JP2020063751A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】微振幅振動を減衰、吸収する。【解決手段】第1取付部材11および第2取付部材12と、弾性体13と、仕切部材26と、内圧吸収体19と、を備え、仕切部材には、収容室17内を通して第1液室16aと第2液室16bとを連通する連通孔20が形成され、内圧吸収体は、一方向に弾性変形する過程において、前記一方向に向けた外力を要する正剛性状態から、前記一方向に向けた外力を加えなくても前記一方向に向けた変形が進行する負剛性状態に移行する構成とされ、この内圧吸収体を前記一方向に変形したときの荷重変位線図において、負剛性状態での傾きが、正剛性状態での傾きより小さく、内圧吸収体は、前記一方向が前記軸方向と一致し、かつ負剛性状態で収容室に収容されている。【選択図】図1

Description

本発明は、防振装置に関するものである。
従来から、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材、および他方に連結される第2取付部材と、第1取付部材と第2取付部材とを連結した弾性体と、第1取付部材内の液室を、第1取付部材の中心軸線に沿う軸方向に沿って、弾性体を隔壁の一部に有する第1液室、および第2液室に仕切る仕切部材と、仕切部材に設けられた収容室内に収容された内圧吸収体と、を備え、仕切部材に、収容室内を通して第1液室と第2液室とを連通する連通孔が形成された防振装置が知られている。
この種の防振装置として、例えば下記特許文献1に示されるように、振動の入力時に、内圧吸収体を前記軸方向に反転変形させる構成が知られている。
特開2004−100913号公報
しかしながら、前記従来の防振装置では、振動の入力時に、内圧吸収体が前記軸方向に反転変形する過程において、初期の段階では大きな力を要して応答性が悪く、微振幅振動を減衰、吸収することが困難であるという問題があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、微振幅振動を減衰、吸収することができる防振装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の防振装置は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材、および他方に連結される第2取付部材と、前記第1取付部材と前記第2取付部材とを連結した弾性体と、前記第1取付部材内の液室を、前記第1取付部材の中心軸線に沿う軸方向に沿って、前記弾性体を隔壁の一部に有する第1液室、および第2液室に仕切る仕切部材と、前記仕切部材に設けられた収容室内に収容された内圧吸収体と、を備え、前記仕切部材に、前記収容室内を通して前記第1液室と前記第2液室とを連通する連通孔が形成された防振装置であって、前記内圧吸収体は、一方向に弾性変形する過程において、前記一方向に向けた外力を要する正剛性状態から、前記一方向に向けた外力を加えなくても前記一方向に向けた変形が進行する負剛性状態に移行する構成とされ、この内圧吸収体を前記一方向に変形したときの荷重変位線図において、前記負剛性状態での傾きが、前記正剛性状態での傾きより小さく、前記内圧吸収体は、前記一方向が前記軸方向と一致し、かつ前記負剛性状態で前記収容室に収容されている。
この発明によれば、内圧吸収体が、前記一方向が前記軸方向と一致し、かつ荷重変位線図での傾きが前記正剛性状態より小さい前記負剛性状態で収容室に収容されているので、内圧吸収体が収容室に前記正剛性状態で収容されている場合と比べて、振動の入力時に内圧吸収体を弾性変形させやすくなり、入力振動が微振幅であっても、内圧吸収体を応答性よく弾性変形させることが可能になり、微振幅振動を効果的に減衰、吸収することができる。
しかも、内圧吸収体が、単にばね定数が小さい材質で形成されているのではないので、入力振動が低周波の場合に、必要な減衰力が発生しにくくなるのを防ぐことができるとともに、耐久性を確保することができる。
さらに、以上の作用効果が、アクチュエータ等の外部入力を用いなくても奏されることから、コストの増大を抑えることができる。
ここで、前記内圧吸収体は、前記一方向から支持された状態で前記収容室に収容されてもよい。
