JP2020091533A - 順番管理システムおよびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】処方を行った医師と、実際に患者が受け取った医薬品の情報とを紐づけたデータを利用できるようにする。【解決手段】複数の施設における順番待ちを管理する順番管理システムであって、利用者を特定する情報と担当医師の情報を含む医療機関の順番待ちリストと、利用者を特定する情報と利用者が実際に受け取った医薬品の情報を含む薬局の順番待ちリストとを保持する順番待ちリスト記憶部と、医療機関の順番待ちリストに含まれるレコードと、薬局の順番待ちリストに含まれるレコードを、利用者を特定する情報によって照合するデータ照合部と、互いに利用者を特定する情報が一致した医療機関のレコードに含まれる担当医師の情報と、薬局のレコードに含まれる利用者が実際に受け取った医薬品の情報とを紐づけて管理するデータ管理部とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、順番管理システムおよびプログラムに関する。
医療機関で患者に処方された医薬品の情報は、処方箋データやレセプトシステムのデータなどで管理されている(例えば特許文献1、2)。
一方で、医療機関や薬局での患者の順番待ちを管理するため、受付から、診察、会計までの一連の業務を管理するシステムが利用されている。
特開2018-185813号公報 特開2007-280134号公報
医薬品メーカー等が、ある医師によって患者に処方された医薬品の傾向を知るため、処方箋データやレセプトデータを活用しようとすると、前者の場合、薬局で実際に患者が受け取った医薬品が先発医薬品なのか後発医薬品なのかを区別することができない。また、後者の場合、医薬品メーカーがデータを取得可能なレセプトシステムを導入している医療機関のデータに限定されてしまう。
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、処方を行った医師と、実際に患者が受け取った医薬品の情報とを紐づけたデータを利用できるようにすることを目的の一つとする。
本発明の一実施形態に係る順番管理システムは、複数の施設における順番待ちを管理する順番管理システムであって、
利用者を特定する情報と担当医師の情報を含む医療機関の順番待ちリストと、利用者を特定する情報と利用者が実際に受け取った医薬品の情報を含む薬局の順番待ちリストとを保持する順番待ちリスト記憶部と、
前記医療機関の順番待ちリストに含まれるレコードと、前記薬局の順番待ちリストに含まれるレコードを、利用者を特定する情報によって照合するデータ照合部と、
互いに前記利用者を特定する情報が一致した前記医療機関のレコードに含まれる前記担当医師の情報と、前記薬局のレコードに含まれる前記利用者が実際に受け取った医薬品の情報とを紐づけて管理するデータ管理部と、を備えたものである。
また、前記利用者を特定する情報によって紐づけられた、前記担当医師の情報と前記利用者が実際に受け取った医薬品の情報とに基づいて、担当医師毎に、利用者が実際に受け取った医薬品の件数を集計するデータ集計部を備えるようにしてもよい。
本発明によれば、処方を行った医師と、実際に患者が受け取った医薬品の情報とを紐づけたデータを利用できるようにすることができる。
本発明の実施形態に係る順番管理システム1000の概略構成を示す図。 本発明の実施形態に係る順番管理端末200A,Bの主要構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る順番管理システム1000による医療機関における順番管理のフローチャート。 本発明の実施形態に係る順番管理システム1000による薬局における順番管理のフローチャート。 本発明の実施形態に係る順番管理システム1000による処方情報管理テーブルTA3の更新処理のフローチャート。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る順番管理システム1000の概略構成を示す図である。図1に示すように、順番管理システム1000は、管理センター等に設置された順番管理サーバ100と、クリニックAの受付などに設置された順番管理端末200Aと、薬局Bの受付などに設置された順番管理端末200Bを含んでいる。順番管理サーバ100は、順番管理端末200A,200Bと通信ネットワークNを介して接続されている。
順番管理サーバ100は、順番管理端末200Aを介して登録・更新されるクリニックAの順番待ちと、順番管理端末200Bを介して登録される薬局Bの順番待ちをそれぞれ管理する。なお、図1の例では、施設としてクリニックAと薬局Bのみが示されているが、順番管理サーバ100は、実際には、他の施設の順番待ちも管理する。また、図1の例では、1つの施設についてそれぞれ1つの順番管理端末200A,Bが図示されているが、順番管理サーバ100は、実際には、1つの施設内の複数の順番管理端末と接続され、各々の端末から順番待ちの登録・更新を受け付けている。
