JP2020061925A - 積層体の製造方法及び積層体の製造装置 - Google Patents

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幸雄 松永
Yukio Matsunaga
幸雄 松永
裕介 蓮尾
Yusuke Hasuo
裕介 蓮尾
雄介 衛藤
Yusuke Eto
雄介 衛藤
勇人 中山
Yuto Nakayama
勇人 中山
貴哉 坂口
Takaya Sakaguchi
貴哉 坂口
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Abstract

【課題】接着剤塗布の均一性向上に有効な積層体の製造方法を提供する。【解決手段】ステータコア1の製造方法は、複数のコア片4を仮積層した仮積層体14から一枚ずつコア片4を分離することと、分離されたコア片4を保持して回転させることと、回転しているコア片4の表面にディスペンサ73A,73B,73Cにより接着剤9を供給することによって、コア片4に接着剤9を塗布することと、接着剤9が塗布されたコア片4を再積層することと、を含む。【選択図】図5

Description

本開示は、積層体の製造方法及び積層体の製造装置に関する。
特許文献1には、帯状薄鋼板から所定の形状に打抜き形成された鉄心薄板を積層接着してなる積層鉄心の製造装置が開示されている。この特許文献1に記載の製造装置は、上金型と下金型とを有し、鉄心薄板を順次打ち抜く順送り金型手段と、鉄心薄板に対応する部位に接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、を備えている。
特開2009−124828号公報
本開示は、接着剤塗布の均一性向上に有効な積層体の製造方法及び積層体の製造装置を提供する。
本開示の一つの観点に係る積層体の製造方法は、複数の板材を仮積層した仮積層体から一枚ずつ板材を分離することと、分離された板材を保持して回転させることと、回転している板材の表面にディスペンサにより接着剤を供給することによって、板材に接着剤を塗布することと、接着剤が塗布された板材を再積層することと、を含む。
本開示の別の観点に係る積層体の製造装置は、複数の板材を仮積層した仮積層体から一枚ずつ板材を分離する分離部と、分離部が分離した板材に接着剤を塗布する接着剤塗布部と、接着剤塗布部が接着剤を塗布した板材を再積層する積層部と、を備える。接着剤塗布部は、分離部が分離した板材を保持して回転させる回転保持部と、回転保持部が保持する板材の表面に接着剤を供給するディスペンサと、を有する。
本開示によれば、接着剤塗布の均一性向上に有効な積層体の製造方法及び積層体の製造装置が提供される。
図1は、ステータコアの一例を示す図である。 図2は、第1実施形態に係るステータコアの製造装置の一例を模式的に示す図である。 図3は、図2に示す接着装置の一例を模式的に示す図である。 図4の(a)及び図4の(b)は、接着剤及び硬化剤の塗布状態の一例を示す図である。 図5は、図3に示す接着剤塗布部の構成の一例を模式的に示す図である。 図6は、コントローラの機能上の構成を示すブロック図である。 図7は、コントローラのハードウェア構成を示すブロック図である。 図8は、接着装置において実行される処理手順を示すフローチャートである。 図9は、接着剤塗布部において実行される処理手順を示すフローチャートである。 図10は、接着剤塗布部の他の構成例を模式的に示す図である。 図11の(a)及び図11の(b)は、接着剤の塗布方法の他の例を説明するための図である。 図12の(a)及び図12の(b)は、接着剤の塗布方法の他の例を説明するための図である。 図13は、第2実施形態に係るステータコアの製造装置が備える接着剤塗布部の構成例を模式的に示す図である。 図14の(a)及び図14の(b)は、接着剤塗布部の他の構成例を模式的に示す図である。 図15の(a)〜図15の(c)は、接着剤塗布部の他の構成例を模式的に示す図である。 図16は、積層部を側方から見た模式図である。 図17の(a)及び図17の(b)は、積層部を上方から見た模式図である。 図18は、積層部において実行される積層手順の一例を示すフローチャートである。 図19の(a)〜図19の(d)は、加圧後のコア片上の接着剤の接着範囲の一例を示す図である。 図20の(a)〜図20の(d)は、加圧後のコア片上の接着剤の接着範囲の一例を示す図である。
以下、実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明においては、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。以下の実施形態では、積層体としてのステータコアを製造する製造装置を例として説明を行う。
[ステータコアの構成]
まず、図1を参照して、ステータコアの構成について説明する。図1に示すステータコア1(積層体)は、モータを構成するステータ用のコア(鉄心)である。ステータコア1は、円環状のヨーク2と、ヨーク2の内周面から突出した複数(例えば12個)のティース3と、を備える。複数のティース3は、ヨーク2の中心軸AXを中心とした周方向に沿って等間隔に並んでいる。
図1に示すように、ステータコア1は、複数のコア片4(板材)を積層することによって構成されている。各コア片4は、ステータコア1に対応する形状を呈している。コア片4は、ヨーク2に対応するヨーク片5と、複数のティース3にそれぞれ対応する複数のティース片6と、を有する。例えば、ティース片6は、中心軸AXに近づくにつれて突出方向に直交する幅が小さくなるように形成されている。
各コア片4は、互いに逆向きの主面4a及び主面4bを有する。ステータコア1において複数のコア片4は、隣り合うコア片4の主面4a及び主面4bが互いに対向するように積層されている。コア片4の積層方向(以下、「積層方向」という。)において隣り合うコア片4同士は、接着剤9により互いに接合されている。
[ステータコアの製造装置]
次に、図2〜図5を参照して、第1実施形態に係るステータコア1の製造装置10について説明する。図2に示す製造装置10は、電磁鋼板からなるシート状の母材ESから複数のコア片4を打ち抜いた後、打ち抜いた複数のコア片4を積層してステータコア1を製造する装置である。製造装置10は、打抜き装置11と、接着装置12と、搬送装置13と、コントローラ100と、を備える。打抜き装置11、接着装置12、及び搬送装置13は、コントローラ100からの動作指示に基づいて動作する。
打抜き装置11は、シート状の母材ESから複数のコア片4を順次打ち抜くプレス装置である。打抜き装置11は、打ち抜いた所定枚数のコア片4を積層することによって仮積層体14を形成する。例えば、打抜き装置11は、各コア片4に形成された仮カシメ(不図示)によって、仮積層体14における複数のコア片4同士を接合してもよい。仮積層体14は、複数のコア片4が仮に(一時的に)積層されることにより構成されている。打抜き装置11は、仮積層体14を搬送装置13に送出する。搬送装置13は、打抜き装置11から送出された仮積層体14を接着装置12に向けて搬送する。
接着装置12は、仮積層体14から一枚ずつコア片4を取り出した後、取り出した複数のコア片4同士を接着剤9で接合することでステータコア1を形成する装置である。図3に示すように、例えば、接着装置12は、搬送装置15と、分離補助部20と、塗布部30と、検査部40と、塗布部50と、検査部60と、塗布部70(接着剤塗布部)と、検査部80と、積層部90と、を備える。複数(ここでは8個)の処理部としての分離補助部20、塗布部30、検査部40、塗布部50、検査部60、塗布部70、検査部80、及び積層部90は、搬送方向CDに沿って、この順で配置されており、各処理部においてコア片4はこの順に処理される。
搬送装置15は、隣り合う処理部同士の間でコア片4を搬送する機能を有する。搬送装置15は、移動ベース16と、搬送駆動部17と、複数(ここでは7個)の保持部18A〜18Gと、を有する。移動ベース16は、複数の保持部18A〜18Gを支持している。搬送駆動部17は、例えばリニアアクチュエータである。搬送駆動部17は、移動ベース16を搬送方向CDに沿って往復移動させる。具体的には、搬送駆動部17は、互いに隣り合う一の処理部と他の処理部との間隔分、移動ベース16を往復移動させる。
複数の保持部18A〜18Gは、搬送方向CDに沿ってこの順で配置されている。移動ベース16の移動に伴って、複数の保持部18A〜18Gは、搬送方向CDに沿って移動する。例えば、保持部18Aは、移動ベース16の移動に伴って、分離補助部20と塗布部30との間を往復移動する。保持部18B〜18Gも、移動ベース16の移動に伴って、互いに隣り合う一の処理部と他の処理部との間を往復移動する。保持部18A〜18Gのそれぞれは、昇降駆動部18aと、吸着部18bと、を含む。昇降駆動部18aは、例えばエアシリンダであり、鉛直方向に沿って吸着部18bを往復移動させる。吸着部18bは、例えば電磁石を含んでおり、磁力によってコア片4を吸着(保持)する。なお、吸着部18bは、負圧(真空)によりコア片4を吸着するように構成されてもよい。保持部18A〜18Gがコア片4を保持した状態で、移動ベース16が搬送方向CDに沿って移動することで、コア片4は上流側の処理部から下流側の処理部へと搬送される。
分離補助部20は、仮積層体14から一枚ずつコア片4を分離することを補助する。分離補助部20は、ブロア22と、ステージ23と、を有する。ステージ23は、製造装置10が備える載置台19上に配置されている。ステージ23上には各コア片4の主面4aが上方を向くように仮積層体14が配置されている。ステージ23上に配置されている仮積層体14は、例えば不図示の治具によって移動が規制されていてもよい。ブロア22は、ステージ23上に配置されている仮積層体14の周囲を囲むように設けられている。ブロア22は、仮積層体14に側方からエア(空気)を吹き付ける。
分離補助部20では、まず、仮積層体14に設けられた仮カシメが取り除かれる。そして、ブロア22により仮積層体14にエアが吹き付けられる。このため、打抜き装置11において仮積層体14(各コア片4)に付着したオイルが除去される。換言すると、コア片4を回転させることなくブロア22によってコア片4の主面4a,4bに対するクリーニングが行われる。これにより、ステージ23上の仮積層体14における最上層のコア片4が、仮積層体14から分離し易くなる。
続いて、分離補助部20と塗布部30との間を往復移動する保持部18Aが、1枚のコア片4を保持する。具体的には、ステージ23よりも上方に位置している保持部18Aの吸着部18bが、昇降駆動部18aにより下方に移動する。吸着部18bが仮積層体14の近傍まで移動した後、保持部18Aの吸着部18bは、仮積層体14の最上部に位置している1枚のコア片4を吸着(保持)する。そして、昇降駆動部18aによりコア片4を保持した状態の吸着部18bが上方に移動する。これにより、仮積層体14から1枚のコア片4が採取(分離)される。続いて、移動ベース16の移動に伴って、分離されたコア片4が塗布部30まで運ばれる。例えば、分離補助部20と保持部18Aとは、仮積層体14から一枚ずつコア片4を分離する分離部を構成する。
塗布部30は、分離補助部20から運ばれた一枚のコア片4の主面4a(上面)に硬化剤7を塗布する。塗布部30は、パッド31と、液源32と、昇降駆動部33と、載置台19上に配置されているステージ34と、を有する。ステージ34は、主面4aが上方を向くようにコア片4を支持する。パッド31、液源32、及び昇降駆動部33は、ステージ34の上方に配置されている。パッド31は、硬化剤7を吸収する多孔性のパッドであり、例えばスポンジにより形成されている。パッド31は、ステージ34に載置されているコア片4の主面4aと対向している。例えば、パッド31は、下方(主面4a)に向けて突出する複数の突起(不図示)を含む。液源32は、パッド31に硬化剤7を供給する。硬化剤7としては、接着剤9の硬化を促進させる硬化促進剤が用いられる。本実施形態では、硬化剤7は、蛍光塗料を含んでいる。昇降駆動部33は、例えばエアシリンダであり、パッド31を上下方向に往復移動させる。
塗布部30では、分離部によって分離された一枚のコア片4が、主面4aが上方を向くようにステージ34上に設置される。昇降駆動部33によりパッド31が下方に移動し、パッド31の複数の突起がステージ34上のコア片4の主面4aに接触することにより、主面4aに硬化剤7が塗布される。例えば、図4の(a)に示すように、主面4aの少なくとも一部に硬化剤7が塗布される。なお、塗布部30は、主面4aの全面に硬化剤7を塗布してもよい。このように、塗布部30は、主面4aに硬化剤7を塗布する。なお、塗布部30は、ステータコア1において最上層に位置するコア片4の主面4aには、硬化剤7を塗布しなくてもよい。保持部18Bは、硬化剤7が塗布されたコア片4を検査部40まで運ぶ。
検査部40は、主面4aに硬化剤7が塗布されたコア片4に対して硬化剤7の塗布状態を検査する。検査部40は、カメラ41と、リング状光源42と、載置台19上に配置されているステージ43と、を有する。ステージ43は、主面4aが上方を向くようにコア片4を支持する。カメラ41及びリング状光源42は、ステージ43の上方に配置されている。カメラ41は、コア片4の主面4aを撮像することにより主面4aの画像データを生成し、当該画像データをコントローラ100に出力する。リング状光源42は、カメラ41を囲むように設けられている。リング状光源42は、硬化剤7に含まれる蛍光塗料を発光させるための励起光を、ステージ43に載置されているコア片4の主面4aに向けて照射する。なお、励起光を照射せずに得られる撮像画像において、コア片4と硬化剤7との間で十分なコントラスト比が得られる場合、検査部40はリング状光源42を有していなくてもよい。この場合、上記撮像画像において、2値化処理等の画像処理が施されることで検査が行われてもよく、硬化剤7は、塗料を含んでいなくてもよい。保持部18Cは、主面4aが撮像された後に、コア片4を塗布部50まで運ぶ。
塗布部50は、保持部18Cにより検査部40から運ばれた一枚のコア片4の主面4b(下面)に硬化剤8を塗布する。塗布部50は、パッド51と、液源52と、載置台19上に配置されているステージ53を有する。ステージ53は、パッド51及び液源52を支持している。検査部40からコア片4が運ばれた際、保持部18Cは、主面4bが下方を向くように当該コア片4を保持している。保持部18Cは、主面4aに塗布されている硬化剤7と接触しないように当該コア片4を保持している。パッド51は、硬化剤8を吸収する多孔性のパッドであり、例えばスポンジにより形成されている。パッド51は、保持部18Cにより保持されているコア片4の主面4bと対向している。パッド51は、上方(主面4b)に向けて突出する複数の突起(不図示)を含む。液源52は、パッド51に硬化剤8を供給する。硬化剤8としては、接着剤9の硬化を促進させる硬化促進剤が用いられる。本実施形態では、硬化剤8は、蛍光塗料を含んでいる。例えば、硬化剤8の濃度(金属イオン濃度)は、硬化剤7の濃度(金属イオン濃度)よりも高くてもよい。
塗布部50では、検査部40から運ばれた一枚のコア片4が、主面4bが下方を向いた状態で保持部18Cによって保持される。続いて、保持部18Cによりコア片4が下方に下げられ、コア片4の主面4bがパッド51の複数の突起に接触することにより、主面4bに硬化剤8が塗布される。例えば、図4の(b)に示すように主面4bの少なくとも一部に硬化剤8が塗布される。このように、塗布部50は、主面4bに硬化剤8を塗布する。なお、塗布部50は、コア片4の主面4bの全面に硬化剤8を塗布してもよい。塗布部50は、ステータコア1において最下層に位置するコア片4の主面4bには、硬化剤8を塗布しなくてもよい。保持部18Dは、主面4bに硬化剤8が塗布されたコア片4を検査部60まで運ぶ。例えば、塗布部30、塗布部50、及び保持部18Cは、コア片4の両面(主面4a,4b)に硬化剤7,8を塗布する硬化剤塗布部を構成する。
