JP6334373B2 - 交絡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、配列方向に並んだ状態で糸走行方向に沿って走行する複数の糸に交絡を付与する交絡装置に関する。
例えば、特許文献1には、糸走行空間が形成された交絡片を配列方向に複数並べて配置し、各糸走行空間に流体を噴射することで、各糸走行空間を走行する糸に交絡を付与する交絡装置が開示されている。この交絡装置によれば、配列方向に並んで走行する複数の糸に同時に交絡を付与することができるので、糸の生産効率を向上させることができる。
特開2009−108441号公報
しかしながら、このように交絡片を複数並べた交絡装置においては、交絡片を単体で設けた場合と比較して、交絡性能の低下(交絡数の減少)が見られることがあった。この現象は、次のような理由によると考えられる。各糸走行空間に噴射された流体は、糸走行空間の糸走行方向における上流側端部および下流側端部から排出される。その際、各糸走行空間から排出された流体が互いに干渉すると、糸の走行が不安定となり、その結果、糸が本来の糸道から外れて、適切な交絡が行われなくなると考えられる。
以上の課題に鑑みて、本発明は、配列方向に並んだ状態で糸走行方向に沿って走行する複数の糸に交絡を付与する交絡装置において、交絡性能を向上させることを目的とする。
本発明は、配列方向に並んだ状態で糸走行方向に沿って走行する複数の糸に交絡を付与する交絡装置であって、前記複数の糸がそれぞれ走行する複数の糸走行空間が、前記配列方向に並んで形成された交絡部と、前記複数の糸走行空間に流体を噴射することで、前記複数の糸走行空間をそれぞれ走行する前記複数の糸に交絡を付与する流体供給部と、前記流体供給部により前記複数の糸走行空間に噴射された前記流体が、前記複数の糸走行空間の前記糸走行方向における上流側端部または下流側端部からそれぞれ排出された後に互いに干渉することを抑制する干渉抑制手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、干渉抑制手段によって、複数の糸走行空間の糸走行方向の上流側端部または下流側端部からそれぞれ排出された流体が、互いに干渉することを抑制できる。したがって、糸の走行を安定させることができ、ひいては交絡性能を向上させることが可能となる。
例えば、前記干渉抑制手段として、前記複数の糸走行空間を前記糸走行方向にそれぞれ延長させた複数の延長空間のうち、前記配列方向において互いに隣接する2つの延長空間の間にそれぞれ配置された、複数の仕切壁が設けられているとよい。
このように、配列方向において互いに隣接する2つの延長空間の間に仕切壁を設けることで、各糸走行空間から排出された流体が隣接する延長空間に流入することが抑制されるので、各糸走行空間から排出された流体が互いに干渉することを抑制できる。したがって、糸の走行を安定させることができ、ひいては交絡性能を向上させることが可能となる。
ここで、前記複数の仕切壁が、前記糸走行方向において前記交絡部の上流側および下流側に設けられていると好適である。
複数の仕切壁を交絡部の上流側および下流側に設けることで、糸が交絡部に入る前および交絡部から出てきた後の両方において、糸の走行を安定させることができるので、交絡性能をより向上させることが可能となる。
また、前記仕切壁は、前記配列方向において互いに隣接する2つの前記延長空間の中央に配置されていると好適である。
配列方向において互いに隣接する2つの延長空間の中央に仕切壁を配置した場合、見方を変えると、配列方向において互いに隣接する2つの仕切壁の略中央に糸道が存在することになる。したがって、この糸道を走行する糸に対して、配列方向の両側から作用する流体の流れを略均等にすることができ、糸が配列方向にぶれることを効果的に抑制できる。その結果、糸の走行をより安定させることができ、交絡性能をより向上させることが可能となる。
また、前記配列方向および前記糸走行方向に直交する高さ方向において、前記仕切壁は、前記糸走行空間の形成範囲を含み、かつ、当該形成範囲よりも広い範囲にわたって設けられていると好適である。
このような範囲に仕切壁を設けることで、各糸走行空間から排出された流体が、仕切壁を越えて隣接する糸の走行空間に侵入することをより確実に抑制できる。したがって、各糸走行空間から排出された流体が互いに干渉することを効果的に抑制できる。その結果、糸の走行をより安定させることができ、交絡性能のさらなる向上が可能となる。
