JP2020094290A - 紡糸生産設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】紡糸生産設備における糸掛け作業の際に、糸が金属部材に接触することによって生じる静電気を抑える。【解決手段】紡糸装置から紡出される合成樹脂製の複数の糸Yを巻取装置で巻き取る紡糸生産設備において、紡糸装置から紡出された複数の糸Yを糸道に沿って巻取装置まで掛ける糸掛け作業の際に利用され、複数の糸Yと接触する金属部材32と、複数の糸Yとの接触により金属部材32に生じた静電気が金属部材32から接地面に逃げることを防止する絶縁部材33と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、紡糸装置から紡出される合成樹脂製の複数の糸を巻取装置で巻き取る紡糸生産設備に関する。
紡糸装置から紡出される合成樹脂製の複数の糸を巻取装置で巻き取る紡糸生産設備においては、生産開始時に、紡糸装置から紡出された複数の糸を糸道に沿って巻取装置まで掛ける糸掛け作業が必要となる。一般的な紡糸生産設備は、特許文献1に記載されているように、建屋の2階(以下、単に2階と言う)に紡糸装置が配置され、建屋の1階(以下、単に1階と言う)に巻取装置が配置された構成となっている。糸掛け作業では、まず2階から1階に糸を降ろし、糸道に沿って配置された種々のガイドやゴデットローラに糸を順番に掛けていく。このような糸掛け作業の便宜を図るため、糸掛け作業の際に利用される部材がいくつかある。
一例を挙げると、2階から1階に糸を降ろす際、2階に配置されている給油ガイドに糸が引っ掛かるのを防ぐために、給油ガイドを覆うことのできる補助カバーが設けられている。この補助カバーの材料は、強度やコスト等を考慮して、ステンレス等の金属材料とされている。このため、糸を降ろす際に補助カバーの先端に糸が接触すると、摩擦帯電によって糸に静電気が発生する。ここで挙げた補助カバー以外についても、糸掛け作業の際に利用される部材が金属部材の場合、糸が金属部材に接触することで静電気が生じる。しかし、従来、糸掛け作業の際に糸が金属部材に接触することで生じる静電気は、特に問題とならないレベルであり、特別な対策はなされてこなかった。
特許第6291049号公報
しかしながら、例えば糸の材料によっては、糸に生じる静電気が無視できないほど大きくなることがある。その結果、糸同士が反発して糸揺れが生じたり、1本の糸においてフィラメント同士が反発することで糸割れが生じたりし、糸掛け作業に支障をきたすことがある。このため、糸掛け作業の際に糸が金属部材に接触することによって糸に生じる静電気をできるだけ抑えることが望まれている。なお、糸が接触する部材自体をセラミック製にすることで静電気を抑えることは一般的に行われている。しかし、セラミックは破損しやすく、また、コストも高いため、現実的な解決方法とは言い難い。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、紡糸生産設備における糸掛け作業の際に、糸が金属部材に接触することによって生じる静電気を抑えることを目的とする。
本発明は、紡糸装置から紡出される合成樹脂製の複数の糸を巻取装置で巻き取る紡糸生産設備において、前記紡糸装置から紡出された前記複数の糸を糸道に沿って前記巻取装置まで掛ける糸掛け作業の際に利用され、前記複数の糸と接触する金属部材と、前記複数の糸との接触により前記金属部材に生じた静電気が前記金属部材から接地面に逃げることを防止する絶縁部材と、を備えることを特徴とする。
本発明者らは、糸に生じる静電気を測定している過程で、糸の静電気量が金属部材との接触時間の経過に伴って比例的に大きくなるという知見を得た。その原因を鋭意調査したところ、金属部材が意図せず接地された状態になっていることが原因であると推測するに至った。つまり、糸と金属部材との接触によって、糸だけでなく金属部材にも静電気が発生するが、金属部材に生じた静電気は接地面から逃げることが可能である。その結果、糸と金属部材との間で電子の移動が生じやすい状態が維持され、糸と金属部材との接触時間が長くなるほど、糸の静電気量が大きくなると推測したのである。そこで、金属部材に生じた静電気が金属部材から接地面に逃げることを防止する絶縁部材を設けた。こうすることで、金属部材において静電気が飽和しやすくなり、糸と金属部材との間で電子の移動はやがて生じにくくなるので、糸の静電気を一定量に抑えることができた。
本発明の第一態様として、前記紡糸装置の下方に配置された、前記複数の糸に油剤を付与する複数の給油ガイドと、前記糸掛け作業の際に前記複数の給油ガイドを覆うように配置される補助カバーと、を備え、前記補助カバーは、カバー本体と、前記糸掛け作業の際に前記複数の糸と一時的に接触する接触部材と、を有しており、前記金属部材としての前記接触部材と前記接地面との間に、前記絶縁部材が配置されている構成が挙げられる。
このような第一態様の場合、糸掛け作業の際に複数の糸が補助カバーの接触部材に接触することで、糸と接触部材の両方に静電気が生じるが、接触部材は絶縁部材によって接地面に対して絶縁されているので、接触部材において静電気はやがて飽和する。したがって、糸の静電気を一定量に抑えることができる。
本発明の第一態様では、前記接触部材と前記カバー本体との間に前記絶縁部材が配置されていることが好ましい。
絶縁部材を接触部材とカバー本体との間、すなわち、接触部材に近い位置に配置することで、接触部材においてより静電気が飽和しやすくなる。このため、糸の静電気を効果的に抑えることができる。
本発明の第一態様では、前記接触部材は、絶縁材料からなるホルダー部材を介して前記カバー本体に支持されており、前記ホルダー部材が前記絶縁部材として機能するとよい。
