JP2020085676A - 電流検出器 - Google Patents

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洋 龍末
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直太 神山
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Abstract

【課題】出力特性の向上と合わせて熱対策を施す技術を提供する。
【解決手段】電流センサ100は、被検出電流の導通により発生した磁界を収束させる磁性体コア106と、磁性体コア106に収束した磁界の強度に応じた検出信号を出力するホール素子110と、被検出電流の大きさに応じた検出信号を出力する信号回路を有する回路基板120と、回路基板120の導電パターンから外方へ熱を伝導して放出させるとともに、容量結合を低減させる銅板130とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種の回路方式を用いた電流検出器に関する。
例えば従来、ホール素子を適用した磁電変換形の電流検出器に関する先行技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この電流検出器は、磁性体コアに収束させた磁界をホール素子で磁電変換し、主回路電流に比例したホール電圧を増幅して取り出すことでインバータ等の制御に応用することができる。特にこの先行技術は、電流検出器の各所に存在する浮遊静電容量が出力特性に及ぼす悪影響に着目し、ホール素子や増幅器からなる回路の一部を導電性シールド板で静電的にシールドし、各所の浮遊静電容量を減少させるものとしている。
特開昭63−302371号公報
上述した先行技術の電流検出器は、その製造過程においてプリント基板とホール素子、磁性体コアをシールド板で包含し、これらをケースに装着した状態でケース内部に充填樹脂を注入し、これにカバーを装着して全ての部品を充填樹脂で封止している。充填樹脂はケース内でプリント基板や磁性体コア、シールド板等の保持ないし絶縁を図る上では有用である。
しかしながら、充填樹脂はそれ自身が高誘電体であることから、せっかくシールド板等を配置してケース外部からのノイズの影響を排除しても、ケース内部では相変わらず主回路導体やプリント基板等の電気的な構成要素間に充填樹脂による容量結合が生じることは避けられない。このような容量結合は、検出対象である一次電流の急峻な電圧変化に対する電流検出器の出力特性(いわゆるdV/dt特性)に悪影響を及ぼす。
そうかといって、充填樹脂にはケース内での部品の保持の他に増幅器やトランジスタ等の電子部品が発する熱を伝導して外部に逃がすという放熱の役割もあるため、なんらの対策をすることなく、dV/dt特性の改善だけのためにいきなり充填樹脂を廃止することは電流検出器にとって現実的でない。
そこで本発明は、出力特性の向上と合わせて熱対策を施す技術を提供するものである。
本発明は電流検出器を提供する。本発明の電流検出器は、一次導体での被検出電流の導通により発生する磁界を磁性体コアで収束させつつ、その磁界強度を検出素子により検出し、電流検出回路において磁気検出信号の増幅を行い、被検出電流の大きさに応じた電流検出信号を出力する。電流検出信号は、回路方式が磁気比例式(オープンループタイプ)であれば被検出電流の大きさに応じた電圧信号となり、クローズドループタイプの磁気平衡式であればフィードバック電流信号となり、フラックスゲートタイプの磁気平衡式であれば二次コイル電流を用いた電圧信号となる。
そして本発明の電流検出器は、dV/dt特性の改善及び放熱対策を両立させた構成として遮蔽放熱体を有する。遮蔽放熱体は、増幅器をはじめとする回路素子の負荷による発熱時、そのような熱を回路基板の外方へ伝導して放出する放熱経路を構成するとともに、それ自身の構成部材が電流検出回路と一次導体との間に生じる容量結合をも低減するものである。これにより、充填樹脂等に頼ることなく回路素子の放熱を良好に行い、かつ、dV/dt特性をも改善することができる。
