JP6957028B2 - 乳母車 - Google Patents

乳母車 Download PDF

Info

Publication number
JP6957028B2
JP6957028B2 JP2018144466A JP2018144466A JP6957028B2 JP 6957028 B2 JP6957028 B2 JP 6957028B2 JP 2018144466 A JP2018144466 A JP 2018144466A JP 2018144466 A JP2018144466 A JP 2018144466A JP 6957028 B2 JP6957028 B2 JP 6957028B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
baby carriage
seat
holding member
main body
supported
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018144466A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020019364A (ja
Inventor
清水 直
知泰 野澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Combi Corp
Original Assignee
Combi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Combi Corp filed Critical Combi Corp
Priority to JP2018144466A priority Critical patent/JP6957028B2/ja
Priority to KR1020190089329A priority patent/KR102477428B1/ko
Priority to TW108127097A priority patent/TWI752336B/zh
Priority to CN201910698970.6A priority patent/CN110775136B/zh
Publication of JP2020019364A publication Critical patent/JP2020019364A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6957028B2 publication Critical patent/JP6957028B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62BHAND-PROPELLED VEHICLES, e.g. HAND CARTS OR PERAMBULATORS; SLEDGES
    • B62B7/00Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators
    • B62B7/04Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators having more than one wheel axis; Steering devices therefor
    • B62B7/14Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators having more than one wheel axis; Steering devices therefor with detachable or rotatably-mounted body
    • B62B7/145Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators having more than one wheel axis; Steering devices therefor with detachable or rotatably-mounted body the body being a rigid seat, e.g. a shell
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62BHAND-PROPELLED VEHICLES, e.g. HAND CARTS OR PERAMBULATORS; SLEDGES
    • B62B9/00Accessories or details specially adapted for children's carriages or perambulators
    • B62B9/10Perambulator bodies; Equipment therefor
    • B62B9/102Perambulator bodies; Equipment therefor characterized by details of the seat
    • B62B9/104Perambulator bodies; Equipment therefor characterized by details of the seat with adjustable or reclining backrests
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62BHAND-PROPELLED VEHICLES, e.g. HAND CARTS OR PERAMBULATORS; SLEDGES
    • B62B7/00Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators
    • B62B7/04Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators having more than one wheel axis; Steering devices therefor
    • B62B7/06Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators having more than one wheel axis; Steering devices therefor collapsible or foldable
    • B62B7/08Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators having more than one wheel axis; Steering devices therefor collapsible or foldable in the direction of, or at right angles to, the wheel axis
    • B62B7/083Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators having more than one wheel axis; Steering devices therefor collapsible or foldable in the direction of, or at right angles to, the wheel axis the wheel axes being moved from each other during folding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62BHAND-PROPELLED VEHICLES, e.g. HAND CARTS OR PERAMBULATORS; SLEDGES
    • B62B7/00Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators
    • B62B7/04Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators having more than one wheel axis; Steering devices therefor
    • B62B7/14Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators having more than one wheel axis; Steering devices therefor with detachable or rotatably-mounted body
    • B62B7/142Means for securing the body to the frame
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62BHAND-PROPELLED VEHICLES, e.g. HAND CARTS OR PERAMBULATORS; SLEDGES
    • B62B9/00Accessories or details specially adapted for children's carriages or perambulators
    • B62B9/10Perambulator bodies; Equipment therefor
    • B62B9/12Perambulator bodies; Equipment therefor involving parts that are adjustable, attachable or detachable
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62BHAND-PROPELLED VEHICLES, e.g. HAND CARTS OR PERAMBULATORS; SLEDGES
    • B62B2205/00Hand-propelled vehicles or sledges being foldable or dismountable when not in use

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Carriages For Children, Sleds, And Other Hand-Operated Vehicles (AREA)