順番管理サーバ100は、汎用的なコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現する。順番管理サーバ100を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、通信ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
順番管理サーバ100は、施設ごとに順番管理端末200を管理するための管理データベース110と、プロセッサ(データ照合部、データ管理部、データ集計部)120とを備えている。管理データベース110は、クライアント管理テーブルTA1と、ステータス管理テーブル(順番待ちリスト記憶部)TA2、処方情報管理テーブルTA3を備えている。
クライアント管理テーブルTA1には、施設毎に、順番管理端末200に対して付与されている固有のIDとパスコード(アカウント)が登録されている。クライアント管理テーブルTA1の1レコードには、例えば「クリニックA」のレコードとして、「ID:A1・・・」、「パスコード:AA2・・・」、「薬局B」のレコードとして、「ID:B1・・・」、「パスコード:BB2・・・」等が設定されている。これらの情報は、例えば、システム導入の際に各施設で順番待ちの管理を行う管理者(例えば、施設のオーナーなど)によって設定される。なお、1施設で複数の順番管理端末200を利用する場合には、同一のIDとパスコードを利用してもよいが、例えば所定の条件に従い、複数のIDとパスワードを使い分けるようにしてもよい。
ステータス管理テーブルTA2には、各施設での順番待ちリストが登録されている。この順番待ちリストは、順番待ちをしている者(順番待ち組)の一覧と、各々の順番待ち組の待ち状況をあらわす情報(ステータス情報)が含まれる。
順番待ちリストに含める情報は、施設毎に管理者等が設定することができる。例えば、「クリニックA」の順番待ちリストの1レコードには、受付番号「1」、受付時刻「13:03」、ステータス「案内済」、診察券番号「A1001」、保険証番号(利用者を特定する情報)「123456」、診療科「内科」、担当医師「X」等の情報が含まれている。その他、氏名、連絡先のメールアドレス、電話番号などの情報も含むことができる。
また、「薬局B」の順番待ちリストの1レコードには、受付番号「2」、受付時刻「15:10」、ステータス「呼出中」、保険証番号「123456」、ジェネリック希望有無「有」、医薬品情報「abc」等の情報が含まれている。その他、氏名、連絡先のメールアドレス、電話番号などの情報も含むことができる。ジェネリック希望有無は、患者が後発医薬品(ジェネリック医薬品)を希望するか否かを示す情報である。医薬品情報は、医師が出した処方箋に基づいて実際に患者が受け取った医薬品の商品名である。患者がジェネリック医薬品を希望しない場合には、処方された先発医薬品が記録され、ジェネリック医薬品を希望した場合にはジェネリック医薬品が記録される。
ステータスには、順番到来前の状態である「待ち中」、順番が来たことを知らせた状態である「呼出中」、順番が来た者を実際に診察室や対応カウンターに案内した状態である「案内済」、診察や対応が終了した状態である「対応完了」、順番待ちをキャンセルした状態である「取消済」等が含まれる。ステータスとしてどのような項目を設定するかは各施設の管理者等が適宜設定および変更可能となっている。
順番待ちリストの内容は、順番管理端末200A,Bから送信される順番待ちリストへの新規登録情報やステータスの更新情報(詳細は後述)に基づいて更新される。
処方情報管理テーブルTA3には、各医師が出した処方箋に基づいて、患者が実際に受け取った医薬品の集計情報が登録されている。例えば、医師「X」について、医薬品「abc」、件数「10」、医薬品「def」、件数「5」、医薬品「ghi」、件数「3」等の情報が含まれている。すなわち、医師Xは、医薬品abcを10回、医薬品defを5回、医薬品ghiを3回処方したことが記録されている。処方情報管理テーブルTA3の情報は、クリニックなどの医療機関のステータス管理テーブルTA2のレコード、と薬局のステータス管理テーブルTA2のレコードの情報を患者の情報(例えば、保険証番号)で紐づけることにより集計される。
プロセッサ120は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)および各種レジスタから構成され、ROM等の記憶手段に格納されている各種プログラムを実行することで順番管理サーバ100の各部を中枢的に制御する。また、プロセッサ120は、順番管理端末200A,Bと連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラム(順番管理アプリケーション)も実行する。
