JP2018136432A - 光学デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】ラビング処理された配向膜を備えなくても、ヘイズを軽減することができる光学デバイスを提供する。
【解決手段】光学デバイス1は、透光性を有する第1基材10と、第1基材10に対向し、透光性を有する第2基材20と、第1基材10及び第2基材20の間に配置され、入射した光を配光する配光層30と、配光層30を間に挟んで互いに対向して配置された第1電極層40及び第2電極層50とを備え、配光層30は、複数の凸部33を有する凹凸構造層31と、液晶材料を含有し、複数の凸部33間である複数の凹部34を充填するように配置され、第1電極層40及び第2電極層50間に印加される電圧に応じて屈折率が変化する屈折率可変層32とを含み、複数の凸部33は、平面視において、ストライプ状に形成され、複数の凹部34の底面35は、ストライプの延びる方向に沿って傾斜している。
【選択図】図3

Description

本発明は、光学デバイスに関する。
従来、屋外から入射する外来光の透過を制御する電子ブラインドなどに利用可能な調光材が知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載の調光材は、液晶層と、当該液晶層を間に挟んで積層された2つの液晶配向層用フィルムとを備える。2つの液晶配向層用フィルムは、ラビング処理により形成された配向膜を有する。これにより、液晶材料の適切な配向が可能になり、面内で均一な屈折率を実現している。
特開2016−114804号公報
しかしながら、上記従来の調光材では、配向膜のラビング処理が必要になるため、ラビング処理の精度によって液晶材料を適切に配向できなくなる恐れがある。液晶材料の配向が不十分である場合、屈折率が面内で均一にならずに透過光の散乱成分が増加して、ヘイズが大きくなる。
そこで、本発明は、ラビング処理された配向膜を備えなくても、ヘイズを軽減することができる光学デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る光学デバイスは、透光性を有する第1基材と、前記第1基材に対向し、透光性を有する第2基材と、前記第1基材及び前記第2基材の間に配置され、入射した光を配光する配光層と、前記配光層を間に挟んで互いに対向して配置された第1電極層及び第2電極層とを備え、前記配光層は、複数の凸部を有する凹凸構造層と、液晶材料を含有し、前記複数の凸部間である複数の凹部を充填するように配置され、前記第1電極層及び前記第2電極層間に印加される電圧に応じて屈折率が変化する屈折率可変層とを含み、前記複数の凸部は、平面視において、ストライプ状に形成され、前記複数の凹部の底面は、前記ストライプの延びる方向に沿って傾斜している。
本発明に係る光学デバイスによれば、ラビング処理された配向膜を備えなくても、ヘイズを軽減することができる。
実施の形態に係る光学デバイスの断面図である。 実施の形態に係る光学デバイスの拡大断面図である。 実施の形態に係る光学デバイスの凹凸構造層の一部を示す斜視図である。 図3のIV−IV線における凹部内での液晶分子の配向を示す断面図である。 実施の形態に係る光学デバイスを窓に設置した場合において、光学デバイスが無印加モードで動作したときの作用(配光状態)を説明するための図である。 実施の形態に係る光学デバイスを窓に設置した場合において、光学デバイスが電圧印加モードで動作したときの作用(透光状態)を説明するための図である。 実施の形態に係る光学デバイスの無印加モード(配光状態)を説明するための拡大断面図である。 実施の形態に係る光学デバイスの電圧印加モード(透光状態)を説明するための拡大断面図である。 比較例に係る凹部内での液晶分子の配向を示す断面図である。 実施の形態の変形例に係る光学デバイスの凹凸構造層の一部を示す斜視図である。 図8のIXA−IXA線における凹部内での液晶分子の配向を示す断面図である。 図8のIXB−IXB線における凹部内での液晶分子の配向を示す断面図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る光学デバイスについて、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
また、本明細書及び図面において、x軸、y軸及びz軸は、三次元直交座標系の三軸を示している。各実施の形態では、z軸方向を鉛直方向とし、z軸に垂直な方向(xy平面に平行な方向)を水平方向としている。なお、z軸の正方向を鉛直上方としている。また、本明細書において、「厚み方向」とは、光学デバイスの厚み方向を意味し、第1基材及び第2基材の主面に垂直な方向のことであり、「平面視」とは、第1基材又は第2基材の主面に対して垂直な方向から見たときのことをいう。
