JP2020079024A - フロントピラー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロントピラーの細幅化を図れ、フロントピラーによる死角を低減できるフロントピラー構造を得る。【解決手段】フロントウインドシールドガラス18の車両幅方向外側に配置されているフロントピラー20を構成する前側ピラー骨格部材30及び後側ピラー骨格部材40と、前側ピラー骨格部材30と後側ピラー骨格部材40との間に架設されるとともに平面視でフロントウインドシールドガラス18に対して交差する方向に沿って配置された透明部材50と、前側ピラー骨格部材30に車両前方側を向くように形成され、フロントウインドシールドガラス18の車両幅方向外側端部18Aが車両前方側から取り付けられる平面部32Cと、透明部材50の車両前方側端部に設けられ、平面部32Cに車両前方側から取り付けられる角度吸収部材56と、を備えたフロントピラー構造10とする。【選択図】図3

Description

本発明は、フロントピラー構造に関する。
フロントピラーが、前部フロントピラーと後部フロントピラーとそれらの間のサブウインドガラスとからなり、前部フロントピラーを構成する骨格部材に、フロントウインドガラスの車両幅方向外側端部とサブウインドガラスの前端部とが取り付けられている構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−276638号公報
しかしながら、上記構造の骨格部材では、フロントウインドガラスの車両幅方向外側端部を取り付ける第1面と、サブウインドガラスの前端部を取り付ける第2面と、が平面視で交差する方向に沿って配置されているため(第1面が車両前方側を向き、第2面が車両幅方向外側を向いているため)、フロントピラーを運転席側や助手席側から見た場合に、前部フロントピラーの幅、即ち死角が比較的大きくなってしまう不具合がある。
そこで、本発明は、フロントピラーの細幅化を図れ、フロントピラーによる死角を低減できるフロントピラー構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のフロントピラー構造は、フロントウインドシールドガラスの車両幅方向外側に配置されているフロントピラーを構成する前側ピラー骨格部材及び後側ピラー骨格部材と、前記前側ピラー骨格部材と前記後側ピラー骨格部材との間に架設されるとともに平面視で前記フロントウインドシールドガラスに対して交差する方向に沿って配置された透明部材と、前記前側ピラー骨格部材に車両前方側を向くように形成され、前記フロントウインドシールドガラスの車両幅方向外側端部が車両前方側から取り付けられる平面部と、前記透明部材の車両前方側端部に設けられ、前記平面部に車両前方側から取り付けられる角度吸収部材と、を備えている。
請求項1に記載の発明によれば、フロントウインドシールドガラスの車両幅方向外側端部が車両前方側から取り付けられる平面部に、透明部材の車両前方側端部が、角度吸収部材を介して、車両前方側から取り付けられている。つまり、フロントウインドシールドガラスの車両幅方向外側端部と透明部材の車両前方側端部とは、それぞれ車両前方側を向く同一の平面部に取り付けられている。したがって、フロントウインドシールドガラスの車両幅方向外側端部と透明部材の車両前方側端部とが、それぞれ車両前方側を向く面と車両幅方向外側を向く面とに取り付けられる場合に比べて、前側ピラー骨格部材の細幅化が図れ、結果的にフロントピラーの細幅化が図れる。よって、フロントピラーによる死角が低減される。
また、請求項2に記載のフロントピラー構造は、請求項1に記載のフロントピラー構造であって、前記角度吸収部材は、車両幅方向内側で、かつ車両後方側に直角部が配置される平面視略直角三角形状に形成されている。
請求項2に記載の発明によれば、角度吸収部材が、車両幅方向内側で、かつ車両後方側に直角部が配置される平面視略直角三角形状に形成されている。したがって、透明部材が、平面視でフロントウインドシールドガラスに対して交差する方向に沿って配置されていても、その透明部材の車両前方側端部が、車両前方側を向く平面部に良好に取り付けられる。
また、請求項3に記載のフロントピラー構造は、請求項1又は請求項2に記載のフロントピラー構造であって、前記角度吸収部材は、前記平面部に対する位置決め部を有している。
請求項3に記載の発明によれば、角度吸収部材が、平面部に対する位置決め部を有している。したがって、角度吸収部材に、平面部に対する位置決め部材を別途設ける構成に比べて、部品点数の低減が図れるとともに、角度吸収部材が精度よく取り付けられる。
