JPH09215606A - グリル装置 - Google Patents

グリル装置

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JPH09215606A
JPH09215606A JP2246096A JP2246096A JPH09215606A JP H09215606 A JPH09215606 A JP H09215606A JP 2246096 A JP2246096 A JP 2246096A JP 2246096 A JP2246096 A JP 2246096A JP H09215606 A JPH09215606 A JP H09215606A
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fish
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heating
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grill
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Tomosaburo Yamazaki
友三郎 山崎
Masahiro Yoshimura
真宏 芳村
Minoru Hirose
実 広瀬
Noriyuki Nishio
憲行 西尾
Tadao Yamashita
忠夫 山下
Atsuhito Gama
厚仁 蒲
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Tokyo Gas Co Ltd
Rinnai Corp
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚の載置不良や下側加熱源が未作動の場合に
は、エラー報知が行われるとともに、エラー報知から指
定時間内に手動切替スイッチを操作する事により手動に
切り替わって調理が継続できるグリル装置の提供。 【解決手段】 加熱制御器は、着火検知から3分経過時
における魚温度が、280℃を越えている場合又は40
℃未満の場合には、上限・下限温度エラーと判定して、
ブザーを鳴動させるとともに、鳴動から1分以内にタイ
マ設定スイッチ(+) (-) 93、92が操作された場合に
は、自動判別動作を中止してタイマカットモードに切り
替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚を調理するグリ
ル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、排気出口を有するグリル庫内
に扉付の受け皿を前面開口から収納し、受け皿を加熱す
る加熱源をグリル庫内に配置したグリル装置が知られて
いる(図16参照)。このグリル装置で魚を焼く場合、
使用者は、受け皿の焼網に載せる魚を見て、勘により加
熱源の加熱時間を決めていた。この為、時々、受け皿を
グリル庫から取り出して焼け具合を確認する必要があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、発明者らは、
自動調理ができるグリル装置を試作し、出願(特願平5
- 97826号)した。このグリル装置は、魚を置く網
の部分に、魚の裏面の表面温度を検出する温度検出セン
サを取り付け、庫内の上方に取り付けた上火に点火後の
表面温度の変化から魚種類を判定する構成である。
【0004】しかし、発明者らは、上記のグリル装置
は、以下の課題を有する事を見い出した。魚種類毎の表
面温度変化が乏しく、魚種類を判定ミスする場合が多
い。魚種類を判定するまで、上火だけを駆動するので焼
き時間が長い。調理途中で魚を裏返しにする必要があ
り、面倒である。
【0005】そこで、発明者らは、更に、自動調理がで
きる両面焼き方式の自動グリル装置を試作した。このグ
リル装置は、焼網を取設した受け皿と、グリル庫の上側
及び下側に配置される加熱源と、焼網に取り付けられ魚
の下面に接触して魚温度を検出する温度センサと、魚温
度等に基づいて魚種類を判定し判定した魚種類に対応し
た加熱時間の間、前記加熱源を作動させる加熱制御器と
を有する。
【0006】しかし、試用試験を繰り返した結果、上記
両面焼き方式の自動グリル装置には、以下に示す新たな
課題がある事が判明した。下側加熱源が未作動(故障や
作動忘れ)の場合には、低い魚温度及び小さい魚温度上
昇が検出されるので、誤った魚種類に判定され、試食に
適さない焼け具合(生焼けや黒焦げ状態)となる。又、
魚の載置位置がずれていたり、魚が熱変形すると、温度
センサが加熱源により直接、加熱されるので、高い魚温
度及び大きい魚温度上昇が検出されるので、誤った魚種
類に判定され、試食に適さない焼け具合(生焼けや黒焦
げ状態)となる。
【0007】本発明の第1の目的は、魚の載置不良や下
側加熱源が未作動の場合には、魚種類の判別動作が中止
されて、魚種類の誤判定が防止できるグリル装置の提供
にある。本発明の第2の目的は、魚の載置不良や下側加
熱源が未作動の場合には、エラー報知が行われるととも
に、エラー報知から指定時間内に手動切替スイッチを操
作する事により手動に切り替わって調理が継続できるグ
リル装置の提供。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
本発明は、以下の構成を採用した。 (1)魚を載置する焼網を取設し、グリル庫内に出し入
れ自在の受け皿と、前記魚を加熱する為に、前記グリル
庫の上側及び下側に配置される加熱源(例えば上・下グ
リルバーナ)と、前記焼網を含む前記受け皿に取り付け
られ、前記焼網の所定位置に前記魚を載置すると前記魚
の下面に接触して、前記魚下面の温度を魚温度として検
出する温度センサ(例えばサーミスタ)と、加熱開始か
ら所定時間経過時(例えば180秒経過時)における魚
温度や、或る所定時間内(例えば210秒〜350秒)
の魚温度の温度勾配に基づいて魚種類(例えば切身魚、
開き魚、丸身魚)を判定し、判定された魚種類に対応し
た加熱時間の間(例えば最小290秒、最大630
秒)、前記加熱源を作動させる加熱制御器とを有するグ
リル装置において、前記加熱制御器は、加熱開始から所
定時間経過時(例えば180秒経過時)における魚温度
が、上限温度(例えば280℃)を越えている場合又は
下限温度未満(例えば40℃未満)の場合には、エラー
と判定して前記加熱源の作動を停止する。
【0009】(2)魚を載置する焼網を取設し、グリル
庫内に出し入れ自在の受け皿と、前記魚を加熱する為
に、前記グリル庫の上側及び下側に配置される加熱源
(例えば上・下グリルバーナ)と、前記焼網を含む前記
受け皿に取り付けられ、前記焼網の所定位置に前記魚を
載置すると前記魚の下面に接触して、前記魚下面の温度
を魚温度として検出する温度センサ(例えばサーミス
タ)と、加熱開始から所定時間経過時(例えば180秒
経過時)における魚温度や、或る所定時間内(例えば2
10秒〜350秒)の魚温度の温度勾配に基づいて魚種
類(例えば切身魚、開き魚、丸身魚)を判定し、判定さ
れた魚種類に対応した加熱時間の間(例えば最小290
秒、最大630秒)、前記加熱源を作動させる加熱制御
器と、魚種類の判別動作の中止又は前記加熱時間の自動
設定を解除し、前記加熱源の加熱時間を手動で設定可能
(例えば1分〜15分)にする手動切替スイッチとを備
えるグリル装置において、前記加熱制御器は、加熱開始
から所定時間経過時(例えば180秒経過時)における
魚温度が、上限温度(例えば280℃)を越えている場
合又は下限温度未満(例えば40℃未満)の場合には、
エラーと判定して報知器を作動させてエラー報知を行う
(例えばブザーを連続的に鳴動)とともに、エラー報知
から指定時間内(例えば1分以内)に前記手動切替スイ
ッチが操作された場合には、魚種類の判別動作を中止し
て前記加熱時間を手動で変更可能な初期設定値(例えば
8分)とし、エラー報知から指定時間内(例えば1分以
内)に前記手動切替スイッチが操作されない場合には前
記加熱源の作動を停止する。
【0010】(3)魚を載置する焼網を取設し、グリル
庫内に出し入れ自在の受け皿と、前記魚を加熱する為
に、前記グリル庫の上側及び下側に配置される加熱源
(例えば上・下グリルバーナ)と、前記焼網を含む前記
受け皿に取り付けられ、前記焼網の所定位置に前記魚を
載置すると前記魚の下面に接触して、前記魚下面の温度
を魚温度として検出する温度センサ(例えばサーミス
タ)と、加熱開始から所定時間経過時(例えば180秒