(実施の形態)
[構成]
まず、本実施の形態に係る光学デバイス1の構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る光学デバイス1の断面図である。図2は、本実施の形態に係る光学デバイス1の拡大断面図であり、図1の一点鎖線で囲まれる領域IIの拡大断面図である。
光学デバイス1は、光学デバイス1に入射する光を制御する光制御デバイスである。具体的には、光学デバイス1は、光学デバイス1に入射する光の進行方向を変更して(つまり、配光して)出射させることができる配光素子である。
図1及び図2に示すように、光学デバイス1は、入射する光を透過するように構成されており、第1基材10と、第2基材20と、配光層30と、第1電極層40と、第2電極層50とを備える。
なお、第1電極層40の配光層30側の面には、第1電極層40と配光層30の凹凸構造層31とを密着させるための密着層が設けられていてもよい。密着層は、例えば、透光性の接着シート、又は、一般的にプライマーと称される樹脂材料などである。
光学デバイス1は、対をなす第1基材10及び第2基材20の間に、第1電極層40、配光層30及び第2電極層50がこの順で厚み方向に沿って配置された構成である。なお、第1基材10と第2基材20との間の距離を保つために、粒子状の複数のスペーサが面内に分散されていてもよく、柱状の構造が形成されていてもよい。
以下、光学デバイス1の各構成部材について、図1及び図2を参照して詳細に説明する。
[第1基材及び第2基材]
第1基材10及び第2基材20は、透光性を有する透光性基材である。第1基材10及び第2基材20としては、例えばガラス基板又は樹脂基板を用いることができる。
ガラス基板の材料としては、ソーダガラス、無アルカリガラス又は高屈折率ガラスなどが挙げられる。樹脂基板の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、アクリル(PMMA)又はエポキシなどの樹脂材料が挙げられる。ガラス基板は、光透過率が高く、かつ、水分の透過性が低いという利点がある。一方、樹脂基板は、破壊時の飛散が少ないという利点がある。
第1基材10と第2基材20とは、同じ材料で構成されていてもよく、あるいは、異なる材料で構成されていてもよい。また、第1基材10及び第2基材20は、リジッド基板に限るものではなく、可撓性を有するフレキシブル基板でもよい。本実施の形態において、第1基材10及び第2基材20は、PET樹脂からなる透明樹脂基板である。
第2基材20は、第1基材10に対向する対向基材であり、第1基材10に対向する位置に配置される。第1基材10と第2基材20とは、例えば、10μm〜30μmなどの所定距離を空けて略平行に配置されている。第1基材10と第2基材20とは、互いの端部外周に額縁状に形成された接着剤などのシール樹脂によって接着されている。
なお、第1基材10及び第2基材20の平面視形状は、例えば、正方形又は長方形などの矩形状であるが、これに限るものではなく、円形又は四角形以外の多角形であってもよく、任意の形状が採用され得る。
[配光層]
図1及び図2に示すように、配光層30は、第1基材10と第2基材20との間に配置される。配光層30は、透光性を有しており、入射した光を透過させる。また、配光層30は、入射した光を配光する。つまり、配光層30は、配光層30を光が通過する際に、その光の進行方向を変更する。
配光層30は、凹凸構造層31と、屈折率可変層32とを有する。配光層30は、凹凸構造層31と屈折率可変層32との屈折率の差によって光を配光することができる。
[凹凸構造層]
図3は、本実施の形態に係る光学デバイス1の凹凸構造層31の一部を示す斜視図である。
凹凸構造層31は、屈折率可変層32の表面(界面)を凹凸にするために設けられた微細形状層である。凹凸構造層31は、図2及び図3に示すように、複数の凸部33と、複数の凹部34とを有する。具体的には、凹凸構造層31は、マイクロオーダサイズの複数の凸部33によって構成された凹凸構造体である。複数の凸部33の間が、複数の凹部34である。すなわち、隣り合う2つの凸部33の間が、1つの凹部34である。
複数の凸部33は、第1基材10の主面(第1電極層40が設けられた面)に平行なz軸方向(第1方向)に並んで配置された複数の凸部である。すなわち、本実施の形態では、z軸方向は、複数の凸部33の並び方向である。
複数の凸部33の各々は、根元から先端にかけて先細る形状を有する。本実施の形態において、複数の凸部33の各々の断面形状は、第1基材10から第2基材20に向かう方向(厚み方向、y軸正方向)に沿って先細りのテーパ形状である。具体的には、凸部33の断面形状(yz断面)は、台形であるが、これに限らない。凸部33の断面形状は、三角形でもよく、その他の多角形、又は、カーブを含む多角形などでもよい。また、凸部33の先端が第2電極層50に接触しているが、凸部33の先端と第2電極層50との間には、隙間が設けられていてもよい。この場合、当該隙間は、屈折率可変層32によって充填されている。
