JP6680021B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、シートの両面に画像を形成することが可能な画像形成装置に関する
従来、一面に画像が形成され画像形成部から排出されたシートを再度画像形成部に搬送して、前記シートの他面に画像を形成することにより、シートの両面に画像を形成する画像形成装置が知られている。
このように、シートの両面に画像を形成することが可能な画像形成装置においては、正転するモータからの駆動力によりシートを搬送しながら前記シートに画像を形成する画像形成部と、正転するモータからの駆動力により、画像形成部から排出されたシートを排紙トレイに向けて搬送するとともに、逆転するモータからの駆動力により、シートを前記画像形成部側へ再搬送するスイッチバックローラと、モータの回転方向にかかわらず、シートを前記画像形成部側へ再搬送する再搬送ローラとを備えたものがある。前記再搬送ローラは、モータの回転方向にかかわらず、同じ方向に回転するローラである。
前記再搬送ローラのように、モータの回転方向にかかわらずローラを同じ方向に回転させるために、モータからの駆動力をローラへ伝達する伝達機構としては、例えば特許文献1に開示されるような伝達機構が知られている。
つまり、特許分文献1に開示される画像形成装置は、モータ84により回転駆動されるアイドルギヤ91との噛み合いを保ちつつアイドルギヤ91の回転軸を中心に揺動可能な振り子ギア92を備えており、振り子ギヤ92は、モータ84が正転しているときには下方に揺動してアイドルギヤ95から離れるとともにアイドルギヤ93とかみ合い、モータ84が逆転しているときには上方に揺動してアイドルギヤ93から離れるとともにアイドルギヤ95とかみ合うように構成されている。
モータ84の正転時に振り子ギヤ92と噛み合うアイドルギヤ93は、複数のアイドルギヤを介してクリーニングローラ41を駆動するクリーナ駆動ギヤ94と噛み合っており、モータ84の正転時には、クリーニングローラ41は一定方向に回転される。
また、モータ84の逆転時に振り子ギヤ92と噛み合うアイドルギヤ95は、アイドルギヤ96を介してクリーナ駆動ギヤ94と噛み合っており、モータ84の逆転時には、クリーニングローラ41はモータ84の正転時と同じ方向である一定方向に回転される。
このように、モータ84からの駆動力の伝達経路を振り子ギヤ92によって切り替えながら、当該駆動力をクリーニングローラ41に伝達することで、モータ84の回転方向にかかわらず、クリーニングローラ41を同じ方向に回転させるように構成されている。
特許第4683058号公報
前述の、モータ84の回転方向にかかわらずクリーニングローラ41を同じ方向に回転させる伝達機構では、モータ84が正転しているときも逆転しているときも、常にクリーニングローラ41が回転駆動されている。
従って、この伝達機構を画像形成装置の再搬送ローラに適用した場合、再搬送ローラは、シートを画像形成部に再搬送しているときだけでなく、画像形成部がシートに画像を形成しているときなどの再搬送ローラを回転駆動させる必要がないときも、常に回転駆動されることとなる。
このように、再搬送ローラが常に回転駆動されていると、シートを搬送していないときの空回りの音などといった再搬送ローラの回転に伴い発生する騒音が大きくなったり、再搬送ローラや再搬送ローラの軸受等が早期に摩耗してしまったりといった問題が生じる。
そこで、シートの両面に画像を形成することが可能な画像形成装置及び前記画像形成装置に備えられる伝達機構では、再搬送ローラがシートを搬送していないときには再搬送ローラの回転駆動を停止して、再搬送ローラに起因する騒音の低減を図ったり、再搬送ローラ等の摩耗を抑制したりすることが望まれている。
上記課題を解決する画像形成装置は、以下の特徴を有する。
即ち、シートを支持するシート支持部と、前記シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成された前記シートを支持するトレイと、前記シートを前記シート支持部から前記画像形成部を経由して前記トレイへ搬送する搬送経路と、前記搬送経路において前記シートを搬送する搬送部と、前記搬送経路の前記画像形成部と前記トレイの間の分岐部から分岐して前記搬送経路の前記シート支持部と前記画像形成部の間の合流部に合流する再搬送経路であって、前記画像形成部により画像が形成された前記シートを前記分岐部から前記合流部へ再搬送する再搬送経路と、前記シートを前記画像形成部から前記トレイへ向かう方向に搬送する第1モードと、前記シートを前記トレイから前記再搬送経路へ向かう向きに搬送する第2モードで回転可能なスイッチバックローラと、前記再搬送経路に設けられ、前記シートを前記分岐部から前記合流部へ向かう向きに再搬送する再搬送ローラと、前記搬送部、前記スイッチバックローラ、及び前記再搬送ローラに、前記シートを搬送するための駆動力を供給する駆動源と、前記駆動源が第1回転方向の駆動力を供給している場合は前記駆動源から前記搬送部へ駆動力を伝達し、前記駆動源が前記第1回転方向とは逆向きの第2回転方向の駆動力を供給している場合は前記搬送部へ駆動力を伝達しない搬送部用伝達機構と、前記駆動源が前記第2回転方向の駆動力を供給している場合は前記再搬送ローラに前記シートを前記分岐部から前記合流部へ向かう向きへ搬送する向きの駆動力を伝達し、前記駆動源が供給する駆動力の回転方向が前記第2回転方向から前記第1回転方向に切り替わった以降は、所定の回転数だけ前記再搬送ローラに前記シートを前記分岐部から前記合流部へ向かって搬送する向きの駆動力を伝達して、その後は駆動力を伝達しない伝達機構であって、前記駆動源から供給された駆動力が入力されて回転する入力歯車と、前記再搬送ローラに前記駆動力を出力する第1駆動歯車と、前記第1駆動歯車の回転軸を中心として回転可能な第2駆動歯車と、前記入力歯車とかみ合う第1振り子歯車と、前記入力歯車とかみ合う第2振り子歯車と、前記第2駆動歯車とかみ合う第2中間歯車と、前記第2中間歯車の回転軸を中心として前記第2中間歯車と一体的に回転可能な太陽歯車とを有する第1の2段歯車と、内周面に内歯が形成され、前記第2中間歯車の回転軸を中心として回転しないように回転位置が固定される内歯歯車と、前記第1の2段歯車の太陽歯車と前記内歯歯車との間に設けられ、前記太陽歯車と前記内歯歯車との両方にかみ合う遊星歯車と、前記第2中間歯車の回転軸を中心として回転可能に設けられ、前記遊星歯車を前記遊星歯車の回転軸周りに自転可能かつ前記第2中間歯車の回転軸周りに公転可能に支持し、前記第1の2段歯車及び前記内歯歯車に対して相対的に回転可能に構成される第1中間歯車であって、歯が設けられている有歯部と歯が設けられていない欠歯部を有する第1中間歯車と、前記第1駆動歯車と第2駆動歯車との間に設けられ、前記第2中間歯車により回転駆動される前記第2駆動歯車の回転を前記第1駆動歯車に伝達し、前記第1振り子歯車により回転駆動される第1駆動歯車の回転を前記第2駆動歯車に伝達しないワンウェイクラッチと、前記第1振り子歯車及び前記第2振り子歯車をそれぞれの回転軸周りに自転可能に保持し、かつ、前記第1振り子歯車及び前記第2振り子歯車がそれぞれ前記入力歯車とかみ合ったまま前記入力歯車の回転軸の周りに公転可能に支持する旋回部材であって、前記入力歯車に伝達される駆動力を旋回力として旋回可能であり、前記駆動源が前記第2回転方向の駆動力を供給している場合は前記第1振り子歯車が前記第1駆動歯車とかみ合うとともに、前記第2振り子歯車が前記第1中間歯車から離間する第1旋回位置へ旋回し、前記駆動源が前記第1回転方向の駆動力を供給している場合は前記第2振り子歯車が前記第1中間歯車とかみ合い可能になるとともに、前記第1振り子歯車が前記第1駆動歯車から離間する第2旋回位置へ旋回する、旋回部材と、前記第1中間歯車を、前記第1中間歯車の回転方向において、前記第2振り子歯車の位置に前記有歯部が位置する回転位置から前記欠歯部が位置する回転位置へ切り替わる向きに付勢する弾性部材と、前記第2振り子歯車の位置に前記欠歯部が位置する回転位置にて前記第1中間歯車を停止させるロック機構と、を有する伝達機構と、を備える画像形成装置。
