JP2020064271A - 光学積層体および表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前面板と背面板とが粘着剤層を介して積層され、前面板または背面板の粘着剤層側の表面に着色層が部分的に形成された屈曲可能な光学積層体であって、層間に10μm以上の大きさを有する気泡の混入が抑制された光学積層体を提供する。【解決手段】前面板10と、第1粘着剤層21および第2粘着剤層22を含む粘着層と、背面板30とがこの順に積層され、前面板10または背面板40のいずれか一方の粘着剤層側に部分的に形成された着色層40を有し、粘着剤層は第2粘着剤層22が着色層40側となるように配置され、光学積層体平面視において着色層40内側の端部を少なくとも覆うように積層されており、第1粘着層および第2粘着層は(メタ)アクリル系樹脂を含み、(1)0.01MPa≦第1粘着層および第2粘着剤層の貯蔵弾性率≦0.1MPaおよび(2)0.5≦第2粘着層の損失正接≦0.8を満たす、光学積層体100。【選択図】図1

Description

本発明は、光学積層体および表示装置に関する。
特許文献1には、表示パネルと、表示パネル上に設けられた偏光部材と、偏光部材上に設けられたウィンドウとがそれぞれ接着部材で接着されたフォルダブル表示装置が記載されている。
特許文献2には、表示装置と光学部材とを貼り合わせるための第1粘着剤層と第2粘着剤層とを有する両面粘着シートが記載されている。特許文献3には、保護パネルと偏光フィルムとの間に配置される第1粘着剤層および第2粘着剤層を有する粘着シートが記載されている。
特開2017−126061号公報 特開2016−194085号公報 特許第4806730号公報
前面板と背面板とが粘着剤層を介して積層され、前面板または背面板の粘着剤層側に着色層が部分的に形成された屈曲可能な光学積層体は、層間に10μm以上の大きさを有する気泡が混入する場合がある。
本発明は、前面板と背面板とが粘着剤層を介して積層され、前面板または背面板の粘着剤層側に着色層が部分的に形成された屈曲可能な光学積層体であって、層間に10μm以上の大きさを有する気泡の混入が抑制された光学積層体を提供することを目的とする。
本発明は、以下に示す積層体および表示装置を提供する。
[1] 前面板と、粘着剤層と、背面板とがこの順に積層され、前記前面板の粘着剤層側または前記背面板の粘着剤層側のいずれか一方に部分的に形成された着色層を有する積層体であって、
前記粘着剤層は、第1粘着剤層および第2粘着剤層を含み、該第2粘着剤層が着色層側となるように積層され、
前記粘着剤層は、光学積層体平面視において着色層内側の端部を少なくとも覆うように配置され、
前記第1粘着剤層および前記第2粘着剤層は(メタ)アクリル系樹脂を含み、
下記(1)および(2)を満たす、光学積層体。
(1)0.01MPa≦第1粘着剤層および第2粘着剤層の貯蔵弾性率≦0.1MPa
(2)0.5≦第2粘着剤層の損失正接≦0.8
[2] 前記第1粘着剤層の損失正接は、前記第2粘着剤層の損失正接とは異なる、[1]に記載の光学積層体。
[3] 前記第2粘着剤層の厚みは前記着色層の厚みより大きい、[1]または[2]に記載の光学積層体。
[4] 前記第1粘着剤層および前記第2粘着剤層の合計厚みは25μm以上150μm以下である、[1]〜[3]のいずれかに記載の光学積層体。
[5] [1]〜[4]のいずれかに記載の光学積層体を含む、表示装置。
[6] 前記第1粘着剤層の圧縮弾性率は、3MPa以上12MPa以下である、[1]〜[4]のいずれかに記載の光学積層体。
[7] 前記第2粘着剤層の圧縮弾性率は、3MPa以上5MPa以下である、[1]〜[4]のいずれかに記載の光学積層体。
本発明によれば、前面板と背面板とが粘着剤層を介して積層され、前面板または背面板の粘着剤層側に着色層が部分的に形成された屈曲可能な光学積層体であって、層間に10μm以上の大きさの気泡の混入が抑制された光学積層体が提供される。
本発明の一態様に係る光学積層体を示す概略断面図である。 本発明の積層体の製造方法を模式的に示す積層体の概略断面図である。 本発明の積層体の製造方法を模式的に示す積層体の概略断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の全ての図面においては、各構成要素を理解し易くするために縮尺を適宜調整して示しており、図面に示される各構成要素の縮尺と実際の構成要素の縮尺とは必ずしも一致しない。
<光学積層体>
図1は、本発明の一実施形態による光学積層体の概略断面図である。図1に示す光学積層体(以下、省略して「積層体」ともいう)100は、前面板10と、粘着剤層20と、背面板30とがこの順に積層されている。積層体100は、背面板30の粘着剤層20側に部分的に形成された着色層40をさらに備える。粘着剤層20は、第1粘着剤層21と第2粘着剤層22とを含み、第2粘着剤層22が着色層側となるように積層されている。着色層40は、背面板30の粘着剤層20側に部分的に形成される代わりに、前面板10の粘着剤層20側に部分的に形成されていてもよい。
積層体100は屈曲可能である。屈曲可能であるとは、曲率半径が3mmでの屈曲が可能であることを意味する。積層体100は、好ましくは積層体100の内面の曲率半径が3mmでの屈曲回数が1万回であってもクラックが生じない。
積層体100の厚みは、積層体に求められる機能および積層体の用途等に応じて異なるため特に限定されないが、例えば50μm以上1,000μm以下であり、好ましくは100μm以上500μm以下である。
積層体100の平面視形状は、例えば方形形状であってよく、好ましくは長辺と短辺とを有する方形形状であり、より好ましくは長方形である。積層体100の面方向の形状が長方形である場合、長辺の長さは、例えば10mm以上1400mm以下であってよく、好ましくは50mm以上600mm以下である。短辺の長さは、例えば5mm以上800mm以下であり、好ましくは30mm以上500mm以下であり、より好ましくは50mm以上300mm以下である。
積層体100の平面視形状が方形形状である場合、前面板10および背面板30の各辺の長さは同じであってよく、前面板10および背面板30の端部の位置が同じ位置にあることが好ましい。積層体100の平面視形状が方形形状である場合、粘着剤層20の端部の位置はそれぞれ前面板10または背面板30の端部の位置と同じであってよく、または内側にあってよい。
積層体100は、例えば表示装置等に用いることができる。表示装置は特に限定されず、例えば有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)表示装置、無機エレクトロルミネッセンス(無機EL)表示装置、液晶表示装置、電界発光表示装置等が挙げられる。表示装置はタッチパネル機能を有していてよい。積層体100は、可撓性を有する表示装置に好適である。
