JP2020078890A - 歯車伝達装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊星ギヤを用いて駆動を伝達及び遮断する歯車伝達装置及び画像形成装置において、新規な構成を提供する。【解決手段】歯車伝達装置1において、レバー80は、太陽ギヤ10からセクタギヤ40へ向かう第3方向D3に延びる。レバー80は、太陽ギヤ10の第1軸11に嵌遊する嵌遊部81と、遊星ギヤ30の第2軸32に嵌る孔部83と、セクタギヤ40の突起42に係合可能な係合部82と、を有する。遊星ギヤ30が離間位置に配置された状態において、レバー80の係合部82がセクタギヤ40の突起42に係合し、付勢手段70がセクタギヤ40を第2方向R2へ付勢することによってレバー80が第3方向D3へ移動させられ、遊星ギヤ30の第2軸32が第3方向D3へ移動して長孔93に押し付けられ、太陽ギヤ10が第1方向R1へ回転することによって遊星ギヤ30の公転する力を発生させる。【選択図】図11

Description

本発明は歯車伝達装置及び画像形成装置に関する。
従来、表面に画像が形成されたシートを再度画像形成部に搬送して、シートの裏面に画像を形成することにより、シートの両面に画像を形成する両面搬送ユニットを有する画像形成装置が知られている。
このように、シートの両面に画像を形成することが可能な画像形成装置においては、正逆転するモータと、正転するモータからの駆動力によりシートを搬送しながら前記シートに画像を形成する画像形成部と、正転するモータからの駆動力により画像形成部から排出されたシートを排紙トレイに向けて搬送するとともに、逆転するモータからの駆動力によりシートを前記画像形成部側へ再搬送するスイッチバックローラと、モータの回転方向にかかわらず、シートを前記画像形成部側へ再搬送する再搬送ローラと、を備えたものがある。前記再搬送ローラは、モータの回転方向にかかわらず、同じ方向に回転するローラである。
また、再搬送ローラがシートを搬送していないときにも再搬送ローラが駆動されて回転すると騒音の原因となってしまうため、特許文献1には、再搬送ローラがシートを搬送していないときに、再搬送ローラの駆動を遮断する歯車伝達機構が開示されている。特許文献1に開示された歯車伝達機構は、旋回部材に支持された第1遊星歯車及び第2遊星歯車が入力歯車を中心として揺動し、第1遊星歯車が出力歯車に対して噛合及び離間したり、第2遊星歯車が中間歯車の第2歯車に対して噛合及び離間したりすることによって、再搬送ローラに対する駆動の伝達及び遮断を行うようになっている。
特開2017−170646号公報
ところで、遊星ギヤを用いて駆動の伝達及び遮断を行う構成としては、上記の特許文献1のような構成に限定されるものではなく、他の構成によっても実現できる余地がある。
本願は、遊星ギヤを用いて駆動を伝達及び遮断する歯車伝達装置及び画像形成装置において、新規な構成を開示することを目的とする。
本発明の歯車伝達装置は、フレームと、第1軸周りに回転可能にフレームに支持され、第1方向と、第1方向とは逆向きの第2方向とに回転する太陽ギヤと、フレームに回転可能に支持され、太陽ギヤから離間した位置に配置される被駆動ギヤと、太陽ギヤと噛合して第2軸を中心として太陽ギヤとは逆向きに自転し、太陽ギヤの第1方向への回転により被駆動ギヤと噛合する噛合位置に公転する一方、太陽ギヤの第2方向への回転により被駆動ギヤから離間する離間位置に公転する遊星ギヤと、フレームに設けられ、遊星ギヤの第2軸を案内する長孔と、被駆動ギヤ及び遊星ギヤと噛合可能であり、第3軸周りに回転可能にフレームに支持され、第3軸と直交する面側に設けられたカムと、直交する面側において第3軸とずれた位置に設けられた突起と、を有するセクタギヤと、カムを付勢することによってセクタギヤを第2方向へ付勢する付勢手段と、太陽ギヤからセクタギヤへ向かう第3方向に延びるレバーであって、太陽ギヤの第1軸に嵌遊する嵌遊部と、遊星ギヤの第2軸に嵌る孔部と、セクタギヤの突起に係合可能な係合部と、を有するレバーと、を備え、遊星ギヤが離間位置に配置された状態において、レバーの係合部がセクタギヤの突起に係合し、付勢手段がセクタギヤを第2方向へ付勢することによってレバーが第3方向へ移動させられ、遊星ギヤの第2軸が第3方向へ移動して長孔に押し付けられ、太陽ギヤが第1方向へ回転することによって遊星ギヤの公転する力を発生させることを特徴とする。
本発明の歯車伝達装置では、セクタギヤを第2方向へ付勢する付勢手段がレバーを介して遊星ギヤの第2軸を長孔に押し付けている。これにより、太陽ギヤが第1方向へ回転するときに、第2軸と長孔との間で摩擦力が発生する。この摩擦力は、遊星ギヤの自転を抑制することで遊星ギヤの公転する力として作用するので、遊星ギヤが円滑に公転できる。
したがって、本発明の歯車伝達装置では、新規な構成によって、遊星ギヤを用いた駆動の伝達及び遮断を行うことができる。また、この歯車伝達装置では、旋回部材、第1遊星歯車及び第2遊星歯車を含む特許文献1開示の歯車伝達機構と比較して、部品点数を削減でき、その結果、製造コストの低廉化を実現できる。
実施例の歯車伝達装置が適用された画像形成装置の模式断面図である。 実施例の歯車伝達装置の平面図であって、遊星ギヤが噛合位置にあり、セクタギヤが第1位置にある状態を示す図である。 図2と同様の平面図であって、遊星ギヤが離間位置にあり、セクタギヤが第2位置にある状態を示す図である。 実施例の歯車伝達装置の斜視図である。 実施例の歯車伝達装置の分解斜視図である。 遊星ギヤが噛合位置にあり、セクタギヤが第1位置にある状態を説明する模式部分正面図である。 遊星ギヤが噛合位置から離間位置に公転する途中の状態を説明する模式部分正面図である。 遊星ギヤが離間位置に公転し、セクタギヤが第2位置に向けて回転し始める状態を説明する模式部分正面図である。 遊星ギヤが離間位置にある状態で、セクタギヤが第2位置の近くまで回転した状態を説明する模式部分正面図である。 遊星ギヤが離間位置にあり、セクタギヤが第2位置にある状態を説明する模式部分正面図である。 遊星ギヤが離間位置から噛合位置に公転する途中の状態を説明する模式部分正面図である。
以下、本発明を具体化した実施例について図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の画像形成装置9は、本発明の画像形成装置の具体的態様の一例である。なお、図1では、紙面右側を画像形成装置9の前側と規定し、紙面上側を画像形成装置9の上側と規定して、前後方向及び上下方向を表示する。画像形成装置9には、図2〜図5に示す実施例の歯車伝達装置1が適用されている。歯車伝達装置1は、本発明の歯車伝達装置の具体的態様の一例である。
<画像形成装置の概略構成>
図1に示すように、画像形成装置9は、ハウジング8、シートカセット4C、搬送部4、画像形成部5、排出部6及び再搬送機構7を備えている。
シートカセット4Cは、ハウジング8の下部分に着脱可能に設けられている。シートカセット4C内には、画像形成されるシートSHが積層状態で収容される。