図2に示すように、複数の凸部33の各々は、凹部34に面する一対の側面33a及び33bを有する。一対の側面33a及び33bは、z軸方向に交差する面である。一対の側面33a及び33bの各々は、厚み方向(y軸方向)に対して所定の傾斜角で傾斜する傾斜面であり、一対の側面33a及び33bの間隔(凸部33の幅(z軸方向の長さ))は、第1基材10から第2基材20に向かって漸次小さくなっている。
側面33aは、例えば、凸部33を構成する複数の側面のうち、鉛直下方側の側面(下側面)である。側面33aは、入射光を屈折させる屈折面である。側面33bは、例えば、凸部33を構成する複数の側面のうち、鉛直上方側の側面(上側面)である。側面33bは、入射光を反射(全反射)させる反射面(全反射面)である。
本実施の形態において、図3に示すように、複数の凸部33は、x軸方向に延びたストライプ状に形成されている。つまり、複数の凸部33の各々は、x軸方向に沿って直線状に延びる長尺状の凸部である。具体的には、複数の凸部33の各々は、断面形状が台形でx軸方向に延在する長尺状の略四角柱形状であり、z軸方向に沿って略等間隔に配列されている。複数の凸部33の各々は、同じ形状を有するが、互いに異なる形状を有してもよい。
複数の凸部33の各々の高さ(y軸方向の長さ)は、例えば2μm〜100μmであるが、これに限らない。複数の凸部33の幅(z軸方向の長さ)は、例えば、1μm〜20μmであり、好ましくは10μm以下であるが、これに限らない。また、凹部34の幅(z軸方向)は、例えば0μm〜100μmである。つまり、隣り合う2つの凸部33は、接触することなく所定の間隔をあけて配置されていてもよく、一部が接触して配置されていてもよい。なお、隣り合う凸部33の間隔は、0μm〜100μmに限らない。
本実施の形態では、凹部34の底面35は、凸部33(ストライプ)の延びる方向(すなわち、x軸方向)に沿って傾斜している。具体的には、図3に示すように、底面35は、x軸の正方向に沿ってy軸の負側に、すなわち、第1基材10に近付くように傾斜している。底面35の傾斜は、例えば、傾斜角θ(図4参照)で一定である。複数の凹部34の各々の底面35の傾斜角θは、例えば、0°より大きく、10°以下である。
なお、傾斜角θは、10°より大きくてもく、15°以下でもよい。また、傾斜角θは、一定でなくてもよく、異なっていてもよい。すなわち、底面35は、湾曲した曲面であってもよい。また、複数の凹部34の各々の底面35の傾斜角θは、互いに等しいが、互いに異なっていてもよい。本実施の形態では、底面35は、z軸に対しては平行であり、傾斜していない。
図3に示すように、底面35は、x軸の負方向に進むほど、y軸の正側、すなわち、凸部33の先端に近付いている。このとき、底面35の最高地点は、例えば、凸部33の高さの1/2である。あるいは、底面35は、凸部33の先端(最高地点)から根元まで、x軸に沿って傾斜していてもよい。
本実施の形態では、隣り合う凸部33がそれぞれ先端に近づく程、互いに離れるように形成されているので、底面35の正面視形状は、例えば、台形になる。また、隣り合う凸部33の一部が接している場合は、底面35の正面視形状は、例えば、接している部分を頂点とする三角形になる。
なお、x軸方向に延びる1つの凹部34において、底面35は、複数の部分に分割されていてもよい。具体的には、底面35のxy断面における断面形状は、のこぎり波形状であってもよい。
本実施の形態では、凹部34の底面35が傾斜しているため、側面33a及び側面33bの各々の形状は、例えば、三角形又は台形になる。底面35が傾斜していない場合に比べて、側面33a及び側面33bの面積が小さくなる。したがって、底面35の最高地点を低くすることで、側面33a及び側面33bの面積を大きくすることができるので、配光量を増やすことができる。
凹凸構造層31の材料としては、例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂又はシリコーン樹脂などの光透過性を有する樹脂材料を用いることができる。凹凸構造層31は、例えば、紫外線硬化樹脂材料から形成され、モールド成形又はナノインプリントなどによって形成することができる。
凹凸構造層31は、例えば、屈折率が1.5のアクリル樹脂を用いて断面が台形の凹凸構造を、モールド型押しにより形成することができる。凸部33の高さは、例えば10μmであり、複数の凸部33は、間隔が2μmで等間隔にz軸方向に並んで配置されている。凸部33の根元の厚さは、例えば5μmである。隣り合う凸部33の根元間の距離は、例えば0μm〜5μmの値をとりうる。