通信ネットワークNは、順番管理サーバ100と順番管理端末200A,Bとの間などで、相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
順番管理端末200A,Bは、タブレット端末や、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、スマートフォン、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)など、通信ネットワークNを介して順番管理サーバ100とデータの授受が可能なあらゆる端末装置を利用することができる。
図2は、順番管理端末200A,Bの主要構成を示すブロック図である。順番管理端末200は、プロセッサ210と、入力装置215と、表示装置216と、通信インタフェース220と、記憶資源230を備える。順番管理端末200は、施設に来た利用者や、施設の従業者がタッチパネルなどの入力装置215を操作することで、順番待ちリストへの登録や更新等の入力を受け付ける。
プロセッサ210は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)および各種レジスタから構成され、記憶資源230に格納されている各種プログラムを実行することで順番管理端末200の各部を中枢的に制御する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。
入力装置215は、順番待ちリストへの受付や順番待ちリストからの消込み等の入力を受け付けるための各種操作ボタンやタッチパネル215aを備えている。
表示装置216は、順番待ちリストや、受付画面やステータス管理画面を表示するための装置であり、例えば液晶ディスプレイにより構成される。
通信インタフェース220は、通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークNを介して他の装置と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース220は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。
記憶資源230は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ(ROM、RAMなど)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶資源230は、複数の物理デバイスを1つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、1つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。
記憶資源230には、オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種データ等が格納される。ドライバプログラムとしては、例えば、通信インタフェース220を制御するための通信インタフェースドライバプログラム等がある。また、記憶資源230には、これら各種プログラムや各種データのほか、プロセッサ210が実行することにより、順番管理サーバ100と連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラム(順番管理アプリケーション)AP1が記憶されている。
(医療機関における順番管理)
次に、本実施形態の順番管理システム1000による医療機関(クリニックA)における順番管理について、図3のフローチャートを用いて説明する。
順番管理端末200Aの表示装置216には、各診療科の診察の順番待ちをしている患者(利用者)の人数や待ち時間の情報などが表示されている。これらの情報は、順番管理サーバ100から定期的に取得して更新される。
受付をしようとする患者が、表示装置216にタッチするなどの操作を行うと、順番管理端末200Aは、受付をするための受付画面を表示装置216に表示する(ステップS101)。受付画面には、診察券や保険証をカード読み取り装置(図示せず)へ挿入するように促すメッセージ等が表示される。また、診察を希望する診療科、希望の担当医師、その他の必要事項(呼出の希望の有無、呼出時の連絡先の電話番号またはメールアドレス等)の入力を促すメッセージが表示される。
