JP2020059996A - 電気錠制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 自動施錠機能を有する電気錠を備えた扉の外に郵便ボックスが設置されているマンションなどにおいて、そのマンションの住人は、郵便物を取りに僅かの時間の間に扉の外に出るためであっても扉の鍵を持って出る必要があり、鍵を忘れて出ると扉の外に締め出されるという問題が生じていた。【解決手段】 本発明は、扉に設置されてなると共に、前記扉が閉じられたことを感知して自動的に施錠状態となる自動施錠機能を有する電気錠を制御するシステムに関する。本発明は、電気錠の施解錠状態を手動で切り替え可能なサムターン装置と、前記電気錠の施解錠状態を維持したまま前記自動施錠機能を停止することができる機能停止装置とを備え、前記電気錠の前記自動施錠機能は、前記機能停止装置の起動後、前記サムターン摘みの操作によって前記電気錠が解錠状態とされて、再び前記サムターン摘みの操作によって前記電気錠が施錠状態とされるまで、停止された状態が維持されてなることを特徴とする。【選択図】 図5
Description
本発明は、電気錠の自動施錠機能を制御する電気錠制御システムに関する。
マンションなどの一定の関係者のみが自由に出入りすることが許されている施設において、前記施設の内側と外側との間を隔てる扉には、自動施錠機能を有する電気錠が設けられる場合がある。これは、不審者の侵入を防ぐ必要がある扉に、防犯機能を付与するためである。
したがって、従来の自動施錠機能を有する電気錠は、扉が閉扉されると自動的に施錠状態となるが、その後、外部からの開扉操作には、鍵を使って電気錠を解錠する必要があった。
しかし、例えば前記施設がマンションであって、自動施錠機能を有する電気錠を備えた扉の外に郵便ボックスが設置されている場合、その施設関係者であるマンションの住人は、郵便物を取りに僅かの時間の間に扉の外に出るためであっても扉の鍵を持って出る必要があり、鍵を忘れて出ると扉の外に締め出されるという問題も生じていた。
そこで、上記課題を解決する手段として本発明に係る電気錠制御システムは、扉に設置されてなると共に、前記扉が閉じられたことを感知して自動的に施錠状態となる自動施錠機能を有する電気錠と、前記扉の表面に設けられてなると共に、前記電気錠の施解錠状態を手動で切り替え可能なサムターン摘みが前記電気錠と連結されてなるサムターン装置と、前記サムターン装置に設けられてなると共に、前記電気錠の施解錠状態を維持したまま前記自動施錠機能を停止することができる機能停止装置と、を備え、前記電気錠の前記自動施錠機能は、前記機能停止装置の起動後、前記サムターン摘みの操作によって前記電気錠が解錠状態とされて、再び前記サムターン摘みの操作によって前記電気錠が施錠状態とされるまで、停止された状態が維持されることを特徴とする。
なお、電気錠の施解錠状態を維持したままとは、電気錠が施錠状態である場合にはその施錠状態を維持し、一方で電気錠が解錠状態である場合にはその解錠状態を維持することをいう。したがって、機能停止装置を起動させることのみをもって電気錠を施錠状態から解錠状態へ動作させることはなく、またその逆の動作もさせることがない。これにより、電気錠を不当に解錠させて侵入しようとする者が、サムターン装置を操作することなく機能停止装置を起動させることのみによって電気錠を解錠することを防止できる。そして、本発明に係る機能停止装置を備えることによって電気錠の自動施錠機能の防犯機能の低下を防止することができる。
また、停止された状態の前記自動施錠機能は、前記サムターン摘みの操作によって前記電気錠が施錠状態とされることにより復帰するものであってもよい。
さらに、前記機能停止装置は、起動後一定時間の経過により前記自動施錠機能を復帰させるものであることが好ましい。
また、機能停止装置は、自動施錠機能を停止する機能のみを有するものであってもよい。すなわち、機能停止装置の起動によって施錠状態となっている電気錠を解錠状態とすることがない。そのため、不審者が、例えば扉と戸枠との間から何らかの道具を用いて機能停止装置の起動スイッチを操作したとしても、当該操作によって電気錠を直接に解錠状態とすることはできないため、不審者の侵入を防止することができる。これにより、機能停止装置の存在によって自動施錠機能を備えた電気錠の防犯機能の低下を招くことがない。
