JP2002357508A - レンズ検査方法 - Google Patents

レンズ検査方法

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JP2002357508A
JP2002357508A JP2001164240A JP2001164240A JP2002357508A JP 2002357508 A JP2002357508 A JP 2002357508A JP 2001164240 A JP2001164240 A JP 2001164240A JP 2001164240 A JP2001164240 A JP 2001164240A JP 2002357508 A JP2002357508 A JP 2002357508A
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lens
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aberration
optical path
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JP2001164240A
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Koji Ouchi
孝司 大内
Shinya Aoyanagi
真也 青柳
Hiroyuki Seki
博之 関
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 干渉計を厳密に維持・管理しなくても、被検
レンズの収差量を精度良く測定する。 【解決手段】 参照レンズを透過した光束と被検レンズ
を透過した光束とを干渉させ、発生する干渉縞から被検
レンズの収差量の検査を行う際、被検レンズの光軸と被
検レンズの回転中心とを一致させ、被検レンズの0°位
置でのフリンジスキャン測定し、その測定結果をツェル
ニケ係数展開する。次に、被検レンズを光軸中心に90
°回転し、90°位置でのフリンジスキャン測定して測
定結果をツェルニケ係数展開する。更に、被検レンズを
光軸中心に90°回転し、0°位置に対する180°位
置でのフリンジスキャン測定し、その測定結果をツェル
ニケ係数展開する。そして、ツェルニケ係数から被検レ
ンズの回転に伴う変化量のみを算出し、この変化量から
干渉計が持つ収差量を除去した被検レンズの収差量を算
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズの収差量を
検査するレンズ検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レンズの収差量を、レンズを透過した光
束で検査する手段として干渉計を用いた手段が一般に知
られており、例えば、特開平6−109582号公報に
はマッハツェンダー干渉計方式によるレンズ検査装置が
開示されている。図9は上記レンズ検査装置を示す概略
構成図で、この装置を図9を用いて説明する。
【0003】レーザ光源100から出射した光束をND
フィルタ101で適性光量に調整し、ビームエキスパン
ダ102で被検レンズ径に対して十分な光束径に広げ
る。ビームスプリッタ103は、ビームエキスパンダ1
02から入射した光束を、RとSの2つの光路に分岐さ
せる。光路Rと光路Sの2つの光束は、光路R中におか
れたミラー113と光路S中におかれたミラー114に
よりそれぞれ反射され、別のビームスプリッタ104で
再び合成される。このとき、光路R中にはミラー113
とビームスプリッタ104との間に基準レンズ105が
配置され、光路S中にはミラー114とビームスプリッ
タ104との間に被検レンズ106が配置されており、
基準レンズ105と被検レンズ106をそれぞれ透過し
た光束がビームスプリッタ104で合成される。光路R
と光路Sは全く等価に設計・製作されているため、被検
レンズ106の基準レンズ105に対する光路差、つま
り、被検レンズ106の光路で発生する波面収差と基準
レンズ105の光路で発生する波面収差の差が、ビーム
スプリッタ104で2つの光束を合成させることで干渉
縞となり、結像レンズ107によってスクリーン108
上に結像する。
【0004】スクリーン108上に結像した干渉縞は、
補助接写レンズ109とズームレンズ110で適当な大
きさに拡大された後、CCDカメラ111によって画像
データとして縞解析装置112に取り込まれる。
