JP2020070962A - グリル - Google Patents
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Abstract
Description
前記グリル庫の天井部に設置されて前記調理容器を上方から加熱する上バーナと、
前記調理容器の温度を検出する温度検出センサと、
前記温度検出センサの検出温度を設定目標温度に維持すべく、前記下バーナ及び前記上バーナの燃焼作動を制御する運転制御部と、が設けられたグリルに関する。
そして、運転制御部が、調理容器の温度を検出する温度検出センサの検出温度を設定目標温度に維持すべく、下バーナ及び上バーナの燃焼作動を制御することにより、調理容器を設定目標温度に加熱する状態を維持して、調理容器に収納した被調理物を適切に加熱調理できることになる(例えば、特許文献1参照)。
このような連続調理を行う際には、調理容器の温度は高温状態にあり、温度検出センサの検出温度が、続いて行う加熱調理の設定目標温度よりも高くなっている場合がある。
前記グリル庫の天井部に設置されて前記調理容器を上方から加熱する上バーナと、
前記調理容器の温度を検出する温度検出センサと、
前記温度検出センサの検出温度を設定目標温度に維持すべく、前記下バーナ及び前記上バーナの燃焼作動を制御する運転制御部と、が設けられたものであり、その特徴構成は、
前記運転制御部が、前記下バーナ及び前記上バーナに対する燃焼開始指令が指令されたときに、前記検出温度が前記設定目標温度よりも高い場合には、前記下バーナを燃焼停止状態に維持した状態で前記上バーナの燃焼を開始するように構成されている点にある。
ちなみに、上バーナの燃焼制御としては、例えば、温度検出センサの検出温度が設定目標温度になると、上バーナの火力を小火力に調節し、温度検出センサの検出温度が設定目標温度から設定値低い下限温度になると、上バーナの火力を大火力に調節することを、繰り返す制御であり、このような燃焼制御により、温度検出センサの検出温度が設定目標温度に維持されることになる。
ちなみに、下バーナの燃焼制御としては、例えば、温度検出センサの検出温度が設定目標温度になると、下バーナの火力を小火力に調節し、温度検出センサの検出温度が設定目標温度から設定値低い下限温度になると、下バーナの火力を大火力に調節することを、繰り返す制御であり、このような燃焼制御により、温度検出センサの検出温度が設定目標温度に維持されることになる。
前記運転制御部が、前記調理メニュー指令部にて指令された前記調理メニューに基づいて、前記下バーナ及び前記上バーナの燃焼作動を制御するように構成され、
前記設定目標温度及び前記点火設定温度が、複数種の前記調理メニューごとに設定されている点にある。
そして、設定目標温度及び点火設定温度を、被調理物の加熱負荷が大きいときには加熱負荷が小さいときよりも高温側に調整することにより、加熱負荷が異なる被調理物を適切に加熱調理できることになる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ガスコンロの全体構成)
図1に示すように、コンロ本体Hの上面部に、左右一対のコンロバーナ1を備え、コンロ本体Hの内部にグリルG(図2参照)を備えるガスコンロが構成されている。
このガスコンロは、キッチンカウンタに形成したコンロ装着口に上方から挿入して組付ける、いわゆるビルトインタイプとして構成されるものであって、コンロ本体Hの上部の周縁部には、キッチンカウンタに載置する鍔部が形成されている。
また、天板2の上部には、コンロバーナ1にて加熱される鍋等の被加熱物を載置するための五徳4が、左右のコンロバーナ1の夫々に対応して設けられている。
尚、コンロバーナ1の中央部には、図1に示すように、鍋等の被加熱物の存在及び被加熱物の底壁温度を検出するコンロバーナセンサ1Aが設けられている。
グリル用設定操作部Aは、複数の指令スイッチを備えて、それらの複数の指令スイッチの操作により、後述する加熱調理用のグリルバーナ7に対する点火指令(燃焼開始指令)及び消火の指令、目標火力の指令、調理モードの指令等、各種の指令情報を指令するように構成されており、その詳細は後述する。
