<法令遵守>
本明細書に記載の開示は、実施される場合、本開示を実施する各国の法令を遵守のうえで実施される。また、本明細書に記載の開示は、各国の法令を遵守するために必要な、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、および修正をもって実施される。
本開示に係る立て替えを実施するための形態について、図面を参照して説明する。
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成を示す図である。図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク130を介してサーバ110A、サーバ110Bと、端末120A、端末120B、端末120Cと、POS端末140A、POS端末140B、POS端末140Cとが接続される。
本開示において、サーバ110Aと、サーバ110Bとをそれぞれ区別する必要がない場合は、サーバ110Aとサーバ110Bとは、それぞれサーバ110と表現されてもよい。
本開示において、端末120Aと、端末120Bと、端末120Cとをそれぞれ区別する必要がない場合は、端末120Aと端末120Bと端末120Cとは、それぞれ端末120(「情報処理端末」の一例。)と表現されてもよい。また、本開示において、POS端末140Aと、POS端末140Bと、POS端末140Cとをそれぞれ区別する必要がない場合は、POS端末140AとPOS端末140BとPOS端末140Cとは、それぞれPOS端末140と表現されてもよい。
本開示において、サーバ110と、端末120と、POS端末140とをそれぞれ区別する必要がない場合は、サーバ110と端末120とPOS端末140とは、それぞれ情報処理装置200と表現されてもよい。なお、ネットワーク130に接続される情報処理装置200の数は図1の例に限定されない。
サーバ110は、ネットワーク130を介してユーザが利用する端末120に、所定のサービスを提供する。所定のサービスは、限定でなく例として、決済サービス、取引サービス、ユーザが店舗(実店舗、及びオンライン店舗を含む)で選択した商品を当該ユーザに貸与するリースサービス、金融サービス、電子商取引サービス、インスタントメッセンジャー等を用いるメッセージングサービスを代表とするSNS(Social Networking Service)、楽曲・動画・書籍などのコンテンツ提供サービス等を含む。ユーザが端末120を介して所定のサービスを利用することで、サーバ110は1以上の端末120に所定のサービスを提供することができる。なお、取引サービスは、例えば、消費者が商品を販売できるようにするサービスであり、例えば、フリーマーケットサービス、ネットオークションサービス等の取引(個人間オンライン取引、CtoC(Consumer to Consumer)電子商取引、消費者間オンライン取引)サービス、及び即時買取(質屋)サービス等が含まれてもよい。
POS端末140は、例えば、店舗等に設置されるPOS(Point of sale system)の端末である。POS端末140は、例えば、端末120のユーザ(顧客)が購入する商品の代金を入力する操作を店員から受け付ける。そして、端末120がユーザによりPOS端末140のカードリーダにかざされる等をされた場合、POS端末140は、例えば、近距離無線通信を用いて、端末120から情報を読み取り、読み取った情報をサーバ110に送信することにより、代金の支払いを受ける。
端末120は、例えば、ユーザのスマートフォン等の端末であり、サーバ110により提供される決済サービス、フリーマーケットサービスまたはネットオークションサービス等の個人間取引サービス、リースサービス等の各種サービスを利用する処理を行う。
なお、本開示のリースサービスには、例えば、サーバ110の事業者が代金の一部の額(立て替え額、割引額)を立て替えてユーザに商品を購入させ、サーバ110により提供される個人間取引サービスを用いて当該ユーザに当該商品を所定の期限までに販売(売却)させ、販売による売上金から当該立て替え額を徴収するサービスが含まれる。なお、当該商品は、限定ではなく例として、服、本、ゲーム等の商品でもよい。
本開示において、決済サービスとは1以上のユーザが金銭または金銭相当物の授受ができるサービスを意味する。限定でなく例として、一次元コード(バーコードなど)、二次元コード(QRコード(登録商標)など)(以下で、一次元コードおよび二次元コードをまとめて「二次元コード等」と総称する。)、近距離無線通信(NFC (Near Field Communication)、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)、Wi-Fi(登録商標)、超音波通信、赤外線通信など)を利用して決済を行うサービスを含む。また、代金の支払いを行うユーザ(支払者)の端末120が二次元コード等を読み取ることで決済を行うことを「ユーザ読取型コード決済」または「MPM(Merchant Presented Mode)」と表現し、支払いを行うユーザの端末120が二次元コード等を表示し、表示された二次元コード等を、代金を請求する店舗側等のユーザ(販売者、請求者)の端末120が読み取ることで決済を行うことを「店舗読取型コード決済」または「CPM(Consumer Presented Mode)」と表現する。なお、MPMおよびCPMは、動的であってもよいし、静的であってもよい。
必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末120Xと表現し、ユーザXまたは端末120Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報、ユーザに対応付けられた電子バリュー(電子マネー)の残高情報、ユーザに対応付けられたクレジットカード情報(クレジットカード番号など)を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよい。
ネットワーク130は、2以上の情報処理装置200を接続する役割を担う。ネットワーク130は、端末120がサーバ110に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
ネットワーク130のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワーク130は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(Ad Hoc Network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network:LAN)、ワイヤレスLAN(Wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)、ワイヤレスWAN(Wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(Metropolitan Area Network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDNs(Integrated Service Digital Networks)、無線LANs、LTE(Long Term Evolution)、CDMA(Code Division Multiple Access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク130は、1つまたは複数のネットワーク130を含むことができる。
情報処理装置200は、本開示に記載される機能および方法を実現できる情報処理装置であればどのような情報処理装置であってもよい。
情報処理装置200は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、サーバ装置、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダなど)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA(Personal Digital Assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(限定でなく例として、メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。
<ハードウェア構成>
図2を用いて、通信システム1に含まれる情報処理装置200のハードウェア構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理装置200のハードウェア構成の一例を示す図である。
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力インタフェース(入出力I/F)204と、通信インタフェース(通信I/F)205とを含む。情報処理装置200のハードウェアの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により、本開示に記載される機能、および/または、方法を実現する。
