JP2020064080A - 光学デバイス及び光学システム - Google Patents

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Yuko Suzuka
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Abstract

【課題】配向方向の制御範囲を大きくすることができる光学デバイスを提供する。【解決手段】光学デバイス1は、互いに対向して配置された、透光性を有する第1電極層40及び第2電極層50と、第1電極層40と第2電極層50との間に配置され、入射した光を配光する配光層30とを備え、配光層30は、第1方向に並んで配置された複数の凸部33を有する凹凸構造層31と、複数の凸部33間を充填するように配置され、第1電極層40及び第2電極層50間に印加される電圧に応じて屈折率が変化する屈折率可変層32とを含み、第1電極層40及び第2電極層50の少なくとも一方は、複数の電極片から構成され、複数の電極片は、第1電位が印加される複数の第1電極片51と、第2電位が印加される複数の第2電極片52とを含み、複数の第1電極片51と複数の第2電極片52とは、第1方向に交互に並んで配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、光学デバイス及び光学システムに関する。
屋外から入射する太陽光などの外光の透過状態を変化させることができる光学デバイスが知られている。
例えば、特許文献1には、一対の透明基板と、一対の透明基板の各々に形成された一対の透明電極と、一対の透明電極に挟まれたプリズム層及び液晶層とを有する液晶光学素子が開示されている。当該液晶光学素子は、一対の透明電極に印加される電圧によって液晶層の屈折率を変化させて、プリズムの斜面と液晶層との界面を通過する光の屈折角を変化させる。
特開2012−173534号公報
しかしながら、上記従来の液晶光学素子では、配光方向の制御範囲が狭いという問題がある。
そこで、本発明は、配光方向の制御範囲を大きくすることができる光学デバイス及び光学システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る光学デバイスは、透光性を有する第1基材と、前記第1基材に対向して配置された、透光性を有する第2基材と、前記第1基材と前記第2基材との間に互いに対向して配置された、透光性を有する第1電極層及び第2電極層と、前記第1電極層と前記第2電極層との間に配置され、入射した光を配光する配光層とを備え、前記配光層は、第1方向に並んで配置された複数の凸部を有する凹凸構造層と、前記複数の凸部間を充填するように配置され、前記第1電極層及び前記第2電極層間に印加される電圧に応じて屈折率が変化する屈折率可変層とを含み、前記第1電極層及び前記第2電極層の少なくとも一方は、複数の電極片から構成され、前記複数の電極片は、第1電位が印加される複数の第1電極片と、第2電位が印加される複数の第2電極片とを含み、前記複数の第1電極片と前記複数の第2電極片とは、前記第1方向に交互に並んで配置されている。
また、本発明の一態様に係る光学システムは、前記光学デバイスと、前記複数の電極片に選択的に電位を与えることで、前記第1電極層と前記第2電極層との間に所定の電圧を印加する制御部とを備える。
本発明によれば、配光方向の制御範囲を大きくすることができる。
実施の形態1に係る光学デバイスの断面図である。 実施の形態1に係る光学デバイスの拡大断面図である。 実施の形態1に係る光学デバイスを窓に設置した場合において、光学デバイスが無印加モードで動作したときの作用(配光状態)を説明するための図である。 実施の形態1に係る光学デバイスを窓に設置した場合において、光学デバイスが均一印加モードで動作したときの作用(透光状態)を説明するための図である。 実施の形態1に係る光学デバイスを窓に設置した場合において、光学デバイスが部分印加モードで動作したときの作用(配光状態)を説明するための図である。 実施の形態1に係る光学デバイスの無印加モード(配光状態)を説明するための拡大断面図である。 実施の形態1に係る光学デバイスの均一印加モード(透光状態)を説明するための拡大断面図である。 実施の形態1に係る光学デバイスの部分印加モード(配光状態)の一例を説明するための拡大断面図である。 実施の形態1に係る光学デバイスの部分印加モード(配光状態)の別の一例を説明するための拡大断面図である。 実施の形態1の変形例に係る光学デバイスの拡大断面図である。 実施の形態2に係る光学デバイスの断面図である。 実施の形態2に係る光学デバイスの拡大断面図である。 実施の形態2に係る光学デバイスの動作モードを説明するための拡大断面図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る光学デバイス及び光学システムについて、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
また、本明細書及び図面において、x軸、y軸及びz軸は、三次元直交座標系の三軸を示している。各実施の形態では、z軸方向を鉛直方向とし、z軸に垂直な方向(xy平面に平行な方向)を水平方向としている。なお、z軸の正方向を鉛直上方としている。また、本明細書において、「厚み方向」とは、光学デバイスの厚み方向を意味し、第1基材及び第2基材の主面に垂直な方向のことであり、「平面視」とは、第1基材又は第2基材の主面に対して垂直な方向から見たときのことをいう。
(実施の形態1)
[構成]
まず、本実施の形態に係る光学デバイス1の構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る光学デバイス1の断面図である。図2は、本実施の形態に係る光学デバイス1の拡大断面図であり、図1の一点鎖線で囲まれる領域IIの拡大断面図である。
光学デバイス1は、光学デバイス1に入射する光を制御する光制御デバイスである。具体的には、光学デバイス1は、光学デバイス1に入射する光の進行方向を変更して(つまり、配光して)出射させることができる配光素子である。
図1及び図2に示すように、光学デバイス1は、入射する光を透過するように構成されており、第1基材10と、第2基材20と、配光層30と、第1電極層40と、第2電極層50とを備える。
なお、第1電極層40の配光層30側の面には、第1電極層40と配光層30の凹凸構造層31とを密着させるための密着層が設けられていてもよい。密着層は、例えば、透光性の接着シート、又は、一般的にプライマーと称される樹脂材料等である。
光学デバイス1は、対をなす第1基材10及び第2基材20の間に、第1電極層40、配光層30及び第2電極層50がこの順で厚み方向に沿って配置された構成である。なお、第1基材10と第2基材20との間の距離を保つために、粒子状の複数のスペーサが面内に分散されていてもよく、柱状の構造が形成されてもよい。
以下、光学デバイス1の各構成部材について、図1及び図2を参照して詳細に説明する。
[第1基材及び第2基材]
第1基材10及び第2基材20は、透光性を有する透光性基材である。第1基材10及び第2基材20としては、例えばガラス基板又は樹脂基板を用いることができる。
