JP2020066822A - 不織布およびバグフィルター用ろ過布 - Google Patents

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Koki Tamura
光規 田邨
三枝 神山
Mitsue Kamiyama
三枝 神山
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Abstract

【課題】捕集性能に優れ、低圧力損失で目詰まりしにくく毛羽脱落による異物混が抑制された不織布およびバグフィルター用ろ過布を提供する。【解決手段】繊維径が2μm以下の極細繊維Aと繊維径が2μmより大の繊維Bとを含み、かつ空隙率が90%以下であることを特徴とする不織布を必要に応じて、スクリムと組み合わせてバグフィルター用ろ過布を得る。【選択図】なし

Description

本発明は、捕集性能に優れ、低圧力損失で目詰まりしにくく毛羽脱落による異物混が抑制された不織布およびバグフィルター用ろ過布に関する。
不織布の用途としてはフィルター用に用いられることが多く、払落しを繰り返す集塵機の中で使用されるバグフィルター用途では、低圧力損失(以下、低圧損)、高捕集効率でかつ目詰まりなく払落し性に優れることが望まれ、これまで、種々のろ過布が提案されている(例えば、特許文献1〜5参照)。例えば、ろ過布表面の繊維層を緻密な構造としたもの、フィルター表面に微細な繊維の積層構造としたものなどが提案されている。
しかしながら、微細な繊維を用いたフィルターでは微細な繊維が毛羽となって脱落し、毛羽脱落による異物混が発生するおそれがあった。
特開平9−187611号公報 特開平9−313832号公報 特開2000−140530号公報 国際公開第2008/140530号パンフレット 国際公開第2017/086186号パンフレット
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、捕集性能に優れ、低圧力損失で目詰まりしにくく毛羽脱落による異物混が抑制された不織布およびバグフィルター用ろ過布を提供することにある。
本発明者らは上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、不織布を構成する繊維の繊度などを巧みに工夫することにより、捕集性能に優れ、低圧力損失で目詰まりしにくく、毛羽脱落による異物混が抑制された、再生回収に適したバグフィルター用ろ過布が得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「繊維径が2μm以下の極細繊維Aと繊維径が2μmより大の繊維Bとを含み、かつ空隙率が90%以下であることを特徴とする不織布。」が提供される。
その際、前記極細繊維Aにおいて、繊維径Dに対する繊維長Lの比L/Dが200〜4000の範囲内であることが好ましい。また、前記極細繊維Aがポリエステル繊維またはポリフェニレンサルファイド繊維であることが好ましい。また、前記繊維Bが捲縮繊維であることが好ましい。また、極細繊維Aと繊維Bとの重量比がこの順で1:99〜50:50の範囲内であることが好ましい。また、不織布が湿式不織布であることが好ましい。また、不織布に水流処理が施されていることが好ましい。また、経または緯方向の引張破断伸度が10%以上であることが好ましい。また、不織布がフィルター用であることが好ましい。
また、本発明によれば、前記の不織布とスクリムとを含む、バグフィルター用ろ過布が提供される。
本発明によれば、捕集性能に優れ、低圧力損失で目詰まりしにくく毛羽脱落による異物混が抑制された不織布およびバグフィルター用ろ過布が得られる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。本発明において極細繊維A(以下、「極細繊維」ということもある。)は2μm以下(好ましくは200〜1000nm、より好ましくは400〜800nm)の繊維径Dを有する。該繊維径Dは極細繊維の単繊維径である。該繊維径が2μmよりも大きいと捕集性能が低下するおそれがある。反対に、該繊維径が200nmよりも小さいと極細繊維の分散性が低下し捕集性能が低下するおそれがある。
