JP2020075796A - 搬送装置、画像形成装置、判別方法、および、判別プログラム - Google Patents

搬送装置、画像形成装置、判別方法、および、判別プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】封筒と重送とを識別すること。【解決手段】搬送装置は、シート状の搬送物を搬送する搬送部と、搬送部によって搬送されている搬送物の先端部および後端部の重送の有無を検出する重送検出部と、重送検出部によって搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出された場合、重送検出部による先端部および後端部の重送の有無の検出結果を用いて搬送物が封筒であるか否かを判別する判別部とを備える。判別部は、重送検出部によって搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出され、かつ、先端部または後端部のどちらかに重送が無い所定の状態が検出された場合、搬送物が封筒であると判別し(ステップS114)、重送検出部によって搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出され、かつ、所定の状態以外が検出された場合、搬送物が封筒でないと判別する(ステップS116)。【選択図】図3

Description

この開示は、搬送装置、画像形成装置、判別方法、および、判別プログラムに関し、特に、搬送物の判別に適した搬送装置、画像形成装置、判別方法、および、判別プログラムに関する。
従来、画像形成装置において、超音波センサまたは光電センサ等によって搬送している用紙が重送されているか否かを検出する技術がある(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1の画像形成装置においては、用紙の重送を検知した場合、用紙に画像を形成しないでそのまま排紙した後、次に給紙された用紙に、重送された用紙に形成される予定であった画像を形成する。
また、画像形成装置において、ユーザが封筒を通紙した場合は、皺発生防止のために、トナー画像を転写すること無く、転写ニップ部より加熱ニップ部(定着ニップ部)の搬送速度を速くした上で通紙した後、再通紙時にトナー画像を転写して転写ニップ部より加熱ニップ部の搬送速度を遅くして排紙するものがあった(たとえば、特許文献2参照)。
特開2002−333797号公報 特開2014−66953号公報
しかし、特許文献1および特許文献2の画像形成装置においては、封筒と重送との区別ができなかった。すなわち、搬送物が封筒であるにも関わらず、重送と誤検知したり、搬送物であるコピー用紙等の通常用紙を重送しているにも関わらず、封筒と誤検知したりする。このため、搬送物が封筒であるか通常用紙であるかに応じた適切な処理を実行できない。具体的には、特許文献1の場合、封筒を重送と誤検知した場合は、封筒に対して画像を形成できない。このように、封筒と重送とを識別できないと、識別結果に応じた適切な処理を実行できないといった問題があった。
この開示は上述の問題を解決するためになされたもので、この開示の目的の1つは、封筒と重送とを識別することが可能な搬送装置、画像形成装置、判別方法、および、判別プログラムを提供することである。
上述の目的を達成するために、この開示のある局面によれば、搬送装置は、シート状の搬送物を搬送する搬送部と、搬送部によって搬送されている搬送物の先端部および後端部の重送の有無を検出する重送検出部と、重送検出部によって搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出された場合、重送検出部による先端部および後端部の重送の有無の検出結果を用いて搬送物が封筒であるか否かを判別する判別部とを備える。
好ましくは、判別部は、重送検出部によって搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出され、かつ、先端部または後端部のどちらかに重送が無い所定の状態が検出された場合、搬送物が封筒であると判別し、重送検出部によって搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出され、かつ、所定の状態以外が検出された場合、搬送物が封筒でないと判別する。
好ましくは、重送検出部は、超音波センサを含み、搬送物による超音波の減衰の違いにより重送の有無を検出する。
好ましくは、重送検出部は、光電センサを含み、搬送物を透過した光量の違いにより重送の有無を検出する。
好ましくは、搬送物の厚みを検出する厚み検出部をさらに備える。判別部は、重送検出部によって重送検出区間全域で重送が有ることが検出され、かつ、厚み検出部によって先端部および後端部の少なくとも一方が他の部分よりも厚いことが検出された場合、搬送物が封筒であると判別し、重送検出部によって重送検出区間全域で重送が有ることが検出され、かつ、厚み検出部によって先端部および後端部の両方が他の部分よりも厚いことが検出されていない場合、搬送物が封筒でないと判別する。
さらに好ましくは、厚み検出部は、光電センサを含み、搬送物を透過した光量の違いにより搬送物の厚みを検出する。
好ましくは、搬送物が3枚以上の重送であるか否かを検出する枚数検出部をさらに備える。判別部は、重送検出部によって搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出された場合、重送検出部および枚数検出部の検出結果を用いて搬送物が封筒であるか否かを判別する。
さらに好ましくは、判別部は、重送検出部によって重送検出区間全域で重送が有ることが検出され、かつ、枚数検出部によって先端部および後端部の少なくとも一方が3枚以上の重送であることが検出された場合、搬送物が封筒であると判別し、重送検出部によって重送検出区間全域で重送が有ることが検出され、かつ、枚数検出部によって先端部および後端部の両方が3枚以上の重送でないことが検出された場合、搬送物が封筒でないと判別する。
さらに好ましくは、枚数検出部は、超音波センサを含み、搬送物による超音波の減衰の違いにより搬送物が3枚以上の重送であるか否かを検出する。
