JP2020063080A - パレットおよび運搬物 - Google Patents

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航平 松本
Kohei Matsumoto
航平 松本
正朋 小阪
Masatomo Kosaka
正朋 小阪
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Abstract

【課題】パレットが傾斜して着地した場合であっても、積載物へ伝播する衝撃が抑制できるパレットおよび運搬物を提供する。【解決手段】平面視したとき四角形状の外形とされた第1層部10と、第1層部10に対して面方向に所定間隔だけ離間した位置に平行に配置され、平面視したとき四角形状に対応する外形とされた第2層部20と、第1層部10と第2層部20との間に設けられ、第1層部10と第2層部20とを接続する複数の支柱30とを備え、第1層部10および第2層部20の四角形状の一の辺を含む端部領域には、支柱30によって接続されていない柔構造部が設けられ、柔構造部における一の辺から支柱30までの距離は、柔構造部における一の辺に直交する他の辺から支柱30までの距離よりも長いパレット1。【選択図】図1

Description

本発明は、パレットおよび運搬物に関する。
倉庫、工場等で物を運搬する際、物を積載したパレットをフォークリフト等で運搬することがある。
例えば、特許文献1には、フォークリフトによる運搬に使用されるパレットが記載されている。特許文献1のパレットは、天板と地板とを桁材および補強板付き桁材とで接続している。また、補強板付き桁材などをハニカム構造とすることで、パレットの強度を高めている。
特開昭61−27244号公報
フォークリフトではなくハンドリフトによってパレットを運搬する場合、次のような事が懸念される。すなわち、パレットに挿入されるハンドリフトの爪には車輪が設けられているので、フォークリフトの爪と比較して厚みがある。このため、爪が挿入される部分のパレットの高さを確保する必要がある。
このとき、高さの増加に伴ってパレット全体の剛性を高める必要がある。しかし、剛性を高め過ぎてしまうと、ハンドリフトの爪を降下させてパレットを地面や床に着地させる際に、積載物に対して着地の衝撃が伝播しやすくなり積載物が破損する可能性がある。
特に、パレットが傾斜した状態で着地すると、着地の衝撃が加わる箇所がパレットの一部分(例えばパレットの一辺側)に偏るため、その衝撃が当該部分に集中してしまう。このとき、例えば特許文献1のように剛性を高めただけの場合、着地の衝撃が積載物にさらに伝播しやすくなる可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、パレットが傾斜して着地した場合であっても、積載物へ伝播する衝撃が抑制されるパレットおよび運搬物を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のパレットおよび運搬物は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の一態様に係るパレットは、平面視したとき四角形状の外形とされた第1層部と、前記第1層部に対して面方向に所定間隔だけ離間した位置に平行に配置され、平面視したとき前記四角形状に対応する外形とされた第2層部と、前記第1層部と前記第2層部との間に設けられ、前記第1層部と前記第2層部とを接続する複数の支柱とを備え、前記第1層部および前記第2層部の前記四角形状の一の辺を含む端部領域には、前記支柱によって接続されていない柔構造部が設けられ、前記柔構造部における前記一の辺から前記支柱までの距離は、前記柔構造部における前記一の辺に直交する他の辺から前記支柱までの距離よりも長い。
本態様に係るパレットについて、第1層部および第2層部の四角形状の一の辺を含む端部領域には支柱によって接続されていない柔構造部が設けられている。このため、仮に第1層部または第2層部の柔構造部に面方向の衝撃が加わったとしても、柔構造部は支柱によって互いに支持されていないため、第1層部または第2層部は面方向に変形する。そして、第1層部または第2層部が変形することで衝撃を吸収できる。例えば、パレットが傾斜して着地した場合であって、第2層部の柔構造部から着地したとき、第2層部の柔構造部が変形するので、パレットの着地の衝撃を吸収できる。このため、仮に第1層部に積載物が載置されている場合、積載物へ伝播する衝撃が柔構造部の変形によって抑制され、積載物の破損が抑制される。
