JP2020064083A - 光学デバイス - Google Patents

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一樹 北村
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Nobuhiro Ide
伸弘 井出
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Abstract

【課題】光学状態を切り替えることができ、かつ、強度が高められた光学デバイスを提供する。【解決手段】光学デバイス1は、透光性を有する第1基材10と、第1基材10に対向し、透光性を有する第2基材20と、第1基材10及び第2基材20の間に配置され、入射した光を配光する配光層30と、配光層30を間に挟んで互いに対向して配置された第1電極層40及び第2電極層50とを備え、配光層30は、複数の凸部33を有する凹凸構造層31と、複数の凸部33間を充填するように配置され、第1電極層40及び第2電極層50間に印加される電圧に応じて屈折率が変化する屈折率可変層32とを含み、凹凸構造層31は、複数の凸部33間を補強する補強層35を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、光学デバイスに関する。
従来、屋外から入射する太陽光などの外光を屋内に採り入れる採光フィルムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載の採光フィルムは、支持層に積層された採光層を備える。採光層は、複数の透明部と、隣り合う透明部の間に1つずつ配置される複数の空隙部とを備え、透明部と空隙部との界面で光を反射させている。
国際公開第2016/088445号
しかしながら、上記従来の採光フィルムでは、配光層の内部に空隙部が設けられているので、強度が低い。また、採光フィルムの光学状態が、入射される光が反射される状態で固定されているため、入射する光の散乱が増加し、透明度が低くなる。
そこで、本発明は、光学状態を切り替えることができ、かつ、強度が高められた光学デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る光学デバイスは、透光性を有する第1基材と、前記第1基材に対向し、透光性を有する第2基材と、前記第1基材及び前記第2基材の間に配置され、入射した光を配光する配光層と、前記配光層を間に挟んで互いに対向して配置された第1電極層及び第2電極層とを備え、前記配光層は、複数の凸部を有する凹凸構造層と、前記複数の凸部間を充填するように配置され、前記第1電極層及び前記第2電極層間に印加される電圧に応じて屈折率が変化する屈折率可変層とを含み、前記凹凸構造層は、前記複数の凸部間を補強する補強層を含む。
本発明によれば、光学状態を切り替えることができ、かつ、強度が高められた光学デバイスを提供することができる。
実施の形態に係る光学デバイスの断面図である。 実施の形態に係る光学デバイスの拡大断面図である。 実施の形態に係る光学デバイスを窓に設置した場合において、光学デバイスが無印加モードで動作したときの作用(配光状態)を説明するための図である。 実施の形態に係る光学デバイスを窓に設置した場合において、光学デバイスが電圧印加モードで動作したときの作用(透光状態)を説明するための図である。 実施の形態に係る光学デバイスの無印加モード(配光状態)を説明するための拡大断面図である。 実施の形態に係る光学デバイスの電圧印加モード(透光状態)を説明するための拡大断面図である。 実施の形態に係る光学デバイスの補強層の厚み比率とヘイズとの関係を示す図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る光学デバイスについて、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
また、本明細書及び図面において、x軸、y軸及びz軸は、三次元直交座標系の三軸を示している。各実施の形態では、z軸方向を鉛直方向とし、z軸に垂直な方向(xy平面に平行な方向)を水平方向としている。なお、z軸の正方向を鉛直上方としている。また、本明細書において、「厚み方向」とは、光学デバイスの厚み方向を意味し、第1基材及び第2基材の主面に垂直な方向のことであり、「平面視」とは、第1基材又は第2基材の主面に対して垂直な方向から見たときのことをいう。
