JP2020084446A - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作工具によるアンロック状態からロック状態への切替えが可能で、かつ、ロック状態への切替え後におけるハウジング内への雨水や埃等の進入を抑制可能な車両用ドアロック装置を提供する。
【解決手段】車両用ドアロック装置1は、ベース部110と、切替え機構200と、電動機構230と、ハウジング240と、閉塞部材31と、を備える。ベース部110には、操作工具を挿通させることが可能な開口112hが設けられている。閉塞部材31は、開口112hを通じてハウジング240外からハウジング240内へ操作工具を挿入する操作、および、前記操作によってハウジング240内に挿入された操作工具により切替え機構200をアンロック状態からロック状態へ切替える操作を許容し、操作工具の開口112hへの非挿通時に開口112hを閉塞する。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両用ドアロック装置に関する。
従来、車両用ドアをロック状態とアンロック状態との間で電気的に切替え可能な車両用ドアロック装置が知られている。たとえば、特開2009−13639号公報(以下、「特許文献1」という。)には、ベース部材と、施解錠レバーと、電気駆動源と、を備える自動車用ドアラッチ装置が開示されている。
ベース部材は、ストライカと係合することによって車両用ドアを閉鎖状態に保持するラッチを回動可能に支持している。施解錠レバーは、施錠位置と解錠位置との間で回動可能なレバーである。施錠位置は、車両用ドアに設けられたドア操作ハンドルのドア開放操作時におけるラッチとストライカとの係合の解除(車両用ドアの開放)を禁止する位置である。解錠位置は、ドア操作ハンドルのドア開放操作時におけるラッチとストライカとの係合の解除を許容する位置である。電気駆動源は、施解錠レバーを施錠位置から解錠位置に、およびその逆に切り替える。
この特許文献1に記載の自動車用ドアラッチ装置は、キーシリンダが設けられていない車両用ドアに取付けられた場合において、電気系統の故障時(バッテリー上がりのとき等)においても、車両用ドアをアンロック状態からロック状態に切り替えることが可能に構成されている。具体的に、ベース部材には、ストライカ進入溝が形成されており、そのストライカ進入溝には、車両の前後方向へ貫通する開口部が設けられている。開口部は、車両用ドアが開いているときに外部に露出する位置に設けられており、キーを挿入可能な大きさに形成されている。この開口部は、当該開口部を通じて自動車用ドアラッチ装置内に挿入されたキーによって施解錠レバーを解錠位置から施錠位置に切替え可能な位置に設けられている。また、施解錠レバーの上端部には、開口部を閉塞可能な蓋部が設けられている。この蓋部は、施解錠レバーが解錠位置にあるときに、ベース部材のうち開口部の周縁部に当接することによって開口部を閉塞し、施解錠レバーが施錠位置にあるときに、開口部の周縁部から離間することによって開口部を開放する。
特開2009−13639号公報
特許文献1に記載される自動車用ドアラッチ装置は、施解錠レバーが解錠位置にあるときは、蓋部によって開口部が閉塞されているため、開口部を通じて雨水や埃等が装置内に進入することが防止されるものの、施解錠レバーが施錠位置にあるときは、蓋部がベース部材から離間し、開口部が開放された状態に維持されるため、装置内に雨水や埃等が浸入するおそれがある。
本発明の目的は、操作工具によるアンロック状態からロック状態への切替えが可能で、かつ、ロック状態への切替え後におけるハウジング内への雨水や埃等の進入を抑制可能な車両用ドアロック装置を提供することである。
この発明に従った車両用ドアロック装置は、ストライカと係合することによって車両用ドアを閉鎖状態に保持するラッチを回動可能に支持するベース部と、前記車両用ドアに設けられたドア操作ハンドルのドア開放操作時における前記ラッチと前記ストライカとの係合の解除を禁止するロック状態と、前記ドア操作ハンドルの前記ドア開放操作時における前記ラッチと前記ストライカとの係合の解除を許容するアンロック状態と、に切り替える切替え機構と、前記切替え機構を前記ロック状態と前記アンロック状態との間で電気的に切替え可能な電動機構と、前記切替え機構および前記電動機構を収容しており、前記ベース部に接続されたハウジングと、前記ハウジング内に配置された閉塞部材と、を備える。前記ベース部のうち前記切替え機構と対向する部位には、前記ベース部外から前記ハウジング内に向けて操作工具を挿通させることが可能な開口が設けられている。前記閉塞部材は、前記開口を通じて前記ハウジング外から前記ハウジング内へ前記操作工具を挿入する操作、および、前記操作によって前記ハウジング内に挿入された前記操作工具により前記切替え機構を前記アンロック状態から前記ロック状態へ切替える操作を許容し、前記操作工具の前記開口への非挿通時に前記開口を閉塞する。
本車両用ドアロック装置は、閉塞部材を備えており、この閉塞部材は、開口を通じてハウジング外からハウジング内に操作工具(キー等)を挿入する挿入操作と、その挿入された操作工具によって切替え機構をアンロック状態からロック状態に切り替える切替え操作と、を許容する一方、操作工具が開口に挿通されていないときに開口を閉塞する。よって、電動機構を作動させる電気系統が故障した場合(バッテリー上がりの場合等)に、操作工具によって開口を通じて切替え機構をロック状態に切り替えることが可能で、かつ、切替え機構のロック状態への切替え後、開口から操作工具を引き抜くことにより、閉塞部材が開口を閉塞するため、ハウジング内への雨水や埃等の進入が抑制される。