この場合、内圧吸収体が、前記一方向から支持された状態で収容室に収容されているので、内圧吸収体を前記負剛性状態のうちの所望の状態に精度よく調整することが可能になり、チューニングを容易に行うことができる。
また、前記第1液室は、前記第2液室より前記一方向に配設されてもよい。
この場合、弾性体を隔壁の一部に有する第1液室が、第2液室より前記一方向に配設されているので、振動の入力に伴い、第1液室に正圧が加えられ、この内圧が、連通孔を通して内圧吸収体に及ぼされたときに、前記一方向から支持されている内圧吸収体が、前記軸方向に沿う前記一方向と反対側の他方向に向けて応答性よく変形することとなり、第1液室の内圧を即座に低減することができる。したがって、弾性体の剛性を高めてその耐久性を向上させても、振動の入力時に、第1液室の内圧が上昇するのを抑えることができる。
また、前記仕切部材は、前記内圧吸収体が、前記軸方向に沿う前記一方向と反対側の他方向に向けて前記負剛性状態で変形したときに当接するストッパ部を備えてもよい。
この場合、内圧吸収体が、前記軸方向に沿う前記一方向と反対側の他方向に向けて前記負剛性状態で変形したときに当接するストッパ部を備えるので、振動の入力に伴い、内圧吸収体を、前記軸方向の両側に前記負剛性状態で弾性変形させることが可能になり、微振幅振動を確実に減衰、吸収することができる。
また、低周波振動の入力時には、内圧吸収体が、前記軸方向の両側から支持されることとなり、必要な減衰力を確実に発生させることができる。
この発明によれば、微振幅振動を減衰、吸収することができる。
本発明に係る第1実施形態として示した防振装置の縦断面図である。 図1に示す内圧吸収体を一方向に変形させたときの荷重変位線図の模式図である。 本発明に係る第2実施形態として示した防振装置の縦断面図である。
以下、本発明に係る防振装置の第1実施形態を、図1を参照しながら説明する。
この防振装置1は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材11、および他方に連結される第2取付部材12と、第1取付部材11と第2取付部材12とを連結した弾性体13と、第1取付部材11内の液室16を後述する主液室(第1液室)16aと副液室(第2液室)16bとに仕切る仕切部材26と、仕切部材26に設けられた収容室17内に収容された内圧吸収体19と、を備えた液体封入型の防振装置である。
液室16に封入された液体としては、例えばエチレングリコール、水、シリコーンオイルなどが挙げられる。
防振装置1は、例えば自動車等に装着され、エンジンの振動が車体に伝達するのを抑える。防振装置1では、第2取付部材12が振動発生部としての図示されないエンジンに取付けられる一方、第1取付部材11が図示されないブラケットを介して振動受部としての車体に取付けられる。なお、第1取付部材11が振動発生部に、第2取付部材12が振動受部にそれぞれ取付けられてもよい。
図示の例では、仕切部材26は、液室16を、第1取付部材11の中心軸線Oに沿う軸方向に仕切っている。以下、軸方向に沿って主液室16a側を上側といい、副液室16b側を下側という。また、軸方向から見て、中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
第1取付部材11は、第1筒部11aと、第1筒部11aの下方に位置する第2筒部11bと、第1筒部11aと第2筒部11bとを連結する段部11cと、を備える。第1筒部11a、第2筒部11bおよび段部11cは、中心軸線Oと同軸に配置されて一体に形成されている。第1取付部材11の上端開口部が、弾性体13により液密に閉塞され、かつ第1取付部材11の下端開口部が、ダイヤフラム14により液密に閉塞されることにより、第1取付部材11の内側に液体が封入されている。
第2取付部材12は、第1取付部材11の第1筒部11aよりも上方に配置されている。
弾性体13は、第1取付部材11の上端部から上方に突出し、かつ上方に向かうに従い漸次、縮径された円錐台状の変形部13aと、この変形部13aから第1取付部材11の内周面に沿って下方に向けて延びる被覆部13bと、を備える。弾性体13のうち少なくとも変形部13aは、主液室16aの隔壁の一部を構成している。被覆部13bは、第1取付部材11の内周面に加硫接着されており、第1取付部材11の内周面は、その全域にわたって弾性体13で覆われている。変形部13aおよび被覆部13bは一体に形成されている。