図2に示すように、グリルGには、前部及び後部が開口する筒状に形成されたグリル庫6が設けられ、グリル庫6の後方側には、グリルバーナ7の燃焼排ガスや被加熱物からでる水蒸気等の調理排気を排気する排気路Eを形成する排気筒6Aが上方側に延びる状態で連設され、その排気路Eにて調理排気を上述のグリル排気口3に導くように構成されている。
本実施形態においては、調理容器Kとして、被調理物の載置面が平坦状に形成されたプレートパン9A(図2及び図3参照)、被調理物の載置面が波型に形成された波型プレートパン(図示せず)、及び、被調理物を収納する蓋付きの調理容器である調理鍋(キャセロール容器など)(図示せず)の3種類が存在するものとする。
そして、プレートパン9A、波型プレートパン、及び、調理鍋が、調理容器支持部Lにおける支持枠Lbに対して、付け替え自在に装着されるように構成されている。
尚、図示は省略するが、支持枠Lbの後端部が、グリル庫6の内部に設けた載置案内体にて、摺動自在に載置支持されている。
そして、下バーナ7Sが、グリル庫6内に収納された調理容器Kを下方から加熱し、上バーナ7Uが、グリル庫6内に収納された調理容器Kを上方から加熱するように構成されている。
上バーナ7Uは、下向きの平板状の火炎を形成する輻射式バーナであり、詳細な説明は省略するが、平板状の上バーナ本体部やその上バーナ本体部に接続される上バーナ混合管部を備え、上バーナ本体部の下面部に燃焼炎形成部が形成されている。
また、コンロバーナ1についても、同様に、点火プラグP及び着火センサRが装備されている。
また、排気筒6Aには、グリル庫6の内部と連通する排気路Eの内部温度をグリル庫6の庫内温度Tnとして検出する庫内温度検出部として、庫内温度検出センサ11Bが設けられ、当該庫内温度検出センサ11Bにて検出される庫内温度Tnが、後述する運転制御部Wに入力されている。
図5に示すように、都市ガス供給管等のガス供給源に接続される元ガス供給路12に、電磁操作式の元ガス弁13が設けられ、元ガス供給路12からは、一対のコンロバーナ用分岐路14及びグリルバーナ用分岐路15の3系統のガス流路が分岐されている。
また、下バーナ用供給路17Sには、ステッピングモータの駆動によって燃料ガスの流量を調整して加熱量(火力)を調整するための下バーナ用ガス量調整弁19が備えられ、上バーナ用供給路17Uには、ステッピングモータの駆動によって燃料ガスの流量を調整して加熱量(火力)を調整するための上バーナ用ガス量調整弁20が備えられている。
ちなみに、図6に示すように、グリル用設定操作部Aの指令情報が運転制御部Wに入力されて、運転制御部Wが、グリル用設定操作部Aの指令情報に基づいて、上バーナ7U及び下バーナ7Sの燃焼を制御するように構成されており、その詳細は後述する。
図4に示すように、グリル用設定操作部Aには、オートメニューを選択するオートメニュー選択スイッチ25、調理モードを選択する調理モード選択スイッチ26、火加減等を設定する火力調節スイッチ27、グリルバーナ7に対する点火及び消火を指令する点消火スイッチ28、タイマー調理等を設定する時間設定スイッチ29、時間設定スイッチ29にて設定された時間等を表示する時間表示部29A、入力された情報の取り消しを指令する取消スイッチ30、及び、チャイルドロックスイッチ31が備えられている。
つまり、点消火スイッチ28は、「オートメニュー」及び「調理モード」が備える複数の調理メニューを実行する際や、「タイマー調理」を実行する際において、加熱調理を開始するために、グリルバーナ7を点火させるときに操作され、さらには、「オートメニュー」、「調理モード」及び「タイマー調理」を用いずに、手動操作による加熱調理(以下、「手動調理」と呼称)を行うときにも、グリルバーナ7を点火させるときや消火するときに押し操作されることになる。
運転制御部Wは、時間設定スイッチ29にて加熱調理時間が設定された後に、点消火スイッチ28にてグリルバーナ7が点火された場合や、点消火スイッチ28にてグリルバーナ7が点火された直後に、時間設定スイッチ29にて加熱調理時間が設定された場合において、加熱調理時間が経過すると、グリルバーナ7を自動的に消火する「タイマー調理」を実行するように構成されている。
そして、運転制御部Wが、調理モード選択スイッチ26にて選択された複数の調理メニューの夫々について、予め設定されている加熱調理用情報に基づいて、上バーナ7U及び下バーナ7Sの火力を自動的に調節しながら、自動的に加熱調理を行うように構成されている。