また、前記閉塞部材は、ゴムからなりかつ前記開口を閉塞する閉塞部を有し、前記閉塞部には、前記操作工具の挿通を許容するスリットが形成されていてもよい。
この態様では、ハウジング内への雨水や埃等の進入が有効に抑制される。
また、前記閉塞部は、前記スリットを挟む位置に設けられた一対の案内面を有していてもよい。この場合において、前記一対の案内面は、前記ハウジング外から前記ハウジング内に向かうにしたがって互いに近づく形状を有することが好ましい。
このようにすれば、操作工具の挿入操作時に、一対の案内面によって操作工具の先端がスリットに向けて案内されるため、操作工具の開口への挿入操作が容易になる。
また、前記ベース部は、前記閉塞部が前記開口を閉塞する位置で前記閉塞部材を保持する保持部を有することが好ましい。
このようにすれば、ベース部に対する閉塞部材の組付けが容易になる。
また、前記車両用ドアロック装置において、前記ハウジングの内側から前記ベース部に接続されており、前記ラッチを前記ベース部に固定するサブベースをさらに備えていてもよい。この場合において、前記サブベースは、前記閉塞部材を前記ベース部に押し付ける押付け部を有することが好ましい。
このようにすれば、ラッチをベース部に固定するサブベースが閉塞部材をベース部に押付ける機能をも有するため、閉塞部材をベース部に押し付けるための専用の部材が設けられる場合に比べて構造が簡素化する。
また、前記閉塞部材は、前記開口を閉塞する形状を有する閉塞部と、前記閉塞部に接続された回転軸部と、を有していてもよい。この場合において、前記ベース部は、前記回転軸部を保持する軸保持部を有し、前記軸保持部は、前記操作工具の前記開口への非挿通時に前記閉塞部が自重で前記開口を閉塞する姿勢と、前記開口を通じて前記ハウジング外から前記ハウジング内に向かって前記操作工具によって前記閉塞部を押圧した際に前記閉塞部が開口を開放する姿勢と、の間で前記閉塞部が前記回転軸部周りに回転するのを許容するように前記回転軸部を保持することが好ましい。
この態様においても、ハウジング内への雨水や埃等の進入が有効に抑制される。
あるいは、前記車両用ドアロック装置において、前記ハウジング内に配置された付勢部材をさらに備え、前記閉塞部材は、前記開口を閉塞する形状を有する閉塞部と、前記閉塞部に接続された被支持部と、を有していてもよい。この場合において、前記ハウジングは、前記被支持部を支持する支持軸部を有し、前記支持軸部は、前記操作工具の前記開口への非挿通時に前記閉塞部が前記開口を閉塞する姿勢と、前記開口を通じて前記ハウジング外から前記ハウジング内に向かって前記操作工具によって前記閉塞部を押圧した際に前記閉塞部が開口を開放する姿勢と、の間で前記閉塞部が前記支持軸部周りに回転するのを許容するように前記被支持部を支持しており、前記付勢部材は、前記閉塞部を前記ベース部に向けて付勢していることが好ましい。
この態様では、操作工具の開口への非挿通時に付勢部材によって閉塞部がベース部に押し付けられるため、ハウジング内への雨水や埃等の進入がより確実に抑制される。
また、前記支持軸部は、前記切替え機構を回動可能に支持し、かつ、前記付勢部材が前記閉塞部を前記ベース部に向けて付勢する状態で前記付勢部材を支持していることが好ましい。
このようにすれば、切替え機構、付勢部材及び閉塞部材の全てが共通の支持軸部に支持されるため、それぞれを支持するための専用の部位が設けられる場合に比べて構造が簡素化する。
また、前記ベース部は、前記ストライカの進入を許容する溝部を有しており、前記開口は、前記溝部に形成されていてもよい。この場合において、前記ストライカに対して前記ラッチが係合する方向と平行なラッチ係合方向における前記開口の寸法は、前記操作工具の挿入方向および前記ラッチ係合方向の双方と直交する方向における前記開口の寸法よりも大きいことが好ましい。
このようにすれば、車両用ドアに設けられたキーシリンダに挿入して車両用ドアの施錠および解錠を行うためのキーが操作工具として用いられる場合に、キーの幅方向が開口の長手方向と平行となる姿勢で開口を通じてハウジング内にキーを挿入することにより、キーの持ち手部分も溝部内に挿入することが可能となるため、切替え機構を切り替えるための操作ストロークが確保される。
以上に説明したように、この発明によれば、操作工具によるアンロック状態からロック状態への切替えが可能で、かつ、ロック状態への切替え後におけるハウジング内への雨水や埃等の進入を抑制可能な車両用ドアロック装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態の車両用ドアロック装置の斜視図である。 図1に示される車両用ドアロック装置のラッチユニットおよび閉塞部材の正面図である。 図2に示されるラッチユニットおよび閉塞部材の背面図である。 ベース部、リフトレバーおよびラチェットの背面図である。 閉塞部材の斜視図である。 閉塞部材の背面図である。 閉塞部材の底面図である。 図3に示されるVIII−VIII線での断面図である。 図3に示されるIX−IX線での断面図である。 ベース部への閉塞部材の組付け後の状態を示す背面図である。 切替え機構がアンロック状態でかつ操作工具の挿入前における、図2に示されるXI−XI線での断面図である。 操作工具による切替え機構のアンロック状態からロック状態への切替え後の状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の車両用ドアロック装置の斜視図である。 図13に示される車両用ドアロック装置のラッチユニットおよび閉塞部材の背面図である。 図14に示されるXV−XV線での断面図である。 閉塞部材の斜視図である。 切替え機構がアンロック状態でかつ操作工具の挿入前の状態を示す断面図である。 操作工具による切替え機構のアンロック状態からロック状態への切替え後の状態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態の車両用ドアロック装置の斜視図である。 図19に示される車両用ドアロック装置のラッチユニットおよび閉塞部材の正面図である。 閉塞部材の斜視図である。 図20に示されるXXII−XXII線での断面図である。 図20に示されるXXIII−XXIII線での断面図である。 操作工具による切替え機構のアンロック状態からロック状態への切替え後の状態を示す断面図である。 図24に示す状態から操作工具を引き抜いた後の状態を示す断面図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(第1実施形態)