プロセッサ201は、ストレージ203に記憶されるプログラムに含まれるコードまたは命令によって実現する機能および方法を実行する。プロセッサ201は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphic s Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
メモリ202は、ストレージ203からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ201に対して作業領域を提供する。メモリ202には、プロセッサ201がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ202は、限定でなく例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを含む。
ストレージ203は、プログラムを記憶する。ストレージ203は、限定でなく例として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどを含む。
通信I/F205は、ネットワーク130を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F205は、ネットワーク130を介して、他の情報処理装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F205は、各種データをプロセッサ201からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F205は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ201に伝達する。
入出力I/F204は、情報処理装置200に対する各種操作を入力する入力装置、および、情報処理装置200で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F204は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ201に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。入力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
出力装置は、プロセッサ201で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。当該処理結果を映像または動画像として出力する場合、出力装置は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、当該表示データを表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイ、OELD(Organic Electroluminescence Display)など)、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置、スピーカ(音声出力)、プリンターなどを含む。なお、これらの出力装置は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
本開示の各実施形態のプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。プログラムは、限定でなく例として、ソフトウェアプログラムやコンピュータプログラムを含む。
記憶媒体は適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。
また、本開示のプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、情報処理装置200に提供されてもよい。
また、本開示の各実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、JavaScript(登録商標)、Pythonなどのスクリプト言語、C言語、Go言語、Swift、Kotlin、Java(登録商標)などを用いて実装される。
情報処理装置200における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
情報処理装置200における処理の少なくとも一部を、他の情報処理装置により行う構成としてもよい。この場合、プロセッサ201により実現される各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、他の情報処理装置で行う構成としてもよい。
<その他>
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよい。
本開示では、明記されていない限り、または文脈によって示されない限り、「AおよびBの少なくとも一方」は、「A、B、またはその両方」を意味する。さらに、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「a」、「an」、または「the」は「1つまたは複数」を意味するものとする。したがって、本明細書では、別段に明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「an A」または「the A」は「1つまたは複数のA」を意味する。
本開示は、本開示の実施形態および実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、または修正を包含する。また、添付の特許請求の範囲は、本開示の実施形態および実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、または修正を包含する。さらに、本開示は、当業者が成し得る、本開示における実施形態または実施例の1以上の特徴と、本開示における他の実施形態または実施例の1以上の特徴との任意の組合せを包含する。
加えて、特定の機能を実施するように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能である、動作可能である、または動作できる装置またはシステムあるいは装置またはシステムの構成要素に対する添付の特許請求の範囲での参照は、その装置、システム、または構成要素がそのように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能にされる、動作可能にされる、または動作できる限り、その装置、システム、構成要素またはその特定の機能がアクティベートされ、オンにされ、またはロック解除されているか否かに関わらず、その装置、システム、構成要素を包含する。
本開示は、明示されない限り、いずれの実施形態または実施例を実施するに際して、事前に、または、実施の直前にユーザからの同意を取得してもよい。また、取得する同意は、包括的なものでもよく、都度取得するものでもよい。
<実施形態>
本開示の実施形態は、ユーザが商品を購入する際の代金を立て替える実施形態である。
実施形態により、例えば、ユーザが店舗で商品を入手する際に支払う金額を低減させることができる。また、例えば、ユーザの残高が商品の代金より少ない場合でも入手できる場合があるため、残高へ入金する手間が減少し、結果的に端末120Aやサーバ110の負荷、及び端末120Aとサーバ110間のネットワーク130の負荷を軽減できるという効果が得られる。
<実施形態の機能構成>
図3を用いてサーバ110および端末120の機能構成を説明する。図3は、実施形態に係るサーバ110、及び端末120の機能的な構成を示すブロック図の一例を示す図である。図3に開示の機能部は、情報処理装置200が備えるプロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により実現される。
(1)サーバの機能構成
サーバ110は、受付部311と、送受信部312と、制御部313と、表示制御部314と、記憶部315とを有する。なお、各機能部の機能または処理は、実現可能な範囲において、機械学習またはAI(Artificial Intelligence)により実現されてもよい。
受付部311は、サーバ110により提供される各種のサービスを運営する事業者からの各種の設定操作等を受け付ける。
送受信部312は、制御部313の指示に従い、端末120とのデータの送受信を行う。なお、送受信部312は、例えば、端末120等からのログイン要求に含まれるユーザID、及びパスワードにより端末120等のユーザが認証された際、端末120等とのHTTPS等を用いた通信用のセッションを接続する。そして、接続した通信用のセッションのIDに対応付けて、端末120等の通信用のアドレス、及びユーザID等を記憶しておく。そして、接続した通信用のセッションを用いて、端末120等にデータを送信する。
