JP2020067238A - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020067238A
JP2020067238A JP2018201002A JP2018201002A JP2020067238A JP 2020067238 A JP2020067238 A JP 2020067238A JP 2018201002 A JP2018201002 A JP 2018201002A JP 2018201002 A JP2018201002 A JP 2018201002A JP 2020067238 A JP2020067238 A JP 2020067238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
hot water
water supply
flow rate
heat quantity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018201002A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7251096B2 (ja
Inventor
晃平 山下
Kohei Yamashita
晃平 山下
中山 賢一
Kenichi Nakayama
賢一 中山
誠 日下部
Makoto Kusakabe
誠 日下部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2018201002A priority Critical patent/JP7251096B2/ja
Publication of JP2020067238A publication Critical patent/JP2020067238A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7251096B2 publication Critical patent/JP7251096B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】給湯開始時及び給湯設定温度の変更時に、給湯設定温度に対して給湯温度を速やかに整定されるフィードフォワード制御を提供する。【解決手段】加熱機構の入力熱量が、第1のFF項(FF1)及び第2のFF項(FF2)の和によるフィードフォワード制御されることで、給湯装置の出湯温度は、給湯設定温度に制御される。FF1は、入水温度の検出値及び給湯設定温度の温度差と、給湯装置を通過する流量の検出値との積に従う目標号数Urに比例するように算出される。FF2は、目標号数Urが変化したときに、入力熱量の変化幅がFF1の変化幅よりも大きくなるような極性で、かつ、絶対値が経時的に減少するように算出される。【選択図】図5

Description

本発明は給湯装置に関し、より特定的には、給湯装置における給湯温度制御に関する。
給湯装置での給湯温度制御では、出湯温度を速やかに給湯設定温度に整定させることが求められる。例えば、特許第6064613号公報(特許文献1)には、給湯設定温度及び入水温度の温度差と流量との積に比例したフィードフォワード制御と、給湯設定温度及び出湯温度の温度差に比例したフィードバック制御(いわゆる、比例補償制御)とを組み合わせて発生熱量を制御する給湯温度制御が記載されている。特許文献1では、入力号数(熱量)に対する実際の出力熱量の比(換算係数)を学習して、フィードフォワード項の算出に反映することによって、制御精度を高めることが記載されている。
特許第6064613号公報
給湯装置では、特に、給湯開始時における出湯温度の速やかな上昇が求められる。しかしながら、フィードバック制御では、熱交換器と給湯温度センサとの距離に起因する、入力熱量を変化させてから給湯温度の検出値が変化するまでの無駄時間の影響により、ゲインを上昇させるとオーバシュート又はアンダーシュートの発生が懸念される。
一方で、特許文献1のフィードフォワード制御では、給湯設定温度及び入水温度の温度差が一定の下では制御量が一定となるので、給湯開始時における速やかな温度上昇のニーズに効果的に対応することが困難である。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、給湯開始時及び給湯設定温度の変更時に、給湯設定温度に対して給湯温度を速やかに整定されるフィードフォワード制御を提供することである。
本発明のある局面では、給湯装置は、通過する流体を加熱するように構成された加熱機構と、第1及び第2の温度検出器と、流量検出器と,制御装置とを備える。第1の温度検出器は、加熱機構の上流側に配置されて給湯装置への入水温度を検出する。第2の温度検出器は、加熱機構の下流側に配置されて給湯装置からの出湯温度を検出する。流量検出器は、給湯装置を通過する流体の流量を検出する。制御装置は、入水温度、出湯温度、及び、流量の検出値に基づき、出湯温度が給湯設定温度に整定するように加熱機構の入力熱量を制御する。制御装置は、入水温度の検出値及び給湯設定温度の温度差と、流量の検出値との積に従う目標熱量に比例した第1のフィードフォワード項と、第2のフィードフォワード項との加算値に従って入力熱量を制御する。第2のフィードフォワード項は、目標熱量が変化したときに入力熱量の変化幅が第1のフィードフォワード項の変化幅よりも大きくなるような極性で、かつ、絶対値が経時的に減少するように算出される。
本発明によれば、給湯開始時及び給湯設定温度の変更時に、給湯設定温度に対して給湯温度を速やかに整定されるフィードフォワード制御を実現することができる。
