JP2020067048A - 給水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトなサイズを実現することができる給水装置を提供する。【解決手段】給水装置は、吸込管9および吐出し管10と、吸込管9および吐出し管10に連通する第1ポンプ2Aおよび第2ポンプ2Bと、第1ポンプ2Aの吐出し口2eおよび第2ポンプ2Bの吐出し口2fにそれぞれ連結された第1エルボ管8Aおよび第2エルボ管8Bを備える。第1エルボ管8Aおよび第2エルボ管8Bは、第1ポンプ2Aの吐出し口2eおよび第2ポンプ2Bの吐出し口2fから下方に湾曲し、第1ポンプ2Aおよび第2ポンプ2Bに沿って下方に延びている。【選択図】図3

Description

本発明は、オフィスビルや集合住宅などの建物に水を供給するための給水装置に関し、特に、複数のポンプを備えた給水装置に関する。
オフィスビルやマンションなどの建物に水を供給するためのポンプ装置として給水装置が広く使用されている。この給水装置は、一般に、水を圧送するための複数のポンプと、これらポンプを駆動するための複数のモータと、これらのモータの運転を制御する制御部とを備えている。給水装置は、水道本管に接続され、水道本管から供給される水を建物内の給水器具(例えば、蛇口)に供給する。
図9は、従来の給水装置を模式的に示す裏面図である。図9に示す例では、2台のポンプ300が並列に配置され、それぞれのポンプ300の上部にモータ301が固定されている。ポンプ300の吸込口300aはポンプ300の下端にあり、ポンプ300の吐出し口300aはポンプ300の裏側にある。ポンプ300の吸込口300aは、吸込管303に接続されている。ポンプ300の吐出し口300aには、上方に延びるエルボ管307が連結されており、さらにエルボ管307は、逆止弁310、フロースイッチ(流量検出器)312を経由して、集合管315に連結されている。集合管315は、2台のポンプ300の間に配置された吐出し管320に接続されている。
水道本管から供給される水は、吸込管303を流れて2台のポンプ300に到達する。2台のポンプ300の両方または一方から吐出された水は、逆止弁310、フロースイッチ312を通り、集合管315を経由して、吐出し管320に流入する。水は、吐出し管320から図示しない配水管に流れ、さらに配水管を通って建物に供給される。
上述のように構成された給水装置は、建物の内部または外部の様々な場所に設置される。例えば、給水装置は集合住宅のポンプ室内に設置されたり、都心の建物の密集地では建物と建物との間の狭小地に設置されることもある。いずれの場合でも、給水装置は限られたスペースに設置されるため、給水装置のサイズはできるだけコンパクトであることが望ましい。
特開2004−92435号公報 特開2001−50172号公報
しかしながら、図9に示すように、従来の構成では、2つのポンプ300の間に、鉛直方向に延びる吐出し管320があるために、2つのポンプ300間の距離を小さくすることができない。結果として、給水装置の全体をコンパクトにすることが難しかった。
そこで、本発明は、コンパクトなサイズを実現することができる給水装置を提供する。
一態様では、吸込管および吐出し管と、前記吸込管および前記吐出し管に連通する第1ポンプおよび第2ポンプと、前記第1ポンプの吐出し口および前記第2ポンプの吐出し口にそれぞれ連結された第1エルボ管および第2エルボ管を備え、前記第1エルボ管および前記第2エルボ管は、前記第1ポンプの吐出し口および前記第2ポンプの吐出し口から下方に湾曲し、前記第1ポンプおよび前記第2ポンプに沿って下方に延びている、給水装置が提供される。
一態様では、前記第1エルボ管および前記第2エルボ管は、前記第1ポンプの吐出し口および前記第2ポンプの吐出し口に締結装置によって着脱可能に固定されている。