以上のように、本発明によれば、フロントピラーの細幅化を図ることができ、フロントピラーによる死角を低減させることができる。
本実施形態に係るフロントピラー構造を有するAピラーを示す側面図である。 本実施形態に係るフロントピラー構造を示す図1のX−X線矢視断面図である。 本実施形態に係るフロントピラー構造を示す図2の一部拡大断面図である。 本実施形態に係るフロントピラー構造の作用を説明するための図3に相当する断面図である。 比較例に係るフロントピラー構造を示す図3に相当する断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車両上方向、矢印FRを車両前方向、矢印RHを車両右方向とする。したがって、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車両上下方向の上下、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右を示すものとする。
図2に示されるように、車両12には、車両上方側へ向かうに連れて車両後方側へ傾斜し、車室14の内側と車室14の外側とを隔てるフロントウインドシールドガラス(以下「フロントガラス」という)18が設けられている。そして、図1に示されるように、フロントガラス18の車両幅方向外側で、かつフロントドア26におけるフロントサイドウインド28の車両前方側には、本実施形態に係るフロントピラー構造10が適用された左右一対のフロントピラー(以下「Aピラー」という)20が設けられている。
左右一対のAピラー20は、それぞれフロントガラス18の車両幅方向外側端部18A(図2参照)に沿って略車両上下方向を長手方向として延在されている。つまり、左右一対のAピラー20は、それぞれ車両上方側へ向かうに連れて車両後方側へ傾斜している。なお、Aピラー20は、左側(例えば助手席側)も右側(例えば運転席側)も左右対称なだけで同じ構成であるため、以下においては、右側のAピラー20について説明する。
図2に示されるように、Aピラー20は、前側ピラー骨格部材としてのフロント柱30と、後側ピラー骨格部材としてのリア柱40と、を有している。フロント柱30は、略車両上下方向に沿って延在されており、鋼板製の前側ピラーアウタパネル32と、鋼板製の前側ピラーインナパネル34と、を含んで構成されている。
図3に示されるように、前側ピラーアウタパネル32は、長手方向(略車両上下方向に沿った延在方向)に直交する断面形状が略「C」字形状に形成されており、前側ピラーインナパネル34は、長手方向(略車両上下方向に沿った延在方向)に直交する断面形状が略「S」字形状に形成されている。なお、前側ピラーインナパネル34の車両後方側には、長手方向に沿った稜線部(角部)34Dが形成されている。
そして、前側ピラーアウタパネル32と前側ピラーインナパネル34とで閉断面形状を形成する構成になっている。すなわち、前側ピラーアウタパネル32の略車両後方側に、前側ピラーインナパネル34が対向して設けられており、前側ピラーアウタパネル32と前側ピラーインナパネル34とは、スポット溶接及び線溶接によって接合されている。
詳細に説明すると、前側ピラーアウタパネル32の車両幅方向外側端部である外側フランジ部32Aと、前側ピラーインナパネル34の車両幅方向外側端部である外側フランジ部34Aと、が互いに重ね合わされており、その重ね合わされている部分がスポット溶接されている。つまり、外側フランジ部32A及び外側フランジ部34Aには、その長手方向に所定の間隔を空けて、複数のスポット溶接部36が形成されている。
一方、前側ピラーアウタパネル32の車室14側を向く車両幅方向内側端部である内側フランジ部32Bと、前側ピラーインナパネル34の車室14側を向く車両幅方向内側端部である内側フランジ部34Bと、が互いに重ね合わされており、その重ね合わされている部分が重ね合わせ部37とされている。
そして、その内側フランジ部32Bに内側フランジ部34Bの縁端部34Cが線状に溶接されている。つまり、内側フランジ部32B及び内側フランジ部34Bには、その長手方向に所定の間隔を空けて、複数の線溶接部38が形成されている。なお、内側フランジ部32Bと内側フランジ部34Bとを線状に溶接する手段としては、アーク溶接やレーザー溶接等が挙げられる。
