JP2020067401A - 電流検出器及びパワーモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルを配置しても配線設計の制約が小さく、かつ、電力損失が大きくなり難い電流検出器を提供する。【解決手段】平板110に形成され、中心軸が平板110の厚み方向とは垂直な方向に沿って延在する直線となるコイル120を有し、平板120が、測定対象である電流路Lと平行となり、かつ、コイル120の中心軸が電流路Lとねじれの位置になるようにコイル120が配置されたときに電流路120を流れる電流を検出することを特徴とする電流検出器100。【選択図】図3

Description

本発明は、電流検出器及びパワーモジュールに関する。
従来、コイルを備える電流検出器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図12は、従来の電流検出器900を示す図である。なお、図12中、符号929は戻り線を示し、符号960は電流検出部を示す。
従来の電流検出器900は、図12に示すように、中心軸が環状となるコイル920(いわゆるロゴスキーコイル)を有し、コイル920によって形成された環の内側を電流路Lが貫通する位置にコイル920が配置されたときに、電流路Lを流れる電流を検出する。電流検出器900を用いて電流検出を行う電流路Lの例としては、例えば、電流路Lとしてパターン配線を用いる場合や電流路Lとしてリードを用いる場合が考えられる。
特開2006−189319号公報
しかしながら、従来の電流検出器900においては、コイル920によって形成された環の内側を電流路Lが貫通するようにコイル920を配置する必要があるため(図12参照。)、電流路Lと垂直な平面においてコイル920が占める領域の面積(コイル920に囲まれた領域の面積を含む)が大きくなってしまい、コイル920が主電流配線の妨げになり易く、配線設計の制約が大きくなってしまう、という問題がある。
これを防ぐために、コイル920が占める領域を狭くしようとすれば、コイル920によって形成された環の内側の面積が狭くなってしまうため、コイル920によって形成された環の内側に電流路Lを貫通させるためには電流路Lの断面積を小さくしなければならなくなり、電力損失が大きくなってしまう、という問題がある。
そこで、本発明は上記した問題を解決するためになされたものであり、コイルを配置しても配線設計の制約が小さく、かつ、電力損失が大きくなり難い電流検出器を提供することを目的とする。
[1]本発明の電流検出器は、平板に形成され、中心軸が前記平板の厚み方向とは垂直な方向に沿って延在する直線となるコイルを有し、前記平板が、測定対象である電流路と平行となり、かつ、前記コイルの前記中心軸が前記電流路とねじれの位置になるように前記コイルが配置されたときに前記電流路を流れる電流を検出することを特徴とする。
なお、本明細書中、「平板」とは、直方体のように各面が平らなものだけでなく、平板を折り曲げたものも含むものとする。
[2]本発明の電流検出器においては、平面的に見て前記コイルの前記中心軸が前記電流路と直交する位置になるように前記コイルが配置されたときに、前記電流路を流れる電流を検出することが好ましい。
[3]本発明の電流検出器においては、前記コイルは、前記平板の一方面に形成された導体膜と、前記一方面とは反対側の他方面に形成された導体膜とを、前記平板の厚さ方向に形成されたビアを介して接続することによって形成されたものであることが好ましい。
[4]本発明の電流検出器においては、前記コイルは、戻しコイルを有することが好ましい。
[5]本発明の電流検出器においては、前記コイルは、空芯コイルであることが好ましい。
[6]本発明の電流検出器においては、前記平板は、フレキシブル基板であることが好ましい。
[7]本発明の電流検出器においては、前記コイルとして、直列に接続された複数のコイルを有し、前記複数のコイルの各コイルは、前記電流路に対して並列となるように配置されていることが好ましい。
[8]本発明のパワーモジュールは、所定の電流路と、平板に形成され、中心軸が前記平板の厚み方向とは垂直な方向に沿って延在する直線となるコイルを有する、上記[1]〜[7]のいずれかに記載の電流検出器と、を備え、前記電流検出器においては、前記平板が前記電流路と平行となり、かつ、前記コイルの前記中心軸が前記電流路とねじれの位置となるように前記コイルが配置されていることを特徴とする。
[9]本発明のパワーモジュールにおいては、前記電流路は、パターン配線であり、前記コイルは、前記パターン配線上に絶縁体を介して配置されていることが好ましい。
