JP2020092578A - ケーブル保護管及びケーブル保護管路 - Google Patents

ケーブル保護管及びケーブル保護管路 Download PDF

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Abstract

【課題】直管の中心軸に対するセパレータの回転を防止し、直管の内周面の面取が容易且つ直管の端部を所望の形状に成形加工可能なケーブル保護管を提供する。【解決手段】ケーブル保護管102は、直管101と、直管の中空間を上下方向に区画するセパレータ120と、を備え、セパレータは、中心軸110に直交する断面において左右方向に延びるセパレート部122と、セパレート部の左右方向の両端から直管の内周面105に沿って下降する脚部162−1,162−2と、を備え、内周面において脚部の下端が接する位置に、断面において直管の径方向の外側に向けて凸となる角部が設けられ、角部は、角部に対して上側に位置する内周面と、角部に対して下側に位置する内周面と、によって形成され、断面において角部をなす上側の内周面は上下方向に延び、角部をなす下側の内周面は上下方向に対して直管の中心軸側に傾斜している。【選択図】図3

Description

本発明は、ケーブル保護管及びケーブル保護管路に関する。
近年、景観改善や防災等のために、電線等のケーブル及び該ケーブルに関係する設備等を地中に埋設する電線類地中化(無電柱化)が推進されている。電線類地中化を行う場合、ケーブルは、直接またはさや管に挿入された状態で、ケーブル保護管内に複数本収容される。地中には、ケーブル保護管が中心軸に沿って多数連結した状態で埋設され、ケーブル保護管路が構成されている。
ケーブル保護管内のケーブルの配置、ケーブルの数、さや管の有無及びさや管の内径は、ケーブル保護管路を設置する場所やケーブル保護管路の使用環境に応じて設定及び変更される。例えば、図1に示すように、一管一条方式のケーブル保護管路200では、1つのケーブル保護管202に、さや管に収容されていないケーブル204が1本収容されている。ケーブル保護管路200は、幹線道路を中心とした広い幅の歩道等に適用される。
上述の一管一条方式とは異なる方式として、一管セパレート方式が挙げられる。一管セパレート方式のケーブル保護管路では、中心軸に直交する面で断面視すると1つのケーブル保護管の中空間がセパレータによって上側の共用FA実効スペースと下側のスペースに区画されている。共用FA実効スペースには、さや管に収容されていないケーブルが複数収容されている。下側のスペースには、1つのケーブルが1つのさや管に収容された状態でケーブルとさや管が複数収容されている。一管セパレート方式のケーブル保護管路は、狭い路地や住宅密集地の道等に適用される。
例えば、特許文献1には、一管セパレート方式のケーブル保護管路に適用可能なケーブル保護管が開示されている。特許文献1に開示されているケーブル保護管の直管の内周面において断面視で左右方向の両端且つ上下方向の略中央に、中心軸に向かって突出する突起が設けられている。特許文献1に開示されているセパレータは、左右方向に延在するセパレート部と、セパレート部の両端それぞれからケーブル保護管の内周面に沿って延在して内周面を押圧する押圧部とを備えている。押圧部には、突起に嵌まる凹部が設けられている。
特開2009−240003号公報
図6は、上述の特許文献1に開示されているケーブル保護管路を直管301の中心軸310に直交する面で切断したケーブル保護管路の断面図である。図6では、直管301に収容されているケーブル及びさや管は省略されている。特許文献1に開示されているケーブル保護管路では、セパレート部322は、断面視において左右方向D1の両端のそれぞれから中央に向かうにしたがって下降する傾斜部330と、左右両側の傾斜部330の間に介在する水平部335とを有する。また、凹部420が突起410に嵌まることによって、直管301の内周面305における押圧部360の位置が固定され、中心軸310に対してセパレータ320の回転が防止されている。