図1〜図12を参照しながら、本発明の第1実施形態の車両用ドアロック装置1について説明する。図1は、本発明の第1実施形態の車両用ドアロック装置の斜視図である。車両用ドアロック装置1は、車両用ドア(例えば、キーシリンダが設けられていないサイドドア)のドアアウタパネルとドアインナパネルとによって区画される領域に組み付けられる。図1に示されるように、車両用ドアロック装置1は、ラッチユニット10と、アクチュエータユニット20と、閉塞部材31と、を有している。
図2は、図1に示される車両用ドアロック装置のラッチユニットおよび閉塞部材の正面図である。図3は、図2に示されるラッチユニットおよび閉塞部材の背面図である。図4は、ベース部、リフトレバーおよびラチェットの背面図である。
ラッチユニット10は、ラッチ100を含むユニットであり、アクチュエータユニット20に着脱可能に構成されている。図1〜図3に示されるように、ラッチユニット10は、ラッチ100と、ベース部110と、正面プレート120と、サブベース130と、リフトレバー140と、ラチェット150と、を有している。
ラッチ100は、車両に設けられたストライカ(図示略)と係合することによって車両用ドアを閉鎖状態に保持する。
ベース部110は、ラッチ100、リフトレバー140およびラチェット150を回動可能に支持する部材である。ベース部110は、合成樹脂からなる。ベース部110は、ラッチ100とストライカとが係合した状態(車両用ドアが閉鎖された状態)と、ラッチ100とストライカとの係合が解除された状態(車両用ドアの開放を許容する状態)と、の間でラッチ100が回動可能となるように当該ラッチ100を支持している。
ベース部110は、ストライカの進入を許容する溝部112を有している。溝部112は、ラッチ100の軸と直交する方向に沿って、ベース部110の一方(図2における左側)の側部から他方(図2における右側)の側部に向かって延びる形状を有している。ベース部110は、ラッチ100の一部が溝部112内に位置するようにラッチ100を支持している。
溝部112には、ラッチ100の回転軸と平行な方向(図2における紙面奥行き方向)に操作工具Kを挿通させることが可能な開口112hが設けられている。なお、操作工具Kとして、車両用ドアに設けられたキーシリンダに挿入して当該車両用ドアの施錠および解錠を行うためのキー等が挙げられる。
図4に示されるように、ストライカに対してラッチ100が係合する方向(図2における左方向)と平行なラッチ係合方向における開口112hの寸法Wは、操作工具Kの挿入方向(図2における紙面奥行き方向)およびラッチ係合方向の双方と直交する直交方向(図2における上下方向)における開口112hの寸法Hよりも大きい。
本実施形態では、図4に示されるように、ベース部110は、閉塞部材31を保持する保持部114を有している。図9は、図3に示されるIX−IX線での断面図である。図4および図9に示されるように、保持部114は、溝部112の背面112aから操作工具Kの挿通方向と平行な方向に突出する形状を有している。保持部114は、閉塞部材31が開口112hを閉塞する位置で閉塞部材31を保持している。
リフトレバー140およびラチェット150は、ベース部110に支持されている。リフトレバー140およびラチェット150は、ラッチ100とストライカとの係合状態を維持および解除するための部材である。具体的に、車両用ドアに設けられたドア操作ハンドルのドア開放操作が行われると、オープンレバー(図示略)およびオープンリンク(図示略)を介してリフトレバー140が押し上げられ、それによりラチェット150が回動する。これにより、ラッチ100とラチェット150との係合が解除されることでラッチ100が回動するため、ラッチ100とストライカとの係合が解除される(車両用ドアが開放される)。
正面プレート120は、図2に示されるように、ラッチ100の回動軸と平行な方向における一方側(図2における紙面奥行き方向の手前側)からベース部110に接続されている。正面プレート120は、金属からなる。正面プレート120は、ラッチ100の回動軸およびラチェット150の回動軸を覆う形状を有している。ラッチ100の回動軸およびラチェット150の回動軸は、正面プレート120にかしめ固定されている。これにより、正面プレート120は、ラッチ100およびラチェット150をベース部110に固定している。
正面プレート120は、ストライカの進入を許容するプレート溝部122を有している。プレート溝部122は、ラッチ100の回動軸と平行な方向にベース部110の溝部112と重なる位置に設けられている。
サブベース130は、図3に示されるように、ラッチ100の回動軸と平行な方向における他方側(図3における紙面奥行き方向の手前側)からベース部110に接続されている。サブベース130は、金属からなる。サブベース130は、ラッチ100の回動軸およびリフトレバー140の回動軸を覆う形状を有している。ラッチ100の回動軸およびリフトレバー140の回動軸は、サブベース130にかしめ固定されている。これにより、サブベース130は、ラッチ100およびリフトレバー140をベース部110に固定している。