検査部60は、主面4bに硬化剤8が塗布されたコア片4に対して硬化剤8の塗布状態を検査する。検査部60は、カメラ61と、リング状光源62と、を有する。検査部60では、塗布部50からコア片4が運ばれた際、保持部18Dは主面4bが下方を向いた状態で当該コア片4を保持している。カメラ61及びリング状光源62は、保持部18Dよりも下方に位置しており、載置台19上に設けられている。カメラ61は、保持部18Dに保持されているコア片4の主面4bを撮像することにより、主面4bの画像データを生成し、当該画像データをコントローラ100に出力する。リング状光源62は、硬化剤8に含まれる蛍光塗料を発光させるための励起光を、保持部18Dに保持されているコア片4の主面4bに向けて照射する。なお、励起光を照射せずに得られる撮像画像において、コア片4と硬化剤8との間で十分なコントラスト比が得られる場合、検査部60はリング状光源62を有していなくてもよい。この場合、上記撮像画像において、2値化処理等の画像処理が施されることで検査が行われてもよく、硬化剤8は、塗料を含んでいなくてもよい。保持部18Eは、主面4bが撮像された後に、コア片4を塗布部70まで運ぶ。
塗布部70は、検査部60から運ばれた一枚のコア片4に接着剤9を塗布する。この例では、塗布部70は、両面(主面4a,4b)に硬化剤7,8が塗布された状態のコア片4の主面4aに接着剤9を塗布する。接着剤9としては、例えばアクリル系又はエポキシ系の接着剤が用いられてもよい。接着剤9として、嫌気性を有する接着剤が用いられてもよい。本実施形態では、接着剤9には、蛍光塗料が混合されている。塗布部70は、コア片4を回転中心まわりに回転させながら、コア片4の主面4aに接着剤9を塗布する。塗布部70は、回転保持部71と、接着剤吐出部72と、載置台19上に配置されているステージ73と、回転センサ79(図5参照)と、を有する。回転保持部71は、ステージ73上に配置されており、主面4aが上方を向いた状態でコア片4を回転させる。接着剤吐出部72は、回転保持部71が回転させているコア片4の主面4aに向けて接着剤9を吐出する。塗布部70は、ステータコア1の最上層に位置するコア片4の主面4aには、接着剤9を塗布しなくてもよい。塗布部70の詳細な構成、及び塗布部70による接着剤9の塗布方法については後述する。保持部18Fは、接着剤9が塗布されたコア片4を検査部80まで運ぶ。
検査部80は、主面4aに接着剤9が塗布されたコア片4に対して接着剤9の塗布状態を検査する。検査部80は、カメラ81と、リング状光源82と、載置台19上に配置されているステージ83と、を有する。ステージ83は、主面4aが上方を向いた状態でコア片4を支持する。カメラ81及びリング状光源82は、ステージ83の上方に配置されている。カメラ81は、ステージ83に支持されているコア片4の主面4aを撮像することにより、主面4aの画像データを生成し、当該画像データをコントローラ100に出力する。リング状光源82は、接着剤9に含まれる蛍光塗料を発光させるための励起光を、ステージ83上に位置するコア片4の主面4aに向けて照射する。なお、励起光を照射せずに得られる撮像画像において、コア片4(硬化剤7)と接着剤9との間で十分なコントラスト比が得られる場合、検査部80はリング状光源82を有していなくてもよい。この場合、上記撮像画像において、2値化処理等の画像処理が施されることで検査が行われてもよく、接着剤9は、塗料を含んでいなくてもよい。保持部18Gは、主面4aが撮像された後に、コア片4を積層部90まで運ぶ。
積層部90は、塗布部70が接着剤9を塗布したコア片4を再積層する。積層部90は、ジャッキ91と、受け部92と、プレート93と、積層センサ94と、を有する。プレート93は、再積層された複数のコア片4を主面4aが上方を向いた状態で支持する。積層部90では、保持部18Gにより運ばれるコア片4がステータコア1の最下層の鋼板である場合、当該コア片4がプレート93上に設置される。保持部18Gにより運ばれるコア片4がステータコア1の最下層以外の鋼板である場合、当該コア片4が、プレート93上の他のコア片4に積み重ねられる。これにより、積層部90では複数のコア片4が再積層される。
ジャッキ91及び受け部92は、プレート93に一枚のコア片4が加わるごとに、プレート93上に置かれた複数のコア片4を加圧する。ジャッキ91は、例えば油圧式のジャッキであり、プレート93を上方に向けて移動させ、再積層された複数のコア片4を受け部92に押し付ける。受け部92は、プレート93の上方に、プレート93と対向するように配置されている。受け部92は、所定の位置に固定されている。プレート93上の複数のコア片4が受け部92に押し付けられることにより、当該複数のコア片4には圧力が加わる。例えば、複数のコア片4が加圧された際に、プレート93上の複数のコア片4のうちの最上層のコア片4の主面4bと、上から2番目のコア片4の主面4aとの間において、上から2番目のコア片4の主面4aに塗布された接着剤9が押し広げられる。
積層センサ94は、再積層されている複数のコア片4の高さを計測する。例えば、積層センサ94は、加圧時のプレート93の位置を測定することで、上記高さを計測する。例えば、積層センサ94は、リーダ及びスケールを含むリニアスケールである。積層センサ94では、スケールが不動位置に固定され、リーダがプレート93に固定されてプレート93とともに移動するように設置されている。積層センサ94は、計測した高さ情報をコントローラ100に出力する。積層センサ94によって計測された高さが、予め設定された所定値(例えばステータコア1の設計下限値)を越えた場合に、積層部90は、プレート93上の複数のコア片4を払い出してもよい。払い出された複数のコア片4は、積層体としてのステータコア1を構成する。なお、積層部90において、プレート93が所定の位置に固定されて、受け部92が上下方向に往復移動することにより、コア片4が加圧されてもよい。この場合、積層センサ94は、受け部92の上方に配置された単一の積層センサにより構成されてもよいし、受け部92の上方において、コア片4の周方向に沿って所定間隔で配置された複数(例えば4つ)の積層センサにより構成されてもよい。複数の積層センサそれぞれにより受け部92の移動距離が測定され、移動距離の平均値が算出されてもよい。その後、受け部92の高さと移動距離の平均値との差分値が算出されることで、複数のコア片4の高さが計測されてもよい。
(接着剤塗布部)
続いて、図5を参照して、コア片4に接着剤9を塗布する塗布部70の詳細について説明する。図5には、回転保持部71に一枚のコア片4が保持された状態が模式的に示されている。回転保持部71は、回転ステージ77と、回転駆動部78と、を含む。回転ステージ77は、例えば円板状の部材でありコア片4を支持する。回転ステージ77には、主面4bの少なくとも一部が接触するようにコア片4が載置される。回転ステージ77には、主面4bに塗布された硬化剤8が回転ステージ77に接触しないようにするための逃げ部が設けられてもよい。回転ステージ77は、上方に向けて延びる位置決め用の一対のピン77aを含む。例えば、ピン77aは、隣り合うティース片6同士の間のスロットに嵌合する。これにより、コア片4が回転ステージ77に対して位置決めされる。なお、コア片4の外周縁部に位置決め用の切欠きが形成されていてもよい。この場合、回転ステージ77は当該切欠きに対応する位置に位置決め用ピンを含んでいてもよい。
回転駆動部78は、回転ステージ77の中心位置を回転中心CPとして、回転中心CPまわりに回転ステージ77を回転させる。回転駆動部78は、例えば電動モータ等の動力源を含んでいる。電動モータの一例としては、サーボモータ、ステッピングモータ等が挙げられる。コア片4が回転ステージ77に対して位置決めされることで、コア片4の中心軸AXが回転保持部71による回転の回転中心CPと略一致するように、コア片4が回転ステージ77に保持される。回転駆動部78により回転ステージ77が回転することにより、回転ステージ77に支持されているコア片4が回転中心CPまわりに回転する。
回転センサ79は、回転しているコア片4の回転速度及び回転角度に関する情報を検出する。回転センサ79は、例えばエンコーダである。例えば、回転センサ79は、コア片4の回転速度に比例した周波数のパルス信号を出力する。
コア片4には、複数の塗布対象部分AP1と、複数の塗布対象部分AP2と、複数の塗布対象部分AP3と、が予め設定されている。複数の塗布対象部分AP1,AP2,AP3は、接着剤9が塗布される部分である。複数の塗布対象部分AP1は、ヨーク片5に接着剤9が塗布されるように、周方向に沿って所定の間隔で設定されている。複数の塗布対象部分AP2,AP3は、ティース片6に接着剤9が塗布されるように、ティース片6の位置に対応するように設定されている。塗布対象部分AP1、塗布対象部分AP2、及び塗布対象部分AP3は、中心軸AXを中心とした径方向に沿ってこの順で位置している。この例では、塗布対象部分AP1の数は、塗布対象部分AP2,AP3の数と同じである。一つの塗布対象部分AP2,AP3が、ティース片6に設けられている。つまり、塗布対象部分AP2,AP3の数は、ティース片6の数と同じである。塗布対象部分AP1は、ヨーク片5のうちのティース片6が突出する部分に設定されている。
接着剤吐出部72は、複数のディスペンサ73A,73B,73Cと、液源76と、を有する。ディスペンサ73A(ヨーク用ディスペンサ)は、ヨーク片5に接着剤9を塗布するように構成されている。ディスペンサ73B(ティース用ディスペンサ)及びディスペンサ73C(ティース用ディスペンサ)は、ティース片6に接着剤9を塗布するように構成されている。複数のディスペンサ73A,73B,73Cは、回転中心CPまわりで互いに異なる位置に設けられている。換言すると、複数のディスペンサ73A,73B,73Cは、回転中心CPを中心とした円周方向に沿って、互いに離間するように設けられている。本実施形態では、複数のディスペンサ73A,73B,73Cは、回転中心CPを中心とした円周方向に沿って、互いに120°離間して配置されている。液源76は、接着剤9をディスペンサ73A,73B,73Cそれぞれに供給する。
複数のディスペンサ73A,73B,73Cは、回転中心CPからの距離が互いに異なる複数の供給位置FP1,FP2,FP3に接着剤9をそれぞれ供給する。供給位置FP1,FP2,FP3とは、平面視においてディスペンサ73A,73B,73Cが接着剤9を吐出させる位置である。例えば、供給位置FP1,FP2,FP3は、コア片4の主面4aとディスペンサ73A,73B,73Cからの接着剤9の吐出方向との交点である。供給位置FP1、供給位置FP2、及び供給位置FP3は、回転中心CPからの距離がこの順に小さくなるように設定されている。供給位置FP1の回転中心CPからの径方向における位置は、ヨーク片5に設定された塗布対象部分AP1に対応している。供給位置FP2の回転中心CPからの径方向における位置は、ティース片6に設定された塗布対象部分AP2に対応している。供給位置FP3の回転中心CPからの径方向における位置は、ティース片6に設定された塗布対象部分AP3に対応している。
ディスペンサ73A,73B,73Cは、吐出口74A,74B,74Cと、押出部75A,75B,75Cと、を有する。吐出口74A,74B,74Cは、ディスペンサ73A,73B,73Cに収容されている接着剤9を吐出するための孔である。例えば平面視において吐出口74A,74B,74Cの中心位置が、供給位置FP1,FP2,FP3に相当する。吐出口74A,74B,74Cは、回転ステージ77上に支持されているコア片4と対向している。吐出口74A,74B,74Cは、当該コア片4と所定間隔離間するように回転ステージ77の上方に位置している。例えば、吐出口74A,74B,74Cと回転ステージ77上に支持されているコア片4の主面4aとの間隔は、数百μm〜数十mm程度であってもよい。
押出部75A,75B,75Cは、ディスペンサ73A,73B,73Cに収容されている接着剤9を吐出口74A,74B,74Cから押し出す。例えば、押出部75A,75B,75Cは、ディスペンサ73A,73B,73Cに収容されている接着剤9に圧力を加え、吐出口74A,74B,74Cから所定量の接着剤9の液滴を吐出させる。押出部75A,75B,75Cは、電圧が印加されると変形するピエゾ素子を含んでもよい。押出部75A,75B,75Cは、ピエゾ素子に電圧が印加されて生じる伸縮運動により所定量の接着剤9を吐出するための圧力を発生させるように構成されてもよい。
ディスペンサ73A,73B,73Cは、回転しているコア片4に向けて、供給位置FP1,FP2,FP3から接着剤9を複数回吐出する。ディスペンサ73A,73B,73Cは、接着剤9が吐出口74A,74B,74Cから離れた後にコア片4に付着するように、接着剤9を吐出する。換言すると、ディスペンサ73A,73B,73Cは、吐出口74A,74B,74Cから吐出された接着剤9が、吐出口74A,74B,74Cとコア片4とのいずれにも接していない状態を経てコア片4に付着するように、接着剤9を吐出する非接触式のディスペンサである。複数の塗布対象部分AP1,AP2,AP3の全てに接着剤9が供給されることにより、図4の(a)に示すように、コア片4の主面4aに接着剤9が塗布される。この例では、主面4aに塗布された硬化剤7上に接着剤9が供給される。接着剤9の平面視における塗布範囲の大きさ(面積)は、硬化剤7の塗布範囲よりも小さくてもよい。
複数のディスペンサ73A,73B,73Cは、ディスペンサ73A,73B,73Cから吐出される1回あたりの接着剤9の供給量(吐出量)が互いに異なるように構成されてもよい。例えば、吐出口74A,74B,74Cの孔径が、互いに異なっていてもよい。例えば吐出口74A、吐出口74B、及び吐出口74Cの孔径は、この順で大きくなるように構成されていてもよい。このように、複数のディスペンサ73A,73B,73Cは、回転中心CPから遠ざかるにつれて接着剤9の供給量が多くなるように構成されてもよい。
(コントローラ)
コントローラ100は、ステータコア1の製造を実行するように打抜き装置11及び接着装置12を制御する。例えば図6に示されるように、コントローラ100は、機能上の構成(以下、「機能モジュール」という。)として、分離制御部101と、硬化剤塗布制御部102と、硬化剤塗布制御部103と、検査制御部104と、回転状態監視部105と、ディスペンサ制御部107と、回転制御部108と、塗布動作指令保持部109と、を備える。
分離制御部101は、仮積層体14から一枚のコア片4を分離させるように分離補助部20及び保持部18Aを制御する。例えば、分離制御部101は、ブロア22から仮積層体14に向けてエアを吹き付けるようにブロア22を制御する。そして、分離制御部101は、仮積層体14における最上層のコア片4を保持するように保持部18Aを制御する。
硬化剤塗布制御部102は、分離補助部20及び保持部18Aにより分離されたコア片4の主面4aに硬化剤7を塗布させるように塗布部30を制御する。例えば硬化剤塗布制御部102は、ステージ34に支持されているコア片4の主面4aに接するまでパッド31を下降させるように昇降駆動部33を制御する。
硬化剤塗布制御部103は、分離補助部20及び保持部18Aにより分離されたコア片4の主面4bに硬化剤8を塗布させるように塗布部50を制御する。例えば硬化剤塗布制御部103は、コア片4の主面4bがパッド51に接するまでコア片4を下降させるように保持部18Cを制御する。
塗布動作指令保持部109は、予め設定された塗布動作指令を記憶している。例えば、塗布動作指令には、塗布対象となるコア片4の種別情報、コア片4における複数の塗布対象部分の位置情報(例えば基準位置からの角度)、接着剤9を塗布する際の目標回転速度に関する情報等が含まれている。