また、第1層部および第2層部の四角形状の柔構造部における一の辺から支柱までの距離は、一の辺に直交する他の辺から支柱までの距離よりも長い。つまり、一の辺から支柱までの領域の第1層部および第2層部は変形しやすい柔構造部とされ、一の辺に直交する辺(他の辺)から支柱までの領域の第1層部および第2層部は柔構造部に比べて変形しにくい部分とされる。これは、辺の縁部を自由端と考え支柱を固定端と考えたとき、自由端から固定端までの距離が短い方が同荷重による変位が小さいことから明らかである。これによって、柔構造部によって衝撃を吸収することができ、かつ、他の辺を含む変形しにくい領域と支柱でパレット全体としての剛性を確保できる。例えば、パレットのある辺(例えば前述の「他の辺」)側からハンドリフトの爪を挿入した場合、その辺の中央部に正確にパレットの爪を挿入することは難しく、その辺に沿った方向においてバランスを崩して傾斜しやすい。つまり、仮にパレットのバランスが崩れて傾斜した状態で着地する場合、その辺に直交する辺(前述の「一の辺」)から着地することになる。このため、第1層部および第2層部の四角形状の一の辺から支柱までの領域を柔構造部とすることで着地の衝撃を吸収でき、他の辺を含む領域や支柱でパレットの剛性を確保できる。
また、本発明の一態様に係るパレットは、前記第1層部および前記第2層部の前記一の辺に対向する辺を含む端部領域には前記支柱によって接続されていない他の柔構造部が設けられ、前記一の辺に対向する前記他の柔構造部における辺から前記支柱までの距離は、前記他の辺に対向する前記他の柔構造部における辺から前記支柱までの距離よりも長い。
本態様に係るパレットによれば、前述の柔構造部に加え、一の辺に対向する辺から支柱までの領域の第1層部および第2層部は変形しやすい他の柔構造部とされる。また、他の辺に対向する辺を含む領域の第1層部および第2層部は他の柔構造部に比べて変形しにくい部分とされる。つまり、四角形状のパレットにおいて、一の辺から支柱までの領域の第1層部および第2層部、および一の辺に対向する辺から支柱までの領域の第1層部および第2層部は変形しやすい柔構造部(他の柔構造部)とされ、その他の各辺を含む各領域の第1層部および第2層部は柔構造部に比べて変形しにくい部分とされる。例えば、パレットのある辺(例えば前述の「他の辺」)側からハンドリフトの爪を挿入した場合、その辺の中央部に正確にパレットの爪を挿入することは難しく、その辺に沿った方向においてバランスを崩して傾斜しやすい。つまり、仮にパレットのバランスが崩れて傾斜した状態で着地する場合、その辺に直交する2辺のいずれか一辺から着地することとなる。このため、バランスを崩した際に着地する可能性のある辺を含む領域の第1層部および第2層部を柔構造部とすることで着地の衝撃を吸収でき、他の各辺を含む変形しにくい領域や支柱でパレットの剛性を確保できる。
また、本発明の一態様に係るパレットにおいて、前記四角形状は長方形状であり、前記一の辺およびそれに対向する辺が短手方向とされ、前記他の辺およびそれに対向する辺が長手方向とされる。
本態様に係るパレットによれば、短手方向に相当する一の辺およびそれに対向する辺側の領域の第1層部または第2層部が柔構造部となる。一方、他の各辺は長手方向とされる。
パレットの短手方向に相当する辺側の領域に衝撃が加わった場合、柔構造部によってパレットに加わった衝撃を吸収できる。一方、パレットの長手方向に相当する辺側の領域に衝撃が加わった場合、長手方向は短手方向に比べて接地面積が大きいので、柔構造部としなくてもその接地面積によってパレットに加わった衝撃を吸収できる。つまり、第1層部および第2層部を長方形状とすることで、短手方向の柔構造部および長手方向の第1層部または第2層部によってパレットに加わった衝撃を吸収でき、かつ、長手方向の辺を含む領域で第1層部と第2層部とを接続する支柱によってパレット全体としての剛性を確保できる。換言すると、短手方向の辺のみ柔構造部となるようにパレットを構成すると、加わる衝撃を吸収でき、かつ、剛性が確保されたパレットとなる。
また、本発明の一態様に係るパレットにおいて、前記柔構造部における前記一の辺から前記支柱までの距離、および前記一の辺に対向する前記他の柔構造部における辺から前記支柱までの距離は、前記所定間隔よりも大きい。