このように、ホルダー部材を絶縁部材として機能させることで、ホルダー部材以外に特別な部材を用意する必要がない。
本発明の第一態様では、前記接触部材は、ホルダー部材を介して前記カバー本体に支持されており、前記ホルダー部材と前記カバー本体との間に前記絶縁部材が配置されているとよい。
このように、ホルダー部材とカバー本体との間に絶縁部材を設ける場合、絶縁部材をスペーサーのような簡単なもので済ませることができる。
本発明の第一態様では、前記接触部材は、少なくとも前記複数の給油ガイドが並んでいる方向に延びる棒状の部材であり、前記接触部材の端部に絶縁材料からなるキャップ部材が取り付けられるとともに、前記接触部材は前記キャップ部材を介して前記カバー本体に支持されており、前記キャップ部材が前記絶縁部材として機能するとよい。
このように、絶縁部材としてキャップ部材を接触部材に取り付けることで、絶縁部材の取り付けが容易となる。
本発明の第一態様では、前記接触部材は、少なくとも前記複数の給油ガイドが並んでいる方向に延びる棒状の部材であり、前記接触部材の端部に絶縁材料からなる被支持部が接合されるとともに、前記接触部材は前記被支持部を介して前記カバー本体に支持されており、前記被支持部が前記絶縁部材として機能するとよい。
このように、絶縁部材として機能する被支持部が接触部材と一体化されていることにより、絶縁部材を組み付ける手間が省ける。
本発明の第一態様では、前記接触部材は、絶縁材料からなる締結部材によって前記カバー本体から離間した状態で前記カバー本体に取り付けられており、前記締結部材が前記絶縁部材として機能するとよい。
接触部材をカバー本体に取り付けるための締結部材を絶縁部材として機能させることで、ホルダー部材等が不要となり、部品点数の削減が可能となる。
本発明の第二態様として、前記複数の糸のピッチを規定する分繊ガイドと、前記糸掛け作業における前記分繊ガイドへの糸掛けの際に、前記複数の糸に接触し、且つ、前記複数の糸を移動させる補助部材と、前記補助部材を移動可能に支持する支持部材と、を備え、前記金属部材としての前記補助部材と前記接地面との間に、前記絶縁部材が配置されている構成が挙げられる。
このような第二態様の場合、糸掛け作業の際に補助部材が複数の糸に接触することで、糸と補助部材の両方に静電気が生じるが、補助部材は絶縁部材によって接地面に対して絶縁されているので、補助部材において静電気はやがて飽和する。したがって、糸の静電気を一定量に抑えることができる。
本発明の第二態様では、前記補助部材は、前記糸掛け作業における前記分繊ガイドへの糸掛けの際に、前記複数の糸に一時的に接触するように構成されていてもよい。
このように、補助部材が分繊ガイドへの糸掛け時に複数の糸に一時的にのみ接触する構成であれば、糸の静電気をより効果的に抑えることができる。
本発明の第二態様では、前記補助部材と前記支持部材との間に前記絶縁部材が配置されていることが好ましい。
絶縁部材を補助部材と支持部材との間、すなわち、補助部材に近い位置に配置することで、補助部材においてより静電気が飽和しやすくなる。このため、糸の静電気を効果的に抑えることができる。
本発明の第二態様では、前記補助部材は、絶縁材料からなるホルダー部材を介して前記支持部材に支持されており、前記ホルダー部材が前記絶縁部材として機能するとよい。
このように、ホルダー部材を絶縁部材として機能させることで、ホルダー部材以外に特別な部材を用意する必要がない。
本発明の第二態様では、前記補助部材は、ホルダー部材を介して前記支持部材に支持されており、前記ホルダー部材と前記支持部材との間に前記絶縁部材が配置されているとよい。
このように、ホルダー部材と支持部材との間に絶縁部材を設ける場合、絶縁部材をスペーサーのような簡単なもので済ませることができる。
本発明の第二態様では、前記補助部材は、少なくとも前記分繊ガイドにおいて前記複数の糸が並ぶ方向に延びる棒状の部材であり、前記補助部材の端部に絶縁材料からなるキャップ部材が取り付けられるとともに、前記補助部材は前記キャップ部材を介して前記支持部材に支持されており、前記キャップ部材が前記絶縁部材として機能するとよい。
このように、絶縁部材としてキャップ部材を補助部材に取り付けることで、絶縁部材の取り付けが容易となる。
本発明の第二態様では、前記補助部材は、少なくとも前記分繊ガイドにおいて前記複数の糸が並ぶ方向に延びる棒状の部材であり、前記補助部材の端部に絶縁材料からなる被支持部が接合されるとともに、前記補助部材は前記被支持部を介して前記支持部材に支持されており、前記被支持部が前記絶縁部材として機能するとよい。
このように、絶縁部材として機能する被支持部が補助部材と一体化されていることにより、絶縁部材を組み付ける手間が省ける。
本発明の第二態様では、前記補助部材は、絶縁材料からなる締結部材によって前記支持部材から離間した状態で前記支持部材に取り付けられており、前記締結部材が前記絶縁部材として機能するとよい。
補助部材を支持部材に取り付けるための締結部材を絶縁部材として機能させることで、ホルダー部材等が不要となり、部品点数の削減が可能となる。
本実施形態に係る紡糸生産設備の概略構成図である。 パッケージ生産時の補助カバーの状態を示す側面図である。 糸掛け作業時の補助カバーの状態を示す側面図である。 糸掛け作業時の補助カバーの状態を示す斜視図である。 補助部材が待機位置に位置する状態を示す斜視図である。 補助部材が接触位置に位置する状態を示す斜視図である。 変形例の補助部材が接触位置に位置する状態を示す斜視図である。 変形例の補助部材が待機位置に位置する状態を示す斜視図である。 (a)ナイロン6及び(b)PET−カチオンの化学式である。 糸の静電気量の測定結果を示すグラフである。 補助部材を絶縁させるための構成の第1変形例を示す図である。 補助部材を絶縁させるための構成の第2変形例を示す図である。 補助部材を絶縁させるための構成の第3変形例を示す図である。 補助カバーの接触部材を絶縁させるための構成の変形例を示す図である。
