JP2020054288A - ダニ誘引捕獲器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の課題は、ダニ誘引捕獲器において、粘着剤の露出面積を著しく低下させず、できるだけダニ捕獲許容数を確保することにある。【解決手段】 本発明に係るダニ誘引捕獲器100は、ダニ誘引捕獲体110、不織布120および網袋130を備える。ダニ誘引捕獲体は、基材111、粘着剤112、網状体113およびダニ誘引剤を有する。粘着剤は、基材に塗布されている。網状体は、粘着剤上に配設されている。ダニ誘引剤は、(a)粘着剤に含有されるか、(b)通気性を有する布に覆われた状態で粘着剤上に配設されるか、(c)網状体に含有されているか、(d)網状体上に塗布されている。不織布は、少なくともダニ誘引捕獲体の網状体側に配設されている。網袋は、ダニ誘引捕獲体および不織布を覆う。【選択図】図2

Description

本発明は、ダニ誘引捕獲器に関する。
過去に「誘引剤でダニを誘引して粘着剤によりダニを捕獲するダニ誘引捕獲器」が提案されている(例えば、特開2013−226189号公報等参照)。
特開2013−226189号公報
ところで、上述のようなダニ誘引捕獲器では、通常、綿・ポリエステル綿・布・ガーゼ・柔らかい不織布など通気性を有する素材からなる緩衝材が粘着剤の直上に配設されている。このため、このようなダニ誘引捕獲器では、粘着剤の露出面積が小さくなり、ダニの捕獲許容数が少なくってしまう。
本発明の課題は、ダニ誘引捕獲器において、粘着剤の露出面積を著しく低下させず、できるだけダニ捕獲許容数を確保することにある。
本発明に係るダニ誘引捕獲器は、ダニ誘引捕獲体、不織布および網袋を備える。ダニ誘引捕獲体は、基材、粘着剤、網状体およびダニ誘引剤を有する。基材は、粘着剤を支持するためのものであって、例えば、コルゲート紙・カート紙等の台紙や、樹脂フィルム、樹脂シート等である。粘着剤は、基材に塗布されている。なお、基材が紙や、樹脂フィルム、樹脂シート等である場合、粘着剤は、基材の少なくとも片側に塗布されればよく、基材の両面に塗布されてもよい。網状体は、粘着剤上に配設されている。なお、この網状体は、粘着剤により粘着されている。ダニ誘引剤は、(a)粘着剤に含有されるか、(b)通気性を有する布に覆われた状態で粘着剤上に配設されるか、(c)網状体に含有されているか、(d)網状体上に塗布されている。不織布は、少なくともダニ誘引捕獲体の網状体側に配設されている。なお、この不織布は、ダニ誘引捕獲体を挟み込んでいてもよい。網袋は、ダニ誘引捕獲体および不織布を覆う。
このダニ誘引捕獲器では、粘着剤と不織布との間に網状体が配設されている。このため、粘着剤に不織布が貼り付くことを防止することができる。したがって、このダニ誘引捕獲器では、粘着剤の露出面積を著しく低下させず、できるだけダニ捕獲許容数を確保することができる。また、このダニ誘引捕獲器に圧力がかかっても、粘着剤上のダニや、その死骸・糞を潰すことがなく、ダニや、その死骸・糞の中身が外部に飛散したりすることを防ぐことができる。
なお、ダニ誘引剤は、(c)網状体に含有されるか、(d)網状体上に塗布(コーティング)されるのが好ましい。実験の結果、ダニの誘引効果が高いことが判明したためである。
本発明の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器の外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器をA−A切断面で切った時の拡大縦断面図である。 本発明の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器を構成するダニ誘引捕獲体の外観斜視図である。
本発明の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器100は、ダニを誘引して粘着剤により捕獲するためのものであって、図1に示されるように、主に、ダニ誘引捕獲体110、不織布120および網袋130から構成されている。以下、ダニ誘引捕獲体110、不織布120および網袋130について詳述する。
(1)ダニ誘引捕獲体