回転制御部108は、回転保持部71を動作させることにより、回転ステージ77上に支持されているコア片4を回転させる。回転制御部108は、コア片4の主面4aに設定された複数の塗布対象部分が、接着剤吐出部72による接着剤9の供給位置を通るように回転保持部71によりコア片4を回転させる。例えば、回転制御部108は、回転回数が一回転以上となるように中心軸AXまわりにコア片4を回転させる。これにより、複数の塗布対象部分AP1それぞれが供給位置FP1を順に通り、複数の塗布対象部分AP2それぞれが供給位置FP2を順に通り、複数の塗布対象部分AP3それぞれが供給位置FP3を順に通る。
回転制御部108は、回転保持部71によるコア片4の回転速度を制御する。具体的には、回転制御部108は、コア片4の回転速度を目標速度まで加速させる加速制御と、コア片4の回転速度を目標速度に維持させる等速制御と、コア片4の回転速度を減速させる減速制御とを実行する。回転制御部108は、例えば等速制御において、コア片4の回転速度を維持させた状態で、コア片4を一回転以上回転させる。コア片4の回転速度を目標速度に維持させる等速制御では、回転制御部108は、実際のコア片4の回転速度が、目標速度に対して許容誤差を加減算して得られた上限及び下限の範囲内に収まるようにコア片4の回転速度を制御する。例えば、回転制御部108は、回転状態監視部105が取得したコア片4の実際の回転速度と目標速度との差分を縮小するように、回転駆動部78(電動モータ)への電圧指令値を変更(調整)する。
回転制御部108は、コア片4の回転開始から停止までの回転角度を、コア片4ごとに順次変えるように回転保持部71を制御してもよい。例えば、回転制御部108は、回転ステージ77に配置された直後のコア片4の角度を基準とした停止時の回転角度(停止完了角度)が、一つ前に接着剤9が塗布されたコア片4に対して120°ずれるように回転保持部71を制御してもよい。回転制御部108は、上述の減速制御を開始するときの開始角度が、一つ前に接着剤9が塗布されたコア片4と異なる値となるように減速制御を実行してもよい。回転制御部108は、上述の減速制御において、コア片4ごとに異なる減速度で回転保持部71を減速させてもよい。
回転停止時の回転角度がコア片4ごとに順次変わるように回転制御が行われた場合において、積層部90では、互いに接するコア片4同士の回転角度の差を維持した状態でコア片4が再積層されてもよい。具体的には、塗布部70において回転が終了した時点の回転角度の差が、塗布部70から搬送され積層部90において積層されるまでの間で維持されてもよい。この回転角度の差を維持することには、塗布部70から積層部90までの間で全てのコア片4を同じ角度で更に回転させる場合も含む。コア片4を更に回転させずに個々のコア片4の回転角度を維持することによって、回転角度の差が一定に保たれてもよい。
回転状態監視部105は、回転保持部71によるコア片4の回転状態を監視する。回転状態監視部105は、回転センサ79が検出した検出値からコア片4の回転速度及び回転角度を算出する。例えば、回転状態監視部105は、回転センサ79から入力されたパルス信号の周波数から回転速度を算出してもよく、パルス信号のパルス数をカウントすることで回転角度を算出してもよい。
ディスペンサ制御部107は、コア片4の主面4aに設定された複数の塗布対象部分のそれぞれが供給位置に到達する度に、接着剤9の供給(吐出)を接着剤吐出部72に実行させる。具体的には、ディスペンサ制御部107は、複数の塗布対象部分AP1のそれぞれが供給位置FP1に到達する度に、ディスペンサ73Aから接着剤9を吐出させる。ディスペンサ制御部107は、複数の塗布対象部分AP2のそれぞれが供給位置FP2に到達する度に、ディスペンサ73Bから接着剤9を吐出させる。ディスペンサ制御部107は、複数の塗布対象部分AP3のそれぞれが供給位置FP3に到達する度に、ディスペンサ73Cから接着剤9を吐出させる。
ディスペンサ制御部107は、一つの塗布対象部分AP1,AP2,AP3が供給位置FP1,FP2,FP3に到達するタイミングを、回転状態監視部105が取得したコア片4の回転速度又は回転角度に関する情報に基づいて算出してもよい。例えば、ディスペンサ制御部107は、いずれかのディスペンサにおいてコア片4の回転角度が接着剤9を吐出すべき角度に達した際に、当該ディスペンサから接着剤9を吐出させてもよい。この場合、回転角度検出の初期位置として、回転ステージ77に設置された直後のコア片4の状態が用いられてもよい。あるいは、回転角度検出の初期位置として、コア片4の指標(切欠き、スロット、マーク等)が所定位置にある状態が用いられてもよい。当該指標の検出には、カメラによる画像データ等が利用されてもよい。ディスペンサ制御部107は、回転センサ79により検出された検出値又は回転駆動部78(電動モータ)への角度指令値に基づいて、上記初期位置からのコア片4の角度を回転角度として取得してもよい。
ディスペンサ制御部107は、コア片4の回転速度が上述の目標速度に維持された状態(以下、「等速制御状態」という。)で、全ての塗布対象部分への接着剤9の供給を接着剤吐出部72に実行させてもよい。具体的には、ディスペンサ制御部107は、等速制御状態において、全ての塗布対象部分AP1へディスペンサ73Aから接着剤9を吐出させてもよい。また、ディスペンサ制御部107は、等速制御状態において、全ての塗布対象部分AP2へディスペンサ73Bから接着剤9を吐出させてもよい。ディスペンサ制御部107は、等速制御状態において、全ての塗布対象部分AP3へディスペンサ73Cから接着剤9を吐出させてもよい。例えば等速制御状態において、ディスペンサ制御部107は、回転状態監視部105を介して取得した回転角度が、塗布対象部分が供給位置を通過する直前の角度である場合に、ディスペンサ73A,73B,73Cから接着剤9を吐出させてもよい。
検査制御部104は、検査部40,60,80を制御することにより、硬化剤7、硬化剤8、及び接着剤9の塗布状態を検査する。例えば、検査制御部104は、リング状光源42,62,82から励起光を発光させ、硬化剤7、硬化剤8及び接着剤9が塗布された主面に励起光を照射させる。励起光の照射が行われた状態で、検査制御部104は、カメラ41,61,81を介して画像データを取得する。検査制御部104は、例えば取得した画像データと基準データとを比較することにより、検査対象のコア片4における硬化剤7、硬化剤8又は接着剤9の塗布状態が基準を満たすかどうかを判定する。例えば基準を満たさないと判定された検査対象のコア片4は、製造ラインから除外される。検査部80において接着剤9の接着状態が不良であると判定され当該コア片4が製造ラインから除外された場合に、検査制御部104は回転制御部108にコア片4が除外されたことを示す情報を送ってもよい。回転制御部108は、コア片4が除外されたことを示す情報を受け取った際に、当該コア片4に設定されていた停止完了角度を次のコア片4(除外されたコア片4の後に接着剤9の塗布が行われるコア片4)に設定してもよい。基準を満たすと判定された検査対象のコア片4は、検査部40,60,80の下流の処理部に運ばれる。
積層制御部110は、塗布部70により接着剤9が塗布されたコア片4を再積層するように積層部90を制御する。例えば積層制御部110は、プレート93上に支持されている複数のコア片4が鉛直方向に加圧されるようにジャッキ91を制御(駆動)する。例えば積層制御部110は、ジャッキ91を駆動した際に、現時点でのプレート93上に支持されている複数のコア片4の厚みを測定した計測値を積層センサ94から取得する。
(コントローラのハードウェア構成)
コントローラ100は、一つ又は複数の制御用コンピュータにより構成されている。例えば、図7に示されるように、コントローラ100は、回路120を有している。回路120は、一つ又は複数のプロセッサ121と、メモリ122と、ストレージ123と、入出力ポート124と、を有する。入出力ポート124は、回転保持部71と、接着剤吐出部72と、回転センサ79等との間で電気信号の入出力を行う。ストレージ123は、例えばハードディスク等、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を有している。記憶媒体は、各機能モジュールを構成するためのプログラムを記録している。記憶媒体は、不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク及び光ディスク等の取り出し可能な媒体であってもよい。メモリ122は、ストレージ123の記憶媒体からロードしたプログラム及びプロセッサ121による演算結果を一時的に記録する。プロセッサ121は、メモリ122と協働して上記プログラムを実行することで、各機能モジュールを構成する。
なお、コントローラ100のハードウェア構成は、必ずしもプログラムにより各機能モジュールを構成するものに限られない。例えばコントローラ100の各機能モジュールは、専用の論理回路又はこれを集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成されていてもよい。
[ステータコアの製造方法]
次に、図8及び図9を参照して、ステータコア1の製造方法の一例として、コントローラ100の制御に応じて接着装置12が実行する接着手順を説明する。
打抜き装置11によって打ち抜かれた複数のコア片4が、仮積層体14として分離補助部20に配置されることにより、接着装置12が実行する接着処理が開始する。まず、コントローラ100は、ステップS01を実行する。ステップS01では、分離制御部101が、ブロア22から仮積層体14の側面にエアを吹き付けるように分離補助部20を制御する。
次にコントローラ100は、ステップS02を実行する。ステップS02では、分離制御部101が、仮積層体14の最上層に位置するコア片4が保持されるように、保持部18Aの昇降駆動部18a及び吸着部18bを制御する。具体的には、分離制御部101が、仮積層体14の最上層のコア片4を保持部18Aの吸着部18bに保持させた後に、吸着部18bを昇降駆動部18aにより上昇させる。これにより、仮積層体14から一枚のコア片4が分離される。
次にコントローラ100は、ステップS03を実行する。ステップS03では、硬化剤塗布制御部102が硬化剤7を塗布しようとしているコア片4が、ステータコア1において最上部に積層されないか(ステータコア1の最上層の鋼板ではないか)どうかを確認する。
ステップS03において、当該コア片4が、最上部に積層されない鋼板であると判断された場合、コントローラ100は、ステップS04,S05を実行する。ステップS04では、硬化剤塗布制御部102が、コア片4の主面4aに硬化剤7が塗布されるように塗布部30を制御する。ステップS05では、検査制御部104が、検査部40を制御することで、コア片4の主面4aにおける硬化剤7の塗布状態を検査する。
ステップS03において、硬化剤7を塗布しようとしているコア片4が、最上部に積層される鋼板であると判断された場合、コントローラ100は、ステップS04,S05を実行しない。つまり、塗布部30は、最上部に積層されるコア片4が運ばれてきた際には、当該コア片4の上面(主面4a)に硬化剤7を塗布しない。次にコントローラ100は、ステップS06を実行する。ステップS06では、硬化剤塗布制御部103が、硬化剤8を塗布しようとしているコア片4が、ステータコア1の最下層ではないかどうかを確認する。
ステップS06において、当該コア片4が最下層ではないと判断された場合、コントローラ100は、ステップS07,S08を実行する。ステップS07では、硬化剤塗布制御部103が、コア片4の主面4bに硬化剤8が塗布されるように塗布部50及び保持部18Cを制御する。ステップS08では、検査制御部104が、検査部60を制御することで、コア片4の主面4bにおける硬化剤8の塗布状態を検査する。
ステップS06において、硬化剤8を塗布しようとしているコア片4が最下層であると判断された場合、コントローラ100は、ステップS07,S08を実行しない。つまり、塗布部50は、最下層であるコア片4が運ばれてきた際には、当該コア片4の下面(主面4b)に硬化剤8を塗布しない。次にコントローラ100は、ステップS09を実行する。ステップS09では、コントローラ100が、接着剤9を塗布しようとしているコア片4が、ステータコア1において最上部に積層されない鋼板かどうかを確認する。
ステップS09において、当該コア片4が、最上部に積層されない鋼板であると判断された場合、コントローラ100は、ステップS10,S11を実行する。ステップS10では、コントローラ100が、コア片4の主面4aに接着剤9が塗布させるように塗布部70を制御する。塗布部70による接着剤9の塗布手順の詳細は後述する。ステップS11では、検査制御部104が、検査部80を制御することで、コア片4の主面4aにおける接着剤9の塗布状態を検査する。
ステップS09において、接着剤9を塗布しようとしているコア片4が、最上部に積層される鋼板であると判断された場合、コントローラ100は、ステップS10,S11を実行しない。つまり、塗布部70は、最上部に積層されるコア片4が運ばれてきた際には、当該コア片4の上面(主面4a)に接着剤9を塗布しない。次にコントローラ100は、ステップS12,S13を実行する。ステップS12では、積層制御部110が、接着剤9が塗布された複数のコア片4を再積層するように積層部90を制御する。例えば積層制御部110は、複数のコア片4を再積層する際に、プレート93上に配置されている複数のコア片4を鉛直方向に加圧するように積層部90(ジャッキ91)を制御する。ステップS13では、積層制御部110が、現時点でのプレート93上に支持されている複数のコア片4の厚みを測定した計測値を積層センサ94から取得する。コントローラ100は、以上のステップS01からステップS13までの処理をコア片4ごとに行う。コントローラ100は、ステップS13で取得した測定値に基づいて、プレート93上の積層体(複数のコア片4)を払い出すかどうかを判断してもよい。例えば、コントローラ100は、積層センサ94から取得した測定値が予め設定された設定値を越えるまでは新しいコア片4を積み増し、当該測定値が設定値を越えた場合に積層体を払い出すように接着装置12を制御してもよい。
(接着剤の塗布手順)
続いて、図9を参照して塗布部70による接着剤9の塗布手順(ステップS10)の一例について説明する。まずコントローラ100は、ステップS21を実行する。ステップS21では、回転制御部108が、回転保持部71を回転制御することでコア片4を回転方向に加速させる。すなわち、回転制御部108によって、回転保持部71に対する加速制御が開始される。
次にコントローラ100は、ステップS22を実行する。ステップS22では、回転制御部108が、コア片4の回転速度が目標速度に達するのを待機する。次にコントローラ100は、ステップS23を実行する。ステップS23では、回転制御部108が、コア片4の回転速度を目標速度に維持する制御を開始する。すなわち、回転制御部108によって、回転保持部71に対する等速制御が開始される。
次にコントローラ100は、ステップS24を実行する。ステップS24では、ディスペンサ制御部107が、回転状態監視部105を介して取得した回転角度が、少なくともいずれかのディスペンサの接着剤9を吐出すべき角度であるかを確認する。ステップS24において、回転状態監視部105を介して取得した回転角度が、接着剤9を吐出すべき角度であると判断された場合、コントローラ100は、ステップS25を実行する。ステップS25では、ディスペンサ制御部107が接着剤吐出部72の該当ディスペンサからコア片4上の塗布対象部分に接着剤9を吐出させる。
ステップS24において、回転状態監視部105から取得した回転角度が、接着剤9を吐出すべき角度ではないと判断された場合、コントローラ100はステップS25を実行しない。次にコントローラ100は、ステップS26を実行する。ステップS26では、ディスペンサ制御部107が、全ての塗布対象部分への接着剤9の供給が完了したかどうかを確認する。例えばディスペンサ制御部107は、複数の塗布対象部分AP1,AP2,AP3の全てに対する接着剤9の供給が完了したかどうかを確認する。