ハウジング8の上面には、排出トレイ8Tが設けられている。排出トレイ8Tには、画像形成を終えたシートSHが排出される。
搬送部4は、周知の給送ローラ、分離ローラ、分離パッド及びレジストローラ等を含んで構成されている。搬送部4は、シートカセット4C内のシートSHを一枚ずつ取り出して略S字状の搬送経路P1に沿って搬送し、排出トレイ8Tに向けて搬送する。
画像形成部5は、ハウジング8内におけるシートカセット4Cよりも上側に配置されている。搬送部4によって搬送されるシートSHは、搬送経路P1の略水平に延びる部分において画像形成部5を通過する。
画像形成部5は、カラー印刷が可能な、いわゆるダイレクトタンデム方式のものである。画像形成部5は、現像トナーカートリッジ5C、転写ベルト5B、スキャナ部5S及び定着器5H等を有している。
現像トナーカートリッジ5Cは、ブラック、イエロー、マゼンダ、シアンの4色のトナーに対応し、搬送経路P1の略水平に延びる部分に沿って直列する4つのカートリッジの集合体である。現像トナーカートリッジ5Cは、4つの感光ドラム5Dと、各感光ドラム5Dのそれぞれの周辺に配置された図示しない現像ローラ、帯電器及びトナー収容部とを有している。
転写ベルト5Bは、各感光ドラム5Dに対して、搬送経路P1の略水平に延びる部分を挟んで下側に位置している。転写ベルト5Bは、搬送されるシートSHを各感光ドラム5Dとともに挟持しながら循環する。
スキャナ部5Sは、公知のレーザ光源、ポリゴンミラー、レンズ及び反射鏡を有している。スキャナ部5Sは、ブラック、イエロー、マゼンダ、シアンの各色に対応したレーザビームを上方から現像トナーカートリッジ5C内の各感光ドラム5Dに照射する。
定着器5Hは、現像トナーカートリッジ5Cの下方を通過したシートSHを加熱ローラ及び加圧ローラで挟持し、加熱及び加圧する。
上記構成である画像形成部5は、以下のようにしてシートSHに画像を形成する。すなわち、各感光ドラム5Dの表面は、その回転に伴って、帯電器により一様に正帯電された後、スキャナ部5Sにより露光される。これにより、各感光ドラム5Dの表面には、シートSHに形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。次に、現像ローラは、トナー収容部に収容されたトナーを静電潜像に対応して各感光ドラム5Dの表面に供給する。各感光ドラム5Dの表面上に担持されたトナーは、シートSHに転写される。そして、トナーが転写されたシートSHは、定着器5Hで加熱及び加圧されて、トナーが定着する。
排出部6は、搬送経路P1の最下流端に配置された反転ローラ6Aと、反転ローラ6Aに向けて押圧されたピンチローラと、を含んでいる。排出部6は、反転ローラ6Aが正転、すなわち図1の反時計方向に回転することにより、定着器5Hを通過したシートSHを排出トレイ8Tに排出する。
再搬送機構7は、センサ7S、フラッパ7F及び再搬送ローラ7A、7B、7Cを有している。また、再搬送機構7は、再搬送ローラ7A、7B、7Cのそれぞれに向けて押圧された複数個のピンチローラを含んでいる。排出部6の反転ローラ6A及びピンチローラは、再搬送機構7の一部を兼ねている。
再搬送機構7は、シートSHの両面に画像を形成する場合に搬送経路P1の最下流端に到達したシートSHの表裏を反転させ、略U字形状の再搬送経路P2に沿って画像形成部5に再搬送する。
より詳しくは、再搬送経路P2は、反転ローラ6Aからハウジング8の後面に沿って下向きに延びた後に、シートカセット4Cの下面とハウジング8の底壁との間で略水平に前向きに延び、最後にハウジング8の前面に沿って上向きに延びて、搬送経路P1における画像形成部5よりも上流側に合流する経路である。
センサ7Sは、定着器5Hを通過するシートSHを検知する。フラッパ7Fは、図示しない付勢バネによって、図1に二点鎖線で示す位置に付勢されている。フラッパ7Fは、搬送経路P1に沿って搬送されるシートSHに押されることにより、図1に実線で示す位置に揺動する。
搬送経路P1に沿って搬送されるシートSHの後端をセンサ7Sが検知してから所定時間経過すると、シートSHに押されなくなったフラッパ7が図1に二点鎖線で示す位置に復帰する。このときに、排出部6の反転ローラ6Aが正転から逆転、すなわち図1の時計方向の回転に切り替えられることにより、搬送経路P1の最下流端に到達したシートSHが表裏反転されて、再搬送経路P2に沿って搬送される。反転ローラ6Aが正転から逆転に切り替わっている間、搬送部4及び画像形成部5は停止する。
再搬送ローラ7A、7B、7Cは、再搬送経路P2の略水平に延びる部分に配置されている。再搬送ローラ7A、7B、7Cは、図1の時計方向に回転して、再搬送されるシートSHを逆転する反転ローラ6Aから引き継ぐ。反転ローラ6Aが再搬送されるシートSHから離間すると、反転ローラ6Aが逆転から正転に切り替わり、搬送部4及び画像形成部5も作動する。そして、再搬送ローラ7A、7B、7Cは、そのシートSHを再搬送経路P2に沿って画像形成部5に再搬送する。
その結果、画像形成部5に再搬送されたシートSHの他方の面にも画像が形成される。こうして、両面に画像が形成されたシートSHは、正転する反転ローラ6Aによって、排出トレイ8Tに排出される。
<駆動機構の概略構成>
図2及び図3に簡略して示すように、画像形成装置9は、上記のように動作する搬送部4、画像形成部5、反転ローラ6A及び再搬送ローラ7A、7B、7Cを駆動するための駆動機構M1を備えている。
駆動機構M1は、駆動源M1M、第1伝達部G1、クラッチ機構G1C、第2伝達部G2、第3伝達部G3及び歯車伝達装置1を含んで構成されている。
駆動源M1Mは、図示しない制御部に制御されて、正転及び逆転する電動モータである。駆動源M1Mは、搬送部4、画像形成部5、反転ローラ6A及び再搬送ローラ7A、7B、7Cを駆動するための駆動力を発生する。
第1伝達部G1は、ギヤや伝達軸等を含んで構成され、搬送部4及び画像形成部5に連結されている。
クラッチ機構G1Cは、駆動源M1Mと第1伝達部G1との間に設けられている。クラッチ機構G1Cは、駆動源M1Mが正転する場合には駆動源M1Mの駆動力を第1伝達部G1に伝達する。その結果、搬送部4及び画像形成部5が作動する。その一方、クラッチ機構G1Cは、駆動源M1Mが逆転する場合には駆動源M1Mと第1伝達部G1との間で駆動力の伝達を遮断する。その結果、搬送部4及び画像形成部5が停止する。
第2伝達部G2は、ギヤや伝達軸等を含んで構成され、反転ローラ6Aに連結されている。第2伝達部G2は、駆動源M1Mが正転する場合には反転ローラ6Aを正転させる。その一方、第2伝達部G2は、駆動源M1Mが逆転する場合には反転ローラ6Aを逆転させる。
第3伝達部G3は、ギヤや伝達軸等を含んで構成され、再搬送ローラ7A、7B、7Cに連結されている。
歯車伝達装置1は、駆動源M1Mと第3伝達部G3との間に設けられている。後で詳しく説明するが、歯車伝達装置1は、駆動源M1Mが逆転から正転に切り替わった場合には、再搬送ローラ7A、7B、7Cを所定期間、図1の時計方向に回転させた後、再搬送ローラ7A、7B、7Cを停止させる。つまり、搬送部4及び画像形成部5が作動しているときに、再搬送ローラ7A、7B、7Cの不要な回転をできる限り抑制する。その一方、歯車伝達装置1は、駆動源M1Mが逆転している間は、再搬送ローラ7A、7B、7Cを停止させることなく、図1の時計方向に回転させる。