前記の繊維径は、透過型電子顕微鏡TEMで、倍率30000倍で単繊維断面写真を撮影し測定することができる。その際、測長機能を有するTEMでは、測長機能を活用して測定することができる。また、測長機能の無いTEMでは、撮った写真を拡大コピーして、縮尺を考慮した上で定規にて測定すればよい。
その際、単繊維の横断面形状が丸断面以外の異型断面である場合には、繊維径は、単繊維の横断面の外接円の直径を用いるものとする。
前記極細繊維は長繊維でもよいが、分散性を高めて優れた捕集性能を得る上で短繊維が好ましい。その際、繊維長(カット長)としては0.3〜20mmの範囲内であることが好ましい。また、繊維径Dに対する繊維長Lの比L/Dとしては200〜4000(より好ましくは800〜2500)の範囲内であることが好ましい。該比L/Dが200よりも小さいと高圧水流による繊維間の交絡性が低下するおそれがある。逆に、比L/Dが4000よりも大きいと分散性不良により凝集繊維塊となり捕集性能や強度が低下するおそれがある。
前記極細繊維の繊維種類としては特に限定されないが、ポリエステル繊維またはポリフェニレンサルファイド繊維(「PPS繊維」)が好ましい。ナイロン繊維でもよい。ポリエステル繊維を形成するポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート(以下「PET」と称することもある。)、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、これらを主たる繰返し単位とする、イソフタル酸や5−スルホイソフタル酸金属塩等の芳香族ジカルボン酸やアジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸やε−カプロラクトン等のヒドロキシカルボン酸縮合物、ジエチレングリコールやトリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール等のグリコール成分等との共重合体が好ましい。マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされたポリエステルや、特開2009−091694号公報に記載された、バイオマスすなわち生物由来の物質を原材料として得られたモノマー成分を使用してなるポリエチレンテレフタレートであってもよい。さらには、特開2004−270097号公報や特開2004−211268号公報に記載されているような、特定のリン化合物およびチタン化合物を含む触媒を用いて得られたポリエステルでもよい。
また、前記繊維は延伸糸、未延伸糸、半延伸糸いずれでもよい。また、伸度が60%未満でもよいし60%以上でもよい。なお、ポリエステル延伸糸は通常、伸度が60%未満であり、ポリエステル未延伸糸は通常、伸度が60%以上である。
前記極細繊維の製造方法は特に限定されないが、国際公開第2008/130019号パンフレットに開示された方法が好ましい。すなわち、繊維形成性熱可塑性ポリマーからなる島成分と、前記の繊維形成性熱可塑性ポリマーよりもアルカリ水溶液に対して溶解し易いポリマー(以下、「易溶解性ポリマー」ということもある。)からなる海成分とを有する複合繊維にアルカリ減量加工を施し、前記海成分を溶解除去したものであることが好ましい。なお、島成分は丸断面に限らず、三角断面や扁平断面などの異型断面であってもよい。
本発明の不織布において、繊維Bは2μmより大の繊維径を有する。単繊維繊度としては、0.05〜2.2dtex(より好ましくは0.1〜0.9dtex)が好ましい。該単繊維繊度が0.05dtexよりも小さいと圧力損失が大きくなるおそれがある。逆に該単繊維繊度が2.2dtexよりも大きいと、スパンレース不織布を製造する際に高圧水流による繊維同士の絡みが不十分となって強度不足となったり、孔径の不均一を生じて目詰まりの原因となり粉体(ダスト)の払い落とし性が低下するおそれがある。