(全体の概略構成)
本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る紡糸生産設備の概略構成図である。紡糸生産設備1は、仕切床2によって1階(下階)と2階(上階)とに仕切られている。紡糸生産設備1は、2階に配置された紡糸装置3から紡出される合成樹脂製の複数の糸Yを、1階に配置された巻取装置4で巻き取って複数のパッケージPを生産するように構成されている。紡糸生産設備1は、紡糸装置3及び巻取装置4がそれぞれ図1の紙面垂直方向に複数並べられた構成となっている。説明の便宜上、図1の上下方向を紡糸生産設備1の上下方向、図1の左右方向を紡糸生産設備1の前後方向、図1の紙面垂直方向を紡糸生産設備1の左右方向と定義する。
紡糸装置3は、2階に設置されており、左右方向に並べられた複数の口金10を有する。高温状態の溶融ポリマーが、複数の口金10から押し出されることで、1つの紡糸装置3から複数の糸Yが紡出される。なお、正確には、口金10から出された直後の細い糸はフィラメントと呼ばれ、1つの口金10から紡出された複数のフィラメントが、後述の給油ガイド12で束ねられることによって1本の糸Yが形成される。本実施形態では、8個の口金10を有する紡糸装置3から8本の糸Yが紡出され、巻取装置4によって8個のパッケージPが形成されるものとするが、これらの数は適宜変更が可能である。
紡糸装置3の下方には、複数の口金10に対応して、複数の冷却筒11及び複数の給油ガイド12がそれぞれ左右方向に並べられている。各冷却筒11は、対応する口金10の直下に配置されている。口金10から紡出された糸Yは、冷却筒11を通過する際に、冷却筒11に供給される気体によって冷却されて固化する。給油ガイド12は、冷却筒11のさらに下方に配置されている。給油ガイド12は、冷却筒11によって固化された糸Yに油剤を付与する。
仕切床2には、1階と2階とを連通させる開口2aが形成されている。開口2aの真下には、分繊ガイド13が配置されている。分繊ガイド13は、開口2aを介して2階から降ろされた複数の糸Yのピッチを所定間隔に規定するための櫛歯状のガイドである。分繊ガイド13の糸走行方向下流側には、ゴデットローラ14、15が配置されている。
ゴデットローラ14、15は、それぞれ不図示のモータによって回転駆動される。複数の糸Yは、ゴデットローラ14、15によって巻取装置4へと送られる。ゴデットローラ14、15のうち、糸走行方向上流側のゴデットローラ14は、分繊ガイド13の略真下に配置されている。一方、糸走行方向下流側のゴデットローラ15は、ゴデットローラ14に近接する糸掛け時の位置(図1の二点鎖線で示された位置)と、巻取装置4の真上のパッケージ生産時の位置(図1の実線で示された位置)との間で移動可能である。
巻取装置4は、ターレット21、2本のボビンホルダ22、トラバース装置23、接触ローラ24等を備えている。ターレット21には、2本のボビンホルダ22がそれぞれ回転自在に支持されている。ターレット21が回転することによって、2本のボビンホルダ22の位置が上下に切り換えられる。各ボビンホルダ22には、複数のボビンBが装着される。トラバース装置23は、ボビンホルダ22に装着された各ボビンBに対応する複数のトラバースガイド23aを有する。各トラバースガイド23aが往復移動することにより、対応する支点ガイド25を中心に糸YがトラバースされつつボビンBに巻き取られて、パッケージPが形成される。接触ローラ24は、上側のボビンホルダ22に形成された複数のパッケージPに接触して、複数のパッケージPにそれぞれ接圧を付与する。
(糸掛け作業)
このように構成された紡糸生産設備1においてパッケージPの生産を開始する際には、紡糸装置3から紡出された複数の糸Yを糸道に沿って巻取装置4まで掛ける糸掛け作業が必要である。糸掛け作業では、まず紡糸装置3から紡出された複数の糸Yを2階にいるオペレータが開口2aから1階に降ろし、1階にいるオペレータが降ろされた複数の糸Yをサクションガンで吸引保持する。続けて、オペレータがサクションガンで吸引保持している複数の糸Yを、分繊ガイド13、ゴデットローラ14、15、巻取装置4に順番に複数の糸Yを掛けていく。
このような糸掛け作業の便宜を図るため、糸掛け作業の際に一時的に利用される部材がいくつかある。例えば、そのような部材には、糸掛け作業時に複数の給油ガイド12を覆う補助カバーや、分繊ガイド13に複数の糸Yを掛ける際に利用される補助部材等がある。これら補助カバーや補助部材は、強度やコスト等を考慮して、ステンレス等の金属材料とされるのが一般的である。このため、糸掛け作業の際に糸Yが補助カバーや補助部材に接触すると、摩擦帯電によって糸に静電気が発生し、糸掛け作業に支障をきたすことがあった。以下では、このような問題を解決するため、糸Yの静電気を抑えることのできる補助カバー及び補助部材の構成について詳細に説明する。
(補助カバー)
まず、補助カバーについて説明する。図2は、パッケージ生産時の補助カバー30の状態を示す側面図である。図3は、糸掛け作業時の補助カバー30の状態を示す側面図である。図4は、糸掛け作業時の補助カバー30の状態を示す斜視図である。
複数の給油ガイド12は、複数の口金10に対応するように左右方向に並んでいる。各給油ガイド12には、給油部材17が接続されている。給油部材17は前後方向に延びる部材であり、2階に配置されたフレーム5から略水平に後方に向かって延びている。そして、給油部材17の後端部に給油ガイド12が取り付けられている。給油ガイド12には、不図示の油剤吐出口を有するガイド面12aが形成されている。給油部材17は不図示の給油装置と接続されており、給油装置から供給される油剤は、油剤吐出口からガイド面12aに供給される。