本発明によれば、再搬送ローラがシートを搬送していないときに、再搬送ローラの回転駆動を停止して、再搬送ローラに起因する騒音の低減や、再搬送ローラ等の摩耗を抑制することが可能となる。
画像形成装置を示す中央断面図である。 再搬送ローラ用伝達機構を示す側面断面図である。 モータが正転方向に回転しているときの再搬送ローラ用伝達機構を示す側面図である。 モータが逆転方向に回転しているときの再搬送ローラ用伝達機構を示す側面図である。 モータの回転方向が逆転方向から正転方向へ切り替わったときの再搬送ローラ用伝達機構を示す側面図である。 第1中間歯車が第2遊星歯車を介して伝達される回転駆動力により回転され、遊星増速機構により増速された駆動力が第2中間歯車から第2駆動歯車を介して第1駆動歯車に伝達され、第1駆動歯車が回転駆動されている状態の再搬送ローラ用伝達機構を示す側面図である。 モータの回転方向が逆転方向から正転方向へ切り替わってから、中間歯車が略一回転したときの再搬送ローラ用伝達機構を示す側面図である。 (a)はシートが画像形成ユニット内を排出ユニット側へ向けて搬送されている様子を示す画像形成装置の中央断面図であり、(b)はスイッチバックローラにより排紙トレイ側に向けて搬送されていたシートが、その後再搬送経路側へ向けて再搬送されるようになった様子を示す画像形成装置の中央断面図である。 (a)はシートが再搬送ローラにより再搬送経路に沿って画像形成ユニット側へ搬送される様子を示す画像形成装置の中央断面図であり、(b)は再搬送ローラにより再搬送経路に沿って搬送されるシートの搬送方向先端がレジ前センサの位置に達した様子を示す画像形成装置の中央断面図である。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
[画像形成装置の全体構成]
図1に示す画像形成装置1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態であり、供給ユニット3と、画像形成部の一例としての画像形成ユニット5と、スイッチバックローラ81及び排紙トレイ82を含む排出ユニット8と、シートSの搬送経路L1及び再搬送経路L2と、駆動力を供給する駆動源の一例としてのモータ4と、搬送経路L1においてシートSを搬送する搬送部にモータ4からの駆動力を伝達可能な搬送部用伝達機構11と、再搬送経路L2に設けられる再搬送ローラ36と、モータ4からの駆動力を再搬送ローラ36へ伝達可能な伝達機構の一例である再搬送ローラ用伝達機構20とを備えている。
供給ユニット3は、画像形成装置1の下部に配置され、供給ユニット3に保持されるシートSを画像形成ユニット5に搬送するものである。画像形成ユニット5は、供給ユニット3よりもシートSの搬送方向下流側に配置され、供給ユニット3から搬送されてきたシートSに画像を形成するものである。排出ユニット8は、画像形成ユニット5よりもシートSの搬送方向下流側に配置されており、画像が形成され画像形成ユニット5から排出されたシートSを画像形成装置1の外部へ排出する、又は画像形成ユニット5へ再搬送するものである。
供給ユニット3は、シートSを支持するシート支持部の一例であるシートカセット30と、給紙機構32と、搬送ローラ33aと、搬送経路L1においてシートSを搬送する搬送部を構成するローラの一例であるレジストローラ34とを備えている。
シートカセット30は、筐体2の下部に着脱可能に装着されており、筐体2内に装着された装着位置と、筐体2外に引き出された分離位置との間で移動可能に構成されている。
以降、本実施形態においては、シートカセット30が装着位置から筐体2外に引き出される方向を画像形成装置1の前方向と規定し、シートカセット30が筐体2外から筐体2内へ装着される際のシートカセット10の移動方向を後方向と規定する。
シートカセット30は、シートSが積載される圧板31を備えており、圧板31を、モータ4からの駆動力によって回動中心31aを中心として上下回動させることにより、シートSを上下方向に変位可能としている。圧板31に積載されるシートSは、圧板31が上方へ回動することにより、給紙可能位置まで上昇される。
給紙機構32は、シートカセット30に保持されるシートSを一枚ずつ分離して取り出し、搬送ローラ33aへ向けて搬送する機構であり、ピックアップローラ32a、分離ローラ32b、及び分離パッド32cを備えている。
ピックアップローラ32aは、圧板31により給紙可能位置まで上昇されたシートSを取り出すためのローラであり、圧板31の前端部の上方に配置されている。
分離ローラ32bは、ピックアップローラ32aよりもシートSの搬送方向下流側に配置されており、分離パッド32cは、分離ローラ32bに対向配置されるとともに分離ローラ12bに向けて付勢されている。
ピックアップローラ32aにより取り出されたシートSは、分離ローラ32b側へ送り出され、分離ローラ32bと分離パッド32cとの間で1枚ずつに分離される。
画像形成装置1においては、シートカセット30から画像形成ユニット5を経由して排出ユニット8へ至る搬送経路L1が形成されており、1枚ずつに分離されたシートSは、搬送経路L1に沿って搬送ローラ33aへ向けて搬送される。
搬送ローラ33aは、シートSに搬送力を付与するローラであり、給紙機構32よりもシートSの搬送方向下流側に配置されている。搬送ローラ33aの対向位置には、紙粉取りローラ33bが配置されている。給紙機構32から搬送ローラ33aに向けて搬送されてきたシートSは、搬送ローラ33aと紙粉取りローラ33bとで挟持され、搬送経路L1に沿ってレジストローラ34へ向けて搬送される。
レジストローラ34は、搬送ローラ33aよりもシートSの搬送方向下流側に配置されている。レジストローラ34は、搬送されるシートSの先端の移動を、レジストローラ34に対向配置されるレジストコロ35との間で規制して一旦停止させることにより、シートSの姿勢を矯正する。その後、レジストローラ34は、所定のタイミングにてシートSを転写位置に向けて搬送する。
レジストローラ34よりもシートSの搬送方向上流側には、レジ前センサS1が配置されており、レジストローラ34よりもシートSの搬送方向下流側には、レジ後センサS2が配置されている。
