JP2020069725A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】副走査方向に関しても結像状態を向上させた画像形成装置を提供すること。【解決手段】隣り合う結像系2a〜2cの光軸AXが、回転軸RXの方向から見たとき、副走査方向又はZ方向の位置によって角度が異なるように互いに非平行となっている。さらに、傾いた結像系2b,2cにおいて、光軸AXが受光面71aと交わる点P1で受光面71aの法線NL1となす角度φが、中心法線CNが受光面71aと交わる点P2で受光面71aの法線NL2となす角度σに対して、絶対値として小さく同じ方向である。【選択図】図2

Description

本発明は、光書込部を有する画像形成装置に関し、発光素子と、発光素子の発光点を受光面上に結像させる光学系とを備える画像形成装置に関する。
例えば下記特許文献1に記載されるように、光軸が互いに平行な複数の結像レンズを用いて、複数の結像レンズに対応した複数の発光点群からの光をそれぞれ結像して描画する技術がある。このとき、光学系が副走査方向について異なる位置に配列していて、かつ、感光体が円筒形状である場合、複数の光学系の中に、光軸が感光体に対して垂直に交わらないものが存在することになる。光学系が軸対称な場合など、副走査方向に対称性を持つ場合、像面が副走査方向について対称になり、感光体の傾きと一致しなくなることで、結像状態が均一にならないという問題がある。この問題を解決するため、下記特許文献2に記載されるように、結像レンズを副走査方向について非対称にして像面を傾ける方法もあるが、非対称性に伴う副作用で結像状態が悪化する懸念がある。
特開2009−51194号公報 特開2010−253895号公報
本発明は、副走査方向に関しても結像状態を向上させた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、2次元に配列された発光点群を有する発光素子と、発光点群からの光を、発光点ごとに受光面上の異なる位置に結像させる結像系を有する光学系とを備え、発光点群と結像系との組が複数存在し、受光面は円筒形状を有し、結像系の結像倍率は負であり、発光素子に設けた主走査方向に関して隣り合う複数の発光点群は、主走査方向と対応する副走査方向とに関して異なる位置に配列されており、隣り合う結像系の光軸は、受光面の回転軸の方向から見たとき、副走査方向の位置によって角度が異なるように互いに非平行であり、発光点群の中心を通る中心法線が受光面と交わる角度が垂直でないとき、光軸は、中心法線に対してゼロで無い角度を持ち、光軸と中心法線とを含む平面が、受光面の回転軸に対応する回転対称軸に対して垂直であり、光軸が受光面と交わる点で受光面の法線となす角度が、中心法線が受光面と交わる点で受光面の法線となす角度に対して、絶対値として小さく、同じ方向であることを特徴とする。
上記画像形成装置によれば、隣り合う結像系の光軸が、回転軸の方向から見たとき、副走査方向の位置によって角度が異なるように互いに非平行となっており、隣り合う結像系の副走査方向に関する対称性を高めて各結像系の結像状態を良好なものとすることができる。さらに、光軸が受光面と交わる点で受光面の法線となす角度が、中心法線が受光面と交わる点で受光面の法線となす角度に対して、絶対値として小さく同じ方向であるので、光軸が受光面の法線となす角度が過度に大きくなって像面の受光面に対する傾斜が大きくなって結像状態が劣化することを防止できる。
本発明の具体的な1つの側面では、上記画像形成装置において、以下の条件式(1)が成立する。
0.9θ≦y/(h+(1−β)r)≦1.1θ … (1)
ただし、
θ:発光点群がなす平面の法線と結像系の光軸とがなす角度
y:受光面の回転対称軸に垂直な平面内で、回転対称軸から発光点群がなす平面におろした法線の足から、光軸が発光点群がなす平面と交わる位置までの距離
h:回転対称軸から発光点群がなす平面におろした法線において、受光面と交わる位置から発光点群がなす平面と交わる位置までの距離
β:結像系の結像倍率
r:受光面の円筒形状の半径
この場合、光軸が発光点群の平面の法線となす角度θと、光軸が受光面の法線となす角度とを近づけることができ、結像系の像面の傾きを受光面の傾きに近づけることができ、結像状態を向上させることができる。
本発明の別の側面では、光軸が受光面と交わる点で受光面の法線となす角度は、光軸が発光点群がなす平面の法線となす角度θに対して、結像倍率βの絶対値をかけたものとなっている。
本発明のさらに別の側面では、発光点群と結像系との組は、隣り合う3つの発光点群と対応する3つの結像系とを含む。この場合、光の利用効率を高めることができる。
本発明のさらに別の側面では、発光素子は、有機ELデバイスである。有機ELデバイスにより発光点群を広域に亘って高密度で配置することができる。
本発明のさらに別の側面では、結像系は、それぞれ回転対称である。この場合、結像系の製造や組み付けが容易になる。
本発明のさらに別の側面では、結像系は、直交する2つの平面に対してそれぞれ面対称である。この場合、結像系の製造や組み付けが比較的容易になる。