図2に示すように、給油ガイド12は、口金10よりもやや後方に配置されており、パッケージ生産時には糸Yがガイド面12aに接触して屈曲させられる。このような構成により、パッケージ生産時に糸Yがガイド面12aに押し付けられ、ガイド面12aに供給された油剤を糸Yに付与することができる。なお、給油部材17は後方に向かって延びる構成に限定されず、他の方向(例えば前方)に延びるように配置されていてもよい。また、糸Yがガイド面12aで屈曲する構成であれば、給油ガイド12が口金10の直下又はやや前方に配置されていてもよい。
複数の給油ガイド12に対応して、複数の排油部材18が左右方向に並んでいる。各排油部材18は、対応する給油ガイド12の下方に配置されている。排油部材18は、フレーム5からやや斜め上後方に向かって延びている。排油部材18の後端部は、上部が開口しており、給油ガイド12から垂れる油剤を受けることのできる位置に配置されている。排油部材18の後端部で受けられた油剤は、排油部材18を経由して排出される。なお、図4では排油部材18の図示を省略している。
このように、紡糸装置3の下方には、複数の給油ガイド12、複数の給油部材17及び複数の排油部材18が配置されている。このため、紡糸装置3から下方に紡出された複数の糸Yをそのまま1階に降ろそうとすると、複数の糸Yが各部材12、17、18と絡まりやすく、複数の糸Yを降ろすのに支障をきたすおそれがある。そこで、複数の糸Yを容易に降ろせるようにするため、補助カバー30が設けられている。
補助カバー30は、フレーム5に固定されたカバー取付部38に、左右方向に延びる軸を有するヒンジ39を介して、前後方向に揺動可能に取り付けられている。補助カバー30は、複数の給油ガイド12を覆わない退避位置(図2の位置)と、複数の給油ガイド12を覆うカバー位置(図3の位置)との間で移動可能である。図2に示すように、パッケージ生産時には、複数の糸Yが補助カバー30と干渉しないように、補助カバー30は退避位置に維持される。一方、図3及び図4に示すように、糸掛け作業時には、複数の糸Yが各部材12、17、18に絡まらないように、補助カバー30をカバー位置に配置する。カバー位置の補助カバー30は、紡糸装置3の真下且つ給油ガイド12の真上に位置する。
補助カバー30は、カバー本体31と、接触部材32と、2つのホルダー部材33と、を有する。カバー本体31は、ステンレス製の板状の部材であり、各部材12、17、18を覆う部位である。接触部材32は、左右方向に延びるステンレス製の棒状の部材である。接触部材32は、カバー本体31の先端側(ヒンジ39の反対側)に、カバー本体31からわずかに離間して配置される。ホルダー部材33は、接触部材32を支持するための部材である。2つのホルダー部材33は、カバー本体31の先端部の左右両端部に、例えば不図示のボルトによって固定されている。接触部材32の左右両端部は、それぞれ左右のホルダー部材33に取り付けられている。このように、接触部材32は2つのホルダー部材33を介してカバー本体31に支持されている。
糸掛け作業の際には、図3及び図4に示すように、補助カバー30をカバー位置に移動させ、各部材12、17、18を補助カバー30で覆った状態とする。こうすることで、紡糸装置3から下方に紡出される複数の糸Yは、補助カバー30のカバー本体31に一旦落下する。2階のオペレータは、補助カバー30に落下した複数の糸Yを集め、開口2aから1階へと降ろす。そして、1階のオペレータによって複数の糸Yがサクションガンで吸引保持され、複数の糸Yにテンションが作用するようになると、図2に示すように、2階のオペレータが補助カバー30を退避位置に戻し、複数の糸Yをそれぞれ給油ガイド12に掛ける。
複数の糸Yを1階に降ろす際には、図3及び図4に示すように、複数の糸Yが補助カバー30の先端部、すなわち、接触部材32に接触することで、複数の糸Yに静電気が生じる。そこで、本実施形態では、ホルダー部材33を、例えば樹脂からなる絶縁材料で構成することにより、糸Yに生じる静電気を一定量に抑えている。つまり、ホルダー部材33を、本発明の絶縁部材として機能させている。かかる構成により、糸Yに生じる静電気を一定量に抑えられる原理については、後で詳細に説明する。
(補助部材)
次に、補助部材について説明する。図5は、補助部材40が待機位置に位置する状態を示す斜視図である。図6は、補助部材40が接触位置に位置する状態を示す斜視図である。分繊ガイド13は、複数の糸掛け部13aが左右方向に並んで形成された櫛歯状のガイドであり、開口2aの直下において不図示のフレームに固定されている。糸掛け部13aは、前方が開口したスリット形状を有している。複数の糸Yをそれぞれ糸掛け部13aに前方から挿入することで、分繊ガイド13に複数の糸Yを掛けることができる。
糸掛け作業の際に2階から1階に降ろされた複数の糸Yは、1階にいるオペレータによってサクションガンSで吸引保持される。このため、分繊ガイド13に掛ける前の複数の糸Yは、2階に配置された複数の口金10とサクションガンSとを結ぶ三角形を描いている(図5参照)。このため、高さによって複数の糸Yのピッチが異なり、分繊ガイド13に複数の糸Yを掛けるのは容易ではない。そこで、複数の糸Yを分繊ガイド13に容易に糸掛けできるように、補助部材40が設けられている。