レジ前センサS1及びレジ後センサS2は、当該位置におけるシートSの検出を行うためのセンサであり、搬送経路L1に沿って搬送されるシートSの搬送方向先端がレジ前センサS1及びレジ後センサS2の位置に到達すると、レジ前センサS1及びレジ後センサS2がそれぞれオンされてシートSを検出する。
また、搬送経路L1に沿って搬送されるシートSの搬送方向後端がレジ前センサS1及びレジ後センサS2の位置に到達すると、レジ前センサS1及びレジ後センサS2はそれぞれオフされ、シートSを検出しなくなる。
レジストローラ34は、搬送経路L1に沿って搬送されるシートSの搬送方向先端がレジ前センサS1の位置に達して、レジ前センサS1がオンされてから所定時間が経過した後に回転を開始し、シートSの搬送方向後端がレジ後センサS2の位置に達して、レジ後センサS2がオフされてから所定時間が経過した後に回転を停止する。
画像形成ユニット5は、供給ユニット3から搬送されてきたシートSの表面に画像を転写するプロセスカートリッジ50と、プロセスカートリッジ50における感光体ドラム54の表面を露光する露光ユニット60と、プロセスカートリッジ50によりシートSに転写された画像を定着させる定着ユニット70とを備えている。
プロセスカートリッジ50は、筐体2内における供給ユニット3よりも上方に配置されており、現像剤収容室51と、供給ローラ52と、現像ローラ53と、感光体ドラム54と、転写ローラ55等とを備えている。
露光ユニット60は、レーザダイオード、ポリゴンミラー、レンズ、及び反射鏡等を備えており、画像形成装置1に入力された画像データに基づいてレーザ光を感光体ドラム54へ向けて照射することにより、感光体ドラム54の表面を露光する。
現像剤収容室51には現像剤となるトナーが収容されている。現像剤収容室51に収容されたトナーは、図示しない撹拌部材により撹拌されながら供給ローラ52に送られる。供給ローラ52は、現像剤収容室51から送られてくるトナーをさらに現像ローラ53へ供給する。
現像ローラ53は、供給ローラ52に密着して配置されており、供給ローラ52から供給されるとともに図示しない摺接部材により正帯電されたトナーを担持する。また、現像ローラ53には、図示しないバイアス印加手段により正の現像バイアスが印加される。
感光体ドラム54は、現像ローラ53に隣接して配置されている。感光体ドラム54の表面は、図示しない帯電器により一様に正帯電された後、露光ユニット60により露光される。感光体ドラム54の露光された部分は他の部分よりも電位が低くなり、感光体ドラム54に画像データに基づく静電潜像が形成される。
そして、静電潜像が形成された感光体ドラム54の表面に、正に帯電されたトナーが現像ローラ53から供給されることにより、静電潜像が顕像化されて現像剤像となる。
転写ローラ55は、感光体ドラム54に対向配置され、図示しないバイアス印加手段により負の転写バイアスが印加される。転写ローラ55の表面に転写バイアスがされている状態で、現像剤像が形成された感光体ドラム54と転写ローラ55との間(転写位置)でシートSを挟持しなから搬送することにより、感光体ドラム54の表面に形成された現像剤像がシートSの表面に転写される。
定着ユニット70は、加熱ローラ71と押圧ローラ72とを備えている。加熱ローラ71はモータ4からの駆動力により回転駆動され、図示せぬ電源ユニットから供給される電力により加熱される。押圧ローラ72は加熱ローラ71に対向配置されており、加熱ローラ71に密着して従動回転する。現像剤像が転写されたシートSが搬送経路L1に沿って定着ユニット70に搬送されてくると、加熱ローラ71と押圧ローラ72との間でシートSを挟持しながら搬送し、シートSに現像剤像を定着させる。
排出ユニット8は、一対のスイッチバックローラ81・81と、画像形成ユニット5により画像が形成されたシートSを支持するトレイの一例である排出トレイ82とを備えている。スイッチバックローラ81・81は、定着ユニット70から搬送経路L1に沿って搬送されてくるシートSを筐体2の外部へ向けて排出可能に構成されている。
排出トレイ82は筐体2の上面に形成されており、排出トレイ82にはスイッチバックローラ81により筐体2の外部に排出されたシートSが堆積される。
スイッチバックローラ81・81は、シートSを排出トレイ82側へ向けて搬送する際の回転方向(正転方向)とは逆側の回転方向(逆転方向)へも駆動可能に構成されている。スイッチバックローラ81・81を逆転方向へ回転駆動することにより、定着ユニット70から排出されたシートSを、画像形成ユニット5側へ向けて再度搬送することが可能となっている。
つまり、スイッチバックローラ81・81は、シートSを画像形成ユニット5から排紙トレイ82へ向かう方向に搬送する第1モードと、シートSを排紙トレイ82から再搬送経路L2へ向かう向きに搬送する第2モードで回転可能に構成されている。
画像形成装置1においては、画像形成ユニット5の下方に再搬送経路L2が形成されており、第2モードで逆転方向へ回転駆動されるスイッチバックローラ81・81により搬送されるシートSは、再搬送経路L2に沿って画像形成ユニット5側へ向けて再搬送される。再搬送経路L2に沿って搬送されるシートSは、再搬送経路L2上に設けられる再搬送ローラ36・36によって、さらに画像形成ユニット5側へ向けて搬送される。本実施形態の場合、再搬送ローラ36・36は、2対設けられている。
再搬送経路L2は、搬送経路L1における定着ユニット70と排紙トレイ82との間にて搬送経路L1から分岐し、搬送経路L1におけるシートカセット30とレジストローラ34との間にて搬送経路L1と合流している。
再搬送経路L2は、画像形成ユニット5の下方に配置され、再搬送ローラ36・36が配置される再搬送部L2aと、搬送経路L1からの分岐部と再搬送部L2aとの間に配置され、湾曲形状に形成される第1湾曲部L2bと、再搬送部L2aと搬送経路L1への合流部との間に配置され、湾曲形状に形成される湾曲部の一例としての第2湾曲部L2cとを備えている。
画像形成装置1は、搬送経路L1及び再搬送経路L2の少なくとも一部を構成するシュート部材15を備えている。再搬送経路L2における第2湾曲部L2cの内周側には、第2湾曲部L2c内を搬送されるシートSを案内するための内周側ガイド面15aがシュート部材15によって形成されている。
画像形成装置1においては、画像形成ユニット5にて一面に画像が形成され定着ユニット70から排出されたシートSを、再搬送経路L2を通じて画像形成ユニット5へ再搬送して、当該シートSの他面に画像を形成する、所謂両面印刷を行うことが可能となっている。
前記搬送部を構成するレジストローラ34等は、モータ4から供給される駆動力が搬送部用伝達機構11を介して伝達されることにより回転駆動されている。
搬送部用伝達機構11は、モータ4が第1回転方向の一例としての正転方向に回転している場合はモータ4から搬送部へ駆動力を伝達し、レジストローラ34等を、シートSが排出ユニット8側へ向けて搬送される方向に回転駆動する。また、搬送部用伝達機構11は、モータ4が第2回転方向の一例としての逆転方向に回転している場合は、レジストローラ34等へモータ4からの駆動力を伝達しないように構成されている。
スイッチバックローラ81・81は、モータ4から供給される駆動力がスイッチバックローラ用伝達機構12を介して伝達されることにより回転駆動されている。
