JP2020075296A - 歯車加工装置及び歯車加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ギヤスカイビング加工で歯車を創成する場合の加工用工具の工具刃の抜け代を小さくできる歯車加工装置及び歯車加工方法を提供する。【解決手段】歯車加工装置の制御装置は、加工用工具T2の工具刃Ta2の刃先角が鈍角となるようにすくい角ξa2を負の角度に設定するとともに、工具刃Ta2に付ける刃付け角ξc2を工具刃Ta2のねじれ角γt2と異なる角度に設定してすくい角ξa2が負の加工用工具T2を設計する工具設計部と、すくい角ξa2が負の加工用工具T2で工作物を加工して歯車を創成する加工制御部と、を備える。【選択図】図5B

Description

本発明は、歯車加工装置及び歯車加工方法に関するものである。
歯車の加工方法としてピ二オン加工やギヤスカイビング加工がある。ピ二オン加工に用いられる加工用工具(ピ二オンカッタ)においては、特許文献1に記載のように、工具刃のすくい面のすくい角を負に設定することで、工作物の切削面のムシレの発生を防止できるものがある。また、特許文献2に記載のように、工具刃のすくい面に横すくい角を設けることで、切削効率を向上できるものがある。
また、ギヤスカイビング加工は、外周に複数の工具刃を有する加工用工具(スカイビングカッタ)を用いて、加工用工具の中心軸線を工作物の中心軸線に平行な軸線に対して角度(交差角)を有する状態とする。そして、スカイビングカッタと工作物とを同期回転させながら、スカイビングカッタを工作物の中心軸線方向に直進させて切削する方法である。スカイビングカッタにおいては、特許文献3に記載のように、工具刃の逃げ面の逃げ角を負に設定することですくい面のすくい角を大きくし、刃先の強度低下を防止できるものがある。
特開2017−104910号公報 特開昭62−102961号公報 特開2014−161972号公報
例えば、図6Aに示すような工作物Wを想定する。すなわち、この工作物Wは、大径の円筒部材Waと小径の円筒部材Wbが、中心軸線Zw方向に同軸で一体化されている。さらに、大径円筒部材Waの径より小さく小径円筒部材Wbの径よりも大きい径を有する中径円筒部材Wcが、小径円筒部材Wbと中心軸線Zw方向に同軸で一体化されている。
このような工作物Wの中径円筒部材Wcの外周に歯車の歯Wgをギヤスカイビング加工で創成する場合、小径円筒部材Wbの中心軸線Zw方向の長さbは、加工用工具T1の工具刃Ta1が大径円筒部材Waにおける小径円筒部材Wb側の端面Waaと干渉せず、且つ、加工用工具T1の工具刃が歯Wgの歯形を完全に形成してから抜けるように設定する必要がある。従来は、小径円筒部材Wbの中心軸線Zw方向の長さbを大きめに設定しているため、工作物Wの形状や重量が大きくなる傾向にある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ギヤスカイビング加工で歯車を創成する場合の加工用工具の工具刃の抜け代を小さくできる歯車加工装置及び歯車加工方法を提供することを目的とする。
本発明の歯車加工装置は、外周に複数の工具刃を有する加工用工具の中心軸線を工作物の中心軸線に平行な軸線に対して角度(交差角)を有する状態とし、前記工作物の中心軸線回りへの前記工作物の回転と前記加工用工具の中心軸線回りへの前記加工用工具の回転とを同期させながら、前記加工用工具を前記工作物に対して前記工作物の中心軸線方向に送ることで、前記工作物に歯車を創成する制御を行う制御装置を備える歯車加工装置であって、前記制御装置は、前記加工用工具の前記工具刃の刃先角が鈍角となるようにすくい角を負の角度に設定するとともに、前記工具刃に付ける刃付け角を前記工具刃のねじれ角と異なる角度に設定して前記すくい角が負の加工用工具を設計する工具設計部と、前記すくい角が負の加工用工具で前記工作物を加工して前記歯車を創成する加工制御部と、を備える。