補助部材40は、左右方向に延びるステンレス製の棒状の部材であり、ホルダー部材41によって片持ち支持されている。ホルダー部材41は、例えば不図示のボルトによって、支持部材42に固定されている。支持部材42は、左右方向に延びる支軸42a周りに回動可能である。これによって、補助部材40は、支軸42a周りに回動可能に構成されている。補助部材40は、分繊ガイド13の前方に位置する待機位置(図5参照)と、分繊ガイド13の複数の糸掛け部13aの前端部(複数の糸掛け部13aの開口部)よりも後方且つ上方に位置する接触位置(図6参照)と、の間で移動可能である。なお、補助部材40の接触位置を、分繊ガイド13の複数の糸掛け部13aの前端部よりも後方且つ下方としてもよい。支持部材42は、支軸42aを介して不図示のフレームに回動可能に取り付けられている。
分繊ガイド13に複数の糸Yを掛ける際には、まず、図5に示すように、補助部材40を待機位置に配置する。サクションガンSで複数の糸Yを吸引保持しているオペレータは、補助部材40と分繊ガイド13との間に複数の糸Yが位置するように、サクションガンSを移動する。また、後で補助部材40を接触位置に移動させた際に、補助部材40によって複数の糸Yが複数の糸掛け部13aに挿入されるように、オペレータはサクションガンSの高さ位置を適宜調整する。
オペレータは、サクションガンSの位置調整が済んだら、補助部材40を待機位置から接触位置に移動させる。こうすることで、図6に示すように、分繊ガイド13の糸走行方向上流側において、補助部材40が複数の糸Yに前方から接触する。サクションガンSの位置は上述のように予め調整されているので、補助部材40を接触位置に移動させることで、複数の糸Yが複数の糸掛け部13aへと押し込まれる。したがって、複数の糸Yを分繊ガイド13に容易に掛けることができる。分繊ガイド13への糸掛けが完了した後は、分繊ガイド13から糸Yが外れることを抑えるため、補助部材40を接触位置に維持するのが好ましい。ただし、分繊ガイド13から糸Yが外れることを補助部材40が抑えられさえすれば、補助部材40が糸Yに接触し続ける必要はない。また、分繊ガイド13から糸Yが外れるおそれが特にない場合は、補助部材40を待機位置に戻してもよい。
なお、補助部材40の具体的な配置や使い方は上述したものに限定されない。図7は、変形例の補助部材40が接触位置に位置する状態を示す斜視図である。図8は、変形例の補助部材40が待機位置に位置する状態を示す斜視図である。本変形例では、補助部材40の接触位置が分繊ガイド13の前方の位置とされ(図7参照)、補助部材40の待機位置が分繊ガイド13の複数の糸掛け部13aの前端部(複数の糸掛け部13aの開口部)よりも後方且つ下方の位置とされている。なお、補助部材40の待機位置を、分繊ガイド13の複数の糸掛け部13aの前端部よりも後方且つ上方としてもよい。
分繊ガイド13に複数の糸Yを掛ける際には、まず、図7に示すように、補助部材40を接触位置に配置する。そして、補助部材40の前方側から複数の糸Yが接触するように、オペレータはサクションガンSの位置を調整する。複数の糸Yは、補助部材40に接触することで屈曲しており、補助部材40を後方に押すように張力が作用する。この状態で、図8に示すように、補助部材40を待機位置へと移動させると、補助部材40に接触した状態で複数の糸Yが後方へと移動し、複数の糸掛け部13aへと挿入される。補助部材40は、待機位置に移動する過程で複数の糸Yから離間する。本変形例の場合、分繊ガイド13への糸掛けが完了すると、補助部材40は待機位置に維持される。
ここで、図6又は図7に示すように、複数の糸Yが補助部材40に接触することで、複数の糸Yに静電気が生じる。そこで、本実施形態では、ホルダー部材41を、例えば樹脂からなる絶縁材料で構成することにより、糸Yに生じる静電気を一定量に抑えている。つまり、ホルダー部材41を、本発明の絶縁部材として機能させている。かかる構成により、糸Yに生じる静電気を一定量に抑えられる原理については、後で詳細に説明する。
(静電気の抑制)
補助カバー30の接触部材32と糸Yとが接触することにより、あるいは、補助部材40と糸Yとが摩擦接触することにより、糸Yと接触部材32又は補助部材40との間で電子の移動が生じ、糸Yに静電気が生じる。本実施形態では、接触部材32及び補助部材40をステンレス製としており、糸Yの材料を図9(a)に示す化学式を有するナイロン6(PA6)、又は、図9(b)に示す化学式を有するPET(polyethylene terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)−カチオンとしている。ナイロン6及びPET−カチオンは何れも帯電列においてステンレスから大きく離れているため、糸Yの静電気量が特に大きくなりやすい。その結果、糸Y同士が反発して糸揺れが生じたり、1本の糸Yにおいてフィラメント同士が反発することで糸割れが生じたりし、糸掛け作業に支障をきたすことがあった。
本発明者らは、静電気を抑える方法を模索する一環で、補助部材40との接触によりナイロン6製の糸Yに生じる静電気量を測定した。図10はその結果を示すグラフであり、横軸の経過時間は補助部材40を糸Yに接触させ始めてからの時間を示す。測定の結果、従来のステンレス製の補助部材40の場合、糸Yの静電気量は補助部材40との接触時間に応じて比例的に増加しているという知見を得た(図10の従来例参照)。
その原因を鋭意調査したところ、補助部材40はいくつかの金属部材を介して接地面に対して支持されており、意図せず接地された状態になっていることが原因であると推測するに至った。つまり、糸Yと補助部材40との接触によって、糸Yだけでなく補助部材40にも静電気が発生するが、補助部材40に生じた静電気は接地面から逃げることが可能である。その結果、糸Yと補助部材40との間で電子の移動が生じやすい状態が維持され、糸Yと補助部材40との接触時間が長くなるほど、糸Yの静電気量が大きくなると推測したのである。