経過時)における魚温度や、或る所定時間内(例えば2
10秒〜350秒)の魚温度の温度勾配に基づいて魚種
類(例えば切身魚、開き魚、丸身魚)を判定し、判定さ
れた魚種類に対応した加熱時間(例えば最小290秒、
最大630秒)を自動設定して前記加熱源を作動させる
加熱制御器と、手動時に操作すると加熱時間の設定変更
(例えば1分〜15分)が行え、自動時に操作すると魚
種類の判別動作の中止又は前記加熱時間の自動設定を解
除して前記加熱源の加熱時間を手動で設定変更できるタ
イマ設定スイッチとを有するグリル装置において、前記
加熱制御器は、加熱開始から所定時間経過時(例えば1
80秒経過時)における魚温度が、上限温度(例えば2
80℃)を越えている場合又は下限温度未満(例えば4
0℃未満)の場合には、エラーと判定して報知器を作動
させてエラー報知を行う(例えばブザーを連続的に鳴
動)とともに、エラー報知から指定時間内(例えば1分
以内)に前記タイマ設定スイッチが操作された場合には
魚種類の判別動作を中止して前記加熱時間を手動で変更
可能な初期設定値(例えば8分)とし、エラー報知から
指定時間内(例えば1分以内)に前記タイマ設定スイッ
チが操作されない場合には前記加熱源の作動を停止す
る。
【0011】(4)上記(1) 〜(3) の何れかの構成を有
し、前記加熱制御器は、加熱開始から所定時間経過時
(例えば180秒経過時)における魚温度が下限温度以
上であるが低い場合(例えば40℃以上90℃未満)に
は前記魚が切身魚であると判定し、中位の場合には後述
する第二判別手段に委ね、上限温度以下であるが高い場
合(例えば165℃以上280℃以下)には前記魚が開
き魚であると判定し、下限温度(例えば40℃)未満又
は上限温度(例えば280℃)を越えている場合にはエ
ラーと判定する第一判別手段と、前記魚温度が中位であ
った場合、更に或る所定時間内(例えば210秒〜35
0秒)の魚温度の温度勾配を計測し、この温度勾配が大
きい場合には前記魚が小形丸身魚であると判定し、中位
の場合には前記魚が中形丸身魚であると判定し、この温
度勾配が小さい場合には前記魚が大形〜特大丸身魚であ
ると判定する第二判別手段とを有する。
【0012】(5)上記(1) 〜(3) の何れかの構成を有
し、前記加熱制御器は、加熱初期(例えば120秒経過
時〜170秒経過時)における前記魚温度の初期温度勾
配を計測する一次判別手段と、加熱中期で、加熱開始か
ら所定時間経過時(例えば180秒経過時)の魚温度が
前記下限温度以上であるが低い場合(例えば40℃以上
90℃未満)には前記魚が切身魚であると判定し、中位
(例えば90℃以上165℃未満)の場合には後述する
三次判別手段に委ね、前記上限温度以下であるが高い場
合(例えば165℃以上280℃以下)には前記魚が開
き魚であると判定し、下限温度(例えば40℃)未満又
は上限温度(例えば280℃)を越えている場合にはエ
ラーと判定する二次判別手段と、加熱中期における前記
魚温度が中位(例えば90℃以上165℃未満)であっ
た場合、加熱後期(例えば210秒経過時〜350秒経
過時)における前記魚温度の温度勾配を計測し、この後
期温度勾配が大きい場合には前記魚が小形丸身魚である
と判定し、中位の場合には前記魚が中形丸身魚であると
判定し、後期温度勾配が小さく初期温度勾配が大きい場
合には前記魚が大形丸身魚であると判定し、後期温度勾
配も初期温度勾配も小さい場合には前記魚が特大丸身魚
であると判定する三次判別手段とを有する。
【0013】(6)上記(1) 〜(3) の何れかの構成を有
し、前記加熱制御器は、(a) 加熱開始から第1所定時間
経過時(例えば30秒経過時)における前記魚温度が第
1所定温度(例えば70℃)未満である場合にはコール
ドスタートであると判定し、第1所定温度(例えば70
℃)以上である場合にはホットスタートであると判定す
る余熱判別手段と、(b) 該余熱判別手段がコールドスタ
ートであると判定した場合に作動し、加熱開始から第2
所定時間(例えば120秒経過時)〜第3所定時間経過
時(例えば170秒経過時)における前記魚温度の前期
温度勾配を計測するコールド一次判別手段と、加熱開始
から第4所定時間経過時(例えば180秒経過時)にお
ける前記魚温度が下限温度(例えば40℃)以上である
が第2所定温度(例えば90℃)未満の場合には前記魚
が切身魚であると判定し、第2所定温度(例えば90
℃)以上第3所定温度(例えば165℃)未満の場合に
は後述するコールド三次判別手段に委ね、上限温度(例
えば280℃)以下であるが第3所定温度(例えば16
5℃)以上の場合には前記魚が開き魚であると判定し、
下限温度(例えば40℃)未満又は上限温度(例えば2
80℃)を越えている場合にはエラーと判別するコール
ド二次判別手段と、加熱開始から第4所定時間経過時
(例えば180秒経過時)における前記魚温度が第2所
定温度(例えば90℃)以上第3所定温度(例えば16
5℃)未満であった場合、加熱開始から第5所定時間
(例えば210秒経過時)〜第6所定時間経過時(例え
ば350秒経過時)における前記魚温度の温度勾配を計
測し、この後期温度勾配が大きい場合には前記魚が小形
丸身魚であると判定し、中位の場合には前記魚が中形丸
身魚であると判定し、後期温度勾配が小さく前期温度勾
配が大きい場合には前記魚が大形丸身魚であると判別
し、後期温度勾配も前期温度勾配も小さい場合には前記
魚が特大丸身魚であると判定するコールド三次判別手段
と、(c) 前記余熱判別手段がホットスタートであると判
定した場合に作動し、加熱開始から第7所定時間経過時
(例えば120秒経過時)における前記魚温度が前記下
限温度以上(例えば40℃)であるが第4所定温度(例
えば90℃)未満の場合には前記魚が切身魚であると判
定し、第4所定温度(例えば90℃)以上第5所定温度
(例えば165℃)未満の場合には後述するホット三次
判別手段に委ね、前記上限温度(例えば280℃)以下
であるが第5所定温度(例えば165℃)以上の場合に
は前記魚が開き魚であると判定し、下限温度(例えば4
0℃)未満又は上限温度(例えば280℃)を越えてい
る場合にはエラーと判別するホット二次判別手段と、加
熱開始から第7所定時間経過時(例えば120秒経過
時)における前記魚温度が第4所定温度(例えば90
℃)以上第5所定温度(例えば165℃)未満であった
場合、加熱開始から第8所定時間(例えば150秒経過
時)〜第9所定時間(例えば290秒経過時)における
前記魚温度の温度勾配を計測し、この温度勾配が大きい
場合には前記魚が小形丸身魚であると判定し、中位の場
合には前記魚が中形丸身魚であると判定し、この温度勾
配が小さい場合には前記魚が大形〜特大丸身魚であると
判定するホット三次判別手段とを有する。
【0014】(7)上記(4) 〜(6) の何れかの構成を有
し、前記判別された魚種類に適した加熱時間とは、判定
された魚種類に基づいて決定される完了判別時間(例え
ば、最小290秒、最大630秒)であり、この完了判
別時間が経過するか、又は加熱開始から判別開始時間に
なる迄の間に検出された魚温度の最高値よりも指定温度
高い(例えば8℃)魚温度が完了判別時間内に検出され
ると、前記加熱制御器が判別動作を終了する。
【0015】
【作用】
〔請求項1について〕加熱源は、グリル庫の上側及び下
側に配置され、上側と下側から焼網に載置した魚を加熱
する。温度センサは、焼網を含む受け皿に取り付けら
れ、焼網に載置した魚の下面に接触し、魚の下面の温度
を魚温度として検出する。
【0016】(正常時)加熱源が両方共作動しており、
焼網の所定位置に魚が載置されている場合は、魚下面の
温度は魚種類に応じて上昇し、加熱源の作動開始から所
定時間経過時における魚温度は、下限温度以上、上限温
度以下となる。加熱制御器は、加熱開始から所定時間経
過時における魚温度や、或る所定時間内の魚温度の温度
勾配に基づいて魚種類(例えば、切身魚、丸身魚、開き
魚)を判定し、判定した魚種類に対応した加熱時間の
間、加熱源を作動させる。
【0017】(エラー時)下側の加熱源が未作動(故障
や作動忘れ)の場合には、加熱源の作動開始から所定時
間経過時における魚温度の上がり具合は悪く、下限温度
未満となる。又、焼網の所定位置から魚がずれていた
り、魚が熱変形すると、温度センサが魚の下面に接触し
なくなり、加熱源により直接、加熱されるので、検出さ
れる魚温度は急激に上がり、加熱源の作動開始から所定
時間経過時における魚温度は、上限温度を越える。この
場合、加熱制御器は、エラーと判定して前記加熱源の作
動を停止する。
【0018】〔請求項2について〕加熱源は、グリル庫
の上側及び下側に配置され、上側と下側から焼網に載置