本発明のさらに別の側面では、結像系は、2つの対称面を持つ自由曲面であり、2つの対称面による断面形状において、2つの対称面の交わる直線近傍での曲率が互いに等しい。この場合、直交する2つの像高方向に関して対称性を高めることができ受光面上での結像状態を良好なものとすることができる。
本発明のさらに別の側面では、発光点群は、略平行四辺形の領域に配置されている。この場合、発光点群を構成する発光点の配列を主走査方向及び副走査方向にシフトさせつつ高密度で配置することが容易になる。
本発明のさらに別の側面では、上記領域の対辺が回転対称軸に対して平行である。
本発明のさらに別の側面では、発光点群は、略長方形の領域に配置されており、領域の長辺が回転対称軸に対して非平行であり、2つの対称面のうち一方が長辺と略平行である。この場合、発光点群を構成する発光点の配列を主走査方向及び副走査方向にシフトさせつつ高密度で配置することができるだけでなく、受光面上での結像状態を対称性を高めた良好なものとすることができる。
第1実施形態の画像形成装置の概略構成を示す部分断面図である。 (A)は、像形成ユニットを構成する光プリントヘッドの構造を説明する正面側の概念図であり、(B)は、光プリントヘッドの側面図であり、図2(A)のAA断面に対応する。 (A)は、図2(A)に示す光プリントヘッドの発光素子に設けた発光点群を説明する図であり、(B)は、発光点群やレンズの配置を説明する図である。 (A)及び(B)は、光プリントヘッドの光学系を説明する概念図である。 (A)は、実施例1の下側の結像系について像面湾曲を示し、(B)は、比較例の下側の結像系について像面湾曲を示す。 実施例2の下側の結像系について像面湾曲を示す。 (A)は、第2施形態の画像形成装置に組み込まれた光プリントヘッドの側面図であり、(B)は、図7(A)に示す光プリントヘッドの発光素子に設けた発光点群を説明する図である。 実施例3の下側の結像系について像面湾曲を示す。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る画像形成装置の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置100は、例えばデジタル複写機等として用いられ、原稿Dに形成された色画像を読み取る画像読取部10と、原稿Dに対応する画像を用紙Pに形成する画像形成部20と、画像形成部20に用紙Pを給紙する給紙部40と、用紙Pを搬送する搬送部50と、装置全体の動作を統括的に制御する制御部90とを含む。
画像形成部20は、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの色毎に設けられた像形成ユニット70Y,70M,70C,70Kと、各色を合成したトナー像が形成される中間転写部81と、トナー像を定着させる定着部82とを備えている。
画像形成部20のうち、画像形成ユニット70Yは、Y(イエロー)色の画像を形成する部分であり、感光ドラム71、帯電部72、光プリントヘッド(光書込装置)73、現像部74等を備えている。感光ドラム71は、Y色のトナー像を形成し、帯電部72は、感光ドラム71の周囲に配置されてコロナ放電により感光ドラム71の表面を帯電させ、光プリントヘッド73は、感光ドラム71に対してY色成分の画像に対応する光を照射し、現像部74は、感光ドラム71の表面にY色成分のトナーを付着させることにより静電潜像からトナー像を形成する。感光ドラム71は、円筒形状を有し、回転軸RXのまわりに回転する。感光ドラム71の円筒表面は、光プリントヘッド73による像を結像させる受光面71aとなっている。
他の像形成ユニット70M,70C,70Kは、形成する画像の色が異なる以外はY色用の画像形成ユニット70Yと同様の構造及び機能を有するため、これらの構造等については説明を省略する。なお、像形成ユニット70は、4色の像形成ユニット70Y,70M,70C,70Kのうち任意のユニットを意味し、それぞれの色に適合させた要素として、感光ドラム71、帯電部72、光プリントヘッド73、及び現像部74を備える。
図2(A)は、図1に示す像形成ユニット70のうち光プリントヘッド(光書込装置)73の構造を説明する概念的な正面図であり、図2(B)は、光プリントヘッド73の側面図である。図2(A)は、感光ドラム71に向かって見た図であり、感光ドラム71の回転軸RXの方向から見た図である。光プリントヘッド73は、2次元に配列された発光点群DGを形成した発光領域3a,3b,3cを有する発光素子73aと、発光点群DGからの光を発光点EDごとに受光面71a上の異なる位置に結像させる結像系2a,2b,2cを有する光学系73bとを備える。ここで、感光ドラム71の回転軸RXに平行なY軸は、主走査方向に対応し、感光ドラム71の回転軸RXに対して直交し、中央の発光領域3bの光軸AXに垂直に延びるZ軸は、副走査方向に対応する。発光点群DGを構成する発光点EDの発光タイミングは、制御部90の制御下で感光ドラム71の回転角度と同期したものとされる。
光源としての発光素子73aは、ガラス板の上に発光点が2次元配列したボトムエミッション型の有機ELである。縦の副走査方向に関して3箇所に発光領域3a,3b,3cがあり、それぞれに対応する結像系2a,2b,2cがある。結像系2a,2b,2cは、不図示のホルダーによって相互に位置決めされた状態で、発光素子73aに対して位置決めされて固定されている。