ガラス基板の材料としては、ソーダガラス、無アルカリガラス又は高屈折率ガラスなどが挙げられる。樹脂基板の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、アクリル(PMMA)又はエポキシなどの樹脂材料が挙げられる。ガラス基板は、光透過率が高く、かつ、水分の透過性が低いという利点がある。一方、樹脂基板は、破壊時の飛散が少ないという利点がある。
第1基材10と第2基材20とは、同じ材料で構成されていてもよく、あるいは、異なる材料で構成されていてもよい。また、第1基材10及び第2基材20は、リジッド基板に限るものではなく、可撓性を有するフレキシブル基板でもよい。本実施の形態において、第1基材10及び第2基材20は、PET樹脂からなる透明樹脂基板である。
第2基材20は、第1基材10に対向する対向基材であり、第1基材10に対向する位置に配置される。第1基材10と第2基材20とは、例えば、10μm〜30μmなどの所定距離を空けて略平行に配置されている。第1基材10と第2基材20とは、互いの端部外周に額縁状に形成された接着剤などのシール樹脂によって接着されている。
なお、第1基材10及び第2基材20の平面視形状は、例えば、正方形又は長方形などの矩形状であるが、これに限るものではなく、円形又は四角形以外の多角形であってもよく、任意の形状が採用され得る。
[配光層]
図1及び図2に示すように、配光層30は、第1電極層40と第2電極層50との間に配置される。配光層30は、透光性を有しており、入射した光を透過させる。また、配光層30は、入射した光を配光する。つまり、配光層30は、配光層30を光が通過する際に、その光の進行方向を変更する。
配光層30は、凹凸構造層31と、屈折率可変層32とを有する。
凹凸構造層31は、屈折率可変層32の表面(界面)を凹凸にするために設けられた微細形状層である。凹凸構造層31は、図2に示すように、複数の凸部33と、複数の凹部34とを有する。具体的には、凹凸構造層31は、マイクロオーダサイズの複数の凸部33によって構成された凹凸構造体である。複数の凸部33の間が、複数の凹部34である。すなわち、隣り合う2つの凸部33の間が、1つの凹部34である。
複数の凸部33は、第1基材10の主面(第1電極層40が設けられた面)に平行なz軸方向(第1方向)に並んで配置された複数の凸部である。すなわち、本実施の形態では、z軸方向は、複数の凸部33の並び方向である。
複数の凸部33の各々は、根元33dから先端33cにかけて先細る形状を有する。本実施の形態において、複数の凸部33の各々の断面形状は、第1基材10から第2基材20に向かう方向(厚み方向、y軸正方向)に沿って先細りのテーパ形状である。具体的には、凸部33の断面形状(yz断面)は、三角形であるが、これに限らない。凸部33の断面形状は、台形でもよく、その他の多角形、又は、カーブを含む多角形などでもよい。
具体的には、図2に示すように、複数の凸部33の各々は、一対の側面33a及び33bを有する。一対の側面33a及び33bは、z軸方向に交差する面である。一対の側面33a及び33bの各々は、厚み方向(y軸方向)に対して所定の傾斜角で傾斜する傾斜面であり、一対の側面33a及び33bの間隔(凸部33の幅(z軸方向の長さ))は、第1基材10から第2基材20に向かって漸次小さくなっている。
側面33aは、例えば、凸部33を構成する複数の側面のうち、鉛直上方側の側面(上側面)である。側面33aは、入射光を反射(全反射)させる反射面(全反射面)である。側面33bは、例えば、凸部33を構成する複数の側面のうち、鉛直下方側の側面(下側面)である。側面33bは、入射光を屈折させる屈折面である。
本実施の形態において、複数の凸部33は、x軸方向に延びたストライプ状に形成されている。つまり、複数の凸部33の各々は、x軸方向に沿って直線状に延びる長尺状の凸部である。具体的には、複数の凸部33の各々は、断面形状が三角形でx軸方向に延在する長尺状の略三角柱形状であり、z軸方向に沿って略等間隔に配列されている。複数の凸部33の各々は、同じ形状を有するが、互いに異なる形状を有してもよい。
複数の凸部33の各々の高さ(y軸方向の長さ)は、例えば2μm〜100μmであるが、これに限らない。複数の凸部33の幅(z軸方向の長さ)は、例えば、1μm〜20μmであり、好ましくは10μm以下であるが、これに限らない。また、隣り合う凸部33の先端33c間の距離W1、及び、根元33d間の距離W2、すなわち、凹部34の幅(z軸方向)は、例えば0〜100μmである。つまり、隣り合う2つの凸部33は、接触することなく所定の間隔をあけて配置されていてもよく、接触して配置されていてもよい。なお、隣り合う凸部33の間隔は、0〜100μmに限らない。
凸部33の材料としては、例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂又はシリコーン樹脂などの光透過性を有する樹脂材料を用いることができる。凸部33は、例えば、紫外線硬化樹脂材料から形成され、モールド成形又はナノインプリントなどによって形成することができる。
凹凸構造層31は、例えば、屈折率が1.5のアクリル樹脂を用いて断面が三角形の凹凸構造を、モールド型押しにより形成することができる。凸部33の高さは、例えば10μmであり、複数の凸部33は、間隔が2μmで等間隔にz軸方向に並んで配置されている。凸部33の根元33dの厚さは、例えば5μmである。隣り合う凸部33の根元33d間の距離W2は、例えば0μm〜5μmの値をとりうる。
屈折率可変層32は、凹凸構造層31の複数の凸部33の間(すなわち、凹部34)を充填するように配置されている。屈折率可変層32は、第1電極層40と第2電極層50との間に形成される隙間を充填するように配置されている。例えば、図2に示すように、凸部33と第2電極層50とが離れているので、屈折率可変層32は、凸部33と第2電極層50との間の隙間を埋めるように配置される。なお、凸部33と第2電極層50とは接触していてもよく、この場合、屈折率可変層32は、凹部34毎に分離して設けられていてもよい。
屈折率可変層32は、第1電極層40及び第2電極層50間に印加される電圧に応じて屈折率が変化する。具体的には、屈折率可変層32は、電界が与えられることによって可視光領域での屈折率が調整可能な屈折率調整層として機能する。例えば、屈折率可変層32は、電界応答性を有する液晶分子35を有する液晶によって構成されているので、配光層30に電界が与えられることで液晶分子35の配向状態が変化して屈折率可変層32の屈折率が変化する。
屈折率可変層32の複屈折材料は、例えば、複屈折性を有する液晶分子35を含む液晶である。このような液晶としては、例えば、液晶分子35が棒状分子からなるネマティック液晶、スメクティック液晶又はコレステリック液晶などを用いることができる。例えば、凸部33の屈折率が1.5である場合、屈折率可変層32の材料としては、常光屈折率(no)が1.5で、異常光屈折率(ne)が1.7のポジ型の液晶を用いることができる。
屈折率可変層32は、例えば、第1電極層40及び凹凸構造層31が形成された第1基材10と、第2電極層50が形成された第2基材20との各々の端部外周をシール樹脂で封止した状態で、液晶材料を真空注入法で注入することで形成される。あるいは、屈折率可変層32は、第1基材10の第1電極層40及び凹凸構造層31上に液晶材料を滴下した後に第2基材20を貼り合わせることで形成される。
