JP2020060469A - 収差推定方法、収差推定装置、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度に被検光学系の収差を推定可能な、収差推定方法、収差推定装置、プログラムおよび記憶媒体を提供すること。【解決手段】収差推定方法は、被検光学系を介して形成された被写体の光学像の光強度分布を取得する取得ステップと、光強度分布に基づいて被検光学系の近似収差を取得する取得ステップと、近似収差に基づいて初期値を決定する決定ステップと、初期値を用いて被検光学系の収差を推定する推定ステップと、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、光強度分布を用いて光学系の収差を推定する、収差推定方法、収差推定装置、プログラムおよび記憶媒体に関する。
カメラや望遠鏡などの光学機器では、機器の性能を評価および保証するためにレンズなどの光学系の収差が計測される。収差の計測では光の位相を計測する必要があるため、従来、干渉計やShack Hartmannセンサなどが用いられている。しかしながら、これらの測定装置は専用の光学モジュールを必要とするため、コストがかかり、装置も大がかりになってしまう。
特許文献1および非特許文献1には、光強度分布に基づいて後処理を実行することで収差を推定する方法が開示されている。特許文献1の方法では、複数の強度計測結果に対し、最適化演算を行うことで収差を推定している。また、非特許文献1の方法では、2つの強度計測値から強度輸送方程式を解くことによって収差を算出している。
特許4411395号公報 特開2000−294488号公報
Simon C. Woods, Alan H. Greenaway, "Wave−front sensing by use of a Green‘s function solution to the intensity transport equation", Journal of the Optical Society America A, USA, March 2003, Vol.20, pp.508
しかしながら、特許文献1の方法では、最適化を開始する初期値によって推定される結果が大きく変わってしまうという課題がある。また、非特許文献1の方法では繰り返し演算を用いないため、上記課題は生じないが、方程式を解く際の近似誤差により精度の高い計測ができないという課題がある。更に、両方法とも装置誤差や計測誤差等によって精度が低下してしまうという課題がある。
上記課題に鑑みて、本発明は、高精度に被検光学系の収差を推定可能な、収差推定方法、収差推定装置、プログラムおよび記憶媒体を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての収差推定方法は、被検光学系を介して形成された被写体の光学像の光強度分布を取得する取得ステップと、光強度分布に基づいて被検光学系の近似収差を取得する取得ステップと、近似収差に基づいて初期値を決定する決定ステップと、初期値を用いて被検光学系の収差を推定する推定ステップと、を備えることを特徴とする。
強度計測結果のみから精度よく被検光学系の収差を推定可能な、収差推定方法、収差推定装置、プログラムおよび記憶媒体を提供することができる。
本発明の実施形態に係る収差測定装置の概略図である。 後処理を示すフローチャートである。 初期値の決定方法を示すフローチャートである。 強度輸送方程式を利用する近似収差の取得方法を説明する図である。 実施例1の後処理に用いられる光強度分布を示す図である。 実施例1の近似収差の取得に用いられる光強度分布を示す図である。 実施例1の取得された近似収差を示す図である。 実施例1の推定された収差を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る収差推定装置100の概略図である。被検光学系102は、ピンホール101から発せられた光を結像して、撮像素子103の撮像面に光学像を形成する。撮像素子103は、駆動装置104上に設置されている。駆動装置104は、コンピュータ(制御部)105によって制御されており、撮像素子103を指定のデフォーカス量だけ光軸に沿って移動させる。撮像素子103は、移動した各位置において、光学像の光強度分布を取得し、取得した光強度分布をコンピュータ105または不図示のデータ保持装置に保存する。コンピュータ105は、複数の光強度分布に対して後処理を実行することで被検光学系102の収差を推定する。後処理は、コンピュータ105が実行してもよいし、別の演算装置が実行してもよい。また、ネットワークを通じてクラウド上に存在する演算装置が後処理を実行してもよい。