また、前記複数の仕切壁と、前記複数の仕切壁を一体的に支持する支持部と、を有する仕切体が設けられていると好適である。
このように、一体的に構成された仕切体の一部として複数の仕切壁を設けることで、部品点数を削減することができ、複数の仕切壁の取り付けが容易となる。
このとき、前記交絡部を支持する基体に被嵌合部が形成されるとともに、前記被嵌合部に嵌合可能な嵌合部が前記仕切体に形成されており、前記嵌合部を前記被嵌合部に嵌合させることで、前記仕切体が前記基体に対して位置決めされると好適である。
このように、仕切体に形成された嵌合部と、基体に形成された被嵌合部との嵌合によって、仕切体を基体に対して位置決めするようにすれば、仕切体の位置決めを容易かつ精度よく行うことができる。
さらに、前記仕切体は、前記基体に対して着脱自在であると好適である。
交絡部においては、糸走行空間内に糸くず等が溜まり、メンテナンスが必要となる場合がある。その際、仕切体が基体に対して着脱自在であると、仕切体を基体から取り外すことによって、交絡部のメンテナンス作業が行いやすくなる。
本発明では、流体供給部により複数の糸走行空間に噴射された流体が、複数の糸走行空間の糸走行方向における端部から排出された後に互いに干渉することを抑制する干渉抑制手段を設けることによって、交絡性能を向上させることが可能となる。
交絡装置を備える紡糸引取装置の一例を示す模式図である。 本実施形態の交絡装置を示す斜視図である。 交絡片の詳細を示す断面図である。 仕切体の斜視図である。 仕切壁の配置を模式的に示す上面図である。 基体の斜視図である。 流体の流れを模式的に示す図である。
(紡糸引取装置の概略構成)
本発明の実施形態について説明する。図1は、交絡装置を備える紡糸引取装置の一例を示す模式図である。紡糸引取装置1は、紡糸装置2から紡出される複数の合成繊維糸Yをそれぞれ引き取り、複数のボビンBにそれぞれ巻き取って複数のパッケージPを形成する。なお、図1に示される上下前後の方向を、それぞれ、紡糸引取装置1の上下前後の方向と定義する。
紡糸引取装置1は、延伸部3、引取ローラ4、5、交絡装置6、巻取装置7等を備えている。まず、紡糸装置2においては、ギヤポンプ等からなるポリマー供給装置(図示省略)から供給されたポリマーが、紡糸口金から下方に押し出され、複数の糸Yが、図1の紙面奥行方向に並んだ状態で紡出される。
紡糸装置2から紡出された複数の糸Yは、図1の紙面奥行方向に配列された状態で、延伸部3、引取ローラ4、交絡装置6、引取ローラ5に沿った糸道を走行する。さらに、複数の糸Yは、引取ローラ5から前後方向に分配されたうえで、巻取装置7において複数のボビンBにそれぞれ巻き取られる。
延伸部3は、紡糸装置2の下方に配置されている。延伸部3は、保温ボックス10と、この保温ボックス10内に収容された複数の加熱ローラ(図示省略)を有する。延伸部3は、複数の加熱ローラにより、紡糸装置2から紡出された複数の糸Yをそれぞれ加熱しつつ延伸する。
延伸部3で延伸された複数の糸Yは、引取ローラ4、5により巻取装置7に送られる。なお、引取ローラ4、5の間には、1本の糸Yを構成する多数のフィラメントを絡ませて交絡を付与する交絡装置6が配置されている。交絡装置6については、後で詳細に説明する。
巻取装置7は、機台11と、ターレット12、2本のボビンホルダ13、支持枠体14、接触ローラ15、トラバース装置16等を備えている。巻取装置7は、ボビンホルダ13を回転させることによって、引取ローラ5から送られてきた複数の糸Yを、複数のボビンBに同時に巻き取り、複数のパッケージPを形成する。
機台11には、円板状のターレット12が取り付けられている。ターレット12は、不図示のモータによって回転駆動される。ターレット12には、長尺な円筒状の2本のボビンホルダ13が、前後方向に延びる姿勢で片持ち支持されている。各ボビンホルダ13には、その軸方向に沿って複数のボビンBが並んだ状態で装着される。ターレット12が回転することにより、2本のボビンホルダ13が、上側の巻取位置と下側の退避位置との間で切り換え可能となっている。
支持枠体14は、前後方向に延びる長尺なフレーム状の部材である。この支持枠体14は、機台11に固定的に取り付けられている。支持枠体14の下部には、前後に長いローラ支持部材17が、支持枠体14に対して上下に移動可能に取り付けられている。ローラ支持部材17には、ボビンホルダ13の軸方向に沿って延びる接触ローラ15が回転自在に支持されている。この接触ローラ15が形成途中のパッケージPに接し、パッケージPに所定の接圧が付与されることにより、パッケージPの形状が整えられる。