本実施形態では、図3に示されるように、サブベース130は、閉塞部材31をベース部110に押し付ける押付け部132を有している。押付け部132の形状については後述する。
アクチュエータユニット20は、車両用ドアがロックされた(車両用ドアの開放が禁止された)ロック状態と車両用ドアがロックされていない(車両用ドアの開放が許容された)アンロック状態とに電気的に切替え可能な電動機構230(図1を参照)を含むユニットであり、ラッチユニット10を接続可能に構成されている。図1に示されるように、アクチュエータユニット20は、切替え機構200と、電動機構230と、ハウジング240と、を有している。
ハウジング240は、切替え機構200および電動機構230を収容している。ハウジング240は、ベース部110を接続可能に構成されている。ハウジング240には、切替え機構200および電動機構230の他、オープンリンク、オープンレバー(インサイドオープンレバーおよびアウトサイドオープンレバー)などが収容されている。
切替え機構200は、車両用ドアに設けられたドア操作ハンドルのドア開放操作時におけるラッチ100とストライカとの係合の解除(車両用ドアの開放)を禁止するロック状態と、ドア操作ハンドルのドア開放操作時におけるラッチ100とストライカとの係合の解除を許容するアンロック状態と、に切り替える機構である。切替え機構200は、ハウジング240に収容されている。本実施形態では、切替え機構200は、アクティブレバー210と、コントロールレバー220と、を有している。
アクティブレバー210は、オープンリンクを第1位置(オープンリンクがリフトレバー140を押し上げ可能な位置)に位置させるアンロック位置(図11に示される位置)と、オープンリンクを第2位置(オープンリンクがリフトレバー140を押し上げ不能な位置)に位置させるロック位置(図12において実線で示される位置)と、の間でハウジング240に設けられた支持軸周りに回動するようにハウジング240に保持されている。アクティブレバー210がアンロック位置に位置しているとき、切替え機構200は前記アンロック状態であり、アクティブレバー210がロック位置に位置しているとき、切替え機構200は前記ロック状態である。なお、ハウジング240内には、アクティブレバー210をアンロック位置およびロック位置のいずれかに択一的に保持する節度スプリング(図示略)が配置されている。
アクティブレバー210は、第1レバー212と、第1レバー212に接続された第2レバー214と、を有している。第1レバー212は、前記支持軸周りに回動するようにハウジング240に保持されている。第1レバー212は、コントロールレバー220の端部を受ける受け部213を有している。第2レバー214は、第1レバー212が前記支持軸周りに回動する方向と反対方向に前記支持軸周りに回動するようにハウジング240に保持されている。第2レバー214は、前記節度スプリングによってその位置が保持されている。
コントロールレバー220は、アクティブレバー210とともに回動するようにハウジング240に保持されている。コントロールレバー220は、回動中心部222と、係合端部224と、連結部226と、被押圧部228と、を有している。
回動中心部222は、ハウジング240に設けられた支持軸部に回動可能に支持される部位である。係合端部224は、受け部213と係合する部位である。連結部226は、回動中心部222と係合端部224とを連結する部位である。コントロールレバー220が回動中心部222周りに回動することにより、係合端部224が第1レバー212を回動させる。このようにして、アクティブレバー210がアンロック位置とロック位置との間で回動する。
被押圧部228は、連結部226に接続されている。被押圧部228は、連結部226のうち操作工具Kの挿通方向に開口112hと対向する部位から開口112hに向けて突出する形状を有している。被押圧部228は、前記直交方向(図2における上下方向)に延びる形状を有している。被押圧部228の上端部は、開口112hの上端部よりも上方に位置しており、被押圧部228の下端部は、開口112hの下端部よりも下方に位置している。
電動機構230は、切替え機構200をロック状態とアンロック状態との間で電気的に切替え可能な機構である。電動機構230は、ハウジング240に収容されている。電動機構230は、切替え機構200がアンロック状態であるときに遠隔操作器(キー等)から切替え機構200をロック状態とするロック信号を受信すると、切替え機構200をロック状態に切り替える。逆に、電動機構230は、切替え機構200がロック状態であるときに遠隔操作器から切替え機構200をアンロック状態とするアンロック信号を受信すると、切替え機構200をアンロック状態に切り替える。
本実施形態では、電動機構230は、ロック信号またはアンロック信号の受信により駆動するモータ(図示略)と、モータの駆動軸に接続されたウォーム(図示略)と、ウォームと噛合するウォームホイール(図示略)と、を有している。ウォームホイールは、アクティブレバー210に係合した状態でハウジング240に回動可能に保持されており、ハウジング240に対して相対回転することによってアクティブレバー210をロック位置とアンロック位置との間で切り替える。
図5は、閉塞部材の斜視図である。図6は、閉塞部材の背面図である。図7は、閉塞部材の底面図である。図8は、図3に示されるVIII−VIII線での断面図である。