本発明の歯車加工方法は、外周に複数の工具刃を有する加工用工具の中心軸線を工作物の中心軸線に平行な軸線に対して角度(交差角)を有する状態とし、前記工作物の中心軸線回りへの前記工作物の回転と前記加工用工具の中心軸線回りへの前記加工用工具の回転とを同期させながら、前記加工用工具を前記工作物に対して前記工作物の中心軸線方向に送ることで、前記工作物に歯車を創成する歯車加工方法であって、前記加工用工具の前記工具刃のすくい角を負の角度に設定するとともに、前記工具刃に付ける刃付け角を前記工具刃のねじれ角と異なる角度に設定して前記すくい角が負の加工用工具を設計する工具設計工程と、前記すくい角が負の加工用工具で前記工作物を加工して前記歯車を創成する加工制御工程と、を備える。
本発明の歯車加工装置及び歯車加工方法によれば、加工用工具の工具刃のすくい角を負の角度に設定して、加工用工具の工具軌跡を変化させることができるので、工作物における加工用工具で除去される部分の形状を変化させることができる。よって、加工用工具の工具刃の抜け代を小さくでき、工作物の形状の小型化や重量の軽量化を図ることができる。
本実施形態の歯車加工装置の概略を示す図である。 図1の制御装置の工具設計部の処理を説明するためのフローチャートである。 図1の制御装置の加工制御部の処理を説明するためのフローチャートである。 ギヤスカイビング加工で用いられる加工用工具の概略を示す斜視図である。 ギヤスカイビング加工で用いられる一般的な加工用工具をXt方向から見た部分断面図である。 ギヤスカイビング加工で用いられる本実施形態の加工用工具をXt方向から見た部分断面図である。 ギヤスカイビング加工前の一般的な加工用工具と多段形状の工作物の位置関係を示す図である。 ギヤスカイビング加工時の一歯溝の加工完了直前の一般的な加工用工具と多段形状の工作物の位置関係を示す図である。 図5Aの加工用工具が図6Bの位置のとき、一つの歯溝における一つの工具刃の歯溝方向の1回の送りで除去される部分を示す図である。 図5Bの加工用工具が図6Bの位置のとき、一つの歯溝における一つの工具刃の歯溝方向の1回の送りで除去される部分を示す図である。 図7Aと図7Bを重ね合わせた状態を示す図である。 工具設計で用いる式の変数を加工用工具で対応させて示す図である。 ギヤスカイビング加工時の加工用工具と工作物の位置関係を工作物の径方向に見た図である。 ギヤスカイビング加工時の加工用工具と工作物の位置関係を工作物の中心軸線方向に見た図である。
(1.歯車加工装置の機械構成)
本実施形態では、歯車加工装置の一例として、ギヤスカイビング加工が可能な5軸マシニングセンタを例に挙げ、図1を参照して説明する。つまり、当該歯車加工装置1は、駆動軸として、相互に直交する3つの直進軸(X,Y,Z軸)及び2つの回転軸(X軸線に平行なA軸、A軸線に直角なC軸)を有する装置である。
図1に示すように、歯車加工装置1は、ベッド10、コラム20、サドル30、回転主軸40、テーブル50、チルトテーブル60、ターンテーブル70、工作物保持具80及び制御装置100等を備える。なお、図示省略するが、ベッド10と並んで既知の自動工具交換装置が設けられる。
ベッド10は、床上に配置される。このベッド10の上面には、コラム20をX軸線方向に駆動するための、図略のX軸ボールねじが配置される。そして、ベッド10には、X軸ボールねじを回転駆動するX軸モータ11cが配置される。コラム20のY軸線に平行な側面(摺動面)20aには、サドル30をY軸線方向に駆動するための、図略のY軸ボールねじが配置される。そして、コラム20には、Y軸ボールねじを回転駆動するY軸モータ23cが配置される。
回転主軸40は、加工用工具Tを支持し、サドル30内に回転可能に支持され、サドル30内に収容された主軸モータ41により回転される。ギヤスカイビング加工用の加工用工具(スカイビングカッタ)Tは、図略の工具ホルダに保持されて回転主軸40の先端に固定され、回転主軸40の回転に伴って回転する。また、加工用工具Tは、コラム20及びサドル30の移動に伴ってベッド10に対してX軸線方向及びY軸線方向に移動する。なお、加工用工具Tの詳細は後述する。
