JP2020070684A - 縦型ブラインド - Google Patents

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Abstract

【課題】ルーバーを開閉する際の操作性を向上することの可能な縦型ブラインドを提供する。【解決手段】縦型ブラインド100は、ヘッドレール110の長手方向に移動可能なマスターキャリア130と、マスターキャリア130により一方向へ牽引又は逆方向へ押動される複数のキャリア140と、キャリア140から吊下げられるルーバー150と、各キャリア140を貫通するとともにルーバー150を回転可能な駆動力を伝達する回転軸160、を備え、マスターキャリア130を付勢することによりマスターキャリア130をヘッドレール110の長手方向に移動させるばね170と、マスターキャリア130の長手方向への移動を許容及び規制可能な状態に切替える切替手段(駆動軸120、第一クラッチ機構180)、を有する。よって、ルーバー150の開閉操作性が向上する。【選択図】図1

Description

本発明は、縦型ブラインドに関する。
従来の縦型ブラインドとしては、特開2016−160653号公報(特許文献1)に示されるものがある。同文献には、横方向に延びる移動軸上に複数のキャリアを移動可能に取付け、キャリアにそれぞれ縦型スラット(ルーバーとも称される)を吊下げ支持し、キャリア間に移動方向の弾性復元力を生ずるばねを配設し、キャリア間の距離をばねの弾性復元力によって設定したことが開示されている。
かかる縦型ブラインドによれば、各キャリア間に移動方向の弾性復元力を生ずるように設定されたばねによって、各キャリア間のばねの弾性復元力が互いに等しく設定されるようになる。よって、開放動作および閉鎖動作の何れの場合においても、各縦型スラット間の距離は常に等しい状態に維持される効果を有する。
特開2016−160653号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるような従来の縦型ブラインドでは、各ルーバー間の距離を常に等しい状態に維持できるという効果を有するものの、ルーバーの操作には課題があった。すなわち、ルーバーを閉鎖方向に動作させるには、移動軸に固着された移動操作ホイールに巻付けられている移動操作紐を回転操作させる必要がある。このため、ルーバーを全閉状態にする際は、移動操作紐の回転操作を続けなければならず、操作が煩雑になるという課題があった。
本発明は、上記背景技術が有する問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ルーバーを開閉する際の操作性を向上することの可能な縦型ブラインドを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によれば、ヘッドレールの長手方向に移動可能なマスターキャリアと、前記マスターキャリアにより一方向へ牽引又は逆方向へ押動される複数のキャリアと、前記キャリアから吊下げられるルーバーと、前記各キャリアを貫通するとともに前記ルーバーを回転可能な駆動力を伝達する回転軸と、を備えた縦型ブラインドであって、前記マスターキャリアを付勢することにより前記マスターキャリアを前記ヘッドレールの長手方向に移動させる弾性手段と、前記マスターキャリアの長手方向への移動を許容及び規制可能な状態に切替える切替手段と、を有することを特徴とする、縦型ブラインドが提供される。
かかる構成によれば、例えば操作部を連続的に操作してマスターキャリアを移動させるという作業をすることなく、切替手段を切替えるだけでマスターキャリアの長手方向への移動が許容された状態になる。このため、弾性手段の付勢力でマスターキャリアが移動してルーバーを展開(閉じる)又は畳込む(開く)ことができる。このように、弾性手段の付勢力だけでマスターキャリアが移動するため、ルーバーを開閉する際の操作性を向上することが可能である。
本発明の応用例として様々なものが考えられる。例えば、プーリと、前記プーリに巻取り及び巻解き可能に連結された操作コードと、前記プーリに前記操作コードの巻取り方向の回転を付勢する付勢手段と、前記プーリと前記駆動軸との連結及び連結を解除可能な第二クラッチ機構と、を備えた操作部を有しており、前記切替手段は、前記マスターキャリアを前記ヘッドレールの長手方向に移動可能な駆動力を伝達する駆動軸と、前記駆動軸の回転を許容及び規制可能な状態に切替える第一クラッチ機構と、を備え、前記第二クラッチ機構は、前記プーリが前記操作コードの巻解き方向に回転するときは前記プーリと前記駆動軸とを連結し、前記プーリが前記操作コードの巻取り方向に回転するときは前記プーリと前記駆動軸との連結を解除し、前記操作コードの所定量の引き出し操作による前記プーリの回転により、前記第一クラッチ機構と前記駆動軸との連結を解除し、前記弾性手段の付勢力により前記マスターキャリアを移動するようにしてもよい。操作部に備えられた操作コードを所定量引き出す操作をすることで、第一クラッチ機構と駆動軸の連結を解除して弾性手段の付勢力によりマスターキャリアを移動させ、第二クラッチ機構の作用によって、操作コードの繰り返し引き操作でプーリの回転を駆動軸に伝達できるようになり、操作者の操作性を向上させることができる。
また、前記弾性手段は、前記各キャリアを貫通する軸(駆動軸又は回転軸)の軸心上に配置されるようにしてもよい。弾性手段をキャリアを貫通する前記駆動軸又は前記回転軸の軸心上に配置することで、弾性手段を安定的に設置することができる。
また、前記弾性手段は、前記マスターキャリア及び前記キャリアの間に配置され、前記マスターキャリア及び前記キャリアを押圧可能であるようにしてもよい。弾性手段を隣り合うキャリア間に配置することで、弾性手段の付勢力により隣り合うキャリア間に間隔が形成され保持されるので、一般的な縦型ブラインドに用いられているスペーサを設ける必要がない。よって、部品点数を削減することができる。
また、前記弾性手段は、少なくとも一つ以上の前記キャリアを貫通して配されるようにしてもよい。弾性手段を少なくとも一部のキャリアを貫通するように配置することで、弾性手段の設置スペースを小さくし、キャリアの畳み代を小さくできる。