ステップS26において、全ての塗布対象部分への接着剤9の供給が完了していないと判断された場合、コントローラ100が行う処理はステップS24に戻る。以降、全ての塗布対象部分に接着剤9が供給されるまで、コントローラ100は、ステップS24,S25を繰り返す。ステップS26において、全ての塗布対象部分への接着剤9の供給が完了したと判断された場合、コントローラ100は、ステップS27を実行する。ステップS27では、回転制御部108が、回転保持部71により回転しているコア片4の減速を開始する角度を設定する。具体的には、まず、回転制御部108は、回転開始から停止までの回転角度をコア片4ごとに順次変えるように停止完了角度を設定する。次に、回転制御部108は、コア片4の回転が停止完了角度で停止するように停止完了角度に応じた減速開始角度を算出する。例えば回転制御部108は、一つ前のコア片4に対する接着剤9の塗布が行われた際の減速開始角度に所定値(例えば120°)を加算して得られる値を減速開始角度に設定してもよい。回転制御部108は、接着剤9の塗布対象であるコア片4が何層目に積層されるかに応じて減速開始角度を設定してもよい。
次にコントローラ100は、ステップS28を実行する。ステップS28では、回転制御部108は、回転角度が減速開始角度に達するまで待機する。次にコントローラ100はステップS29を実行する。ステップS29では、回転制御部108がコア片4の回転を減速させる。すなわち、回転制御部108によって、回転保持部71に対する減速制御が開始される。
次にコントローラ100は、ステップS30を実行する。ステップS30では、コントローラ100が、コア片4(回転保持部71)の回転が停止するのを待機する。ステップS30において、コア片4の回転が停止していると判断された場合、コントローラ100は1枚のコア片4に対する接着剤9の塗布処理を終了する。
[本実施形態の効果]
本実施形態に係るステータコア1の製造装置10は、コア片4の仮積層体14から一枚ずつコア片4を分離する分離部と、分離部が分離したコア片4に接着剤9を塗布する塗布部70と、塗布部70が接着剤9を塗布したコア片4を再積層する積層部90と、を備える。塗布部70は、分離部が分離したコア片4を保持して回転させる回転保持部71と、回転保持部71が保持するコア片4の表面に接着剤9を供給するディスペンサ73A,73B,73Cと、を有する。
本実施形態に係るステータコア1の製造方法は、複数のコア片4を仮積層した仮積層体14から一枚ずつコア片4を分離することと、分離されたコア片4を保持して回転させることと、回転しているコア片4の表面にディスペンサ73A,73B,73Cにより接着剤9を供給することによって、コア片4に接着剤9を塗布することと、接着剤9が塗布されたコア片4を再積層することと、を含む。
上記の製造装置10又は製造方法によれば、同一のディスペンサによって、コア片4における周方向の多点に接着剤9を塗布することができる。このため、同一のディスペンサ73A,73B,73Cで塗布される複数部分(複数の塗布対象部分AP1,AP2,AP3)において、部分ごとの接着剤9の塗布量のばらつきが抑制される。従って、接着剤9の塗布の均一性を向上させるのに有効である。なお、本実施形態においては、仮積層体14を形成した後に接着剤9の接着が行われるので、ステータコア1の接着工程と、仮積層体14の形成工程(例えば打抜き工程)とを同時進行で行うことが可能である。このため、接着剤塗布の均一性向上と、製造効率向上との両立も図り易い。ただし、コア片4を回転させながら接着剤9を塗布することは、仮積層体14を形成する金型内でも実行可能である。金型内でコア片4を回転させながら接着剤9の塗布を行う場合であっても、少なくとも接着剤塗布の均一性向上には有効である。
塗布部70は、回転保持部71による回転中心CPからの距離が互いに異なる複数の供給位置FP1,FP2,FP3に接着剤9をそれぞれ供給する複数のディスペンサ73A,73B,73Cを有する。この構成により、回転中心CPからの距離が互いに異なる複数の供給位置に、同時進行で接着剤9を供給することができる。従って、ステータコア1の製造効率を向上させることが可能である。
複数のディスペンサ73A,73B,73Cは、回転中心CPまわりで互いに異なる位置に設けられている。この構成により、ディスペンサ同士の干渉が避けられ、ディスペンサの数を容易に増やすことができる。このため、より多様なステータコア1(例えばサイズ違い、又は形状違い)の形成に適用可能である。
製造装置10では、回転制御部108は、コア片4の主面4aに設定された複数の塗布対象部分AP1,AP2,AP3が、ディスペンサ73A,73B,73Cによる接着剤9の供給位置FP1,FP2,FP3を通るように、回転保持部71によりコア片4を回転させる。ディスペンサ制御部107は、複数の塗布対象部分AP1,AP2,AP3のそれぞれが供給位置FP1,FP2,FP3に到達する度に、接着剤9の供給をディスペンサ73A,73B,73Cに実行させる。この場合、コア片4の形状に応じて、塗布対象部分が予め定められている場合にも容易に適応可能である。
回転制御部108は、回転保持部71によるコア片4の回転速度を目標速度まで加速させる加速制御と、回転保持部71によるコア片4の回転速度を目標速度に維持させる等速制御と、回転保持部71によるコア片4の回転速度を減速させる減速制御とを実行する。ディスペンサ制御部107は、コア片4の回転速度が目標速度に維持された状態で、全ての塗布対象部分AP1,AP2,AP3への接着剤9の供給をディスペンサ73A,73B,73Cに実行させる。この構成により、略一定速度で回転しているコア片4の主面4aに接着剤9が付着する。このため、コア片4の主面4aに形成される接着剤9の塗布形状に対する回転の影響も、複数の塗布対象部分において均一化される。従って、接着剤塗布の均一性をより向上させることが可能となる。
回転制御部108は、回転開始から停止までの回転角度を、コア片4ごとに順次変えるように回転保持部71を制御する。積層部90は、コア片4同士の回転角度の差を維持した状態でコア片4同士を再積層する。この場合、積層部90において互いに回転角度がずれた状態で複数のコア片4が積層される。すなわち、コア片4を回転して接着剤9を塗布させる工程を、各コア片4の厚みのばらつきを低減するためにコア片4ごとに所定角度ずつ回転させつつ複数のコア片4を積層させること(転積)に応用している。従って、転積のみを目的とした回転装置が不要となるので、製造装置10の簡素化に有効である。
複数のディスペンサ73A,73B,73Cは、供給位置FP1,FP2,FP3が回転中心CPから遠ざかるにつれて接着剤9の供給量が多くなるように構成されている。例えば接着範囲が広い部分において接着剤9の量が少ないと接着強度が不足するおそれがあり、接着範囲が狭い部分において接着剤9の量が多いと染み出すおそれがある。上記構成では接着範囲の増大(周長の増大)に応じて接着剤9の供給量が増すので、染み出しを抑制しつつ接着強度を向上させることができる。
製造装置10では、分離補助部20により分離されたコア片4の両面(主面4a及び主面4b)に、接着剤9の硬化剤7,8が塗布部30,50により塗布される。両面に硬化剤7,8が塗布されたコア片4に接着剤9が、塗布部70により塗布される。この場合、隣り合う一対のコア片4において、互いに対向する主面4a及び主面4bの両側から硬化剤7,8によって接着剤9の硬化が促進されるので、接着剤9の未硬化の発生が抑制され、接着強度を向上させることが可能となる。
接着剤9が塗布されない主面4bに比較して、接着剤9が塗布される主面4aに濃度の低い硬化剤7が塗布部50により塗布される。この場合、コア片4同士を貼り合わせる前に接着剤9の硬化進行が抑制される。従って、接着強度をより向上させることが可能となる。
[変形例]
以上、第1実施形態について説明したが、本開示は必ずしも上述した第1実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
(1)塗布部70は、回転中心CPの径方向において接着剤9の供給位置を変更できるように構成されてもよい。例えば、図10に示すように、接着剤吐出部72は、ディスペンサ73A,73B,73Cの供給位置それぞれを回転中心CPにおける径方向に沿って往復移動させるリニア駆動部131A,131B,131Cを有してもよい。リニア駆動部131A,131B,131Cは、例えばリニアアクチュエータであり、ディスペンサ73A,73B,73Cを回転中心CPにおける径方向に沿って往復移動させる。これにより、ディスペンサ73A,73B,73Cは、塗布対象部分AP1,AP2,AP3のいずれの位置に対しても接着剤9を供給することできる。ディスペンサ73A,73B,73Cは、回転中心CPを挟むように対向している一対のティース片の間及び当該一対のティース片が設けられたヨーク片の一部分同士の間を往復移動してもよい。ディスペンサ73A,73B,73Cは、回転中心CPを通らない方向に沿って往復移動してもよい。この構成では、多様なサイズのコア片4に対して接着剤9を塗布することが可能となる。また、供給位置の移動により回転中心CPの径方向に延びるように接着剤9を塗布することが可能となる。
(2)ディスペンサが回転中心CPの径方向に沿って往復移動できる場合、塗布部70は、回転中心CPからの距離が異なり、周方向の位置が異なる複数の塗布対象部分に対して、コア片4の回転(回動)と当該ディスペンサの移動とにより接着剤9を供給してもよい。例えば、ディスペンサ制御部107及び回転制御部108は、1番目の塗布対象部分に接着剤9を塗布した後、コア片4を回転させ2番目の塗布対象部分に接着剤9を塗布させてもよい。続いて、ディスペンサ制御部107は、2番目の塗布対象部分よりも回転中心CPに近い3番目の塗布対象部分にディスペンサの供給位置を移動させてもよい。ディスペンサ制御部107及び回転制御部108は、このようなコア片4の回転(回動)とディスペンサの移動との組合せにより、回転中心CPからの距離が異なり、周方向の位置が異なる複数の塗布対象部分に対して、所定の順番で接着剤9を塗布してもよい。なお、接着剤吐出部72は、ディスペンサが回転中心CPの径方向に加えて、径方向と直交する方向に沿って移動可能であるように構成されてもよい。この場合、塗布部70は、コア片4を回転させることなく、ディスペンサの移動により、回転中心CPからの距離が異なり、周方向の位置が異なる複数の塗布対象部分に対して、所定の順序で接着剤9を供給してもよい。
(3)ディスペンサ制御部107は、供給位置FP1,FP2,FP3が回転中心CPから遠ざかるにつれて接着剤9の供給量が多くなるように、ディスペンサ73A,73B,73Cを制御してもよい。例えば、ディスペンサ制御部107は、各ディスペンサのピエゾ素子に印加する電圧を調整して、回転中心CPから遠ざかるにつれて接着剤9の吐出圧を高めることにより上述の供給量の調整を行ってもよい。例えば、ディスペンサ制御部107は、各供給位置での吐出回数を調整すること(例えば供給位置FP1での吐出回数を増やすこと)で、上述の供給量の調整を行ってもよい。例えば、ディスペンサ制御部107は、コア片4が二回転以上する間に、複数の塗布対象部分AP1それぞれに対して2回ずつ接着剤9を吐出させるようにディスペンサ73Aを制御してもよい。この構成により、接着範囲の増大(周長の増大)に応じて接着剤9の供給量が増すので、染み出しを抑制しつつ接着強度を向上させることができる。
(4)図11の(a)に示すように、コア片4の主面4aに設定される塗布対象部分AP1の数と塗布対象部分AP2,AP3の数とは互いに異なっていてもよい。例えば、塗布対象部分AP1の数は、塗布対象部分AP2,AP3の数よりも多くてもよい。例えば、塗布対象部分AP1の数(例えば24個)は、塗布対象部分AP2,AP3の数(例えば12個)の2倍であってもよい。この場合、ディスペンサ制御部107は、ディスペンサ73Aにより接着剤9が供給される塗布対象部分AP1の数が、ディスペンサ73B,73Cにより接着剤9が供給される塗布対象部分AP2,AP3の数よりも多くなるように、ディスペンサ73A,73B,73Cを制御してもよい。一般的にステータコア(固定子用のコア)では、ヨーク片の面積がティース片に比べて大きい。このため、ヨーク片において接着剤9の量が少ないと接着強度が不足するおそれがあり、ティース片において接着剤9の量が多いと余分な接着剤9が染み出すおそれがある。上記構成及び製造方法では、接着範囲の増大に応じて接着剤9の塗布対象部分が増すので、染み出しを抑制しつつ接着強度を向上させることができる。
(5)図11の(b)に示すように、複数の塗布対象部分AP1,AP2,AP3に加えて、複数の塗布対象部分AP4,AP5,AP6がコア片4の主面4aに設定されてもよい。塗布対象部分AP1と塗布対象部分AP4とは、少なくとも部分的に重複している。塗布対象部分AP2,AP3と塗布対象部分AP5,AP6とは、少なくとも部分的に重複している。換言すると、塗布対象部分AP1,AP2,AP3と塗布対象部分AP4,AP5,AP6とでは、全てが重複していてもよく、周方向において互いに位置がずれていてもよい。この場合、回転制御部108は、コア片4の回転回数を少なくとも二回転以上にするように回転保持部71を制御してもよい。ディスペンサ制御部107は、コア片4の一回転目において塗布対象部分AP1,AP2,AP3に接着剤9を供給し、コア片4の二回転目において塗布対象部分AP4,AP5,AP6に接着剤9を供給するようにディスペンサ73A,73B,73Cを制御してもよい。
上述のように塗布対象部分AP1,AP2,AP3と塗布対象部分AP4,AP5,AP6とが少なくとも部分的に重複するように、ディスペンサ制御部107による制御が行われることで、各ディスペンサの吐出量の調節幅を超えて、接着剤9の塗布量をより幅広く調節することができる。さらに、塗布対象部分AP1,AP2,AP3と塗布対象部分AP4,AP5,AP6とが周方向にずれるようにディスペンサ制御部107による制御が行われることで、各ディスペンサの吐出量の調節幅を超えて、接着剤9の塗布範囲をより幅広く調節することができる。接着装置12は、接着剤9を介してコア片4同士が接着されている状態において、接着剤9が付着している範囲の形状が平面視におけるコア片4の輪郭に沿うように、接着剤9の塗布範囲を調節してもよい。例えば、接着装置12がコア片4の輪郭からオフセットしたラインに囲まれた範囲に接着剤9を塗布することで、コア片4同士を貼り合わせた後の接着剤9の接着範囲をコア片4の輪郭に沿わせることができる。この場合、コア片4同士の接着状態がより確実に維持されつつ、コア片4同士の隙間からの接着剤9の染み出しが抑制される。
(6)接着装置12は、コア片4の主面4aに付着した状態の接着剤9が所定方向に延びる形状を有するように接着剤9をコア片4に塗布してもよい。例えば、図12の(a)に示すように、接着装置12は、接着剤9が中心軸AXを中心とした径方向に沿って延びる形状を有するように接着剤9をコア片4に塗布してもよい。回転制御部108は、コア片4に接着剤吐出部72により接着剤9が供給された後に、更に回転保持部71を、所定の遠心力が発生するように回転させてもよい。これにより、径方向に延ばされた形状を有する接着剤9が形成されてもよい。例えば、図12の(b)に示すように、接着装置12は、接着剤9が中心軸AXを中心とした周方向に沿って延びる形状を有するように接着剤9をコア片4に塗布してもよい。回転制御部108は、コア片4に接着剤吐出部72により接着剤9が供給された後に、更に回転保持部71を加速又は減速するように回転させてもよい。これにより、周方向に延ばされた形状を有する接着剤9が形成されてもよい。なお、吐出口からの接着剤9の吐出方向とコア片4の主面4aとのなす角度が直角よりも小さくなるようにディスペンサが構成されてもよい。つまり、主面4aに対して接着剤9が斜めから付着されてもよい。これにより、接着剤9が所定方向に延びる形状を有するように塗布されてもよい。これらの場合、コア片4に供給された接着剤9を延ばさずに再積層する場合と比べて、コア片4を積層する前の状態において接着剤9の接着面積を増大させることができる。