さらに、ベッド10の上面には、テーブル50をZ軸線方向に駆動するための、図略のZ軸ボールねじが配置される。そして、ベッド10には、Z軸ボールねじを回転駆動するZ軸モータ12cが配置される。テーブル50の上面には、チルトテーブル60を支持するチルトテーブル支持部63が設けられる。そして、チルトテーブル支持部63には、チルトテーブル60がA軸線回りで回転(揺動)可能に設けられる。チルトテーブル60は、テーブル50内に収容されたA軸モータ61により回転(揺動)される。
チルトテーブル60には、ターンテーブル70がC軸線回りで回転可能に設けられる。ターンテーブル70には、工作物Wを保持する工作物保持具80が装着される。ターンテーブル70は、工作物W及び工作物保持具80とともにC軸モータ62により回転される。
制御装置100は、加工制御部101、工具設計部102、記憶部103等を備える。ここで、加工制御部101、工具設計部102及び記憶部103は、それぞれ個別のハードウエアにより構成することもできるし、ソフトウエアによりそれぞれ実現する構成とすることもできる。
加工制御部101は、主軸モータ41を駆動制御して、加工用工具Tを回転させる。また、X軸モータ11c、Z軸モータ12c、Y軸モータ23cを駆動制御して、加工用工具Tと工作物WとをX軸線方向、Z軸線方向、Y軸線方向に相対移動する。また、A軸モータ61、C軸モータ62を駆動制御して、工作物Wと加工用工具TとをA軸線回り、C軸線回りに相対回転させることにより、工作物Wのギヤスカイビング加工を行う。
具体的には、加工制御部101は、C軸モータ62を駆動制御して、工作物Wの回転軸線Lwと加工用工具Tの回転軸線Ltとを所定の交差角φ(図9A参照)に設定する。そして、主軸モータ41及びA軸モータ61を駆動制御して、加工用工具T及び工作物Wを同期回転させる。そして、X軸モータ11c、Z軸モータ12c、Y軸モータ23cを駆動制御して、加工用工具Tを工作物Wの回転軸線方向(C軸線方向)に相対移動して工作物Wのギヤスカイビング加工を行う。
工具設計部102は、詳細は後述するが、加工用工具Tの諸元を求めて加工用工具Tを設計する。
記憶部103には、加工用工具Tに関する工具データ、すなわち刃先円直径da、基準円直径d、刃末のたけha、モジュールm、転位係数λ、圧力角α、正面圧力角αt及び刃先圧力角αa、工具刃Taの刃数Z等及び工作物Wの切削加工を行うための加工データは予め記憶される。また、記憶部103は、工具設計部102で設計された加工用工具Tの形状データを記憶する。
(2.加工用工具)
一般的なギヤスカイビング加工用の加工用工具T1は、図4及び図5Aに示すように、外周に複数の工具刃Ta1を有し、加工用工具T1の中心軸線Zt回りに回転可能に支持される。各工具刃Ta1は、突条に形成される。工具刃Ta1は、加工用工具T1の中心軸線Ztに対してねじれ角γt1を有している。ただし、ねじれ角γt1がゼロとなるように、工具刃Ta1を形成してもよい。また、工具刃Ta1の径方向外面Tc1は、中心軸線Ztに対して傾斜している。つまり、工具刃Ta1の外接面は、円錐状に形成される。工具刃Ta1の径方向外面Tc1の傾斜角度ξb1は、切削における逃げ角に相当する。
また、工具刃Ta1のすくい面Tb1は、中心軸線Ztに直交する平面に対して径方向に角度ξa1だけ傾斜している。工具刃Ta1のすくい面Tb1の傾斜角度ξa1は、切削におけるすくい角に相当する。さらに、工具刃Ta1のすくい面Tb1は、中心軸線Ztに直交する平面に対して周方向に角度ξc1だけ傾斜している。工具刃Ta1のすくい面Tb1の傾斜角度ξc1は、刃付け角に相当する。ただし、刃付け角ξc1がゼロとなるように、工具刃Ta1を形成してもよい。
ここで、背景技術で説明したように、図6Aに示す工作物Wの中径円筒部材Wcの外周に歯車の歯Wgをギヤスカイビング加工で創成する場合、小径円筒部材Wbの中心軸線Zw方向の長さbは、加工用工具T1の工具刃Ta1が大径円筒部材Waの端面Waaと干渉せず、且つ、加工用工具T1の工具刃Ta1が歯車の歯形を完全に形成してから抜けるように設定する必要がある。
