JP2020061935A - 電線保持具およびワイヤハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】少ない部品点数で電線を確実に保持することができるとともに、該電線への取付け作業が容易な電線保持具およびこれを備えたワイヤハーネスを提供する。【解決手段】車体に固定される固定部12と、固定部12より延在するとともに電線20を保持する保持部14と、を備え、保持部14は、電線20を受け入れる開口部14bと、開口部14bを通して電線20を収容する凹状部14aとを有し、凹状部14aは、加締具により加締められる領域に対応する内面にセレーション16が形成されている。【選択図】図3
Description
本発明は、車両の電動パーキングブレーキ(以下、「EPB」という)に配索される電線を保持する電線保持具、およびこれを備えたワイヤハーネスに関する。
従来より、車両のEPBに配索される電線を車体に固定するために、固定用ブラケットなどの電線保持具が使用されている。一般に、EPB用電線は、図3の断面図に示すように、各々が内側の絶縁被覆材24で被覆された複数の芯線22と、これら複数の芯線22を包囲して設けられた比較的肉厚の外側の絶縁被覆材26と、これら絶縁被覆材24と絶縁被覆材26との間に介在する介在絶縁材28とを含んでいる(例えば、特許文献1参照)。
図7に、EPB用電線20に用いられる従来の電線保持具100の例を示す。この電線保持具100は、固定用ブラケット101と、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)等からなる管状ゴム部材106とを有している。固定用ブラケット101は、車体に設けられた支持パネル30等の支持体にボルト103により一端部102bが固定される板状の固定部102と、固定部102の他端部102cより延在し、EPB用電線20を保持する保持部104とを備えている。
この保持部104は、その先端部分104eと固定部102の上記他端部102cとの間に、EPB用電線20が挿通された管状ゴム部材106を受け入れる開口部104bと、かかる管状ゴム部材106を開口部104bを通して収容する凹状部104aとを有している。そして、保持部104は、加締具により加締められることにより凹状部104aの空間が縮径され、かつ、開口部104bの間口が管状ゴム部材106を脱出不可とする大きさにされる。このように加締めることで、管状ゴム部材106が変形してEPB用電線20に密着することにより、固定用ブラケット101に対してEPB用電線20が長さ方向に横ずれし難いようになっている。
しかしながら、図7に示す従来の電線保持具100にあっては、固定用ブラケット101の他に管状ゴム部材106を必要とし、このことが部品費の上がる要因になっていた。また、管状ゴム部材106の管内にEPB用電線20を密着させる必要があるため、EPB用電線20の外径と管状ゴム部材106の管内径とをほぼ等しくしていた。このため、取付け作業時にEPB用電線20と管状ゴム部材106との間で摩擦力が発生し、管状ゴム部材106をEPB用電線20の所定の位置まで移動させるのが容易でなかった。さらに、固定用ブラケット101をEPB用電線20に取り付ける際に、EPB用電線20に対する固定用ブラケット101の位置決めに加えて、固定用ブラケット101に対する管状ゴム部材106の位置決めを行わなければならず、取付け作業が容易ではなかった。
本発明は、上述のような従来の問題点を解決するためになされたもので、少ない部品点数でEPB用電線を確実に保持することができると共に、EPB用電線への取付け作業が容易な電線保持具およびこれを備えたワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本発明に係る電線保持具は、上記目的達成のため、車体に固定される固定部と、前記固定部より延在するとともに電線を保持する保持部と、を備え、前記保持部は、前記電線を受け入れる開口部と、前記開口部を通して前記電線を収容する凹状部とを有し、前記凹状部は、加締められる領域に対応する内面にセレーションが形成された構成となっている。
上述のように、本発明に係る電線保持具は、保持部の凹状部において加締具により加締められる領域に対応する内面にセレーションが形成されているので、加締具により加えられる押圧力をセレーションのある保持部の外面部分に直接的に作用させることができる。これにより、セレーションにより形成された保持部内面の凸部をEPB用電線の外側の絶縁被覆材に食い込ませて、EPB用電線を長さ方向の横ずれなく確実に保持することができる。
また、従来使用していた管状ゴム部材が不要となるので、従来より部品点数が少なくなり、部品費を低減することができる。さらに、本発明に係る電線保持具は、従来行っていた管状ゴム部材へのEPB用電線の先通しを行う必要がなく、また従来行っていた管状ゴム部材の位置決め作業を行う必要もないので、EPB用電線への取付け作業を容易に行うことができる。