なお、図2では、電圧が無印加の状態(後述する図4Aも同様)を示しており、液晶分子35は、長軸がx軸に略平行になるように配向されている。第1電極層40及び第2電極層50間に電圧が印加された場合には、液晶分子35は、長軸がy軸に略平行になるように配向される(後述する図4Bを参照)。
また、屈折率可変層32には、交流電力によって電界が与えられてもよく、直流電力によって電界が与えられてもよい。交流電力の場合には、電圧波形は、正弦波でもよく、矩形波でもよい。
[第1電極層及び第2電極層]
図1及び図2に示すように、第1電極層40及び第2電極層50は、電気的に対となっており、配光層30に電界を与えることができるように構成されている。第1電極層40と第2電極層50とは、電気的だけではなく配置的にも対になっており、第1基材10と第2基材20との間に、互いに対向するように配置されている。具体的には、第1電極層40及び第2電極層50は、配光層30を挟むように配置されている。
第1電極層40及び第2電極層50は、透光性を有し、入射した光を透過する。第1電極層40及び第2電極層50は、例えば透明導電層である。透明導電層の材料としては、ITO(Indium Tin Oxide)若しくはIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明金属酸化物、銀ナノワイヤ若しくは導電性粒子などの導電体を含有する樹脂からなる導電体含有樹脂、又は、銀薄膜などの金属薄膜などを用いることができる。なお、第1電極層40及び第2電極層50は、これらの単層構造でよく、これらの積層構造(例えば透明金属酸化物と金属薄膜との積層構造)でもよい。本実施の形態では、第1電極層40及び第2電極層50はそれぞれ、厚さ100nmのITOである。
第1電極層40は、第1基材10と凹凸構造層31との間に配置されている。具体的には、第1電極層40は、第1基材10の配光層30側の面に形成されている。
一方、第2電極層50は、屈折率可変層32と第2基材20との間に配置されている。具体的には、第2電極層50は、第2基材20の配光層30側の面に形成されている。
なお、第1電極層40及び第2電極層50は、例えば、外部電源との電気接続が可能となるように構成されている。例えば、外部電源に接続するための電極パッドなどが、第1電極層40及び第2電極層50の各々から引き出されて第1基材10及び第2基材20に形成されていてもよい。
本実施の形態では、第2電極層50は、第1電極片51及び第2電極片52を含む複数の電極片から構成されている。具体的には、図2に示すように、第2電極層50は、複数の第1電極片51と、複数の第2電極片52とに分割されている。
複数の第1電極片51と、複数の第2電極片52とは、複数の凸部33の並び方向(z軸方向)に交互に並んで配置されている。複数の第1電極片51及び複数の第2電極片52はそれぞれ、x軸方向に延びる帯状の電極片である。第1電極片51と第2電極片52とは、例えば、同じ形状及び同じ大きさである。
複数の第1電極片51には、第1電位が共通して印加される。複数の第1電極片51は、例えば、その延在方向(x軸方向)の一方の端部で互いに接続されており、各々に印加される電位が等電位になるように構成されている。例えば、複数の第1電極片51は、櫛歯状電極である。
複数の第2電極片52には、第2電位が共通して印加される。複数の第2電極片52は、例えば、その延在方向(x軸方向)の他方の端部で互いに接続されており、各々に印加される電位が等電位になるように構成されている。例えば、複数の第2電極片52は、櫛歯状電極である。
複数の第1電極片51と複数の第2電極片52とは、互いに電気的に絶縁されている。本実施の形態では、図2に示すように、第1電極片51と第2電極片52とは、隙間53又は54を空けて配置されている。このため、複数の第1電極片51と複数の第2電極片52とには、異なる電位を印加することができる。つまり、第1電極片51に印加される第1電位と、複数の第2電極片52に印加される第2電位とは、異なっていてもよく、同じでもよい。
図2に示すように、隣り合う第1電極片51及び第2電極片52(すなわち、一対の電極片)は、平面視において、隣り合う凸部33の先端33c間に位置している。なお、図2には、凸部33の先端33c及び根元33dの各々を通る厚み方向に平行な線を二点鎖線で示している。
本実施の形態では、第1電極片51と第2電極片52との境界領域(すなわち、隙間53)は、平面視において、隣り合う凸部33の根元33d間に位置している。また、第1電極片51と第2電極片52との別の境界領域(すなわち、隙間54)は、平面視において、凸部33の先端33cに重複する位置に位置している。すなわち、図2に示すように、先端33cを通る二点鎖線が隙間54を通過している。隙間53及び隙間54の幅(z軸方向の長さ)は、例えば、第1電極片51及び第2電極片52の幅より短い。
具体的には、平面視した場合に、第1電極片51は、凸部33の側面33b(屈折面)に重複する位置に位置している。第1電極片51は、凸部33の側面33a(反射面)には重複しない。第1電極片51と第1電極層40との間に電圧を印加することで、側面33bの近傍に位置する液晶分子35の配向を変化させることができる。これにより、光が実質的に屈折する面である実効屈折面を変化させることができる。詳細については、図4Cを用いて後で説明する。
また、平面視した場合に、第2電極片52は、凸部33の側面33a(反射面)に重複する位置に位置している。第2電極片52は、凸部33の側面33b(屈折面)には重複しない。第2電極片52と第1電極層40との間に電圧を印加することで、側面33aの近傍に位置する液晶分子35の配向を変化させることができる。これにより、光が実質的に反射する面である実効反射面を変化させることができる。詳細については、図4Dを用いて後で説明する。
第1電極層40及び第2電極層50はそれぞれ、例えば、蒸着、スパッタリングなどにより形成される。第2電極層50は、例えば、ITOなどの導電膜を成膜した後、エッチングなどによりパターニングすることで、複数の電極片に分割されてもよく、あるいは、導電材料のパターニング塗布によって形成してもよい。
[光学デバイスの光学状態]
続いて、本実施の形態に係る光学デバイス1の使用例を示しながら、光学デバイス1の光学状態(動作モード)について説明する。具体的には、光学デバイス1を備える光学システムについて、図3A〜図3Cを用いて説明する。
図3A〜図3Cはそれぞれ、本実施の形態に係る光学デバイス1を備える光学システム60を建物90に適用した例を示す図である。具体的には、図3A〜図3Cは、光学デバイス1を窓91に設置した場合において、光学デバイス1が各動作モードで動作したときの作用を説明するための図である。
図3A〜図3Cに示すように、光学システム60は、光学デバイス1と、制御部61とを備える。なお、各図において、光学デバイス1から延びるドットの網掛けが付された領域は、光学デバイス1を通過した光(具体的にはS偏光成分)が通過する領域を示している。