さらに好ましくは、重送検出部は、先端部から後端部までの区間を検出する。さらに好ましくは、重送検出部は、先端部からの第1区間および後端部までの第2区間を検出する。
この開示の他の局面によれば、画像形成装置は、上述のいずれかの搬送装置を備える。好ましくは、ローラ対を搬送物に圧接させることで搬送物に転写されたトナー像を定着させる定着部をさらに備える。定着部は、判別部によって封筒であると判別された場合、先端部および後端部がローラ対を通過するときに、圧接を解除する。
好ましくは、画像形成装置は、報知部をさらに備える。搬送部は、重送検出部によって搬送部の少なくとも一部で重送が有ることが検出され、かつ、判別部によって搬送物が封筒でないと判別された場合、搬送物を排出後、次の搬送物の搬送を中止する。報知部は、搬送部による搬送物の搬送が中止された場合、重送の発生を報知する。
この開示のさらに他の局面によれば、判別方法は、シート状の搬送物を搬送する搬送部と、搬送部によって搬送されている搬送物の先端部および後端部の重送の有無を検出する重送検出部とを備える搬送装置で搬送物が封筒であるか否かを判別する方法である。搬送方法は、重送検出部によって搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出された場合、重送検出部による先端部および後端部の重送の有無の検出結果を用いて搬送物が封筒であるか否かを判別するステップを含む。
この開示のさらに他の局面によれば、判別プログラムは、シート状の搬送物を搬送する搬送部と、搬送部によって搬送されている搬送物の先端部および後端部の重送の有無を検出する重送検出部とを備える搬送装置で実行される搬送物が封筒であるか否かを判別するプログラムである。判別プログラムは、重送検出部によって搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出された場合、重送検出部による先端部および後端部の重送の有無の検出結果を用いて搬送物が封筒であるか否かを判別するステップを搬送装置に実行させる。
この開示によれば、封筒と重送とを識別することが可能な搬送装置、画像形成装置、判別方法、および、判別プログラムを提供することができる。
第1実施形態にかかるプリンタの概略構成を示す模式図である。 第1実施形態にかかるプリンタの概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態にかかるプリンタで実行される重送判別処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態にかかる用紙の判別の例を示す図である。 第1実施形態において用紙の判別ができない場合の例を示す図である。 第2実施形態にかかるプリンタの概略構成を示す模式図である。 第2実施形態にかかるプリンタの概略構成を示すブロック図である。 第2実施形態にかかるプリンタで実行される重送判別処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態にかかる用紙の判別の例を示す図である。 第3実施形態にかかるプリンタの概略構成を示す模式図である。 第3実施形態にかかるプリンタの概略構成を示すブロック図である。 第3実施形態にかかるプリンタで実行される重送判別処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態にかかる用紙の判別の例を示す図である。
以下に、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態においては、本開示にかかる画像形成装置がタンデム方式のデジタルカラープリンタ(以下、プリンタという)である場合について説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態にかかるプリンタ10の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、プリンタ10は、中間転写体としての転写ベルト12と、イメージングユニット20Y,20M,20C,20Kと、トナー供給部80Y,80M,80C,80Kと、一次転写ローラ30Y,30M,30C,30Kと、二次転写ローラ34と、クリーナブレード38と、給紙トレイ60と、レジストローラ48と、定着ユニット50と、排紙ローラ56と、反転ローラ57と、両面搬送ローラ58と、再給紙ローラ59と、レジストセンサ71と、排紙センサ72と、両面搬送センサ73と、排紙反転切替ゲート74と、排紙トレイ11とを含む。また、第1実施形態のプリンタ10は、超音波センサ91をさらに含む。
転写ベルト12は、無端ベルトであり、ローラ14,16に弛まないように支持されて、ローラ16が図1において反時計回りに回転することで、所定速度で矢印Aの方向に回転駆動される。
イメージングユニット20Y,20M,20C,20K(以下、これらを代表させてイメージングユニット20という)は、基本色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)各色トナーに対応し、転写ベルト12の下部水平部の下に配置され、Y,M,C,Kのトナー像を現像する。イメージングユニット20は、感光体ドラム22と、帯電器24と、プリントヘッド26と、現像器28と、一次転写ローラ30と、クリーナ32とを含む。帯電器24、プリントヘッド26、現像器28、一次転写ローラ30、および、クリーナ32は、感光体ドラム22の周囲に設けられる。イメージングユニット20は、図示しない圧接離間モータにより、感光体ドラム22が転写ベルト12に接触する位置(圧接位置)と、非接触となる位置(離間位置)との間で移動可能に構成されている。トナー供給部80Y,80M,80C,80Kは、それぞれ、対応するイメージングユニット20の現像器28にトナーを供給する。
帯電器24は、感光体ドラム22の表面を均一に帯電させる。プリントヘッド26は、画像データを構成する各色データに基づいて感光体ドラム22にレーザビームを出力して、均一に帯電された感光体ドラム22の表面に、画像データに応じた露光を行なって静電潜像を形成する。現像器28は、感光体ドラム22の表面に形成された静電潜像を各色のトナーで現像し、トナー像を形成する。一次転写ローラ30は、転写ベルト12を挟んで感光体ドラム22と対向し、感光体ドラム22の表面に形成されたトナー像を静電的に引付けて転写ベルト12上に一次転写する。クリーナ32は、一次転写後に感光体ドラム22の表面に残留するトナーを回収してクリーニングする。転写ベルト12は、トナー像を二次転写ローラ34へ搬送する。