しかしながら、樹脂製の直管301及びセパレータ320では、水平部335が複数のケーブルの重み等によって上側から押されると、押圧部360の上端が内周面305から離れ、凹部420が突起410から外れる場合がある。その場合、図6に二点鎖線で示すように中心軸310に対してセパレータ320が回転し、直管301の斜め上側に形成された分岐口312が塞がる、あるいは共用FA実効スペース307が確保されない、又は分岐口312を通ってケーブル保護管302から分岐管314に分岐するケーブルが傷つく又は折れるという課題があった。
また、特許文献1に開示されているケーブル保護管路では、ケーブルやさや管を傷つけないために、内周面305は、面取される。しかしながら、直管301に突起410が設けられているケーブル保護管302では、突起410とそれ以外の内周面305で面取の程度や作業が異なり、内周面305の面取が難しくなる、あるいは面取の作業に手間と時間を要するという課題があった。
また、従来のケーブル保護管路では、複数本のケーブル保護管同士を接続可能とするために、直管の一方の端部に、別の直管の他方の端部を挿入可能な受口を形成する場合がある。その場合、直管の一方の端部を径方向に拡大し、ストッパとしてのゴム輪等を設置する凹部等を設けて所望の形状に成形する。しかしながら、ケーブル保護管302のように突起410が設けられている直管301を所望の形状に成形加工することは難しいという課題があった。
本発明は、上述の事情を鑑みてなされたものであり、直管の中心軸に対するセパレータの回転を防止し、直管の内周面の面取が容易且つ直管の端部を所望の形状に成形加工可能なケーブル保護管及びケーブル保護管路を提供する。
本発明のケーブル保護管は、水平方向に延びる直管と、前記直管の中空間を上側スペースと下側スペースに区画するセパレータと、を備え、前記セパレータは、前記直管の中心軸に直交する断面において左右方向に延びるセパレート部と、前記セパレート部の左右方向の両端から前記直管の内周面に沿って下降する脚部と、を備え、前記内周面において前記脚部の下端が接する位置に、前記断面において前記直管の径方向の外側に向けて凸となる角部が設けられ、前記角部は、前記角部に対して上側に位置する前記内周面と、前記角部に対して下側に位置する前記内周面と、によって形成され、前記断面において前記角部をなす上側の前記内周面は上下方向に延び、前記角部をなす下側の前記内周面は上下方向に対して前記直管の中心軸側に傾斜していることを特徴とする。
上述のケーブル保護管によれば、上側スペースにケーブルが収容され、ケーブルの重みや外力によってセパレート部に上側から力が加わって左右方向の両端が内周面から離れて中心軸に近づいても、脚部の下端は角部に留まる。脚部の下端が角部に留まることによって、中心軸に対するセパレータの回転が良好に防止される。また、上述のケーブル保護管によれば、内周面に径方向の内側に向けて凸となる部分がないので、周方向において一様に面取可能になり、内周面の面取が容易になる。また、内周面に径方向の内側に向けて凸となる部分がないことによって、ケーブル保護管の端部に別のケーブル保護管の直管を径方向の内側に挿入させる受口を形成する際に、直管の周方向に連続的な形状を有する周壁を所望の形状に加工しやすくなり、ケーブル保護管の成形加工が容易になる。
本発明のケーブル保護管では、前記断面において前記内周面は多角形をなしてもよい。
上述のケーブル保護管によれば、内周面が中心軸に対して回転対称になるので、上側スペースや下側スペースに収容されたケーブルやさや管が安定する。
本発明のケーブル保護管では、前記脚部は、前記断面において前記角部をなす上側の前記内周面に接していてもよい。
上述のケーブル保護管によれば、脚部の下端が角部で留まることに加えて、脚部全体が左右方向において内周面に支持され、脚部が角部をなす上側の内周面に接しない場合に比べて中心軸に対するセパレータの回転が良好に防止される。
本発明のケーブル保護管は、水平方向に延びる直管と、前記直管の中空間を上側スペースと下側スペースに区画するセパレータと、を備え、前記セパレータは、前記直管の中心軸に直交する断面において左右方向に延びるセパレート部と、前記セパレート部の左右方向の両端から前記直管の内周面に沿って下降する脚部と、を備え、前記断面において前記中空間の幅が前記中空間の高さより大きいことを特徴とする。前述の「中空間の幅」は、中空間の左右方向における大きさを意味し、「中空間の高さ」は、中空間の上下方向の大きさを意味する。