順番管理端末200Aは、カード読み取り装置を介して診察券番号や保険証番号等の情報を取得する。また、順番管理端末200Aは、患者がタッチパネル215a等を介して入力したその他の必要事項の情報を取得する。(ステップS102)。なお、診察券番号や保険証番号は、表面に記載された番号を画像読み取りによって解読したり、ICチップに記録されたデータを読み取ることによって取得してもよい。また、患者が直接番号を入力するようにしてもよい。
順番管理端末200Aは、受付に必要な情報の取得が完了すると(ステップS103:YES)、取得した情報を順番管理サーバ100に送信する(ステップS104)。また、順番管理端末200Aは、表示装置216に受付完了画面を表示する(ステップS105)。受付完了画面には、受付番号(待ち番号)や、現時点での待ち時間、順番券を受け取るよう促すメッセージ等が表示される。なお、受付登録の方法は、上記のものに限られない。例えば、患者の代わりにクリニックの従業者が入力を行ってもよい。
順番管理サーバ100は、順番管理端末200Aから受信した新規の受付情報に基づいて、クリニックAの順番待ちリストに新規のレコードを追加し、ステータス管理テーブルTA2を更新する(ステップS106)。例えば、新規のレコードとして、受付番号「1」、受付時刻「12:30」、ステータス「待ち中」、診察券番号「A1001」、保険証番号「123456」、診療科「内科」、担当医師「X」といったレコードが登録される。なお、診療科や担当医師については、患者が指定しない場合には、予め設定された診療科および医師が暫定的に登録されるようにしてもよい。
順番待ちをしている患者の順番が到来すると(ステップS107:YES)、対象の患者を口頭や電話、メールなどで呼び出すと共に、クリニックAの従業者(医師、看護師、医療事務担当者等)が順番管理端末200Aを用いて、当該患者のステータスを「呼出中」に更新する操作を行う(ステップS108)。操作が実行されると、順番管理端末200Aは、更新対象のレコードを特定する情報(例えば受付番号「1」)と更新操作の情報(ステータスを呼出中に更新)を、順番管理サーバ100に送信する(ステップS109)。順番管理サーバ100は、受信した情報に基づき、クリニックAの順番待ちリストを更新する(ステップS110)。例えば、受付番号「1」のレコードのステータスが「呼出中」に更新される。
呼び出しを受けた患者が実際に診察室へ案内されると(ステップS111:YES)、クリニックAの従業者が順番管理端末200Aを用いて当該患者のステータスを「案内済」に更新する操作を行う(ステップS112)。操作が実行されると、順番管理端末200Aから順番管理サーバ100に更新対象のレコードを特定する情報と更新操作の情報が送信され、順番管理サーバ100は、クリニックAの順番待ちリストの対象レコードを更新する(ステップS113)。
患者の診察が終了すると(ステップS114:YES)、クリニックAの従業者が順番管理端末200Aを用いて当該患者のステータスを「対応完了」に更新する操作を行う(ステップS115)。操作が実行されると、順番管理端末200Aから順番管理サーバ100に更新対象のレコードを特定する情報と更新操作の情報が送信され、順番管理サーバ100は、クリニックAの順番待ちリストの対象レコードを更新する(ステップS116)。患者は、会計を済ませ、薬を処方されている場合には処方箋を受け取る。
(薬局における順番管理)
次に、本実施形態の順番管理システム1000による薬局(薬局B)における順番管理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
順番管理端末200Bの表示装置216には、薬局で順番待ちをしている患者(利用者)の人数や待ち時間の情報などが表示されている。これらの情報は、順番管理サーバ100から定期的に取得して更新される。
受付をしようとする患者が、表示装置216にタッチするなどの操作を行うと、順番管理端末200Bは、受付をするための受付画面を表示装置216に表示する(ステップS201)。受付画面には、保険証をカード読み取り装置(図示せず)へ挿入するように促すメッセージ等が表示される。また、持参した処方箋の内容をイメージスキャナやカメラに読み取らせるように促すメッセージが表示される。さらに、ジェネリック医薬品の希望の有無、その他の必要事項(呼出の希望の有無、呼出時の連絡先の電話番号またはメールアドレス等)の入力を促すメッセージが表示される。
順番管理端末200Bは、カード読み取り装置を介して保険証番号等の情報を取得する。また、順番管理端末200Bは、患者がタッチパネル215a等を介して入力したその他の必要事項の情報を取得する。(ステップS202)。なお、保険証番号は、表面に記載された番号を画像読み取りによって解読したり、ICチップに記録されたデータを読み取ることによって取得してもよい。また、患者が直接番号を入力するようにしてもよい。