【0005】光路R中に配置されたミラー113と、光
路S中に配置されたミラー114は等価であり、ミラー
114は縞解析装置112の指示でピエゾ素子115に
よってレーザ波長レベルで微動し、位相の異なる複数枚
の干渉縞画像を得ることができる。これにより、公知の
技術であるフリンジスキャン法によってレンズの収差量
を解析後、ツェルニケ係数への多項式展開計算を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の干渉計
を用いたレンズ検査方法では、光路Rと光路Sが常に等
価であるよう維持・管理していく必要があった。実際の
運用場面では、例えば短期的には周辺温度変化による光
路長の変化による影響や、長期的には機械的なひずみな
どの影響があり、常に2つの光路を厳密に等価に維持・
管理することは非常に困難だという問題があった。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、干渉計を厳密に維持・管理しなくても、被検レンズ
の収差量を精度良く測定できるレンズ検査方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のレンズ検査方法は、光源からの光束を2分
し、一方の光路中に比較基準となる参照レンズを配置し
該参照レンズを透過した光束と、もう一方の光路中に被
検レンズを配置し該被検レンズを透過した光束とを、干
渉させて発生する干渉縞から前記被検レンズの収差量の
検査を行うレンズ検査方法において、前記被検レンズを
測定後、前記被検レンズの光軸を回転中心として最初の
測定位置に対して90度単位で2位置以上測定し、それ
ぞれの測定結果をツェルニケ係数展開し、この展開され
たツェルニケ係数から前記被検レンズの回転に伴う変化
量のみを抽出し、前記変化量から検査装置自体が持つ収
差量を除去した前記被検レンズの収差量を算出すること
とした。
【0009】図1は本発明の概略を示すフローチャート
である。測定に際し、まず、干渉計に被検レンズが光軸
中心に回転するように位置調整してセットする。次に、
この最初の測定位置(0°位置とする)で、フリンジス
キャン法による測定を行う。0°位置での干渉縞データ
をツェルニケ係数展開し、0°位置での収差量を示すツ
ェルニケ係数を得る。ここで、ツェルニケ多項式は、図
2に示すもので、ツェルニケ係数とは、各項にかかるZ
1・・・Znにあたる。
【0010】次に、被検レンズを光軸を回転中心に90
°回転させる。この位置(90°位置とする)で、フリ
ンジスキャン法による測定を行う。90°位置での干渉
縞データについてもツェルニケ係数展開し、90°位置
での収差量を示すツェルニケ係数を得る。
【0011】更に、被検レンズを光軸中心に90°回転
させ、つまり0°位置に対して180°の位置にする。
この位置(180°位置とする)で、フリンジスキャン
法による測定を行う。180°位置での干渉縞データに
ついてもツェルニケ係数展開し、180°位置での収差
量を示すツェルニケ係数を得る。
【0012】ここで、図3に示すように各ツェルニケ係
数「Zi(i=1・・・n)は被検レンズの持つ収差量
「Ai(i=1・・・n)」と、測定系、つまり、干渉
計や参照レンズの持つ収差量「Bi(i=1・・・
n)」との和である。「Bi」は、被検レンズの回転に
依存しないことと、「Ai」と「Bi」とが十分に微少
の場合には「Ai」と「Bi」とが独立であるとして扱
えることから、各測定値位置とその位置での測定から求
めたツェルニケ係数「Zi」には図4の関係が成り立
つ。
【0013】図4に示した関係から、例えばZ2では、
0°位置でのZ2から180°位置でのZ2を減算して
2で除算することで、被検レンズのみの収差量A2を算
出することができる。同様の考え方で、Z5では、0°
位置でのZ5から90°位置でのZ5を減算して2で除
算することで被検レンズのみの収差量A5を算出するこ
とができる。以上の手順で、ツェルニケ係数の必要な項
数について、演算処理を行い、被検レンズのみの収差量
A1〜Anを得る。この結果を、被検レンズの収差量と
して表示する。これにより、測定装置自体が持つ収差量
「Bi」を除去した被検レンズのみの透過光に対する収
差量「Ai」を測定することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1を図5および図6に基づいて説明する。図5は本
実施の形態のフローチャートを示し、図6は本実施の形
態で用いる干渉計の概略構成図である。
【0015】図6において、干渉計の光源1にはHe−