(7)接着装置12は、接着剤9を主面4aではなく主面4bに塗布してもよい。接着装置12は、主面4b(下面)に硬化剤8を塗布した後に、主面4a(上面)に硬化剤7を塗布してもよい。硬化剤7の濃度と硬化剤8の濃度は、互いに略同一であってもよい。硬化剤8の濃度が、硬化剤7の濃度よりも低くてもよい。接着装置12は、硬化剤を主面4a及び主面4bのいずれか一方のみに塗布してもよい。接着装置12は、主面4a及び主面4bのいずれにも硬化剤を塗布しなくてもよい。接着装置12は、コア片4を回転させつつ硬化剤7,8を主面4a,4bに塗布してもよい。接着剤9の平面視における塗布範囲の大きさは、硬化剤7の塗布範囲と略同一であってもよく、硬化剤7の塗布範囲よりも大きくてもよい。接着剤9の塗布範囲が、硬化剤7の塗布範囲よりも大きい場合、コア片4に付着した接着剤9が必要以上に拡がることが抑制される。
(8)複数のディスペンサ73A,73B,73Cのそれぞれに個別に接着剤9を供給する複数の液源が設けられてもよい。この場合、それぞれのディスペンサから塗布される接着剤9の粘度が互いに異なっていてもよい。例えば、ティース片に塗布される接着剤9の粘度が、ヨーク片に塗布される接着剤9の粘度よりも低くてもよい。
(9)接着剤吐出部72は、複数のディスペンサ73A,73B,73Cに代えて、単一のディスペンサを備えていてもよい。接着剤吐出部72は、2つのディスペンサ又は4つ以上のディスペンサを備えていてもよい。複数のディスペンサは、周方向において互いに略同一の位置に設けられていてもよい。複数のディスペンサは、構造上一体であってもよい。例えば、複数のディスペンサそれぞれが有する接着剤9を収容するための収容室が、単一の筐体内に設けられてもよい。
(10)複数のディスペンサ73A,73B,73Cは、接着剤9の供給量が略同一となるように構成されていてもよい。複数のディスペンサ73A,73B,73Cは、回転中心CPから遠ざかるにつれて接着剤9の供給量が減少するように構成されていてもよい。複数のディスペンサ73A,73B,73Cのうちのいずれか二つのディスペンサが、回転中心CPから遠ざかるにつれて接着剤9の供給量が多くなるように構成されていてもよい。例えば、ディスペンサ73B,73Cによる接着剤9の供給量が互いに略同一であり、ディスペンサ73Aによる接着剤9の供給量がディスペンサ73B,73Cよりも多くてもよい。このような供給量の関係を有する複数のディスペンサが、中心軸AXに近づくにつれて突出方向に直交する幅が略同一であるティース片6を有するコア片4への接着剤9の塗布に用いられてもよい。
(11)ディスペンサ制御部107は、各ディスペンサからの接着剤9の供給量の大小関係にかかわらず、回転中心CPから遠ざかるにつれて接着剤9の供給量が減少するようにディスペンサ73A,73B,73Cを制御してもよい。ディスペンサ制御部107は、複数のディスペンサ73A,73B,73Cのうちのいずれか二つのディスペンサからの接着剤9の供給量が、回転中心CPから遠ざかるにつれて多くなるように、当該二つのディスペンサを制御してもよい。例えば、ディスペンサ制御部107は、ディスペンサ73B,73Cからの接着剤9の供給量が互いに略同一であり、ディスペンサ73Aによる接着剤9の供給量がディスペンサ73B,73Cよりも多くなるように、ディスペンサ73A,73B,73Cを制御してもよい。ディスペンサ制御部107は、回転制御部108が加速制御を実行している間、又は減速制御を実行している間に、供給対象部分に対して接着剤9を供給するようにディスペンサ73A,73B,73Cを制御してもよい。
(12)接着剤吐出部72は、非接触式のディスペンサ73A,73B,73Cに代えて、接触式のディスペンサを有していてもよい。接触式のディスペンサが用いられる場合、接着剤吐出部72は、ディスペンサの吐出口から露出した接着剤と、回転させたコア片4とが接触することにより、接着剤をコア片4に付着させてもよい。
(13)接着剤吐出部72は、接着剤と硬化剤とを同時進行でコア片4に付着させてもよい。同時進行でコア片4に付着した接着剤と硬化剤とは、コア片4に付着した時点で(直後に)混合されてもよく、複数のコア片4が積層及び加圧される際に混合されてもよい。
(14)接着剤吐出部72は、嫌気性を有する接着剤9に代えて、加熱硬化性を有する接着剤を供給してもよい。あるいは、接着剤吐出部72は、第1接着剤が注入されたカプセルを含む液状の第2接着剤をコア片4に吐出してもよい。第2接着剤は、コア片4に付着することが可能な程度の接着力を有していてもよい。第1接着剤は、第2接着剤に比べて強い接着力を有していてもよい。この場合、コア片4が加圧されるまで第2接着剤によりカプセルが保持され、コア片4の加圧時に第1接着剤がカプセルから出てコア片4同士が強い接着力にて接着される。これにより、コア片4の加圧時までに接着剤が変質してしまうことが抑制され、より確実にコア片4同士を接着することが可能となる。
(15)塗布部70において回転角度をコア片4ごとに異ならせ転積を行うことに代えて、塗布部70における塗布工程とは別の工程にて転積が行われてもよい。接着装置12は、コア片4の主面4bに接着剤9を塗布してもよい。接着装置12は、コア片4の主面4a及び主面4bの両方に接着剤9を塗布してもよい。接着装置12は、コア片4の主面4a及び主面4bの少なくとも一方に接着剤9を塗布した後に、コア片4の上下を反転させてコア片4を再積層してもよい。
(16)分離補助部20は、ブロア22によるエアに代えて、磁力によってコア片4の分離を補助してもよい。例えば、分離補助部20は、仮積層体14の周囲を囲むように設けられた磁石(電磁石)を有していてもよい。この場合、当該磁石から発生する磁力により仮積層体14の最上層のコア片4の分離が補助されてもよい。分離補助部20は、ブロア22と、コア片4の分離を補助するための磁石とを併用してもよい。製造装置10は、打抜き装置11において各コア片4に付着したオイルを除去するために、接着装置12の分離補助部20におけるブロア22からのエアの吹付けを行ってもよいし、接着装置12による処理の開始前に、仮積層体14に対して加熱(焼鈍)処理を行ってもよいし、ブロア22からのエアの吹付けと上述の加熱処理とを併用してもよい。
(17)接着装置12によって接着剤を介して積層される積層体は、ステータ用のコアに限定されず、例えば、ロータ用のコアであってもよい。接着装置12によって接着剤を介して積層される積層体は、ステータ用のコア及びロータ用のコアのモータコア(積層鉄心)を構成する中間体であってもよい。接着装置12は、打抜き装置11によって所望の形状に打抜かれた複数の板材(例えば、金属板)を、接着剤を介して積層してもよい。すなわち、積層体は、打抜き装置11によって所望の形状に打抜かれた複数の板材を積層したものである。
(18)接着装置12により積層されるステータ用のコアとしては、環状のコアを周方向で分割した複数の分割鉄心からなる分割型コアであってもよい。特に、分割型コアは、各層のコア片を材料から打ち抜く際に、隣接する分割鉄心のコア片の境界となる部分を切り曲げてプッシュバックにより連結して、環状に一体として打ち抜き、打ち抜いた当該コア片を積層することで構成されるコア(いわゆる環状切曲コア)であってもよい。当該環状切曲コアに対応する仮積層体を構成する複数の板材を打抜き装置により打ち抜く際に、打抜き装置の型内において転積が行われてもよく、転積が行われなくもよい。打抜き装置により打ち抜いた後に構成される複数の板材の仮積層体において、仮カシメが用いられてもよく、仮カシメが用いられなくてもよい。
[第2実施形態]
続いて、図13を参照して、第2実施形態に係るステータコア1の製造装置が備える接着剤吐出部72Aについて説明する。接着剤吐出部72Aは、ヨーク片5に接着剤9を供給するディスペンサ73Dを更に備える点において、接着剤吐出部72と相違する。具体的には、接着剤吐出部72Aは、図13に示されるように、ディスペンサ73A(第1ディスペンサ)と、ディスペンサ73D(第2ディスペンサ)と、ディスペンサ73B,73Cとを備える。ディスペンサ73A〜73Dは、回転中心CPまわりの周方向において、互いに異なる位置に配置されていてもよい。ディスペンサ73A及びディスペンサ73Dは、半径方向において回転中心CPからの距離が互いに等しい複数の供給位置にそれぞれ接着剤9を供給する。
具体的には、ディスペンサ73Aは、供給位置FP11(第1供給位置)に接着剤9を供給し、ディスペンサ73Dは、供給位置FP12(第2供給位置)に接着剤9を供給する。供給位置FP11と供給位置FP12との回転中心CPからの距離は、互いに等しい。供給位置FP11と供給位置FP12とは、ヨーク片5の表面に位置している。ヨーク片5の表面は、コア片4の主面4aのうちのヨーク片5が位置する部分である。ディスペンサ73A,73Dは、吐出口74A,74Dからの接着剤9の供給量が互いに略同一となるように構成されていてもよく、接着剤9の供給量が互いに異なるように構成されていてもよい。
ディスペンサ制御部107は、ヨーク片5の表面において、回転中心CPまわりの同一円周上に設定された複数の塗布対象部分AP1のそれぞれが、供給位置FP11,FP12のいずれかに到達する度に、ディスペンサ73A,73Dのいずれか一方に接着剤9の供給を実行させる。複数の塗布対象部分AP1は、ディスペンサ73Aに割り当てられた複数の塗布対象部分AP11と、ディスペンサ73Dに割り当てられた複数の塗布対象部分AP12と、を含んでいる。ディスペンサ制御部107は、塗布対象部分AP11が供給位置FP11に到達する度に、接着剤9の供給をディスペンサ73Aに実行させる。ディスペンサ制御部107は、塗布対象部分AP12が供給位置FP12に到達する度に、接着剤9の供給をディスペンサ73Dに実行させる。
ディスペンサ制御部107は、各塗布対象部分AP11に対する接着剤9の供給量と、各塗布対象部分AP12に対する接着剤9の供給量とが互いに略同一となるように、ディスペンサ73A,73Dを制御してもよい。ディスペンサ制御部107は、各塗布対象部分AP11に対する接着剤9の供給量と、各塗布対象部分AP12に対する接着剤9の供給量とが互いに異なるように、ディスペンサ73A,73Dを制御してもよい。
複数の塗布対象部分AP1は、互いに等間隔となるように設定されていてもよい。塗布対象部分AP11の数と塗布対象部分AP12の数とは、互いに等しくてもよく、互いに異なっていてもよい。回転中心CPまわりの上記円周上において、塗布対象部分AP11と塗布対象部分AP12とが交互に配置されていてもよい。例えば、当該周方向において、n個(nは1以上の整数)の塗布対象部分AP11と、m個(mは1以上の整数)の塗布対象部分AP12とが交互に配置されていてもよい。複数の塗布対象部分AP11,AP12は、当該周方向において、均一にそれぞれ配置されていてもよい。均一に配置とは、当該周方向における単位長さあたりに含まれる塗布対象部分の数が一定であることを意味する。
例えば、n及びmの双方が1であってもよい。具体的には、図13に示されるように、上記周方向において、1つの塗布対象部分AP11と、1つの塗布対象部分AP12とが交互に繰り返されるように、複数の塗布対象部分AP11,AP12が配置されていてもよい。この例では、複数の塗布対象部分AP11が、当該周方向において互いに等間隔となるように配置され、複数の塗布対象部分AP12が、当該周方向において互いに等間隔となるように配置される。
塗布対象部分AP11と塗布対象部分AP12との配置は上記の例に限られない。例えば、各塗布対象部分AP11と各塗布対象部分AP12とが、平面視において、少なくとも部分的に重複するように設定されていてもよい。この場合において、塗布対象部分AP11及び塗布対象部分AP12が互いに完全に一致していてもよい。換言すると、同一の塗布対象部分AP1が、塗布対象部分AP11と塗布対象部分AP12との両方に割り当てられていてもよい。部分的に重複している塗布対象部分AP11及び塗布対象部分AP12が、周方向において互いに略同一の位置に設定されてもよく、周方向において互いにずれていてもよい。
ディスペンサ制御部107は、各塗布対象部分AP11に対するディスペンサ73Aからの接着剤9の供給と、各塗布対象部分AP12に対するディスペンサ73Dからの接着剤9の供給とを、略同一のタイミングで実行してもよく、異なるタイミングで実行してもよい。ディスペンサ制御部107は、複数の塗布対象部分AP11の全てに対する接着剤9の供給を行う実行期間と、複数の塗布対象部分AP12の全てに対する接着剤9の供給を行う実行期間とが、少なくとも部分的に重複するように、ディスペンサ73A,73Dをそれぞれ制御してもよい。
接着剤吐出部72と同様に、ディスペンサ制御部107は、ティース片6の表面において、回転中心CPまわりの同一円周上に設定されている複数の塗布対象部分AP2それぞれに対する接着剤9の供給をディスペンサ73Bに実行させる。ティース片6の表面は、コア片4の主面4aのうちのティース片6が位置する部分である。ディスペンサ制御部107は、ティース片6の表面において、回転中心CPまわりの同一円周上に設定されている複数の塗布対象部分AP3それぞれに対する接着剤9の供給をディスペンサ73Cに実行させる。図13に示される例において、複数の塗布対象部分AP1の数(塗布対象部分AP11の数と塗布対象部分AP12の数との合計)が、複数の塗布対象部分AP2の数よりも多くてもよく、複数の塗布対象部分AP3の数よりも多くてもよい。
接着剤吐出部72と同様に、各供給位置において、ディスペンサ73Aからの接着剤9の供給量及びディスペンサ73Dからの接着剤9の供給量の双方が、ディスペンサ73Bからの接着剤9の供給量よりも多くてもよく、ディスペンサ73Cからの接着剤9の供給量よりも多くてもよい。供給量の大小関係が、ディスペンサの構成により実現されてもよく、ディスペンサ制御部107による制御により実現されてもよい。
接着剤吐出部72Aは、複数の塗布対象部分AP1に接着剤9を供給する1個以上の別のディスペンサを更に備えていてもよい。接着剤吐出部72Aは、複数の塗布対象部分AP2に接着剤9を供給する2個以上のディスペンサを備えていてもよい。この場合、ディスペンサ制御部107は、ディスペンサ73A,73Dと同様に2個以上のディスペンサを制御することで、複数の塗布対象部分AP2に接着剤9を供給させてもよい。接着剤吐出部72Aは、複数の塗布対象部分AP3に接着剤9を供給する2個以上のディスペンサを備えていてもよい。この場合、ディスペンサ制御部107は、ディスペンサ73A,73Dと同様に2個以上のディスペンサを制御することで、複数の塗布対象部分AP3に接着剤9を供給させてもよい。ティース片6の表面において、同一円周上に設定された複数の塗布対象部分に対して2個以上のディスペンサにより接着剤9を供給する場合において、接着剤吐出部72Aは、1個のディスペンサにより複数の塗布対象部分AP11に対して接着剤9を供給してもよい。
ディスペンサ73A及びディスペンサ73Dは、回転中心CPまわりの周方向において、互いに180°離間するように配置されてもよい。回転中心CPまわりの同一円周に含まれる一の半円部分に複数の塗布対象部分AP11が設定され、他の半円部分に複数の塗布対象部分AP12が設定されてもよい。この構成では、コア片4の回転角度が一回転未満(例えば半周程度)であっても、塗布対象部分AP1の全てがディスペンサ73A,73Dの供給位置FP11,FP12のいずれかを通過する。このため、ヨーク片5に設定された複数の塗布対象部分AP1の全てに接着剤9を塗布するまでのコア片4の回転角度を小さくことができる。
第2実施形態に係るステータコア1の製造方法では、回転中心CPからの距離が互いに等しい複数の供給位置FP11,FP12に複数のディスペンサ73A,73Dにより接着剤9がそれぞれ供給される。この製造方法においても、第1実施形態に係る製造装置10及び製造方法と同様に、接着剤9の塗布の均一性を向上させることができる。また、複数の供給位置FP11,FP12が位置する円周上において、複数のディスペンサに分担させて接着剤9を供給することができる。このため、個々のディスペンサの性能の範囲内において効率的に接着剤9を供給することが可能となる。