回路素子からの熱伝導は、回路基板に担持される導電パターンを通じて好適に行われる。特に、負荷による発熱源とする増幅器やスイッチング素子(トランジスタ、MOSFET)等の回路素子は、通常、回路基板において電源供給パターンに接続されていることから、電源供給パターンを遮蔽放熱体による放熱経路の一部に組み込むことが効果的である。また、遮蔽放熱体を電源供給パターンと電気的にも接続することで容量結合を効果的に遮断ないし低減することができる。
回路基板を積層構造(多層基板)とした場合、その外面には導電パターン上に回路素子が実装される表面層が位置し、内部には導電パターンを埋設して担持する内層が位置する。回路基板の内層においては短絡等が起きにくいため、電源供給パターンを極力幅広に形成することができ、最大で回路基板の両側縁部に渡る領域にまで広げることができる(いわゆるベタパターン)。これにより、電源供給パターンの熱容量を可能な限り大きく確保し、放熱性を高めることができる。
また、電源供給回路が極性の異なる両電源を用いて動作する場合、内部で隣接する2つの内層にそれぞれ正極パターン及び負極パターンを担持することができる。正極パターン及び負極パターンのいずれか一方のみを遮蔽放熱体に電気的接続している場合、他方からは直接的に遮蔽放熱体へ熱伝導することは困難であるが、回路基板の内層で2つが隣接し、かつ、各パターンが極力幅広に形成されていることから、他方から一方への熱抵抗を極力小さくし、他方のパターンから一方のパターンへの熱伝導を効果的に行うことができる。
本発明の電流検出器は、各種の構成部品をケース体の内部に収容することができる。ケース体は、その内部に収容する磁性体コアや回路基板、また、被検出電流が導通する一次導体の配置に応じた形態を有するものとなる。このとき、ケース体の内面に遮蔽放熱体を密着させて配置することで、遮蔽放熱体からケース体に効果的に熱を逃がすことができる。また、ケース体は外気に触れて熱を放出することができる。
また、各種の構成部品をケース体の内部に収容する場合においても、ケース体内部を広く充填樹脂等により充填する必要はない。すなわち、充填樹脂等に頼ることなく回路素子からの効果的な放熱が可能であるため、ケース体の内部に余計な誘電体を配置する必要がない。好ましくは、遮蔽放熱体をケース体の内面に接着する程度のことは有効である。特に、熱伝導性の可塑剤等を用いれば、上記のような遮蔽放熱体からケース体への熱の放出がより促進される。
本発明によれば、出力特性の向上と合わせて熱対策を施すことができる。
一実施形態の電流センサの構成を概略的に示す分解斜視図である。 一実施形態の電流センサの構成を概略的に示す分解斜視図である。 電流センサの使用形態を示す斜視図である。 電流センサの各部と一次導体との間の容量結合について説明する図である。 ケース体の内部を示す斜視図である。 電流センサの水平断面図である。 電流センサの回路構成と銅板による放熱経路との関係を示した図である。 銅板による放熱経路と銅板からの放熱態様を示した図である。 回路基板の積層構造を層別に分解して示した平面図である。 本実施形態の電流センサの放熱性を比較例との対比により検証した結果を一覧表にして示した図である。 本実施形態の電流センサのdV/dt特性を観測した結果を示す図である。 比較例についてdV/dt特性を観測した結果を示す図である。 水冷機能付きの銅板を用いた例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の実施形態では、電流検出器の一例として磁気平衡式のクローズドループタイプを挙げているが、本発明はこれに限られるものではなく、フラックスゲートタイプ電流センサであってもよいし、ホールICタイプ電流センサであってもよい。
図1及び図2は、一実施形態の電流センサ100の構成を概略的に示す分解斜視図である。図1と図2とでは、斜視する方向が反転している。また図3は、電流センサ100の使用形態を示す斜視図である。