Description

本発明は、乳母車に関する。
特許文献1に開示された乳母車は、乳母車本体と、座席と、座席を乳母車車本体に取り付けるための取り付け構造と、を有しており、座席を乳母車本体から着脱することができる。
特表2015−532903号公報
ところで、座席を着脱可能な乳母車は、安全性を担保するため、座席が意図せず乳母車本体から外れてしまうことのないようにする必要がある。また、座席を意図して乳母車本体から取り外す場合には、容易に取り外し可能であることが望ましい。
本件発明は、以上の点を考慮してなされたものであって、座席が意図せず乳母車本体から外れてしまう虞が低減された乳母車の提供を目的とする。あるいは、座席を意図して乳母車本体から取り外す場合に、容易に取り外し可能な乳母車を提供することを目的とする。
本発明による第1の乳母車は、
乳母車本体と、
前記乳母車本体に設けられた保持部材と、
前記保持部材に設けられた支持部によって支持される被支持部を有し、前記保持部材を介して前記乳母車本体に着脱可能な座席と、を備え、
前記被支持部が前記支持部に支持された固定状態に維持する固定機構が設けられ、
前記固定機構による固定状態を解除する操作部が、前記乳母車本体及び前記保持部材の少なくとも一方に設けられている。
本発明による第1の乳母車において、
前記固定機構は、前記保持部材または前記被支持部に設けられ、前記被支持部または前記保持部材と対面する側に向けて付勢された突起と、前記被支持部または前記保持部材に設けられ、前記突起を受容する突起受けと、を有し、
前記操作部は、前記突起受けに受容された突起を前記突起受けから押し出す、又は、引き出すようになっていてもよい。
本発明による第1の乳母車において、
前記支持部と前記被支持部との間に、前記座席を前記乳母車本体から離間させるように前記座席を付勢する付勢手段が設けられていてもよい。
本発明による第2の乳母車は、
乳母車本体と、
前記乳母車本体に設けられた保持部材と、
前記保持部材に設けられた支持部と係合可能な被支持部を有し、前記支持部を介して前記乳母車本体に着脱可能な座席と、を備え
前記支持部と前記被支持部との間に、前記座席を前記乳母車本体から離間させるように前記座席を付勢する付勢手段が設けられている。
本発明による第2の乳母車において、
前記被支持部が前記支持部に係合した固定状態に維持する固定機構が設けられ、
前記固定機構による固定状態を解除する操作部が、前記乳母車本体及び前記保持部材の少なくとも一方に設けられていてもよい。
本発明による第2の乳母車において、
前記固定機構は、前記保持部材または前記被支持部に設けられ、前記被支持部または前記保持部材と対面する側に向けて付勢された突起と、前記被支持部または前記保持部材に設けられ、前記突起を受容する突起受けと、を有し、
前記操作部は、前記突起受けに受容された突起を前記突起受けから押し出す、又は、引き出すようになっていてもよい。
本発明による第1又は第2の乳母車において、
前記保持部材の前記支持部は、上方に開口した受け穴、又は、上方に突出した差し込み部を有し、
前記座席の前記被支持部は、前記支持部の前記受け穴に挿入可能な下方に突出した差し込み部、又は、前記支持部の前記差し込み部を受け入れ可能な下方に開口した受け穴を有していてもよい。
本発明による第1又は第2の乳母車において、
前記乳母車本体は、前記座席を前後の向きを変えて保持可能であってもよい。
本発明によれば、座席が意図せず乳母車本体から外れてしまう虞が低減される。あるいは、座席を意図して乳母車本体から取り外す場合には、容易に取り外すことができる。
本発明の一実施の形態を説明するための図であって、乳母車を展開状態で前方から示す斜視図。 図1の乳母車を示す側面図。 図1の乳母車を折り畳み状態で示す側面図。 図1の乳母車の乳母車本体を展開状態で前方から示す斜視図。 図4の乳母車の前方部分を示す部分分解斜視図。 図4の乳母車の乳母車本体及び保持部材を示す拡大斜視図。 図2の乳母車の部分縦断面図。 図1の乳母車の座席を示す斜視図 座席の乳母車本体への取り付け方法について説明する側面図。 図7のI−I線に沿った保持部材および被支持部の断面図。 図1に対応する図であって、乳母車の変形例を説明するための図。
図1〜図11は、本発明による乳母車の一実施の形態を説明するための図である。このうち図1〜図3には、乳母車の全体構成が示されている。図1〜図3に示すように、本実施の形態による乳母車10は、乳母車本体20と、乳母車本体20に保持される座席60と、を有している。乳母車本体20が相対動作可能な複数の構成要素を有することで、図3に示すように、乳母車10は折り畳み可能となっている。また、図4によく示されているように、乳母車本体20には保持部材50が設けられている。乳母車本体20は、この保持部材50を介し、図8に示された座席60を着脱可能に保持することができる。とりわけ図9を参照して後述するように、乳母車本体20は、座席60の前後の向きを変え、すなわち背面状態と対面状態とを変更可能に、座席60を保持することができる。
なお、本明細書中において、乳母車10及び乳母車本体20に対する「前」、「後」、「上」、「下」、「前後方向」、および「上下方向」の用語は、特に指示がない場合、展開状態にある乳母車10を操縦する操縦者(乳母車10の利用者、保護者)を基準とした「前」、「後」、「上」、「下」、「前後方向」、および「上下方向」を意味する。したがって、「前後方向」とは、図1における紙面の左下と右上とを結ぶ方向であって、図2における紙面の左右の方向に相当する。そして、特に指示がない限り、「前」とは、乳母車10を操縦する操縦者が向く側であり、図1における紙面の左下側並びに図2における紙面の左側が乳母車10の前側となる。一方、「上下方向」とは前後方向に直交するとともに接地面に直交する方向である。したがって、接地面が水平面である場合、「上下方向」とは垂直方向をさす。また、「幅方向」とは、横方向であって、「前後方向」および「上下方向」のいずれにも直交する方向である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、乳母車10に含まれるいくつかの構成要素は、一部の図面では示されているものの、他の図面では図示を省略されている。
上述したように、乳母車10は、乳母車本体20と、乳母車本体20に設けられた保持部材50によって保持される座席60と、を含んでいる。また、乳母車10は、図1及び図2に二点鎖線で示すように、座席60に着脱可能に固定されるクッションシート80を有している。乳幼児は、クッションシート80上に乗ることになる。さらに、乳母車10は、収納用のかごや、幌等の図示しない構成要素を更に含んでいてもよい。
まず、図示された例を参照して、乳母車本体20について説明する。図1〜図4に示すように、乳母車本体20は、全体的に、前後方向に沿った幅方向中心面を中心として概ね対称な構成を有している。乳母車本体20は、車輪33,38及びハンドル40を有しており、操縦者がハンドル40を把持して押し進めることができる手押し車である。図4に示すように、乳母車本体20は、ハンドル40、下端に車輪33,38を含んだ前脚30及び後脚35に加えて、第1〜第3リンク部材21〜23を主要な構成要素として更に有している。これらの構成要素は、乳母車本体20の折り畳み動作を可能とするため、相対動作可能となっている。
図2及び図4に示すように、第1リンク部材21は、前脚30及び後脚35の上方に位置し、前後方向に延びている。一対の第1リンク部材21が、幅方向に離間して、設けられている。第1リンク部材21は、例えば樹脂成形品として形成されている。
図2及び図4に示すように、第1リンク部材21には、前脚30が接続している。一対の第1リンク部材21に対応して、一対の前脚30が幅方向に離間して設けられている。すなわち、各前脚30は、幅方向において対応する側の第1リンク部材21と接続している。前脚30は、第1リンク部材21の前方部分、とりわけ第1リンク部材21の前端部分に接続している。前脚30は、長手方向を有している。前脚30の長手方向が前方に向けて下方に向かうよう、前脚30は上下方向および前後方向に対して傾斜している。図示された例において、前脚30は、その上端部分において、第1リンク部材21と接続している。前脚30は、第1リンク部材21と揺動可能に接続している。言い換えると、第1リンク部材21及び前脚30は、幅方向に沿った軸線を中心として回動可能となっている。
図示された例において、前脚30は、第1リンク部材21とその一端において接続した前脚主材31と、前脚主材31に接続した前輪保持部材32と、前輪保持部材32に図示しない車軸を介して保持された前輪33と、を有している。前脚主材31は、長手方向を有している。前脚主材31は、例えば、金属製や樹脂製のパイプ材を用いて形成され得る。前輪保持部材32は、長手方向を有しており、前脚主材31の延長部として形成されている。前輪保持部材32は、前脚主材31の下端部分に接続している。前輪保持部材32は、その上端部分において、前脚主材31に接続している。
図4に示すように、前輪保持部材32は、その下端部分において、前輪33が取り付けられた車軸(図示せず)を保持している。前輪保持部材32は、前脚主材31に取り付けられた取り付け部32aと、車軸を介して前輪33を保持する車軸保持部32cと、これらの間にある中間支持部32bと、を有している。図示された例において、中間支持部32bは、取り付け部32aから幅方向内側へオフセットされている。この結果、中間支持部32bは、前脚主材31よりも幅方向内側にずれた位置に、車軸保持部32cを支持している。車軸保持部32cは、中間支持部32bに対して旋回可能となっていてもよい。この場合、前輪33及び前輪保持部材32を含む前輪保持体はキャスターとして機能する。また、図示された例において、前輪保持体は、双輪形式として、車軸保持部32cの両側に位置する一対の前輪33を有している。中間支持部32bが取り付け部32aに対して幅方向内側にずらされていることから、幅方向外側の前輪33が、幅方向に大きく突出することを回避することができる。
前輪保持部材32は、例えば樹脂成形物を用いて形成される。また、前輪保持部材32は、補強用の金属製パイプを含んでいても良い。例えば、中間支持部32bは、金属製パイプを含むようにしてもよい。
なお、本明細書において、幅方向内側とは、幅方向における乳母車本体20の中心に接近する側のことである。一方、幅方向外側とは、幅方向における乳母車本体20の中心から離間する側のことである。
図4及び図5に示すように、乳母車本体20は、一対の前脚30を連結する部材を有している。図示された乳母車本体20では、図5に示すように、乳母車本体20は、一対の前脚30の間を連結する前脚連結部材26と、前脚連結部材26上に設けられた前方部材27と、を有している。前脚連結部材26は、例えば金属製パイプを用いて形成される。前方部材27は、例えば樹脂成型品を用いて形成される。
前脚連結部材26は、その両端を前輪保持部材32に接続している。したがって、前脚連結部材26の前脚30への接続を確保するために別途の部材を前脚主材31上に設ける必要がない。また、前脚連結部材26は、図2に示された側面視において、前輪保持部材32によって隠蔽される。したがって、意匠性の面からも都合が良い。また、前方部材27は、幅方向に延びる回動軸線を中心として、前脚連結部材26に対して回動可能となっている。この前方部材27は、後述するように、第2リンク部材22の一部分を構成している。