さらにまた、前記サムターン装置は、前記サムターン摘みが設けられてなるケースを備え、前記機能停止装置を起動させる起動部は、前記ケースの表面に設けられてなるものであってもよい。
また、前記起動部は、押しボタンであっても好ましい。
ここで、押しボタンは、押し込むとバネ力等の弾性力により突出状態が自動的に戻る構造であることが好ましい。これにより、機能停止装置を起動させた後押しボタンの状態を戻す操作が不要となり、電気錠の解錠操作にすぐ移ることができるからである。また、押しボタンはタッチセンサー式スイッチでもよい。タッチセンサー式スイッチであれば、押しボタンは機構の変化を伴わないため、機能停止装置を起動させた後押しボタンの状態を戻す操作が不要となり、電気錠の解錠操作にすぐ移ることができるからである。さらに、前記起動部は、前記ケース全体をタッチセンサー式スイッチとしてもよい。
また、前記起動部は、前記サムターン摘みを前記軸に対して垂直方向に弾性的に倒すことで機能停止装置を起動させるものであってもよい。これによれば、サムターン摘みと起動部とを一体化させることができるため、電気錠制御システムの省スペース化を図ることができる。
さらに、前記起動部が、押し込むとバネ力等の弾性力により突出状態が自動的に戻る押しボタン構造や、タッチセンサー式スイッチ等の操作前後での状態の変化を伴わないものであっても、機能停止装置を起動後、自動施錠機能が復帰すればサムターン摘みは自動的に施錠状態となるため、施設関係者はサムターン摘みを見れば機能停止装置が未起動の状態であることは容易に判断することができる。この場合、サムターン摘みは、施錠状態である場合と解錠状態である場合とにおいて、扉面に対する外観上の状態変化若しくは位置変化を伴うものとする。これにより、機能停止装置を起動させたことの表示機能をサムターン摘みの電気錠に対する施解錠機能に伴う状態変化以外に別途設ける必要がない。なお、施設関係者は、押しボタンを押すなどにより機能停止装置を起動させる操作を行った直後にサムターン摘みを回して解錠し、扉を開けるので、機能停止装置が起動されたことをあえて示さなくとも本発明に係る電気錠制御システムの実施に支障は生じない。当該表示機能としては、例えばLEDランプの点灯等が挙げられるが、このような表示機能を省略することで電気錠制御システムの簡略化を実現でき、また、省電力化も可能であるからである。ただし、このような表示機能を省略することの効果は、本発明に係る電気錠制御システムにおいて前記表示機能を除外するものではない。
さらに、前記サムターン摘みが、特定の操作を行ったことを条件に前記電気錠の施錠状態の切り替えが可能となる防犯サムターン摘みであっても好ましい。
また、本発明に係る複合型電気錠制御システムは、上記のいずれかに記載の電気錠制御システムが前記扉に複数設けられてなり、少なくともいずれか1つの前記機能停止装置の起動により、全ての前記電気錠の前記自動施錠機能が停止され、停止された状態の前記自動施錠機能は、少なくともいずれか1つの前記サムターン摘みの操作によって前記電気錠が施錠状態とされることにより復帰することを特徴とする。
本発明よれば、自動施錠機能を備えた電気錠3が設けられた扉であっても、扉の鍵を持って外側へ出た場合でも締め出されずに扉の内側へ戻ることができ、これにより自動施錠機能の防犯性を低下させることもない。
以下、本発明に係る実施の形態を、図を参照しながら詳しく説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
第1の実施の形態において、図1及び図2に示す電気錠制御システム1は、扉2の戸先側内部に電気錠3が設置されてなる。電気錠3は、扉2が閉じられたことを感知して自動的に施錠状態となる自動施錠機能Aを有する。本実施の形態において、電気錠3は、扉2の開閉状態を磁力によって感知する磁力スイッチ4を備える。
なお、扉2は、特定の施設関係者のみが自由に出入りできる施設の敷地の内側と外側を隔てる場所に設置されており、前記施設としては例えばマンション等が挙げられ、施設がマンションである場合の前記施設関係者の例として、マンションの住人が挙げられる。