このような推測に基づき、補助部材40に生じた静電気が補助部材40から接地面に逃げることを防止すべく、既に説明したように補助部材40を絶縁材料からなるホルダー部材41で支持することで、ステンレス製の補助部材40を接地面に対して絶縁してみた。すると、糸Yの静電気量が概ね0.15kV前後で一定となり、それ以上に静電気量が増加することはなかった(図10の実施例参照)。これは、補助部材40を接地面に対して絶縁することで、補助部材40において静電気が飽和しやすくなり、糸Yと補助部材40との間で電子の移動はやがて生じにくくなるためと考えられる。
ちなみに、補助部材40自体をセラミック製にすることで静電気を抑えることも可能である(図10の参考例参照)。しかしながら、セラミックは破損しやすく、また、コストも高いため、補助部材40をセラミック製とするのは現実的ではない。この点、ステンレス製の補助部材40を絶縁材料からなるホルダー部材41で支持することにより、補助部材40を絶縁させる構成は現実的な解決手段として非常に有効である。
また、本実施形態では、補助部材40と支持部材42との間に絶縁部材(ホルダー部材41)が配置されている。このように、絶縁部材を補助部材40と支持部材42との間、すなわち、補助部材40に近い位置に配置することで、補助部材40においてより静電気が飽和しやすくなる。このため、糸Yの静電気を効果的に抑えることができる。
また、本実施形態では、補助部材40は、絶縁材料からなるホルダー部材41を介して支持部材42に支持されており、ホルダー部材41が絶縁部材として機能する。このように、ホルダー部材41を絶縁部材として機能させることで、ホルダー部材41以外に特別な部材を用意する必要がない。
以上、補助部材40について説明してきたが、本実施形態では、補助カバー30の接触部材32についても同様の構成が採用されている。つまり、ステンレス製の接触部材32が、絶縁材料からなるホルダー部材33を介してカバー本体31に支持されている。したがって、補助部材40をホルダー部材41で支持した場合と同様の効果が得られる。
(絶縁部材の変形例)
上記実施形態では、本発明の絶縁部材がホルダー部材33、41である場合について説明した。以下では、絶縁部材の変形例についていくつか説明する。
(第1変形例)
図11は、補助部材40を絶縁させるための構成の第1変形例を示す図である。本変形例では、ホルダー部材41と支持部材42との間に、例えば樹脂からなる板状の絶縁部材43が配置されている。絶縁部材43は、ホルダー部材41を支持部材42に固定しているボルト45及びナット46によって共締めされている。
このような構成によれば、ホルダー部材41から支持部材42に静電気が逃げることを防止することで、ひいては補助部材40から静電気が逃げることを防止できる。なお、ボルト45が金属材料の場合、ホルダー部材41からボルト45を経由して支持部材42に静電気が逃げるので、ボルト45は絶縁材料であることが必要である。このように、ホルダー部材41と支持部材42との間に絶縁部材43を設ける場合、絶縁部材43をスペーサーのような簡単なもので済ませることができる。
本変形例と同様の構成を、補助カバー30の接触部材32に対して適用することも可能である。すなわち、ホルダー部材33とカバー本体31との間に絶縁部材を配置することも可能である。
(第2変形例)
図12は、補助部材40を絶縁させるための構成の第2変形例を示す図である。本変形例では、図12(a)に示すように、補助部材40の端部に絶縁材料(例えばゴム)からなるキャップ部材47が取り付けられている。そして、図12(b)に示すように、キャップ部材47を取り付けた補助部材40を、ホルダー部材41に取り付けることによって、補助部材40がキャップ部材47及びホルダー部材41を介して支持部材42に支持されている。ホルダー部材41は金属部材であっても構わない。
このような構成によれば、キャップ部材47が本発明の絶縁部材として機能し、補助部材40からホルダー部材41に静電気が逃げることを防止できる。また、絶縁部材としてキャップ部材47を補助部材40に取り付けることで、絶縁部材の取り付けが容易となる。なお、本変形例では、キャップ部材47を取り付けた補助部材40をホルダー部材41に取り付けるものとした。しかしながら、ホルダー部材41を省略し、キャップ部材47を取り付けた補助部材40を支持部材42に直接取り付けるようにしてもよい。つまり、補助部材40がキャップ部材47を介して支持部材42に間接的に支持される構成でも、直接的に支持される構成でも、どちらでも構わない。
本変形例と同様の構成を、補助カバー30の接触部材32に対して適用することも可能である。すなわち、接触部材32の端部に絶縁部材からなるキャップ部材を取り付け、接触部材32がキャップ部材を介してカバー本体31に支持されるようにしてもよい。この場合も、接触部材32がキャップ部材を介してカバー本体31に間接的に支持される構成でも、直接的に支持される構成でも、どちらでも構わない。
(第3変形例)
図13は、補助部材40を絶縁させるための構成の第3変形例を示す図である。本変形例では、図13に示すように、補助部材40の端部に絶縁材料(例えばセラミック)からなる被支持部48が接合されている。そして、被支持部48が接合された補助部材40をホルダー部材41に取り付けることによって、補助部材40が被支持部48及びホルダー部材41を介して支持部材42に支持されている。接合方法は特に限定されないが、例えば接着剤によって接合すればよい。ホルダー部材41は金属部材であっても構わない。
このような構成によれば、被支持部48が本発明の絶縁部材として機能し、補助部材40からホルダー部材41に静電気が逃げることを防止できる。また、絶縁部材として機能する被支持部48が補助部材40と一体化されていることにより、絶縁部材を組み付ける手間が省ける。なお、本変形例では、被支持部48が接合された補助部材40をホルダー部材41に取り付けるものとした。しかしながら、ホルダー部材41を省略し、被支持部48が接合された補助部材40を支持部材42に直接取り付けるようにしてもよい。つまり、補助部材40が被支持部48を介して支持部材42に間接的に支持される構成でも、直接的に支持される構成でも、どちらでも構わない。