本態様に係るパレットによれば、第1層部と第2層部との離間距離とされた所定間隔に対して一の辺から支柱までの距離および一の辺に対向する辺から支柱までの距離を大きくすることで、柔構造部(他の柔構造部)を確保できる。
また、本発明の一態様に係るパレットにおいて、前記第2層部は、接地される側の部材とされ、前記第2層部の厚さは、前記第1層部の厚さよりも薄い。
本態様に係るパレットによれば、接地される側の第2層部の板厚を、第1層部よりも薄くすることで、パレットを運搬する際に差し込まれるハンドリフトが挿入しやすくなる。これは、板厚が薄い方が、板厚が厚い場合に比べてハンドリフトに設けられた車輪がその板を乗り越えやすいことによる。また、接地される側の第2層部を薄くすることで、柔構造部の変形を生じさせやすく衝撃がより吸収できる。
また、本発明の一態様に係るパレットにおいて、前記第1層部と前記第2層部とに挟まれ、かつ、前記柔構造部および前記他の柔構造部に対応する部分には、緩衝材が設けられている。
本態様に係るパレットによれば、第1層部と第2層部とに挟まれ、かつ、柔構造部および前記他の柔構造部に対応する部分に設けられた緩衝材によって、例えば第2層部の柔構造部に想定を超える過大な衝撃が負荷されたとしても、緩衝材によって第2層部の過度な変形を抑制できる。またその変形に起因するパレットの破損を抑制しつつ、その衝撃を吸収できる。
また、本発明の一態様に係るパレットにおいて、前記第1層部および前記第2層部は、それぞれ複数の長方形状の板材を有し、複数の前記板材が同一方向に沿って同一面内で平行に離間して配置されて形成されている。
本態様に係るパレットについて、第1層部および第2層部は、それぞれ複数の長方形状の板材を有し、複数の板材が同一方向に沿って同一面内で平行に離間して配置されて形成されている。これによって、例えば少なくとも積載物の脚部が載置される部分にのみ板材を設けることとすれば良く、板材に要するコストが低減できる。なお、第1層部と第2層部とで板材の本数が異なっても良い。
また、本発明の一態様に係るパレットにおいて、前記第1層部および前記第2層部は、それぞれ1枚の板材とされている。
本態様に係るパレットについて、第1層部および第2層部は、それぞれ1枚の板材とされている。これによって、例えば接地面の面積を確保できるので、着地時の衝撃を面によって抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る運搬物は、前述のパレットと、前記第1層部に載置される積載物とを備えた運搬物であって、前記パレットが着地するとき、前記第2層部の前記柔構造部および前記他の柔構造部の少なくとも一方に前記積載物の荷重が負荷される。
本態様に係る運搬物によれば、積載物が第1層部に載置されたパレットが着地するとき、第2層部の前記柔構造部および前記他の柔構造部の少なくとも一方に積載物の重量が負荷される。このとき、柔構造部および他の柔構造部は変形可能とされているので、パレットの着地時に積載物の荷重が負荷されたとしても、着地による衝撃を吸収できる。このため、積載物へ伝播する衝撃が抑制され、例えば積載物の破損が抑制される。
本発明に係るパレットおよび運搬物によれば、パレットが傾斜して着地した場合であっても、積載物へ伝播する衝撃が抑制できる。
本発明の一実施形態に係るパレットの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るパレットの平面図である。 本発明の一実施形態に係るパレットの平面図である。 本発明の一実施形態に係るパレットの正面図である。 本発明の一実施形態に係るパレットの平面図である。 本発明の一実施形態に係るパレットの平面図である。 本発明の一実施形態に係るパレットが傾斜して着地した状態の正面図である。 本発明の一実施形態に係るパレットの他の例を示した図である。
本発明の一実施形態に係るパレットについて図を用いて説明する。
本実施形態のパレット1は、重量物(例えば給湯器ユニットなど)を運搬する際に、その重量物を積載するものである。パレット1は、重量物(以下「積載物」とも言う。)が積載された状態でハンドリフト等の運搬用移動器具によって運搬物として運搬される。