発光素子73aにおいて、隣り合う3つの発光領域3a,3b,3cを一組とする発光組SC(n=1,2,3,…)がY方向に繰り返し等間隔で配置されている。発光組SCを構成する発光領域3a,3b,3cは、主走査方向又はY方向に関して異なる位置に配列され、かつ、副走査方向又はZ方向に関して異なる位置に配列されている。同様に、光学系73bにおいて、隣り合う3つの結像系2a,2b,2cを一組とする結像組LC(n=1,2,3,…)がY方向に繰り返し等間隔で配置されている。結像組LCを構成する結像系2a,2b,2cは、主走査方向又はY方向に関して異なる位置に配列され、かつ、副走査方向又はZ方向に関して異なる位置に配列されている。
発光素子73aは、表面側に発光領域3a,3b,3cを設けたデバイス本体73pと、発光領域3a,3b,3cを覆うガラス基板73qとを有する。発光領域3a,3b,3cは、デバイス本体73pの共通の発光面3f上に設けられている。
光学系73bにおいて、各結像系2a,2b,2cは、第1レンズ5dと、絞り5eと、第2レンズ5fと、平板5gとをそれぞれ有する。第1レンズ5dは、凸レンズであり、図示の例では、ガラスその他で形成された共通のレンズ基板5hの両側に樹脂製のレンズ部5i,5jを形成したものとなっている。第1レンズ5dは、発光領域3aからの光線LBをコリメートする。絞り5eは、遮光体に開口5sを形成したものである。第2レンズ5fは、凸レンズであり、図示の例では、ガラスその他で形成された共通のレンズ基板5kの両側に樹脂製のレンズ部5m,5nを形成したものとなっている。第2レンズ5fは、第1レンズ5dからの光線LBを集光し、感光ドラム71の受光面71a上に発光点EDと同じパターンの投影像PDを形成する。平板5gは、保護カバー5pに相当し、図示しない外装とともに3つの結像系2a,2b,2cを覆っており、光プリントヘッド73内を塵、埃等から保護している。
図2(B)から明らかなように、図の3つの結像系2a,2b,2cのうち、中央の結像系2aは、その光軸AXが、発光面3fに対しても感光ドラム71の受光面71aに対しても垂直である。一方で、上下の結像系2b,2cの光軸AXは、中央の結像系2aの光軸AXに対して平行でなく、発光面3fに対して垂直でない角度を持つとともに、受光面71aに対しても垂直でない角度を持つ。より具体的に説明すると、光学系73bのうち中央の結像系2aの光軸AXは、主走査方向及び副走査方向に直交するX軸方向に平行に延びている。ここで、中央の発光領域3aの発光点群DGの中心を通って発光面3fに垂直に延びる中心法線CNを考えた場合、中心法線CNは光軸AXと一致して延び、中心法線CNと受光面71aと交わる角度は垂直になっている。また、光学系73bのうち下側の結像系2bの光軸AXは、主走査方向及び副走査方向に直交するX軸方向に対して反時計方向に回転するように傾いており、感光ドラム71側又は+X側で上側又は+Z側に移動するように傾いている。ここで、下側の発光領域3bの発光点群DGの中心を通って発光面3fに垂直に延びる中心法線CNを考えた場合、中心法線CNが受光面71aと交わる角度は垂直でない。一方、光学系73bのうち上側の結像系2cの光軸AXは、主走査方向及び副走査方向に直交するX軸方向に対して時計方向に回転するように傾いており、感光ドラム71側又は+X側で下側又は−Z側に移動するように傾いている。ここで、上側の発光領域3cの発光点群DGの中心を通って発光面3fに垂直に延びる中心法線CNを考えた場合、中心法線CNが受光面71aと交わる角度は垂直でない。以上のように、隣り合う3つの結像系2a,2b,2cの光軸AXは、回転軸RXの方向から見たとき、副走査方向Zの位置によって角度が異なるように互いに非平行になっている。結果的に、中心法線CNが受光面71aと交わる角度が垂直でないとき、つまり、結像系2b,2cにおいて、光軸AXは、中心法線CNに対してゼロで無い角度を持つが、光軸AXと中心法線CNとを含むXZ平面は、受光面71aの回転対称軸である回転軸RXに対して垂直に延びている。
図3(A)は、単一の発光領域3aに配置された発光点群DG又は発光点EDの配列を説明する拡大図である。図面の縦方向が副走査方向であり、図面の横方向が主走査方向である。この場合、発光点群DGは、平行四辺形の発光領域3a内に平行四辺形の対辺に揃えて配列されている。発光点群DGを構成する発光点EDは、主走査方向に相当するY方向と、副走査方向に相当するZ方向とに等間隔で配置されている。発光領域3aの平行四辺形の長手方向に対応する上下の対辺6aは、主走査方向に相当するY方向に平行に延び、結果的に不図示の受光面71aの回転対称軸である回転軸RXに対しても平行に延びている。
図3(B)は、発光点群DGと、光源寄りの第1レンズ5dの外形形状とを図示したものである。この図では、9個の発光点群DGおよび第1レンズ5dが図示されているが、左右の主走査方向の繰返しが省略されており、光学系73b中に全部で231個の第1レンズ5d又は結像系2a,2b,2cがある。発光点群DGは、それぞれの結像系2a,2b,2cの光軸AXが発光面3f(図2(B)参照)と交わる位置を中心に配置されている。先に図2(B)で示したように、上下の結像系2a,2c光学系は光軸AXが発光面3fに対して垂直でないために、発光点群DGも結像系2a,2b,2cも中心が光軸AX上にあるにも関わらず、図では、結像系2a,2b,2cの方が内側にずれたように見える。なお、補助線L1〜L3は、発光領域3a,3b,3cを構成する発光点群DGが横の主走査方向に関して切れ目なく繋がっていることを示す。
