mmで、短辺の長さが3.2mmである。
また、特願2018−134808の各実施形態と同様、後方芯部113の後方側には、緩やかな傾斜のテーパ部113tが設けられていて、インク吸蔵体20への挿入が容易化されている。また、中央芯部112の後方側には、比較的急峻な傾斜のテーパ部112tが設けられていて、後方芯部113に連続している。例えば、後方芯部113の長さ(テーパ部113tを含む)は7.7mmであり、中央芯部112の長さ(テーパ部112tを含む)は11.8mmである。
また、特願2018−134808の各実施形態と略同様、前方芯部111の前端は、側面視において上端が下端よりも前方に位置する切出刃状になっており(図20参照)、左右方向にRが設けられる(図21参照)と共に上下方向に傾斜した(図20参照)前端部111aと、当該前端部111aの左右両側に設けられ互いに鋭角(例えば60度)をなす(図21参照)鋭角形成平面部111b、111cと、を有している(鋭角形成平面部111b、111cの延長面の交線は、前端部111aの更に前方に位置して前端部111aと平行に延びる直線である)。例えば、前方芯部111の側面視における上端長さL11(最大長さ)は13.8mmであり、前方芯部111の側面視における下端長さL12(最小長さ)は12.3mmである。前端部111aと鋭角形成平面部111b、111cとは、切削加工によって形成されてもよいし、予め成型加工によって形成されてもよい。
また、特願2018−134808の各実施形態と同様、本実施形態の筆記具201は、図38及び図39に示すように、ペン先110の中央芯部112を保持する一方で、本体筒である前筒30に保持されたペン先保持筒250を備えている。ペン先保持筒250は、後述する隆起部255を有することを除けば、前述の特願2018−134808の第2実施形態のペン先保持筒150と同様である。
図40は、筆記具201のペン先保持筒250を示す斜視図であり、図41は、図40のペン先保持筒の正面図であり、図42は、図40のペン先保持筒の右側面図である。また、図43は、図42のペン先保持筒のA−A線断面図であり、図44は、図43のペン先保持筒のB部拡大図であり、図45は、図41のペン先保持筒のC−C線断面図であり、
図46は、図42のペン先保持筒のD部拡大図である。
図40乃至図46に示すように、ペン先保持筒250は、ペン先110の中央芯部112を保持する保持筒部252と、ペン先110の前方芯部111の前端領域(前端部111aと鋭角形成平面部111b、111cとを含む領域)を除いて当該前方芯部111の周囲に延在する予備筒部251と、を有している。保持筒部252は、中央芯部112に対応して略円筒形状を有しており、予備筒部251は、前方芯部111に対応して略四角筒形状を有している。
例えば、予備筒部251の側面視における上端長さL13(最大長さ)は10mmであり、予備筒部251の側面視における下端長さL14(最小長さ)は8.3mmであり、予備筒部251(後述するフランジ部251fを除く)の外周面の略長方形状の断面(図30参照)は、長辺の長さが5.3mmで、短辺の長さが4.4mmであり、予備筒部251の内周面の略長方形状の断面(図30参照)は、長辺の長さが4.5mmで、短辺の長さが3.6mmである。従って、本実施形態では、予備筒部251の内周面とペン先110の前方芯部111の外周面との間の間隔(図31の符号G2)は、0.2mmで一定となっている(筆記時にペン先10に力が加えられると変化する:図16参照)。また、予備筒部251の内周面又はペン先110の前方芯部111の外周面の少なくとも一方に軸方向の抜き勾配を設けてもよい。これにより、予備筒部251及びペン先110の生産性が向上するだけでなく、前方芯部111の十分な撓みやすさを提供することができる。
また、予備筒部251の前端も、側面視において上端が下端よりも前方に位置する切出刃状になっており(図41参照)、ペン先110の前方芯部111の前端と予備筒部251の前端とが、側面視において平行となっている(図28参照)。
また、特願2018−134808の各実施形態と同様、保持筒部252は、ペン先110の中央芯部112の前方部を周方向に間隔を開けて4個所で保持するべく、直径5.5mmの円筒面である内周面上の4箇所に保持突起252pが設けられている(図43参照)。各保持突起252pは、例えば、周方向幅0.6mm、長さ3.6mmであって、軸心からの径方向距離2.4mmの位置まで内方へと突出されている。