本実施形態においては、時間設定スイッチ29にて加熱調理時間を設定する場合を説明する。
そして、「オートメニュー」の「魚:姿焼き」、「魚:切り身」、及び、調理モードにおける「焼く」、「あたためる」、「ノンフライ」は、容器温度検出センサ11Aにて検出される容器温度Tsを設定目標温度Tmに維持すべく、グリルバーナ7(上バーナ7U、下バーナ7S)の燃焼を制御する調理メニューである。
したがって、本実施形態においては、調理モード選択スイッチ26は、「調理モード」が備える複数の調理メニューのうちから実行する調理メニューを指令する調理メニュー指令部として機能することになる。
尚、点火設定温度Tkは、設定目標温度Tmよりも設定値(例えば、20℃)だけ低い温度に設定される。
また、チャイルドロックスイッチ31は、3秒に亘って押し操作することにより、グリル用設定操作部Aによる操作を無効にする「チャイルドロック状態」に設定することができる。
運転制御部Wは、マイクロコンピュータを備えて、グリルGを備えたガスコンロの全体に対する運転を制御するものであるが、以下の説明においては、グリルGに備えた下バーナ7S及び上バーナ7Uに対する燃焼制御を説明して、コンロバーナ1に対する燃焼制御は省略する。
例えば、点消火スイッチ28の操作により点火指令が指令されると、元ガス弁13、下バーナ用ガス量調整弁19、及び、上バーナ用ガス量調整弁20を操作して、下バーナ7S及び上バーナ7Uに燃料ガスを供給する状態とし、加えて、下バーナ7S及び上バーナ7Uに対する点火プラグPを作動させかつ着火センサRにて着火を検出する点火処理を実行することになる。
そして、「オートメニュー」の調理メニューが指令された場合や、「調理モード」において加熱調理時間が設定された場合には、定められた加熱調理時間が終了すると、下バーナ7S及び上バーナ7Uを自動的に消火することになる。
同様に、「タイマー調理」が指令された場合には、加熱調理時間が経過すると、下バーナ7S及び上バーナ7Uを自動的に消火することになる。
すなわち、運転制御部Wは、例えば、グリル用設定操作部Aから点火指令が指令されたときに、容器存否検出センサNの検出情報に基づいて、調理容器Kの存在が検出されない非存在状態であると判定したときには、非存在状態に対応する非存在用処理を実行するように構成されている。
つまり、調理容器Kを支持枠Lbに載置せずに、調理容器支持部Lをグリル庫6の設定収納位置に収納した状態や、調理容器Kを支持枠Lbに載置した調理容器支持部Lをグリル庫6の適正な設定収納位置に収納しない状態のときには、容器存否検出センサNの検出情報に基づいて、調理容器Kの存在が検出されない状態であることが判定されて、点火処理の実行が牽制されることになる。
上述の如く、調理モードにおける「焼く」、「あたためる」、「ノンフライ」は、容器温度検出センサ11Aにて検出される容器温度Tsを設定目標温度Tmに維持すべく、グリルバーナ7(上バーナ7U、下バーナ7S)の燃焼を制御する調理メニューである。
そして、調理モードにおける「焼く」、「あたためる」、「ノンフライ」は、設定目標温度Tm及び点火設定温度Tkが異なるものの、グリルバーナ7(上バーナ7U、下バーナ7S)の燃焼制御形態は同様であるので、以下、「調理モード」の制御内容として、「焼く」の制御内容を代表として記載する。
ちなみに、設定目標温度Tmの「強」、「中」、「弱」の夫々に対応する温度は、例えば、150℃、140℃、130℃であり、点火設定温度Tkの「強」、「中」、「弱」の夫々に対応する温度は、130℃、120℃、110℃である。
その後、容器温度Tsが設定目標温度Tmになると、容器温度Tsが設定目標温度Tmになるごとに、下バーナ7Sの火力を弱火力に調節し、かつ、容器温度Tsが設定目標温度Tmよりも設定温度(例えば、2℃)低い下限温度Tpになるごとに、下バーナ7Sの火力を強火力に調節することを繰り返す第1加熱処理を実行する。尚、当該第1加熱処理においては、上バーナ7Uは強火力にて燃焼させる状態が維持される。
そして、設定された加熱調理時間が経過すると、上バーナ7U及び下バーナ7Sを消火することになる。
その後、図9に示すように、下バーナ7Sの燃焼停止状態で上バーナ7Uの燃焼を開始した後において、容器温度Tsが設定目標温度Tm以下に下降してから点火設定温度Tk以下になることなく設定目標温度Tmに上昇した場合には、運転制御部Wが、容器温度Tsを設定目標温度に維持すべく、下バーナ7Sの燃焼停止状態で上バーナ7Uの燃焼を制御するように構成されている。