例えば、複数のディスペンサ73A,73Dは、回転中心CPからの距離が互いに等しい供給位置FP11及び供給位置FP12に接着剤9をそれぞれ供給する。回転制御部108は、コア片4の主面4aにおいて、回転中心CPまわりの同一円周上に設定された複数の塗布対象部分AP1が、供給位置FP11及び供給位置FP12を通るように、コア片4を回転させる。ディスペンサ制御部107は、複数の供給位置FP11,FP12に複数のディスペンサ73A,73Dにより接着剤9をそれぞれ供給させる際に、複数の塗布対象部分AP1のうちのディスペンサ73Aに割り当てられた部分(複数の塗布対象部分AP11)が、供給位置FP11に到達する度に、接着剤9の供給をディスペンサ73Aに実行させる。また、ディスペンサ制御部107は、複数の塗布対象部分AP1のうちのディスペンサ73Dに割り当てられた部分(複数の塗布対象部分AP12)が、供給位置FP12に到達する度に、接着剤9の供給をディスペンサ73Dに実行させる。この構成では、同一円周上に位置する複数の塗布対象部分AP1に対して、ディスペンサ73A,73Dに分担させて接着剤9を供給することができる。このため、個々のディスペンサ73A,73Dの性能の範囲内において効率的に接着剤9を供給することが可能となる。
接着剤吐出部72Aは、ティース片6の表面に接着剤9を供給する少なくとも一つのディスペンサ(ディスペンサ73B又はディスペンサ73C)と、ヨーク片5の表面に接着剤9を供給する複数のディスペンサ73A,73Dと、を備える。ディスペンサ制御部107は、ディスペンサ73Bにより供給位置FP2に接着剤9を供給させ、ディスペンサ73Cにより供給位置FP3に接着剤9を供給させる。ディスペンサ制御部107は、回転中心CPからの距離が互いに等しい複数の供給位置FP11,FP12(供給位置FP1)に複数のディスペンサ73A,73Dにより接着剤9をそれぞれ供給させる。ヨーク片5では、周方向での接着剤9の接着範囲がティース片6に比べて大きい。これに対して、ヨーク片5に設けられた複数の供給位置FP11,FP12が位置する円周上において、複数のディスペンサに分担させて接着剤9を供給することができる。このため、個々のディスペンサの性能の範囲内において効率的に接着剤9を供給することが可能となる。
例えば、複数の塗布対象部分AP1は、ヨーク片5の表面において、回転中心CPまわりの同一円周上に設定される。ディスペンサ制御部107は、複数の塗布対象部分AP11が供給位置FP11に到達する度に、接着剤9の供給をディスペンサ73Aに実行させる。また、ディスペンサ制御部107は、複数の塗布対象部分AP12が供給位置FP12に到達する度に、接着剤9の供給をディスペンサ73Dに実行させる。この構成では、ヨーク片5において同一円周上に位置する複数の塗布対象部分AP1に対して、ディスペンサ73A,73Dに分担させて接着剤9を供給することができる。このため、個々のディスペンサ73A,73Dの性能の範囲内において効率的に接着剤9を供給することが可能となる。
(変形例)
(1)接着剤吐出部72Aの回転ステージ77は、コア片4を電磁石による磁力又は負圧によって保持する機能を有してもよい。例えば、コントローラ100の回転制御部108は、回転駆動部78を制御してコア片4を回転させている際に、磁力又は負圧を用いて回転ステージ77にコア片4を保持させてもよい。これにより、接着剤9の回転塗布時において、コア片4をより確実に保持した状態で回転させることができる。
(2)ディスペンサ73A〜73Dは、加熱された状態の接着剤9を吐出するようにそれぞれ構成されていてもよい。例えば、ディスペンサ73A〜73Dは、室温よりも高い温度に加熱された状態の接着剤9をそれぞれ吐出してもよい。接着剤9を加熱する温度は、接着剤9を構成する材料に応じて定められてもよく、一例として30℃〜50℃程度に設定されてもよい。ディスペンサ73A〜73Dは、吐出口74A〜74Dが設けられたヘッド部を含んでいてもよく、接着剤9を加熱する加熱部を含んでいてもよい。加熱部は、ヘッド部に設けられていてもよい。接着剤9を加熱した状態で吐出することにより、ディスペンサから接着剤9を安定して吐出させることができる。例えば、ディスペンサから接着剤9が吐出されない不具合の発生を抑えることができる。ヘッド部において接着剤9を加熱することで、吐出される接着剤9をより確実に加熱することができる。また、ヘッド部に達するまでの接着剤9の変質を抑制することができる。
(3)ディスペンサから接着剤9が吐出する方向(以下、「吐出方向AD」という。)は、コア片4の主面4aに対して直交していなくてもよい。例えば、コア片4の主面4aが水平である状態において、ディスペンサの吐出方向ADが主面4aと直交する方向に対して傾いていてもよい。ディスペンサの吐出方向ADが鉛直方向である状態において、回転ステージ77上のコア片4の主面4aが水平方向に対して傾いていてもよい。ディスペンサ173の吐出方向ADが鉛直方向に対して傾き、主面4aが水平方向に対して傾いた状態で、吐出方向ADと主面4aとのなす角が、90°よりも小さくてもよい。吐出方向ADを傾けることによって、接着剤9の付着範囲の延びを調節し得る。
例えば、図14の(a)及び図14の(b)は、コア片4の回転に起因する接着剤9の付着範囲の延びを抑制することを目的として吐出方向ADを傾ける場合を例示している。図14の(a)及び図14の(b)に示すディスペンサ173Xは、吐出方向ADの水平成分がコア片4の進行方向に沿うように傾いている。ディスペンサから吐出された接着剤9は、コア片4に到達する前に(コア片4の主面4aと当該ディスペンサとの間において)、線状の状態でコア片4に向かうことが想定される。このため、線状の接着剤9の先頭部が主面4aに到達してから、当該接着剤9の尾部が主面4aに到達するまでのコア片4の移動によって、接着剤9がコア片4の進行方向に延びた状態で主面4aに付着する場合がある。
吐出方向ADの水平方向成分をコア片4の進行方向と反対向きにすることで、接着剤9の付着範囲の延びが抑制され得る。回転ステージ77上のコア片4が、図14の(a)及び図14の(b)に示す矢線R1に回転する場合において、ディスペンサ173Xは、吐出方向ADが矢線R1と反対向きの成分を有するように、接着剤9を吐出してもよい。吐出方向ADが傾いた状態で接着剤9が吐出されると、線状の接着剤9の移動方向は、吐出方向ADの成分に加えて、鉛直下方への落下成分も含む。吐出方向ADがコア片4の進行方向と反対向きの成分を有するように接着剤9が吐出される場合、一塊の接着剤9の尾部の落下位置は、先頭部の落下位置に比べて進行方向にずれる。尾部の落下位置が進行方向にずれることで、接着剤9のコア片4への付着位置の差が縮小されるので、落下するタイミングの違いに起因した接着剤9の付着範囲の延びが抑制され得る。
コア片4に対する接着剤9の水平方向の運動エネルギーによって、接着剤9の付着範囲が延びることも考えられる。これに対して、吐出方向ADの水平方向成分をコア片4の進行方向と同じ向きにすることで、接着剤9の付着範囲の延びが抑制され得る。回転ステージ77上のコア片4が、図14の(a)及び図14の(b)に示す矢線R2に回転する場合において、ディスペンサ173Xは、吐出方向ADがコア片4の矢線R2の向きの成分を有するように、接着剤9を吐出してもよい。
この場合、コア片4に対する接着剤9が有する相対的な運動エネルギーは小さくなる。これにより、コア片4に対する接着剤9の水平方向の運動エネルギーに起因した接着剤9の付着範囲の延びが抑制され得る。吐出方向ADの水平方向成分を、コア片4の進行方向とその反対方向とのいずれに向けるのが、接着剤9の付着範囲の延びを抑制し得るかは、接着剤9の性質などの条件によって変わる。ティース片6の接着範囲は周方向において小さいので、接着剤9の付着範囲が延びると、ティース片6において接着剤9がはみ出してしまうおそれがある。このため、上記2つの方法はティース片6に対する接着剤9の供給に有効である。
延びを抑制する方向とは逆に吐出方向ADを傾けることによって、接着剤9の付着範囲をあえて延ばすことも可能である。また、コア片4の径方向に対して吐出方向ADを傾けることによっても、接着剤9の付着範囲を延ばすことができる。
図15の(a)〜図15の(b)に示すディスペンサ173Yは、吐出方向ADの水平方向成分がコア片4の径方向に沿うように傾いている。ディスペンサ173Yは、ティース片6に接着剤9を供給する。図15の(a)及び図15の(c)に示すディスペンサ173Zは、吐出方向ADの水平方向成分がコア片4の進行方向に沿うように傾いている。ディスペンサ173Zの吐出方向ADの水平方向成分が向かう方向は、接着剤9の付着範囲の延びを抑制する方向とは反対に設定されている。ディスペンサ173Zは、ヨーク片5に接着剤9を供給する。この構成により、より広範囲への接着剤9の塗布が可能となる。
ディスペンサは、吐出方向ADの水平方向成分が、コア片4の進行方向と、コア片4の径方向との双方に交差する方向に沿うように傾いていてもよい。これにより、コア片4の進行方向における接着剤9の延びと、コア片4の径方向における接着剤9の延びとの両方を調節することができる。
斜めに配置されるディスペンサ173X,173Y,173Zは、斜めに配置することに起因するコア片4との干渉を防ぐための逃げ部を有していてもよい。例えば、ディスペンサ173X,173Y,173Zは、吐出面173aと、側面173b,173cとを含む。吐出面173aは、接着剤9の吐出口が開口する面である。ディスペンサ173Xの吐出方向ADが傾くことにより、側面173bが側面173cよりも上方に位置するようになる。吐出面173aと側面173cとの角部において面取りが施されている。これにより、吐出面173aと側面173cとの間には、逃げ部としての対向面173dが形成されている。対向面173dは、コア片4の主面4aと対向している。例えば、対向面173dは、吐出面173a及び側面173cの双方に交差している。対向面173dは、水平であってもよく、ディスペンサ173Xの内部又は外方のいずれかに突出するように湾曲していてもよい。吐出方向ADを直交方向から傾けることで、ディスペンサの角部とコア片4とが干渉してしまうおそれがある。この構成では、面取りが施されることで形成された対向面173dが設けられるので、吐出方向ADを直交方向から傾けた場合でも、ディスペンサとコア片4との接触を防ぐことができる。
(4)接着装置12が硬化剤7,8を塗布することに代えて、打抜き装置11が、コア片4を打ち抜く際に、硬化剤を含むスタンピングオイル(プレス加工油)を用いてもよい。例えば、打抜き装置11は、コア片4を打ち抜く前の母材ESの両面に当該スタンピングオイルを塗布してもよい。接着装置12は、塗布部30,50及び検査部40,60を備えていなくてもよい。分離補助部20は、スタンピングオイルを除去するためにエアを仮積層体14に吹き付けなくてもよいが、スタンピングオイル内の硬化剤を乾燥させる程度にエアを仮積層体14に吹き付けてもよい。この構成では、接着装置12の構成が簡素化される。また、硬化剤がコア片4(より詳細には、母材ESのうちのコア片4が形成される範囲)に塗布されてから、接着剤9を塗布するまでに硬化剤の乾燥を進行させることができる。
(5−1)積層センサ94は、加圧時のプレート93の位置を測定することに代えて、加圧していない時のプレート93上の中間積層体の高さ(中間積層体の上面の高さ位置)を測定してもよい。中間積層体とは、プレート93上に形成されているステータコア1の中間体である。積層センサ94は、中間積層体の上面に接触することで中間積層体の高さを測定する接触式の変位センサを含んでいてもよい。あるいは、積層センサ94は、中間積層体の上面にレーザ等を照射することで中間積層体の高さを測定する非接触式の変位センサを含んでいてもよい。
(5−2)ステップS01〜S13の処理が繰り返されることで、積層部90において1枚のコア片4が積層される度に、プレート93上に既に積層された1又は複数のコア片4で構成される中間積層体の厚さが測定される。コントローラ100は、厚さの測定値に応じて、中間積層体の異常の有無を判定してもよい。例えば、コントローラ100は、厚さの測定値に応じて、中間積層体内に異物が含まれていないかどうかを判定してもよい。コントローラ100は、今回の測定値と、当該コア片4が積層される1つ前における中間積層体についての前回の測定値との差分が所定値より大きい場合に、中間積層体に異物が含まれていると判定してもよい。
(5−3)コントローラ100は、中間積層体に含まれるコア片4が所定の枚数以上に達した後において、1枚のコア片4が積層される度に、積層センサ94により中間積層体の厚さを測定してもよい。例えば、コントローラ100は、中間積層体を形成するコア片4の枚数をカウントすることで、中間積層体内のコア片4が所定の枚数以上となったことを判定してもよい。あるいは、コントローラ100は、中間積層体が所定の厚さ以上になった場合に信号を出力するセンサから得られた情報により、中間積層体内のコア片4が所定の枚数以上となったことを判定してもよい。
製造装置10では、打抜き装置11により仮積層体14が積層された後に、接着装置12においてコア片4が再積層されることで、ステータコア1が形成される。このため、コア片4を再積層しつつ、ステータコア1の厚さを設定範囲内に調整することが容易である。コア片4が1枚積層される度に中間積層体の厚さを測定する場合、中間積層体内の異物を早く検知することができる。コア片4が所定の枚数以上となった以降に、中間積層体の厚さを測定する場合、積層センサ94の使用頻度が抑制され、積層センサ94の劣化が抑制される。積層センサ94の使用頻度の抑制は、特に接触式の変位センサが用いられる場合に有益である。
(6)接着装置12は、積層部90に代えて、図16に示す積層部90Aを備えていてもよい。積層部90Aは、加圧することなく3枚以上のコア片4を積層した後に、3枚以上のコア片4を加圧してもよい。この3枚以上のコア片4には、プレート93上に既に形成されている中間積層体の最上面のコア片4が含まれていてもよい。積層部90Aは、中間積層体の上に少なくとも2枚以上のコア片4を新たに積層し、少なくとも2枚以上のコア片4と中間積層体の最上面のコア片4とを積層方向に加圧してもよい。積層部90Aは、加圧待機中において接着剤9の硬化進行を抑えるために、加圧前にコア片4同士の間にスペースを保つ機構を有していてもよい。例えば積層部90Aは、図16に示すように、プレート93と、保持部95と、位置決め部96と、を備えていてもよい。なお、図16では省略されているが、積層部90Aは、受け部92と、積層センサ94と、を備えてもよい。
保持部95は、接着剤9が塗布され、加圧前の複数のコア片4それぞれを保持する。保持部95は、主面4a,4bが水平となるようにプレート93から離間した上方の高さ位置で、加圧前の複数のコア片4を保持する。保持部95は、複数のコア片4が互いに接触しない状態で、接着剤9が塗布された複数のコア片4を保持してもよい。保持部95は、例えば、鉛直方向に沿って並んで配置された複数の載置部95a〜95eを含んでいる。載置部95a〜95eは、鉛直方向に沿って、下から順に重なるように配置されている。載置部95a〜95eのそれぞれは、複数のエアシリンダ97を含む。複数のエアシリンダ97は、プレート93上に形成される中間積層体の外周に位置するように設けられている。例えば、複数のエアシリンダ97は、平面視において互いに対向するように設けられ、複数のエアシリンダ97同士の離間距離は、コア片4の直径に略等しくてもよい。
載置部95a〜95eのエアシリンダ97は、コントローラ100からの動作指示に応じてそれぞれ動作する。エアシリンダ97は、水平方向に沿って往復移動するピストンロッド98を含んでいる。ピストンロッド98は、コア片4を一時的に保持する保持部材として機能する。コントローラ100からの動作指示に応じてピストンロッド98の突出動作が行われることで、平面視においてピストンロッド98の少なくとも一部がコア片4に重なるようにピストンロッド98が移動する。コントローラ100からの動作指示に応じてピストンロッド98の引抜動作が行われることで、平面視においてピストンロッド98がコア片4と重ならないように、ピストンロッド98が移動する。