(実施の形態)
[構成]
まず、本実施の形態に係る光学デバイス1の構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る光学デバイス1の断面図である。図2は、本実施の形態に係る光学デバイス1の拡大断面図であり、図1の一点鎖線で囲まれる領域IIの拡大断面図である。
光学デバイス1は、光学デバイス1に入射する光を制御する光制御デバイスである。具体的には、光学デバイス1は、光学デバイス1に入射する光の進行方向を変更して(つまり、配光して)出射させることができる配光素子である。
図1及び図2に示すように、光学デバイス1は、入射する光を透過するように構成されており、第1基材10と、第2基材20と、配光層30と、第1電極層40と、第2電極層50とを備える。
なお、第1電極層40の配光層30側の面には、第1電極層40と配光層30の凹凸構造層31とを密着させるための密着層が設けられていてもよい。密着層は、例えば、透光性の接着シート、又は、一般的にプライマーと称される樹脂材料などである。
光学デバイス1は、対をなす第1基材10及び第2基材20の間に、第1電極層40、配光層30及び第2電極層50がこの順で厚み方向に沿って配置された構成である。なお、第1基材10と第2基材20との間の距離を保つために、粒子状の複数のスペーサが面内に分散されていてもよく、柱状の構造が形成されていてもよい。
以下、光学デバイス1の各構成部材について、図1及び図2を参照して詳細に説明する。
[第1基材及び第2基材]
第1基材10及び第2基材20は、透光性を有する透光性基材である。第1基材10及び第2基材20としては、例えばガラス基板又は樹脂基板を用いることができる。
ガラス基板の材料としては、ソーダガラス、無アルカリガラス又は高屈折率ガラスなどが挙げられる。樹脂基板の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、アクリル(PMMA)又はエポキシなどの樹脂材料が挙げられる。ガラス基板は、光透過率が高く、かつ、水分の透過性が低いという利点がある。一方、樹脂基板は、破壊時の飛散が少ないという利点がある。
第1基材10と第2基材20とは、同じ材料で構成されていてもよく、あるいは、異なる材料で構成されていてもよい。また、第1基材10及び第2基材20は、リジッド基板に限るものではなく、可撓性を有するフレキシブル基板でもよい。本実施の形態において、第1基材10及び第2基材20は、PET樹脂からなる透明樹脂基板である。
第2基材20は、第1基材10に対向する対向基材であり、第1基材10に対向する位置に配置される。第1基材10と第2基材20とは、例えば、10μm〜30μmなどの所定距離を空けて略平行に配置されている。第1基材10と第2基材20とは、互いの端部外周に額縁状に形成された接着剤などのシール樹脂によって接着されている。
なお、第1基材10及び第2基材20の平面視形状は、例えば、正方形又は長方形などの矩形状であるが、これに限るものではなく、円形又は四角形以外の多角形であってもよく、任意の形状が採用され得る。
[配光層]
図1及び図2に示すように、配光層30は、第1基材10と第2基材20との間に配置される。配光層30は、透光性を有しており、入射した光を透過させる。また、配光層30は、入射した光を配光する。つまり、配光層30は、配光層30を光が通過する際に、その光の進行方向を変更する。
配光層30は、凹凸構造層31と、屈折率可変層32とを有する。配光層30は、凹凸構造層31と屈折率可変層32との屈折率の差によって光を配光することができる。
[凹凸構造層]
凹凸構造層31は、屈折率可変層32の表面(界面)を凹凸にするために設けられた微細形状層である。凹凸構造層31は、図2に示すように、複数の凸部33と、複数の凹部34とを有する。具体的には、凹凸構造層31は、マイクロオーダサイズの複数の凸部33によって構成された凹凸構造体である。複数の凸部33の間が、複数の凹部34である。すなわち、隣り合う2つの凸部33の間が、1つの凹部34である。
複数の凸部33は、第1基材10の主面(第1電極層40が設けられた面)に平行なz軸方向(第1方向)に並んで配置された複数の凸部である。すなわち、本実施の形態では、z軸方向は、複数の凸部33の並び方向である。