ダニ誘引捕獲体110は、図2に示されるように、主に、基材111、粘着剤112および網状体113から構成される。また、このダニ誘引捕獲体110において、ダニの誘引剤は、粘着剤に含侵されてもよいし、通気性を有する布製の袋に収容されて粘着剤上に配設されてもよいし、通気性を有する布に覆われた状態で粘着剤上に配設されてもよいし、網状体113に含有されてもよいし、網状体113上に塗布されてもよい。以下、ダニ誘引捕獲体110の構成につき詳述する。
(1−1)基材
基材111は、粘着剤112を支持するためのものであって、例えば、コルゲート紙・カート紙等の台紙や、樹脂フィルム、樹脂シート等である。
(1−2)粘着剤
粘着剤112は、ダニの捕獲、ダニの死骸や糞の保持を目的とするものであって、図2に示されるように基材111に塗布されている。また、この粘着剤112は、例えば、ポリブデン系粘着剤、アクリル系粘着剤、ホットメルト系粘着剤等の粘着剤であって、基材111上に1g〜1,000g/mで塗布されている。なお、粘着剤112がポリブデン系粘着剤である場合、その塗布量は600g〜700gmで塗布されるのが好ましい。
(1−3)網状体
網状体113は、粘着剤112の保護、ダニの囲い込み、ダニやその糞・死骸の拡散防止を目的とするものであって、粘着剤112の上に配設されている。なお、この網状体113は、粘着剤112によって固定されている。また、この網状体113の網目形状は、特に限定されないが、方形であることが好ましい。かかる場合、網状体113の網目寸法は、2.5mm×2.5mm〜20mm×20mmであることが好ましい。また、この網状体113は、合成繊維やガラス繊維等の繊維から形成されるのが好ましい。
(1−4)ダニ誘引剤
ダニ誘引剤は、文字通り、ダニを誘引するための剤であって、粘着剤に含有されるか、通気性を有する布に覆われた状態で粘着剤上に配設されるか、網状体に含有されるか、網状体に塗布(コーティング)されている。
ダニ誘引剤は、特に限定されないが、煮干し粉末・削り節粉末・ビール酵母・パン粉等を混合して煮込んで得たエキスであることが好ましい。このダニ誘引剤には香料が含まれることが好ましい。香料としては、例えば、ココナッツオイル等が挙げられる。なお、上記エキスに結合剤を添加してエキスを固形化してもかまわない。結合剤としては、例えば、ゼラチンや寒天粉、タロイモ粉、コーンスターチ、ポリプロピレングリコール、ポバール(登録商標)(ポリビニルアルコール)、エマルジョン合成樹脂等が挙げられる。ダニ誘引剤が粘着剤や網状体に含有される場合、上述のエキス等をそのまま粘着剤や、網状体の原料に練り込んでもよいし、コーティングしてもよい。また、固形化させたエキス等を細かく粉砕して粘着剤や、網状体の原料に練り込んでもよいし、コーティングしてもよい。また、通気性を有する布でダニ誘引剤が覆われる場合、上記エキスに結合剤を添加して粒状に加工してもよい。なお、粒状に加工する場合、その直径は0.3mm〜2.0mmであることが好ましい。また、網状体上にダニ誘引剤が塗布される場合、上記エキスに結合剤を添加して、固形化する前に網状体にそれを塗工してもよいし、固形化させたエキス等を細かく粉砕してその粉にバインダーを混ぜ合わせてそれを網状体に塗工してもよい。
(2)不織布
不織布120は、ダニやその糞・死骸が容易にダニ誘引捕獲体110の外部に飛散等することを防止するものであって、ダニ誘引捕獲体110を挟み込んでいる。なお、この不織布120は、例えば、ポリエステル樹脂や、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリエステル/アクリル酸エステル樹脂等から形成されていることが好ましい。不織布120がこのような材料から形成されていると、不織布120同士を超音波溶着してダニ誘引捕獲体110を包み込むことができるからである。また、この不織布120の目付は、ダニを容易に通過させる観点から15g〜100g/mであることが好ましい。
(3)網袋
網袋130は、ダニ誘引捕獲体110および不織布120を収容している。なお、この網袋130を構成する網状体は、例えば、ポリエチレン等の樹脂から形成されていることが好ましく、製造コストを安価にする観点から押出成形品であることが好ましい。かかる場合、その網状体同士を超音波溶着させることによって網袋130を容易に製造することができる。また、この網袋130を構成する網状体の目数は、ダニを容易に通過させる観点から18〜180メッシュであることが好ましい。
<本発明の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器の特徴>