従来、前面板または背面板の粘着剤層側の表面に部分的に着色層が形成された屈曲性を有する光学積層体は、着色層と粘着剤層との間や、第1粘着剤層と第2粘着剤層との間、前面板もしくは背面板と粘着剤層との間に長さが10μm以上の気泡(以下、特定気泡ともいう)が生じる問題があった。本発明者が、気泡の抑制について鋭意研究を行ったところ、着色層が存在する領域と着色層が存在しない領域との間において積層体厚み方向に段差が生じ、その段差上に形成される粘着剤層が段差に追従できず、粘着剤層と、着色層が形成された前面板または背面板との間、とりわけ前面板もしくは背面板と着色層との段差部に気泡が生じ易いことを突止めた。そこで、粘着剤層に着目してさらなる研究を重ねたところ、粘着剤層を2層構造とし、2層のうち着色層と接する層の損失正接(以下、tanδともいう)を特定の範囲内とし、それぞれの粘着剤層がアクリル系樹脂を含み、特定の貯蔵弾性率を示すことにより、屈曲性を損なうことなく、気泡を抑制することができることを見出した。
特定気泡は、積層体を光学顕微鏡を用いて透過光により観察することができる。特定気泡は、積層体平面方向において着色層内側に沿って発生することが多い。そのため特定気泡の形状は線状であることが多い。特定気泡が線状である場合、長さは10μm以上であり、幅は例えば0.01μm以上5μm以下であってよい。特定気泡が発生するときは、着色層と粘着剤層との間、および前面板もしくは背面板と粘着剤層との間の両方に発生する場合が多く、この場合、着色層内側の端部を基準とするとき、その基準を対称とする位置に発生することが多い。
(前面板)
前面板10は、光を透過可能な板状体であれば材料および厚みは限定されることはなく、1層のみから構成されてよく、2層以上から構成されてもよい。その例としては、樹脂製の板状体(例えば樹脂板、樹脂シート、樹脂フィルム等)、ガラス製の板状体(例えばガラス板、ガラスフィルム等)が挙げられる。前面板は、表示装置の最表面を構成する層であることができる。
前面板10の厚みは、例えば30μm以上2,000μm以下であってよく、好ましくは50μm以上1,000μm以下であり、より好ましくは50μm以上500μm以下である。本発明において、各層の厚みは、後述する実施例において説明する厚み測定方法にしたがって測定することができる。
前面板10が樹脂製の板状体である場合、樹脂製の板状体は、光を透過可能なものであれば限定されることはない。樹脂としては、例えばトリアセチルセルロース、アセチルセルロースブチレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、プロピオニルセルロース、ブチリルセルロース、アセチルプロピオニルセルロース、ポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエーテルイミド、ポリ(メタ)アクリル、ポリイミド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリメチルメタアクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアミドイミドなどの高分子で形成されたフィルムが挙げられる。これらの高分子は、単独でまたは2種以上混合して用いることができる。強度および透明性向上の観点から好ましくはポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミドなどの高分子で形成された樹脂フィルムである。樹脂製の板状体の厚みは、例えば30μm以上2
,000μm以下であってよく、好ましくは50μm以上1,000μm以下であり、より好ましくは50μm以上500μm以下であり、100μm以下であってもよい。
前面板10は、基材フィルムの少なくとも一方の面にハードコート層を設けて硬度をより向上させたフィルムであってよい。基材フィルムとしては、上記樹脂からできたフィルムを用いることができる。ハードコート層は、基材フィルムの一方の面に形成されていてもよいし、両方の面に形成されていてもよい。ハードコート層を設けることにより、硬度およびスクラッチ性を向上させた樹脂フィルムとすることができる。ハードコート層は、例えば紫外線硬化型樹脂の硬化層である。紫外線硬化型樹脂としては、例えばアクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、アミド系樹脂、エポキシ系樹脂等が挙げられる。ハードコート層は、強度を向上させるために、添加剤を含んでいてもよい。添加剤は限定されることはなく、無機系微粒子、有機系微粒子、またはこれらの混合物が挙げられる。
前面板10がガラス板である場合、ガラス板は、ディスプレイ用強化ガラスが好ましく用いられる。ガラス板の厚みは、例えば10μm以上1,000μm以下であってよい。ガラス板を用いることにより、優れた機械的強度および表面硬度を有する前面板10を構成することができる。
積層体100が表示装置に用いられる場合、前面板10は、表示装置におけるウィンドウフィルムとしての機能を有していてよい。前面板10は、タッチセンサとしての機能、ブルーライトカット機能、視野角調整機能等を有するものであってもよい。
(粘着剤層)
粘着剤層20は、前面板10と背面板30との間に介在してこれらを貼合する層であってよい。
粘着剤層20は、第1粘着剤層21および第2粘着剤層22を含む。第1粘着剤層21と第2粘着剤層22とは、互いに粘着剤の組成が異なることができる。粘着剤層20は、例えば第1粘着剤層21および第2粘着剤層22が積層された積層物であってよく、第1粘着剤層21と第2粘着剤層22とは互いに接して積層されてもよい。粘着剤層20は、第2粘着剤層22が着色層40側となるように前面板10または背面板30上に積層される。粘着剤層20は、第2粘着剤層22が第1粘着剤層21より着色層40に近くなるように積層されてよく、着色層40と接するように積層されてもよい。また、粘着剤層20は、光学積層体100平面視において着色層40内側の端部を少なくとも覆うように積層されている。着色層40による段差は、特定の貯蔵弾性率を有する第1粘着剤21と特定の弾性率および損失正接を有する第2粘着剤層22とを含む粘着剤層20に吸収されることにより、粘着剤層平面が平滑になり特定気泡の混入が抑制され易くなる傾向にある。粘着剤層20は、光学積層体100平面視において、段差吸収の観点から好ましくは着色層40の全部と前面板10または背面板30の着色部が形成されていない部分の全部とを覆うように積層されている。本明細書において、平面視とは、層の厚み方向から見ることを意味する。
(第1粘着剤層)