また、本発明の第2の観点によれば、ヘッドレール内に回転可能に配置される駆動軸と、前記駆動軸の駆動力によって前記ヘッドレールの長手方向に移動可能なマスターキャリアと、前記マスターキャリアにより一方向へ牽引又は逆方向へ押動される複数のキャリアと、前記キャリアから吊下げられるルーバーと、前記各キャリアを貫通するとともに前記ルーバーを回転可能な駆動力を伝達する回転軸と、を備えた縦型ブラインドであって、前記駆動軸の回転を許容及び規制可能な状態に切替える第一クラッチ機構と、プーリと、前記プーリに巻取り及び巻解き可能に連結された操作コードと、前記プーリに前記操作コードの巻取り方向の回転を付勢する付勢手段と、前記プーリと前記駆動軸との連結及び連結を解除可能な第二クラッチ機構と、を備えた操作部を有しており、前記第二クラッチ機構は、前記プーリが前記操作コードの巻解き方向に回転するときは前記プーリと前記駆動軸とを連結し、前記プーリが前記操作コードの巻取り方向に回転するときは前記プーリと前記駆動軸との連結を解除し、前記プーリを前記操作コードの巻解き方向に回転したときに前記マスターキャリアを前記ヘッドレールの長手方向に移動させることを特徴とする、縦型ブラインドが提供される。
かかる構成によれば、操作部に備えられた操作コードを所定量引き出す操作をすることで、第一クラッチ機構と駆動軸の連結を解除してマスターキャリアを移動させる。そして、第二クラッチ機構の作用によって、操作コードの繰り返し引き操作でプーリの回転を駆動軸に伝達できるようになり、操作者の操作性を向上させることができる。
前記駆動軸は、前記各キャリアを貫通するとともに前記マスターキャリアに螺合するようにしてもよい。駆動軸の回転がマスターキャリアに直接伝達されるため、伝達の動力のロスが少なくなる。このため、弾性手段の付勢力でマスターキャリアを移動させる構成とした場合でも、駆動軸を回転が許容された状態にし、弾性手段の付勢力でマスターキャリアが展開する方向に押圧されると、マスターキャリアに螺合している駆動軸に回転が伝達され、駆動軸が回転する。よって、弾性手段の付勢力でマスターキャリアを展開する方向に移動させることができる。マスターキャリアに加えられる付勢力が駆動軸に直接伝達されるため、付勢力のロスを少なくすることができる。また、駆動軸がマスターキャリアに直接螺合しているため、構成を簡素化させることができる。
また、前記マスターキャリアは、前記ヘッドレールに配置される第一ローラと第二ローラとの間でループ状に配されるコード部材の一部に連結され、前記コード部材の移動により前記ヘッドレールの長手方向に移動可能であり、前記第一ローラは前記駆動軸から伝達される回転力で前記コード部材を前記ヘッドレールの長手方向に移動可能であるようにしてもよい。このように、マスターキャリアを移動可能なコード部材を設けることで、マスターキャリアの移動を容易にすることができ、またヘッドボックス内を省スペース化できる。
本発明によれば、縦型ブラインドにおいて、ルーバーを開閉する際の操作性を向上することが可能である。本発明のその他の効果については、後述する発明を実施するための形態においても説明する。
第1の実施形態の縦型ブラインド100の全体構成を示す正面図である。 縦型ブラインド100の平面図である。 操作部190の構成を説明するための図である。 操作部190の構成を説明するための図であり、(a)は図3のA−A断面図であり、(b)は図3のB−B断面図である。 操作コード194を引いたときの操作部の状態を説明するための図であり、(a)は図3のA−A断面から見た図であり、(b)は図3のB−B断面から見た図である。 ルーバー150が展開している途中の状態を示す正面図である。 ルーバー150が展開している途中の状態を示す平面図である。 ルーバー150が畳み込まれている途中の状態を示す正面図である。 ルーバー150が畳み込まれている途中の状態を示す平面図である。 第2の実施形態の縦型ブラインド300の全体構成を示す正面図である。 縦型ブラインド300の平面図である。 操作部390側の構成を説明するための図である。 ルーバー350が展開している途中の状態を示す正面図である。 第3の実施形態の縦型ブラインド400を説明するための図である。 第4の実施形態の縦型ブラインド500を説明するための図である。 ルーバー550が畳み込まれた状態を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る縦型ブラインド100の構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の縦型ブラインド100の全体構成を示す正面図である。図2は、縦型ブラインド100の平面図である。図3は、操作部190の構成を説明するための図である。
縦型ブラインド100は、図1に示したように、ヘッドレール110内に回転可能に配置される駆動軸120と、駆動軸120の回転によってヘッドレール110の長手方向に移動可能なマスターキャリア130と、マスターキャリア130により一方向へ牽引又は逆方向へ押動される複数のキャリア140と、マスターキャリア130及びキャリア140から吊下げられるルーバー150と、各キャリア140を貫通するとともにルーバー150を回転可能な駆動力を伝達する回転軸160と、を備える。そして、マスターキャリア130及び各キャリア140間には、マスターキャリア130及び各キャリア140が互いに離間する方向に付勢するばね170と、駆動軸120の回転を規制可能な第一クラッチ機構180と、を有しており、駆動軸120の一端には、第一クラッチ機構180による駆動軸120の回転を許容及び規制可能な状態に切替える操作部190を設けたことを特徴とする。なお、駆動軸120と第一クラッチ機構180によって切替手段が構成される。以下、各構成要素について詳細に説明する。
(ヘッドレール110)
ヘッドレール110は、窓枠などに取り付けられて複数のルーバー150を開閉及び回転可能に吊下げるものである。ヘッドレール110の内部には、図1に示したように、後述する駆動軸120と、マスターキャリア130と、複数のキャリア140と、回転軸160と、ばね170と、第一クラッチ機構180と、操作部190を備えている。