光学デバイス1は、入射した光を透過させることができる。例えば、光学デバイス1は、建物90の窓91に設置することで、配光機能付き窓として実現することができる。光学デバイス1は、例えば、粘着層を介して既存の窓91に貼り合わされる。この場合、光学デバイス1は、第1基材10及び第2基材20の主面が鉛直方向(z軸方向)に平行になる姿勢で窓91に設置される。
なお、図3A〜図3Cでは、光学デバイス1の詳細な構造は図示されていないが、光学デバイス1は、第1基材10が屋外側で第2基材20が屋内側になり、かつ、凸部33の側面33aが天井92側で側面33bが床93側になるように配置されている。
また、制御部61が床93上に設置されているが、これは模式的に図示したものであり、制御部61の設置場所には特に限定されない。例えば、制御部61は、光学デバイス1と一体に構成され、窓91の窓枠などに固定されていてもよい。あるいは、制御部61は、建物90の天井92、床93又は壁などに埋め込まれていてもよい。
制御部61は、光学デバイス1を駆動する制御部である。具体的には、制御部61は、第1電極層40と第2電極層50との間に所定の電圧を印加する。本実施の形態では、制御部61は、第2電極層50を構成する複数の電極片に選択的に電位を与えることで、第1電極層40と第2電極層50との間に所定の電圧を印加する。
本実施の形態では、制御部61は、第1電極層40及び第2電極層50間への電圧の印加状態に応じた3つの動作モードを有する。具体的には、3つの動作モードは、電圧を印加しない無印加モード(第1動作モード)と、電極層間に略均一に電圧を印加する均一印加モード(第2動作モード)と、電極層間に部分的に電圧を印加する部分印加モード(第3動作モード)とである。各動作モードに応じて、配光層30に印加される電界の大きさ及び向きが変化する。制御部61は、ユーザ操作又は予め定められたスケジュール情報などに基づいて、3つの動作モードを切り替えて実行する。また、第2動作モード及び第3動作モードでは、印加する電圧水準を複数設定し、適宜切り替えを行ってもよい。
光学デバイス1では、配光層30に印加される電界に応じて、屈折率可変層32に含まれる液晶分子35の配向が変化する。なお、液晶分子35は、複屈折性を有する棒状の液晶分子であるので、入射する光の偏光状態に応じて、当該光が受ける屈折率が異なる。ここでは、例えば、凸部33の屈折率が1.5であり、液晶分子35としては、常光屈折率(no)が1.5で、異常光屈折率(ne)が1.7のポジ型の液晶分子である場合を例に挙げて説明する。
光学デバイス1に入射する太陽光などの光は、P偏光(P偏光成分)とS偏光(S偏光成分)とを含んでいる。P偏光は、3つのモードのいずれのモードにおいても、その振動方向が液晶分子35の短軸に対して略平行になる。このため、P偏光についての液晶分子35の屈折率は、動作モードに依存せず、常光屈折率(no)であって、具体的には1.5である。このため、P偏光についての屈折率は、動作モードに依存せず、配光層30内で略一定になるので、P偏光は、配光層30をそのまま直進する。
一方で、S偏光についての液晶分子35の屈折率は、図3A〜図3Cで示した動作モードに応じて変化する。
具体的には、光学デバイス1は、無印加モードで駆動された場合に、入射する光L(S偏光)の進行方向を変更させる配光状態になる。光学デバイス1は、均一印加モードで駆動された場合に、入射する光L(S偏光)をそのまま(進行方向を変更することなく)通過させる透光(透明)状態になる。部分印加モードは、無印加モードと均一印加モードとの中間の光学状態を形成するモードである。このため、光学デバイス1は、部分印加モードで駆動された場合に、無印加モードとは異なる方向への配光状態になる。
以下では、各動作モードの詳細について、図3A〜図3Cを適宜参照しながら、図4A〜図4Dを用いて説明する。図4A〜図4Dはそれぞれ、本実施の形態に係る光学デバイス1の各動作モードを説明するための拡大断面図である。なお、図4A〜図4Dでは、光学デバイス1に入射する光L(例えば太陽光)の経路を太線の矢印で示している。なお、実際には、光Lは、第1基材10に入射する際、及び、第2基材20から出射する際に屈折するが、これらの屈折による経路の変化は図示していない。
<無印加モード(配光状態)>
図4Aは、無印加モードで駆動された場合の光学デバイス1の状態と、光学デバイス1を通過する光Lの経路とを模式的に示している。
制御部61は、光学デバイス1を無印加モードで動作させる場合、第1電極層40と第2電極層50との間に電圧を印加しない。具体的には、第1電極層40と第2電極層50を構成する複数の第1電極片51及び複数の第2電極片52とが略等しい電位(例えば接地電位)になることで、配光層30には電界が印加されない。このため、屈折率可変層32の屈折率を面内で略均一にすることができる。
この場合、光L(S偏光)が受ける屈折率は、凸部33が1.5であるのに対して、屈折率可変層32が1.7になる。このため、図4Aに示すように、光学デバイス1に対して斜めに入射する光Lは、凸部33の側面33bで屈折して進行方向が変化した後、凸部33の側面33aで反射(全反射)される。側面33aで反射された光は、斜め上方に向けて出射される。すなわち、光学デバイス1は、斜め下方に入射した光Lを、斜め上方に向けて出射する。したがって、図3Aに示すように、斜め下方に入射する太陽光などの光Lは、光学デバイス1によって進行方向が曲げられて、建物90の天井92を照射する。
<均一印加モード(透光状態)>
図4Bは、均一印加モードで駆動された場合の光学デバイス1の状態と、光学デバイス1を通過する光Lの経路とを模式的に示している。
制御部61は、光学デバイス1を均一印加モードで動作させる場合、第2電極層50を構成する複数の第1電極片51及び複数の第2電極片52の全てに等しい電位を与えることで、第1電極層40と第2電極層50との間に所定の電圧(第1電圧)を印加する。これにより、配光層30に印加される電界が面内で略均一になり、屈折率可変層32の屈折率を面内で略均一にすることができる。
この場合、光Lが受ける屈折率は、凸部33及び屈折率可変層32ともに1.5となる。このため、図4Bに示すように、光学デバイス1に対して斜めに入射する光Lは、そのまま光学デバイス1を通過する。つまり、光学デバイス1は、斜め下方に入射した光Lを、そのまま斜め下方に出射する。したがって、図3Bに示すように、斜め下方に入射する太陽光などの光Lは、光学デバイス1をそのまま通過して、建物90の床93の窓91に近い部分を照射する。
<部分印加モード(配光状態)>
図4C及び図4Dは、部分印加モードで駆動された場合の光学デバイス1の状態と、光学デバイス1を通過する光Lの経路とを模式的に示している。なお、図4Cは、第2電極層50を構成する第1電極片51と第1電極層40との間に電圧を印加した場合を示しており、図4Dでは、第2電極片52と第1電極層40との間に電圧を印加した場合を示している。
制御部61は、光学デバイス1を部分印加モードで動作させる場合、複数の第1電極片51と複数の第2電極片52とで互いに異なる電位を与えることで、第1電極層40と第2電極層50との間に所定の電圧(第2電圧)を印加する。なお、部分印加モードで印加される第2電圧は、均一印加モードで印加される第1電圧より小さい。