仕切部材26は、例えばアルミニウム合金若しくは合成樹脂材料などにより形成されている。仕切部材26は、円盤状に形成され、第1取付部材11内に嵌合されている。仕切部材26の上面は、弾性体13に直接、軸方向で対向し主液室16aに露出しており、仕切部材26は主液室16aの隔壁の一部を構成している。仕切部材26の下面は、ダイヤフラム14に直接、軸方向で対向し副液室16bに露出しており、仕切部材26は副液室16bの隔壁の一部を構成している。
仕切部材26には、収容室17と、制限通路18と、が設けられている。これらの収容室17および制限通路18は、仕切部材26の内部で非連通状態とされ互いに独立している。
制限通路18は、主液室16aと副液室16bとを連通する。制限通路18は、仕切部材26の外周面に形成され周方向に延びている。制限通路18は、例えば10Hz前後の低周波振動の入力時に共振(液柱共振)が発生するようにチューニングされてもよい。
収容室17は、軸方向から見て、中心軸線Oと同軸に配置された円形状を呈する。収容室17の内面は、副液室16b側に位置して主液室16a側を向く下面17aと、主液室16a側に位置して副液室16b側を向く上面17bと、下面17aおよび上面17bの各外周縁同士を連結し、径方向の内側を向く側面17cと、を備える。
仕切部材26には、収容室17内を通して主液室16aと副液室16bとを連通する連通孔20が形成されている。連通孔20は、内圧吸収体19の表裏面に向けて開口している。内圧吸収体19の表面に向けて開口する連通孔20、および内圧吸収体19の裏面に向けて開口する連通孔20はそれぞれ、複数ずつ配設されている。
そして本実施形態では、内圧吸収体19は、一方向に弾性変形する過程において、前記一方向に向けた外力を要する正剛性状態Xから、前記一方向に向けた外力を加えなくても前記一方向に向けた変形が進行する負剛性状態Yに移行する構成とされ、図2に示されるような、内圧吸収体19を前記一方向に変形したときの荷重変位線図において、負剛性状態Yでの傾きが、正剛性状態Xでの傾きより小さくなっている。内圧吸収体19は、前記一方向が軸方向と一致し、かつ負剛性状態Yで収容室17に収容されている。
なお、正剛性状態Xでの総変位量は、負剛性状態Yでの総変位量より小さい。
図示の例では、内圧吸収体19は、前記一方向が上方と一致した状態で配設されている。内圧吸収体19は、軸方向から見て円形状を呈する板状に形成され、中心軸線Oと同軸に配設されている。内圧吸収体19には、軸方向に貫く貫通孔が形成されている。内圧吸収体19は、収容室17に配設される前の無拘束の初期状態では、下方に向けて突の曲面状に形成されている。図示の例では、内圧吸収体19は、前記初期状態で、図1に2点鎖線で示されるように、径方向の外側から内側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びるとともに、中央部を含む径方向の内側部分が下方に向けて突の曲面状とされ、かつ径方向の外端部が上方に向けて突の曲面状とされた構成となっている。
そして、内圧吸収体19は、正剛性状態Xにある前記初期状態から、上方に向けた反転が開始している状態に移行した負剛性状態Yのうち、径方向の外側から内側に向かうに従い漸次、上方に向けて延びるとともに、中央部が上方に向けて突の曲面状とされ、かつこれより径方向の外側に位置する部分が下方に向けて突の曲面状とされた状態で、収容室17に収容されている。
内圧吸収体19は、全体が一体に形成されている。内圧吸収体19の外周縁部は、全周にわたって、収容室17の側面17cに固定されている。内圧吸収体19は、例えば、金属材料、合成樹脂材料、若しくはゴム材料などで形成される。
内圧吸収体19は、上方から支持された状態で収容室17に収容されている。図示の例では、内圧吸収体19の中央部が、収容室17の上面17bに、この上面17bを上方に付勢した状態で当接している。内圧吸収体19の上面のうち、中央部を除く全体が、収容室17の上面17bと非接触となっている。
内圧吸収体19の下面は、全域にわたって、収容室17の下面17aと非接触状態で軸方向に対向している。収容室17の下面17aは、内圧吸収体19が下方に向けて負剛性状態Yで変形したときに当接するストッパ部となっている。