トラバース装置16は、前後方向に並んだ複数のトラバースガイド16aを有する。複数のトラバースガイド16aは、不図示のモータによって駆動されて、それぞれ前後方向に往復移動する。糸Yが掛けられた状態でトラバースガイド16aが往復移動することにより、糸Yは、支点ガイド18を中心に前後に綾振りされながら、対応するボビンBに巻き取られる。
(交絡装置の構成)
次に交絡装置6の詳細について説明する。図2は、交絡装置6を示す斜視図である。図2に示すように、交絡装置6は、糸Yに交絡を付与する交絡部20、交絡部20の糸走行方向両側に配置された規制部40、交絡部20と規制部40との間に配置された仕切体50、ならびに、交絡部20、規制部40および仕切体50を支持する基体60を有する。
ここで、図2に示す「配列方向」は、複数の糸Yが並んでいる方向を指す。「糸走行方向」は、糸Yの走行方向を指しており、本実施形態では配列方向に直交する方向でもある。また、「高さ方向」は、仕切体50の仕切壁51が立設されている方向を指し、配列方向および糸走行方向に直交する方向である。高さ方向は鉛直方向と一致することもあるが、必ずしも鉛直方向と一致しなくともよい。
(交絡部)
交絡部20は、糸走行方向に沿って延びる交絡片21を、配列方向に複数並べることによって構成される。図3は、交絡片21の詳細を示す断面図であり、配列方向において互いに隣接する2つの交絡片21について、糸走行方向の中央における断面を示したものである。
交絡片21には、糸走行方向に貫通する糸走行空間22が形成されている。糸走行空間22の断面形状は、高さ方向に長軸を有する長円形状となっており、その略中心を糸Yが糸走行方向に沿って走行する。そして、糸走行空間22に流体が噴射されることで、糸走行空間22を走行する糸Yに交絡が付与される。
図3において交絡片21の左面に相当する糸挿入面23には、糸走行空間22と配列方向で接続する糸挿入空間24が形成されている。糸挿入空間24は、高さ方向において糸走行空間22の中央部に位置しており、交絡片21の糸走行方向全域にわたって形成されている。
図3において交絡片21の右面に相当する流体噴射面25には、高さ方向において糸挿入空間24と略同じ位置に流体噴射孔26が形成されている。この流体噴射孔26は、糸走行方向において交絡片21の中央部に設けられており、交絡片21の内部に形成された流体供給路27と連通している。
配列方向において互いに隣接する2つの交絡片21は、図3において右側の交絡片21の糸挿入面23と、左側の交絡片21の流体噴射面25とを当接させた状態で配設される。このように配設されることで、左側の交絡片21の流体噴射孔26と、右側の交絡片21の糸挿入空間24とが連通する。
また、交絡片21を支持する基体60には、その内部に流体供給流路61が設けられるとともに、交絡片21を支持している側の表面(上面)に流体供給口62が形成されている。流体供給口62の上端部は、交絡片21の内部の流体供給路27に接続されており、流体供給口62の下端部は、基体60の内部の流体供給流路61に接続されている。
ここで、糸挿入面23のうち、糸挿入空間24よりも上側の部分は、糸挿入空間24よりも下側の部分よりも、配列方向においてわずかに内側に後退している。このため、右側の交絡片21の糸挿入面23と、左側の交絡片21の流体噴射面25とを当接させた状態では、糸挿入空間24よりも上方に、互いに隣接する2つの交絡片21の間にスリット28が形成される。このスリット28および糸挿入空間24を介して、糸走行空間22に糸Yを配置することができる。
交絡片21の上端部には、頂部29から糸挿入面23へ向かって斜め下向きに延びる第1傾斜面30と、頂部29から流体噴射面25へ向かって斜め下向きに延びる第2傾斜面31とが形成されている。その結果、配列方向において互いに隣接する2つの交絡片21によって、逆三角形状の空間がスリット28の上部に形成され、糸Yをスリット28へ容易に案内することができる。
(規制部)
図2に戻って、規制部40について説明する。規制部40は、複数の糸Yの糸道を規定する部位であり、糸走行方向において交絡部20の両側、換言すると糸走行方向の上流側および下流側にそれぞれ設けられている。規制部40は、配列方向に並んだ複数の規制ガイド41を有している。この規制ガイド41は、高さ方向に延設された柱状のものである。