二次転写ローラ34は、転写ベルト12を挟んでローラ14と対向し、図示しない圧接離間モータにより、二次転写ローラ34が転写ベルト12に接触する位置(圧接位置)と、非接触となる位置(離間位置)との間で移動可能に構成されている。二次転写ローラ34は、圧接位置へ移動されて高圧のプラス転写電圧が印加されることにより、転写ベルト12上に形成されたトナー像を、転写領域36に搬送されてきた用紙Sに、静電的に引き付けて二次転写しつつ用紙Sを搬送する。
クリーナブレード38は、転写ベルト12のローラ16で支持された部分に圧接され、二次転写後に転写ベルト12上に残留するトナーを掻きとって、廃トナーボックス40内に回収する。
給紙トレイ60は、プリンタ10の下部に、着脱可能に配置され、記録媒体である用紙Sを用紙束として積載して収納する。分離ローラ62は、給紙対象の用紙Sと給紙トレイ60上の用紙束とを分離する。給紙ローラ61は、給紙トレイ60の最上部の用紙Sを給紙経路51へ給紙する。給紙トレイ60に収容された用紙Sは、給紙ローラ61の回転によって最上部のものから1枚ずつ給紙経路51に送り出される。
給紙経路51は、給紙トレイ60からレジストローラ48のニップ部を通って転写領域36まで延びている。画像形成経路52は、転写領域36から定着ユニット50まで延びている。排紙経路53は、定着ユニット50から排紙トレイ11まで延びている。レジストセンサ71は、レジストローラ48に到達する前の用紙Sの先端および後端を検知し、スキュー補正制御のためのレジストローラ48および給紙ローラ61の停止タイミング、ならびに、レジストローラ48の駆動開始タイミングの基準を検出する。
給紙トレイ60から送られてきた用紙Sは、レジストセンサ71の検出信号に基づいてレジストローラ48によりスキューが補正されるとともに転写ベルト12上のトナー像と同期がとられて転写領域36に給紙され、転写領域36でトナー像が二次転写される。その後、二次転写されたトナー像は、定着ユニット50による熱溶解により用紙Sへ定着される。トナー像が定着された用紙Sは、排紙反転切替ゲート74により、排紙経路53の側、または、反転ローラ57への反転経路54の側のいずれかに経路が切替えられる。排紙経路53の側に切替えられた場合、用紙Sは、排紙ローラ56によって排紙トレイ11へ排紙される。反転経路54の側に切替えられた場合、用紙Sは、反転ローラ57によって反転経路54からスイッチバックにより表裏が反転され、両面搬送路55に搬送される。用紙Sは、両面搬送路55において両面搬送ローラ58によって搬送される。両面搬送センサ73は、両面搬送路55の用紙Sの先端を検知し、転写領域36への再給紙前の一時停止タイミングの基準を検出する。用紙Sは、再給紙ローラ59によって給紙経路51に再給紙される。
超音波センサ91は、送波器と受波器とを含み、送波器と受波器との間を通過する用紙Sによる超音波の減衰を検出することで、用紙Sの重送の有無を検出する。また、超音波センサ91の送波器および受波器の配置、および、送波器から発せられる超音波の強度および周波数は、用紙Sが重送で有る場合と、重送で無い場合との減衰の程度に検出可能な差異がでるように定められる。本実施の形態においては、超音波センサ91は、レジストローラ48とレジストセンサ71との間に設けられる。
図2は、第1実施形態にかかるプリンタ10の概略構成を示すブロック図である。図2を参照して、プリンタ10は、全体制御部110と、データ記憶装置120と、操作表示部130と、画像処理部140と、画像形成部150と、通信部160と、搬送制御部170と、重送検出部180とを含む。
全体制御部110は、プリンタ10の全体を制御するためのCPU(Central Processing Unit)と、全体制御部110で実行するためのプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)と、全体制御部110でプログラムを実行するために必要な作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを含む。RAMの記憶領域を補助するための補助記憶装置として、ハードディスクドライブまたはメモリが用いられてもよい。
通信部160は、LAN(Local Area Network)などのネットワークと接続される通信インターフェイスであり、ネットワークを介してPCなどの外部装置と通信可能である。通信部160は、外部装置から受信した、印刷用のデータおよび印刷を制御するための制御信号を全体制御部110に受渡したり、全体制御部110によって制御されて、受信した印刷用のデータをデータ記憶装置120に記憶させたりする。
データ記憶装置120は、ハードディスクまたはメモリで構成され、通信部160で受信された印刷用のデータなどの各種データ、および、全体制御部110で実行するためのプログラムを記憶する。
操作表示部130は、ディスプレイと、プリンタ10に所定の機能を実行させるための複数の操作ボタンと、ディスプレイに重畳させたタッチパッドとを含む。ディスプレイは、液晶表示装置(以下「LCD」(Liquid Crystal Display)という)等で構成され、全体制御部110によって制御されて、プリンタ10の状態およびタッチパッドの操作ボタンを示す画像等を表示する。操作表示部130は、操作ボタンおよびタッチパッドが操作されることによってプリンタ10に入力された操作内容を示す操作信号を、全体制御部110に受渡す。
画像処理部140は、画像処理用の専用のプロセッサで構成される。画像処理部140は、全体制御部110によって制御されて、データ記憶装置120に記憶された印刷用のデータを、操作表示部130からの操作に応じたデータ(たとえば、拡大縮小率に応じたデータ、Y,M,C,Kに分離されたデータ、2頁分を1頁で出力するなどの所望のレイアウトのデータ)に変換して、画像形成部150に受渡す。