した魚を加熱する。温度センサは、焼網を含む受け皿に
取り付けられ、焼網に載置した魚の下面に接触し、魚の
下面の温度を魚温度として検出する。
【0019】(正常時)加熱源が両方共作動しており、
焼網の所定位置に魚が載置されている場合は、魚下面の
温度は魚種類に応じて上昇し、加熱源の作動開始から所
定時間経過時における魚温度は、下限温度以上、上限温
度以下となる。加熱制御器は、加熱開始から所定時間経
過時における魚温度や、或る所定時間内の魚温度の温度
勾配に基づいて魚種類(例えば、切身魚、丸身魚、開き
魚)を判定し、判定した魚種類に対応した加熱時間の
間、加熱源を作動させる。手動切替スイッチを操作する
と、手動に切り替わり、魚種類の判別動作を中止(魚種
類の判定前)、又は加熱時間の自動設定を解除(魚種類
の判定後)し、加熱源の加熱時間を手動で所定できる状
態になる。
【0020】(エラー時)下側の加熱源が未作動(故障
や作動忘れ)の場合には、加熱源の作動開始から所定時
間経過時における魚温度の上がり具合は悪く、下限温度
未満となる。又、焼網の所定位置から魚がずれていた
り、魚が熱変形すると、温度センサが魚の下面に接触し
なくなり、加熱源により直接、加熱されるので、検出さ
れる魚温度は急激に上がり、加熱源の作動開始から所定
時間経過時における魚温度は、上限温度を越える。
【0021】この場合、加熱制御器は、エラーと判別し
て報知器を作動させてエラー報知を行うとともに、エラ
ー報知から指定時間内に手動切替スイッチが操作された
場合には、魚種類の判別動作を中止して加熱時間を手動
で変更可能な初期設定値とし、エラー報知から指定時間
内に手動切替スイッチが操作されない場合には加熱源の
作動を停止する。
【0022】〔請求項3について〕加熱源は、グリル庫
の上側及び下側に配置され、上側と下側から焼網に載置
した魚を加熱する。温度センサは、焼網を含む受け皿に
取り付けられ、焼網に載置した魚の下面に接触し、魚の
下面の温度を魚温度として検出する。
【0023】(正常時)加熱源が両方共作動しており、
焼網の所定位置に魚が載置されている場合は、魚下面の
温度は魚種類に応じて上昇し、加熱源の作動開始から所
定時間経過時における魚温度は、下限温度以上、上限温
度以下となる。
【0024】加熱制御器は、加熱開始から所定時間経過
時における魚温度や、或る所定時間内の魚温度の温度勾
配に基づいて魚種類(例えば、切身魚、丸身魚、開き
魚)を判定し、判定した魚種類に対応した加熱時間の
間、加熱源を作動させる。
【0025】タイマ設定スイッチを操作すると、手動に
切り替わり、魚種類の判別動作を中止(魚種類の判定
前)、又は加熱時間の自動設定を解除(魚種類の判定
後)し、加熱源の加熱時間が手動で設定変更できる状態
になる。
【0026】(エラー時)下側の加熱源が未作動(故障
や作動忘れ)の場合には、加熱源の作動開始から所定時
間経過時における魚温度の上がり具合は悪く、下限温度
未満となる。又、焼網の所定位置から魚がずれていた
り、魚が熱変形すると、温度センサが魚の下面に接触し
なくなり、加熱源により直接、加熱されるので、検出さ
れる魚温度は急激に上がり、加熱源の作動開始から所定
時間経過時における魚温度は、上限温度を越える。
【0027】この場合、加熱制御器は、エラーと判別し
て報知器を作動させてエラー報知を行うとともに、エラ
ー報知から指定時間内にタイマ設定スイッチが操作され
た場合には、魚種類の判別動作を中止して加熱時間を手
動で変更可能な初期設定値とし、エラー報知から指定時
間内にタイマ設定スイッチが操作されない場合には加熱
源の作動を停止する。
【0028】〔請求項4について〕加熱制御器の第一判
別手段は、以下に示す理由により、加熱開始から所定時
間経過時における魚温度が下限温度以上であるが低い場
合には魚が切身魚であると判定し、中位の場合には後述
する第二判別手段に委ね、上限温度以下であるが高い場
合には魚が開き魚であると判定し、下限温度未満又は上
限温度を越えている場合にはエラーと判定する。
【0029】切身魚の場合は、皮が除去されているので
所定時間経過時における魚温度が低い。開き魚の場合
は、身が薄いので所定時間経過時における魚温度が高く
なる。丸身魚の場合は、所定時間経過時における魚温度
が中位になる。
【0030】下側の加熱源が未作動(故障や作動忘れ)
の場合には、加熱源の作動開始から所定時間経過時にお
ける魚温度の上がり具合は悪く、下限温度未満となる。
又、焼網の所定位置から魚がずれていたり、魚が熱変形
すると、温度センサが魚の下面に接触しなくなり、加熱
源により直接、加熱されるので、検出される魚温度は急
激に上がり、加熱源の作動開始から所定時間経過時にお
ける魚温度は、上限温度を越える。
【0031】加熱制御器の第二判別手段は、加熱開始か
ら所定時間経過時における魚温度が中位であった場合、
更に所定時間内の魚温度の温度勾配を計測する。以下に
示す理由により、この温度勾配が異なるので、丸身魚の
種類が特定できる。
【0032】小形丸身魚(脂がのったサンマ等)の場合
には温度勾配が大きい。中形丸身魚(数匹のサンマ、サ
ンマ大、小さいアジ等)の場合には温度勾配が中位であ
る。大形丸身魚(アジ等)や、特大丸身魚(数匹のア
ジ、アジ大等)の場合には、温度勾配が小さい。加熱制
御器は、これらの判別手段により判別された魚の種類に
基づいて加熱時間を決定する。
【0033】〔請求項5について〕加熱制御器の一次判
別手段は、加熱初期における魚温度の初期温度勾配を計
測する。形が大きく水気が多い魚(焼き時間が長くかか
る)の場合、初期温度勾配は小さくなる。尚、この初期
温度勾配の検出結果は、三次判別手段で使用する。
【0034】加熱制御器の二次判別手段は、以下に示す
理由により、加熱中期で、加熱開始から所定時間経過時
における魚温度が下限温度以上であるが低い場合には魚
が切身魚であると判定し、中位の場合には後述する三次
判別手段に委ね、上限温度以下であるが高い場合には魚
が開き魚であると判定し、下限温度未満又は上限温度を
越えている場合にはエラーと判定する。
【0035】切身魚の場合は、皮が除去されているの
で、加熱中期で、加熱開始から所定時間経過時における
魚温度が低い。開き魚の場合は、身が薄いので、加熱中
期で、加熱開始から所定時間経過時における魚温度が高
くなる。丸身魚の場合は、加熱中期で、加熱開始から所
定時間経過時における魚温度が中位になる。
【0036】下側の加熱源が未作動(故障や作動忘れ)
の場合には、加熱中期で、加熱源の作動開始から所定時
間経過時における魚温度の上がり具合は悪く、下限温度
未満となる。又、焼網の所定位置から魚がずれていた
り、魚が熱変形すると、温度センサが魚の下面に接触し
なくなり、加熱源により直接、加熱されるので、検出さ
れる魚温度は急激に上がり、加熱中期で、加熱源の作動
開始から所定時間経過時における魚温度は、上限温度を
越える。
【0037】加熱制御器の三次判別手段は、加熱中期
で、加熱開始から所定時間経過時における魚温度が中位
であった場合、加熱後期における魚温度の後期温度勾配
を計測する。以下に示す様に後期温度勾配が異なるの
で、丸身魚の種類が特定できる。
【0038】小形丸身魚(脂がのったサンマ等)の場合
には後期温度勾配が大きい。中形丸身魚(数匹のサン
マ、サンマ大、小さいアジ等)の場合には後期温度勾配
が中位である。大形丸身魚(アジ等)の場合には初期温
度勾配が大きく、後期温度勾配が小さい。特大丸身魚
(数匹のアジ、アジ大等)の場合には初期温度勾配も後
期温度勾配も小さい。加熱制御器は、これらの判別手段
により判定された魚の種類に基づいて加熱時間を決定す
る。
【0039】〔請求項6について〕余熱判別手段は、加
熱開始から第1所定時間経過時における魚温度が第1所
定温度未満である場合にはコールドスタートであると判
別し、第1所定温度以上である場合にはホットスタート
であると判定する。
【0040】コールド一次判別手段は、余熱判別手段が
コールドスタートであると判定した場合に作動し、加熱
開始から第2所定時間〜第3所定時間経過時における魚
温度の前期温度勾配を検出する。コールド二次判別手段
は、余熱判別手段がコールドスタートであると判定した
場合に作動し、加熱開始から第4所定時間経過時におけ
る魚温度が下限温度以上であるが第2所定温度未満の場
合には魚が切身魚であると判定し、第2所定温度以上第
3所定温度未満の場合には後述するコールド三次判別手
段に委ね、上限温度以下であるが第3所定温度以上の場
合には魚が開き魚であると判定し、下限温度未満又は上
限温度を越えている場合にはエラーと判定する。
【0041】コールド三次判別手段は、余熱判別手段が