配列方向において互いに隣接する2つの規制ガイド41の間に糸Yを通すことによって、糸道が規定される。より詳細には、一方の規制部40の隣接する2つの規制ガイド41の間と、これに対応する他方の規制部40の隣接する2つの規制ガイド41の間のそれぞれに糸Yを通すことによって、糸Yは糸走行空間22の略断面中心を走行するよう構成されている。なお、図示は省略しているが、規制部40には、糸Yを上下方向において規制する上下規制部も設けられている。この上下規制部は規制ガイド41とは別の部材として設けてもよいし、規制ガイド41の一部が上下規制部として機能するようにしてもよい。
(仕切体)
仕切体50は、配列方向に並んだ複数の仕切壁51を有しており、この仕切壁51が糸走行空間22から排出される流体を通過させずに遮断することによって、本発明の「干渉抑制手段」として機能する。仕切体50の具体的構成について、図4および図5を参照しつつ説明する。図4は、仕切体50の斜視図であり、図5は、仕切壁51の配置を模式的に示す上面図である。
図4に示すように、仕切体50は、配列方向に並んだ複数の仕切壁51が、底部52によって一体的に支持された構成となっている。仕切体50には糸Yに含まれている油分が飛散することがあるため、仕切体50のうち、少なくとも飛散した油分が付着するおそれのある部位、例えば仕切壁51の側面や底部52の上面には、耐油性を有する材料が用いられることが好ましい。
仕切体50のうち配列方向における底部52の両端角部には、切欠部52aが形成されており、切欠部52aを除く底部52の一部が、下方向に突出する凸部52bとなっている。この凸部52bは、後述する基体60の表面に形成された凹部63(図6参照)に嵌合可能な形状を有している。
次に仕切壁51の配置について、図5を参照しつつ説明する。交絡片21に形成された糸走行空間22を、糸走行方向に延長させた空間を延長空間S(ハッチングを付した領域)と定義すると、各仕切壁51は、配列方向において互いに隣接する2つの延長空間Sの中央に配置されている。
糸走行方向に関しては、仕切壁51は、交絡片21の端面から規制ガイド41に至る範囲にわたって設けられている。また、高さ方向に関しては、図2に示すように、仕切壁51は、底部52の上面から交絡片21の上端部に至る範囲にわたって形成されている。つまり、高さ方向において、仕切壁51は、糸走行空間22の下端よりも下方の位置から糸走行空間22の上端よりも上方の位置に至る範囲、換言すると、糸走行空間22の形成範囲を含み、かつ、当該形成範囲よりも広い範囲にわたって設けられている。
(基体)
図6は、基体60の斜視図である。上述のように、基体60は、交絡部20、規制部40および仕切体50を支持する部材であり、概ね直方体形状を有している。交絡部20等を支持する基体60の上面には、仕切体50の凸部52bと嵌合可能な凹部63が2つ形成されている。なお、基体60には、流体供給口62や規制ガイド41を取り付けるための取付穴等も形成されているが、これらの図示は省略している。
凸部52bと凹部63とを嵌合させることで、仕切体50を基体60に対して位置決めしつつ取り付けることができる。一方、仕切体50を持ち上げて凸部52bと凹部63との嵌合を解除することによって、仕切体50を基体60から取り外すことができる。つまり、仕切体50は基体60に対して着脱自在に構成されている。
(交絡の付与)
糸走行空間22を走行する糸Yに交絡を付与するには、不図示の流体供給装置から基体60の流体供給流路61(図3参照)に流体を供給する。流体としては、例えば圧縮空気等が用いられる。流体供給流路61に供給された流体は、流体供給口62および流体供給路27を介して流体噴射孔26から噴射され、この噴射された流体が糸挿入空間24を介して糸走行空間22に供給される。すなわち、流体供給装置、流体供給流路61、流体供給口62、流体供給路27および流体噴射孔26が、本発明の「流体供給部」として機能する。
図7は、流体の流れを模式的に示す図である。図7の矢印で示すように、流体供給部によって糸走行空間22に噴射された流体は、糸走行空間22の内壁に衝突すると、上下両側に分岐し旋回流が発生する。その際の流体の流れによって、糸走行空間22を走行する糸Yに交絡が付与される。その後、流体は糸走行方向の上流側、下流側に分かれて、糸Yに平行に糸走行空間22内を流れる。