本発明の電流検出器及びパワーモジュールによれば、平板に形成され、中心軸が平板の厚み方向とは垂直な方向に沿って延在する直線となるコイルを有し、平板が、測定対象である電流路と平行となり、かつ、コイルの中心軸が電流路とねじれの位置になるようにコイルが配置されたときに電流路を流れる電流を検出するため、従来の電流検出器900の場合のようにコイルを環状にする必要がなく、電流路と垂直な平面においてコイルが占める領域の面積(コイルに囲まれた領域の面積を含む)が所定以上の大きさにならなくて済む。従って、コイルが主電流配線の妨げになり難く、配線設計の制約を小さくすることができる。
本発明の電流検出器及びパワーモジュールによれば、上記した構成を有するため、コイルを環状にする必要がなく、従来の電流検出器900の場合のようにコイルによって形成された環の内側に電流路を貫通させる、という必要もない。従って、コイルが占める領域を狭くした場合でも電流路の断面積を小さくする必要がなく、電力損失が大きくなり難くなる。
実施形態1に係るパワーモジュール1の回路図である。 実施形態1に係るパワーモジュール1及び電流検出器100を説明するために示す図である。 実施形態1におけるコイル120の斜視断面図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 実施形態1における電流検出部160の等価回路図である。 実施形態1に係る電流検出器100を過電流保護回路を含む回路に適用した場合の回路図である。 実施形態1に係る電流検出器100をDC−DCコンバータを含む回路に適用した場合の回路図である。 実施形態2に係る電流検出器100aを説明するために示す図である。 実施形態3におけるコイル120cの断面図である。 変形例におけるコイル120d、120eを示す図である。 従来の電流検出器900を示す図である。
以下、本発明の電流検出器及びパワーモジュールについて、図に示す実施形態に基づいて説明する。なお、各図面は模式図であり、必ずしも実際の寸法を厳密に反映したものではない。
[実施形態1]
1.実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1の構成
図1は、実施形態1に係るパワーモジュール1の回路図である。図2は、実施形態1に係るパワーモジュール1及び電流検出器100を説明するために示す図である。なお、本発明の理解を助けるために、図1及び図2においてはコイル120を模式的に表現している。また、符号T1〜T5は端子を示す。
まず、実施形態1に係るパワーモジュール1について説明する。
実施形態1に係るパワーモジュール1は、図1に示すように、スイッチング素子200と、スイッチング素子200と接続されている所定の電流路Lと、電流検出器100とを備える。電流路Lは、パターン配線である。
実施形態1に係るパワーモジュール1においては、図2に示すように、基板150上にスイッチング素子200及び電流路Lが形成されている。電流検出器100は、平板状に形成されており、電流検出器100のコイル120が電流路L(パターン配線)上に絶縁体140(図3参照。)を介して配置されている。
実施形態1に係るパワーモジュール1においては、スイッチング素子200、電流検出器100及び電流路Lが、耐熱性・高絶縁性の樹脂やセラミックス等により形成されたパッケージ(図示せず。)で覆われている。
スイッチング素子200は、適宜のスイッチング素子を用いることができ、実施形態1においては、MOSFET(Metal―Oxide―Semiconductor Field―Effect Transistor)を用いる。スイッチング素子200のゲート電極には制御部210が接続されており、制御部210は、電流検出器100の検出結果に基づいてスイッチング素子200のオンオフを制御する。
実施形態1に係る電流検出器100は、コイル120と、電流検出部160とを有し、電流路Lを流れる電流によって生じた磁束H(磁束変化)によってコイル120に流れる電流を検出することにより、電流路Lを流れる電流を検出する。
電流検出器100においては、図1に示すように、コイル120の中心軸Aが電流路Lとねじれの位置になるように配置されており、実施形態1においては、平面的に見てコイル120の中心軸Aが電流路Lと直交する位置になるようにコイル120が配置されている。
次に、電流検出器100について詳しく説明する。
図3は、実施形態1におけるコイル120の斜視断面図である。図4は、図3のA−A断面図である。図5は、図3のB−B断面図である。
実施形態1においては、表面にパターン配線(電流路L)が形成された基板150上に、絶縁体140を介して、コイル120が形成されている平板110が積層された状態となっている(図3〜図5参照。)。基板150は、一般的なプリント基板であり、電流路Lは基板150と、絶縁体140との間に配置されている。コイル120が形成されている平板110は、フレキシブル基板である。