図1及び図2に示されているように、電流センサ100は、分割式のケース体102,104を備えており、これらケース体102,104は相互に組み合わされた状態で内部に電流センサ100の各種構成部品を収容する。構成部品としては、磁性体コア106、二次巻線108、ホール素子110、回路基板120等がある。なお、図1、図2には主要な構成要素のみを図示しており、その他の構成要素は適宜省略している。
〔磁性体コア〕
磁性体コア106は一例としてC字環形状をなしており、その一部にエアギャップ106aが形成されている。磁性体コア106は、その内側にバスバー等の一次導体BUを貫通させることで、被検出電流により発生する磁界を収束させる(磁気回路)。あるいは、一次導体BUへの被検出電流の導通により磁性体コア106に磁界が発生(収束)する。
〔検出素子〕
ホール素子110は、磁性体コア106のエアギャップ106a内に配置されている。ホール素子110は、その感磁面を磁性体コア106の断面(磁気回路断面)に対向させることで、磁性体コア106に発生(収束)する磁界の強度に応じた電圧信号(磁気検出信号)を出力する。
〔二次巻線〕
二次巻線108は、磁性体コア106の周方向の一部(エアギャップ106aの除く部分)に巻かれており、この二次巻線108はフィードバック電流が導通されることで、被検出電流の導通により発生する磁界とは逆方向(打ち消す方向)の磁界を発生させる。なお、二次巻線108の巻き方向及び巻き数Nは電流センサ100の使用条件等に合わせて適宜に設定することができる。
〔回路基板〕
回路基板120にはホール素子110の他に、増幅器(オペアンプ)やトランジスタ等をパッケージした回路素子122が実装されている。また、回路基板120はリード端子128を有しており、これらリード端子128を用いて電流センサ100全体が他の基板等に実装可能となっている。なお、回路基板120には導電パターンが形成(担持)されているが、図1、図2ではほとんどの図示を省略している。また、実際には回路素子122の他にも各種の回路素子(電子部品)が実装されているが、ここでは図示を省略している。
〔電流検出回路〕
回路基板120には、上記のホール素子110や回路素子122を含む電流検出回路が形成されている。電流検出回路は、例えばホール素子110から出力される電圧信号を増幅し、また、各種の電気的処理を行って電流検出信号を出力する。電流検出回路への電源供給や電流検出回路からの信号出力は、上記のリード端子128を通じて行われる。
〔遮蔽放熱体〕
本実施形態の電流センサ100は、特徴的な構成要素として遮蔽放熱体を備える。ここでは遮蔽放熱体の一例として銅板130を用いているが、板形状又は立体形状の銅、アルミニウム等でもよい。
このような銅板130は、磁性体コア106に合わせてのC字環形状をなしており、磁性体コア106やホール素子110を含む回路基板120とともにケース体102,104内に収容されるものとなっている。また、銅板130と磁性体コア106(二次巻線108)との間には絶縁材140が介在して収容される。絶縁材140もまた、銅板130に合わせたC字環形状に成形されている。
また、上記の銅板130は回路基板120に接続(半田付け)されるものとなっており、銅板130の一端にはそのための接続部132が形成されている。接続部132はタブ状をなして銅板130の一端から突出しており、また、その全体が折り曲げられて銅板130の表面に垂直な方向に延びている。
対する回路基板120にも接続パターン124が形成されている。接続パターン124は、接続部132を面実装することが可能な大きさ面積を有して回路基板120の表面層に担持されている。なお、これらの接続関係についてはさらに後述する。
〔ケース体〕
ケース体102,104は、上記のように互いに組み合わされた状態で内部に磁性体コア106、回路基板120、銅板130、絶縁材140等を収容する。ケース体102,104は、これらの組み合わせ状態において矩形環形状をなし、その中央にはそれぞれ矩形状に開口(貫通)した挿通孔102a,104aを有している。