本変形例と同様の構成を、補助カバー30の接触部材32に対して適用することも可能である。すなわち、接触部材32の端部に絶縁部材からなる被支持部を接合し、接触部材32が被支持部を介してカバー本体31に支持されるようにしてもよい。この場合も、接触部材32が被支持部を介してカバー本体31に間接的に支持される構成でも、直接的に支持される構成でも、どちらでも構わない。
(第4変形例)
図14は、補助カバー30の接触部材32を絶縁させるための構成の変形例を示す図である。本変形例では、接触部材32は、絶縁材料(例えば樹脂)からなるボルト34(本発明の締結部材)によって、カバー本体31から離間した状態でカバー本体31に取り付けられている。具体的には、ボルト34がカバー本体31の先端部の取付部31a及び接触部材32に挿通されており、ボルト34はナット35によって取付部31aに固定されている。また、接触部材32は、接触部材32の両側でボルト34と螺合しているナット36、37によって位置決めされている。
このような構成によれば、ボルト34が本発明の絶縁部材として機能し、接触部材32からカバー本体31に静電気が逃げることを防止できる。また、接触部材32をカバー本体31に取り付けるためのボルト34を絶縁部材として機能させることで、ホルダー部材33等が不要となり、部品点数の削減が可能となる。なお、本変形例では、接触部材32に貫通穴を設けてボルト34を挿通しているが、接触部材32にねじ穴を形成しボルト34をこのねじ穴に締め込むことで接触部材32をボルト34に固定してもよい。
本変形例と同様の構成を、補助部材40に対して適用することも可能である。すなわち、補助部材40を、絶縁材料からなるボルト等の締結部材によって、支持部材42から離間した状態で支持部材42に取り付けるようにしてもよい。
(その他の変形例)
補助カバー30の接触部材32及び補助部材40を接地面に対して絶縁するための構成は、これまで説明してきたものに限定されない。例えば、補助カバー30に取り付けられているヒンジ39を絶縁材料で構成することで、接触部材32を接地面に対して絶縁することも可能である。ただし、接触部材32及び補助部材40から静電気が逃げるのを効果的に防止するなら、絶縁部材はできるだけ接触部材32及び補助部材40に近いところに設けられるのが好ましい。
上記実施形態では、補助カバー30の接触部材32及び補助部材40がホルダー部材33、41に固定されているものとした。しかしながら、接触部材32及び補助部材40を軸周りに従動回転可能な構成としてもよい。こうすれば、糸Yとの摩擦が減少し、静電気量をさらに低減することができる。
上記実施形態では、補助カバー30の接触部材32及び補助部材40がステンレスからなり、糸Yがナイロン6又はPET−カチオンからなるものとした。しかしながら、接触部材32及び補助部材40がステンレス以外の金属部材でもよいし、糸Yがナイロン6及びPET−カチオン以外の合成樹脂製であってもよい。
上記実施形態では、補助カバー30及び補助部材40に対して本発明を適用した場合について説明してきた。しかしながら、糸掛け作業中に一時的に糸Yが接触する金属部材が他にもある場合には、そのような金属部材に本発明を適用することももちろん可能である。
上記実施形態では、一連の糸掛け作業、すなわち、2階から1階に複数の糸Yを降ろす作業や、1階において分繊ガイド13及びゴデットローラ14、15等に糸掛けを行う作業をオペレータが行うものとした。しかしながら、これら糸掛け作業の一部を自動装置で行うものとしてもよい。2階から1階への糸降ろしを行う自動装置としては、例えば特許第6291049号に記載されている糸降ろし装置を採用してもよい。また、分繊ガイド13及びゴデットローラ14、15等に糸掛けを行う自動装置としては、例えば特開2018−066088に記載されている糸掛けロボットを採用してもよい。
1:紡糸生産設備
3:紡糸装置
4:巻取装置
12:給油ガイド
13:分繊ガイド
30:補助カバー
31:カバー本体
32:接触部材(金属部材)
33:ホルダー部材(絶縁部材)
34:ボルト(締結部材)
40:補助部材(金属部材)
41:ホルダー部材(絶縁部材)
42:支持部材
43:絶縁部材
47:キャップ部材(絶縁部材)
48:被支持部(絶縁部材)
Y:糸
複数の給油ガイド12は、複数の口金10に対応するように左右方向に並んでいる。各給油ガイド12には、給油部材17が接続されている。給油部材17は前後方向に延びる部材であり、2階に配置されたフレーム5から略水平に前方に向かって延びている。そして、給油部材17の前端部に給油ガイド12が取り付けられている。給油ガイド12には、不図示の油剤吐出口を有するガイド面12aが形成されている。給油部材17は不図示の給油装置と接続されており、給油装置から供給される油剤は、油剤吐出口からガイド面12aに供給される。
図2に示すように、給油ガイド12は、口金10よりもやや前方に配置されており、パッケージ生産時には糸Yがガイド面12aに接触して屈曲させられる。このような構成により、パッケージ生産時に糸Yがガイド面12aに押し付けられ、ガイド面12aに供給された油剤を糸Yに付与することができる。なお、給油部材17は前方に向かって延びる構成に限定されず、他の方向(例えば後方、又は、斜め方向)に延びるように配置されていてもよい。また、糸Yがガイド面12aで屈曲する構成であれば、給油ガイド12が口金10の直下又はやや後方に配置されていてもよい。