以上説明したように、本実施形態による防振装置1によれば、内圧吸収体19が、前記一方向が軸方向と一致し、かつ荷重変位線図での傾きが正剛性状態Xより小さい負剛性状態Yで収容室17に収容されているので、内圧吸収体19が収容室17に正剛性状態Xで収容されている場合と比べて、振動の入力時に内圧吸収体19を弾性変形させやすくなり、入力振動が微振幅であっても、内圧吸収体19を応答性よく弾性変形させることが可能になり、微振幅振動を効果的に減衰、吸収することができる。
しかも、内圧吸収体19が、単にばね定数が小さい材質で形成されているのではないので、入力振動が低周波の場合に、必要な減衰力が発生しにくくなるのを防ぐことができるとともに、耐久性を確保することができる。
さらに、以上の作用効果が、アクチュエータ等の外部入力を用いなくても奏されることから、コストの増大を抑えることができる。
また、内圧吸収体19が、上方から支持された状態で収容室17に収容されているので、内圧吸収体19を負剛性状態Yのうちの所望の状態に精度よく調整することが可能になり、チューニングを容易に行うことができる。
また、弾性体13を隔壁の一部に有する主液室16aが、副液室16bより上方に配設されているので、振動の入力に伴い、主液室16aに正圧が加えられ、この内圧が、連通孔20を通して内圧吸収体19に及ぼされたときに、上方から支持されている内圧吸収体19が、下方に向けて応答性よく変形することとなり、主液室16aの内圧を即座に低減することができる。したがって、弾性体13の剛性を高めてその耐久性を向上させても、振動の入力時に、主液室16aの内圧が上昇するのを抑えることができる。
また、収容室17の下面17aが、内圧吸収体19が下方に向けて負剛性状態Yで変形したときに当接するストッパ部となっているので、振動の入力に伴い、内圧吸収体19を、軸方向の両側に負剛性状態Yで弾性変形させることが可能になり、微振幅振動を確実に減衰、吸収することができる。
また、低周波振動の入力時には、内圧吸収体19が、軸方向の両側から支持されることとなり、必要な減衰力を確実に発生させることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る防振装置2を、図3を参照しながら説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、内圧吸収体22が、収容室17における径方向の中央部に配設された連結体22bと、連結体22bから径方向の外側に向けて延びる帯状の板体22aと、を備える。板体22aは、周方向に沿って複数配設され、各板体22aにおける径方向の内端部が連結体22bに連結されている。各板体22aにおける径方向の外端部は、収容室17の側面17cに固定されている。
なお、複数の板体22aは、周方向に間隔をあけて配設されてもよいし、周方向の一部が重ねられた状態で配設されてもよい。
内圧吸収体22は、収容室17に配設される前の無拘束の初期状態では、下方に向けて突の曲面状に形成されている。図示の例では、板体22aは、前記初期状態で、図3に2点鎖線で示されるように、径方向の外側から内側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びるとともに、径方向の内側部分が下方に向けて突の曲面状とされ、かつ径方向の外端部が上方に向けて突の曲面状とされた構成となっている。
そして、内圧吸収体22は、正剛性状態Xにある初期状態から、上方に向けた反転が開始している状態に移行した負剛性状態Yのうち、連結体22bの上面が収容室17の上面17bに当接し、かつ板体22aが下方に向けて突の曲面状とされた状態で、収容室17に収容されている。
以上説明したように、本実施形態による防振装置2によれば、第1実施形態と同様の作用効果が奏される。
また、内圧吸収体22が、複数の板体22aおよび連結体22bを備えるので、チューニングを高精度に行うことができる。
なお、本発明の技術範囲は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、収容室17の下面17aが、内圧吸収体19、22が下方に向けて負剛性状態Yで変形したときに当接するストッパ部とされた構成を示したが、ストッパ部を有しない構成を採用してもよい。