一態様では、前記第1エルボ管および前記第2エルボ管は、前記第1ポンプおよび前記第2ポンプの裏側に位置している。
一態様では、前記第1エルボ管および前記第2エルボ管の頂部にそれぞれ設けられたエア抜き栓をさらに備えている。
一態様では、前記給水装置は、前記エア抜き栓の下流側に配置された逆止弁をさらに備えている。
一態様では、前記給水装置は、少なくとも前記第1ポンプ、前記第2ポンプ、前記第1エルボ管、および前記第2エルボ管が収容されるキャビネットと、前記第1エルボ管および前記第2エルボ管を前記キャビネットに固定する固定装置をさらに備えている。
一態様では、前記固定装置は、前記第1エルボ管および前記第2エルボ管の裏側に位置している。
一態様では、前記給水装置は、前記吸込管を、前記第1ポンプの吸込口および前記第2ポンプの吸込口の両方またはいずれか一方のみに連通させる吸込側三方弁をさらに備えている。
一態様では、前記給水装置は、前記吐出し管を、前記第1ポンプの吐出し口および前記第2ポンプの吐出し口の両方またはいずれか一方のみに連通させる吐出し側三方弁をさらに備えている。
一態様では、前記吸込側三方弁と前記吐出し側三方弁は、同じ高さに配置されており、前記給水装置は、前記吸込側三方弁と前記吐出し側三方弁を同時に操作することができる共通の操作部をさらに備えている。
本発明によれば、第1エルボ管および第2エルボ管は、第1ポンプおよび第2ポンプの裏側にそれぞれ配置されており、第1ポンプおよび第2ポンプの間にはない。このような第1エルボ管および第2エルボ管の配置により、第1ポンプと第2ポンプとの間の距離を短くすることができる。結果として、給水装置の全体のサイズを小さくすることができる。
給水装置の一実施形態を示す正面図である。 図1に示す給水装置の側面図である。 図1に示す給水装置の背面図である。 第1ポンプの吐出し口に連結された第1エルボ管の断面図である。 給水装置の他の実施形態を示す正面図である。 図5に示す給水装置の側面図である。 図5に示す給水装置の背面図である。 図5乃至図7に示す給水装置の主要構成を示す模式図である。 従来の給水装置を模式的に示す裏面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、水を供給するための給水装置の一実施形態を示す正面図であり、図2は、図1に示す給水装置の側面図であり、図3は、図1に示す給水装置の背面図である。本実施形態の給水装置は、オフィスビルや集合住宅などの建物への給水に使用されるポンプ装置である。
給水装置の吸込管9は、図示しない導入管および逆流防止装置を介して水道本管に接続されている。給水装置の吐出し管10は、図示しない配水管を介して、建物の内部に配置された給水器具(例えば蛇口)に連通している。給水装置は、受水槽を介さずに水道本管に接続された、いわゆる直結型給水装置である。一実施形態として、給水装置は、受水槽を介して水道本管に接続された、受水槽方式の給水装置であってもよい。
給水装置は、水道本管から供給される水を加圧する第1ポンプ2Aおよび第2ポンプ2B(以下、単にポンプ2A,2Bということがある)を備えている。ポンプ2A,2Bは、吸込管9および吐出し管10に連通している。ポンプ2A,2Bは、回転軸が縦に延びる立形多段ポンプである。一実施形態では、立形の単段ポンプであってもよい。なお、本実施形態の給水装置は2台のポンプが並列に備えられる。一実施形態では、ポンプは3台以上でもよい。複数のポンプのうち隣り合う2台のポンプを第1ポンプ2Aおよび第2ポンプ2Bと称す。
給水装置は、ポンプ2A,2Bをそれぞれ駆動する原動機としてのモータ3A,3Bと、モータ3A,3Bを可変速駆動するインバータ4A,4Bと、給水装置の給水動作(すなわちポンプ2A,2Bの運転)を制御する制御部20と、ポンプ2A,2Bの下流側に配置された逆止弁22A,22Bと、逆止弁22A,22Bの下流側に配置された流量検出器(フロースイッチ)24、吐出し圧力センサ26、および圧力タンク28をさらに備えている。