順番管理端末200Bは、受付に必要な情報の取得が完了すると(ステップS203:YES)、取得した情報を順番管理サーバ100に送信する(ステップS204)。また、順番管理端末200Bは、表示装置216に受付完了画面を表示する(ステップS205)。受付完了画面には、受付番号(待ち番号)や、現時点での待ち時間、順番券を受け取るよう促すメッセージ等が表示される。なお、受付登録の方法は、上記のものに限られない。例えば、患者の代わりに薬局の従業者が入力を行ってもよい。また、処方箋の内容も順番管理端末200Bを操作して直接入力するようにしてもよい。
順番管理サーバ100は、順番管理端末200Bから受信した新規の受付情報に基づいて、薬局Bの順番待ちリストに新規のレコードを追加し、ステータス管理テーブルTA2を更新する(ステップS206)。例えば、新規のレコードとして、受付番号「2」、受付時刻「15:30」、ステータス「待ち中」、保険証番号「123456」、ジェネリック希望有無「有」、医薬品情報「−」といったレコードが登録される。受付登録の時点では、医薬品情報は登録されない。
順番待ちをしている患者の順番が到来すると(ステップS207:YES)、対象の患者を呼び出すと共に、薬局Bの従業者(薬剤師、事務担当者等)が順番管理端末200Bを用いて、当該患者のステータスを「呼出中」に更新する操作を行う(ステップS208)。操作が実行されると、順番管理端末200Bから順番管理サーバ100に更新対象のレコードを特定する情報と更新操作の情報が送信され、順番管理サーバ100は、薬局Bの順番待ちリストの対象レコードを更新する(ステップS209)。
呼び出しを受けた患者が実際に薬を渡すカウンター等へ案内されると(ステップS210:YES)、薬局Bの従業者が順番管理端末200Bを用いて当該患者のステータスを「案内済」に更新する操作を行う(ステップS211)。操作が実行されると、順番管理端末200Bから順番管理サーバ100に更新対象のレコードを特定する情報と更新操作の情報が送信され、順番管理サーバ100は、薬局Bの順番待ちリストの対象レコードを更新する(ステップS212)。
薬局Bの薬剤師は、当該患者がジェネリック医薬品を希望している場合には(ステップS213:YES)、ジェネリック医薬品(例えば「abc」)を渡すと共に、順番管理端末200Bを用いて、順番待ちリストの当該患者の医薬品情報に患者に渡した医薬品の情報「abc」を登録する操作を行う(ステップS214)。一方、当該患者がジェネリック医薬品を希望しない場合には(ステップS213:NO)、先発医薬品(例えば「def」)を患者に渡すと共に、順番管理端末200Bを用いて、順番待ちリストの当該患者の医薬品情報に患者に渡した医薬品の情報「def」を登録する操作を行う(ステップS215)。
順番管理端末200Bは、順番管理サーバ100に更新対象のレコードを特定する情報(例えば受付番号「2」)と入力された医薬品情報(例えば「abc」)を送信する(ステップS216)。順番管理サーバ100は、受信した情報に基づいて、薬局Bの順番待ちリストの対象レコードを更新する(ステップS217)。例えば、受付番号「2」のレコードの内容が、受付番号「2」、受付時刻「15:30」、ステータス「案内済」、保険証番号「123456」、ジェネリック希望有無「有」、医薬品情報「abc」に更新される。
患者が薬を受け取り、会計が終了すると(ステップS218:YES)、薬局Bの従業者が順番管理端末200Bを用いて当該患者のステータスを「対応完了」に更新する操作を行う(ステップS219)。操作が実行されると、順番管理端末200Bから順番管理サーバ100に更新対象のレコードを特定する情報と更新操作の情報が送信され、順番管理サーバ100は、薬局Bの順番待ちリストの対象レコードを更新する(ステップS220)。
(処方情報管理テーブルの更新)
次に、本実施形態の順番管理システム1000による処方情報管理テーブルTA3の更新処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。
順番管理サーバ100は、定期的(例えば、毎日24:00)ステータス管理テーブルTA2に登録されている医療機関(例えばクリニックA)の順番待ちリストと、薬局(例えば薬局B)の順番待ちリストを突き合わせ、双方のリストからステータスが「対応完了」で、保険証番号が一致するレコードを抽出する(ステップS301)。例えば、クリニックAのリストから受付時刻「12:30」、ステータス「対応完了」、診察券番号「A1001」、保険証番号「123456」、診療科「内科」、担当医師「X」のレコード、薬局Bのリストから受付番号「2」、受付時刻「15:30」、ステータス「対応完了」、保険証番号「123456」、ジェネリック希望有無「有」、医薬品情報「abc」のレコードが抽出される。