したがって、本発明に係る電線保持具は、少ない部品点数でEPB用電線を確実に保持することができると共に、EPB用電線に容易に取り付けることができる。
また、本発明に係る電線保持具では、前記セレーションは、前記保持部の幅方向に直交する方向に平行な複数の溝を含んだ構成であってもよい。
この構成により、保持部の幅方向に直交する方向、すなわち保持されたEPB用電線の長さ方向に直交する方向に対して平行な複数の溝および溝間の凸部が形成されているので、EPB用電線の長さ方向への横ずれを効果的に防止することができる。
また、本発明に係る電線保持具では、前記セレーションは、格子状に形成された溝を含んだ構成であってもよい。
この構成により、EPB用電線の長さ方向への横ずれだけでなく、EPB用電線の長さ方向の軸周りの回転も効果的に防止することができる。
また、本発明に係る電線保持具では、前記セレーションは、三角形状の複数の孔部と、前記各孔部の一辺縁部に起立した突起部と、を含んだ構成であってもよい。
この構成により、EPB用電線の外側の絶縁被覆材に突起部をしっかりと食い込ませることができるので、上記横ずれや回転を起こさせることなく、EPB用電線を安定的に保持することができる。
本発明に係るワイヤハーネスは、電線と、上記いずれかに記載の電線保持具と、を備え、前記電線が前記電線保持具に保持されていることを特徴としている。
本発明によれば、少ない部品点数でEPB用電線を確実に保持することができると共に、EPB用電線への取付け作業が容易な電線保持具およびこれを備えたワイヤハーネスを提供することができる。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係る電線保持具10は、自動車のEPBに配索される電線20を保持して車体側の支持体である支持パネル30に固定されるようになっている。具体的には、図1および図2に示すように、本実施の形態に係る電線保持具10は、車体に設けられた支持パネル30に固定される固定部12と、固定部12の一端部12cより延在するとともにEPBに配索される電線20を保持する保持部14と、を備えている。電線保持具10は、例えば、金属板に打ち抜き加工、曲げ加工、穴あけ加工等を施すことにより製造することができる。
第1の実施の形態に係る電線保持具10は、自動車のEPBに配索される電線20を保持して車体側の支持体である支持パネル30に固定されるようになっている。具体的には、図1および図2に示すように、本実施の形態に係る電線保持具10は、車体に設けられた支持パネル30に固定される固定部12と、固定部12の一端部12cより延在するとともにEPBに配索される電線20を保持する保持部14と、を備えている。電線保持具10は、例えば、金属板に打ち抜き加工、曲げ加工、穴あけ加工等を施すことにより製造することができる。
EPB用電線20は、図3に示すように、例えばポリエチレン製の内側の絶縁被覆材24でそれぞれ被覆された2本の芯線22が、例えばポリウレタン製の比較的肉厚の外側の絶縁被覆材26で包囲された構成となっている。芯線用の内側の絶縁被覆材24と外側の絶縁被覆材26との間には、例えばポリエチレン製の介在絶縁材28が介在している。また、EPB用電線20は、介在絶縁材28と外側の絶縁被覆材26との間に金属網、金属箔等のシールド被覆材が設けられた構成であってもよい。
本実施の形態では、EPB用電線20は2本の芯線22を含んでいるが、芯線の本数はこれに限定されるものではなく、例えば、ABS(Anti-lock Brake System)センサー用の信号線等をさらに含んだ構成であってもよい。
図1および図2に示すように、固定部12は、ほぼ中央の折り曲げ部12dで直角に折り曲げられた板状の金属製ブラケットであり、端部12bに取付け孔12aが設けられている。固定部12は、この取付け孔12aを利用して、車体側の支持パネル30にボルト13やビスなどの締結具で固定できるようになっている。
図1および図3(a)に示すように、保持部14は、保持部14の先端部分14nと固定部12の端部12cとの間に形成されたEPB用電線20を受け入れる開口部14bと、開口部14bを通してEPB用電線20を収容する凹状部14aとを有している。保持部14は、固定部12の端部12cから延在した帯板状の金属部材であり、湾曲部14gで湾曲して曲げ戻されて凹状部14aを形成している。固定部12の端部12cから湾曲部14gまでは略平らな第1平坦部14hであり、湾曲部14gから第1折り曲げ部14eまでは略平らな第2平坦部14iとなっている。第1折り曲げ部14eから第2折り曲げ部14fまでは平らな第3平坦部14jであり、第2折り曲げ部14fから先端14dまでは略平らな第4平坦部14kとなっている。