図2及び図4に示すように、第1リンク部材21には、後脚35がさらに接続している。一対の第1リンク部材21に対応して、一対の後脚35が幅方向に離間して設けられている。すなわち、各後脚35は、幅方向において対応する側の第1リンク部材21と接続している。後脚35は、第1リンク部材21の前方部分、とりわけ第1リンク部材21の前端部分に接続している。後脚35は、長手方向を有している。後脚35の長手方向が後方に向けて下方に向かうよう、後脚35は上下方向および前後方向に対して傾斜している。図示された例において、後脚35は、その上端部分において、第1リンク部材21と接続している。後脚35は、第1リンク部材21と揺動可能に接続している。言い換えると、第1リンク部材21及び後脚35は、幅方向に沿った軸線を中心として回動可能となっている。
とりわけ、図2に示すように、後脚35は、対応する前脚30と同一位置において、第1リンク部材21と接続している。すなわち、第1リンク部材21と前脚30との接続位置JP1は、第1リンク部材21と後脚35との接続位置JP2と一致している。したがって、第1リンク部材21に対する前脚30の回動軸線と、第1リンク部材21に対する後脚35の回動軸線も一致する。
図示された例において、後脚35は、第1リンク部材21とその一端において接続した後脚主材36と、後脚主材36に接続した後輪保持部材37と、後輪保持部材37に図示しない車軸を介して保持された後輪38と、を有している。後脚主材36は、例えば、金属製のパイプを用いて形成されている。図示された例において、後脚主材36は、その中間部分において屈曲または湾曲している。そして、後脚主材36の下方部分は、後脚主材36の上方部分よりも幅方向内側に位置している。これにより、後輪保持部材37及び後輪38の幅方向外側への突出を抑制することができる。後輪保持部材37は、例えば樹脂成形物を用いて形成される。後輪保持部材37には、後輪38の制動機構が設けられていてもよい。
図4に示すように、乳母車本体20は、一対の後脚35を連結する後脚連結部材28を有している。後脚連結部材28は、その両端を後輪保持部材37に接続している。したがって、後脚連結部材28の後脚35への接続を確保するために別途の部材を後脚主材36上に設ける必要がない。また、後脚連結部材28は、側面視において、後輪保持部材37によって隠蔽される。したがって、意匠性の面からも都合が良い。後脚連結部材28は、例えば樹脂成形物を用いて形成される。
図2及び図4に示すように、第1リンク部材21には、ハンドル40も接続している。以下、ハンドル40について説明する。図4に示すように、ハンドル40は、U字状に形成されたハンドル本体41と、ハンドル本体41を補強する補強連結部材45と、を有している。ハンドル本体41は、幅方向に離間して配置されたハンドル延出部42と、ハンドル延出部42を連結するハンドル連結部43と、を有している。一対のハンドル延出部42は、一対の第1リンク部材21に対応して設けられている。一対のハンドル延出部42は、対称な構成を有することができる。ハンドル延出部42は、長手方向を有する棒状の部材となっている。ハンドル延出部42は、後方に向けて上方に向かうよう、上下方向及び前後方向に対して傾斜している。各ハンドル延出部42は、対応する第1リンク部材21と接続している。各ハンドル延出部42は、第1リンク部材21の後方部分、とりわけ後端部分と接続している。ハンドル延出部42は、その中間部分において、第1リンク部材21と接続している。ハンドル延出部42は、幅方向に延びる軸線を中心として、第1リンク部材21に対して回動可能となっている。
ハンドル連結部43は、一対のハンドル延出部42の上方側となる端部部分において、一対のハンドル延出部42を連結している。ハンドル連結部43は、乳母車10の操縦者が把持する部分となる。乳母車本体20は、その展開状態を維持するための固定機構(図示せず)を有している。そして、ハンドル連結部43には、この固定機構を遠隔操作するための操作装置44が設けられている。乳母車10の操縦者は、操作装置44を操作することで、展開状態にある乳母車本体20の折り畳み操作を開始することができる。
ハンドル本体41は、例えば金属製のパイプを用いて形成される。ハンドル延出部42及びハンドル連結部43は一体的に形成され得る。
補強連結部材45は、例えば樹脂成型品や金属製パイプを用いて形成される。補強連結部材45は、幅方向に延びて、一対のハンドル延出部42を連結している。補強連結部材45は、ハンドル連結部43から離間した位置において、ハンドル延出部42に接続している。とりわけ、図2に示すように、補強連結部材45は、ハンドル連結部43のハンドル連結部43が接続していない側の端部の近傍において、すなわちハンドル連結部43の下端部の近傍において、一対のハンドル延出部42を連結している。さらに表現を換えると、補強連結部材45は、各ハンドル延出部42のハンドル連結部43から離間する側の下端部と、当該ハンドル延出部42の第1リンク部材21と接続する接続位置JP3と、の間において、当該ハンドル延出部42に接続している。
また、図2の側面視において、補強連結部材45は、第1リンク部材21と前脚30との接続位置JP1よりも上下方向において下方に位置し、ハンドル本体41のハンドル連結部43は、当該接続位置JP1よりも上下方向において上方に位置している。同様に、図2の側面視において、補強連結部材45は、第1リンク部材21と後脚35との接続位置JP2よりも上下方向において下方に位置し、ハンドル本体41のハンドル連結部43は、当該接続位置JP2よりも上下方向において上方に位置している。さらに、図2の側面視において、補強連結部材45は、第1リンク部材21と後脚35との接続位置JP2よりも前後方向において後方に位置し、第1リンク部材21とハンドル延出部42との接続位置JP3よりも前後方向において前方に位置している。
次に、第2リンク部材22について説明する。図4に示すように、幅方向に離間して一対の第2リンク部材22が設けられている。第2リンク部材22は、前脚30とハンドル40との間、とりわけ、前脚30の中間部分とハンドル40との間に設けられている。第2リンク部材22は、前脚30及びハンドル40のそれぞれに対し、幅方向に延びる軸線を中心として回動可能となっている。第2リンク部材22は、対応する前脚30とハンドル40との間を連結するリンク要素の少なくとも一部分を形成する。
図示された例において、第2リンク部材22は、対応する前脚30の中間部分に回動可能に接続している。また、図6に示すように、第2リンク部材22は、ハンドル40の対応するハンドル延出部42の下方部分、とりわけ下端部分に回動可能に接続している。図7に示すように、第2リンク部材22は、幅方向に延びる主軸部材25を介して、ハンドル延出部42に接続している。また、図7から理解されるように、第2リンク部材22は、前脚連結部材26を介して、前脚30に接続している。ここで図7は、乳母車10の縦断面図であって、乳母車10の右側に位置する構成を、幅方向内側から示している。
なお、図示された例において、各第2リンク部材22は、主軸部材25を用いてハンドル延出部42に接続した側方リンク材29と、側方リンク材29の前端部分に固定される前方部材27と、を含んでいる。側方リンク材29は、例えば金属製パイプを用いて形成される。図5に示すように、幅方向に離間して一対の側方リンク材29が設けられている。既に説明したように、前脚連結部材26は、一対の前脚30に接続し、一対の前脚30を連結している。前方部材27は、前脚連結部材26上に設けられ、前脚連結部材26に対して回動可能となっている。前方部材27は、幅方向に延びて、一対の側方リンク材29の前端部分を連結している。この例において、前方部材27の幅方向端部分と、当該端部分と接続した側方リンク材29とによって、各第2リンク部材22が構成されている。そして、一対の第2リンク部材22は、前方部材27によって接続されている。したがって、一対の第2リンク部材22は、前脚30やハンドル40に対し、互いに同期して回動する。また、この例において、前脚30と第2リンク部材22との回動軸線は、前方部材27と重なる領域、すなわち、前方部材27によって占められた領域内に位置するようになる。
次に、第3リンク部材23について説明する。図4に示すように、幅方向に離間して一対の第3リンク部材23が設けられている。第3リンク部材23は、ハンドル40と後脚35の間、とりわけ、ハンドル40と後脚35の中間部分との間に設けられている。第3リンク部材23は、ハンドル40及び後脚35のそれぞれに対し、幅方向に延びる軸線を中心として回動可能となっている。第3リンク部材23は、ハンドル40と対応する後脚35との間を連結するリンク要素の少なくとも一部分を形成する。
図示された例において、第3リンク部材23は、対応する後脚35の中間部分に回動可能に接続している。また、図6に示すように、第3リンク部材23は、ハンドル40の対応するハンドル延出部42の下方部分、とりわけ下端部分に回動可能に接続している。図7に示すように、第3リンク部材23は、幅方向に延びる主軸部材25を介して、ハンドル延出部42に接続している。すなわち、図示された例において、第3リンク部材23のハンドル40への接続位置は、第2リンク部材22のハンドル40への接続位置と同一である。また、第3リンク部材23とハンドル40との回動軸線は、第2リンク部材22とハンドル40との回動軸線と一致している。
以上のような全体構成を有した乳母車本体20は、各構成要素を互いに回動させることにより、折り畳むことができる。具体的には、ハンドル40をいくらか後上方に引き上げ、その後、ハンドル40を下降させることによって、第3リンク部材23を後脚35に対し図2において時計回り方向に回動させる。この操作にともなって、第1リンク部材21及び第2リンク部材22はハンドル40のハンドル延出部42に対し図2において時計回り方向に回動する。図3に示すように、この操作により、側面視においてハンドル40と前脚30とが接近して略平行に配置されるとともに、ハンドル40の位置が下げられるようになる。以上のようにして、乳母車本体20を折り畳むことができる。乳母車本体20は、図3に示された折り畳み状態において、前後方向および上下方向に沿った寸法を小型化することができる。一方、乳母車本体20を折り畳み状態から展開するには、上述した折り畳み操作と逆の手順を踏めばよい。
次に、乳母車本体20によって保持される座席60について説明する。座席60は、乳幼児が着座する部位である。図8に示すように、座席60は、幅方向に離間して配置された一対の基部61を有している。基部61は、乳母車本体20に設けられた保持部材50によって支持されるようになる部位である。
図1に示すように、一対の基部61の間に、座部65及び背部70が設けられる。座席60は、乳母車10に乗車する乳幼児の臀部に対面するようになる部位である。座部65は、クッションシート80を介して乳幼児の臀部を支持する座面65Aを形成する。背部70は、乳幼児の背中に対面するようになる部位である。背部70は、座部65に対して揺動可能となっている。すなわち、座席60は、リクライニング機能を有している。座席60は、背部70を座部65に対して寝かせることにより、乳幼児が横臥する寝台としても機能する。
図1及び図8に示すように、座部65は、一対の基部61の間に設けられた前方枠材66、中央枠材67及び座板68を有している。前方枠材66は、U字状に形成されたフレーム材である。前方枠材66をなすU字の両端に相当する部分が、対応する基部61に固定されている。前方枠材66は、一対の基部61から前方に延び出している。また、中央枠材67は、幅方向に直線状に延びるフレーム材である。前方枠材66及び中央枠材67は、例えば金属製パイプによって形成される。前方枠材66及び中央枠材67は、座板68を下方から支持する周状の枠を形成する。座板68は、樹脂や金属を用いて形成された板状の部材である。図示された例では、座板68が、座面65Aを画成している。ただし、座板68に代えて、前方枠材66及び中央枠材67に張設された布地を用いることもできる。また、前方枠材66及び中央枠材67を省いて、座板68を一対の基部61によって支持するようにしてもよい。