Neレーザなどのコヒーレンス光源が用いられており、
光源1からの光束は光源用光学系2に入射される。光源
用光学系2は、光源1自体が持つ収差量を低減させ、か
つ光源1から出射される光束径を測定に適した光束径に
拡大し、ビームスプリッタ3に入射する。ビームスプリ
ッタ3は、光源1からの光束すなわち光源用光学系2を
透過した光束を光路Rと光路Sの2つに分岐する。一方
の光路R中にはミラー6が配置されており、このミラー
6は光路Rの光束を反射して光束の向きを90°変更
し、測定対象の基準となる参照レンズ7を透過させて別
のビームスプリッタ12に入射させる。他方の光路S中
にはミラー4が配置されおり、光路Sの光束を反射して
向きを90°変更し、測定対象となる被検レンズ8を透
過させ、その光束を上記ビームスプリッタ12に入射さ
せる。ミラー4は、ピエゾ素子5により、外部からの指
示によって光源1の波長レベルで微動し、光路Sの光路
長を変化させる。上記被検レンズ8は回転ステージ9に
保持されて光路S中に配置されており、回転ステージ9
は被検レンズ8を保持した状態で回転する。
【0016】回転ステージ9はXステージ10に配置さ
れており、Xステージ10は被検レンズ8の光軸に対し
て垂直面内の1軸方向に動作する。Xステージ10はY
ステージ11に配置されており、Yステージ11はXス
テージ10と同一平面内で、かつXステージ10の動作
方向に対して直交する方向に動作する。
【0017】上記ビームスプリッタ12は、ビームスプ
リッタ3でSとRの2つの光路に分岐され被検レンズ8
と参照レンズ7をそれぞれ透過した光束を再び合成し、
合成された光束を結像レンズ13に入射させる。結像レ
ンズ13は、光束をスクリーン14に投影し、スクリー
ン14上に干渉縞を結像する。スクリーン14上に結像
された干渉縞は、CCDカメラ用レンズ15を介してC
CDカメラ16に画像データとして取り込まれる。CC
Dカメラ16の画像データは、コンピュータ17に取り
込まれ、コンピュータ17は干渉縞画像をモニタに表示
し、更に画像データを演算処理すると共に、ピエゾ素子
5および回転ステージ9の制御を行う。
【0018】次に、上記構成からなる干渉計を用いて被
検レンズ8を検査する方法を説明する。被検レンズ8を
回転ステージ9にセットすると、基準レンズ7に対する
収差量に対応した干渉縞がスクリーン14上に結像し、
更にコンピュータ17のモニタに干渉縞画像が表示され
る。この状態で、回転ステージ9を回転状態にし、コン
ピュータ17のモニタに表示される干渉縞本数が被検レ
ンズ8の回転によって変化しないようにXステージ10
とYステージ11により位置調整を行う。干渉縞本数が
変化しない状態というのは、被検レンズ8の光軸と、回
転ステージ9の回転中心が一致したことに相当する。干
渉縞本数が変化しない状態までXステージ10とYステ
ージ11の位置調整ができたら、回転ステージ9を停止
時状態にする。
【0019】停止した位置を被検レンズ8の0°測定位
置として、この位置でスクリーン14に結像する干渉縞
画像をCCDカメラ16を介してコンピュータ17に取
り込み、コンピュータ17のメモリに0°位置・位相0
°の干渉縞データとして格納する。この際、ランダムノ
イズの影響を除去するため、複数回干渉縞画像を取り込
んで、平均化処理を行う場合もある。
【0020】次に、コンピュータ17は、ミラー4を微
動させて光路Sの光路長を変化させるピエゾ素子5に対
して、光路Sの光路長が光源1の波長の1/4(λ/
4)だけ変化するよう制御する。この状態でスクリーン
14に結像する干渉縞画像をCCDカメラ16を介して
コンピュータ17に取り込み、コンピュータ17のメモ
リに0°位置・位相90°の干渉縞データとして格納す
る。この際、位相0°時と同様に、複数回干渉縞画像を
取り込んで平均化処理する場合もある。同様にして、コ
ンピュータ17はピエゾ素子5に対して、光路Sの光路
長が更に光源波長の1/4(λ/4)づつ変化するよう
に制御し、被検レンズ8の0°位置の位相180°、2
70°、360°の各干渉縞データをコンピュータ17
のメモリに格納する。5つの位相状態による干渉縞画像
は、一般に5バケット(5サンプル)法と呼ばれる次式
によって、2πごとの不連続点を持つ透過波面データψ
に変換される。
【0021】ψ=k・arctan(2×(位相270
°−位相90°)/(2×位相180°−位相0°−位
相360°))
【0022】不連続点を持つ透過波面データψは、不連
続点周辺との大小関係から連続的なデータに変換された
