JP7452995B2 - ダニ捕獲器 - Google Patents

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Description

本発明は、不織布から構成される収容袋の内部に誘引したダニを粘着性の捕獲シートによって捕獲するダニ捕獲器に関する。
従来から、布団や絨毯などに生息するダニを捕獲する種々の捕獲器が提案されている。例えば、従来のダニ用の捕獲器の一つは、ダニが通過可能な多数の小孔が設けられた遮光性のプラスチックフィルムから構成される袋体と、その袋体の中にダニを誘引する誘引剤と、を有している(例えば、特許文献1を参照)。
特開2015-029433号公報
上述した従来の捕獲器は、ダニが暗所に集まる習性を利用するべく、遮光性のプラスチックフィルムで外光を遮って袋体の内部に暗所を形成することで、袋体の内部に一旦入り込んだダニが外部に逃げ出すことを抑制するようになっている。ところが、例えば、この捕獲器を布団や絨毯などの表面に接するように設置した場合、袋体を構成するプラスチックフィルムと布団等の表面との間の摩擦係数が小さいことに起因し、布団等の日常の使用に伴って捕獲器の位置が初期位置とは異なる位置に意図せず移動する(即ち、位置ズレが生じる)可能性がある。また、位置ズレが生じることにより捕獲シート表面にシワが発生し、外観が損なわれることも容易に考えられる。このような位置ズレ及びシワが発生する結果、ダニの捕獲性能が適正に発揮されない可能性があり、外観の良さも損なわれる恐れがある。よって、このような捕獲器の位置ズレ及びシワの発生は、出来る限り抑制されることが望ましい。
本発明の目的の一つは、ダニ捕獲器としての性能を維持しながら使用時の意図しない位置ズレ及びシワの発生を抑制可能なダニ捕獲器の提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係るダニ捕獲器は、下記[1]~[3]を特徴としている。
[1]
不織布から構成される収容袋と、前記収容袋の内部に収容されるダニ捕獲用の捕獲シートと、前記収容袋の前記内部にダニを誘引する誘引剤と、を備えるダニ捕獲器であって、
前記捕獲シートは、
粘着性の捕獲面を有する捕獲層と、当該捕獲シートの厚さ方向に連通する複数の孔を有し且つ前記捕獲層に積層される多孔層と、を有し、
前記収容袋は、
当該ダニ捕獲器の最外層を構成する、
ダニ捕獲器であること。
[2]
上記[1]に記載のダニ捕獲器において、
前記収容袋を構成する前記不織布は、
防しわ率が40%以上90%以下である、
ダニ捕獲器であること。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載のダニ捕獲器において、
前記収容袋は、
当該収容袋の前記内部に面する前記不織布の内表面の表面粗さよりも、当該収容袋の外部に面する前記不織布の外表面の表面粗さが大きい、ように構成される、
ダニ捕獲器であること。
上記[1]の構成のダニ捕獲器によれば、ダニ捕獲器の最外層を構成する収容袋が、不織布から構成される。不織布は、微細な繊維の集合体であり、一般に表面に多数の微細な凹凸を有する。換言すると、不織布は、プラスチックフィルムに比べて表面粗さが大きく、布団等の表面との間の摩擦係数が大きい。よって、従来の捕獲器のように最外層がプラスチックフィルムである場合に比べ、本構成のダニ捕獲器は、設置後の意図しない位置ズレ及び位置ズレに伴うシワの発生を抑制可能である。更に、収容袋に収容される捕獲シートが、粘着性の捕獲面を有する捕獲層に多孔層が積層された構造を有する。これにより、収容袋が捕獲面に貼り付くことが抑制されながら、収容袋の内部に誘引されたダニは、多孔層の孔内で捕獲面に貼り付いて捕獲されることになる。そのため、捕獲面の粘着性をダニ捕獲のために適正に発揮でき、且つ、その粘着性を長期間に亘って維持できる。このように、本構成のダニ捕獲器は、ダニ捕獲器としての性能を維持しながら使用時の意図しない位置ズレ及びシワの発生を抑制可能である。
上記[2]のダニ捕獲器によれば、設置時のシワの発生を抑制することで、外観の良さを保つことができる。更に、捕獲シートへの収容袋の接触を抑制することで、ダニ捕獲器の捕獲性能を長期間に亘って維持できる。加えて、ダニ捕獲器の生産時に不織布を製造装置(例えば、ピロー包装機)へ円滑に送り込むことが可能となり、ダニ捕獲器の生産性を向上させ得る。なお、上記「防しわ率」は、日本工業規格JIS L 1059-1に規定される繊維製品の防しわ性試験において、A法(10N荷重法)に準じて求める防しわ率である。