[屈折率可変層]
屈折率可変層32は、液晶材料を含有し、凹凸構造層31の複数の凸部33の間、すなわち、凹部34を充填するように配置されている。屈折率可変層32は、第1電極層40と第2電極層50との間に形成される隙間を充填するように配置されている。
屈折率可変層32は、第1電極層40及び第2電極層50の間に印加される電圧に応じて屈折率が変化する。具体的には、屈折率可変層32は、電界が与えられることによって可視光帯域での屈折率が調整可能な屈折率調整層として機能する。例えば、屈折率可変層32は、電界応答性を有する液晶分子36を有する液晶によって構成されているので、配光層30に電界が与えられることで液晶分子36の配向状態が変化して屈折率可変層32の屈折率が変化する。
屈折率可変層32の複屈折材料は、例えば、複屈折性を有する液晶分子36を含む液晶である。このような液晶としては、例えば、液晶分子36が棒状分子からなるネマティック液晶、スメクティック液晶又はコレステリック液晶などを用いることができる。例えば、凸部33の屈折率が1.5である場合、屈折率可変層32の材料としては、常光屈折率(no)が1.5で、異常光屈折率(ne)が1.7のポジ型の液晶を用いることができる。
屈折率可変層32は、例えば、第1電極層40及び凹凸構造層31が形成された第1基材10と、第2電極層50が形成された第2基材20との各々の端部外周をシール樹脂で封止した状態で、液晶材料を真空注入法で注入することで形成される。あるいは、屈折率可変層32は、第1基材10の第1電極層40及び凹凸構造層31上に液晶材料を滴下した後に第2基材20を貼り合わせることで形成されてもよい。
なお、図2では、電圧が無印加の状態(後述する図6Aも同様)を示しており、液晶分子36は、長軸がx軸に略平行になるように配向されている。このとき、図4に示すように、液晶分子36は、凹部34の底面35の傾斜に沿って配向される。図4は、図3のIV−IV線における凹部34内での液晶分子36の配向を示す断面図である。図4に示すように、液晶分子36は、底面35の傾斜に沿って、x軸の負側に配向される。
また、第1電極層40及び第2電極層50の間に電圧が印加された場合には、液晶分子36は、長軸がy軸に略平行になるように配向される(後述する図6Bを参照)。
また、屈折率可変層32には、交流電力によって電界が与えられてもよく、直流電力によって電界が与えられてもよい。交流電力の場合には、電圧波形は、正弦波でもよく、矩形波でもよい。
[第1電極層及び第2電極層]
図1及び図2に示すように、第1電極層40及び第2電極層50は、電気的に対となっており、配光層30に電界を与えることができるように構成されている。第1電極層40と第2電極層50とは、電気的だけではなく配置的にも対になっており、第1基材10と第2基材20との間に、互いに対向するように配置されている。具体的には、第1電極層40及び第2電極層50は、配光層30を挟むように配置されている。
第1電極層40及び第2電極層50は、透光性を有し、入射した光を透過する。第1電極層40及び第2電極層50は、例えば透明導電層である。透明導電層の材料としては、ITO(Indium Tin Oxide)若しくはIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明金属酸化物、銀ナノワイヤ若しくは導電性粒子などの導電体を含有する樹脂からなる導電体含有樹脂、又は、銀薄膜などの金属薄膜などを用いることができる。なお、第1電極層40及び第2電極層50は、これらの単層構造でよく、これらの積層構造(例えば透明金属酸化物と金属薄膜との積層構造)でもよい。本実施の形態では、第1電極層40及び第2電極層50はそれぞれ、厚さ100nmのITOである。
第1電極層40は、第1基材10と凹凸構造層31との間に配置されている。具体的には、第1電極層40は、第1基材10の配光層30側の面に形成されている。
一方、第2電極層50は、屈折率可変層32と第2基材20との間に配置されている。具体的には、第2電極層50は、第2基材20の配光層30側の面に形成されている。
なお、第1電極層40及び第2電極層50は、例えば、外部電源との電気接続が可能となるように構成されている。例えば、外部電源に接続するための電極パッドなどが、第1電極層40及び第2電極層50の各々から引き出されて第1基材10及び第2基材20に形成されていてもよい。
第1電極層40及び第2電極層50はそれぞれ、例えば、蒸着、スパッタリングなどにより、ITOなどの導電膜を成膜することで形成される。
本実施の形態では、第1電極層40及び第2電極層50の各々の表面には、ラビング処理が施された配向膜が設けられていない。第2電極層50は、屈折率可変層32と直接接触している。あるいは、第2電極層50の表面には、シリコン酸化膜などの無機材料からなる薄膜が形成されていてもよい。