後、ツェルニケ多項式に最小自乗近似法にて近似計算し
て、被検レンズ8の0°位置でのツェルニケ係数を算出
する。
【0023】次に、コンピュータ17は、回転ステージ
9が90°回転するように制御し、被検レンズ8を光軸
中心にして90°回転する。停止した位置を被検レンズ
8の90°位置として、0°位置測定と同様に、位相0
°、90°、180°、270°、360°からなる5
つの位相状態での干渉縞データをコンピュータ17のメ
モリに格納した後、0°位置と同様に、90°位置での
ツェルニケ係数を算出する。
【0024】同様にして、回転ステージ9を更に90°
回転制御して被検レンズ8を光軸中心に90°回転し、
被検レンズ8の180°位置で上記各位相について測定
を行い、ツェルニケ係数を算出する。
【0025】3位置での測定後、図4に示した関係から
被検レンズ8のみの収差量「Ai」を算出し、この結果
を、被検レンズ8の収差量として表示する。これによ
り、測定装置(干渉計)自体が持つ収差量を除去した被
検レンズ8のみの透過光に対する収差量を測定すること
ができる。
【0026】本実施の形態によれば、測定装置自体が持
つ収差量を除去した被検レンズ8のみの透過光に対する
収差量を、高い自動化率で、かつ、短時間に行うことが
できる。
【0027】(実施の形態2)本発明の実施の形態2を
図7に基づいて説明する。図7は本実施の形態2のフロ
ーチャートを示す。なお、本実施の形態は、実施の形態
1と同じ干渉計(図6)を用いており、干渉計の構成に
ついては説明を省略する。なお、以下に述べる本実施の
形態のレンズ検査方法の説明に際しては、図5の概略構
成図も参照して説明する。
【0028】被検レンズ8を干渉計の回転ステージ9に
セットし、被検レンズ8の0°位置、90°位置、18
0°位置での測定を行うまでの方法は実施の形態1と同
様であるので、その説明を省略する。
【0029】被検レンズ8の180°位置での測定終了
後、コンピュータ17は、回転ステージ9が更に90°
回転するように制御し、被検レンズ8を光軸中心に90
°回転する。停止した位置を被検レンズ8の270°位
置として、0°位置測定と同様に5つの位相状態での干
渉縞データをコンピュータ17のメモリに格納した後、
270°位置でのツェルニケ係数を算出する。
【0030】次に、コンピュータ17は、回転ステージ
9が更に90°回転するように制御し、被検レンズ8を
光軸中心に90°回転する。停止した位置を被検レンズ
8の360°位置、つまり、最初に測定を行った被検レ
ンズ8の0°位置と同じ位置で、0°位置測定と同様に
5つの位相状態での干渉縞データをコンピュータ17の
メモリに格納した後、360°位置でのツェルニケ係数
を算出する。
【0031】図8に示すように、0°位置と90°位置
で演算を行うツェルニケ係数については、180°位置
と270°位置でも同様の計算をすることができ、原理
的には同じ値が算出される。同様に0°位置と180°
位置で演算を行うツェルニケ係数については、90°位
置と270°位置でも同様の計算をすることができ、こ
れもまた原理的には同じ値が算出される。これにより、
例えば、0°位置と90°位置から算出した係数と、1
80°位置と270°位置から算出した係数の平均を取
ることで、測定誤差の影響を除去することができる。
【0032】次に、0°位置での測定結果と360°位
置での測定結果で、例えばそれぞれのP−V値から差
(最大値と最小値との差)を求め、その差が所定のしき
い値を越えていないか判定することで、被検レンズ8の
姿勢変化など回転動作などに伴う誤差要因が測定途中に
加わったことを知ることができる。
【0033】本実施の形態によれば、測定装置自体が持
つ収差量を除去した被検レンズ8のみの透過光に対する
収差量を、測定誤差の影響を除去してより安定した測定
値で得ることができるのに加え、測定中に回転ステージ
9の回転動作などに伴う誤差要因が加わったことを知る
ことができるため、誤った測定を行う可能性を除去でき
る。
【0034】なお、上記した具体的実施の形態から次の
ような構成の技術的思想が導き出される。 (付記) (1)光源からの光束を2分し、一方の光路中に比較基
準となる参照レンズを配置し該参照レンズを透過した光
束と、もう一方の光路中に被検レンズを配置し該被検レ
ンズを透過した光束とを、干渉させて発生する干渉縞か
ら前記被検レンズの収差量の検査を行うレンズ検査方法
において、前記被検レンズを測定後、前記被検レンズの
光軸を回転中心として被検レンズを回転させ前記最初の
測定位置に対して90度単位で2位置以上測定し、それ