シートSHの一方の面のみに画像を形成する場合には、駆動機構M1において、駆動源M1Mがその画像形成動作の開始から終了まで正転する。
その一方、シートSHの両面に画像を形成する場合には、駆動機構M1において、駆動源M1Mはまず正転し、搬送経路P1に沿って搬送されるシートSHの後端をセンサ7Sが検知してから所定時間経過したときに、正転から逆転に切り替わる。次に、駆動源M1Mは、再搬送経路P2に沿って搬送されるシートSHの先端が搬送部4に突入する前のタイミングで逆転から正転に切り替わり、その画像形成動作の終了まで正転する。
<歯車伝達装置の構成>
図2〜図5に示すように、歯車伝達装置1は、フレーム90、太陽ギヤ10、被駆動ギヤ20、遊星ギヤ30、長孔93、セクタギヤ40、付勢手段70及びレバー80を備えている。
図4に示すように、フレーム90は、第1フレーム91及び第2フレーム92を有している。第1フレーム91及び第2フレーム92は、略矩形状の平板である。本実施例では、第1フレーム91及び第2フレーム92の形状を簡素化しているが、実際の形状は、歯車伝達装置1以外の機械要素等も支持可能なようにサイズが大きくされ、かつ、複数の穴や屈曲部等が形成された複雑な形状とされる場合もある。
第1フレーム91及び第2フレーム92は、それらの四隅にスペーサ90Sを介在させた状態で、図示しないネジ及びナット等の締結部材によって締結されることにより、互いに対向しつつ平行に延在している。
図面を見易くするため、第1フレーム91については、図4のみに簡略して図示する。
図2、図3及び図6〜図11に二点鎖線で示す長孔93は、第1フレーム91及び第2フレーム92に形成されている。図5に示す第2フレーム92に形成された長孔93は、図2等に二点鎖線で示す長孔93に対して、図2等の紙面奥側に位置している。
図4及び図5等に示すように、太陽ギヤ10及び被駆動ギヤ20は、平歯車である。
太陽ギヤ10には、第1軸11が一体に形成されている。第1軸11は、第1フレーム91と第2フレーム92とが対向する方向と同じ方向に延びる円柱軸である。第1軸11の中心を第1軸心X11とする。
第1軸11は、太陽ギヤ10の両側面から第1フレーム91側と第2フレーム92側とに向かって突出している。図5に示すように、第2フレーム92には、軸穴99が形成されている。図示は省略するが、第1フレーム91にも、軸穴99が形成されている。
第1軸11が第1フレーム91及び第2フレーム92にそれぞれ形成された軸穴99に挿通されることにより、太陽ギヤ10が第1軸11周りに回転可能にフレーム90に支持されている。
太陽ギヤ10において、第1フレーム91側を向く側面は、第1側面16である。第1軸11における第1側面16と接続する根元部分には、第1軸11の他の部分よりも大径である第1段部16A及び第2段部16Bが形成されている。第2段部16Bは、第1段部16Aよりも第1フレーム91側に位置しており、第1段部16Aよりも小径である。
太陽ギヤ10は、第2段部16Bが第1フレーム91と僅かな隙間を有して対向し、かつ第1側面16とは反対側の側面が第2フレーム92と僅かな隙間を有して対向することによって、第1軸11方向のがたつきを抑制するようになっている。
図2等に示すように、太陽ギヤ10は、第1軸11における第1フレーム91の軸穴99を通過した部分を経由して、駆動源M1Mに連結されている。なお、これに限らず太陽ギヤ10と駆動源M1Mとの間にギヤを介在させて、駆動源M1Mから太陽ギヤ10に駆動力を伝達させても良い。
駆動源M1Mが逆転して、その駆動力が第1軸11に伝達されることにより、太陽ギヤ10は、図2等に示す第1方向R1に回転するようになっている。第1方向R1は、図2等の反時計方向である。
その一方、駆動源M1Mが正転して、その駆動力が第1軸11に伝達されることにより、太陽ギヤ10は、図2等に示す第2方向R2に回転するようになっている。第2方向R2は、第1方向R1とは逆向きの方向である。
太陽ギヤ10は、駆動源M1Mの作動時において、反転ローラ6Aが逆転する場合には第1方向R1に回転する一方、反転ローラ6Aが正転する場合には第2方向R2に回転する。
図4及び図5等に示すように、被駆動ギヤ20は、太陽ギヤ10から所定距離離間した位置に配置されている。被駆動ギヤ20には、軸穴21が形成されている。第2フレーム92には、支持軸98が一体に形成されている。支持軸98は、第1フレーム91に向かって第1軸11と平行に突出する円柱軸である。軸穴21に支持軸98が挿入されることにより、被駆動ギヤ20が支持軸98周りに回転可能にフレーム90に支持されている。
図2等に示すように、被駆動ギヤ20には、第3伝達部G3に連結されている。被駆動ギヤ20は、その第3伝達部G3を経由して、再搬送ローラ7A、7B、7Cに連結されている。被駆動ギヤ20が図2等の反時計方向、すなわち第1方向R1に回転することにより、再搬送ローラ7A、7B、7Cは、図1の時計方向に回転する。
図4及び図5等に示すように、遊星ギヤ30には、第2軸32が一体に形成されている。第2軸32は、第1軸11と平行に延びる円柱軸である。第2軸32の中心を第2軸心X32とする。
第2軸32は、遊星ギヤ30の両側面から第1フレーム91側と第2フレーム92側とに向かって突出している。第2軸32は、第1フレーム91及び第2フレーム92にそれぞれ形成された長孔93に挿通されている。
図2及び図5等に示すように、長孔93は、第1軸心X11を中心とする円弧を描くように延びている。図2に示すように、長孔93における第1軸心X11の径方向の内幅W93は、第2軸32の外径よりも僅かに大きく設定されている。
長孔93における第1軸心X11の周方向の一端縁93Aは、長孔93における第1軸心X11の周方向の他端縁93Bよりも被駆動ギヤ20に近い位置にある。
長孔93が第2軸32を案内することにより、遊星ギヤ30が太陽ギヤ10と噛合して第2軸32を中心として太陽ギヤ10とは逆向きに自転可能、かつ太陽ギヤ10周りに公転可能にフレーム90に支持されている。
図5に示すように、遊星ギヤ30において、第1フレーム91側を向く側面は、第2側面36である。第2軸32における第2側面36と接続する根元部分には、第2軸32の他の部分よりも大径である第1段部36A及び第2段部36Bが形成されている。第2段部36Bは、第1段部36Aよりも第1フレーム91側に位置しており、第1段部36Aよりも小径である。遊星ギヤ30は、第2段部36Bが第1フレーム91と僅かな隙間を有して対向し、かつ第2側面36とは反対側の側面が第2フレーム92と僅かな隙間を有して対向することによって、第1軸11方向のがたつきを抑制するようになっている。
図2に示すように、遊星ギヤ30は、第2軸32が長孔93の一端縁93Aに当て止まる位置において、適正な噛合深さで被駆動ギヤ20と噛合している。図2に示す遊星ギヤ30の位置は、噛合位置である。図6に示す遊星ギヤ30の位置も、噛合位置である。