本発明の実施の形態に係る給湯装置の概略構成図である。 図1に示された給湯装置の給湯温度制御における入出力関係を説明するブロック図である。 入力号数に対する出力号数の応答例を説明するための概念的な波形図である。 給湯装置における給湯温度制御の制御処理を説明するフローチャートである。 フィードフォワード制御の動作例を説明するための概念的な波形図である。 第1の変形例に係る燃焼運転開始時の制御処理を説明するフローチャートである。 第2の変形例に係る最大号数制限の制御処理を説明するフローチャートである。 第2の変形例に係るフィードフォワード制御の動作例を説明するための概念的な波形図である。 第3の変形例に係るフィードフォワード制御の動作例を説明するための概念的な波形図である。 第3の変形例に係る学習係数の更新に係る制御処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る給湯装置の構成の変形例を説明する概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中の同一又は相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
図1は、本発明の実施の形態に係る給湯装置の概略構成図である。
図1を参照して、本実施の形態に係る給湯装置100は、給湯配管110と、バイパス配管120と、ガスバーナ130と、熱交換器140と、ガス比例弁150と、流量調整弁160と、制御装置200とを備える。
給湯配管110は、入水口から給湯口までを連結するように構成される。流量調整弁160は、給湯配管110に介挿接続される。制御装置200により流量調整弁160の開度を調整することによって、出湯量を制御することができる。
ガスバーナ130は、図示しないガス配管から供給されたガスと、図示しない燃焼ファンから供給された空気との混合気を燃焼することによって、熱量を発生する。ガスバーナ130に供給されるガス圧(すなわち、単位時間当たりのガス供給量)は、ガス比例弁150の開度に応じて制御される。なお、燃焼ファンからの供給空気量は、ガスバーナ130での燃焼における空燃比を一定に維持するように制御される。
ガスバーナ130での燃焼により発生された熱量は、熱交換器140を経由して、給湯配管110を通過する流体(水)の温度上昇に用いられる。即ち、ガスバーナ130及び熱交換器140によって、「流体」の代表例である水を加熱する「加熱機構」を構成することができる。更に、図1に例示した給湯装置100では、熱交換器140の出力と、熱交換器140を非通過とするように、熱交換器140の上流側及び下流側を接続するバイパス配管120が設けられて、バイパス配管120の出力(低温水)と、熱交換器140の出力(高温水)とを混合して出湯するように構成されている。更に、全体流量に対するバイパス配管120の流量比(バイパス流量比)を制御するためのバイパス流量弁125が更に配置される。尚、バイパス配管120及びバイパス流量弁125の配置は省略されてもよい。
制御装置200は、CPU(Central Processing Unit)201と、メモリ202と、入出力(I/O)回路203と、電子回路204とを含む。CPU201、メモリ202及びI/O回路203は、バス205を経由して、相互に信号の授受が可能である。電子回路204は、所定の演算処理を専用のハードウェアによって実行するように構成される。電子回路204は、CPU201及びI/O回路203との間で信号の授受が可能である。
給湯配管110には、流量センサ210と、温度センサ220,230が設けられる。流量センサ210によって、給湯配管110の流量Qが検出される。温度センサ220は、熱交換器140の上流側に設けられて、入水温度Tcを検出する。温度センサ230は、熱交換器140の下流側に設けられて、出湯温度Thを検出する。検出された流量Q、入水温度Tc及び出湯温度Thは、制御装置200に入力される。すなわち、流量センサ210は「流量検出器」の一実施例に対応し、温度センサ220は「第1の温度検出器」の一実施例に対応し、温度センサ230は「第2の温度検出器」の一実施例に対応する。
尚、バイパス配管120及びバイパス流量弁125が配置される構成では、流量センサ210は、熱交換器140の通過流量を検出するように配置されてもよい。この場合には、流量センサ210による流量検出値と、バイパス流量弁125の開度から求められるバイパス流量比とを用いて、給湯配管110の流量Q(即ち、給湯装置100の通過流量)を求めることができる。
制御装置200は、I/O回路203を通じて、各センサからの出力信号(検出値)及びユーザ指令を受けるとともに、給湯装置100の全体動作を制御するために、各機器への制御指令を発生する。ユーザ指令には、給湯装置100の運転スイッチのオン/オフ指令及び給湯設定温度(Tr*)指令が含まれる。
給湯装置100は、運転スイッチのオン状態であり、かつ、給湯栓(図示せず)の開栓に応じて検出された流量Qが予め定められた最小作動流量(MOQ)以上になると、ガスバーナ130での燃焼を開始して、給湯運転を開始する。反対に、給湯運転中に、閉栓に応じて検出された流量Qが最小作動流量(MOQ)よりも低下すると、ガスバーナ130での燃焼が停止されて給湯運転が停止される。又、給湯運転中に、Q≧MOQのままで運転スイッチがオフされても、ガスバーナ130での燃焼が停止されて、給湯運転は停止される。
図2には、給湯装置100の給湯温度制御における入出力関係を説明するブロック図が示される。
図2を参照して、給湯装置100では、図1のガスバーナ130での発生熱量に相当する入力熱量に応じて熱交換器140で流体の加熱量が調整されることにより、入水温度Tcから出湯温度Thへの昇温量が制御される。図1の給湯装置100では、ガス比例弁150の開度制御により、入力熱量を制御することができる。