ぞれの測定結果をツェルニケ係数展開し、この展開され
たツェルニケ係数から前記被検レンズの回転に伴う変化
量のみを抽出し、前記変化量から検査装置自体が持つ収
差量を除去した前記被検レンズの収差量を算出すること
を特徴とするレンズ検査方法。
【0035】(2)前記被検レンズの回転は、90度単
位で2回行って被検レンズの3位置測定することを特徴
とする付記(1)記載のレンズ検査方法。
【0036】(3)前記被検レンズの回転は、90度単
位で3回行って被検レンズの4位置測定することを特徴
とする付記(1)記載のレンズ検査方法。
【0037】(4)前記被検レンズの回転は、90度単
位で4回行って被検レンズの5位置測定することを特徴
とする付記(1)記載のレンズ検査方法。
【0038】付記(1)および(2)のレンズ検査方法
によれば、検査装置自体が持つ収差量を除去し、被検レ
ンズのみの収差量を精度良く測定することができる。
【0039】付記(3)のレンズ検査方法によれば、付
記(1)の効果に加え、測定誤差の影響を除去すること
ができる。
【0040】付記(4)のレンズ検査方法によれば、付
記(1)および(3)の効果に加え、被検レンズの回転
動作などに伴う誤差要因が生じたことを察知し、このよ
うな状態で被検レンズの収差量を測定する可能性を除去
することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明のレンズ検査方法によれば、光源
からの光束を2分し、一方の光路中に比較基準となる参
照レンズを配置し該参照レンズを透過した光束と、もう
一方の光路中に被検レンズを配置し該被検レンズを透過
した光束とを、干渉させて発生する干渉縞から前記被検
レンズの収差量の検査を行う際、被検レンズを測定した
後、この最初の測定位置に対して前記被検レンズの光軸
を回転中心として90度単位で2位置以上測定し、それ
ぞれの測定結果をツェルニケ係数展開し、この展開され
たツェルニケ係数から前記被検レンズの回転に伴う変化
量のみを抽出し、前記変化量から検査装置自体が持つ収
差量を除去した前記被検レンズの収差量を算出すること
で、干渉計を厳密に維持・管理しなくても、被検レンズ
の収差量を精度良く測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略を示すフローチャートである。
【図2】ツェルニケ多項式の説明図である。
【図3】ツェルニケ係数の説明図である。
【図4】測定位置とツェルニケ係数の関係を示す説明図
である。
【図5】本発明の実施の形態1の概略を示すフローチャ
ートである。
【図6】本発明の実施の形態1で用いる干渉計の概略構
成図である。
【図7】本発明の実施の形態2の概略を示すフローチャ
ートである。
【図8】本発明の実施の形態2における測定位置とツェ
ルニケ係数の関係を示す説明図である。
【図9】従来の技術を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光源2 光源用光学系3 ビームスプリッタ4 ミ
ラー5 ピエゾ6 ミラー7 参照レンズ8 被検レン
ズ9 回転ステージ10 Xステージ11 Yステージ
12 ビームスプリッタ13 結像レンズ14 スクリ
ーン15 CCDカメラ用レンズ16 CCDカメラ1
7 コンピュータ
フロントページの続き (72)発明者 関 博之 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2G086 HH06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光束を2分し、一方の光路中
    に比較基準となる参照レンズを配置し該参照レンズを透
    過した光束と、もう一方の光路中に被検レンズを配置し
    該被検レンズを透過した光束とを、干渉させて発生する
    干渉縞から前記被検レンズの収差量の検査を行うレンズ
    検査方法において、前記被検レンズを測定後、前記被検
    レンズの光軸を回転中心として最初の測定位置に対して
    90度単位で2位置以上測定し、それぞれの測定結果を
    ツェルニケ係数展開し、この展開されたツェルニケ係数
    から前記被検レンズの回転に伴う変化量のみを抽出し、
    前記変化量から検査装置自体が持つ収差量を除去した前
    記被検レンズの収差量を算出することを特徴とするレン
    ズ検査方法。
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