スイッチバックローラ用伝達機構12は、モータ4が正転方向に回転している場合は、スイッチバックローラ81・81を前記第1モードにて回転させ、モータ4が逆転方向に回転している場合は、スイッチバックローラ81・81を前記第2モードにて回転させるように構成されている。
再搬送ローラ36・36は、モータ4から供給される駆動力が再搬送ローラ用伝達機構20を介して伝達されることにより回転駆動されている。
再搬送ローラ用伝達機構20は、モータ4から供給された回転駆動力を逆転させて再搬送ローラ36・36に伝達する第1伝達モード、及び前記回転駆動力を逆転させることなく再搬送ローラ36・36に伝達する第2伝達モードを実行可能に構成されている。
具体的には、再搬送ローラ用伝達機構20は、モータ4が逆転方向に回転している場合は第1伝達モードで動作して、モータ4から供給された駆動力を逆転させることなく再搬送ローラ36・36へ向けて出力し、再搬送ローラ36・36に、シートSを前記分岐部から前記合流部へ向けて再搬送する方向の駆動力を伝達するように構成されている。
また、再搬送ローラ用伝達機構20は、モータ4の回転方向が逆転方向から正転方向へ切り替わった際には第2伝達モードでの動作に切り替わり、モータ4から供給された駆動力を逆転させて再搬送ローラ36・36へ向けて出力し、再搬送ローラ36・36に、シートSを前記分岐部から前記合流部へ向けて再搬送する方向の駆動力を伝達する。
この、再搬送ローラ用伝達機構20における、モータ4の回転方向が逆転方向から正転方向へ切り替わった際の第2伝達モードでの動作は、再搬送ローラ36・36が所定の回転数だけ回転する間継続され、その後、再搬送ローラ用伝達機構20から再搬送ローラ36・36に対する駆動力の伝達は遮断される。
つまり、再搬送ローラ用伝達機構20は、モータ4が供給する駆動力の回転方向が逆転方向から正転方向に切り替わった以降は、所定の回転数だけ再搬送ローラ36・36にシートSを前記分岐部から前記合流部へ向かって搬送する向きの駆動力を伝達して、その後は駆動力を伝達しないように構成されている。
このように、モータ4は、前記搬送部、スイッチバックローラ81・81、及び再搬送ローラ36・36に対して、シートSを搬送するための駆動力を供給している。
モータ4の正転方向の回転、逆転方向の回転、及び停止の動作は、画像形成装置1に備えられる制御部41により制御される。
[再搬送ローラ用伝達機構の構成]
次に、再搬送ローラ用伝達機構20の構成について説明する。
図2、図3に示すように、再搬送ローラ用伝達機構20は、モータ4から供給された駆動力が入力されて回転する入力歯車21と、再搬送ローラ36・36側に駆動力を出力する第1駆動歯車22aと、第1駆動歯車22aの回転軸を中心として回転可能な第2駆動歯車22bと、入力歯車21とかみ合う第1振り子歯車25と、入力歯車21とかみ合う第2振り子歯車26と、第2駆動歯車22bとかみ合う第2中間歯車24aと太陽歯車24bとを有する第1の2段歯車24と、内周面に内歯が形成される内歯歯車28と、第1の2段歯車24の太陽歯車24bと内歯歯車28との間に設けられる遊星歯車29・29・・・と、第2中間歯車24aの回転軸を中心として回転可能に設けられる第1中間歯車23と、第1駆動歯車22aと第2駆動歯車22bとの間に設けられるワンウェイクラッチ22cと、第1振り子歯車25及び第2振り子歯車26を支持し、入力歯車21の回転軸21aを中心にして旋回可能な旋回部材27と、中間歯車29を前記同一の回転軸の回転方向に付勢する弾性部材91と、中間歯車29を所定の回転位置にて停止させるロック機構とを備えている。
入力歯車21は、モータ4から供給された駆動力が入力されることにより、モータ4の回転方向に応じた方向に回転する。入力歯車21の回転軸21aには、旋回部材27が回転軸21aを中心にして旋回可能に支持されている。
第1の2段歯車24においては、第2中間歯車24aが太陽歯車24bよりも大径に形成されている。太陽歯車24bは、第2中間歯車24aの回転軸O1を中心として第2中間歯車24aと一体的に回転可能に構成されている。
内歯歯車28は、第2中間歯車24aの回転軸O1を中心として回転しないように、回転軸O1を中心とした回転位置が固定されている。内歯歯車28は、例えば画像形成装置1のフレームに固定されている。
太陽歯車24bと内歯歯車28との間に設けられる遊星歯車29・29・・・は、太陽歯車24bと内歯歯車28との両方にかみ合っている。
第1中間歯車23は、遊星歯車29・29・・・を支持する支持部23eを有しており、支持部23eにより、遊星歯車29・29・・・を遊星歯車29・29・・・の回転軸O2周りに自転可能かつ第2中間歯車24aの回転軸周りに公転可能に支持している。
また、第1中間歯車23は、第1の2段歯車24及び内歯歯車28に対して回転軸O1を中心として相対的に回転可能に構成されている。さらに、第1中間歯車23は、歯が設けられている有歯部23aと歯が設けられていない欠歯部23bを有している。
ワンウェイクラッチ22cは、第2中間歯車24aにより回転駆動される第2駆動歯車22bの回転を第1駆動歯車22aに伝達し、第1振り子歯車25により回転駆動される第1駆動歯車22aの回転を第2駆動歯車22bに伝達しないように構成されている。
第2振り子歯車26は、入力歯車21とかみ合う大径歯車26bと、大径歯車26bの回転軸26aを中心として大径歯車26aと一体的に回転可能であり、大径歯車26aよりも少ない歯数を有する小径歯車26cとを有する第2の2段歯車にて構成されている。小径歯車26cは、第1中間歯車23とかみ合い可能に構成されている。
このように構成される第2振り子歯車26は、入力歯車21からの駆動力を減速して第1中間歯車23に伝達可能となっている。
旋回部材27は、入力歯車21に伝達される駆動力を旋回力として旋回可能に構成されている。つまり、旋回部材27は、モータ4からの駆動力により入力歯車21が回転した際に入力歯車21と旋回部材27との間に生ずる摩擦力によって、入力歯車21が回転する方向へ旋回可能となっている。旋回部材27は、第1振り子歯車25及び第2振り子歯車26を、それぞれの回転軸25a・26aを中心にして自転可能に保持している。
旋回部材27は、自身が回転軸21aを中心にして旋回することで、第1振り子歯車25及び第2振り子歯車26を、それぞれ入力歯車21とかみ合った状態のまま、回転軸21aを中心として公転させることが可能である。つまり、旋回部材27は、第1振り子歯車25及び第2振り子歯車26を、それぞれ入力歯車21とかみ合あったまま入力歯車21の回転軸21aの周りに公転可能に支持している。
旋回部材27は、第1振り子歯車25が第1駆動歯車22aとかみ合うとともに、第2振り子歯車26の小径歯車26cが第1中間歯車23から離間する第1旋回位置と(図4に示す旋回部材27の旋回位置)、第2振り子歯車26の小径歯車26cが第1中間歯車23とかみ合い可能になるとともに、第1振り子歯車25が第1駆動歯車22aから離間する第2旋回位置(図3に示す旋回部材27の旋回位置)との間で旋回可能に構成されている。旋回部材27は、モータ4が逆転方向の駆動力を供給している場合は第1旋回位置へ旋回し、モータ4が正転方向の駆動力を供給している場合は第2旋回位置へ旋回する。