入力熱量の変化に応じて、出湯温度Thが反映された出力熱量QOが変化する。一般的に、給湯装置では、熱量は、号数を単位として演算される。号数=1は、Q=1(L/min)の流量下で湯温を25℃上昇させるのに必要な熱量に相当する。以下では、号数を単位とする出力熱量QO及び入力熱量QIについては、出力号数QO及び入力号数QIとも称する。出力号数QOは、下記の式(1)で示される。
QO=(Th−Tc)・Q/25 …(1)
図3に示されるように、入力号数に対する出力号数の応答、即ち、出湯温度Thの変化は、加熱に伴う温度上昇の一次遅れ(時定数T)と、熱交換器140による加熱から温度センサ230によって検出されるまでの無駄時間Lとを組み合わせたものとして与えられる。
即ち、周波数領域での入力号数QI(s)及び出力号数QO(s)の間の伝達関数G(s)=QO(s)/QI(s)は、下記の式(2)で示される。
G(s)={k/(T・s+1)}・exp(−L・s) …(2)
式(2)中において、sはラプラス演算子であり、kは、給湯装置100に固有の定数である。無駄時間L及び時定数Tは、流量Qによって変化することが理解される。
次に、給湯装置100での給湯温度制御について説明する。
図4は、給湯温度制御の制御処理を説明するフローチャートである。図4に示した制御処理は、例えば、一定の制御周期Tsが経過するたびに制御装置200によって実行することができる。以下では、今回の制御周期における値には符号[n]を付記し、前回の制御周期における値には符号[n−1]を付記する。
図4を参照して、制御装置200は、ステップ(以下、単に「S」と表記する)110において、下記の式(3)に従って目標号数Ur[n]を算出する。目標号数Urは、入水温度Tcから給湯設定温度Tr*まで昇温するために必要な号数を示している。
Ur[n]=(Tr*−Tc)・Q/25 …(3)
制御装置200は、S120により、今回の制御周期での学習係数k[n]を算出する。学習係数kは、式(2)中の定数kに相当し、定常状態における入力号数及び出力号数の実績比(QO/QI)によって示される。Tr*=Thに制御された定常状態では、理論的には、k=1.0であるが、実機での熱損失等の影響でk≠1となることが想定される。入力号数及び出力号数の実績値の比を学習することで、目標号数に適合した入力号数の設定精度を高めることができる。
制御装置200は、S130により、目標号数Ur[n](S110)及び学習係数k[n](S120)を用いて、第1のフィードフォワード項(以下、「第1のFF項」とも称する)であるFF1[n]を式(4)に従って算出する。
FF1[n]=Ur[n]/k[n] …(4)
FF1は、(1/k[n])を比例係数として、目標号数Urに比例して算出される。即ち、S120での学習係数kの導入により、当該比例係数についても、入力号数及び出力号数の実績比に従って更新されることとなる。尚、目標号数Urが一定の下では、QI=FF1[n]と設定することで、一定時間の経過後には、Th=Tr*に制御することができる。即ち、FF1は、定常状態でTh=Tr*とするための制御量に相当する。
一方で、給湯運転開始時には、目標号数Urは0から式(3)による算出値へステップ状に変化する。同様に、給湯運転中に、流量Q、入水温度Tc及び給湯設定温度Tr*の少なくとも1つが変化した場合にも、目標号数Urは変化する。従って、本実施の形態では、目標号数Urの変化に伴う過渡状態での出湯温度Thの応答を改善するための第2のFF項が導入される。
制御装置200は、S140により、第2のフィードフォワード項(以下、「第2のFF項」とも称する)であるFF2[n]を下記の式(5),(6)に従って設定する。
FF2[n]=α/k[n]・ΔUr+β・FF2[n−1] …(5)
ΔUr=U[n]−Ur[n−1] …(6)
式(5)中のαは調整ゲインであり、βは、第2のFF項の減衰係数(0<β<1)である。FF2[n]の第1項は、目標号数Urの前回の制御周期からの変化量ΔUrに比例していることが理解される。
又、FF[2]の第2項の減衰係数βは、上記一次遅れの時定数T及び制御周期Tsを用いて、下記の式(7)に従って設定することができる。
β=γ・exp(−Ts/T) …(7)
式(7)中のγは調整ゲインである。時定数Tは、流量Qに応じて変化する。例えば、S140では、予め作成された、流量Qの検出値から時定数Tを設定する数式又はテーブルを参照して、減数係数βを設定することができる。式(7)を用いることにより、減衰係数βの乗算によるFF2の減衰を、時定数Tによる減衰よりも速くすることができる。
制御装置200は、S150により、第1のFF項及び第2のFF項の加算によりフィードフォワード制御による制御量(以下、「FF制御量」とも称する)FF[n]を設定する(FF[n]=FF1[n]+FF2[n])。例えば、フィードフォワード制御のみによって、今回の制御周期における入力熱量QI[n]=FF[n]に設定することができる。
図5は、フィードフォワード制御の動作例を説明するための概念的な波形図である。
図5を参照して、時刻t0では、給湯運転が開始されることにより目標号数Urが0からU1に増加する。更に、時刻t2では、給湯設定温度Tr*が変更されることにより、目標号数UrがU2からU1に低下する。尚、入水温度Tc及び流量Qは一定であるものとする。
時刻t0での給湯運転開始に応じて、第1のFF項(FF1)は、U1に対応する値に設定される。時刻t2までの間、目標号数Urが変化しない下では、FF1は一定値に維持される。
時刻t0では、目標号数Urが0からU1に増加するのに応じて、式(5)中のΔUr>0となるので、第2のFF項(FF2)は、FF2>0に設定される。従って、FF制御量の変化量(FF1+FF2)が、FF1の変化量よりも大きくなるように、FF2の極性が設定される。
時刻t0以降では、FF2の絶対値は減衰係数βの乗算に従って減衰し、時刻t1において、FF2は0まで減衰する。上記の式(7)に従って時定数Tに基づいて減衰係数βを設定することにより、時刻t0〜t1の時間長は、時定数Tと同等、或いは、時定数Tよりも短く設定される。