コールドスタートであると判定した場合に作動し、加熱
開始から第4所定時間経過時における魚温度が第2所定
温度以上第3所定温度未満であった場合、加熱開始から
第5所定時間〜第6所定時間経過時における魚温度の温
度勾配を検出し、この後期温度勾配が大きい場合には魚
が小形丸身魚であると判定し、中位の場合には魚が中形
丸身魚であると判定し、後期温度勾配が小さく前期温度
勾配が大きい場合には魚が大形丸身魚であると判定し、
後期温度勾配も前期温度勾配も小さい場合には魚が特大
丸身魚であると判定する。
【0042】ホット二次判別手段は、余熱判別手段がホ
ットスタートであると判定した場合に作動し、加熱開始
から第7所定時間経過時における魚温度が下限温度以上
であるが第4所定温度未満の場合には魚が切身魚である
と判定し、第4所定温度以上第5所定温度未満の場合に
は後述するホット三次判別手段に委ね、上限温度以下で
あるが第5所定温度以上の場合には魚が開き魚であると
判定し、下限温度未満又は上限温度を越えている場合に
はエラーと判定する。
【0043】ホット三次判別手段は、余熱判別手段がホ
ットスタートであると判定した場合に作動し、加熱開始
から第7所定時間経過時における魚温度が第4所定温度
以上第5所定温度未満であった場合、加熱開始から第8
所定時間〜第9所定時間における魚温度の温度勾配を検
出し、この温度勾配が大きい場合には魚が小形丸身魚で
あると判定し、中位の場合には魚が中形丸身魚であると
判定し、この温度勾配が小さい場合には魚が大形〜特大
丸身魚であると判定する。
【0044】加熱制御器は、これらの判別手段により判
定された魚の種類に基づいて加熱源の加熱時間を決定す
る。
【0045】〔請求項7について〕判定された魚の種類
に基づいて決定される完了判別時間が経過するか、又
は、加熱開始から判別開始時間になる迄の間に検出され
た魚温度の最高値よりも指定温度高い魚温度が完了判別
時間内において検出された(焼き上がりが近づくと魚の
温度が上昇する)場合、加熱制御器は判別動作を終了す
る。
【0046】
【発明の効果】
〔請求項1について〕加熱開始から所定時間経過時にお
ける魚温度が下限温度未満や上限温度を越える場合、加
熱制御器は、エラーと判定して加熱源の作動を停止する
構成である。この為、下側の加熱源の未作動(故障や作
動忘れ)や、温度センサが魚の下面に接触していない場
合(魚の位置ずれや魚の熱変形)には、魚種類の判別動
作が中止され、加熱停止するので誤判定状態で自動調理
が継続される虞がない。
【0047】〔請求項2について〕加熱制御器は、加熱
開始から所定時間経過時における魚温度が、上限温度を
越えている場合又は下限温度未満の場合には、エラーと
判定して報知器を作動させてエラー報知を行うととも
に、エラー報知から指定時間内に手動切替スイッチが操
作された場合には、魚種類の判別動作を中止して加熱時
間を手動で変更可能な初期設定値とし、エラー報知から
指定時間内に手動切替スイッチが操作されない場合には
加熱源の作動を停止する構成である。
【0048】これにより、下側の加熱源の未作動(故障
や作動忘れ)や、温度センサが魚の下面に接触していな
い状態(魚の位置ずれや魚の熱変形)の場合には、エラ
ー報知が行われるとともに、エラー報知から指定時間内
に手動切替スイッチを操作すれば手動(加熱時間は初期
設定値)に切り替わって調理を継続する事ができるので
使い勝手が良い。尚、エラー報知から指定時間内に手動
切替スイッチを操作しない場合には、魚種類の判別動作
が中止され、加熱停止するので誤判定状態で自動調理が
継続される虞がない。
【0049】〔請求項3について〕加熱制御器は、加熱
開始から所定時間経過時における魚温度が、上限温度を
越えている場合又は下限温度未満の場合には、エラーと
判定して報知器を作動させてエラー報知を行うととも
に、エラー報知から指定時間内にタイマ設定スイッチが
操作された場合には、魚種類の判別動作を中止して加熱
時間を手動で変更可能な初期設定値とし、エラー報知か
ら指定時間内にタイマ設定スイッチが操作されない場合
には加熱源の作動を停止する構成である。
【0050】これにより、下側の加熱源の未作動(故障
や作動忘れ)や、温度センサが魚の下面に接触していな
い状態(魚の位置ずれや魚の熱変形)の場合には、エラ
ー報知が行われるとともに、エラー報知から指定時間内
にタイマ設定スイッチを操作すれば手動(加熱時間は初
期設定値)に切り替わって調理を継続する事ができるの
で使い勝手が良い。尚、エラー報知から指定時間内にタ
イマ設定スイッチを操作しない場合には、魚種類の判別
動作が中止され、加熱停止するので誤判定状態で自動調
理が継続される虞がない。
【0051】〔請求項4について〕加熱制御器は、加熱
開始から所定時間経過時における魚温度を検出する第一
判別手段により、魚の形状(切身魚、開き魚、丸身魚)
を判定し、丸身魚と判定される(魚温度が中位の場合)
場合には更に魚温度の温度勾配を計測して丸身魚の大き
さを判定する。そして、これらの判別手段により判定さ
れた魚の種類に基づいて加熱制御器が加熱源の加熱時間
を決定する構成である。この為、調理する魚の状態(魚
の種類、魚形状、大きさや個数等)に応じた適切な加熱
時間が自動設定され、魚を美味しく焼き上げる事ができ
る。
【0052】〔請求項5について〕加熱制御器は、加熱
初期における魚温度の初期温度勾配を計測する一次判別
手段により、形が大きく水気が多い魚であるか否かを判
別し、加熱中期で、加熱開始から所定時間経過時におけ
る魚温度を検出する二次判別手段により、魚の形状(切
身魚、丸身魚、開き魚)を判定し、加熱後期における魚
温度の後期温度勾配を計測する三次判別手段(一次判別
手段の初期温度勾配も併用)により丸身魚の大きさ等を
判定する。そして、これらの判別手段により判定された
魚の種類に基づいて加熱制御器が加熱源の加熱時間を決
定する構成である。
【0053】この為、グリル装置は、調理する魚の状態
(魚の種類、水気の含有具合、魚形状、大きさ、個数
等)に応じた適切な加熱時間が自動設定され、魚を美味
しく焼き上げる事ができる。
【0054】〔請求項6について〕加熱制御器は、加熱
開始から第1所定時間経過時における魚温度が第1所定
温度未満である場合にはコールドスタートであると判定
し、第1所定温度以上である場合にはホットスタートで
あると判定する余熱判別手段を設けている。
【0055】そして、加熱開始から第2所定時間〜第3
所定時間経過時における魚温度の初期温度勾配を計測す
るコールド一次判別手段により、形が大きく水気が多い
魚であるか否かを判定し、加熱開始から第4所定時間経
過時における魚温度を検出するコールド二次判別手段に
より、魚の形状(切身魚、丸身魚、開き魚)を判定し、
加熱開始から第5所定時間〜第6所定時間経過時におけ
る魚温度の後期温度勾配を計測するコールド三次判別手
段(コールド一次判別手段の初期温度勾配も併用)によ
り丸身魚の大きさ等を判定する。そして、コールドスタ
ートの場合、これらの判別手段により判定された魚の種
類に基づいて加熱制御器が加熱源の加熱時間を決定す
る。
【0056】又、加熱開始から第7所定時間経過時にお
ける魚温度を検出するホット二次判別手段により、魚の
形状(切身魚、丸身魚、開き魚)を判定し、加熱開始か
ら第8所定時間〜第9所定時間経過時における魚温度の
温度勾配を計測するホット三次判別手段により丸身魚の
大きさ等を判定する。そして、ホットスタートの場合、
これらの判別手段により判定された魚の種類に基づいて
加熱制御器が加熱源の加熱時間を決定する。
【0057】この為、コールド状態(冷えた状態)、又
はホット状態(予熱や連続焼きによりグリル庫内が昇温
している状態)の何れかで調理を開始しても、調理する
魚の状態(魚の種類、水気の含有具合、魚形状、大き
さ、個数等)に応じた適切な加熱時間が自動設定され、
魚を美味しく焼き上げる事ができる。
【0058】〔請求項7について〕判別された魚の種類
に基づいて決定される完了判別時間が経過するか、又
は、完了判別時間内において、加熱開始から判別開始時
間になる迄に検出された魚温度の最高値よりも指定温度
高い魚温度が検出された(焼き上がりが近づくと魚温度
が上昇する)場合、加熱制御器は自動判別動作を終了す
る構成である。
【0059】この為、魚の焼き上がり時点を正確に判別
でき、魚を美味しく焼き上げる事ができる。又、何等か
の理由で指定温度高い魚温度が検出されない場合でも、
完了判別時間が経過すると自動判別動作が終了するので
焼き過ぎが防止できる。
【0060】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例(請求項1〜7
