JP2020067238A - 給湯装置 - Google Patents
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Description
図1を参照して、本実施の形態に係る給湯装置100は、給湯配管110と、バイパス配管120と、ガスバーナ130と、熱交換器140と、ガス比例弁150と、流量調整弁160と、制御装置200とを備える。
図3に示されるように、入力号数に対する出力号数の応答、即ち、出湯温度Thの変化は、加熱に伴う温度上昇の一次遅れ(時定数T)と、熱交換器140による加熱から温度センサ230によって検出されるまでの無駄時間Lとを組み合わせたものとして与えられる。
式(2)中において、sはラプラス演算子であり、kは、給湯装置100に固有の定数である。無駄時間L及び時定数Tは、流量Qによって変化することが理解される。
図4は、給湯温度制御の制御処理を説明するフローチャートである。図4に示した制御処理は、例えば、一定の制御周期Tsが経過するたびに制御装置200によって実行することができる。以下では、今回の制御周期における値には符号[n]を付記し、前回の制御周期における値には符号[n−1]を付記する。
制御装置200は、S120により、今回の制御周期での学習係数k[n]を算出する。学習係数kは、式(2)中の定数kに相当し、定常状態における入力号数及び出力号数の実績比(QO/QI)によって示される。Tr*=Thに制御された定常状態では、理論的には、k=1.0であるが、実機での熱損失等の影響でk≠1となることが想定される。入力号数及び出力号数の実績値の比を学習することで、目標号数に適合した入力号数の設定精度を高めることができる。
FF1は、(1/k[n])を比例係数として、目標号数Urに比例して算出される。即ち、S120での学習係数kの導入により、当該比例係数についても、入力号数及び出力号数の実績比に従って更新されることとなる。尚、目標号数Urが一定の下では、QI=FF1[n]と設定することで、一定時間の経過後には、Th=Tr*に制御することができる。即ち、FF1は、定常状態でTh=Tr*とするための制御量に相当する。
ΔUr=U[n]−Ur[n−1] …(6)
式(5)中のαは調整ゲインであり、βは、第2のFF項の減衰係数(0<β<1)である。FF2[n]の第1項は、目標号数Urの前回の制御周期からの変化量ΔUrに比例していることが理解される。
式(7)中のγは調整ゲインである。時定数Tは、流量Qに応じて変化する。例えば、S140では、予め作成された、流量Qの検出値から時定数Tを設定する数式又はテーブルを参照して、減数係数βを設定することができる。式(7)を用いることにより、減衰係数βの乗算によるFF2の減衰を、時定数Tによる減衰よりも速くすることができる。
図5を参照して、時刻t0では、給湯運転が開始されることにより目標号数Urが0からU1に増加する。更に、時刻t2では、給湯設定温度Tr*が変更されることにより、目標号数UrがU2からU1に低下する。尚、入水温度Tc及び流量Qは一定であるものとする。
給湯運転開始時(図5での時刻t0)には、目標号数Urが0から大きく増加するため、第2のFF項(FF2)の絶対値も比較的大きくなる。一方で、前回の給湯運転停止から短時間で給湯運転を再開する等、給湯運転開始において、出湯温度Thが給湯設定温度Tr*近傍であるケースが存在する。このようなケースでは、第2のFF項(FF2)による号数の加算が過剰となって、出湯温度Thの制御精度が低下することが懸念される。
制御装置200は、給湯運転開始後の初回の制御周期(n=1)では、S105によるUr[0]の設定後、図4のS110に処理を進める。これにより、S110にてUr[1]が設定された後、S140では、S105によるUr[0]及びS110によるUr[1]を用いて、式(5)において、ΔUr=Ur[1]−Ur[0]、かつ、FF2[0]=0として、FF2[1]を算出することができる。
実際の給湯温度制御では、入力号数QIに上限値(以下、最大号数Fmaxと表記する)を設定した最大号数制限が行われることが一般的である。この結果、過渡応答改善のために、FF制御量をFF1+FF2に従って設定しても、FF1+FF2>Fmaxの期間では、入力熱量が制御値に対して不足することで、出湯温度Thの制御精度が低下することが懸念される。
図7を参照して、制御装置200は、図4のS150の処理後に、S160により最大号数制限処理を実行する。S160は、S162〜S167を有する。尚、図7の処理では、図4で説明したフィードフォワード制御のみで給湯温度制御が実行されており、入力熱量QIは、S150で算出されたFF制御量FF[n]と等しいものとする。
第3の変形例では、フィードフォワード制御中における学習係数の更新処理について説明する。特許文献1にも記載されるように、学習係数kは、入力号数及び出力号数の比(QO/QI)の実績を反映することで、目標号数に適合した入力号数の設定精度を高めるために導入される。第n番目の制御周期における学習係数k[n]は、前回の制御周期における入力号数QI[n−1]及び現在の制御周期における出力号数QO[n]の実績比を学習するように、例えば、下記の式(9)に従って求めることができる。
式(9)中において、rは学習速度を調整するためのパラメータであり、0≦r≦1の範囲内で設定される。r=1とすると、k[n]=k[n−1]となって、学習係数の更新を禁止することができる。
一方で、Thh=Thh*に制御した場合に、出湯温度Th=Tr*とするためには、全体流量に対するバイパス配管120の流量比(バイパス流量比)rを用いて、下記の式(11)が成立する必要がある。