また、図3に示されるように、フロント柱30には、フロントガラス18の車両幅方向外側端部18Aがウレタン接着剤52及びクッションゴム54を介して接合されている。詳細に説明すると、フロント柱30を構成する前側ピラーアウタパネル32には、車両前方側を向く平面部32Cが形成されており、その車両幅方向外側には外側フランジ部32Aが同一平面となるように連続している。つまり、外側フランジ部32Aは、平面部32Cの一部となっている。したがって、以下における「平面部32C」には、外側フランジ部32Aも含まれる。
一方、フロントガラス18の車両幅方向外側端部18Aにおける車室14側を向く内面18Bには、ウレタン接着剤52が設けられており、そのウレタン接着剤52よりも車両幅方向内側の内面18Bには、位置決め用のクッションゴム54が、ウレタン接着剤52に隣接して設けられている。したがって、フロントガラス18の車両幅方向外側端部18Aは、前側ピラーアウタパネル32の平面部32Cに対してクッションゴム54によって位置決めされつつ、ウレタン接着剤52によって車両前方側から接合される構成になっている。
図2に示されるように、リア柱40は、フロント柱30の略車両後方側に配置されている。換言すれば、リア柱40は、フロント柱30に対して略車両前後方向に所定の間隔を空けて配置されており、フロント柱30と略平行に(略車両上下方向に沿って)延在されている。
リア柱40は、鋼板製の後側ピラーアウタパネル42と、鋼板製の後側ピラーリインフォースメント43と、鋼板製の後側ピラーインナパネル44と、を含んで構成されている。後側ピラーアウタパネル42及び後側ピラーリインフォースメント43は、略平板状に形成されており、後側ピラーインナパネル44は、長手方向(略車両上下方向に沿った延在方向)に直交する断面形状が略ハット型形状に形成されている。
そして、後側ピラーアウタパネル42と後側ピラーリインフォースメント43と後側ピラーインナパネル44とで閉断面形状を形成する構成になっている。すなわち、後側ピラーアウタパネル42の略車両幅方向内側に、後側ピラーリインフォースメント43及び後側ピラーインナパネル44が対向して設けられており、後側ピラーアウタパネル42と後側ピラーリインフォースメント43と後側ピラーインナパネル44とは、スポット溶接によって接合されている。
詳細に説明すると、後側ピラーアウタパネル42の車両前方側端部である前側フランジ部42Aと、後側ピラーリインフォースメント43の車両前方側端部である前側フランジ部43Aと、後側ピラーインナパネル44の車両前方側端部である前側フランジ部44Aと、が互いに重ね合わされており、その重ね合わされている部分がスポット溶接されている。つまり、前側フランジ部42A、前側フランジ部43A及び前側フランジ部44Aには、その長手方向に所定の間隔を空けて、複数のスポット溶接部46が形成されている。
そして、後側ピラーアウタパネル42の車両後方側端部である後側フランジ部42Bと、後側ピラーリインフォースメント43の車両後方側端部である後側フランジ部43Bと、後側ピラーインナパネル44の車両後方側端部である後側フランジ部44Bと、が互いに重ね合わされており、その重ね合わされている部分がスポット溶接されている。
つまり、後側フランジ部42B、後側フランジ部43B及び後側フランジ部44Bにも、その長手方向に所定の間隔を空けて、複数のスポット溶接部48が形成されている。なお、互いに重ね合わされた後側フランジ部42Bと後側フランジ部43Bと後側フランジ部44Bとには、樹脂製(ゴム製)のオープニングウエザーストリップ22が略車両後方側から嵌合されることで取り付けられている。
また、フロント柱30とリア柱40との間には、透明部材としてのAピラーガラス50が、後述するピラーガラスモール56、57、クッションゴム54及びウレタン接着剤52を介して架設されている。なお、Aピラーガラス50は、略車両幅方向を板厚方向とする透明の窓部材であり、側面視で車両上方側へ向かうに連れて車両後方側へ傾斜している(図1参照)。
図3に示されるように、Aピラーガラス50の前端部には、車両幅方向内側で、かつ車両後方側に直角部が配置される平面視略直角三角形状の角度吸収部材としての樹脂製(ゴム製)のピラーガラスモール56が一体的に取り付けられている。そして、そのピラーガラスモール56の車室14側を向く壁面56Aの左右両側に位置決め部としての突出部56Bが一体に形成されており、その突出部56Bの間にウレタン接着剤52が取り付けられている。
図2に示されるように、Aピラーガラス50の後端部には、車両幅方向外側で、かつ車両後方側に直角部が配置される平面視略直角三角形状の樹脂製(ゴム製)のピラーガラスモール57が一体的に取り付けられている。そして、そのピラーガラスモール57の車室14側を向く壁面57Aの車両後方側にウレタン接着剤52が取り付けられ、その壁面57Aの車両前方側にクッションゴム54が取り付けられている。
