JP2020075587A - 自転車用幼児座席および幼児座席付き自転車 - Google Patents

自転車用幼児座席および幼児座席付き自転車 Download PDF

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Abstract

【課題】幼児の乗せ降ろしが容易な自転車用幼児座席および幼児座席付き自転車を提供する。【解決手段】自転車2に取り付けられる幼児座席10は、座面部21と座面部21の両側方から接続した一対の側壁部25,26とを有する座席本体20と、座席本体20の一対の側壁部25,26にそれぞれ設けられた端部支持部材41,42に、両端部において接続した握り部材50と、を備え、握り部材50は、その一側端部51において、一側端部支持部材41に着脱可能となっており、握り部材50は、その他側端部52において、握り部材50に沿った回転軸線を中心として回転可能に他側端部支持部材42に接続している。【選択図】図3

Description

本発明は、自転車用幼児座席および幼児座席付き自転車に関する。
自転車に取り付けて子供を乗せるための自転車用幼児座席が広く普及している。幼児座席は、幼児が着座する座部を有する座席本体と、座席本体に固定され、座部に着座した幼児が掴まる握りバーと、を含む。
特開2001−238766号公報
ところで、握りバーは、座部に着座した幼児が掴まりやすいよう、座部の上方に座部の幅方向に沿って延びている。このような幼児座席に幼児を乗せ降ろしするには、幼児を、握りバーを越える高さにまで持ち上げる必要がある。このことは、幼児座席への幼児の乗せ降ろしを困難にしている。
本件発明は、以上の点を考慮してなされたものであって、幼児の乗せ降ろしが容易な幼児座席および幼児座席付き自転車の提供を目的とする。
本発明による自転車用幼児座席は、
自転車に取り付けられる幼児用の座席であって、
座面部と前記座面部の両側方から接続した一対の側壁部とを有する座席本体と、
前記座席本体の一対の側壁部にそれぞれ設けられた端部支持部材に、両端部において接続した握り部材と、を備え、
前記握り部材は、その一側端部において、一側端部支持部材に着脱可能となっており、
前記握り部材は、その他側端部において、前記握り部材に沿った回転軸線を中心として回転可能に他側端部支持部材に接続している。
本発明による自転車用幼児座席において、
前記一側端部における前記握り部材に沿った方向に、前記一側端部を前記一側端部支持部材に対して相対移動させることで、前記握り部材は前記一側端部支持部材に着脱可能となっていてもよい。
また、本発明による自転車用幼児座席において、
前記一側端部および前記一側端部支持部材の一方が、前記相対移動の方向に突出した保持凸部を有し、
前記一側端部および前記一側端部支持部材の他方が、前記保持凸部を収容可能な保持凹部を有していてもよい。
また、本発明による自転車用幼児座席において、
前記握り部材は、少なくとも一部分において弾性変形可能であり、前記握り部材が弾性変形することで前記保持凸部が前記保持凹部から抜け出し可能となっていてもよい。
また、本発明による自転車用幼児座席において、
前記握り部材は、少なくとも一部分において弾性変形可能であり、外力が加えられていない状態で、前記保持凸部が前記保持凹部内に位置してもよい。
また、本発明による自転車用幼児座席において、
前記一側端部支持部材に設けられた前記保持凸部又は前記保持凹部は、前記一側端部支持部材を支持する一側側壁部よりも幅方向外側に位置していてもよい。
また、本発明による自転車用幼児座席において、
前記一側端部支持部材に設けられた前記保持凸部又は前記保持凹部は、前記一側端部支持部材を支持する一側側壁部の上縁よりも上方に位置していてもよい。
また、本発明による自転車用幼児座席において、
前記一側端部支持部材は、前記一側端部支持部材を支持する一側側壁部よりも幅方向外側において前記握り部材の前記一側端部と接続し
前記他側端部支持部材は、前記他側端部支持部材を支持する他側側壁部よりも幅方向外側において前記握り部材の前記他側端部と接続していてもよい。
また、本発明による自転車用幼児座席において、
前記一側端部支持部材は、前記一側端部支持部材を支持する一側側壁部の上縁よりも上方において前記握り部材の前記一側端部と接続し、
前記他側端部支持部材は、前記他側端部支持部材を支持する他側側壁部の上縁よりも上方において前記握り部材の前記他側端部と接続していてもよい。
また、本発明による自転車用幼児座席において、
側面視において、前記側壁部の縁に垂直な方向に対してなす角度が10°以下となる方向に、前記握り部材の前記両端部は前記端部支持部材から延び出していてもよい。
また、本発明による自転車用幼児座席は、
前記座席本体に着脱可能なフットカバーを更に備え、
前記フットカバーは、前記握り部材に取り付け可能となっていてもよい。
本発明による幼児座席付き自転車は、
上記幼児座席と、
前記幼児座席を取り付けられた自転車と、を備える。
本発明によれば、幼児の乗せ降ろしが容易な幼児座席および幼児座席付き自転車を提供することができる。
本発明の一実施の形態を説明するための図であって、幼児座席付き自転車を示す側面図。 図1の幼児座席付き自転車のハンドルおよび幼児座席を後方から示す図。 図1の幼児座席を前方から示す斜視図。 図3の幼児座席を一側から示す側面図。 図3の幼児座席を他側から示す側面図。 図3に対応する図であって、握り部材を移動させた状態を示す図。 一側端部支持部材を示す斜視図。 握り部材の一側端部を示す斜視図。 図3に対応する図であって、フットカバーが装着された幼児座席を示す図。 図9に示すフットカバーの斜視図。 フットカバーを幼児座席の座席本体から取り外した状態を示す斜視図。 握り部材の一側端部の変形例を示す側面図。 図12に示す一側端部の斜視図。