背部70は、一対の基部61の間に設けられた後方枠材71を有している。後方枠材71は、U字状に形成されたフレーム材である。後方枠材71をなすU字の両端に相当する部分が、対応する基部61と接続している。後方枠材71は、幅方向に延びる軸線を中心として基部61に対して回動可能となっている。後方枠材71は、一対の基部61から上方また後方に延び出す。後方枠材71が基部61に対して回動することで、背部70を座部65に対してリクライニングさせることができる。背部70は、後方枠材71によって支持される布状材や板状材を更に有していてもよい。
さらに、座席60は、図8に示すように、各基部61からそれぞれ上方に延出した一対の側方支持部72を有している。側方支持部72は、幅方向に平行な軸線を中心として回動可能に側方枠材73を支持している。また、側方枠材73と後方枠材71との間には一対の連結枠材74が設けられている。一対の連結枠材74は幅方向に離間して配置されている。連結枠材74は、後方枠材71及び側方枠材73に対して回動可能となっている。連結枠材74は、リンク材として機能し、後方枠材71及び側方枠材73の一方の揺動にともなって他方を揺動させる。また、連結枠材74は、後方枠材71の後方部分と側方枠材73の後方部分との間に、背部70が寝た状態で乳幼児の頭部の後方に位置する壁部を形成し、背部70が起き上がった状態で乳幼児の頭部の後方に位置する壁部を形成する。
また、図1及び図2に示すように、座席60は、各基部61からそれぞれ延び出した一対のガード支持材75と、一対のガード支持材75の間に着脱可能なガード材76と、を有している。各ガード支持材75は、幅方向に延びる軸線を中心として基部61にいくらか回動可能となっている。また、座席60は、各側方支持部72にそれぞれ固定された一対の幌支持材77を有している。図示は省略するが、一対の幌支持材77の間に、幌骨が掛けられ、幌骨に幌布が装着される。
なお、図8では、座板68、ガード材76、幌支持材77等の図示を省略している。
次に、乳母車本体20に設けられて座席60を保持するようになる保持部材50について説明する。図6に示すように、幅方向において一対の第1リンク部材21の間となる位置に、一対の保持部材50が設けられている。一対の保持部材50は、幅方向に離間して配置されている。図1に示すように、この一対の保持部材50によって、幅方向において一対の第1リンク部材21の間となる位置に、座席60を保持する。
保持部材50は、座席60に設けられた被支持部63を支持する支持部53を有している。支持部53は、上方に開口した受け穴、又は、上方に突出した差し込み部として形成され得る。また、被支持部63は、支持部53の受け穴に挿入可能な下方に突出した差し込み部、又は、支持部53の差し込み部を挿入可能な下方に開口した受け穴として構成され得る。図示された例において、保持部材50は、上方に向いた支持面52に形成された受け穴を支持部53として有している。支持面52は、前後方向に広がっている。言い換えると前後方向に広がった支持面52の中央部に、支持部53としての受け穴が形成されている。支持面52は上方に向いており、支持部53をなす受け穴は上方に開口している。
一方、座席60は、幅方向に離間して配置された一対の基部61が、被支持部63を有している。すなわち、各基部61にそれぞれ対応して、一対の保持部材50が幅方向に離間して設けられている。基部61は、下方を向く被支持面62を有している。被支持面62は、支持面52に対応して、前後方向に広がっている。被支持面62の前後方向における中央部分から、被支持部63をなす差し込み部が、下方に突出している。
このような支持部53及び被支持部63の構成によれば、座席60を上下方向における上方から乳母車本体20上に降ろすことによって、保持部材50を介して座席60を乳母車本体20に保持することが可能となる。より具体的には、座席60を降ろすことによって、一対の基部61の各々から下方に突出する被支持部63が、対応する保持部材50の支持部53内に挿入される。そして、基部61の被支持面62が保持部材50の支持面52と接触することで、座席60が乳母車本体20上に保持されるようになる。座席60が乳母車本体20によって保持された状態で、支持部53が被支持部63と係合していることから、座席60の乳母車本体20に対する水平方向への相対移動が規制される。
また、一対の保持部材50及び一対の基部61は、幅方向に離間して配置されている。したがって、座席60が乳母車本体20に保持された状態において、前後方向に沿った軸線を中心とする座席60及び乳母車本体20の相対回転によるずれ、及び、上下方向に沿った軸線を中心とする座席60及び乳母車本体20の相対回転によるずれを効果的に規制することができる。加えて、図6及び図8に示すように、支持部53に前後に支持面52が広がり、被支持部63の前後に被支持面62が広がっている。したがって、座席60が乳母車本体20に保持された状態において、幅方向に沿った軸線を中心とする座席60及び乳母車本体20の相対回転によるずれも効果的に規制することができる。以上のことから、乳母車本体20に設けられた座席60によって、座席60を安定して保持することができる。
なお、図示された例では、乳母車本体20は、折り畳み動作を可能にするためのリンク構造を有している。これらのリンク構造は、幅方向中心面を中心として対称的な一対の構成を、幅方向に離間させて、含んでいる。そして、一対の保持部材50は、一対の構成の間に配置されており、座席60は、一対の構成の間に保持される。具体的には、座席60は、一対の第1リンク部材21の間、一対の前脚30の間、一対の後脚35の間、一対のハンドル延出部42の間に保持される。このような座席60の配置は、乳母車本体20の構成要素との干渉を回避することが可能となる。すなわち、保持部材50は、座席60が乳母車本体20から離間するようにして、座席60を保持することができる。したがって、図9に示すように、保持部材50を介して乳母車本体20に保持される座席60の向きを変更可能とすることができる。これにより、座席60の向きを変更するだけで、図9(a)に示された乳幼児が乳母車10の進行方向前方を向く背面状態と、図9(b)に示された乳幼児が乳母車10の操縦者(保護者)と対面する対面状態と、を切り換えることが可能となる。さらに、このような座席60の配置は、折り畳み動作中における乳母車本体20と座席60との干渉を回避可能とすることもできる。したがって、図3に示すように、座席60を保持したまま乳母車本体20を折り畳むことが可能となる。図示された乳母車10では、対面状態および背面状態のいずれの状態でも、座席60が乳母車本体20に保持されたまま乳母車10を折り畳むことが可能となっている。
さらに、乳母車10は、座席60が乳母車本体20に支持された状態に維持する固定機構90を有している。固定機構90は、被支持部63が支持部53に支持または係合された固定状態に維持する。図示の例では、固定機構90は、被支持部63に設けられた突起64と、保持部材50に設けられた突起受け54と、を含む。また、保持部材50には、固定機構90による固定状態を解除するための操作部55が設けられている。
突起受け54は、図6および図10に示すように、保持部材50の支持部(受け穴)53を形成する壁部のうちの幅方向内側の壁部に形成されている。一方、突起64は、図10に示すように、被支持部63の内部に形成された幅方向に延びる空間63a内に収容されている。突起64は、突起64と空間63aを区画する壁面63bとの間に配置された付勢手段64sによって、被支持部63から幅方向内側に向けて付勢されている。図示の例では、付勢手段64sは、バネである。突起64は、その下側の側面が傾斜していることから、被支持部63を支持部53内の挿入する際に自動的に被支持部63の空間63a内に埋没する。そして、突起64は、突起受け54に対面する位置に到達した際に、付勢手段64sからの付勢力によって突起受け54内に嵌まり込む。したがって、被支持部63を支持部53に挿入して座席60を下方に動かすと、座席60が、自動的に保持部材50に対して固定されるようになる。
このような固定機構90を有する乳母車10は、座席60の被支持部63を乳母車本体20の支持部53に挿入した後、乳幼児を座席60に着座させると、座席60が自動的に保持部材50に対して固定される。すなわち、乳幼児の重みによって座席60が下方に押されて、被支持部63の突起64が支持部53の突起受け54と対面する位置まで移動し、突起受け54に嵌まり込む。したがって、乳幼児を乳母車10に乗車させた際、座席60が乳母車本体20に適切に固定状態にされないまま乳母車10の走行が開始される、ということが防止される。このことは、乳母車10の安全性の面で都合がよい。
操作部55は、保持部材50の幅方向の内側面の、突起受け54に対面する位置に設けられている。操作部55は、保持部材50の幅方向内側の、突起受け54に対面する位置に形成された操作部収容部55a内に収容されており、操作部収容部55a内を幅方向に移動可能である。操作部55は、その一部が操作部収容部55aから幅方向内側に突出している。この操作部55を幅方向外側に押し込むことによって、突起受け54内に嵌まり込んだ突起64を突起受け54から押し出すことができる。すなわち、操作部55を操作することで、固定機構90による固定を解除することができる。操作部55は、乳母車本体20に設けられていてもよい。
なお、上述の突起64は保持部材50に設けられていてもよく、突起受け54は被支持部63に設けられていてもよい。この場合、突起64は、被支持部63と対面する側に向けて付勢される。また、操作部55は、突起受け54に受容された突起64を、突起受け54から引き出すように作用してもよい。
上述した支持部53、被支持部63および固定機構90を含む乳母車10においては、座席60を乳母車本体20から取り外す際、固定機構90による固定状態を解除する動作(図示の例では操作部55を押す動作)と、座席60を持ち上げて被支持部63を支持部53から取り外す動作と、が要求される。このように複数の動作が要求されることにより、座席60が乳母車本体20から意図せず外れてしまう、ということが防止される。
また、操作部55が座席60ではなく保持部材50または乳母車本体20に設けられていることにより、操作部55を操作して座席60固定状態を解除しながら座席60を持ち上げる、ということが困難になる。このことは、乳幼児が着座したまま座席60が乳母車本体20から取り外されることを困難にする。したがって、乳母車10の安全性の面から都合がよい。
また、操作部55が、乳母車本体20の前脚30や後脚35によって囲まれる空間内に突出していることで、操作部55が意図せず操作されることが防止される。例えば、操作部55が乳母車10の周囲に存在する物と接触して意図せず操作される、ということが防止される。
なお、上述のように、乳幼児が着座したまま座席60が乳母車本体20から取り外されること防止するため、乳母車10は、操作部55を操作しながら座席60を持ち上げる、ということが困難なように構成されている。しかしながら、乳幼児が座席60に着座していない状態での座席60の取り外し作業は、容易であることが好ましい。このような点を考慮して、乳母車10には、上記取り外し作業を補助するための付勢手段95が設けられている。