以下、取得される収差は被検光学系102の波面収差として説明を行うが、本発明によって計測可能な収差はこれに限るものではない。波面収差が得られれば、簡単な演算によって横収差量や縦収差量を取得可能である。また、複数の波長で計測を行うことで、色収差を計測可能である。更に、波面収差をZernike多項式で展開することで、ザイデル収差を計測可能である。
コンピュータ105が実行する後処理の方法として、例えば、最適化がある。最適化では、評価値が最も小さくなるように収差を逐次的に変更していくことで収差を推定する。演算負荷を減らすために収差を適当な関数で展開し、その係数を最適化変数として最適化を実行することも可能である。収差を展開する関数として、例えば、Zernike多項式がある。Zernike多項式は、収差の種類と基底関数が対応しているため、収差を展開する関数として適している。
最適化を実行する方法は種々存在し、例えば、最急降下法、共役勾配法、または準ニュートン法等がある。これらの方法は勾配法と呼ばれ、図2のフローチャートに沿って実行される。図2は、後処理を示すフローチャートである。本実施形態では、コンピュータ105が後処理を実行する場合について説明する。
ステップS1では、コンピュータ105は、最適化変数の初期値を決定する。Zernike多項式で収差を展開した場合、展開係数の初期値を決定すればよい。
ステップS2では、コンピュータ105は、評価値を算出する。評価値として、取得された光強度分布と推定された収差から演算によって求まる光強度分布の差分二乗和を算出すればよい。
ステップS3では、コンピュータ105は、ステップS2で算出された評価値が閾値より小さいかどうかを判定する。評価値が閾値より小さい場合、処理を終了し、評価値が閾値より大きい場合、ステップS104に進む。評価値が閾値と等しい場合、どちらのステップに進むかは任意に設定可能である。
ステップS4では、コンピュータ105は、ステップS2で算出された評価値の微分値を算出する。
ステップS5では、コンピュータ105は、ステップS4で算出された微分値に基づいて最適化変数を更新する。
ステップS5の処理後、新たに得られた最適化変数を用いてステップS2で評価値を再度算出する。以上の処理(ステップS2からステップS5までの処理)がステップS3で評価値が閾値より小さくなるまで繰り返される。
上記方法により、光強度分布から被検光学系102の収差を推定することができる。しかしながら、最適化による収差の推定では、初期値によって推定結果が大きく変化してしまうという課題がある。
そこで、本発明では、最適化が好適に動作する初期値を決定する。図3は、初期値の決定方法を示すフローチャートである。
ステップS101では、コンピュータ105は、光強度分布を取得する。本ステップで取得される光強度分布は、既に取得された光強度分布の一部でもよいし、新たなデフォーカス位置で計測された結果であってもよい。
ステップS102では、コンピュータ105は、近似収差を取得する。近似収差とは、光強度分布から繰り返し演算等の負荷の大きい計算を実行することなく取得され、被検光学系の収差の概形をおよそ再現する収差のことである。近似収差の取得方法として、例えば、強度輸送方程式を解く方法や機械学習の結果を用いる方法がある。
ステップS103では、コンピュータ105は、ステップS102で取得された近似収差から計測誤差や演算誤差に起因する収差成分を除去する。
ステップS104では、コンピュータ105は、誤差に起因する収差成分が除去された収差を用いて初期値を決定する。
ここで、ステップS102における近似収差の取得方法について詳細に説明する。取得方法の一例として、強度輸送方程式を解く方法を示す。図4は、強度輸送方程式を利用する近似収差の取得方法を説明する図である。強度輸送方程式を解く方法では、まず、図4に示されるように、焦点位置から正負対称に比較的大きく離れた2つの位置で計測された光強度分布を演算に用いる。デフォーカス量を大きくする理由は、デフォーカス量を大きくするほど光学像の光強度分布が瞳空間での光強度分布に近くなるため、像空間での光強度分布の計測を近似的に行うことができるからである。続いて、計測された結果に基づいて、強度輸送方程式を解く。強度輸送方程式は、以下の式(1)で表される。
ここで、
はx,y方向の微分演算子、xおよびyは光軸に垂直な平面での直交座標、zは光軸方向の座標、zは計測位置、I(x,y,z)とφ(x,y,z)はそれぞれ位置zにおける光軸に垂直な平面内での光算出の強度分布と位相分布、λは波長である。この方程式を解くことで、瞳空間での位相を算出することができる。特に、デフォーカス位置を正負対称に取っていれば、瞳空間で瞳面に対して対称な位置で計測したことに相当するため、演算結果は瞳面での位相分布、すなわち収差となる。このとき、zは瞳位置に相当する。右辺のzの微分は2つの強度計測値の差分値で近似することができ、左辺の強度分布は2つの強度計測値の平均値で近似することができる。差分化された方程式に対しては種々の解法があり、例えば、直交関数系で位相分布および光強度分布を展開することで解くことができる。このとき、直交関数系としてフーリエ基底等の取扱いが容易な関数を選択することで、演算負荷を低減できる。