閉塞部材31は、ベース部110およびハウジング240の内側に配置されている。閉塞部材31は、ベース部110の開口112hを閉塞する形状を有しており、溝部112の背面112aに接続されている。開口112hは、溝部112のうち切替え機構200の被押圧部228と対向する部位に設けられている。閉塞部材31は、操作工具Kの開口112hへの非挿通時に開口112hを閉塞している。
一方、閉塞部材31は、開口112hを通じてハウジング240外からハウジング240内へ操作工具Kを挿入する挿入操作、および、その挿入操作によってハウジング240内に挿入された操作工具Kにより切替え機構200をアンロック状態からロック状態へ切替える切替え操作を許容する。本実施形態では、図5〜図7に示されるように、閉塞部材31は、閉塞部310と、係合部316と、を有している。閉塞部材31は、ゴムからなる。
閉塞部310は、開口112hを閉塞する形状を有している。閉塞部310は、平板状に形成されている。図8および図9に示されるように、閉塞部310は、溝部112の背面112aに面接触している。閉塞部310には、操作工具Kの挿通を許容するスリット310Sが形成されている。スリット310Sは、ラッチ係合方向に沿って延びる形状を有している。なお、図2および図8に示されるように、スリット310Sは、開口112hの大きさに対して非常に小さく設定されており、当該スリット310Sを通じた雨水や埃等のハウジング240内への進入は抑制されるため、閉塞部310は、開口112hを閉塞する機能を有している。
図5および図8に示されるように、閉塞部310は、前記直交方向にスリット310Sを挟む位置に設けられた一対の案内面312を有している。一対の案内面312は、ハウジング240外からハウジング240内に向かうにしたがって互いに近づく形状を有している。具体的に、一対の案内面312は、図8に示されるように、溝部112からハウジング240内に向かうにしたがって互いに近づく方向に傾斜するテーパ状に形成されている。
係合部316は、閉塞部310に接続されており、保持部114に係合する部位である。図5〜図7および図9に示されるように、係合部316は、保持部114を受け入れ可能な形状を有する凹部を有している。なお、保持部114が凹部で構成され、係合部316がその凹部に係合可能な突部で構成されてもよい。
ここで、押付け部132について説明する。押付け部132は、閉塞部310の外縁部(スリット310Sおよび係合部316の周囲の部位)を溝部112の背面112aに押し付けている。換言すれば、閉塞部310の外縁部は、溝部112の背面112aと押付け部132に挟持されている。閉塞部材31のスリット310Sおよび係合部316は、押付け部132の内側の縁部133から露出している。押付け部132は、サブベース130のうちラッチ100の回動軸およびリフトレバー140の回動軸を覆う部位と一体に形成されている。
次に、図4、図10および図3を参照しながら、ラッチユニット10への閉塞部材31の組付け方法について説明する。図10は、ベース部への閉塞部材の組付け後の状態を示す背面図である。
まず、図4に示されるベース部110の保持部114に、係合部316を係合させる。これにより、閉塞部材31がベース部110に対して位置決めされる。この係合後の状態が図10に示されている。
その後、ベース部110にサブベース130を組み付ける。具体的には、ラッチ100の回動軸およびリフトレバー140の回動軸をサブベース130にかしめ固定する。これにより、ラッチ100およびリフトレバー140がサブベース130に固定されるとともに、押付け部132が閉塞部材31の外縁部を溝部112の背面112aに押付ける。このため、閉塞部材31のベース部110からの離脱が抑制される。
以上のようにして閉塞部材31が組み付けられたラッチユニット10がアクチュエータユニット20のハウジング240に組み付けられることにより、車両用ドアロック装置1が構成される。
続いて、図11および図12を参照しながら、車両の電気系統の故障時(バッテリー上がりのとき等)における切替え機構200のロック状態への切替え方について説明する。図11は、切替え機構がアンロック状態でかつ操作工具の挿入前における、図2に示されるXI−XI線での断面図である。図12は、操作工具による切替え機構のアンロック状態からロック状態への切替え後の状態を示す断面図である。
切替え機構200がアンロック状態(図11に示される状態)であるときに電気系統が故障した場合、まず、ドア操作ハンドルのドア開放操作によって車両用ドアを開放し、車両用ドアロック装置1の溝部112を外部に露出させる。
次に、溝部112に形成された開口112hおよび閉塞部材31のスリット310Sを通じて操作工具Kをハウジング240内に挿入し(挿入操作を行い)、その操作工具Kによって前記節度スプリングの付勢力に抗して被押圧部228を押圧する(切替え操作を行う)。そうすると、図12に示されるように、コントロールレバー220が回動中心部222周りに回動することによって係合端部224が受け部213を押圧するため、アクティブレバー210がアンロック位置からロック位置に切り替わる。これにより、切替え機構200がアンロック状態となる。
その後、操作工具Kを開口112hから引き抜くと、開口112hが閉塞部材31の閉塞部310によって閉塞される。このため、ハウジング240への埃等の進入が抑制される。