本発明の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器100は、粘着剤112と不織布120との間に網状体113が配設されている。このため、このダニ誘引捕獲器100では、粘着剤112に不織布120が貼り付くことを防止することができる。したがって、このダニ誘引捕獲器100では、粘着剤112の露出面積を著しく低下させず、できるだけダニ捕獲許容数を確保することができる。
<変形例>
(A)
先の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器100ではダニ誘引捕獲体110が不織布120で挟み込まれていたが、ダニ誘引捕獲体110の網状体側にのみ不織布120が配設されてもかまわない。
(B)
先の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器100では採用していなかったが、粒状のダニ誘引剤を粘着剤112上に配設し、通気性を有する布でその粒状のダニ誘引剤を覆ってもよい。かかる場合、平面視において基材111の中央部分にその袋を位置させることが好ましい。なお、通気性を有する袋は、不織布から形成されていることが好ましい。このような不織布としては、例えば、ポリオレフィン系スパンボンド不織布等が挙げられる。また、この不織布の目付は、特に限定されないが、ダニ誘引剤の香りを放出させてダニを引き寄せるという観点から15g〜100g/mであることが好ましい。
(C)
先の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器100では正方形状の目を有する網状体113が採用されたが、網状体113の目の形状は、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、長方形を呈してもよいし、三角形、五角形、六角形等の多角形を呈してもよい。
1.ダニ誘引捕獲器の製造
(1)ダニ誘引捕獲体の作製
先ず、煮干し粉末・削り節粉末・ビール酵母・パン粉等を混合して煮込んで得たエキスを加熱しながらそのエキスにココナッツオイルおよび寒天粉を添加して混ぜ合わせた。そして、その混合液を5cm×5cmのガラス繊維製ネット(メッシュサイズ:4mm×4mm)に塗布した後に自然冷却させて、上記エキスをガラス繊維製ネットにコーティングした(以下、このようにして得られたものを「エキスコーティングネット」と称する。)。次に、5cm×5cmの粘着シート(カート紙の片面にポリブデン系粘着剤が塗布されているもの)の粘着面にエキスコーティングネットを置き、エキスコーティングネットを粘着シート上に固定して、目的のダニ誘引捕獲体を得た。
2.ダニ誘引捕獲器の作製
上述の通りにして得られたダニ誘引捕獲体を8cm×10cmの不織布で挟み込んだ後、それをさらに8cm×10cmのポリエチレン製の押出形成ネット(目数:120メッシュ)で挟み込み、不織布および押出形成ネットの端部を熱溶着させて、目的のダニ誘引捕獲器を得た。
2.ダニ誘引捕獲器の性能評価
上述の通りにして得られたダニ誘引捕獲器を、オフィスチェアの座面と座布団の間に挟み込み、7日経過後にダニの捕獲数を顕微鏡にて計測したところ、ダニの捕獲数は121匹であった。また、日を変えて同様の実験を行ったところ、37匹のダニを捕獲することができた。
1.ダニ誘引捕獲器の作製
(1)ダニ誘引捕獲体の作製
先ず、煮干し粉末・削り節粉末・ビール酵母・パン粉等を混合して煮込んで得たエキスを加熱しながらそのエキスにココナッツオイルおよび寒天粉を添加して混ぜ合わせた。そして、その混合液を自然冷却させて、粒状のダニ誘引剤を調製した。次に、5cm×5cmの粘着シート(カート紙の片面にポリブデン系粘着剤が塗布されているもの)の粘着面中央に、粒状のダニ誘引剤を数粒(100mg程度)配置した後、その粒状のダニ誘引剤に目付20gのスパンボンド不織布を被せた。次いで、その上から、5cm×5cmのガラス繊維製ネット(メッシュサイズ:4mm×4mm)を被せて、目的のダニ誘引捕獲体を得た。
2.ダニ誘引捕獲器の作製
上述の通りにして得られたダニ誘引捕獲体を8cm×10cmの不織布で挟み込んだ後、それをさらに8cm×10cmのポリエチレン製の押出形成ネット(目数:120メッシュ)で挟み込み、不織布および押出形成ネットの端部を熱溶着させて、目的のダニ誘引捕獲器を得た。
2.ダニ誘引捕獲器の性能評価