また、電気錠3は、施錠状態において戸先方向へ突出するデッドボルト5及びラッチボルト6を有してなり、施錠状態においてはデッドボルト5を戸枠7の受け8に挿し入れて施錠する。ラッチボルト6は、ハンドル9と連動してなり、電気錠3が解錠状態とされた後にハンドル9を回せば受け10から引き抜かれて扉2を開くことができる状態となる。本実施の形態において、自動施錠機能Aは、扉2が閉扉されたことを磁力スイッチ4が感知した信号を受けることにより、電気錠3からデッドボルト5を突出させる機能を有するものとする。なお、本発明に係る電気錠制御システムは、その構成要素が自動施錠機能Aの上記構成に限られるものではない。
扉2の施設内側に面する外表面には、図3に示すように、ケース11と、施設内側に向かって突出してなるサムターン摘み12が設けられてなるサムターン装置13が取り付けられてなる。サムターン装置13は、サムターン摘み12及び、サムターン摘み12から扉2に向かってケース11を貫通してなる軸14を有する。さらに軸14は、扉2の内部に挿し入れられ、電気錠3の内部機構に連結されてなる。これにより、サムターン摘み12を軸回転させることによって、扉2の戸先面2aから手動でデッドボルト5を出没させることができる。
なお、サムターン装置13の反対面となる施設外側の扉2の外表面には、図3に示すように、錠シリンダー15が取り付けられてなる。通常、自動施錠機能Aが機能している状態において、施設外側から施設内側へ入ろうとする者は、錠シリンダー15に挿し入れた鍵を回して電気錠3を解錠状態とする操作を行うことで扉2を開いて入ることができる。
ケース11の内部には、図3の二点鎖線が示すように、電気錠3の施解錠状態を維持したまま、自動施錠機能Aを停止することができる機能停止装置16が設けられてなる。また、ケース11の施設内側面には機能停止装置16の起動部として、押しボタン17が設けられてなる。押しボタン17を押すと機能停止装置16の起動により自動施錠機能Aを停止させることができる。
次に電気錠制御システム1の動作について説明する。以下のStep1〜Step5は、図4のフロー図に対応する。
あらかじめ自動施錠機能Aが動作して電気錠3が施錠状態であるときに、図4の(a)に示すように、自動施錠機能Aは、押しボタン17を押して機能停止装置16の起動(Step1a)により停止する(Step2a)。すなわち電気錠3は施錠状態のまま維持されている。自動施錠機能Aが停止した状態は、サムターン摘み12を手動で90°軸回転させて(Step3a)受け8に挿入されていたデッドボルト5を戸先面2aから扉2の内部に没入させることによって電気錠3を解錠状態とした後、再びサムターン摘み12を手動で90°反回転させる操作を行う(Step4)ことによって電気錠3が施錠状態とされるまで維持される。
更に具体的な例を挙げて説明する。施設関係者は、押しボタン17を押して(Step1a)自動施錠機能Aを停止させた(Step2a)後、サムターン摘み12を回して(Step3a)電気錠3を解錠状態とすれば、扉2の内側のハンドル9を回して扉2を開き、自動施錠機能Aを停止させた状態で一時的に扉2の外へ出ることができる。施設関係者が外へ出てハンドル9から手を離すと扉2は図示しないドアクローザー等により閉じられる。ここで、扉2の自動施錠機能Aは停止しているため、デッドボルト5は扉2の内部に没入した状態のままであり、電気錠3は解錠状態を維持している。したがって、扉2の外側で、例えば郵便受けから郵便物を取った施設関係者が扉2から施設の内側へ戻ろうとする場合には、扉2の外側のハンドル9を回せば扉2を開くことができ、施設の内側へ入ることができる。
そして、扉2から施設内側へ入った施設関係者は、扉2を閉め、サムターン摘み12を90°反回転させて(Step4)デッドボルト5を戸枠7の受け8に挿入させることで電気錠3を手動で施錠状態とすることができる。このとき、サムターン摘み12が反回転されたことを感知した自動施錠機能Aが復帰する(Step5)。
