JP2020124863A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの正転及び逆転を利用して駆動されるスイッチバックローラと搬送ローラを備える画像形成装置であって、搬送ローラが用紙にバックテンションを与えにくい画像形成装置を提供する。【解決手段】駆動伝達機構(駆動列)40の再搬送ローラ用伝達機構42は、モータ4からの駆動力を再搬送ローラ(搬送ローラ)36に出力する出力モード、及び前記駆動力を遮断する遮断モードの間で切替え可能な遊星ギア10と、遊星ギア10と係合して再搬送ローラ用伝達機構42を出力モードに切替える係合位置、及び遊星ギア10と離間して再搬送ローラ用伝達機構42を遮断モードに切替える離間位置の間で変位可能なアーム21と、アーム21の位置を変位させる直動カム22と、モータ4の駆動力を直動カム22に出力するか否かをモータ4の正転及び逆転によって切替える切替え手段23とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置の技術に関する。
従来から、用紙の表裏両面に画像を形成することが可能な画像形成装置が知られている(例えば、「特許文献1」を参照)。
このような画像形成装置においては、画像形成部によって表面に画像が形成された用紙に対し裏面に画像形成するために再び当該画像形成部に向かって再搬送するために、モータの正転及び逆転を利用して駆動されるスイッチバックローラや、スイッチバックローラによって搬送されてきた用紙を画像形成部に向けて搬送する搬送ローラなどが備えられている。
搬送ローラは、用紙の裏面に画像形成するときのみ駆動が必要なため、騒音防止の観点からモータが正転方向に回転している間において搬送ローラの回転を停止している。
特開2016−210121号公報
ここで、搬送ローラを駆動するときにはモータを逆転しているが、用紙が画像形成部に突入する前には、モータを逆転方向から再び正転方向の回転に戻す必要がある。
上記従来の画像形成装置においては、モータの回転を逆転方向から正転方向に戻したとしても、入力側中間ギアが1回転する間だけ搬送ローラが回転してから停止する設定となっている。これによって、画像形成部に用紙が突入した後に搬送ローラの駆動を切ることができるので、モータを共通に使用しても両面印刷の搬送をスムースに行うことができる。
しかしながら、画像形成部に用紙が突入したあとは、搬送ローラが用紙に接触したまま従動回転しながら用紙に抵抗を与えることとなり、用紙にバックテンションがかかることとなる。これにより、画像形成部において用紙がずれるなどすると、形成される画像に乱れが生じる恐れがあった。
そこで、本発明は、モータの正転及び逆転を利用して駆動されるスイッチバックローラと搬送ローラを備える画像形成装置であって、搬送ローラが用紙にバックテンションを与えにくい画像形成装置を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
上記課題を解決する画像形成装置は、以下の特徴を有する。
即ち、画像形成装置(1)は、用紙(S)の表裏両面に画像を形成することが可能な画像形成装置であって、用紙(S)に画像を形成する画像形成部(5)と、前記画像形成部(5)によって画像が形成された用紙(S)を支持する排紙トレイ(82)と、正転及び逆転可能なモータ(4)と、前記モータ(4)から駆動力が伝達され、前記排紙トレイ(82)に用紙(S)を排紙するためのスイッチバックローラ(81)であって、前記モータ(4)が正転時に前記排紙トレイ(82)に用紙(S)を排紙する正転モードと、前記モータ(4)が逆転時に用紙(S)を前記画像形成部(5)に再搬送する逆転モードとのうちの何れか一方のモードで回転するスイッチバックローラ(81)と、前記モータ(4)から駆動力が伝達され、前記逆転モードで回転するスイッチバックローラ(81)によって搬送されてきた用紙(S)を前記画像形成部(5)に向かって再搬送する搬送ローラ(36)と、前記モータ(4)からの駆動力を前記搬送ローラ(36)に伝達する駆動列(40)とを備え、前記駆動列(40)は、前記モータ(4)から入力される駆動力を前記搬送ローラ(36)に向けて出力する出力モードと、前記駆動力を前記搬送ローラ(36)に向けて出力することなく遮断する遮断モードとに切替え可能な遊星ギア(10)と、前記遊星ギア(10)と係合して前記駆動列を前記出力モードに切替える係合位置と、前記遊星ギア(10)と離間して前記駆動列(40)を前記遮断モードに切替える離間位置との間で変位可能なアーム(21)と、直線的に変位することによって前記アーム(21)と当接可能であって、前記アーム(21)の位置を変位させる直動カム(22)と、前記モータ(4)の駆動力によって前記直動カム(22)を変位させる切替え手段(23)であって、前記モータ(4)の駆動力を前記直動カム(22)に出力するか否かを前記モータ(4)の正転及び逆転によって切替える切替え手段(23)と、を備える。
本発明における画像形成装置によれば、モータの正転及び逆転を利用して駆動されるスイッチバックローラと搬送ローラを備える画像形成装置であって、搬送ローラによって用紙に与えられるバックテンションを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示した側面断面図である。 画像形成装置の駆動列の構成を示した図であって、(a)はモータが正転方向に駆動する場合における駆動列の状態を示した概略図であり、(b)はモータが逆転方向に駆動する場合における駆動列の状態を示した概略図である。 遊星ギアの構成を示した平面断面図である。 モード切替え機構の構成を示した側面図である。 モード切替え機構によって遮断モードから出力モードに遊星ギアを切替える場合の手順を経時的に示した図であって、(a)は原点位置にある直動カムによってアームが離間位置にて保持されており、モータが正転方向に駆動している状態を示した側面図であり、(b)はモータの駆動が正転方向から逆転方向に切替わった直後の状態を示した側面図である。 モード切替え機構によって遮断モードから出力モードに遊星ギアを切替える場合の手順を経時的に示した図であって、(a)はピニオンギアによって後方に移動される直動カムの第3カム面にアームの下端部が当接して押上げられている状態を示した側面図であり、(b)は直動カムが出限位置に到達し、下端部が第2カム面に当接してアームが係合位置にて保持されることにより、遊星ギアが出力モードに切替わった状態を示した側面図である。 モード切替え機構によって出力モードから遮断モードに遊星ギアを切替える場合の手順を経時的に示した図であって、(a)はアームが係合位置にて保持されており、モータの駆動が逆転方向から正転方向に切替わり、直動カムが出限位置から前方に向かって移動を開始した直後の状態を示した側面図であり、(b)はピニオンギアによって前方に移動される直動カムの第3カム面を摺動しながらアームの下端部が下方に移動し、アームの爪部が遊星ギアから離間して、遊星ギアが遮断モードに切替わった直後の状態を示した側面図である。 モード切替え機構によって出力モードから遮断モードに遊星ギアを切替える場合の手順を経時的に示した図であって、(a)はピニオンギアによって前方に移動される直動カムの第1カム面にアームの下端部が到達して当接し、アームが離間位置にて保持された直後の状態を示した側面図であり、(b)は、直動カムの移動がさらに進み、原点位置に到達した状態を示した側面図である。 画像形成装置によって用紙の表裏両面に画像を形成する場合の手順を経時的に示した図であって、(a)は用紙が画像形成ユニット内を排出ユニット側へ向けて搬送されている状態を示した側面断面図であり、(b)はスイッチバックローラにより排紙トレイ側に向けて搬送されていた用紙が、その後再搬送経路側へ向けて再搬送されるようになった状態を示した側面断面図である。 画像形成装置によって用紙の表裏両面に画像を形成する場合の手順を経時的に示した図であって、(a)は用紙が再搬送ローラにより再搬送経路に沿って画像形成ユニット側へ搬送される状態を示した側面断面図であり、(b)は再搬送ローラにより再搬送経路に沿って搬送される用紙の搬送方向先端部がレジ前センサの位置に到達した状態を示した側面断面図である。 画像形成装置によって用紙の表裏両面に画像を形成する場合の手順を経時的に示した図であって、(a)は再搬送ローラにより再搬送経路に沿って搬送される用紙の搬送方向後端が再搬送ローラを通過した状態を示した側面断面図であり、(b)は画像形成ユニットを通過した用紙がスイッチバックローラにより排紙トレイに向かって排出された状態を示した側面断面図である。
