JP2020065497A - コンバインの脱穀選別装置 - Google Patents

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渡部 寛樹
Hiroki Watabe
寛樹 渡部
二神 伸
Shin Futagami
伸 二神
正司 中井
Masaji Nakai
正司 中井
佑典 高橋
Sukenori Takahashi
佑典 高橋
棟 張
Dong Chang
棟 張
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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【課題】コンバインの脱穀選別装置において、構成を簡略化して廉価に制作できるようにすること。【解決手段】扱室15下部の唐箕22からの送風を受ける風選室24に揺動選別棚25の移送棚部26に続けて第一選別網40とストローラック30を設け、第一選別網40の下部に第一選別網40よりも目合の小さな第二選別網37を設け、風選室24の下部に穀粒を受けてグレンタンク5に搬送する一番コンベア35を設けたことを特徴とするコンバインの脱穀選別装置とする。【選択図】図3

Description

本発明は、コンバインの脱穀選別装置に関し、特に穀稈を丸ごと脱穀装置に取り込み穀粒を脱穀する汎用コンバインに適した脱穀選別装置に関する。
汎用コンバインの脱穀選別装置として、特許文献1に記載の構成がある。この脱穀選別装置は、穀稈を脱穀する扱室の下部に揺動選別装置を設け、上部の扱胴で扱がれて扱網を通過して落下する脱穀処理物から揺動選別装置で穀稈切れや藁屑を排除しながら穀粒を取り出す。
この揺動選別装置は、扱胴を囲む受網下部に唐箕からの吹き上げ風を受けて揺動する揺動選別棚を設け、揺動選別棚のチャフシーブ上に第一選別網を設け、チャフシーブ下に第二選別網を設けて穀粒を下部に漏下させ一番コンベアでグレンタンクに送り揚げている。
特開2018−68189号公報
しかしながら、前記従来の脱穀選別装置は、第一選別網と揺動選別棚と第二選別網の三段構成で脱穀処理物から穀粒を選別するが、特に揺動選別棚のチャフシーブは構造が複雑である。
本発明は、上記従来のコンバインの脱穀選別装置のこの様な課題に鑑みて、汎用型コンバインの脱穀選別装置において、構成を簡略化して廉価に制作できるようにすることを目的とする。
上記従来の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1の発明は、扱室(15)下部の唐箕(22)からの送風を受ける風選室(24)に揺動選別棚(25)の移送棚部(26)に続けて第一選別網(40)とストローラック(30)を設け、前記第一選別網(40)の下部に前記第一選別網(40)よりも目合の小さな第二選別網(37)を設け、前記風選室(24)の下部に穀粒を受けてグレンタンク(5)に搬送する一番コンベア(35)を設けたことを特徴とするコンバインの脱穀選別装置とする。
請求項2の発明は、扱室(15)下部の唐箕(22)からの送風を受ける風選室(24)に揺動選別棚(25)の移送棚部(26)に続けて第一選別網(40)とストローラック(30)を設け、前記第一選別網(40)の下部に前記第一選別網(40)よりも目合の小さな第二選別網(37)を設け、前記風選室(24)の下部に穀粒を受けてグレンタンク(5)に搬送する一番コンベア(35)を設けたことを特徴とするコンバインの脱穀選別装置とする。
請求項3の発明は、前記第一選別網(40)よりも目合いの小さな中間選別網(38)を前記第一選別網(40)の下部に設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの脱穀選別装置とする。
請求項4の発明は、前記前分割選別網(40a)の下部に設ける前記中間選別網(38)と前記後分割選別網(40b)を連結したことを特徴とする請求項3に記載のコンバインの脱穀選別装置とする。