[光学デバイスの光学状態]
続いて、本実施の形態に係る光学デバイス1の使用例を示しながら、光学デバイス1の光学状態(動作モード)について説明する。具体的には、光学デバイス1を備える光学システムについて、図5A及び図5Bを用いて説明する。
図5A及び図5Bはそれぞれ、本実施の形態に係る光学デバイス1を備える光学システム60を建物90に適用した例を示す図である。具体的には、図5A及び図5Bは、光学デバイス1を窓91に設置した場合において、光学デバイス1が各動作モードで動作したときの作用を説明するための図である。
図5A及び図5Bに示すように、光学システム60は、光学デバイス1と、制御部61とを備える。なお、各図において、光学デバイス1から延びるドットの網掛けが付された領域は、光学デバイス1を通過した光(具体的にはS偏光成分)が通過する領域を示している。
光学デバイス1は、入射した光を透過させることができる。例えば、光学デバイス1は、建物90の窓91に設置することで、配光機能付き窓として実現することができる。光学デバイス1は、例えば、粘着層を介して既存の窓91に貼り合わされる。この場合、光学デバイス1は、第1基材10及び第2基材20の主面が鉛直方向(z軸方向)に平行になる姿勢で窓91に設置される。
なお、図5A及び図5Bでは、光学デバイス1の詳細な構造は図示されていないが、光学デバイス1は、第1基材10が屋外側で第2基材20が屋内側になり、かつ、凸部33の側面33bが天井92側で側面33aが床93側になるように配置されている。
また、制御部61が床93上に設置されているが、これは模式的に図示したものであり、制御部61の設置場所には特に限定されない。例えば、制御部61は、光学デバイス1と一体に構成され、窓91の窓枠などに固定されていてもよい。あるいは、制御部61は、建物90の天井92、床93又は壁などに埋め込まれていてもよい。
制御部61は、光学デバイス1を駆動する制御部である。具体的には、制御部61は、第1電極層40と第2電極層50との間に所定の電圧を印加することで、配光層30に電界を与える。
本実施の形態では、制御部61は、第1電極層40及び第2電極層50間への電圧の印加状態に応じた2つの動作モードを有する。具体的には、2つの動作モードは、電圧を印加しない無印加モード(第1動作モード)と、電極層間に略均一に電圧を印加する電圧印加モード(第2動作モード)とである。制御部61は、ユーザ操作又は予め定められたスケジュール情報などに基づいて、2つの動作モードを切り替えて実行する。
光学デバイス1では、配光層30に与えられる電界に応じて、屈折率可変層32に含まれる液晶分子36の配向が変化する。なお、液晶分子36は、複屈折性を有する棒状の液晶分子であるので、入射する光の偏光状態に応じて、当該光が受ける屈折率が異なる。ここでは、例えば、入射光に対して、凸部33の屈折率が1.5であり、液晶分子36としては、常光屈折率(no)が1.5で、異常光屈折率(ne)が1.7のポジ型の液晶分子である場合を例に挙げて説明する。
光学デバイス1に入射する太陽光などの光は、P偏光(P偏光成分)とS偏光(S偏光成分)とを含んでいる。P偏光は、無印加モード及び電圧印加モードのいずれのモードにおいても、その振動方向が液晶分子36の短軸に対して略平行になる。このため、P偏光についての液晶分子36の屈折率は、動作モードに依存せず、常光屈折率(no)であって、具体的には1.5である。このため、P偏光についての屈折率は、動作モードに依存せず、配光層30内で略一定になるので、P偏光は、配光層30をそのまま直進する。
一方で、S偏光についての液晶分子36の屈折率は、動作モードに応じて変化する。
具体的には、光学デバイス1は、無印加モードで駆動された場合に、入射する光(S偏光)の進行方向を変更させる配光状態になる。光学デバイス1は、電圧印加モードで駆動された場合に、入射する光(S偏光)をそのまま(進行方向を変更することなく)通過させる透光(透明)状態になる。
以下では、各動作モードの詳細について、図5A及び図5Bを適宜参照しながら、図6A及び図6Bを用いて説明する。図6A及び図6Bはそれぞれ、本実施の形態に係る光学デバイス1の各動作モードを説明するための拡大断面図である。
なお、図6A及び図6Bでは、光学デバイス1に入射する光L(例えば太陽光)の経路を太線の矢印で示している。なお、実際には、光Lは、第1基材10に入射する際、及び、第2基材20から出射する際に屈折するが、これらの屈折による経路の変化は図示していない。
<無印加モード(配光状態)>
図6Aは、無印加モードで駆動された場合の光学デバイス1の状態と、光学デバイス1を通過する光Lの経路とを模式的に示している。