図3に示すように、遊星ギヤ30は、第2軸32が長孔93の他端縁93Bに当て止まる位置において、被駆動ギヤ20から最も離間している。図3に示す遊星ギヤ30の位置は、離間位置である。図4及び図8〜図10に示す遊星ギヤ30の位置も、離間位置である。
図7に示すように、遊星ギヤ30は、第2軸32が長孔93の一端縁93Aから他端縁93Bに向かって公転するときに、被駆動ギヤ20との噛合深さが徐々に浅くなり、被駆動ギヤ20から離間する。
図11に示すように、遊星ギヤ30は、第2軸32が長孔93の他端縁93Bから一端縁93Aに向かって公転するときに、被駆動ギヤ20と噛合し始め、被駆動ギヤ20との噛合深さが徐々に深くなる。
後で説明するように、遊星ギヤ30は、太陽ギヤ10の第1方向R1への回転により、図2等に示す噛合位置に公転する。その一方、遊星ギヤ30は、太陽ギヤ10の第2方向R2への回転により、図3等に示す離間位置に公転する。
図4及び図5等に示すように、セクタギヤ40は、第1ギヤ50及び第2ギヤ60を有している。また、セクタギヤ40には、第3軸43が一体に形成されている。第3軸43は、第1軸11と平行に延びる円柱軸である。つまり、第3軸43方向は、第1軸11方向と同じである。
第3軸43は、セクタギヤ40の両側面から第1フレーム91側と第2フレーム92側とに向かって突出している。図5に示すように、第2フレーム92には、軸穴97が形成されている。図示は省略するが、第1フレーム91にも、軸穴97が形成されている。第3軸43が第1フレーム91及び第2フレーム92にそれぞれ形成された軸穴97に挿通されることにより、セクタギヤ40が第3軸43周りに回転可能にフレーム90に支持されている。
セクタギヤ40において、第1フレーム91側を向く側面は、第3側面46である。第3側面46は、本発明の「セクタギヤの第3軸と直交する面」の一例である。太陽ギヤ10の第1側面16と、遊星ギヤ30の第2側面36とは、セクタギヤ40の第3側面46と同じ方向を向いている。
第3軸43における第3側面46と接続する根元部分には、第3軸43の他の部分よりも大径である段部46Aが形成されている。セクタギヤ40は、段部46Aが第1フレーム91と僅かな隙間を有して対向し、かつ第3側面46とは反対側の側面が第2フレーム92と僅かな隙間を有して対向することによって、第1軸11方向のがたつきを抑制するようになっている。
第1ギヤ50及び第2ギヤ60は、第3軸43方向に並んで配置されている。より詳しくは、第1ギヤ50は、一つの平歯車における第3側面46とは反対側に位置する部分であり、第2ギヤ60は、その平歯車における第3側面46側に位置する部分である。つまり、第1ギヤ50の外径D50と、第2ギヤ60の外径D60とは等しい。
第1ギヤ50は、周方向において第1歯部51及び第1欠歯部52を有している。第1欠歯部52は、周方向において第1歯部51の一部のギヤ歯が切り欠かれてなる。
図9に示すように、第1歯部51は、セクタギヤ40の回転によって、被駆動ギヤ20と噛合可能である。図2〜図4、図6〜図8、図10及び図11に示すように、第1欠歯部52は、第1歯部51が被駆動ギヤ20と噛合しないときに、被駆動ギヤ20と対向する。
図5に示すように、第2ギヤ60は、周方向において第2歯部61及び第2欠歯部62を有している。第2欠歯部62は、周方向において第2歯部61の一部のギヤ歯が切り欠かれてなる。第3軸43方向に沿って見て、第2欠歯部62の全体は、第1欠歯部52の一部と重なっている。第1欠歯部52は、第2方向R2において第2欠歯部62よりも長く延びている。
第2フレーム92に隣接するように配置された被駆動ギヤ20の第1軸11方向の厚みT20は、第1ギヤ50の厚みT50よりも薄くなっている。このため、被駆動ギヤ20は、第2ギヤ60の第2歯部61と噛合せず、第2ギヤ60の第2欠歯部62と対向しない。
図8及び図9に示すように、第2歯部61は、離間位置にある遊星ギヤ30と噛合可能である。セクタギヤ40は、第2歯部61が遊星ギヤ30と噛合する状態で遊星ギヤ30が自転することにより、図2等の時計方向に回転する方向、すなわち、第2方向R2に回転する。
図2及び図6に示すように、第2歯部61は、遊星ギヤ30が噛合位置にある状態において、遊星ギヤ30と隙間を有して対向しており、遊星ギヤ30が離間位置に向けて公転を開始すれば直ちに噛合可能な状態となっている。図7に示すように、第2歯部61は、遊星ギヤ30が離間位置に向けて公転する途中において、遊星ギヤ30との噛合深さが徐々に深くなる。
図3、図4及び図10に示すように、第2欠歯部62は、遊星ギヤ30が離間位置にある状態において、第2歯部61が遊星ギヤ30と噛合しないときに、遊星ギヤ30と対向する。図11に示すように、第2欠歯部62は、遊星ギヤ30が離間位置から噛合位置に向けて公転する途中においても、遊星ギヤ30と対向する。
上述した第2歯部61及び第2欠歯部62と、遊星ギヤ30との相対関係の変化は、以下に説明するカム41、突起42、付勢手段70及びレバー80等が連携動作することによって行われる。
図2等に示すように、セクタギヤ40は、カム41及び突起42を有している。カム41は、セクタギヤ40の第3側面46側に形成されている。カム41は、第3軸43の段部46Aに接続し、第3側面46に沿って第3軸43の径外方向に突出するテーパ形状である。
図2及び図5等に示すように、突起42は、第3側面46側において、第3軸43からカム41とは反対側にずれた位置に設けられている。突起42は、第3側面46から第1フレーム91に向けて突出する断面略長円形状の柱状体である。
突起42と段部46Aとの間には、逃げ部42Aが設けられている。逃げ部42Aは、突起42が第3軸43の段部46Aから第3軸43の径外方向に離間することによって形成される凹部である。
図2及び図5等に示すように、付勢手段70は、コイル部75、第1延出部76及び第2延出部77を含む捩じりコイルバネである。コイル部75は、螺旋形状である。第1延出部76は、コイル部75の一端からコイル部75の径外方向に延びて、2箇所で屈曲している。第2延出部77は、コイル部75の他端からコイル部75の径外方向に直線状に延びている。
第1延出部76には、第1付勢部71及び第2付勢部72が形成されている。第1付勢部71は、第1延出部76における2箇所の屈曲部分の間に位置する直線部分である。第2付勢部72は、第1延出部76における2箇所の屈曲部に対してコイル部75とは反対側に位置する直線部分である。
第2フレーム92には、突出部92T及び係止部92Uが形成されている。突出部92T及び係止部92Uは、セクタギヤ40に対して被駆動ギヤ20とは反対側に配置されている。
突出部92Tは、第1フレーム91に接近するように第1軸11方向に突出する円柱軸である。係止部92Uは、突出部92Tから離間した位置で第1フレーム91に接近するように第1軸11方向に突出した後、第2フレーム92に沿う方向に屈曲している。
付勢手段70は、コイル部75に突出部92Tが挿入され、第2延出部77が係止部92Uに係止されることにより、フレーム90に保持されている。