画像形成部150は、図1で説明した、転写ベルト12、イメージングユニット20、トナー供給部80、一次転写ローラ30、二次転写ローラ34、クリーナブレード38、および、定着ユニット50を含む。画像形成部150は、全体制御部110によって制御されて、画像処理部140から受渡されたデータに基づいて、画像を形成する。
搬送制御部170は、図1で説明した、給紙トレイ60、レジストローラ48、排紙ローラ56、反転ローラ57、両面搬送ローラ58、再給紙ローラ59、レジストセンサ71、排紙センサ72、両面搬送センサ73、排紙反転切替ゲート74、および、排紙トレイ11を含む。搬送制御部170は、各センサからの信号に基づいて全体制御部110によって制御されて、画像形成部150と同期して用紙Sを搬送し、画像形成部150によって画像が形成された用紙Sをプリンタ10から排出する。
重送検出部180は、図1で示した超音波センサ91を含む。重送検出部180は、搬送制御部170によって搬送されている用紙Sが重送されていることを検出して、用紙Sの搬送方向の各位置で重送が検出されたか否かを示す信号を全体制御部110に送信する。
図3は、第1実施形態にかかるプリンタ10で実行される重送判別処理の流れを示すフローチャートである。図3を参照して、この重送判別処理は、プリンタ10で印刷のための処理が実行されるときに、当該処理から呼出されて実行される。まず、全体制御部110は、重送検出部180から、用紙Sの搬送方向の各位置で重送を検出したか否かを示す信号を受信する(ステップS111)。
全体制御部110は、ステップS111で受信した信号が、用紙Sの先端のみ重送で無いことを示すか否かを判断する(ステップS112)。先端のみ重送で無いことを示さない(ステップS112でNO)と判断した場合、全体制御部110は、受信した信号が、用紙Sの後端のみ重送で無いことを示すか否かを判断する(ステップS113)。
先端のみ重送で無いことを示す(ステップS112でYES)、または、後端のみ重送で無いことを示す(ステップS113でYES)と判断した場合、全体制御部110は、用紙Sが封筒であると判別する(ステップS114)。その後、全体制御部110は、実行する処理をこの重送判別処理の呼出元に戻す。
図4は、第1実施形態にかかる用紙Sの判別の例を示す図である。図4を参照して、図4(A)は、用紙Sの先端のみ重送で無い場合の例である。また、図4(B)は、用紙Sの後端のみ重送で無い場合の例である。このように、一方端のみ重送で無い場合は、封筒のフラップが開いた状態であると推定されることから、用紙Sは封筒であると判断できる。
図3に戻って、後端のみ重送で無いことを示さない(ステップS113でNO)と判断した場合、全体制御部110は、受信した信号が用紙Sの両端が重送で無いことを示すか否かを判断する(ステップS115)。両端が重送で無いことを示さない(ステップS115でNO)と判断した場合、全体制御部110は、実行する処理をこの重送判別処理の呼出元に戻す。
両端が重送で無いことを示す(ステップS115でYES)と判断した場合、全体制御部110は、用紙Sが重送で有ると判別する(ステップS116)。
図4に進んで、図4(C)は、用紙Sの両端が重送で無い場合の例である。このように、両端が重送で無い場合は、同じサイズの複数枚の用紙Sが重送が無い長さの分だけずれて重なっていると推定されることから、用紙Sの重送が有ると判断できる。
図3に戻って、ステップS116で用紙Sが重送で有ると判別した場合、全体制御部110は、用紙Sが排紙トレイ11へ排出されたか否かを判断する(ステップS117)。排出されたと判断した場合(ステップS117でYES)と判断した場合、全体制御部110は、次の用紙Sの搬送を中止するよう搬送制御部170を制御し(ステップS118)、重送の発生を操作表示部130で報知する(ステップS119)。なお、音で報知するようにしてもよい。その後、全体制御部110は、実行する処理をこの重送判別処理の呼出元に戻す。
なお、ステップS114で封筒であると判別された場合、用紙Sの重送が無い部分(つまり、封筒のフラップの部分)が通過するときに、定着ユニット50の圧接状態を解除するようにしてもよい。これにより、封筒に皺が発生するのを防止することができる。
また、第1実施形態においては、用紙Sの搬送方向の先端から後端までの全区間を重送検出区間として、この重送検出区間の全域において、重送検出部180で重送の有無を検出するようにしたが、これに限定されず、封筒のフラップが有ると想定される区間、すなわち用紙Sの先端からの第1区間(たとえば、想定されるフラップの長さより少し長い、5cmなど、数cmの区間)および後端までの第2区間(第1区間と同じ長さであってもよいし異なる長さであってもよい。)を重送検出区間として、この重送検出区間の全域において、重送検出部180で重送の有無を検出するようにしてもよい。
図5は、第1実施形態において用紙の判別ができない場合の例を示す図である。図5を参照して、用紙Sの先端から後端までの全区間で用紙Sが重送している場合、第1実施形態のプリンタ10では、フラップが閉じられた状態の封筒であるか、複数の用紙がズレ無く重なった状態の重送であるのかの判別ができない。このような場合に、封筒であると判別するか重送で有ると判別するかを予め設定可能なように構成してもよい。
[第2実施形態]
第1実施形態においては、用紙Sの先端から後端までの全区間で用紙Sが重送している場合、フラップが閉じられた状態の封筒であるか、複数の用紙がズレ無く重なった状態の重送であるのかの判別ができない。第2実施形態においては、このような場合であっても両者を判別可能であるようにプリンタ10Aを構成する。
図6は、第2実施形態にかかるプリンタ10Aの概略構成を示す模式図である。図6を参照して、第2実施形態にかかるプリンタ10Aは、第1実施形態にかかるプリンタ10の構成に加えて、紙厚センサ92を備える。
紙厚センサ92は、光電センサで構成され、発光部と受光部とを含み、発光部からの光が用紙Sを透過した光を受光部で検出する。発光された光量に対する、検出された光量の比率が透過率である。用紙Sの厚さによって透過率が異なる。本実施の形態においては、紙厚センサ92は、レジストローラ48とレジストセンサ71との間に設けられる。
図7は、第2実施形態にかかるプリンタ10Aの概略構成を示すブロック図である。図7を参照して、第2実施形態にかかるプリンタ10Aは、第1実施形態にかかるプリンタ10の構成に加えて、紙厚検出部190を備える。