なお、以降は、旋回部材27が第1旋回位置にある場合の第1振り子歯車25(第1駆動歯車22aとかみ合う位置にある第1振り子歯車25)、及び第2振り子歯車26(小径歯車26cが第1中間歯車23から離間する位置にある第2振り子歯車26)を、それぞれ「第1旋回位置にある第1振り子歯車25」、及び「第1旋回位置にある第2振り子歯車26」とも適宜記載する。
また、旋回部材27が第2旋回位置にある場合の第1振り子歯車25(第1駆動歯車22aから離間する位置にある第1振り子歯車25)、及び第2振り子歯車26(小径歯車26cが第1中間歯車23とかみ合い可能な位置にある第2振り子歯車26)を、それぞれ「第2旋回位置にある第1振り子歯車25」、及び「第2旋回位置にある第2振り子歯車26」とも適宜記載する。
旋回部材27が第2旋回位置にある場合、第1中間歯車23の回転位置が、有歯部23aが第2振り子歯車26における小径歯車26cの位置にある回転位置であれば、小径歯車26cと有歯部23aとがかみ合い、第2振り子歯車26の回転力が第1中間歯車23に伝達される。また、第1中間歯車23の回転位置が、欠歯部23bが第2振り子歯車26における小径歯車26cの位置にある回転位置であれば、小径歯車26cと有歯部23aとはかみ合わず、第2振り子歯車26の回転力は第1中間歯車23に伝達されない。
旋回部材27が第2旋回位置にある場合、第1振り子歯車25は第1駆動歯車22aから離間しているため、第1振り子歯車25と第1駆動歯車22aとはかみ合わず、第1振り子歯車25の回転力は第1駆動歯車22aに伝達されない。
旋回部材27が第1旋回位置にある場合、第1振り子歯車25が第1駆動歯車22aとかみ合っているため、第1振り子歯車25の回転力が第1駆動歯車22aに伝達される。
旋回部材27が第1旋回位置にある場合、第2振り子歯車26の小径歯車26cは第1中間歯車23から離間しているため、小径歯車26cは第1中間歯車23の回転位置にかかわらず有歯部23aとはかみ合わず、第2振り子歯車26の回転力は第1中間歯車23に伝達されない。
第1中間歯車23にはカム部23c及び被係合部23dが形成されており、再搬送ローラ用伝達機構20はカム部23cを付勢する弾性部材91を備えている。本実施形態においては、弾性部材91は、ねじりコイルばねにより構成されている。
カム部23cは、第1中間歯車23の回転軸O1を中心とした円弧形状に形成される円弧部と前記円弧部の両端を結ぶ直線部とを備えるリブ状に形成された部分である。カム部23cにおける円弧部と直線部との境界部分に弾性部材91が当接して付勢することにより、第1中間歯車23が回転することとなる。
具体的には、少なくとも第1中間歯車23の回転位置が、第2旋回位置にある第2振り子歯車26の小径歯車26cの位置に欠歯部23bが位置する回転位置であるときに、弾性部材91がカム部23cにおける円弧部と直線部との境界部分に当接するように構成されている。そして、カム部23cが前記境界部分に当接した弾性部材91によって付勢されることにより、第1中間歯車23がこの回転位置から、第2旋回位置にある第2振り子歯車26の小径歯車26cの位置に有歯部23aが位置する回転位置となるまで回転可能となっている。
旋回部材27には、第1中間歯車23の被係合部23dと係合可能な係合部27aが形成されており、係合部27aは、旋回部材27が第2旋回位置にあるときには、被係合部23dと係合するロック位置に位置し、旋回部材27が第1旋回位置にあるときには、被係合部23dとの係合状態が解除されるロック解除位置に位置するように構成されている。
係合部27aがロック位置に位置しているときには、第1中間歯車23はその回転位置が規制されることとなり、弾性部材91がカム部23cに当接して第1中間歯車23が回転軸O1を中心とした回転方向に付勢された状態で、第1中間歯車23の回転位置が、第2旋回位置にある第2振り子歯車26の小径歯車26cの位置に欠歯部23bが位置する回転位置に保持される。
また、係合部27aがロック解除位置に位置しているときには、第1中間歯車23は、弾性部材91により回転方向に付勢されることで、第2旋回位置にある第2振り子歯車26の小径歯車26cが第2有歯部23aとかみ合う回転位置まで回転可能となる。
このように、係合部27aがロック位置にあるときには、弾性部材91により付勢される第1中間歯車23を、小径歯車26cの位置に欠歯部23bが位置する回転位置で停止させて保持し、係合部27aがロック解除位置にあるときには、弾性部材91により付勢される第1中間歯車23の、旋回部材27が第2旋回位置へ旋回したときに小径歯車26cが第1中間歯車23の有歯部23aとかみ合う回転位置への回転を許容するロック機構を構成している。第1中間歯車23の被係合部23d及び旋回部材27の係合部27aは前記ロック機構を構成している。
[再搬送ローラ用伝達機構に構成される遊星増速機構]
再搬送ローラ用伝達機構20においては、第1中間歯車23、内歯歯車28、遊星歯車29・29・・・、及び太陽歯車24bにより、第1中間歯車23、遊星歯車29・29・・・、及び太陽歯車24bの順に駆動力を増速しながら伝達する遊星増速機構が構成されている。
前記遊星増速機構においては、第2振り子歯車26の回転力が第1中間歯車23に入力されて第1中間歯車23が回転すると、第1中間歯車23における遊星歯車29・29・・・を支持する支持部23eが回転軸O1を中心として公転する。
内歯歯車28は回転軸O1を中心として回転しないように回転位置が固定されているため、支持部23eに支持される遊星歯車29・29・・・は、内歯歯車28と太陽歯車24bとの両方にかみ合ったまま回転軸O2を中心に自転しながら、回転軸O1を中心に公転する。
その結果、第1中間歯車23の回転が増速されて太陽歯車24b及び第2中間歯車24aに伝達されることとなる。
このように、再搬送ローラ用伝達機構20においては、遊星増速機構により第1中間歯車23の回転が増速されて第2中間歯車24aに伝達されるように構成されている。
[再搬送ローラ用伝達機構の動作]
次に、上述のように構成される再搬送ローラ用伝達機構20の動作について説明する。
まず、図3、図8(a)に示すように再搬送ローラ用伝達機構20においては、モータ4が制御部41の制御により正転方向に回転して前記搬送部のレジストローラ34等に駆動力が伝達され、シートSが画像形成ユニット5内を排出ユニット8側へ向けて搬送されている場合、モータ4からの駆動力が入力された入力歯車21は正転方向(図3における右方向)に回転する。
入力歯車21が正転方向に回転すると、旋回部材27は入力歯車21の回転方向と同じ方向に旋回し、第2旋回位置に位置することとなる。
旋回部材27が第2旋回位置に位置している状態では、第2振り子歯車26の小径歯車26cが第1中間歯車23とかみ合い可能な位置にあり、第1振り子歯車25が第1駆動歯車22aから離間している。また、係合部27aが被係合部23dと係合するロック位置に位置しているため、第1中間歯車23は、弾性部材91により回転方向に付勢された状態で、第2旋回位置にある第2振り子歯車26の小径歯車26cの位置に欠歯部23bが位置する回転位置に保持される。
この状態においては、第1振り子歯車25が第1駆動歯車22aから離間しているため、入力歯車21に入力された回転駆動力は、第1振り子歯車25を介して第1駆動歯車22aに伝達されることはない。