制御部313は、リースサービス、取引サービスを含む電子商取引サービス、決済サービス、及び金融サービス等のサービスを、端末120のユーザに提供する処理を行う。
表示制御部314は、制御部313の指示に従い、端末120の表示画面を制御する情報を、送受信部312に送信させる。
記憶部315は、商品の情報を記憶する商品情報記憶部3151、サーバ110が提供する取引サービスで売買されている商品の情報を記憶する売買情報記憶部3152、代金の立て替えの情報を記憶する立て替え情報記憶部3153、及びユーザの情報を記憶するユーザ情報記憶部3154等を有する。
(2)端末の機能構成
端末120は、受付部321と、送受信部322と、制御部323と、表示制御部324と、記憶部325とを有する。なお、各機能部の機能または処理は、実現可能な範囲において、機械学習またはAIにより実現されてもよい。
受付部321は、端末120のユーザからの各種の操作等を受け付ける。
送受信部322は、制御部323の指示に従い、サーバ110等とのデータの送受信を行う。なお、送受信部322は、例えば、サーバ110にログインした際、サーバ110とのHTTPS等を用いた通信用のセッションを接続する。そして、接続した通信用のセッションのIDに対応付けて、サーバ110の通信用のアドレス等を記憶しておく。そして、接続した通信用のセッションを用いて、サーバ110にデータを送信する。
制御部323は、サーバ110により提供されるリースサービス、取引サービスを含む電子商取引サービス、決済サービス、及び金融サービス等の各種のサービスを利用する処理を行う。
表示制御部324は、制御部323の指示に従い、サーバ110から受信した情報等に基づいて、端末120の表示画面を制御する。
記憶部325は、サーバ110により提供されるリースサービス等を利用するための情報を記憶する。
<実施形態の処理>
以下では、サーバ110により提供されるリースサービスを用いて商品を入手するユーザをユーザA、サーバ110により提供される取引サービスを用いて当該商品を入手するユーザをユーザBとして説明する。なお、以下の例では、実店舗(現実世界に存在する店舗)で商品を入手する場合を例として説明するが、本開示は、EC(Electronic Commerce)サイト等のオンライン店舗(オンラインストア、オンラインショップ)で用いることもできる。
≪リース開始処理≫
図4から図6Eを参照し、実施形態に係る通信システム1のリース開始(商品購入)処理について説明する。図4は、実施形態に係る通信システム1のリース開始処理のシーケンスの一例を示す図である。図5Aは、実施形態に係る商品情報記憶部3151に記憶されている商品情報の一例を示す図である。図5Bは、実施形態に係る売買情報記憶部3152に記憶されている売買情報の一例を示す図である。図5Cは、実施形態に係る立て替え情報記憶部3153に記憶される立て替え情報の一例を示す図である。図5Dは、実施形態に係るユーザ情報記憶部3154に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。図6Aから図6Eは、実施形態に係る端末120の表示画面の一例について説明する図である。なお、端末120Aは、サーバ110との通信を行う際、ユーザAのアカウントを用いてサーバ110の認証を受けているものとする。
ステップS1において、端末120Aの受付部321は、サーバ110により提供されるリースサービスを用い、ユーザAに選択された商品に対する立て替え情報を表示させる操作をユーザAから受け付ける。続いて、端末120Aの送受信部322は、商品の立て替え情報の取得要求をサーバ110に送信する(ステップS2)。商品の立て替え情報の取得要求には、商品の識別情報(商品コード)やユーザAのユーザIDが含まれてもよい。なお、サーバ110は、端末120Aから受信した取得要求の通信用のセッションのIDに基づいて、端末120AのユーザIDを取得してもよい。
ここで、端末120Aの制御部323は、例えば、ユーザAの操作に応答して、商品に付加されているタグ(値札)等に印刷されているバーコードの画像を撮影し、撮影した画像から商品コードを読み取ってもよい。そして、端末120Aの送受信部322は、読み取った商品コードをサーバ110に送信してもよい。この場合、端末120Aの表示制御部324は、図6Aのバーコード画面601の例のように、ユーザAに指定された店舗である「店舗A」602においてバーコードの撮影を促すメッセージ603、撮影画像604、及び「OK」ボタン605等を表示させてもよい。そして、端末120Aの送受信部322は、例えば、ステップS1において図6Aの「OK」ボタン605が押下されると、ステップS2の処理を実行してもよい。
また、端末120Aの送受信部322は、例えば、実店舗またはオンライン店舗の事業者等のWebサイトに掲載されている商品一覧のうち、ユーザAに指定された商品の商品コードをサーバ110に送信してもよい。この場合、端末120Aの送受信部322は、当該WebサイトのURL(Uniform Resource Locator)を、実店舗に設置されているビーコン等から取得してもよい。また、端末120Aの送受信部322は、当該WebサイトのURLを、サーバ110から配信される広告の情報から取得してもよい。端末120Aの表示制御部324は、図6BのWebサイト画面602の例では、ユーザAに指定された実店舗またはオンライン店舗である「店舗A」612で販売している商品の一覧613、及び商品の選択を促すメッセージ614等を表示させている。商品の一覧613には、各商品の画像613Aから613Dが表示されている。端末120Aの送受信部322は、例えば、ステップS1において図6Bの各商品の画像613Aから613Dのいずれかが選択されると、ステップS2の処理を実行してもよい。
続いて、サーバ110の制御部313は、商品情報記憶部3151、及び売買情報記憶部3152を参照し、ユーザAに指定された商品の立て替え額を算出する(ステップS3)。なお、当該立て替え額は、サーバ110のリースサービスを運営する事業者が立て替える金額である。
(商品情報記憶部3151)
図5Aの例では、商品情報記憶部3151には、商品コードに対応付けて、商品名、定価(円)、商品説明、商品の画像、カテゴリー、ブランド(メーカー名)、商品の色、商品のサイズ、及び発売日が記憶されている。商品名、定価(円)、商品説明、商品の画像、ブランド(メーカー名)、商品の色、商品のサイズ、及び発売日は、それぞれ、商品コードに係る商品の名称、定価、商品説明、商品の画像、ブランド(メーカー名)、色、サイズ、及び商品が初めて発売された日である。カテゴリーは、例えば、レディース、ベビー・キッズ、本、ゲーム等の商品の属性を示す情報である。商品情報記憶部3151に記憶される情報は、例えば、商品のメーカー、及び店舗の事業者等から予め入手した情報に基づき、サーバ110の事業者により設定されてもよい。
(売買情報記憶部3152)
図5Bの例では、売買情報記憶部3152には、商品IDに対応付けて、出品者のユーザID、購入者のユーザID、取引状態、商品名、価格(円)、商品説明、商品の画像、カテゴリー、ブランド、商品の色、商品のサイズ、及び取引日時が記憶されている。
商品IDは、ユーザから出品された商品の識別情報である。取引状態は、商品IDに係る商品の取引に関する状態であり、例えば、「出品中」、「取引中」、「取引完了」、「出品停止」、「購入者によるキャンセル」、「運営者によるキャンセル」等を含んでもよい。「出品中」は、任意のユーザが商品IDに係る商品の購入が可能な状態である。「取引中」は、購入者により購入操作がされてから、出品者により発送された商品が購入者に届いて購入者により受け取り完了の操作がされるまでの状態である。「取引完了」は、購入者により受け取り完了の操作がされた後の状態である。「出品停止」は、出品者が出品を取りやめた状態である。「購入者によるキャンセル」は、購入者が購入をキャンセルした状態である。「運営者によるキャンセル」はサーバ110の管理者により、違法な出品等に対する購入者による購入がキャンセルされた状態である。
商品名、価格(円)、商品説明、商品の画像、カテゴリー、ブランド、商品の色、及び商品のサイズは、それぞれ、出品者のユーザ等により設定された、商品IDに係る商品の名称、出品者に指定された売却価格、商品説明、商品の画像、カテゴリー、ブランド名、色、サイズである。取引日時は、購入者による購入操作が行われた日時である。
なお、サーバ110の制御部313は、サーバ110により提供される取引サービスにおいて出品、及び販売等が行われた際に、出品、及び販売等の情報を、売買情報記憶部3152に記憶させているものとする。
ステップS3の処理で、サーバ110の制御部313は、売買情報記憶部3152を参照して、サーバ110により提供される取引サービスにおける当該商品の販売可能額を推定し、推定した当該商品の販売可能額に基づいて当該商品の立て替え額を決定してもよい。