時刻t2では、目標号数UrがU1からU2に低下するのに応じて、第1のFF項(FF1)は、U2に対応する値に設定される。これにより、時刻t2において、FF1は低下する。更に、時刻t2において、式(5)中のΔUr<0となるので、第2のFF項(FF2)は、FF2<0に設定される。この場合にも、FF制御量の変化量(FF1+FF2)が、FF1の変化量よりも大きくなるように、FF2の極性が設定されている。
時刻t2以降では、減衰係数βの乗算に従ってFF2の絶対値が減衰して、時刻t3においてFF2は0まで減衰する。時刻t2〜t3の時間長は、時刻t0〜t1の時間長と同様に、時定数Tと同等、或いは、時定数Tよりも短く設定することができる。
このように、本実施の形態に従う給湯装置の給湯温度制御によれば、定常状態でTh=Tr*とするための第1のFF項(FF1)に加えて、目標号数の変化に伴うFF1の変化時に、FF1の変化方向と同じ極性の第2のFF項(FF2)を加算することで、出湯温度Thが給湯設定温度Tr*に速やかに整定するように過渡応答を改善できる。
更に、第2のFF項(FF2)が、時定数Tに従って減衰するように設定されるので、給湯運転開始直後や給湯設定温度の変更直後の一定期間にフィードフォワード制御量を一定量増加又は減少させる単純な制御と比較して、出湯温度Thのオーバシュート又はアンダーシュートを抑制できる。
尚、本実施の形態に従うフィードフォワード制御に対して、定常状態における温度誤差の補償のために、温度センサ230の検出値を用いたフィードバック制御、例えば、出湯温度の制御偏差(Tr*−Th)とゲイン値とを乗算した比例補償制御を更に組み合わせることも可能である。
又、温度センサ230の検出値を用いたバイパス流量弁125の開度、即ち、全体流量に対するバイパス配管120の流量比(バイパス流量比)のフィードバック制御によって、出湯温度Thを補助的に制御することができる。具体的には、Th<Tr*の場合には、バイパス流量比を低下させる一方で、Th>Tr*の場合には、バイパス流量比を上昇させるように、バイパス流量弁125の開度を制御することができる。但し、温度センサ230の検出値に基づくフィードバック制御では、給湯運転開始直後や給湯設定温度の変更直後の過渡応答の改善には、上述のフィードフォワード制御よりも効果は低い。尚、バイパス配管120及びバイパス流量弁125の配置が省略された構成においても、本実施の形態に従う入力熱量の制御による給湯温度制御を同様に適用して、出湯温度の過渡応答を改善することが可能である。
(第1の変形例)
給湯運転開始時(図5での時刻t0)には、目標号数Urが0から大きく増加するため、第2のFF項(FF2)の絶対値も比較的大きくなる。一方で、前回の給湯運転停止から短時間で給湯運転を再開する等、給湯運転開始において、出湯温度Thが給湯設定温度Tr*近傍であるケースが存在する。このようなケースでは、第2のFF項(FF2)による号数の加算が過剰となって、出湯温度Thの制御精度が低下することが懸念される。
従って、第1の変形例として、図6のフローチャートに示す燃焼運転開始時の処理を更に追加することが可能である。
図6を参照して、制御装置200は、給湯運転開始時(S100のYES判定時)には、S105により、式(3)において入水温度Tcに代えて、現在(即ち、給湯運転開始時点)の出湯温度Thの検出値を用いて、目標号数Urの初期値Ur[0]を算出する。即ち、Ur[0]が下記の式(8)に従って設定される。
Ur[0]=(Tr*−Th)・Q/25 …(8)
制御装置200は、給湯運転開始後の初回の制御周期(n=1)では、S105によるUr[0]の設定後、図4のS110に処理を進める。これにより、S110にてUr[1]が設定された後、S140では、S105によるUr[0]及びS110によるUr[1]を用いて、式(5)において、ΔUr=Ur[1]−Ur[0]、かつ、FF2[0]=0として、FF2[1]を算出することができる。
一方で、初回の制御周期以降(n≧2)では、制御装置200は、S100がNO判定となることにより、S105をスキップして、処理を図4のS110に進める。この場合には、前回の制御周期でのUr[n−1]、及び、FF2[n−1]を用いて、S140により、FF2[n]を算出することができる。
この結果、第1の変形例によれば、給湯温度開始時点の出湯温度Thが給湯設定温度Tr*近傍である場合に、フィードフォワード制御(第2のFF項)の制御量が過剰となることを防止できる。これにより、給湯運転開始時点における出湯温度Thの影響で出湯温度Thの制御精度が低下することを防止できる。
(第2の変形例)
実際の給湯温度制御では、入力号数QIに上限値(以下、最大号数Fmaxと表記する)を設定した最大号数制限が行われることが一般的である。この結果、過渡応答改善のために、FF制御量をFF1+FF2に従って設定しても、FF1+FF2>Fmaxの期間では、入力熱量が制御値に対して不足することで、出湯温度Thの制御精度が低下することが懸念される。
図7は、第2の変形例に係る最大号数制限の制御処理を示すフローチャートである。
図7を参照して、制御装置200は、図4のS150の処理後に、S160により最大号数制限処理を実行する。S160は、S162〜S167を有する。尚、図7の処理では、図4で説明したフィードフォワード制御のみで給湯温度制御が実行されており、入力熱量QIは、S150で算出されたFF制御量FF[n]と等しいものとする。
制御装置200は、S160により、最大号数Fmaxに対する超過量の積算値E[n]を算出する。具体的には、前回周期での積算値E[n−1]に、今回の制御周期においてS150で算出されたFF[n]から最大号数Fmaxを減算した超過量(FF[n]−Fmax)を加算することによって、今回の制御周期での積算値E[n]が算出される。最大号数Fmaxは[最大入力熱量」の一実施例に対応する。