上述のケーブル保護管によれば、上側スペースにケーブルが収容され、ケーブルの重みや外力によってセパレート部に上側から力が加わって左右方向の両端が内周面から離れて中心軸に近づいても、脚部の少なくとも下側が断面における幅が最も大きい内周面を押圧する。断面において中空間の幅が中空間の高さより大きいので、脚部は幅が最も大きい内周面より上側にも下側にも移動し難く、中心軸に対するセパレータの回転が良好に防止される。また、上述のケーブル保護管によれば、内周面に径方向の内側に向けて凸となる部分がないので、内周面の面取が容易になると共に、成形加工が容易になる。
本発明のケーブル保護管路は、上述のケーブル保護管を複数備えることを特徴とする。
上述のケーブル保護管路によれば、上述のケーブル保護管において、脚部の下端が角部に留まることによって、中心軸に対するセパレータの回転が良好に防止される。また、上述のケーブル保護管路によれば、内周面に径方向の内側に向けて凸となる部分がないので、内周面の面取が容易になり、ケーブル保護管路の施工時の作業効率が高まると共に、ケーブル保護管の成形加工が容易になる。
本発明のケーブル保護管用継手及びケーブル保護管路によれば、ケーブル保護管の中心軸に対してセパレータの回転を防止し、ケーブル保護管の内周面の面取が容易になり、ケーブル保護管の端部を所望の形状に成形加工できる。
本発明の第1実施形態のケーブル保護管路の一部を破断した斜視図である。 図1に示すC−C線で矢視したケーブル保護管の断面図である。 図2に示すケーブル保護管において、水平部が下降してセパレータが弾性変形した状態の断面図である。 図2に示すケーブル保護管の変形例の断面図である。 本発明の第2実施形態のケーブル保護管の断面図であり、図1に示すC−C線で矢視した場合に対応する図である。 従来のケーブル保護管の中心軸に直交する断面図である。
以下、本発明に係るケーブル保護管用継手及びケーブル保護管路の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
[ケーブル保護管路]
図1に示すように、本発明のケーブル保護管路100は、無電柱化による景観保護等のために、ケーブル104を電線等地中化するために用いられ、地中50に設置されている。ケーブル保護管路100は、一管セパレート方式に用いられ、本発明の第1実施形態のケーブル保護管102を複数備えている。図1では、複数のケーブル保護管102のうちの1つのケーブル保護管102が示されている。
[ケーブル保護管]
図2に示すように、ケーブル保護管102は、水平方向D5に延びる直管101と、直管101の中空間106を上側スペース107と下側スペース108に区画するセパレータ120と、直管101の斜め上側に形成された分岐口112に取り付けられた分岐管114と、を備えている。
セパレータ120は、中心軸110に直交する断面において左右方向D1に延びるセパレート部122と、セパレート部122の左右方向D1の端(両端)123−1,123−2から直管101の内周面105に沿って下降する脚部162−1,162−2と、を備えている。以下、中心軸110に直交する断面でケーブル保護管102を臨む状態を単に「断面視」という場合がある。また、脚部162−1,162−2に共通する説明においては、脚部162−1,162−2をまとめて脚部162と記載する。「脚部162が内周面105に沿う」とは、脚部162の全体が内周面105に接する状態に加え、脚部162の少なくとも一部が内周面105に接し、且つ断面視において脚部162と脚部162の一部が接する部分の近傍の内周面105又はその接線とのなす狭角が10°以内である状態を含む。
第1実施形態では、中心軸110に直交する断面において、内周面105は、正8角形(多角形)をなしている。内周面105の内径、即ち正8角形が内接する円の直径は、例えば230mmである。断面視において、内周面105の左右方向D1の両側には、正8角形が有する8つの辺のうち、中心軸110を挟んで互いに対称な辺171−1,171−2が水平方向D5に直交且つ上下方向D2に沿うように位置している。セパレータ120が弾性変形等していない自然状態において、脚部162−1,162−2は、辺171−1,171−2をなす内周面105に接している。