図1に示すように、パレット1は、図で示す上側に配置された第1層部10と、下側に配置された第2層部20と、第1層部10と第2層部20とを接続する複数の支柱30とを備えている。ここで言う「上」や「下」は、必ずしも実際の鉛直方向に対応している訳ではなく、説明のために便宜的に用いているものである(以後の説明においても同じ。)。
第1層部10は、複数の板材12を備えている(図1では3本)。板材12は平面視(図2参照)したときに長方形状とされる。各板材12は、一方向に長手方向が一致した状態で、同一平面内で平行に離間して配置されている。各板材12の下面は、各板材12における長手方向と直交する方向が長手方向になる長方形状の梁材14によって接続されている。同図の場合、梁材14は5本とされ、板材12の長手方向に沿って所定間隔に配置されている。このとき、図3に示すように、第1層部10を平面視したときに第1層部10の外形が四角形状となるように各板材12、梁材14が配置されている。このように配置された各板材12と各梁材14とが一体となることで、第1層部10が構成される。
第1層部10の四角形状の外形は、図3において太線で示されている。また、説明のために、同図で示す左辺から右回りに第1辺S11〜第4辺S14と言うこととする。このとき、第1辺S11と第3辺S13とは対向している。また、第1辺S11と第2辺S12とは直交している。また、第2辺S12と第4辺S14は対向している。なお、各板材12は全てが同形状である必要はなく、例えば図1に示すように中央に位置する板材12の形状がその両側の板材12の形状と異なってもよい。
第2層部20は、複数の板材22を備えている(図1では2本)。板材22は、板材12と同様に平面視(図2参照)したときに長方形状とされる。各板材22は、第1層部10における前述の一方向に長手方向が一致した状態で、同一平面内で平行に離間しで配置されている。このとき、図3に示すように、第2層部20を平面視したときに第2層部20の外形が、第1層部10に対応する四角形状となるように各板材22が配置されている。その外形は、図3において第1層部10と同じ太線で示されている。
図1および図4に示すように、第1層部10は、第2層部20に対して面方向(板材12の長手方向および短手方向に直交する方向であって、図4の上下方向)に所定間隔だけ離間して配置されている。この所定間隔は、例えばハンドリフトの2本の爪44が図4の2つの挿入スペース42に向けて紙面直交方向にそれぞれ挿入されるときに、爪44の高さ方向において第1層部10および第2層部20に干渉しない程度の間隔とされる。
図1および図4に示すように、第1層部10と第2層部20とは、その間に設けられた複数の支柱30によって接続されている(図1では6つ)。支柱30は上下方向に中心軸線を有する角柱形状とされる。図1の場合、支柱30は第2層部20の板材22の上面と第1層部10の梁材14の下面とを接続している。なお、第1層部10において、支柱30を梁材14ではなく板材12に接続してもよい。6つの支柱30は、図5のように平面視した場合、第2辺S12および第4辺S14に沿って3つずつ等間隔に配置されている。
配置された6つの支柱30によって形成される四角形状の外形は、図5において太線で示されている。また、説明のために、同図で示す左辺から右回りに第i辺S21〜第iv辺S24と言うこととする。
板材12、板材22、梁材14、支柱30は、例えば木製とされ、各部材は釘などの固着具によって結合されている。
図6に示すように、第1層部10(および第2層部20)によって形成される四角形状に対して、支柱30によって形成される四角形状は内側に位置する。詳細には、第1辺S11に対して第i辺S21が内側に位置しており、第3辺S13に対して第iii辺S23が内側に位置している。なお、第2辺S12に対して第ii辺S22は、図6のように一致していてもよいし、内側に位置しても良い。同様に、第4辺S14に対して第iv辺S24は、図6のように一致していてもよいし、内側に位置しても良い。いずれの場合であっても、第1辺S11から第i辺S21までの距離(以下「第1距離d1」と言う。)、および第3辺S13から第iii辺S23までの距離(以下「第3距離d3」と言う。)が、第2辺S12から第ii辺S22までの距離(以下「第2距離」と言う。)、および第4辺S14から第iv辺S24までの距離(以下「第4距離」と言う。)に対して長く確保されていればよい。