本願発明者は、歯車加工のシミュレーションを行うことで、小径円筒部材Wbの中心軸線Zw方向の長さbを小さくすることができることを見出した。具体的には、図6Aに対応させて示す図6Bのように、加工用工具T1の中心軸線Ztは、工作物Wの中心軸線Zwに平行な軸線に対し交差角θを有している。つまり、両者の中心軸線Zt,Zwが平行ではないという意味である。
交差角θは、加工用工具T1の工具刃Ta1のねじれ角γt1と工作物Wの中径円筒部材Wcに形成される歯車の歯Wgのねじれ角γwとの差で表される。このため、加工用工具T1は、図6Bに示す位置に達したとき、工具刃Ta1の一部が中径円筒部材Wcの端面Wccから中心軸線Zt方向に長さaの分だけ突出する。
図6Bに示す加工用工具T1の位置は、以下のように定義される。すなわち、中心軸線Ztに直交し且つ各工具刃Ta1の刃先を含む平面S1を設定する。そして、この平面S1と中心軸線Ztとの交点Q1(以下、「加工用工具T1の交点Q1」という、図5Aも参照)を設定する。そして、この加工用工具T1の交点Q1が、中径円筒部材Wcにおける加工終了側の端面Wccと一致したときの位置が、図6Bに示す加工用工具T1の位置となる。
また、加工用工具T1の交点Q1が、中径円筒部材Wcの端面Wccと一致したとき、中径円筒部材Wcの歯溝(歯Wgと歯Wgの間の部分)は、図7Aに示すような加工状態となっている。すなわち、図7Aにおける歯溝の輪郭Wgg間に示す網線部分A1は、加工用工具T1の交点Q1と中径円筒部材Wcの端面Wccとが一致したときに加工用工具T1で除去される部分を示している。
中径円筒部材Wcの端面Wccよりも上部の網線部分Au1は、仮想の除去部分を示し、工具刃Ta1の先端側は、歯溝から抜けている状態にある。また、中径円筒部材Wcの端面Wccよりも下部の網線部分Ad1は、実際の除去部分を示し、工具刃Ta1の後端側は、歯溝内に残っている状態にある。よって、工具刃Ta1の抜け代は、中径円筒部材Wcの端面Wccから下部の網線部分Adのうち最下点P1までの中心軸線Zw方向の距離c1となる。
以上から、小径円筒部材Wbの中心軸線Zw方向の長さbは、工具刃Ta1の突出長さaと工具刃Ta1の抜け代c1との和(a+c1)で表される。よって、小径円筒部材Wbの中心軸線Zw方向の長さbを小さくするには、工具刃Ta1の突出長さa又は工具刃Ta1の抜け代c1を小さくすればよい。
工具刃Ta1の突出長さaは、加工用工具T1の外径及び交差角θを変更することで可能であるが、加工用工具T1の外径及び交差角θが制限されることになる。工具刃Ta1の抜け代c1は、加工用工具T1の工具諸元を変更することで可能である。すなわち、加工用工具T1の工具諸元を変更すると、加工用工具T1の工具軌跡が変化するので、加工用工具T1で除去される部分の形状を変化させることができる。よって、本実施形態では、工具刃Ta1の抜け代c1を小さくすることで対応する。
これに対応するには、図5Bに示す加工用工具T2(以下、「第二加工用工具T2」という)を用いることで対応可能となる。この第二加工用工具T2は、工具刃Ta2の刃先角が鈍角となるようにすくい面Tb2のすくい角ξa2を負の角度に設定し、さらに刃付け角ξc2をねじれ角γt2と異なる角度に設定する。なお、以下の説明では、図5Aに示すすくい面Tb1のすくい角ξa1を正の角度に設定し、さらに刃付け角ξc1をねじれ角γt1と同じ角度に設定した加工用工具T1を第一加工用工具T1という。また、図5Bにおいて、図5Aと同一部位は添え字の番号のみを1から2に変更して示しており、詳細な説明は省略する。
図7Bは、第二加工用工具T2の交点Q2(第一加工用工具T1の交点Q1と同様、図5B参照)が、中径円筒部材Wcの端面Wccと一致したときの中径円筒部材Wcの歯溝の加工状態を図7A(第一加工用工具T1の場合)に対応させて示す。なお、図7Bにおいて、図7Aと同一部位は添え字の番号のみを1から2に変更して示しており、詳細な説明は省略する。図7A及び図7Bを重ね合わせた図7Cから明らかなように、第二加工用工具T2の工具刃Ta2の抜け代c2は、第一加工用工具T2の工具刃Ta1の抜け代c1と比べて長さccの分だけ小さくなっている。
