JP2020075268A - 連続鋳造用注湯装置 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]溶融金属を鋳型内に注湯するための連続鋳造用注湯装置であって、
溶融金属の流量を調整するスライディングゲートと、前記スライディングゲートの下方に設けられる浸漬ノズルとを有し、
前記スライディングゲートは溶融金属が通過する流路孔が形成された複数のプレートを有し、前記プレートのうちの少なくとも1枚のプレートは摺動が可能なスライド板であり、
それぞれのプレートにおける流路孔は、プレートの表面のうち、通過する溶融金属の上流側に位置する上流側表面に上流側表面開孔を形成し、下流側に位置する下流側表面に下流側表面開孔を形成し、上流側表面開孔図形の重心から下流側表面開孔図形の重心に向く方向を流路軸線方向とし、
プレートの摺動面に垂直な下流方向(以下「摺動面垂直下流方向」という。)と前記流路軸線方向とがなす流路軸線傾斜角度αが5°以上75°以下であり、
前記流路軸線方向を摺動面に投影した方向を摺動面流路軸線方向と呼び、スライディングゲートを閉とするときに前記スライド板を摺動する方向を摺動閉方向と呼び、摺動閉方向に対し、前記摺動面流路軸線方向が、前記摺動面垂直下流方向に見て時計回りになす角度を流路軸線回転角度θ(±180度の範囲)と呼び、当該流路軸線回転角度θは、隣接するプレート間で異なっており、最も上流側のプレートのθをθ1、その一つ下流側のプレートのθをθ2、さらに一つ下流側のプレートのθをθ3と順に番号を付け、ΔθN=θN−θN+1(Nは1以上の整数でプレートの枚数−1まで)としたとき、
角度ΔθNがいずれも10°以上かつ170°未満であって浸漬ノズル内に反時計回り旋回流を形成し、又は角度ΔθNがいずれも−170°超かつ−10°以下であって浸漬ノズル内に時計回り旋回流を形成する。
前記浸漬ノズルは、浸漬ノズル中心軸に対し点対称となるように底部近傍に開孔させた対向する2つの吐出孔を有し、吐出孔の幅を浸漬ノズル内径よりも小さい矩形状となるように形成すると共に、これらの吐出孔の一方の側壁を浸漬ノズル内壁に沿う旋回流の旋回接線方向に倣って開孔してなることを特徴とする連続鋳造用注湯装置。
[2][1]に記載の注湯装置であって、前記浸漬ノズルは、[1]に記載の吐出孔に替え、浸漬ノズル中心軸に対し点対称となるように底部近傍に開孔させた対向する2つの吐出孔を有し、2つの吐出孔が鋳型長辺と平行な線から反旋回方向に2〜10°振った状態となるように開孔してなることを特徴とする連続鋳造用注湯装置。
[3]前記吐出孔の垂直断面において、浸漬ノズル内孔と接する側の上壁断面形状が半径40〜180mmの円弧形状であり、浸漬ノズル内孔の内壁から吐出孔上壁に向って拡管状断面を有するように成形してなることを特徴とする[1]又は[2]に記載の連続鋳造用注湯装置。
[4]スライディングゲートを形成するプレートの数が2枚もしくは3枚でありスライド板が1枚であることを特徴とする、[1]から[3]までのいずれか1つに記載の連続鋳造用注湯装置。
まず、本発明のスライディングゲートについて、図1〜図11に基づいて説明する。
鋼等の溶融金属の連続鋳造におけるタンディッシュ21から鋳型22への溶融金属23の注入過程において、溶融金属23の流量を調整する目的でスライディングゲート1が用いられる。2枚もしくは3枚のプレート2を重ねて構成されたスライディングゲート1において、各プレート2には流路孔6が設けられている。スライディングゲート1を構成するプレートのうちのスライド板4を摺動させ、各プレートの流路孔6の重なりによってスライディングゲート1が「開」となっているとき、流路孔6の上流側から下流側に向けて溶融金属が流通する。プレート2の摺動面30に垂直で下流方向に向かう方向(摺動面垂直下流方向32)は、上から下に向かって鉛直下方に向いている。
次に、連続鋳造用注湯装置20のうち、スライディングゲート1の下方に設けられる浸漬ノズル11について、図1、図12〜図14に基づいて説明する。
吐出孔断面形状を矩形状とする理由は、旋回により浸漬ノズル内円筒壁面を沿って流れる溶鋼がその周方向速度を保ったまま矩形型の吐出孔の縦辺に沿って吐出されることで、吐出流が鋳型短辺に向かって鋳型長辺に平行に吐出されるからである。例えば、円形の吐出孔とした場合、上記の浸漬ノズル内円筒壁面を沿う周方向の流れの大部分が円形吐出孔で減衰され、吐出流が鋳型短辺に向かって鋳型長辺に平行に吐出されにくい。
吐出孔13は浸漬ノズル11の底部近傍の側面に開孔する。底部近傍とは、鋳型内の溶湯に浸漬した浸漬ノズルにおいて、吐出孔13の全体が溶湯中に浸漬することができる位置を意味する(図1参照)。