制御装置200は、E[n]>0のとき(S163のYES判定時)には、S140で算出されたFF[2]<εでないことを条件に(S164のNO判定時)、S167により、FF[n]=Fmaxに修正する。一方で、E[n]≦0のとき(S163のNO判定時)、又は、FF[2]<εのとき(S164のNO判定時)には、S165により、E[n]=0にクリアするとともに、S166により、FF制御量FF[n]をS150での算出値から修正することなく、入力熱量QIを設定する。
尚、S164での判定値εは、例えば、FF1[n]の5%程度に設定することができる。判定値εは、流量Qや入水温度Tcが微妙に変化し続けるような状況であっても、図5での時刻t1〜t2の期間、及び、時刻t3以降の期間において、S164がNO判定となるように、予め設定される。
図8には、図7に示した最大号数制限が適用されたフィードフォワード制御の動作例を説明するための概念的な波形図が示される。
図8においても、時刻t0〜t1において、第1のFF項(FF1)及び第2のFF項(FF2)は、図5と同様に算出される。時刻t0〜taの期間では、(FF1+FF2)>Fmaxとなっており、最大号数Fmaxに対する超過量が発生する。
このため、時刻t0〜taの期間では、FF制御量FF=Fmaxに修正される上限制限が実行されるとともに、積算値Eが増加する。時刻ta以降では、FF<Fmaxとなるので、積算値Eは減少に転じるが、E=0まで減少する時刻tbまで、即ち、時刻ta〜tbの期間では、FF制御量FF=Fmaxに修正される。積算値E=0となった時刻tb以降では、FF制御量は修正されず、FF=FF1+FF2に設定される。
従って、図8において、時刻t0〜taの期間での(FF1+FF2−Fmax)の積分値と、時刻ta〜tbの期間での(Fmax−FF1−FF2)の積分値とは同等である。言い換えると、時刻t0〜taの上限制限期間における超過量(FF−Fmax)の積算値に相当する熱量が、FF<Fmaxとなった時刻ta以降の期間(時刻ta〜時刻tb)において、計算されたFF制御量に対して加算されることになる。
この結果、最大号数制限を実現するとともに、制限前の制御値(FF1+FF2)に従って、入力熱量のトータル値を確保することができる。従って、例えば、流量Qが多いことにより最大号数制限が適用される場合にも、過渡応答改善のためのFF制御に従ったトータル熱量を入力できるので、出湯温度Thの制御精度が低下することを防止できる。
又、S164の処理を加えることで、入力熱量(FF制御値)が本来の制御値から最大号数Fmaxに上昇される期間を、FF[2]>εの期間に限定することで、入力熱量が過剰となることを防止できる。
(第3の変形例)
第3の変形例では、フィードフォワード制御中における学習係数の更新処理について説明する。特許文献1にも記載されるように、学習係数kは、入力号数及び出力号数の比(QO/QI)の実績を反映することで、目標号数に適合した入力号数の設定精度を高めるために導入される。第n番目の制御周期における学習係数k[n]は、前回の制御周期における入力号数QI[n−1]及び現在の制御周期における出力号数QO[n]の実績比を学習するように、例えば、下記の式(9)に従って求めることができる。
k[n]=r・k[n−1]+(1−r)・QO[n]/QI[n−1] …(9)
式(9)中において、rは学習速度を調整するためのパラメータであり、0≦r≦1の範囲内で設定される。r=1とすると、k[n]=k[n−1]となって、学習係数の更新を禁止することができる。
学習係数kは、入力号数QI及び出力号数QOが大きく変化しない定常状態で算出することが好ましい。このため、本実施の形態に従うフィードフォワード制御による第2のFF項が影響している期間中に学習係数kを更新すると、制御精度の低下が懸念される。
図9は、第3の変形例に係るフィードフォワード制御の動作例を説明するための概念的な波形図である。図9においても、第1のFF項(FF1)及び第2のFF項(FF2)は、図3と同様に算出されている。
第3の変形例では、学習禁止フラグが新たに導入される。学習禁止フラグは、|FF2|>εの期間(時刻t0〜t1の期間、及び、時刻t2〜t3の期間)において、“1”に設定される。更に、学習禁止フラグは、|FF2|<εになってから、更に、無駄時間Lに相当する時間が経過するまでの期間(時刻t1〜txの期間、及び、時刻t3〜tyの期間)においても“1”に設定される。上記εは、図7のS164と同等に設定することができる。
一方で、学習禁止フラグは、上記無駄時間の経過後、即ち、時刻tx〜t2の期間、及び、時刻ty以降の期間では“0”に設定される。無駄時間Lが経過したことは、制御装置200に内蔵された図示しないタイマによる計時、或いは、制御装置200で用いられる内部クロックの周期数のカウントによって検知することができる。
図9の例では、時刻t0〜t1の期間、及び、時刻t2〜t3の期間が「第1の期間」の一実施例に対応し、時刻t1〜txの期間、及び、時刻t3〜tyの期間が「第2の期間」の一実施例に対応する。
上述のように、無駄時間Lは、熱交換器140による温度上昇が温度センサ230によって検出されるまでの所要時間、即ち、熱交換器140から出力された流体(高温水)が温度センサ230に達するまでの所要時間に相当するので、流量Qに応じて変化する。このため、無駄時間Lについても、流量Qの検出値から無駄時間Lを設定する数式又はテーブルを予め作成することによって、時刻t1又はt3時点での流量Qの検出値を用いて設定することができる。
このように、第2のFF項が反映された入力熱量による出湯温度Thが温度センサ230で検出されるまでの期間では、学習禁止フラグ=“1”に設定される。一方で、|FF2|=0となってからの第1のFF項(FF1)のみによるフィードフォワード制御が反映された入力熱量による出湯温度Thが温度センサ230で検出される期間では、学習禁止フラグ=“0”に設定される。