(駆動軸120)
駆動軸120は、複数のルーバー150を開閉方向に移動させるための開閉軸である。駆動軸120は、図1及び図2に示したように、ヘッドレール110の長手方向ほぼ全長にわたって設けられており、ヘッドレール110内に回転可能に配置される。駆動軸120は、図3に示したように、ねじ形状部120aと六角形状部120bを備えている。ねじ形状部120aは、マスターキャリア130及び複数のキャリア140が移動する範囲に設けられている。ねじ形状部120aは、マスターキャリア130が螺合し、複数のキャリア140を貫通している。ねじ形状部120aが回転することにより、マスターキャリア130がヘッドレール110の長手方向へ移動する。このように、駆動軸120がマスターキャリア130を移動させる構成は、一般的な縦型ブラインドのものと同様に構成することができる。
六角形状部120bは、ねじ形状部120aから操作部190まで伸びている。六角形状部120bには、後述する第一クラッチ機構180が設けられている。六角形状部120bの回転により第一クラッチ機構180は駆動軸120の回転を許容する状態と規制する状態に切替わる。
(マスターキャリア130)
マスターキャリア130は、複数のキャリア140をヘッドレール110の長手方向に移動させるものである。マスターキャリア130は、図1及び図2に示したように、駆動軸120の操作部190とは反対側の端部に配置されており、ルーバー150が吊下げ支持されている。マスターキャリア130は、前述のように駆動軸120のねじ形状部120aに螺合しており、駆動軸120の回転によりヘッドレール110の長手方向に移動する。
(キャリア140)
キャリア140は、ルーバー150を吊下げ支持するものである。キャリア140は、
図1及び図2に示したように、マスターキャリア130よりも操作部190側に複数配置されている。各キャリア140には、駆動軸120が貫通しており、各キャリア140は駆動軸120に対して移動自在である。
(ルーバー150)
ルーバー150は、開口部を閉鎖するものである。ルーバー150は、図1及び図2に示したように、長尺な方形状であり、上部がマスターキャリア130及び複数のキャリア140にそれぞれ吊下げられている。ルーバー150は、マスターキャリア130及び複数のキャリア140によってヘッドレール110の長手方向に移動したり回転したりする。
(回転軸160)
回転軸160は、ルーバー150を回転させるものである。回転軸160は、図1及び図2に示したように、マスターキャリア130及び各キャリア140を貫通している。回転軸160の回転によってマスターキャリア130及び各キャリア140に吊下げ支持されているルーバー150が回転する。回転軸160は、ヘッドレール110の一端に設けられた操作棒162により回転操作される。このように、回転軸160の回転によりマスターキャリア130及び複数のキャリア140がルーバー150を回転させる構成は、一般的な縦型ブラインドのものと同様に構成することができる。
(ばね170)
ばね170は、ルーバー150を展開させるとともにルーバー150の間隔を一定に保つものである。ばね170は、本発明の弾性部材の一例としてコイルばねとして構成することができる。ばね170は、図1及び図2に示したように、隣り合うマスターキャリア130及び各キャリア140の間にそれぞれ配置されている。ばね170には駆動軸120が貫通している。
(第一クラッチ機構180)
第一クラッチ機構180は、駆動軸120の回転を許容する状態と規制する状態とに切替えるものである。第一クラッチ機構180には、図3に示したように、駆動軸120の六角形状部120bが貫通しており、駆動軸120の回転により駆動軸120の回転を許容及び規制可能な状態に切替える。
(操作部190)
操作部190は第一クラッチ機構180を駆動軸120の回転を許容及び規制可能な状態に切替えるものである。操作部190について図3に加えて図4及び図5を参照しながら説明する。図4は、操作部190の構成を説明するための図であり、(a)は図3のA−A断面図であり、(b)は図3のB−B断面図である。図5は、操作コード194を引いたときの操作部190の状態を説明するための図であり、(a)は図3のA−A断面から見た図であり、(b)は図3のB−B断面から見た図である。
操作部190は、図3に示したように、駆動軸120の回転を操作するプーリ192と、プーリ192を回転可能に支持するケース200と、プーリ192を巻取り方向に付勢するぜんまい状の付勢手段196と、プーリ192に巻取り及び巻解き可能に連結され、プーリ192を回転駆動する操作コード194と、操作コード194の一定量以上の引き込みを規制するストッパ210と、プーリ192と駆動軸120とを連結及び連結を解除可能する第二クラッチ機構198と、を備えて構成される。
プーリ192は、駆動軸120の回転を操作するものである。プーリ192は、図3に示したように、後述するケース200の固定軸200cに回転可能に支持されている。プーリ192の内周には、図4(a)に示したように、付勢手段196が設けられている。付勢手段196は、一端(外周側の端部)がプーリ192に固定され、他端(内周側の端部)が固定軸200cに固定されており、プーリ192に操作コード194が巻き取られる方向の付勢力を付与する。
プーリ192には、図4(a)に示したように、操作コード194が巻取り及び巻解き可能に巻き付けられている。操作コード194の上端はプーリ192に連結されており、下端にはストッパ210が設けられている。ストッパ210は、操作コード194が一定量以上引き込まれることを規制するものである。ストッパ210は、操作コード194がプーリ192に一定量巻き取られると、後述するケース200の凹部200dに当接してそれ以上の引き込みを規制する。