したがって、Aピラーガラス50の前端部は、ピラーガラスモール56が、外側フランジ部32A(平面部32C)に車両前方側から突出部56Bによって位置決めされつつ、ウレタン接着剤52によって接合されることでフロント柱30に取り付けられている。そして、Aピラーガラス50の後端部は、ピラーガラスモール57が、前側フランジ部42Aに車両幅方向外側からクッションゴム54によって位置決めされつつ、ウレタン接着剤52によって接合されることでリア柱40に取り付けられている。
また、図2、図3に示されるように、フロントガラス18の車両幅方向外側端部18Aには、シール部材としての樹脂製(ゴム製)のモール16が車両幅方向外側から嵌合されることで設けられている。そして、このモール16の車両幅方向外側端部16Aがピラーガラスモール56に対して弾性変形した状態で(所定の圧力で)当接されている。つまり、フロントガラス18の車両幅方向外側端部18Aとピラーガラスモール56との間に設けられたモール16により、Aピラーガラス50とフロントガラス18との間への雨水等の浸入が防止されるようになっている。
また、図2に示されるように、後側ピラーアウタパネル42の車両幅方向外側には、フロントドア26のドアフレーム24が配置されるようになっている。ドアフレーム24の車両前方側には、ドアウエザーストリップ23が設けられており、ドアフレーム24の車両後方側には、ガラスラン25が設けられている。なお、Aピラーガラス50は、ガラスに限定されるものではなく、例えば透明の繊維強化樹脂等によって構成されていてもよい。
図2、図3に示されるように、フロント柱30及びリア柱40の車両幅方向内側には、Aピラーガーニッシュ58が設けられている。Aピラーガーニッシュ58は、樹脂製とされており、フロント柱30の車室14側に設けられた前側ピラーガーニッシュ60と、リア柱40の車室14側に設けられた後側ピラーガーニッシュ70と、を含んで構成されている。
前側ピラーガーニッシュ60は、フロント柱30に沿って略車両上下方向に延設された本体部62と、本体部62の上端部に一体に設けられるとともに略車両後方側へ延設された延長部64(図1参照)と、を有している。本体部62の下端部は、インストルメントパネル(図示省略)に形成された差込口(図示省略)に差し込まれており、延長部64の上端部は、ルーフヘッドライナ(図示省略)に当接されている。
図3に示されるように、前側ピラーガーニッシュ60の本体部62は、長手方向に直交する断面形状が(平断面視で)略車両幅方向外側に向かって開口する略「U」字状に形成されており、フロント柱30(前側ピラーアウタパネル32の内側フランジ部32B及び前側ピラーインナパネル34の内側フランジ部34Bと、外側フランジ部32A、34A)を車室14側から非接触状態で覆うようになっている。
なお、図3に示す平断面視で、本体部62は、前側ピラーインナパネル34に対向する後側の側壁部62Bが、前側ピラーアウタパネル32に対向する前側の側壁部62Aよりも長く形成されており、側壁部62Bの先端部62Cは、車両前方側へ向かって若干屈曲されている。
つまり、側壁部62Bの先端部62Cは、外側フランジ部32A及び外側フランジ部34Aに近接するように配置されている。これにより、図4に示されるように、運転席側から見たときの前側ピラーガーニッシュ60による死角Dwが、瞳孔中心間距離以下となる構成になっており、更には助手席側から見たときの前側ピラーガーニッシュ60による死角Pwも、瞳孔中心間距離以下となる構成になっている。
なお、「瞳孔中心間距離」とは、シート(図示省略)に着座した運転者の右目の瞳孔中心と左目の瞳孔中心との間の距離のことであり、例えば日本人の成人では約60〜65mmとされている。本実施形態では、一例として、この瞳孔中心間距離を「65mm」に設定している。
また、本体部62の内面には、先端側に拡径部68を有する略矢印形状の複数のクリップ66が、本体部62の長手方向に沿って、かつ所定の間隔を空けて設けられている。このクリップ66(拡径部68)は、その突出方向と直交する方向に弾性変形可能に形成されており、前側ピラーインナパネル34の内側フランジ部34B及び前側ピラーアウタパネル32の内側フランジ部32Bと対向可能となるように、本体部62の内面に突設されている。