例えば、図4Cに示す例では、制御部61は、第1電極片51に対して、第1電極層40とは異なる電位を与えることで、第1電極片51と第1電極層40との間に第2電圧を印加する。このとき、制御部61は、第2電極片52に対して、第1電極層40と等しい電位(例えば、接地電位)を与えている。これにより、第2電極片52と第1電極層40との間には電界が生じないようにされている。
この場合、第1電極層40と第1電極片51との間に位置する液晶分子35は、長軸が厚み方向(y軸方向)側にある程度傾く方向に配向される。このため、屈折率可変層32における、凸部33の側面33bに近い部分では、屈折率が1.5と1.7との中間の値になって、凸部33の屈折率とも異なり、電圧を印加していない屈折率可変層32とも異なる状態になる。よって、光Lの進行経路において、側面33bの手前に別の屈折面(あるいは屈折領域)が形成されることになる。
一方で、第1電極層40と第2電極片52との間に位置する液晶分子35は、長軸が凸部33の延在方向(x軸方向)に沿って配向された状態のままである。このため、屈折率可変層32における、凸部33の側面33aに近い部分では、屈折率が1.7のままであり、凸部33の屈折率とは相違する。つまり、側面33aは、光Lの反射面として機能する。
このように、屈折率可変層32の屈折率が均一にならず、屈折率可変層32の内部で屈折率が異なる部分が形成される。したがって、図4Cに示すように、光学デバイス1に入射する光Lは、側面33bに到達する前に当初の進行方向からは屈折され、その上で、側面33bで屈折される。図4Cでは、この振る舞いを実効屈折面33eで屈折されるとして模式的に表現している。なお、実効屈折面33eの形状はあくまでも一例であり、図示した例に限らない。実効屈折面33eで屈折された光Lは、側面33aによって反射されて、斜め上方に向けて出射される。
また、例えば、図4Dに示す例では、制御部61は、第2電極片52に対して、第1電極層40とは異なる電位を与えることで、第2電極片52と第1電極層40との間に所定の電圧を印加する。このとき、制御部61は、第1電極片51に対して、第1電極層40と等しい電位(例えば、接地電位)を与えている。これにより、第1電極片51と第1電極層40との間には電界が生じないようにされている。この場合、図4Aの場合と同様に、屈折率可変層32の屈折率が均一にならず、屈折率可変層32の内部で屈折率が異なる部分が形成される。
具体的には、第1電極層40と第2電極片52との間に位置する液晶分子35は、長軸が厚み方向(y軸方向)側にある程度傾く方向に配向される。このため、屈折率可変層32における、凸部33の側面33aに近い部分では、屈折率が1.5と1.7との中間の値になって、凸部33の屈折率とも異なり、電圧を印加していない屈折率可変層32とも異なる状態になる。よって、光Lの進行経路において、側面33aの手前に別の屈折面(あるいは屈折領域)が形成されることになる。
一方で、第1電極層40と第1電極片51との間に位置する液晶分子35は、長軸が凸部33の延在方向(x軸方向)に沿って配向された状態のままである。このため、屈折率可変層32における、凸部33の側面33bに近い部分では、屈折率が1.7のままであり、凸部33の屈折率とは相違する。つまり、側面33bは、光Lの反射面として機能する。
このため、図4Dに示すように、光学デバイス1に入射する光Lは、側面33bで屈折された後、側面33aに到達する前に当初の進行方向からは屈折され、その上で、側面33aで反射される。図4Dでは、この振る舞いを実効反射面33fで反射されるとして模式的に表現している。なお、実効反射面33fの形状はあくまでも一例であり、図示した例に限らない。実効反射面33fによって反射された光Lは、斜め上方に向けて出射される。
なお、図4C及び図4Dの各々には、太点線の矢印で、第1モードにおける光Lの出射方向を図示している。図4C及び図4Dから分かるように、部分印加モードによれば、光Lは、無印加モードの場合よりも光学デバイス1から離れる方向に出射される。このため、図3Cに示すように、斜め下方に入射する太陽光などの光Lは、光学デバイス1によって、斜め上方のより遠方にまで届くように進行方向が曲げられて、建物90の天井92の奥側を照射する。
また、図4C及び図4Dでは、実効屈折面33e及び実効反射面33fがそれぞれ、平面である例を示しているが、液晶分子35の配向状態によって実効屈折面33e及び実効反射面33fは、斜め平面、垂直平面の他にも凸面又は凹面などの曲面になりうる。
また、部分印加モードでは、第1電極片51及び第2電極片52のいずれか一方のみと第1電極層40との間に電圧を印加したが、これに限らない。例えば、図4Cで示した場合において、第2電極片52と第1電極層40との間に電圧を印加してもよい。これにより、配光方向をより細かく調整することができる。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る光学デバイス1は、透光性を有する第1基材10と、第1基材10に対向して配置された、透光性を有する第2基材20と、第1基材10と第2基材20との間に互いに対向して配置された、透光性を有する第1電極層40及び第2電極層50と、第1電極層40と第2電極層50との間に配置され、入射した光を配光する配光層30とを備え、配光層30は、第1方向に並んで配置された複数の凸部33を有する凹凸構造層31と、複数の凸部33間を充填するように配置され、第1電極層40及び第2電極層50間に印加される電圧に応じて屈折率が変化する屈折率可変層32とを含み、第2電極層50は、複数の電極片から構成され、複数の電極片は、第1電位が印加される複数の第1電極片51と、第2電位が印加される複数の第2電極片52とを含み、複数の第1電極片51と複数の第2電極片52とは、第1方向に交互に並んで配置されている。
これにより、第2電極層50が複数の第1電極片51及び複数の第2電極片52から構成されているので、第2電極層50に印加する電位を面内で部分的に異ならせることができる。例えば、第1電極片51のみに印加、第2電極片52のみに印加、又は、第1電極片51と第2電極片52とで異なる電位を印加するなど、第2電極層50を構成する複数の電極片に対して、選択的に異なる電位の印加及び無印加を行うことができる。このため、配光層30に印加される電界の大きさ及び向きを変化させることができるので、光学デバイス1に入射する光Lの実効屈折面33e又は実効反射面33fが変化する。したがって、光学デバイス1による配光方向の制御範囲を大きくすることができる。
また、例えば、複数の凸部33の各々は、根元33dから先端33cに向けて先細る形状を有し、隣り合う第1電極片51及び第2電極片52は、平面視において、隣り合う凸部33の先端33c間に位置し、隣り合う第1電極片51と第2電極片52との境界領域(すなわち、隙間53)は、平面視において、隣り合う凸部33の根元33d間に位置している。
これにより、第1電極片51と第1電極層40との間に電圧を印加した場合には、凸部33の側面33b(屈折面)の近傍に位置する液晶分子35の配向を調整することができる。また、第2電極片52と第1電極層40との間に電圧を印加した場合には、凸部33の側面33a(反射面)の近傍に位置する液晶分子35の配向を調整することができる。いずれの場合も、光学デバイス1に入射する光Lの実効屈折面33e又は実効反射面33fを変化させることができ、配光方向を変更することができる。