次に、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の構成について、図1乃至図11を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1、及び図3乃至図11においては、画像形成装置1が使用可能に設置された状態を基準とし、用紙カセット30が装着位置から筐体2外に引き出される方向を画像形成装置1の前方向と規定して、図中の矢印に示すように画像形成装置1の上下方向、前後方向、及び左右方向を表示する。
[画像形成装置1の全体構成]
先ず、本発明を具現化する一実施形態である画像形成装置1の全体構成について、図1を用いて説明する。
本実施形態における画像形成装置1は、用紙Sの表裏両面に画像を形成することが可能な画像形成装置である。
画像形成装置1は、主に筐体2と、供給ユニット3と、画像形成部の一例としての画像形成ユニット5と、スイッチバックローラ81及び排紙トレイ82を含む排出ユニット8と、駆動力を供給する駆動源であって正転及び逆転可能なモータ4と、用紙Sの搬送経路L1及び再搬送経路L2とを備えている。
また、画像形成装置1は、搬送経路L1において用紙Sを搬送するレジストローラ34等を含む搬送部と、再搬送経路L2に設けられる搬送ローラの一例である再搬送ローラ36と、モータ4からの駆動力をスイッチバックローラ81や再搬送ローラ36や前記搬送部等へ伝達可能な駆動列の一例である駆動伝達機構40とを備えている。
供給ユニット3は、画像形成装置1の下部に配置され、供給ユニット3に保持される用紙Sを画像形成ユニット5に搬送するものである。
また、画像形成ユニット5は、供給ユニット3よりも用紙Sの搬送方向下流側に配置され、供給ユニット3から搬送されてきた用紙Sに画像を形成するものである。
さらに、排出ユニット8は、画像形成ユニット5よりも用紙Sの搬送方向下流側に配置されており、画像が形成され画像形成ユニット5から排出された用紙Sを画像形成装置1の外部へ排出する、または画像形成ユニット5へ再搬送するものである。
供給ユニット3は、用紙Sを支持する用紙カセット30と、給紙機構32と、搬送ローラ33aと、搬送経路L1において用紙Sを搬送する搬送部を構成するレジストローラ34とを備えている。
用紙カセット30は、筐体2の下部に着脱可能に装着されており、筐体2内に装着された装着位置と、前方に向かって筐体2外に引き出された分離位置との間で移動可能に構成されている。
用紙カセット30は、用紙Sが積載される圧板31を備えており、圧板31を、モータ4からの駆動力によって回動中心31aを中心として上下回動させることにより、用紙Sを上下方向に変位可能としている。
そして、圧板31に積載される用紙Sは、圧板31が上方へ回動することにより、給紙可能位置まで上昇される。
給紙機構32は、用紙カセット30に保持される用紙Sを一枚ずつ分離して取り出し、搬送ローラ33aへ向けて搬送する機構であり、ピックアップローラ32a、分離ローラ32b、及び分離パッド32cを備えている。
ピックアップローラ32aは、圧板31により給紙可能位置まで上昇された用紙Sを取り出すためのローラであり、圧板31の前端部の上方に配置されている。
一方、分離ローラ32bは、ピックアップローラ32aよりも用紙Sの搬送方向下流側に配置されており、分離パッド32cは、分離ローラ32bに対向配置されるとともに分離ローラ32bに向けて付勢されている。
そして、ピックアップローラ32aにより取り出された用紙Sは、分離ローラ32b側へ送り出され、分離ローラ32bと分離パッド32cとの間で1枚ずつに分離される。
なお、画像形成装置1においては、用紙カセット30から画像形成ユニット5を経由して排出ユニット8へ至る経路として搬送経路L1が形成されており、1枚ずつに分離された用紙Sは、搬送経路L1に沿って搬送ローラ33aへ向けて搬送される。
搬送ローラ33aは、用紙Sに搬送力を付与するローラであり、給紙機構32よりも用紙Sの搬送方向下流側に配置されている。
また、搬送ローラ33aの対向位置には、紙粉取りローラ33bが配置されている。
そして、給紙機構32から搬送ローラ33aに向けて搬送されてきた用紙Sは、搬送ローラ33aと紙粉取りローラ33bとで挟持され、搬送経路L1に沿ってレジストローラ34へ向けて搬送される。
レジストローラ34は、搬送ローラ33aよりも用紙Sの搬送方向下流側に配置されている。
レジストローラ34は、搬送される用紙Sの先端の移動を、レジストローラ34に対向配置されるレジストコロ35との間で規制して一旦停止させることにより、用紙Sの姿勢を矯正する。
その後、レジストローラ34は、所定のタイミングにて用紙Sを転写位置に向けて搬送する。
レジストローラ34よりも用紙Sの搬送方向上流側には、レジ前センサS1が配置されており、レジストローラ34よりも用紙Sの搬送方向下流側には、レジ後センサS2が配置されている。
レジ前センサS1及びレジ後センサS2は、当該位置における用紙Sの検出を行うためのセンサであり、搬送経路L1に沿って搬送される用紙Sの搬送方向先端がレジ前センサS1及びレジ後センサS2の位置に到達すると、レジ前センサS1及びレジ後センサS2がそれぞれオンされて用紙Sを検出する。
また、搬送経路L1に沿って搬送される用紙Sの搬送方向後端がレジ前センサS1及びレジ後センサS2の位置に到達すると、レジ前センサS1及びレジ後センサS2はそれぞれオフされ、用紙Sを検出しなくなる。
そして、レジストローラ34は、搬送経路L1に沿って搬送される用紙Sの搬送方向先端がレジ前センサS1の位置に達して、レジ前センサS1がオンされてから所定時間が経過した後に回転を開始し、用紙Sの搬送方向後端がレジ後センサS2の位置に達して、レジ後センサS2がオフされてから所定時間が経過した後に回転を停止する。
画像形成ユニット5は、供給ユニット3から搬送されてきた用紙Sの表面に画像を転写するプロセスカートリッジ50と、プロセスカートリッジ50における感光体ドラム54の表面を露光する露光ユニット60と、プロセスカートリッジ50により用紙Sに転写された画像を定着させる定着ユニット70とを備えている。
プロセスカートリッジ50は、筐体2内における供給ユニット3よりも上方に配置されており、現像剤収容室51と、供給ローラ52と、現像ローラ53と、感光体ドラム54と、転写ローラ55等とを備えている。
露光ユニット60は、レーザダイオード、ポリゴンミラー、レンズ、及び反射鏡等を備えており、画像形成装置1に入力された画像データに基づいてレーザ光を感光体ドラム54へ向けて照射することにより、感光体ドラム54の表面を露光する。
現像剤収容室51には現像剤となるトナーが収容されている。現像剤収容室51に収容されたトナーは、図示しない撹拌部材により撹拌されながら供給ローラ52に送られる。供給ローラ52は、現像剤収容室51から送られてくるトナーをさらに現像ローラ53へ供給する。
現像ローラ53は、供給ローラ52に密着して配置されており、供給ローラ52から供給されるとともに図示しない摺接部材により正帯電されたトナーを担持する。
また、現像ローラ53には、図示しないバイアス印加手段により正の現像バイアスが印加される。
感光体ドラム54は、現像ローラ53に隣接して配置されている。
また、感光体ドラム54の表面は、図示しない帯電器により一様に正帯電された後、露光ユニット60により露光される。
その結果、感光体ドラム54の露光された部分は他の部分よりも電位が低くなり、感光体ドラム54に画像データに基づく静電潜像が形成される。
そして、静電潜像が形成された感光体ドラム54の表面に、正に帯電されたトナーが現像ローラ53から供給されることにより、静電潜像が顕像化されて現像剤像となる。