図4(A)は、図2(B)等に示す光学系73bのうち結像系2bの光軸AXの傾き等を説明する模式図であり、図4(B)は、図4(A)に示す各部の角度関係や寸法を説明する図である。この場合、光軸AXが感光ドラム71の受光面71aに対して垂直に交わる結像系2aについては説明を省略し、結像系2bを上下反転させた結像系2cについても説明を省略している。なお、基準線SLは、結像系2aの光軸AXと一致し、X方向に延びて受光面71aの回転対称軸である回転軸RXを通る。
結像系2bについては、下記関係式(R1)
θ=y/(h+(1−β)r) … (R1)
が成立するように光軸AXを傾けることで、受光面71aの傾きと結像系2bによる像面の傾きとを正確に一致させることができる。ここで、値θは、発光点群DGがなす平面(発光面3fに相当)の法線と結像系2bの光軸AXとがなす角度である。値yは、受光面71aの回転対称軸(回転軸RX)に垂直なXZ面内で、回転対称軸(回転軸RX)から発光点群DGがなす平面(発光面3fに相当)におろした法線の足から、光軸AXが発光点群DGがなす平面(発光面3fに相当)と交わる位置までの距離である。値hは、回転対称軸(回転軸RX)から発光点群DGがなす平面(発光面3fに相当)におろした法線又は基準線SLにおいて、受光面71aと交わる位置から発光点群DGがなす平面(発光面3fに相当)と交わる位置までの距離である。値βは、結像系2bの結像倍率であり、値rは、受光面71aの円筒形状の半径である。なお、結像系2bの光軸AXが受光面71aと交わる角度φに関しては、光軸AXの傾きθに対して、結像倍率βの絶対値をかけたものと等しくなるときが最適条件である。
現実的には、結像系2bの光軸AXの傾きを関係式(R1)に一致させる必要はなく、光軸AXを発光点群DGがなす平面(発光面3fに相当)に対して垂直の状態から、受光面71aへの入射角度が小さくなる方向に、かつ、受光面71aに垂直入射するよりも小さい範囲で傾ければ、ある程度の効果が得られる。つまり、結像系2bの光軸AXが受光面71aと交わる点P1で受光面71aの法線NL1となす角度φが、中心法線CNが受光面71aと交わる点P2で受光面71aの法線NL2となす角度σに対して、絶対値として小さく、同じ方向であるように調整する。これにより、受光面71aの傾きと結像系2bによる像面の傾きとの差を小さくすることができる。
また、式(1)で与えられる最適な角度θに対して、±10%の範囲となるように傾ければ、実用上十分な効果が得られる。つまり、下記条件式(1)又は(2)
0.9θ≦y/(h+(1−β)r)≦1.1θ … (1)
0.9≦y/(h+(1−β)r)/θ≦1.1 … (2)
を満たすように、結像系2bの光軸AXの実際の傾き角θを設定すればよい。
以上では説明を省略したが、結像系2cについても、結像系2bと同様の条件を満たすことが望ましい。つまり、結像系2cの光軸AXが受光面71aと交わる点で受光面71aの法線となす角度φが、中心法線CNが受光面71aと交わる点で受光面71aの法線となす角度σに対して、絶対値として小さく、同じ方向であるように調整する。
各結像系2b,2cは、副走査方向について対称性を持つ光学系である。結像系2b,2cは、例えば回転対称な光学系であり、具体的には非球面で構成することができる。結像系2b,2cは、例えば直交する2つの平面に対してそれぞれ面対称な光学系であり、具体的には自由曲面で構成することができる。この場合において、サジタルの像面とメリディオナルの像面とを一致させる。
以上で説明した第1実施形態の画像形成装置100によれば、隣り合う結像系2a〜2cの光軸AXが、回転軸RXの方向から見たとき、副走査方向又はZ方向の位置によって角度が異なるように互いに非平行となっており、隣り合う結像系2a〜2cの副走査方向に関する対称性を高めて各結像系の結像状態を良好なものとすることができる。さらに、傾いた結像系2b,2cにおいて、光軸AXが受光面71aと交わる点P1で受光面71aの法線NL1となす角度φが、中心法線CNが受光面71aと交わる点P2で受光面71aの法線NL2となす角度σに対して、絶対値として小さく同じ方向であるので、光軸AXが受光面71aの法線NL1となす角度が過度に大きくなって像面の受光面71aに対する傾斜が大きくなって結像状態が劣化することを防止できる。
〔実施例〕
以下、本発明に係る画像形成装置に組み込まれる光学系73bの具体的な実施例について説明する。
〔実施例1〕
〔1−a:中央の結像系〕
以下、中央の結像系2aのデータについて説明する。表1は、中央の結像系2aを構成する光学面の面頂点の座標をまとめたものである。距離の単位はmmである。
[表1]
Figure 2020069725
結像系2aの非球面形状について表2にまとめた。記載した非球面は、いずれも軸対称非球面で、球面項は無く、形状式は、X、Y、Zに対応するローカル座標をx、y、zとして