紙厚検出部190は、図6で示した紙厚センサ92を含む。紙厚検出部190は、搬送制御部170によって搬送されている用紙Sの紙厚を検出して、用紙Sの搬送方向の各位置の紙厚を示す信号を全体制御部110に送信する。
図8は、第2実施形態にかかるプリンタ10Aで実行される重送判別処理の流れを示すフローチャートである。図8を参照して、この重送判別処理は、プリンタ10Aで印刷のための処理が実行されるときに、当該処理から呼出されて実行される。図8の処理のうち、ステップS111からステップS119までの処理は、図3で示した処理と共通である。このため、重複する説明は繰返さない。
両端が重送で無いことを示さない(ステップS115でNO)と判断した場合、全体制御部110は、紙厚検出部190から、用紙Sの紙厚を示す信号を受信する(ステップS121)。
全体制御部110は、ステップS121で受信した信号が、用紙Sの少なくとも一方端の紙厚が他の部分の紙厚と比較して大きいか否かを判断する(ステップS122)。少なくとも一方端の紙厚が大きい(ステップS122でYES)と判断した場合、全体制御部110は、用紙Sが封筒であると判別する(ステップS123)。その後、全体制御部110は、実行する処理をこの重送判別処理の呼出元に戻す。
図9は、第2実施形態にかかる用紙の判別の例を示す図である。図9を参照して、図9(A)は、用紙Sの両端の紙厚が他の部分と比較して大きい場合の例である。図9(B)は、用紙Sの先端の紙厚が他の部分と比較して大きい場合の例である。図9(C)は、用紙Sの後端の紙厚が他の部分と比較して大きい場合の例である。このように、用紙Sの少なくとも一方端の紙厚が他の部分と比較して大きい場合は、封筒のフラップが閉じた状態であると推定されることから、用紙Sは封筒であると判断できる。
図8に戻って、いずれの端の紙厚も他の部分と比較して大きくない(ステップS122でNO)と判断した場合、全体制御部110は、実行する処理を前述のステップS116に進め、用紙Sが重送であると判別する。
図9に進んで、図9(D)は、用紙Sの紙厚が全範囲に亘って重送の厚さで均一である場合の例である。このように、紙厚が重送の厚さで均一である場合は、同じサイズの複数枚の用紙Sがズレ無く重なっていると推定されることから、用紙Sの重送が有ると判断できる。
なお、第2実施形態においては、用紙Sの搬送方向の先端から後端までの全区間を重送検出区間として、この重送検出区間の全域において、重送検出部180および紙厚検出部190で重送の有無を検出するようにしたが、これに限定されず、封筒のフラップが有ると想定される区間、すなわち用紙Sの先端からの第1区間(たとえば、想定されるフラップの長さより少し長い、5cmなど、数cmの区間)および後端までの第2区間(第1区間と同じ長さであってもよいし異なる長さであってもよい。)を重送検出区間として、この重送検出区間の全域において、重送検出部180および紙厚検出部190で重送の有無を検出するようにしてもよい。
[第3実施形態]
第1実施形態においては、用紙Sの先端から後端までの全区間で用紙Sが重送している場合、フラップが閉じられた状態の封筒であるか、複数の用紙がズレ無く重なった状態の重送であるのかの判別ができない。第3実施形態においては、このような場合であっても両者を判別可能であるようにプリンタ10Bを構成する。
図10は、第3実施形態にかかるプリンタ10Bの概略構成を示す模式図である。図10を参照して、第3実施形態にかかるプリンタ10Bは、第1実施形態にかかるプリンタ10の構成に加えて、第1の超音波センサ91と異なる第2の超音波センサ93を備える。
第2の超音波センサ93は、第1の超音波センサ91と同様、送波器と受波器とを含み、送波器と受波器との間を通過する用紙Sによる超音波の減衰を検出することで、用紙Sの重送の有無を検出する。第2の超音波センサ93は、送波器と受波器とを結ぶ線が用紙Sとなす角度が、第1の超音波センサ91と異なる。第2の超音波センサ93の角度は、第1の超音波センサ91の角度より小さい。また、第2の超音波センサ93の送波器および受波器の配置、および、送波器から発せられる超音波の強度および周波数は、用紙Sが3枚以上である場合と、2枚以下である場合との減衰の程度に検出可能な差異がでるように定められる。本実施の形態においては、第2の超音波センサ93は、レジストローラ48とレジストセンサ71との間に設けられる。
図11は、第3実施形態にかかるプリンタ10Bの概略構成を示すブロック図である。図11を参照して、第3実施形態にかかるプリンタ10Bは、第1実施形態にかかるプリンタ10の構成に加えて、3枚以上重送検出部195を備える。
3枚以上重送検出部195は、図10で示した第2の超音波センサ93を含む。3枚以上重送検出部195は、搬送制御部170によって搬送されている用紙Sが、3枚以上、重送されていることを検出して、用紙Sの搬送方向の各位置で3枚以上の重送が検出されたか否かを示す信号を全体制御部110に送信する。
図12は、第3実施形態にかかるプリンタ10Bで実行される重送判別処理の流れを示すフローチャートである。図12を参照して、この重送判別処理は、プリンタ10Bで印刷のための処理が実行されるときに、当該処理から呼出されて実行される。図12の処理のうち、ステップS111からステップS119までの処理は、図3で示した処理と共通である。このため、重複する説明は繰返さない。
両端が重送で無いことを示さない(ステップS115でNO)と判断した場合、全体制御部110は、3枚以上重送検出部195から、3枚以上の重送が検出されたか否かを示す信号を受信する(ステップS131)。
全体制御部110は、ステップS131で受信した信号が、用紙Sの少なくとも一方端が3枚以上の重送であり、かつ、他の部分が3枚以上の重送でないか否かを判断する(ステップS132)。少なくとも一方端が3枚以上の重送であり、かつ、他の部分が3枚以上の重送でない(ステップS132でYES)と判断した場合、全体制御部110は、用紙Sが封筒であると判別する(ステップS133)。その後、全体制御部110は、実行する処理をこの重送判別処理の呼出元に戻す。