図1〜図13は、本発明による幼児座席付き自転車の一実施の形態を説明するための図である。このうち図1には、幼児座席付き自転車の全体構成が示されている。図1に示すように、本実施の形態による幼児座席付き自転車1は、幼児座席10と、幼児座席10を取り付けられた自転車2と、を含む。また、図2は、自転車2に取り付けられた幼児座席10を後方から見た図である。
なお、本明細書中において、自転車2に対する「前」、「後」、「上」、「下」、「前後方向」、および「上下方向」の用語は、特に指示がない場合、自転車2を運転する運転者を基準とした「前」、「後」、「上」、「下」、「前後方向」、および「上下方向」を意味する。したがって、「前後方向」とは、図1における紙面の左右の方向に相当する。そして、特に指示がない限り、「前」とは、自転車2を運転する運転者が向く側であり、図1における紙面の右側が自転車2の前側となる。一方、「上下方向」とは前後方向に直交するとともに接地面に直交する方向である。したがって、接地面が水平面である場合、「上下方向」とは垂直方向をさす。また、「幅方向」とは、横方向であって、「前後方向」および「上下方向」のいずれにも直交する方向である。
また、本明細書中において、幼児座席10に対する「前」、「後」、「上」、「下」、「前後方向」、および「上下方向」の用語は、特に指示がない場合、自転車2に取り付けられた幼児座席10に着座する幼児を基準とした「前」、「後」、「上」、「下」、「前後方向」、および「上下方向」を意味する。したがって、「前後方向」とは、図1における紙面の左右の方向に相当する。そして、特に指示がない限り、「前」とは、幼児座席10に着座する幼児が向く側であり、図1における紙面の右側が幼児座席10の前側となる。一方、「上下方向」とは前後方向に直交するとともに、自転車2の接地面に直交する方向である。したがって、上記接地面が水平面である場合、「上下方向」とは垂直方向をさす。また、「幅方向」とは、横方向であって、「前後方向」および「上下方向」のいずれにも直交する方向である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
上述したように、幼児座席付き自転車1は、幼児座席10と、幼児座席10を取り付けられた自転車2と、を含む。幼児座席10には、後述するフットカバー70を装着することができる。
まず、自転車2について説明する。自転車2は、概ね前後方向に延びる主フレーム部3と、主フレーム部3の前端に接続されたフロントフォーク4と、フロントフォーク4の下端部に回転可能に支持された前輪5aと、主フレーム部3の後端部に回転可能に支持された後輪5bと、を含む。フロントフォーク4は、概ね上下方向に沿って延びる軸線を中心として回動可能となっている。また、前輪5a及び後輪5bは、幅方向に沿った軸線を中心として回転可能となっている。さらに、自転車2は、フロントフォーク4の上端部に接続されたハンドル6と、主フレーム部3の長手方向の中央から上方に延び出すシートパイプ3aに支持されたサドル7と、サドル7の後方かつ後輪5bの上方に設けられた荷台8と、を含む。荷台8は、主フレーム部3の後端部から上方に延び出す荷台支持部材3bによって支持されている。
次に、図1および図2を参照してハンドル6について説明する。図2は、ハンドル6を後方から、すなわちサドル7の側から見た図である。ハンドル6は、運転者が前輪5aの向きを操作するために使用されるものである。ハンドル6は、フロントフォーク4の上端に固定され、フロントフォーク4と共に主フレーム部3に対して回転可能となっている。したがって、ハンドル6を回転させるとフロントフォーク4が保持する前輪5aの向きが変わる。
図2に示すように、ハンドル6は、U字状に形成されたハンドル本体6aを含む。ハンドル本体6aは、全体として水平方向に直線状に延びる中央直線部6bと、中央直線部6bの両側で上下方向に延びる一対の上下方向直線部6c,6dと、上下方向直線部6c,6dの下端と中央直線部6bの対応する側の端部とを接続する一対の湾曲部6e,6fと、を含む。また、ハンドル本体6aは、各上下方向直線部6c,6dの上端部から後方に延び出す一対の後方延出部6g,6hを含む。各後方延出部6g,6hの後端部には、グリップ6iが装着されている。
次に、図1〜図6を参照して、幼児座席10について説明する。図3は幼児座席10の全体構成を示す斜視図であり、図4および図5は、それぞれ、幼児座席10を一側および他側から示す側面図である。図6は、図3に対応する図であって、幼児を幼児座席10に乗せ降ろしする際の幼児座席10を示す図である。なお、幼児座席10に含まれるいくつかの構成要素は、一部の図面では示されているものの、他の図面では図示を省略されている。
図3に示すように、幼児座席10は、幼児を収容する座席本体20と握り部材50とを有する。握り部材50は、概ね座席本体20の幅方向に延び、両端部が座席本体20に接続している。