上記[3]の構成のダニ捕獲器によれば、収容袋の内部に面する不織布の内表面の表面粗さよりも、収容袋の外部に面する不織布の外表面の表面粗さが大きい。そのため、収容袋の外表面においては、布団等の表面との間の摩擦係数が大きくなることで意図しない位置ズレが更に抑制されながら、収容袋の内表面においては、不織布を構成する繊維が多孔層の孔を通じて粘着性の捕獲層に接触することがより確実に抑制されることになる。このように、本構成のダニ捕獲器は、ダニ捕獲器としての性能の維持と意図しない位置ズレの抑制とを、更に適正に両立できる。また、収容袋の内表面の表面粗さの小さいことは、ダニ捕獲器の生産性の向上にも貢献する。具体的には、ダニ捕獲器の生産時に捕獲シートを収容袋内の所定箇所へ配置する際、捕獲シートと収容袋の他の箇所とが引っ掛かることで捕獲シートの配置がズレること、及び、その配置のズレに起因して収容袋内に捕獲シートを封入する(シールする)際に捕獲シートがシール部分に噛み込まれることを、抑制可能である。
本発明によれば、ダニ捕獲器としての性能を維持しながら使用時の意図しない位置ズレを抑制可能なダニ捕獲器を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1(a)は、本発明の実施形態に係るダニ捕獲器を示す斜視図であり、図1(b)は、ダニ捕獲器を別の角度からみた斜視図である。 図2(a)は、図1に示すダニ捕獲器の内部を説明するために収容袋の一部の図示を省略してダニ捕獲器を示した斜視図であり、図2(b)は、図2(a)のB部の拡大図である。 図3は、図2(a)のA-A断面図である。 図4(a)は、図3のC部の拡大図であり、図4(b)は、図4(a)のD部の拡大図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るダニ捕獲器1(以下、単に「捕獲器1」と称呼する。)について説明する。捕獲器1は、典型的には、布団や絨毯などに生息するダニを捕獲するために、布団や絨毯の表面に接するように配置して使用される。
(捕獲器の構造)
捕獲器1は、図1~図4に示すように、ダニ捕獲用の捕獲シート10と、ダニを誘引する誘引剤21が入った誘引剤袋20と、捕獲シート10及び誘引剤袋20を収容する収容袋30と、を備える。捕獲器1は、本例では、図1に示すように、平面視で矩形状の扁平な形状を有している。以下、捕獲器1を構成する各部材の詳細について、順に説明する。
捕獲シート10は、図2(a)に示すように、四隅が丸まった矩形平板状の形状を有している。捕獲シート10は、図2(b)及び図4(a)に示すように、捕獲層11と、捕獲層11の表側面及び裏側面それぞれに積層された一対の多孔層12と、から構成される多層構造を有する。捕獲シート10の形状は、特に制限はないが、生産時の収容袋への引っ掛かり低減の観点から、四隅が丸まった形状が好適である。
捕獲層11は、シート状の基材の表側面及び裏側面に粘着剤が塗布された構造を有する。これにより、捕獲層11の表側面及び裏側面のそれぞれは、ダニを捕獲するための粘着性の捕獲面として機能する。本例では、基材は、PET(ポリエチレンテレフタレート)から構成されている。基材の材質として、紙や、他のポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、不織布、織生地、及び、編み生地などを用いてもよい。なかでも、後述するピロー包装機への捕獲シート10の送り出しに適した強度を有する観点から、PETやウレタン及び適当な厚みのあるレーヨンが好適である。更に、生産性の観点から、基剤の厚みは10~100μmが好ましく、20~50μmであることがより好ましい。本例では、粘着剤は、アルカリ系の強粘着剤から構成されている。粘着剤の材質として、ポリブデン系、アクリル系、ゴム系、SISブロック系、及び、シリコン系の粘着剤などを単剤もしくは2種以上用いてもよい。
多孔層12は、図2(b)に示すように、捕獲シート10の厚さ方向に連通する複数の孔12aが規則的に並ぶように配置されたメッシュ状の構造を有している。多孔層12は、捕獲層11に積層されるとともに粘着剤によって捕獲層11の表面に固定されている。多孔層12がこのような構造を有することで、多孔層12の孔12aの内側に捕獲層11の捕獲面が露出している。本例では、多孔層12は、PE(ポリエチレン)から構成されている。多孔層12の材質として、合成繊維、ガラス繊維、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、及び、不織布などを用いてもよい。なかでも、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、及び、不織布が好適である。本例では、多孔層12の孔12aは、後述するようにダニを孔12aの中で捕獲する観点から、ダニが侵入可能な程度の開口面積を有するように設計され、且つ、後述する捕獲層11の粘着性を保護する観点から、収容袋30を構成する不織布が侵入不能な程度の開口面積を有するように設計される。多孔層12の厚さは、捕獲したダニが収容袋30の内表面30bに接触しないように、捕獲層11と収容袋30の内表面30bとを十分に隔離できるように設計される。