複数の凸部33の各々は、根元から先端にかけて先細る形状を有する。本実施の形態において、複数の凸部33の各々の断面形状は、第1基材10から第2基材20に向かう方向(厚み方向、y軸正方向)に沿って先細りのテーパ形状である。具体的には、凸部33の断面形状(yz断面)は、台形であるが、これに限らない。凸部33の断面形状は、三角形でもよく、その他の多角形、又は、カーブを含む多角形などでもよい。また、凸部33の先端が第2電極層50に接触しているが、凸部33の先端と第2電極層50との間には、隙間が設けられていてもよい。この場合、当該隙間は、屈折率可変層32によって充填されている。
図2に示すように、複数の凸部33の各々は、凹部34に面する一対の側面33a及び33bを有する。一対の側面33a及び33bは、z軸方向に交差する面である。一対の側面33a及び33bの各々は、厚み方向(y軸方向)に対して所定の傾斜角で傾斜する傾斜面であり、一対の側面33a及び33bの間隔(凸部33の幅(z軸方向の長さ))は、第1基材10から第2基材20に向かって漸次小さくなっている。
側面33aは、例えば、凸部33を構成する複数の側面のうち、鉛直下方側の側面(下側面)である。側面33aは、入射光を屈折させる屈折面である。側面33bは、例えば、凸部33を構成する複数の側面のうち、鉛直上方側の側面(上側面)である。側面33bは、入射光を反射(全反射)させる反射面(全反射面)である。
本実施の形態において、複数の凸部33は、x軸方向に延びたストライプ状に形成されている。つまり、複数の凸部33の各々は、x軸方向に沿って直線状に延びる長尺状の凸部である。具体的には、複数の凸部33の各々は、断面形状が台形でx軸方向に延在する長尺状の略四角柱形状であり、z軸方向に沿って略等間隔に配列されている。複数の凸部33の各々は、同じ形状を有するが、互いに異なる形状を有してもよい。
複数の凸部33の各々の高さH(y軸方向の長さ)は、例えば2μm〜100μmであるが、これに限らない。複数の凸部33の幅W(z軸方向の長さ)は、例えば、1μm〜20μmであり、好ましくは10μm以下であるが、これに限らない。また、凹部34の幅P(z軸方向)は、例えば0〜100μmである。つまり、隣り合う2つの凸部33は、接触することなく所定の間隔をあけて配置されていてもよく、接触して配置されていてもよい。なお、隣り合う凸部33の間隔は、0〜100μmに限らない。
本実施の形態では、凸部33のアスペクト比は、2以上である。凸部33のアスペクト比は、凸部33の根元における幅Wに対する凸部33の高さHである。図2に示すように、凸部33の断面形状は、厚み方向に長尺である。
本実施の形態では、図2に示すように、凹凸構造層31は、複数の凸部33間を補強する補強層35を含んでいる。補強層35は、複数の凸部33間を接続している。すなわち、補強層35は、隣り合う凸部33の根元同士を繋ぎ、凹部34の底を埋めるように設けられている。具体的には、補強層35は、凸部33と同様に、x軸方向に延びたストライプ状に形成されている。
本実施の形態では、補強層35が凹部34の底に設けられているので、屈折率可変層32は、第1電極層40又は第1基材10とは接触していない。なお、補強層35は、ドット状など離散的に設けられていてもよく、この場合、補強層35間の隙間には、屈折率可変層32を構成する液晶材料などが充填されていてもよい。
補強層35の厚みをTとし、凸部33の高さをHとした場合、補強層35の厚み比率は、T/(T+H)で表される。本実施の形態では、厚み比率T/(T+H)は、0.5以下となる。つまり、補強層35の厚さTは、凸部33の高さHの半分以下である。例えば、補強層35の厚さTは、2μmであるが、これに限らない。
本実施の形態では、補強層35と複数の凸部33とは、同じ材料を用いて形成されている。すなわち、補強層35と複数の凸部33とは一体に形成されている。
凸部33及び補強層35の材料としては、例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂又はシリコーン樹脂などの光透過性を有する樹脂材料を用いることができる。凸部33及び補強層35は、例えば、紫外線硬化樹脂材料から形成され、モールド成形又はナノインプリントなどによって形成することができる。
凹凸構造層31は、例えば、屈折率が1.5のアクリル樹脂を用いて断面が台形の凹凸構造を、モールド型押しにより形成することができる。凸部33の高さは、例えば10μmであり、複数の凸部33は、間隔が2μmで等間隔にz軸方向に並んで配置されている。凸部33の根元の厚さは、例えば5μmである。隣り合う凸部33の根元間の距離は、例えば0μm〜5μmの値をとりうる。