内周面105において、脚部162−1,162−2の下端124−1,124−2が接する位置に角部140−1,140−2が設けられている。角部140−1,140−2は、正8角形が有する8個の内角部のうち、左右方向D1の両端且つ上下方向D2において中心軸110より下側に位置する2個の内角部である。即ち、下端124−1,124−2は、左右方向D1の両端且つ上下方向D2において中心軸110より下側に位置する角部140−1,140−2に接している。
角部140−1,140−2は、角部140−1,140−2に対して上側に位置して辺171−1,171−2をなす内周面105−1,105−2と、角部140−1,140−2に対して下側に位置して辺171−3,171−4をなす内周面105−3,105−4によって形成されている。
中心軸110に直交する断面において、角部140−1,140−2をなす上側の内周面105−1,105−2は、上下方向D2に沿って延びている。中心軸110に直交する断面において、角部140−1,140−2をなす下側の内周面105−3,105−4は、上下方向D2に対して中心軸110側に傾斜している。内周面105−3,105−4が上下方向D2に対して中心軸110側に傾斜する傾斜角θは、45°である。このようにして、角部140−1,140−2は、中心軸110に直交する断面において直管101の径方向Rの外側に向けて凸となっている。なお、傾斜角θは、特に限定されないが、下端124−1,124−2を角部140−1,140−2に良好に留める観点から、5°以上60°以下であることが好ましく、20°以上45°以下であることがより好ましい。
セパレート部122は、端123−1,123−2のそれぞれから左右方向D1の中央に近づくにしたがって下降する傾斜部130,130と、左右方向D1において傾斜部130同士の間に位置する水平部135と、を備えている。断面視において、傾斜部130が水平方向D5に対してなす狭角は、例えば15°以上30°以下であり、適宜設定されている。
上側スペース107は、所謂、共用FA実効スペースである。上側スペース107には、さや管等に収容されていないケーブル104が複数収容されている。重力により、複数のケーブル104は、水平部135及び左右方向D1の中央側の傾斜部130の上に積み重なっている。ケーブル104の直径は、12.5mm以上33mm以下程度である。断面視において、上側スペース107の左右方向D1の中央部には、図2に破線で示している直径100mmの円形スペース109が確保されている。円形スペース109が確保されることによって、1本のケーブル保護管102の上側スペース107には、最大40条程度のケーブルが収容可能になる。断面視において、水平部135は、左右方向D1において、15mm以上30mm以下であることが好ましい。水平部135が左右方向D1において前述の大きさを有することによって、上側スペース107に積層されるケーブル104が安定する。
下側スペース108には、さや管103−1,103−2に収容されたケーブル104が複数収容されている。具体的には、左右方向D1の中央の下側スペース108には、さや管103−1に収容されたケーブル104が上下方向D2に積層されている。左右方向D1の両端側の下側スペース108には、さや管103−2に収容されたケーブル104が上下方向D2に積層されている。
1つのさや管103−1,103−2のそれぞれに、1本のケーブル104が収容されている。さや管103−1の外径は、例えば30mmである。さや管103−2の外径は、さや管103−1の外径より大きく、例えば50mmである。下側スペース108に互いに外径が異なるさや管103−1,103−2が収容されることによって、下側スペース108に隙間なくさや管103−1,103−2を収容可能になり、下側スペース108の面積活用率が高まる。正8角形の内周面105が内接する円の直径が例えば230mmである場合、下側スペース108には、外径30mmのさや管103−1が4条、及び外径50mmのさや管103−2が4条収容可能になる。