かかる繊維Bの種類としては、前記のようなポリエステル繊維、PPS繊維、レーヨンなどが好ましい。もちろん1種類だけでなく2種類以上でもよい。
また、前記繊維Bは捲縮繊維であると、空隙率のコントロールをし易くなり好ましい。その際、捲縮数としては1〜15個/2.54cmの範囲内であることが好ましい。
本発明の不織布において、極細繊維Aと繊維Bとの重量比がこの順で1:99〜50:50(より好ましくは1:99〜30:70)の範囲内であることが好ましい。極細繊維Aの重量比率が該範囲よりも大きいと、極細繊維自体の脱落が大きくなるおそれがある。
また、極細繊維Aが熱溶融繊維(ポリエステル繊維、PPS繊維、ナイロン繊維など。)からなり、前記繊維Bが熱溶融繊維と非熱溶融繊維(レーヨンなど)を含む場合、熱溶融繊維の重量比率が不織布重量対比60重量%以上であることが好ましい。熱溶融繊維の重量比率が不織布重量対比60重量%未満であると、繊維の熱溶着等のバインド効果が低下して毛羽脱落しやすくなるおそれがある。
本発明の不織布において、空隙率が90%以下(好ましくは60〜90%)であることが肝要である。空隙率が90%よりも大きいと、空隙にダストが進入しやすくなるおそれがある。逆に、該空隙率が60%よりも小さいと圧力損失が上昇するおそれがある。なお、不織布が多層構造を有する場合においても、各層において空隙率が90%以下であることが好ましい。
前記不織布において、目付けが10〜90g/m(より好ましくは20〜50g/m)の範囲内であることが好ましい。該目付けが10g/mよりも小さいと、孔径のばらつきが大きくなり、捕集性能や払い落とし性が低下し、毛羽脱離もしやすくなるおそれがある。逆に、該目付けが90g/mよりも大きいとフィルター用途としては圧力損失が大きくなるおそれがある。また、前記不織布において、厚さが0.1〜0.6mmの範囲内であることが好ましい。該厚さが0.1mmよりも小さいとフィルター用途としての捕集性能が低下するおそれがある。逆に、該厚さが0.6mmよりも大きいと圧力損失が大きくなるおそれがある。
前記不織布の種類は特に限定されないが、湿式不織布および/またはスパンレース不織布が好ましい。特に、前記極細繊維の分散性を高める上で前記極細繊維を用いて抄紙して湿紙を形成した後、高圧水流交絡(スパンレース処理)により繊維同士を交絡させる方法が好ましい。
その際、複数の抄紙スラリーを用意し順次投入することにより多層構造を有するスパンレース不織布を得てもよい。本発明の不織布をバグフィルター用ろ過布とする場合は、基布としてはスクリムを含むニードルパンチ不織布が好ましい。スクリムによりダスト流および逆洗パルスの風圧に対しても、寸法変化を小さくすることが可能となる。
かかるスクリムの目付けとしては40〜120g/mの範囲内であることが好ましい。該目付けが40g/mよりも小さいと、風圧に対して塑性変形して吹き漏れの原因となるおそれがある。逆に該目付けが120g/mよりも大きいとニードルパンチ工程においてニードルへの抵抗となったり、スクリム自身が圧力損失の原因になるおそれがある。
かかるスクリムとしては、例えば、単繊維繊度1.0〜3.0dtexの長繊維または短繊維(好ましくは繊維長20〜80mmの5〜20番手双糸)からなる平組織織物が好ましい。繊維種類としては、ポリエステル繊維、ポリフェニレンサルファイド(PPS)繊維、メタ型またはパラ型芳香族ポリアミド繊維などが好ましい。
また、前記ニードルパンチ不織布においてスクリム以外を構成する繊維としてはポリエステル繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、メタ型芳香族ポリアミド繊維、パラ型芳香族ポリアミド繊維などが好ましい。
本発明のバグフィルター用ろ過布において、基布としてはスパンボンド不織布も好ましい。かかるスパンボンド不織布の目付けとしては100〜400g/mの範囲内であることが好ましい。該目付けが100g/mよりも小さいとプリーツを形成した際の剛性が不足して風圧による形状変形が生じるおそれがある。逆に該目付けが400g/mよりも大きいと圧力損失が大きくなるおそれがある。かかるスパンボンド不織布を構成する繊維としてはポリエステルまたはPPS繊維が好ましい。