Figure 2020069725
である。なお、表に無い非球面係数aはすべて0である。これらの点は以下でも同様である。
[表2]
Figure 2020069725
〔1−b:下側の結像系〕
以下、下側の結像系2bのデータについて説明する。表3は、下側の結像系2bを構成する光学面の面頂点の座標をまとめたものである。
[表3]
Figure 2020069725
結像系2bの非球面の形状について表4にまとめた。
[表4]
Figure 2020069725
実施例1の光学系は、図2(B)に示すものと同様である。下側の結像系2bにおいて、面頂点は、X軸に関してもZ軸に対しても互いに異なる値になっているが、4つのレンズ面と絞りについては、光軸AXに沿って一直線上に並んでいる。一方で、レンズ基板5h,5kや保護カバー5pといった平板については、中央の結像系2aと共通の座標となっている。下側の結像系2bの発光点群DGは、面としては中央の結像系2aと共通の面であるが、表では発光点群DGの中央の座標を示している。また、感光体に相当する受光面71aは、半径25mmの円筒形で、面としてはやはり中央の結像系2aと共通であるが、表では、受光面71aについては結像系2bの光軸AXと交わる位置について位置と傾きとを示した。なお、波長650nmに対して、レンズ基板は屈折率1.5145であり、レンズ面とガラス基板との間は樹脂で、屈折率1.5285である。また、結像倍率βは、中央の光学系も下側の光学系も−1である。
実施例1の場合、1つの発光点EDの直径は60μmであり、最も接近した場所での発光点EDの間隔gは10μmであり、中心間最小距離dは70μmである。横方向については1200dpiの1ドットに相当する21.2μmピッチで並んでおり、発光点EDの直径の方が大きいので、互いに重ならないように、副走査方向に相当するZ方向にずらして4行に配置している。主走査方向に相当するY方向に延びる1行あたり18個の発光点EDがあり、全体としては72個の発光点が平行四辺形に並んでいる。発光点EDの中心で見れば、主走査方向の幅は1503μm、副走査方向の幅は200μmである。発光点は直径60μmなので、端まで含めた幅は主走査方向が1563μm、副走査方向が260μmである。
図5(A)は、実施例1の下側の結像系2bについて像面湾曲を示したものであり、図5(B)は、比較例の下側の結像系について像面湾曲を示したものである。横軸の像高は、副走査方向について見ている。なお、図示を省略するが、比較例の下側の結像系は、中央の結像系と同様のものであるが、比較例の下側の結像系の光軸は、中央の結像系の光軸と平行になっている。つまり、比較例の下側の結像系の光軸は、光源面に相当する発光面3fに対しては傾いておらず、感光面に相当する受光面71aに対しては傾いている。受光面71aに対する比較例の下側の結像系の光軸の傾きは約11.3度となっている。図5(A)に示すように、実施例1の下側の結像系2bでは、サジタルとメリディオナルとの乖離があるが、ともに像面の傾きは無い。図5(B)に示すように、比較例の場合、サジタル及びメリディオナルで像面の傾きがある。つまり、像面は光軸に対して対称であるので、傾いた受光面71aに対して見れば像面は傾いた状態となっている。
〔実施例2〕
〔2−a:中央の結像系〕
以下、中央の結像系2aのデータについて説明する。表5は、中央の結像系2aを構成する光学面の面頂点の座標をまとめたものである。
[表5]
Figure 2020069725
結像系2aの非球面の形状について表6にまとめた。
[表6]
Figure 2020069725
〔2−b:下側の結像系〕
以下、下側の結像系2bのデータについて説明する。表7は、下側の結像系2bを構成する光学面の面頂点の座標をまとめたものである。
[表7]
Figure 2020069725
結像系2bの非球面の形状について表8にまとめた。
[表8]
Figure 2020069725
実施例2の光学系は、実施例1の光学系と同様である。ただし、実施例2の結像系が第1の実施例の結像系と異なる点は、結像倍率βが−0.8であることである。感光体の半径や屈折率は第1の実施例と同様である。実施例1では結像倍率βが−1であったために、光軸AXが光源面に相当する発光面3fとなす角度と、光軸AXが感光面に相当する受光面71aとなす角度とは、絶対値が等しかったが、実施例2では、光軸AXが発光面3fとなす角度に対して0.8をかけたものが、光軸AXが受光面71aとなす角度となっている。
実施例2の発光点群DGは、図示を省略するが、実施例1のものと数や並びは同じであるが、結像倍率が異なるので、サイズや間隔が異なっている。実施例2の場合、例えば発光点EDの直径は、実施例1に比較して1.25倍の75μmとなっている。主走査方向には、感光体に相当する受光面71a上で1200dpiとなるように、発光点EDが26.5μmピッチで並んでいる。発光点EDと発光点EDの間隔が最も接近したところで10μmなのは変わらず、結果的に、縦横比で見るとわずかながら横長になっている。発光点EDの中心で見れば、主走査方向の幅は1879μm、副走査方向の幅は242μmで、発光点EDが直径75μmなので、端まで含めた幅は主走査方向に関して1954μm、副走査方向に関して317μmである。