図10は、第3の変形例に係る学習係数の更新に係る制御処理を説明するフローチャートである。
図10を参照して、制御装置200は、図4のS120において、図10に示されたS121〜S123の処理を実行する。
制御装置200は、学習禁止フラグの値が“1”であるときには(S121のYES判定時)、S122により、式(9)においてr=1として、学習係数を更新せずに維持して、当該制御周期での学習係数k[n]を算出する(k[n]=k[n−1])。これにより、S130〜S150でのFF制御量の算出は、更新が禁止された学習係数k[n]を用いて実行される。尚、当該学習係数kは、運転スイッチのオフ期間を含む給湯運転の非実行中にも維持される。従って、給湯運転開始時における学習係数の初期値には、前回の給湯運転終了時における値が用いられる。
一方で、制御装置200は、学習禁止フラグの値が“0”であるときには(S121のNO判定時)、S123により、式(9)において、0<r<1として、当該制御周期での学習係数k[n]を算出する。学習パラメータrは、流量が多いほど学習速度が速くなるように、即ち、rが小さくなるように、流量Qに応じて可変に設定される。流量Qの検出値から学習パラメータrを設定する数式又はテーブルを予め作成することによって、S123では、当該制御周期での流量Qの検出値を用いて、学習パラメータrを設定することができる。
これにより、学習禁止フラグ=“0”とされる定常状態では、S130〜S150でのFF制御量の算出は、実績に従って更新される学習係数k[n]を用いて実行される。一方で、第2のFF項が影響する出湯温度Thが検出される過渡状態では、更新が禁止された学習係数k[n]を用いて、フィードフォワード制御が実行される。
このように、第3の変形例によれば、定常状態では実績に基づいて学習係数k[n]を適切に設定することで、出湯温度Thの制御精度を高めるとともに、第2のFF項によって応答速度が高められる過渡状態では、学習係数k[n]の学習タイミングのずれによって制御精度が低下することを防止できる。
尚、上述の第1〜第3の変形例については、一部又は全部の複数を組み合わせて、本実施の形態に係る給湯装置での給湯温度制御(図4)に適用することが可能である。
図1のようなバイパス配管120及びバイパス流量弁125が配置された構成では、加熱機構による加熱後にバイパス配管120を通過した低温水の混合前における高温水温度Thhを目標温度Thh*に制御するように、入力熱量を制御することも可能である。
この場合には、図11に示されるように、熱交換器140(加熱機構)の下流側において、バイパス配管120及び給湯配管110の接続点よりも上流側に、高温水温度Thhを検出するための温度センサ240が追加配置される。高温水温度Thhは、加熱機構の出力温度に相当する。又、流量センサ210は、熱交換器140の通過流量を検出するように配置されることが好ましい。図11の構成において、バイパス流量弁125は「流量調整機構」の一実施例に対応し、温度センサ240は「第3の温度検出器」の一実施例に対応する。
この場合に、加熱機構の出側での高温水温度Thhを目標温度Thh*とするための目標号数Ur[n]については、加熱機構の流量が(1−r)・Qであることを考慮すると、下記の式(10)で求めることができる。即ち、図4のS110では式(10)に従って目標号数Ur[n]を算出して、本実施の形態に係るフィードフォワード制御を実行することも可能である。
Ur[n]=(Thh*−Tc)・(1−r)・Q/25 …(10)
一方で、Thh=Thh*に制御した場合に、出湯温度Th=Tr*とするためには、全体流量に対するバイパス配管120の流量比(バイパス流量比)rを用いて、下記の式(11)が成立する必要がある。
(Thh*−Tr*)・Q・(1−r)=(Tr*−Tc)・Q・r …(11)
式(11)をrについて解くことにより、バイパス流量比rについて、下記の式(12)が得られる。
r=(Thh*−Tr*)/(Thh*−Tc) …(12)
式(12)より得られる、(1−r)=(Tr*−Tc)/(Thh*−Tc)を式(10)に代入すると、下記の式(13)が得られる。
Ur[n]=(Thh*−Tc)・(Tr*−Tc)/(Thh*−Tc)・Q/25
=(Tr*−Tc)・Q/25 …(13)
式(13)及び式(3)は同一であるので、式(10)により、高温水温度Thhの目標温度Thh*に従って目標号数Ur[n]を算出して、本実施の形態に係るフィードフォワード制御を実行した場合にも、給湯設定温度Tr*及び全体流量Qをベースとする式(3)によって目標号数Ur[n]を算出したときと同様の制御動作が実現されることが理解される。言い換えると、式(10)によっても、目標熱量は、入水温度Tw及び給湯設定温度Tr*の温度差と、給湯装置100全体の流量Qとの積に従って設定されることになる。
式(10)によって算出された目標号数Ur[n]を用いて本実施の形態に係るフィードフォワード制御を実行した場合にも、上述の第1〜第3の変形例の一部又は全部を組み合わせることが可能である。但し、第1の変形例での式(8)は、熱交換器140の流量が(1−r)・Qであることを考慮して、下記の式(14)に変形することが可能である。或いは、Ur[0]のみについては、式(8)を適用して算出することも可能である。
Ur[0]=(Thh*−Thh)・(1−r)・Q/25 …(14)