また、例えば、複数の凸部33は、並び方向に直交する第2方向に延びたストライプ状に形成されている。
これにより、光Lの屈折面(又は実効屈折面)及び反射面(又は実効反射面)がストライプに沿って延びるので、光学デバイス1の面内での屈折面及び反射面の面積が大きくなる。このため、光学デバイス1による配光量を大きくすることができる。
また、本実施の形態に係る光学システム60は、例えば、光学デバイス1と、複数の電極片に選択的に電位を与えることで、第1電極層40と第2電極層50との間に所定の電圧を印加する制御部61とを備える。
これにより、複数の電極片に選択的に電位を与えることで、配光層30に印加される電界を面内で部分的に異ならせることができる。このため、光学デバイス1に入射する光Lの実効屈折面33e又は実効反射面33fが変化するので、配向方向の制御範囲を大きくすることができる。
また、例えば、制御部61は、無印加モードでは、第1電極層40及び第2電極層50の間に電圧を印加せず、均一印加モードでは、複数の電極片の全てに等しい電位を与えることで、第1電極層40及び第2電極層50間に第1電圧を印加し、部分印加モードでは、複数の第1電極片51と複数の第2電極片52とに互いに異なる電位を与えることで、第1電極層40及び第2電極層50間に第2電圧を印加する。
これにより、光学デバイス1の光学状態を動作モードに応じて切り替えることができる。
また、例えば、制御部61は、部分印加モードでは、複数の第1電極片51のみ又は複数の第2電極片52のみと、対向する電極層との間に第2電圧を印加する。
これにより、例えば、実効屈折面33e及び実効反射面33fの各々を独立して変更することができる。
また、例えば、部分印加モードで印加する第2電圧は、均一印加モードで印加する第1電圧より小さい。
これにより、部分印加モードで配光層30に印加される電界の大きさが、均一印加モードで配光層30に印加される電界の大きさより小さくなるので、液晶分子35の配向状態をより細かく調整することができる。
(実施の形態1の変形例)
続いて、実施の形態1の変形例について説明する。実施の形態1では、第2電極層50を構成する複数の電極片が第1電極片51と第2電極片52とを含んでいる例について示したが、本変形例では、複数の電極片は、さらに、第3電極片を含んでいる。以下では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略又は簡略化する。
図5は、本変形例に係る光学デバイス1aの拡大断面図である。
図5に示すように、本変形例に係る光学デバイス1aは、実施の形態1に係る光学デバイス1と比較して、第2電極層50の代わりに第2電極層50aを備える点が相違する。第2電極層50aは、複数の第1電極片51aと、複数の第2電極片52aと、複数の第3電極片53aとから構成されている。
複数の第1電極片51aと、複数の第3電極片53aと、複数の第2電極片52aとは、この順で、複数の凸部33の並び方向(z軸方向)に交互に並んで配置されている。複数の第1電極片51a、複数の第3電極片53a及び複数の第2電極片52aはそれぞれ、x軸方向に延びる帯状の電極片である。本変形例では、第1電極片51a、第3電極片53a及び第2電極片52aは、例えば、それぞれの幅が互いに異なっている。
複数の第1電極片51aには、第1電位が共通して印加される。複数の第1電極片51aは、例えば、その延在方向(x軸方向)の一方の端部で互いに接続されており、各々に印加される電位が等電位になるように構成されている。例えば、複数の第1電極片51aは、櫛歯状電極である。
複数の第2電極片52aには、第2電位が共通して印加される。複数の第2電極片52aは、例えば、その延在方向(x軸方向)の他方の端部で互いに接続されており、各々に印加される電位が等電位になるように構成されている。例えば、複数の第2電極片52aは、櫛歯状電極である。
複数の第3電極片53aには、第3電位が共通して印加される。複数の第3電極片53aは、例えば、その延在方向(x軸方向)の一方の端部又は他方の端部で互いに接続されており、各々に印加される電位が等電位になるように構成されている。例えば、複数の第3電極片53aは、櫛歯状電極である。
複数の第1電極片51a、複数の第2電極片52a及び複数の第3電極片53aは、互いに電気的に絶縁されている。複数の第3電極片53aは、例えば、第1電極片51a又は第2電極片52aと交差する部分において絶縁層などが間に設けられている。
本変形例では、図5に示すように、第1電極片51aと第2電極片52aとは、隙間54aを空けて配置されている。第1電極片51aと第3電極片53aとは、隙間55aを空けて配置されている。第3電極片53aと第2電極片52aとは、隙間56aを空けて配置されている。
このため、複数の第1電極片51aと複数の第2電極片52aと複数の第3電極片53aとには、異なる電位を印加することができる。つまり、第1電極片51aに印加される第1電位と、複数の第2電極片52aに印加される第2電位と、複数の第3電極片53aに印加される第3電位とは、異なっていてもよく、同じでもよい。
図5に示すように、順に並んだ第1電極片51a、第3電極片53a及び第2電極片52a(すなわち、一組の電極片)は、平面視において、隣り合う凸部33の先端33c間に位置している。なお、図5には、凸部33の先端33c及び根元33dの各々を通る厚み方向に平行な線を二点鎖線で示している。
本変形例では、平面視した場合に、第1電極片51aは、凸部33の先端33cと根元33dとの間で、かつ、側面33b(屈折面)に重複する位置に位置している。第1電極片51aと第1電極層40との間に電圧を印加することで、側面33bの近傍に位置する液晶分子35の配向を変化させることができる。これにより、光が実質的に屈折する面である実効屈折面33eを変化させることができる。詳細については、図4Cを用いて説明した通りである。
また、平面視した場合に、第2電極片52aは、凸部33の先端33cと根元33dとの間で、かつ、側面33a(反射面)に重複する位置に位置している。第2電極片52aと第1電極層40との間に電圧を印加することで、側面33aの近傍に位置する液晶分子35の配向を変化させることができる。これにより、光が実質的に反射する面である実効反射面33fを変化させることができる。詳細については、図4Dを用いて説明した通りである。
また、平面視した場合に、第3電極片53aは、隣り合う凸部33の根元33d間に位置している。具体的には、第3電極片53aは、凸部33に重複しない位置に位置している。
第1電極片51aと第2電極片52aとの境界領域(すなわち、隙間54a)は、平面視において、凸部33の先端33cに重複する位置に位置している。すなわち、図5に示すように、先端33cを通る二点鎖線が隙間54aを通過している。
第1電極片51aと第3電極片53aとの境界領域(すなわち、隙間55a)は、平面視において、凸部33の側面33b側の根元33dに重複する位置に位置している。すなわち、図5に示すように、根元33dを通る二点鎖線が隙間55aを通過している。
第2電極片52aと第3電極片53aとの境界領域(すなわち、隙間56a)は、平面視において、凸部33の側面33a側の根元33dに重複する位置に位置している。すなわち、図5に示すように、根元33dを通る二点鎖線が隙間56aを通過している。