また、第2振り子歯車26の小径歯車26cの位置には欠歯部23bが位置しているため、小径歯車26cと第1中間歯車23とはかみ合わず、入力歯車21に入力された駆動力が第2振り子歯車26を介して第1中間歯車23に伝達されることがない。従って、前記回転駆動力が、第1中間歯車23から第2中間歯車24aを通じて第1駆動歯車22aに伝達されることもない。
このように、係合部27aがロック位置に位置して係合部27aと被係合部23dとが係合しているとともに、入力歯車21が正転方向に回転している状態では、入力歯車21からの回転力は第1駆動歯車22aに伝達されず、再搬送ローラ36・36は回転されることなく停止する。従って、前記搬送部に駆動力が伝達され、シートSが画像形成ユニット5内を排出ユニット8側へ向けて搬送されていて、再搬送ローラ36・36がシートSを搬送していないときには、再搬送ローラ36・36は停止されることとなる。
次に、図4、図8(b)に示すように、前記搬送部により画像形成ユニット5内を搬送されていたシートSが画像形成ユニット5から排出されて、スイッチバックローラ81・81により排紙トレイ82側に向けて搬送された後、制御部41の制御によりモータ4の回転方向が正転方向から逆転方向に切り替わって、スイッチバックローラ81・81がシートSを再搬送経路L2側へ向けて再搬送するようになると、モータ4からの回転駆動力が入力される入力歯車21の回転方向は、正転方向から逆転方向(図4における左方向)へ切り替わる。
なお、スイッチバックローラ81・81が、シートSを排紙トレイ82側に向けて搬送する第1モードから、シートSを再搬送経路L2側へ向けて再搬送する第2モードへ切り替わるタイミングとしては、搬送経路L1に沿って搬送されるシートSの搬送方向後端がレジ後センサS2の位置に達して、レジ後センサS2がオフされたときから所定時間が経過したタイミングに設定することができる。
入力歯車21の回転方向が逆転方向へ切り替わると、旋回部材27の旋回位置が第2旋回位置から第1旋回位置に切り替わる。旋回部材27が第1旋回位置に位置すると、第1振り子歯車25が第1駆動歯車22aとかみ合うとともに、第2振り子歯車26の小径歯車26cが第1中間歯車23から離間するため、入力歯車21に入力された回転駆動力が、第1振り子歯車25を介して第1駆動歯車22aに伝達される。一方、小径歯車26cと第1中間歯車23とはかみ合わず、入力歯車21に入力された回転駆動力が第2振り子歯車26を介して第1中間歯車23に伝達されることはない。
入力歯車21に入力された回転駆動力が第1振り子歯車25を介して伝達される第1駆動歯車22aは、入力歯車21と同じ方向となる逆転方向に回転される。第1駆動歯車22aが逆転方向に回転することにより、再搬送ローラ36・36がシートSを再搬送経路L2に沿って前記分岐部側から前記合流部側へ向けて搬送する方向に回転駆動される。
このように、再搬送ローラ用伝達機構20は、モータ4が逆転方向に回転している場合は、入力歯車21に入力された回転駆動力を逆転させることなく第1駆動歯車22aから再搬送ローラ36・36へ向けて出力する、第1伝達モードで動作する。
この場合、第1駆動歯車22aと第2駆動歯車22bとの間に設けられるワンウェイクラッチ22cは、第1振り子歯車25により回転駆動される第1駆動歯車22aの回転を第2駆動歯車22bに伝達しないように構成されているため、第1駆動歯車22aが逆転方向に回転するにより第2駆動歯車22bが回転駆動されることはない。
再搬送ローラ36・36が回転を開始した後、スイッチバックローラ81・81により再搬送経路L2側へ搬送されてきたシートSは再搬送ローラ36・36に受け継がれ、図9(a)に示すように、シートSは再搬送ローラ36・36により再搬送経路L2に沿って前記分岐部側から前記合流部側へ向けて搬送される。
また、入力歯車21が逆転方向に回転しているときには、旋回部材27が第1旋回位置に位置し、係合部27aはロック解除位置に位置することとなるため、係合部27aと被係合部23dとの係合状態が解除された状態となる。
係合部27aと被係合部23dとの係合状態が解除されると、第1中間歯車23が弾性部材91の付勢力によって、入力歯車21の正転方向と同じ方向(図4における右方向)に回転される。この場合、第1中間歯車23は、第2旋回位置に位置する第2振り子歯車26の小径歯車26cと有歯部23aとがかみ合う回転位置まで回転される。
次に、図5、図9(b)に示すように、再搬送ローラ36・36により再搬送経路L2に沿って搬送されるシートSの搬送方向先端が、レジ前センサS1の位置に達してレジ前センサS1がオンすると、制御部41の制御によりモータ4の回転方向が逆転方向から正転方向へ切り替わる。モータ4の回転方向が正転方向へ切り替わると、入力歯車21の回転方向が逆転方向から正転方向(図5における右方向)へ切り替わる。また、モータ4の回転方向が正転方向へ切り替わると、前記搬送部におけるレジストローラ34等の駆動が開始される。
入力歯車21が正転方向に回転されると、旋回部材27は入力歯車21の回転方向と同じ方向に旋回して、第1旋回位置から第2旋回位置に切り替わる。旋回部材27が第2旋回位置に切り替わると、第2振り子歯車26の小径歯車26cが第1中間歯車23に近接して、小径歯車26cが第1中間歯車23の有歯部23aとかみ合う。一方、第1振り子歯車25は第1駆動歯車22bから離間している。
これにより、入力歯車21からの回転駆動力は第2振り子歯車26を介して第1中間歯車23に伝達されることとなる。
また、旋回部材27が第2旋回位置に位置すると、係合部27aがロック位置に位置することとなるが、図5に示す小径歯車26cと有歯部23aとがかみ合う第1中間歯車23の回転位置では、被係合部23dは係合部27aと係合する位置よりも回転方向前側に位置している。従って、係合部27aと被係合部23dとは係合することがなく、図6に示すように、第1中間歯車23は第2振り子歯車26を介して伝達される回転駆動力により、入力歯車21の回転方向と同じ方向に回転される。
第1中間歯車23が回転されると、前述のように、遊星歯車29・29・・・が内歯歯車28と太陽歯車24bとの両方にかみ合ったまま回転軸O2を中心に自転しながら、回転軸O1を中心に公転し、第1中間歯車23の回転が増速されて太陽歯車24b及び第2中間歯車24aに伝達されることとなる。
第1中間歯車23からの駆動力が第2中間歯車24aに伝達されると、第2中間歯車24aにより第2駆動歯車22bが回転駆動される。第2駆動歯車22bと第1駆動歯車22aとの間に設けられるワンウェイクラッチ22cは、第2中間歯車24aにより回転駆動される第2駆動歯車22bの回転を第1駆動歯車22aに伝達するように構成されているため、第1駆動歯車22aが第2駆動歯車22bとともに回転駆動されることとなる。
この場合、第1駆動歯車22aは入力歯車21の回転方向とは反対側の回転方向となる逆転方向に回転駆動される。
第1駆動歯車22aが逆転方向に回転することにより、再搬送ローラ36・36がシートSを再搬送経路L2に沿って前記分岐部側から前記合流部側へ向けて搬送する方向に回転駆動される。このように、再搬送ローラ用伝達機構20は、モータ4の回転方向が逆転方向から正転方向へ切り替わった際には、モータ4から供給された駆動力を逆転させて再搬送ローラ36・36へ向けて出力する、第2伝達モードでの動作に切り替わる。