断面視において、端(両端)123−1,123−2が接する部分より上側の直管101に、分岐口112が形成されている。分岐管114は、分岐口112から左右方向D1において水平に延びる枝管115と、枝管115の直管101に近い側の端部から直管101の外周面に沿って拡がる当たり部116と、を備えている。枝管115が水平に延びているので、図6に示すように左右方向D1において分岐口112から離れるにしたがって上昇する場合に比べてケーブル保護管102の埋設深さを浅くできる。枝管115の中空間117の位置が分岐口112に合わせられ、当たり部116が径方向Rの外側から直管101の外周面に当てるようにして、分岐管114が直管101に接続されている。このような構成によって、中空間117は、分岐口112を介して上側スペース107につながっている。図示していないが、上側スペース107に収容されているケーブル104は、適宜、分岐管114に分岐されている。
以上説明した第1実施形態のケーブル保護管102によれば、上側スペース107に収容されたケーブル104の重みや外力によって水平部135に上側から力が加わると、セパレータ120が弾性変形し、図3に示すように、端123−1,123−2が内周面105−1,105−2から離れて中心軸110に近づく。図3では、ケーブル104及びさや管103−1,103−2は、省略されている。端123−1,123−2が内周面105−1,105−2から離れた状態において、脚部162−1,162−2は、水平方向D5に直交する内周面105−1,105−2に対して、中心軸110側に傾斜している。そのため、下端124−1,124−2は、上側に移動できない。一方、内周面105−3,105−4は上下方向D2に対して中心軸110に近づくように(中心軸側に)傾斜しているので、下端124−1,124−2は、下側にも移動できない。つまり、端123−1,123−2が内周面105−1,105−2から離れても、下端124−1,124−2は角部140−1,140−2に留まる。このことによって、中心軸110に対するセパレータ120の回転を良好に防止できる。
第1実施形態のケーブル保護管102によれば、内周面105に径方向Rの内側に向けて凸となる部分がないので、従来のように突起を削り取るような作業が不要で、周方向において一様に面取可能になり、内周面105の面取を容易にできる。また、内周面105に径方向Rの内側に向けて凸となる部分がないことによって、ケーブル保護管102の中心軸110に沿った方向の直管101の端部に、受口を容易に形成できる。このような受口の径方向Rの内側に、別のケーブル保護管102の直管101を挿入させることができる。したがって、直管101の周方向に沿って連続的かつ径方向Rにおける凹凸の変化率が低い形状を有する周壁を所望の形状に加工しやすくなり、ケーブル保護管102の成形加工が容易になる。
また、第1実施形態のケーブル保護管102によれば、中心軸110に直交する断面において内周面105は正8角形をなしている。このことによって、内周面105では、正8角形の辺をなす平面部と正8角形の内角をなす角部とが周方向に沿って交互に配置される。上述のように下端124−1,124−2が角部140−1,140−2に留まっている状態では、脚部162−1,162−2の回転が、角部を間に挟んで隣り合う平面部である内周面105−1,105−3,105−2,105−4によって規制されている。したがって、中心軸110に対するセパレータ120の回転を良好に防止できる。
また、第1実施形態のケーブル保護管102によれば、内周面105が中心軸110に対して回転対称になるので、上側スペース107や下側スペース108に収容されたケーブルやさや管が安定する。
また、第1実施形態のケーブル保護管102では、脚部162−1,162−2は、自然状態で中心軸110に直交する断面において内周面105−1,105−2に接している。脚部162−1,162−2は、正8角形における上述の平面部に接している。このようなケーブル保護管102によれば、角部140−1,140−2の上側からセパレータ120の回転を良好に規制し、下端124−1,124−2を角部140−1,140−2で良好に留めることができる。加えて、ケーブル保護管102によれば、脚部162−1,162−2の全体を内周面105−1,105−2で支持し、脚部162−1,162−2が内周面105−1,105−2に接しない場合に比べて中心軸110に対するセパレータ120の回転を良好に防止できる。
(第1実施形態の変形例)