第1粘着剤層21は、前面板10または背面板30のうち着色層40が形成されていない方に貼合されることができる。第1粘着剤層21は(メタ)アクリル系樹脂を含む。
第1粘着剤層21の貯蔵弾性率は、0.01MPa以上0.1MPa以下であり、好ましくは0.02MPa以上0.08MPa以下である。第1粘着剤層21の貯蔵弾性率が0.01MPa以上0.1MPa以下である場合、積層体100において優れた屈曲性が得られ易くなる傾向にある。本発明では、貯蔵弾性率は、後述の実施例の欄において説明する測定方法に従って測定することができる。貯蔵弾性率は、常温(温度23℃)における値を採用することができる。
第1粘着剤層21の貯蔵弾性率は、第1粘着剤層21を形成する材料の選定や、第1粘着剤層21の厚み、第1粘着剤層21の製造条件、例えば第1粘着剤層21が活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物から構成される場合にはUV照射量等、およびこれらの組合せにより調節することができる。例えば後述する粘着剤組成物1に含まれる(メタ)アクリル系樹脂を製造するのに比較的大きい分子量のモノマーを用いると第1粘着剤層21の貯蔵弾性率は増加する傾向にある。また例えばUV照射量を多くすると第1粘着剤層21の貯蔵弾性率は増加する傾向にある。
第1粘着剤層21の損失正接は、例えば0.7以下であり、好ましくは0.5未満、より好ましくは0.3以下である。
第1粘着剤層21は、(メタ)アクリル系樹脂を主成分とする粘着剤組成物(以下、粘着剤組成物1ともいう)から形成することができる。なお本明細書において「(メタ)アクリル系樹脂」とは、アクリル系樹脂およびメタクリル系樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種を表す。その他の「(メタ)」を付した用語においても同様である。粘着剤組成物1は、活性エネルギー線硬化型、熱硬化型であってもよい。
粘着剤組成物1に用いられる(メタ)アクリル系樹脂(ベースポリマー)としては、例えば、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボルニルのような(メタ)アクリル酸エステルの1種または2種以上をモノマーとする重合体または共重合体が好適に用いられる。ベースポリマーには、極性モノマーを共重合させることが好ましい。極性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルアクリレート、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレートのような、カルボキシル基、水酸基、アミド基、アミノ基、エポキシ基等を有するモノマーを挙げることができる。
粘着剤組成物1は、上記ベースポリマーのみを含むものであってもよいが、通常は架橋剤をさらに含有する。架橋剤としては、2価以上の金属イオンであって、カルボキシル基との間でカルボン酸金属塩を形成するもの;ポリアミン化合物であって、カルボキシル基との間でアミド結合を形成するもの;ポリエポキシ化合物やポリオールであって、カルボキシル基との間でエステル結合を形成するもの;ポリイソシアネート化合物であって、カルボキシル基との間でアミド結合を形成するものが例示される。中でも、ポリイソシアネート化合物が好ましい。
活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物とは、紫外線や電子線のような活性エネルギー線の照射を受けて硬化する性質を有しており、活性エネルギー線照射前においても粘着性を有してフィルム等の被着体に密着させることができ、活性エネルギー線の照射によって硬化して密着力の調整ができる性質を有する粘着剤組成物である。活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物は、紫外線硬化型であることが好ましい。活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物は、ベースポリマー、架橋剤に加えて、活性エネルギー線重合性化合物をさらに含有する。さらに必要に応じて、光重合開始剤や光増感剤等を含有させることもある。
粘着剤組成物1は、光散乱性を付与するための微粒子、ビーズ(樹脂ビーズ、ガラスビーズ等)、ガラス繊維、ベースポリマー以外の樹脂、粘着性付与剤、充填剤(金属粉やその他の無機粉末等)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、染料、顔料、着色剤、消泡剤、腐食防止剤、光重合開始剤等の添加剤を含むことができる。
上記粘着剤組成物1の有機溶剤希釈液を基材上に塗布し、乾燥させることにより形成することができる。活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物を用いた場合は、形成された粘着剤層に、活性エネルギー線を照射することにより所望の硬化度を有する硬化物とすることができる。
第1粘着剤層21の厚みは、追従性および屈曲性の観点から薄い方が好ましく、例えば3μm以上100μm以下であることが好ましく、5μm以上50μm以下であることがより好ましく、20μm以上であってもよい。
(第2粘着剤層)
第2粘着剤層22は、前面板10または背面板30のうち着色層40が形成されている方に貼合されることができる。第2粘着剤層22は(メタ)アクリル系樹脂を含む。
第2粘着剤層22の損失正接は、0.5以上0.8以下であり、好ましくは0.55以上0.75以下である。第2粘着剤層22の損失正接が0.5以上0.8以下である場合、優れた追従性が得られ易くなる傾向にある。本発明では、損失正接は、後述の実施例の欄において説明する測定方法に従って測定することができる。損失正接は、常温(温度23℃)における値を採用することができる。
第2粘着剤層22の損失正接は、第2粘着剤層22を形成する材料の選定や、第2粘着剤層22の厚み、第2粘着剤層22の製造条件等の組合せにより調節することができる。例えば後述する粘着剤組成物2に含まれる(メタ)アクリル系樹脂を製造するのに比較的大きい分子量のモノマーを用いると第2粘着剤層22の損失正接は増加する傾向にある。
第2粘着剤層22の貯蔵弾性率は、0.01MPa以上0.1MPa以下であり、好ましくは0.02MPa以上0.08MPa以下である。第2粘着剤層22の貯蔵弾性率が0.01MPa以上0.1MPa以下である場合、積層体100において優れた屈曲性が得られ易くなる傾向にある。
第2粘着剤層22の貯蔵弾性率を調節する方法は、上述の第1粘着剤層21の説明において例示した方法と同様である。第2粘着剤層22は、粘着剤組成物(以下、粘着剤組成物2ともいう)から形成することができる。粘着剤組成物2は、上述の(メタ)アクリル系樹脂を主成分とする粘着剤組成物から形成することができる。粘着剤組成物2は、損失正接の観点から好ましくは活性エネルギー線硬化型である。