又、本実施の形態による給湯装置では、給湯配管110内の水を加熱するための熱量を発生する「熱源機構」としてガスバーナ130を例示したが、本発明の適用はこのような構成に限定されるものではない点を確認的に記載する。すなわち、制御装置200によって設定され要求発生熱量(入力号数)に応じて発生熱量を制御可能に構成されるものであれば、任意の「熱源機構」を採用することが可能である。たとえば、ガスバーナに代えて、石油を燃焼する石油バーナ、或いは、ヒートポンプ機構等の任意の熱源を適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 給湯装置、110 給湯配管、120 バイパス配管、125 バイパス流量弁、130 ガスバーナ、140 熱交換器、150 ガス比例弁、160 流量調整弁、200 制御装置、201 CPU、202 メモリ、203 I/0回路、204 電子回路、205 バス、210 流量センサ、220,230,240 温度センサ、Fmax 最大号数、L 無駄時間、Q 流量、QI 入力熱量(入力号数)、QO 出力熱量(出力号数)、T 時定数(一次遅れ)、Tc 入水温度、Th 出湯温度、Thh 高温水温度、Thh* 目標温度(高温水温度)、Tr* 給湯設定温度、Ts 制御周期、Ur 目標号数、k 学習係数、r 学習パラメータ。

Claims (7)

  1. 給湯装置であって、
    通過する流体を加熱するように構成された加熱機構と、
    前記加熱機構の上流側に配置されて前記給湯装置への入水温度を検出する第1の温度検出器と、
    前記加熱機構の下流側に配置されて前記給湯装置からの出湯温度を検出する第2の温度検出器と、
    前記給湯装置を通過する前記流体の流量を検出する流量検出器と、
    前記入水温度、前記出湯温度、及び、前記流量の検出値に基づき、前記出湯温度が給湯設定温度に整定するように前記加熱機構の入力熱量を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記入水温度の検出値及び前記給湯設定温度の温度差と、前記流量の検出値との積に従う目標熱量に比例した第1のフィードフォワード項と、第2のフィードフォワード項との加算値に従って前記入力熱量を制御し、
    前記第2のフィードフォワード項は、前記目標熱量が変化したときに前記入力熱量の変化幅が前記第1のフィードフォワード項の変化幅よりも大きくなるような極性で、かつ、絶対値が経時的に減少するように算出される、給湯装置。
  2. 前記第2のフィードフォワード項は、前回の制御周期からの前記目標熱量の変化量に比例した第1の項と、前記前回の制御周期における前記第2のフィードフォワード項に0より大きく1未満の減衰係数を乗じた第2の項との加算によって算出される、請求項1記載の給湯装置。
  3. 前記減衰係数は、前記流量の検出値に応じて、前記入力熱量の変化に対して、前記出湯温度及び前記入水温度の温度差と前記流量との積に従う出力熱量が変化する時定数に従って前記絶対値が減衰するように設定される、請求項2記載の給湯装置。
  4. 給湯運転の開始時に、前記第2のフィードフォワード項の初期値を算出する際には、前記前回の制御周期での前記目標熱量は、前記給湯運転の開始時点での前記出湯温度及び前記給湯設定温度の温度差と、前記流量との積に従って算出される、請求項2又は3に記載の給湯装置。
  5. 前記加熱機構をバイパスするように前記加熱機構の上流側及び下流側を接続するバイパス配管と、
    前記給湯装置の全体流量に対する前記バイパス配管の流量の比率であるバイパス流量比を調節するための流量調整機構と、
    前記加熱機構の下流側において、前記バイパス配管との接続点よりも上流側に配置されて、前記加熱機構からの出力温度を検出する第3の温度検出器とをさらに備え、
    給湯運転の開始時に、前記第2のフィードフォワード項の初期値を算出する際には、前記前回の制御周期での前記目標熱量は、前記給湯運転の開始時点での前記加熱機構からの前記出力温度及び当該出力温度の目標温度の温度差と、前記加熱機構の流量との積に従って算出される、請求項2又は3に記載の給湯装置。
  6. 前記制御装置は、前記入力熱量の計算値が予め定められた最大入力熱量よりも高い場合には、実際の前記入力熱量を前記最大入力熱量に制限するとともに、前記計算値から前記最大入力熱量を減算した超過量の積算値を算出し、当該制限後に前記計算値が前記最大入力熱量よりも低くなった期間において、当該制限中における前記積算値に相当する熱量が前記計算値に加算された入力熱量が設定される期間を設ける、請求項1〜5のいずれか1項に記載の給湯装置。
  7. 前記制御装置は、前記第1のフィードフォワード項の算出における前記第1のフィードフォワード項及び前記目標熱量の間の比例係数を、現在の前記出湯温度及び前記入水温度の温度差と前記流量との積に従う出力熱量と、前記入力熱量との間の実績比に従って更新し、
    前記比例係数の更新は、前記第2のフィードフォワード項が予め定められた最小値よりも大きい第1の期間、及び、前記第1の期間の終了から予め定められた時間が経過するまでの第2の期間において禁止され、
    前記第2の期間の長さは、前記流量の検出値に応じて、前記加熱機構から出力された加熱後の流体が前記第2の温度検出器に達するまでの所要時間と同等になるように設定される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の給湯装置。
JP2018201002A 2018-10-25 2018-10-25 給湯装置 Active JP7251096B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018201002A JP7251096B2 (ja) 2018-10-25 2018-10-25 給湯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018201002A JP7251096B2 (ja) 2018-10-25 2018-10-25 給湯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020067238A true JP2020067238A (ja) 2020-04-30