請求項1の発明で、扱室15から第一選別網40上に落下する脱穀処理物は第一選別網40で比較的大きな穀稈切れや藁屑が浮かされ、第二選別網37で細かな藁屑が浮かされて唐箕22の送風で後方へ排出され、第二選別網37を通して漏下する穀粒が一番コンベア35でグレンタンク5に送られるので、従来よりも簡単な選別構成でコンバインの脱穀装置が廉価に制作できる。
請求項2の発明で、請求項1の効果に加えて、前分割選別網40aで浮かされた穀稈切れや藁屑が後分割選別網40bに送られ、前分割選別網40aと後分割選別網40bの段差を通る送風の送り作用と後上がり傾斜の送り抵抗を受けて穀粒が第二選別網37上に漏下して穀粒の収量を減らさない。
請求項3の発明で、請求項1の効果に加えて、前分割選別網40aを漏下した脱穀処理物が中間選別網38でさらに細かな藁屑を排除されるので、第二選別網37から漏下する穀粒に混入する藁屑が少なくなる。
請求項4の発明で、請求項3の効果に加えて、中間選別網38で浮かされた藁屑が後分割選別網40bに移送されて効率よく排除される。
コンバインの側面図である。 脱穀装置の縦断側面図である。 風選室の縦断側面図である。 別実施例の風選室の縦断側面図である。 別実施例の風選室の縦断側面図である。 別実施例の脱穀装置の縦断側面図である。
本発明の一実施形態を説明すると、図1はコンバインの全体図で、1はコンバインの機体フレーム、2は機体フレーム1の下方に設けた走行装置、3は機体フレーム1の上方に設けた脱穀装置、4は脱穀装置3の前側に設けた刈取装置、5は脱穀装置3の側部に設けたグレンタンク、6はグレンタンク5の前側に設けた操縦部である。
刈取装置4は、オーガー(図示省略)を軸装したオーガーフレーム(オーガーテーブル)11に、リール12と、刈刃13を設けて構成し、オーガーフレーム11には搬送エレベーター14の先端を取付け、搬送エレベーター14の基部は脱穀装置3の扱室15に接続する。刈取装置4は、搬送エレベーター14と共に、刈取上下シリンダ(図示省略)により搬送エレベーター14の基部側を回動中心にして上下するように構成している。
図2の如く、前記脱穀装置3の扱室15には扱胴20を軸装し、扱胴20の主として下方側は扱網21により包囲している。扱室15の下方には唐箕22の唐箕ケーシング23を設ける。
前記扱室15の下方には前記唐箕22の送風により穀粒と異物とを風選する風選室24を形成し、風選室24内には、唐箕22の送風方向(前後方向)に往復揺動する揺動選別棚25を設ける。
揺動選別棚25の始端部(前端部)を唐箕ケーシング23の上方に位置させて移送棚部26に形成する。移送棚部26の構成は任意であるが、移送棚部26の上面には、図示は省略するが、突起や凹凸を設けて揺動選別棚25の移送方向下手側に扱室15からの脱穀処理物を移送するように構成する。
移送棚部26の移送方向下手側には、第一選別網40を設けている。第一選別網40は、図3に示す如く、目合の小さな前分割選別網40aと目合の大きな後分割選別網40bとで構成した網体で、前分割選別網40aの終端下に重ねて後分割選別網40bを後上がりに傾斜させて、移送方向下手側のストローラック30へ平行に連結している。そのため、扱室15からの脱穀処理物を前分割選別網40aと後分割選別網40bが受け止めて、藁屑をストローラック30から機外へ排出し、穀粒と細かい藁屑を第二選別網37上に落下する。
なお、前分割選別網40aの前端は、移送棚部26の終端より下げて段差を設けたり移送棚部26の終端へ直に連結したりしても良い。
また、前分割選別網40aと後分割選別網40bは第二選別網37と略平行で、前分割選別網40aと後分割選別網40bを後上がりに傾斜させるが、後分割選別網40bの後上がり傾斜をより大きくしても良い。
また、図4の如く、前分割選別網40aを一番コンベア35の底ガイドである一番棚先34よりも後方へ伸ばし後分割選別網40bの前端を一番棚先34の後端上にしても良い。
なお、図5に示す如く、前分割選別網40aの下部に平行で第一選別網40の目合よりも小さな目合の中間選別網38を移送棚部26後端下で風路42より下に設けることも出来る。この場合に、前分割選別網40aと後分割選別網40bは分離して、後分割選別網40bを前分割選別網40aの下端に配置している。
また、中間選別網38を前分割選別網40aよりも後上がりに傾斜させて後分割選別網40bと平行にしても良い。