図10を参照して、付勢手段95について説明する。付勢手段95は、支持部53と被支持部63との間に設けられて、座席60を乳母車本体20から離間させるように作用する。図示の例では、付勢手段95は、バネ96とバネ96によって下方に付勢された下方突起97とを有する。バネ96および下方突起97は、被支持部63内に形成された上下方向に延びる空間63c内に収容されている。バネ96は、当該空間63cを区画する壁面63dと下方突起97との間に配置されている。下方突起97の下端部は、被支持部63の下端部から突出して、支持部53の下端面と接している。このような付勢手段95は、被支持部63を上方に向けて付勢することができる。
なお、付勢手段95の付勢力は、座席60に乳幼児が着座していない状態では座席60を持ち上げることができるが、座席60に乳幼児が着座した状態では座席60を持ち上げることができないように、調整されている。
このような付勢手段95は、座席60に乳幼児が着座していない時、操作部55が操作されて固定機構90による固定状態が解除されると、座席60を上方へ押し上げる。そして、固定機構90の突起64が突起受け54と対面しない位置に、座席60を保持する。すなわち、固定機構90による固定状態が解除された状態に維持する。したがって、乳母車10の操作者は、座席60を取り外す際に、操作部55の操作(すなわち固定機構90による固定状態を解除する動作)と、座席60を持ち上げる動作と、を同時に行う必要がない。このことは、座席60の取り外し作業を容易にする。
なお、固定機構90によって固定状態が維持されている間は、固定機構90の突起64が突起受け54に受容されているため、付勢手段95の付勢力によって座席60が押し上げられる、ということは防止されている。また、上述のように、座席60に乳幼児が着座している場合も、付勢手段95の付勢力によって座席60が押し上げられる、ということは防止されている。したがって、付勢手段95は、座席60に乳幼児が着座していず、且つ、操作部55が操作されて固定機構90による固定状態が解除された場合にのみ、被支持部63を上方へ持ち上げて、座席60を乳母車本体20から離間させることができる。
さらに、図示の例では、乳母車10には、2つの固定機構90が設けられている。座席60を乳母車本体20から取り外すには、2つの固定機構90による固定状態を同時に解除する必要がある。両方の固定機構90を同時に解除するためには、両手が必要である。このことは、座席60に乳幼児が着座した状態で座席60が乳母車本体20から取り外されることを防止する。すなわち、座席60に乳幼児が着座している場合であっても、操作部55を操作して固定機構90を解除し続けたまま座席60を持ち上げれば、座席60を乳母車本体20から取り外すことができる。しかしながら、固定機構90の解除に両手を要することで、固定機構90を解除しながら座席60を持ち上げる、という動作を一人で行うことは著しく困難になる。このことは、乳母車10の安全性を効果的に向上させる。
次に、保持部材50の乳母車本体20への取り付け構造および取り付け位置について説明する。
本実施の形態において、図7に示すように、各保持部材50は、乳母車本体20の互いから離間した複数の接続位置JPX、JPYに接続している。結果として、図示された例では、各保持部材50が、乳母車本体20に対して固定され、乳母車本体20によって安定して保持されている。さらに、保持部材50の支持部53が、乳母車本体20の一つの接続位置JPXの上方に位置している。したがって、保持部材50によって保持された座席60の重さを、乳母車本体20によって安定して効率的に支えることができる。これにより、乳母車本体20に対する保持部材50のがたつきを効果的に低減することができる。また、保持部材50を大型化させたり、多数の保持部材50を設けたりする必要もないので、乳母車10の意匠性を改善することもできる。
図示された例において、各保持部材50は、まず、第2リンク部材22とハンドル延出部42との回動軸線上AR1において、ハンドル延出部42に接続している。具体的な構成として、図6及び図7に示すように、各保持部材50は、第2リンク部材22とハンドル延出部42とを回動可能に接続する主軸部材25と接続している。すなわち、図示された例において、保持部材50の乳母車本体20に対する第1の接続位置JPXは、主軸部材25となる。主軸部材25は、保持部材50を貫通している。主軸部材25は、更に第2リンク部材22及び第3リンク部材23を貫通している。したがって、保持部材50は、主軸部材25を介して、ハンドル40のハンドル延出部42だけでなく、第2リンク部材22、更には第3リンク部材23にも接続している。
また、各保持部材50は、ハンドル40の補強連結部材45と接続している。補強連結部材45は、ハンドル40の一部分としてハンドル延出部42に接続している。すなわち、図示された例において、保持部材50の乳母車本体20に対する第2の接続位置JPYは、補強連結部材45となる。図7に示すように、保持部材50は、補強連結部材45が通過する貫通孔56を有している。補強連結部材45の断面形状は、円形状からいくらか偏平している。保持部材50の貫通孔56も、いくらか偏平している。したがって、補強連結部材45が保持部材50の貫通孔56を貫通することで、幅方向に沿った軸線での保持部材50の乳母車本体20に対する相対回転が規制されている。
このような乳母車10において、保持部材50の乳母車本体20への第1の接続位置JPXは、主軸部材25であって、保持部材50の下方部分と接続している。そして、図7に示すように、保持部材50の支持部53は、主軸部材25から上下方向に沿って上方へずれた位置に、配置されている。したがって、保持部材50を大型化させたり、多数の保持部材50を設けたりすることなく、保持部材50によって保持された座席60の重さを、乳母車本体20によって効率的に支えることができる。
また、保持部材50の乳母車本体20への第2の接続位置JPYは、補強連結部材45であって、保持部材50の後方部分と接続している。したがって、図7に示すように、保持部材50は、前後方向に沿って前方から補強連結部材45に対面している。そして、保持部材50の支持部53は、補強連結部材45から前後方向に沿って前方へずれた位置に、配置されている。したがって、乳母車本体20は、保持部材50を介して、前進時における座席60からの慣性力を効率的に安定して受けることができる。これにより、保持部材50の乳母車本体20に対するがたつきの発生をさらに効果的に抑制することができる。
さらに、乳母車本体20の二つの接続位置JPX、JPYの距離が近接していると、保持部材50が乳母車本体20に対してがたつき易くなる。その一方で、保持部材50の支持部53と座席60の被支持部63との上下方向に沿った挿入長さILが長いと、保持部材50に対する座席60のがたつきを効果的に抑制することができる。その一方で、この挿入長さILが長いと、保持部材50に対して大きな力が加えられ、保持部材50の乳母車本体20に対するがたつきが発生しやすくなる。この点について、図7に示すように、二つの接続位置JPX、JPYの離間距離Dは、保持部材50の支持部53及び座席60の被支持部63の上下方向への挿入長さILよりも長くなっている。これによっても、保持部材50の乳母車本体20に対するがたつきの発生をさらに効果的に抑制することができる。
加えて、保持部材50に加えられた力を乳母車本体20によって効率的に支えるには、保持部材50の支持部53から乳母車本体20へ接続位置JPX、JPYまでの距離D1、D2は短くなっていることが有効である。保持部材50の支持部53からいずれか一つの接続位置JPX、JPYまで距離が、とりわけ保持部材50の支持部53といずれか一つの接続位置との間の最短距離が、支持部53および被支持部63の上下方向への挿入長さILよりも短くなっていることが好ましい。図示された例では、保持部材50の支持部53から任意の接続位置JPX、JPYまで最短距離が、いずれも、支持部53及び被支持部63の上下方向への挿入長さILよりも短くなっている。すなわち、図7に示すように、支持部53と第1の接続位置JPXとの間の最短距離D1が、支持部53及び被支持部63の上下方向への挿入長さILよりも短く、且つ、支持部53と第2の接続位置JPYとの間の最短距離D1が、支持部53及び被支持部63の上下方向への挿入長さILよりも短くなっている。
とりわけ図示された例において、支持部53から支持部53の下方に位置する第1の接続位置JPXまでの上下方向に沿った距離D1が、支持部53及び被支持部63の上下方向への挿入長さILよりも短くなっている。したがって、保持部材50によって保持された座席60の重さを、乳母車本体20が第1の接続位置JPXにおいて効率的に支えることができる。また、支持部53から支持部53の後方に位置する第2の接続位置JPYまでの前後方向に沿った距離D2が、支持部53及び被支持部63の上下方向への挿入長さILよりも短くなっている。したがって、乳母車本体20は、その第2の接続位置JPYにおいて、前進時における座席60からの慣性力を、保持部材50を介して、効率的に安定して受けることができる。
以上の取り付け構造の結果、保持部材50の支持部53は、図2に示すように、第1リンク部材21、ハンドル40のハンドル延出部42及び後脚35によって囲まれる領域に位置している。すなわち、保持部材50の支持部53は、概ね、乳母車本体20の中央に位置している。これにより、座席60を安定して効率的に支持することができる。
ところで、上述したように、保持部材50の乳母車本体20への第1の接続位置JPXは主軸部材25となっており、第2の接続位置JPYは補強連結部材45となっている。したがって、保持部材50は、主軸部材25を介して、第2リンク部材22、第3リンク部材23、ハンドル40のハンドル延出部42に接続している。また、保持部材50は、補強連結部材45を介して、ハンドル40のハンドル延出部42に接続している。つまり、保持部材50は、互いに異なる経路を経て、ハンドル40のハンドル延出部42上の互いに異なる位置に接続している。このため、保持部材50は、ハンドル40に対して固定されている。ここで、「ハンドル40に対して固定されている」とはハンドルに直接的に接続していることのみでなく、ハンドルと他の部材を介して間接的に接続し且つハンドル40との相対位置を一定に維持していることも含む。
上述したように、図2に示された展開状態において、ハンドル40は高い位置に配置される。その一方で、図3に示された折り畳み状態において、ハンドル40は低い位置に配置される。このようなハンドル40に対して保持部材50が固定されることで、展開状態において、座席60は、上下方向における高い位置に配置される。座席60が高位置に配置されることで、座席60上の乳幼児は、地面からの熱や粉塵による影響を効果的に回避することができる。また、座席60の座面65Aが高いので、乳幼児の乗せ降ろしを容易且つ安定して行うことが可能となる。一方、折り畳み状態においては、図3に示すように、ハンドル40は低位置に配置されるようになる。このハンドル40とともに、座席60も低位置に配置される。したがって、乳母車10の折り畳み寸法を小型化することができる。
また、保持部材50の向きもハンドル40に対して一定となる。したがって、折り畳み動作中に、保持部材50に保持された座席60が、大きなモーメントを生じさせることもない。その一方で、座席60の重さがハンドル40を押し下げることになる。すなわち、座席60の重さが、ハンドル40を下降させる折り畳み動作を補助するようになる。したがって、折り畳み動作を円滑に実施することができる。