[屈折率可変層]
屈折率可変層32は、凹凸構造層31の複数の凸部33の間、すなわち、凹部34を充填するように配置されている。屈折率可変層32は、第1電極層40と第2電極層50との間に形成される隙間を充填するように配置されている。
屈折率可変層32は、第1電極層40及び第2電極層50の間に印加される電圧に応じて屈折率が変化する。具体的には、屈折率可変層32は、電界が与えられることによって可視光帯域での屈折率が調整可能な屈折率調整層として機能する。例えば、屈折率可変層32は、電界応答性を有する液晶分子36を有する液晶によって構成されているので、配光層30に電界が与えられることで液晶分子36の配向状態が変化して屈折率可変層32の屈折率が変化する。
屈折率可変層32の複屈折材料は、例えば、複屈折性を有する液晶分子36を含む液晶である。このような液晶としては、例えば、液晶分子36が棒状分子からなるネマティック液晶、スメクティック液晶又はコレステリック液晶などを用いることができる。例えば、凸部33の屈折率が1.5である場合、屈折率可変層32の材料としては、常光屈折率(no)が1.5で、異常光屈折率(ne)が1.7のポジ型の液晶を用いることができる。
屈折率可変層32は、例えば、第1電極層40及び凹凸構造層31が形成された第1基材10と、第2電極層50が形成された第2基材20との各々の端部外周をシール樹脂で封止した状態で、液晶材料を真空注入法で注入することで形成される。あるいは、屈折率可変層32は、第1基材10の第1電極層40及び凹凸構造層31上に液晶材料を滴下した後に第2基材20を貼り合わせることで形成されてもよい。
なお、図2では、電圧が無印加の状態(後述する図4Aも同様)を示しており、液晶分子36は、長軸がx軸に略平行になるように配向されている。第1電極層40及び第2電極層50の間に電圧が印加された場合には、液晶分子36は、長軸がy軸に略平行になるように配向される(後述する図4Bを参照)。
また、屈折率可変層32には、交流電力によって電界が与えられてもよく、直流電力によって電界が与えられてもよい。交流電力の場合には、電圧波形は、正弦波でもよく、矩形波でもよい。
[第1電極層及び第2電極層]
図1及び図2に示すように、第1電極層40及び第2電極層50は、電気的に対となっており、配光層30に電界を与えることができるように構成されている。第1電極層40と第2電極層50とは、電気的だけではなく配置的にも対になっており、第1基材10と第2基材20との間に、互いに対向するように配置されている。具体的には、第1電極層40及び第2電極層50は、配光層30を挟むように配置されている。
第1電極層40及び第2電極層50は、透光性を有し、入射した光を透過する。第1電極層40及び第2電極層50は、例えば透明導電層である。透明導電層の材料としては、ITO(Indium Tin Oxide)若しくはIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明金属酸化物、銀ナノワイヤ若しくは導電性粒子などの導電体を含有する樹脂からなる導電体含有樹脂、又は、銀薄膜などの金属薄膜などを用いることができる。なお、第1電極層40及び第2電極層50は、これらの単層構造でよく、これらの積層構造(例えば透明金属酸化物と金属薄膜との積層構造)でもよい。本実施の形態では、第1電極層40及び第2電極層50はそれぞれ、厚さ100nmのITOである。
第1電極層40は、第1基材10と凹凸構造層31との間に配置されている。具体的には、第1電極層40は、第1基材10の配光層30側の面に形成されている。
一方、第2電極層50は、屈折率可変層32と第2基材20との間に配置されている。具体的には、第2電極層50は、第2基材20の配光層30側の面に形成されている。
なお、第1電極層40及び第2電極層50は、例えば、外部電源との電気接続が可能となるように構成されている。例えば、外部電源に接続するための電極パッドなどが、第1電極層40及び第2電極層50の各々から引き出されて第1基材10及び第2基材20に形成されていてもよい。
第1電極層40及び第2電極層50はそれぞれ、例えば、蒸着、スパッタリングなどにより、ITOなどの導電膜を成膜することで形成される。
[光学デバイスの光学状態]
続いて、本実施の形態に係る光学デバイス1の使用例を示しながら、光学デバイス1の光学状態(動作モード)について説明する。具体的には、光学デバイス1を備える光学システムについて、図3A及び図3Bを用いて説明する。
