JP2016220960A - 波面センサおよび波面収差特定用プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光が前記対象物の一部を通過した後に複数個のレンズの一部を通過してイメージセンサ上の複数個のスポットに集光された結果ハルトマン画像中で複数のスポットが表され、それと共に、対象物の他の一部で光が拡散しためにハルトマン画像中の一部の欠損領域にスポットが現れなかったとき、処理装置は、欠損領域以外における複数個のスポットの位置を特定し、特定した位置に基づいて、欠損領域における波面収差を推定する。
【選択図】図2
Description
以下、第1実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態の波面センサ1は、シャック・ハルトマン式波面センサであり、光源11、光ファイバ12、コリメータ13、ビームスプリッタ14、マイクロレンズアレイ15、CMOSイメージセンサ(二次元イメージセンサ)16、処理装置17を有している。
次に、ずれ量Δxi、Δyiからゼルニケ係数を推定する方法について説明する。ゼルニケ係数の推定は、与えられたずれ量Δxi、Δyiとフリンジゼルニケ近似多項式の誤差が最も小さくなるようにゼルニケ係数を求めることで行われる。ただし、ずれ量Δxi、Δyiは2次元ベクトルとして表現されるものであるのに対し、フリンジゼルニケ近似多項式で表現される収差の情報はこのベクトルの長さに基づくスカラー量である。そのため、単純に多項式と入力の誤差が最小となるように係数を推定するだけでは、ハルトマン画像から得られる情報を十分に活用することができない。
まず、フリンジゼルニケ近似多項式を水平方向(X方向)、垂直方向(Y方向)のそれぞれについて微分し、勾配ベクトル∇Wを以下の式(数3)のように定義する。
ある眼鏡の作成では低次のゼルニケ係数のみが使用されるため、高次の係数を含む高精度な測定よりも、低次の係数の安定な計測が求められることが多い。
(a1)nが1から3までの(すなわち1次から6次までの)係数のみを推定する
(a2)nが1から4までの(すなわち1次から10次までの)係数のみを推定する
(a4)nが1から6までの(すなわち1次から21次までの)係数のみを推定する
(a5)nが1から7までの(すなわち1次から28次までの)係数のみを推定する
また、ステップ180では、図5の中央のハルトマン画像を入力として、以下の場合のようにしてもよい。
(b1)nが1から3までの(すなわち1次から6次までの)係数のみを推定する
(b2)nが1から4までの(すなわち1次から10次までの)係数のみを推定する
(b3)nが1から5までの(すなわち1次から15次までの)係数のみを推定する
(b4)nが1から6までの(すなわち1次から21次までの)係数のみを推定する
(b5)nが1から7までの(すなわち1次から28次までの)係数のみを推定する
この場合も、ステップ180に続いてステップ190では、ステップ180で推定したゼルニケ係数を用いて、ハルトマン画像の円領域内のうち、欠損領域においても、欠損領域以外の領域においても、波面収差Wを再構成する。
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態の波面センサ1は、第1実施形態の波面センサ1に対して、図2のステップ180の内容を変更したものである。その他は、第1実施形態と同じである。
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態の波面センサ1は、第1実施形態の波面センサ1に対して、図3のステップ180の内容を変更したものである。その他は、第1実施形態と同じである。
次に、第4実施形態について説明する。本実施形態の波面センサ1は、第1実施形態の波面センサ1に対して、図2のステップ180の内容を変更したものである。その他は、第1実施形態と同じである。
次に、第5実施形態について説明する。本実施形態の波面センサ1は、第1実施形態の波面センサ1に対して、図2のステップ180の内容を変更したものである。その他は、第1実施形態と同じである。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。特に、ある量について複数個の値が例示されている場合、特に別記した場合および原理的に明らかに不可能な場合を除き、それら複数個の値の間の値を採用することも可能である。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。また、本発明は、上記各実施形態に対する以下のような変形例も許容される。なお、以下の変形例は、それぞれ独立に、上記実施形態に適用および不適用を選択できる。すなわち、以下の変形例のうち任意の組み合わせを、上記実施形態に適用することができる。
上記実施形態では、次数制限とL2正則化を併用する方法、次数制限とL1正則化を併用する方法を説明したが、これ以外にも、L1正則化とL2正則化を併用する方法、次数制限とL1正則化とL2正則化を併用する方法を採用してもよい。
また、上記の実施形態において、CPU174がプログラムを実行することで実現している各機能は、それらの機能を有するハードウェア(例えば回路構成をプログラムすることが可能なFPGA)を用いて実現するようになっていてもよい。