以上のようにして、繰り返し計算を行うことなく、被検光学系の近似収差を取得できるが、得られた結果を最適化の初期値として利用するためには課題がある。それは、近似収差は計測や演算処理に起因する誤差を有するという点である。例えば、ステップS101で読み込まれる光強度分布は、デフォーカス量に誤差が含まれる可能性がある。デフォーカス量の誤差は、駆動ステージの原点が焦点位置に一致していないことや、コンピュータ105が指示したデフォーカス量と焦点位置からの物理的距離とが一致しないこと等によって発生する。その場合、近似収差は、デフォーカス成分に誤差を含むことになる。近似収差のデフォーカス成分は、収差の量が瞳中心からの距離の2乗に略比例して増加する収差であり、Fringe Zernike多項式の第4項に相当する。
また、演算に用いる光強度分布の中心が光軸からずれることによって誤差が生じる。このずれを像ずれと称し、そのずれ量を像ずれ量と称す。デフォーカス量が大きいと像の広がりが大きいため、光軸の位置を定めるのは容易ではなく、位置決定の際に誤差が発生する。駆動装置104が光軸に平行に置かれていないために駆動に伴って光学像が横に移動してしまうことも容易に起こり得る。これらの要因により発生した像ずれによって、取得される近似収差は像ずれ成分に誤差を有することになる。
更に、レンズの汚れやごみ等に起因する誤差も生じる。強度輸送方程式以外の方法で近似収差を取得したとしても、フォーカスずれや像ずれは計測やデータ処理に起因するものであるため、誤差の発生は避けられない。
仮に、装置や計測で誤差が生じなかったとしても、近似収差を取得する際に課した種々の近似による誤差も発生する。特に、近似収差の取得では繰り返し計算を用いない方法が好ましいため、必然的に近似を多く含む方法を選択せざるをえない。強度輸送方程式を解く方法では、光軸方向の微分を差分に近似したことや、像空間での強度分布を瞳空間での強度分布とみなしたこと等によって誤差が発生する。
そこで、本発明では、取得された近似収差から計測誤差や演算誤差に起因する収差成分を除去した収差を用いて初期値を決定する。特に、収差の中でも低次の収差である像ずれ成分やデフォーカス成分は、装置、計測または演算時の誤差によって誤差を有し易いだけでなく、評価値への寄与も大きい。そのため、近似収差から像ずれ成分とデフォーカス成分を除去した収差を初期値とすることで、最適化の精度を上げることができる。
以上説明したように、本実施形態では、近似収差から光学系の収差以外に起因する収差成分が除去された収差、またはその一部から初期値を決定することで精度の高い推定が可能となる。
本実施形態は、数学的にモデル化することができるため、コンピュータ・システムのソフトウェア機能として実装可能である。ここで、コンピュータ・システムのソフトウェア機能は、実行可能なコードを含んだプログラミング(プログラム)を含む。ソフトウェア・コードは、汎用コンピュータで実行可能である。ソフトウェア・コード動作中に、コード、または関連データ記録は、汎用コンピュータ・プラットフォーム内に格納される。しかしながら、その他の場合、ソフトウェアは他の場所に格納される、または適切な汎用コンピュータ・システムにロードされる。したがって、ソフトウェア・コードは、1つまたは複数のモジュールとして、少なくとも1つの機械可読媒体(記憶媒体)で保持可能である。
以下、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
以下、実施例1の収差の推定方法をシミュレーションによって説明する。本実施例は、図1の収差推定装置100によって実現される。撮像素子103は、駆動装置104上に設置され、コンピュータ105によって指示された位置に移動する。本実施例では、被検光学系102の焦点位置を原点とし、デフォーカス量が−70μm、−60μm、−50μm、50μm、60μm、70μmとなる各位置で光強度分布が取得される。ピンホール101は十分遠い距離にあると仮定し、被検光学系102に入射する光は略平行光であるとする。被検光学系102は、F値が1.4であるとし、Zernike多項式の第5項の係数が−2λ、第7項の係数が4λ、第9項の係数が2λである収差を有するとする。Zernike多項式は定義が種々存在するが、本実施例ではFringe Zernike多項式を指すこととする。計測波長は632.8nm、撮像素子103のピクセルサイズは5.5μmであるとする。図5は、以上の条件で取得された、本実施例の後処理に用いられる光強度分布を示す図である。コンピュータ105は、これらを用いて図2のフローチャートに従って収差を推定する。