付勢手段70は、セクタギヤ40の回転姿勢の変化によって、図3及び図9〜図11に示すように、第1付勢部71がカム41に当接する状態と、図2及び図6〜図8に示すように、第2付勢部72がカム41及び突起42に当接する状態と、に切り替わるようになっている。
図9等に示すように、第1付勢部71は、カム41に当接することによってセクタギヤ40を第2方向R2に付勢する。
図2等に示すように、第2付勢部72は、カム41及び突起42に当接することによって、第1欠歯部52が被駆動ギヤ20と対向し、かつ第2歯部61が噛合位置にある遊星ギヤ30と隙間を有して対向する第1位置にセクタギヤ40を保持する。
図2及び図5等に示すように、レバー80は、太陽ギヤ10からセクタギヤ40へ向かう第3方向D3に延びる一体成形品である。レバー80は、嵌遊部81、孔部83及び係合部82を有している。
嵌遊部81は、レバー80における太陽ギヤ10側の端部に形成されている。嵌遊部81は、分岐部81A、81Bを含んでいる。分岐部81A、81Bは、遊星ギヤ30の第2軸32の周方向において隙間を有して互いに対向している。分岐部81A、81Bは、太陽ギヤ10の第1軸11の第2段部16Bを第2軸32の周方向において挟んでいる。分岐部81A、81Bは、第1軸11方向において、第1フレーム91と、第1軸11の第1段部16Aとの間に配置されている。
レバー80の嵌遊部81は、太陽ギヤ10の第1側面16に対向する状態で、第1軸11の第1段部16Aに嵌遊している。このような嵌遊部81により、レバー80は、太陽ギヤ10の第1軸11に対して第3方向D3に移動可能となっている。
孔部83は、レバー80における第3方向D3の中間部に形成された丸孔である。孔部83の内径は、遊星ギヤ30の第2軸32の第2段部36Bの外径よりも僅かに大きくされている。孔部83は、第1軸11方向において、第1フレーム91と、第2軸32の第1段部36Aとの間に配置されている。
孔部83は、遊星ギヤ30の第2側面36に対向する状態で、第2軸32の第2段部36Bに嵌っている。このような孔部83により、レバー80は、遊星ギヤ30の第2軸32に揺動可能に支持されている。
係合部82は、レバー80の孔部83側から第3方向D3に直線状に延びる直線部80Aの先端に接続している。係合部82は、セクタギヤ40に向かって突出するテーパ形状である。係合部82は、第1軸11方向において、第1フレーム91と、セクタギヤ40の第3側面46との間に配置されている。
なお、第2フレーム92には、ガイドリブ92Rが第1フレーム91に向けて突出するように形成されている。ガイドリブ92Rは、係合部82に摺接することにより、係合部82が第1フレーム91に接近するようにレバー80が撓むことを抑制する。
係合部82は、係合面82Aを有している。係合面82Aは、係合部82の第2軸32側を向く面であって、係合部82のセクタギヤ40側に位置する頂点から第2軸32の周方向に沿って被駆動ギヤ20に向けて延びている。
遊星ギヤ30が図2等に示す噛合位置と、図3等に示す離間位置との間で公転するときに、レバー80は、第2軸32に嵌る孔部83が移動する一方、第1軸11に嵌遊する嵌遊部81の移動が規制される。これにより、レバー80は、遊星ギヤ30が図2等に示す噛合位置に向けて公転する場合には、係合部82をセクタギヤ40の突起42から離間させるように揺動する。その一方、レバー80は、遊星ギヤ30が図3等に示す離間位置に向けて公転する場合には、係合部82をセクタギヤ40の突起42に接近させるように揺動する。
係合部82は、遊星ギヤ30が図3等に示す離間位置に公転することにより、セクタギヤ40の突起42に係合可能となる。
但し、セクタギヤ40が図8に示す第1位置にあるとき、又は、セクタギヤ40が第1位置から図10に示す第2位置に向けて第2方向R2に回転する途中の位置、例えば図9に示す位置にあるときには、突起42が係合部82から離間した位置にあるので、係合部82が突起42に係合できない。
そして、セクタギヤ40が第2方向R2に回転して図3及び図10に示す位置まで到達したときに、係合部82が突起42に係合する。この際、係合面82Aが第2軸32に対して突起42よりも離間した位置にあって突起42に当接し、セクタギヤ40の第2方向R2の回転を規制するようになっている。
図3及び図10に示すセクタギヤ40の位置は、第1欠歯部52が被駆動ギヤ20と対向し、かつ第2欠歯部62が遊星ギヤ30と対向する第2位置である。
図11は、遊星ギヤ30が離間位置から噛合位置に公転するときに、レバー80が係合部82を突起42から離間させるように揺動し、係合面82Aが突起42に摺接する状態を示している。この状態においても、係合部82がセクタギヤ40の第2方向R2の回転を規制することによって、セクタギヤ40が第2位置に保持される。
図11では、噛合位置に向けて公転する遊星ギヤ30が被駆動ギヤ20と噛合し始めている。そして、遊星ギヤ30が図11に示す状態からさらに噛合位置に向けて公転することによって、係合面82Aが突起42から離間するようになっている。
図10及び図11に示すように、レバー80の係合部82がセクタギヤ40の突起42に係合し、第1付勢部71がセクタギヤ40を第2方向R2へ付勢することによって、係合部82に押圧力FP1が作用する。この押圧力FP1によって、レバー80が第3方向D3へ移動させられ、レバー80の孔部83に嵌る遊星ギヤ30の第2軸32も第3方向D3へ移動して、長孔93に押し付けられるようになっている。詳しく述べると、第2軸32は、長孔93におけるセクタギヤ40側の面に押し付けられる。
図3に示すように、第1軸11方向に沿って見て、遊星ギヤ30が離間位置にあるときに係合面82Aと突起42とが当接する点を当接点KP1と規定する。また、第2軸32の第2軸心X32と当接点KP1とを通過する仮想線を仮想線KL1と規定する。
第1軸11方向に沿って見て、仮想線KL1と係合面82Aとがなす内角α1は、直角よりも大きく設定されている。このような内角α1の設定により、係合面82Aが突起42に円滑に摺接し、係合部82が突起42から確実に離間できるようになっている。
レバー80における孔部83よりも係合部82側に位置する部分は、直線部80A及び係合部82の形状によって、レバー80における孔部83よりも嵌遊部81側に位置する部分よりも軽くなっている。このようなレバー80の重量配分により、レバー80の係合部82は、遊星ギヤ30の公転に迅速に追従する。
<シートSHの一方の面のみに画像を形成する場合の歯車伝達装置の動作>
シートSHの一方の面のみに画像を形成するために、駆動機構M1において、駆動源M1Mが正転すると、歯車伝達装置1において、太陽ギヤ10が第2方向R2に回転し、太陽ギヤ10の回転が遊星ギヤ30に伝達される。
すると、遊星ギヤ30は、図6の状態から図7の状態に移行し、図7に示すように、太陽ギヤ10のギヤ歯から押圧力FG1を受ける。また、遊星ギヤ30が図7の反時計方向に回転しようとするときに、遊星ギヤ30と噛合する被駆動ギヤ20は、第3伝達部G3の負荷によって回転し難い。このため、遊星ギヤ30から被駆動ギヤ20が受ける押圧力FG2の反力FR2が遊星ギヤ30に作用する。そして、遊星ギヤ30は、その反力FR2と、押圧力FG1とによって、被駆動ギヤ20からはじかれ、離間位置に向けて公転を開始する。