転写ローラ55は、感光体ドラム54に対向配置され、図示しないバイアス印加手段により負の転写バイアスが印加される。
そして、転写ローラ55の表面に転写バイアスがされている状態で、現像剤像が形成された感光体ドラム54と転写ローラ55との間(転写位置)で用紙Sを挟持しなから搬送することにより、感光体ドラム54の表面に形成された現像剤像が用紙Sの表面に転写される。
定着ユニット70は、加熱ローラ71と押圧ローラ72とを備えている。
加熱ローラ71はモータ4からの駆動力により回転駆動され、図示せぬ電源ユニットから供給される電力により加熱される。また、押圧ローラ72は加熱ローラ71に対向配置されており、加熱ローラ71に密着して従動回転する。
そして、現像剤像が転写された用紙Sが搬送経路L1に沿って定着ユニット70に搬送されてくると、加熱ローラ71と押圧ローラ72との間で用紙Sを挟持しながら搬送し、用紙Sに現像剤像を定着させる。
排出ユニット8は、一対のスイッチバックローラ81・81と、画像形成ユニット5により画像が形成された用紙Sを支持する排紙トレイ82とを備えている。
スイッチバックローラ81・81は、モータ4から駆動力が伝達されて、定着ユニット70から搬送経路L1に沿って搬送されてくる用紙Sを、排紙トレイ82に向けて排紙可能に構成されている。
一方、排紙トレイ82は筐体2の上面に形成されており、排紙トレイ82にはスイッチバックローラ81により筐体2の外部に排出された用紙Sが堆積される。
スイッチバックローラ81・81は、用紙Sを排紙トレイ82側へ向けて搬送する際の回転方向(正転方向)とは逆側の回転方向(逆転方向)へも駆動可能に構成されている。
スイッチバックローラ81・81を逆転方向へ回転駆動することにより、定着ユニット70から排出された用紙Sを、画像形成ユニット5側へ向けて再度搬送することが可能となっている。
つまり、スイッチバックローラ81・81は、モータ4が正転時に排紙トレイ82に用紙Sを排紙する正転モードと、モータ4が逆転時に用紙Sを画像形成ユニット5に再搬送する逆転モードで回転可能に構成されている。
ここで、画像形成装置1においては、画像形成ユニット5の下方に再搬送経路L2が形成されており、再搬送経路L2には再搬送ローラ36・36が設けられている。
そして、モータ4から再搬送ローラ36・36に駆動力が伝達されることにより、逆転モードで回転するスイッチバックローラ81・81によって搬送されてきた用紙Sは、再搬送経路L2に沿いながら、再搬送ローラ36・36によって画像形成ユニット5側へ向けて再搬送される。
なお、本実施形態の場合、再搬送ローラ36・36は、2対設けられている。
再搬送経路L2は、搬送経路L1における定着ユニット70と排紙トレイ82との間にて搬送経路L1から分岐し、搬送経路L1における用紙カセット30とレジストローラ34との間にて搬送経路L1と合流している。
再搬送経路L2は、画像形成ユニット5の下方に配置され、再搬送ローラ36・36が配置される再搬送部L2aと、搬送経路L1からの分岐部と再搬送部L2aとの間に配置され、湾曲形状に形成される第1湾曲部L2bと、再搬送部L2aと搬送経路L1への合流部との間に配置され、湾曲形状に形成される第2湾曲部L2cとを備えている。
そして、画像形成装置1においては、画像形成ユニット5にて表面に画像が形成され定着ユニット70から排出された用紙Sを、再搬送経路L2を通じて画像形成ユニット5へ再搬送して、当該用紙Sの裏面に画像を形成する、所謂両面印刷を行うことが可能となっている。
ところで、上記搬送部を構成するレジストローラ34等や、スイッチバックローラ81・81や、再搬送ローラ36・36は、モータ4から供給される駆動力が駆動伝達機構40を介して伝達されることにより回転駆動されている。
駆動伝達機構40は、モータ4が正転方向に回転している場合はモータ4から上記搬送部へ駆動力を伝達し、レジストローラ34等を、用紙Sが排出ユニット8側へ向けて搬送される方向に回転駆動する。
また、駆動伝達機構40は、モータ4が逆転方向に回転している場合は、レジストローラ34等へモータ4からの駆動力を伝達しないように構成されている。
また、駆動伝達機構40は、モータ4が正転方向に回転している場合は、スイッチバックローラ81・81を上記正転モードにて回転させ、モータ4が逆転方向に回転している場合は、スイッチバックローラ81・81を上記逆転モードにて回転させるように構成されている。
さらに、駆動伝達機構40は、モータ4から入力される駆動力を再搬送ローラ36・36に向けて出力する出力モードと、前記駆動力を再搬送ローラ36・36に向けて出力することなく遮断する遮断モードとを実行可能に構成されている。
具体的には、駆動伝達機構40は、出力モードでの動作中において、モータ4が逆転方向に回転している場合、モータ4から供給された駆動力を逆転させることなく再搬送ローラ36・36へ向けて出力し、再搬送ローラ36・36に、用紙Sを上記分岐部から上記合流部へ向けて再搬送する方向の駆動力を伝達するように構成されている。
また、駆動伝達機構40は、出力モードでの動作中において、モータ4の回転方向が逆転方向から正転方向へ切替わった際には、モータ4から供給された駆動力を逆転させて再搬送ローラ36・36へ向けて出力し、再搬送ローラ36・36に、用紙Sを上記分岐部から上記合流部へ向けて再搬送する方向の駆動力を伝達する。
そして、駆動伝達機構40は、モータ4の回転方向が逆転方向から正転方向へ切替わった際に、モード切替え機構20(図4を参照)によって、所定のタイミングにて出力モードから遮断モードに切替え、その後、再搬送ローラ36・36に対する駆動力の伝達を遮断するようになっている。
つまり、駆動伝達機構40は、モータ4が供給する駆動力の回転方向が逆転方向から正転方向に切替わった以降は、用紙Sの搬送方向後端が再搬送ローラ36・36を完全に通過するまでの所定の時間だけ、再搬送ローラ36・36に用紙Sを上記分岐部から上記合流部へ向かって搬送する向きの駆動力を伝達し、その後は駆動力を伝達しないように構成されている。
このように、モータ4は、上記搬送部を構成するレジストローラ34等や、スイッチバックローラ81・81や、再搬送ローラ36・36に対して、用紙Sを搬送するための駆動力を供給している。
そして、モータ4の正転方向の回転、逆転方向の回転、及び停止の動作は、画像形成装置1に備えられる制御部100により制御される。
[駆動伝達機構40の構成]
次に、駆動伝達機構40の構成について、図2及び図3を用いて説明する。
図2に示すように、駆動伝達機構40は、スイッチバックローラ用伝達機構41、再搬送ローラ用伝達機構42、及び給紙部用伝達機構43を備える。
スイッチバックローラ用伝達機構41は、モータ4からの駆動力をスイッチバックローラ81・81へと伝達する機構である。
スイッチバックローラ用伝達機構41は、例えば、モータ4側からスイッチバックローラ81側に向かって順に配列される4枚の伝達ギア41a・41b・41c・41dにより構成されており、これらの伝達ギア41a・41b・41c・41dは、互いに隣接するギア間において噛合した状態となっている。
そして、モータ4側に位置する伝達ギア41aは、モータ4の出力軸に設けられる出力ギア(図示せず)と噛合しており、モータ4の駆動力によって当該モータ4の回転方向とは逆方向に回転駆動される構成となっている。
また、スイッチバックローラ81側に位置する伝達ギア41dは、例えばスイッチバックローラ81と共通の回転軸上に設けられており、自身(伝達ギア41d)の回転方向と同一の方向にスイッチバックローラ81を回転駆動させる構成となっている。
このような構成からなるスイッチバックローラ用伝達機構41を介して、モータ4からの駆動力がスイッチバックローラ81に伝達されることにより、スイッチバックローラ81は、モータ4の回転方向と同一の方向に回転駆動される。
具体的には、図2(a)に示すように、モータ4が正転方向に回転駆動する場合、複数の伝達ギア41a・41b・41c・41dは、モータ4からの駆動力によって、順に逆転方向、正転方向、逆転方向、正転方向に回転駆動されることとなり、スイッチバックローラ81は、正転方向に回転駆動されて上記正転モードの状態となる。