なお、押しボタン17は、押し込むとバネ力等の弾性力により突出状態が自動的に戻る構造であることが好ましい。これにより、機能停止装置16を起動させた後押しボタン17の状態を戻す操作が不要となり、電気錠3の解錠操作にすぐ移ることができるからである。また、押しボタン17はタッチセンサー式スイッチでもよい。タッチセンサー式スイッチであれば、押しボタン17は機構の変化を伴わないため、機能停止装置16を起動させた後押しボタン17の状態を戻す操作が不要となり、電気錠3の解錠操作にすぐ移ることができるからである。また、機能停止装置16を起動後、自動施錠機能Aが復帰すればサムターン摘み12は自動的に施錠状態となるため、施設関係者はサムターン摘み12を見れば機能停止装置16が未起動の状態であることは一目で判断することができる。ここで、サムターン摘み12が施錠状態であるとは、例えば図1〜図3、若しくは図6に示すように、幅広の平坦面が水平である状態を示す。これに対し、サムターン摘み12が解錠状態であるとは、図1〜図3、若しくは図6における幅広の平坦面が垂直である状態となる。したがって、扉面に対するサムターン摘み12の外観上の状態が異なるので、容易にサムターン摘み12の施解錠状態の判別ができる。これにより、機能停止装置16を起動させたことの表示機能をサムターン摘み12の電気錠3に対する施解錠機能に伴う状態変化以外に別途設ける必要がない。なお、施設関係者は、押しボタン17を押すなどにより機能停止装置16を起動させる操作を行った直後にサムターン摘み12を回して解錠し、扉2を開けるので、機能停止装置16が起動されたことをあえて示さなくとも本発明に係る電気錠制御システム1の実施に支障は生じない。当該表示機能としては、例えばLEDランプの点灯等が挙げられるが、このような表示機能を省略することで電気錠制御システム1の簡略化を実現でき、また、省電力化も可能であるからである。ただし、このような表示機能を省略することの効果は、本発明に係る電気錠制御システムにおいて前記表示機能を除外するものではない。
ここで、施設関係者が扉2から一時的に出ようとする際に、機能停止装置16を起動させる前にサムターン摘み12の回転させてしまい、その後機能停止装置16を起動させる場合もある。このような場合は、図4の(b)に示すように、機能停止装置16を起動させる前にサムターン摘み12を回転させて(Step0b)電気錠3を解錠状態としているが、施設関係者は、さらにサムターン摘み12を反回転させる前に押しボタン17を押して機能停止装置16を起動させればよい(Step1b)。
この場合、機能停止装置16の起動によって、自動施錠機能Aが停止すると共に、電気錠3は解錠状態のまま維持される(Step2b)。そのため、施設関係者は、扉2の内側のハンドル9を回して扉2を開けば、自動施錠機能Aを停止させた状態で一時的に扉2の外へ出ることができる。施設関係者が外へ出てハンドル9から手を離すと扉2は図示しないドアクローザー等により閉じられる。ここで、扉2の自動施錠機能Aは停止しているため、デッドボルト5は扉2の内部に没入した状態のままであり、電気錠3は解錠状態を維持している。したがって、扉2の外側で、例えば郵便受けから郵便物を取った施設関係者が扉2から施設の内側へ戻ろうとする場合には、扉2の外側のハンドル9を回せば扉2を開くことができ、施設の内側へ入ることができる。
そして、扉2から施設内側へ入った施設関係者は、扉2を閉め、サムターン摘み12を90°反回転させて(Step4)デッドボルト5を戸枠7の受け8に挿入させることで電気錠3を手動で施錠状態とすることができる。このとき、サムターン摘み12が反回転されたことを感知した自動施錠機能Aが復帰する(Step5)。
なお、サムターン摘み12が回転、又は反回転されたことを機能停止装置16が検知するために、図5に示すように、回転したサムターン摘み12と電気的接点を有して回転された状態を検知する接点S1、及び反回転したサムターン摘み12と電気的接点を有して反回転された状態を検知する接点S2が設けられてなる。接点S1及びS2は、それぞれサムターン摘み12との電気的な接合によって、サムターン摘み12が回転した状態であること、若しくは反回転した状態であることの信号を機能停止装置16に伝達する。機能停止装置16は接点S1若しくはS2からの信号を受けて、サムターン摘み12の回転状態を検知することができる。
ここで、押しボタン17を押して施設外へ出た施設関係者が、一定時間t以上戻ってこない場合には、機能停止装置16が前記一定時間tの経過をタイマーTによって検知することにより自動施錠機能Aを復帰させることとしてもよい。一定時間tの経過によって復帰した自動施錠機能Aは、デッドボルト5を突出させて受け8に挿入し、電気錠3を施錠状態とする。これにより、押しボタン17が間違って押されて扉2が開かれた場合であっても、長時間にわたり電気錠3が解錠状態のまま放置されることを防止できるので、電気錠3の防犯性の低下を防止できる。