ケース体102,104は、それぞれの挿通孔102a,104aを取り囲む角筒形状の内周部102c,104cを有する。一方のケース体102は、その組み合わせ状態において磁性体コア106の外側を取り囲む3面の外周部(外周壁)102bを有している。また、他方のケース体104は、その組み合わせ状態において回路基板120の外側を取り囲む外周部(外周壁)104bを有している。そしてケース体102,104は、これらの組み合わせ状態において互いに対向する外壁部102d,104dをそれぞれ有している。外壁部102d,104dは対向して一対をなし、ケース体102,104の組み合わせ状態においてそれぞれの外壁部102d,104dと内周部102c,104cとの間で磁性体コア106及び回路基板120の外側を覆うことができる。
〔使用形態〕
図3に示されているように、電流センサ100はその使用形態においてケース体102,104の挿通孔102a,104a、つまり磁性体コア106の内側にバスバー等の一次導体BUを挿通させている。なお、ケース体102,104の組み立て状態では、一方の内周部102cの内側に他方の内周部104cが挿入された状態となるため、ここでは挿通孔104aのみが視認可能となっている。また、ここでは図示していないが、ケース体102,104には、リード端子128とは別に実装用の脚部等が付属してもよい。また、一次導体BUが複数本ある使用形態であってもよい。
〔容量結合の態様〕
図4は、電流センサ100の各部と一次導体BUとの間の容量結合について説明する図である。ここでは概念的に、一次導体BUと二次巻線108(インダクタンス)、回路基板120、回路素子122等が寄生容量(浮遊容量)Csによって容量結合され得ることが示されている。なお、図4中(A)及び(B)では一部のみが示されているが、寄生容量Csは各種の位置や方向において多様に発生し得る。
〔遮蔽放熱体による低減〕
図4中(A):図3の使用形態からケース体104の図示を省略した電流センサ100の斜視図である。この斜視方向では磁性体コア106及び二次巻線108の背後に隠れて見えないが、ケース体102の内面に密着して銅板130が配置されていることにより、特にケース体102の外壁部102dを介した容量結合の多くが低減(遮断でもよい。以下同じ。)されている。なお、ケース体104の内面にも同様の銅板を配置することで、さらに多くの容量結合を低減させることができる。
図4中(B):電流センサ100の縦断面図である。ここでは、図3の使用形態における上下方向を縦方向としている。この断面視によれば、銅板130による容量結合の低減がより明らかとなる。なお、概念上は図示しているが、銅板130を貫通するような位置の寄生容量Csはほとんど存在しなくなると考えてもよい。
〔内周部への適用〕
図5は、ケース体102の内部を示す斜視図である。ここでは、銅板130の配置をさらに拡張した別例を示している。
すなわち、先の一例では銅板130を外壁部102dの内面領域のみに配置していたが、銅板130に対して拡張部134,136を追加してもよい。これら拡張部134,136は、内周部102cの内面に密着するようにして配置されており、このうち対向一対の拡張部134は、それぞれ銅板130のC字環形状の各内周縁から折れ曲がるようにして突出し、対応する位置の内周部102cの内面に沿って挿通孔102aと同方向に延びている。また、他の拡張部136は、銅板130の他の内周縁から折れ曲がるようにして突出し、対応する位置の内周部102cの内面に沿って挿通孔102aの同方向に延びている。
図5の一例によれば、一次導体BUを取り巻くようにして拡張部134,136が配置されるため、さらに多くの容量結合を低減させることができる。
〔充填/接着態様〕
図6は、ケース体102,104内部における充填ないし接着の態様を示す電流センサ100の水平断面図である。図6中(A)が水平断面視した底面図に相当し、図6中(B)がその斜視図に相当する。また、図6中(B)では二次巻線108の図示を省略している。
図6に示されているように、本実施形態ではケース体102,104の内部は全体的に封止樹脂等で充填されておらず、外壁部102dの内面から銅板130が埋まる程度の厚み分だけ可塑剤150が充填されている。なお、可塑剤150は熱伝導性を有するものとし、一般的な充填材ではなく接着剤とすることもできる。接着剤としての可塑剤150は、厚みをさらに薄くして銅板130と外壁部102dの内面との間に介在するだけでもよい。