なお、図示された例では、図2に示された側面視において、座席60によって形成される座面65Aは、第1リンク部材21と前脚30との接続位置JP1よりも上方に位置している。同様に、図2に示された側面視において、座部65に対する背部70の揺動軸線AS1は、第1リンク部材21と後脚35との接続位置JP2よりも上方に位置している。また図2に示された側面視において、座部65に対する背部70の揺動軸線AS1は、ハンドル40と第2リンク部材22との接続位置JP4よりも上方に位置している。さらに、図2に示された側面視において、側方支持部72に対する側方枠材73の揺動軸線AS2は、第1リンク部材21よりも上方に位置している。また、側方支持部72に対する側方枠材73の揺動軸線AS2は、第1リンク部材21と前脚30との接続位置JP1よりも上方に位置し、第1リンク部材21と後脚35との接続位置JP2よりも上方に位置し、さらに第1リンク部材21とハンドル40との接続位置JP3よりも上方に位置している。このように図示された具体例では、乳母車10の展開状態において座席60が高い位置に保持されるので、乳幼児の乗せ降ろし、リクライニング操作、幌の開閉操作等を容易に行うことができる。その一方で、上述したように、座席60がハンドル40に対して固定されているので、乳母車10の折り畳み寸法を十分に小型化することができる。
以上のような構成からなる乳母車10は、操縦者(使用者、保護者)がハンドル40のハンドル連結部43を把持してハンドル40を押すことで、走行する。この乳母車10では、図9に示すように、座席60の向きを変えて、保持部材50は座席60を保持することができる。すなわち、背面状態と対面状態とを切り換えるにあたり、ハンドル40を揺動させる必要がない。したがって、ハンドル40が、乳母車10の他の構成要素と干渉する可能性は低くなる。このため、これまで設置が不可能と考えられていた一対のハンドル延出部42を連結する補強連結部材45をハンドル本体41へ設置することもできる。
図示された例では、ハンドル40は、一対のハンドル延出部42及び一対のハンドル延出部42の端部を連結するハンドル連結部43を有したハンドル本体41に加えて、一対のハンドル延出部42をハンドル連結部43から離間した位置において連結する補強連結部材45を更に有している。このハンドル連結部43がハンドル本体41を効果的に補強することで、ハンドル40の剛性が改善されている。この結果、ハンドル40の上方端部となるハンドル連結部43に力が加えられた際、ハンドル40の変形を効果的に抑制することができる。この結果、ハンドル40に加えられた力が、乳母車10の走行に有効に利用される。また、操縦者は、ハンドル40を介して、走行面の状態等を十分に把握することも可能となる。これらのことから、乳母車10の操縦性を格段に改善することができる。
加えて、図示された乳母車10では、補強連結部材45の幅方向における両端の間に接続した部材が、補強連結部材45とハンドル延出部42との接続位置からずれた位置において、ハンドル延出部42に接続している。より具体的には、補強連結部材45の幅方向における両端の間に接続した部材は保持部材50を含んでいる。この結果、ハンドル40の剛性を更に向上させることができる。とりわけ、保持部材50は、座席60を保持する機能を有しており、したがって、部品点数を増加させることなく、効率的にハンドル40の剛性を向上させることができる。
また、補強連結部材45の幅方向における両端の間に接続したこの部材は、第2リンク部材22とハンドル延出部42との回動軸線AR1上において、ハンドル延出部42に接続している。より具体的には、補強連結部材45の幅方向における両端の間に接続した部材は、主軸部材25を更に含んでいる。このような乳母車10においては、ハンドルの剛性を更に向上させることができる。とりわけ、主軸部材25の剛性を向上させることもでき、これにより、折り畳み動作および展開動作を円滑化させることができる。
上述してきた一実施の形態によれば、乳母車10は、乳母車本体20と、乳母車本体20に設けられた保持部材50と、保持部材50に設けられた支持部53によって支持される被支持部63を有し、保持部材50を介して乳母車本体20に着脱可能な座席60と、を備えている。乳母車10には、更に、被支持部63が支持部53に支持された固定状態に維持する固定機構90が設けられており、固定機構90による固定状態を解除する操作部55が、乳母車本体20及び保持部材50の少なくとも一方に設けられている。このような乳母車10によれば、座席60を乳母車本体20から取り外すために、操作部55を操作する必要がある。したがって、座席60が意図せず乳母車本体20から外れてしまう虞が少ない。また、操作部55が座席60ではなく、乳母車本体20または保持部材50に設けられていることにより、操作部55を操作しながら座席60を乳母車本体20から取り外す、ということが困難である。したがって、乳幼児を着座させたまま座席60を乳母車本体20から取り外すことは困難である。このことは、乳母車10の安全性の面から都合がよい。
上述の一具体例において、固定機構90は、保持部材50または被支持部63に設けられ、被支持部63または保持部材50と対面する側に向けて付勢された突起64と、被支持部63または保持部材50に設けられ、突起64を受容する突起受け54と、を有している。そして、操作部55は、突起受け54に受容された突起64を、突起受け54から押し出す、又は、引き出すようになっている。このような固定機構90および操作部55は、実現が容易であり、また、固定機構90による固定状態を解除するための操作部55の操作も容易である。
上述の一具体例において、支持部53と被支持部63との間に、座席60を乳母車本体20から離間させるように座席60を付勢する付勢手段95が設けられている。このような乳母車10によれば、座席60を乳母車本体20から取り外すことが容易である。
あるいは、上述してきた一実施の形態によれば、乳母車10は、乳母車本体20と、乳母車本体20に設けられた保持部材50と、保持部材50に設けられた支持部53と係合可能な被支持部63を有し、支持部53を介して乳母車本体20に着脱可能な座席60と、を備えている。支持部53と被支持部63との間に、座席60を乳母車本体20から離間させるように座席60を付勢する付勢手段95が設けられている。このような乳母車10によれば、座席60を乳母車本体20から取り外すことが容易である。
上述の一具体例において、被支持部63が支持部53に係合した固定状態に維持する固定機構90が設けられ、固定機構90による固定状態を解除する操作部55が、乳母車本体20及び保持部材50の少なくとも一方に設けられている。このような乳母車10によれば、座席60を乳母車本体20から取り外すために、操作部55を操作する必要がある。したがって、座席60が意図せず乳母車本体20から外れてしまう虞が少ない。また、操作部55が座席60ではなく、乳母車本体20または保持部材50に設けられていることにより、操作部55を操作しながら座席60を乳母車本体20から取り外す、ということが困難である。したがって、乳幼児を着座させたまま座席60を乳母車本体20から取り外すことは困難である。このことは、乳母車10の安全性の面から都合がよい。
上述の一具体例において、固定機構90は、保持部材50または被支持部63に設けられ、被支持部63または保持部材50と対面する側に向けて付勢された突起64と、被支持部63または保持部材50に設けられ、突起64を受容する突起受け54と、を有している。そして、操作部55は、突起受け54に受容された突起64を突起受け54から押し出す、又は、引き出すようになっている。このような固定機構90および操作部55は、実現が容易であり、また、固定機構90による固定状態を解除するための操作部55の操作も容易である。
上述の一具体例において、保持部材50の支持部53は、上方に開口した受け穴、又は、上方に突出した差し込み部を有している。また、座席60の被支持部63は、支持部53の受け穴に挿入可能な下方に突出した差し込み部、又は、支持部53の差し込み部を受け入れ可能な下方に開口した受け穴を有している。このような乳母車10では、座席60の着脱を容易に行うことができる。また、座席60の重さ及び座席60上の乳幼児の重さが、座席60の乳母車本体20への保持状態を維持するよう作用する。
上述の一具体例において、乳母車本体20は、60座席を前後の向きを変えて保持可能である。すなわち、この乳母車10では、乳母車10の操縦者(乳幼児の保護者、乳母車の使用者)と対面するように乳幼児を乗車させること(対面状態)及び乳母車10の移動方向前方を向くようにして乳幼児を乗車させること(背面状態)の両方が可能となる。
一実施の形態を複数の具体例により説明してきたが、これらの具体例が一実施の形態を限定することを意図していない。上述した一実施の形態は、その他の様々な具体例で実施されることが可能であり、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した具体例と同様に構成され得る部分について、上述の具体例における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略する。
例えば、上述した具体例において、保持部材50が、二つの接続位置JPX、JPYにおいて、乳母車本体20に接続している例を示したが、この例に限られず、三以上の接続位置で乳母車本体20に接続していてもよい。
また、上述した具体例において、保持部材50の支持部53は、乳母車本体20のいずれか一つの接続位置から上下方向に沿って上方にずらした位置に設けられている例を示したが、この例に限られない。例えば、保持部材50の支持部53が二つの接続位置JPX、JPYの間に位置するようにしてもよい。
さらに、保持部材50の支持部53が、二つの接続位置JPX、JPYを結ぶ仮直線分上に位置するようにしてもよい。このような乳母車10によれば、乳母車本体20は、保持部材50によって保持された座席60の重さを、効率的に受けることができる。これにより、乳母車本体20に対する保持部材50のがたつきを効果的に防止することができる。
さらに、保持部材50の支持部53は、前後方向において、二つの接続位置JPX、JPYの間に位置するようにしてもよい。このような乳母車10によれば、乳母車本体20は、保持部材50によって保持された座席60の重さを、効率的に受けることができる。
とりわけ、幅方向に沿った軸線を中心とするモーメントに対する優れた剛性を、乳母車本体20への保持部材50の取り付け構造に付与することができる。これにより、乳母車本体20に対する保持部材50のがたつきを効果的に防止することができる。
さらに、上述した具体例では、保持部材50の支持部53は、上方に開口した受け穴を有し、座席60の被支持部63は、支持部53の受け穴に挿入可能な下方に突出した差し込み部を有していたが、この例に限られない。保持部材50の支持部53が、上方に突出した差し込み部を有し、座席60の被支持部63が、支持部53の差し込み部を受け入れ可能な下方に開口した受け穴を有するようにしてもよい。
さらに、上述した乳母車本体20や座席60は、一例に過ぎず、種々の変更が可能である。例えば、図11に示すように、各前脚30の下端に一つの前輪33が設けられるようしてもよい。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 乳母車
20 乳母車本体
21 第1リンク部材
22 第2リンク部材
23 第3リンク部材
25 主軸部材
30 前脚
35 後脚
40 ハンドル
41 ハンドル本体
42 ハンドル延出部
43 ハンドル連結部
45 補強連結部材
50 保持部材
53 支持部
54 突起受け
55 操作部
60 座席
63 被支持部
64 突起
65 座部
65A 座面
70 背部
72 側方支持部
73 側方枠材
90 固定機構
95 付勢手段
JP1 接続位置
JP2 接続位置
JP3 接続位置
JP4 接続位置
AS1 揺動軸線
AS2 揺動軸線
AR1 回動軸線
JPX 接続位置
JPY 接続位置
IL 挿入長さ
D 離間距離
D1 距離
D2 距離