ケース200は、図3に示したように、ヘッドレール110の端部に配置されており、操作部190を構成する部品を収容する。ケース200は、第1ケース部200aと第2ケース部200bとに分割されて構成されている。第1ケース部200aにはプーリ192を回転可能に支持する固定軸200cが設けられている。固定軸200cには、図4(a)に示したように、付勢手段196の他端(内周側の端部)が連結されている。第1ケース部200aと第2ケース部200bの前面下方には、前述のように、ストッパ210を収容し、ストッパ210の上方への移動を規制する凹部200dが形成されている。
第二クラッチ機構198は、プーリ192が操作コード巻解き方向に回転するときはプーリ192と駆動軸120とを連結し、プーリ192が操作コード巻取り方向に回転するときはプーリ192と駆動軸120との連結を解除可能である。そして、第二クラッチ機構198は、操作コード194の所定量の操作によってプーリ192を回転させることで、第一クラッチ機構180と駆動軸120との連結を解除し、ばね170の付勢力によってマスターキャリア130及び各キャリア140が駆動軸120に沿って移動するようにした。
第二クラッチ機構198は、図4(b)に示したように、ケース200に固定される中継軸214と、中継軸214に相対回転不能に支持されるクラッチドラム216と、クラッチドラム216に対して締結及び弛緩するクラッチばね218と、プーリ192と一体回転するカムドライブ220と、カムドライブ220と所定角度の相対回転後に一体回転可能なガイドワッシャ222と、カムドライブ220と連動部材226とを連結したり連結を解除したりするクラッチピン224と、駆動軸120と一体に回転する連動部材226と、を備えて構成されている。
中継軸214は、図3に示したように、一端が固定軸200cに嵌入し、他端がクラッチドラム216の中空部に嵌入してこれを相対回転不能に支持している。クラッチドラム216は、図4(b)に示したように、中空円筒状をなしており、その周壁にクラッチばね218が嵌合している。クラッチドラム216は、クラッチばね218が締結及び弛緩することにより、回転可能な状態と回転が拘束された状態とに切替えられる。
カムドライブ220は、図4(b)に示したように、中空円盤状をなしてその中空部にクラッチドラム216が貫通し、相対回転可能に支持されている。カムドライブ220は、プーリ192の突起部192aが貫通されてプーリ192と一体回転可能に係合する開口部220aが設けられる。カムドライブ220の一方の面には、後述するクラッチピン224を進退移動させるカム面を有する突起220bと、ガイドワッシャ222の突起222bに当接可能な突起220cとが設けられている。カムドライブ220はガイドワッシャ222と互いに相対回転可能であるが、突起222bと突起220cとが当接した際には相対回転が規制される。
ガイドワッシャ222は、図5に示したように、中空円盤状をなしてその中空部にクラッチドラム216が嵌合し、相対回転可能に支持されている。また、ガイドワッシャ222の一方の面には、クラッチピン224の進退動作を案内する3組の突起222aと、カムドライブ220と一体回転するための2組の突起222bが設けられている。
クラッチピン224は、円柱状をなしており、径方向に沿って進退することにより連動部材226に対しプーリ192の回転の伝達と非伝達を行う。連動部材226は、第2ケース部200b内において駆動軸120と一体に回転するように嵌合しており、クラッチピン224と係合可能に径内方向に突出する係合部226aが設けられている。
以上、操作部190の構成を説明した。以下、操作部190の動作について、図4及び図5を参照しながら説明する。操作コード194を図5の矢印A方向に引き下げる操作をすると、操作コード194が巻き解かれてプーリ192が回転する。よって、図5(a)に示したように、付勢手段196が回転に応じて縮径する。続いて、図5(b)に示したように、プーリ192はカムドライブ220と一体回転し始め、突起220bのカム面とクラッチピン224とが当接してクラッチピン224が径外方向に移動し、連動部材226の係合部226aに係合する。係合時には、突起222bと突起220cとが当接する。プーリ192の回転によって突起220cが突起222bを押圧すると、突起222bがクラッチばね218を弛緩し、プーリ192の回転が許容される。
操作コード194をある程度引いた状態において手を離すと、付勢手段196により操作コード194が巻き取られるとともに、プーリ192が逆回転となるが、これに応じてクラッチピン224と連動部材226との係合が解除される。このため、カムドライブ220と連動部材226との連結が解除され、プーリ192は駆動軸120に回転を伝達することなく回転して操作コード194を巻き取る。
以上、本実施形態の縦型ブラインド100の動作について説明した。以下、縦型ブラインド100の動作について、図6〜図9を参照しながら説明する。図6は、ルーバー150が展開している途中の状態を示す正面図である。図7は、ルーバー150が展開している途中の状態を示す平面図である。図8は、ルーバー150が畳み込まれている途中の状態を示す正面図である。図9は、ルーバー150が畳み込まれている途中の状態を示す平面図である。
ルーバー150を展開させるときは、図6及び図7に示したように、操作コード194を図中の矢印A方向に若干引き下げる。すると、第二クラッチ機構198によってプーリ192の回転が駆動軸120に伝達され、第一クラッチ機構180が駆動軸120の回転を許容する状態に切り替わる。すると、ばね170の付勢力によりマスターキャリア130及び各キャリア140が、ルーバー150を展開する方向(図6及び図7中の矢印B方向)に押圧され、駆動軸120がマスターキャリア130を展開させる方向に回転する。マスターキャリア130が展開する方向に移動することにより、各キャリア140もばね170による押圧によって展開する方向に移動していく。全てのばね170は同じように伸長するため、マスターキャリア130を含む各キャリア140は、ばね170の付勢力によって等間隔に開きながら展開する方向に移動していく。