コイル120は、平板110に形成され、中心軸Aが平板110の厚み方向(図3のz軸方向)とは垂直な方向(図3のx軸方向)に沿って延在する直線となっている。
コイル120は、空芯コイルである。コイル120は、平板110の一方面に形成された導体膜122,126と、他方面に形成された導体膜123,127とを、平板110の厚さ方向に形成されたビア124,128を介して接続することによって形成されたものである。平板110の一方面側及び他方面側にはコイルをカバーするカバーレイフィルムが配置されている。なお、実施形態1においては、他方の面のカバーレイフィルムが絶縁体140を兼ねており、一方面のカバーレイフィルムは図示を省略している。
コイル120は、らせん状に形成された第1コイル部121とらせん状に形成された第2コイル部125(いわゆる戻しコイル)とで二重らせん構造を構成している。
コイル120は、x軸方向に沿って所定の間隔で1/2周分ずつ形成されている(1/2周分ずつ巻かれている)。すなわち、コイル120は、1/2周巻いたらx軸方向に移動して再び1/2周巻き、これを繰り返したような構成となっている。第1コイル121と第2コイル125とは互い違いに巻かれている。
第1コイル部121と第2コイル部125とはそれぞれ、一方端で接続されており、第1コイル部121の他方端及び第2コイル部125の他方端は、それぞれ電流検出部160と接続するための端子と接続されている(図1参照。)。
第1コイル部121は、平板110の一方面に形成された導体膜122と、一方面とは反対側の他方面に形成された導体膜123とを、平板110の厚さ方向に形成されたビア124を介して接続することによって形成されたものである。
第2コイル部125は、平板110の一方面に形成された導体膜126と、一方面とは反対側の他方面に形成された導体膜127とを、平板110の厚さ方向に形成されたビア128を介して接続することによって形成されたものである。
なお、導体膜122,123,126,127は、例えば、金属箔である。
図6は、実施形態1における電流検出部160の等価回路図である。なお、本発明の理解を助けるために、図6においてはコイル120を模式的に表現している。
電流検出部160は、図6に示すように、オペアンプ161と、抵抗162と、コンデンサ163とを有し、コイル120を流れる電流の起電力に基づいて電流路Lに流れる電流を検出する。このような構成とすることにより、比較的微弱な磁束変化による電流を増幅した状態で検出できることから、電流路Lを流れる電流を検出し易くなる。
2.実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1の効果
実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1によれば、平板110に形成され、中心軸Aが平板110の厚み方向とは垂直な方向に沿って延在する直線となるコイル120を有し、平板110が、測定対象である電流路Lと平行となり、かつ、コイル120の中心軸Aが電流路Lとねじれの位置になるようにコイル120が配置されたときに電流路Lを流れる電流を検出するため、従来の電流検出器900の場合のようにコイル120を環状にする必要がなく、電流路Lと垂直な平面においてコイル120が占める領域の面積(コイル120に囲まれた領域の面積を含む)が所定以上の大きさにならなくて済む。従って、コイル120が主電流配線の妨げになり難く、配線設計の制約を小さくすることができる。
実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1によれば、上記した構成を有するため、コイル120を環状にする必要がなく、従来の電流検出器900の場合のように環状にしたコイル120の環の内側に電流路Lを貫通させる、という必要もない。従って、コイル120が占める領域を狭くした場合でも電流路Lの断面積を小さくする必要がなく、電力損失が大きくなり難くなる。
また、実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1によれば、電流検出器100においては、平面的に見てコイル120の中心軸Aが電流路Lと直交するようにコイル120が配置されているため、コイル120が電流路Lを流れる電流から発生する磁束変化を検出しやすくなり、電流路Lに流れる電流を検出し易くなる。