いずれにしても、本実施形態では余計な誘電体をケース体102,104内に配置する必要がなく、さらに容量結合の発生を抑えることができる。
〔放熱経路〕
図7は、電流センサ100の回路構成と銅板130による放熱経路との関係を示した図である。ここでは、回路基板120に形成されている電流検出回路の構成が回路図で示されている。
電流検出回路は、正極性の電源+Vcc及び負極性の電源−Vccを電源とする(両電源)。このため、ホール素子110や増幅器(オペアンプ)IC1、トランジスタQ1,Q2を有する回路素子122は、両電源の中点で+Vcc及び−Vccに接続されている。ここでは概念的に示しているが、+Vccの電源供給パターン125及び−Vccの電源供給パターン126は、回路基板120の内層において幅広の面積を有した導電パターン(いわゆるベタパターン)として形成されている。そして上記の銅板130は、ベタパターンとしての+Vcc電源供給パターン125に対して半田付けされている。
〔発熱源〕
回路基板120(電流検出回路)の構成において、増幅器IC1やトランジスタQ1,Q2は大きな発熱源となる。これらの回路素子122は、その負荷による発熱量が特に多いため、いかにして放熱するかが重要となる。
そこで本実施形態では、これら増幅器IC1やトランジスタQ1,Q2等の回路素子122に接続されている電源供給パターン125,126をいずれも幅広のベタパターンとして熱容量を大きく確保している。これにより、回路基板120内では回路素子122の発する熱を効率的に各電源供給パターン125,126へと伝導させることができる。
また、実際の構成において、2つの電源供給パターン125,126は回路基板120の内層において隣接している。このため、2つの電源供給パターン125,126間の熱抵抗を可能な限り小さくすることができ、図中に白抜き矢印で示したように、一方の電源供給パターン126から他方の電源供給パターン125への熱伝導を効率的に行うことができる。
そして、+Vccの電源供給パターン125に集まってきた熱はさらに銅板130へと伝導していき、図中白抜き矢印で示すように、銅板130全体に熱を広く行きわたらせることができる。
〔放熱態様〕
図8は、銅板130による放熱経路と銅板130からの放熱態様を示した図である。
図8中(A):ここでは、銅板130を正面視で示している。上記のように、回路素子122から発せられた熱は回路基板120の内層において2つの電源供給パターン125,126で吸収され、また、−Vccの電源供給パターン126で吸収した熱は内層において+Vccの電源供給パターン125に伝導する。そして、+Vccの電源供給パターン125に集まってきた熱は回路基板120の表面層において接続パターン124に伝導し、そこから銅板130へと伝導していく。なお、内層の電源供給パターン125と表面層の接続パターン124とはビアホール等で接続されている。
図8中(B):ここでは銅板130を斜視図で示している。銅板130に広く行きわたるように伝導した熱は、最終的に銅板130から放出されることになる。これには、ケース体102,104への伝導、そしてケース体102,104の外面に触れる空気への放熱も含まれる。
〔積層構造〕
図9は、回路基板120の積層構造を層別に分解して示した平面図である。図9中(A)及び(D)がそれぞれ表面層を示し、図9中(B)及び(C)がそれぞれ内層を示している。なお、図9中(D)については、図9中(A)〜(C)と平面視の方向が反転していることに注意されたい。
〔表面層〕
図9中(A):銅板130が接続されない側の表面層120aである。ここでは具体的なパターン形状を二点鎖線により省略して示しているが、実際には電流検出回路の構成に応じた配線パターンが担持されている。
〔内層〕
図9中(B):先の表面層120aに隣接して積層される内層120bである。この内層120bには、例えば−Vccの電源供給パターン126が担持されており、そのパターン形状は、回路基板120の両側縁部に渡る領域にまで広がった幅広形状である。なお、部分的に斬りかかれている箇所には、図示しない他の導電パターンやスルーホール等が担持されている。