図13は、第3実施形態にかかる用紙の判別の例を示す図である。図13を参照して、図13(A)は、用紙Sの両端が3枚以上の重送であり、かつ、他の部分が3枚以上の重送でない場合の例である。図9(B)は、用紙Sの先端が3枚以上の重送であり、かつ、他の部分が3枚以上の重送でない場合の例である。図9(C)は、用紙Sの後端が3枚以上の重送であり、かつ、他の部分が3枚以上の重送でない場合の例である。このように、用紙Sの少なくとも一方端が3枚以上の重送であり、かつ、他の部分が3枚以上の重送でない場合は、封筒のフラップが閉じた状態であると推定されることから、用紙Sは封筒であると判断できる。
図12に戻って、いずれの端も3枚以上の重送でない(ステップS132でNO)と判断した場合、全体制御部110は、実行する処理を前述のステップS116に進め、用紙Sが重送であると判別する。
図13に進んで、図13(D)は、用紙Sが2枚以上の重送で均一である場合の例である。このように、2枚以上の重送で均一である場合は、同じサイズの複数枚の用紙Sがズレ無く重なっていると推定されることから、用紙Sの重送が有ると判断できる。
なお、第3実施形態においては、用紙Sの搬送方向の先端から後端までの全区間を重送検出区間として、この重送検出区間の全域において、重送検出部180および3枚以上重送検出部195で重送の有無を検出するようにしたが、これに限定されず、封筒のフラップが有ると想定される区間、すなわち用紙Sの先端からの第1区間(たとえば、想定されるフラップの長さより少し長い、5cmなど、数cmの区間)および後端までの第2区間(第1区間と同じ長さであってもよいし異なる長さであってもよい。)を重送検出区間として、この重送検出区間の全域において、重送検出部180および3枚以上重送検出部195で重送の有無を検出するようにしてもよい。
[変形例]
(1) 前述した実施の形態においては、画像形成装置がタンデム方式のデジタルカラープリンタであるプリンタ10,10A,10Bであることとして説明した。しかし、画像形成装置はプリンタ10であることに限定されず、タンデム方式のファクシミリ装置やMFP(Multi Function Peripherals)などであってもよい。また、印刷方式もタンデム方式やデジタル方式に限定されず、カラープリンタでなくモノクロプリンタであってもよい。
(2) 前述した第1実施形態で示したように、重送を検出するのは超音波センサ91であることとした。しかし、これに替えて、第2実施形態で示した光電センサで重送を検出するようにしてもよい。
(3) 前述した実施の形態においては、プリンタ10,10A,10Bの印刷対象および印刷のための搬送対象は、用紙Sであることとした。しかし、これに限定されず、印刷対象および搬送対象は、シート状の物であればよく、普通紙、厚紙、印画紙、および、封筒などの紙製の物のほか、OHP(オーバヘッド・プロジェクタ)用紙などの樹脂製の物であってもよい。
(4) 前述した実施の形態においては、各フローチャートで示したようなソフトウェアがプリンタ10,10A,10Bの全体制御部110で実行されることで、複数の所定の機能が全体制御部110によって実現されるようにした。しかし、これに限定されず、これらの所定の機能のうちの少なくとも一部が、全体制御部110の内部でハードウェア回路で実現されるようにしてもよい。
(5) 前述した実施の形態においては、プリンタ10,10A,10Bのような画像形成装置として開示を説明した。しかし、これに限定されず、プリンタ10,10A,10Bのような画像形成装置の用紙Sを搬送する搬送装置として開示を捉えてもよいし、画像形成装置や搬送装置で、用紙Sが封筒であるか重送で有るかを判別する判別方法として開示を捉えてもよいし、画像形成装置や搬送装置に、用紙Sが封筒であるか重送で有るかを判別させる前述の各フローチャートで示したような判別プログラムとして開示を捉えてもよい。
また、当該判別プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体として開示を捉えることができる。この記録媒体は、磁気テープ、フレキシブルディスク,ハードディスクなどの磁気ディスク、CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVD−ROM,DVD−R,DVD−RW,DVD−RAM,DVD+R,DVD+RWなどの光ディスク、MOなどの光磁気ディスク、メモリカード、または、USBメモリなどの固定的にプログラムを担持する媒体であってもよいし、ASP(Application Service Provider)などのサーバから通信ネットワークを介してプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
(6) 実施の形態および各変形例において説明された技術は、可能な限り、単独でも組合わせても実施することが意図される。
[効果]
(1) 図1から図3で示したように、搬送装置は、シート状の搬送物を搬送する搬送制御部170と、搬送制御部170によって搬送されている搬送物の先端部および後端部の重送の有無を検出する重送検出部180と、重送検出部180によって搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出された場合、重送検出部180による先端部および後端部の重送の有無の検出結果を用いて搬送物が封筒であるか否かを判別する全体制御部110とを備える。
これにより、搬送物の先端部および後端部の重送の有無を検出することにより、搬送物が封筒であるか否かを判別することができる。その結果、封筒と重送とを識別することができる。
(2) 上述の(1)において、図3で示したように、全体制御部110は、重送検出部180によって搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出され、かつ、先端部または後端部のどちらかに重送が無い所定の状態が検出された場合、搬送物が封筒であると判別し、重送検出部180によって搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出され、かつ、所定の状態以外が検出された場合、搬送物が封筒でないと判別する。
これにより、フラップを有する封筒の特徴に基づいて、先端部または後端部のどちらかに重送が有るか否かによって、搬送物が封筒であるか否かを判別することができる。