また、実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1によれば、コイル120は、平板110の一方面に形成された導体膜122、126と、一方面とは反対側の他方面に形成された導体膜123,127とを、平板110の厚さ方向に形成されたビア124,128を介して接続することによって形成されたものであるため、比較的容易にコイル120を形成することができる。また、平板の厚みが比較的一定であることからコイル120の径を均一に形成し易くなる。
また、実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1によれば、コイル120は、戻しコイル125を有するため、コイル120が占める領域を必要以上に大きくすることなく、コイル120の巻き数を増加させることができる。これにより、外部の磁場の影響を小さくすることができるため、電流路Lの電流を検出し易くなる
また、実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1によれば、コイル120は、戻しコイル125を有するため、従来の電流検出器900の場合のように平板110内に戻し線を設ける必要がない。従って、1層の平板110の一方面に形成された導体膜122、126と、一方面とは反対側の他方面に形成された導体膜123,127とを、平板110の厚さ方向に形成されたビア124,128を介して接続するだけでコイル120を形成することができる。
また、実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1によれば、コイル120が、空芯コイルであるため、インピーダンスが小さく、電流測定による電力損失が小さくなる。また、コイル120が、空芯コイルであるため、磁束が飽和せず大電流の測定に対応することができる。
また、実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1によれば、平板110は、リキッド基板に比べて軽いフレキシブル基板であるため、パワーモジュール1の軽量化を図ることができる。また、平板110は、フレキシブル基板であるため、折り曲げが可能で、電流路Lの形状に合わせて折り曲げた状態でコイルを配置することが可能となる。
さらにまた、実施形態1に係るパワーモジュール1によれば、電流路Lは、パターン配線であり、コイル120は、パターン配線上に絶縁体140を介して配置されているため、パワーモジュールの厚さを薄くすることができる。
[適用例]
図7は、実施形態1に係る電流検出器100を過電流保護回路に適用した場合の回路図である。図8は、実施形態1に係る電流検出器100をDC−DCコンバータを含む回路に適用した場合の回路図である。
実施形態1に係るパワーモジュールを構成する回路としては、例えば、過電流保護回路に適用することができ、電流検出器100をスイッチング素子200に過電流が流れないように監視するのに用いることができる(図7参照。)。また、DC−DCコンバータを含む回路に適用することもでき、電流検出器の検出結果に基づいて電流をスイッチング素子200aとダイオードD1のいずれに流すか切り替える(スイッチング素子200bとダイオードD2についても同様)同期整流を実現することができる(図8参照。)。その他、適宜の回路において電流検出器を用いることができる。
[実施形態2]
図9は、実施形態2における電流検出器100aを説明するために示す図である。図9(a)は実施形態2におけるコイル120a、120bの斜視断面図であり、図9(b)は実施形態2におけるコイル120a、120bの概念図である。なお、本発明の理解を助けるために、図9(b)においてはコイル120を模式的に表現している。
実施形態2に係る電流検出器100a及びパワーモジュールにおいては、基本的には実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1と同様の構成を有するが、直列に接続された複数のコイルを有する点で実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1の場合とは異なる。すなわち、実施形態2に係る電流検出器100a及びパワーモジュールにおいては、コイルとして、直列に接続された2つのコイル120a、120bを有し、各コイルは、電流路Lに対して並列となるように配置されている。なお、実施形態2においては2つのコイルを配置しているが、3以上のコイルを配置してもよい。
実施形態2に係る電流検出器100a及びパワーモジュールにおいては、電流路Lに流れる電流によって生じる磁束変化によって、各コイル120a、120bで誘導電流が発生し、電流検出部160においては、これらの誘導電流を足し合わせて電流路Lに流れる電流を検出する。