隙間54a、隙間55a及び隙間56aの幅(z軸方向の長さ)は、例えば、第1電極片51a、第2電極片52a及び第3電極片53aの幅より短い。
以上のように、本変形例に係る光学デバイス1aによれば、例えば、複数の電極片は、さらに、第3電位が印加される複数の第3電極片53aを含み、複数の第1電極片51aと、複数の第3電極片53aと、複数の第2電極片52aとは、この順で凸部33の並び方向に交互に配置されている。
これにより、配光層30に印加される電界の大きさ及び向きを、より細かく調整することができる。したがって、光学デバイス1aによる配光方向をより細かく制御することができる。
また、例えば、複数の凸部33の各々は、根元33dから先端33cに向けて先細る形状を有し、順に並んだ第1電極片51a、第3電極片53a及び第2電極片52aは、平面視において、隣り合う凸部33の先端33c間に位置し、第3電極片53aは、隣り合う凸部33の根元33d間に位置している。
これにより、光学デバイス1に入射する光Lの実効屈折面33e又は実効反射面33fを、凸部33間で変化させることができ、配光方向を変更することができる。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2について説明する。実施の形態1では、第2電極層50のみが複数の電極片から構成されている例について示したが、本実施の形態では、第1電極層40も複数の電極片から構成されている。
図6は、本実施の形態に係る光学デバイス101の断面図である。図7は、本実施の形態に係る光学デバイス101の拡大断面図であり、図6の一点鎖線で囲まれる領域VIIの拡大断面図である。
図6及び図7に示すように、光学デバイス101は、実施の形態1に係る光学デバイス1と比較して、第1電極層40の代わりに第1電極層140を備える点が相違する。以下では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略又は簡略化する。
第1電極層140は、図7に示すように、複数の第1電極片141及び複数の第2電極片142から構成されている。つまり、本実施の形態では、第1電極層140及び第2電極層50はそれぞれ、複数の電極片から構成されている。
複数の第1電極片141と、複数の第2電極片142とは、複数の凸部33の並び方向(z軸方向)に交互に並んで配置されている。複数の第1電極片141及び複数の第2電極片142はそれぞれ、x軸方向に延びる帯状の電極片である。複数の第1電極片141及び複数の第2電極片142並びに複数の第1電極片51及び複数の第2電極片52は、例えば、同じ形状及び同じ大きさである。
複数の第1電極片141と複数の第2電極片142とは、互いに絶縁されている。本実施の形態では、第1電極片141と第2電極片142とは、隙間を空けて配置されている。このため、複数の第1電極片141と複数の第2電極片142とには、異なる電位を印加することができる。
本実施の形態では、第1電極層140を構成する複数の電極片と第2電極層50を構成する複数の電極片とは、平面視において、凸部33の並び方向にずれて配置されている。具体的には、第1電極片141は、平面視において、第2電極層50の第1電極片51及び第2電極片52の各々の一部と重複している。第2電極片142も同様に、平面視において、第2電極層50の第1電極片51及び第2電極片52の各々の一部と重複している。例えば、第1電極片141及び第2電極片142はそれぞれ、第1電極片51及び第2電極片52の各々の略半分と重複している。
なお、重複量は、略半分に限らない。例えば、第1電極片141は、第1電極片51の1/4と第2電極片52の3/4とに重複していてもよい。また、第1電極片141、第2電極片142、第1電極片51及び第2電極片52の形状及び大きさが異なる場合には、第1電極片141又は第2電極片142は、第1電極片51及び第2電極片52のいずれか一方と完全に重複していてもよい。
本実施の形態に係る光学デバイス101では、対向して配置された第1電極層140及び第2電極層50のそれぞれが、複数の電極片から構成されているため、配光層30に印加する電界の大きさ及び向きをより細かく調整することができる。
図8は、本実施の形態に係る光学デバイス101の動作モードを説明するための拡大断面図である。図8には、制御部61によって、第1電極層140の第1電極片141と第2電極層50の第1電極片51との間に所定の電圧(第2電圧)が印加された場合を図示している。ここでは、第1電極層140の第2電極片142と第2電極層50の第2電極片52との間には、電圧は印加されていない。例えば、制御部61は、第1電極片51に正の電位を与え、第1電極片141に負の電位を与え、第2電極片52及び142に接地電位を与える。これにより、第2電極層50の第1電極片51と第1電極層140の第1電極片141との間に、最も強い電界が印加される。
本実施の形態では、第2電極層50の第1電極片51と第1電極層140の第1電極片141とが、z軸方向にずれて配置されている。このため、第1電極片51と第1電極片141との間に印加される電界は、厚み方向(y軸方向)に平行にはならず、y軸方向に斜め方向に印加される。このため、第1電極片51と第1電極片141との間に位置する液晶分子35は、図8に示すように、斜め方向に配向する。また、第2電極片52と第2電極片142との間に位置する液晶分子35には、電界がほとんど印加されないので、配向状態は変化しない。
このため、屈折率可変層32内において屈折率差が生じ、実効屈折面133eが形成される。光学デバイス101に入射する光Lは、実効屈折面133eで屈折された後、凸部33の側面33aで反射され、斜め上方に向けて出射される。実効屈折面133eの形状は、電圧を印加する電極片の組み合わせ、及び、印加する電圧の大きさなどによって変更する。このため、電極片の組み合わせ、及び、電圧の大きさを調整することで、配光方向を調整することができる。
[効果など]
以上、本実施の形態に係る光学デバイス101では、例えば、第1電極層140及び第2電極層50はそれぞれ、複数の電極片から構成されている。
これにより、配光層30に印加される電界の大きさ及び向きを、より細かく調整することができる。したがって、光学デバイス101による配光方向をより細かく制御することができる。
また、例えば、第1電極層140を構成する複数の電極片と第2電極層50を構成する複数の電極片とは、平面視において、凸部33の並び方向(z軸方向)にずれて配置されている。
これにより、配光層30に対して斜め方向に電界を印加することができるので、配光層30に印加される電界の大きさ及び向きを、より細かく調整することができる。したがって、光学デバイス101による配光方向をより細かく制御することができる。
(その他)
以上、本発明に係る光学デバイス及び光学システムについて、上記の実施の形態及びその変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態では、第1電極層40及び第2電極層50の少なくとも一方を、2種類又は3種類の電極片に分割する例について示したが、4種類以上の電極片に分割してもよい。また、第1電極層40及び第2電極層50の双方を分割する場合に、分割数が異なっていてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、複数の第1電極片51及び複数の第2電極片52を1つずつ交互に配置したが、複数個ずつ交互に配置してもよい。他の電極片についても同様である。