〔内層〕
図9中(C):先の内層120bに隣接して積層される内層120cである。この内層120cには、例えば+Vccの電源供給パターン125が担持されており、そのパターン形状は、やはり回路基板120の両側縁部に渡る領域にまで広がった幅広形状である。同様に、部分的に斬りかかれている箇所には、図示しない他の導電パターンやスルーホール等が担持されている。白抜き矢印で示されているように、内層120bの電源供給パターン126から内層120cの電源供給パターン125への熱伝導が行われる。
〔表面層〕
図9中(D):銅板130が接続される側の表面層120dである。ここでも具体的なパターン形状を二点鎖線により省略して示しているが、実際には電流検出回路の構成に応じた配線パターンが担持されている。そして、この表面層120dには、上記の接続パターン124が担持されており、この接続パターン124に銅板130が半田付けされている。そして、白抜き矢印で示されているように、内層120cの電源供給パターン125から表面層120dの接続パターン124への熱伝導がビアホール等の高熱伝導体を通じて行われ、接続パターン124から銅板130へと熱伝導が行われる。
〔放熱性の検証〕
図10は、本実施形態の電流センサ100の放熱性を比較例との対比により検証した結果を一覧表にして示した図である。図中の「本実施形態」は銅板130を有する試料のことであり、「比較例」は銅板130を有していない試料のことである。図10の表中、左端カラムには、回路素子122の例としてFET1〜FET4及び増幅器IC1を検証対象物(熱観測点)として示した。また、右側2本のカラムは、検査対象物別に測定した本実施形態と比較例それぞれの上昇温度を示した。
図10の一覧表から以下の事項が明らかである。
すなわち、本実施形態では、比較例に対して全ての検証対象物(熱観測点)で上昇温度ΔTの低減効果が見られる。これは、回路素子122の熱が効果的に他所へ逃がされていることを意味しており、本実施形態の電流センサ100による放熱性能の高さを証明するものと言える。特に、FET1では本実施形態と比較例とで20℃以上の差があることからも、本実施形態の放熱性能の高さがいかに優位であるかが分かる。
〔dV/dt特性の検証〕
図11は、本実施形態の電流センサ100のdV/dt特性を観測した結果を示す図であり、図12は、比較例についてdV/dt特性を観測した結果を示す図である。これら2つの観測結果の対比により、本実施形態のdV/dt特性の改善効果がより明らかとなる。
〔本実施形態〕
図11中(A):本実施形態に対する被検出電流の電圧波形である。dV/dt特性の観測のため、ある時刻t1でステップ状に電圧低下する波形を印加し、時刻t2でステップ状に電圧上昇する波形を印加した。
図11中(B):印加波形に対する出力波形の観測結果である。印加波形がステップ状に高下した時刻t1及び時刻t2において、それぞれある程度の出力波形の変化(誤動作)が見られた。これらの出力波形の最大の誤動作電圧Vpp1は、例えば250mV程度であった。
〔比較例〕
図12中(A):比較例に対する被検出電流の電圧波形であるが、条件を同じにするため、本実施形態と同じ電圧波形を印加した。また、図12中の時刻t10及び時刻t20は、それぞれ図11中の時刻t1及び時刻t2に対応する。
図12中(B):比較例についての印加波形に対する出力波形の観測結果である。比較例では、印加波形がステップ状に高下した時刻t10及び時刻t20において、それぞれ極端な出力波形の変化(誤動作)が見られた。これらの出力波形の最大の誤動作電圧Vpp2は、例えば330mV程度であった。
図11及び図12の観測結果から以下のことが明らかである。
すなわち、本実施形態では、比較例の場合よりも同条件におけるdV/dt特性が大きく改善されている。これは、銅板130によって一次導体BUと電流センサ100の各種構成要素との間の容量結合が低減されたことによる顕著な効果を意味するものである。
〔効果のまとめ〕