粘着剤組成物2に含まれる(メタ)アクリル系樹脂(ベースポリマー)、架橋剤、光重合開始剤および添加剤等はそれぞれ、粘着剤組成物1の説明において例示したものと同一である。第2粘着剤層の形成方法は第1粘着剤層の形成方法と同一であってよい。
第2粘着剤層22の厚みは、着色層40の段差を吸収する観点から着色層40の厚みより大きいことが好ましく、例えば3μm以上100μm以下であることが好ましく、5μm以上50μm以下であることがより好ましく、20μm以上であってもよい。
(粘着剤層の合計厚み)
第1粘着剤層21および第2粘着剤層22の合計厚みは、例えば25μm以上150μ
m以下であってよく、好ましくは30μm以上125μm以下、より好ましくは40μm以上100μm以下である。合計厚みが上記範囲内である場合、良好な段差追従性および耐屈曲性が得られ易くなる傾向にある。
(損失正接の差)
第1粘着剤層21の損失正接は、例えば第2粘着剤層22の損失正接とは異なっていてよく、好ましくは第2粘着剤層22の損失正接より小さい。第1粘着剤層21と第2粘着剤層22との損失正接が異なる場合、その差の絶対値は、例えば0.05以上であってよく、好ましくは0.25以上0.5以下である。
(圧縮弾性率)
第1粘着剤層の圧縮弾性率は、例えば3MPa以上12MPa以下であってよい。第1粘着剤層の圧縮弾性率が3MPa以上である場合、屈曲時に第1粘着剤層が被着体から剥がれ難くなる傾向にある。一方、第1粘着剤層の圧縮弾性率が12MPa以下である場合、屈曲時に前面板および背面板にクラックが発生し難くなる傾向にある。第1粘着剤層の圧縮弾性率は、上記剥がれおよびクラックの抑制の観点から好ましくは3MPa以上10MPa以下である。
第2粘着剤層の圧縮弾性率は、例えば3MPa以上5MPa以下であってよい。第2粘着剤層の圧縮弾性率が上記範囲内である場合、第2粘着剤層の段差追従性が優れる傾向にある。
(背面板)
背面板30としては、光を透過可能な板状体や通常の表示装置に用いられる構成要素等を用いることができる。
背面板30の厚みは、例えば5μm以上2,000μm以下であってよく、好ましくは10μm以上1,000μm以下であり、より好ましくは15μm以上500μm以下である。
背面板30に用いる板状体としては、1層のみから構成されてよく、2層以上から構成されたものであってよく、背面板10において述べた板状体について例示したものを用いることができる。
背面板30に用いる通常の表示装置に用いられる構成要素としては、例えば偏光板、タッチセンサパネルおよび位相差フィルム等が挙げられる。
(偏光板)
偏光板としては、吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルム、または吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させたフィルムを偏光子として含むフィルム等が挙げられる。吸収異方性を有する色素としては、例えば、二色性色素が挙げられる。二色性色素として、具体的には、ヨウ素や二色性の有機染料が用いられる。二色性有機染料には、C.I. DIRECT RED 39などのジスアゾ化合物からなる二色性直接染料、トリスアゾ、テトラキスアゾなどの化合物からなる二色性直接染料が包含される。偏光子として用いられる、吸収異方性を有する色素を塗布したフィルムとしては、吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルム、あるいは、液晶性を有する二色性色素を含む組成物または二色性色素と重合性液晶とを含む組成物を塗布し硬化させて得られる層を有するフィルム等が挙げられる。吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させたフィルムは、吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルムに比べて、屈曲方向に制限がないため好ましい。
(1)延伸フィルムを偏光子として備える偏光板
吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルムを偏光子として備える偏光板について説明する。偏光子である、吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルムは、通常、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを一軸延伸する工程、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを二色性色素で染色することにより、その二色性色素を吸着させる工程、および二色性色素が吸着されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホウ酸水溶液で処理する工程を有する、およびホウ酸水溶液による処理後に水洗する工程を経て製造される。かかる偏光子をそのまま偏光板として用いてもよく、その片面または両面に透明保護フィルムを貼合したものを偏光板として用いてもよい。こうして得られる偏光子の厚みは、好ましくは2μm以上40μm以下である。
ポリビニルアルコール系樹脂は、ポリ酢酸ビニル系樹脂をケン化することによって得られる。ポリ酢酸ビニル系樹脂としては、酢酸ビニルの単独重合体であるポリ酢酸ビニルのほか、酢酸ビニルとそれに共重合可能な他の単量体との共重合体が用いられる。酢酸ビニルに共重合可能な他の単量体としては、例えば、不飽和カルボン酸類、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸類、アンモニウム基を有するアクリルアミド類などが挙げられる。
ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度は、通常85モル%以上100モル%以下であり、好ましくは98モル%以上である。ポリビニルアルコール系樹脂は変性されていてもよく、例えば、アルデヒド類で変性されたポリビニルホルマールやポリビニルアセタールも使用することができる。ポリビニルアルコール系樹脂の重合度は、通常1,000以上10,000以下程度であり、好ましくは1,500以上5,000以下の範囲である。
このようなポリビニルアルコール系樹脂を製膜したものが、偏光板の原反フィルムとして用いられる。ポリビニルアルコール系樹脂を製膜する方法は、特に限定されるものでなく、公知の方法で製膜することができる。ポリビニルアルコール系原反フィルムの膜厚は、例えば、10μm以上150μm以下程度とすることができる。