図示された例では、座席本体20は、座面部21と、座面部21に後方から接続した後壁部22と、を含む。座面部21は、幼児座席10に着座する幼児の臀部に対面するようになる部位である。後壁部22は、幼児の背中に対面するようになる部位である。また、座席本体20は、座面部21の前方に位置する前壁部23と、座面部21に側方から接続し且つ後壁部22と前壁部23とを接続する一対の側壁部25,26と、前壁部23と座面部21とを連結する接続部27とを含む。一対の側壁部25,26、後壁部22および前壁部23によって、座面部21および接続部27を周状に取り囲む周壁部28が形成されている。一対の側壁部25,26には、握り部材50を接続するための一対の端部支持部材41,42が設けられている。
図2に示すように、幼児座席10は、ハンドル本体6aの一対の上下方向直線部6c,6dの間に配置され、ハンドル6に対して固定されている。より具体的には、座席本体20が、座面部21において、ハンドル本体6aの中央直線部6bに固定されている。また、座席本体20は、各側壁部25,26において、ハンドル本体6aの対応する側の上下方向直線部6c,6dに固定されている。
図3に示すように、座面部21、後壁部22および一対の側壁部25,26には、衝撃吸収部材29aが設けられている。また、後壁部22の上部には、ヘッドレスト29bが設けられている。
また、座席本体20には、子供用ベルト30が設けられている。図3に示す例では、子供用ベルト30は、股ベルト、腰ベルトおよび肩ベルトを有する五点式ベルトとして形成されているが、これに限られない。例えば、子供用ベルト30は、股ベルトおよび肩ベルトを有する三点式ベルトとして形成されてもよい。
図3および図6によく示されているように、子供用ベルト30は、第1ベルト部材31と、第2ベルト部材32と、を有している。第1ベルト部材31は、股ベルトとして機能する。第2ベルト部材32は、肩ベルト32a及び腰ベルト32bとして機能する。第1ベルト部材31は、座面部21の略中央に一端を固定されている。第1ベルト部材31の他端には、バックル33が取り付けられている。また、第1ベルト部材31には、ベルトカバー34が設けられている。一方、第2ベルト部材32は、幅方向D1に離間して一対設けられている。各第2ベルト部材32はタング35を通過して延びており、タング35で折り返されることによって、肩ベルト32a及び腰ベルト32bが画成される。第2ベルト部材32の腰ベルト32b側の端部は、座面部21に固定されている。一対の第2ベルト部材32は、座面部21内を通過して、座席本体20のうちの座面部21と後壁部22との接続位置を含む腰区域24内の幅方向両端部に位置する一対の端領域24aから、それぞれ延び出ている。第2ベルト部材32の肩ベルト32a側の端部は、後壁部22に設けられた子供用ベルト穴を通過して、後壁部22内に配置されている。そして、後壁部22内で、ベルト長調節部材36の一端に接続されている。ベルト長調節部材36は、座面部21に設けられた子供用ベルト穴を通過して、その他端がベルトカバー34に接続されている。
このような子供用ベルト30を用いる場合、まず、幼児座席10に子供を着座させ、タング35をバックル33で係止する。次に、ベルト長調節部材36を引っ張って、腰ベルト32b及び肩ベルト32aの長さを調節する。このようにして、子供用ベルト30によって、幼児座席10に着座した子供を幼児座席10に固定することができる。なお、ベルト長調節部材36は、座面部21内で、図示しない固定装置によって固定されている。この固定装置によって、意図せずベルト長調節部材36が座面部21および後壁部22内に引き込まれて腰ベルト32b及び肩ベルト32aが緩むことが防止されている。
次に、握り部材50について説明する。握り部材50は、握り部材50の一側端部をなす一側接続部51と、他側端部をなす他側接続部52と、一側接続部51および他側接続部52を接続する中間部53と、を有する。中間部53は湾曲しており、握り部材50は、全体としてU字状をなす。したがって、握り部材50の軸線50xは、U字状に延びている。握り部材50の一側接続部51および他側接続部52は、握り部材50のU字の両端に相当する部分である。一側接続部51は、一側側壁部25に設けられた一側端部支持部材41に接続する。また、他側接続部52は、他側側壁部26に設けられた他側端部支持部材42に接続する。図3に示すように、一側側壁部25が一側端部支持部材41に接続した状態において、中間部53は、座面部21の上方を幼児座席10の幅方向に沿って延びている。
図4によく示されているように、一側接続部51は、一側端部支持部材41に接続した状態において、一側側壁部25から上方に延び出している。また、図5によく示されているように、他側接続部52は、他側端部支持部材42に接続した状態において、他側側壁部26から上方に延び出している。これにより、握り部材50の中間部53と座席本体20の座面部21との間に、広い空間が確保される。図示された例では、一側接続部51および他側接続部52は、側面視において、対応する側の側壁部25,26の上縁25a,26aに垂直な方向(より具体的には、側面視における、側壁部25,26の上縁25a,26aのうち端部支持部材41,42が接続された部分の接線Lに垂直な方向)に対してなす角度が10°以下となる方向D1に延び出している。
なお、本実施の形態の握り部材50は、幼児を幼児座席10に乗せ降ろしし易いよう、必要に応じて座面部21の上方から移動させることができるようになっている。さらに、握り部材50を移動させる際、座席本体20から取り外された握り部材50の端部が幼児座席10に着座する幼児に接触する虞が低減されるよう、握り部材50の上記端部が座面部21の上方を通過することがないようになっている。