制御部61は、光学デバイス1を無印加モードで動作させる場合、第1電極層40と第2電極層50との間に電圧を印加しない。具体的には、第1電極層40と第2電極層50とが略等しい電位(例えば接地電位)になることで、配光層30には電界が与えられない。このため、屈折率可変層32の屈折率を面内で略均一にすることができる。
この場合、光L(S偏光)が受ける屈折率は、凸部33が1.5であるのに対して、屈折率可変層32が1.7になる。このため、図6Aに示すように、光学デバイス1に対して斜めに入射する光Lは、凸部33の側面33aで屈折された後、側面33bで反射(全反射)される。側面33bで反射された光は、斜め上方に向けて出射される。すなわち、光学デバイス1は、斜め下方に入射した光Lを、斜め上方に向けて出射する。
したがって、図5Aに示すように、斜め下方に入射する太陽光などの光Lは、光学デバイス1によって進行方向が曲げられて、建物90の天井92を照射する。
<電圧印加モード(透光状態)>
図6Bは、電圧印加モードで駆動された場合の光学デバイス1の状態と、光学デバイス1を通過する光Lの経路とを模式的に示している。
制御部61は、光学デバイス1を電圧印加モードで動作させる場合、第1電極層40と第2電極層50との間に所定の電圧を印加する。これにより、配光層30に与えられる電界が面内で略均一になり、屈折率可変層32の屈折率を面内で略均一にすることができる。
この場合、光L(S偏光)が受ける屈折率は、凸部33及び屈折率可変層32ともに1.5となる。このため、図6Bに示すように、光学デバイス1に対して斜めに入射する光Lは、そのまま光学デバイス1を通過する。つまり、光学デバイス1は、斜め下方に入射した光Lを、そのまま斜め下方に出射する。したがって、図5Bに示すように、斜め下方に入射する太陽光などの光Lは、光学デバイス1をそのまま通過して、建物90の床93の窓91に近い部分を照射する。
以上のように、本実施の形態に係る光学デバイス1によれば、配光層30に与えられる電界(第1電極層40及び第2電極層50の間に印加する電圧)に応じて、光学状態を変化させることができる。ここでは、透光状態と配光状態とを切り替えているが、印加する電圧に応じて、配光状態と透光状態との中間の光学状態を形成することができる。
例えば、電圧印加モードでは、印加する電圧水準を複数設定し、適宜切り替えを行ってもよい。電圧印加モードにおいて、印加する電圧を小さくすることで、中間の光学状態では、配光状態の場合よりも、光学デバイス1による配光の角度が小さくなる。例えば、建物90の屋内のより奥側にまで光を進行させることができる。
[液晶分子の配向]
上述したように、配光層30に電界が与えられていない場合、液晶分子36は、長軸が凹部34の延びる方向(x軸方向)に沿うように配向される。このとき、第2電極層50の表面に、ラビング処理が施された配向膜が設けられていれば、凹部34に設けられる液晶分子36の配向方向(x軸の正側又は負側)が揃いやすい。
しかしながら、第2電極層50の表面に、ラビング処理が施された配向膜が設けられていない場合、図7に示すように、全ての液晶分子36が同一の方向に配向されない。なお、図7は、比較例に係る凹部34x内での液晶分子36の配向を示す断面図である。比較例に係る凹部34xでは、図7に示すように、底面35xが傾斜していない点のみが、実施の形態に係る凹部34とは相違している。
比較例では、x軸の正側に配向される液晶分子36x、及び、x軸の負側に配向される液晶分子36yが存在する。このため、屈折率可変層32内で屈折率が均一にならず、散乱光が増加する。
これに対して、本実施の形態では、凹部34の底面35に傾斜を設けることで、傾斜の方向に液晶分子36が配向されることが確認された。具体的には、図4に示すように、液晶分子36は、底面35の傾斜に沿って、x軸の負側に配向される。これにより、屈折率可変層32の屈折率が面内で略均一になり、散乱光を減少させることができる。
[まとめ]
以上のように、本実施の形態に係る光学デバイス1は、透光性を有する第1基材10と、第1基材10に対向し、透光性を有する第2基材20と、第1基材10及び第2基材20の間に配置され、入射した光を配光する配光層30と、配光層30を間に挟んで互いに対向して配置された第1電極層40及び第2電極層50とを備える。配光層30は、複数の凸部33を有する凹凸構造層31と、液晶材料を含有し、複数の凸部33間である複数の凹部34を充填するように配置され、第1電極層40及び第2電極層50間に印加される電圧に応じて屈折率が変化する屈折率可変層32とを含む。複数の凸部33は、平面視において、ストライプ状に形成され、複数の凹部34の底面35は、ストライプの延びる方向(x軸方向)に沿って傾斜している。