つまり、容器温度Tsが設定目標温度Tmになると、容器温度Tsが設定目標温度Tmになるごとに、下バーナ7Sの火力を弱火力に調節し、かつ、容器温度Tsが設定目標温度Tmよりも設定温度(例えば、2℃)低い下限温度Tpになるごとに、下バーナ7Sの火力を強火力に調節することを繰り返す第1加熱処理を実行する。
次に、運転制御部Wが調理モードの「焼く」を実行する際の制御作動を、図7のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、点火指令が指令されると(#1)、容器温度Tsが設定目標温度Tmよりも高いか否かを判定する(#2)。
第1加熱処理を開始した後は、加熱調理時間が経過して加熱調理終了であるか否かを判定し(#6)、加熱調理終了でない場合には、第1加熱処理を繰り返し実行し、加熱調理終了である場合には、グリルバーナ7を消火する消火処理を実行する(#16)。
その後、容器温度Tsが点火設定温度Tk以下であるか否かを判定し(#8)、容器温度Tsが点火設定温度Tk以下でない場合には、続いて、容器温度Tsが設定目標温度Tm以上であるか否かを判定し(#9)、容器温度Tsが設定目標温度Tm以上になると、上述した第2加熱処理を実行する(#10)。
次に、その他の別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、本発明が適用される調理メニューとして、調理モードにおける「焼く」、「あたためる」、「ノンフライ」を例示したが、本発明は、グリルバーナ7の燃焼制御により、容器温度Tsを設定目標温度Tmに維持する種々の調理メニューに適用できるものである。
7S 下バーナ
7U 上バーナ
11A 温度検出センサ
26 調理メニュー指令部
27 温度調整設定部
W 運転制御部
Claims (6)
- グリル庫の底部に設置されて前記グリル庫内に収納された調理容器を下方から加熱する下バーナと、
前記グリル庫の天井部に設置されて前記調理容器を上方から加熱する上バーナと、
前記調理容器の温度を検出する温度検出センサと、
前記温度検出センサの検出温度を設定目標温度に維持すべく、前記下バーナ及び前記上バーナの燃焼作動を制御する運転制御部と、が設けられたグリルであって、
前記運転制御部が、前記下バーナ及び前記上バーナに対する燃焼開始指令が指令されたときに、前記検出温度が前記設定目標温度よりも高い場合には、前記下バーナを燃焼停止状態に維持した状態で前記上バーナの燃焼を開始するように構成されているグリル。 - 前記運転制御部が、前記下バーナの燃焼停止状態で前記上バーナの燃焼を開始した後において、前記検出温度が前記設定目標温度よりも低い点火設定温度以下になった場合には、前記下バーナを燃焼させるように構成されている請求項1に記載のグリル。
- 前記運転制御部が、前記下バーナの燃焼停止状態で前記上バーナの燃焼を開始した後において、前記検出温度が前記点火設定温度以下になることなく前記設定目標温度になった場合には、前記検出温度を前記設定目標温度に維持すべく、前記下バーナの燃焼停止状態で前記上バーナの燃焼を制御するように構成されている請求項2に記載のグリル。
- 前記運転制御部が、前記下バーナを燃焼させた後において、前記検出温度が前記設定目標温度に上昇した場合には、前記検出温度を前記設定目標温度に維持すべく、前記上バーナの燃焼状態で前記下バーナの燃焼を制御するように構成されている請求項2又は3に記載のグリル。
- 複数の調理メニューのうちから実行する調理メニューを指令する調理メニュー指令部が設けられ、
前記運転制御部が、前記調理メニュー指令部にて指令された前記調理メニューに基づいて、前記下バーナ及び前記上バーナの燃焼作動を制御するように構成され、
前記設定目標温度及び前記点火設定温度が、複数種の前記調理メニューごとに設定されている請求項2〜4のいずれか1項に記載のグリル。 - 前記調理メニュー指令部にて指令された前記調理メニューを実行する際の前記設定目標温度及び前記点火設定温度を変更調整する温度調整設定部が設けられている請求項5に記載のグリル。
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