一方、図2(b)に示すように、モータ4が逆転方向に回転駆動する場合、複数の伝達ギア41a・41b・41c・41dは、モータ4からの駆動力によって、順に正転方向、逆転方向、正転方向、逆転方向に回転駆動されることとなり、スイッチバックローラ81は、逆転方向に回転駆動されて上記逆転モードの状態となる。
再搬送ローラ用伝達機構42は、モータ4からの駆動力を再搬送ローラ36へと伝達する機構である。
再搬送ローラ用伝達機構42は、例えば、モータ4側から再搬送ローラ36側に向かって順に配列される第1伝達ギア群45、振子ギア42c、第2伝達ギア群47、遊星ギア10、及び伝達ギア42hにより構成される。
第1伝達ギア群45は、モータ4側から振子ギア42cに向かって順に配列される2枚の伝達ギア42a・42bを有し、これらの伝達ギア42a・42bは互いに噛合している。
また、伝達ギア42aは、モータ4の出力軸に設けられる出力ギア(図示せず)と噛合する一方、伝達ギア42bは、振子ギア42cと噛合している。
振子ギア42cは、伝達ギア42bの回転軸を中心として公転可能に構成されている。
第2伝達ギア群47は、4枚の中間伝達ギア42d・42e・42f・42gを有している。中間伝達ギア42e・42f・42gは、振子ギア42c側から遊星ギア10側に向かって順に配列されており、これらの中間伝達ギア42e・42f・42gは互いに噛合している。中間伝達ギア42dは中間伝達ギア42gと噛合している。
また、中間伝達ギア42gは、遊星ギア10と常に噛合した状態となっている。
ここで、モータ4が正転方向に回転して伝達ギア42bが正転方向に回転駆動された場合、振子ギア42cは伝達ギア42bの回転軸を中心として公転して中間伝達ギア42dと噛合するようになっている(図2(a)にて示される状態)。
その結果、振子ギア42cは、第2伝達ギア群47の2枚の中間伝達ギア42d・42gを介して、遊星ギア10と連結されることとなり、遊星ギア10は、正転方向に回転駆動される。
一方、モータ4が逆転方向に回転して伝達ギア42bが逆転方向に回転駆動された場合、振子ギア42cは伝達ギア42bの回転軸を中心として公転して中間伝達ギア42eと噛合するようになっている(図2(b)にて示される状態)。
その結果、振子ギア42cは、第2伝達ギア群47の3枚の中間伝達ギア42e・42f・42gを介して、遊星ギア10と連結されることとなり、遊星ギア10は、モータ4が正転方向に回転した場合と同じく、正転方向に回転駆動される。
遊星ギア10は、モータ4から入力される駆動力を再搬送ローラ36に向けて出力する出力モードと、モータ4からの駆動力を再搬送ローラ36に向けて出力することなく遮断する遮断モードとに切替え可能に構成されている。
遊星ギア10は、図3に示すように、中間伝達ギア42gと常に噛合している駆動ギア11と、駆動ギア11の回転軸11aを中心として回転可能に設けられ、ギア部12aを有する太陽ギア12と、回転軸11aを中心として回転可能に設けられ、内周面に内歯13aが形成されるリングギア13であって、太陽ギア12に対して相対的に回転可能に構成されるリングギア13とを備えている。
また、遊星ギア10は、太陽ギア12のギア部12aとリングギア13の内歯13aとの間に設けられ、ギア部12aと内歯13aとの両方に噛合する惑星ギア14・14と、駆動ギア11と一体的に形成されるとともに回転軸11aを中心として回転可能に設けられ、惑星ギア14・14を惑星ギア14・14の回転軸周りに自転可能且つ駆動ギア11の回転軸11a周りに公転可能に支持するキャリア15であって、太陽ギア12及びリングギア13に対して相対的に回転可能に構成されるキャリア15とを備えている。
太陽ギア12は、ギア部12aと一体的に回転可能なロックギア部12bを備えている。
また、リングギア13の外周面には出力ギア13bが形成されており、出力ギア13bは、上記伝達ギア42hと噛合している。
さらに、キャリア15には、惑星ギア14を自転可能に支持する支持軸15aが形成されており、支持軸15aが遊星ギア14の回転軸となっている。
遊星ギア10においては、太陽ギア12、リングギア13、惑星ギア14・14、及びキャリア15によって遊星差動機構が構成されている。
この遊星差動機構においては、太陽ギア12の回転が規制されて太陽ギア12が停止した状態では、駆動ギア11の回転に伴ってキャリア15が一体的に回転すると、太陽ギア12のギア部12aと噛合する惑星ギア14・14が、支持軸15aを中心として自転しながら回転軸11aを中心として公転する。
これにより、内歯13aが惑星ギア14・14と噛合しているリングギア13が、回転軸11aを中心として回転する。
つまり、太陽ギア12が停止した状態では、モータ4からの駆動力が中間伝達ギア42gを介して伝達されて駆動ギア11が回転するとリングギア13が回転して、リングギア13の出力ギア13bと噛合する伝達ギア42hが駆動されることとなり、モータ4からの駆動力が伝達ギア42hを介して再搬送ローラ36に向けて出力される出力モードの状態となる。
一方、太陽ギア12の回転が規制されずに太陽ギア12が回転可能な状態では、駆動ギア11の回転に伴ってキャリア15が一体的に回転すると、惑星ギア14・14が支持軸15aを中心として自転しながら回転軸11aを中心として公転する。
しかしながら、伝達ギア42hと噛合するリングギア13の出力ギア13bには回転方向の負荷がかかっており、また太陽ギア12には回転方向の負荷がかかっていないため、ギア部12aが惑星ギア14・14と噛合している太陽ギア12が回転し、リングギア13は回転せずに停止したままとなる。
つまり、太陽ギア12が回転可能な状態では、モータ4からの駆動力が中間伝達ギア42gを介して伝達されて駆動ギア11が回転してもリングギア13は回転しないため、伝達ギア42hは駆動されないこととなり、モータ4からの駆動力が伝達ギア42hを介して再搬送ローラ36に向けて出力することなく遮断される遮断モードの状態となる。
そして、図2に示すように、再搬送ローラ用伝達機構42においては、太陽ギア12の状態を回転可能な状態、及び回転不能な状態に切替え可能なモード切替え機構20が設けられており、このような遊星ギア10における出力モード及び遮断モードの切替えは、モード切替え機構20によって行われる。
伝達ギア42hは、例えば再搬送ローラ36と共通の回転軸上に設けられており、自身(伝達ギア42h)の回転方向と同一の方向に再搬送ローラ36を回転駆動させる構成となっている。
このような構成からなる再搬送ローラ用伝達機構42を介して、モータ4からの駆動力が再搬送ローラ36に伝達されることにより、再搬送ローラ36は、モータ4の回転方向が正転方向または逆転方向の何れであっても、常に逆転方向に回転駆動される。
具体的には、図2(a)に示すように、モータ4が正転方向に回転する場合、第1伝達ギア群45における2枚の伝達ギア42a・42bは、順に逆転方向、正転方向に回転駆動されることとなり、振子ギア42cは、逆転方向に回転駆動される。
その結果、振子ギア42cは、第2伝達ギア群47の中間伝達ギア42dと噛合することとなり、振子ギア42cに入力されたモータ4からの駆動力は、中間伝達ギア42d、中間伝達ギア42g、遊星ギア10、伝達ギア42hと順に伝達されて、再搬送ローラ36に入力される。
従って、逆転方向に回転駆動される振子ギア42cによって、これらの中間伝達ギア42d・42g、遊星ギア10、伝達ギア42hは、順に正転方向、逆転方向、正転方向、逆転方向に回転駆動されることとなり、再搬送ローラ36は、再搬送経路L2に沿って用紙Sを画像形成ユニット5に向かって搬送する逆転方向に回転駆動される。
一方、図2(b)に示すように、モータ4が逆転方向に回転する場合、第1伝達ギア群45における2枚の伝達ギア42a・42bは、順に正転方向、逆転方向に回転駆動されることとなり、振子ギア42cは、正転方向に回転駆動される。