この場合、サーバ110の制御部313は、売買情報記憶部3152を参照し、ユーザAに指定された商品と同一、またはユーザAに指定された商品との類似度が所定の閾値以上の(類似する)商品が購入者により購入された価格の代表値を算出し、当該代表値を販売可能額と推定してもよい。なお、サーバ110の制御部313は、代表値として、例えば、平均値、中央値、または最繁値を用いてもよい。そして、サーバ110の制御部313は、サーバ110により提供される取引サービスを用いて当該代表値の価格で商品を販売した場合に、サーバ110の事業者に徴収される販売手数料を算出する。そして、サーバ110の制御部313は、当該代表値から当該販売手数料を減算した額を、当該商品の立て替え額としてもよい。この場合、サーバ110の制御部313は、当該商品の立て替え額の有効桁数が所定の桁数(例えば、2桁)となるように、四捨五入、切り上げ、または切り捨てにより額を丸めてもよい。
なお、サーバ110の制御部313は、ユーザAに指定された商品と、売買情報記憶部3152に記憶されている商品との、商品名、ブランド、商品の色、及び商品のサイズが一致する場合に、両商品が同一であると判定してもよい。また、サーバ110の制御部313は、例えば、ユーザAに指定された商品と、売買情報記憶部3152に記憶されている商品との、カテゴリーが予め設定されている所定の関係にあり、商品名の少なくとも一部、及びブランドが一致する場合に、両商品の類似度が所定の閾値以上と判定してもよい。また、サーバ110の制御部313は、例えば、ディープラーニング等により機械学習を行ったAIを用いて、商品の定価、取引サービスで売買された価格、商品名、ブランド、色、及びサイズ等に基づいて、両商品の類似度を算出してもよい。
なお、サーバ110の制御部313は、商品情報記憶部3151を参照して、ユーザAに指定された商品の種別を取得し、当該種別が所定の種別である場合、立て替えを拒否し、端末120Aに立て替え拒否応答を送信してもよい。この場合、サーバ110の制御部313は、例えば、下着等の衛生商品を、当該所定の種別と判定してもよい。なお、所定の種別は、店舗の事業者や、売買の事業者によって予め設定されていてもよい。
続いて、サーバ110の制御部313は、ユーザAのユーザID、商品コード、及び算出した立て替え額等の情報を、立て替え情報記憶部3153に記憶する(ステップS4)。
(立て替え情報記憶部3153)
図5Cの例では、立て替え情報記憶部3153には、立て替えID(コードID)に対応付けて、立て替え対象者のユーザID、立て替え額、商品コード、発行日時、リース日時、及びリース期限が記憶される。立て替えIDは、サーバ110のリースサービスを運営する事業者により立て替えの識別情報、または、サーバ110が端末120Aに発行する二次元コード等の識別情報である。立て替え対象者のユーザIDは、サーバ110のリースサービスを運営する事業者が立て替える対象となるユーザAのユーザIDである。商品コードは、端末120Aから取得した、ユーザAにより指定された商品の情報の識別情報である。商品コードは、例えば、商品のタグのバーコードから読み取られた情報でもよい。発行日時は、例えば、算出した立て替え額等の情報を立て替え情報記憶部3153に記憶した日時等である。リース日時は、ユーザAが店舗で商品を購入した日時である。リース期限(「立て替え額を徴収する期限」の一例。)は、ユーザAがサーバ110により提供される取引サービスを利用して当該商品を販売し、立て替え額をサーバ110の事業者に返済する期限である。リース期限は、例えば、商品の種別(カテゴリー)に応じて予め設定された期限でもよい。または、リース期限は、例えば、ユーザAにより指定されてもよい。
続いて、サーバ110の送受信部312は、立て替え額等の通知を端末120Aに送信する(ステップS5)。ここで、サーバ110の送受信部312は、例えば、立て替え額、及び立て替えIDの情報を端末120Aに送信してもよい。また、サーバ110の送受信部312は、商品情報記憶部3151に記憶されている、ユーザAにより選択された商品の商品名、及び商品の画像等も端末120Aに送信してもよい。
続いて、端末120Aの表示制御部324は、立て替え額等の情報を表示させる(ステップS6)。端末120Aの表示制御部324は、図6Cの立て替え情報表示画面621の例では、サーバ110から受信した立て替え額等の情報に基づき、商品名、及び立て替え額を含むメッセージ622、サーバ110のリースサービスを利用する条件の説明文623、二次元コード624、レジで店員に提示することを促すメッセージ625を表示させている。リースサービスを利用する条件の説明文623には、立て替え額、リース期限、リース期限までに商品をサーバ110により提供される取引サービスにて販売し、代金から手数料等を差し引いた利益(売上金)から立て替え額を返済することを説明する文章が含まれている。また、リース期限までに立て替え額を返済できない場合に発生する金利等の条件を説明する文章等も含まれている。なお、端末120Aの表示制御部324は、立て替え額等の情報に含まれる立て替えIDに基づいて二次元コード624を生成して表示させてもよい。また、端末120Aの表示制御部324は、図6Cの例では、サーバ110により提供される取引サービスにおけるユーザAにより指定された商品の売買情報へのリンク626も表示させている。リンク626がユーザAにより押下されると、端末120Aの表示制御部324は、図6Dの売買情報画面631を表示させてもよい。ここで、端末120Aの送受信部322は、ステップS1の操作で入力された商品コードを含む売買情報取得要求をサーバ110に送信する。そして、サーバ110の制御部313は、商品情報記憶部3151から当該商品コードに対応付けられた商品の情報を取得する。そして、売買情報記憶部3152を参照し、ユーザAに指定された商品と同一及び類似する各商品の情報を取得し、各商品の価格及び画像等と、各商品の価格の代表値等の情報を端末120Aに送信する。そして、端末120Aの表示制御部324は、図6Dの例のように、サーバ110により提供される取引サービスで出品された各商品であって、ユーザAに指定された商品と同一及び類似する各商品の一覧を表示させる。これにより、ユーザAは、店舗で購入を検討している商品が、サーバ110により提供される取引サービスを用いてどのような価格で売買されているかを知ることができる。
端末120Aの表示制御部324は、図6Dの例では、ユーザAに指定された商品と同一及び類似する商品が売買された額の代表値362、商品の一覧363、及び戻るアイコン634を表示させている。また、端末120Aの表示制御部324は、商品の一覧363において、各商品の画像641Aから646A、各商品の価格641Bから646B、及び商品が売買されたことを示すマーク641C、643C、及び644Cを表示させている。また、端末120Aの表示制御部324は、商品の画像643Aに対応付けて、サーバ110により提供されるリースサービスを用いて購入された商品であることを示すオブジェクト822を表示させている。
図6Dの例では、サーバ110により提供されるリースサービスを用いずに購入された画像641Aの商品が売買された価格641Bは3300円であり、当該リースサービスを用いて購入された画像643Aの商品が売買された価格643Bは6600円であることが示されている。なお、戻るアイコン634が押下されると、端末120Aの表示制御部324は、図6Cの立て替え情報表示画面621を表示させる。
続いて、POS端末140は、立て替えIDを端末120Aから取得する(ステップS7)。ここで、POS端末140は、端末120Aに表示されている二次元コード等から立て替えIDを読み取ってもよい。または、POS端末140は、NFC等の近距離無線通信により、立て替えIDを端末120Aから取得してもよい。
続いて、POS端末140は、商品の代金、及び立て替えID等の情報を含む決済要求をサーバ110に送信する(ステップS8)。
なお、上述したステップS6からステップS7の処理は、店舗読取型コード決済、またはNFC等の近距離無線通信を用いてPOS端末140のカードリーダで端末120から情報を読み取る決済の方式の場合の例である。
ユーザ読取型コード決済の方式の場合は、上述したステップS6からステップS7の処理に代えて、例えば、以下の処理を行う。まず、POS端末140が、商品の代金、及び店舗の事業者のユーザIDに関連付けられたコードIDをサーバ110から取得し、当該コードIDを含む二次元コード等を表示する。そして、端末120Aの制御部323が二次元コード等を読み取り、端末120Aの送受信部322が商品の代金、立て替えID、及びコードID等の情報を含む決済要求をサーバ110に送信する。
続いて、サーバ110の制御部313は、ユーザ情報記憶部3154において、端末120AのユーザAの残高から、立て替え後の決済額を減算する(ステップS9)。ここで、サーバ110の制御部313は、図5Cの立て替え情報記憶部3153を参照し、決済要求に含まれる立て替えIDに対応付けられた立て替え額を取得する。そして、サーバ110の制御部313は、決済要求に含まれる商品の代金から当該立て替え額を減算した額を、立て替え後の決済額として、端末120AのユーザAの残高から減算する。これにより、例えば、商品の代金が10000円で、立て替え額が3000円の場合、ユーザAの残高から7000円が減算される。