図3A及び図3Bはそれぞれ、本実施の形態に係る光学デバイス1を備える光学システム60を建物90に適用した例を示す図である。具体的には、図3A及び図3Bは、光学デバイス1を窓91に設置した場合において、光学デバイス1が各動作モードで動作したときの作用を説明するための図である。
図3A及び図3Bに示すように、光学システム60は、光学デバイス1と、制御部61とを備える。なお、各図において、光学デバイス1から延びるドットの網掛けが付された領域は、光学デバイス1を通過した光(具体的にはS偏光成分)が通過する領域を示している。
光学デバイス1は、入射した光を透過させることができる。例えば、光学デバイス1は、建物90の窓91に設置することで、配光機能付き窓として実現することができる。光学デバイス1は、例えば、粘着層を介して既存の窓91に貼り合わされる。この場合、光学デバイス1は、第1基材10及び第2基材20の主面が鉛直方向(z軸方向)に平行になる姿勢で窓91に設置される。
なお、図3A及び図3Bでは、光学デバイス1の詳細な構造は図示されていないが、光学デバイス1は、第1基材10が屋外側で第2基材20が屋内側になり、かつ、凸部33の側面33bが天井92側で側面33aが床93側になるように配置されている。
また、制御部61が床93上に設置されているが、これは模式的に図示したものであり、制御部61の設置場所には特に限定されない。例えば、制御部61は、光学デバイス1と一体に構成され、窓91の窓枠などに固定されていてもよい。あるいは、制御部61は、建物90の天井92、床93又は壁などに埋め込まれていてもよい。
制御部61は、光学デバイス1を駆動する制御部である。具体的には、制御部61は、第1電極層40と第2電極層50との間に所定の電圧を印加することで、配光層30に電界を与える。
本実施の形態では、制御部61は、第1電極層40及び第2電極層50間への電圧の印加状態に応じた2つの動作モードを有する。具体的には、2つの動作モードは、電圧を印加しない無印加モード(第1動作モード)と、電極層間に略均一に電圧を印加する電圧印加モード(第2動作モード)とである。制御部61は、ユーザ操作又は予め定められたスケジュール情報などに基づいて、2つの動作モードを切り替えて実行する。
光学デバイス1では、配光層30に与えられる電界に応じて、屈折率可変層32に含まれる液晶分子36の配向が変化する。なお、液晶分子36は、複屈折性を有する棒状の液晶分子であるので、入射する光の偏光状態に応じて、当該光が受ける屈折率が異なる。ここでは、例えば、入射光に対して、凸部33の屈折率が1.5であり、液晶分子36としては、常光屈折率(no)が1.5で、異常光屈折率(ne)が1.7のポジ型の液晶分子である場合を例に挙げて説明する。
光学デバイス1に入射する太陽光などの光は、P偏光(P偏光成分)とS偏光(S偏光成分)とを含んでいる。P偏光は、無印加モード及び電圧印加モードのいずれのモードにおいても、その振動方向が液晶分子36の短軸に対して略平行になる。このため、P偏光についての液晶分子36の屈折率は、動作モードに依存せず、常光屈折率(no)であって、具体的には1.5である。このため、P偏光についての屈折率は、動作モードに依存せず、配光層30内で略一定になるので、P偏光は、配光層30をそのまま直進する。
一方で、S偏光についての液晶分子36の屈折率は、動作モードに応じて変化する。
具体的には、光学デバイス1は、無印加モードで駆動された場合に、入射する光(S偏光)の進行方向を変更させる配光状態になる。光学デバイス1は、電圧印加モードで駆動された場合に、入射する光(S偏光)をそのまま(進行方向を変更することなく)通過させる透光(透明)状態になる。
以下では、各動作モードの詳細について、図3A及び図3Bを適宜参照しながら、図4A及び図4Bを用いて説明する。図4A及び図4Bはそれぞれ、本実施の形態に係る光学デバイス1の各動作モードを説明するための拡大断面図である。
なお、図4A及び図4Bでは、光学デバイス1に入射する光L(例えば太陽光)の経路を太線の矢印で示している。なお、実際には、光Lは、第1基材10に入射する際、及び、第2基材20から出射する際に屈折するが、これらの屈折による経路の変化は図示していない。
<無印加モード(配光状態)>
図4Aは、無印加モードで駆動された場合の光学デバイス1の状態と、光学デバイス1を通過する光Lの経路とを模式的に示している。