に対応)を、図1〜図15に基づいて説明する。図1に
示す様に、グリル装置Gは、ガスこんろ1、2ととも
に、ガステーブルAの一部として組み付けられる。
【0061】ガスこんろ1は、Hバーナを有し、Hバー
ナには、セーフティバルブ及びガス量調節弁を配設した
ガス供給管(何れも図示せず)によりガスが供給されて
燃焼する。尚、11は調理容器の底を弾圧する温度セン
サである。
【0062】レバー12は、ガス量調節弁の弁開度を変
化させるものであり、右・左スライドにより、Hバーナ
へ供給するガス量が増減する。又、13は操作つまみで
あり、押圧操作に連動してセーフティバルブが開弁し、
点火電極(図示せず)に点火用の高電圧が印加される。
【0063】ガスこんろ2は、Mバーナを有し、Mバー
ナには、セーフティバルブ及びガス量調節弁を配設した
ガス供給管(何れも図示せず)によりガスが供給されて
燃焼する。レバー21は、ガス量調節弁の弁開度を変化
させるものであり、右・左スライドにより、Mバーナへ
供給するガス量が増減する。又、22は操作つまみであ
り、押圧操作に連動してセーフティバルブが開弁し、点
火電極(図示せず)に点火用の高電圧が印加される。
【0064】グリル装置Gは、前面開口31を有するグ
リル庫3と、グリル庫3の上方、下方に配置され、グリ
ル庫3内を加熱する上火バーナ4、下火バーナ5と、グ
リル庫3内に収納可能な出し入れ自在の受け皿6と、受
け皿6と連結し、受け皿6収納時にグリル庫3の前面開
口31を塞ぐ扉61と、受け皿6に取設される焼網62
と、焼網62に取り付けられる温度センサ7と、上火バ
ーナ4、下火バーナ5の燃焼等を制御する燃焼制御器8
とを有する(図3、4参照)。
【0065】上火バーナ4には、セーフティバルブ40
(メカ)及び上火オリフィス41を配設したガス供給管
によりガスが供給されて燃焼する(図2参照)。上火オ
リフィス41は、正面上部に設けられたレバー411の
位置(強、弱、切)により弁開度が変化し、上火バーナ
4へ供給されるガス量が切り替わる。
【0066】下火バーナ5には、セーフティバルブ(メ
カ)、下火オリフィス51、及び切替オリフィス付き電
磁弁52を配設したガス供給管によりガスが供給されて
燃焼する(図2参照)。下火オリフィス51は、正面上
部に設けられたレバー511の位置(強、弱、切)によ
り弁開度が変化し、下火バーナ5へ供給されるガス量が
切り替わる。
【0067】又、42は操作つまみであり、押圧操作に
連動してセーフティバルブ40が開弁し、上火用のパイ
ロットバーナ43及び下火用のパイロットバーナ53を
点火する為の点火電極に点火用の高電圧が印加される。
尚、パイロットバーナは上火・下火兼用の1個としても
良い。
【0068】温度センサ7は、サーミスタ(図示せず)
を金属管に封入したものであり、焼網62から上方へ3
mm突出する様に、遮熱函71を介して焼網62の横骨
621、621間(中央)に配設されている。又、遮熱
函71は、下火バーナ5の熱が直接、温度センサ7に当
たらない様に設けられている。
【0069】この温度センサ7は、焼網62の中央(図
3、図4参照)に魚fを載置すると、魚fの下面と弾圧
状態に接触する。そして、温度センサ7の出力は、耐熱
被覆線72→ジャック73→プラグを経て燃焼制御器8
に入力される(図3、4参照)。
【0070】尚、温度センサ7は、図5に示す回転式、
図6に示す受け皿固定式であっても良い。 〔回転式〕支点722側が受け皿6に支持されたアーム
721(耐熱被覆線72を内設)がバネ材で形成され、
焼網62を外すとバネ性により直立状態に跳ね上がる。
使用する際には、アーム721を焼網62で押さえ込み
ながら焼網62を受け皿6に装着する(図5参照)。
【0071】〔受け皿固定式〕図6に示す様に、温度セ
ンサ7は、受け皿6上に固定され、使用する際には、焼
網62を受け皿6に装着する。
【0072】表示器91は、七セグメントLED(2個
横設)であり、以下の調理情報を発光表示する。 〔着火検知〕オートモード(自動判別モード)、マニュ
アルモード(タイマカットモード)において、着火が検
知されると、“⊂⊃”が表示される(図8参照)。
【0073】〔自動判別中表示〕オートモードにおい
て、点灯セグメント(一つ)が順次、移動していき、
“⊂⊃”が回転する(図8参照)。
【0074】〔グリルタイマ〕マニュアルモード又はマ
ニュアルモード移行時において、コロン“.”を1秒周
期(0.5秒点灯- 0.5秒消灯)で点滅させながら、
分を意味する数字を減らしていく。 8.→7.→6.→5.→4.……
【0075】そして、グリルタイマの終了30秒前にな
ったら、以下に示す様に、コロンを消灯するとともに、
表示を“1.”から“30”に変更し、1秒経過毎に数
字表示を減らしていく。 2.→1.→30→29→28→27→26……→1→
【0076】オートモードにおいて、自動判別が終了す
ると、“30”を点灯し、1秒経過毎に数字を減らして
いく。 30→29→28→27→26……→1→0
【0077】タイマ設定スイッチ(+) (-) 92、93
は、グリルタイマの時間を増減する為の押しボタンスイ
ッチであり、自動判別完了時(オートモード中)に押圧
すると、残り30秒のグリルタイマを、15分〜1分の
範囲で増減できる。
【0078】又、オートモード中に押圧操作すると、タ
イマカットモードに変更され、初期所定8分のグリルタ
イマを、15分〜1分の範囲で増減できる。更に、エラ
ー報知開始(上限・下限温度エラー)から1分以内に押
圧操作すると、自動判別動作を中止してタイマカットモ
ードに切り替わり、8分(初期設定値;15分〜1分の
範囲で増減可)のグリルタイマが設定される。
【0079】燃焼制御器8は、マイクロコンピュータ、
LED駆動回路、ブザー駆動回路(何れも図示せず)等
を有し、温度センサ7、11、タイマ設定スイッチ(+)
(-)92、93等からの信号に基づいて、セーフティバ
ルブ40、切替オリフィス付き電磁弁52、ブザー、表
示器91を制御する。
【0080】つぎに、グリル装置Gの作動を説明する。
先ず、図7に示すフローチャートに基づき制御の大まか
な流れを説明する。温度センサ7に魚fが載る様に、魚
fを焼網62に載置し、受け皿6をグリル庫3内に収納
する。
【0081】魚fが切身魚の場合は、レバー411、5
11を“弱”位置にセットし(図15参照)、切身魚以
外の場合はレバー411、511を“強”位置にセット
し(図1参照)、操作つまみ42を押圧操作する(ステ
ップS1)。
【0082】これにより、セーフティバルブ40が開弁
状態となり、点火電極に点火用の高電圧が印加され、上
火用のパイロットバーナ43及び下火用のパイロットバ
ーナ53が点火し、これにより、上火バーナ4、下火バ
ーナ5が着火し、マイクロコンピュータは後述するオー
トモードでの制御を開始する(ステップS2)。
【0083】尚、上火バーナ4、下火バーナ5が着火す
ると、表示器91に“⊂⊃”が表示され、続いて、点灯
セグメント(一つ)が順次、移動していき、“⊂⊃”が
回転する様に見える(図8参照)。
【0084】オートモード中に上限・下限温度エラーが
発生した場合(ステップS3でYES)はステップS1
3に進む。又、上限・下限温度エラーの発生が認められ
ない場合(ステップS3でNO)は、タイマ設定スイッ
チ(+) (-) 92、93の押圧を監視し、押圧を検知した
場合(ステップS4でYES)は、タイマカットモード
での制御に切り替わる(ステップS9)。
【0085】タイマ設定スイッチ(+) (-) 92、93が
押圧されない状態(ステップS4でNO)で自動判別が
完了すると(ステップS5でYES)、残り30秒のタ
イマカットモードでの制御に切り替わる(ステップS
6)。この時、残り30秒を意味する“30”が表示器
91に表示され、“ピピピッ”×3回とブザーが鳴動す
る。尚、タイマ設定スイッチ(+) (-) 92、93の押圧
操作により、残り30秒のグリルタイマは、15分〜1
分の範囲で増減可能である。
【0086】グリルタイマがタイムアップする(ステッ
プS7でYES)と、ブザーが“ピー”と鳴動して調理
完了の報知が行われるとともに、セーフティバルブ40
が閉弁し、上火バーナ4、下火バーナ5が消火する(ス
テップS8)。
【0087】ステップS9のタイマカットモード中、タ
イマ設定スイッチ(+) (-) 92、93を押圧操作する
(図14参照)と、初期値8分のグリルタイマを15分
〜1分の範囲で増減できる。
【0088】そして、グリルタイマが残り30秒になる
と(ステップS9でYES)、“ピピピッ”×3回とブ