(3) 上述の(1)または(2)において、図1および図2で示したように、重送検出部180は、超音波センサ91を含み、搬送物による超音波の減衰の違いにより重送の有無を検出する。これにより、重送の有無を精度良く検出することができる。
(4) 上述の(1)または(2)において、変形例で示したように、重送検出部は、光電センサを含み、搬送物を透過した光量の違いにより重送の有無を検出するようにしてもよい。これにより、重送の有無を精度良く検出することができる。
(5) 上述の(1)から(4)のいずれかにおいて、図6および図7で示したように、搬送物の厚みを検出する紙厚検出部190をさらに備える。図8で示したように、全体制御部110は、重送検出部180によって重送検出区間全域で重送が有ることが検出され、かつ、紙厚検出部190によって先端部および後端部の少なくとも一方が他の部分よりも厚いことが検出された場合、搬送物が封筒であると判別し、重送検出部180によって重送検出区間全域で重送が有ることが検出され、かつ、紙厚検出部190によって先端部および後端部の両方が他の部分よりも厚いことが検出されていない場合、搬送物が封筒でないと判別する。
これにより、フラップを有する封筒の特徴に基づいて、先端部および後端部の少なくとも一方が他の部分よりも厚いか否かによって、搬送物が封筒であるか否かを判別することができる。
(6) 上述の(5)において、図6および図7で示したように、紙厚検出部190は、紙厚センサ92を含み、搬送物を透過した光量の違いにより搬送物の厚みを検出する。これにより、搬送物の厚みを精度良く検出することができる。
(7) 上述の(1)から(4)のいずれかにおいて、図10および図11で示したように、搬送物が3枚以上の重送であるか否かを検出する3枚以上重送検出部195をさらに備える。全体制御部110は、重送検出部180によって搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出された場合、重送検出部180および3枚以上重送検出部195の検出結果を用いて搬送物が封筒であるか否かを判別する。
これにより、フラップを有する封筒の特徴に基づいて、搬送物の少なくとも一部が3枚以上の重送であるか否かによって、搬送物が封筒であるか否かを判別することができる。
(8) 上述の(7)において、図12で示したように、全体制御部110は、重送検出部180によって重送検出区間全域で重送が有ることが検出され、かつ、3枚以上重送検出部195によって先端部および後端部の少なくとも一方が3枚以上の重送であることが検出された場合、搬送物が封筒であると判別し、重送検出部180によって重送検出区間全域で重送が有ることが検出され、かつ、3枚以上重送検出部195によって先端部および後端部の両方が3枚以上の重送でないことが検出された場合、搬送物が封筒でないと判別する。
これにより、フラップを有する封筒の特徴に基づいて、先端部および後端部の少なくとも一方が3枚以上の重送であるか否かによって、搬送物が封筒であるか否かを判別することができる。
(9) 上述の(7)または(8)において、図10および図11で示したように、3枚以上重送検出部195は、超音波センサ93を含み、搬送物による超音波の減衰の違いにより搬送物が3枚以上の重送であるか否かを検出する。これにより、搬送物が3枚以上の重送であるか否かを精度良く検出することができる。
(10) 上述の(2)、(5)または(8)において、重送検出部180は、先端部から後端部までの区間を検出する。
(11) 上述の(2)、(5)または(8)において、重送検出部180は、先端部からの第1区間および後端部までの第2区間を検出する。
(12) プリンタ10,10A,10Bは、上述の(1)から(11)のいずれかの搬送装置を備える。
(13) 上述の(12)において、図1,図6,図10で示したように、プリンタ10,10A,10Bは、ローラ対を搬送物に圧接させることで搬送物に転写されたトナー像を定着させる定着ユニット50をさらに備える。第1実施形態の変形例で示したように、定着ユニット50は、判別部によって封筒であると判別された場合、先端部および後端部がローラ対を通過するときに、圧接を解除する。
(14) 上述の(12)または(13)において、図2および図3で示したように、プリンタ10は、操作表示部130をさらに備える。図3で示したように、搬送制御部170は、重送検出部180によって搬送部の少なくとも一部で重送が有ることが検出され、かつ、全体制御部110によって搬送物が封筒でないと判別された場合、搬送物を排出後、次の搬送物の搬送を中止する。図3で示したように、操作表示部130は、搬送制御部170による搬送物の搬送が中止された場合、重送の発生を報知する。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,10A,10B プリンタ、11 排紙トレイ、12 転写ベルト、14,16 ローラ、20,20C,20K,20M,20Y イメージングユニット、22 感光体ドラム、24 帯電器、26 プリントヘッド、28 現像器、30,30C,30K,30M,30Y 一次転写ローラ、32 クリーナ、34 二次転写ローラ、36 転写領域、38 クリーナブレード、48 レジストローラ、50 定着ユニット、51 給紙経路、52 画像形成経路、53 排紙経路、54 反転経路、55 両面搬送路、56 排紙ローラ、57 反転ローラ、58 両面搬送ローラ、59 再給紙ローラ、60 給紙トレイ、61 給紙ローラ、62 分離ローラ、71 レジストセンサ、72 排紙センサ、73 両面搬送センサ、74 排紙反転切替ゲート、80,80C,80K,80M,80Y トナー供給部、91,93 超音波センサ、92 紙厚センサ、110 全体制御部、120 データ記憶装置、130 操作表示部、140 画像処理部、150 画像形成部、160 通信部、170 搬送制御部、180 重送検出部、190 紙厚検出部、195 3枚以上重送検出部。

Claims (16)

  1. シート状の搬送物を搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送されている前記搬送物の先端部および後端部の重送の有無を検出する重送検出部と、