ルーバー150を畳み込むときは、図8及び図9に示したように、操作コード194の図中の矢印A方向への繰り返し引き操作を行う。すると、第二クラッチ機構198によってプーリ192の回転が駆動軸120に伝達され、駆動軸120がルーバー150を畳み込む方向に回転する。駆動軸120の回転によってマスターキャリア130が畳み込む方向(図8及び図9中の矢印C方向)に移動するため、ばね170に押圧されて各キャリア140も畳み込む方向に移動していく。マスターキャリア130の移動に伴い、全てのばね170が同じように縮みながらマスターキャリア130及び各キャリア140が畳み込む方向に移動していく。
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、第一クラッチ機構180による規制を解除して駆動軸120を回転可能とすることができる。このため、駆動軸120を回転が許容された状態にし、ばね170の付勢力でマスターキャリア130が展開する方向に押圧されると、マスターキャリア130から駆動軸120に回転が伝達され、駆動軸120が回転する。よって、ばね170の付勢力だけでマスターキャリア130が移動してルーバー150を展開することができる。このように、操作部190を連続的に操作して駆動軸120を回転させるという作業をすることなく、第一クラッチ機構180による規制を解除する操作を行うだけでばね170の付勢力でマスターキャリア130が移動してルーバー150を展開することができる。このようにして、ルーバー150を全開状態にする際の操作性を向上することが可能である。
また、駆動軸120とマスターキャリア130が螺合することにより、駆動軸120の回転がマスターキャリア130に直接伝達されるため、伝達の動力のロスが少なくなる。このため、駆動軸120を回転が許容された状態にし、ばね170の付勢力でマスターキャリア130が展開する方向に押圧されると、マスターキャリア130に螺合している駆動軸120に回転が伝達され、駆動軸120が回転する。よって、ばね170の付勢力でマスターキャリア130を展開する方向に移動させることができる。このように、マスターキャリア130に加えられる付勢力が駆動軸120に直接伝達されるため、付勢力のロスを少なくすることができる。また、駆動軸120がマスターキャリア130に直接螺合しているため、構成を簡素化させることができる。
また、操作部190に備えられた操作コード194を所定量引き出す操作をすることで、第一クラッチ機構180と駆動軸120の連結を解除してマスターキャリア130及び各キャリア140を展開させ、第二クラッチ機構198の作用によって、操作コード194の繰り返し引き操作でプーリ192の回転を駆動軸120に伝達できるようになり、操作者の操作性を向上させることができる。
また、ばね170を駆動軸120の軸心上に配置することで、ばね170の端部をマスターキャリア130又は各キャリア140に連結することなく、ばね170を安定的にマスターキャリア130、キャリア140の間に設置することができる。
また、ばね170を隣り合うマスターキャリア130及び各キャリア140の間に配置することで、ばね170の付勢力により隣り合うマスターキャリア130、キャリア140の間に間隔が形成され保持されるので、一般的な縦型ブラインドに用いられているスペーサを設ける必要がない。よって、部品点数を削減することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る縦型ブラインド300の構成について、図10〜図12を参照しながら説明する。図10は、第2の実施形態の縦型ブラインド300の全体構成を示す正面図である。図11は、縦型ブラインド300の平面図である。図12は、操作部390側の構成を説明するための図である。本実施形態は、上記第1の実施形態とは主にマスターキャリア330を移動させる構成が異なるものであり、本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態のヘッドレール310、マスターキャリア330、キャリア340、ルーバー350、回転軸360、操作棒362、ばね370、第一クラッチ機構380、操作部390は、第1の実施形態のヘッドレール110、マスターキャリア130、キャリア140、ルーバー150、回転軸160、操作棒162、ばね170、第一クラッチ機構180、操作部190と実質的に同様に構成することができる。
縦型ブラインド300は、図10に示したように、ヘッドレール310の両端部に第一ローラ314と第二ローラ316が配置されており、ループ状のコード部材312が第一ローラ314と第二ローラ316に巻き掛けられてヘッドレール310内に配回されている。第一ローラ314は、駆動軸320と一体に回転し、第二ローラ316はコード部材312を介して第一ローラ314に従動して回転する。
図11に示したように、コード部材312の一部にマスターキャリア330が連結されている。コード部材312がヘッドレール310の長手方向に移動することによって、コード部材312に牽引されてマスターキャリア330が移動する。また、コード部材312は、各キャリア340を貫通している。マスターキャリア330と各キャリア340の間には、第1の実施形態と同様にばね370が配置される。ばね370は、第1の実施形態とは異なり、回転軸360側に配置されており、ばね370の中心には回転軸360が貫通している。
駆動軸320は、第1の実施形態の駆動軸320とは異なり、ヘッドレール310の一端において上下方向に配置される。駆動軸320の上端は第一クラッチ機構380に連結され、駆動軸320の下端は操作部390に連結されている。第一クラッチ機構380と操作部390との間には、第一ローラ314が設けられており、第一ローラ314の軸心には駆動軸320が一体に回転するように貫通している。
第一クラッチ機構380及び操作部390は、上下方向に配置される。第一クラッチ機構380及び操作部390は、第一クラッチ機構180及び操作部190と同様の作用を有する。
以上、縦型ブラインド300の構成について説明した。以下、縦型ブラインド300の動作について、図13を参照しながら説明する。図13は、ルーバー350が展開している途中の状態を示す正面図である。