保持部14の先端部分14nは、具体的には、第3平坦部14jにおける第2折り曲げ部14f寄りの部分から先端14dまでの部分に対応している。開口部14bは、保持部14の先端部分14nと保持部14の基部との間に形成されるようにしてもよい。開口部14bの幅Lは、EPB用電線20の外径とほぼ等しくなっているが、開口部14bの間口が容易に拡げられる場合には、開口部14bの幅LをEPB用電線20の外径よりも或る程度小さくしてもよい。
本実施の形態では、平らな第1〜第4平坦部14h、14i、14j、14kを設けているが、形状はこれに限定されず、第1〜第4平坦部14h、14i、14j、14kのうちの幾つかまたは全部を湾曲させるようにしてもよい。要は、EPB用電線20を収容できる凹状部14aが形成される構成であればよい。また、先端に設けられた第4平坦部14kは、先端にいくほど固定部12との距離が大きくなるように傾斜し、EPB用電線20を収納しやすいようになっているが、必要に応じて省いてもよい。
また、本実施の形態では、保持部14の基部から開口部14bの幅Lを規定する第2折り曲げ部14fまでの長さは、EPB用電線20の外周長にほぼ等しくなっているが、保持部14の長さはこれに限定されない。加締めたときに保持部14の開口部14bの間口がEPB用電線20の外径より小さくなってEPB用電線20が開口部14bから抜け出ないようにできるならば、保持部14の基部から第2折り曲げ部14fまでの長さをEPB用電線20の外周長より短くしてもよい。
図3に示すように、保持部14の凹状部14aは、加締具により加締められる領域に対応する内面にセレーション16が形成されている。セレーション16は、具体的には保持部14の第2平坦部14iの内面にほぼ全幅にわたって設けられている。セレーション16は、必要に応じて更に第1平坦部14hの内面に設けてもよい。加締め時には、加締具から第2平坦部14iに押圧力Fが直接的に作用するので、第2平坦部14iの内面にセレーション16を形成することで、EPB用電線20の外側に設けられた硬質の絶縁被覆材26にセレーション16のエッジ部16cのある凸部16bを食い込ませることができるようになっている。要は、保持部14のうち加締具による押圧力が直接作用する部分に対応する内面にセレーション16を形成することで、セレーション16の凸部16bをEPB用電線20の外側の絶縁被覆材26に確実に食い込ませるようにしている。
図4(a)は保持部14の展開図であり、図4(b)は図4(a)のIV−IV断面図である。図4に示すように、セレーション16は、保持部14の幅方向Xに直交する方向Yに平行な複数の溝16aを含んでいる。複数の溝16aは第2平坦部14iの内面にその略全幅にわたって形成されている。溝16aの本数、溝間の間隔、各溝16aの長さ、幅、深さなどは、EPB用電線20に必要とされる保持力に応じて任意に設定できる。図4(b)に示すように、溝16aと溝16aの間には凸部16bが形成されており、凸部16bの上端縁には、角張ったエッジ部16cが形成されている。このエッジ部16cは、凸部16bがEPB用電線20の外側の絶縁被覆材26に食い込んだ後、凸部16bが横にずれるのを防止する機能を有している。
本実施の形態に係るセレーション16の各溝16aは、図4(a)の展開図において真っ直ぐな溝として形成されているが、形状はこれに限定されるものではなく、ジグザグに折れ曲がった形状でもよいし、波線形状であってもよい。また、図4(b)の断面図において、各溝内の両側壁を上端にいくほど広がるように傾斜させ、溝間に形成された凸部16bの上面の幅が狭くなるようにし、凸部16bをEPB用電線20の外側の絶縁被覆材26に食い込ませ易くしてもよい。また、本実施の形態に係るセレーション16は、複数の溝16aを有する構成であるが、溝16aの代わりに凸状の細長い構造物を複数設けるようにしてもよい。
次に、本実施の形態に係る電線保持具10のEPB用電線20への取付け方法を説明する。
図3(a)に示すように、EPB用電線20を開口部14bから保持部14の凹状部14aの奥に収容し、加締具で第2平坦部14iの外面に押圧力Fを加えて保持部14を加締める。図3(b)に示すように、加締具で保持部14を加締めることにより、凹状部14aの空間を縮径させ、かつ、保持部14の開口部14bの間口を、EPB用電線20が脱出不可となる大きさに狭める。その際、保持部14の第2平坦部14iの内面のセレーション16は、図3(b)に示すように、EPB用電線20の外側の絶縁被覆材26に押圧され、セレーション16の凸部16bが外側の絶縁被覆材26にしっかりと食い込む。セレーション16は、外側の絶縁被覆材26に食い込んだエッジ部16cのある凸部16bが、内部に介在する介在絶縁材28まで達してもよいが、芯線22の絶縁被覆材24には達することができないような溝16aの形状寸法を有している。