第1実施形態のケーブル保護管102の変形例として、図4に示すケーブル保護管182について説明する。本変形例では、中心軸110に直交する断面において、内周面105は、正16角形(多角形)をなしている。正16角形が内接する円の直径は、前述の正8角形が内接する円の直径と同じく、例えば220mmである。正16角形の内周面105が内接する円の直径が例えば220mmである場合、下側スペース108には、外径30mmのさや管103−1が4条、及び外径50mmのさや管103−2が4条収容可能になる。つまり、正16角形の内周面105が内接する円の直径が正8角形の内周面105が内接する円の直径より小さくても、下側スペース108に、正8角形の内周面105を有する場合と同数条のさや管103−1,103−2を収容できる。である。断面視において、内周面105の左右方向D1の両側には、正16角形が有する16個の辺のうち、中心軸110を挟んで互いに対称な辺171−1,171−2が水平方向D5に直交するように位置している。自然状態において、脚部162−1,162−2は、辺171−1,171−2に加えて辺171−5,171−6をなす内周面105の下側に接している。正16角形の辺171−1,171−2,171−5,171−6は、正8角形の辺171−1,171−2より短い。中心軸110に直交する断面において、辺171−5,171−6をなす内周面105−5,105−6は、上下方向D2に対して中心軸110側に傾斜している。
内周面105において、角部140−1,140−2は、正16角形が有する16個の内角部のうち、左右方向D1の両端且つ上下方向D2において中心軸110より下側に位置する2個の内角部である。下端124−1,124−2は、角部140−1,140−2に接している。
本変形例では、中心軸110に直交する断面において、内周面105−3,105−4が上下方向D2に対して中心軸110側に傾斜する傾斜角θは、22.5°である。第1実施形態と同様に、角部140−1,140−2は、中心軸110に直交する断面において直管101の径方向Rの外側に向けて凸となっている。
第1実施形態の変形例のケーブル保護管182は、内周面105が正8角形ではなく正16角形をなし、脚部162−1,162−2は、辺171−1,171−2に加えて辺171−5,171−6をなす内周面105の下側に接することを除いて、第1実施形態のケーブル保護管102と同様に構成されている。したがって、ケーブル保護管182によれば、ケーブル保護管102と同様の作用効果を得ることができる。
また、第1実施形態の変形例のケーブル保護管182では、脚部162−1,162−2の上側の移動が内周面105−1,105−5の間の角部、内周面105−2,105−6の間の角部に規制される。さらに、第1実施形態の変形例のケーブル保護管182では、第1実施形態のケーブル保護管102に比べて、傾斜角θは小さくなるが、端123−1,123−2が内周面105−1,105−2から離れた状態において、下端124−1,124−2は、下側に移動できない。つまり、下端124−1,124−2の下側への移動に対して、内周面105−3,105−4による規制は、保持される。したがって、中心軸110に対するセパレータ120の回転を良好に防止できる。
(第2実施形態)
次いで、本発明の第2実施形態のケーブル保護管及びケーブル保護管路について説明する。第2実施形態のケーブル保護管及びケーブル保護管路の構成のうち、第1実施形態のケーブル保護管及びケーブル保護管路の構成と共通するものについては、第1実施形態と共通の符号を付し、その説明を省略する。
[ケーブル保護管路]
図示していないが、第2実施形態のケーブル保護管路は、図1に示す第1実施形態のケーブル保護管路100におけるケーブル保護管102を、図5に示すケーブル保護管192に置き換えたものである。
[ケーブル保護管]
第2実施形態のケーブル保護管192は、直管101と、セパレータ120と、分岐管114と、を備えている。以下、ケーブル保護管102の構成とは異なるケーブル保護管192の構成のみ説明する。
図5に示すように、第2実施形態では、内周面105は角部を有さず、上下方向D2よりも左右方向D1に大きい楕円形をなしている。つまり、中心軸110に直交する断面において、中空間106の幅196が中空間106の高さ197より大きい。セパレータ120は、内周面105のうち、長軸方向に対応する部分にあたる脚部162−1,162−2を備えている。中心軸110に対するセパレータ120の回転を良好に防止する観点から、幅196は、高さ197の5%以上20%以下であることが好ましく、高さ197の6%以上10%以下であることがより好ましい。
