JP7044526B2 - 液体フィルター用ろ材 - Google Patents
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Description
本発明の液体フィルター用ろ材において、ろ材がカートリッジ型であることが好ましい。また、ゲル状異物のろ過用であることが好ましい。
浴比(%)=(繊維質量(gr)/アルカリ水溶液質量(gr))×100
ここで、各層は1層ごとに湿式抄紙した後、積層してもよいし、多層抄きしてもよい。
透過型電子顕微鏡TEM(測長機能付)を使用し、倍率30000倍で繊維断面写真を撮影し測定した。ただし、繊維径は、単繊維横断面におけるその外接円の直径を用いた(n数5の平均値)。
(2)繊維長
走査型電子顕微鏡(SEM)により、海成分溶解除去前の極細短繊維(短繊維A)を基盤上に寝かせた状態とし、20~500倍で繊維長Lを測定した(n数5の平均値)。その際、SEMの測長機能を活用して繊維長Lを測定した。
(3)目付け
JIS P8124(紙のメートル坪量測定方法)に基づいて目付を測定した。
(4)厚さ
JIS P8118(紙及び板紙の厚さと密度の測定方法)に基づいて厚みを測定した。測定荷重は75g/cm2にて、n=5で測定し、平均値を求めた。
(5)溶融粘度
乾燥処理後のポリマーを紡糸時のルーダー温度に設定したオリフィスにセットして5分間溶融保持したのち、数水準の荷重をかけて押し出し、そのときのせん断速度と溶融粘度をプロットする。そのデータをもとに、せん断速度-溶融粘度曲線を作成し、せん断速度が1000sec-1の時の溶融粘度を読み取った。
(6)平均孔径
PMI社製パームポロメーターにより測定した。
(7)初期の圧力損失
140cm2の面積のろ材に5cm/minの流速で水を全量濾過した際の圧力損失を初期の圧力損失(kPa)とした。
(8)1μm初期捕集率
ゲル状異物を含むろ過液として、メチルセルロース水溶液0.15wt%を作製し、140cm2のろ材に5cm/minの流速で全量濾過した。2分後の濾過前後の1μm粒子個数の差から、1μm粒子の捕集率(%)を求めた。
(9)寿命
前記メチルセルロース水溶液0.15wt%を用いて、140cm2のろ材に5cm/minの流速で全量ろ過し、圧力が200kPaに達するまでの時間を寿命(分)とした。
島成分に285℃での溶融粘度が120Pa・secのポリエチレンテレフタレート、海成分に285℃での溶融粘度が135Pa・secである平均分子量4000のポリエチレングリコールを4重量%、5-ナトリウムスルホイソフタル酸を9mol%共重合した改質ポリエチレンテレフタレートを使用し、海:島=30:70、島数=836の海島型複合未延伸糸を、紡糸温度290℃、紡糸速度1500m/分で溶融紡糸して一旦巻き取った。得られた未延伸糸を、延伸倍率4.0倍でローラー延伸し、次いで180℃で熱セットし、海島型複合延伸糸として巻き取った。これを0.5mmにカットしてアルカリ減量することにより、繊維径700nmのナノファイバーAを得た。
実施例1における第1層のナノファイバー(700nm×繊維長0.5mm)Aと非バインダー繊維(1.7dtex×繊維長5mmのポリエチレンテレフタレート繊維)Bとバインダー繊維(1.7dtex×繊維長5mmのポリエチレンテレフタレート繊維)Cの割合を7:63:30に変更し、第2層のナノファイバーAと非バインダー繊維Bとバインダー繊維Cの割合を20:50:30に変更した以外は、実施例1と同様とした。これらを重ねて得られたろ材の目付は、210g/m2であり、厚さは0.9mmであった。評価結果を表1に示す。
平均孔径が異なる市販のメルトブロー不織布を積層して、ろ材を得た。得られたろ材の目付は350g/m2であり、厚みは1.7mmであった。評価結果を表1に示す。評価結果を表1に示す。
第1層のナノファイバー(700nm×繊維長0.5mm)Aとバインダー繊維(0.2dtex×繊維長5mmのポリエチレンテレフタレート繊維)Cの割合を50:50としたものを2枚重ねて、第1層と第2層とした。得られたろ材の目付は42g/m2であり、厚さは0.08mmであった。評価結果を表1に示す。
市販のメルトブロー不織布を2枚積層して、ろ材を得た。得られたろ材の目付は194g/m2であり、厚さは0.56mmであった。評価結果を表1に示す。
Claims (7)
- 多層構造を有し、かつ繊維径が1000nm以下のナノファイバーを含む液体フィルター用ろ材であって、全ての層が湿式不織布からなり、多層のうち少なくとも2層において平均孔径が互いに異なり、最上流側の第1層の平均孔径が8.97~12.09μmの範囲内であり、かつ全ての層に、前記ナノファイバーとバインダー繊維が含まれ、液体の流入側から流出側にかけて層の平均孔径が小さくなることを特徴とする液体フィルター用ろ材。
- 層数が3~10層の範囲内である、請求項1に記載の液体フィルター用ろ材。
- 互いに隣り合う2層の平均孔径の比が1.1~2.5倍の範囲内である、請求項1または請求項2に記載の液体フィルター用ろ材。
- 前記ナノファイバーが、ポリエステル繊維またはポリアミド繊維またはポリプロピレン繊維からなる、請求項1~3のいずれかに記載の液体フィルター用ろ材。
- 全ての層において、前記ナノファイバーの重量比率が濾過層重量に対して5~90重量%の範囲内であり、かつ前記バインダー重量の重量比率が濾過層重量に対して10~50重量%の範囲内である、請求項1に記載の液体フィルター用ろ材。
- カートリッジ型である、請求項1~5のいずれかに記載の液体フィルター用ろ材。
- ゲル状異物のろ過用である、請求項1~6のいずれかに記載の液体フィルター用ろ材。
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