ザーが鳴動する。グリルタイマがタイムアップする(ス
テップS10でYES)と、ブザーが“ピー”と鳴動し
て報知を行うとともに、セーフティバルブ40が閉弁
し、上火バーナ4、下火バーナ5が消火する(ステップ
S12)。
【0089】オートモード中に上限・下限温度エラーが
発生した場合(ステップS3でYES)は、ブザーが
“ピィー、ピィー、ピィー……”と連続的に鳴動(最大
1分間)して上限・下限温度エラーの発生を使用者に報
知するとともに、1分タイマがスタートする(ステップ
S13)
【0090】ブザーの鳴動開始から1分以内に、タイマ
設定スイッチ(+) (-) 92、93が押圧された場合(ス
テップS14でYES)は、エラー報知を停止(ステッ
プS15)し、タイマカットモードでの制御(ステップ
S9)に移行する。
【0091】ブザーの鳴動開始から1分以内に、タイマ
設定スイッチ(+) (-) 92、93が押圧されない場合
(ステップS16でYES)は、セーフティバルブ40
が閉弁し、上火バーナ4、下火バーナ5が消火する(ス
テップS17)。
【0092】つぎに、オートモード(自動判別)の詳細
を、図9〜図12のフローチャート、図13のグラフに
基づいて説明する。マイクロコンピュータは、上火バー
ナ4、下火バーナ5の着火検知から30秒経過(ステッ
プS201でYES;加熱開始から第1所定時間経過時
に相当)における魚の温度が70℃未満(第1所定温度
未満に相当)であるか否かステップS202で判別し、
70℃未満の場合(YES)はステップS203に進
み、70℃以上の場合(NO)はステップS222に進
む。
【0093】ステップS203で、マイクロコンピュー
タは、コールドスタートであると判定し、ステップS2
04に進む。ステップS222で、マイクロコンピュー
タは、ホットスタートであると判定し、ステップS22
3に進む。
【0094】マイクロコンピュータは、ステップS20
4〜S206において、上火バーナ4、下火バーナ5の
着火検知から120秒経過時から170秒経過時迄(第
2所定時間〜第3所定時間経過時に相当)における魚温
度の前期温度勾配を計測し、この前期温度勾配が小さい
場合には燃時間遅延フラグを1にセットしてステップS
207に進み、大きい場合にはそのままステップS20
7に進む。
【0095】尚、120秒経過時から10秒毎に魚の温
度をサンプリングし、10秒間の温度上昇値が3deg
未満の場合が0個〜2個の場合には前期温度勾配が大き
いと判別し、3個〜5個の場合には小さいと判別する
(図13参照)。
【0096】マイクロコンピュータは、上火バーナ4及
び下火バーナ5の着火検知から180秒経過時(第4所
定時間経過時に相当)における魚温度に基づいて、魚種
類の判定及び上限・下限温度エラーの有無を判定する
(図9に示す破線のコールド二次判別)。
【0097】魚温度が40℃(下限温度に相当)未満又
は280℃(上限温度に相当)を越える場合(ステップ
S208でYES)には、上限・下限温度エラーである
と判定し、上限・下限温度エラーのエラー処理を行う
為、ステップS13に進む。
【0098】又、魚温度が90℃(第2所定温度に相
当)未満の場合(ステップS209でYES)には魚が
切身魚であると判定(ステップS210)して完了判別
範囲を着火検知から350秒〜420秒に設定し(ステ
ップS211)、図12の完了判別に進む。
【0099】又、魚温度が165℃(第3所定温度に相
当)以上の場合(ステップS212でYES)には魚が
開き魚であると判定(ステップS213)、完了判別範
囲を着火検知から350秒〜420秒に設定し(ステッ
プS214)、図12の完了判別に進む。
【0100】この魚温度が90℃(第2所定温度に相
当)以上、165℃(第3所定温度に相当)未満の場合
(ステップS212でNO)には、魚種類の判定を、後
述するコールド三次判別(図10参照)に委ねる。
【0101】マイクロコンピュータは、ステップS21
5、S216、S219のコールド三次判別において、
上火バーナ4、下火バーナ5の着火検知から210秒経
過時から350秒経過時迄(第5所定時間〜第6所定時
間経過時に相当)における魚温度の後期温度勾配を計測
する。
【0102】尚、コールド三次判別において、210秒
経過時から10秒毎に魚温度をサンプリングし、10秒
間の温度上昇値が(5/3)deg未満の場合が0個〜
4個の場合には後期温度勾配が大きいと判別し、5個〜
9個の場合には中位であると判別し、10個から14個
の場合には小さいと判別する。
【0103】この後期温度勾配が大きい場合には魚fが
小形丸身魚であると判別し、完了判別範囲を着火検知か
ら350秒〜420秒に設定し(ステップS217)、
図12の完了判別に進む。
【0104】この後期温度勾配が中位の場合には魚fが
中形丸身魚であると判別、完了判別範囲を着火検知から
350秒〜510秒に設定し(ステップS218)、図
12の完了判別に進む。
【0105】この後期温度勾配が小さく、且つ、燃時間
遅延フラグが1でない場合(ステップS219でYE
S)には魚fが大形丸身魚であると判別、完了判別範囲
を着火検知から350秒〜570秒に設定し(ステップ
S220)、図12の完了判別に進む。
【0106】この後期温度勾配が小さく、燃時間遅延フ
ラグが1である場合(ステップS219でNO)には魚
fが特大丸身魚であると判別、完了判別範囲を着火検知
から410秒〜630秒に設定し(ステップS22
1)、図12の完了判別に進む。
【0107】マイクロコンピュータは、ステップS22
3、S224、S225、S226、S228、S22
9のホット二次判別(図11参照)において、上火バー
ナ4、下火バーナ5の着火検知から120秒経過時(第
7所定時間経過時に相当)における魚温度に基づいて、
魚fの種類及び上限・下限温度エラーの有無を判定す
る。
【0108】魚温度が40℃(下限温度に相当)未満又
は280℃(上限温度に相当)を越える場合(ステップ
S224でYES)には、上限・下限温度エラーである
と判定し、上限・下限温度エラーのエラー処理を行う
為、ステップS13に進む。
【0109】又、魚温度が90℃(第4所定温度に相
当)未満の場合には魚fが切身魚であると判別(ステッ
プS226)、完了判別範囲を着火検知から290秒〜
360秒(第6範囲時間に相当)に設定し(ステップS
227)、図12の完了判別に進む。
【0110】又、魚温度が165℃(第5所定温度に相
当)以上の場合には魚fが開き魚であると判別(ステッ
プS229)、完了判別範囲を着火検知から290秒〜
360秒(第6範囲時間に相当)に設定し(ステップS
230)、図12の完了判別に進む。
【0111】又、魚温度が90℃(第4所定温度に相
当)以上、165℃(第5所定温度に相当)未満の場合
には、魚の種類の判別を、後述するホット三次判別(図
11参照)に委ねる。
【0112】マイクロコンピュータは、ホット三次判別
手段のステップS231、S232において、上火バー
ナ4、下火バーナ5の着火検知から150秒経過時から
290秒経過時迄(第8所定時間〜第9所定時間経過時
に相当)における魚温度の温度勾配を検出する。
【0113】具体的には、150秒経過時から10秒毎
に魚温度をサンプリングし、10秒間の温度上昇値が
(5/3)deg未満の場合が0個〜4個の場合にはこ
の温度勾配が大きいと判別し、5個〜9個の場合には中
位であると判別し、10個から14個の場合には小さい
と判別する。
【0114】この温度勾配が大きい場合には魚fが小形
丸身魚であると判別し、完了判別範囲を着火検知から2
90秒〜330秒に設定し(ステップS233)、図1
2の完了判別に進む。
【0115】この温度勾配が中位の場合には魚fが中形
丸身魚であると判別し、完了判別範囲を着火検知から2
90秒〜360秒に設定し(ステップS234)、図1
2の完了判別に進む。
【0116】この温度勾配が小さい場合には魚fが大形
〜特大丸身魚であると判別し、完了判別範囲を着火検知
から290秒〜480秒に設定し(ステップS23
5)、図12の完了判別に進む。
【0117】ステップS236で、マイクロコンピュー
タは、完了判別範囲をオーバーしているか否か判別し、
オーバーしていない場合(NO)はステップS237に
進み、オーバーしている場合(YES)は、自動判別を
完了しタイマカットモードに移行(図7のステップS
9)する。
【0118】ステップS237で、マイクロコンピュー
タは、魚温度が、(完了判別迄の魚温度の最高値+8d
eg)以上であるか否か判別し、YESの場合は自動判
別を完了しタイマカットモードに移行し(図7のステッ