また、内圧吸収体19、22は、上側から支持されていなくてもよい。
また、内圧吸収体19、22の前記初期状態の形状、および収容室17に収容されているときの形状は、前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。このうち、内圧吸収体19、22の前記初期状態の形状は、軸方向に反転変形可能な曲面状に形成され、かつ前述の荷重変位線図において、負剛性状態Yでの傾きが、正剛性状態Xでの傾きより小さくなっていれば、前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、支持荷重が作用することで主液室16aに正圧が作用する圧縮式の防振装置1、2について説明したが、主液室16aが鉛直方向下側に位置し、かつ副液室16bが鉛直方向上側に位置するように取り付けられ、支持荷重が作用することで主液室16aに負圧が作用する吊り下げ式の防振装置にも適用可能である。
また、前記実施形態では、仕切部材26が、第1取付部材11内の液室16を、弾性体13を隔壁の一部に有する主液室16a、および副液室16bに仕切るものとしたが、これに限られるものではない。例えば、ダイヤフラム14を設けるのに代えて弾性体を設け、副液室16bを設けるのに代えて、この弾性体を隔壁の一部に有する受圧液室を設けてもよい。例えば、仕切部材26が、液体が封入される第1取付部材11内の液室16を、第1液室および第2液室に仕切り、第1液室および第2液室のうちの少なくとも1つが、弾性体13を隔壁の一部に有する他の構成に適宜変更することが可能である。
また、本発明に係る防振装置1、2は、車両のエンジンマウントに限定されるものではなく、エンジンマウント以外に適用することも可能である。例えば、車両用のキャビンマウント若しくはブッシュ、または建設機械に搭載された発電機のマウントに適用することも可能であり、或いは、工場などに設置される機械のマウントに適用することも可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、2 防振装置
11 第1取付部材
12 第2取付部材
13 弾性体
16 液室
16a 主液室(第1液室)
16b 副液室(第2液室)
17 収容室
17b 上面(ストッパ部)
19 内圧吸収体
20 連通孔
26 仕切部材
O 中心軸線
X 正剛性状態
Y 負剛性状態

Claims (4)

  1. 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材、および他方に連結される第2取付部材と、
    前記第1取付部材と前記第2取付部材とを連結した弾性体と、
    前記第1取付部材内の液室を、前記第1取付部材の中心軸線に沿う軸方向に沿って、前記弾性体を隔壁の一部に有する第1液室、および第2液室に仕切る仕切部材と、
    前記仕切部材に設けられた収容室内に収容された内圧吸収体と、を備え、
    前記仕切部材に、前記収容室内を通して前記第1液室と前記第2液室とを連通する連通孔が形成された防振装置であって、
    前記内圧吸収体は、一方向に弾性変形する過程において、前記一方向に向けた外力を要する正剛性状態から、前記一方向に向けた外力を加えなくても前記一方向に向けた変形が進行する負剛性状態に移行する構成とされ、
    この内圧吸収体を前記一方向に変形したときの荷重変位線図において、前記負剛性状態での傾きが、前記正剛性状態での傾きより小さく、
    前記内圧吸収体は、前記一方向が前記軸方向と一致し、かつ前記負剛性状態で前記収容室に収容されている、防振装置。
  2. 前記内圧吸収体は、前記一方向から支持された状態で前記収容室に収容されている、請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記第1液室は、前記第2液室より前記一方向に配設されている、請求項2に記載の防振装置。
  4. 前記仕切部材は、前記内圧吸収体が、前記軸方向に沿う前記一方向と反対側の他方向に向けて前記負剛性状態で変形したときに当接するストッパ部を備える、請求項2または3に記載の防振装置。
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