給水装置の上記構成要素(すなわち、ポンプ2A,2B、モータ3A,3B、インバータ4A,4B、制御部20、逆止弁22A,22B、流量検出器24、圧力タンク28など)は、キャビネット30内に収容されている。キャビネット30は、前側に開口部31aを有するキャビネット本体31と、キャビネット本体31の開口部31aを閉じる、着脱可能な前面扉32を有している。給水装置のメンテナンスをするときは、作業員は、前面扉32を外すことによって、給水装置の各構成要素にアクセスすることができる。
ポンプ2A,2Bの吸込側には、吸込管9とポンプ2A,2Bとの連通を遮断するための遮断弁13A,13Bがそれぞれ配置されている。遮断弁13A,13Bは、吸込管9とポンプ2A,2Bの吸込口2c,2dとの間に配置されている。吸込口2c,2dはポンプ2A,2Bの下端に位置している。遮断弁13A,13Bは、通常は開いており、吸込管9とポンプ2A,2Bとは連通している。遮断弁13A,13Bは、ポンプ2A,2Bを交換するときに閉じられる。遮断弁13A,13Bを閉じると、吸込管9とポンプ2A,2Bとの連通が遮断される。
給水装置はライフラインであるため、建物の断水を未然に防ぐために、ポンプ2A,2Bは、定期的な交換が必要とされる。ポンプ2A,2Bの交換は、1台ずつ行われる。より具体的には、ポンプ2Aを交換するときは、ポンプ2Aの吸込側に配置されている遮断弁13Aが閉じられる。ポンプ2Bの運転を継続可能とするために、遮断弁13Bは開かれたままである。ポンプ2Bを交換するときは、ポンプ2Bの吸込側に配置されている遮断弁13Bが閉じられる。ポンプ2Aの運転を継続可能とするために、遮断弁13Aは開かれたままである。
図3に示すように、逆止弁22A,22Bは、ポンプ2A,2Bの吐出し口2e,2fにそれぞれ接続された第1エルボ管8Aおよび第2エルボ管8B(以下、単にエルボ管8A,8Bということがある)の下端に接続されている。逆止弁22A,22Bは、ポンプ2A,2Bが停止したときの水の逆流を防止するための弁である。
吐出し口2e,2fは、ポンプ2A,2Bの裏側に位置しており、給水装置の裏側を向いている。エルボ管8A,8Bは、ポンプ2A,2Bの吐出し口2e,2fから下方に湾曲し、さらにポンプ2A,2Bの裏側に沿って下方に延びている。エルボ管8A,8Bの下端は、逆止弁22A,22Bを介して吐出し管10に連結されている。
本実施形態によれば、エルボ管8A,8Bは、ポンプ2A,2Bの裏側に配置されており、ポンプ2A,2Bの間に縦に延びる配管はない。このようなエルボ管8A,8Bの配置により、ポンプ2A,2Bの間の距離を短くすることができる。結果として、給水装置の全体のサイズを小さくすることができる。
流量検出器24は吐出し管10に取り付けられている。この流量検出器24は、吐出し管10を流れる水の流量が所定の小水量以下であることを検出する装置である。一実施形態では、2つの流量検出器24をエルボ管8A,8Bにそれぞれ取り付けてもよい。吐出し圧力センサ26は吐出し管10に接続されている。吐出し圧力センサ26は、吐出し圧力を測定するための水圧測定器である。圧力タンク28は、枝管29を通じて吐出し管10に連結されている。圧力タンク28は、ポンプ2A,2Bが停止している間の吐出し圧力を保持するための圧力保持器である。
エルボ管8A,8Bの頂部には、エア抜き栓65がそれぞれ設けられている。エア抜き栓65は、ポンプ2A,2B内に存在する空気を大気に放出するための栓であり、通常は閉じられている。エア抜き栓65は、設置時等でポンプ2A,2B内に空気が存在する状態で始動するエア抜き作業のときに使用される。すなわち、作業者がエア抜き栓65を開いた状態で、ポンプ2A,2Bを始動すると、ポンプ2A,2B内に存在する空気は、水によって下流側に押し込まれ、エア抜き栓65から大気に放出される。