    前記重送検出部によって前記搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出された場合、前記重送検出部による前記先端部および前記後端部の重送の有無の検出結果を用いて前記搬送物が封筒であるか否かを判別する判別部とを備える、搬送装置。
  2. 前記判別部は、
    前記重送検出部によって前記搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出され、かつ、前記先端部または前記後端部のどちらかに重送が無い所定の状態が検出された場合、前記搬送物が前記封筒であると判別し、
    前記重送検出部によって前記搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出され、かつ、前記所定の状態以外が検出された場合、前記搬送物が前記封筒でないと判別する、請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記重送検出部は、超音波センサを含み、前記搬送物による超音波の減衰の違いにより重送の有無を検出する、請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記重送検出部は、光電センサを含み、前記搬送物を透過した光量の違いにより重送の有無を検出する、請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
  5. 前記搬送物の厚みを検出する厚み検出部をさらに備え、
    前記判別部は、
    前記重送検出部によって重送検出区間全域で重送が有ることが検出され、かつ、前記厚み検出部によって前記先端部および前記後端部の少なくとも一方が他の部分よりも厚いことが検出された場合、前記搬送物が前記封筒であると判別し、
    前記重送検出部によって重送検出区間全域で重送が有ることが検出され、かつ、前記厚み検出部によって前記先端部および前記後端部の両方が他の部分よりも厚いことが検出されていない場合、前記搬送物が前記封筒でないと判別する、請求項1から請求項4のいずれかに記載の搬送装置。
  6. 前記厚み検出部は、光電センサを含み、前記搬送物を透過した光量の違いにより前記搬送物の厚みを検出する、請求項5に記載の搬送装置。
  7. 前記搬送物が3枚以上の重送であるか否かを検出する枚数検出部をさらに備え、
    前記判別部は、前記重送検出部によって前記搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出された場合、前記重送検出部および前記枚数検出部の検出結果を用いて前記搬送物が前記封筒であるか否かを判別する、請求項1から請求項4のいずれかに記載の搬送装置。
  8. 前記判別部は、
    前記重送検出部によって重送検出区間全域で重送が有ることが検出され、かつ、前記枚数検出部によって前記先端部および前記後端部の少なくとも一方が3枚以上の重送であることが検出された場合、前記搬送物が前記封筒であると判別し、
    前記重送検出部によって重送検出区間全域で重送が有ることが検出され、かつ、前記枚数検出部によって前記先端部および前記後端部の両方が3枚以上の重送でないことが検出された場合、前記搬送物が前記封筒でないと判別する、請求項7に記載の搬送装置。
  9. 前記枚数検出部は、超音波センサを含み、前記搬送物による超音波の減衰の違いにより前記搬送物が3枚以上の重送であるか否かを検出する、請求項7または請求項8に記載の搬送装置。
  10. 前記重送検出部は、前記先端部から前記後端部までの区間を検出する、請求項2、請求項5または請求項8に記載の搬送装置。
  11. 前記重送検出部は、前記先端部からの第1区間および前記後端部までの第2区間を検出する、請求項2、請求項5または請求項8に記載の搬送装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の搬送装置を備える、画像形成装置。
  13. ローラ対を前記搬送物に圧接させることで前記搬送物に転写されたトナー像を定着させる定着部をさらに備え、
    前記定着部は、前記判別部によって前記封筒であると判別された場合、前記先端部および前記後端部が前記ローラ対を通過するときに、圧接を解除する、請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 報知部をさらに備え、
    前記搬送部は、前記重送検出部によって前記搬送部の少なくとも一部で重送が有ることが検出され、かつ、前記判別部によって前記搬送物が前記封筒でないと判別された場合、前記搬送物を排出後、次の前記搬送物の搬送を中止し、
    前記報知部は、前記搬送部による前記搬送物の搬送が中止された場合、重送の発生を報知する、請求項12または請求項13に記載の画像形成装置。
  15. シート状の搬送物を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送されている前記搬送物の先端部および後端部の重送の有無を検出する重送検出部とを備える搬送装置で前記搬送物が封筒であるか否かを判別する判別方法であって、
    前記重送検出部によって前記搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出された場合、前記重送検出部による前記先端部および前記後端部の重送の有無の検出結果を用いて前記搬送物が封筒であるか否かを判別するステップを含む、判別方法。
  16. シート状の搬送物を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送されている前記搬送物の先端部および後端部の重送の有無を検出する重送検出部とを備える搬送装置で実行される前記搬送物が封筒であるか否かを判別する判別プログラムであって、
    前記重送検出部によって前記搬送物の少なくとも一部で重送が有ることが検出された場合、前記重送検出部による前記先端部および前記後端部の重送の有無の検出結果を用いて前記搬送物が封筒であるか否かを判別するステップを前記搬送装置に実行させる、判別プログラム。
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