また本発明の発明者等は、本実施形態による放熱性及びdV/dt特性の改善効果に関して以下のような知見を得ている。
(1)例えば図7に示されているように、銅板130が回路基板120の+Vcc電源供給パターン125と接続されることによる効果は次の通りである。
「放熱性」:放熱が必要な増幅器IC1やトランジスタQ1,Q2は、回路基板120においてVcc電源供給パターン125,126と接続されているため、これら電源供給パターン125,126を放熱することが、最も効果的である。
「dV/dt特性」:印加波形の急峻な変化によるノイズは、銅板130を通じて+Vccの電源供給パターン125で受けることになる。この場合、電流検出回路としてはコモンモードでノイズを受けることとなり、コモンモードノイズは増幅器IC1(オペアンプ)のCMRRで除去されるため、上記のようにdV/dt特性の改善が顕著となる。
(2)例えば図5に示されているように、銅板130がケース体102等の内面に沿った態様で配置されることによる効果は以下である。
「放熱性」:ケース体102,104の表面から外気への放熱が最も有効な点に鑑みると、銅板130がケース体102等の内面に沿った形での配置が最も放熱性にとって効果的である。
「dV/dt特性」:一次導体BUと接近しているケース体102,104の表面からdV/dtノイズが侵入するため、その入口でノイズをシールドすることができる点で優位である。
(3)例えば図6に示されているように、ケース体102,104内で銅板130を可塑剤150により充填することによる効果は次の通りである。
「放熱性」:可塑剤150は従来一般的な充填剤ではなく、接着剤や放熱剤など、熱伝導率が高い材料であればなんでもよい。また、回路基板120は放熱のために充填・接着しなくてもよい。したがって、余計な寄生容量の発生そのものを抑えることができる。また、導電パターン(電源供給パターン125)と銅板130の両者を電気的に接続する半田は電気伝導率が高く、熱伝導率も高い。したがって十分に広い面積を有する銅板130のみを可塑剤150により充填することで、回路基板120についても高い放熱効果が得られる。
「dV/dt特性」:回路基板120の電流検出回路へ侵入するdV/dtノイズはノーマルモードとなり、誤動作が大きくなるが、本実施形態では回路基板120を充填する必要がないことで、電流検出回路と一次導体BU間の寄生容量が低減し、dV/dt特性が特に大きく向上される。
(4)例えば図9に示されているように、回路基板120を積層構造(多層基板)とすることによる「放熱性」効果は次の通りである。
すなわち、電源には両電源(例えば+15V,−15V)があり、+Vcc側、−Vcc側にそれぞれトランジスタQ1,Q2がある。銅板130を+Vccの電源供給パターン125だけに接続した場合、−Vcc側の電源供給パターン126の放熱効果はあまり得られないが、回路基板120の内層でそれぞれ+Vccの電源供給パターン125と−Vccの電源供給パターン126を幅広のベタパターンにすることで、両者間の熱抵抗を低くし、−Vccの電源供給パターン126からの放熱効果をも同時に高めることができる。
〔水冷機能付銅板〕
図13は、水冷機能付きの銅板230を用いた例を示す図である。
図13中(A):ここでは、銅板230を水冷機能付きのものとする。水冷機能付きの銅板230は、例えば一方の面に冷却水袋WBが設けられており、この内部に冷却水が充満(又は循環)している。
図13中(B):水冷機能付きの銅板230を用いる場合、冷却水袋WBの面をケース体102の内側に配置することで、二次巻線108等との絶縁が可能となる。この場合、絶縁材140は不要となる。
なお、絶縁材140を用いて冷却水袋WBを反対側の面に配置してもよいし、銅板230の両面に配置してもよい。いずれにしても、水冷機能付きの銅板230を用いることで、さらに放熱性を高めることができる。
本発明は、上述した一実施形態に制約されることなく、種種に変形して実施することができる。
一実施形態では、銅板130の形状をC字環形状としているが、銅板130の形状は適宜に変形可能である。また、回路基板120の積層は4層以外であってもよいし、電源供給パターン125,126が表面層に担持されていてもよい。