すると、遊星ギヤ30は、隙間を有して対向していたセクタギヤ40の第2ギヤ60の第2歯部61と直ちに噛合し始める。このため、図8に示すように、遊星ギヤ30のギヤ歯から第2ギヤ60の第2歯部61に押圧力FG3が作用する。ここで、セクタギヤ40は、第2付勢部72によって第1位置に保持されているので、遊星ギヤ30とは逆向きの第2方向R2に回転することを抑制される。このため、遊星ギヤ30から第2ギヤ60の第2歯部61が受ける押圧力FG3の反力FR3が遊星ギヤ30に作用する。そして、遊星ギヤ30は、その反力FR3と、上述した押圧力FG1とによって、離間位置に公転する。
この際、レバー80は、係合部82をセクタギヤ40の突起42に接近させるように揺動する。そして、係合部82のセクタギヤ40側に位置する頂点が逃げ部42Aに進入するので、係合部82がセクタギヤ40の第2方向R2の回転を妨げない。つまり、逃げ部42Aは、太陽ギヤ10が第2方向R2に回転して遊星ギヤ30が噛合位置から離間位置に公転するときに、突起42に接近する係合部82から逃げるように凹んでいる。
遊星ギヤ30は、離間位置に公転すると、第2付勢部72の付勢力に抗してセクタギヤ40を第2方向R2に回転させる。この際、第1ギヤ50の第1歯部51が被駆動ギヤ20と噛合して、被駆動ギヤ20を第1方向R1に回転させる。
図9に示すように、第2ギヤ60の第2歯部61が遊星ギヤ30から離間する位置までセクタギヤ40が回転すると、第1ギヤ50の第1歯部51も被駆動ギヤ20から離間する位置に到達する。この際、セクタギヤ40の突起42は、レバー80の係合部82に対して接近してはいるが離間した位置にある。また、第2付勢部72がカム41及び突起42から離間し、第1付勢部71がカム41に当接してセクタギヤ40を第2方向R2に付勢する。
セクタギヤ40が図9の状態からさらに第2方向R2に回転して、第2ギヤ60の第2歯部61が遊星ギヤ30から離間し、第1ギヤ50の第1歯部51が被駆動ギヤ20から離間すると、図10に示すように、セクタギヤ40は、第1付勢部71に付勢されて第2方向R2に回転し、突起42が係合部82の係合面82Aに当接する。その結果、セクタギヤ40が第2位置に保持されるので、太陽ギヤ10が第2方向R2に回転しても、被駆動ギヤ20が停止した状態が維持される。
こうして、歯車伝達装置1は、第1ギヤ50の第1歯部51が被駆動ギヤ20と噛合してから離間するまでの所定期間、被駆動ギヤ20を第1方向R1に回転させ、その後、被駆動ギヤ20を停止させる。その結果、シートSHの一方の面のみに画像を形成するときに、被駆動ギヤ20及び再搬送ローラ7A、7B、7Cの不要な回転をできる限り抑制できる。
<シートSHの両面に画像を形成する場合の歯車伝達装置の動作>
シートSHの両面に画像を形成するために、駆動源M1Mがまず正転すると、歯車伝達装置1において、太陽ギヤ10が第2方向R2に回転する。そして、歯車伝達装置1は、上述したように、被駆動ギヤ20を所定期間、第1方向R1に回転させ、その後、被駆動ギヤ20を停止させる。
次に、一方の面に画像を形成されたシートSHを反転させるために、駆動源M1Mが正転から逆転に切り替わると、歯車伝達装置1において、太陽ギヤ10が第1方向R1に回転し、太陽ギヤ10の回転が遊星ギヤ30に伝達される。
この際、図10に示すように、セクタギヤ40の突起42からレバー80の係合部82に作用する押圧力FP1によって、レバー80が第3方向D3へ移動させられ、レバー80の孔部83に嵌る遊星ギヤ30の第2軸32も第3方向D3へ移動して、長孔93に押し付けられている。このため、太陽ギヤ10と噛合する遊星ギヤ30が回転することによって、遊星ギヤ30の第2軸32と長孔93との間に摩擦力が発生する。この摩擦力は、遊星ギヤ30の自転を抑制することで遊星ギヤ30の公転する力として作用する。
これにより、遊星ギヤ30は、図10の状態から図11の状態に移行し、図11に示すように、太陽ギヤ10のギヤ歯から押圧力FG4を受けて、離間位置から噛合位置に向けて公転を開始する。また、遊星ギヤ30は、図11の時計方向に回転する。この際、第2位置に保持されたセクタギヤ40は、遊星ギヤ30の公転を妨げない。
そして、遊星ギヤ30は、被駆動ギヤ20と噛合し始め、被駆動ギヤ20との噛合深さを徐々に深くしながら、被駆動ギヤ20を第1方向R1に回転させる。なお、遊星ギヤ30から被駆動ギヤ20が受ける押圧力FG5の反力FR5が遊星ギヤ30に作用するが、反力FR5も遊星ギヤ30が噛合位置に向かう方向と同じ方向の分力を含んでおり、遊星ギヤ30と被駆動ギヤ20との噛合深さを深くするように作用する。
その結果、遊星ギヤ30は、押圧力FP1に基づく公転する力と、押圧力FG5と、反力FR5とを受けながら第2軸32が長孔93に案内されることにより、図6に示す噛合位置に円滑に公転できる。
遊星ギヤ30が被駆動ギヤ20と噛合し始めた後に、係合部82が突起42から離間すると、図6に示すように、セクタギヤ40が第1付勢部71に付勢されて第1位置まで回転し、第2付勢部72によって第1位置に保持される。第1位置に保持されたセクタギヤ40は、被駆動ギヤ20の回転を妨げない。
こうして、歯車伝達装置1は、再搬送経路P2に沿って搬送されるシートSHの先端が搬送部4に突入する前のタイミングで駆動源M1Mが逆転から正転に切り替わるまで、被駆動ギヤ20を第1方向R1に回転させる。
次に、駆動源M1Mが上記のタイミングで逆転から正転に切り替わると、歯車伝達装置1において、太陽ギヤ10が第2方向R2に回転する。そして、歯車伝達装置1は、上述したように、被駆動ギヤ20を所定期間、第1方向R1に回転させ、その後、歯車伝達装置1は、被駆動ギヤ20を停止させる。ここで所定期間は、再搬送ローラ7A、7B、7Cによって再搬送経路P2に沿って搬送されるシートSHの後端が再搬送ローラ7Cを抜けるまでの期間に設定されている。その結果、シートSHの両面に画像を形成するときに、被駆動ギヤ20及び再搬送ローラ7A、7B、7Cの不要な回転をできる限り抑制できる。
<作用効果>
実施例の歯車伝達装置1では、図10及び図11に示すように、レバー80の係合部82がセクタギヤ40の突起42に係合し、第1付勢部71がセクタギヤ40を第2方向R2へ付勢することによって、係合部82に押圧力FP1が作用する。この押圧力FP1によって、レバー80が第3方向D3へ移動させられ、レバー80の孔部83に嵌る遊星ギヤ30の第2軸32も第3方向D3へ移動して、長孔93に押し付けられる。これにより、太陽ギヤ10が第1方向R1へ回転するときに、第2軸32と長孔93との間で摩擦力が発生する。この摩擦力は、遊星ギヤ30の自転を抑制することで遊星ギヤ30の公転する力として作用するので、遊星ギヤ30が図6等に示す噛合位置に円滑に公転できる。