その結果、振子ギア42cは、第2伝達ギア群47の中間伝達ギア42eと噛合することとなり、振子ギア42cに入力されたモータ4からの駆動力は、中間伝達ギア42e、中間伝達ギア42f、中間伝達ギア42g、遊星ギア10、伝達ギア42hと順に伝達されて、再搬送ローラ36に入力される。
従って、正転方向に回転駆動される振子ギア42cによって、これらの中間伝達ギア42e、中間伝達ギア42f、中間伝達ギア42g、遊星ギア10、伝達ギア42hは、順に逆転方向、正転方向、逆転方向、正転方向、逆転方向に回転駆動されることとなり、再搬送ローラ36は、モータ4が正転方向に回転する場合と同じく、再搬送経路L2に沿って用紙Sを画像形成ユニット5に向かって搬送する逆転方向に回転駆動される。
給紙部用伝達機構43は、モータ4からの駆動力を、上記搬送部を構成するレジストローラ34や、給紙機構32のピックアップローラ32a及び分離ローラ32bや、搬送ローラ33a等(図1を参照)からなる給紙部へと伝達する機構である。
給紙部用伝達機構43は、例えば、再搬送ローラ用伝達機構42の遊星ギア10側から前記給紙部側に向かって順に配列される3枚の伝達ギア43a・43b・43cにより構成されており、これらの伝達ギア43a・43b・43cは、互いに隣接するギア間において噛合した状態となっている。
そして、遊星ギア10側に位置する伝達ギア43aは、遊星ギア10の駆動ギア11(図3を参照)と噛合しており、中間伝達ギア42gを介して伝達されるモータ4の駆動力により回転駆動される駆動ギア11の回転方向とは逆方向に回転駆動される構成となっている。
また、上記給紙部側に位置する伝達ギア43cは、例えば、図示せぬクラッチ機構等を介してレジストローラ34や、ピックアップローラ32a及び分離ローラ32bや、搬送ローラ33a等と連結されており、これらのレジストローラ34や、ピックアップローラ32a及び分離ローラ32bや、搬送ローラ33aについては、モータ4が逆転方向に回転している場合、前記クラッチ機構によってモータ4からの駆動力が伝達されないように構成されている。
このような構成からなる給紙部用伝達機構43を介して、モータ4からの駆動力がレジストローラ34や、ピックアップローラ32a及び分離ローラ32bや、搬送ローラ33a等に伝達されることにより、これらのレジストローラ34や、ピックアップローラ32a及び分離ローラ32bや、搬送ローラ33aが回転駆動される。
具体的には、図2(a)に示すように、モータ4が正転方向に回転駆動する場合、遊星ギア10は、モータ4からの駆動力によって正転方向に回転駆動されることから、複数の伝達ギア43a・43b・43cは、遊星ギアを介して伝達されるモータ4からの駆動力によって、順に逆転方向、正転方向、逆転方向に回転駆動される。
これにより、レジストローラ34や、ピックアップローラ32a及び分離ローラ32bや、搬送ローラ33aは、用紙Sが排出ユニット8(図1を参照)側へ向けて搬送される方向、つまり正転方向に回転駆動されるように構成されている。
一方、図2(b)に示すように、モータ4が逆転方向に回転駆動する場合であっても、上述したように、遊星ギア10は、モータ4からの駆動力によって正転方向に回転駆動されることから、複数の伝達ギア43a・43b・43cは、遊星ギアを介して伝達されるモータ4からの駆動力によって、順に逆転方向、正転方向、逆転方向に回転駆動される。
しかしながら、レジストローラ34や、ピックアップローラ32a及び分離ローラ32bや、搬送ローラ33aは、上記クラッチ機構によってモータ4からの駆動力が伝達されないように遮断され、回転駆動されることなく停止した状態となる。
[モード切替え機構20の構成]
次に、モード切替え機構20の構成について、図4を用いて説明する。
モード切替え機構20は、駆動伝達機構40の再搬送ローラ用伝達機構42(図2を参照)に備えられ、遊星ギア10における出力モード及び遮断モードの切替えを行うものである。
モード切替え機構20は、主にアーム21と、直動カム22と、切替え手段の一例としての切替え機構23とを備える。
アーム21は、例えば略「L」字形状の部材からなり、一方に延びる係合部21aと、係合部21aの一端部から当該係合部21aに対して斜め方向に延びる基部21bとを有する。
アーム21は、遊星ギア10の側方(例えば、本実施形態においては、前側側方)において、基部21bが下方に向かって延びるとともに、係合部21aが上方且つ遊星ギア10側に向かって延びる状態にて配置される。
また、アーム21は、係合部21aと基部21bとの結合部において、遊星ギア10の回転軸11aと平行に設けられる回動軸21cによって、当該回動軸21cを中心にして回動可能に支持される。
さらに、係合部21aの他端部、即ち先端部には、遊星ギア10側に突出する爪部21dが形成されている。
そして、アーム21が回動軸21cを中心にして遊星ギア10側(図4中における反時計回り側)に回動することにより、アーム21の爪部21dは、遊星ギア10の太陽ギア12に設けられるロックギア部12b(図3を参照)と係合する。
その結果、遊星ギア10は太陽ギア12の回転を停止して出力モードの状態となり、再搬送ローラ用伝達機構42(図2を参照)によって、モータ4からの駆動力が再搬送ローラ36に向けて出力可能な状態となる。
一方、アーム21が回動軸21cを中心にして遊星ギア10側とは反対側(図4中における時計回り側)に回動することにより、アーム21の爪部21dは、ロックギア部12bと係合した状態から、ロックギア部12bより離間した状態に切り替わる。
その結果、遊星ギア10は太陽ギア12が回転可能な遮断モードの状態となり、再搬送ローラ用伝達機構42(図2を参照)によって、モータ4からの駆動力が再搬送ローラ36に向けて出力することなく遮断される。
このように、アーム21は、遊星ギア10(より具体的には、太陽ギア12のロックギア部12b)と係合して、駆動伝達機構40における再搬送ローラ用伝達機構42を出力モードに切替える係合位置(図4中における2点鎖線で示したアーム21の位置)と、遊星ギア10(ロックギア部12b)と離間して再搬送ローラ用伝達機構42を遮断モードに切替える離間位置(図4中における実線で示したアーム21の位置)との間で変位可能な構成となっている。
直動カム22は、例えば一方に延びる平板形状の部材からなり、アーム21の下方、且つアーム21に対して遊星ギア10側とは反対側(本実施形態においては、前側)において、回動軸21cの軸方向(本実施形態においては、左右方向)に平面部を向けつつ、水平方向(本実施形態においては、前後方向)に延びた状態にて配置される。
直動カム22の下側側端面において、アーム21側とは反対側(前側)の端部にはラック歯22aが形成されており、当該ラック歯22aを介してモータ4からの駆動力が切替え機構23によって入力されることにより、直動カム22は前後方向に移動可能な構成となっている。
また、直動カム22の上側側端面において、アーム21側(後側)の端部には、水平且つ前記上側側端面と比べて下方に位置する第1カム面22bと、水平且つ第1カム面22bと比べて上方に位置するとともに、第1カム面22bに対して前側に位置する第2カム面22cと、第1カム面22bと第2カム面22cとを繋ぎ、前方へ向かうにつれて上方に傾斜する傾斜面からなる第3カム面22dとが形成されている。
なお、本実施形態においては、第2カム面22cと直動カム22の上側側端面とが一体的な構成となっている。
そして、直動カム22が最も前方に位置する原点位置(図4中における実線で示した直動カム22の位置)にある場合、アーム21における基部21bの下端部は、第1カム面22bと当接する。
その結果、アーム21は離間位置にて保持された状態となる。
また、直動カム22が最も後方に位置する出限位置(図4中における2点鎖線で示した直動カム22の位置)にある場合、アーム21における基部21bの下端部は、第2カム面22cと当接する。
その結果、アーム21は係合位置にて保持された状態となる。
このように、直動カム22は、アーム21が遊星ギア10と離間する離間位置にて保持されているときに、アーム21における基部21bの下端部と当接する第1カム面22bと、アーム21が遊星ギア10と係合する係合位置にて保持されているときに、アーム21における基部21bの下端部と当接する第2カム面22cとを有する。