なお、実施例2では、光源面に相当する発光面3fに対する光軸AXの傾きと、感光面に相当する受光面71aに対する光軸AXの傾きとが、0.8倍の関係になっていて同じではないため、傾きの無い中央の結像系2aに対して、光軸が傾いた上下の結像系2b,2cでは、受光面71a上での結像位置又はサイズについて、副走査方向の幅が小さくなる。ただし、この実施例の場合では0.1%の違いであり、副走査方向の幅の差としては0.2μm程度なので、他の誤差に対して小さく、発光点EDの配置については中央と上下で差をつけていない。
図6は、実施例2の下側の結像系2bについて像面湾曲を示したものである。倍率や距離関係に応じて光軸AXを適切に傾けたことによって像面の傾きが補正されていることがわかる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態の画像形成装置について説明する。第2実施形態の装置は、第1実施形態の装置を光プリントヘッド73の光学系73bに関して修正したものであり、共通部分については説明を省略する。
図7(A)は、第2実施形態の画像形成装置に組み込まれる光プリントヘッド73を説明する図であり、光学系73bを斜めから見た斜視図となっている。副走査方向は、図面の上下方向つまりZ方向であるが、主走査方向は、図面の左右方向と紙面垂直方向との間で傾いている。実際には主走査方向には多数の光学系が並んでいるが、第1実施形態の場合と同様に3列ある副走査方向の列につき一つの結像系2a〜2cのみを示した。また、レンズ基板5hの図示省略し、レンズ面の外形と、2つの対称面SPと交わる曲線とを示した。2つの対称面SPと交わる曲線は傾いており、ローカル座標のy軸とz軸が主走査方向(Y方向)や副走査方向(Z方向)に対して傾きを持っていることがわかる。絞り5eは開口形状のみ示した。絞り5eは、実際には円形であるが、斜めから見ているため楕円として表示されている。発光点群DGについては、その中心を主走査方向に延びる直線と副走査方向に延びる直線との交点で示した。発光点群DGからの光線LBは、中央では対称面SPの交線の上にあるが、主走査にずれた位置では副走査にもずれている。感光ドラム71の円筒表面である受光面71aについては、中央の結像系2aの光軸AXと交わる位置において副走査方向の円弧の一部分を図示している。また、それぞれの結像系2a〜2cの光軸AXと交わる位置を中心として、主走査方向と副走査方向とを光軸AX上で交差する十字で示した。副走査方向は、受光面71aの円筒面の接線の方向を示しているので、上下の結像系2b,2cでは相対的に傾いて表示されている。また、光源側と同様に、光軸AXに対して主走査方向にずれた位置を通る光線LBは、副走査方向にもずれた位置を通っている。
図示の光学系73bでは、自由曲面を用いて、直交する二つの対称面を持つ光学系を使うことにより、サジタルとメリディオナルの像面を一致させるように構成している。結像系2a〜2cに自由曲面を用いる場合、2つの対称面SP内での断面の曲率を一致させると、異なる曲率を与える場合と比べて作成が容易である。また、断面の曲率が一致している場合、自由曲面を用いても、軸近傍の結像倍率は方向に寄らず一定である。したがって、結像系2a〜2cを光軸AXまわりに回転して、対称面が主走査方向や副走査方向に対して傾いたとしても、本発明の原理を同様に適用することが可能である。発光点群DG又は発光点EDの配置を工夫して、主走査方向に対して発光点群DGが傾きを持つことを許容する代わりに発光点EDが分布する幅を狭くした場合、自由曲面の対称面SPをその発光点EDの並ぶ向きと合わせるように、結像系2a〜2cを光軸AXまわりに回転すれば、発光点EDが自由曲面の対称面SPから外れる量を小さく抑えることができる。対称面SPを持つ自由曲面を使った場合、その対称面SPの上では良好な結像性能が得られるが、対称面SPから外れた位置では副作用が生じて結像性能が悪化する場合がある。その場合、対称面SPから外れる量を小さく抑えることで、より良好な結像性能を得ることができる。一方で、主走査方向に対して発光点群DGが傾きを持つことは、感光体である受光面71aに対してみれば、副走査方向の幅が広がった状態となるため、光軸AXが互いに平行な従来タイプの結像系を使うと、受光面71aに対して斜入射することの影響が大きくなってしまうので、本発明の技術を用いて光軸AXを傾けて、感光体に対する像面の傾きを抑えることが効果的である。
図7(B)は、第2実施形態の装置における発光点群DG又は発光点EDの具体的配列を説明する拡大図である。この場合、発光点群DGは、長方形の発光領域3a,3b,3c内に長辺に揃えて配列されている。発光点群DGを構成する発光点EDは、主走査方向に相当するY方向に等間隔で配置され、副走査方向に相当するZ方向に同じ空間周期で配置されている。発光領域3aの長方形の長辺16aは、主走査方向に相当するY方向や副走査方向に相当するZ方向に対して所定の角度、横の主走査方向に対して角度δで延びており、その受光面71aの回転軸RXに対する傾斜方向は、結像系2a〜2cの対称面SPの一方に沿ったものとなっている。
〔実施例3〕