具体的には、図3および図6から理解されるように、握り部材50の一側接続部51は、一側端部支持部材41に着脱可能に接続している。また、握り部材50の他側接続部52は、他側端部支持部材42に対して回転可能に接続している。したがって、握り部材50の一側接続部51を一側端部支持部材41から取り外し、他側接続部52を他側端部支持部材42に対して回転させることにより、握り部材50を、座面部21の上方から座面部21の側方へ移動させることができる。握り部材50は、他側接続部52が他側側壁部26から延び出す方向D1に沿った回転軸線(したがって、他側接続部52における握り部材50の軸線50xに沿った回転軸線)を中心として回転する。したがって、一側端部支持部材41から取り外された一側接続部51は、座面部21の上方を通過することなく、座面部21の周囲を通過する。また、握り部材50が座席本体20の周壁部28の上縁28aによって画成される面に沿って移動するので、握り部材50が幼児座席10の周囲に位置するものと干渉する虞が低減される。
図3〜図8を参照して、握り部材50と一対の端部支持部材41,42について、さらに詳細に説明する。図7は、一側端部支持部材41の斜視図であり、図8は、一側接続部51の斜視図である。
まず、図5を参照して、他側接続部52および他側端部支持部材42について説明する。
他側端部支持部材42は、他側側壁部26に固定される基部42aと、基部42aから上方に突出した円柱状の軸凸部42bとを有する。図示された例では、軸凸部42bは、側面視において、上述した他側接続部52が延び出す方向D1(側面視において、他側側壁部26の上縁26aに垂直な方向に対してなす角度が10°以下となる方向D1)に延び出している。
握り部材50の他側接続部52には、軸凸部42bを収容する軸受凹部52aが設けられている。そして、他側接続部50は、軸と粒42bの周りを回転することができる。軸受凹部52aは、他側端部52の延びる方向D1に沿って延びている。これにより、握り部材50は、他側端部52における握り部材50の軸線50xに沿った回転軸線を中心として回転することができる。なお、図示された例では、他側接続部52と他側端部支持部材42とは、着脱不能に接続されている。
次に、中間部53について説明する。中間部53は、弾性変形可能に形成されている。中間部53を弾性変形させることにより、他側接続部52を他側端部支持部材42に接続したまま、一側接続部51を、一側端部支持部材41に上方から接近するように、あるいは一側端部支持部材41から上方に離間するように移動させることができる。中間部53は、例えば、エチレン酢酸ビニルコポリマー等の樹脂で形成されている。
次に、図4および図7〜図8を参照して、一側接続部51および一側端部支持部材41について説明する。
図4および図7に示すように、一側端部支持部材41は、一側側壁部25に固定される基部41aと、基部41aから上方に突出した保持凸部41bとを有する。図示された例では、保持凸部41bは、円柱状に形成されている。図4に示すように、保持凸部41bは、上述した一側接続部51が延び出す方向D1(側面視において、一側側壁部25の上縁25aに垂直な方向に対してなす角度が10°以下となる方向D1)に突出している。
図4および図8に示すように、握り部材50の一側接続部51には、保持凸部41bを収容可能な保持凹部51aが設けられている。具体的には、保持凹部51aは、上記一側接続部51の延びる方向D1に沿って延びている。握り部材50と一側端部支持部材41とは、保持凸部41bを保持凹部51aに収容することにより接続される。したがって、一側接続部51を保持凸部41bの突出方向D1に沿って移動させることにより、握り部材50と一側端部支持部材41とを着脱させることができる。保持凸部41bの突出方向D1と上記一側接続部51の延びる方向D1とは同じなので、一側接続部51を、上記一側接続部51の延びる方向D1に沿って移動させることにより(言い換えると、一側接続部51における握り部材50の軸線50xに沿って移動させることにより)、握り部材50と一側端部支持部材41とを着脱することができる。握り部材50の着脱方向が上記一側接続部51の延びる方向D1に沿っていることにより、幼児座席10の使用者(幼児座席10に着座する幼児の保護者、自転車2の運転者)は、握り部材50の着脱方法を、視覚的に把握することができる。
上述した握り部材50は、中間部53を弾性変形させることで、一側接続部51を一側端部支持部材41に対して相対移動させることができる。したがって、中間部53を弾性変形させて、一側接続部51を保持凸部41bの突出方向D1に沿って移動させることにより、保持凸部41bは、保持凹部51aから抜け出すことができる。なお、図示された例では、中間部53が弾性変形していない状態で、すなわち握り部材50に外力が加えられていない状態で、保持凸部41bは保持凹部51a内に位置する。これにより、一側接続部51と一側端部支持部材41との着脱を、容易に行うことができる。
図示された例では、一側端部支持部材41および一側接続部51は、一側接続部51を一側端部支持部材41に接続した状態に維持する維持機構60を有している。維持機構60は、保持凸部41bが保持凹部51aに収容された状態に維持する。維持機構60は、保持凸部41bに設けられた突起61と、一側接続部51に形成された突起受け62と、を含む。突起受け62は、一側接続部51の内面(保持凹部51aを画成する面)に開口する穴である。さらに、一側接続部51には、維持機構60による一側接続部51と一側端部支持部材41との接続維持状態を解除するための、解除操作部63が設けられている。