そして、直動カム22は、前後方向に向かって直線的に移動して原点位置と出限位置との間にて変位することによって、アーム21における基部21bの下端部と当接可能であって、アーム21の位置を離間位置と係合位置との間で変位させる。
切替え機構23は、モータ4の駆動力によって、直動カム22の位置を原点位置と出限位置との間にて変位させるものである。
切替え機構23は、ピニオンギア23aと、ピニオンギア23aと噛合する振子ギア23bと、ピニオンギア23aを介して直動カム22と切替え機構23とが係合するように、直動カム22を付勢する付勢部材23cとを有する。
ピニオンギア23aは、原点位置での直動カム22の下方であって、ラック歯22aの後側に配置され、アーム21の回動軸21cと平行に設けられる回転軸23a1を中心として回転可能に支持されている。
また、ピニオンギア23aは、原点位置での直動カム22のラック歯22aと離間する一方、直動カム22が原点位置から出限位置に向かって(即ち、後方に向かって)僅かに移動することにより、ラック歯22aと噛合して係合するようになっている。
つまり、ピニオンギア23aは、直動カム22のラック歯22aと係合及び離間可能に構成される。
ピニオンギア23aは、図示せぬ駆動列を介してモータ4(図2を参照)と連結され、モータ4から駆動力が伝達されることにより回転駆動可能に構成されており、モータ4が正転時に正転方向(図4中における時計回り方向)に回転駆動され、モータ4が逆転時に逆転方向(図4中における反時計回り方向)に回転駆動されるようになっている。
そして、ピニオンギア23aは、直動カム22のラック歯22aと係合した状態において、正転方向に回転駆動することにより、直動カム22を原点位置側(前方側)に移動させ、また逆転方向に回転駆動することにより、直動カム22を出限位置側(後方側)に移動させる。
振子ギア23bは、直動カム22の下方に配置され、回転軸23b1を中心として自転可能、且つピニオンギア23aの回転軸23a1を中心として公転可能に設けられる。
そして、振子ギア23bは、モータ4の正転によってピニオンギア23aが正転方向に回転駆動される場合、回転軸23a1を中心として正転方向に公転し、直動カム22と離間する方向へと移動する。
また、振子ギア23bは、モータ4の逆転によってピニオンギア23aが逆転方向に回転駆動される場合、回転軸23a1を中心として逆転方向に公転し、直動カム22と近接する方向へと移動する。
つまり、振子ギア23bは、ピニオンギア23aを介して、モータ4の正転及び逆転によって位置が変位するように構成されている。
なお、切替え機構23には振子ギア23bの動作範囲を規制するための図示せぬストッパが設けられており、振子ギア23bは、回転軸23a1を中心として正転方向及び逆転方向の何れの方向に公転する場合であっても、各々所定の位置に到達した時点において前記ストッパと当接し、それ以降は、所定の位置にてピニオンギア23aの駆動力によって自転する構成となっている。
付勢部材23cは、例えば本実施形態においては捩じりコイルばねからなり、直動カム22と振子ギア23bとの間において、一方のアーム23c1を振子ギア23b側に向け、且つ他方のアーム23c2を直動カム22側に向けた状態にて配置される。
ここで、振子ギア23bは、一方のアーム23c1と当接可能な第4カム面23b2を有している。
また、直動カム22は、他方のアーム23c2と当接可能な突起部22eを有している。
そして、直動カム22が原点位置にある場合、振子ギア23bの第4カム面23b2、及び直動カム22の突起部22eは、ともに付勢部材23cのアーム23c1・23c2と当接しておらず、ピニオンギア23aによって振子ギア23bが回転軸23a1を中心として逆転方向に公転されることにより、第4カム面23b2が一方のアーム23c1と当接して押上げ、付勢部材23cがコイル部23c3の軸心を中心として逆転方向に回動される構成となっている。
これにより、付勢部材23cの他方のアーム23c2は、突起部22eと当接して直動カム22を出限位置に向かって(即ち、後方に向かって)付勢する状態となり、直動カム22は後方に移動され、当該直動カム22のラック歯22aとピニオンギア23aとが噛合する。
このように、振子ギア23bは、捩じりコイルばねからなる付勢部材23cの一方のアーム23c1と当接し、付勢部材23cの他方のアーム23c2によって、直動カム22を出限位置に向かって(後方に向かって)移動させるための第4カム面23b2を有する。
そして、モータ4の逆転時、振子ギア23bが回転軸23a1を中心として逆転方向に公転されることにより、付勢部材23cの付勢力によって直動カム22のラック歯22aとピニオンギア23aとが噛合し、ピニオンギア23aを介してモータ4の駆動力が直動カム22に出力可能な状態となる。
一方、モータ4の正転時、振子ギア23bが回転軸23a1を中心として正転方向に公転されることにより、第4カム面23b2は一方のアーム23c1から離間することとなり、直動カム22は、付勢部材23cの付勢力から解放されるとともに、原点方向に向かって(前方に向かって)移動することで、ピニオンギア23aからラック歯22aが離間し、当該ピニオンギア23aを介してモータ4の駆動力が直動カム22に出力不能な状態となる。
つまり、切替え機構23は、これらのピニオンギア23a、振子ギア23b、及び付勢部材23cの一連の動作によって、モータ4の駆動力を直動カム22に出力するか否かを、モータ4の正転及び逆転によって切替え可能な構成となっている。
[駆動伝達機構40の動作手順]
次に、駆動伝達機構40の動作手順について、図5乃至図11を用いて説明する。
まず、図9(a)に示すように、モータ4が制御部100の制御により正転方向に回転し、給紙部用伝達機構43によって上記搬送部のレジストローラ34等に駆動力が伝達され、用紙Sが画像形成ユニット5内を排出ユニット8側へ向けて搬送されている場合、再搬送ローラ用伝達機構42においては、図5(a)に示すように、遊星ギア10が遮断モードとなっており、モータ4からの駆動力が伝達されず、再搬送ローラ36・36は回転することなく停止した状態となっている。
また、再搬送ローラ用伝達機構42に備えられるモード切替え機構20においては、直動カム22が原点位置にて停止した状態となっており、アーム21は離間位置にて保持され、アーム21の爪部21dは、遊星ギア10における太陽ギア12のロックギア部12bと離間した状態となっている。
さらに、モード切替え機構20の切替え機構23においては、モータ4からの駆動力が伝達されてピニオンギア23aが正転方向(図5(a)における時計回り方向)に回転駆動しており、振子ギア23bは、直動カム22と離間した所定の位置にて、ピニオンギア23aの駆動力によって自転している。
次に、図9(b)に示すように、上記搬送部により画像形成ユニット5内を搬送されていた用紙Sが画像形成ユニット5から排出されて、スイッチバックローラ81・81により排紙トレイ82側に向けて搬送された後、制御部100の制御によりモータ4の回転方向が正転方向から逆転方向に切り替わって、スイッチバックローラ81・81が用紙Sを再搬送経路L2側へ向けて再搬送するようになると、図5(b)に示すように、切替え機構23においては、モータ4からの駆動力が伝達されて、ピニオンギア23aの回転方向が正転方向から逆転方向(図5(b)における反時計回り方向)へ切替わる。
その結果、振子ギア23bは、ピニオンギア23aの回転軸23a1を中心にして、逆転方向への公転を開始し、直動カム22と近接する方向へと移動する。
また、この状態においては、直動カム22が依然として原点位置にて停止した状態となっており、アーム21は離間位置にて保持されているため、遊星ギア10は遮断モードとなっており、再搬送ローラ36・36の停止した状態は継続されている。
なお、スイッチバックローラ81・81が、用紙Sを排紙トレイ82側に向けて搬送する正転モードから、用紙Sを再搬送経路L2側へ向けて再搬送する逆転モードへ切り替わるタイミングとしては、搬送経路L1に沿って搬送される用紙Sの搬送方向後端がレジ後センサS2の位置に達して、レジ後センサS2がオフされたときから所定時間が経過したタイミングに設定することができる。