エア抜き栓65は、ポンプ2A,2B内の流路の上端に備えられた図示しない軸封装置(例えば、メカニカルシール)のドライ運転を防止するために設けられている。本実施形態によれば、エルボ管8A,8Bの全体は、下方に延びており、エア抜き栓65はエルボ管8A,8Bの頂部に位置している。具体的には、エア抜き栓65は、分岐管65aとバルブ65bを備える。分岐管65aは、エルボ管8A,8B内の流路の頂部に連通している。分岐管65aは、上方に向かって延び、分岐管65aの開口は上方を向いている。分岐管65aの開口はバルブ65bによって閉じられる。エルボ管8A,8Bは、ポンプ2A,2Bの吐出し口2e,2fから下方に湾曲しているので、上方に延びる分岐管65aを設置できるスペースが確保できる。分岐管65aを通じてポンプ2A,2B内の流路の上端よりも高い位置からポンプ2A,2B内の空気を排出できる。このようなエルボ管8A,8Bとエア抜き栓65との組み合わせにより、空気を速やかにかつ確実にポンプ2A,2Bから排出することができる。
上述したように、給水装置は一方のポンプを交換中に他方のポンプを運転するため、他方のポンプが運転中にエア抜き作業が行われることがある。本実施形態では、ポンプ2A,2Bの吐出し合流管である吐出し管10がエルボ管8A,8Bの頂部よりも下方に位置するため、エア抜き栓65をエルボ管8A,8Bに設けることができる。
また、ポンプ2A,2Bの吐出し口2e,2fとエア抜き栓65の間にエア抜きの障害となるようなチェッキ弁等を設置するのに代えて、エルボ管8A,8Bの下端、つまり、エア抜き栓65の下流側に逆止弁22A,22Bが配置されている。このような配置によれば、エア抜き栓65の上流側、つまり、ポンプ2A,2Bの吐出し口2e,2fの近くにチェッキ弁等を設けた場合に比べて、ポンプ2A,2Bの吐出し口2e,2fからエア抜き栓65までの障害物が少なくなり、エア抜き栓65から空気を容易に排出できる。また、エア抜き栓65の下流側に逆止弁22A,22Bが設けられるので、空気を多く含む水が逆止弁22A,22Bを通過することはない。よって、逆止弁22A,22Bは、水の逆流を防止できる機構であれば良く、設計時の選択肢が広がる。
図4を参照して、ポンプ2Aの吐出し口2eに連結されたエルボ管8Aについて説明する。なお、エルボ管8Bもエルボ管8Aと同じ構成を有しているので、その重複する説明を省略する。図4に示すように、エルボ管8Aは、ポンプ2Aの吐出し口2eから下方に湾曲する湾曲部71と、湾曲部71の下端から下方に鉛直方向に延びる鉛直部72を有している。湾曲部71および鉛直部72は一体構造物である。エルボ管8Aの全体は、ポンプ2Aの裏側に沿って下方に延びている。エア抜き栓65は、湾曲部71の頂部に設けられている。
エルボ管8Aの上端開口(すなわち湾曲部71の開口)は、締結装置としてのボルト74およびナット75によってポンプ2Aの吐出し口2eに着脱可能に固定されている。より具体的には、ポンプ2Aの吐出し口2eは第1フランジ77を有し、エルボ管8Aは第1フランジ77に接する第2フランジ78を有している。第2フランジ78はエルボ管8Aの上端開口の周囲を囲んでいる。第1フランジ77と第2フランジ78は、ボルト74およびナット75によって固定されている。
ボルト74およびナット75を外すと、エルボ管8Aとポンプ2Aとを切り離すことができる。ポンプ2Aを交換するときは、エルボ管8Aを給水装置に残したまま、ポンプ2Aを給水装置から取り出すことができるので、作業効率が向上する。さらに、ポンプ2Aを新たなものに交換した後も、エルボ管8Aをそのまま使用することができる。また、エルボ管8Aはポンプ2Aの裏側に配置されているので、エルボ管8Aはポンプ2Aの交換作業の妨げとならず、作業効率が向上する。