図3(a)に示すように、EPB用電線20を開口部14bから保持部14の凹状部14aの奥に収容し、加締具で第2平坦部14iの外面に押圧力Fを加えて保持部14を加締める。図3(b)に示すように、加締具で保持部14を加締めることにより、凹状部14aの空間を縮径させ、かつ、保持部14の開口部14bの間口を、EPB用電線20が脱出不可となる大きさに狭める。その際、保持部14の第2平坦部14iの内面のセレーション16は、図3(b)に示すように、EPB用電線20の外側の絶縁被覆材26に押圧され、セレーション16の凸部16bが外側の絶縁被覆材26にしっかりと食い込む。セレーション16は、外側の絶縁被覆材26に食い込んだエッジ部16cのある凸部16bが、内部に介在する介在絶縁材28まで達してもよいが、芯線22の絶縁被覆材24には達することができないような溝16aの形状寸法を有している。
次に、作用・効果について説明する。
本発明の第1の実施の形態に係る電線保持具10は、保持部14の凹状部14aにおいて加締具により加締められる領域に対応する内面にセレーション16が形成されているので、加締具により加えられる押圧力Fをセレーション16のある保持部14の外面部分に直接的に作用させることができる。これにより、セレーション16により形成された保持部内面の凸部16bをEPB用電線20の外側の絶縁被覆材26に食い込ませて、EPB用電線20を長さ方向の横ずれなく確実に保持することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電線保持具10は、保持部14の凹状部14aにおいて加締具により加締められる領域に対応する内面にセレーション16が形成されているので、加締具により加えられる押圧力Fをセレーション16のある保持部14の外面部分に直接的に作用させることができる。これにより、セレーション16により形成された保持部内面の凸部16bをEPB用電線20の外側の絶縁被覆材26に食い込ませて、EPB用電線20を長さ方向の横ずれなく確実に保持することができる。
また、従来使用していた管状ゴム部材が不要となるので、従来より部品点数が少なくなり、部品費を低減することができる。さらに、本発明の実施の形態に係る電線保持具10は、従来行っていた管状ゴム部材へのEPB用電線20の先通しを行う必要がなく、また従来行っていた管状ゴム部材の位置決め作業を行う必要もないので、EPB用電線20への取付け作業を容易に行うことができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電線保持具10は、少ない部品点数でEPB用電線20を確実に保持することができると共に、EPB用電線20に容易に取り付けることができる。
また、上述したように、本発明の実施の形態に係る電線保持具10のセレーション16は、保持部14の幅方向Xに直交する方向Yに平行な複数の溝16aを含んでいる。この構成により、保持部14の幅方向に直交する方向Y、すなわち保持されたEPB用電線20の長さ方向に直交する方向に対して平行な複数の溝16aおよび溝間の凸部16bが形成されているので、EPB用電線20の長さ方向への横ずれを効果的に防止することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る電線保持具について説明する。
第2の実施の形態に係る電線保持具は、セレーション16の構成を除き、上述の第1の実施の形態に係る電線保持具10と同様の構成を有しているので、同様の構成については説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る電線保持具について説明する。
第2の実施の形態に係る電線保持具は、セレーション16の構成を除き、上述の第1の実施の形態に係る電線保持具10と同様の構成を有しているので、同様の構成については説明を省略する。
図5(a)は保持部14の展開図であり、図5(b)は図5(a)のV−V断面図である。図5に示すように、本実施の形態に係るセレーション17は、格子状に形成された溝17aを含んでいる。格子状の溝17aは保持部14の第2平坦部14iの内面にそのほぼ全幅にわたって形成されている。溝17aの本数、溝間の間隔、各溝17aの長さ、幅、深さなどは、EPB用電線20に必要とされる保持力に応じて任意に設定できる。図5(b)に示すように、溝17aと溝17aの間には凸部17bが形成されており、凸部17bの上端縁には、角張ったエッジ部17cが格子状に形成されている。
図3に示すように、EPB用電線20を開口部14bから保持部14の凹状部14aの奥に収容し、加締具で保持部14を加締めると、保持部14の第2平坦部14iの内面に形成されたセレーション17の格子状のエッジ部17cのある凸部17bがEPB用電線20の外側の絶縁被覆材26に食い込むことにより、EPB用電線20をしっかりと保持することができるようになっている。
上述したように、第2の実施の形態に係る電線保持具のセレーション17は、格子状に形成された溝17aを含んだ構成となっているので、EPB用電線20の長さ方向への横ずれだけでなく、EPB用電線20の長さ方向の軸周りの回転も効果的に防止することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る電線保持具について説明する。