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムの一軸延伸は、二色性色素による染色の前、染色と同時、または染色の後で行うことができる。一軸延伸を染色の後で行う場合、この一軸延伸は、ホウ酸処理の前に行ってもよいし、ホウ酸処理中に行ってもよい。また、これらの複数の段階で一軸延伸を行うことも可能である。一軸延伸にあたっては、周速の異なるロール間で一軸に延伸してもよいし、熱ロールを用いて一軸に延伸してもよい。また一軸延伸は、大気中で延伸を行う乾式延伸であってもよいし、溶剤を用い、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを膨潤させた状態で延伸を行う湿式延伸であってもよい。延伸倍率は、通常3〜8倍程度である。
延伸フィルムを偏光子として備える偏光板の厚みは、例えば1μm以上400μm以下であってよく、5μm以上100μm以下であってもよい。
偏光子の片面または両面に貼合される保護フィルムの材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、環状ポリオレフィン系樹脂フィルム、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロースのような樹脂からなる酢酸セルロース系樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートのような樹脂からなるポリエステル系樹脂フィルム、ポリカーボネート系樹脂フィルム、(メタ)アクリル系樹脂フィルム、ポリプロピレン系樹脂フィルムなど、当分野において公知のフィルムを挙げることができる。保護フィルムの厚みは、薄型化の観点から、通常300μm以下であり、200μm以下であることが好ましく、100μm以下であることがより好ましく、また、通常5μm以上であり、20μm以上であることが好ましい。保護フィルムは位相差を有していても、有していなくてもよい。
(2)液晶層から形成されたフィルムを偏光子として備える偏光板
液晶層から形成されたフィルムを偏光子として備える偏光板について説明する。偏光子として用いられる、吸収異方性を有する色素を塗布したフィルムとしては、液晶性を有する二色性色素を含む組成物、または二色性色素と液晶化合物とを含む組成物を基材に塗布し硬化して得られるフィルム等が挙げられる。当該フィルムは、基材を剥離してまたは基材とともに偏光板として用いてもよく、またはその片面または両面に保護フィルムを有する構成で偏光板として用いてもよい。当該保護フィルムとしては、上記した延伸フィルムを偏光子として備える偏光板と同一のものが挙げられる。
吸収異方性を有する色素を塗布し硬化して得られたフィルムは薄い方が好ましいが、薄すぎると強度が低下し、加工性に劣る傾向がある。当該フィルムの厚さは、通常20μm以下であり、好ましくは5μm以下であり、より好ましくは0.5μm以上3μm以下である。
前記吸収異方性を有する色素を塗布して得られたフィルムとしては、具体的には、特開2012−33249号公報等に記載のフィルムが挙げられる。
液晶層から形成されたフィルムを偏光子として備える偏光板の厚みは、例えば1μm以上50μm以下であってよい。
偏光板に後述の位相差フィルム(例えば、位相差層としてλ/4板を含む位相差フィルム)を積層し、円偏光板を得ることができる。このとき、偏光子の吸収軸とλ/4板の遅相軸とのなす角度は、45°±10°であることができる。
(タッチセンサパネル)
タッチセンサパネルとしては、タッチされた位置を検出可能なセンサであれば、検出方式は限定されることはなく、抵抗膜方式、静電容量結合方式、光センサ方式、超音波方式、電磁誘導結合方式、表面弾性波方式等のタッチセンサパネルが例示される。低コストであることから、抵抗膜方式、静電容量結合方式のタッチセンサパネルが好適に用いられる。
抵抗膜方式のタッチセンサパネルの一例は、互いに対向配置された一対の基板と、それら一対の基板の間に挟持された絶縁性スペーサーと、各基板の内側の前面に抵抗膜として設けられた透明導電膜と、タッチ位置検知回路とにより構成されている。抵抗膜方式のタッチセンサパネルを設けた画像表示装置においては、前面板10の表面がタッチされると、対向する抵抗膜が短絡して、抵抗膜に電流が流れる。タッチ位置検知回路が、このときの電圧の変化を検知し、タッチされた位置が検出される。
静電容量結合方式のタッチセンサパネルの一例は、基板と、基板の全面に設けられた位置検出用透明電極と、タッチ位置検知回路とにより構成されている。静電容量結合方式のタッチセンサパネルを設けた画像表示装置においては、前面板10の表面がタッチされると、タッチされた点で人体の静電容量を介して透明電極が接地される。タッチ位置検知回路が、透明電極の接地を検知し、タッチされた位置が検出される。
タッチセンサパネルの厚みは、例えば5μm以上2,000μm以下であってよく、5μm以上100μm以下であってもよい。
(位相差フィルム)
位相差フィルムは、1層または2層以上の位相差層を含むことができる。位相差層としては、λ/4板やλ/2板のようなポジティブAプレート、およびポジティブCプレートであることができる。位相差層は、上述の保護フィルムの材料として例示をした樹脂フィルムから形成されてもよいし、重合性液晶化合物が硬化した層から形成されてもよい。位相差フィルムは、さらに配向膜や基材フィルムを含んでいてもよい。
位相差フィルムの厚みは、例えば1μm以上50μm以下であってよい。
(着色層)
着色層40は、例えば表示装置に用いた場合、表示される画像等の視認性を向上させ、表示装置内の配線等を表示装置外側から視認されないようにする機能を有する。着色層40は、例えば光学密度が3以上であってよく、好ましくは5.0以上である。
着色層40の形状および色は限定されることはなく、例えば積層体を用いる表示装置の用途やデザインに応じて適宜選択し得る。着色層40は、着色剤を含む。着色層40は1層のみから構成されていてもよいし、2以上の層から構成されていてもよい。着色層40が2以上の層から構成されている場合は、2以上の層の内、少なくとも1層は着色剤を含む着色剤含有層であり、残りの層は着色剤を含んでいても、着色剤を含んでいなくてもよい。着色剤の色としては、黒色、赤色、白色、紺色、銀色、金色などが例示される。着色層40は、着色剤を含む着色剤含有層の下側に、遮光性の高い着色剤含有層、または密着性を向上させる下地層等を有してもよい。また、着色剤含有層を被覆するような透明の保護層を有してもよい。