ルーバー350を展開させるときは、図13に示したように、操作コード394を図中の矢印A方向に若干引き下げる。すると、第1の実施形態と同様に、操作部390の作用によって第一クラッチ機構380が駆動軸320の回転を許容する状態に切り替わる。すると、ばね370の付勢力によりマスターキャリア330及び各キャリア340が展開する方向(図13中の矢印B方向)に押圧され、マスターキャリア330とともにコード部材312が移動しようとする。駆動軸320と一体に第一ローラ314も回転が許容されているため、コード部材312も移動が許容され、マスターキャリア330が展開する方向に移動していく。
マスターキャリア330が展開する方向に移動することにより、各キャリア340もばね370による押圧によって展開する方向に移動していく。全てのばね370が同じように伸長するため、マスターキャリア330及び各キャリア340は、ばね370の付勢力によって等間隔に開きながら展開する方向に移動していく。
ルーバー350を畳み込むときは、操作コード394を引き下げる操作を繰り返す。すると、第1の実施形態と同様に、操作部390の作用によって駆動軸320がルーバー350を畳み込む方向に回転する。駆動軸320の回転によって第一ローラ314が畳み込む方向に回転するため、コード部材312が畳み込む方向に移動する。よって、コード部材312に連結されているマスターキャリア330が畳み込む方向に移動するため、ばね370に押圧されて各キャリア340も畳み込む方向に移動していく。マスターキャリア330の移動に伴い、全てのばね370が同じように縮みながらマスターキャリア330及び各キャリア340が畳み込む方向に移動していく。
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、マスターキャリア330を移動可能なコード部材312を設けることで、マスターキャリア330の移動を容易にすることができ、またヘッドレール310内を省スペース化できる。
また、ばね370を回転軸360の軸心上に配置することで、ばね370の端部をマスターキャリア330又は各キャリア340に連結することなく、ばね370をマスターキャリア330、キャリア340の間に安定的に設置することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る縦型ブラインド400の構成について、図14を参照しながら説明する。図14は、本実施形態の縦型ブラインド400を説明するための図である。本実施形態は、上記第1の実施形態とは主にばね470の構成が異なるものであり、本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態のヘッドレール410、駆動軸420、マスターキャリア430、キャリア440、ルーバー450、回転軸460、操作棒462、ばね470、第一クラッチ機構480、操作部490は、第1の実施形態のヘッドレール110、駆動軸120、マスターキャリア130、キャリア140、ルーバー150、回転軸160、操作棒162、ばね170、第一クラッチ機構180、操作部190と実質的に同様に構成することができる。
縦型ブラインド400は、図14に示したように、マスターキャリア430と操作部490側端部に配置されるキャリア440−1との間にばね470が配置されている。ばね470は、マスターキャリア430とキャリア440−1の間に配置されるキャリア440−2、440−3、・・・を貫通している。ばね470はルーバー450が展開した状態が自然長である。マスターキャリア430と各キャリア440は、隣り合うキャリアとそれぞれスペーサリンク432で連結され、ルーバー450が展開したときにマスターキャリア430と各キャリア440の間を一定の間隔に保つようにしている。
以上、縦型ブラインド400の構成について説明した。以下、縦型ブラインド400の動作について、再び図14を参照しながら説明する。
ルーバー450を展開させるときは、図14に示したように、操作コード494を図中の矢印A方向に若干引き下げる。すると、第1の実施形態と同様に、操作部490の作用によって第一クラッチ機構480が駆動軸420の回転を許容する状態に切り替わる。すると、ばね470の付勢力によりマスターキャリア430が展開する方向(図14中の矢印B方向)に押圧され、駆動軸420がマスターキャリア430を展開させる方向に回転する。マスターキャリア430が展開する方向に移動することにより、スペーサリンク432によって隣り合うキャリア440から順次マスターキャリア430に引っ張られて展開する方向に移動していく。
ルーバー450を畳み込むときは、操作コード494を引き下げる操作を繰り返す。すると、第1の実施形態と同様に、操作部490の作用によって駆動軸420がルーバー450を畳み込む方向に回転する。駆動軸420の回転によってマスターキャリア430がルーバー450を畳み込む方向に移動するため、マスターキャリア430に押されて隣り合うキャリア440から順次畳み込む方向に移動していく。
(第3の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、ばね470をマスターキャリア430と操作部490側端部に配置されるキャリア440−1との間に配置し、その他のキャリア440を貫通するようにしたため、ばね470の設置スペースを小さくし、キャリア440の畳み代を小さくできる。
なお、本実施形態では、ばね470は、マスターキャリア430と操作部490側端部に配置されるキャリア440−1のみに当接させ、その他のキャリア440を貫通するようにしたが、本発明はこの例に限定されない。例えば、任意の数のキャリアにばねを貫通させ、その他のキャリアは第1の実施形態のように隣り合うキャリア間にばねを設ける構成としてもよい。
(第4の実施形態)
第4の実施形態に係る縦型ブラインド500の構成について、図15を参照しながら説明する。図15は、本実施形態の縦型ブラインド500を説明するための図である。本実施形態は、上記第3の実施形態とはばね570及びスペーサリンク532の構成が異なるものであり、本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態のヘッドレール510、駆動軸520、マスターキャリア530、キャリア540、ルーバー550、回転軸560、操作棒562、ばね570、第一クラッチ機構580、操作部590は、第1の実施形態のヘッドレール110、駆動軸120、マスターキャリア130、キャリア140、ルーバー150、回転軸160、操作棒162、ばね170、第一クラッチ機構180、操作部190と実質的に同様である。