本発明の不織布をバグフィルター用ろ過布とする場合に、不織布を基材に積層する方法としては、公知の方法でよい。例えば、熱接着方法、接着剤を用いた化学的接着方法、縫着などいずれでもよい。不織布を基材に熱接着させる場合、熱処理温度としては、200〜素材の融点未満が好ましい。
前記のような不織布が基材に積層されているので、捕集性能に優れ、低圧力損失で目詰まりしにくく極細繊維が脱落し難い。
次に、本発明の不織布をバグフィルターとして用いる場合、前記不織布がダスト流入側に配することが好ましい。ダスト流入側に配された前記不織布によりダストの進入が抑制され、捕集性能に優れ、低圧力損失で目詰まりしにくく極細繊維が脱落し難い。
かかる不織布、特にバグフィルターにおいて、縫製(例えば袋状に縫製)またはプリーツ加工を施して袋状のバグフィルターまたはカートリッジタイプのバグフィルターとして集塵機などに好適に使用することができる。
次に本発明の実施例及び比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中の各測定項目は下記の方法で測定した。
(1)繊維径D
透過型電子顕微鏡TEM(測長機能付)を使用し、倍率30000倍で繊維断面写真を撮影し測定した。ただし、繊維径Dは、単繊維横断面におけるその外接円の直径を用いた(n数5の平均値)。
(2)繊維長L
走査型電子顕微鏡(SEM)により、海成分溶解除去前の極細短繊維(短繊維A)を基盤上に寝かせた状態とし、20〜500倍で繊維長Lを測定した(n数5の平均値)。その際、SEMの測長機能を活用して繊維長Lを測定した。
(3)目付け
JIS P8124(紙のメートル坪量測定方法)に基づいて目付けを測定した。
(4)厚さ
JIS P8118(紙及び板紙の厚さと密度の測定方法)に基づいて厚みを測定した。測定荷重は127g/cmにて、n=5で測定し、平均値を求めた。
(5)空隙率
上記目付けと厚さ、繊維の密度を1.38g/cmとして、下記式から計算した。
空隙率(%)=100−(((目付け)/(厚さ)/1.38)×100)
(6)透気度
JIS P8117にもとづき、透気抵抗度と透気度を測定した。
(7)大気塵捕集率
風速5.1cm/secとなるように調整し、試料前後の大気塵をパーティクルカウンターでカウントし、その比によって捕集効率を算出した。
大気塵捕集効率(%)=(1−(試料通過後大気塵数/試料通過前大気塵数))×100
(8)圧力損失(圧損)
大気塵捕集効率測定時に試験片通過前後の圧力を測定しその圧力差を圧力損失として求めた。
(9)強度、伸度
JIS P8113 (紙および板紙の引張強さと試験方法)に基づいて実施した。
(10)形態保持性(毛羽立ちや毛羽脱落のし難さ)
不織布を10cm角の紙やすり(3M製 Wetordry Tri−M−ite Paper)用い、手で10cm間隔の移動3回で擦過後、破れ発生あれば×、なければ○とした。外観上、特に毛羽立ち多い場合は付記して△とした。
(11)耐酸性
PPS繊維が硫酸等の耐酸性に強いことで知られるため、その含有量が60重量%以上ある場合を○とし、60%未満を×とした。
[実施例1]
極細ポリエスエル繊維(繊維径700nm、繊維長1mm、アスペクト比1400、丸断面)A7重量%と、単繊維繊度0.1dtex×繊維長5mmのポリエチレンテレフタレート短繊維60重量%と単繊維繊度0.8dtex×繊維長7mmで捲縮のあるレーヨン33重量%の目付約30g/mからなるスパンレース不織布を得た。その際、抄紙スラリーを各々個別に調整し、抄紙マシーンのヘッドボックスに導入し、所定の目付けになるようスラリー供給量と白水供給量を調整し、積層湿紙を形成した後、高圧ジェット水圧100kPaで交絡処理を実施した。その後、空隙向上を狙い、熱風温度145〜155℃にて、エアースルー熱処理加工を実施した。評価結果を表1、表2に示す。
[実施例2]