上述の通りにして得られたダニ誘引捕獲器を、オフィスチェアの座面と座布団の間に挟み込み、7日経過後にダニの捕獲数を顕微鏡にて計測したところ、ダニの捕獲数は117匹であった。
100 ダニ誘引捕獲器
110 ダニ誘引捕獲体
111 基材
112 粘着剤
113 網状体
120 不織布
130 網袋
本発明は、ダニ誘引捕獲器に関する。
過去に「誘引剤でダニを誘引して粘着剤によりダニを捕獲するダニ誘引捕獲器」が提案されている(例えば、特開2013−226189号公報等参照)。
特開2013−226189号公報
ところで、上述のようなダニ誘引捕獲器では、通常、綿・ポリエステル綿・布・ガーゼ・柔らかい不織布など通気性を有する素材からなる緩衝材が粘着剤の直上に配設されている。このため、このようなダニ誘引捕獲器では、粘着剤の露出面積が小さくなり、ダニの捕獲許容数が少なくってしまう。
本発明の課題は、ダニ誘引捕獲器において、粘着剤の露出面積を著しく低下させず、できるだけダニ捕獲許容数を確保することにある。
本発明に係るダニ誘引捕獲器は、ダニ誘引捕獲体、不織布および網袋を備える。ダニ誘引捕獲体は、基材、粘着剤、網状体およびダニ誘引剤を有する。基材は、粘着剤を支持するためのものであって、例えば、コルゲート紙・カート紙等の台紙や、樹脂フィルム、樹脂シート等である。粘着剤は、基材に塗布されている。なお、基材が紙や、樹脂フィルム、樹脂シート等である場合、粘着剤は、基材の少なくとも片側に塗布されればよく、基材の両面に塗布されてもよい。網状体は、粘着剤を露出するように粘着剤上に配設されている。なお、この網状体は、粘着剤により粘着されている。ダニ誘引剤は、(a)網状体に含有されているか、()網状体上に塗布(コーティング)されている。不織布は、少なくともダニ誘引捕獲体の網状体側に配設されている。なお、この不織布は、ダニ誘引捕獲体を挟み込んでいてもよい。網袋は、ダニ誘引捕獲体および不織布を覆う。
このダニ誘引捕獲器では、粘着剤と不織布との間に網状体が配設されている。このため、粘着剤に不織布が貼り付くことを防止することができる。したがって、このダニ誘引捕獲器では、粘着剤の露出面積を著しく低下させず、できるだけダニ捕獲許容数を確保することができる。また、このダニ誘引捕獲器に圧力がかかっても、粘着剤上のダニや、その死骸・糞を潰すことがなく、ダニや、その死骸・糞の中身が外部に飛散したりすることを防ぐことができる
本発明の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器の外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器をA−A切断面で切った時の拡大縦断面図である。 本発明の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器を構成するダニ誘引捕獲体の外観斜視図である。
本発明の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器100は、ダニを誘引して粘着剤により捕獲するためのものであって、図1に示されるように、主に、ダニ誘引捕獲体110、不織布120および網袋130から構成されている。以下、ダニ誘引捕獲体110、不織布120および網袋130について詳述する。
(1)ダニ誘引捕獲体
ダニ誘引捕獲体110は、図2に示されるように、主に、基材111、粘着剤112および網状体113から構成される。また、このダニ誘引捕獲体110において、ダニの誘引剤は、粘着剤に含侵されてもよいし、通気性を有する布製の袋に収容されて粘着剤上に配設されてもよいし、通気性を有する布に覆われた状態で粘着剤上に配設されてもよいし、網状体113に含有されてもよいし、網状体113上に塗布されてもよい。以下、ダニ誘引捕獲体110の構成につき詳述する。
(1−1)基材
基材111は、粘着剤112を支持するためのものであって、例えば、コルゲート紙・カート紙等の台紙や、樹脂フィルム、樹脂シート等である。
(1−2)粘着剤
粘着剤112は、ダニの捕獲、ダニの死骸や糞の保持を目的とするものであって、図2に示されるように基材111に塗布されている。また、この粘着剤112は、例えば、ポリブデン系粘着剤、アクリル系粘着剤、ホットメルト系粘着剤等の粘着剤であって、基材111上に1g〜1,000g/mで塗布されている。なお、粘着剤112がポリブデン系粘着剤である場合、その塗布量は600g〜700gで塗布されるのが好ましい。