このように、実施形態2に係る電流検出器100a及びパワーモジュールは、直列に接続された複数のコイルを有する点で実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1の場合とは異なるが、実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1の場合と同様に、平板110に形成され、中心軸Aが平板110の厚み方向とは垂直な方向に沿って延在する直線となるコイル120a、120bを有し、平板110が、測定対象である電流路Lと平行となり、かつ、コイル120a、120bの中心軸Aが電流路Lとねじれの位置になるようにコイル120a、120bが配置されたときに電流路Lを流れる電流を検出するため、従来の電流検出器900の場合のようにコイル120a、120bを環状にする必要がなく、電流路Lと垂直な平面においてコイル120a、120bが占める領域の面積が所定以上の大きさにならなくて済む。従って、コイル120a、120bが主電流配線の妨げになり難く、配線設計の制約を小さくすることができる。
実施形態2に係る電流検出器100a及びパワーモジュールによれば、コイルとして、直列に接続された複数のコイル120a、120bを有し、各コイル120a、120bは、電流路Lに対して並列となるように配置されているため、各コイル120a、120bで発生する電流の起電力を足し合わせて電流路に流れる電流を検出することができ、電流路Lに流れる電流をより一層検出し易くなる。
なお、実施形態2に係る電流検出器100a及びパワーモジュールは、直列に接続された複数のコイルを有する点以外の点においては実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1と同様の構成を有するため、実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1が有する効果のうち該当する効果を有する。
[実施形態3]
図10は、実施形態3におけるコイル120cの断面図である。
実施形態3に係る電流検出器及びパワーモジュールにおいては、基本的には実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1と同様の構成を有するが、戻しコイルの代わりに戻し線を有する点で実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1の場合とは異なる。すなわち、実施形態3に係る電流検出器及びパワーモジュールにおいては、図10に示すように、戻しコイル125の代わりに、コイル120cの内側を通るように直線状の戻し線129が形成されている。
実施形態3に係る電流検出器及びパワーモジュールにおいては、平板として、上板110a及び下板110bの間に戻し線129が配置された積層板を用いる。
このように、実施形態3に係る電流検出器及びパワーモジュールは、戻しコイルの代わりに戻し線を有する点で実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1の場合とは異なるが、実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1の場合と同様に、中心軸が平板の厚み方向とは垂直な方向に延在する直線となるコイル120cを有し、測定対象である電流路Lと平行な位置に平板が配置され、かつ、コイル120cの中心軸が電流路Lとねじれの位置になるようにコイル120cが配置されたときに、電流路Lを流れる電流を検出するため、従来の電流検出器900の場合のように中心軸が環状となるコイルを必要とせず、環の内側を電流路Lが貫通させる必要がない。従って、電流路Lと垂直な平面においてコイル120cが占める面積を小さくすることができるため、配線設計の制約が小さくすることができる。
また、実施形態3に係る電流検出器及びパワーモジュールにおいては、戻しコイル125がないため、コイル120cの間隔(図3におけるx軸方向の間隔)を狭くすることができ、単位面積当たりの巻き数を増やすことができる。
なお、実施形態3に係る電流検出器及びパワーモジュールは、戻しコイルの代わりに戻し線を有する点以外の点においては実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1と同様の構成を有するため、実施形態1に係る電流検出器100及びパワーモジュール1が有する効果のうち該当する効果を有する。
以上、本発明を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記各実施形態において記載した構成要素の数、形状、位置、大きさ等は例示であり、本発明の効果を損なわない範囲において変更することが可能である。