着色剤は、所望の色に応じて適宜選択され得る。着色剤としては、例えば、二酸化チタン、亜鉛華、アセチレンブラック等のカーボンブラック、鉄黒、弁柄、クロムバーミリオン、群青、コバルトブルー、黄鉛、チタンイエロー等の無機顔料;フタロシアニンブルー、インダスレンブルー、イソインドリノンイエロー、ベンジジンイエロー、キナクリドンレッド、ポリアゾレッド、ペリレンレッド、アニリンブラック等の有機顔料または染料;アルミニウム、真鍮等の鱗片状箔片からなる金属顔料;二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の鱗片状箔片からなる真珠光沢顔料(パール顔料)が挙げられる。本明細書においては、めっき層に含まれる金属も、着色剤に含まれるものとする。
着色層40の各層は、印刷法、塗布法、めっき法等の方法により形成することができる。着色層40は、背面板30の粘着剤層20側の表面上に部分的に形成されてもよいし、着色層40は、前面板10の粘着剤層20側の表面上に部分的に形成されていてもよい。着色層40は、前面板10の粘着剤層20側となる表面上にまたは背面板30の粘着剤層20側となる表面上に直接形成してもよいし、他の基材上に形成したものを前面板10の粘着剤層20側となる表面上にまたは背面板30の粘着剤層20側となる表面上に転写して形成してもよい。印刷法の具体例としては、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、転写シートからの転写印刷が挙げられる。印刷法による印刷を繰り返して行い、所望の厚みの着色層40を得るようにしてもよい。印刷法に用いられるインクとしては、例えば着色剤、バインダー、溶媒、任意の添加剤等を含むインクが挙げられる。着色層40は、段差低減の観点から好ましくは背面板30の第2粘着剤層22側の表面上に部分的に形成される。
バインダーとしては、塩素化ポリオレフィン(例えば、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン)、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂が挙げられる。バインダー樹脂は、単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。バインダー樹脂は、熱重合性樹脂であっても、光重合性樹脂であってもよい。
印刷法により、着色剤含有層を形成する場合には、着色剤は、バインダー樹脂100質量部に対して、50質量部以上200質量部以下含まれるインクを用いることが好ましい。
めっき法の具体例としては、電解めっき、無電解めっき、溶融めっき、化学蒸着、物理蒸着等、公知のめっき方法が挙げられる。物理蒸着としては、真空蒸着、分子線蒸着、イオンビーム蒸着等の蒸発源を加熱して蒸発させる方法を含む蒸発系、マグネトロンスパッタリング、イオンビームスパッタリング等のスパッタリング系が挙げられる。これらの方法は、必要に応じてパターニングを組み合わせることができる。本明細書では、めっき法により形成された層をめっき層という。
着色層40を前面板10または背面板30の周縁部に設ける場合、周縁部の全周に設ける形態に限定されることはなく、所望のデザイン等に応じて、周縁部の一部のみに設ける形態であってもよい。着色層40を前面板10または背面板30の周縁部に設ける場合、その幅は、表示領域の大きさ、所望のデザイン等に応じて適宜決定することができ、例えば1mm以上20mm以下の範囲であることが好ましい。
着色層40の厚みは例えば50μm以下であってよく、好ましくは30μm以下であり、より好ましくは25μm以下である。着色層40の厚みが、上記数値範囲内であることにより、粘着剤層との界面に生じる気泡を抑制し易くなる傾向にある。着色層40の厚みは例えば0.1μm以上であってよく、好ましくは3μm以上である。着色層40の厚みが0.1μm以上であることにより、着色層40が視認されやすくなりデザイン性向上に寄与するものとなり、また光学密度の向上へも寄与するものとなる。
図1には、着色層40の厚みが均一であり断面形状が長方形である場合を例示しているが、着色層40の厚みは均一でなくてもよく、例えば、内側に向かって厚みが薄くなるテーパー部を有するような断面形状であってもよい。テーパー部を有することにより、積層時に生じやすい空気の噛み込みを抑制し易くなる傾向にある。着色層40の厚みが均一でない場合、上記において着色層40の厚みとして記載した数値範囲は、着色層40の最大の厚みとする。
<表示装置>
本発明の別の一態様にかかる表示装置は積層体100を含む。積層体100は、表示装置の視認側に、前面板が外側になるように配置することができる。表示装置は特に限定されず、例えば有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)表示装置、無機エレクトロルミネッセンス(無機EL)表示装置、液晶表示装置、電界発光表示装置等が挙げられる。表示装置はタッチパネル機能を有していてよい。積層体100は、屈曲性を有する表示装置に好適である。
<積層体の製造方法>
積層体100の製造方法の第1実施形態は、以下の工程を含む。
1)背面板30の一方の表面上に着色層40を部分的に形成する工程(図2(a))
2)剥離フィルム61と剥離フィルム62との間に第2粘着剤層22を有する第2粘着シート60を準備する工程(図2(b))
3)剥離フィルム62を剥離して、背面板30の着色層40側の表面に第2粘着シート60を貼合する工程(図2(c))
4)剥離フィルム71と剥離フィルム72との間に第1粘着剤層21を有する第1粘着シート70を準備する工程(図2(d))
5)剥離フィルム61を剥離した第2粘着シート60の第2粘着剤層22と、剥離フィルム72を剥離した第1粘着シート70の第1粘着剤層21とを貼合する工程(図2(e))
6)剥離フィルム71を剥離して、第1粘着剤層21の表面に前面板10を貼合する工程(図2(f))
積層体100の製造方法の第2実施形態は、以下の工程を含む。
1)背面板30の一方の表面上に着色層40を部分的に形成する工程(図3(a))
2)剥離フィルム61と剥離フィルム62との間に第2粘着剤層22を有する第2粘着シート60を準備する工程(図3(b))
3)剥離フィルム62を剥離して、背面板30の着色層40側の表面に第2粘着シート60を貼合する工程(図3(c))
4)剥離フィルム71と剥離フィルム72との間に第1粘着剤層21を有する第1粘着シート70を準備する工程(図3(d))
5)剥離フィルム72を剥離して、前面板10の表面に第1粘着シート70を貼合する工程(図3(e))
6)剥離フィルム61を剥離した第2粘着シート60の第2粘着剤層22と、剥離フィルム71を剥離した第1粘着シート70の第1粘着剤層21とを貼合する工程(図3(f))
第1粘着剤層21と第2粘着剤層22とを積層する際や、粘着剤層20と前面板10または背面板30とを貼合する際には、貼合面にコロナ処理、プラズマ処理等の処理を施すことができる。