制御部61は、光学デバイス1を無印加モードで動作させる場合、第1電極層40と第2電極層50との間に電圧を印加しない。具体的には、第1電極層40と第2電極層50とが略等しい電位(例えば接地電位)になることで、配光層30には電界が与えられない。このため、屈折率可変層32の屈折率を面内で略均一にすることができる。
この場合、光L(S偏光)が受ける屈折率は、凸部33が1.5であるのに対して、屈折率可変層32が1.7になる。このため、図4Aに示すように、光学デバイス1に対して斜めに入射する光Lは、凸部33の側面33aで屈折された後、側面33bで反射(全反射)される。側面33bで反射された光は、斜め上方に向けて出射される。すなわち、光学デバイス1は、斜め下方に入射した光Lを、斜め上方に向けて出射する。
したがって、図3Aに示すように、斜め下方に入射する太陽光などの光Lは、光学デバイス1によって進行方向が曲げられて、建物90の天井92を照射する。
<電圧印加モード(透光状態)>
図4Bは、電圧印加モードで駆動された場合の光学デバイス1の状態と、光学デバイス1を通過する光Lの経路とを模式的に示している。
制御部61は、光学デバイス1を電圧印加モードで動作させる場合、第1電極層40と第2電極層50との間に所定の電圧を印加する。これにより、配光層30に与えられる電界が面内で略均一になり、屈折率可変層32の屈折率を面内で略均一にすることができる。
この場合、光L(S偏光)が受ける屈折率は、凸部33及び屈折率可変層32ともに1.5となる。このため、図4Bに示すように、光学デバイス1に対して斜めに入射する光Lは、そのまま光学デバイス1を通過する。つまり、光学デバイス1は、斜め下方に入射した光Lを、そのまま斜め下方に出射する。したがって、図3Bに示すように、斜め下方に入射する太陽光などの光Lは、光学デバイス1をそのまま通過して、建物90の床93の窓91に近い部分を照射する。
以上のように、本実施の形態に係る光学デバイス1によれば、配光層30に与えられる電界(第1電極層40及び第2電極層50の間に印加する電圧)に応じて、光学状態を変化させることができる。ここでは、透光状態と配光状態とを切り替えているが、印加する電圧に応じて、配光状態と透光状態との中間の光学状態を形成することができる。
例えば、電圧印加モードでは、印加する電圧水準を複数設定し、適宜切り替えを行ってもよい。電圧印加モードにおいて、印加する電圧を小さくすることで、中間の光学状態では、配光状態の場合よりも、光学デバイス1による配光の角度が小さくなる。例えば、建物90の屋内のより奥側にまで光を進行させることができる。
[補強層の厚みとヘイズとの関係]
上述したように、本実施の形態に係る光学デバイス1では、配光状態と透光(透明)状態とを切り替えることができる。このため、透明状態においては、光学デバイス1の透明度が十分に高いことが要求される。一方で、凸部33の強度が弱く、凸部33の形状が崩れた場合には、配光効率が低下する。そこで、透明状態における光学デバイス1の透明度を高めつつ、凸部33の強度を保つことが求められる。
本実施の形態では、凹凸構造層31の凸部33の強度を高めるために、補強層35が設けられている。補強層35の厚さTを大きくする程、凸部33の強度を高めることができる。
一方で、補強層35の厚さTが大きくなる程、第1電極層40及び第2電極層50の間に印加した電圧の補強層35への分圧が大きくなる。このため、屈折率可変層32に与えられる電界が小さくなって、液晶分子36が適切に配向されにくくなる。液晶分子36の配向が不十分になれば、配光層30内での屈折率が均一にならずに光の散乱が発生する。このため、光学デバイス1の透明度が低下する。
図5は、本実施の形態に係る光学デバイス1の補強層35の厚み比率とヘイズとの関係を示す図である。図5において、横軸は補強層35の厚み比率T/(T+H)を示し、縦軸は光学デバイス1の透光(透明)状態におけるヘイズ[%]を示している。
ヘイズは、光学デバイス1の透明性を示すパラメータである。ヘイズが小さい程、光学デバイス1が透明であり、ヘイズが大きい程、光学デバイス1が濁って見える。
図5に示すように、補強層35の厚み比率が小さい程、ヘイズが小さくなり、光学デバイス1が透明に近くなる。例えば、厚み比率が0.5の場合に、ヘイズが約11%となる。ヘイズが約11%より大きくなると、光学デバイス1を透明状態にしたときの濁りが目立ちやすくなる。このため、本実施の形態に係る光学デバイス1では、厚み比率を0.5以下にすることで、ヘイズを小さくし、光学デバイス1の透明状態における透明度を高めることができる。