また、重ね合わせ部37を構成する内側フランジ部34B及び内側フランジ部32Bには、互いに連通する貫通孔(図示省略)が形成されており、その内径は、拡径部68の外径よりも若干小さく形成されている。したがって、前側ピラーガーニッシュ60は、クリップ66の拡径部68が弾性変形されつつ貫通孔に挿入され、その後、拡径部68が復元することにより、フロント柱30に取り付けられるようになっている。
図2に示されるように、後側ピラーガーニッシュ70は、リア柱40に沿って略車両上下方向に延設された本体部72と、本体部72の上端部に一体に設けられるとともに略車両後方側へ延設された延長部74(図1参照)と、を有している。本体部72の下端部は、前側ピラーガーニッシュ60と同様に、インストルメントパネルに形成された差込口に差し込まれており、延長部74の上端部は、ルーフヘッドライナに当接されている。
後側ピラーガーニッシュ70の本体部72は、長手方向に直交する断面形状が(平断面視で)略車両幅方向外側に向かって開口する略「U」字状に形成されており、リア柱40を車室14側から非接触状態で覆うようになっている。なお、図2に示す平断面視で、本体部72は、後側ピラーインナパネル44に対向する前側の側壁部72Aが、後側の側壁部72Bよりも長く形成されている。
また、後側ピラーガーニッシュ70の内面には、先端側に拡径部78を有する略矢印形状の複数のクリップ76が、本体部72の長手方向に沿って、かつ所定の間隔を空けて設けられている。このクリップ76(拡径部78)も、その突出方向と直交する方向に弾性変形可能に形成されており、後側ピラーインナパネル44に一体的に設けられている支持部45と対向可能となるように、本体部72の内面に突設されている。
そして、後側ピラーインナパネル44に一体的に設けられている支持部45には、拡径部78の外径よりも若干小さい貫通孔(図示省略)が形成されている。したがって、後側ピラーガーニッシュ70は、クリップ76の拡径部78が弾性変形されつつ貫通孔に挿入され、その後、拡径部78が復元することにより、リア柱40に取り付けられるようになっている。
以上のような構成とされた本実施形態に係るフロントピラー構造10において、次にその作用について説明する。
まず、図5に示される比較例に係るフロントピラー構造100について説明する。図5に示されるように、このフロントピラー構造100では、Aピラーガラス50の前端部に、略平板状とされたピラーガラスモール156が設けられている。そのため、フロント柱130の前側ピラーアウタパネル132における外側フランジ部132Aと後側ピラーインナパネル134における外側フランジ部134Aとは、略車両幅方向外側を向くように屈曲されて配置されている。
つまり、外側フランジ部132A、134Aは、平面視でフロントガラス18の車両幅方向外側端部18Aが取り付けられる前側ピラーアウタパネル132の平面部132Cから屈曲部133を介して車両幅方向外側後方へ延在されており、Aピラーガラス50の前端部と平行に配置されている。
したがって、その屈曲部133を形成した分だけ、フロント柱130の車両幅方向の長さが長くなり、前側ピラーガーニッシュ160の車両幅方向の長さも長くなって、運転席側から見たときの前側ピラーガーニッシュ160による死角Dw及び助手席側から見たときの前側ピラーガーニッシュ160による死角Pwが増えてしまう。
これに対し、本実施形態に係るフロントピラー構造10では、図4に示されるように、Aピラーガラス50の前端部が、ピラーガラスモール56を介して、前側ピラーアウタパネル32の外側フランジ部32A(平面部32C)に車両前方側から取り付けられている。つまり、フロントガラス18の車両幅方向外側端部18AとAピラーガラス50の前端部(ピラーガラスモール56)とは、それぞれ車両前方側を向く同一の平面部32Cにウレタン接着剤52によって取り付けられている。
したがって、フロントガラス18の車両幅方向外側端部18AとAピラーガラス50の前端部とが、それぞれ車両前方側を向く面と略車両幅方向外側を向く面とに取り付けられている比較例に係るフロントピラー構造100に比べて、フロント柱30の細幅化を図ることができ、結果的にAピラー20の細幅化を図ることができる。
よって、Aピラー20による死角を低減させることができる。つまり、運転席側から見たときの前側ピラーガーニッシュ60による死角Dwと、助手席側から見たときの前側ピラーガーニッシュ60による死角Pwと、を良好に低減させる(瞳孔中心間距離以下にする)ことができる。
また、ピラーガラスモール56は、車両幅方向内側で、かつ車両後方側に直角部が配置される平面視略直角三角形状に形成されている。そのため、Aピラーガラス50が、平面視でフロントガラス18に対して交差する方向に沿って配置されていても、Aピラーガラス50の前端部を外側フランジ部32A(平面部32C)に対して良好に取り付けることができる。