ピニオンギア23aの回転方向が逆転方向に切替わり、振子ギア23bの逆転方向への公転が進むと、当該振子ギア23bの第4カム面23b2が、付勢部材23cの一方のアーム23c1と当接する。
その後、振子ギア23bの逆転方向への公転がさらに進み、第4カム面23b2によって一方のアーム23c1が押上られ、付勢部材23cがコイル部23c3の軸心を中心として逆転方向に回動されると、他方のアーム23c2が直動カム22の突起部22eと当接し、付勢部材23cは直動カム22を出限位置に向かって(後方に向かって)付勢する。
その結果、直動カム22は、後方に向かって僅かに移動し、ラック歯22aを介してピニオンギア23aと噛合する。
その後、逆転方向に回転駆動するピニオンギア23aによって、直動カム22は、さらに後方に向かって移動する。
直動カム22が原点位置から後方に向かって移動すると、アーム21における基部21bの下端部は、第1カム面22bを摺動しながら直動カム22と相対的に前方へと移動し、第3カム面22dに到達する。
基部21bの下端部が第3カム面22dに到達し、直動カム22がさらに後方に向かって移動すると、図6(a)に示すように、基部21bの下端部は、第3カム面22dを摺動しながら第2カム面22cに向かって移動する。
この際、基部21bの下端部は、第3カム面22dによって徐々に押上られることとなり、アーム21は、回動軸21cを中心として逆転方向(図6(a)における反時計回り方向)に回動され、離間位置から係合位置に向かって徐々に変位される。
その後、直動カム22の移動がさらに進むと、基部21bの下端部は、第3カム面22dを通過して第2カム面22cと当接し、アーム21は係合位置にて保持される。
これにより、アーム21の爪部21dと、太陽ギア12のロックギア部12bとが係合して遊星ギア10は出力モードに切替わり、モータ4からの駆動力が伝達されて、再搬送ローラ36・36が回転を開始する。
そして、再搬送ローラ36・36が回転を開始した後、スイッチバックローラ81・81により再搬送経路L2側へ搬送されてきた用紙Sは再搬送ローラ36・36に受け継がれ、図10(a)に示すように、用紙Sは再搬送ローラ36・36により再搬送経路L2に沿って、上記分岐部側から上記合流部側へ向けて搬送される。
次に、図10(b)に示すように、再搬送ローラ36・36により再搬送経路L2に沿って搬送される用紙Sの搬送方向先端がレジ前センサS1の位置に達して、レジ前センサS1がオンすると、制御部100の制御によりモータ4の回転方向が逆転方向から正転方向へ切り替わる。
また、図6(b)に示すように、モード切替え機構20においては、レジ前センサS1がオンしたタイミングでの直動カム22の位置が出限位置となる。
モータ4の回転方向が正転方向へ切り替わると、図7(a)に示すように、直動カム22は、正転方向に回転駆動するピニオンギア23aによって、出限位置から原点位置に向かって(前方に向かって)移動を開始する。
また、振子ギア23bは、ピニオンギア23aの回転軸23a1を中心にして、正転方向への公転を開始し、直動カム22と離間する方向へと移動するとともに、付勢部材23cは、ピニオンギア23aの移動に追従しつつ、コイル部23c3の軸心を中心として正転方向に回動される。
さらに、モータ4の回転方向が正転方向へ切り替わると、上記搬送部におけるレジストローラ34等の駆動が開始される。
なお、この時点においては、アーム21は未だ係合位置にて保持されており、遊星ギア10は出力モードとなっている。
また、上述したように、再搬送ローラ用伝達機構42においては、モータ4の回転方向が正転方向または逆転方向の何れであっても、モータ4からの駆動力により、再搬送ローラ36を常に逆転方向に回転駆動させる構成となっており、再搬送ローラ36は、再搬送経路L2に沿って、用紙Sを上記分岐部側から上記合流部側へ向けて搬送する方向に、継続して回転駆動される。
直動カム22が前方に向かって移動すると、アーム21における基部21bの下端部は、第2カム面22cを摺動しながら直動カム22と相対的に後方へと移動し、第3カム面22dに到達する。
基部21bの下端部が第3カム面22dに到達し、直動カム22がさらに前方に向かって移動すると、図7(b)に示すように、基部21bの下端部は、第3カム面22dを摺動しながら第1カム面22bに向かって移動する。
この際、基部21bの下端部は、第3カム面22dに沿って徐々に下げられることとなり、アーム21は、回動軸21cを中心として正転方向(図7(b)における時計回り方向)に回動され、係合位置から離間位置に向かって徐々に変位される。
その結果、アーム21の爪部21dが太陽ギア12のロックギア部12bより離間して、遊星ギア10は遮断モードに切替わり、モータ4からの駆動力が遮断されて、再搬送ローラ36・36が回転を停止する。
なお、アーム21の爪部21dが太陽ギア12のロックギア部12bより離間し、遊星ギア10が遮断モードに切替わるタイミングについては、図11(a)に示すように、再搬送ローラ36・36により再搬送経路L2に沿って搬送される用紙Sの搬送方向後端が、上記合流部側に位置する再搬送ローラ36・36を完全に通過し終えるタイミング以降となるように、直動カム22のカム面(第1カム面22b、第2カム面22c、及び第3カム面22d)の形状等によって予め設定されている。
直動カム22がさらに前方に向かって移動すると、図8(a)に示すように、アーム21における基部21bの下端部は第1カム面22bに到達して当接し、アーム21は離間位置にて保持される。
その後、直動カム22の移動がさらに進むと、図8(b)に示すように、ラック歯22aよりピニオンギア23aが離間し、直動カム22は、惰性によって原点位置まで移動して停止する。
この状態において、ピニオンギア23aは、モータ4からの駆動力によって正転方向に継続して回転駆動されており、振子ギア23bは、直動カム22と離間した所定の位置にて、ピニオンギア23aの駆動力によって自転している。
そして、図11(b)に示すように、上記搬送部により再び画像形成ユニット5内を搬送されていた用紙Sが、スイッチバックローラ81・81により排紙トレイ82に排出されると、制御部100の制御によりモータ4の回転が停止して、スイッチバックローラ81・81や、上記搬送部のレジストローラ等や、切替え機構23におけるピニオンギア23aの回転が停止する。
[本実施形態における効果]
本実施形態における画像形成装置1は、以上のように構成されている。
即ち、画像形成装置1は、用紙Sの表裏両面に画像を形成することが可能な画像形成装置であって、画像形成ユニット(画像形成部)5と、排紙トレイ82と、モータ4と、スイッチバックローラ81と、再搬送ローラ(搬送ローラ)36と、駆動伝達機構(駆動列)40(より具体的には、再搬送ローラ用伝達機構42)とを備える。
画像形成ユニット5は、用紙Sに画像を形成する。
排紙トレイ82は、画像形成ユニット5によって画像が形成された用紙Sを支持する。
モータ4は、正転及び逆転可能である。
スイッチバックローラ81は、モータ4から駆動力が伝達され、排紙トレイ82に用紙Sを排紙するためのスイッチバックローラ81であって、モータ4が正転時に排紙トレイ82に用紙Sを排紙する正転モードと、モータ4が逆転時に用紙Sを画像形成ユニット5に再搬送する逆転モードとのうちの何れか一方のモードで回転する。
再搬送ローラ36は、モータ4から駆動力が伝達され、逆転モードで回転するスイッチバックローラ81によって搬送されてきた用紙Sを画像形成ユニット5に向かって再搬送する。
駆動伝達機構40は、モータ4からの駆動力を再搬送ローラ36に伝達する。
また、駆動伝達機構(駆動列)40の再搬送ローラ用伝達機構42は、遊星ギア10と、アーム21と、直動カム22と、切替え手段23と、を備える。
遊星ギア10は、モータ4から入力される駆動力を再搬送ローラ36に向けて出力する出力モードと、前記駆動力を再搬送ローラ36に向けて出力することなく遮断する遮断モードとに切替え可能である。