また、厚み比率が0.15である場合と、0.25である場合とでは、ヘイズは約6〜7%で略同じになっている。厚み比率が小さすぎると、凸部33の強度が弱くなる。このため、厚み比率は、例えば、0.15以上、又は、0.25以上であってもよい。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る光学デバイス1は、透光性を有する第1基材10と、第1基材10に対向し、透光性を有する第2基材20と、第1基材10及び第2基材20の間に配置され、入射した光を配光する配光層30と、配光層30を間に挟んで互いに対向して配置された第1電極層40及び第2電極層50とを備える。配光層30は、複数の凸部33を有する凹凸構造層31と、複数の凸部33間を充填するように配置され、第1電極層40及び第2電極層50間に印加される電圧に応じて屈折率が変化する屈折率可変層32とを含む。凹凸構造層31は、複数の凸部33間を補強する補強層35を含む。
これにより、第1電極層40及び第2電極層50の間に印加する電圧に応じて屈折率可変層32の屈折率が変化するので、光学デバイス1の光学状態を変化させることができる。例えば、屈折率可変層32の屈折率を凹凸構造層31の屈折率に略等しくすることで、光学デバイス1を透光(透明)状態にすることができる。また、屈折率可変層32の屈折率を凹凸構造層31の屈折率と異ならせることで、光を側面33bで反射させて所定の方向に出射させる配光状態にすることができる。このように、本実施の形態に係る光学デバイス1によれば、光学状態を変化させることができる。
さらに、光学デバイス1は、図3A及び図3Bなどで示したように、例えば、窓91などに貼り付けて使用される。このとき、光学デバイス1と窓91との間に隙間(気泡)が形成されるのを防ぐために、治具などを利用して光学デバイス1を強く窓91に押し当てて気泡を外へ逃がすことが行われる。本実施の形態に係る光学デバイス1では、複数の凸部33間を補強する補強層35が設けられているので、外部から強い力が加えられた場合であっても、複数の凸部33の形状が崩れるのを抑制することができる。
このように、本実施の形態によれば、光学状態を切り替えることができ、かつ、強度が高められた光学デバイス1を実現することができる。
また、例えば、補強層35の厚みをTとし、凸部33の高さをHとした場合に、補強層35の厚み比率であるT/(T+H)は、0.5以下である。
これにより、厚み比率が0.5以下であるので、光学デバイス1が透明状態である場合のヘイズを約11%より小さくすることができる。このため、光学デバイス1の透明度を高めることができる。
また、例えば、凸部33の根元における幅Wに対する高さHを示すアスペクト比は、2以上である。
これにより、凸部33のアスペクト比が2以上であるので、光の反射面として機能する側面33bを大きくすることができ、配光量を増やすことができる。一方で、凸部33のアスペクト比が大きくなることで、外部からの力に弱くなる。このため、補強層35による補強効果がより有効に発揮される。
また、例えば、補強層35と複数の凸部33とは、同じ材料を用いて形成されている。
これにより、例えば、ナノインプリント又はモールド成形などにより一体に形成することができるので、製造工程を簡略化することができる。また、凸部33と補強層35とが一体に形成されることにより、凸部33にかかる応力を効率良く補強層35に逃がすことができるので、補強効果をより高めることができる。
また、例えば、補強層35は、複数の凸部33間を接続している。
これにより、隣り合う凸部33間を補強層35が接続することで、凸部33にかかる応力を効率良く補強層35に逃がすことができる。また、補強層35と第1電極層40との接着面積も大きくなるので、凹凸構造層31と第1電極層40との接着強度も高めることができる。したがって、補強効果をより高めることができる。
(その他)
以上、本発明に係る光学デバイスについて、上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、補強層35は、隣り合う2つの凸部33同士を接続していなくてもよい。つまり、補強層35は、凸部33毎に設けられ、根元から側方(z軸方向)に張り出した鍔状に形成されていてもよい。例えば、隣り合う2つの凸部33の一方の側面33a側に設けられた補強層35と、隣り合う2つの凸部33の他方の側面33b側に設けられた補強層35との間には、隙間が設けられていてもよい。当該隙間には、屈折率可変層32を構成する液晶材料が充填されていてもよい。