ステップS1で初期値を決定するために、本実施例では、デフォーカス量が−1010μmと990μmの各位置での光強度分布が取得される。図6は、本実施例の近似収差の取得に用いられる光強度分布を示す図である。本実施例では、強度輸送方程式を利用して近似収差を取得するため、像が瞳形状をおよそ再現する程大きなデフォーカス量を与えている。取得した光強度分布から演算を行うためにデータの切り出しを行う必要があるが、このように広がった像から光軸の位置を決めるのは容易ではなく、切り出しを行うことで像ずれが発生してしまう。特に収差の影響によって、光強度分布が光軸からx軸の負の方向へずれてしまっているため、データの切り出し中心は光軸からxの負の方向にずれてしまうことが容易に想定される。本実施例では、データの切り出しを像のおよそ中心である(x、y)=(−33μm,−5.5μm)の点を中心に行う。
図7は、切り出されたデータに基づいて強度輸送方程式により取得された近似収差を示す図である。強度輸送方程式はフーリエ基底を使った直交関数展開によって解かれ、得られた結果に対してZernikeフィッティングが行われる。取得された近似収差は、第2項および第3項に大きな誤差を生じている。これらの誤差は,データの中心位置の決定誤差、すなわち像ずれに起因する収差成分である。また、第4項の誤差は、フォーカスの原点ずれに起因する収差成分である。そこで、本実施例では、第1項から第4項の係数を0として、第5項以降を最適化変数の初期値として用いる。得られた初期値に基づいてステップS2以降の演算が実行される。
ステップS2で算出される評価値として、計測された光強度分布と各繰り返しにおいて推定された収差から演算によって求まる光強度分布との差分二乗和が用いられる。ステップS5の最適化変数の更新は、Levenberg−Marquardt法を用いて行われる。20回の繰り返しが終わった時点で演算が終了される。
図8は、推定された収差を示す図である。点線で示されている推定された収差は実線で示されている真値をほぼ再現しており、収差の推定が高い精度で行われたことを示している。一方、破線で示される無収差を初期値として最適化を行う従来の方法を用いて推定された収差は真値を全く再現しておらず、推定に失敗していることがわかる。以上の結果から本発明を用いることで高い精度での収差推定が可能であることがわかる。
本実施例では、強度輸送方程式で得られた近似収差から像ずれおよびフォーカスずれに起因する収差を除去する。像ずれおよびフォーカスずれに起因する収差以外にも、例えば、被検光学系や撮像素子面に付着したごみや傷によっても誤差は発生するため、これらの収差を除去することも重要となる。例えば、近似収差から特定のパターンを除算したり、特定の領域を除去したりすることで誤差を低減可能である。また、センサ起因のノイズもあるため、Zernike多項式の高次成分を小さくする関数を乗ずることで誤差の低減が可能である。いずれの方法においても近似収差の一部から初期値を決定することが本発明の主旨であり、その方法は限定されるものではない。ただし、像ずれおよびフォーカスずれは計測において高い確率で発生し、更に評価値への影響度も高いことから、これらに起因する収差を除去することは本発明における好適な形態である。
本実施形態では、複数のデフォーカス像から強度輸送方程式を解くことによって近似収差を取得する。デフォーカス像から近似収差を取得する方法として、機械学習を用いて近似収差を取得する方法もある。いずれの方法を用いたとしても、本発明の主旨はデフォーカス像から得られた近似収差に対し、誤差成分が除かれた一部の収差から初期値を決定することであり、近似収差の取得方法は限定されるものではない。ただし、強度輸送方程式を解く方法は、直交関数展開や高速フーリエ変換を利用できるため、高性能な計算環境でなくても高速に処理できるというメリットがある。そのため、近似収差の取得方法として好ましい方法である。
本実施形態では、後処理の方法の一例として勾配法を使用する最適化について説明した。他の後処理の方法として、特許文献2に記載されているフーリエ変換を繰り返す方法もある。フーリエ変換を繰り返す方法においても、初期値は必要であり、本実施形態で示した方法は効果がある。ただし、最適化を使えば、推定する変数をユーザーが任意に選択することができるため、推定する変数を減らす等の工夫により高速化が可能であるというメリットがある。また、どのような評価量を評価値として最適化を行うかユーザーが適宜選択できるため、被写体に広がりがある場合など、それに適した関数を選定することで推定精度を向上させることもできる。このようなメリットから後処理の方法としては最適化を用いることが好ましい。