これにより、凹部34内の液晶分子36の配向方向が揃いやすくなるので、屈折率可変層32の屈折率が面内で均一になりやすくなる。したがって、散乱光を減らすことができる。このように、本実施の形態に係る光学デバイス1によれば、ラビング処理された配向膜を備えなくても、ヘイズを軽減することができる。
また、例えば、複数の凹部34の各々の底面35の傾斜角θは、0°より大きく、10°以下である。
これにより、底面35の傾斜角がラビング処理と同等の傾斜になるので、液晶分子36の配向方向がより揃いやすくなり、屈折率可変層32の屈折率の面内均一性をより高めることができる。
(変形例)
以下では、変形例に係る光学デバイスについて説明する。以下で示す光学デバイスは、実施の形態に係る光学デバイス1と比較して、凹凸構造層31の形状が相違している。したがって、以下では、本変形例に係る凹凸構造層について説明し、他の構成の説明を省略する。
図8は、本変形例に係る光学デバイスの凹凸構造層131の一部を示す斜視図である。図9A及び図9Bはそれぞれ、図8のIXA−IXA線における第1凹部134a内、及び、IXB−IXB線における第2凹部134b内における液晶分子36の配向を示す断面図である。
図8に示すように、凹凸構造層131は、ストライプ状に形成された複数の凸部33と、傾斜方向が異なる複数の第1凹部134a及び複数の第2凹部134bとを有する。
第1凹部134aは、x軸の正方向に沿ってy軸の負側に、すなわち、底面135aが第1基材10に近づくように傾斜する。具体的には、第1凹部134aは、実施の形態に係る凹部34と同じである。
第2凹部134bは、x軸の正方向に沿ってy軸の正側に、すなわち、底面135bが第2基材20に近づくように傾斜する。具体的には、第2凹部134bの底面135bの傾斜は、第1凹部134aの底面135aの傾斜と反対方向に傾斜している。底面135aの傾斜角θ1(図9Aを参照)と、底面135bの傾斜角θ2(図9Bを参照)とは、例えば同じであり、0°より大きく、10°以下である。なお、傾斜角θ1と傾斜角θ2とは、互いに異なっていてもよい。また、実施の形態に係る底面35と同様に、底面135a及び底面135bは、湾曲した曲面であってもよい。
図9Aに示すように、第1凹部134a内の液晶分子36は、底面135aの傾斜に沿ってx軸の負側に配向される。図9Bに示すように、第2凹部134b内の液晶分子36は、底面135bの傾斜に沿ってx軸の正側に配向される。このため、第1凹部134a内の液晶分子36の配向方向と、第2凹部134b内の液晶分子36の配向方向とは反対方向になる。
本実施の形態では、凹凸構造層131に設けられた複数の凹部に占める複数の第1凹部134aと複数の第2凹部134bとの各々の割合は、略同じである。具体的には、凹凸構造層31を平面視した場合に、複数の第1凹部134aが占める面積と、複数の第2凹部134bが占める面積とが略同じになる。
例えば、図8に示すように、第1凹部134aと第2凹部134bとは、交互に配置されている。複数の凹部の総数が偶数の場合、第1凹部134aの個数と第2凹部134bの個数とは同じになる。複数の凹部の総数が奇数の場合、第1凹部134aの個数と第2凹部134bの個数とは、いずれかが1のみ多くなる。
図9A及び図9Bで示すように、本変形例に係る液晶分子36は、傾斜に沿って配向されているので、長軸がx軸方向から僅かにy軸方向にずれている。このため、実施の形態のように、光学デバイス1の全面において、底面35が一方向に傾斜している場合、いずれの場合もヘイズは軽減されているものの、光学デバイス1をx軸の負側から見た場合と、正側から見た場合とで見え方が異なる。
そこで、本変形例に係る光学デバイスでは、複数の凹部は、x軸方向に沿って、底面135aが第1基材10に近付くように傾斜する複数の第1凹部134aと、x軸方向に沿って、底面135bが第2基材20に近付くように傾斜する複数の第2凹部134bとを含んでいる。
これにより、x軸の負側に配向する液晶分子36と、x軸の正側に配向する液晶分子36とが含まれるので、x軸の負側から見た場合と正側から見た場合とで、見え方を同じに近づけることができる。
また、例えば、複数の凹部に占める複数の第1凹部134aと複数の第2凹部134bとの各々の割合は、略同じである。
これにより、x軸の負側に配向する液晶分子36と、x軸の正側に配向する液晶分子36とが略均等になるので、x軸の負側から見た場合と正側から見た場合とで、見え方を略同じにすることができる。
また、例えば、第1凹部134aと第2凹部134bとは、交互に配置されている。
これにより、x軸の負側に配向する液晶分子36と、x軸の正側に配向する液晶分子36とが面内に分散されて配置されるので、光学デバイスの面内のいずれの部分も見え方を略同じにすることができる。