第3の実施の形態に係る電線保持具は、セレーション18の構成を除き、上述の第1の実施の形態に係る電線保持具10と同様の構成を有しているので、同様の構成については説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る電線保持具について説明する。
第3の実施の形態に係る電線保持具は、セレーション18の構成を除き、上述の第1の実施の形態に係る電線保持具10と同様の構成を有しているので、同様の構成については説明を省略する。
図6(a)は保持部14の展開図であり、図6(b)は図6(a)のVI−VI断面図であり、図6(c)はVII−VII断面図である。図6に示すように、本実施の形態に係るセレーション18は、三角形状の複数の孔部18aと、各孔部18aの一辺縁部に起立した突起部18bとを含んでいる。三角形状の複数の孔部18aは第2平坦部14iの内面にその略全幅にわたって形成されている。孔部18aの個数、孔部間の間隔、各孔部18aの大きさ、配列などは、EPB用電線20に必要とされる保持力に応じて適宜設定される。
図6(a)および図6(b)に示すように、三角形状の孔部18aと突起部18bは、保持部14の内面で孔部18aとなる三角形の2辺に対応した箇所に貫通した切込みを入れ、残りの一辺の側に三角形片を起立させることにより形成される。よって、孔部18aは、図6(c)に示すように、貫通孔となっている。三角形状の孔部18aのどの一辺に突起部18bを形成するかは任意であるが、EPB用電線20に必要とされる保持力に応じて、突起部18bを特定の方向に整列させて配置してもよいし、ランダムに配置してもよい。
図3に示すように、EPB用電線20を開口部14bから保持部14の凹状部14aの奥に収容し、加締具で保持部14を加締めると、保持部14の第2平坦部14iの内面に形成されたセレーション18の突起部18bがEPB用電線20の外側の絶縁被覆材26に食い込むことにより、EPB用電線20をしっかりと保持することができるようになっている。
上述したように、第3の実施の形態に係る電線保持具のセレーション18は、三角形状の複数の孔部18aと、各孔部18aの一辺縁部に起立した突起部18bとを含んだ構成となっている。このため、EPB用電線20の外側の絶縁被覆材26に三角形状に尖った突起部18bをしっかりと食い込ませることができるので、横ずれや回転を起こさせることなく、EPB用電線20を安定的に保持することができる。
また、図2に示すように、本発明の実施の形態に係るワイヤハーネス1は、EPBに配索されるEPB用電線20と、上記いずれかに記載の電線保持具と、を備え、EPB用電線20が電線保持具に保持されている。
以上のように、本発明は、少ない部品点数でEPB用電線を確実に保持することができると共に、EPB用電線への取付け作業が容易であるという効果を有し、電線保持具およびこれを備えたワイヤハーネスの全般に有用である。
1 ワイヤハーネス
10 電線保持具
12 固定部
14 保持部
14a 凹状部
14b 開口部
16 セレーション(第1の実施の形態)
16a 溝
17 セレーション(第2の実施の形態)
17a 溝
18 セレーション(第3の実施の形態)
18a 孔部
18b 突起部
20 電線
30 支持パネル(支持体)
10 電線保持具
12 固定部
14 保持部
14a 凹状部
14b 開口部
16 セレーション(第1の実施の形態)
16a 溝
17 セレーション(第2の実施の形態)
17a 溝
18 セレーション(第3の実施の形態)
18a 孔部
18b 突起部
20 電線
30 支持パネル(支持体)
Claims (5)
- 車体に固定される固定部と、前記固定部より延在するとともに電線を保持する保持部と、を備え、
前記保持部は、前記電線を受け入れる開口部と、前記開口部を通して前記電線を収容する凹状部とを有し、前記凹状部は、加締められる領域に対応する内面にセレーションが形成されている、電線保持具。 - 前記セレーションは、前記保持部の幅方向に直交する方向に平行な複数の溝を含むことを特徴とする請求項1に記載の電線保持具。
- 前記セレーションは、格子状に形成された溝を含むことを特徴とする請求項1に記載の電線保持具。
- 前記セレーションは、三角形状の複数の孔部と、前記各孔部の一辺縁部に起立した突起部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の電線保持具。
- 電線と、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電線保持具と、を備え、前記電線が前記電線保持具に保持されていることを特徴とするワイヤハーネス。
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