式(11)をrについて解くことにより、バイパス流量比rについて、下記の式(12)が得られる。
式(12)より得られる、(1−r)=(Tr*−Tc)/(Thh*−Tc)を式(10)に代入すると、下記の式(13)が得られる。
=(Tr*−Tc)・Q/25 …(13)
式(13)及び式(3)は同一であるので、式(10)により、高温水温度Thhの目標温度Thh*に従って目標号数Ur[n]を算出して、本実施の形態に係るフィードフォワード制御を実行した場合にも、給湯設定温度Tr*及び全体流量Qをベースとする式(3)によって目標号数Ur[n]を算出したときと同様の制御動作が実現されることが理解される。言い換えると、式(10)によっても、目標熱量は、入水温度Tw及び給湯設定温度Tr*の温度差と、給湯装置100全体の流量Qとの積に従って設定されることになる。
又、本実施の形態による給湯装置では、給湯配管110内の水を加熱するための熱量を発生する「熱源機構」としてガスバーナ130を例示したが、本発明の適用はこのような構成に限定されるものではない点を確認的に記載する。すなわち、制御装置200によって設定され要求発生熱量(入力号数)に応じて発生熱量を制御可能に構成されるものであれば、任意の「熱源機構」を採用することが可能である。たとえば、ガスバーナに代えて、石油を燃焼する石油バーナ、或いは、ヒートポンプ機構等の任意の熱源を適用可能である。
Claims (7)
- 給湯装置であって、
通過する流体を加熱するように構成された加熱機構と、
前記加熱機構の上流側に配置されて前記給湯装置への入水温度を検出する第1の温度検出器と、
前記加熱機構の下流側に配置されて前記給湯装置からの出湯温度を検出する第2の温度検出器と、
前記給湯装置を通過する前記流体の流量を検出する流量検出器と、
前記入水温度、前記出湯温度、及び、前記流量の検出値に基づき、前記出湯温度が給湯設定温度に整定するように前記加熱機構の入力熱量を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、
前記入水温度の検出値及び前記給湯設定温度の温度差と、前記流量の検出値との積に従う目標熱量に比例した第1のフィードフォワード項と、第2のフィードフォワード項との加算値に従って前記入力熱量を制御し、
前記第2のフィードフォワード項は、前記目標熱量が変化したときに前記入力熱量の変化幅が前記第1のフィードフォワード項の変化幅よりも大きくなるような極性で、かつ、絶対値が経時的に減少するように算出される、給湯装置。 - 前記第2のフィードフォワード項は、前回の制御周期からの前記目標熱量の変化量に比例した第1の項と、前記前回の制御周期における前記第2のフィードフォワード項に0より大きく1未満の減衰係数を乗じた第2の項との加算によって算出される、請求項1記載の給湯装置。
- 前記減衰係数は、前記流量の検出値に応じて、前記入力熱量の変化に対して、前記出湯温度及び前記入水温度の温度差と前記流量との積に従う出力熱量が変化する時定数に従って前記絶対値が減衰するように設定される、請求項2記載の給湯装置。
- 給湯運転の開始時に、前記第2のフィードフォワード項の初期値を算出する際には、前記前回の制御周期での前記目標熱量は、前記給湯運転の開始時点での前記出湯温度及び前記給湯設定温度の温度差と、前記流量との積に従って算出される、請求項2又は3に記載の給湯装置。
- 前記加熱機構をバイパスするように前記加熱機構の上流側及び下流側を接続するバイパス配管と、
前記給湯装置の全体流量に対する前記バイパス配管の流量の比率であるバイパス流量比を調節するための流量調整機構と、
前記加熱機構の下流側において、前記バイパス配管との接続点よりも上流側に配置されて、前記加熱機構からの出力温度を検出する第3の温度検出器とをさらに備え、
給湯運転の開始時に、前記第2のフィードフォワード項の初期値を算出する際には、前記前回の制御周期での前記目標熱量は、前記給湯運転の開始時点での前記加熱機構からの前記出力温度及び当該出力温度の目標温度の温度差と、前記加熱機構の流量との積に従って算出される、請求項2又は3に記載の給湯装置。 - 前記制御装置は、前記入力熱量の計算値が予め定められた最大入力熱量よりも高い場合には、実際の前記入力熱量を前記最大入力熱量に制限するとともに、前記計算値から前記最大入力熱量を減算した超過量の積算値を算出し、当該制限後に前記計算値が前記最大入力熱量よりも低くなった期間において、当該制限中における前記積算値に相当する熱量が前記計算値に加算された入力熱量が設定される期間を設ける、請求項1〜5のいずれか1項に記載の給湯装置。
- 前記制御装置は、前記第1のフィードフォワード項の算出における前記第1のフィードフォワード項及び前記目標熱量の間の比例係数を、現在の前記出湯温度及び前記入水温度の温度差と前記流量との積に従う出力熱量と、前記入力熱量との間の実績比に従って更新し、
前記比例係数の更新は、前記第2のフィードフォワード項が予め定められた最小値よりも大きい第1の期間、及び、前記第1の期間の終了から予め定められた時間が経過するまでの第2の期間において禁止され、
前記第2の期間の長さは、前記流量の検出値に応じて、前記加熱機構から出力された加熱後の流体が前記第2の温度検出器に達するまでの所要時間と同等になるように設定される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の給湯装置。
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