(1−3)網状体
網状体113は、粘着剤112の保護、ダニの囲い込み、ダニやその糞・死骸の拡散防止を目的とするものであって、粘着剤112の上に配設されている。なお、この網状体113は、粘着剤112によって固定されている。また、この網状体113の網目形状は、特に限定されないが、方形であることが好ましい。かかる場合、網状体113の網目寸法は、2.5mm×2.5mm〜20mm×20mmであることが好ましい。また、この網状体113は、合成繊維やガラス繊維等の繊維から形成されるのが好ましい。
(1−4)ダニ誘引剤
ダニ誘引剤は、文字通り、ダニを誘引するための剤であって、粘着剤に含有されるか、通気性を有する布に覆われた状態で粘着剤上に配設されるか、網状体に含有されるか、網状体に塗布(コーティング)されている。
ダニ誘引剤は、特に限定されないが、煮干し粉末・削り節粉末・ビール酵母・パン粉等を混合して煮込んで得たエキスであることが好ましい。このダニ誘引剤には香料が含まれることが好ましい。香料としては、例えば、ココナッツオイル等が挙げられる。なお、上記エキスに結合剤を添加してエキスを固形化してもかまわない。結合剤としては、例えば、ゼラチンや寒天粉、タロイモ粉、コーンスターチ、ポリプロピレングリコール、ポバール(登録商標)(ポリビニルアルコール)、エマルジョン合成樹脂等が挙げられる。ダニ誘引剤が粘着剤や網状体に含有される場合、上述のエキス等をそのまま粘着剤や、網状体の原料に練り込んでもよいし、コーティングしてもよい。また、固形化させたエキス等を細かく粉砕して粘着剤や、網状体の原料に練り込んでもよいし、コーティングしてもよい。また、通気性を有する布でダニ誘引剤が覆われる場合、上記エキスに結合剤を添加して粒状に加工してもよい。なお、粒状に加工する場合、その直径は0.3mm〜2.0mmであることが好ましい。また、網状体上にダニ誘引剤が塗布される場合、上記エキスに結合剤を添加して、固形化する前に網状体にそれを塗工してもよいし、固形化させたエキス等を細かく粉砕してその粉にバインダーを混ぜ合わせてそれを網状体に塗工してもよい。
(2)不織布
不織布120は、ダニやその糞・死骸が容易にダニ誘引捕獲体110の外部に飛散等することを防止するものであって、ダニ誘引捕獲体110を挟み込んでいる。なお、この不織布120は、例えば、ポリエステル樹脂や、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリエステル/アクリル酸エステル樹脂等から形成されていることが好ましい。不織布120がこのような材料から形成されていると、不織布120同士を超音波溶着してダニ誘引捕獲体110を包み込むことができるからである。また、この不織布120の目付は、ダニを容易に通過させる観点から15g〜100g/mであることが好ましい。
(3)網袋
網袋130は、ダニ誘引捕獲体110および不織布120を収容している。なお、この網袋130を構成する網状体は、例えば、ポリエチレン等の樹脂から形成されていることが好ましく、製造コストを安価にする観点から押出成形品であることが好ましい。かかる場合、その網状体同士を超音波溶着させることによって網袋130を容易に製造することができる。また、この網袋130を構成する網状体の目数は、ダニを容易に通過させる観点から18〜180メッシュであることが好ましい。
<本発明の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器の特徴>
本発明の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器100は、粘着剤112と不織布120との間に網状体113が配設されている。このため、このダニ誘引捕獲器100では、粘着剤112に不織布120が貼り付くことを防止することができる。したがって、このダニ誘引捕獲器100では、粘着剤112の露出面積を著しく低下させず、できるだけダニ捕獲許容数を確保することができる。
<変形例>
(A)
先の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器100ではダニ誘引捕獲体110が不織布120で挟み込まれていたが、ダニ誘引捕獲体110の網状体側にのみ不織布120が配設されてもかまわない。
(B)