なお、機能停止装置16には演算処理装置Cと記憶装置Mが設けられてなる。演算処理装置Cは機能停止装置16の起動による自動施錠機能Aの停止命令等を発し、また、自動施錠機能Aの復帰命令も発することができる。また、記憶装置Mは、機能停止装置16が起動された状態であること、及び、サムターン摘み12が回転された状態若しくは反回転された状態のいずれの状態であるかを記憶しておくことができる。さらに、記憶装置Mは一定時間tを記憶しておき、演算処理装置Cが一定時間tを記憶装置Mから取得してタイマーTの制御を通じて自動施錠機能Aの復帰命令を発することもできる。なお、一定時間tは1分〜5分程度に設定することができる。
一方、扉2から外へ出てしばらく戻る予定がないことがあらかじめわかっている者は、押しボタン17を押さずにサムターン摘み12を回して電気錠3を解錠状態とし、扉2を開いて外へ出る。この場合、前述のドアクローザー等により自動的に扉2が閉じられたことを磁力スイッチ4からの信号を受けて感知した自動施錠機能Aが、自動的にデッドボルト5を突出させて電気錠3を施錠状態とする。これにより、扉2は錠シリンダー15に鍵を挿し入れる等の解錠操作を行わない限り、ハンドル9を回すだけでは開かないため、施設内への不審者の侵入を防ぐ防犯機能を保つことができる。なお、施錠状態の電気錠3を施設の外側から解錠させるための操作として、錠シリンダー15に鍵を挿し入れる解錠操作の代わりに暗証番号入力装置に暗証番号を入力することとしてもよい。
また、第2の実施の形態として、サムターン摘み12は特定の操作として、図6に示すように、電気錠3を解錠状態とする際に摘み部の表面に設けられた回転防止スイッチ18を押しながらでなければ軸回転による電気錠の施錠状態の切り替えが可能とならない防犯サムターン摘みであることが好ましい。
サムターン摘み12に回転防止スイッチ18が設けられてなることによって、不審者が扉2と戸枠7との間から何らかの道具を用いてサムターン摘み12を軸回転させようとしても、回転防止スイッチ18を有することによってサムターン摘み12が軸回転することはなく、電気錠3を解錠状態とすることはできない。したがって、サムターン摘み12が防犯サムターン摘みであることにより、電気錠3の防犯機能をさらに向上させることができる。
さらに、上述のとおり、機能停止装置16は、自動施錠機能Aを停止する機能のみを有するので、機能停止装置16が設けられてなることによってサムターン摘み12が防犯サムターン摘みであることによる防犯機能を低下させることもない。したがって、サムターン摘み12を防犯サムターン摘みとし、さらに自動施錠機能Aを停止する機能のみを有する機能停止装置16を合わせて備えることによって、短時間の外出に対して使い勝手がよく、かつ、高い防犯機能を備えた電気錠制御システム1を実現することができる。
さらに、第3の実施の形態として、扉2に、電気錠3及びサムターン装置13が複数設けられていて、それぞれの電気錠3に電気錠制御システム1が設けられてなる複合型電気錠制御システムを構成しても好ましい。電気錠3を複数備えるのは、電気錠3が1つである場合よりも防犯性を向上させることができるからである。
具体的な例として、図7に扉2に電気錠3及びサムターン装置13が2つ設けられてなる場合を示し、この場合の電気錠制御システム1の機能について説明する。
図7において、扉2には、上側には、電気錠3a、ケース11a、サムターン摘み12aを有するサムターン装置13a及びケース11aの表面に押しボタン17aが設けられてなり、ケース11aの内部に機能停止装置16aが内蔵されている。一方、扉2の下側には、電気錠3b、ケース11b、サムターン摘み12bを有するサムターン装置13b及びケース11bの表面に押しボタン17bが設けられてなり、ケース11bの内部に機能停止装置16bが内蔵されている。
ここで、機能停止装置16a及び16bは、図7及び図8に示すように、互いに電気信号を授受できる信号線19によって接続されている。なお、信号線19は有線若しくは無線のいずれでもよい。
機能停止装置16a及び16bが信号線19によって接続されてなることにより、押しボタン17aを押した場合には、機能停止装置16a及び16bの両方が起動する。また、押しボタン17bを押した場合にも機能停止装置16a及び16bの両方が起動する。これにより、第3の実施の形態において施設関係者が自動施錠機能Aを停止させる操作は押しボタン17a若しくは17bのいずれか一方を一度押すだけで完了することができ、扉2を開くまでの手間の増加を最小限に留めることができる。