また、ピラーガラスモール56の壁面56Aには、外側フランジ部32A(平面部32C)に対する位置決め用の突出部56Bが一体に形成されている。したがって、ピラーガラスモール56の壁面56Aに、外側フランジ部32A(平面部32C)に対する位置決め部材(例えばクッションゴム54)を別途設ける構成に比べて、部品点数(製造コスト)を低減させることができるとともに、ピラーガラスモール56を精度よく取り付けることができる。
また、前側ピラーガーニッシュ60が、平断面視で、車両外側へ開口する略「U」字状に形成されているため、その車両外側へ開口する略「U」字状に形成されていない場合に比べて、前側ピラーガーニッシュ60自体の細幅化も図ることができる。よって、Aピラー20の細幅化をより一層図ることができる。
また、Aピラー20に車両前方側から荷重が加えられたときには、フロント柱30は、車両後方側へ折れ曲がり変形しようとする。しかしながら、フロント柱30の圧縮変形側となる後部側には、前側ピラーインナパネル34の長手方向に延在する稜線部34Dが配置されている。したがって、フロント柱30の後部は、圧縮変形に対する耐力がある。よって、その圧縮変形を抑制することができる。
また、外側フランジ部32Aと外側フランジ部34Aとはスポット溶接によって接合されるが、外側フランジ部32A及び外側フランジ部34Aは、車両幅方向外側へ張り出すように形成されているため、溶接用ガン80(図4参照)を入れるためのスペースを容易に確保することができる。よって、外側フランジ部32Aと外側フランジ部34Aとの接合が容易にできる。
また、内側フランジ部32Bと内側フランジ部34Bとは線状に溶接されているが(線溶接部38を有する構成であるが)、外側フランジ部32Aと外側フランジ部34Aとはスポット溶接によって接合されている(スポット溶接部36を有する構成になっている)。そのため、外側フランジ部32Aと外側フランジ部34Aとが線状に溶接される場合に比べて、フロント柱30に対する入熱量を低減させることができる。よって、フロント柱30において、熱歪の発生を抑制又は防止することができる。
また、本実施形態に係るAピラー20は、透明なAピラーガラス50を備えている。そのため、運転者(乗員)は、前側ピラーガーニッシュ60(フロント柱30)と後側ピラーガーニッシュ70(リア柱40)との間から、そのAピラーガラス50を介して、Aピラー20の外側の状況を視認することができる。
以上、本実施形態に係るフロントピラー構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係るフロントピラー構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、ピラーガラスモール56に形成される位置決め用の突出部56Bは、図示の2個に限定されるものではなく、1個又は3個であってもよい。
10 フロントピラー構造
18 フロントガラス(フロントウインドシールドガラス)
18A 車両幅方向外側端部
20 Aピラー(フロントピラー)
30 フロント柱(前側ピラー骨格部材)
32C 平面部
40 リア柱(後側ピラー骨格部材)
50 Aピラーガラス(透明部材)
56 ピラーガラスモール(角度吸収部材)
56B 突出部(位置決め部)

Claims (3)

  1. フロントウインドシールドガラスの車両幅方向外側に配置されているフロントピラーを構成する前側ピラー骨格部材及び後側ピラー骨格部材と、
    前記前側ピラー骨格部材と前記後側ピラー骨格部材との間に架設されるとともに平面視で前記フロントウインドシールドガラスに対して交差する方向に沿って配置された透明部材と、
    前記前側ピラー骨格部材に車両前方側を向くように形成され、前記フロントウインドシールドガラスの車両幅方向外側端部が車両前方側から取り付けられる平面部と、
    前記透明部材の車両前方側端部に設けられ、前記平面部に車両前方側から取り付けられる角度吸収部材と、
    を備えたフロントピラー構造。
  2. 前記角度吸収部材は、車両幅方向内側で、かつ車両後方側に直角部が配置される平面視略直角三角形状に形成されている請求項1に記載のフロントピラー構造。
  3. 前記角度吸収部材は、前記平面部に対する位置決め部を有する請求項1又は請求項2に記載のフロントピラー構造。
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