また、例えば、補強層35は、凸部33と別体で形成されていてもよい。具体的には、補強層35は、凸部33とは異なる材料を用いて形成されていてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、凸部33の長手方向がx軸方向となるように光学デバイスを窓に配置したが、これに限らない。例えば、凸部33の長手方向がz軸方向となるように光学デバイスを窓に配置してもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、凹凸構造層31を構成する複数の凸部33の各々は、長尺状であったが、これに限らない。例えば、複数の凸部33は、マトリクス状などに点在するように配置されていてもよい。つまり、複数の凸部33を、ドット状に点在するように配置してもよい。この場合、補強層35も凸部33毎にドット状に設けられていてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、複数の凸部33の各々は、同じ形状としたが、これに限るものではなく、例えば、面内において異なる形状であってもよい。例えば、光学デバイス1におけるz軸方向の上半分と下半分とで複数の凸部33の側面33a又は33bの傾斜角を異ならせてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、複数の凸部33の高さは、一定としたが、これに限るものではない。例えば、複数の凸部33の高さは、ランダムに異なっていてもよい。このようにすることで、光学デバイスを透過する光が虹色に見えてしまうことを抑制できる。つまり、複数の凸部33の高さをランダムに異ならせることで、凹凸界面での微小な回折光や散乱光が波長で平均化されて出射光の色付きが抑制される。
また、上記の実施の形態では、光学デバイス1に入射する光として太陽光を例示したが、これに限らない。例えば、光学デバイス1に入射する光は、照明装置などの発光装置が発する光であってもよい。
また、上記の実施の形態では、光学デバイス1は、窓91の屋内側の面に貼り付けたが、窓91の屋外側の面に貼り付けてもよい。屋内側に貼り付けることで、光学素子の劣化を抑制することができる。また、光学デバイス1を窓91に貼り付けたが、光学デバイスを建物90の窓そのものとして用いてもよい。また、光学デバイス1は、建物90の窓91に設置する場合に限るものではなく、例えば車の窓などに設置してもよい。
なお、これらの変形例は、他の実施の形態及び変形例にも適用できる。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 光学デバイス
10 第1基材
20 第2基材
30 配光層
31 凹凸構造層
32 屈折率可変層
33 凸部
35 補強層
40 第1電極層
50 第2電極層

Claims (5)

  1. 透光性を有する第1基材と、
    前記第1基材に対向し、透光性を有する第2基材と、
    前記第1基材及び前記第2基材の間に配置され、入射した光を配光する配光層と、
    前記配光層を間に挟んで互いに対向して配置された第1電極層及び第2電極層とを備え、
    前記配光層は、
    複数の凸部を有する凹凸構造層と、
    前記複数の凸部間を充填するように配置され、前記第1電極層及び前記第2電極層間に印加される電圧に応じて屈折率が変化する屈折率可変層とを含み、
    前記凹凸構造層は、前記複数の凸部間を補強する補強層を含む
    光学デバイス。
  2. 前記補強層の厚みをTとし、前記凸部の高さをHとした場合に、前記補強層の厚み比率であるT/(T+H)は、0.5以下である
    請求項1に記載の光学デバイス。
  3. 前記凸部の根元における幅に対する高さを示すアスペクト比は、2以上である
    請求項1又は2に記載の光学デバイス。
  4. 前記補強層と前記複数の凸部とは、同じ材料を用いて形成されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  5. 前記補強層は、前記複数の凸部間を接続している
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学デバイス。
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