プレート2の摺動面30に垂直な下流方向(摺動面垂直下流方向32)と流路軸線方向10とがなす流路軸線傾斜角度αについては、上固定板3のαをα1、スライド板4のαをα2、下固定板5のαをα3と順に番号を付ける。摺動面流路軸線方向31が摺動面垂直下流方向32に見て時計回りになす角度である流路軸線回転角度θについても同様に、上固定板3、スライド板4、下固定板5それぞれのθをθ1、θ2、θ3と順に番号を付ける。
羽根付き旋回ノズルについては、吐出孔の形状が上記本発明旋回ノズルと同一であることに加え、浸漬ノズル内孔の上部に、特許文献4の図3に記載されているような旋回羽根を有している。
また、スライディングゲートとして本発明の旋回ゲートを用いた結果として、スライディングゲートでの溶鋼流れのよどみ部が少ないため、地金付き、閉塞が発生しづらく、操業上の問題が生じることなく、長時間にわたって鋳込みを継続することができた。さらに、吐出孔形状を本発明の吐出孔形状としたことから、吐出後部でのよどみ部が少なく、耐久性指標が1.3であって最良の結果を得ることができた。
2 プレート
3 上固定板
4 スライド板
5 下固定板
6 流路孔
7u 上流面(上流側表面)
7d 下流面(下流側表面)
8u 上流開孔(上流側表面開孔)
8d 下流開孔(下流側表面開孔)
9u 上流開孔重心(上流側表面開孔図形重心)
9d 下流開孔重心(下流側表面海溝図面重心)
10 流路軸線方向
11 浸漬ノズル
12 浸漬ノズル内孔
13 吐出孔
14 一方の側壁
15 内壁
16 接点
17 旋回流
18 流線
19 滝壷状凹部
20 連続鋳造用注湯装置
21 タンディッシュ
22 鋳型
23 溶融金属
24 上壁
25 幅方向
30 摺動面
31 摺動面流路軸線方向
32 摺動面垂直下流方向
33 摺動閉方向
α 流路軸線傾斜角度
θ 流路軸線回転角度
φ 振り角
ψ 吐出角度
Claims (4)
- 溶融金属を鋳型内に注湯するための連続鋳造用注湯装置であって、
溶融金属の流量を調整するスライディングゲートと、前記スライディングゲートの下方に設けられる浸漬ノズルとを有し、
前記スライディングゲートは溶融金属が通過する流路孔が形成された複数のプレートを有し、前記プレートのうちの少なくとも1枚のプレートは摺動が可能なスライド板であり、
それぞれのプレートにおける流路孔は、プレートの表面のうち、通過する溶融金属の上流側に位置する上流側表面に上流側表面開孔を形成し、下流側に位置する下流側表面に下流側表面開孔を形成し、上流側表面開孔図形の重心から下流側表面開孔図形の重心に向く方向を流路軸線方向とし、
プレートの摺動面に垂直な下流方向(以下「摺動面垂直下流方向」という。)と前記流路軸線方向とがなす流路軸線傾斜角度αが5°以上75°以下であり、
前記流路軸線方向を摺動面に投影した方向を摺動面流路軸線方向と呼び、スライディングゲートを閉とするときに前記スライド板を摺動する方向を摺動閉方向と呼び、摺動閉方向に対し、前記摺動面流路軸線方向が、前記摺動面垂直下流方向に見て時計回りになす角度を流路軸線回転角度θ(±180度の範囲)と呼び、当該流路軸線回転角度θは、隣接するプレート間で異なっており、最も上流側のプレートのθをθ1、その一つ下流側のプレートのθをθ2、さらに一つ下流側のプレートのθをθ3と順に番号を付け、ΔθN=θN−θN+1(Nは1以上の整数でプレートの枚数−1まで)としたとき、
角度ΔθNがいずれも10°以上かつ170°未満であって浸漬ノズル内に反時計回り旋回流を形成し、又は角度ΔθNがいずれも−170°超かつ−10°以下であって浸漬ノズル内に時計回り旋回流を形成し、
前記浸漬ノズルは、浸漬ノズル中心軸に対し点対称となるように底部近傍に開孔させた対向する2つの吐出孔を有し、吐出孔の幅を浸漬ノズル内径よりも小さい矩形状となるように形成すると共に、これらの吐出孔の一方の側壁を浸漬ノズル内壁に沿う旋回流の旋回接線方向に倣って開孔してなることを特徴とする連続鋳造用注湯装置。 - 請求項1に記載の注湯装置であって、前記浸漬ノズルは、請求項1に記載の吐出孔に替え、浸漬ノズル中心軸に対し点対称となるように底部近傍に開孔させた対向する2つの吐出孔を有し、2つの吐出孔が鋳型長辺と平行な線から反旋回方向に2〜10°振った状態となるように開孔してなることを特徴とする連続鋳造用注湯装置。
- 前記吐出孔の垂直断面において、浸漬ノズル内孔と接する側の上壁断面形状が半径40〜180mmの円弧形状であり、浸漬ノズル内孔の内壁から吐出孔上壁に向って拡管状断面を有するように成形してなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の連続鋳造用注湯装置。
- スライディングゲートを形成するプレートの数が2枚もしくは3枚でありスライド板が1枚であることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の連続鋳造用注湯装置。
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