JP2020052382A - 媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリンタ内で湾曲状態で搬送される場合であっても、剥離材のマークに対する誤検出等を抑制し、位置決め精度の低下を抑制する。【解決手段】被印字テープTo,Tは、帯状の剥離材層24と、剥離材層24に設けられ、辺Sa及び辺Sb1と、辺Sc1及び辺Sd1とからなる、四角形のスリットS1と、辺Sa1及び辺Sb1の両方を跨ぐように剥離材層24に貼られた印字ラベルL1と、辺Sa2及び辺Sb2と、辺Sc2及び辺Sd2からなる四角形のスリットS2と、辺Sa2及び辺Sb2の両方を跨ぐように剥離材層24に貼られた印字ラベルL2と、剥離材層24に設けられ、搬送方向の上流側端部Pu2が辺Sd1よりも下流側にあり、搬送方向の下流側端部Pd2が辺Sc2よりも上流側にあるマークPM2とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、プリンタに装着されて印字される媒体に関する。
剥離材(剥離紙)にラベルが貼られた媒体をプリンタに装着して印字し、印字後の媒体の上記ラベルを剥がして用いる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術の媒体においては、剥離材の表面に粘着剤を介し上記ラベルが貼られており、プリンタに装着された状態で搬送されるとき上記ラベルに対し印字が形成される。このとき、剥離材の裏面にはマークが設けられており、このマークに対しプリンタ側に設けたセンサから光学的検出を行うことにより、上記搬送時の位置決め制御が行われる。
特開2007−148282号公報
ここで、上記媒体の利用法として、ユーザのニーズによっては、上記ラベルを被着体の周りに回転可能に取り付けたい場合があり得る。この場合、上記剥離材の裏面のうち表面側の上記ラベルに対応する領域にスリットを形成し、ラベルを剥離材から剥がすときに剥離材の当該スリット内領域を分離してラベルに随伴させることが考えられる。この構成とすれば、上記取付時において、ラベルのうち被着体の外周側に位置する部分の粘着剤を上記分離した剥離材で覆うことにより、粘着剤が被着体に接着しないようしてラベルを回転可能とすることができる。
しかしながら、この場合、以下のような課題が新たに生じる。すなわち、プリンタ内における上記搬送の際には、媒体全体として、搬送経路に沿って曲がりつつ搬送されることとなる。その際、上述したように、媒体は、剥離材の裏面に上記スリットと上記マークとが設けられるとともに、その反対側である表面にある程度の厚みのあるラベルが貼られる構造である。この構造のため、上記搬送の際、媒体は、特にスリット近傍の剥離材が湾曲した状態で搬送される場合がある。この場合、上記マークへの光学的検出が行われる際に上記マークの誤検出等を招き、上記位置決め制御の精度が低下するおそれがある。
本発明の目的は、プリンタ内で湾曲状態で搬送される場合であっても、剥離材のマークに対する誤検出等を抑制し、位置決め精度の低下を抑制できる媒体を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、プリンタに装着されて搬送方向に搬送され印字される媒体であって、前記搬送方向に沿った第1方向と平行な長辺と、前記第1方向と直交する第2方向と平行な短辺からなる帯状の剥離材と、前記剥離材に設けられ、前記第1方向と平行でかつ前記第2方向にこの順でそれぞれ並ぶ第1辺及び第2辺と、前記第2方向と平行でかつ前記第1方向にこの順でそれぞれ並ぶ第3辺及び第4辺とからなる、四角形の第1スリットと、前記第1辺及び前記第2辺の両方を跨ぐように前記剥離材に貼られた、第1被印字用ラベルと、前記剥離材の、前記第1スリットよりも前記第1方向側に設けられ、前記第1方向と平行でかつ前記第2方向にこの順でそれぞれ並ぶ第5辺及び第6辺と、前記第2方向と平行でかつ前記第1方向にこの順でそれぞれ並ぶ第7辺及び第8辺からなる、四角形の第2スリットと、前記第5辺及び前記第6辺の両方を跨ぐように前記剥離材に貼られた、第2被印字用ラベルと、前記剥離材に設けられ、前記搬送方向の上流側端部が前記第4辺よりも下流側にあり、前記搬送方向の下流側端部が前記第7辺よりも上流側にあるマークと、を有することを特徴とする。
本願発明の媒体は、長手方向を第1方向、幅方向を第2方向とする長方形の剥離材の一方側の面に、第1スリット及び第2スリットが設けられている。また、剥離材の他方側の面には、第1スリットのうち第2方向に向かい合う2辺(第1辺及び第2辺)を跨ぐように第1被印字用ラベルが設けられ、第2スリットのうち第2方向に向かい合う2辺(第5辺及び第6辺)を跨ぐように第2被印字用ラベルが設けられる。