第2振り子歯車26を介して回転駆動される第1中間歯車23は、第2振り子歯車26の小径歯車26cが欠歯部23bの回転方向後側に隣接する有歯部23aとかみ合う回転位置から、欠歯部23bの回転方向前側に隣接する有歯部23aとかみ合う回転位置まで右方向に回転した後、欠歯部23bが小径歯車26cの位置に達する。欠歯部23bが小径歯車26cの位置に達すると、駆動力が第2振り子歯車26から第1中間歯車23へ伝達されなくなり、第1中間歯車23の前記駆動力による回転駆動が停止する。
つまり、モータ4の回転方向が逆転方向から正転方向へ切り替わった際には、第1中間歯車23が、欠歯部23bの回転方向後側に隣接する有歯部23aの回転位置から、欠歯部23bの回転方向前側に隣接する有歯部23aの回転位置まで略一回転する間に、再搬送ローラ36・36が所定回転数だけ回転駆動され、再搬送ローラ36・36によりシートSが画像形成ユニット5側へ継続して搬送される。
このように、第2振り子歯車26を介して第1中間歯車23が略一回転する間、第1中間歯車23の回転は前記遊星増速機構により増速されて第2中間歯車24aに伝達されるため、第1中間歯車23が略一回転する間における再搬送ローラ36・36の駆動回転数を大きくすることができ、シートSの後端が再搬送ローラ36・36から抜け出るまで再搬送ローラ36・36を駆動することが可能となっている。
そして、第1中間歯車23の回転が停止した時点では、シートSの搬送方向先端部はレジストローラ34よりも搬送方向下流側に位置しており、その後シートSは前記搬送部のレジストローラ34等により搬送経路L1に沿って搬送される。
図7に示すように、第2振り子歯車26を介して回転駆動される第1中間歯車23の回転位置が、第2振り子歯車26の小径歯車26cの位置に欠歯部23bの回転方向前側に隣接する有歯部23aが位置する回転位置から、欠歯部23bが位置する回転位置に切り替わるときには、第1中間歯車23のカム部23cにおける前記境界部分に弾性部材91が当接しており、第1中間歯車23は弾性部材91の付勢力により回転される。
弾性部材91の付勢力により回転される第1中間歯車23は、係合部27aと被係合部23dとが係合する回転位置に達すると回転が停止し、第2振り子歯車26の小径歯車26cの位置に欠歯部23bが位置する回転位置に保持される。
[本実施形態おける効果]
本実施形態においては、画像形成装置1は上述のように構成されている。
画像形成装置1は、シートカセット30と、画像形成ユニット5と、排紙トレイ82と、搬送経路L1と、前記搬送部と、再搬送経路L2と、スイッチバックローラ81・81と、再搬送ローラ36・36と、モータ4と、搬送部用伝達機構11と、モータ4が逆転方向の駆動力を供給している場合は再搬送ローラ36・36にシートSを前記分岐部から前記合流部へ向かう向きへ搬送する向きの駆動力を伝達し、モータ4が供給する駆動力の回転方向が逆転方向から正転方向に切り替わった以降は、所定の回転数だけ再搬送ローラ36・36にシートSを前記分岐部から前記合流部へ向かって搬送する向きの駆動力を伝達して、その後は駆動力を伝達しない再搬送ローラ用伝達機構20であって、入力歯車21と、第1駆動歯車22aと、第2駆動歯車22bと、第1振り子歯車25と、第2振り子歯車26と、第2中間歯車24aと太陽歯車24bとを有する第1の2段歯車24と、内歯歯車28と、遊星歯車29・29・・・と、第1中間歯車23と、ワンウェイクラッチ22cと、旋回部材27と、弾性部材91と、ロック機構と、を有する再搬送ローラ用伝達機構20と、を備える。
また、再搬送ローラ用伝達機構20は、入力歯車21と、第1駆動歯車22aと、第2駆動歯車2bと、第1振り子歯車25と、第2振り子歯車26と、第2中間歯車24aと太陽歯車24bとを有する第1の2段歯車24と、内歯歯車28と、遊星歯車29・29・・・と、前記第2中間歯車の回転軸を中心として回転可能に設けられ、前記遊星歯車を前記遊第1中間歯車23と、ワンウェイクラッチ22cと、旋回部材27と、弾性部材91と、ロック機構と、を有している。
このような構成により、再搬送ローラ36・36がシートSを搬送していないときには、再搬送ローラ36・36の回転駆動を停止して、再搬送ローラ36・36に起因する騒音の低減や、再搬送ローラ36・36等の摩耗を抑制することが可能となる。
一方、モータ4が供給する駆動力の回転方向が第2回転方向から第1回転方向に切り替わった以降に、再搬送ローラ36・36に所定の回転数分の駆動力を伝達する場合は、シートSの搬送方向における後端が再搬送ローラ36・36から抜け出るまで再搬送ローラ36・36を駆動するとシートSの搬送速度が安定して好ましいが、本実施形態における再搬送ローラ用伝達機構20には、第1中間歯車23、遊星歯車29・29・・・、及び太陽歯車24bの順に駆動力を増速しながら伝達する遊星増速機構が構成されているため、第1中間歯車23から直接第2駆動歯車24aに駆動力を伝達した場合に比べて、伝達機構を大型化させることなく再搬送ローラ36・36の駆動回転数を大きくして、シートSの後端が再搬送ローラ36・36から抜け出るまで再搬送ローラ36・36を駆動することが可能となる。
また、前記ロック機構は、第1中間歯車23に形成される被係合部23dと、旋回部材27に形成され、旋回部材27が第2旋回位置にあるときには、被係合部23dと係合するロック位置に位置し、旋回部材27が第1旋回位置にあるときには、被係合部23dとの係合状態が解除されるロック解除位置に位置する係合部27aであって、前記ロック位置に位置しているときには、被係合部23dと係合することにより、第1中間歯車23を、第2振り子歯車26の位置に欠歯部23bが位置する回転位置で停止させる係合部27aと、を備え、係合部27aがロック位置にあるときには、弾性部材91により付勢される第1中間歯車23を、第2遊星歯車26の位置に欠歯部23bが位置する回転位置に保持し、係合部27aがロック解除位置にあるときには、弾性部材91により付勢される第1中間歯車23の、旋回部材27が第2旋回位置へ旋回したときに第2振り子歯車26が有歯部23aとかみ合う回転位置への回転を許容する。
これにより、弾性部材91の付勢力を小さく設定した場合でも、係合部27aがロック位置にあるときには、第1中間歯車23を、前記付勢力により第2振り子歯車26の位置に欠歯部23bが位置する回転位置に確実に保持することができ、係合部27aがロック解除位置にあるときには、第1中間歯車23を、前記付勢力により第2振り子歯車26が第1中間歯車23の有歯部23aとかみ合う回転位置まで確実に回転させることができる。
また、第2振り子歯車26は、入力歯車21とかみ合う大径歯車26bと、大径歯車26bの回転軸を中心として大径歯車26bと一体的に回転可能であり、大径歯車26bよりも少ない歯数を有する小径歯車26cであって、第1中間歯車23とかみ合い可能な小径歯車23bとを備える、第2の2段歯車にて構成される。