第1粘着シート70および第2粘着シート60は、例えばトルエンや酢酸エチル等の有機溶剤に粘着剤組成物を溶解または分散させて粘着剤液を調製し、これを離型処理が施された剥離フィルム71または72、および剥離フィルム61または62上に粘着剤からなる層をシート状に形成しておき、その粘着剤層上にさらに別の剥離フィルム72または71、および剥離フィルム62または61を貼合する方式等により作製することができる。
積層体100の製造方法の第1および第2実施形態では、工程1)において、着色層40を背面板30の一方の表面上に部分的に形成することに代えて着色層40を前面板10の一方の表面上に部分的に形成することもできる。
実施例および比較例を示して本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
<厚み>
積層体をレーザーカッターを用いてカットした。カットした積層体の断面を透過型電子顕微鏡(SU8010;株式会社堀場製作所)を用いて観察し、得られた観察像から各層の厚みを測定した。
<貯蔵弾性率>
粘着剤層を150μmになるように積み重ねたサンプルをレオメーター(Anton Parr、MCR−301)を用いて以下の条件にて貯蔵弾性率(G’)の測定を行った。
条件:応力1%、周波数1Hz
<損失正接>
粘着剤層を150μmになるように積み重ねたサンプルをレオメーター(Anton Parr、MCR−301)を用いて以下の条件にてTanδの測定を行った。
条件:応力1%、周波数1Hz
<屈曲性>
積層体を屈曲試験機(Covotech、CFT−720C)に固定した後、ウィンドウフィルムが内側に来るようにして、曲げた時のフィルム間距離が6mmになるように屈曲試験を行った。その後、屈曲部分にクラックや粘着剤浮きが発生した時の屈曲回数を基に、以下のように判断した。
◎:20万回以上、○:10万回以上20万回未満、×:10万回未満
<気泡評価>
積層体を85℃湿度85%オーブンの中で1時間程度放置した後、取り出した。光学顕微鏡にて着色層の段差領域の段差部を1cm×1cmの領域において観察し、10μm以上の大きさを有する気泡の数をカウントした。
○:10個以下、×:10個超え
製造例1−1(アクリル系共重合体A1)
窒素ガスが還流され、温度調節が容易になるように冷却装置を設置した500mlの4−neck反応器に4−ヒドロキシブチルアクリレート(4−HBA)25重量部、2−エチルヘキシルアクリレート(2−EHA)50重量部、メチルアクリレート(MA) 15重量部、イソボルニルアクリレート(IBOA)10重量部をそれぞれ投入した後、溶剤として酢酸エチル(EAc)を100質量部投入した。その後、酸素を除去するために窒素ガスを1時間パージした後、60℃で維持した。前記の混合物を均一にした後、反応開始剤のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を前記混合物100質量部に対して0.07質量部投入した。約5時間反応させ、重量平均分子量の約80万のアクリル系共重合体A1を製造した。
製造例1−2(アクリル系共重合体A2)
メチルアクリレート(MA)の代わりにブチルアクリレート(BA)を使用したこと以外は製造例1−1と同様にしてアクリル系共重合体A2を製造した。
製造例1−3(アクリル系共重合体A3)
メチルアクリレート(MA)の代わりにヘキシルアクリレート(HA)を使用したこと以外は製造例1−1と同様にしてアクリル系共重合体A3を製造した。
製造例1−4(アクリル系共重合体A4)
メチルアクリレート(MA)の代わりにラウリルアクリレート(LA)を使用したこと以外は製造例1−1と同様にしてアクリル系共重合体A4を製造した。
製造例2−1(アクリル系共重合体B1)
窒素ガスが還流され、温度調節が容易になるように冷却装置を設置した500mlの4−neck反応器にメチルアクリレート(MA)20質量部、4−ヒドロキシブチルアクリレート(4−HBA)40質量部、オクチルアクリレート(OA)40質量部をそれぞれ投入した後、酸素を除去するために窒素ガスを1時間パージした後、80℃で維持した。前記混合物を均一に混合した後、反応性光開始剤のヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンを前記混合物に対して3質量部を投入した。その後、撹拌させながら紫外線(10mW)を照射して、アクリル系共重合体B1を製造した。
製造例2−2(アクリル系共重合体B2)
メチルアクリレート(MA)の代わりに2−エチルヘキシルアクリレート(2−EHA)を使用したこと以外は製造例2−1と同様にしてアクリル系共重合体B2を製造した。
製造例2−3(アクリル系共重合体B3)
メチルアクリレート(MA)の代わりにラウリルアクリレート(LA)を使用したこと以外は製造例2−1と同様にしてアクリル系共重合体B3を製造した。
(第1粘着シート)
シリコン離型剤がコーティングされた離型フィルム上に、表1に示すアクリル系共重合体100質量部に対して架橋剤(CORONATE−L、東ソー株式会社)0.5質量部を添加した混合物を塗布した。塗布された混合物を100℃で、1分間乾燥した。乾燥後の厚みは25μmであった。その上に離型フィルムを接合することで第1粘着シート(縦177mm×横105mm)を作製した。
(第2粘着シート)
シリコン離型剤がコーティングされた離型フィルム上に、表1に示すアクリル系共重合体100質量部に対して反応性希釈剤(イソデシルアクリレート)10質量部および光重合開始剤(ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)0.1質量部を添加した混合物を塗布した。高圧水銀UVランプを利用して、表1に示す光量を照射することで、厚み25μmの第2粘着シート(縦177mm×横105mm)を得た。
(着色剤含有層形成用組成物(黒色)の調製)
[インク成分]
アセチレンブラック 15質量%
ポリエステル 75質量%
グルタル酸ジメチルエステル 2.5質量%
コハク酸 2質量%
イソホロン 5.5質量%
[硬化剤]
脂肪族ポリイソシアネート 75質量%
酢酸エチル 25質量%
[溶媒]
イソホロン
[調製方法]
インク成分100質量部に対し硬化剤を10質量部、溶媒を10質量部添加し、攪拌して、着色剤含有層形成用組成物(黒色)を得た。
(保護層形成用組成物(透明)の調製)
[インク成分]
ポリエステル 90質量%
グルタル酸ジメチルエステル 2.5質量%
コハク酸 2質量%
イソホロン 5.5質量%
[硬化剤]
脂肪族ポリイソシアネート 75質量%
酢酸エチル 25質量%
[溶媒]
イソホロン
[調製方法]
インク成分100質量部に対し硬化剤を10質量部、溶媒を10質量部添加し、攪拌して、保護層形成用組成物を得た。
(前面板)