JP7251096B2 JP7251096B2 (ja) 2023-04-04

Family

ID=70390036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018201002A Active JP7251096B2 (ja) 2018-10-25 2018-10-25 給湯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7251096B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05180506A (ja) * 1991-12-26 1993-07-23 Tokyo Gas Co Ltd 瞬間式給湯器における運転制御方法
JPH06129633A (ja) * 1992-10-16 1994-05-13 Toto Ltd 給湯機の制御装置
JPH08159460A (ja) * 1994-12-08 1996-06-21 Toto Ltd 給湯装置
JPH11281158A (ja) * 1998-03-27 1999-10-15 Gastar Corp 給湯器、およびその制御方法
US20110203788A1 (en) * 2010-02-24 2011-08-25 Takagi Industrial Co., Ltd. Hot water supply apparatus and heat medium control method
JP2014137206A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Noritz Corp 給湯装置
JP2014178070A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Hitachi Automotive Systems Hanshin Ltd 電気式給湯装置の加熱制御方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05180506A (ja) * 1991-12-26 1993-07-23 Tokyo Gas Co Ltd 瞬間式給湯器における運転制御方法
JPH06129633A (ja) * 1992-10-16 1994-05-13 Toto Ltd 給湯機の制御装置
JPH08159460A (ja) * 1994-12-08 1996-06-21 Toto Ltd 給湯装置
JPH11281158A (ja) * 1998-03-27 1999-10-15 Gastar Corp 給湯器、およびその制御方法
US20110203788A1 (en) * 2010-02-24 2011-08-25 Takagi Industrial Co., Ltd. Hot water supply apparatus and heat medium control method
JP2014137206A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Noritz Corp 給湯装置
JP2014178070A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Hitachi Automotive Systems Hanshin Ltd 電気式給湯装置の加熱制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7251096B2 (ja) 2023-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2018202419B2 (en) Water heater
CN103940094B (zh) 供热水装置及其控制方法
JP6048158B2 (ja) 給湯装置
JP5920429B2 (ja) 燃焼装置
JP2018091533A (ja) 給湯装置および給湯装置の制御方法
JP7251096B2 (ja) 給湯装置
JP2014229172A (ja) 制御装置および給湯システムの制御装置
JP6653079B2 (ja) 給湯装置
JP6693067B2 (ja) 燃焼装置
JP6307965B2 (ja) 電動機の制御装置およびそれを備える燃焼装置
JP6273946B2 (ja) 流量制御装置およびそれを備える給湯装置
AU2018202418B2 (en) Water heater
JP6848335B2 (ja) 給湯装置および給湯装置の制御方法
JP6848265B2 (ja) 温水調温装置
JP6735572B2 (ja) 給湯装置
JP2018159486A (ja) 給湯システムおよびその制御方法
JP6524487B2 (ja) 給湯装置
JPH0456221B2 (ja)
JP2016008776A (ja) 給湯装置
JPS6021639Y2 (ja) 燃焼設備の炉圧制御装置
CN114111050A (zh) 控制生活用水温度的方法、控制系统、壁挂炉和存储介质
JP2004061026A (ja) ガス燃焼装置におけるガス種判定方法
JP2018159487A (ja) 給湯システムおよびその制御方法
JPH102608A (ja) 給湯器
JPH1038374A (ja) 給湯器およびその再出湯時における燃焼制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210902

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7251096

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150