順番管理サーバ100は、クリニックAのリストから抽出したレコードから担当医師の情報(「X」)を取得し(ステップS302)、薬局Bのリストから抽出したレコードから医薬品情報(「abc」)を取得し(ステップS303)、取得した情報に基づいて処方情報管理テーブルTA3を更新する(ステップS304)。具体的には、該当する医師(「X」)について、該当する医薬品(「abc」)の件数を1加算する。
処方情報管理テーブルTA3の情報は、医薬品メーカー等が利用し、各医師の処方の傾向を知ることにより、営業活動などに役立てることができる。
以上のように、本実施形態によれば、医療機関の順番待ちリストのレコードと薬局の順番待ちリストのレコードを保険証番号で突き合わせて照合し、互いに保険証番号が一致した医療機関のレコードに含まれる担当医師の情報と、薬局のレコードに含まれる実際に患者が受け取った医薬品の情報を紐づけて管理するようにした。これにより、処方を行った担当医師と、実際に患者が受け取った医薬品の情報とを紐づけたデータを利用できるようにすることができる。
例えば、処方箋には担当医師と処方した医薬品の情報が含まれるが、ここで記録されている医薬品は基本的に先発医薬品である。このため、処方箋の情報からは、薬局で実際に患者が受け取った薬が先発医薬品なのかあるいは後発医薬品なのかの区別をすることができない。また、レセプトシステムのデータを利用する場合、医療機関によって導入しているシステムが異なるため、実際に全ての医療機関のレセプトデータを取得することは難しい。本実施形態によれば、医療機関と薬局の順番待ちリストの情報を紐づけることで、簡易に、処方を行った担当医師と実際に患者が受け取った医薬品の情報を紐づけることができる。
また、保険証番号によって紐づけられた、担当医師の情報と患者が実際に受け取った医薬品の情報とに基づいて、担当医師毎に、患者が実際に受け取った医薬品の件数を集計するようにした。これにより、医薬品メーカー等が、ある医師によって患者に処方された医薬品(実際に患者が使用した医薬品)の傾向を知るためのデータを提供することができる。また、データは、医師毎の処方の傾向以外にも、薬局ごとの傾向(後発医薬品が選択される割合等)などの把握にも活用できる。
なお、本実施形態では、保険証番号を利用して医療機関と薬局のデータを紐づけているが、患者を特定できる情報であれば保険証番号に限らず利用することができる。例えば、受付登録時に登録するメールアドレスや、マイナンバー等を利用してもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。
1000…順番管理システム
100…順番管理サーバ
110…管理データベース
120…プロセッサ
200A,200B…順番管理端末
210…プロセッサ
215…入力装置
215a…タッチパネル
216…表示装置
220…通信インタフェース
230…記憶資源
TA1…クライアント管理テーブル
TA2…ステータス管理テーブル
TA3…処方情報管理テーブル
N…通信ネットワーク
AP1…順番管理アプリケーション

Claims (3)

  1. 複数の施設における順番待ちを管理する順番管理システムであって、
    利用者を特定する情報と担当医師の情報を含む医療機関の順番待ちリストと、利用者を特定する情報と利用者が実際に受け取った医薬品の情報を含む薬局の順番待ちリストとを保持する順番待ちリスト記憶部と、
    前記医療機関の順番待ちリストに含まれるレコードと、前記薬局の順番待ちリストに含まれるレコードを、利用者を特定する情報によって照合するデータ照合部と、
    互いに前記利用者を特定する情報が一致した前記医療機関のレコードに含まれる前記担当医師の情報と、前記薬局のレコードに含まれる前記利用者が実際に受け取った医薬品の情報とを紐づけて管理するデータ管理部と、を備えた順番管理システム。
  2. 前記利用者を特定する情報によって紐づけられた、前記担当医師の情報と前記利用者が実際に受け取った医薬品の情報とに基づいて、担当医師毎に、利用者が実際に受け取った医薬品の件数を集計するデータ集計部を備えた、請求項1に記載の順番管理システム。
  3. 複数の施設における順番待ちを管理するコンピュータを、
    利用者を特定する情報と担当医師の情報を含む医療機関の順番待ちリストと、利用者を特定する情報と利用者が実際に受け取った医薬品の情報を含む薬局の順番待ちリストとを保持する順番待ちリスト記憶部と、
    前記医療機関の順番待ちリストに含まれるレコードと、前記薬局の順番待ちリストに含まれるレコードを、利用者を特定する情報によって照合するデータ照合部と、
    互いに前記利用者を特定する情報が一致した前記医療機関のレコードに含まれる前記担当医師の情報と、前記薬局のレコードに含まれる前記利用者が実際に受け取った医薬品の情報とを紐づけて管理するデータ管理部と、して機能させるプログラム。
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