Claims (8)

  1. 乳母車本体と、
    前記乳母車本体に設けられた保持部材と、
    前記保持部材に設けられた支持部によって支持される被支持部を有し、前記保持部材を介して前記乳母車本体に着脱可能な座席と、を備え、
    前記乳母車本体は、前脚及び後脚を有し、
    前記被支持部が前記支持部に支持された固定状態に維持する固定機構が設けられ、
    前記固定機構による固定状態を解除する操作部が、前記乳母車本体及び前記保持部材の少なくとも一方に設けられており
    前記操作部は、前記乳母車本体の前記前脚及び前記後脚によって囲まれる空間内に突出している、乳母車。
  2. 前記保持部材の前記支持部は、上方に開口した受け穴、又は、上方に突出した差し込み部を有し、
    前記座席の前記被支持部は、前記支持部の前記受け穴に挿入可能な下方に突出した差し込み部、又は、前記支持部の前記差し込み部を受け入れ可能な下方に開口した受け穴を有している、請求項1に記載の乳母車。
  3. 前記支持部と前記被支持部との間に、前記座席を前記乳母車本体から離間させるように前記座席を付勢する付勢手段が設けられている、請求項1または2に記載の乳母車。
  4. 乳母車本体と、
    前記乳母車本体に設けられた保持部材と、
    前記保持部材に設けられた支持部と係合可能な被支持部を有し、前記支持部を介して前記乳母車本体に着脱可能な座席と、を備え
    前記保持部材の前記支持部は、上方に開口した受け穴を有し、
    前記座席の前記被支持部は、前記支持部の前記受け穴に挿入可能な下方に突出した差し込み部を有し、
    前記支持部と前記被支持部との間に、前記座席を前記乳母車本体から離間させるように前記座席を付勢する付勢手段が設けられ、
    前記付勢部材は、弾性部材及び下方突起から構成され、
    前記下方突起の下端部は、前記被支持部の下端部から突出し、前記支持部の下端面と接する、乳母車。
  5. 前記被支持部が前記支持部と係合した固定状態に維持する固定機構が設けられ、
    前記固定機構による固定状態を解除する操作部が、前記乳母車本体及び前記保持部材の少なくとも一方に設けられている、請求項4に記載の乳母車。
  6. 前記固定機構は、前記保持部材または前記被支持部に設けられ、前記被支持部または前記保持部材と対面する側に向けて付勢された突起と、前記被支持部または前記保持部材に設けられ、前記突起を受容する突起受けと、を有し、
    前記操作部は、前記突起受けに受容された突起を前記突起受けから押し出す、又は、引き出すようになっている、請求項1又は5に記載の乳母車。
  7. 前記乳母車本体は、前記座席を前後の向きを変えて保持可能である、請求項1〜のいずれか一項に記載の乳母車。
  8. 前記付勢手段は、前記座席に乳幼児が着席しておらず、且つ、前記操作部が操作されて前記固定機構による固定状態が解除された場合、前記被支持部を上方へ持ち上げて、前記座席を前記乳母車本体から離間させることができる、請求項3〜7のいずれか一項に記載の乳母車。
JP2018144466A 2018-07-31 2018-07-31 乳母車 Active JP6957028B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018144466A JP6957028B2 (ja) 2018-07-31 2018-07-31 乳母車
KR1020190089329A KR102477428B1 (ko) 2018-07-31 2019-07-24 유모차
TW108127097A TWI752336B (zh) 2018-07-31 2019-07-30 嬰兒車
CN201910698970.6A CN110775136B (zh) 2018-07-31 2019-07-31 婴儿车