エルボ管8Aは、固定装置80によってキャビネット30の背面30bに固定されている。固定装置80は、エルボ管8Aに固定された第1突起81と、キャビネット30の背面30bに固定された第2突起8遮断2と、第1突起81と第2突起82とを締結するボルト85およびナット86を備えている。固定装置80は、エルボ管8Aおよびポンプ2Aの位置を安定させ、エルボ管8Aおよびポンプ2Aのぐらつきを防止することができる。図示しないが、エルボ管8Bも、同じ構成の固定装置によってキャビネット30の背面30bに固定されている。
なお、固定装置80において、第2突起82は省略されてもよい。その場合、キャビネット30の背面30bにボルト85の貫通穴を設け、給水装置の裏側からナット86をボルト85に螺合する、もしくは、ナット86に代えてキャビネット30の背面30bにボルト85が螺合するねじ孔を設けてもよい。また、固定装置80はキャビネット30の背面30bにエルボ管8Aを固定できればよく、他の機構でもよい。一実施形態では、固定装置80は、第1突起81と第2突起82との間に挟まれた制振材87をさらに備えてもよい。制振材87は、ポンプ2A,2Bの運転による振動がキャビネット30に伝わるのを防止できる。
エルボ管8Aは、ポンプ2Aの交換時に取り外す必要がないため、固定装置80は、エルボ管8Aの裏側、つまり、キャビネット30を正面から見てポンプ2Aの幅以内の位置に配置することができる。仮にポンプ2Aが、エルボ管8Aの裏側に配置されていて、ポンプ2Aがキャビネット30の背面30bに固定具(例えば、ボルト)にて固定されていると、キャビネット30内にはポンプ2Aの交換時に当該固定具にアクセスする作業スペースが必要である。それに比べて、本実施形態の給水装置では、ポンプ2Aがエルボ管8Aの前側に配置され、固定装置80がエルボ管8Aの裏側に配置されているため、キャビネット30内に固定装置80にアクセスするための作業スペースを省略できる。結果として、給水装置の全体のサイズを小さくすることができる。特に、ポンプから突き出たブラケットをキャビネットの背面に取り付けてポンプを固定する構造に比べて、固定装置80がポンプの幅以内に配置されるため、ポンプ2Aとポンプ2Bの間のスペースをより小さくできる。固定装置80は、ポンプ2Aの幅以内の位置に配置されればよく、エルボ管8Aより高い位置にてキャビネット30に固定されてもよい。また、一実施形態として、ポンプ台数が3台以上の場合、全てのポンプのエルボ管がエルボ管8Aと同じ構成を有することで、ポンプ間のスペースをより小さくできる。
一実施形態では、ポンプ2A,2Bは交互に運転される。すなわち、2台のポンプ2A,2Bのうちの一方が運転しているときは、他方のポンプは待機状態にある。制御部20は、ポンプ2A,2Bのそれぞれの運転回数や停止時間が平準化されるようにこれらポンプ2A,2Bの運転を制御する。
給水装置は、ポンプ2A,2Bを迂回するバイパス管11を備えている。バイパス管11は吸込管9から吐出し管10に延びている。バイパス管11の上流側端部は、吸込管9に接続され、バイパス管11の下流側端部は吐出し管10に接続されている。バイパス管11には図示しない逆止弁が取り付けられており、バイパス管11内での水の逆流を防止している。水道本管から供給された吸込管9内の水の圧力のみで給水が可能である場合は、ポンプ2A,2Bは起動されず、水は、吸込管9からバイパス管11を通って吐出し管10に流れる。
制御部20には、操作パネル47が配置されている。操作パネル47は、ポンプ2A,2Bの試験・停止・自動運転を選択する運転切替スイッチ、運転・故障を示すランプ、給水に関する設定(例えば始動圧や設定圧など)やインバータ4A,4Bの設定等を行うのに使用される操作ボタンなどを備えている。
以下、ポンプ2Aが運転されるときの給水装置の動作を説明するが、ポンプ2Bが運転されるときの給水装置の動作も同じであるので、その重複する説明を省略する。モータ3Aがポンプ2Aを駆動すると、水は、吸込管9を通じてポンプ2Aに流入する。水はポンプ2Aによって加圧され、加圧された水は、エルボ管8Aを通って吐出し管10に吐出される。吐出し管10を流れる水の一部は枝管29を通じて圧力タンク28内に蓄えられる。