上記実施形態では、検査対象物として水晶体22が例示されているか、対象物はこのようなものに限られない。例えば、検査対象物としてコンタクトレンズを採用することも可能である。
上記各実施形態では、CPU174は、フリンジゼルニケ近似多項式のゼルニケ係数を算出するようになっているが、これに代えて、ゼルニケ近似多項式のゼルニケ係数を算出するようになっていてもよい。このようにしても、上記各実施形態の次数制限、L2正則化、L1正則化の手法は、フリンジゼルニケ近似多項式を用いた場合と同等の効果を得ることができる。
12 光ファイバ
13 コリメータ
14 ビームスプリッタ
15 マイクロレンズアレイ
21 角膜
22 水晶体
23 網膜
23a 網膜上の微小な点
Claims (8)
- 対象物(22)を通過した光が入射する複数個のレンズを備えたレンズアレイ(15)と、
前記複数個のレンズを通過して集光された光を検出し、検出した光の強度分布を表すハルトマン画像の信号を出力するイメージセンサ(16)と、
前記ハルトマン画像に基づいた処理を行う処理装置(17)と、を備え、
光が前記対象物の一部を通過した後に前記複数個のレンズの一部を通過して前記イメージセンサ上の複数個のスポットに集光された結果前記ハルトマン画像中で前記複数のスポットが表され、それと共に、前記対象物の他の一部で光が拡散しために前記ハルトマン画像中の一部の欠損領域にスポットが現れなかったとき、前記処理装置は、前記欠損領域以外における前記複数個のスポットの位置を特定し、特定した位置に基づいて、前記欠損領域における波面収差を推定することを特徴とする波面センサ。 - 前記処理装置は、前記複数個のスポットの位置に基づいて所定の波面収差関連量を算出し、算出した前記波面収差関連量の値と所定のパラメトリック関数の勾配(∇W)との誤差に基づく評価式(E)に基づいて、前記パラメトリック関数の複数のパラメータ(Bnm)の最適値を決定し、決定した前記複数のパラメータの最適値を有する前記パラメトリック関数を用いて、前記欠損領域における波面収差を推定し、
前記パラメトリック関数は、28次以下のフリンジゼルニケ近似多項式または28次以下のゼルニケ近似多項式であることを特徴とする請求項1に記載の波面センサ。 - 前記処理装置は、前記複数個のスポットの位置に基づいて所定の波面収差関連量を算出し、算出した前記波面収差関連量の値と前記波面収差関連量を近似する所定のパラメトリック関数の勾配(∇W)との誤差に基づく評価式(E)に基づいて、前記パラメトリック関数の複数のパラメータ(Bnm)の最適値を決定し、決定した前記複数のパラメータの最適値を有する前記パラメトリック関数を用いて、前記欠損領域における波面収差を推定し、
前記パラメトリック関数は、フリンジゼルニケ近似多項式またはゼルニケ近似多項式であり、
前記評価式は、前記パラメトリック関数の係数であるゼルニケ係数の正則化項を含むことを特徴とする請求項1に記載の波面センサ。 - 前記処理装置は、前記複数個のスポットの位置に基づいて所定の波面収差関連量を算出し、算出した前記波面収差関連量の値と前記波面収差関連量を近似する所定のパラメトリック関数の勾配(∇W)との誤差に基づく評価式(E)に基づいて、前記パラメトリック関数の複数のパラメータ(Bnm)の最適値を決定し、決定した前記複数のパラメータの最適値を有する前記パラメトリック関数を用いて、前記欠損領域における波面収差を推定し、
前記パラメトリック関数は、28次以下のフリンジゼルニケ近似多項式または28次以下のゼルニケ近似多項式であり、
前記評価式は、前記パラメトリック関数の係数であるゼルニケ係数の正則化項を含むことを特徴とする請求項1に記載の波面センサ。 - 前記正則化項は、ゼルニケ係数のL2ノルムを含むことを特徴とする請求項3または4に記載の波面センサ。
- 前記正則化項は、ゼルニケ係数のL1ノルムを含むことを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1つに記載の波面センサ。
- 前記処理装置は、前記欠損領域の大きさに応じて、前記正則化項の前記評価式への寄与度(λ1、λ2)を変動させることを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1つに記載の波面センサ。
- 対象物(22)を通過した光が複数個のレンズを通過することで集光されてイメージセンサ(16)に入射し、入射した光の強度分布を表すハルトマン画像の信号を前記イメージセンサが出力したときに、前記ハルトマン画像に基づいた処理を行う処理装置に用いられるプログラムであって、
光が前記対象物の一部を通過した後に前記複数個のレンズの一部を通過して前記イメージセンサ上の複数個のスポットに集光された結果前記ハルトマン画像中で前記複数のスポットが表され、それと共に、前記対象物の他の一部で光が拡散しために前記ハルトマン画像中の一部の欠損領域にスポットが現れなかったとき、前記欠損領域以外における前記複数個のスポットの位置を特定する特定手段(150)と、
前記特定手段が特定した位置に基づいて、前記欠損領域における波面収差を推定する推定手段(190)を備えたプログラム。
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