以上説明した第2実施形態では、上側スペース107にケーブル104が収容され、ケーブル104の重みや外力によってセパレート部122に上側から力が加わって端123−1,123−2が内周面105から離れて中心軸110に近づいても、脚部162−1,162−2の少なくとも下側が断面における幅196が最も大きい内周面105を押圧する。幅196が高さ197より大きいので、脚部162−1,162−2は幅196が最も大きい内周面105より上側にも下側にも移動し難くなる。このことによって、中心軸110に対するセパレータ120の回転を良好に防止できる。
また、第2実施形態のケーブル保護管192は、内周面105に径方向Rの内側に向けて凸となる部分がないので、従来のように突起を削り取るような作業が不要で、周方向において一様に面取可能になり、内周面105の面取を容易にできる。また、内周面105に径方向Rの内側に向けて凸となる部分がないことによって、ケーブル保護管102の中心軸110に沿った方向の直管101の端部に、受口を容易に形成できる。したがって、直管101の周壁を所望の形状に加工しやすくなり、ケーブル保護管102の成形加工が容易になる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述の特定の実施形態に限定されない。本発明は、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々、変更可能である。
例えば、第1実施形態のケーブル保護管102において、角部140−1,140−2を形成する内周面105−1,105−2,105−3,105−4以外の内周面105は、平面でなく、湾曲面であってもよい。そのような構成においても、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、上述の各実施形態において、脚部162−1,162−2の下端が周方向において互いに接続されていてもよい。そのように1つの脚部が構成された場合でも、各実施形態と同様の作用効果が得られる。
100 ケーブル保護管路
101 直管
102,182,192 ケーブル保護管
120 セパレータ
D5 水平方向

Claims (5)

  1. 水平方向に延びる直管と、
    前記直管の中空間を上側スペースと下側スペースに区画するセパレータと、
    を備え、
    前記セパレータは、
    前記直管の中心軸に直交する断面において左右方向に延びるセパレート部と、
    前記セパレート部の左右方向の両端から前記直管の内周面に沿って下降する脚部と、
    を備え、
    前記内周面において前記脚部の下端が接する位置に、前記断面において前記直管の径方向の外側に向けて凸となる角部が設けられ、
    前記角部は、前記角部に対して上側に位置する前記内周面と、前記角部に対して下側に位置する前記内周面と、によって形成され、
    前記断面において前記角部をなす上側の前記内周面は上下方向に延び、前記角部をなす下側の前記内周面は上下方向に対して前記直管の中心軸側に傾斜している、
    ケーブル保護管。
  2. 前記断面において前記内周面は多角形をなす、
    請求項1に記載のケーブル保護管。
  3. 前記脚部は、前記断面において前記角部をなす上側の前記内周面に接している、
    請求項1または2に記載のケーブル保護管。
  4. 水平方向に延びる直管と、
    前記直管の中空間を上側スペースと下側スペースに区画するセパレータと、
    を備え、
    前記セパレータは、
    前記直管の中心軸に直交する断面において左右方向に延びるセパレート部と、
    前記セパレート部の左右方向の両端から前記直管の内周面に沿って下降する脚部と、
    を備え、
    前記断面において前記中空間の幅が前記中空間の高さより大きい、
    ケーブル保護管。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載のケーブル保護管を複数備える、
    ケーブル保護管路。
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