(ユーザ情報記憶部3154)
図5Dの例では、ユーザ情報記憶部3154には、ユーザIDに対応付けて、入金額(円)、売上金(円)、ポイント、銀行口座、及びクレジットカード情報が記憶されている。ユーザIDは、ユーザの識別情報である。入金額は、例えば、銀行、クレジットカード、及び店舗のレジ等を用いてチャージされた金額(入金額)である。売上金は、例えば、当該ユーザがサーバ110により提供される取引サービスを用いて商品等を販売した際の当該商品等の代金から手数料を差し引いた額の合計額である。ポイントは、例えば、当該ユーザがサーバ110から付与された、代金の支払いに利用可能なポイントである。なお、1ポイントで1円分の支払いができるようにしてもよい。図5Dの例では、ユーザが決済に利用可能な金額である残高は、ユーザAの場合は、入金額が7000円、売上金が0円、ポイントが100円分であるため、合計7、100円である。
銀行口座は、例えば、ユーザにより登録された、サーバ110を運用する事業者と提携している銀行におけるユーザの預金口座であり、預金から残高に入金(チャージ)すること等が可能な銀行口座である。クレジットカード情報は、例えば、ユーザにより登録されたクレジットカードの情報であり、残高に入金(チャージ)すること等が可能なクレジットカードの情報である。
続いて、サーバ110の制御部313は、端末120AのユーザAが立て替え情報を適用して購入した商品の情報を立て替え情報記憶部3153に記憶する(ステップS10)。ここで、サーバ110の制御部313は、図5Cの立て替え情報記憶部3153において、POS端末140から受信した決済要求に含まれる立て替えIDに対応付けて、リース日時、及びリース期限を記憶させる。これにより、ユーザAが店舗で選択した商品のユーザAへのリースが開始される。なお、サーバ110の制御部313は、例えば、ステップS10の処理を行う際の現在日時をリース日時として記憶してもよい。また、サーバ110の制御部313は、リース期限を、例えば、リース日時から3月以内等と設定されてもよい。
続いて、サーバ110の制御部313は、POS端末140の店舗の事業者に、当該商品の代金を支払う(ステップS11)。ここで、サーバ110は、例えば、店舗の事業者の銀行口座に、当該商品の代金を振り込みしてもよいし、店舗の事業者のアカウントの残高に当該商品の代金を加算してもよい。
続いて、サーバ110の送受信部312は、立て替えの通知を端末120Aに送信する(ステップS12)。続いて、端末120Aの表示制御部324は、立て替えの通知を表示する(ステップS13)。端末120Aの表示制御部324は、図6Eの立て替え通知の表示画面651の例では、サーバ110から受信した立て替え通知に含まれる情報に基づき、リースサービスでの返済条件の説明文652を表示している。リースサービスの返済条件の説明文652には、立て替え額、リース日時、リース期限、リース期限までに立て替え額を返済できない場合に発生する金利等の条件を説明する文章等が含まれてもよい。
≪リース終了処理≫
図7Aから図6Eを参照し、実施形態に係る通信システム1のリース終了(商品売却)処理について説明する。図7A、及び図7B(以下で、「図7」と総称する。)は、実施形態に係る通信システム1のリース終了処理のシーケンスの一例を示す図である。図8Aから図8Cは、実施形態に係る端末120の表示画面の一例について説明する図である。なお、図7の処理の前に、上述した図4のリース開始処理が行われているものとする。
ステップS21において、端末120Aの受付部321は、サーバ110により提供されるリースサービスを用いて購入した商品を、サーバ110により提供される取引サービスで出品するための出品画面を表示させる操作をユーザAから受け付ける。ここで、端末120Aは、例えば、出品する商品を指定する操作を受け付ける。
なお、サーバ110の送受信部312は、例えば、ユーザAがリースしている商品のリース期限の所定期間(例えば、1週間)前に、当該商品のリース期限の通知(リマインダー)を端末120Aに送信してもよい。そして、端末120Aの表示制御部324は、当該通知を表示し、当該通知の表示領域をユーザAに押下された場合、以下のステップS22の処理を実行してもよい。
また、端末120Aの送受信部322は、例えば、ユーザAがリースしている商品の一覧の取得要求をサーバ110に送信してもよい。そして、サーバ110の制御部313は、図5Cの立て替え情報記憶部3153を参照し、ユーザAにリースしている商品の一覧の情報を送受信部312により端末120Aに送信してもよい。そして、端末120Aの送受信部322は、当該商品の一覧を表示し、出品する商品を一覧から選択されると、以下のステップS22の処理を実行してもよい。
続いて、端末120Aの送受信部322は、店舗の事業者等から提供されている当該商品等の情報の取得要求をサーバ110に送信する(ステップS22)。ここで、当該取得要求には、ユーザAに出品を指定された商品に対する立て替えIDが含まれていてもよい。
なお、端末120Aの送受信部322は、ここで、例えば、ユーザAにより撮影された商品の画像をサーバ110に送信してもよい。そして、サーバ110の制御部313は、受信した画像から商品を認識し、図5Cの立て替え情報記憶部3153に記憶されている、ユーザAにリースしている各商品の画像から、受信した商品と同一の商品を抽出し、抽出した商品の立て替えIDを取得してもよい。これにより、ユーザAは、商品の写真を撮影する等の簡単な操作により、リースサービスを用いて購入した商品を出品することができる。
続いて、サーバ110の制御部313は、図5Cの立て替え情報記憶部3153、及び図5Aの商品情報記憶部3151を参照し、当該商品等の情報を取得する(ステップS23)。ここで、サーバ110の制御部313は、図5Cの立て替え情報記憶部3153を参照し、受信した取得要求に含まれる立て替えIDに対応付けられた商品コードを取得する。そして、サーバ110の制御部313は、図5Aの商品情報記憶部3151を参照し、取得した商品コードに対応付けられた商品名、定価(円)、商品説明、商品の画像、カテゴリー、ブランド、商品の色、商品のサイズ、及び発売日(以下で、商品名等と称する。)を取得する。また、サーバ110の制御部313は、図5Cの立て替え情報記憶部3153を参照し、受信した取得要求に含まれる立て替えIDに対応付けられた立て替え額を取得する。続いて、サーバ110の制御部313は、取得した当該商品等の情報を送受信部312により端末120Aに返信する(ステップS24)。
続いて、端末120Aの表示制御部324は、受信した当該商品の情報に基づいて、当該商品に対する出品画面を表示させる(ステップS25)。続いて、端末120Aの受付部321は、出品画面において、出品操作をユーザAから受け付ける(ステップS26)。端末120Aの表示制御部324は、図8Aの出品画面801の例では、受信した当該商品の情報に基づいて、商品のメーカー等から提供された、商品の画像802Aから802D、商品名803、商品説明804、カテゴリー805、及びブランド806の情報を予め設定して表示させている。これにより、例えば、ユーザAは、サーバ110により提供されるリースサービスを利用して商品を購入した場合は、簡易な操作で当該商品を出品することができる。また、商品説明等を充実化させることができるため、より高い価格で販売できる可能性を高めることができる。
図8Aの出品画面801においてユーザAからスワイプ操作がされると、端末120Aの表示制御部324は、図8Bの出品画面811を表示させる。端末120Aの表示制御部324は、図8Bの例では、サーバ110から取得した立て替え額を、リースの立て替え額814として表示させている。
なお、端末120Aの制御部323は、ユーザAの操作により、商品の画像802Aから802D、商品名803、商品説明804、カテゴリー805、及びブランド806の情報の追加、削除、編集等をできるようにしてもよい。これにより、例えば、ユーザAは、商品説明804に自身で記入した文章を追加することができる。また、例えば、商品の画像として、ユーザAが端末120A等で撮影した画像を追加することもできる。
また、端末120Aの制御部323は、ステップS26の処理で、図8Bの出品画面811においてユーザAに価格812を入力されると、販売手数料813、及び販売利益815を算出して表示させる。なお、販売手数料813は、ユーザAに指定された価格に対する所定割合(例えば、10%)の額でもよい。また、販売利益815は、ユーザAに指定された価格812から、販売手数料813、及びリースの立て替え額814を減算した値でもよい。これにより、ユーザAに、当該商品の販売により、販売手数料、及びリースの立て替え額が減算された額がユーザAの残高に入金されることを知らせることができる。