前面板として基材フィルムの両面にハードコート層が形成された厚さ70μmのウィンドウフィルム(基材フィルム50μm、各ハードコート層10μm、縦177mm×横105mm)を用意した。ウィンドウフィルムの基材フィルムはポリイミド系樹脂フィルムであり、ハードコート層は末端に多官能アクリル基を有するデンドリマー化合物を含む組成物から形成された層である。
(背面板)
背面板として以下の通り作製した円偏光板を用いた。
基材に光配向膜を形成した後、二色性色素と重合性液晶化合物とを含む組成物を基材に塗布し、配向、硬化させて厚み2μmの偏光子を得た。当該偏光子上に、接着剤層を介して、厚み25μmのトリアセチルセルロース(TAC)フィルムを貼合した。基材を剥離し、露出した面に、液晶化合物が重合して硬化した層を含む位相差フィルム(厚さ17μm、層構成:オーバーコート層(アクリル系樹脂組成物の硬化層、厚さ1μm)/粘着剤層(厚さ5μm)/液晶化合物が硬化した層及び配向膜からなるλ/4板(厚さ3μm)/粘着剤層(厚さ5μm)/液晶化合物が硬化した層及び配向膜からなるポジティブCプレート(厚さ3μm))を貼合した。このようにして作製した円偏光板(「TAC/偏光子/位相差フィルム」の層構成、厚さ44μm、縦177mm×横105mm)を背面板として用意した。なお、偏光子の吸収軸と、λ/4板の遅相軸とのなす角度は、45°であった。
(積層体)
第2粘着シートの一方の離型フィルムを剥がした後、露出した第2粘着剤層にコロナ処理を施した。
円偏光板のTACの表面に、上記で準備した着色剤含有層形成用組成物(黒色)をインクとして用いて460メッシュのスクリーンを使ってスクリーン印刷により、乾燥後の塗布厚が3μmとなる吐出量の印刷を行って、非表示領域に、厚さ3μm、幅5mmの黒色印刷層を形成した。
黒色印刷層が形成されている円偏光板のTAC表面に、電子ビーム蒸着装置(製品名:UNIVAC2050、UNIVAC社製)を用いて、TiOを蒸着源として80Åの厚さの蒸着層を形成し、その上にInを蒸着源として500Åの厚さの蒸着層を形成し、その上にTiOを蒸着源として150Åの厚さの蒸着層を形成し、その上にAlを蒸着源として150Åの厚さの蒸着層を形成した。このようにして、4層からなる金色蒸着層(めっき層、厚さ<1μm)を、非表示領域と表示領域を含む全領域に形成した。その後、金色蒸着層の表面の非表示領域に、上記で準備した保護層形成用組成物(透明)をインクとして用いて460メッシュのスクリーンを使ってスクリーン印刷により、乾燥後の塗布厚が5μmとなる吐出量の印刷を行い保護層を形成し、保護層が形成されていない領域(表示領域)の金色蒸着層をエッチングにより除去した。このようにして、非表示領域に、「黒色印刷層(厚さ3μm)/金色蒸着層(厚さ<1μm)/保護層(厚さ5μm)」の層構成(全体の厚さ8μm超9μm未満)の着色層40を形成した。
円偏光板の黒色印刷層側の表面にコロナ処理を施した。コロナ処理をした面が貼合面になるように、第2粘着剤層と円偏光板とを貼り合わせた。
第2粘着シートのもう一方の離型フィルムを剥がした後、露出した第2粘着剤層にコロナ処理を施した。第1粘着シートにおける第1粘着剤層にコロナ処理を施した。コロナ処理をした面が貼合面になるように、第2粘着剤層と第1粘着剤層とを貼り合わせた。
第1粘着シートから離型フィルムを剥がし、露出した第1粘着剤層にコロナ処理を施した。前記ウィンドウフィルムの一方の面にコロナ処理を施した。コロナ処理をした面が貼合面になるように、第1粘着剤層とウィンドウフィルムとを貼り合わせた。
このようにして、ウィンドウフィルム/第1粘着剤層/第2粘着剤層/円偏光板からなる積層体を作製した。
コロナ処理はいずれも以下の条件で行った。
周波数:20kHz/電圧:8.6kV/パワー:2.5kW/速度:6m/分
Figure 2020064271
<圧縮弾性率>
各実施例及び比較例において用いた粘着剤層から測定用サンプル(寸法50mm×50mm)を切り出した。測定用サンプルについて、ISO−FDIS 14577−1 2013(E)に準拠して微小硬さ試験機(Helmut Fischer社製、HM−500、圧子種類:ダイヤモンド正四角錐)を用いて、圧子の押込方向が測定用サンプルの主面(厚み方向に対して垂直な面)に対して垂直になるようにして測定温度25℃にて以下のようにして試験を行った。なお圧子の押込方向が測定用サンプルの側面(厚み方向に対して平行な面)に対して垂直になるように測定を行った場合でも、測定値は圧子の押込方向が測定用サンプルの主面に対して垂直になるように測定を行った場合と同じである。圧子が測定用サンプルに接触してから負荷をかけながら、設定試験力(1mN)に達した後、5秒間保持して除荷を行なった。除荷時に得られた応力−歪み曲線から最大試験力における接線の傾きを求め、圧縮弾性率(E’=δ/ε)とした。結果を表2に示す。
Figure 2020064271
10 前面板、21 第1粘着剤層、61,62,71,72 剥離フィルム、70 第1粘着シート、22 第2粘着剤層、60 第2粘着シート、30 背面板、40 着色層、100 積層体。

Claims (7)

  1. 前面板と、粘着剤層と、背面板とがこの順に積層され、前記前面板の粘着剤層側または前記背面板の粘着剤層側のいずれか一方に部分的に形成された着色層を有する光学積層体であって、
    前記粘着剤層は、第1粘着剤層および第2粘着剤層を含み、該第2粘着剤層が着色層側となるように積層され、
    前記粘着剤層は、光学積層体平面視において着色層内側の端部を少なくとも覆うように配置され、
    前記第1粘着剤層および前記第2粘着剤層は(メタ)アクリル系樹脂を含み、
    下記(1)および(2)を満たす、光学積層体。
    (1)0.01MPa≦第1粘着剤層および第2粘着剤層の貯蔵弾性率≦0.1MPa
    (2)0.5≦第2粘着剤層の損失正接≦0.8
  2. 前記第1粘着剤層の損失正接は、前記第2粘着剤層の損失正接とは異なる、請求項1に記載の光学積層体。
  3. 前記第2粘着剤層の厚みは前記着色層の厚みより大きい、請求項1または2に記載の光学積層体。
  4. 前記第1粘着剤層および前記第2粘着剤層の合計厚みは25μm以上150μm以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学積層体。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学積層体を含む、表示装置。
  6. 前記第1粘着剤層の圧縮弾性率は、3MPa以上12MPa以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学積層体。
  7. 前記第2粘着剤層の圧縮弾性率は、3MPa以上5MPa以下である、請求項1〜4及び6のいずれか一項に記載の光学積層体。
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