また、本実施形態では、予備筒部251の後方端部にフランジ部251fが設けられており、当該フランジ部251fに、凹形状の空気孔251rが設けられている。当該空気孔251rを介して、本体筒内部と本体筒外部とが通気可能となっている。これにより、インク消費に伴って本体筒内部に空気が取り込まれ、適切なインク吐出性能を維持することができる。また、保持筒部252には、前筒30との係合のために径方向外方に突出する縦リブ252rと、ペン先110とペン先保持筒250との組立性を向上させるためのスリット252sと、が設けられている。当該スリット252sを利用することで、ペン先110とペン先保持筒250の軸心に対する回転方向の位置合わせ(前端部111aと予備筒部251の前端とを側面視において平行にすること)を組立機上で容易に行うことができる。
また、本実施形態では、保持筒部252の後方部の外周輪郭上に、軸方向において局所的に隆起する2つの隆起部255が設けられている。当該隆起部255は、弾性変形によって一時的に潰れた形状となることが可能である(僅かな塑性変形を伴ってもよい)。具体的には、各隆起部255を含む保持筒部252(ペン先保持筒250)は弾性材料であるポリカーボネートからなり、各隆起部255は、0.05〜0.2mmの高さ、好ましくは0.05〜0.15mmの高さ(本実施形態では0.1mmの高さ)と、0.5〜5.0mmの軸方向長さ(本実施形態では1.5mmの軸方向長さ)と、0.5mm以上の周方向幅(本実施形態では0.7mmの周方向幅)と、を有することによって、後述する後方部抜き出し工程時に射出成形金型であるキャビティ302の空洞302cを規定する壁面によって弾性変形されて一時的に(当該壁面を通過する間)潰れた形状となることが可能となっている。
そのような各隆起部255の弾性変形を容易化するべく、各隆起部255の前方端側は、傾斜面255tとなっている。傾斜角度は、保持筒部252の周面に対して2〜30°であることが好ましく、本実施形態では15°である。一方、各隆起部255の後方端側は、保持筒部252の軸方向に垂直な平面状端部255eを有している。
各隆起部255の平面状端部255eは、保持筒部252の後端から0〜3mmの間隔(本実施形態では0.3mmの間隔)を空けた位置に整列されている。すなわち、2つの隆起部255は、軸方向には同一位置に整列されて設けられている。
そして、2つの隆起部255は、周方向に60°の間隔を空けて設けられている。すなわち、2つの隆起部255は、周方向には不均一な位置に配置されている。更に、図42及び図46に示すように、軸方向に見て、各隆起部255の周方向の端部が空気孔251rの周方向の端部と僅かに(周方向に2°(0.7mm)程度)重複するような相対位置関係が採用されている。
図38に戻って、前筒30は、ペン先保持筒250の縦リブ252rを利用して、ペン先保持筒250を保持している。また、保持筒部252の長さは、中央芯部112の長さよりも短く(図27乃至図29参照)、前筒30は、ペン先110の中央芯部112の後方部のテーパ部112tをも保持している。
なお、ペン先110の材料は、特願2018−134808の第1実施形態のペン先10の材料について前述された内容が適用可能である。
(筆記具の一実施形態の作用効果)
以上のような構成の筆記具01は、以下のような作用効果を奏することができる。すなわち、本実施形態の筆記具01によっても、ペン先保持筒50に保持されるペン先110の中央芯部112よりもペン先110の前方芯部111が細いため、ペン先110の中央芯部112に対するペン先110の前方芯部111の十分な撓みやすさを提供することができる。
そして、ペン先110の前方芯部111の前端が側面視において切出刃状になっていて、ペン先110の前方芯部111の上端長さL11(最大長さ)が13.8mmであって十分長い(7mm以上である)という特徴と相俟って、ペン先110の前方芯部111の前端に加えられる力によってペン先110の前方芯部111が撓む感覚を、ユーザは独特の筆記感として楽しむことができる。
一方で、本実施形態の筆記具01によっても、ペン先110の前方芯部111の前端領域を除いて、当該前方芯部111の周囲にペン先保持筒50の予備筒部51が延在しており、ペン先110の前方芯部111に過度の力が加えられた時には当該予備筒部51がペン先110の前方芯部111に当接して当該前方芯部111のそれ以上の変形を抑制する(特願2018−134808の第1実施形態について図16を用いて説明されたのと同様である)。
特に本実施形態でも、予備筒部51の最大長さ(上端における長さ)が10mmであって十分長く(5mm以上)、予備筒部51とペン先110の前方芯部111との間の無負荷時の間隔G2が0.2mmで一定である(図31参照)という特徴と相俟って、ペン先110の前方芯部111において元の形状に戻りにくくなるような過度の変形が効果的に抑制され、長寿命を実現できる。