次いで、誘引剤袋20について説明する。誘引剤袋20は、図2(a)に示すように、平面視で捕獲シート10より小さい矩形状の扁平な形状を有している。本例では、誘引剤袋20は、両面粘着テープや接着剤などによって捕獲シート10の中央付近に固定されている。一方、誘引剤袋20は収容袋30には固定されておらず、図4(a)及び図4(b)に示すように、誘引剤袋20と収容袋30の内表面30bとの間には隙間Sが存在している。同様に、捕獲シート10と収容袋30の内表面30bとの間にも隙間Sが存在している。誘引剤袋20は、図4(a)に示すように、ダニを誘引するための誘引剤21と、誘引剤21を収容する袋22と、から構成される。
誘引剤21は、本例では、乾燥酵母から構成されている。誘引剤21として、煮干し粉末、削り節粉末、及び、パン粉等の食材、並びに、シトラール、プロピオン酸ゲラニル、ギ酸ネリル、ギ酸ゲラニル、リモネン、フルーツエキス、不飽和脂肪酸、γ-アカリジアール、ペンタデカン、ヘプタデカジエン、ペンタジエン、及び、ギ酸2-ホルミル3-ヒドロキベンジル等を用いてもよい。袋22は、本例では、紙混合不織布から構成されている。袋22の材質として、誘引剤の揮散成分の透過が可能な紙、不織布、PE、ガーゼ等を用いてもよく、それらの混合物やそれらを積層したものであってもよい。なかでも、紙混合不織布が好適である。袋22の目付量は、袋22に収容された誘引剤21の匂いを袋22の外部に確実に放出させ、且つ、袋22に収容された誘引剤21そのものが袋22の外部に移動することを抑制する観点から、10~50g/m程度であることが好適である。
次いで、収容袋30について説明する。収容袋30は、図1及び図2(a)に示すように、平面視で捕獲シート10より僅かに大きい矩形状の扁平な形状を有している。収容袋30は、本例では、PE(ポリエチレン)製の不織布から構成されている。収容袋30を構成する不織布の材質として、ポリエステル樹脂や、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリエステル/アクリル酸エステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、レーヨン、ナイロン、ビニロン、及び、ポリ乳酸などを用いてもよい。不織布の目付量は、本例では、ダニに容易に通過させる観点から、30g/mである。不織布の目付量は、10g/m以上100g/m以下であることが好ましく、20g/m以上40g/m以下であることが更に好ましい。不織布の色として、ダニが暗所に集まる習性を考慮して、黒色を使用することが好適である。黒色の不織布を用いることで、収容袋30の内部に一旦入り込んだダニが外部に逃げ出すことが抑制され得る。
収容袋30は、本例では、図1に示すように、帯状に延びる不織布の一の端部31と他の端部32とが重なる重複部33を有するように、且つ、一対の折り返し部34が形成されるように、不織布を巻回した扁平の筒状の形状を有する。更に、本例では、重複部33において不織布同士が接合され、且つ、不織布の巻回方向に沿う一対の側縁部35において不織布同士が接合されている。即ち、収容袋30は、ピロー状の袋構造を有している。
収容袋30は、図4(b)に示すように、収容袋30の外部に面する不織布の外表面30aの表面粗さが、収容袋30の内部に面する不織布の内表面30bの表面粗さよりも大きい、ように構成されている。具体的には、収容袋30の外表面30aは、日本工業規格JIS K 7125:1999に規定される摩擦係数試験方法に準じて求める静摩擦係数が0.4以上であるような表面粗さを有することが好ましい。一方、収容袋30の内表面30bは、同様に求める静摩擦係数が外表面30aの値よりも小さい値となるような表面粗さを有していればよい。
本例では、収容袋30を構成する不織布として、ポリエチレンとポリプロピレンを1:1の割合で混合した材料から構成される不織布が用いられている。