端末120Aは、例えば、図8Bの「出品する」ボタン816の押下操作を受け付けると、ステップS27の処理に進む。続いて、端末120Aの送受信部322は、出品要求をサーバ110に送信する(ステップS27)。ここで、出品要求には、ユーザAに出品を指定された商品に対する立て替えIDが含まれていてもよい。
続いて、サーバ110の制御部313は、ユーザAに出品を指定された商品を出品する(ステップS28)。ここで、サーバ110の制御部313は、受信した出品要求に対応付けて商品IDを生成し、図5Bの売買情報記憶部3152において、生成した商品IDに対応付けて当該商品の出品の情報を記憶する。また、サーバ110の制御部313は、図5Cの立て替え情報記憶部3153において、出品要求に含まれる立て替えIDに対応付けられた商品IDに、生成した商品IDを記憶させる。これにより、商品IDを用いて、図5Bの売買情報記憶部3152に記憶される出品の情報と、図5Cの立て替え情報記憶部3153に記憶される立て替え情報とを対応付けることができる。
なお、サーバ110の制御部313は、ユーザAによりリースサービスを利用して購入された商品がリース期限内に出品された場合、図5Cの立て替え情報記憶部3153を参照し、ユーザAに出品を指定された商品の立て替え額を取得する。そして、ユーザAに指定された販売利益815が、立て替え額以上であるか否か判定し、立て替え額以上である場合は当該商品を出品し、立て替え額以上でない場合は指定された価格による販売利益が立て替え額以上でない旨を示す警告のメッセージを端末120Aに送信してもよい。そして、端末120AにおいてユーザAの承認操作がされた場合、当該商品を出品する。これにより、例えば、ユーザAが指定した価格が安いため、ユーザAに立て替えた額の不足分をユーザAが追加で支払う事態が発生する可能性を低減できる。
続いて、端末120Bの送受信部322は、当該商品の情報の取得要求をサーバ110に送信する(ステップS29)。ここで、端末120Bの制御部323は、例えば、ユーザBの操作に応答して、サーバ110により提供される取引サービスで出品されている商品の一覧を表示させ、一覧から商品を選択する操作をユーザBから受け付けると、当該商品の情報の取得要求を送受信部322によりサーバ110に送信する。なお、当該取得要求には、当該商品の商品IDの情報が含まれてもよい。
続いて、サーバ110の制御部313は、図5Bの売買情報記憶部3152を参照し、受信した取得要求に含まれる商品IDに対応付けられた商品名等の情報を取得する(ステップS30)。続いて、サーバ110の送受信部312は、取得した商品名等の情報を端末120Bに返信する(ステップS31)。
続いて、端末120Bの表示制御部324は、当該商品を購入するための画面を表示させる(ステップS32)。ここで、端末120Bの表示制御部324は、サーバ110から取得した情報に基づき、図8Cの購入画面821を表示させる。端末120Bの表示制御部324は、図8Cの例では、商品の画像802A、商品名803、商品説明804A、カテゴリー805、及びブランド806、価格812等を表示させている。また、端末120Bの表示制御部324は、図8Cの例では、サーバ110により提供されるリースサービスを用いて購入された商品であることを示すオブジェクト(マーク、アイコン、イラスト、画像)822を表示させている。これにより、ユーザBは、オブジェクト822が付加された商品は、サーバ110により提供されるリースサービスを用いて新品で購入され、購入されてから所定期間内に販売される商品であることを知ることができる。そのため、例えば、複数の消費者に使用された中古のさらに中古の商品、または購入されてから比較的長期間が経過して劣化した商品を購入したくないユーザは、オブジェクト822が付加された商品を購入すればよい。そのため、オブジェクト822が付加された商品は比較的高い価格で販売される可能性を高めることができる。
なお、端末120Bの表示制御部324は、図8Cの購入画面821がスワイプ操作された場合、背景の表示画面は上下方向に移動して表示させるものの、オブジェクト822の表示位置はスワイプ操作されても移動させず、固定させて表示させてもよい。これにより、例えば、不正なユーザにより、当該オブジェクトを合成された商品の画像を用いて出品された場合に、商品の購入を検討するユーザは、不正な合成画像であると判断することができる。なお、端末120Bの表示制御部324は、図6Dのような商品一覧の表示画面においても、サーバ110から取得した情報に基づいて、商品の画像802Aに対応付けてオブジェクト822を表示させてもよい。
続いて、端末120Bの受付部321は、当該商品の購入操作をユーザBから受け付ける(ステップS33)。ここで、端末120Bの受付部321は、図8Cの「購入手続きへ」ボタン827の押下操作をユーザBから受け付ける。
続いて、端末120Bの送受信部322は、当該商品の購入要求をサーバ110に送信する(ステップS34)。なお、当該購入要求には、当該商品の商品IDの情報が含まれてもよい。
続いて、サーバ110の送受信部312は、当該商品の購入通知を端末120Aに送信する(ステップS35)。なお、サーバ110の制御部313は、ここで、図5Bの売買情報記憶部3152において、当該商品の取引状態を「出品中」から「取引中」に変更し、当該商品の購入者のユーザIDに、ユーザBのユーザIDを記憶する。
続いて、端末120Aの表示制御部324は、当該商品の購入通知を表示する(ステップS36)。そして、ユーザAは、宅配便等を用いて、当該商品を発送する。そして、当該商品が、ユーザBに配送される。
続いて、端末120Bの受付部321は、到着確認の操作をユーザBから受け付ける(ステップS37)。続いて、端末120Bの送受信部322は、商品IDを含む到着確認通知をサーバ110に送信する(ステップS38)。
続いて、サーバ110の制御部313は、ユーザBの残高から、商品の代金を減額する(ステップS39)。ここで、サーバ110の制御部313は、図5Bの売買情報記憶部3152を参照し、当該商品の購入者であるユーザBのユーザID、及び価格を取得する。そして、ユーザ情報記憶部3154において、ユーザBの残高から当該価格を減算する。また、サーバ110の制御部313は、ここで、図5Bの売買情報記憶部3152において、当該商品の取引状態を「取引中」から「取引完了」に変更する。
続いて、サーバ110の制御部313は、当該商品に対する立て替え額、及び販売手数料を徴収する(ステップS40)。ここで、サーバ110の制御部313は、図5Cの立て替え情報記憶部3153を参照し、当該商品の立て替え額を取得し、取得した替え額を回収する。
続いて、サーバ110の制御部313は、ユーザ情報記憶部3154において、サーバ110により提供される取引サービスを用いて販売された商品の代金から、立て替え額、及び販売手数料を減算した金額を、ユーザAの残高に加算する(ステップS41)。サーバ110の制御部313は、例えば、代金が5000円であり、立て替え額が3000円であり、販売手数料が500円である場合、1500(=5000−3000−500)円をユーザAの残高に入金(加算)する。また、サーバ110の制御部313は、例えば、代金が2000円であり、販売手数料が200円であり、立て替え額が3000円である場合、差し引き後の額(残額)は−1200(=2000−3000−200)円でありマイナスの値であるため、1200円をユーザAの残高等から徴収(減算)する。この場合、サーバ110の制御部313は、例えば、ユーザ情報記憶部3154に記憶されているユーザAの銀行口座、ユーザ情報記憶部3154に記憶されているユーザAの残高、及び後払いサービスにおけるユーザAの残高から徴収してもよい。なお、当該後払いサービスは、例えば、サーバ110により提供される決済サービスでの後払いサービスであり、例えば、サーバ110により提供される取引サービスで商品を購入した代金等とまとめて、翌月末まで等の所定期間内に一括して支払うことができるサービスでもよい。これにより、ユーザは、立て替え額を支払えないような安い価格で商品を販売した場合でも、当該商品の代金以外から立て替え額の残額を支払うことができる。