プS9)、NOの場合はステップS236に戻る。
【0119】つぎに、本実施例の利点を述べる。 〔ア〕グリル装置Gは、コールドスタート時には着火後
180秒、又ホットスタート時には着火後150秒経過
時における魚温度が、280℃(上限温度)を越えてい
るか又は40℃(下限温度)未満の場合には、エラーと
判定してブザーの鳴動によりエラー報知を行い、ブザー
鳴動から1分(指定時間)以内にタイマ設定スイッチ
(+) (-) 92、93を操作した場合には、自動モードか
ら手動モード魚種類の判別動作を中止して加熱時間を手
動で変更可能な8分(初期設定値)に設定する構成であ
る。又、ブザー鳴動から1分(指定時間)以内にタイマ
設定スイッチ(+) (-) 92、93が操作されない場合に
は、燃焼を停止する構成である。
【0120】この為、レバー511が“切”位置になっ
ていて下火バーナ5が燃焼していない場合や、魚fの載
置位置がずれていて、温度センサ7が魚fの下面に接触
していない状態の場合には、着火後180秒(コールド
スタート時には150秒)経過時にブザー報知が行われ
るとともに、ブザー報知から一分以内にタイマ設定スイ
ッチ(+) (-) 92、93を操作すれば手動(初期設定値
は8分)に切り替わって調理を継続する事ができるので
使い勝手が良い。尚、ブザー報知から1分以内にタイマ
設定スイッチ(+) (-) 92、93を操作しない場合に
は、燃焼停止するので誤判定状態で自動調理が継続され
ないので調理ミスが起きない。
【0121】〔イ〕グリル装置Gは、上火バーナ4、下
火バーナ5を配設し、焼網62に取り付けられた温度セ
ンサ7を用いて魚下面の魚温度を検出し、この魚温度の
上昇変化に基づいて焼網62に載置した魚fの種類を判
別し、魚種類毎に設定した完了判別時間が経過するか、
又は、着火検知から判別開始時間になる迄の間に検出さ
れた魚温度の最高値よりも8℃高い魚温度が検出される
と、自動判別動作(完了判別動作)を終了して残り30
秒のタイマカットモードに移行する構成である。
【0122】この為、切身魚(例えばシャケ切身)、開
き魚(例えばアジ開き)、小形丸身魚(例えばサンマ丸
身)、中形丸身魚(例えばサンマ丸身、アジ丸身小)、
大形丸身魚(例えばアジ丸身大)、又は特大丸身魚(例
えばアジ丸身三匹)を焼網62の所定位置に載置すれ
ば、美味しく自動調理する事ができる。
【0123】又、何等かの理由(例えば、魚のサイズが
標準より大きい方に外れている場合)で、最高値よりも
8℃高い魚温度が検出されなくても、完了判別時間経過
後にタイマカットモードに移行するので美味しく食べら
れる範囲に焼き上げる事ができる。尚、温度センサ7は
接触式であり、サーミスタを使用しているので、グリル
装置Gを比較的安価に製造する事ができる。
【0124】〔ウ〕グリル装置Gは、着火検知から30
秒後の魚温度が、70℃以上であるか70℃未満である
かを判別する余熱判別を行い、ホットスタート時には、
焼き時間がコールドスタート時よりも1分〜2分、早ま
る専用のホット二次判別やホット三次判別を採用してい
る。又、ホット二次判別中にも上限・下限温度エラーの
判定動作を行っている。この為、連続焼きや予熱を行っ
ても、魚fが焼け過ぎる事が無く、美味しく焼く事がで
きる。又、コールドスタート時は勿論、ホットスタート
時にも上限・下限温度エラーを確実に検知できる。
【0125】〔エ〕グリル装置Gは、両バーナ(上火バ
ーナ4と下火バーナ5)を用いて魚fを焼く構成である
ので、調理途中に魚を裏返す必要は無い。又、裏表を均
一的に焼く事ができる。
【0126】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。 a.図9のフローチャートにおいて、コールド一次判別
を行わず、ステップS203から直接、ステップS20
7に進む構成であっても良い。尚、この構成の場合、図
10のステップS216で“小”の場合、完了判別範囲
を350秒〜630秒として(ステップS219、S2
20、S221を省略)、完了判別へ進む(請求項4、
5に対応)。
【0127】b.加熱源は、ガスバーナ以外に電気ヒー
タ等であっても良い。 c.上記実施例では、第4所定温度(90℃)、第5所
定温度(165℃)は、夫々、第2所定温度(90
℃)、第3所定温度(165℃)と同じにしているが、
同じでなくても良い。
【0128】d.以下の各所定時間は、加熱源の加熱能
力等に応じて適宜、決めれば良い。第1所定時間(着火
後30秒)、第2、第3所定時間(着火後120秒、1
70秒)、第4所定時間(着火後180秒)、第5、第
6所定時間(着火後210秒、350秒)。第7所定時
間(着火後120秒)、第8、第9所定時間(着火後1
50秒、290秒)。
【0129】e.以下の各所定温度は、温度センサの構
造等に応じて適宜、決めれば良い。第1所定温度(70
℃)、第2、第3所定温度(90℃、165℃)、第
4、第5所定温度(90℃、165℃)。
【0130】f.以下の、魚種類毎の完了判別時間は、
加熱源の加熱能力等に応じて適宜、決めれば良い。 350秒〜420秒 350秒〜510秒 350秒〜570秒 410秒〜630秒 290秒〜330秒 290秒〜360秒 290秒〜480秒
【0131】g.上限・下限温度エラー発生時にエラー
報知を行う報知は、ブザー音以外に、LED等の発光素
子の発光表示、合成音声等で行っても良い。尚、報知形
態は、1回のみ、複数回、連続報知の何れでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るグリル装置を配設した
ガステーブルの正面図である。
【図2】そのグリル装置のガス回路図である。
【図3】そのグリル装置(焼き網装着式)の斜視図であ
る。
【図4】そのグリル装置(焼き網装着式)の断面図であ
る。
【図5】温度センサを回転式に変更した場合における、
グリル装置(焼き網装着時)の断面図である。
【図6】温度センサを受け皿固定式に変更した場合にお
ける、グリル装置(焼き網装着時)の断面図である。
【図7】マイクロコンピュータの作動を示すフローチャ
ートである。
【図8】点火操作から自動判別動作に移行する際の、表
示器の表示の様子を示す説明図である。
【図9】自動判別動作を示すフローチャートである。
【図10】自動判別動作を示すフローチャートである。
【図11】自動判別動作を示すフローチャートである。
【図12】完了判別動作を示すフローチャートである。
【図13】経過時間- 魚温度特性を示すグラフである。
【図14】オートモード中にタイマ設定スイッチを押圧
してタイマカットモードでの制御に切り替わった状態を
示す説明図である。
【図15】切身魚を自動調理する場合のレバーの位置を
示す説明図である。
【図16】従来の手動式グリル装置の作動を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
3 グリル庫 4 上火バーナ(加熱源) 5 下火バーナ(加熱源) 6 受け皿 7 温度センサ 8 加熱制御器 62 焼網 92、93 タイマ設定スイッチ(手動切替スイッチ) f 魚 G グリル装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広瀬 実 茨城県稲敷郡茎崎町富士見台33− 145 (72)発明者 西尾 憲行 名古屋市中川区福住町2番26号 リンナイ 株式会社内 (72)発明者 山下 忠夫 名古屋市中川区福住町2番26号 リンナイ 株式会社内 (72)発明者 蒲 厚仁 名古屋市中川区福住町2番26号 リンナイ 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚を載置する焼網を取設し、グリル庫内
    に出し入れ自在の受け皿と、 前記魚を加熱する為に、前記グリル庫の上側及び下側に
    配置される加熱源と、 前記焼網を含む前記受け皿に取り付けられ、前記焼網の
    所定位置に前記魚を載置すると前記魚の下面に接触し
    て、前記魚下面の温度を魚温度として検出する温度セン
    サと、 加熱開始から所定時間経過時における魚温度や、或る所
    定時間内の魚温度の温度勾配に基づいて魚種類を判定
    し、判定された魚種類に対応した加熱時間の間、前記加
    熱源を作動させる加熱制御器とを有するグリル装置にお
    いて、 前記加熱制御器は、加熱開始から所定時間経過時におけ
    る魚温度が、上限温度を越えている場合又は下限温度未
    満の場合には、エラーと判定して前記加熱源の作動を停
    止する事を特徴とするグリル装置。
  2. 【請求項2】 魚を載置する焼網を取設し、グリル庫内