〔3−a:中央の結像系〕
以下、中央の結像系2aのデータについて説明する。表9は、中央の結像系2aを構成する光学面の面頂点の座標をまとめたものである。
[表9]
Figure 2020069725
結像系2aの自由曲面形状について表10にまとめた。記載した自由曲面の形状式は、X、Y、Zに対応するローカル座標をx、y、z(x軸角度0の点ではグローバル座標X、Y、Zと方向が一致)として
Figure 2020069725
なお、表に無い非球面係数aijはすべて0である。これらの点は以下でも同様である。
[表10]
Figure 2020069725
〔3−b:下側の結像系〕
以下、下側の結像系2bのデータについて説明する。表11は、下側の結像系2bを構成する光学面の面頂点の座標をまとめたものである。
[表11]
Figure 2020069725
結像系2bの自由曲面形状について表12にまとめた。
[表12]
Figure 2020069725
実施例3の光学系は、図7(A)に示すものと同様である。実施例3の光学系は、結像倍率が−1で、実施例1と同じであるが、レンズ面が軸対称非球面ではなく自由曲面になっている点で実施例1と異なる。自由曲面は二元多項式によって定義されているが、表10及び12に示したとおり、どのレンズ面もy及びz方向に関して偶数次しか使用しておらず、y方向にもz方向にも対称である。また、どのレンズ面でも、y軸の2次及びz軸の0次(i=2,j=0)の係数と、y軸の0次z軸の2次(i=0,j=2)の係数とが等しく、ローカル座標原点近傍での曲率がどの方向でも等しいことがわかる。また、それぞれの結像系2a〜2cには、4つのレンズ面があるが、ローカル座標の原点は一直線上に並んでおり、各レンズ面のローカル座標x軸は4つともその直線上にある。また、それぞれのローカル座標のxy平面はグローバル座標内では同一平面であり、xz平面も同様に同一平面である。つまり、上述のxy平面とxz平面は、レンズ面全体の対称面SPとなっている。2つの対称面SPの交わる直線を、光軸と呼ぶ。レンズ基板5h,5kはすべての結像系2a〜2cで共通なので、下側の結像系2bではレンズ基板5h,5kに対して光軸AXが傾いており、対称なのは結像系2bを構成する4つのレンズ面だけである。
実施例3の発光点群DGは、図7(B)に示すものであり、実施例1と同様に、発光点EDの直径が60μmであり、最も接近した場所での発光点EDの間隔gは10μmであり、中心間最小距離dは70μmである。ただし、実施例3の発光点群DGは、実施例1と異なり、全体として主走査方向又はY方向に対して傾いている。一番下の行の発光点EDのどれか一つを選ぶと、主走査方向について右隣の発光点は、主走査方向に21.2μm離れている位置にあり、直径が60μmなので真横に並べると重なってしまうため、副走査方向にもずらした位置に配置しており、その間隔gが最小で10μmとなるように、図面の上側に66.7μmずれた位置にあることは、実施例1と実施例3で共通する。相違点は、主走査方向の右側に4つ目の発光点が、実施例1では真横に配置されているのに対し、実施例3では上に37.3μmずれて配置されていることである。このずれ量は、一つ右隣の発光点と4つ右側の発光点の間隔が、最も狭いところで10μmとなるように選ばれている。結果として、全体としては、角度δが23.76度に傾いた略長方形となるように配列されている。このとき、長方形の短辺方向の幅は218μmとなり、実施例1の副走査方向の幅260μmよりも幅が狭くなっている。本実施例3では、この傾いた長方形の長辺方向が自由曲面の対称面SPと一致するように、結像系2a〜2cを光軸AXまわりに回転させている。対称面SPを持つ自由曲面を使った結像系2a〜2cでは、その対称面SPから外れた位置では結像性能が低下する傾向があるので、本実施例3のように構成することで、対称面SPからの外れ量を小さくすることができる。一方で、副走査方向の幅を見ると、端まで含めて856μmとなっており、もし本実施例3のように光軸AXを傾けない従来タイプの結像系であるとすると、上下の結像系では受光面71aの傾きによる像面の傾きによってよりダメージが大きくなってしまうと考えられる。なお、実施例3の発光点群DGの主走査方向に対する傾きは、中央の結像系2aに対応するものと上下の結像系2b,2cに対応するものとで差は無い。結像系2a〜2cの対称面SPは発光点群DGの傾きに合わせて傾けているが、上下の結像系2b,2cは発光面3fに対して光軸AXが傾いているので、結像系2a〜2cの光軸AXまわりの回転角は、中央の結像系2aと上下の結像系2b,2cとではわずかに異なっている。中央の結像系2aでは、回転角が発光点群DGの傾きと同じ23.76度であるのに対し、上下の結像系2b,2cでは、回転角が発光点群DGの傾きよりもわずかに小さい23.70度となっている。
図8は、実施例3の下側の結像系2bについて像面湾曲を示したものである。倍率や距離関係に応じて光軸AXを適切に傾けたことによって像面の傾きが補正されていることがわかる。なお、横軸は副走査方向の像高であるが、上述の対称面SP上で物点の位置を変えて計算しており、発光面3f上では主走査方向に対して23.76度傾いているため、副走査方向の像高が0.4mmのとき、対応する物点は光軸AXから約1mm離れている。