その他、実施形態等において図示とともに挙げた構造はあくまで好ましい一例であり、基本的な構造に各種の要素を付加し、あるいは一部を置換しても本発明を好適に実施可能であることはいうまでもない。
100 電流センサ
102,104 ケース体
110 ホール素子
120 回路基板
122 回路素子
124 接続パターン
125,126 電源供給パターン
130 銅板
150 可塑剤

Claims (7)

  1. 一次導体での被検出電流の導通により発生する磁界を収束させる磁性体コアと、
    前記磁性体コアに収束した磁界の強度に応じた磁気検出信号を出力する検出素子と、
    少なくとも前記磁気検出信号の増幅を行って被検出電流の大きさに応じた電流検出信号を出力する電流検出回路と、
    前記電流検出回路を構成する導電パターン及び回路素子を担持する回路基板と、
    前記回路素子の発熱時に前記導電パターンから前記回路基板の外方へ熱を伝導して放出させる放熱経路を構成するとともに、当該放熱経路の構成部材が前記電流検出回路と前記一次導体との間に生じる容量結合を低減する遮蔽部材となる遮蔽放熱体と
    を備えた電流検出器。
  2. 請求項1に記載の電流検出器において、
    前記回路基板は、
    前記導電パターンとして前記電流検出回路に電源電圧を供給する電源供給パターンを含み、
    前記遮蔽放熱体は、
    前記回路基板上で前記電源供給パターンと電気的に接続された状態で前記回路基板の外方に延びていることを特徴とする電流検出器。
  3. 請求項1又は2に記載の電流検出器において、
    前記回路基板は、
    外面に形成された前記導電パターンに前記回路素子が実装される表面層と、内部に前記導電パターンを埋設して担持する内層とを含み、前記内層に担持される前記導電パターンが前記電流検出回路に電源電圧を供給する電源供給パターンとして前記回路基板の両側縁部に渡る領域に広がって延びており、
    前記遮蔽放熱体は、
    前記電源供給パターンから前記回路基板の外方へ熱を伝導して放出させていることを特徴とする電流検出器。
  4. 請求項3に記載の電流検出器において、
    前記回路基板は、
    正極性の電源電圧を供給する正極パターンを前記電源供給パターンとして有する第1の内層と、負極性の電源電圧を供給する負極パターンを前記電源供給パターンとして有する第2の内層とを含み、前記第1の内層と前記第2の内層とを隣接した積層とすることで前記正極パターンと前記負極パターンとの間の熱抵抗を低減していることを特徴とする電流検出器。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の電流検出器において、
    前記磁性体コアが前記一次導体の周囲を取り巻いて配置される環形状をなしており、当該環状をなす前記磁性体コアとともに前記検出素子及び前記電流検出回路を含む前記回路基板を内部に収容する環形状のケース体をさらに備え、
    前記ケース体は、
    内部に収容した前記磁性体コア及び前記回路基板の外側を取り囲む外周部と、
    前記磁性体コアの内側で前記一次導体を挿通可能な開口を取り囲む内周部と、
    前記一次導体の挿通方向に対向して一対をなし、前記外周部と前記内周部との間で前記磁性体コア及び前記回路基板の外側を覆う外壁部とを含み、
    前記遮蔽放熱体は、
    前記内周部又は前記外壁部の少なくとも一方の内面に密着した状態で配置されていることを特徴とする電流検出器。
  6. 請求項5に記載の電流検出器において、
    前記遮蔽放熱体は、
    熱伝導性の可塑剤により前記ケース体の内面に接着されていることを特徴とする電流検出器。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の電流検出器において、
    前記遮蔽放熱体は、
    水冷機能付きの銅板を有することを特徴とする電流検出器。
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