なお、サーバ110の制御部313は、例えば、ユーザAの銀行口座の預金残高、ユーザAの取引サービスの残高、及び後払いサービスにおけるユーザAの残高等の各徴収元残高のそれぞれに設定された優先度に基づいて、マイナスの値となった残額分に達するまで、順に減額してもよい。この場合、優先度が最も高い第1徴収元残高が残額未満の場合、第1徴収元残高の全額を徴収し、優先度が次に高い第2徴収元残高から、当該残額と第1徴収元残高から徴収した額の差額を徴収する。そして、第2徴収元残高が当該差額未満の場合、第2徴収元残高の全額を徴収し、優先度が次に高い第3徴収元残高から、当該差額と第2徴収元残高から徴収した額の差額を徴収する。この場合、例えば、ユーザAに対して、銀行口座の優先度が1(高)、取引サービスの残高の優先度が2(中)、及び後払いサービスにおける残高の優先度が3(低)であるとする。そして、差額が−1200円、銀行口座の預金残高が1000円、ユーザAの残高が0円、及び後払いサービスにおけるユーザAの残高が1万円である場合、優先度が高い順に、銀行口座の預金残高から1000円、後払いサービスにおけるユーザAの残高から200円を徴収してもよい。なお、サーバ110の制御部313は、ユーザAの設定操作に基づいて各残高に対する優先度を設定してもよい。または、サーバ110の制御部313は、所定期間におけるユーザAに対する差額の回収率に基づいて各残高に対する優先度を決定してもよい。または、サーバ110の制御部313は、ユーザの属性毎の差額の回収率に基づいて各残高に対する優先度を決定してもよい。また、サーバ110の制御部313は、ユーザAに複数の銀行口座が対応付けられている場合、銀行口座ごとに決定した優先度に応じた順番で各銀行口座の預金残高から減額してもよい。なお、サーバ110の制御部313が優先度を高く決定する銀行口座は、他の銀行口座と比較して残高の多い銀行口座であってもよいし、直近でユーザAに使用された銀行口座であってもよいし、直近で取引サービスでの売上が振り込まれた銀行口座であってもよい。
なお、サーバ110の制御部313は、ユーザAによりリースサービスを用いて購入された商品がリース期限内にサーバ110が提供する取引サービスで出品または販売されない場合、ユーザAから、当該商品に対する立て替え額に加え、所定の手数料を徴収してもよい。この場合、サーバ110の制御部313は、立て替え額及びリース期限に対する所定の年利(例えば、年5%)を手数料と決定してもよい。または、所定額(例えば、500円)を手数料と決定してもよい。そして、サーバ110の制御部313は、上述した商品の代金から販売手数料と立て替え額とを減算した差額がマイナスの値である場合と同様に、ユーザAの残高等から徴収してもよい。これにより、例えば、ユーザAが、商品を気に入った等の理由で買い取りたい場合、商品を紛失するまた傷つける等により商品を出品できない場合、または、ユーザが出品を失念した場合等は、ユーザは手数料を支払えば出品しないこともできる。
なお、サーバ110の送受信部312は、リースサービスを用いて購入された商品が、取引サービスを用いて販売された際に、当該商品を販売した店舗の事業者に、当該商品が取引サービスを用いて販売されたことを示す通知を送信してもよい。また、サーバ110の送受信部312は、リースサービスを用いて購入された商品が、取引サービスを用いて販売された際に、当該商品を販売した店舗で利用可能な電子クーポンを端末120Aに送信してもよい。これにより、例えば、当該商品を販売して、手持ちの商品が少なくなったユーザAに、当該店舗での他の商品の購入を促すことができる。
また、サーバ110の送受信部312は、リースサービスを用いて購入された商品が、取引サービスを用いて販売された際に、当該商品を販売した店舗で販売している、当該商品に関連する商品の広告を端末120Aに送信してもよい。これにより、例えば、当該商品を販売して、手持ちの商品が少なくなったユーザAに、当該店舗での関連商品の購入を促すことができる。
以下で、実施形態における処理の一例について説明する。以下の各実施例の処理は、他の実施例の処理と組み合わせて実行させることもできる。
<<第1実施例>>
第1実施例は、ユーザAの個人情報、及びサーバ110により提供される各種サービスの利用履歴の少なくとも一つに応じたユーザAの信用度と、立て替え額を徴収する期限と、店舗で商品を購入する際の代金の所定割合の金額等との少なくとも一つに基づいて、前記立て替え額を決定する実施例である。第1実施例により、例えば、立て替え額を適切に決定できる。
<<第1実施例の処理>>
図4のステップS3において、サーバ110の制御部313は、例えば、以下のように立て替え額を決定してもよい。
サーバ110の制御部313は、例えば、店舗で商品を購入する際の代金の所定割合(例えば、30%)の金額等を、立て替え額として決定してもよい。この場合、サーバ110の制御部313は、例えば、代金が1万円の場合、代金の30%である3千円を立て替え額としてもよい。この場合、サーバ110の制御部313は、売買情報記憶部3152を参照し、ユーザAに指定された商品と同一、またはユーザAに指定された商品との類似度が所定の閾値以上の商品が購入者により購入された価格の代表値を算出し、当該代表値を販売可能額と推定してもよい。なお、サーバ110の制御部313は、代表値として、例えば、平均値、中央値、または最繁値を用いてもよい。そして、サーバ110の制御部313は、推定した販売可能額と、決定した立て替え額との差が所定の閾値以上である場合、立て替えを拒否し、端末120Aに立て替え拒否応答を送信してもよい。
また、サーバ110の制御部313は、例えば、リース期限に基づいて、立て替え額として決定してもよい。この場合、サーバ110の制御部313は、例えば、リース期限が長い程、立て替え額を低く決定してもよい。この場合、例えば、リース期限が3か月の場合は代金の30%、リース期限が6か月の場合は代金の20%を立て替え額として決定してもよい。これは、商品が購入されてからの期間が短い程、商品の状態は良い可能性が高く、商品の状態が悪い場合よりも高値で取引される可能性が高いと考えられるためである。
また、サーバ110の制御部313は、ユーザAの個人情報に基づいてユーザAの信用度を決定し、決定した信用度が高い程、立て替え額を高く決定してもよい。この場合、サーバ110の制御部313は、例えば、年収、職業等に基づいて、ユーザAの信用度を決定してもよい。この場合、サーバ110の制御部313は、例えば、職業が会社員、公務員等の場合は、無職等の場合よりも信用度を高く決定してもよい。
また、サーバ110の制御部313は、サーバ110により提供される各種サービスの利用履歴に基づいてユーザAの信用度を決定し、決定した信用度が高い程、立て替え額を高く決定してもよい。この場合、サーバ110の制御部313は、例えば、リースサービスでの立て替え額の支払いが完了した頻度が高い程、また、支払いが完了した立て替え額の総額が大きい程、ユーザAの信用度を高く決定してもよい。
また、この場合、サーバ110の制御部313は、例えば、取引サービスでの販売履歴に基づいて、ユーザAの信用度を決定してもよい。この場合、ユーザAが取引サービスで販売した各商品の価格(取引サービスでの販売価格)が、当該各商品とそれぞれ同一の商品の取引サービスで販売された価格の代表値よりも高い程、ユーザAの信用度を高く決定してもよい。これにより、リースサービスを利用して店舗で購入した商品を、取引サービスを用いて比較的高値で販売できるユーザに対して、立て替え額を高く設定することができる。
また、サーバ110の制御部313は、例えば、上述した各方式で算出した各立て替え額に基づいて、立て替え額を決定してもよい。この場合、サーバ110の制御部313は、例えば、上述した各方式で算出した各立て替え額の代表値を、立て替え額として決定してもよい。なお、サーバ110の制御部313は、代表値として、例えば、平均値、中央値、または最繁値を用いてもよい。
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
情報処理装置が、
第1ユーザが店舗で入手する第1商品の第1代金の情報を受信する処理と、
前記第1代金の少なくとも一部である立て替え額を前記第1ユーザに立て替えて前記店舗の事業者に支払う処理と、
前記第1ユーザにより前記第1商品が取引サービスで販売された第2代金から前記立て替え額を徴収する処理と、を実行する情報処理方法。
(付記2)
前記支払う処理は、
前記第1代金から前記立て替え額を減算した金額を前記第1ユーザの残高から減額し、前記第1代金を前記店舗の事業者に支払う、付記1に記載の情報処理方法。
(付記3)
前記徴収する処理は、
前記第2代金から前記立て替え額を減算した額を前記第1ユーザの残高に加算する、付記1または2に記載の情報処理方法。
(付記4)
前記第1ユーザの個人情報、及び前記情報処理装置により提供されるサービスの利用履歴の少なくとも一つに応じた前記第1ユーザの信用度と、前記第2代金から前記立て替え額を徴収する期限と、前記第1代金の所定割合の金額との少なくとも一つに基づいて、前記立て替え額を決定する処理を実行する、付記1から3のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記5)
前記立て替え額と、前記取引サービスにおいて前記第1商品と同一または類似度が所定の閾値以上の第2商品が取引された価格に基づいて推定された前記第1商品の販売可能額との差が所定の閾値以上である場合、及び、前記第1商品の種別が所定の種別である場合の少なくとも一方の場合に、前記立て替え額の立て替えを拒否する処理と、を実行する、付記1から4のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記6)
前記取引サービスにおいて前記第1商品と同一または類似度が所定の閾値以上の第2商品が取引された価格に基づいて、前記立て替え額を決定する処理を実行する、付記1から5のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記7)