水は、給水装置から図示しない配水管を通って建物に供給される。ポンプ2Aが運転しているときに、建物での水の使用が停止されると、吐出し管10を流れる水の流量が低下する。流量検出器24は、水の流量が所定の値以下まで低下したこと(過少流量)を検出すると、過少流量検出信号を制御部20に送る。制御部20はこの過少流量検出信号を受け、インバータ4Aに指令を出して吐出し圧力が所定の停止圧力に達するまでポンプ2Aの回転速度を一時的に上昇させ、圧力タンク28に蓄圧した後にポンプ2Aを停止させる。このようなポンプ2Aの停止動作は、小水量停止動作と呼ばれる。また、小水量停止動作にて全てのポンプ2A,2Bが停止した状態を小水量停止状態と称す。なお、流量検出器24に代えて/もしくは加えて、制御部20は、電動機3Aの電流値が所定の値以下であることを検出することで過少流量の検出を行ってもよい。
全てのポンプ2A,2Bが小水量停止状態にあるときに建物内の水が使用されると、圧力タンク28内に保持されている水が建物に供給される。圧力タンク28は、ポンプ2A,2Bの頻繁な起動停止を防止し、且つ給水圧力の変化を円滑に保つ作用をする。建物内でさらに水が使用されると、圧力タンク28内の水が少なくなり、やがて吐出し圧力が所定の始動圧力以下に低下する。この吐出し圧力は吐出し圧力センサ26によって測定される。吐出し圧力が上記始動圧力以下まで低下すると、制御部20はポンプ2Aを始動するよう、対応するインバータ4Aに指令を出す。
ポンプ2Aの運転中に、制御部20は、吐出し圧力センサ26から送られる吐出し圧力の測定値に基づいて推定末端圧力一定制御または吐出圧力一定制御を実行する。吐出圧力一定制御では、制御部20は、吐出し圧力が所定の目標圧力を維持するように制御する。推定末端圧力一定制御では、制御部20は、ポンプ2Aの吐出し圧力の目標圧力を適切に変化させることにより、建物内の末端の給水栓での水圧(末端圧)が所定の値を維持するように制御する。このように、制御部20は、吐出し圧力の測定値に基づいてポンプ2Aを制御する。制御部20は、給水先での水の需要が増えたら待機中のポンプ2Bを追加してもよい。なお、吐出し圧力センサ26に代えて圧力スイッチを用いた場合、圧力スイッチは吐出し圧力の測定値が所定の始動圧以下にてON状態となり、制御部20は該ON状態の測定に基づいてポンプ2Aの運転を開始する。
図5は、給水装置の他の実施形態を示す正面図であり、図6は、図5に示す給水装置の側面図であり、図7は、図5に示す給水装置の背面図であり、図8は、図5乃至図7に示す給水装置の主要構成を示す模式図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図1乃至図4を参照して説明した上記実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図5に示すように、ポンプ2A,2Bの吸込側には、分岐管14が配置されている。分岐管14は、吸込管9およびポンプ2A,2Bに連結されている。より具体的には、分岐管14の1つの入口は吸込管9に連結されており、分岐管14の2つの出口は、ポンプ2A,2Bの吸込口2c,2dにそれぞれ連結されている。分岐管14には、遮断弁13A,13Bに代えて、吸込側三方弁35が取り付けられている。吸込側三方弁35は、吸込管9を、ポンプ2A,2Bの両方またはいずれか一方のみに連通させる流路切替え弁である。吸込側三方弁35および分岐管14は、ポンプ2A,2Bの吸込側に配置されている。