極細PPS繊維(繊維径700nm、繊維長1mm、アスペクト比1400、丸断面)A2重量%と、単繊維繊度0.1dtex×繊維長5mmのポリエステル短繊維38重量%と単繊維繊度0.2dtex×繊維長5mmのポリエステル短繊維27重量%と単繊維繊度0.8dtex×繊維長7mmで捲縮のあるレーヨン33重量%からなる目付約30g/mの不織布を得た。その際、抄紙スラリーを各々個別に調整し、抄紙マシーンのヘッドボックスに導入し、所定の目付けになるようスラリー供給量と白水供給量を調整し、抄紙機で湿式抄紙を行いヤンキードライヤーで乾燥し湿式不織布を得た。評価結果を表1、表2に示す。
[実施例3]
極細PPS繊維(繊維径700nm、繊維長1mm、アスペクト比1400、丸断面)A3重量%と、単繊維繊度0.1dtex×繊維長5mmのポリエステル短繊維37重量%と単繊維繊度0.2dtex×繊維長5mmのポリエステル短繊維27重量%と単繊維繊度0.8dtex×繊維長7mmで捲縮のあるレーヨン33重量%からなる目付約30g/mの不織布を得た。その際、抄紙スラリーを各々個別に調整し、抄紙マシーンのヘッドボックスに導入し、所定の目付けになるようスラリー供給量と白水供給量を調整し、抄紙機で湿式抄紙を行いヤンキードライヤーで乾燥し湿式不織布を得た。評価結果を表1、表2に示す。
[実施例4]
極細PPS繊維(繊維径700nm、繊維長1mm、アスペクト比1400、丸断面)A7重量%と、単繊維繊度0.1dtex×繊維長5mmのポリエステル短繊維33重量%と単繊維繊度0.2dtex×繊維長5mmのポリエステル短繊維27重量%と単繊維繊度0.8dtex×繊維長7mmで捲縮のあるレーヨン33重量%からなる目付約30g/mの不織布を得た。その際、抄紙スラリーを各々個別に調整し、抄紙マシーンのヘッドボックスに導入し、所定の目付けになるようスラリー供給量と白水供給量を調整し、抄紙機で湿式抄紙を行いヤンキードライヤーで乾燥し湿式不織布を得た。評価結果を表1、表2に示す。
[実施例5]
極細PPS繊維(繊維径700nm、繊維長1mm、アスペクト比1400、丸断面)A10重量%と、単繊維繊度0.1dtex×繊維長5mmのポリエステル短繊維30重量%と単繊維繊度0.2dtex×繊維長5mmのポリエステル短繊維27重量%と単繊維繊度0.8dtex×繊維長7mmで捲縮のあるレーヨン33重量%からなる目付約30g/mの不織布を得た。その際、抄紙スラリーを各々個別に調整し、抄紙マシーンのヘッドボックスに導入し、所定の目付けになるようスラリー供給量と白水供給量を調整し、抄紙機で湿式抄紙を行いヤンキードライヤーで乾燥し湿式不織布を得た。評価結果を表1、表2に示す。
[実施例6]
極細PPS繊維(繊維径700nm、繊維長1mm、アスペクト比1400、丸断面)A33重量%と、単繊維繊度0.1dtex×繊維長5mmのポリエステル短繊維13重量%と単繊維繊度0.2dtex×繊維長5mmのポリエステル短繊維20重量%と単繊維繊度0.8dtex×繊維長7mmで捲縮のあるレーヨン33重量%からなる目付約30g/mの不織布を得た。その際、抄紙スラリーを各々個別に調整し、抄紙マシーンのヘッドボックスに導入し、所定の目付けになるようスラリー供給量と白水供給量を調整し、抄紙機で湿式抄紙を行いヤンキードライヤーで乾燥し湿式不織布を得た。評価結果を表1、表2に示す。
[実施例7]
極細PPS繊維(繊維径700nm、繊維長1mm、アスペクト比1400、丸断面)A20重量%と、単繊維繊度0.8dtex×繊維長7mmで捲縮のあるレーヨン80重量%からなる目付約30g/mの不織布を得た。その際、抄紙スラリーを各々個別に調整し、抄紙マシーンのヘッドボックスに導入し、所定の目付けになるようスラリー供給量と白水供給量を調整し、抄紙機で湿式抄紙を行いヤンキードライヤーで乾燥し湿式不織布を得た。評価結果を表1、表2に示す。
[実施例8]
極細PPS繊維(繊維径700nm、繊維長1mm、アスペクト比1400、丸断面)A20重量%と、単繊維繊度1.5dtex×繊維長5mmで捲縮のあるPPS短繊維80重量%からなる目付約30g/mの不織布を得た。その際、抄紙スラリーを各々個別に調整し、抄紙マシーンのヘッドボックスに導入し、所定の目付けになるようスラリー供給量と白水供給量を調整し、抄紙機で湿式抄紙を行いヤンキードライヤーで乾燥し湿式不織布を得た。評価結果を表1、表2に示す。