前記第1ユーザに対応付けられた第1情報処理端末から、前記第1商品の情報を受信した場合、前記立て替え額の情報を前記第1情報処理端末に送信する処理を実行する、付記1から6のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記8)
前記第1商品の情報は、前記第1商品のバーコードから読み取られた商品コードである、付記7に記載の情報処理方法。
(付記9)
前記送信する処理は、
前記店舗の第2情報処理端末に読み取らせるコードであって、前記立て替え額に関連付けられたコードを表示させる情報を前記第1情報処理端末に送信する、付記7または8のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記10)
前記送信する処理は、
前記取引サービスにおいて、前記第1商品との類似度が所定の閾値以上である各商品が販売された各価格の代表値、及び当該各価格の少なくとも一方を表示させる情報を前記第1情報処理端末に送信する、付記7から9のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記11)
前記第1ユーザが前記店舗で前記第1商品を入手した場合、前記第1ユーザと、前記店舗の事業者から取得した前記第1商品の画像、ブランド、説明文、色、及びサイズの少なくとも一つを含む商品情報とを関連付けて記憶する処理と、
前記第1ユーザにより前記第1商品が前記取引サービスで出品される場合、前記第1ユーザに関連付けられた前記商品情報を用いて出品させる処理と、を実行する、付記1から10のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記12)
前記第1ユーザにより前記第1商品が前記取引サービスで出品される場合、前記第1商品に対応付けて、立て替えサービスを利用して購入されたことを示す所定のオブジェクトを表示させる情報を、第2ユーザに対応付けられた第3情報処理端末に送信する処理を実行する、付記1から11のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記13)
第1ユーザが店舗で入手する第1商品の第1代金の情報を受信する受信部と、
前記第1代金の少なくとも一部である立て替え額を前記第1ユーザに立て替えて前記店舗の事業者に支払う処理と、
前記第1ユーザにより前記第1商品が取引サービスで販売された第2代金から前記立て替え額を徴収する処理と、を実行する制御部と、を有する情報処理装置。
(付記14)
情報処理装置に、
第1ユーザが店舗で入手する第1商品の第1代金の情報を受信する処理と、
前記第1代金の少なくとも一部である立て替え額を前記第1ユーザに立て替えて前記店舗の事業者に支払う処理と、
前記第1ユーザにより前記第1商品が取引サービスで販売された第2代金から前記立て替え額を徴収する処理と、を実行するプログラム。
(付記15)
情報処理端末に、
第1ユーザが店舗で入手する第1商品に対応付けられた識別情報を取得する処理と、
前記第1商品の第1代金の情報を表示する処理と、
前記第1ユーザ以外が支払う金額であって、前記第1代金の少なくとも一部である立て替え額を表示する処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して、前記第1商品を取引サービスで取引するため第2代金から前記立て替え額を減算した金額を表示する処理と、を実行させるプログラム。
(付記16)
第1ユーザが店舗で入手する第1商品に対応付けられた識別情報を取得する取得部と、
前記第1商品の第1代金の情報を表示する処理と、
前記第1ユーザ以外が支払う金額であって、前記第1代金の少なくとも一部である立て替え額を表示する処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して、前記第1商品を取引サービスで取引するため第2代金から前記立て替え額を減算した金額を表示する処理と、を実行する表示制御部を有する情報処理端末。
(付記17)
情報処理端末が、
第1ユーザが店舗で入手する第1商品に対応付けられた識別情報を取得する処理と、
前記第1商品の第1代金の情報を表示する処理と、
前記第1ユーザ以外が支払う金額であって、前記第1代金の少なくとも一部である立て替え額を表示する処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して、前記第1商品を取引サービスで取引するため第2代金から前記立て替え額を減算した金額を表示する処理と、を実行する情報処理方法。
(付記18)
情報処理装置が、
第1ユーザが店舗で入手する商品の第1代金の少なくとも一部であって、前記店舗の事業者に支払われた立て替え額を、前記第1ユーザに関連付けて記憶する処理と、
前記第1ユーザが前記商品を入手してから所定の期限が経過した場合に、前記立て替え額の少なくとも一部を前記第1ユーザから徴収する処理と、を実行する情報処理方法。
(付記19)
前記徴収する処理は、
前記商品が前記所定の期限内に取引サービスで販売された金額である第2代金から前記立て替え額の少なくとも一部を徴収する、付記18に記載の情報処理方法。
(付記20)
前記第1ユーザにより前記商品が前記所定の期限内に前記取引サービスで出品される場合に指定された前記商品の販売利益が前記立て替え額以上でない場合、指定された前記商品の価格による販売利益が前記立て替え額以上でない旨を示すメッセージを前記第1ユーザに対応付けられた第1情報処理端末に送信する処理を実行する、付記18に記載の情報処理方法。
(付記21)
前記徴収する処理は、
前記第1ユーザにより前記商品が前記所定の期限内に前記取引サービスで出品または販売されない場合、所定の手数料を徴収する、付記19または20に記載の情報処理方法。
(付記22)
前記徴収する処理は、
前記第2代金から前記立て替え額の少なくとも一部である残額を徴収できない場合、前記第2代金以外から前記残額を徴収する、付記19から21のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記23)
前記徴収する処理は、
前記第1ユーザの銀行口座の預金残高、前記取引サービスにおける前記第1ユーザの残高、及び後払いサービスにおける前記第1ユーザの残高の少なくとも一つから前記残額を徴収する、付記22に記載の情報処理方法。
(付記24)
前記徴収する処理は、
所定の優先度に基づいて、前記第1ユーザの銀行口座の預金残高、前記取引サービスにおける前記第1ユーザの残高、または、前記後払いサービスにおける前記第1ユーザの残高から前記残額を徴収する、付記23に記載の情報処理方法。
(付記25)
前記徴収する処理は、
前記第1ユーザの銀行口座の預金残高、前記取引サービスにおける前記第1ユーザの残高、及び前記後払いサービスにおける前記第1ユーザの残高のうち、優先度が最も高い第1残高が前記残額未満の場合、前記第1残高の全額を徴収し、優先度が次に高い第2残高から、前記残額と前記第1残高から徴収した額の差額を徴収する、付記24に記載の情報処理方法。
(付記26)
前記第1ユーザの信用度に基づいて前記立て替え額を決定する処理を実行する、付記18から25のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記27)
第1ユーザが店舗で購入する商品の第1代金の少なくとも一部であって、前記店舗の事業者に支払われた立て替え額を、前記第1ユーザに関連付けて記憶部に記憶させる処理と、
前記第1ユーザが前記商品を購入してから所定の期限が経過した場合、前記立て替え額の少なくとも一部を前記第1ユーザから徴収する処理と、を実行する制御部を有する、情報処理装置。
(付記28)
情報処理装置に、
第1ユーザが店舗で購入する商品の第1代金の少なくとも一部であって、前記店舗の事業者に支払われた立て替え額を、前記第1ユーザに関連付けて記憶する処理と、
前記第1ユーザが前記商品を購入してから所定の期限が経過した場合、前記立て替え額の少なくとも一部を前記第1ユーザから徴収する処理と、を実行させるプログラム。
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、第1ユーザが店舗で入手する商品の第1代金の少なくとも一部であって、前記店舗の事業者に支払われた立て替え額を、前記第1ユーザに関連付けて記憶する処理と、前記第1ユーザが前記商品を入手してから所定の期限が経過した場合に、前記立て替え額の少なくとも一部を前記第1ユーザから徴収する処理と、前記第1ユーザにより前記商品が前記所定の期限内に取引サービスで出品される場合であって、前記第1ユーザにより指定される前記商品の販売利益が前記立て替え額以上である場合、前記商品を前記取引サービスで出品し、前記第1ユーザにより前記商品が前記所定の期限内に前記取引サービスで出品される場合であって、前記第1ユーザにより指定される前記販売利益が前記立て替え額未満の場合、前記商品の販売利益が前記立て替え額に満たない旨を示すメッセージを前記第1ユーザに対応付けられた第1情報処理端末に送信する処理と、を実行する。