本実施例では、後処理に用いる光強度分布に加えて、初期値を決定するために新たに取得された2つの光強度分布を使用するが、既に取得済みの光強度分布を使用してもよい。例えば、後処理に用いる複数の光強度分布のうち2つを使って、強度輸送方程式を解いてもよい。また、1つを取得済みの光強度分布から選択し、もう1つを新たに取得してもよい。どの光強度分布を、初期値を決定するために用いるか、後処理に用いるかは特に限定されない。
また、近似収差の取得に用いる光強度分布は2つに限定する必要はない。本実施例では、強度輸送方程式のzの微分値を2つの光強度分布で近似したが、差分による近似は3つ以上の光強度分布を用いても実行可能である。この場合、近似の精度が向上するため、より真の収差に近い近似収差を得ることができる。いずれの方法においても少なくとも1つ以上の光強度分布から近似収差を得ることが本発明の主旨であり、その数は限定されるものではない。
本実施形態では、収差を展開する関数としてZernike多項式を使用したが、本発明はこれに限定されない。像ずれに起因する収差成分は線形成分であり、収差を線形フィットすることでも除去できる。また、デフォーカス成分は2次関数に対応するため、同様にフィッティングによって除去することも可能である。誤差に起因する収差の除去は収差を展開する関数に依らず実行することが可能である。
また、最適化変数は、Zernike多項式の係数に限らない。光学系のケラレ等によって瞳形状が楕円に近い場合、楕円Zernike関数を用いることもできる。瞳形状や想定される収差の形状に合わせて、収差を展開する関数系とそれに対応した最適化変数は適宜決定すればよい。また、瞳の各点における収差量を最適化変数とすることも可能である。
また、駆動装置104が駆動する対象は、撮像素子103に限られることはない。光学系のフォーカス配置を変えることで、デフォーカスが与えられた光学像の強度分布が取得できれば同等の効果が得られる。例えば、被検光学系102を移動させてもよいし、ピンホール101を移動させてもよい。また、フォーカスを変えるための光学系を用いてもよいし、空間光変調器を用いてフォーカスを変えることに相当する位相変調を与えてもよい。
本実施形態では、ピンホール101を被写体として光学像を形成したが、本発明はこれに限定されない。被検光学系102によって像面の微小な領域に光強度分布が集中する被写体を用いれば同等の効果を得ることができる。例えば、遠方にある一般的な照明光源や、望遠鏡等で観測される天体等を光源として用いても同等の効果が得られる。更に、レーザーなどから発せられる平行平面波は被写体を無限遠に配置した場合に相当し、この光を被検光学系102に入射させてもよい。また、ピンホール101を用いた場合でも、その開口の大きさは有限であって構わない。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
102 被検光学系

Claims (7)

  1. 被検光学系を介して形成された被写体の光学像の光強度分布を取得する取得ステップと、
    前記光強度分布に基づいて前記被検光学系の近似収差を取得する取得ステップと、
    前記近似収差に基づいて初期値を決定する決定ステップと、
    前記初期値を用いて前記被検光学系の収差を推定する推定ステップと、を備えることを特徴とする収差推定方法。
  2. 前記初期値は、前記近似収差から像ずれ成分およびデフォーカス成分が除去された収差に基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載の収差推定方法。
  3. 前記近似収差は、強度輸送方程式を用いて算出されることを特徴とする請求項1または2に記載の収差推定方法。
  4. 前記推定ステップでは、最適化演算を用いて前記被検光学系の収差が推定されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の収差推定方法。
  5. 被検光学系を介して形成された被写体の光学像の光強度分布を取得する撮像素子と、
    前記光強度分布に基づいて前記被検光学系の収差を推定する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記光強度分布に基づいて前記被検光学系の近似収差を取得するとともに、前記近似収差に基づいて前記被検光学系の収差を推定する際に使用する初期値を決定することを特徴とする収差推定装置。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の収差推定方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  7. 請求項6に記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
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