[実施例9]
極細PPS繊維(繊維径700nm、繊維長1mm、アスペクト比1400、丸断面)A20重量%と、単繊維繊度0.4dtex×繊維長5mmのPPS未延伸短繊維20重量%と、単繊維繊度1.5dtex×繊維長5mmで捲縮のあるPPS短繊維60重量%からなる目付約30g/mの不織布を得た。その際、抄紙スラリーを各々個別に調整し、抄紙マシーンのヘッドボックスに導入し、所定の目付けになるようスラリー供給量と白水供給量を調整し、抄紙機で湿式抄紙を行いヤンキードライヤーで乾燥し湿式不織布を得た。評価結果を表1、表2に示す。
[実施例10]
極細PPS繊維(繊維径700nm、繊維長1mm、アスペクト比1400、丸断面)A10重量%と、単繊維繊度0.4dtex×繊維長5mmのPPS未延伸短繊維10重量%と、単繊維繊度1.5dtex×繊維長5mmで捲縮のあるPPS短繊維80重量%からなる目付約30g/mの不織布を得た。その際、抄紙スラリーを各々個別に調整し、抄紙マシーンのヘッドボックスに導入し、所定の目付けになるようスラリー供給量と白水供給量を調整し、抄紙機で湿式抄紙を行いヤンキードライヤーで乾燥し湿式不織布を得た。評価結果を表1、表2に示す。
[実施例11]
極細PPS繊維(繊維径700nm、繊維長1mm、アスペクト比1400、丸断面)A7重量%と、単繊維繊度0.4dtex×繊維長5mmのPPS未延伸短繊維60重量%と単繊維繊度0.8dtex×繊維長7mmで捲縮のあるレーヨン33重量%からなる目付約30g/mからなるスパンレース不織布を得た。その際、抄紙スラリーを各々個別に調整し、抄紙マシーンのヘッドボックスに導入し、所定の目付けになるようスラリー供給量と白水供給量を調整し、積層湿紙を形成した後、高圧ジェット水圧100kPaで交絡処理を実施した。その後、空隙向上を狙い、熱風温度145〜155℃にて、エアースルー熱処理加工を実施した。評価結果を表1、表2に示す。
Figure 2020066822
Figure 2020066822
本発明によれば、毛羽脱落し難い不織布が得られ、フィルター、特にバグフィルター用として用いた場合は捕集性能に優れ、低圧力損失で目詰まりしにくく、毛羽脱落による異物混が抑制され、再生回収に適する。さらには繊維素材にPPS繊維を用いれば、耐酸性有した不織布が得られ、フィルター用途で用いる場合はその工業的価値は極めて大である。

Claims (10)

  1. 繊維径が2μm以下の極細繊維Aと繊維径が2μmより大の繊維Bとを含み、かつ空隙率が90%以下であることを特徴とする不織布。
  2. 前記極細繊維Aにおいて、繊維径Dに対する繊維長Lの比L/Dが200〜4000の範囲内である、請求項1に記載の不織布。
  3. 前記極細繊維Aがポリエステル繊維またはポリフェニレンサルファイド繊維である、請求項1または請求項2に記載の不織布。
  4. 前記繊維Bが捲縮繊維である、請求項1〜3のいずれかに記載の不織布。
  5. 極細繊維Aと繊維Bとの重量比がこの順で1:99〜50:50の範囲内である、請求項1〜4のいずれかに記載の不織布。
  6. 不織布が湿式不織布である、請求項1〜5のいずれかに記載の不織布。
  7. 不織布に水流処理が施されている、請求項1〜6のいずれかに記載の不織布。
  8. 経または緯方向の引張破断伸度が10%以上である、請求項1〜7のいずれかに記載の不織布。
  9. 不織布がフィルター用である、請求項1〜8のいずれかに記載の不織布。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の不織布とスクリムとを含む、バグフィルター用ろ過布。
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WO2022138100A1 (ja) * 2020-12-22 2022-06-30 東洋紡株式会社 アルカリ水電解隔膜用基材及びアルカリ水電解隔膜
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