ここで、第二加工用工具T2の工具刃Ta2のすくい角ξa2は、交差角θ以下の角度に設定する。この理由は、第二加工用工具T2の工具刃Ta2のすくい角ξa2を交差角θよりも大きい角度に設定すると、第二加工用工具T2の工具刃Ta2の突出長さを第一加工用工具T1の工具刃Ta1の突出長さaと同じにできず、aよりも大きくなり、第二加工用工具T2の工具刃Ta2の抜け代c2を小さくし難くなるからである。
また、第二加工用工具T2の工具刃Ta2の刃付け角ξc2は、工具刃Ta2の左右刃面のうち、加工開始側の刃面(リーディング刃面、図5Bにおいて左刃面)を鋭角にする方向に設定する。この理由は、リーディング刃面が加工開始時に工作物Wに対し確実に切り込めるからである。
なお、第二加工用工具T2の工具刃Ta2の刃付け角ξc2をねじれ角γt2と異なる角度に設定することで、第二加工用工具T2の工具刃Ta2の抜け代c2を小さくできる理由は以下のように考えられる。ギヤスカイビング加工では、原理上、第二加工用工具T2(第一加工用工具T1)のすくい面Tb2(Tb1)の各部で切削状態が異なる。
しかし、第二加工用工具T2の工具刃Ta2の刃付け角ξc2をねじれ角γt2と異なる角度に設定することで、リーディング刃面に掛かる切削力とトレーリング刃面(加工終了側の刃面)に掛かる切削力のバランスを図ることができる。よって、図7Cにおける長さccを大きくすることができ、第二加工用工具T2の工具刃Ta2の抜け代c2を第一加工用工具T1の工具刃Ta1の抜け代c1よりも小さくできる。
ただし、第二加工用工具T2は、すくい角ξa2が負の角度であるため工具刃Ta2が摩耗し易く、切削条件が第一加工用工具T1と比べて不利となる。そこで、先ず、本実施形態の歯車加工では、第一加工用工具T1を用い、第一加工用工具T1の交点Q1と中径円筒部材Wcの端面Wccとが一致するまでの荒加工を行う。次に、第二加工用工具T2を用い、工具刃Ta2が中径円筒部材Wcの端面Wccから完全に抜けるまでの仕上げ加工を行う。これにより、第二加工用工具T2の工具刃Ta2の摩耗を抑制でき、加工効率を向上できる。
以上のような第二加工用工具T2によれば、第二加工用工具T2の工具刃Ta2のすくい角ξa2を負の角度に設定して、第二加工用工具T2の工具軌跡を変化させることができるので、工作物Wにおける第二加工用工具T2で除去される部分の形状を変化させることができる。よって、第二加工用工具T2の工具刃Ta2の抜け代c2を小さくでき、工作物Wの形状の小型化や重量の軽量化を図ることができる。そして、加工可能な工作物の形状が多くなる。
ここで、第一加工用工具T1は、工具刃Ta1の刃先幅が小さいと、加工時に刃先が変形してびびり振動が発生し、加工精度が低下する問題がある。そこで、第一加工用工具T1の設計においては、刃先幅の所定の閾値を設けておき、刃先幅が係る閾値以上となるようにする。以上のことは第二加工用工具T2も同様である。以下に、第一加工用工具T1を例に刃先幅を求めるための演算例を説明する。
図8に示すように、工具刃Ta1の刃先幅Saは、刃先円直径da及び刃先円刃厚の半角Ψaで表される(式(1)参照)。
Figure 2020075296
刃先円直径daは、基準円直径d及び刃末のたけhaで表され(式(2)参照)、さらに、基準円直径dは、工具刃Ta1の刃数Z、工具刃Ta1のねじれ角γt1及びモジュールmで表され(式(3)参照)、刃末のたけhaは、転位係数λ及びモジュールmで表される(式(4)参照)。
Figure 2020075296
Figure 2020075296
Figure 2020075296
また、刃先円刃厚の半角Ψaは、工具刃Ta1の刃数Z、転位係数λ、圧力角α、正面圧力角αt及び刃先圧力角αaで表される(式(5)参照)。なお、正面圧力角αtは、圧力角α及び工具刃Taのねじれ角γt1で表すことができ(式(6)参照)、刃先圧力角αaは、正面圧力角αt、刃先円直径da及び基準円直径dで表すことができる(式(7)参照)。