また、本実施形態の筆記具01によっても、ペン先保持筒50の保持突起52pがペン先110の中央芯部112の前方部を保持しており、本体筒である前筒30がペン先110の中央芯部112のテーパ部112tを保持している。これにより、ペン先110の中央芯部112が軸方向に2箇所で保持されており、ペン先110の中央芯部112のより確実な保持が実現されている。
また、本実施形態の筆記具01によっても、ペン先110の中央芯部112が円筒形状を有している。これにより、ペン先110に十分な強度を持たせることができ、ペン先110の中央芯部112のより確実な保持が実現されている。
また、本実施形態の筆記具01によっても、ペン先保持筒50の保持突起52pが、ペン先110の中央芯部112を周方向に間隔(好適には等間隔)を開けて4個所で保持している。これにより、ペン先110の中央芯部112をバランス良く保持することができ、ペン先110の中央芯部112のより確実な保持が実現されている。
また、本実施形態の筆記具01によっても、ペン先110に力が加えられていない状態では、予備筒部51とペン先110の前方芯部111との間の間隔G2が一定である。これにより、ペン先110の前方芯部111の過度の変形を抑制する効果を、予備筒部51によって全方位において効果的に提供することができる。また、デザイン(美観)上も優れた形態を提供することができる。
また、本実施形態の筆記具01によっても、予備筒部51の前端が、側面視において上端が下端よりも前方に位置する切出刃状になっており(図26参照)、ペン先110の前方芯部111の前端と予備筒部151の前端とが、側面視において平行となっている(図28参照)。これにより、切出刃状のペン先110の前方芯部111の過度の変形を抑制する効果を、全方位においてより効果的に提供することができる。また、デザイン(美観)上も優れた形態を提供することができる。
(ペン先保持筒250の製造方法)
本発明は、ストリッパーブッシュ等の構成を追加することなく(すなわちコストの増大を抑えつつ)樹脂成形品とエジェクタ部材とが互いに付着して分離しないという問題を解消する樹脂成形品の製造方法である。当該発明の一実施形態として、樹脂成形品として前述の筆記具201のペン先保持筒250を製造する方法について説明する。
ペン先保持筒250は、射出成形法によって樹脂材料(例えばPC、PP、PE、ABS、AS、PS、PMMA、PA、PBT、POM)から製造される。その製造装置は、図47に示すように、樹脂成形品であるペン先保持筒250の前方部の外周輪郭に(相補的に)対応する前方空洞301cを有する前方側キャビティ301と、前方側キャビティ301の前方空洞301cに隣接すると共にペン先保持筒250の後方部の外周輪郭に(相補的に)対応する後方空洞302c(隆起部255に対応する凹部302rを含む)を有する後方側キャビティ302と、ペン先保持筒250の内周輪郭に(相補的に)対応する外周形状を有し前方側キャビティ301の前方空洞301c内及び後方側キャビティ302の後方空洞302c内に挿通されるコアピン部材303と、ペン先保持筒250の前方端形状に(相補的に)対応する後端形状を有する前方端規定部材304と、ペン先保持筒250の後方端形状に(相補的に)対応する前端形状を有するエジェクタ部材305と、を備えている。
図47の例では、前方側キャビティ301が固定側キャビティであり、後方側キャビティ302が可動側キャビティであり(前方側キャビティ301に対してペン先保持筒250の軸方向に移動する)、コアピン部材303が可動コアピンであり、前方端規定部材304が固定ピンであり、エジェクタ部材305がエジェクタスリーブである。
エジェクタ部材305の前端形状は、図48に示すように、ペン先保持筒250のスリット252sに(相補的に)対応して、一対の対向する延出部305eを有する形状となっている。各延出部305eは軸方向に延びて、その先端は半円形状となっている。図48(a)は、エジェクタ部材305の正面図であり、図48(b)は、エジェクタ部材305の側面図であり、図48(c)は、図48(a)のc−c線断面図であり、図48(d)は、図48(b)のd−d線断面図であり、図48(e)は、エジェクタ部材305の先端近傍の斜視図である。
そして、前方側キャビティ301の前方空洞301cと、後方側キャビティ302の後方空洞302cと、コアピン部材303の外周形状と、前方端規定部材304の後端形状と、エジェクタ部材305の前端形状(延出部305eを有する)と、によって区画される成形空間内に樹脂材料が射出されることで、ペン先保持筒250が成形される(射出成形工程:図49参照)。
その後、成形されたペン先保持筒250は、当該製造装置から取り出されなければならない。本製造装置においては、まず、前方側キャビティ301と後方側キャビティ302とが互いから離隔されて、前方空洞301cと後方空洞302cとが互いから離隔されることによって、ペン先保持筒250の前方部が前方空洞301cから抜き出される(前方部抜き出し工程:図50参照)。