エルボ管8A,8Bの下端は、逆止弁22A,22Bを介して集合管15に連結されており、集合管15は吐出し管10に連結されている。集合管15は、エルボ管8A,8Bおよび吐出し管10に連結されている。より具体的には、集合管15の2つの入口は、逆止弁22A,22Bを介してエルボ管8A,8Bにそれぞれ連結されており、集合管15の1つの出口は、吐出し管10に連結されている。集合管15には、吐出し側三方弁41が取り付けられている。吐出し側三方弁41は、吐出し管10を、ポンプ2A,2Bの両方またはいずれか一方のみに連通させる流路切替え弁である。吐出し側三方弁41および集合管15は、ポンプ2A,2Bの吐出し側に配置されている。吐出し圧力センサ26は吐出し側三方弁41に接続されている。
通常運転時では、ポンプ2A,2Bの両方は、吸込側三方弁35および分岐管14を通じて吸込管9に連通し、かつ吐出し側三方弁41および集合管15を通じて吐出し管10に連通している。吸込側三方弁35と吐出し側三方弁41は、同じ高さに配置されている。
給水装置は、吸込側三方弁35と吐出し側三方弁41の両方を同時に操作することができる共通の操作部60を備えている。図8に示すように、操作部60は、吸込側三方弁35と吐出し側三方弁41の両方に連結されている。本実施形態では、操作部60は、吸込側三方弁35および吐出し側三方弁41に固定された操作軸60aと、操作軸60aの前側端部に固定された操作ノブ60bとを備えている。操作ノブ60bは、吸込側三方弁35の前方に位置している。すなわち、作業員がアクセスしやすいように、操作ノブ60bは給水装置の前側に配置されている。なお、吸込側三方弁35と吐出し側三方弁41の両方を同時に操作することができる限りにおいて、操作部60の構成は本実施形態に限定されない。
作業員は、共通の操作部60で、吸込側三方弁35と吐出し側三方弁41の両方を同時に操作することができる。より具体的には、作業員は、操作部60の操作ノブ60bを一方向に回転させることで、ポンプ2Aと吸込管9および吐出し管10との連通を遮断し、その一方でポンプ2Bと吸込管9および吐出し管10との連通を維持することができる。同様に、作業員は、操作部60の操作ノブ60bを逆方向に回転させることで、ポンプ2Bと吸込管9および吐出し管10との連通を遮断し、その一方でポンプ2Aと吸込管9および吐出し管10との連通を維持することができる。本実施形態によれば、メンテナンス効率を向上させることが可能である。
給水装置はライフラインであるため、建物の断水を未然に防ぐために、ポンプ2A,2Bは、定期的な交換が必要とされる。ポンプ2A,2Bの交換は、1台ずつ行われる。より具体的には、まず、作業員は操作部60で吸込側三方弁35および吐出し側三方弁41を同時に操作して、ポンプ2Aと吸込管9および吐出し管10との連通を遮断する。ポンプ2Bは吸込管9および吐出し管10に連通したままである。この状態で、作業員は、ポンプ2Aを取り外し、新たなポンプを給水装置に設置する。
次に、作業員は操作部60で吸込側三方弁35および吐出し側三方弁41を同時に操作して、ポンプ2Bと吸込管9および吐出し管10との連通を遮断し、新たに設置されたポンプ2Aを吸込管9および吐出し管10に連通させる。この状態で、作業員は、ポンプ2Bを取り外し、新たなポンプを給水装置に設置する。
本実施形態によれば、ポンプ2Aおよびポンプ2Bに対して1つの吸込側三方弁35および1つの吐出し側三方弁41のみが設けられている。上述したように、操作部60で吸込側三方弁35および共通の吐出し側三方弁41を同時に操作するだけで、ポンプ2Aとポンプ2Bのいずれか一方のみを吸込管9および吐出し管10から切り離すことができるので、メンテナンス効率が向上し、メンテナンス時間が短縮化できる。一実施形態では、ポンプ2Aおよびポンプ2Bに対して1つの吸込側三方弁35または1つの吐出し側三方弁41が設けられていてもよい。具体的には、分岐管14には、遮断弁13A,13Bが取り付けられ、集合管15には、吐出し側三方弁41が取り付けられていてもよい。また、分岐管14には、吸込側三方弁35が取り付けられ、集合管15には、エルボ管8A,8Bに不図示の遮断弁が取り付けられていてもよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