Figure 2020075296
Figure 2020075296
Figure 2020075296
(3.制御装置の工具設計部による処理)
次に、制御装置100の工具設計部102による処理(工具設計工程、歯車加工方法)について、図2を参照して説明する。なお、第一加工用工具T1及び第二加工用工具T2の設計処理は同様であるため、第一加工用工具T1を例に説明する。また、第一加工用工具T1に関するデータ、すなわち刃先円直径da、基準円直径d、刃末のたけha、モジュールm、転位係数λ、圧力角α、正面圧力角αt及び刃先圧力角αaは、記憶部103に予め記憶されているものとする。
制御装置100の工具設計部102は、作業者により入力される第一加工用工具T1の工具刃Ta1の刃数Zを記憶部103に記憶する(図2のステップS1)。そして、工具設計部102は、作業者により入力される第一加工用工具T1の中心軸線(回転軸線)Ztと工作物Wの中心軸線(回転軸線)Zwとの交差角θを記憶部103に記憶し、この交差角θに基づいて第一加工用工具T1の工具刃Ta1のねじれ角γt1を求める(図2のステップS2)。
工具設計部102は、記憶した刃数Z及び求めたねじれ角γt1に基づいて、工具刃Ta1の刃先幅Saを求める(図2のステップS3)。そして、工具設計部102は、記憶部103から予め記憶されている刃先幅Saの閾値を読み出し、求めた刃先幅Saが閾値以上になったか否かを判断する(図2のステップS4)。
工具設計部102は、求めた刃先幅Saが閾値未満のときは、ステップS1に戻って上述の処理を繰り返し、求めた刃先幅Saが閾値以上になったら、求めたねじれ角γt1及び記憶した刃数Zに基づいて、第一加工用工具T1の形状を決定する(図2のステップS5)。そして、工具設計部102は、決定した第一加工用工具T1の形状を記憶部103に記憶し、全ての処理を終了する。
(4.制御装置の加工制御部による処理)
次に、制御装置100の加工制御部101による処理(加工制御工程、歯車加工方法)について、図3及び図9A,Bを参照して説明する。ここで、作業者は、工具設計部102で設計した第一加工用工具T1及び第二加工用工具T2の各形状データに基づいて、第一加工用工具T1及び第二加工用工具T2を製作し、歯車加工装置1の自動工具交換装置に配置しているものとする。また、工作物Wは、歯車加工装置1の工作物保持具80に装着されているものとする。
制御装置100の加工制御部101は、自動工具交換装置で第一加工用工具T1を回転主軸40の先端に装着する(図3のステップS11)。そして、図9A,Bに示すように、加工制御部101は、第一加工用工具T1の回転軸線Ztと工作物Wの回転軸線Zwとの交差角がθとなるように第一加工用工具T1及び工作物Wを配置する(図3のステップS12)。
加工制御部101は、第一加工用工具T1と工作物Wとを同期回転させながら第一加工用工具T1を工作物Wの回転軸線Zw方向に送り操作(移動操作)し、中径円筒部材Wcの周面を荒加工して外歯を形成する(図3のステップS13)。そして、中径円筒部材Wcの周面の荒加工が完了したか否かを判断し(図3のステップS14)、中径円筒部材Wcの周面の荒加工が完了していない場合は、ステップS13に戻って上述の処理を繰り返す。
一方、ステップS14において、加工制御部101は、中径円筒部材Wcの周面の荒加工が完了した場合は、自動工具交換装置で第一加工用工具T1を第二加工用工具T2に交換する(図3のステップS15)。そして、第二加工用工具T2の回転軸線Ztと工作物Wの回転軸線Zwとの交差角がθとなるように第二加工用工具T2及び工作物Wを配置する(図3のステップS16)。
加工制御部101は、第二加工用工具T2と工作物Wとを同期回転させながら第二加工用工具T2を工作物Wの回転軸線Zw方向に送り操作(移動操作)し、中径円筒部材Wcの周面に形成した外歯を仕上げ加工する(図3のステップS17)。そして、中径円筒部材Wcの周面に形成した外歯の仕上げ加工が完了したか否かを判断し(図3のステップS18)、中径円筒部材Wcの周面に形成した外歯の仕上げ加工が完了していない場合は、ステップS17に戻って上述の処理を繰り返す。一方、ステップS18において、加工制御部101は、中径円筒部材Wcの周面に形成した外歯の仕上げ荒加工が完了したら、全ての処理を終了する。