この構成の媒体は、プリンタに装着された状態で搬送され、上記第1被印字用ラベル及び第2印字用ラベルに対し印字が形成される。このとき、剥離材の上記一方側の面にはマークが設けられており、このマークに対しプリンタ側から例えば光学的検出を行うことにより、上記搬送時の位置決め制御が行われる。
ここで、前述したように、媒体は、剥離材の一方側の面に第1スリット及び第2スリットとマークとが設けられるとともに、その反対側である他方側の面にある程度の厚みのある第1被印字用ラベル及び第2被印字用ラベルが設けられる構造である。その結果、上記搬送の際、媒体全体として、剥離材の例えば上記一方側の面のうち第1スリットの内部領域(搬送方向に沿って第3辺から第4辺まで)及び第2スリットの内部領域(搬送方向に沿って第7辺から第8辺まで)が凸状に突出し、かつその裏側である第1被印字用ラベル及び第2被印字用ラベルのある上記他方側の面が凹状となるように、湾曲した状態で搬送される場合があり得る。
ここで、従来手法では、上記剥離材の一方側の面において、上記第1スリット内部領域及び第2スリット内部領域の間に、それらを画定する第1スリット及び第2スリットにそれぞれ隣接して、マークを設ける構成である。この構成において、上記のように湾曲した状態で搬送されると、上記第1スリット内部領域及び上記第2スリット内部領域の2つの凸形状の間に残る、平坦部分全体にわたってマークが位置することとなる。この場合、上記光学的検出が行われる際に、上記第1スリット内部領域側の凸形状のうちマークに近い部分(第4辺近傍)の光学的特性(例えば光の反射率)が上記平坦部分のマークの光学的特性に近づき、識別が難しくなる場合がある。同様に、上記第2スリット内部領域側の凸形状のうちマークに近い部分(第7辺近傍)の光学的特性が上記平坦部分のマークの光学的特性に近づき、識別が難しくなる場合がある。これらの結果、マークの誤検出等を招き、上記位置決め制御の精度が低下するおそれがある。
本願発明においては、マークの搬送方向上流側端部の位置を上記第1スリットの第4辺よりも下流側とするとともに、マークの搬送方向下流側端部の位置を上記第2スリットの第7辺よりも上流側とする。言い換えれば、マークを、上記第1スリット内部領域を画定する第1スリット、及び、上記第2スリット内部領域を画定する第2スリット、から離れた位置となるように、設ける。言い換えれば、マークは、上記第1スリット内部領域及び上記第2スリット内部領域の間の上記平坦部分のうち一部に設けられ、それ以外は、マークの設けられない単なる平坦部分(以下適宜、「非マーク部」という)となる。
これにより、前述のように第1スリット内部領域のマークに近い部分(第4辺近傍)や第2スリット内部領域のマークに近い部分(第7辺近傍)が上記マークの光学的特性に近づいたとしても、それら2つの部分とマークとの間に残存する上記非マーク部の光学的特性は上記マークと大きく異なることから、当該非マーク部を容易に識別することができる。この結果、媒体が前述の湾曲状態で搬送される場合であっても、誤検出等による位置決め精度の低下を抑制することができる。
本発明によれば、プリンタ内で湾曲状態で搬送される場合であっても、剥離材のマークに対する誤検出等を抑制し、位置決め精度の低下を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係わるラベル作成装置の概略構成を表す説明図である。 印刷前の被印字テープを表す平面図、ラベル余剰部が剥がされかつ印刷後の平面図、印刷後の被印字テープの背面図、図2(a)に示した構造のIIx−IIx断面による横断面図、及び、図2(b)に示した構造のIIy−IIy断面による横断面図である。 印刷後の被印字テープを表す平面図、印刷後の被印字テープから1枚の印字ラベルを剥がした状態を表す平面図、図3(a)に示した構造のIIIx―IIIx断面による横断面図、及び、図3(b)に示した構造のIIIy−IIIy断面による横断面図である。 印字ラベルの平面図、及び、図4(a)中IVB−IVB断面による横断面図である。 印字ラベルの被着体への取り付け手順を示す説明図である。 印字ラベルの利用例を示す斜視図である。 ケーブルに対する印字ラベルの取り付け状態を示す模式図である。 隣接するスリットの間の全領域を埋めるようにマークを設ける比較例における、光学センサによる位置検出挙動を表す説明図である。 比較例の手法による、被印字テープが湾曲した状態で搬送された場合の光学センサによる位置検出の挙動を表す説明図である。 実施形態の手法による、被印字テープが湾曲した状態で搬送された場合の光学センサによる位置検出の挙動を表す説明図である。 スリット間の領域を広く超えてマークを設ける変形例において、印刷前の被印字テープを表す平面図、ラベル余剰部が剥がされかつ印刷後の平面図、印刷後の被印字テープの背面図、図11(a)に示した構造のXIx―XIx断面による横断面図、及び、図11(b)に示した構造のXIy−XIy断面による横断面図である。 