続いて、コアピン部材303が、後方空洞302cから抜き出される(コアピン抜き出し工程:図51参照)。
その後、エジェクタ部材305が、後方側キャビティ302に対して、前方側に移動されることによって、ペン先保持筒250の後方部が後方空洞302cから抜き出される(後方部抜き出し工程)。
前述したように、ペン先保持筒250の保持筒部252の後方部の外周輪郭上には、軸方向において局所的に隆起する2つの隆起部255が設けられている。当該2つの隆起部255は、エジェクタ部材305による後方部抜き出し工程時において、射出成形金型である後方側キャビティ302の後方空洞302cを規定する壁面によって弾性変形されて、一時的に(当該壁面を通過する間)潰れた形状となる。これにより、当該2つの隆起部の存在にも拘わらず、エジェクタ部材305による後方部抜き出し工程を実施することができる。
そして、本実施形態では、2つの隆起部255が後方空洞302cから解放された直後において潰れた形状から隆起形状に弾性的に復帰する際に生じる反動の力によって、ペン先保持筒250とエジェクタ部材305とを分離させることができる。これにより、多くの成形後のペン先保持筒250は、当該後方部抜き出し工程の途中で、エジェクタ部材305から分離して落下する。
もっとも、10%程度のペン先保持筒250は、前述の反動の力によってもエジェクタ部材305から分離しない(図52参照)。この付着傾向は、延出部305eの存在によってペン先保持筒250とエジェクタ部材305との接触面積が増大されている場合に、より高い。そのような場合には、エジェクタ部材305が、後方側キャビティ302に対して後方側に戻される(エジェクタ戻し工程)。
この時、隆起形状に復帰した隆起部255が、ペン先保持筒250が後方空洞302c内に戻ることを効果的に妨げ(図53参照)、ペン先保持筒250とエジェクタ部材305とは分離される。これにより、前述の反動の力によってもエジェクタ部材305から分離しなかったペン先保持筒250の多くは、当該エジェクタ戻し工程の途中で、エジェクタ部材305から分離して落下する。
ここで更に、フランジ部251fに対応する後方空洞302cの前端部にペン先保持筒250の後端部が引っ掛かる等して、ペン先保持筒250が依然として落下しない場合がある(図54参照)。そのような場合には、エジェクタ部材305が、後方側キャビティ302に対して再び前方側に移動される(エジェクタ再押し出し工程:図55参照)。これにより、後方空洞302cに引っ掛かって落下しなかったペン先保持筒250は、当該エジェクタ再押し出し工程によって、エジェクタ部材305に押されて落下する。
その後、エジェクタ部材305は、後方側キャビティ302に対して後方側に再度戻される(エジェクタ再戻し工程)。
(ペン先保持筒250の製造方法の利点)
以上のような製造方法によれば、ペン先保持筒250を射出成形法によって製造する際、エジェクタ部材305を用いて射出成形金型である後方側キャビティ302の後方空洞302cからペン先保持筒250の後方部を抜き出す工程において、隆起部255を弾性変形させて潰れた形状とすることによって当該後方空洞302c内を通過させることができる。
そして、隆起部255が後方空洞302cから解放された直後において潰れた形状から隆起形状に弾性的に復帰する反動の力によって、ペン先保持筒250とエジェクタ部材305とを分離させることができる。
あるいは、そのような反動の力によってペン先保持筒250とエジェクタ部材305とを分離させることができなかった場合でも、ペン先保持筒250の後方部を抜き出す工程の後に、後方側キャビティ302に対してエジェクタ部材305を後方側に移動させるエジェクタ戻し工程を実施することで、ペン先保持筒250とエジェクタ部材305とを分離させることができる。当該エジェクタ戻し工程において、隆起形状に復帰した隆起部255が、ペン先保持筒250が後方空洞302c内に戻ることを効果的に妨げるからである。
更に、エジェクタ戻し工程においてエジェクタ部材305から分離したペン先保持筒250が後方空洞302cに引っ掛かる等して落下しなかった場合でも、当該ペン先保持筒250は、その後のエジェクタ再押し出し工程においてエジェクタ部材305に押されて落下することができる。
また、本実施形態では、隆起部255の前方端側が傾斜面255tとなっているため、後方部抜き出し工程において隆起部255を弾性変形させて潰れた形状とすることが容易化されている。
一方、隆起部255の後方端側は、軸方向に垂直な平面状端部255eを有しているため、隆起形状に復帰した隆起部255がエジェクタ戻し工程時に後方側キャビティ302の端面と干渉し易くなっており、すなわち、ペン先保持筒250が後方空洞302c内に戻ることを妨げる効果が高められている。