図7から理解されるように、突起61は、保持凸部41bの突出方向D1と交差する方向D2に突出している。突起61は、保持凸部41b内を上記方向D2に沿って移動可能であり、上記方向D2に沿って保持凸部41bの外側に向けて付勢されている。突起61に保持凸部41bの内側へ向かう力が加わると、突起61は、保持凸部41b内に埋没する。図示された例では、突起61は、保持凸部41bの一側と他側に、それぞれ設けられている。
上述したように、また図8に示すように、突起受け62は、一側接続部51の内面に開口している。より詳細には、突起受け62は、保持凸部41bが保持凹部51aに収容された状態で突起61と対面する位置に、開口している。したがって、保持凸部41bが保持凹部51aに収容されると、突起61は、突起受け62に嵌まり込む。図示された例では、突起受け62は、各突起61に対応して2つ設けられている。また、各突起受け62は、保持凸部41bが保持凹部51aに収容された状態で、突起61の突出方向D2と一致する方向に延びている。
突起61は、保持凸部41bが保持凹部51aに収容される際、一側接続部51の内面によって保持凸部41bの内側へ向けて押されて、保持凸部41b内に自動的に埋没する。そして、突起61は、突起受け62に対面する位置に到達した際、突起61に加わる付勢力によって、突起受け62内に自動的に嵌まり込む。すなわち、保持凸部41bを保持凹部51aに挿入するだけで、一側接続部51は、一側端部支持部材41に対して自動的に固定されるようになる。言い換えると、一側接続部51と一側端部支持部材41とは、維持機構60によって、自動的に接続維持状態とされる。
次に、解除操作部63について説明する。解除操作部63は、突起受け62内に嵌まり込んだ突起61を保持凸部41b内に押し込んで、維持機構60による接続維持状態を解除するために用いられる。図示された例では、まず、上述した突起受け62は、一側接続部51を上記方向D2に沿って貫通する貫通孔である。そして、解除操作部63の少なくとも一部は、一側接続部51の外側から、突起受け62内に収容されている。解除操作部63を一側接続部51の外側から内側へ向けて押し込むことにより、突起61を保持凸部41b内に押し込んで、維持機構60による接続維持状態を解除することができる。図示された例では、解除操作部63は、2つの突起受け62の各々に設けられている。
なお、図示された例では、一側端部支持部材41は、一側端部支持部材41を支持する一側側壁部25よりも幅方向外側で(一側側壁部25の一側で)、握り部材50の一側接続部51と接続している。具体的には、保持凸部41bは、一側側壁部25よりも幅方向外側に位置している。また、他側端部支持部材42は、他側端部支持部材42を支持する他側側壁部26よりも幅方向外側で(他側側壁部26の他側で)、握り部材50の他側端部52と接続している。具体的には、軸凸部42bは、他側側壁部26よりも幅方向外側に位置している。これにより、幼児座席10の居住空間を広く確保することができる。
また、図示された例では、一側端部支持部材41は、一側端部支持部材41を支持する一側側壁部25の上縁25aよりも上方で(より詳細には、上記上縁25aのうち一側端部支持部材41が接続する部分よりも上方で)、握り部材50の一側接続部51と接続している。具体的には、保持凸部41bは、一側側壁部25の上縁25aよりも上方に位置している。また、他側端部支持部材42は、他側端部支持部材42を支持する他側側壁部26の上縁26aよりも上方で(より詳細には、上記上縁26aのうち他側端部支持部材42が接続する部分よりも上方で)、握り部材50の他側端部52と接続している。具体的には、軸凸部42bは、他側側壁部26の上縁26aよりも上方に位置している。このことによっても、幼児座席10の居住空間を広く確保することができる。
ここで、本実施の形態の幼児座席10による、握り部材50の操作方法について説明する。
まず、握り部材50を、図3に示す位置から図6に示す位置に移動させる際の操作方法について説明する。握り部材50が図3に示す状態にある場合、握り部材50の一側接続部51は、一側端部支持部材41に接続されている。より具体的には、一側端部支持部材41の保持凸部41bが、一側端部51の保持凹部51aに収容されている。また、保持凸部41bの突起61が、一側端部51の突起受け62に嵌まり込んでいる。握り部材50を図3に示す位置から図6に示す位置に移動させる場合、まず、解除操作部63を一側端部51の内側に押し込んで、突起61を保持凸部41b内に埋没させる。この状態を維持したまま、一側端部51を一側端部51の延びる方向D1に沿って持ち上げる。このとき、握り部材50の中間部53を弾性変形させながら一側端部51を持ち上げる。一側端部51が十分に持ち上がって一側端部支持部材41の保持凸部41bが一側端部51の保持凹部51aから抜け出したら、握り部材50を、他側端部支持部材42の軸凸部42bの周りで(したがって、他側接続部52の延びる方向D1に沿った回転軸線を中心として)回転させて、図6に示す位置まで移動させる。
