JP2020074833A - 消火栓装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、消火栓扉の内面側には、前記筐体の外部に設けられた消火栓弁を、ケーブルを介して開閉操作する消火栓弁操作機構としての開閉レバー部が設けられている。
操作レバーは消火栓扉を開扉した状態で操作することになるが、例えば180°開くタイプのものであれば、操作レバーの操作の向きは、前記扉内面と平行な垂直面内において上から下へ向かう向きであり、この向きでレバーを押し下げるようにして回動させることになる。
この場合、操作者と消火栓装置との距離がある程度離れることになるが、この状態で、操作レバーを操作する場合、操作者は腕を伸ばして操作レバーを掴んで操作レバーまでの距離を維持して操作レバーを押し下げるという操作しなければならないため、力が入りづらい。
しかし、操作レバーは水平面内での操作となり、鉛直面内で奥から手前に引くような回動操作に比べるとやりづらいことは否めない。
しかしながら、消火栓扉の内面にはホース等の他の機器類が取り付けられるため、空間を確保するのが難しく、それ故に操作レバーの長さが制限されたり、あるいは操作がやりづらいという問題がある。
前記消火栓弁操作機構は、前記ケーブルが巻き回されるプーリーを収納したプーリーボックスと、該プーリーボックスの側面から延出するように設けられ前記プーリーを操作する操作レバーと、を備え、
前記プーリーボックスは、前記消火栓扉に対して取り付けられている向きが、前記消火栓扉の閉扉状態と開扉状態で変更可能になっていることで、前記操作レバーの操作の向きが前記消火栓扉の閉扉状態と開扉状態で変更可能になっていることを特徴とするものである。
なお、操作レバーの好適な向きとしては、閉扉時は消火栓扉の内面に平行な面内で回動操作する向きで、開扉時は消火栓扉に内面に直交する面内で回動操作する向きが挙げられる。
前記消火栓弁操作機構は、前記ケーブルが巻き回されるプーリーを収納し、一方の側面が前記消火栓扉の内面側に、前記消火栓扉の回動軸に直交する軸回りに回動可能に取り付けられたプーリーボックスと、該プーリーボックスの他方の側面から延出するように設けられて、前記プーリーを操作する操作レバーとを有し、
前記プーリーボックスが前記消火栓扉に沿う状態では、前記操作レバーの操作の向きが前記消火栓扉の扉面に沿った平面内で回動する方向であり、前記プーリーボックスを略90°回動させて前記消火栓扉から突出する向きに起立させた状態では、前記操作レバーの操作の向きが前記消火栓扉の扉面に直交する平面内で回動する方向となるようにしたことを特徴とするものである。
以下、各構成を詳細に説明する。
筐体5は、図1、図2に示すように、矩形の箱状からなり、筐体5内には内巻きに巻き回された消火用ホース3を収納するホース収納部17及びホース収納部17に収納された消火用ホース3を引き出すための中央開口部19が設けられている。
ホース収納部17は、筐体5の内壁上面から内壁下面に至る略L字状に屈曲した2枚の帯板23によって筐体5の内部空間が区画されることによって形成されている。
そして、2枚の帯板23の間に中央開口部19が形成され、ここから消火用ホース3が引き出される。
また、図1に示すように、筐体5の図中左側には、消火器25を収納するための消火器収納部27が設けられている。
消火栓扉11は板状の金属板から構成された横長の矩形状をしており、上述のように前面パネル7の開口部7aを開閉可能に取り付けられている。
消火栓扉11は、閉扉状態において下辺(以下、この部分を消火栓扉11の下辺と呼ぶ)となる辺部に回動軸9が設けられ、閉扉状態(図4参照)から前面側に向けて回動することで、開口部7aを図1〜図3に示すように、略180°開くことができる。
消火栓扉11の内面側には、消火用ホース3の先端の消火ノズル29を着脱可能に固定するノズル固定部31が設けられている。
消火栓弁操作機構15は、ケーブル13が巻き回されるプーリー33を収納するプーリーボックス35と、プーリーボックス35の他方の側面35b(厚み方向の2つの面のうち図1中右側の面)から延出するように設けられて、プーリー33を操作する操作レバー37とを有している。
プーリーボックス35は、厚みの薄い扁平な直方体形状の箱体であり、その一方の側面35a(厚み方向の2つの面のうち図1中左側の面)の一辺部(奥側の辺部)が消火栓扉11の内面に、消火栓扉11の回動軸9に直交する軸(以下、ボックス回動軸39という)回りに回動可能に取り付けられている。
これによって、プーリーボックス35は、図1に示す状態、すなわち正面視したときに厚みの薄い扁平な直方体の状態から、図2に示す状態、一方の側面35aを消火栓扉11の内面に当接させて起立し、消火栓扉11の内面から突出した状態に姿勢を変更できるようになっている。
操作レバー37は、プーリーボックス35の他方の側面35bから延出するように設けられて、消火用ホース3に消火水を供給する給水管の途中に設置された消火栓弁(図示なし)を、ケーブル13を介して遠隔操作するものである。
消火栓扉11を閉扉した状態では、図4に示すように、プーリーボックス35は扁平な姿勢をしており、かつ操作レバー37が消火栓扉11の内面に平行に延出している。このため、プーリーボックス35及び操作レバー37共に筐体5内への突出量が小さくなっており、筐体5の薄型化を阻害することはない。