(2)上記各実施形態において、コイルは、x軸方向に沿って所定の間隔で1/2周分ずつ形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。x軸方向に沿って所定の間隔で1/4周分ずつ形成してもよいし、3/4周分ずつ形成してもよいし、それ以外の周期で巻くことを繰り返してコイルを構成してもよい。
(3)上記各実施形態において、電流検出器は、基板150上に配置された電流路の電流を検出したが、本発明はこれに限定されるものではない。電流検出器は、リード線を流れる電流を検出してもよい。図11は、変形例におけるコイル120d、120eを示す図である。図11(a)は電流路Lの断面が円形である場合のコイル120dの様子を示す図であり、図11(b)は電流路Lの断面nが矩形である場合のコイル120eの様子を示す図である。この場合、電流検出器の平板110をリード線の周囲の一部を巻くように配置して電流路Lの電流検出をしてもよい(図11(a)及び図11(b)参照。)。
(4)上記各実施形態においては、電流路Lの断面が矩形の電流を検出したが、本発明はこれに限定されるものではない。電流路Lの断面が円形でもよいし、その他適宜の形状でもよい。電流路Lの断面が円形である場合には、円柱状の電流路の外縁に沿って平板を巻いて電流路Lに流れる電流を検出してもよい(図11(a)参照。)。
1…パワーモジュール、100、100a,100d,100e,900…電流検出器、110…平板、110a…上板、110b…下板、120,120a,120b,120c、120d,120e,920…コイル、121,121a,121b…第1コイル部、122,122a,122b,123,123a,123b,126,126a,126b,127,127a,127b…導体膜、125,125a,125b…第2コイル部(戻しコイル)、124,124a,124b,128,128a,128b…ビア、129…戻し線、140…絶縁体、150…基板、160…電流検出部、161…オペアンプ、162…抵抗、163,C1,C2,C3…コンデンサ、200,200a,200b,Q1,Q2,Q3,Q4…スイッチング素子、210…制御部、300…電源、A…中心軸、D1,D2,D3,D4,D5…ダイオード、L…電流路、P1,P2,P3,P4…インダクタ

Claims (9)

  1. 平板に形成され、中心軸が前記平板の厚み方向とは垂直な方向に沿って延在する直線となるコイルを有し、
    前記平板が、測定対象である電流路と平行となり、かつ、前記コイルの前記中心軸が前記電流路とねじれの位置になるように前記コイルが配置されたときに前記電流路を流れる電流を検出することを特徴とする電流検出器。
  2. 平面的に見て前記コイルの前記中心軸が前記電流路と直交する位置になるように前記コイルが配置されたときに、前記電流路を流れる電流を検出することを特徴とする請求項1に記載の電流検出器。
  3. 前記コイルは、前記平板の一方面に形成された導体膜と、前記一方面とは反対側の他方面に形成された導体膜とを、前記平板の厚さ方向に形成されたビアを介して接続することによって形成されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電流検出器。
  4. 前記コイルは、戻しコイルを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電流検出器。
  5. 前記コイルは、空芯コイルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電流検出器。
  6. 前記平板は、フレキシブル基板であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電流検出器。
  7. 前記コイルとして、直列に接続された複数のコイルを有し、
    前記複数のコイルの各コイルは、前記電流路に対して並列となるように配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電流検出器。
  8. 所定の電流路と、
    平板に形成され、中心軸が前記平板の厚み方向とは垂直な方向に沿って延在する直線となるコイルを有する、請求項1〜7のいずれかに記載の電流検出器と、を備え、
    前記電流検出器においては、前記平板が前記電流路と平行となり、かつ、前記コイルの前記中心軸が前記電流路とねじれの位置となるように前記コイルが配置されていることを特徴とするパワーモジュール。
  9. 前記電流路は、パターン配線であり、
    前記コイルは、前記パターン配線上に絶縁体を介して配置されていることを特徴とする請求項8に記載のパワーモジュール。
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