次に、握り部材50を、図6に示す位置から図3に示す位置に移動させる際の操作方法について説明する。まず、握り部材50を、他側端部支持部材42の軸凸部42bの周りで(したがって、他側接続部52の延びる方向D1に沿った回転軸線を中心として)回転させる。握り部材50の一側接続部51が一側端部支持部材41の近傍に到達したら、中間部53を弾性変形させて、一側接続部51を、側壁部26の上縁26aよりも上方に持ち上げる。握り部材50を軸凸部42bの周りでさらに回転させ、一側接続部51の保持凹部51aと一側端部支持部材41の保持凸部41bとが対面したら、中間部53の弾性変形を低減させながら、一側接続部51を保持凸部41bの突出方向D1に沿って移動させる。そして、保持凸部41bを保持凹部51aに収容する。このとき、保持凸部41bの突起61は、上述したように、保持凸部41b内に自動的に埋没し、その後、保持凹部51aの突起受け62に嵌まり込む。これにより、一側接続部51と一側端部支持部材41との接続が維持される。
次に、図9〜図11を参照して座席本体20に装着されるフットカバー70について説明する。図9には、フットカバー70が装着された幼児座席10が示されており、図10には、フットカバー70全体構成が示されている。また、図11には、フットカバー70を座席本体20から取り外す方法が示されている。
図9に示すように、フットカバー70は、幼児座席10の座面部21と周壁部28の前側半部とを覆って、フット幼児座席10に着座した幼児に風よけの空間を提供する。
図9および図10に示すように、フットカバー70は、座席本体20に装着された状態で、座面部21を上方から覆う前面部71と、周壁部28の前側半部を外側から覆う周面部72と、接続部27および座面部21の一部を下方から覆う下面部73と、を有する。前面部71と下面部73とは、対向して配置され、周面部72によって接続されている。これにより、前面部71と周面部72と下面部73とは、袋状をなしている。さらに、フットカバー70は、握り部材50に巻き付けられる巻き付け部74を有する。巻き付け部74は、前面部71の上端縁に接続している。巻き付け部74および前面部71には、留め具75が設けられており、巻き付け部74と前面部71とを対面した状態に維持することができるようになっている。留め具75としては、面ファスナーやスナップボタン等、種々の留め具を用いることができる。図9に示すように、巻き付け部74を握り部材50の中間部53に巻き付けて、巻き付け部74と前面部71とを留め具75で留めることにより、フットカバー70を握り部材50に取り付けることができる。このようにして握り部材50に取り付けられ、座席本体20に装着されたフットカバー70は、図11に示すように、握り部材50の一側接続部51を一側端部支持部材41から外して、握り部材50を他側端部支持部材42の軸凸部42bの周りで回転させるだけで、座席本体20から取り外すことができる。すなわち、幼児を幼児座席10から下ろすために握り部材50を移動させると同時に、フットカバー70を座席本体20から取り外すことができる。
図10に示す例では、フットカバー70は、さらに、フットカバー70をハンドル6に取り付けるための取り付け部材76を有している。図示された例では、取り付け部材76は、一端が下面部73の縁部に固定された紐状の部材である。取り付け部材76の両端部には、当該両端部を接続する留め具77が設けられている。留め具77としては、面ファスナーやスナップボタン等、種々の留め具を用いることができる。取り付け部材76をハンドル6に巻き付けて両端部を留め具77で接続することにより、フットカバー70の下面部73を、取り付け部材76を介してハンドル6に接続することができる。これにより、意図せずフットカバー70が座席本体20から外れてしまう虞が、低減される。
なお、上述した自転車2、幼児座席10およびフットカバー70は、一例に過ぎず、種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施例では、一側端部支持部材41に保持凸部41bが設けられ、握り部材50の一側接続部51に保持凹部51aが設けられる例について説明してきた。しかしながら、一側接続部51に保持凸部が設けられ、一側端部支持部材41に保持凹部が設けられてもよい。この場合も、保持凸部は、一側接続部51と一側端部支持部材41とを着脱する際の一側接続部51および一側端部支持部材41の相対移動方向D1に突出し、保持凹部51aは、当該相対移動方向D1に延びていればよい。
また、この場合、一側端部支持部材41に設けられた保持凹部を、一側端部支持部材41を支持する一側側壁部25よりも幅方向外側に配置することにより、幼児座席10の居住空間を広く確保することができる。また、一側端部支持部材41に設けられた保持凹部を、一側端部支持部材41を支持する一側側壁部25の上縁25aよりも上方に配置することにより、居住空間を広く確保することができる。
また、上述した実施例では、一側接続部51を一側端部支持部材41に対して保持凸部41bの突出方向D1に移動させて、一側接続部51および一側端部支持部材41の着脱を行う例について説明してきた。しかしながら、一側接続部51および一側端部支持部材41の着脱を行う際の一側接続部51および一側端部支持部材41の相対移動方向は、保持凸部41bの突出方向D1に沿っていなくてもよい。例えば、図12に示すように、上記相対移動方向は、握り部材50を軸凸部42bの周りで回転させる際の一側接続部51の移動方向D3に沿った方向であってもよい。この場合、保持凹部51aは、図12および図13に示すように、上記移動方向D3に沿って一側接続部51の外周面から内部へ延びていればよい。また、この場合、握り部材50は、弾性変形可能でなくてもよい。