押しボタン17a若しくは17bのいずれか一方を一度押して自動施錠機能Aを停止させた後は、扉2を開くために全てのサムターン摘み12a、及び12bを手動操作する必要はあるが、その後、施設の外側に一時的に出て、再び施設の内側へ戻るまでの電気錠制御システム1の動作は第1の実施の形態の場合と同様である。
ただし、施設の内側へ戻った施設関係者が自動施錠機能Aを復帰させるために、サムターン摘み12a、及び12bのうちのいずれか一方を手動で反回転させて電気錠3a若しくは電気錠3bのいずれかを施錠状態とする操作を行うことで足りることとすることが好ましい。これによれば、機能停止装置16a及び16bが互いに一方の電気錠3が施錠状態とされたことの信号を信号線19を介して伝え、手動で施錠状態とされなかった電気錠3の自動施錠機能Aも自動的に復帰し、対応する電気錠3も施錠状態とすることができる。そのため、全ての自動施錠機能Aを復帰させるための操作を1つのサムターン摘み12の手動操作のみで実現できるという省力化を図ることができる。
1 電気錠制御システム
2 扉
3 電気錠
4 磁力スイッチ
5 デッドボルト
7 戸枠
8,10 受け
11 ケース
12 サムターン摘み
13 サムターン装置
14 軸
16 機能停止装置
17 押しボタン
18 回転防止スイッチ
A 自動施錠機能
2 扉
3 電気錠
4 磁力スイッチ
5 デッドボルト
7 戸枠
8,10 受け
11 ケース
12 サムターン摘み
13 サムターン装置
14 軸
16 機能停止装置
17 押しボタン
18 回転防止スイッチ
A 自動施錠機能
Claims (7)
- 扉に設置されてなると共に、前記扉が閉じられたことを感知して自動的に施錠状態となる自動施錠機能を有する電気錠と、
前記扉の表面に設けられてなると共に、前記電気錠の施解錠状態を手動で切り替え可能なサムターン摘みが前記電気錠と連結されてなるサムターン装置と、
前記サムターン装置に設けられてなると共に、前記電気錠の施解錠状態を維持したまま前記自動施錠機能を停止することができる機能停止装置と、を備え、
前記電気錠の前記自動施錠機能は、前記機能停止装置の起動後、前記サムターン摘みの操作によって前記電気錠が解錠状態とされて、再び前記サムターン摘みの操作によって前記電気錠が施錠状態とされるまで、停止された状態が維持される
ことを特徴とする電気錠制御システム。 - 停止された状態の前記自動施錠機能は、前記サムターン摘みの操作によって前記電気錠が施錠状態とされることにより復帰する
ことを特徴とする請求項1に記載の電気錠制御システム。 - 前記機能停止装置は、起動後一定時間の経過により前記自動施錠機能を復帰させる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電気錠制御システム。 - 前記サムターン装置は、前記サムターン摘みが設けられてなるケースを備え、
前記機能停止装置を起動させる起動部は、前記ケースの表面に設けられてなる
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電気錠制御システム。 - 前記起動部は、押しボタンである
ことを特徴とする請求項4のいずれかに記載の電気錠制御システム。 - 前記サムターン摘みが、特定の操作を行ったことを条件に前記電気錠の施錠状態の切り替えが可能となる防犯サムターン摘みである
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電気錠制御システム。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の電気錠制御システムが前記扉に複数設けられてなり、少なくともいずれか1つの前記機能停止装置の起動により、全ての前記電気錠の前記自動施錠機能が停止され、
停止された状態の前記自動施錠機能は、少なくともいずれか1つの前記サムターン摘みの操作によって前記電気錠が施錠状態とされることにより復帰する
ことを特徴とする複合型電気錠制御システム。
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