このとき、第1辺S11から第i辺S21までの端部領域(以下「第1領域31」と言う。)には支柱30が設けられていないことになる。言い換えると、この第1領域31では第1層部10と第2層部20とが支柱30によって接続されていない。これによって、第1層部10および第2層部20の第1領域31に相当する部分は、図4に示すように、支柱30が固定端とされ第1辺S11側が自由端とされた片持ち梁のような状態となり変形が可能となる。第3辺S13から第iii辺S23までの端部領域(以下「第3領域33」と言う。)の第1層部10および第2層部20についても同様である。これら変形可能な部分を柔構造部36と言う。
この柔構造部36は、例えば、第2層部20における第1領域31の下方から外力が与えられたときに変形する。柔構造部36の変形によって、下方から受ける外力の衝撃を吸収できる。具体的には、図7に示すように、第1層部10の上面に積載物46が積載されたパレット1が第1領域31側を下方に傾斜して着地した場合、積載物46の荷重が第1領域31側の下方の柔構造部36に負荷される。そうすると、その柔構造部36に着地の衝撃が加わるが、柔構造部36が面方向の上向きに変形することでその衝撃を吸収する。第3領域33の柔構造部36についても同様である。
パレット1が傾斜して着地する現象が発生する例として次のような場合がある。すなわち、前述したように、パレット1に積載物46の積載した運搬物は、ハンドリフト(図示せず)によって運搬される。第1層部10および第2層部20の外形が第2辺S12および第4辺S14を長手方向とする長方形状とされた場合、一般に、爪44が長手方向の辺から挿入されるようにハンドリフトは操作される。この場合、ハンドリフトの2本の爪44は、2つの挿入スペース42にそれぞれ挿入される。爪44の挿入方向は、紙面垂直方向とされる。このとき、同図の中央に位置する支柱30対して、爪44が均等に挿入されずに例えば右側に寄った状態で挿入された場合、積載物46の重心位置によってはパレット1が同図の左側に傾斜する。この状態のままハンドリフトの爪44を下降させると、パレット1が傾斜した状態で着地する。
なお、第1距離d1および第3距離d3は(図6参照)、第1層部10と第2層部20との離間距離以上とすることが望ましい。この程度の距離を確保しておけば、柔構造部36を十分に変形させられるからである。
また、6つの支柱30によって形成され、第i辺S21〜第iv辺S24を有する四角形状は、第ii辺S22および第iv辺S24を長手とする長方形状であることが好ましい。この形状とすることで、パレット1全体としての強度が確保できるからである。
本実施形態によれば以下の効果を奏する。
第1層部10または第2層部20の柔構造部36に面方向の衝撃が加わったとしても、柔構造部36は面方向に変形する。そして、第1層部10または第2層部20が変形することで衝撃を吸収できる。例えば、第1層部10の上面に積載物46が積載されたパレット1が傾斜して着地した場合、第2層部20の柔構造部36が変形するので、パレット1の着地の衝撃を吸収できる。このため、第1層部10上の積載物46へ伝播する衝撃が柔構造部36の変形によって抑制され、積載物46の破損が抑制される。
また、第1距離d1および第3距離d3は、第2距離および第4距離よりも長い。つまり、第1領域31および第3領域33に対応する第1層部10および第2層部20は変形しやすい柔構造部36とされ、第2辺S12から第ii辺S22までの領域(第4辺S14から第iv辺S24までの領域)に対応する第1層部10および第2層部20は柔構造部36に比べて変形しにくい部分とされる。これによって、柔構造部36によって衝撃を吸収することができ、かつ、変形しにくい部分と支柱30でパレット1全体としての剛性を確保できる。仮にパレット1のバランスが崩れて傾斜した状態で第1辺S11または第2辺S12から着地する場合、柔構造部36によって着地の衝撃を吸収することができ、かつ、変形しにくい部分と支柱30でパレット1全体としての剛性を確保できる。
また、平面視で長方形状とされた第1層部10および第2層部20の短手方向では、柔構造部36によって加わった衝撃を吸収できる。一方、長手方向は短手方向に比べて接地面積が大きいので、その接地面積によって加わった衝撃を吸収できる。つまり、第1層部10および第2層部20を長方形状とすることで、短手方向の柔構造部36および長手方向の第1層部10または第2層部20によって加わった衝撃を吸収でき、かつ、第2辺S12から第ii辺S22までの領域(第4辺S14から第iv辺S24までの領域)に対応する第1層部10および第2層部20の変形しにくい部分と支柱30によってパレット1全体としての剛性を確保できる。換言すると、短手方向の辺のみ柔構造部36となるようにパレット1を構成すると、加わる衝撃を吸収でき、かつ、剛性が確保されたパレット1となる。この場合、長手方向に柔構造部36のような部分を設ける必要がない。