さらに、上述した実施例では、幼児座席10がハンドル6に固定される例について説明してきたが、これに限られない。例えば、座席本体20は自転車2の荷台8に取り付け可能な形状を有し、幼児座席10は荷台8に取り付けられてもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、自転車用幼児座席10は、自転車2に取り付けられる幼児用の座席である。幼児座席10は、座面部21と座面部21の両側方から接続した一対の側壁部25,26とを有する座席本体20と、座席本体20の一対の側壁部25,26にそれぞれ設けられた端部支持部材41,42に、両端部51,52において接続した握り部材50と、を備えている。握り部材50は、その一側端部51において、一側端部支持部材41に着脱可能となっている。また、握り部材50は、その他側端部52において、握り部材50の軸線50xに沿った回転軸線を中心として回転可能に他側端部支持部材42に接続している。
このような幼児座席10によれば、幼児を幼児座席10に乗せ降ろしし易いよう、握り部材50を座面部21の上方から移動させることができる。具体的には、握り部材50の一側端部51を一側端部支持部材41から取り外し、他側端部52を他側端部支持部材42に対して回転させることにより、握り部材50を、座面部21の上方から座面部21の側方へ移動させることができる。また、握り部材50を移動させる際、握り部材50がその軸線50xに沿った回転軸線を中心として回転するので、握り部材50の端部支持部材41から取り外された一側端部51は、座面部21の周囲を通過する。握り部材50の端部51が座面部21の上方を通過しないので、当該端部51が幼児座席10に着座する幼児に接触して幼児がけがをする虞が低減される。さらに、握り部材50を座席本体20の縁28aに沿って移動させることができるので、握り部材50が幼児座席10の周囲に位置するものと干渉する虞も低減される。
また、本実施の形態において、一側端部51における握り部材50の軸線50xに沿った方向に、一側端部51を一側端部支持部材41に対して相対移動させることで、握り部材50は一側端部支持部材41に着脱可能となっている。このような幼児座席10によれば、一側端部51の延びる方向に沿って一側端部51を移動させることで、握り部材50を一側端部支持部材41に着脱させることができるので、握り部材50の操作方法を視覚的に把握することができる。したがって、使用者は、幼児座席10を容易に取り扱うことができる。
また、本実施の形態において、一側端部51および一側端部支持部材41の一方が、相対移動方向D1に突出した保持凸部41bを有し、一側端部51および一側端部支持部材41の他方が、保持凸部41bを収容可能な保持凹部51aを有している。このような一側端部51と一側端部支持部材41とは、着脱が容易である。
また、本実施の形態において、握り部材50は、少なくとも一部分において弾性変形可能であり、握り部材50が弾性変形することで保持凸部41bが保持凹部51aから抜け出し可能となっている。このような握り部材50によれば、複雑な機構を伴うことなく、一側端部51と一側端部支持部材41とを着脱させることができる。
また、本実施の形態において、握り部材50は、少なくとも一部分において弾性変形可能であり、外力が加えられていない状態で、保持凸部41bが保持凹部51a内に位置する。これにより、保持凸部41bと保持凹部51aとを、容易に接続することができる。
また、本実施の形態において、一側端部支持部材41に設けられた保持凸部41b又は保持凹部51aは、一側端部支持部材41を支持する一側側壁部25よりも幅方向外側に位置している。これにより、幼児座席10の居住空間を広く確保することができる。
また、本実施の形態において、一側端部支持部材41に設けられた保持凸部41b又は保持凹部51aは、一側端部支持部材41を支持する一側側壁部25の上縁25aよりも上方に位置している。これにより、幼児座席10の居住空間を広く確保することができる。
また、本実施の形態において、一側端部支持部材41は、一側端部支持部材41を支持する一側側壁部25よりも幅方向外側において握り部材50の一側端部51と接続し、他側端部支持部材42は、他側端部支持部材42を支持する他側側壁部26よりも幅方向外側において握り部材50の他側端部52と接続している。これにより、幼児座席10の居住空間を広く確保することができる。
また、本実施の形態において、一側端部支持部材41は、一側端部支持部材41を支持する一側側壁部25の上縁25aよりも上方において握り部材50の一側端部51と接続し、他側端部支持部材42は、他側端部支持部材42を支持する他側側壁部26の上縁26aよりも上方において握り部材50の他側端部52と接続している。これにより、幼児座席10の居住空間を広く確保することができる。
また、本実施の形態において、側面視において、側壁部25,26の縁25,26に垂直な方向に対してなす角度が10°以下となる方向に、握り部材50の両端部51,52は端部支持部材41,42から延び出している。これにより、握り部材50の回転軸線が延びる方向が、側壁部25,26の縁25,26に垂直な方向に対してなす角度が10°以下となる方向となる。このような回転軸線を中心として握り部材50が回転することにより、握り部材50を移動させる際に握り部材50の一側端部51が座面部21の上方を通過することを、より効果的に防止することができる。また、握り部材50が、より座席本体20の縁28aに沿って移動するようになる。これにより、握り部材50が幼児座席10の周囲に位置するものと干渉する虞を、効果的に低減させることができる。