アーム21は、遊星ギア10と係合して再搬送ローラ用伝達機構42を前記出力モードに切替える係合位置と、遊星ギア10と離間して再搬送ローラ用伝達機構42を遮断モードに切替える離間位置との間で変位可能である。
直動カム22は、直線的に変位することによってアーム21と当接可能であって、アーム21の位置を変位させる。
切替え手段23は、モータ4の駆動力によって直動カム22を変位させる切替え手段23であって、モータ4の駆動力を直動カム22に出力するか否かをモータ4の正転及び逆転によって切替える。
このように、本実施形態における画像形成装置1においては、直動カム22によってアーム21の位置を変位させることにより、遊星ギア10を介して、モータ4から出力される駆動力を再搬送ローラ36に伝達するか否かを切替えることができるため、直動カム22のカム面(第1カム面22b、第2カム面22c、及び第3カム面22d)の形状等を適宜設定することによって、再搬送ローラ36に伝達して出力される駆動力の出力時間を変更することが可能である。
従って、画像形成ユニット5に向かって用紙Sを再搬送する場合において、再搬送ローラ36の回転を停止させるタイミングは、従来のように入力側中間ギアが1回転するタイミングによって決められることなく、直動カム22のカム面(第1カム面22b、第2カム面22c、及び第3カム面22d)の形状等を適宜設定することによって、任意に設定することが可能であり、用紙Sの搬送方向後端が再搬送ローラ36を完全に通過し終るタイミングをもって、再搬送ローラ36の回転を停止させることで、画像形成ユニット5と再搬送ローラ36との間において用紙Sに発生するバックテンションを抑制することができる。
また、本実施形態における画像形成装置1において、直動カム22にはラック歯22aが形成されており、切替え手段23は、ラック歯22aと係合及び離間可能なピニオンギア23aを有する構成となっている。
このように、直動カム22に形成されるラック歯22aと、当該ラック歯22aに係合可能なピニオンギア23aとによって、直動カム22の駆動機構を構成することにより、直動カム22の移動距離を精度よく設定することができる。
また、本実施形態における画像形成装置1において、直動カム22は、アーム21が遊星ギア10と離間しているときにアーム21と当接する第1カム面22bと、アーム21が遊星ギア10と係合しているときにアーム21と当接する第2カム面22cと、第1カム面22bと第2カム面22cとを繋ぐ第3カム面22dとを有する構成となっている。
ここで、遊星ギア10と離間した状態にあるアーム21は、例えば不意な振動等によって容易に動かされて位置が変位され易く、誤作動を引き起こす要因となる。
本実施形態における画像形成装置1においては、このような遊星ギア10と離間した不安定な状態にあるアーム21に対して、直動カム22の第1カム面22bが当接し、当該アーム21の位置を規制することから、上述したような誤作動が引き起こされるのを防止し、再搬送ローラ36の駆動の切替えを、安定して行うことができる。
また、本実施形態における画像形成装置1においては、直動カム22と切替え手段23とが係合するように、直動カム22を付勢する付勢部材23cをさらに備える構成となっている。
このような構成を有することにより、直動カム22と切替え手段23との間の係合状態を、付勢部材23cによって、安定して保持することができる。
また、本実施形態における画像形成装置1において、付勢部材23cは捩じりコイルばねであり、切替え手段23は、モータ4の正転及び逆転によって位置が変位する振子ギア23bを有し、振子ギア23bは、捩じりコイルばね23cの一方のアーム23c1と当接し、当該捩じりコイルばね23cの他方のアーム23c2によって直動カム22を移動させるための第4カム面23b2を有する構成となっている。
このような構成を有することにより、複雑な構成を有することなく、簡単且つコンパクトな機構によって、直動カム22と切替え手段23との間の係合関係を保持する機能を実現することができる。
1 画像形成装置
4 モータ
5 画像形成ユニット(画像形成部)
10 遊星ギア
21 アーム
22 直動カム22
22a ラック歯
22b 第1カム面
22c 第2カム面
22d 第3カム面
23 切替え機構(切替え手段)
23a ピニオンギア
23b 振子ギア
23b2 第4カム面
23c 付勢部材(捩じりコイルばね)
23c1 一方のアーム
23c2 他方のアーム
36 再搬送ローラ(搬送ローラ)
40 駆動伝達機構(駆動列)
43 再搬送ローラ用伝達機構
81 スイッチバックローラ
82 排紙トレイ
S 用紙

Claims (5)

  1. 用紙の表裏両面に画像を形成することが可能な画像形成装置であって、
    用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって画像が形成された用紙を支持する排紙トレイと、
    正転及び逆転可能なモータと、
    前記モータから駆動力が伝達され、前記排紙トレイに用紙を排紙するためのスイッチバックローラであって、前記モータが正転時に前記排紙トレイに用紙を排紙する正転モードと、前記モータが逆転時に用紙を前記画像形成部に再搬送する逆転モードとのうちの何れか一方のモードで回転するスイッチバックローラと、
    前記モータから駆動力が伝達され、前記逆転モードで回転するスイッチバックローラによって搬送されてきた用紙を前記画像形成部に向かって再搬送する搬送ローラと、
    前記モータからの駆動力を前記搬送ローラに伝達する駆動列とを備え、
    前記駆動列は、
    前記モータから入力される駆動力を前記搬送ローラに向けて出力する出力モードと、前記駆動力を前記搬送ローラに向けて出力することなく遮断する遮断モードとに切替え可能な遊星ギアと、
    前記遊星ギアと係合して前記駆動列を前記出力モードに切替える係合位置と、前記遊星ギアと離間して前記駆動列を前記遮断モードに切替える離間位置との間で変位可能なアームと、
    直線的に変位することによって前記アームと当接可能であって、前記アームの位置を変位させる直動カムと、
    前記モータの駆動力によって前記直動カムを変位させる切替え手段であって、前記モータの駆動力を前記直動カムに出力するか否かを前記モータの正転及び逆転によって切替える切替え手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記直動カムにはラック歯が形成されており、
    前記切替え手段は、前記ラック歯と係合及び離間可能なピニオンギアを有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記直動カムは、
    前記アームが前記遊星ギアと離間しているときに前記アームと当接する第1カム面と、
    前記アームが前記遊星ギアと係合しているときに前記アームと当接する第2カム面と、
    前記第1カム面と前記第2カム面とを繋ぐ第3カム面と
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記直動カムと前記切替え手段とが係合するように、前記直動カムを付勢する付勢部材をさらに備えることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記付勢部材は捩じりコイルばねであり、
    前記切替え手段は、前記モータの正転及び逆転によって位置が変位する振子ギアを有し、
    前記振子ギアは、前記捩じりコイルばねの一方のアームと当接し、前記捩じりコイルばねの他方のアームによって前記直動カムを移動させるための第4カム面を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11526113B2 (en) * 2020-09-30 2022-12-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

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