(5.その他)
なお、上述の実施形態では、第一加工用工具T1で工作物Wの荒加工を行い、第二加工用工具T2で仕上げ加工を行う場合を説明したが、第二加工用工具T2のみで荒加工及び仕上げ加工を行うようにしてもよい。また、加工用工具T1,T2を工作物Wの中心軸線Zw方向に移動させて工作物Wをギヤスカイビング加工する場合を説明したが、工作物Wを加工用工具T1,T2の中心軸線Zt方向に移動させてギヤスカイビング加工を行うようにしてもよい。また、工作物Wの外周面に歯車の歯Wgを創成する場合を説明したが、段付歯車、止まり穴のうち歯車、やまば歯車等の各歯を創成する場合にも適用可能である。
1:歯車加工装置、 100:制御装置、 101:加工制御部、 102:工具設計部、 103:記憶部、T,T1,T2:加工用工具、 Ta1,Ta2:工具刃、 Tb1,Tb2:すくい面、 W:工作物、 θ:交差角、 γt1,γt2:工具刃のねじれ角、 γw:工作物のねじれ角、 ξa1,ξa2:すくい角、 ξc1,ξc2:刃付け角

Claims (5)

  1. 外周に複数の工具刃を有する加工用工具の中心軸線を工作物の中心軸線に平行な軸線に対して角度(交差角)を有する状態とし、
    前記工作物の中心軸線回りへの前記工作物の回転と前記加工用工具の中心軸線回りへの前記加工用工具の回転とを同期させながら、
    前記加工用工具を前記工作物に対して前記工作物の中心軸線方向に送ることで、前記工作物に歯車を創成する制御を行う制御装置を備える歯車加工装置であって、
    前記制御装置は、
    前記加工用工具の前記工具刃の刃先角が鈍角となるようにすくい角を負の角度に設定するとともに、前記工具刃に付ける刃付け角を前記工具刃のねじれ角と異なる角度に設定して前記すくい角が負の加工用工具を設計する工具設計部と、
    前記すくい角が負の加工用工具で前記工作物を加工して前記歯車を創成する加工制御部と、
    を備える、歯車加工装置。
  2. 前記工具設計部は、前記すくい角が負の加工用工具の前記工具刃のすくい角を、前記交差角より小さい角度に設定する、請求項1に記載の歯車加工装置。
  3. 前記工具設計部は、前記すくい角が負の加工用工具の前記工具刃に付ける刃付け角を、前記工具刃における左右の刃面のうち、加工開始側の前記刃面を鋭角にする方向に設定する、請求項1又は2に記載の歯車加工装置。
  4. 前記工具設計部は、前記工具刃の刃先角が鋭角となるようにすくい角を正の角度に設定するするとともに、前記工具刃に付ける刃付け角を前記工具刃のねじれ角と同じ角度に設定して前記すくい角が正の加工用工具を設計し、
    前記加工制御部は、前記すくい角が正の加工用工具で前記工作物の荒加工を行い、前記すくい角が負の加工用工具で前記工作物の仕上げ加工を行って前記歯車を創成する、請求項1−3の何れか一項に記載の歯車加工装置。
  5. 外周に複数の工具刃を有する加工用工具の中心軸線を工作物の中心軸線に平行な軸線に対して角度(交差角)を有する状態とし、
    前記工作物の中心軸線回りへの前記工作物の回転と前記加工用工具の中心軸線回りへの前記加工用工具の回転とを同期させながら、
    前記加工用工具を前記工作物に対して前記工作物の中心軸線方向に送ることで、前記工作物に歯車を創成する歯車加工方法であって、
    前記加工用工具の前記工具刃のすくい角を負の角度に設定するとともに、前記工具刃に付ける刃付け角を前記工具刃のねじれ角と異なる角度に設定して前記すくい角が負の加工用工具を設計する工具設計工程と、
    前記すくい角が負の加工用工具で前記工作物を加工して前記歯車を創成する加工制御工程と、
    を備える、歯車加工方法。
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