糸走行空間22を糸走行方向の上流側および下流側のそれぞれに向けて流れる流体は、やがて糸走行空間22から排出される。このとき、配列方向に並んだ各糸走行空間22から排出された流体が互いに干渉すると、糸Yの走行が不安定となり、その結果、糸Yが本来の糸道から外れて、適切な交絡が行われなくなるおそれがある。そこで、本実施形態では、このような流体同士の干渉を抑制する干渉抑制手段として、仕切壁51を設けてある。
(効果)
本実施形態では、図5に示すように、配列方向において互いに隣接する2つの延長空間Sの間に仕切壁51を設けることで、各糸走行空間22から排出された流体が隣接する延長空間Sに流入することが抑制されるので、各糸走行空間22から排出された流体が互いに干渉することを抑制できる。したがって、糸Yの走行を安定させることができ、ひいては交絡性能を向上させることが可能となる。例えば、本出願人らが行った実験(使用品種:FDY SD 83dtex/72f、設定伸度39.0%)によれば、仕切壁51を設けることによって、交絡数が15.0個/mから18.9個/mへと、交絡性能が約26%向上した。
また、本実施形態では、複数の仕切壁51が、糸走行方向において交絡部20の上流側および下流側の両側に設けられている。このため、糸Yが交絡部20に入る前および交絡部20から出てきた後の両方において、糸Yの走行を安定させることができるので、交絡性能をより向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、図5に示すように、仕切壁51は、配列方向において互いに隣接する2つの延長空間Sの中央に配置されている。配列方向において互いに隣接する2つの延長空間Sの中央に仕切壁51を配置した場合、見方を変えると、配列方向において互いに隣接する2つの仕切壁51の略中央に糸道が存在することになる。したがって、この糸道を走行する糸Yに対して、配列方向の両側から作用する流体の流れを略均等にすることができ、糸Yが配列方向にぶれることを効果的に抑制できる。その結果、糸Yの走行をより安定させることができ、交絡性能をより向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、高さ方向において、仕切壁51は、糸走行空間22の形成範囲を含み、かつ、当該形成範囲よりも広い範囲にわたって設けられているため、各糸走行空間22から排出された流体が、仕切壁51を越えて隣接する糸Yの走行空間に侵入することをより確実に抑制できる。したがって、各糸走行空間22から排出された流体が互いに干渉することを効果的に抑制できる。その結果、糸Yの走行をより安定させることができ、交絡性能のさらなる向上が可能となる。
また、本実施形態では、複数の仕切壁51と、複数の仕切壁51を一体的に支持する支持部(底部)52と、を有する仕切体50が設けられている。このように、一体的に構成された仕切体50の一部として複数の仕切壁51を設けることで、部品点数を削減することができ、複数の仕切壁51の取り付けが容易となる。
また、本実施形態では、交絡部20を支持する基体60に被嵌合部(凹部)63が形成されるとともに、被嵌合部63に嵌合可能な嵌合部(凸部)52bが仕切体50に形成されており、嵌合部52bを被嵌合部63に嵌合させることで、仕切体50が基体60に対して位置決めされる。このように、仕切体50に形成された嵌合部52bと、基体60に形成された被嵌合部63との嵌合によって、仕切体50を基体60に対して位置決めするようにすれば、仕切体50の位置決めを容易かつ精度よく行うことができる。
また、本実施形態では、仕切体50は、基体60に対して着脱自在である。交絡部20においては、糸走行空間22内に糸くず等が溜まり、メンテナンスが必要となる場合がある。その際、仕切体50が基体60に対して着脱自在であると、仕切体50を基体60から取り外すことによって、交絡部20のメンテナンス作業が行いやすくなる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態に限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
例えば、上述の実施形態においては、交絡部20を構成する交絡片21とは別部材のものとして仕切壁51を設けるものとした。しかしながら、仕切壁51を交絡片21と一体的に設けてもよい。
また、上述の実施形態においては、一体に構成された仕切体50の一部として複数の仕切壁51を設けることとしたが、複数の仕切壁51をそれぞれ別部材として設けてもよい。