    に出し入れ自在の受け皿と、 前記魚を加熱する為に、前記グリル庫の上側及び下側に
    配置される加熱源と、 前記焼網を含む前記受け皿に取り付けられ、前記焼網の
    所定位置に前記魚を載置すると前記魚の下面に接触し
    て、前記魚下面の温度を魚温度として検出する温度セン
    サと、 加熱開始から所定時間経過時における魚温度や、或る所
    定時間内の魚温度の温度勾配に基づいて魚種類を判定
    し、判定された魚種類に対応した加熱時間の間、前記加
    熱源を作動させる加熱制御器と、 魚種類の判別動作の中止又は前記加熱時間の自動設定を
    解除し、前記加熱源の加熱時間を手動で設定可能にする
    手動切替スイッチとを備えるグリル装置において、 前記加熱制御器は、加熱開始から所定時間経過時におけ
    る魚温度が、上限温度を越えている場合又は下限温度未
    満の場合には、エラーと判定して報知器を作動させてエ
    ラー報知を行うとともに、 エラー報知から指定時間内に前記手動切替スイッチが操
    作された場合には、魚種類の判別動作を中止して前記加
    熱時間を手動で変更可能な初期設定値とし、エラー報知
    から指定時間内に前記手動切替スイッチが操作されない
    場合には前記加熱源の作動を停止する事を特徴とするグ
    リル装置。
  3. 【請求項3】 魚を載置する焼網を取設し、グリル庫内
    に出し入れ自在の受け皿と、 前記魚を加熱する為に、前記グリル庫の上側及び下側に
    配置される加熱源と、 前記焼網を含む前記受け皿に取り付けられ、前記焼網の
    所定位置に前記魚を載置すると前記魚の下面に接触し
    て、前記魚下面の温度を魚温度として検出する温度セン
    サと、 加熱開始から所定時間経過時における魚温度や、或る所
    定時間内の魚温度の温度勾配に基づいて魚種類を判定
    し、判定された魚種類に対応した加熱時間を自動設定し
    て前記加熱源を作動させる加熱制御器と、 手動時に操作すると加熱時間の設定変更が行え、自動時
    に操作すると魚種類の判別動作の中止又は前記加熱時間
    の自動設定を解除して前記加熱源の加熱時間を手動で設
    定変更できるタイマ設定スイッチとを有するグリル装置
    において、 前記加熱制御器は、加熱開始から所定時間経過時におけ
    る魚温度が、上限温度を越えている場合又は下限温度未
    満の場合には、エラーと判定して報知器を作動させてエ
    ラー報知を行うとともに、 エラー報知から指定時間内に前記タイマ設定スイッチが
    操作された場合には魚種類の判別動作を中止して前記加
    熱時間を手動で変更可能な初期設定値とし、エラー報知
    から指定時間内に前記タイマ設定スイッチが操作されな
    い場合には前記加熱源の作動を停止する事を特徴とする
    グリル装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱制御器は、加熱開始から所定時
    間経過時における魚温度が下限温度以上であるが低い場
    合には前記魚が切身魚であると判定し、中位の場合には
    後述する第二判別手段に委ね、上限温度以下であるが高
    い場合には前記魚が開き魚であると判定し、下限温度未
    満又は上限温度を越えている場合にはエラーと判定する
    第一判別手段と、 前記魚温度が中位であった場合、更に或る所定時間内の
    魚温度の温度勾配を計測し、この温度勾配が大きい場合
    には前記魚が小形丸身魚であると判定し、中位の場合に
    は前記魚が中形丸身魚であると判定し、この温度勾配が
    小さい場合には前記魚が大形〜特大丸身魚であると判定
    する第二判別手段とを有する請求項1乃至請求項3の何
    れかに記載のグリル装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱制御器は、加熱初期における前
    記魚温度の初期温度勾配を計測する一次判別手段と、 加熱中期で、加熱開始から所定時間経過時の魚温度が前
    記下限温度以上であるが低い場合には前記魚が切身魚で
    あると判定し、中位の場合には後述する三次判別手段に
    委ね、前記上限温度以下であるが高い場合には前記魚が
    開き魚であると判定し、下限温度未満又は上限温度を越
    えている場合にはエラーと判定する二次判別手段と、 加熱中期における前記魚温度が中位であった場合、加熱
    後期における前記魚温度の温度勾配を計測し、この後期
    温度勾配が大きい場合には前記魚が小形丸身魚であると
    判定し、中位の場合には前記魚が中形丸身魚であると判
    定し、後期温度勾配が小さく初期温度勾配が大きい場合
    には前記魚が大形丸身魚であると判定し、後期温度勾配
    も初期温度勾配も小さい場合には前記魚が特大丸身魚で
    あると判定する三次判別手段とを有する請求項1乃至請
    求項3の何れかに記載のグリル装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱制御器は、 (a) 加熱開始から第1所定時間経過時における前記魚温
    度が第1所定温度未満である場合にはコールドスタート
    であると判別し、第1所定温度以上である場合にはホッ
    トスタートであると判定する余熱判別手段と、 (b) 該余熱判別手段がコールドスタートであると判定し
    た場合に作動し、 加熱開始から第2所定時間〜第3所定時間経過時におけ
    る前記魚温度の前期温度勾配を計測するコールド一次判
    別手段と、 加熱開始から第4所定時間経過時における前記魚温度が
    下限温度以上であるが第2所定温度未満の場合には前記
    魚が切身魚であると判定し、第2所定温度以上第3所定
    温度未満の場合には後述するコールド三次判別手段に委
    ね、上限温度以下であるが第3所定温度以上の場合には
    前記魚が開き魚であると判定し、下限温度未満又は上限
    温度を越えている場合にはエラーと判定するコールド二
    次判別手段と、 加熱開始から第4所定時間経過時における前記魚温度が
    第2所定温度以上第3所定温度未満であった場合、加熱
    開始から第5所定時間〜第6所定時間経過時における前
    記魚温度の温度勾配を計測し、この後期温度勾配が大き
    い場合には前記魚が小形丸身魚であると判定し、中位の
    場合には前記魚が中形丸身魚であると判定し、後期温度
    勾配が小さく前期温度勾配が大きい場合には前記魚が大
    形丸身魚であると判別し、後期温度勾配も前期温度勾配
    も小さい場合には前記魚が特大丸身魚であると判定する
    コールド三次判別手段と、 (c) 前記余熱判別手段がホットスタートであると判定し
    た場合に作動し、 加熱開始から第7所定時間経過時における前記魚温度が
    前記下限温度以上であるが第4所定温度未満の場合には
    前記魚が切身魚であると判定し、第4所定温度以上第5
    所定温度未満の場合には後述するホット三次判別手段に
    委ね、前記上限温度以下であるが第5所定温度以上の場
    合には前記魚が開き魚であると判定し、下限温度未満又
    は上限温度を越えている場合にはエラーと判定するホッ
    ト二次判別手段と、 加熱開始から第7所定時間経過時における前記魚温度が
    第4所定温度以上第5所定温度未満であった場合、加熱
    開始から第8所定時間〜第9所定時間における前記魚温
    度の温度勾配を計測し、この温度勾配が大きい場合には
    前記魚が小形丸身魚であると判定し、中位の場合には前
    記魚が中形丸身魚であると判定し、この温度勾配が小さ
    い場合には前記魚が大形〜特大丸身魚であると判定する
    ホット三次判別手段とを有する請求項1乃至請求項3の
    何れかに記載のグリル装置。
  7. 【請求項7】 前記判定された魚種類に適した加熱時間
    とは、判定された魚種類に基づいて決定される完了判別
    時間であり、 この完了判別時間が経過するか、又は加熱開始から判別
    開始時間になる迄の間に検出された魚温度の最高値より
    も指定温度高い魚温度が完了判別時間内に検出される
    と、前記加熱制御器が判別動作を終了する請求項4乃至
    請求項6の何れかに記載のグリル装置。
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