図1に示す状態から、例えば操作レバー37を把持して、プーリーボックス35を起立させると、図2、図3に示す状態になる。
この状態が、操作レバー37を操作するときの状態であり、操作レバー37の操作の向きが、奥から手前に引きながら下方に回動させることになる。このような操作方向は、消火栓扉11の扉面に直交する平面内(垂直な平面内)で回動する方向となり、力を入れやすく、操作性に優れる。しかも、プーリーボックス35が起立しているため、操作レバー37の操作空間には他の機器類が存在しないので、他の機器を気にすることなく操作ができ、その意味でも操作性に優れる。
これによって、筐体5を薄型化しつつ、操作レバー37の操作性を優れたものにすることができる。
このような機構であれば、閉扉状態では、プーリーボックス35は図1、図4に示す姿勢で、内部の機器類に当接してその姿勢を維持している。そして、開扉したときに、プーリーボックス35が機器類との当接がなくなることで、自動的に図2、図3に示す姿勢になる。
しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、消火栓扉11に対して取り付けられているプーリーボックス35の向きが、消火栓扉11の閉扉状態と開扉状態で変更可能になっていることで、操作レバー37の操作の向きが消火栓扉11の閉扉状態と開扉状態で変更可能になっているものであればよい。このような構造であれば、消火栓扉11の閉扉状態と開扉状態のそれぞれの状態で操作レバー37の操作の向きを最適な向きに設定することで、筐体5の薄型化に資すると共に操作レバー37の操作性をよくすることができる。
3 消火用ホース
5 筐体
7 前面パネル
7a 開口部
9 回動軸
11 消火栓扉
13 ケーブル
15 消火栓弁操作機構
17 ホース収納部
19 中央開口部
23 帯板
25 消火器
27 消火器収納部
29 消火ノズル
31 ノズル固定部
33 プーリー
35 プーリーボックス
35a 一方の側面
35b 他方の側面
37 操作レバー
39 ボックス回動軸
Claims (3)
- 消火用ホースを収納する筐体と、該筐体の前面パネルに設けられて前記消火用ホースを引き出すための開口部と、該開口部の下辺部を回動軸として前面側に向けて回動させて開放する消火栓扉と、該消火栓扉の内面側に設けられて前記筐体の外部又は内部に設けられた消火栓弁を、ケーブルを介して開閉操作する消火栓弁操作機構と、を備えた消火栓装置であって、
前記消火栓弁操作機構は、前記ケーブルが巻き回されるプーリーを収納したプーリーボックスと、該プーリーボックスの側面から延出するように設けられ前記プーリーを操作する操作レバーと、を備え、
前記プーリーボックスは、前記消火栓扉に対して取り付けられている向きが、前記消火栓扉の閉扉状態と開扉状態で変更可能になっていることで、前記操作レバーの操作の向きが前記消火栓扉の閉扉状態と開扉状態で変更可能になっていることを特徴とする消火栓装置。 - 消火用ホースを収納する筐体と、該筐体の前面パネルに設けられて前記消火用ホースを引き出すための開口部と、該開口部の下辺部を回動軸として下方に向けて回動させて開放する消火栓扉と、該消火栓扉の内面側に設けられて前記筐体の外部又は内部に設けられた消火栓弁を、ケーブルを介して開閉操作する消火栓弁操作機構と、を備えた消火栓装置であって、
前記消火栓弁操作機構は、前記ケーブルが巻き回されるプーリーを収納し、一方の側面が前記消火栓扉の内面側に、前記消火栓扉の回動軸に直交する軸回りに回動可能に取り付けられたプーリーボックスと、該プーリーボックスの他方の側面から延出するように設けられて、前記プーリーを操作する操作レバーとを有し、
前記プーリーボックスが前記消火栓扉に沿う状態では、前記操作レバーの操作の向きが前記消火栓扉の扉面に沿った平面内で回動する方向であり、前記プーリーボックスを略90°回動させて前記消火栓扉から突出する向きに起立させた状態では、前記操作レバーの操作の向きが前記消火栓扉の扉面に直交する平面内で回動する方向となるようにしたことを特徴とする消火栓装置。 - 前記プーリーボックスは、前記消火栓扉の開放動作に連動して、回動する機構を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の消火栓装置。
Priority Applications (1)
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JP2011156137A (ja) * | 2010-02-01 | 2011-08-18 | Hochiki Corp | 消火栓装置 |
JP2012187283A (ja) * | 2011-03-10 | 2012-10-04 | Nohmi Bosai Ltd | 消火栓装置 |
JP2014217646A (ja) * | 2013-05-10 | 2014-11-20 | 能美防災株式会社 | 消火栓装置 |
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