先の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器100では採用していなかったが、粒状のダニ誘引剤を粘着剤112上に配設し、通気性を有する布でその粒状のダニ誘引剤を覆ってもよい。かかる場合、平面視において基材111の中央部分にその袋を位置させることが好ましい。なお、通気性を有する袋は、不織布から形成されていることが好ましい。このような不織布としては、例えば、ポリオレフィン系スパンボンド不織布等が挙げられる。また、この不織布の目付は、特に限定されないが、ダニ誘引剤の香りを放出させてダニを引き寄せるという観点から15g〜100g/mであることが好ましい。
(C)
先の実施の形態に係るダニ誘引捕獲器100では正方形状の目を有する網状体113が採用されたが、網状体113の目の形状は、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、長方形を呈してもよいし、三角形、五角形、六角形等の多角形を呈してもよい。
1.ダニ誘引捕獲器の製造
(1)ダニ誘引捕獲体の作製
先ず、煮干し粉末・削り節粉末・ビール酵母・パン粉等を混合して煮込んで得たエキスを加熱しながらそのエキスにココナッツオイルおよび寒天粉を添加して混ぜ合わせた。そして、その混合液を5cm×5cmのガラス繊維製ネット(メッシュサイズ:4mm×4mm)に塗布した後に自然冷却させて、上記エキスをガラス繊維製ネットにコーティングした(以下、このようにして得られたものを「エキスコーティングネット」と称する。)。次に、5cm×5cmの粘着シート(カート紙の片面にポリブデン系粘着剤が塗布されているもの)の粘着面にエキスコーティングネットを置き、エキスコーティングネットを粘着シート上に固定して、目的のダニ誘引捕獲体を得た。
2.ダニ誘引捕獲器の作製
上述の通りにして得られたダニ誘引捕獲体を8cm×10cmの不織布で挟み込んだ後、それをさらに8cm×10cmのポリエチレン製の押出形成ネット(目数:120メッシュ)で挟み込み、不織布および押出形成ネットの端部を熱溶着させて、目的のダニ誘引捕獲器を得た。
2.ダニ誘引捕獲器の性能評価
上述の通りにして得られたダニ誘引捕獲器を、オフィスチェアの座面と座布団の間に挟み込み、7日経過後にダニの捕獲数を顕微鏡にて計測したところ、ダニの捕獲数は121匹であった。また、日を変えて同様の実験を行ったところ、37匹のダニを捕獲することができた。
1.ダニ誘引捕獲器の作製
(1)ダニ誘引捕獲体の作製
先ず、煮干し粉末・削り節粉末・ビール酵母・パン粉等を混合して煮込んで得たエキスを加熱しながらそのエキスにココナッツオイルおよび寒天粉を添加して混ぜ合わせた。そして、その混合液を自然冷却させて、粒状のダニ誘引剤を調製した。次に、5cm×5cmの粘着シート(カート紙の片面にポリブデン系粘着剤が塗布されているもの)の粘着面中央に、粒状のダニ誘引剤を数粒(100mg程度)配置した後、その粒状のダニ誘引剤に目付20gのスパンボンド不織布を被せた。次いで、その上から、5cm×5cmのガラス繊維製ネット(メッシュサイズ:4mm×4mm)を被せて、目的のダニ誘引捕獲体を得た。
2.ダニ誘引捕獲器の作製
上述の通りにして得られたダニ誘引捕獲体を8cm×10cmの不織布で挟み込んだ後、それをさらに8cm×10cmのポリエチレン製の押出形成ネット(目数:120メッシュ)で挟み込み、不織布および押出形成ネットの端部を熱溶着させて、目的のダニ誘引捕獲器を得た。
2.ダニ誘引捕獲器の性能評価
上述の通りにして得られたダニ誘引捕獲器を、オフィスチェアの座面と座布団の間に挟み込み、7日経過後にダニの捕獲数を顕微鏡にて計測したところ、ダニの捕獲数は117匹であった。
100 ダニ誘引捕獲器
110 ダニ誘引捕獲体
111 基材
112 粘着剤
113 網状体
120 不織布
130 網袋

Claims (1)

  1. 基材と、前記基材に塗布されている粘着剤と、前記粘着剤上に配設される網状体と、(a)前記粘着剤に含有されるか(b)通気性を有する布に覆われた状態で前記粘着剤上に配設されるか(c)前記網状体に含有されているか(d)前記網状体上に塗布されているダニ誘引剤とを有するダニ誘引捕獲体と、
    少なくとも前記ダニ誘引捕獲体の網状体側に配設される不織布と、
    前記ダニ誘引捕獲体および前記不織布を覆う網袋と
    を備える、ダニ誘引捕獲器。
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