なお、本変形例では、凹部毎に底面の傾斜方向を異ならせたが、これに限らない。1つの凹部の延在方向において、凹部の傾斜を異ならせてもよい。例えば、凹部の底面のxy断面における断面形状は、三角波形状に形成されていてもよい。
また、本変形例では、第1凹部134aと第2凹部134bとを1つずつ交互に配置したが、複数個ずつ交互に配置してもよい。あるいは、第1凹部134a及び第2凹部134bは、ランダムに配置されていてもよい。
(その他)
以上、本発明に係る光学デバイスについて、上記の実施の形態及びその変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
例えば、凹部の傾斜角θ、θ1及びθ2は、光学デバイスの面内で異なっていてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、凸部33の長手方向がx軸方向となるように光学デバイスを窓に配置したが、これに限らない。例えば、凸部33の長手方向がz軸方向となるように光学デバイスを窓に配置してもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、複数の凸部33の各々は、同じ形状としたが、これに限るものではなく、例えば、面内において異なる形状であってもよい。例えば、光学デバイス1におけるz軸方向の上半分と下半分とで複数の凸部33の側面33a又は33bの傾斜角を異ならせてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、複数の凸部33の高さは、一定としたが、これに限るものではない。例えば、複数の凸部33の高さは、ランダムに異なっていてもよい。このようにすることで、光学デバイスを透過する光が虹色に見えてしまうことを抑制できる。つまり、複数の凸部33の高さをランダムに異ならせることで、凹凸界面での微小な回折光や散乱光が波長で平均化されて出射光の色付きが抑制される。
また、上記の実施の形態では、光学デバイス1に入射する光として太陽光を例示したが、これに限らない。例えば、光学デバイス1に入射する光は、照明装置などの発光装置が発する光であってもよい。
また、上記の実施の形態では、光学デバイス1は、窓91の屋内側の面に貼り付けたが、窓91の屋外側の面に貼り付けてもよい。屋内側に貼り付けることで、光学素子の劣化を抑制することができる。また、光学デバイス1を窓91に貼り付けたが、光学デバイスを建物90の窓そのものとして用いてもよい。また、光学デバイス1は、建物90の窓91に設置する場合に限るものではなく、例えば車の窓などに設置してもよい。
なお、これらの変形例は、他の実施の形態及び変形例にも適用できる。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 光学デバイス
10 第1基材
20 第2基材
30 配光層
31、131 凹凸構造層
32 屈折率可変層
33 凸部
34 凹部
35、135a、135b 底面
36 液晶分子(液晶材料)
40 第1電極層
50 第2電極層
134a 第1凹部
134b 第2凹部

Claims (5)

  1. 透光性を有する第1基材と、
    前記第1基材に対向し、透光性を有する第2基材と、
    前記第1基材及び前記第2基材の間に配置され、入射した光を配光する配光層と、
    前記配光層を間に挟んで互いに対向して配置された第1電極層及び第2電極層とを備え、
    前記配光層は、
    複数の凸部を有する凹凸構造層と、
    液晶材料を含有し、前記複数の凸部間である複数の凹部を充填するように配置され、前記第1電極層及び前記第2電極層間に印加される電圧に応じて屈折率が変化する屈折率可変層とを含み、
    前記複数の凸部は、平面視において、ストライプ状に形成され、
    前記複数の凹部の底面は、前記ストライプの延びる方向に沿って傾斜している
    光学デバイス。
  2. 前記複数の凹部は、
    前記方向に沿って、底面が前記第1基材に近付くように傾斜する複数の第1凹部と、
    前記方向に沿って、底面が前記第2基材に近付くように傾斜する複数の第2凹部とを含んでいる
    請求項1に記載の光学デバイス。
  3. 前記複数の凹部に占める前記複数の第1凹部と前記複数の第2凹部との各々の割合は、略同じである
    請求項1又は2に記載の光学デバイス。
  4. 前記第1凹部と前記第2凹部とは、交互に配置されている
    請求項2又は3に記載の光学デバイス。
  5. 前記複数の凹部の各々の底面の傾斜角は、0°より大きく、10°以下である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学デバイス。
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