また、本実施の形態において、幼児座席10は、座席本体20に着脱可能なフットカバー70を更に備え、フットカバー70は、握り部材50に取り付け可能となっている。これにより、握り部材50の回転にともなってフットカバー70を座席本体20から外すことができる。すなわち、幼児を幼児座席10から下ろすために握り部材50を移動させると当時に、フットカバー70を座席本体20から取り外すことができる。
また、本実施の形態による幼児座席付き自転車1は、上述した幼児座席10と、幼児座席10を取り付けられた自転車2と、を備える。このような幼児座席付き自転車1によれば、幼児を幼児座席10に乗せ降ろしし易いよう、握り部材50を座面部21の上方から移動させることができる。具体的には、握り部材50の一側端部51を一側端部支持部材41から取り外し、他側端部52を他側端部支持部材42に対して回転させることにより、握り部材50を座面部21の上方から座面部21の側方へ移動させることができる。また、握り部材50を移動させる際、握り部材50がその軸線50xに沿った回転軸線を中心として回転するので、握り部材50の端部支持部材41から取り外された一側端部51は、座面部21の周囲を通過する。握り部材50の端部51が座面部21の上方を通過しないので、当該端部51が幼児座席10に着座する幼児に接触して幼児がけがをする虞が低減される。さらに、握り部材50を座席本体20の縁28aに沿って移動させることができるので、握り部材50が幼児座席10の周囲に位置するものと干渉する虞も低減される。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
1 幼児座席付き自転車
2 自転車
10 幼児座席
20 座席本体
21 座面部
25 一側側壁部
26 他側側壁部
30 子供用ベルト
41 一側端部支持部材
41b 保持凸部
42 他側端部支持部材
50 握り部材
51 一側端部、一側接続部
52 他側端部、他側接続部
53 中間部
60 維持機構
70 フットカバー

Claims (12)

  1. 自転車に取り付けられる幼児用の座席であって、
    座面部と前記座面部の両側方から接続した一対の側壁部とを有する座席本体と、
    前記座席本体の一対の側壁部にそれぞれ設けられた端部支持部材に、両端部において接続した握り部材と、を備え、
    前記握り部材は、その一側端部において、一側端部支持部材に着脱可能となっており、
    前記握り部材は、その他側端部において、前記握り部材に沿った回転軸線を中心として回転可能に他側端部支持部材に接続している、自転車用幼児座席。
  2. 前記一側端部における前記握り部材に沿った方向に、前記一側端部を前記一側端部支持部材に対して相対移動させることで、前記握り部材は前記一側端部支持部材に着脱可能となっている、請求項1に記載の自転車用幼児座席。
  3. 前記一側端部および前記一側端部支持部材の一方が、前記相対移動の方向に突出した保持凸部を有し、
    前記一側端部および前記一側端部支持部材の他方が、前記保持凸部を収容可能な保持凹部を有している、請求項2に記載の自転車用幼児座席。
  4. 前記握り部材は、少なくとも一部分において弾性変形可能であり、前記握り部材が弾性変形することで前記保持凸部が前記保持凹部から抜け出し可能となっている、請求項3に記載の自転車用幼児座席。
  5. 前記握り部材は、少なくとも一部分において弾性変形可能であり、外力が加えられていない状態で、前記保持凸部が前記保持凹部内に位置する、請求項3又は4に記載の自転車用幼児座席。
  6. 前記一側端部支持部材に設けられた前記保持凸部又は前記保持凹部は、前記一側端部支持部材を支持する一側側壁部よりも幅方向外側に位置している、請求項3〜5のいずれか一項に記載の自転車用幼児座席。
  7. 前記一側端部支持部材に設けられた前記保持凸部又は前記保持凹部は、前記一側端部支持部材を支持する一側側壁部の上縁よりも上方に位置している、請求項3〜6のいずれか一項に記載の自転車用幼児座席。
  8. 前記一側端部支持部材は、前記一側端部支持部材を支持する一側側壁部よりも幅方向外側において前記握り部材の前記一側端部と接続し、
    前記他側端部支持部材は、前記他側端部支持部材を支持する他側側壁部よりも幅方向外側において前記握り部材の前記他側端部と接続している、請求項1〜7のいずれか一項に記載の自転車用幼児座席。
  9. 前記一側端部支持部材は、前記一側端部支持部材を支持する一側側壁部の上縁よりも上方において前記握り部材の前記一側端部と接続し、
    前記他側端部支持部材は、前記他側端部支持部材を支持する他側側壁部の上縁よりも上方において前記握り部材の前記他側端部と接続している、請求項1〜8のいずれか一項に記載の自転車用幼児座席。
  10. 側面視において、前記側壁部の縁に垂直な方向に対してなす角度が10°以下となる方向に、前記握り部材の前記両端部は前記端部支持部材から延び出している、請求項1〜9のいずれか一項に記載の自転車用幼児座席。
  11. 前記座席本体に着脱可能なフットカバーを更に備え、
    前記フットカバーは、前記握り部材に取り付け可能となっている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の自転車用幼児座席。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の幼児座席と、
    前記幼児座席を取り付けられた自転車と、を備える幼児座席付き自転車。
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