以上に説明したように、本実施形態の車両用ドアロック装置1は、閉塞部材31を備えており、この閉塞部材31は、開口112hを通じてハウジング240外からハウジング240内に操作工具Kを挿入する挿入操作と、その挿入された操作工具Kによって切替え機構200をアンロック状態からロック状態に切り替える切替え操作と、を許容する一方、操作工具Kが開口112hに挿通されていないときに開口112hを閉塞する。よって、電動機構230を作動させる電気系統が故障した場合(バッテリー上がりの場合等)に、操作工具Kによって開口112hを通じて切替え機構200をロック状態に切り替えることが可能で、かつ、切替え機構200のロック状態への切替え後、開口112hから操作工具Kを引き抜くことにより、閉塞部材31が開口112hを閉塞するため、ハウジング240内への雨水や埃等の進入が抑制される。
また、閉塞部310は、一対の案内面312を有しているため、操作工具Kの挿入操作時に、一対の案内面312によって操作工具Kの先端がスリット310Sに向けて案内される。このため、操作工具Kの開口112hへの挿入操作が容易になる。
さらに、ベース部110は、保持部114を有しているため、ベース部110に対する閉塞部材31の組付けが容易になる。
加えて、ラッチ100をベース部110に固定するサブベース130が押付け部132を有しているため、閉塞部材31をベース部110に押し付けるための専用の部材が設けられる場合に比べて構造が簡素化する。
また、ラッチ係合方向における開口112hの寸法Wは、直交方向における開口112hの寸法Hよりも大きいため、車両用ドアに設けられたキーシリンダに挿入して車両用ドアの施錠および解錠を行うためのキーが操作工具Kとして用いられる場合に、キーの幅方向が開口112hの長手方向と平行となる姿勢で開口112hを通じてハウジング240内にキーを挿入することにより、キーの持ち手部分も溝部112内に挿入することが可能となるため、切替え機構200を切り替えるための操作ストロークが確保される。
(第2実施形態)
次に、図13〜図18を参照しながら、本発明の第2実施形態の車両用ドアロック装置1について説明する。図13は、本発明の第2実施形態の車両用ドアロック装置の斜視図である。図14は、図13に示される車両用ドアロック装置のラッチユニットおよび閉塞部材の背面図である。図15は、図14に示されるXV−XV線での断面図である。図16は、閉塞部材の斜視図である。図17は、切替え機構がアンロック状態でかつ操作工具の挿入前の状態を示す断面図である。図18は、操作工具による切替え機構のアンロック状態からロック状態への切替え後の状態を示す断面図である。なお、第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第1実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は繰り返さない。
本実施形態では、図16に示されるように、閉塞部材32は、閉塞部320と、回転軸部324と、を有しており、図14および図15に示されるように、ベース部110は、軸保持部116を有している。なお、ベース部110は、保持部114を有しておらず、サブベース130は、押付け部132を有していない。
閉塞部320は、開口112hを閉塞する形状を有している。閉塞部320は、蓋部321と、突部322と、を有している。
蓋部321は、開口112hよりも大きな平板状に形成されている。蓋部321の正面のうち開口112hの周囲の部位は、溝部112の背面112aに接触している。
突部322は、蓋部321の正面から溝部112内に向かって突出する形状を有している。図17に示されるように、突部322の蓋部321の正面からの突出寸法は、ベース部110のうち溝部112を構成する部位の厚さよりも大きい。
回転軸部324は、蓋部321に接続されている。回転軸部324は、ラッチ係合方向と平行な方向に沿って延びる形状を有している。
軸保持部116は、回転軸部324を保持している。軸保持部116は、操作工具Kの開口112hへの非挿通時に閉塞部320が自重で開口112hを閉塞する姿勢(図17に示される姿勢)と、開口112hを通じてハウジング240外からハウジング240内に向かって操作工具Kによって閉塞部320の突部322を押圧した際に閉塞部320が開口112hを開放する姿勢(図18に示される姿勢)と、の間で閉塞部320が回転軸部324周りに回転するのを許容するように回転軸部324を保持している。図15に示されるように、軸保持部116は、回転軸部324を下方から受ける底壁116aと、底壁116aから起立するとともに回転軸部324を側方から受ける側壁116bと、を有している。
次に、図17および図18を参照しながら、車両の電気系統の故障時(バッテリー上がりのとき等)における切替え機構200のロック状態への切替え方について説明する。
まず、上記第1実施形態と同様に、車両用ドアを開放し、車両用ドアロック装置1の溝部112を外部に露出させる。その後、溝部112に形成された開口112hを通じて操作工具Kをハウジング240内に挿入する(挿入操作を行う)。そうすると、閉塞部320の突部322が操作工具Kに押圧されるため、閉塞部320は、開口112hを閉塞する姿勢から開口112hを開放する姿勢となるように回転軸部324周りに回転する。
そして、そのまま操作工具Kを挿入し、その操作工具Kによって前記節度スプリングの付勢力に抗して被押圧部228を押圧する(切替え操作を行う)。そうすると、図18に示されるように、コントロールレバー220が回動中心部222周りに回動することによって係合端部224が受け部213を押圧するため、アクティブレバー210がアンロック位置からロック位置に切り替わる。これにより、切替え機構200がアンロック状態となる。
その後、操作工具Kを開口112hから引き抜くと、閉塞部材31は自重で開口112hを閉塞する姿勢(蓋部321の正面が溝部112の背面112aに接触する姿勢)に戻る。このため、ハウジング240への埃等の進入が抑制される。