複数の給油ガイド12に対応して、複数の排油部材18が左右方向に並んでいる。各排油部材18は、対応する給油ガイド12の下方に配置されている。排油部材18は、フレーム5からやや斜め上前方に向かって延びている。排油部材18の前端部は、上部が開口しており、給油ガイド12から垂れる油剤を受けることのできる位置に配置されている。排油部材18の前端部で受けられた油剤は、排油部材18を経由して排出される。なお、図4では排油部材18の図示を省略している。

Claims (16)

  1. 紡糸装置から紡出される合成樹脂製の複数の糸を巻取装置で巻き取る紡糸生産設備において、
    前記紡糸装置から紡出された前記複数の糸を糸道に沿って前記巻取装置まで掛ける糸掛け作業の際に利用され、前記複数の糸と接触する金属部材と、
    前記複数の糸との接触により前記金属部材に生じた静電気が前記金属部材から接地面に逃げることを防止する絶縁部材と、
    を備えることを特徴とする紡糸生産設備。
  2. 前記紡糸装置の下方に配置された、前記複数の糸に油剤を付与する複数の給油ガイドと、
    前記糸掛け作業の際に前記複数の給油ガイドを覆うように配置される補助カバーと、
    を備え、
    前記補助カバーは、
    カバー本体と、
    前記糸掛け作業の際に前記複数の糸と一時的に接触する接触部材と、
    を有しており、
    前記金属部材としての前記接触部材と前記接地面との間に、前記絶縁部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の紡糸生産設備。
  3. 前記接触部材と前記カバー本体との間に前記絶縁部材が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の紡糸生産設備。
  4. 前記接触部材は、絶縁材料からなるホルダー部材を介して前記カバー本体に支持されており、
    前記ホルダー部材が前記絶縁部材として機能することを特徴とする請求項3に記載の紡糸生産設備。
  5. 前記接触部材は、ホルダー部材を介して前記カバー本体に支持されており、
    前記ホルダー部材と前記カバー本体との間に前記絶縁部材が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の紡糸生産設備。
  6. 前記接触部材は、少なくとも前記複数の給油ガイドが並んでいる方向に延びる棒状の部材であり、
    前記接触部材の端部に絶縁材料からなるキャップ部材が取り付けられるとともに、前記接触部材は前記キャップ部材を介して前記カバー本体に支持されており、
    前記キャップ部材が前記絶縁部材として機能することを特徴とする請求項3に記載の紡糸生産設備。
  7. 前記接触部材は、少なくとも前記複数の給油ガイドが並んでいる方向に延びる棒状の部材であり、
    前記接触部材の端部に絶縁材料からなる被支持部が接合されるとともに、前記接触部材は前記被支持部を介して前記カバー本体に支持されており、
    前記被支持部が前記絶縁部材として機能することを特徴とする請求項3に記載の紡糸生産設備。
  8. 前記接触部材は、絶縁材料からなる締結部材によって前記カバー本体から離間した状態で前記カバー本体に取り付けられており、
    前記締結部材が前記絶縁部材として機能することを特徴とする請求項3に記載の紡糸生産設備。
  9. 前記複数の糸のピッチを規定する分繊ガイドと、
    前記糸掛け作業における前記分繊ガイドへの糸掛けの際に、前記複数の糸に接触し、且つ、前記複数の糸を移動させる補助部材と、
    前記補助部材を移動可能に支持する支持部材と、
    を備え、
    前記金属部材としての前記補助部材と前記接地面との間に、前記絶縁部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の紡糸生産設備。
  10. 前記補助部材は、前記糸掛け作業における前記分繊ガイドへの糸掛けの際に、前記複数の糸に一時的に接触することを特徴とする請求項9に記載の紡糸生産設備。
  11. 前記補助部材と前記支持部材との間に前記絶縁部材が配置されていることを特徴とする請求項9又は10に記載の紡糸生産設備。
  12. 前記補助部材は、絶縁材料からなるホルダー部材を介して前記支持部材に支持されており、
    前記ホルダー部材が前記絶縁部材として機能することを特徴とする請求項11に記載の紡糸生産設備。
  13. 前記補助部材は、ホルダー部材を介して前記支持部材に支持されており、
    前記ホルダー部材と前記支持部材との間に前記絶縁部材が配置されていることを特徴とする請求項11に記載の紡糸生産設備。
  14. 前記補助部材は、少なくとも前記分繊ガイドにおいて前記複数の糸が並ぶ方向に延びる棒状の部材であり、
    前記補助部材の端部に絶縁材料からなるキャップ部材が取り付けられるとともに、前記補助部材は前記キャップ部材を介して前記支持部材に支持されており、
    前記キャップ部材が前記絶縁部材として機能することを特徴とする請求項11に記載の紡糸生産設備。
  15. 前記補助部材は、少なくとも前記分繊ガイドにおいて前記複数の糸が並ぶ方向に延びる棒状の部材であり、
    前記補助部材の端部に絶縁材料からなる被支持部が接合されるとともに、前記補助部材は前記被支持部を介して前記支持部材に支持されており、
    前記被支持部が前記絶縁部材として機能することを特徴とする請求項11に記載の紡糸生産設備。
  16. 前記補助部材は、絶縁材料からなる締結部材によって前記支持部材から離間した状態で前記支持部材に取り付けられており、
    前記締結部材が前記絶縁部材として機能することを特徴とする請求項11に記載の紡糸生産設備。
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