また、例えば、上記の実施の形態では、屈折率可変層32を構成する液晶材料としてポジ型の液晶材料を用いたが、ネガ型の液晶材料を用いてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、凸部33の長手方向がx軸方向となるように光学デバイスを窓に配置したが、これに限らない。例えば、凸部33の長手方向がz軸方向となるように光学デバイスを窓に配置してもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、凹凸構造層31を構成する複数の凸部33の各々は、長尺状であったが、これに限らない。例えば、複数の凸部33は、マトリクス状などに点在するように配置されていてもよい。つまり、複数の凸部33を、ドット状に点在するように配置してもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、複数の凸部33の各々は、同じ形状としたが、これに限るものではなく、例えば、面内において異なる形状であってもよい。例えば、光学デバイス1におけるz軸方向の上半分と下半分とで複数の凸部33の側面33a又は33bの傾斜角を異ならせてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、複数の凸部33の高さは、一定としたが、これに限るものではない。例えば、複数の凸部33の高さは、ランダムに異なっていてもよい。このようにすることで、光学デバイスを透過する光が虹色に見えてしまうことを抑制できる。つまり、複数の凸部33の高さをランダムに異ならせることで、凹凸界面での微小な回折光や散乱光が波長で平均化されて出射光の色付きが抑制される。
また、上記の実施の形態では、光学デバイス1に入射する光として太陽光を例示したが、これに限らない。例えば、光学デバイス1に入射する光は、照明装置などの発光装置が発する光であってもよい。
また、上記の実施の形態では、光学デバイス1は、窓91の屋内側の面に貼り付けたが、窓91の屋外側の面に貼り付けてもよい。屋内側に貼り付けることで、光学素子の劣化を抑制することができる。また、光学デバイス1を窓91に貼り付けたが、光学デバイスを建物90の窓そのものとして用いてもよい。また、光学デバイス1は、建物90の窓91に設置する場合に限るものではなく、例えば車の窓などに設置してもよい。
なお、これらの変形例は、他の実施の形態及び変形例にも適用できる。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、1a、101 光学デバイス
10 第1基材
20 第2基材
30 配光層
31 凹凸構造層
32 屈折率可変層
33 凸部
33c 先端
33d 根元
40、140 第1電極層
50、50a 第2電極層
51、51a、141 第1電極片
52、52a、142 第2電極片
53、54、54a、55a、56a 隙間(境界領域)
53a 第3電極片
60 光学システム
61 制御部

Claims (11)

  1. 透光性を有する第1基材と、
    前記第1基材に対向して配置された、透光性を有する第2基材と、
    前記第1基材と前記第2基材との間に互いに対向して配置された、透光性を有する第1電極層及び第2電極層と、
    前記第1電極層と前記第2電極層との間に配置され、入射した光を配光する配光層とを備え、
    前記配光層は、
    第1方向に並んで配置された複数の凸部を有する凹凸構造層と、
    前記複数の凸部間を充填するように配置され、前記第1電極層及び前記第2電極層間に印加される電圧に応じて屈折率が変化する屈折率可変層とを含み、
    前記第1電極層及び前記第2電極層の少なくとも一方は、複数の電極片から構成され、
    前記複数の電極片は、
    第1電位が印加される複数の第1電極片と、
    第2電位が印加される複数の第2電極片とを含み、
    前記複数の第1電極片と前記複数の第2電極片とは、前記第1方向に交互に並んで配置されている
    光学デバイス。
  2. 前記複数の凸部の各々は、根元から先端に向けて先細る形状を有し、
    隣り合う前記第1電極片及び前記第2電極片は、平面視において、隣り合う前記凸部の先端間に位置し、
    隣り合う前記第1電極片と前記第2電極片との境界領域は、平面視において、隣り合う前記凸部の根元間に位置している
    請求項1に記載の光学デバイス。
  3. 前記第1電極層及び前記第2電極層はそれぞれ、複数の電極片から構成されている
    請求項1又は2に記載の光学デバイス。
  4. 前記第1電極層を構成する複数の電極片と前記第2電極層を構成する複数の電極片とは、平面視において、前記第1方向にずれて配置されている
    請求項3に記載の光学デバイス。
  5. 前記複数の電極片は、さらに、第3電位が印加される複数の第3電極片を含み、
    前記複数の第1電極片と、前記複数の第3電極片と、前記複数の第2電極片とは、この順で前記第1方向に交互に配置されている
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  6. 前記複数の凸部の各々は、根元から先端に向けて先細る形状を有し、
    順に並んだ前記第1電極片、前記第3電極片及び前記第2電極片は、平面視において、隣り合う前記凸部の先端間に位置し、
    前記第3電極片は、隣り合う前記凸部の根元間に位置している
    請求項5に記載の光学デバイス。
  7. 前記複数の凸部は、前記第1方向に直交する第2方向に延びたストライプ状に形成されている
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  8. 請求項1〜7に記載の光学デバイスと、
    前記複数の電極片に選択的に電位を与えることで、前記第1電極層と前記第2電極層との間に所定の電圧を印加する制御部とを備える
    光学システム。
  9. 前記制御部は、
    第1動作モードでは、前記第1電極層及び前記第2電極層の間に電圧を印加せず、
    第2動作モードでは、前記複数の電極片の全てに等しい電位を与えることで、前記第1電極層及び前記第2電極層間に第1電圧を印加し、
    第3動作モードでは、前記複数の第1電極片と前記複数の第2電極片とに互いに異なる電位を与えることで、前記第1電極層及び前記第2電極層間に第2電圧を印加する
    請求項8に記載の光学システム。
  10. 前記制御部は、前記第3動作モードでは、前記複数の第1電極片のみ又は前記複数の第2電極片のみと、対向する電極層との間に前記第2電圧を印加する
    請求項9に記載の光学システム。
  11. 前記第2電圧は、前記第1電圧より小さい
    請求項10に記載の光学システム。
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