したがって、実施例の歯車伝達装置1では、カム41、突起42、付勢手段70及びレバー80を含む新規な構成によって、遊星ギヤ30を用いた駆動の伝達及び遮断を行うことができる。また、この歯車伝達装置1では、旋回部材、第1遊星歯車及び第2遊星歯車を含む特許文献1開示の歯車伝達機構と比較して、部品点数を削減でき、その結果、製造コストの低廉化を実現できる。また、この歯車伝達装置1が適用される画像形成装置9についても、新規な構成によって、遊星ギヤ30を用いた駆動の伝達及び遮断を行うことができ、製造コストの低廉化を実現できる。
また、この歯車伝達装置1では、セクタギヤ40において、第1ギヤ50が第1歯部51及び第1欠歯部52を有し、第2ギヤ60が第2歯部61及び第2欠歯部62を有している。そして、カム41、突起42、付勢手段70及びレバー80等の連携動作によって、太陽ギヤ10が第1方向R1に回転するときに被駆動ギヤ20を第1方向R1に回転させるとともに、太陽ギヤ10が第2方向R2に回転するときに所定期間、被駆動ギヤ20を第1方向R1に回転させ、所定期間経過後、太陽ギヤ10が第2方向R2に回転しても被駆動ギヤ20を停止させることができる。その結果、この歯車伝達装置1では、被駆動ギヤ20及び再搬送ローラ7A、7B、7Cの不要な回転を抑制して駆動負荷を低減でき、その結果、騒音の低減及び省電力化を実現できる。また、この歯車伝達装置1が適用される画像形成装置9についても、騒音の低減及び省電力化を実現できる。
さらに、この歯車伝達装置1では、付勢手段70が第1付勢部71と第2付勢部72とを含んでいる。この構成により、図10に示すように、遊星ギヤ30が離間位置に公転した後、セクタギヤ40の第1歯部51が被駆動ギヤ20から離間し、かつ第2歯部61が遊星ギヤ30から離間したときに、第1付勢部71によって、セクタギヤ40を第2位置まで回転させ、第2位置に安定して保持できる。また、図11に示すように、遊星ギヤ30が離間位置から噛合位置に向けて公転し、図6に示すように、係合部82が突起42から離間したときに、第1付勢部71によって、セクタギヤ40を第1位置まで円滑に回転させることができる。さらに、遊星ギヤ30が図6に示す噛合位置にある状態で、第2付勢部72により、セクタギヤ40を第1位置に安定して保持できる。
また、この歯車伝達装置1では、図2及び図5等に示すように、付勢手段70は、コイル部75に第2フレーム92の突出部92Tが挿入され、第2延出部77が第2フレーム92の係止部92Uに係止されることにより、フレーム90に保持されている。この構成により、自動組み立て工程において、第2フレーム92にセクタギヤ40を配置した後、ロボットアーム等が第1延出部76と第2延出部77とをつまんで双方を接近させた状態で、フレーム90の突出部92Tをコイル部75に挿入し、さらに、第1延出部76と第2延出部77とを離すことで、第2延出部77を係止部92Uに容易に係止させ、また、第1延出部76に形成された第1付勢部71又は第2付勢部72をセクタギヤ40のカム41等に容易に当接させることができる。
さらに、この歯車伝達装置1では、太陽ギヤ10が第2方向R2に回転して遊星ギヤ30が噛合位置から離間位置に公転するときに、レバー80は、係合部82をセクタギヤ40の突起42に接近させるように揺動する。この際、図10に示すように、係合部82のセクタギヤ40側に位置する頂点が逃げ部42Aに進入するので、セクタギヤ40は、係合部82に妨げられることなく第2方向R2に回転できる。
また、この歯車伝達装置1では、図3に示すように、第1軸11方向に沿って見て、仮想線KL1と係合面82Aとがなす内角α1が直角よりも大きく設定されている。この構成により、遊星ギヤ30が図10に示す離間位置から、図11に示す状態を経由して、図6に示す噛合位置に公転するときに、係合面82Aが突起42に円滑に摺接できる。このため、第1付勢部71の付勢力によって係合部82に作用する押圧力FP1を遊星ギヤ30の第2軸32に好適に伝達できるので、第2軸32を長孔93に押し付けて遊星ギヤ30の自転を抑制することを確実に実現できる。
さらに、この歯車伝達装置1では、図5に示すように、第1ギヤ50の外径D50と、第2ギヤ60の外径D60とが等しいことにより、セクタギヤ40の形状を簡素化でき、その結果、製造コストの低廉化を一層実現できる。
また、この歯車伝達装置1では、図2等に示すように、レバー80における孔部83よりも係合部82側に位置する部分は、直線部80A及び係合部82の形状によって、レバー80における孔部83よりも嵌遊部81側に位置する部分よりも軽くなっている。このようなレバー80の重量配分により、レバー80の係合部82が遊星ギヤ30の公転に迅速に追従できるので、遊星ギヤ30が噛合位置と離間位置との間で一層円滑に公転できる。
さらに、この歯車伝達装置1では、図5等に示すように、太陽ギヤ10の第1側面16と、遊星ギヤ30の第2側面36と、セクタギヤ40の第3側面46とが同じ方向、すなわち第1フレーム91側を向いている。そして、レバー80の嵌遊部81は、第1側面16に対向する状態で第1軸11の第2段部16Bに嵌遊し、レバー80の孔部83は、第2側面36に対向する状態で第2軸32の第2段部36Bに嵌っている。この構成により、自動組み立て工程において、第2フレーム92に太陽ギヤ10、遊星ギヤ30及びセクタギヤ40を配置した後、ロボットアーム等がレバー80をつまんで、第1側面16及び第2側面36に対向させた後、レバー80を第1軸11及び第2軸32に接近させることで、レバー80の嵌遊部81を第1軸11の第2段部16Bに嵌遊させ、かつレバー80の孔部83を第2軸32の第2段部36Bに嵌める作業を容易に実施できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施例では、第1ギヤ50の外径D50と、第2ギヤ60の外径D60とが等しいがの構成には限定されず、第1ギヤの外径と第2ギヤの外径とが異なっていてもよい。
本発明は例えば、画像形成装置、画像読取装置、複合機等に利用可能である。
1…歯車伝達装置、9…画像形成装置、90…フレーム、11…第1軸
R1…第1方向、R2…第2方向、10…太陽ギヤ、20…被駆動ギヤ
32…第2軸、30…遊星ギヤ、93…長孔、43…第3軸
46…第3軸と直交する面(第3側面)、41…カム、42…突起
40…セクタギヤ、70…付勢手段、D3…第3方向
80…レバー、81…嵌遊部、83…孔部、82…係合部
50…第1ギヤ、60…第2ギヤ、51…第1歯部、52…第1欠歯部
61…第2歯部、62…第2欠歯部、71…第1付勢部
72…第2付勢部、92T…突出部、92U…係止部、75…コイル部
76…第1延出部、77…第2延出部、42A…逃げ部
82A…係合面、KP1…当接点、KL1…仮想線
α1…仮想線と係合面とがなす内角、D50…第1ギヤの外径
D60…第2ギヤの外径、16…第1側面、36…第2側面
SH…シート、4…搬送部、5…画像形成部、6A…反転ローラ
7A、7B、7C…再搬送ローラ、M1…駆動機構

Claims (10)

  1. フレームと、
    第1軸周りに回転可能に前記フレームに支持され、第1方向と、前記第1方向とは逆向きの第2方向とに回転する太陽ギヤと、
    前記フレームに回転可能に支持され、前記太陽ギヤから離間した位置に配置される被駆動ギヤと、