2A 第1ポンプ
2B 第2ポンプ
2c,2d 吸込口
2e,2f 吐出し口
3A,3B モータ
4A,4B インバータ
8A 第1エルボ管
8B 第2エルボ管
9 吸込管
10 吐出し管
11 バイパス管
11a 設置口
11b フランジ
13A,13B 遮断弁
14 分岐管
15 集合管
20 制御部
22A,22B 逆止弁
24 流量検出器
26 吐出し圧力センサ
28 圧力タンク
29 枝管
30 キャビネット
31 キャビネット本体
32 前面扉
35 吸込側三方弁
41 吐出し側三方弁
47 操作パネル
60 操作部
60a 操作軸
60b 操作ノブ
65 エア抜き栓
71 湾曲部
72 鉛直部
74 ボルト
75 ナット
77 第1フランジ
78 第2フランジ
80 固定装置
81 第1突起
82 第2突起
85 ボルト
86 ナット
87 制振材

Claims (10)

  1. 吸込管および吐出し管と、
    前記吸込管および前記吐出し管に連通する第1ポンプおよび第2ポンプと、
    前記第1ポンプの吐出し口および前記第2ポンプの吐出し口にそれぞれ連結された第1エルボ管および第2エルボ管を備え、
    前記第1エルボ管および前記第2エルボ管は、前記第1ポンプの吐出し口および前記第2ポンプの吐出し口から下方に湾曲し、前記第1ポンプおよび前記第2ポンプに沿って下方に延びている、給水装置。
  2. 前記第1エルボ管および前記第2エルボ管は、前記第1ポンプの吐出し口および前記第2ポンプの吐出し口に締結装置によって着脱可能に固定されている、請求項1に記載の給水装置。
  3. 前記第1エルボ管および前記第2エルボ管は、前記第1ポンプおよび前記第2ポンプの裏側に位置している、請求項1または2に記載の給水装置。
  4. 前記第1エルボ管および前記第2エルボ管の頂部にそれぞれ設けられたエア抜き栓をさらに備えている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の給水装置。
  5. 前記エア抜き栓の下流側に配置された逆止弁をさらに備えている、請求項4に記載の給水装置。
  6. 少なくとも前記第1ポンプ、前記第2ポンプ、前記第1エルボ管、および前記第2エルボ管が収容されるキャビネットと、
    前記第1エルボ管および前記第2エルボ管を前記キャビネットに固定する固定装置をさらに備えている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の給水装置。
  7. 前記固定装置は、前記第1エルボ管および前記第2エルボ管の裏側に位置している、請求項6に記載の給水装置。
  8. 前記吸込管を、前記第1ポンプの吸込口および前記第2ポンプの吸込口の両方またはいずれか一方のみに連通させる吸込側三方弁をさらに備えている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の給水装置。
  9. 前記吐出し管を、前記第1ポンプの吐出し口および前記第2ポンプの吐出し口の両方またはいずれか一方のみに連通させる吐出し側三方弁をさらに備えている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の給水装置。
  10. 前記吸込側三方弁と前記吐出し側三方弁は、同じ高さに配置されており、
    前記給水装置は、前記吸込側三方弁と前記吐出し側三方弁を同時に操作することができる共通の操作部をさらに備えている、請求項9に記載の給水装置。
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