位置決め部96は、ステータコア1に含まれる各コア片4の位置を規定する治具である。例えば、位置決め部96は、中心軸Axを中心とした周方向において各コア片4の位置を規定してもよい。位置決め部96は、中心軸Axを中心とした半径方向において各コア片4の位置を規定してもよい。なお、各コア片4の位置を規定するとは、ステータコア1に含まれる複数のコア片4を所定位置に揃えることを意味する。図16及び図17の(a)に示すように、位置決め部96は、周方向位置決め部96aと、径方向位置決め部96bと、を含んでいてもよい。
周方向位置決め部96aは、周方向において各コア片4の位置を規定する。周方向位置決め部96aは、例えば、図17の(a)に示すように、複数のピン99aを含んでいてもよい。ピン99aは、鉛直方向に延びるように形成されている。ピン99aは、図17の(a)に示されるように、互いに隣り合う一対のティース片6の間に位置するように設けられてもよい。ピン99aの周方向における幅は、一対のティース片6の間隔の設定値に略一致してもよく、当該設定値に比べてわずかに大きくてもよい。
径方向位置決め部96bは、半径方向において各コア片4の位置を規定する。径方向位置決め部96bは、外周から各コア片4の位置を規定してもよい。径方向位置決め部96bは、例えば、コア片4の全周を囲むように形成された位置決め部材を含んでいてもよい。あるいは、径方向位置決め部96bは、コア片4の外周において分割して設けられた複数の位置決め部材を含んでいてもよい。
例えば、径方向位置決め部96bは、図17の(a)に示されるように、複数(ここでは、4つ)のピン99bを含んでいてもよい。ピン99bは、鉛直方向に延びるように形成されている。図17の(a)に示されるように、複数のピン99bは、周方向において互いに90°程度離間した位置に設けられてもよい。複数のピン99bは、コア片4の外周面に接するように設けられてもよい。ピン99bの中心軸Axを向く内周面と中心軸Axとの間の距離は、コア片4の半径の設定値と略一致していてもよく、コア片4の半径の設定値に比べてわずかに小さくてもよい。あるいは、径方向位置決め部96bは、ピン99bとコア片4との間の距離を変更させる拡縮部(拡縮機構)を有していてもよい。複数のピン99bにより、コア片4の外径(中心軸Axから外周面までの距離)を基準として、各コア片4の半径方向の位置決めが行われる。
径方向位置決め部96bは、内周から各コア片4の位置を規定してもよい。径方向位置決め部96bは、例えば、コア片4の内周面の全周に接するように形成された位置決め部材を含んでいてもよい。あるいは、径方向位置決め部96bは、コア片4の内周面において分割して設けられた複数の位置決め部材を含んでいてもよい。例えば、径方向位置決め部96bは、図17の(b)に示されるように、円筒状の位置決め部材99cを備えてもよい。位置決め部材99cは、円柱状であってもよい。位置決め部材99cは、鉛直方向に延びるように形成されている。
位置決め部材99cは、コア片4の内周面(ティース片6の先端6a)に接するように設けられてもよい。位置決め部材99cは、平面視においてリング状又は円状に形成されていてもよい。位置決め部材99cの半径(外径)は、コア片4の内径(中心軸Axから内周面までの距離)の設定値と略一致していてもよく、コア片4の内径の設定値に比べてわずかに大きくてもよい。位置決め部材99cにより、コア片4の内径を基準として、各コア片4の半径方向の位置決めが行われる。径方向位置決め部96bがコア片4の内周面において分割して設けられた複数の位置決め部材を含む場合、径方向位置決め部96bは、各位置決め部材とコア片4の内周面との距離を変更させる拡縮部を有していてもよい。径方向位置決め部96bは、位置決め部材99cに代えて、周方向位置決め部96aと同様に、隣り合うティース片6の間に配置されたピンを有していてもよい。
図18は、積層部90Aにおいて実行される積層手順(再積層手順)の一例を示すフローチャートである。まず、コントローラ100は、ステップS31を実行する。例えば、ステップS31では、積層制御部110が、載置部95a〜95eのいずれかを制御することにより、当該載置部に含まれる複数のエアシリンダのピストンロッド98を突出させる。積層制御部110は、ピストンロッド98が突出していない複数の載置部95a〜95eのうち、最も低い位置に位置する載置部に含まれるピストンロッド98を突出させる。例えば、ステップS31の実行前において、複数の載置部95a〜95eの全てのピストンロッド98が突出していない場合には、積層制御部110は、載置部95aのピストンロッド98を突出させる。
次に、コントローラ100は、ステップS32を実行する。ステップS32では、例えば、積層制御部110が、保持部18Gを制御することにより、接着剤9が塗布された状態のコア片4を積層部90Aまで運ばせ、当該コア片4をステップS31において突出されたピストンロッド98上に配置させる(載置させる)。これにより、プレート93又は中間積層体の上方に一枚のコア片4が配置される。
次に、コントローラ100は、ステップS33を実行する。ステップS33では、コントローラ100が、プレート93の上方に配置されたコア片4の枚数が、所定数(2以上の整数)に達したかどうかを判断する。コア片4の枚数が所定数に達していないと判断された場合、コントローラ100は、ステップS31〜S33を繰り返す。例えば所定数が6よりも大きい値に設定されている場合、ステップS31〜S33が繰り返されることで、載置部95b〜95eのピストンロッド98に1枚のコア片4が順に配置される。これにより、図16に示されるように、プレート93(中間積層体)の上方において、接着剤9が塗布された状態の複数のコア片4が、主面同士が対面するように積層方向に沿って配置される。
プレート93の上方に配置されたコア片4の枚数が、所定数に達したと判断された場合、コントローラ100は、ステップS34を実行する。ステップS34では、例えば、積層制御部110が、載置部95a〜95eのエアシリンダ97を制御することにより、ピストンロッド98を引き抜くようにそれぞれ移動させる。積層制御部110は、例えば、載置部95a〜95eのエアシリンダ97を上から順に動作させてもよいし、載置部95a〜95eのエアシリンダ97を下から順に動作させてもよいし、略同一のタイミングで載置部95a〜95eのエアシリンダ97を動作させてもよい。これにより、プレート93の上方に一時的に保持されていた複数のコア片4が、位置決め部96により位置が規定されながら、プレート93上若しくは既に形成されている中間積層体の上面に落下する。
次に、コントローラ100は、ステップS35を実行する。ステップS35では、例えば、積層制御部110が、ジャッキ91を制御することで、プレート93を受け部92に近づけるように移動させ、プレート93上若しくは中間積層体に落下した複数のコア片4を鉛直方向(積層方向)に沿って加圧する。換言すると、積層制御部110は、一時的に保持されていた複数のコア片4を、プレート93に向かって加圧させる。コントローラ100は、中間積層体の厚さが設定値を越えるまで、ステップS31〜S35を繰り返してもよい。コントローラ100は、厚さが設定値を越えた当該中間積層体をステータコア1として、接着装置12外に払い出させてもよい。コントローラ100は、中間積層体が上記設定値よりも小さい所定の厚さに達するまでステップS31〜S35を繰り返してもよい。そして、コントローラ100は、中間積層体が所定の厚さを越えた後に、中間積層体に対して1枚ずつコア片4を積層するように積層部90Aを制御してもよい。
積層部90Aにおいて、載置部95aのピストンロッド98と、プレート93との間の鉛直方向における距離は、ステータコア1の厚さの設定値よりも大きくてもよい。この場合、保持部95(載置部95a)は、プレート93上に設けられてもよい。あるいは、積層部90Aは、中間積層体の厚さが増すにつれて、載置部95aのピストンロッド98と、プレート93との間の鉛直方向における距離を徐々に大きくしてもよい。積層部90Aは、例えば、保持部95を鉛直方向に沿って移動させる昇降アクチュエータを備えていてもよい。
積層制御部110は、位置決め部96を用いて、プレート93の上方に接着剤9が塗布された状態の3枚以上のコア片4を配置させてもよい。積層制御部110は、例えば、ピン99a,99bとコア片4との摩擦力により、上記3枚以上のコア片4を配置させてもよい。あるいは、積層制御部110は、3枚以上のコア片4同士の主面が互いに当接するように、プレート93上又は中間積層体上に複数のコア片4を載置させてもよい。そして、積層制御部110は、複数のコア片4同士を鉛直方向において加圧してもよい。これらの場合、積層部90Aは、保持部95を備えていなくてもよい。
上述したように、積層制御部110は、加圧することなく3枚以上のコア片4を再積層させ、再積層された3枚以上のコア片4を加圧するように積層部90Aを制御する。この構成では、3枚のコア片4がまとめて積層及び加圧されるので、1枚ずつ載置される度にコア片4同士を積層及び加圧する場合に比べて、より効率的にステータコア1を製造することが可能となる。
(7)図3に示される接着装置12が、コア片4の板厚を測定する処理部(板厚測定部)を更に有していてもよい。この板厚測定部は、分離補助部20から塗布部70までの工程において、隣り合う処理部の間のいずれかに設けられてもよい。例えば、板厚測定部は、コア片4の主面のうちの複数箇所(一例として周方向において互いに90°離間する4箇所)において、コア片4の板厚を測定してもよい。この場合、コントローラ100は、4箇所の板厚に基づいて板厚偏差を算出し、当該板厚偏差に基づいて、塗布部70及び積層部90において転積を行うかどうかを決定してもよく、あるいは、転積の角度(塗布部70での停止完了角度)を板厚偏差に応じて決定してもよい。板厚測定部は、分離補助部20と塗布部30との間に配置されてもよい。この場合、分離補助部20により分離されたコア片4の板厚が測定されることで、分離補助部20において2枚以上のコア片4が分離されていないかどうかを検査することができる。
(8)接着剤吐出部72は、嫌気性を有する接着剤9に代えて、通常の雰囲気下(例えば、常温)で固まりにくい接着剤を供給してもよい。通常の雰囲気下で固まりにくい接着剤として、上述した加熱硬化性を有する接着剤が挙げられる。加熱硬化性を有する接着剤等が用いられることで、ディスペンサ内部で接着剤が固まり吐出口が詰まることを抑制できる。加熱硬化性の接着剤を用いる場合、接着剤が供給されたコア片4を再積層させた後に、当該接着剤を硬化させるために、接着装置12が、通常の雰囲気下での温度以上であり100℃以下の温度で積層体を加熱してもよい。
以上に例示した第2実施形態に係るステータコア1の製造装置及び製造方法が、第1実施形態及びその変形例に適用されてもよい。
続いて、図19の(a)〜図19の(d)及び図20の(a)〜図20の(d)を参照して、積層部90,90Aにおいて積層及び加圧された後のコア片4の主面4a上の接着剤9の接着範囲について説明する。以降の接着剤9の接着範囲の説明では、特に説明がない限り、コア片4上の接着剤9については「加圧後のコア片4上の接着剤9」を意味する。図19の(a)〜図19の(d)及び図20の(a)〜図20の(d)において、一つの丸印は、一つディスペンサから当該位置に吐出された接着剤9を示している。
図19の(a)には、ヨーク片5上及びティース片6上のそれぞれに位置する接着剤9の一部が示されている。接着剤吐出部72,72Aは、同一円周上に位置する複数の接着剤9のうちの一部の接着範囲が、他と異なるように、ディスペンサから接着剤9をコア片4に吐出してもよい。コア片4には、図19の(a)に示されるように、ノッチ(切欠き)4cが形成される場合がある。ノッチ4cは、例えば、コア片4の基準位置を示すために用いられる。コア片4の周方向に沿って、ヨーク片5上に位置する複数の接着剤9が、互いに同一量であるときに、ノッチ4cにおいて接着剤9がコア片4からはみ出すおそれがある。
このため、接着剤吐出部72,72Aは、図19の(a)に示されるように、ヨーク片5上の複数の接着剤9のうちのノッチ4cの近傍に位置する一部の接着剤9の量が、他のヨーク片5上の接着剤9の量よりも少なくなるように、ディスペンサから接着剤9を吐出してもよい。この場合、ノッチ4cの近傍の接着剤9は、ティース片6上の接着剤9と繋がっていなくてもよく、ヨーク片5上の他の接着剤9は、ティース片6上の接着剤9と繋がっていてもよい。接着剤吐出部72,72Aは、ノッチ4c近傍に位置する接着剤9の位置が、他の接着剤9の位置よりもコア片4の中心に寄るように、ディスペンサから接着剤9を吐出してもよい。これらの接着剤9の位置は、例えば、接着剤9の中心位置により規定されてもよい。接着剤吐出部72,72Aは、ノッチ4c近傍に位置する接着剤9の量及び位置の少なくとも一方を、上述のように変更してディスペンサから接着剤9を吐出してもよい。あるいは、接着剤吐出部72,72Aは、ノッチ4c近傍において、ディスペンサから接着剤9を吐出しなくてもよい。
図19の(b)〜図19の(d)には、ヨーク片5上及びティース片6上のそれぞれに位置する接着剤9の一部が示されている。接着剤吐出部72,72Aは、図19の(b)に示されるように、一つのティース片6上の接着剤9が互いに繋がるように、ディスペンサから接着剤9を吐出してもよい。なお、ここでは、少なくとも一部がティース片6に位置する接着剤9を「ティース片6上の接着剤9」としている。この場合、ティース片6上に位置する接着剤9と、ヨーク片5上に円周方向に沿って位置する複数の接着剤9とが、互いに繋がっていなくてもよい。また、一つのティース片6上の複数の接着剤9において、コア片4の径方向に沿って中心軸Axから離れるほど、接着剤9の量が多くなってもよい。
接着剤吐出部72,72Aは、ティース片6上の接着剤9とヨーク片5上の接着剤9とが互いに繋がるように、ディスペンサから接着剤9を吐出してもよい。以下では、ティース片6上の接着剤9とヨーク片5上の接着剤9とが互いに接続される場合の接着範囲を例示する。
図19の(c)に示されるように、ヨーク片5の円周方向に沿って位置する複数の接着剤9は、ティース片6に対応してそれぞれ位置していてもよい。例えば、コア片4の円周方向において、ティース片6上の接着剤9の中心位置と、当該ティース片6と対応するヨーク片5上の接着剤9の中心位置とが、互いに略一致していてもよい。一つのティース片6上の複数の接着剤9のうちの、最も外側に位置する接着剤9が、ヨーク片5上の接着剤9に接続されてもよい。
図19の(d)に示される接着範囲の例では、ヨーク片5上の複数の接着剤9の円周方向における位置が、図19の(c)に示される接着範囲の例と異なる。具体的には、コア片4の円周方向において、ティース片6上の接着剤9の中心位置と、当該ティース片6と対応するヨーク片5上の接着剤9の中心位置とが、互いに異なっていてもよい。
図20の(a)〜図20の(d)には、ヨーク片5上及びティース片6上のそれぞれに位置する接着剤9の一部が示されている。図20の(a)に示される接着範囲の例では、ヨーク片5上の複数の接着剤9の量が、図19の(c)に示される接着範囲の例と異なる。具体的には、ヨーク片5上の複数の接着剤9は、互いに隣り合う接着剤9同士が繋がるように、円周方向に沿って配置されていてもよい。
図20の(b)に示される接着範囲の例では、ヨーク片5上の複数の接着剤9のそれぞれ位置が、図19の(c)に示される接着範囲の例と異なる。具体的には、ヨーク片5上の複数の接着剤9は、互いに隣り合うティース片6同士の間に形成されるスロット部分に対応してそれぞれ位置していてもよい。この場合、互いに隣り合うティース片6上に位置する二組(二つ)の接着剤9が、ヨーク片5上の一つの接着剤9に接続されてもよい。換言すると、ヨーク片5上の互いに隣り合う接着剤9同士が、ティース片6上の接着剤9を介して繋がっていてもよい。