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018144466A JP6957028B2 (ja) 2018-07-31 2018-07-31 乳母車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020019364A JP2020019364A (ja) 2020-02-06
JP6957028B2 true JP6957028B2 (ja) 2021-11-02

Family

ID=69383970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018144466A Active JP6957028B2 (ja) 2018-07-31 2018-07-31 乳母車

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6957028B2 (ja)
KR (1) KR102477428B1 (ja)
CN (1) CN110775136B (ja)
TW (1) TWI752336B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20240110242A (ko) 2023-01-06 2024-07-15 선문대학교 산학협력단 스마트 유모차

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN201042969Y (zh) * 2007-02-07 2008-04-02 林美伶 婴儿车座体框架与主架体结合构造
JP5194294B2 (ja) * 2007-04-27 2013-05-08 アップリカ・チルドレンズプロダクツ株式会社 乳幼児用ベッドの支持構造
CN201037003Y (zh) * 2007-06-06 2008-03-19 明门实业股份有限公司 座椅结合机构及具有该机构的婴儿车
NO335333B1 (no) * 2012-09-19 2014-11-17 Stokke As Barnevogn
CN203294163U (zh) * 2013-06-07 2013-11-20 胡震海 一种可折叠式婴儿车
DE102015102538A1 (de) * 2015-02-23 2016-08-25 Cybex Gmbh Zusammenklappbarer Kindersitz sowie Kinderwagen mit einem solchen Kindersitz

Also Published As

Publication number Publication date
CN110775136B (zh) 2022-06-07
KR102477428B1 (ko) 2022-12-15
JP2020019364A (ja) 2020-02-06
KR20200014210A (ko) 2020-02-10
TW202007573A (zh) 2020-02-16
CN110775136A (zh) 2020-02-11
TWI752336B (zh) 2022-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6598353B2 (ja) ベビーカー用車体
JP6923929B2 (ja) 乳母車
JP5020655B2 (ja) ベビーカー
WO2018051807A1 (ja) ベビーカー
JP6957028B2 (ja) 乳母車
TWI761080B (zh) 嬰兒車
JP6923930B2 (ja) 乳母車
JP2009090777A (ja) 自転車用搭載車
JP2020019363A (ja) 乳母車
JP2020019365A (ja) 乳母車
JP2020019366A (ja) 乳母車および座席
JP2020019359A (ja) 乳母車
JP2020019368A (ja) 手押しカート
JP6938071B1 (ja) 乳母車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201215

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210611

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6957028

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250