また、2つの隆起部255が軸方向に同一位置に整列されているため、反動の力を同時に(一斉に)生じさせることができる。一方、2つの隆起部255が周方向には不均一な位置に配置されているため、反動の力が互いに相殺し合うことがなく、ペン先保持筒250の姿勢を効果的に傾かせることができる。
更に本実施形態においては、図42及び図46に示すように、軸方向に見て各隆起部255の周方向の端部が空気孔251rの周方向の端部と僅かに重複しているため、各隆起部255は、エジェクタ戻し工程時に、空気孔251rに(相補的に)対応する後方空洞302cの壁面と当接して周方向に移動(回転)される。これにより、その後に当該ペン先保持筒250が後方空洞302cに引っ掛かる等して落下しなかった場合でも、ペン先保持筒250のスリット252sとエジェクタ部材305の延出部305eとの周方向の位相がずれているため、当該ペン先保持筒250は、その後のエジェクタ再押し出し工程において確実に落下することができる。
(ペン先保持筒250の色)
筆記具201において、ペン先保持筒250は、全体が透明材料または半透明材料で構成されていることが好ましい。この場合、インクの色を視認しやすくなる。また、デザイン(美観)上も優れた形態を提供することができる。
あるいは、ペン先保持筒250の前端近傍領域のみが着色され、残部が透明材料または半透明材料で構成されている態様も有用である。この態様は、筆記対象物(例えば紙面)の色とインクの色とが類似している場合に、筆記具と筆記対象物との相対位置の把握を容易にする効果がある。特に、図57に示すように平行四辺形状の着色領域とすることで、デザイン(美観)上も優れた形態を提供することができる。
もっとも、少なくとも本件出願の時点では、ペン先保持筒250の全体が不透明材料である態様も、本発明の範囲から排除されない。
(角度位置の目印)
また、筆記具201において、本体筒である前筒30及び/またはペン先保持筒250に、ペン先110の角度位置を示す目印が付されていることが好ましい。この場合、ペン先110の角度位置(上端及び下端の向き)を、より容易に把握することができる。当該目印は、視覚的な目印に限定されず、触覚で判別可能な凹凸であってもよい。前筒30を多角形状(三角形状、六角形状等)に構成して、形態全体を目印として機能させてもよい。
1、101 筆記具
10、110 ペン先
11、111 前方芯部
11a、111a 前端部
11b、111b 鋭角形成平面部
11c、111c 鋭角形成平面部
12、112 中央芯部
12t、112t テーパ部
13、113 後方芯部
13t、113t テーパ部
20 インク吸蔵体
30 前筒(本体筒)
40 後筒(本体筒)
50、150 ペン先保持筒
51、151 予備筒部
51f、151f フランジ部
51r、151r 空気孔
52、152 保持筒部
52p、152p 保持突起
52s、152s スリット
52r、152r 縦リブ
60 キャップ
G1、G2 間隔
L1、L11 前方芯部の側面視における上端長さ
L2、L12 前方芯部の側面視における下端長さ
L3、L13 予備筒部の側面視における上端長さ
L4、L14 予備筒部の側面視における下端長さ
201 筆記具
250 ペン先保持筒
251 予備筒部
251f フランジ部
251r 空気孔
252 保持筒部
252p 保持突起
252s スリット
252r 縦リブ
255 隆起部
255t 傾斜面
255e 平面状端部
301 前方側キャビティ
301c 前方空洞
302 後方側キャビティ
302c 後方空洞
302r 隆起部に対応する凹部
303 コアピン部材
304 前方規定部材
305 エジェクタ部材
305e 延出部
501 前方側キャビティ
501c 前方空洞
502 後方側キャビティ
502c 後方空洞
503 コアピン部材
504 前方端規定部材
505 エジェクタ部材
505e 延出部

Claims (11)

  1. 筒状の樹脂成形品を製造するために、
    前記樹脂成形品の前方部の外周輪郭に対応する前方空洞を有する前方側キャビティと、
    前記前方側キャビティの前記前方空洞に隣接すると共に前記樹脂成形品の後方部の外周輪郭に対応する後方空洞を有する後方側キャビティと、
    前記樹脂成形品の内周輪郭に対応する外周形状を有し、前記前方側キャビティの前記前方空洞内及び前記後方側キャビティの前記後方空洞内に挿通されるコアピン部材と、
    前記樹脂成形品の前方端形状に対応する後端形状を有する前方端規定部材と、
    前記樹脂成形品の後方端形状に対応する前端形状を有するエジェクタ部材と、
    を用いて、