(第3実施形態)
次に、図19〜図25を参照しながら、本発明の第3実施形態の車両用ドアロック装置1について説明する。図19は、本発明の第3実施形態の車両用ドアロック装置の斜視図である。図20は、図19に示される車両用ドアロック装置のラッチユニットおよび閉塞部材の正面図である。図21は、閉塞部材の斜視図である。図22は、図20に示されるXXII−XXII線での断面図である。図23は、図20に示されるXXIII−XXIII線での断面図である。図24は、操作工具による切替え機構のアンロック状態からロック状態への切替え後の状態を示す断面図である。図25は、図24に示す状態から操作工具を引き抜いた後の状態を示す断面図である。なお、第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第1実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は繰り返さない。
本実施形態の車両用ドアロック装置1は、図23〜図25に示されるように、閉塞部材33を付勢する付勢部材38をさらに備えている。また、図21に示されるように、閉塞部材33は、閉塞部330と、被支持部334と、を有しており、図23〜図25に示されるように、ハウジング240は、支持軸部242と、付勢部材係合部244と、を有している。図23〜図25では、二点鎖線で示された円形の領域内にのみハウジング240が示されている。なお、ベース部110は、保持部114を有しておらず、サブベース130は、押付け部132を有していない。
閉塞部330は、開口112hを閉塞する形状を有している。閉塞部330は、蓋部331と、突部332と、を有している。
蓋部331は、開口112hよりも大きな平板状に形成されている。蓋部331の正面のうち開口112hの周囲の部位は、溝部112の背面112aに接触している。
突部332は、蓋部331の正面から溝部112内に向かって突出する形状を有している。図22に示されるように、突部332の蓋部331の正面からの突出寸法は、ベース部110のうち溝部112を構成する部位の厚さと等しく設定されている。
被支持部334は、蓋部331の背面から張り出す平板状に形成されている。被支持部334は、蓋部331と交差する姿勢で蓋部331に接続されている。被支持部334には、円形の挿通孔334hが設けられている。
付勢部材38は、閉塞部330をベース部110に向けて付勢している。付勢部材38は、トーションバネで構成されている。付勢部材38は、コイル部380と、コイル部380から延びる第1脚部381と、コイル部380から第1脚部381が延びる方向とは異なる方向に向かってコイル部380から延びる第2脚部382と、を有している。
支持軸部242は、コントロールレバー220の回動中心部222を回動可能に支持している。支持軸部242は、被支持部334の挿通孔334hに挿入されている。つまり、支持軸部242は、被支持部334周りに閉塞部330が回動するように閉塞部材33を支持している。具体的には、支持軸部242は、操作工具Kの開口112hへの非挿通時に閉塞部330が開口112hを閉塞する姿勢(図23および図25に示される姿勢)と、開口112hを通じてハウジング240外からハウジング240内に向かって操作工具Kによって閉塞部330の突部332を押圧した際に閉塞部330が開口112hを開放する姿勢(図24に示される姿勢)と、の間で閉塞部330が支持軸部242周りに回転するのを許容するように被支持部334を支持している。
本実施形態では、支持軸部242は、付勢部材38が閉塞部330を溝部112の背面112aに向けて付勢する状態で付勢部材38を支持している。具体的に、支持軸部242は、第1脚部381が蓋部331の背面を溝部112の背面112aに付勢するようにコイル部380を支持している。
付勢部材係合部244は、支持軸部242から離間した位置に設けられており、第2脚部382を保持している。
次に、図23〜図25を参照しながら、車両の電気系統の故障時(バッテリー上がりのとき等)における切替え機構200のロック状態への切替え方について説明する。
まず、上記第1実施形態と同様に、車両用ドアを開放し、車両用ドアロック装置1の溝部112を外部に露出させる。その後、溝部112に形成された開口112hを通じて付勢部材38の付勢力に抗しながら操作工具Kをハウジング240内に挿入する(挿入操作を行う)。そうすると、閉塞部330の突部332が操作工具Kに押圧されるため、閉塞部330は、開口112hを閉塞する姿勢から開口112hを開放する姿勢となるように軸支持部242周りに回転する。
そして、そのまま付勢部材38の付勢力に抗しながら操作工具Kを挿入し、その操作工具Kによって閉塞部330を介して前記節度スプリングの付勢力に抗しながら被押圧部228を押圧する(切替え操作を行う)。そうすると、図24に示されるように、コントロールレバー220が回動中心部222周りに回動することによって係合端部224が受け部213を押圧するため、アクティブレバー210がアンロック位置からロック位置に切り替わる。これにより、切替え機構200がアンロック状態となる。
その後、操作工具Kを開口112hから引き抜くと、図25に示されるように、閉塞部材31は、付勢部材38に付勢されることによって開口112hを閉塞する姿勢(蓋部331の正面が溝部112の背面112aに接触する姿勢)に戻る。このため、ハウジング240への埃等の進入が抑制される。