    前記太陽ギヤと噛合して第2軸を中心として前記太陽ギヤとは逆向きに自転し、前記太陽ギヤの前記第1方向への回転により前記被駆動ギヤと噛合する噛合位置に公転する一方、前記太陽ギヤの前記第2方向への回転により前記被駆動ギヤから離間する離間位置に公転する遊星ギヤと、
    前記フレームに設けられ、前記遊星ギヤの前記第2軸を案内する長孔と、
    前記被駆動ギヤ及び前記遊星ギヤと噛合可能であり、第3軸周りに回転可能に前記フレームに支持され、前記第3軸と直交する面側に設けられたカムと、前記直交する面側において前記第3軸とずれた位置に設けられた突起と、を有するセクタギヤと、
    前記カムを付勢することによって前記セクタギヤを前記第2方向へ付勢する付勢手段と、
    前記太陽ギヤから前記セクタギヤへ向かう第3方向に延びるレバーであって、前記太陽ギヤの前記第1軸に嵌遊する嵌遊部と、前記遊星ギヤの前記第2軸に嵌る孔部と、前記セクタギヤの前記突起に係合可能な係合部と、を有する前記レバーと、
    を備え、
    前記遊星ギヤが前記離間位置に配置された状態において、前記レバーの前記係合部が前記セクタギヤの前記突起に係合し、前記付勢手段が前記セクタギヤを前記第2方向へ付勢することによって前記レバーが前記第3方向へ移動させられ、前記遊星ギヤの前記第2軸が前記第3方向へ移動して前記長孔に押し付けられ、前記太陽ギヤが前記第1方向へ回転することによって前記遊星ギヤの公転する力を発生させることを特徴とする歯車伝達装置。
  2. 前記セクタギヤは、前記第3軸方向に並んで配置される第1ギヤ及び第2ギヤを有し、
    前記第1ギヤは、前記被駆動ギヤと噛合可能な第1歯部と、前記被駆動ギヤと対向可能な第1欠歯部と、を有し、
    前記第2ギヤは、前記離間位置にある前記遊星ギヤと噛合可能な第2歯部と、前記離間位置にある前記遊星ギヤと対向可能な第2欠歯部と、を有し、
    前記遊星ギヤが前記噛合位置にあるときに、前記係合部が前記突起から離間し、前記セクタギヤは、前記付勢手段に付勢されて、前記第1欠歯部が前記被駆動ギヤと対向し、かつ前記第2歯部が前記噛合位置にある前記遊星ギヤと隙間を有して対向する第1位置に保持され、さらに、前記太陽ギヤが前記第1方向に回転することにより、前記遊星ギヤが前記被駆動ギヤを前記第1方向に回転させ、
    前記太陽ギヤが前記第2方向に回転して前記遊星ギヤが前記噛合位置から前記離間位置に公転するときに、前記第1位置にある前記セクタギヤは、前記第2歯部が前記遊星ギヤと噛合して前記第1位置から前記第2方向に回転し、前記第1歯部が前記被駆動ギヤと噛合して前記被駆動ギヤを前記第1方向に回転させ、
    前記遊星ギヤが前記離間位置に公転した後も前記太陽ギヤが前記第2方向に回転することにより、前記セクタギヤは、前記第1歯部が前記被駆動ギヤから離間し、かつ前記第2歯部が前記遊星ギヤから離間し、前記付勢手段に付勢されて、前記突起が前記係合部に当接することで、前記第1欠歯部が前記被駆動ギヤと対向し、かつ前記第2欠歯部が前記遊星ギヤと対向する第2位置に保持され、前記太陽ギヤが前記第2方向に回転しても、前記被駆動ギヤを停止させ、
    前記太陽ギヤが前記第1方向に回転して前記遊星ギヤが前記離間位置から前記噛合位置に公転するときにおいて、前記遊星ギヤが前記被駆動ギヤと噛合し始めた後に、前記係合部が前記突起から離間し、前記セクタギヤが前記付勢手段に付勢されて、前記第1位置まで回転するように構成されている請求項1記載の歯車伝達装置。
  3. 前記付勢手段は、前記カムに当接することによって前記セクタギヤを前記第2方向に付勢する第1付勢部と、
    前記カム及び前記突起に当接することによって前記セクタギヤを前記第1位置に保持する第2付勢部と、を含んでいる請求項2記載の歯車伝達装置。
  4. 前記フレームには、前記第1軸方向に突出する突出部と、
    前記突出部から離間した位置で前記第1軸方向に突出した後、前記フレームに沿う方向に屈曲する係止部と、が設けられ、
    前記付勢手段は、螺旋形状であるコイル部と、前記コイル部からそれぞれ延びる第1延出部及び第2延出部と、を含み、
    前記第1延出部には、前記第1付勢部及び前記第2付勢部が形成され、
    前記付勢手段は、前記コイル部に前記突出部が挿入され、前記第2延出部が前記係止部に係止されることにより、前記フレームに保持されている請求項3記載の歯車伝達装置。
  5. 前記突起には、前記太陽ギヤが前記第2方向に回転して前記遊星ギヤが前記噛合位置から前記離間位置に公転するときに、前記突起に接近する前記係合部から逃げるように凹む逃げ部が設けられている請求項2乃至4のいずれか1項記載の歯車伝達装置。
  6. 前記係合部は、前記遊星ギヤが前記離間位置から前記噛合位置に公転するときに前記突起に摺接し、前記遊星ギヤが前記被駆動ギヤと噛合し始めた後に前記突起から離間する係合面を有し、
    前記第1軸方向に沿って見て、前記遊星ギヤが前記離間位置にあるときに前記係合面と前記突起とが当接する当接点を規定し、前記第2軸と前記当接点とを通過する仮想線を規定すると、前記仮想線と前記係合面とがなす内角が直角よりも大きく設定されている請求項2乃至5のいずれか1項記載の歯車伝達装置。
  7. 前記第1ギヤの外径と、前記第2ギヤの外径とが等しい請求項2乃至6のいずれか1項記載の歯車伝達装置。
  8. 前記レバーにおける前記孔部よりも前記係合部側に位置する部分は、前記レバーにおける前記孔部よりも前記嵌遊部側に位置する部分よりも軽い請求項1乃至7のいずれか1項記載の歯車伝達装置。
  9. 前記太陽ギヤは、前記セクタギヤの前記直交する面と同じ方向を向く第1側面を有し、
    前記遊星ギヤは、前記セクタギヤの前記直交する面と同じ方向を向く第2側面を有し、
    前記レバーの前記嵌遊部は、前記第1側面に対向する状態で、前記第1軸に嵌遊し、
    前記レバーの前記孔部は、前記第2側面に対向する状態で、前記第2軸に嵌っている請求項1乃至8のいずれか1項記載の歯車伝達装置。
  10. シートを搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送されるシートに画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって一方の面に画像が形成されたシートを排出するときに正転し、前記シートを反転させるときに逆転する反転ローラと、
    前記反転ローラによって反転されたシートを前記画像形成部に向けて再搬送する再搬送ローラと、
    請求項1乃至9のいずれか1項記載の歯車伝達装置を含んで構成され、前記搬送部、前記画像形成部、前記反転ローラ及び前記再搬送ローラを駆動する駆動機構と、を備え、
    前記太陽ギヤは、前記駆動機構の作動時において、前記反転ローラが逆転する場合には前記第1方向に回転する一方、前記反転ローラが正転する場合には前記第2方向に回転し、
    前記被駆動ギヤは、前記再搬送ローラに連結されていることを特徴とする画像形成装置。
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