    前記前方側キャビティの前記前方空洞と、前記後方側キャビティの前記後方空洞と、前記コアピン部材の前記外周形状と、前記前方端規定部材の前記後端形状と、前記エジェクタ部材の前記前端形状と、によって区画される成形空間内に樹脂材料を射出して前記樹脂成形品を成形する工程と、
    前記前方側キャビティと前記後方側キャビティとを互いから離隔して、前記前方空洞と前記後方空洞とを互いから離隔することによって、前記樹脂成形品の前方部を前記前方空洞から抜き出す前方部抜き出し工程と、
    前記コアピン部材を前記前方空洞及び前記後方空洞から抜き出すコアピン部材抜き出し工程と、
    前記後方側キャビティに対して前記エジェクタ部材を前方側に移動させることによって、前記樹脂成形品の後方部を前記後方空洞から抜き出す後方部抜き出し工程と、
    を備えた筒状の樹脂成形品の製造方法であって、
    前記樹脂成形品の後方部の外周輪郭上には、軸方向において局所的に隆起する隆起部が設けられており、
    前記後方部抜き出し工程は、前記隆起部を弾性変形させて潰れた形状としながら前記後方側キャビティの前記後方空洞内を通過させる工程を含んでいる
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記後方部抜き出し工程は、前記隆起部が前記後方空洞から解放された直後において潰れた形状から隆起形状に弾性的に復帰する反動の力によって、前記樹脂成型品と前記エジェクタ部材とを分離させる工程を含んでいる
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記後方部抜き出し工程の後に、前記後方側キャビティに対して前記エジェクタ部材を後方側に移動させるエジェクタ戻し工程を更に備え、
    前記エジェクタ戻し工程は、隆起形状に復帰した前記隆起部によって前記樹脂成形品が前記後方空洞内に戻ることが妨げられることによって、前記樹脂成型品と前記エジェクタ部材とを分離させる工程を含んでいる
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記隆起部の前方端側は、傾斜面となっている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 前記隆起部の後方端側は、軸方向に垂直な平面部を有している
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 前記隆起部は、複数が設けられて、軸方向には同一位置に整列される一方、周方向には不均一な位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の製造方法。
  7. 前記樹脂成形品は、筆記具の部品である
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の製造方法。
  8. 前方芯部と中央芯部と後方芯部とを有するペン先と、
    前記ペン先の前記後方芯部に接触して当該後方芯部にインクを供給するインク吸蔵体と、
    前記インク吸蔵体を収容する本体筒と、
    前記ペン先の前記中央芯部を保持し、前記本体筒に保持されるペン先保持筒と、
    を備え、
    前記ペン先の前記前方芯部は、前記ペン先の前記中央芯部よりも細く、
    前記ペン先の前記後方芯部も、前記ペン先の前記中央芯部よりも細く、
    前記ペン先の前記前方芯部の前端は、側面視において上端が下端よりも前方に位置する切出刃状になっており、
    前記ペン先の前記前方芯部の側面視における最大長さは、7mm以上であり、
    前記ペン先保持筒は、前記ペン先の前記前方芯部の前端領域を除いて当該前方芯部の周囲に延在する予備筒部を有しており、
    前記予備筒部の側面視における最大長さは、5mm以上であり、
    前記予備筒部と前記ペン先の前記前方芯部との間の間隔は、0.03〜1.0mmであり、
    前記ペン先保持筒の後方部の外周輪郭上には、軸方向において局所的に隆起する隆起部が設けられており、
    前記隆起部は、弾性変形によって一時的に潰れた形状となることが可能である
    ことを特徴とする筆記具。
  9. 前記隆起部の前方端側は、傾斜面となっている
    ことを特徴とする請求項8に記載の筆記具。
  10. 前記隆起部の後方端側は、軸方向に垂直な平面部を有している
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の筆記具。
  11. 前記隆起部は、複数が設けられて、軸方向には同一位置に整列される一方、周方向には不均一な位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の筆記具。
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