また、支持軸部242は、コントロールレバー220、コイル部380及び被支持部334の全てを支持しているため、それぞれを支持するための専用の部位が設けられる場合に比べて構造が簡素化する。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 車両用ドアロック装置、10 ラッチユニット、20 アクチュエータユニット、31 閉塞部材、32 閉塞部材、33 閉塞部材、38 付勢部材、100 ラッチ、110 ベース部、112 溝部、112a 背面、112h 開口、114 保持部、116 軸保持部、120 正面プレート、122 プレート溝部、130 サブベース、132 押付け部、140 リフトレバー、150 ラチェット、200 切替え機構、210 アクティブレバー、212 第1レバー、213 受け部、214 第2レバー、220 コントロールレバー、222 回動中心部、224 係合端部、226 連結部、228 被押圧部、230 電動機構、240 ハウジング、242 支持軸部、244 付勢部材係合部、310 閉塞部、310S スリット、312 案内面、316 係合部、320 閉塞部、321 蓋部、322 突部、324 回転軸部、330 閉塞部、331 蓋部、332 突部、334 張出部、334h 挿通孔、380 コイル部、381 第1脚部、382 第2脚部。

Claims (9)

  1. ストライカと係合することによって車両用ドアを閉鎖状態に保持するラッチを回動可能に支持するベース部と、
    前記車両用ドアに設けられたドア操作ハンドルのドア開放操作時における前記ラッチと前記ストライカとの係合の解除を禁止するロック状態と、前記ドア操作ハンドルの前記ドア開放操作時における前記ラッチと前記ストライカとの係合の解除を許容するアンロック状態と、に切り替える切替え機構と、
    前記切替え機構を前記ロック状態と前記アンロック状態との間で電気的に切替え可能な電動機構と、
    前記切替え機構および前記電動機構を収容しており、前記ベース部に接続されたハウジングと、
    前記ハウジング内に配置された閉塞部材と、を備え、
    前記ベース部のうち前記切替え機構と対向する部位には、前記ベース部外から前記ハウジング内に向けて操作工具を挿通させることが可能な開口が設けられており、
    前記閉塞部材は、前記開口を通じて前記ハウジング外から前記ハウジング内へ前記操作工具を挿入する操作、および、前記操作によって前記ハウジング内に挿入された前記操作工具により前記切替え機構を前記アンロック状態から前記ロック状態へ切替える操作を許容し、前記操作工具の前記開口への非挿通時に前記開口を閉塞する、車両用ドアロック装置。
  2. 前記閉塞部材は、ゴムからなりかつ前記開口を閉塞する形状を有する閉塞部を有し、
    前記閉塞部には、前記操作工具の挿通を許容するスリットが形成されている、請求項1に記載の車両用ドアロック装置。
  3. 前記閉塞部は、前記スリットを挟む位置に設けられた一対の案内面を有し、
    前記一対の案内面は、前記ハウジング外から前記ハウジング内に向かうにしたがって互いに近づく形状を有する、請求項2に記載の車両用ドアロック装置。
  4. 前記ベース部は、前記閉塞部が前記開口を閉塞する位置で前記閉塞部材を保持する保持部を有する、請求項2または3に記載の車両用ドアロック装置。
  5. 前記ハウジングの内側から前記ベース部に接続されており、前記ラッチを前記ベース部に固定するサブベースをさらに備え、
    前記サブベースは、前記閉塞部材を前記ベース部に押し付ける押付け部を有する、請求項2から4のいずれかに記載の車両用ドアロック装置。
  6. 前記閉塞部材は、
    前記開口を閉塞する形状を有する閉塞部と、
    前記閉塞部に接続された回転軸部と、を有し、
    前記ベース部は、前記回転軸部を保持する軸保持部を有し、
    前記軸保持部は、前記操作工具の前記開口への非挿通時に前記閉塞部が自重で前記開口を閉塞する姿勢と、前記開口を通じて前記ハウジング外から前記ハウジング内に向かって前記操作工具によって前記閉塞部を押圧した際に前記閉塞部が開口を開放する姿勢と、の間で前記閉塞部が前記回転軸部周りに回転するのを許容するように前記回転軸部を保持する、請求項1に記載の車両用ドアロック装置。
  7. 前記ハウジング内に配置された付勢部材をさらに備え、
    前記閉塞部材は、
    前記開口を閉塞する形状を有する閉塞部と、
    前記閉塞部に接続された被支持部と、を有し、
    前記ハウジングは、前記被支持部を支持する支持軸部を有し、
    前記支持軸部は、前記操作工具の前記開口への非挿通時に前記閉塞部が前記開口を閉塞する姿勢と、前記開口を通じて前記ハウジング外から前記ハウジング内に向かって前記操作工具によって前記閉塞部を押圧した際に前記閉塞部が開口を開放する姿勢と、の間で前記閉塞部が前記支持軸部周りに回転するのを許容するように前記被支持部を支持しており、
    前記付勢部材は、前記閉塞部を前記ベース部に向けて付勢している、請求項1に記載の車両用ドアロック装置。
  8. 前記支持軸部は、前記切替え機構を回動可能に支持し、かつ、前記付勢部材が前記閉塞部を前記ベース部に向けて付勢する状態で前記付勢部材を支持している、請求項7に記載の車両用ドアロック装置。
  9. 前記ベース部は、前記ストライカの進入を許容する溝部を有しており、
    前記開口は、前記溝部に形成されており、
    前記ストライカに対して前記ラッチが係合する方向と平行なラッチ係合方向における前記開口の寸法は、前記操作工具の挿入方向および前記ラッチ係合方向の双方と直交する方向における前記開口の寸法よりも大きい、請求項1から8のいずれかに記載の車両用ドアロック装置。
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