これにより、入力歯車21からの駆動力を第2振り子歯車26により減速して第1中間歯車23に伝達することができ、第1中間歯車23、遊星歯車29・29・・・、及び太陽歯車24bの順に駆動力を増速しながら伝達する遊星増速機構を円滑に作動させることが可能となる。
1 画像形成装置
4 モータ
5 画像形成ユニット
11 画像形成ユニット用伝達機構
12 スイッチバックローラ用伝達機構
20 再搬送ローラ用伝達機構
21 入力歯車
22a 第1駆動歯車
22b 第2駆動歯車
23 第1中間歯車
23a 有歯部
23b 欠歯部
23c カム部
23d 被係合部
24 第1の2段歯車
24a 第2中間歯車
24b 太陽歯車
25 第1の振り子歯車
26 第2の振り子歯車
27 旋回部材
27a 係合部
28 内歯歯車
29 遊星歯車
36 再搬送ローラ
81 スイッチバックローラ
82 排紙トレイ
91 弾性部材

Claims (3)

  1. シートを支持するシート支持部と、
    前記シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により画像が形成された前記シートを支持するトレイと、
    前記シートを前記シート支持部から前記画像形成部を経由して前記トレイへ搬送する搬送経路と、
    前記搬送経路において前記シートを搬送する搬送部と、
    前記搬送経路の前記画像形成部と前記トレイの間の分岐部から分岐して前記搬送経路の前記シート支持部と前記画像形成部の間の合流部に合流する再搬送経路であって、前記画像形成部により画像が形成された前記シートを前記分岐部から前記合流部へ再搬送する再搬送経路と、
    前記シートを前記画像形成部から前記トレイへ向かう方向に搬送する第1モードと、前記シートを前記トレイから前記再搬送経路へ向かう向きに搬送する第2モードで回転可能なスイッチバックローラと、
    前記再搬送経路に設けられ、前記シートを前記分岐部から前記合流部へ向かう向きに再搬送する再搬送ローラと、
    前記搬送部、前記スイッチバックローラ、及び前記再搬送ローラに、前記シートを搬送するための駆動力を供給する駆動源と、
    前記駆動源が第1回転方向の駆動力を供給している場合は前記駆動源から前記搬送部へ駆動力を伝達し、前記駆動源が前記第1回転方向とは逆向きの第2回転方向の駆動力を供給している場合は前記搬送部へ駆動力を伝達しない搬送部用伝達機構と、
    前記駆動源が前記第2回転方向の駆動力を供給している場合は前記再搬送ローラに前記シートを前記分岐部から前記合流部へ向かう向きへ搬送する向きの駆動力を伝達し、前記駆動源が供給する駆動力の回転方向が前記第2回転方向から前記第1回転方向に切り替わった以降は、所定の回転数だけ前記再搬送ローラに前記シートを前記分岐部から前記合流部へ向かって搬送する向きの駆動力を伝達して、その後は駆動力を伝達しない伝達機構であって、
    前記駆動源から供給された駆動力が入力されて回転する入力歯車と、
    前記再搬送ローラに前記駆動力を出力する第1駆動歯車と、
    前記第1駆動歯車の回転軸を中心として回転可能な第2駆動歯車と、
    前記入力歯車とかみ合う第1振り子歯車と、
    前記入力歯車とかみ合う第2振り子歯車と、
    前記第2駆動歯車とかみ合う第2中間歯車と、前記第2中間歯車の回転軸を中心として前記第2中間歯車と一体的に回転可能な太陽歯車とを有する第1の2段歯車と、
    内周面に内歯が形成され、前記第2中間歯車の回転軸を中心として回転しないように回転位置が固定される内歯歯車と、
    前記第1の2段歯車の太陽歯車と前記内歯歯車との間に設けられ、前記太陽歯車と前記内歯歯車との両方にかみ合う遊星歯車と、
    前記第2中間歯車の回転軸を中心として回転可能に設けられ、前記遊星歯車を前記遊星歯車の回転軸周りに自転可能かつ前記第2中間歯車の回転軸周りに公転可能に支持し、前記第1の2段歯車及び前記内歯歯車に対して相対的に回転可能に構成される第1中間歯車であって、歯が設けられている有歯部と歯が設けられていない欠歯部を有する第1中間歯車と、
    前記第1駆動歯車と第2駆動歯車との間に設けられ、前記第2中間歯車により回転駆動される前記第2駆動歯車の回転を前記第1駆動歯車に伝達し、前記第1振り子歯車により回転駆動される第1駆動歯車の回転を前記第2駆動歯車に伝達しないワンウェイクラッチと、
    前記第1振り子歯車及び前記第2振り子歯車をそれぞれの回転軸周りに自転可能に保持し、かつ、前記第1振り子歯車及び前記第2振り子歯車がそれぞれ前記入力歯車とかみ合ったまま前記入力歯車の回転軸の周りに公転可能に支持する旋回部材であって、
    前記入力歯車に伝達される駆動力を旋回力として旋回可能であり、
    前記駆動源が前記第2回転方向の駆動力を供給している場合は前記第1振り子歯車が前記第1駆動歯車とかみ合うとともに、前記第2振り子歯車が前記第1中間歯車から離間する第1旋回位置へ旋回し、
    前記駆動源が前記第1回転方向の駆動力を供給している場合は前記第2振り子歯車が前記第1中間歯車とかみ合い可能になるとともに、前記第1振り子歯車が前記第1駆動歯車から離間する第2旋回位置へ旋回する、旋回部材と、
    前記第1中間歯車を、前記第1中間歯車の回転方向において、前記第2振り子歯車の位置に前記有歯部が位置する回転位置から前記欠歯部が位置する回転位置へ切り替わる向きに付勢する弾性部材と、
    前記第2振り子歯車の位置に前記欠歯部が位置する回転位置にて前記第1中間歯車を停止させるロック機構と、
    を有する伝達機構と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ロック機構は、
    前記第1中間歯車に形成される被係合部と、
    前記旋回部材に形成され、前記旋回部材が前記第2旋回位置にあるときには、前記被係合部と係合するロック位置に位置し、前記旋回部材が前記第1旋回位置にあるときには、前記被係合部との係合状態が解除されるロック解除位置に位置する係合部であって、前記ロック位置に位置しているときには、前記被係合部と係合することにより、前記第1中間歯車を、前記第2振り子歯車の位置に前記欠歯部が位置する回転位置で停止させる係合部と、を備え、
    前記係合部がロック位置にあるときには、前記弾性部材により付勢される前記第1中間歯車を、前記第2振り子歯車の位置に前記欠歯部が位置する回転位置に保持し、
    前記係合部がロック解除位置にあるときには、前記弾性部材により付勢される前記第1中間歯車の、前記旋回部材が第2旋回位置へ旋回したときに前記第2振り子歯車が前記有歯部とかみ合う回転位置への回転を許容する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2振り子歯車は、
    前記入力歯車とかみ合う大径歯車と、
    前記大径歯車の回転軸を中心として前記大径歯車と一体的に回転可能であり、前記大径歯車よりも少ない歯数を有する小径歯車であって、前記第1中間歯車とかみ合い可能な小径歯車とを備える、第2の2段歯車にて構成される、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
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