また、図6に示す如く、中間選別網38と後分割選別網40bを連結して中間選別網38上の藁屑が後分割選別網40bを通してストローラック30上に送られるようにしても良い。
中間選別網38の前端には立縁を設けて脱穀処理物が前に落ちないようにし、第二選別網37よりも前まで伸ばしている。
中間選別網38の目合は、第二選別網37より大きく、前分割選別網40aと後分割選別網40bより小さくする。
第二選別網37の下方には一番コンベア35を設け、一番コンベア35の後側には二番コンベア36を設ける。
揺動選別棚25の下方に設けた唐箕22からの選別風が通る風路42を、第移送棚部26の下部ガイド51と第二選別網37の前ガイド52との間に設け、唐箕22からの選別風が第二選別網37の下方に通る中間風路48と下側風路49を設ける。
そのため、第一選別網40と第二選別網37から漏下する塵埃を除去しながら穀粒の選別精度を向上させることができる。
前記風路42の構成は、任意であるが、本例では、移送棚部26の底板に開口部43を設け、開口部43は上側風路44の上方に臨ませる。上側風路44は唐箕ケーシング23の送風口45に設けた上側導風体46と唐箕ケーシング23の送風口45の上部の選別網フレームの風路ガイド52との間に形成している。47は上側導風体46の下方に設けた下側導風体、48は中間風路、49は下側風路であり、中間風路48と下側風路49が合流して前記選別風路41となる。
風路42は、移送棚部26の底板の開口部43を上側風路44の上方に臨ませているので、唐箕ケーシング23の上側風路44からの選別風が開口部43から揺動選別棚25の底板25A上に吹き抜けて、移送棚26底部から選別網40の始端部に吹き上がるように吹き抜け、第一選別網40上の選別処理を促進させる。
(実施形態の作用)
走行装置2により走行し、刈取装置4で刈り取った穀稈は扱室15に供給され、扱室15の扱胴20で脱穀される。
脱穀された脱穀物は、扱網21より第一選別網40を通して第二選別網37上に落下し、揺動選別棚25の揺動と唐箕22からの送風により選別され、穀粒は一番コンベア35で回収され、一番コンベア35により回収された穀粒はグレンタンク5に貯留される。
5 グレンタンク
15 扱室
22 唐箕
24 風選室
25 揺動選別棚
26 移送棚部
30 ストローラック
37 第二選別網
38 中間選別網
40 第一選別網
40a 前分割選別網
40b 後分割選別網

Claims (4)

  1. 扱室(15)下部の唐箕(22)からの送風を受ける風選室(24)に揺動選別棚(25)の移送棚部(26)に続けて第一選別網(40)とストローラック(30)を設け、前記第一選別網(40)の下部に前記第一選別網(40)よりも目合の小さな第二選別網(37)を設け、前記風選室(24)の下部に穀粒を受けてグレンタンク(5)に搬送する一番コンベア(35)を設けたことを特徴とするコンバインの脱穀選別装置。
  2. 前記第一選別網(40)を前分割選別網(40a)と前記前分割選別網(40a)よりも目合の小さな後分割選別網(40b)に段差をつけて分割し、後上がり傾斜角を前記前分割選別網(40a)より前記後分割選別網(40b)で大きくしたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの脱穀選別装置。
  3. 前記第一選別網(40)よりも目合いの小さな中間選別網(38)を前記第一選別網(40)の下部に設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの脱穀選別装置。
  4. 前記前分割選別網(40a)の下部に設ける前記中間選別網(38)と前記後分割選別網(40b)を連結したことを特徴とする請求項3に記載のコンバインの脱穀選別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7576241B2 (ja) 2022-03-22 2024-10-31 井関農機株式会社 コンバインの脱穀装置

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