収容袋30を構成する不織布は、外観の良さ、捕獲性能の維持、及び生産性の向上の観点において、適度な防しわ性を有することが好ましい。具体的には、不織布は、日本工業規格JIS L 1059-1に規定される繊維製品の防しわ性試験において、A法(10N荷重法)に準じて求める防しわ率が、40%以上90%以下であることが好ましく、50%以上80%以下がより好ましい。なお、この試験における試験条件(試験片の調整状態)は、同基準に記載されている標準状態であってもよいし高湿度状態であってもよい。
以上の構成を有する捕獲器1を、布団や絨毯の表面に接するように配置すれば、布団や絨毯に生息するダニが、誘引剤21の働きにより、収容袋30を構成する不織布の微細開口を通過して収容袋30の内部に誘引される。収容袋30の内部に誘引されたダニは、誘引剤袋20に向けて近づく過程で捕獲シート10の多孔層12の孔12aの中に入り込み、捕獲シート10の捕獲面(捕獲層11の表面)に貼り付いて捕獲されることになる。
(ダニ捕獲器の製造方法)
本例の捕獲器1は、周知のピロー包装機を用いて製造され得る。この製造方法では、例えば、収容袋30用の帯状の不織布が連続的に供給される製造ラインが使用される。捕獲器1を製造するための準備として、捕獲シート10及び誘引剤袋20をそれぞれ、捕獲器1の製造個数分だけ準備しておく。
そして、捕獲シート10の中央付近に誘引剤袋20を両面粘着テープ等を用いて固定する。次いで、製造ラインから供給される帯状の不織布が筒状の形状をなすように不織布の端部同士を連続的にシールしながら、その筒内部に捕獲シート10及び誘引剤袋20を所定間隔をあけつつ順に配置する。その後、1つの捕獲シート10及び誘引剤袋20ごとに筒状の不織布を切断し、筒内部に捕獲シート10及び誘引剤袋20を封入するように、不織布の両端部をシールする。これにより、図1に示す捕獲器1が完成する。なお、不織布のシールには、熱溶着、超音波溶着等を用いることができる。
<作用・効果>
以上、本実施形態に係る捕獲器1によれば、捕獲器1の最外層を構成する収容袋30が、不織布から構成される。不織布は、微細な繊維の集合体であり、一般に表面に多数の微細な凹凸を有する。換言すると、不織布は、布団等の表面との間の摩擦係数が大きい。よって、捕獲器1は、設置後の意図しない位置ズレ及び位置ズレに伴うシワの発生を抑制可能である。更に、収容袋30に収容される捕獲シート10が、粘着性の捕獲面を有する捕獲層11に多孔層12が積層された構造を有する。これにより、収容袋30が捕獲面に貼り付くことが抑制されながら、収容袋30の内部に誘引されたダニは、多孔層12の孔12a内で捕獲面に貼り付いて捕獲されることになる。そのため、捕獲面の粘着性をダニ捕獲のために適正に発揮でき、且つ、その粘着性を長期間に亘って維持できる。このように、捕獲器1は、捕獲器1としての性能を維持しながら使用時の意図しない位置ズレ及びシワの発生を抑制可能である。
更に、収容袋30を構成する不織布が上述した防しわ率を有することで、設置時のシワの発生を抑制し、外観の良さを保つことが可能となる。更に、捕獲シート10への収容袋30の接触を抑制することで、捕獲器1の捕獲性能を長期間に亘って維持可能となる。加えて、捕獲器1の生産時に不織布を製造装置(例えば、ピロー包装機)へ円滑に送り込むことが可能となり、捕獲器1の生産性を向上させ得る。
更に、捕獲器1によれば、収容袋30の内部に面する不織布の内表面30bの表面粗さよりも、収容袋30の外部に面する不織布の外表面30aの表面粗さが大きい。そのため、収容袋30の外表面30aにおいては、布団等の表面との間の摩擦係数が大きくなることで意図しない位置ズレが更に抑制されながら、収容袋30の内表面30bにおいては、不織布を構成する微細な繊維が粘着性の捕獲層11に接触することがより確実に抑制されることになる。
更に、収容袋30の内表面30bの表面粗さが小さいことは、捕獲器1の生産性の向上にも貢献する。具体的には、捕獲器1の生産時に捕獲シート10を収容袋30内の所定箇所へ配置する際、捕獲シート10と収容袋30の他の箇所とが引っ掛かることで捕獲シート10の配置がズレること、及び、その配置のズレに起因して収容袋30内に捕獲シート10を封入する(シールする)際に捕獲シート10がシール部分に噛み込まれることを、抑制可能である。
更に、捕獲器1によれば、収容袋30が、不織布の一の端部31と他の端部32とが重なる重複部33を有するように筒状に巻回した形状を有するとともに、重複部33において不織布同士が接合される。更に、不織布の巻回方向に沿う一対の側縁部35において、不織布同士が接合される。収容袋30がこのような袋構造を有することで、例えば、捕獲器1の製造ラインに帯状の不織布を連続的に供給しながら、不織布の切断、切断した不織布による捕獲シート10等の包み込み、及び、不織布の接合といった製造工程を、効率良く連続的に行うことができる。よって、本製造方法は、例えば2枚の不織布で捕獲シート10等をサンドイッチ状に挟むような製造方法に比べ、捕獲器1の生産性を向上できる。