縦型ブラインド500は、図15に示したように、ばね570がマスターキャリア530とこれに隣り合うキャリア540−1の間にのみ設けられている。また、スペーサリンク532は、一対のほぼ同一長さのヒンジ片532a、532bを互いの中央部で枢軸532cにより枢着連結してX字状に連結してヒンジ要素532dを形成し、さらに、隣り合うヒンジ要素523dを構成するヒンジ片532a、532bの端部同士を枢着連結して、複数のヒンジ要素532dを次々と連結していくことによって形成されている平行リンク機構である。マスターキャリア530と各キャリア540はスペーサリンク532の枢軸532cの部分と連結されている。
以上、縦型ブラインド500の構成について説明した。以下、縦型ブラインド500の動作について、図15及び図16を参照しながら説明する。図16は、ルーバー550が畳み込まれた状態を示す図である。
ルーバー550を展開させるときは、図15に示したように、操作コード594を図中の矢印A方向に若干引き下げる。すると、第1の実施形態と同様に、操作部590の作用によって第一クラッチ機構580が駆動軸520の回転を許容する状態に切り替わる。すると、ばね570の付勢力によりマスターキャリア530が展開する方向(図15中の矢印B方向)に押圧され、駆動軸520がマスターキャリア530を展開させる方向に回転する。
マスターキャリア530が展開する方向に移動することにより、マスターキャリア530と隣り合うキャリア540−1との間隔が広がる。よって、これらを連結しているスペーサリンク532のヒンジ要素532dが広がるため、全てのヒンジ要素532dが同時に広がる。このため、マスターキャリア530と各キャリア540が一斉に展開する方向に移動していく。
ルーバー550を畳み込むときは、操作コード594を引き下げる操作を繰り返す。すると、第1の実施形態と同様に、操作部590の作用によって駆動軸520がルーバー550を畳み込む方向に回転する。駆動軸520の回転によってマスターキャリア530がルーバー550を畳み込む方向に移動するため、マスターキャリア530と隣り合うキャリア540−1との間隔が狭まる。よって、図16に示したように、全てのヒンジ要素532dが同時に畳まれていき、マスターキャリア530と各キャリア540が同じ間隔を保ちながら一斉に畳み込まれる方向に移動していく。
(第4の実施形態の効果)
以上説明したように、スペーサリンク532の全てのヒンジ要素532dが一斉に開閉するため、ばね570をマスターキャリア530と隣り合うキャリア540の間にのみ設ければよい。よって、部品点数を削減できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、切替手段を駆動軸と第一クラッチ機構で構成したが本発明はこの例に限定されず、マスターキャリアの長手方向への移動を許容及び規制可能な状態に切替えることができれば任意の設計とすることができる。例えば、マスターキャリアと駆動軸との間で駆動力の伝達を解除したりできるようにして、マスターキャリアが駆動軸に対して自由に移動できるようにしてばねの付勢力で移動するようにしてもよい。また、駆動軸と第一ローラの動力の伝達を切って、駆動軸に対して第一ローラが自由に回転できるようにすることにより、マスターキャリアがバネの付勢力で移動するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、操作部によって駆動軸を回転させることにより、駆動軸の回転を許容及び規制可能な状態に第一クラッチ機構を切替えたが、本発明はこの例に限定されず、第一クラッチ機構を切替える構成は任意に設計してよい。例えば第一クラッチ機構を直接外部から切替える機構を設けてもよい。
また、上記実施形態では、弾性手段をコイルばねとしたが、本発明はこの例に限定されず、マスターキャリアを付勢することによりマスターキャリアをヘッドレールの長手方向に移動させることができるものであれば任意の設計とすることができる。例えば、板ばねやゴムなどでもよい。
また、上記実施形態では、操作部は、プーリと、プーリに巻取り及び巻解き可能に連結された操作コードと、プーリに操作コード巻取り方向の回転を付勢する付勢手段と、プーリと駆動軸との連結及び連結を解除可能な第二クラッチ機構と、を備えた構成としたが、本発明はこの例に限定されない。例えば、駆動軸に直結されるプーリと操作コードで構成されるものであってもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態では、マスターキャリア及び各キャリアをスペーサリンクで連結していないが、本発明はこの例に限定されず、マスターキャリア及び各キャリアをスペーサリンクで連結してもよい。このような構成とすることにより、ばねの付勢力にばらつきがあった場合でも、隣り合うキャリアの間を等間隔に保つことができる。
また、上記第3の実施形態では、マスターキャリアと操作側端部に配置されるキャリア間にばねを配置する構造としたが、本発明はこの例に限定されず、マスターキャリアを開閉方向に付勢できる配置であれば、マスターキャリアとヘッドレール端部との間、又はマスターキャリアと操作部のケースとの間に設けてもよい。
また、上記実施形態では、ばねは、各キャリアを貫通する駆動軸又は回転軸の軸心上に配置される構成とし、ばねの端部をキャリアに当接させる構成としたが、本発明ではこの例に限定されず、ばねの端部を各キャリアに連結する構成としてもよい。この場合には、コイルバネを引張コイルばねとすることができ、ルーバーを畳み込む方向に付勢するように開閉することもできる。
また、上記実施形態では、ばねは、各キャリアを貫通する駆動軸又は回転軸の軸心上に配置される構成としたが、本発明ではこの例に限定されず、マスターキャリアを展開する方向に移動させる構成であれば、任意の設計とすることができる。