なお、本実施形態において、第1層部10および/または第2層部20は、一枚物の板材とされてもよい。
また、図4に示すように、第2層部20を接地する側の部材とした場合、第2層部20の厚さは、第1層部10の厚さよりも薄くしてもよい。この場合、パレット1を運搬する際に差し込まれるハンドリフトの爪44が挿入しやすくなる。これは、板厚が薄い方が、板厚が厚い場合に比べて爪44の下部に設けられた車輪がその板を乗り越えやすいことによる。また、接地される側の第2層部20を薄くすることで、柔構造部36の変形を生じさせやすく衝撃がより吸収できる。
また、図8に示すように、第1層部10と第2層部20とに挟まれ、かつ、柔構造部36に対応する部分に緩衝材40(例えばポリエチレンフォーム)を設けてもよい。この場合、第2層部20の柔構造部36に想定を超える過大な衝撃が負荷されたとしても、緩衝材40によって第2層部20の過度な変形を抑制できる。またその変形に起因するパレット1の破損を抑制しつつ、その衝撃を吸収できる。
1 パレット
10 第1層部
12 板材
14 梁材
20 第2層部
22 板材
30 支柱
31 第1領域
33 第3領域
36 柔構造部
40 緩衝材
42 挿入スペース
44 爪
46 積載物

Claims (9)

  1. 平面視したとき四角形状の外形とされた第1層部と、
    前記第1層部に対して面方向に所定間隔だけ離間した位置に平行に配置され、平面視したとき前記四角形状に対応する外形とされた第2層部と、
    前記第1層部と前記第2層部との間に設けられ、前記第1層部と前記第2層部とを接続する複数の支柱と、
    を備え、
    前記第1層部および前記第2層部の前記四角形状の一の辺を含む端部領域には、前記支柱によって接続されていない柔構造部が設けられ、
    前記柔構造部における前記一の辺から前記支柱までの距離は、前記柔構造部における前記一の辺に直交する他の辺から前記支柱までの距離よりも長いパレット。
  2. 前記第1層部および前記第2層部の前記一の辺に対向する辺を含む端部領域には前記支柱によって接続されていない他の柔構造部が設けられ、
    前記一の辺に対向する前記他の柔構造部における辺から前記支柱までの距離は、前記他の辺に対向する前記他の柔構造部における辺から前記支柱までの距離よりも長い請求項1に記載のパレット。
  3. 前記四角形状は長方形状であり、前記一の辺およびそれに対向する辺が短手方向とされ、前記他の辺およびそれに対向する辺が長手方向とされる請求項1または2に記載のパレット。
  4. 前記柔構造部における前記一の辺から前記支柱までの距離、および前記一の辺に対向する前記他の柔構造部における辺から前記支柱までの距離は、前記所定間隔よりも大きい請求項2または3に記載のパレット。
  5. 前記第2層部は、接地される側の部材とされ、
    前記第2層部の厚さは、前記第1層部の厚さよりも薄い請求項1から4のいずれかに記載のパレット。
  6. 前記第1層部と前記第2層部とに挟まれ、かつ、前記柔構造部および前記他の柔構造部に対応する部分には、緩衝材が設けられている請求項2から5のいずれかに記載のパレット。
  7. 前記第1層部および前記第2層部は、それぞれ複数の長方形状の板材を有し、複数の前記板材が同一方向に沿って同一面内で平行に離間して配置されて形成されている請求項1から6のいずれかに記載のパレット。
  8. 前記第1層部および前記第2層部は、それぞれ1枚の板材とされている請求項1から6のいずれかに記載のパレット。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載のパレットと、
    前記第1層部に載置される積載物と、
    を備えた運搬物であって、
    前記パレットが着地するとき、前記第2層部の前記柔構造部および前記他の柔構造部の少なくとも一方に前記積載物の荷重が負荷される運搬物。
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