<他の形態>
本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、捕獲シート10において、捕獲層11の表側面及び裏側面それぞれに多孔層12が積層されている(図4(a)参照)。これに対し、捕獲層11の表側面及び裏側面の一方側にのみ多孔層12が積層されていてもよい。
更に、上記実施形態では、誘引剤袋20は、接着剤などによって捕獲シート10の中央付近に固定されている。これに対し、誘引剤袋20は、捕獲シート10には固定されず且つ収容袋30に固定されてもよいし、捕獲シート10にも収容袋30にも固定されなくてもよい。更に、上記実施形態では、誘引剤21は袋22に入れられた状態で、捕獲シート10とは別体に設けられている。これに対し、捕獲シート10を構成する捕獲層11や多孔層12を構成する樹脂材料の中に誘引剤21を配合することで、誘引剤21を捕獲シート10と一体に設けてもよい。
ここで、上述した本発明に係るダニ捕獲器1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
不織布から構成される収容袋(30)と、前記収容袋(30)の内部に収容されるダニ捕獲用の捕獲シート(10)と、前記収容袋(30)の前記内部にダニを誘引する誘引剤(21)と、を備えるダニ捕獲器(1)であって、
前記捕獲シート(10)は、
粘着性の捕獲面を有する捕獲層(11)と、当該捕獲シート(10)の厚さ方向に連通する複数の孔を有し且つ前記捕獲層(11)に積層される多孔層(12)と、を有し、
前記収容袋(30)は、
当該ダニ捕獲器(1)の最外層を構成する、
ダニ捕獲器(1)。
[2]
上記[1]に記載のダニ捕獲器において、
前記収容袋(30)を構成する前記不織布は、
防しわ率が40%以上90%以下である、
ダニ捕獲器(1)。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載のダニ捕獲器(1)において、
前記収容袋(30)は、
当該収容袋(30)の前記内部に面する前記不織布の内表面(30b)の表面粗さよりも、当該収容袋(30)の外部に面する前記不織布の外表面(30a)の表面粗さが大きい、ように構成される、
ダニ捕獲器(1)。
1 ダニ捕獲器
10 捕獲シート
11 捕獲層
12 多孔層
21 誘引剤
30 収容袋
31 一の端部
32 他の端部
33 重複部
35 一対の側縁部

Claims (3)

  1. 不織布から構成される収容袋と、前記収容袋の内部に収容されるダニ捕獲用の捕獲シートと、前記収容袋の前記内部にダニを誘引する誘引剤と、を備えるダニ捕獲器であって、
    前記捕獲シートは、
    粘着性の捕獲面を有する捕獲層と、当該捕獲シートの厚さ方向に連通する複数の孔を有し且つ前記捕獲層に積層される多孔層と、を有し、
    前記収容袋は、
    当該ダニ捕獲器の最外層を構成し、
    前記収容袋は、
    当該収容袋の前記内部に面する前記不織布の内表面の表面粗さよりも、当該収容袋の外部に面する前記不織布の外表面の表面粗さのほうが大きい、ように構成される、
    ダニ捕獲器。
  2. 不織布から構成される収容袋と、前記収容袋の内部に収容されるダニ捕獲用の捕獲シートと、前記収容袋の前記内部にダニを誘引する誘引剤と、を備えるダニ捕獲器であって、
    前記捕獲シートは、
    粘着性の捕獲面を有する捕獲層と、当該捕獲シートの厚さ方向に連通する複数の孔を有し且つ前記捕獲層に積層される多孔層と、を有し、
    前記収容袋は、
    当該ダニ捕獲器の最外層を構成し、
    前記捕獲層は、当該捕獲層の表裏両面に前記捕獲面を有し、
    前記多孔層は、前記捕獲層の表裏両面に積層される、
    ダニ捕獲器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のダニ捕獲器であって、
    前記誘引剤を内部に収容する袋を、更に備え、
    前記袋は、
    前記捕獲シートの厚さ方向から見たときに当該袋のほうが前記捕獲シートよりも小さいような形状を有し、前記捕獲シートの前記多孔層上に配置されて、前記捕獲シートと共に前記収容袋の内部に収容される、
    ダニ捕獲器。
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