また、上述の実施形態においては、複数の仕切壁51、すなわち仕切体50を、糸走行方向において交絡部20の両側に設けた。しかしながら、交絡部20の一方側のみに複数の仕切壁51を設けるようにしてもよい。
また、上述の実施形態においては、仕切壁51を、配列方向において互いに隣接する2つの延長空間Sの中央に配置するものとしたが、中央以外の位置に配置してもよい。
また、上述の実施形態においては、仕切壁51が交絡片21の端面から規制ガイド41に至る範囲にわたって設けられるものとしたが、このようにすることは必須ではない。例えば、交絡性能に特に影響がなければ、仕切壁51が交絡片21の端面から多少離間していてもよいし、仕切壁51が規制ガイド41にまで至らなくてもよい。
また、上述の実施形態においては、本発明の「被嵌合部」として基体60に凹部63を形成し、本発明の「嵌合部」として仕切体50に凸部52bを形成したが、被嵌合部として基体60に凸部を形成し、嵌合部として仕切体50に凹部を形成してもよい。また、凹部63や凸部52bの形状や個数は適宜変更が可能である。
また、上述の実施形態においては、配列方向に並んだ複数の規制ガイド41の間を糸Yが走行するものとしたが、糸Yの糸道を規定するガイドの形態はこれに限定されない。例えば、U字ガイドや櫛ガイド等のように、1つのガイド部材に糸Yをガイドする糸走行部が1つまたは複数設けられたガイド等を採用することも可能である。
また、本発明における「干渉抑制手段」として、上述の実施形態のような仕切壁51ではなく、糸走行空間22から排出された流体を所定の方向に流れるように規定する整流部を設け、各糸走行空間22から排出された流体が互いに干渉することを抑制するようにしてもよい。例えば、このような整流部として、各糸走行空間22から排出された流体を上方(基体60の反対側)に逃がすような傾斜面や湾曲面を設けることができる。さらに、このような整流部を仕切壁51と併せて設けるようにしてもよい。
6:交絡装置
20:交絡部
22:糸走行空間
50:仕切体
51:仕切壁(干渉抑制手段)
52:底部(支持部)
52b:凸部(嵌合部)
60:基体
63:凹部(被嵌合部)
S:延長空間
Y:糸

Claims (8)

  1. 配列方向に並んだ状態で糸走行方向に沿って走行する複数の糸に交絡を付与する交絡装置であって、
    前記複数の糸がそれぞれ走行する複数の糸走行空間が、前記配列方向に並んで形成された交絡部と、
    前記複数の糸走行空間に流体を噴射することで、前記複数の糸走行空間をそれぞれ走行する前記複数の糸に交絡を付与する流体供給部と、
    前記流体供給部により前記複数の糸走行空間に噴射された前記流体が、前記複数の糸走行空間の前記糸走行方向における上流側端部または下流側端部からそれぞれ排出された後に互いに干渉することを抑制する干渉抑制手段と、
    を備えることを特徴とする交絡装置。
  2. 前記干渉抑制手段として、前記複数の糸走行空間を前記糸走行方向にそれぞれ延長させた複数の延長空間のうち、前記配列方向において互いに隣接する2つの延長空間の間にそれぞれ配置された、複数の仕切壁が設けられている請求項1に記載の交絡装置。
  3. 前記複数の仕切壁が、前記糸走行方向において前記交絡部の上流側および下流側に設けられている請求項2に記載の交絡装置。
  4. 前記仕切壁は、前記配列方向において互いに隣接する2つの前記延長空間の中央に配置されている請求項2または3に記載の交絡装置。
  5. 前記配列方向および前記糸走行方向に直交する高さ方向において、前記仕切壁は、前記糸走行空間の形成範囲を含み、かつ、当該形成範囲よりも広い範囲にわたって設けられている請求項2ないし4のいずれか1項に記載の交絡装置。
  6. 前記複数の仕切壁と、前記複数の仕切壁を一体的に支持する支持部と、を有する仕切体が設けられている請求項2ないし5のいずれか1項に記載の交絡装置。
  7. 前記交絡部を支持する基体に被嵌合部が形成されるとともに、前記被嵌合部に嵌合可能な嵌合部が前記仕切体に形成されており、前記嵌合部を前記被嵌合部に嵌合させることで、前記仕切体が前記基体に対して位置決めされる請求項6に記載の交絡装置。
  8. 前記仕切体は、前記基体に対して着脱自在である請求項7に記載の交絡装置。
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