以上では、具体的な実施形態としての画像形成装置や光プリントヘッドについて説明したが、本発明に係る画像形成装置は、上記のものには限られない。例えば、光学系73bを構成する結像系は、3つに限らず2つ又は4つ以上とすることができる。
結像系2a〜2cは、2枚のレンズ構成に限らず、3枚以上のレンズ構成とすることができる。
2a,2b,2c…結像系、 3a,3b,3c…発光領域、 3f…発光面、 5d…レンズ、 5f…レンズ、 5g…平板、 5h,5k…レンズ基板、 5i,5j…レンズ部、 5m,5n…レンズ部、 10…画像読取部、 20…画像形成部、 70…像形成ユニット、 70M,70C,70K…像形成ユニット、 71…感光ドラム、 71a…受光面、 73…光プリントヘッド、 73a…発光素子、 73b…光学系、 73p…デバイス本体、 74…現像部、 90…制御部、 100…画像形成装置、 AX…光軸、 CN…中心法線、 DG…発光点群、 ED…発光点、 LB…光線、 PD…投影像、 RX…回転軸、 SL…基準線

Claims (11)

  1. 2次元に配列された発光点群を有する発光素子と、
    前記発光点群からの光を、発光点ごとに受光面上の異なる位置に結像させる結像系を有する光学系とを備え、
    前記発光点群と前記結像系との組が複数存在し、
    前記受光面は円筒形状を有し、
    前記結像系の結像倍率は負であり、
    前記発光素子に設けた主走査方向に関して隣り合う複数の発光点群は、前記主走査方向と対応する副走査方向とに関して異なる位置に配列されており、
    隣り合う前記結像系の光軸は、前記受光面の回転軸の方向から見たとき、前記副走査方向の位置によって角度が異なるように互いに非平行であり、
    前記発光点群の中心を通る中心法線が前記受光面と交わる角度が垂直でないとき、前記光軸は、前記中心法線に対してゼロで無い角度を持ち、前記光軸と前記中心法線とを含む平面が、前記受光面の前記回転軸に対応する回転対称軸に対して垂直であり、
    前記光軸が前記受光面と交わる点で前記受光面の法線となす角度が、前記中心法線が前記受光面と交わる点で前記受光面の法線となす角度に対して、絶対値として小さく、同じ方向であることを特徴とする、画像形成装置。
  2. 以下の条件式(1)が成立することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
    0.9θ≦y/(h+(1−β)r)≦1.1θ
    ただし、
    θ:前記発光点群がなす平面の法線と前記結像系の前記光軸とがなす角度
    y:前記受光面の前記回転対称軸に垂直な平面内で、前記回転対称軸から前記発光点群がなす前記平面におろした法線の足から、前記光軸が前記発光点群がなす前記平面と交わる位置までの距離
    h:前記回転対称軸から前記発光点群がなす前記平面におろした法線において、前記受光面と交わる位置から前記発光点群がなす前記平面と交わる位置までの距離
    β:前記結像系の結像倍率
    r:前記受光面の円筒形状の半径
  3. 前記光軸が前記受光面と交わる点で前記受光面の法線となす角度は、前記光軸が前記発光点群がなす前記平面の法線となす角度θに対して、結像倍率βの絶対値をかけたものとなっていることを特徴とする、請求項1及び2のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  4. 前記発光点群と前記結像系との組は、隣り合う3つの前記発光点群と対応する3つの前記結像系とを含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記発光素子は、有機ELデバイスであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記結像系は、それぞれ回転対称であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記結像系は、直交する2つの平面に対してそれぞれ面対称であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記結像系は、2つの対称面を持つ自由曲面であり、前記2つの対称面による断面形状において、前記2つの対称面の交わる直線近傍での曲率が互いに等しいことを特徴とする、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記発光点群は、略平行四辺形の領域に配置されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記領域の対辺が前記回転対称軸に対して平行であることを特徴とする、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記発光点群は、略長方形の領域に配置されており、前記領域の長辺が前記回転対称軸に対して非平行であり、前記2つの対称面のうち一方が前記長辺と略平行であることを特徴とする、請求項8に記載の画像形成装置。
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