図20の(c)に示される接着範囲の例では、ヨーク片5上の複数の接着剤9の量が、図20の(b)に示される接着範囲の例と異なる。具体的には、ヨーク片5上の複数の接着剤9は、互いに隣り合う接着剤9同士が繋がるように、円周方向に沿って配置されていてもよい。つまり、図20の(c)には、図20の(a)に示されるヨーク片5上の接着剤9同士の接続関係と、図20の(b)に示されるヨーク片5上の接着剤9とティース片6上の接着剤9との接続関係とを組み合わせた接着範囲の例が示されている。
図20の(d)に示される接着範囲の例では、ヨーク片5上に形成される複数の接着剤9の数が、図20の(b)に示される接着範囲の例と異なる。具体的には、ヨーク片5上の複数の接着剤9が、各接着剤9が互いに隣り合う一組のティース片6に対応するように配置されてもよい。つまり、図20の(b)に示される接着範囲の例と異なり、一組のティース片6に対して、ヨーク片5上の一つの接着剤9が対応していてもよい。
以上、積層及び加圧後の接着剤9の接着範囲について説明したが、接着剤吐出部72,72Aは、積層及び加圧後に互いに繋がっている接着剤9について、積層及び加圧前の状態において対応する接着剤9同士が互いに繋がるようにディスペンサから接着剤9を吐出してもよい。あるいは、接着剤吐出部72,72Aは、積層及び加圧前の状態において対応する接着剤9同士が互いに繋がらないように接着剤9をディスペンサから吐出してもよく、当該接着剤9同士が積層及び加圧後に繋がってもよい。上述した例のように、接着剤9の接着範囲をコア片4の平面視の形状に合わせて最適化することで、コア片4同士の接合を安定させることができる。
なお、上述した具体例は、以下の構成を含んでいる。
(付記1)
板材を保持して回転させることと、
回転している前記板材の表面にディスペンサにより接着剤を供給することによって、前記板材に前記接着剤を塗布することと、
前記接着剤が塗布された前記板材を積層することと、を含む積層体の製造方法。
(付記2)
前記接着剤を塗布することは、回転している前記板材の表面に複数のディスペンサにより前記接着剤を供給することを含み、
前記複数のディスペンサは、前記板材の回転における回転中心まわりで互いに異なる位置に設けられている、付記1記載の積層体の製造方法。
(付記3)
前記板材を保持して回転させることは、前記板材の表面に設定された複数の塗布対象部分が、前記ディスペンサによる前記接着剤の供給位置を通るように、前記板材を回転させることを含み、
前記接着剤を塗布することは、前記複数の塗布対象部分のそれぞれが前記供給位置に到達する度に、前記接着剤の供給を前記ディスペンサに実行させることを含む、付記1記載の積層体の製造方法。
(付記4)
前記板材を保持して回転させることは、前記板材の回転速度を目標速度まで加速させる加速制御と、前記板材の前記回転速度を前記目標速度に維持させる等速制御と、前記板材の前記回転速度を減速させる減速制御とを実行することを含み、
前記接着剤を塗布することは、前記板材の前記回転速度が前記目標速度に維持された状態で、全ての前記塗布対象部分への前記接着剤の供給を前記ディスペンサに実行させることを含む、付記3記載の積層体の製造方法。
(付記5)
前記板材を保持して回転させることは、回転開始から停止までの回転角度を、前記板材ごとに順次変えるように前記板材を回転させることを含み、
前記板材を積層することは、前記板材同士の前記回転角度の差を維持した状態で前記板材同士を積層することを含む、付記3又は4記載の積層体の製造方法。
(付記6)
前記接着剤を塗布することは、前記回転中心からの距離が互いに異なる複数の供給位置に前記複数のディスペンサにより前記接着剤をそれぞれ供給することを含み、
前記複数のディスペンサのうちの少なくとも二つのディスペンサは、前記供給位置が前記回転中心から遠ざかるにつれて前記接着剤の供給量が多くなるように構成されている、付記2記載の積層体の製造方法。
(付記7)
前記板材を保持して回転させることは、前記板材の表面に設定された複数の塗布対象部分が、いずれかの前記ディスペンサによる前記接着剤の供給位置を通るように、前記板材を回転させることを含み、
前記板材は、環状のヨーク片と、前記ヨーク片から内周側に突出する複数のティース片とを有し、
前記複数のディスペンサは、前記ヨーク片の前記塗布対象部分に前記接着剤を供給するヨーク用ディスペンサと、前記ティース片の前記塗布対象部分に前記接着剤を供給するティース用ディスペンサとを有し、
前記接着剤を塗布することは、
前記複数の塗布対象部分のそれぞれが、いずれかの前記ディスペンサの前記供給位置に到達する度に、前記接着剤の供給を当該ディスペンサに実行させることと、
前記ヨーク用ディスペンサにより前記接着剤が供給される前記塗布対象部分の数が、前記ティース用ディスペンサにより前記接着剤が供給される前記塗布対象部分の数よりも多くなるように、前記ヨーク用ディスペンサ及び前記ティース用ディスペンサを制御することと、を含む、付記2記載の積層体の製造方法。
(付記8)
前記接着剤を塗布することは、前記回転中心からの距離が互いに等しい複数の供給位置に前記複数のディスペンサにより前記接着剤をそれぞれ供給することを含む、付記2記載の積層体の製造方法。
(付記9)
前記複数のディスペンサは、前記回転中心からの距離が互いに等しい第1供給位置及び第2供給位置に前記接着剤をそれぞれ供給する第1ディスペンサ及び第2ディスペンサを含み、
前記板材を保持して回転させることは、前記板材の表面において、前記回転中心まわりの同一円周上に設定された複数の塗布対象部分が、前記第1供給位置及び前記第2供給位置を通るように、前記板材を回転させることを含み、
前記回転中心からの距離が互いに等しい前記複数の供給位置に前記複数のディスペンサにより前記接着剤をそれぞれ供給することは、
前記複数の塗布対象部分のうちの前記第1ディスペンサに割り当てられた部分が、前記第1供給位置に到達する度に、前記接着剤の供給を前記第1ディスペンサに実行させることと、
前記複数の塗布対象部分のうちの前記第2ディスペンサに割り当てられた部分が、前記第2供給位置に到達する度に、前記接着剤の供給を前記第2ディスペンサに実行させることと、を含む、付記8記載の積層体の製造方法。
(付記10)
前記板材は、環状のヨーク片と、前記ヨーク片から内周側に突出する複数のティース片とを有し、
前記複数のディスペンサは、前記ティース片の表面に前記接着剤を供給する少なくとも一つのティース用ディスペンサと、前記ヨーク片の表面に前記接着剤を供給する複数のヨーク用ディスペンサとを含み、
前記接着剤を塗布することは、
少なくとも一つの供給位置に前記少なくとも一つのティース用ディスペンサにより前記接着剤を供給することと、
前記回転中心からの距離が互いに等しい複数の供給位置に前記複数のヨーク用ディスペンサにより前記接着剤をそれぞれ供給することと、を含む、付記2記載の積層体の製造方法。
(付記11)
前記複数のヨーク用ディスペンサは、前記回転中心からの距離が互いに等しい第1供給位置及び第2供給位置に前記接着剤をそれぞれ供給する第1ディスペンサ及び第2ディスペンサを含み、
前記板材を保持して回転させることは、前記ヨーク片の表面において、前記回転中心まわりの同一円周上に設定された複数の塗布対象部分が、前記第1供給位置及び前記第2供給位置を通るように、前記板材を回転させることを含み、
前記回転中心からの距離が互いに等しい前記複数の供給位置に前記複数のヨーク用ディスペンサにより前記接着剤をそれぞれ供給することは、
前記複数の塗布対象部分のうちの前記第1ディスペンサに割り当てられた部分が、前記第1供給位置に到達する度に、前記接着剤の供給を前記第1ディスペンサに実行させることと、
前記複数の塗布対象部分のうちの前記第2ディスペンサに割り当てられた部分が、前記第2供給位置に到達する度に、前記接着剤の供給を前記第2ディスペンサに実行させることと、を含む、付記10記載の積層体の製造方法。
(付記12)
前記板材を保持して回転させることは、前記板材の回転回数を少なくとも二回転以上にするように前記板材を回転させることを含み、
前記接着剤を塗布することは、前記板材の一回転目において前記接着剤が供給される前記塗布対象部分と、前記板材の二回転目において前記接着剤が供給される前記塗布対象部分とが少なくとも部分的に重複するように前記ディスペンサを制御することを含む、付記3〜5のいずれか一項記載の積層体の製造方法。
(付記13)
一回転目の前記塗布対象部分と二回転目の前記塗布対象部分とが少なくとも部分的に重複するように前記ディスペンサを制御することは、前記板材の一回転目において前記接着剤が供給される前記塗布対象部分と、前記板材の二回転目において前記接着剤が供給される前記塗布対象部分とが互いにずれるように前記ディスペンサを制御することを含む、付記12記載の積層体の製造方法。
(付記14)
分離された前記板材の両面に、前記接着剤の硬化剤を塗布することを更に含み、
前記接着剤を塗布することは、両面に前記硬化剤が塗布された前記板材に前記接着剤を塗布することを含む、付記1〜13のいずれか一項記載の積層体の製造方法。
(付記15)
前記硬化剤を塗布することは、前記接着剤が塗布されない面に比較して、前記接着剤が塗布される面に濃度の低い前記硬化剤を塗布することを含む、付記14記載の積層体の製造方法。
(付記16)
前記接着剤が塗布された前記板材を積層することは、
加圧することなく3枚以上の前記板材を積層することと、
積層された3枚以上の前記板材を加圧することと、を含む、付記1〜15のいずれか一項記載の積層体の製造方法。
(付記17)
板材に接着剤を塗布する接着剤塗布部と、
前記接着剤塗布部が前記接着剤を塗布した前記板材を積層する積層部と、を備え、
前記接着剤塗布部は、
前記板材を保持して回転させる回転保持部と、
前記回転保持部が保持する前記板材の表面に前記接着剤を供給するディスペンサと、を有する積層体の製造装置。
1…ステータコア、4…コア片、4a,4b…主面、5…ヨーク片、6…ティース片、7,8…硬化剤、9…接着剤、10…製造装置、12…接着装置、20…分離補助部、30,50,70…塗布部、71…回転保持部、72,72A…接着剤吐出部、73A,73B,73C,73D…ディスペンサ、90,90A…積層部、100…コントローラ、107…ディスペンサ制御部、108…回転制御部、AP1〜AP6…塗布対象部分、FP1〜FP3…供給位置。

Claims (12)

  1. 複数の板材を仮積層した仮積層体から一枚ずつ前記板材を分離することと、
    分離された前記板材を保持して回転させることと、
    回転している前記板材の表面にディスペンサにより接着剤を供給することによって、前記板材に前記接着剤を塗布することと、
    前記接着剤が塗布された前記板材を再積層することと、を含む積層体の製造方法。
  2. 前記接着剤を塗布することは、回転している前記板材の表面に複数のディスペンサにより前記接着剤を供給することを含み、
    前記複数のディスペンサは、前記板材の回転における回転中心まわりで互いに異なる位置に設けられている、請求項1記載の積層体の製造方法。
  3. 前記板材を保持して回転させることは、前記板材の表面に設定された複数の塗布対象部分が、前記ディスペンサによる前記接着剤の供給位置を通るように、前記板材を回転させることを含み、
    前記接着剤を塗布することは、前記複数の塗布対象部分のそれぞれが前記供給位置に到達する度に、前記接着剤の供給を前記ディスペンサに実行させることを含む、請求項1記載の積層体の製造方法。
  4. 前記板材を保持して回転させることは、前記板材の回転速度を目標速度まで加速させる加速制御と、前記板材の前記回転速度を前記目標速度に維持させる等速制御と、前記板材の前記回転速度を減速させる減速制御とを実行することを含み、
    前記接着剤を塗布することは、前記板材の前記回転速度が前記目標速度に維持された状態で、全ての前記塗布対象部分への前記接着剤の供給を前記ディスペンサに実行させることを含む、請求項3記載の積層体の製造方法。
  5. 前記板材を保持して回転させることは、回転開始から停止までの回転角度を、前記板材ごとに順次変えるように前記板材を回転させることを含み、
    前記板材を再積層することは、前記板材同士の前記回転角度の差を維持した状態で前記板材同士を再積層することを含む、請求項3又は4記載の積層体の製造方法。
  6. 前記接着剤を塗布することは、前記回転中心からの距離が互いに異なる複数の供給位置に前記複数のディスペンサにより前記接着剤をそれぞれ供給することを含み、
    前記複数のディスペンサのうちの少なくとも二つのディスペンサは、前記供給位置が前記回転中心から遠ざかるにつれて前記接着剤の供給量が多くなるように構成されている、請求項2記載の積層体の製造方法。
  7. 前記板材を保持して回転させることは、前記板材の表面に設定された複数の塗布対象部分が、いずれかの前記ディスペンサによる前記接着剤の供給位置を通るように、前記板材を回転させることを含み、
    前記板材は、環状のヨーク片と、前記ヨーク片から内周側に突出する複数のティース片とを有し、
    前記複数のディスペンサは、前記ヨーク片の前記塗布対象部分に前記接着剤を供給するヨーク用ディスペンサと、前記ティース片の前記塗布対象部分に前記接着剤を供給するティース用ディスペンサとを有し、
    前記接着剤を塗布することは、
    前記複数の塗布対象部分のそれぞれが、いずれかの前記ディスペンサの前記供給位置に到達する度に、前記接着剤の供給を当該ディスペンサに実行させることと、
    前記ヨーク用ディスペンサにより前記接着剤が供給される前記塗布対象部分の数が、前記ティース用ディスペンサにより前記接着剤が供給される前記塗布対象部分の数よりも多くなるように、前記ヨーク用ディスペンサ及び前記ティース用ディスペンサを制御することと、を含む、請求項2記載の積層体の製造方法。
  8. 前記板材を保持して回転させることは、前記板材の回転回数を少なくとも二回転以上にするように前記板材を回転させることを含み、
    前記接着剤を塗布することは、前記板材の一回転目において前記接着剤が供給される前記塗布対象部分と、前記板材の二回転目において前記接着剤が供給される前記塗布対象部分とが少なくとも部分的に重複するように前記ディスペンサを制御することを含む、請求項3〜5のいずれか一項記載の積層体の製造方法。
  9. 一回転目の前記塗布対象部分と二回転目の前記塗布対象部分とが少なくとも部分的に重複するように前記ディスペンサを制御することは、前記板材の一回転目において前記接着剤が供給される前記塗布対象部分と、前記板材の二回転目において前記接着剤が供給される前記塗布対象部分とが互いにずれるように前記ディスペンサを制御することを含む、請求項8記載の積層体の製造方法。
  10. 分離された前記板材の両面に、前記接着剤の硬化剤を塗布することを更に含み、
    前記接着剤を塗布することは、両面に前記硬化剤が塗布された前記板材に前記接着剤を塗布することを含む、請求項1〜9のいずれか一項記載の積層体の製造方法。
  11. 前記硬化剤を塗布することは、前記接着剤が塗布されない面に比較して、前記接着剤が塗布される面に濃度の低い前記硬化剤を塗布することを含む、請求項10記載の積層体の製造方法。
  12. 複数の板材を仮積層した仮積層体から一枚ずつ前記板材を分離する分離部と、
    前記分離部が分離した前記板材に接着剤を塗布する接着剤塗布部と、
    前記接着剤塗布部が前記接着剤を塗布した前記板材を再積層する積層部と、を備え、
    前記接着剤塗布部は、
    前記分離部が分離した前記板材を保持して回転させる回転保持部と、
    前記回転保持部が保持する前記板材の表面に前記接着剤を供給するディスペンサと、を有する積層体の製造装置。
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