以上説明した実施形態、変更例及び応用例の内容は、適宜組み合わせて実施できる。
100、300、400、500 縦型ブラインド
110、310、410、510 ヘッドレール
120、320、420、520 駆動軸
130、330、430、530 マスターキャリア
140、340、440、440−1、440−2、440−3、・・・、540、540−1 キャリア
150、350、450、550 ルーバー
160、360、460、560 回転軸
162、362、462、562 操作棒
170、370、470、570 ばね(弾性手段)
180、380、480、580 第一クラッチ機構
190、390、490、590 操作部
192 プーリ
192a 突起部
194、394、494、594 操作コード
196 付勢手段
198 第二クラッチ機構
200 ケース
200a 第1ケース部
200b 第2ケース部
200c 固定軸
200d 凹部
210 ストッパ
214 中継軸
216 クラッチドラム
218 クラッチばね
220 カムドライブ
220a 開口部
220b、220c 突起
222 ガイドワッシャ
222a、222b 突起
224 クラッチピン
226 連動部材
226a 係合部
312 コード部材
314 第一ローラ
316 第二ローラ
432、532 スペーサリンク
532a、532b ヒンジ片
532c 枢軸
532d ヒンジ要素

Claims (8)

  1. ヘッドレールの長手方向に移動可能なマスターキャリアと、
    前記マスターキャリアにより一方向へ牽引又は逆方向へ押動される複数のキャリアと、
    前記キャリアから吊下げられるルーバーと、
    前記各キャリアを貫通するとともに前記ルーバーを回転可能な駆動力を伝達する回転軸と、
    を備えた縦型ブラインドであって、
    前記マスターキャリアを付勢することにより前記マスターキャリアを前記ヘッドレールの長手方向に移動させる弾性手段と、
    前記マスターキャリアの長手方向への移動を許容及び規制可能な状態に切替える切替手段と、
    を有することを特徴とする、縦型ブラインド。
  2. プーリと、
    前記プーリに巻取り及び巻解き可能に連結された操作コードと、
    前記プーリに前記操作コードの巻取り方向の回転を付勢する付勢手段と、
    前記プーリと駆動軸との連結及び連結を解除可能な第二クラッチ機構と、
    を備えた操作部を有しており、
    前記切替手段は、
    前記マスターキャリアを前記ヘッドレールの長手方向に移動可能な駆動力を伝達する駆動軸と、
    前記駆動軸の回転を許容及び規制可能な状態に切替える第一クラッチ機構と、
    を備え、
    前記第二クラッチ機構は、
    前記プーリが前記操作コードの巻解き方向に回転するときは前記プーリと前記駆動軸とを連結し、
    前記プーリが前記操作コードの巻取り方向に回転するときは前記プーリと前記駆動軸との連結を解除し、
    前記操作コードの所定量の引き出し操作による前記プーリの回転により、前記第一クラッチ機構と前記駆動軸との連結を解除し、前記弾性手段の付勢力により前記マスターキャリアを移動するようにしたことを特徴とする、請求項1に記載の縦型ブラインド。
  3. 前記弾性手段は、前記各キャリアを貫通する軸の軸心上に配置されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の縦型ブラインド。
  4. 前記弾性手段は、前記マスターキャリア及び前記キャリアの間に配置され、前記マスターキャリア及び前記キャリアを押圧可能であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の縦型ブラインド。
  5. 前記弾性手段は、少なくとも一つ以上の前記キャリアを貫通して配されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の縦型ブラインド。
  6. ヘッドレール内に回転可能に配置される駆動軸と、
    前記駆動軸の駆動力によって前記ヘッドレールの長手方向に移動可能なマスターキャリアと、
    前記マスターキャリアにより一方向へ牽引又は逆方向へ押動される複数のキャリアと、
    前記キャリアから吊下げられるルーバーと、
    前記各キャリアを貫通するとともに前記ルーバーを回転可能な駆動力を伝達する回転軸と、
    を備えた縦型ブラインドであって、
    前記駆動軸の回転を許容及び規制可能な状態に切替える第一クラッチ機構と、
    プーリと、
    前記プーリに巻取り及び巻解き可能に連結された操作コードと、
    前記プーリに前記操作コードの巻取り方向の回転を付勢する付勢手段と、
    前記プーリと前記駆動軸との連結及び連結を解除可能な第二クラッチ機構と、
    を備えた操作部を有しており、
    前記第二クラッチ機構は、
    前記プーリが前記操作コードの巻解き方向に回転するときは前記プーリと前記駆動軸とを連結し、前記プーリが前記操作コードの巻取り方向に回転するときは前記プーリと前記駆動軸との連結を解除し、
    前記プーリを前記操作コードの巻解き方向に回転したときに前記マスターキャリアを前記ヘッドレールの長手方向に移動させることを特徴とする、縦型ブラインド。
  7. 前記駆動軸は、前記各キャリアを貫通するとともに前記マスターキャリアに螺合することを特徴とする、請求項2〜6のいずれかに記載の縦型ブラインド。
  8. 前記マスターキャリアは、前記ヘッドレールに配置される第一ローラと第二ローラとの間でループ状に配されるコード部材の一部に連結され、前記コード部材の移動により前記ヘッドレールの長手方向に移動可能であり、
    前記第一ローラは前記駆動軸から伝達される回転力で前記コード部材を前記ヘッドレールの長手方向に移動可能であることを特徴とする、請求項2〜6のいずれかに記載の縦型ブラインド。

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