印刷後の被印字テープを表す平面図、印刷後の被印字テープから1枚の印字ラベルを剥離した状態を表す平面図、図12(a)に示した構造のXIIx−XIIx断面による横断面図、及び、図12(b)に示した構造のXIIy−XIIIy断面による横断面図である。 印字ラベルの平面図、及び、図13(a)中XIIIB−XIIIB断面による横断面図である。 ラベル長手方向をテープ長さ方向と平行に配置する変形例における、印刷前の被印字テープを表す平面図、ラベル余剰部が剥がされかつ印刷後の平面図、図14(b)に示した構造の側面図、被印字テープの背面図、図14(a)に示した構造の横断面図、及び、図14(b)に示した構造の横断面図である。 ラベル余剰部が剥がされかつ印刷後の被印字テープを表す平面図、図15(a)に示した構造の側面図、被印字テープの背面図、印刷後の被印字テープから1枚の印字ラベルを剥がした状態を表す平面図、図15(d)に示した構造の側面図、及び、図15(d)に示した構造の背面図である。 印字ラベルの平面図、及び、図16(a)中XVIB−XVIB断面による横断面図である。 本発明の第2実施形態における、印刷前の被印字テープを表す平面図、ラベル余剰部が剥がされかつ印刷後の平面図、印刷後の被印字テープの背面図、図17(a)に示した構造のXVIIx−XVIIx断面による横断面図、及び、図17(b)に示した構造のXVIIy−XVIIy断面による横断面図である。 印刷後の被印字テープを表す平面図、印刷後の被印字テープから1枚の印字ラベルを剥がした状態を表す平面図、図18(a)に示した構造のXVIIIx―XVIIIx断面による横断面図、及び、図18(b)に示した構造のXVIIIy−XVIIIy断面による横断面図である。 印字ラベルの平面図、及び、図19(a)中IXXB−IXXB断面による横断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本発明の第1実施形態及びその変形例を図1〜図16により説明する。
<ラベル作成装置>
まず、本実施形態のラベル作成装置の機能的構成を図1により説明する。
図1において、ラベル作成装置1(プリンタに相当)は、制御回路2と、ユーザ(操作者)が適宜の操作を行える操作部3と、所定の表示を行う表示部4と、各種情報を記憶するRAM5と、搬送ローラ6と、印字ヘッド7と、カットレバー8と、カッタ9と、を有する。
ラベル作成装置1には、カートリッジホルダ12が設けられている。このカートリッジホルダ12には、筐体11内にテープロール10A(本来は渦巻き状であるが簡略化して同心円で図示している)を収納したテープカートリッジ10(カセットに相当)が着脱可能である。テープロール10Aには、被印字テープToがロール状の形状にて巻回されている。このとき、このテープカートリッジ10は、被印字テープToのハーフカットによる切り込みHC(後述の図2参照)を備えた被印字テープToが上記テープロールAに巻回された、いわゆるダイカットラベルタイプと、上記切り込みHCのない被印字テープToが上記テープロールAに巻回された、いわゆる無定長タイプとが存在する。ラベル作成装置1では、どちらのタイプのテープカートリッジ10も使用可能である。なお、以下、特に断らない限り、上記ダイカットラベルタイプのテープカートリッジ10が使用される場合を例にとって説明する。なお、上記切り込みHCは、例えばいわゆるミシン目により構成されている。本明細書において「ミシン目」とは、対象となる層において、面方向に断続する細線状の孔が複数設けられ、かつ各孔が厚さ方向に上記対象となる層を貫通しているものを指す(以下同様)。
制御回路2は、図示しないCPU及びROMを備えている。制御回路2は、上記RAM5の一時記憶機能を利用しつつ、上記ROMに予め記憶された各種プログラムを実行するとともに、ラベル作成装置1全体の制御を行う。
搬送ローラ6は、印字ヘッド7に対向して設けられており、テープロール10Aから繰り出される被印字テープToを印字ヘッド7との間で挟持する。搬送ローラ6は、回転することによって被印字テープToをテープロール10Aから繰り出しながら搬送する。
印字ヘッド7は、搬送ローラ6によって搬送される被印字テープToの各ラベル本体部Lo(詳細は後述)に対し、ユーザの意図する文字・図像等の所望の印字オブジェクト(後述の印字R参照)を印刷する。
カッタ9は、ユーザによるカットレバー8の操作によって作動し、搬送方向に沿って複数の印字ラベルLが形成された印字後の被印字テープT(詳細は後述)を切断する。なお、被印字テープTo,Tが各請求項記載の媒体に相当している。
<被印字テープ>
上記被印字テープToの詳細構成を図2(a)〜(e)に示す。図2(a)は、図中上下方向を搬送方向(=テープ長さ方向)、図中左右方向をテープ幅方向、図中紙面手前奥方向をテープ厚さ方向とした、未印刷状態の被印字テープToの平面図を示している。また、図2(b)は、ラベル余剰部が剥がされかつ上記印字Rを印刷した後の被印字テープTの平面図を示し、図2(c)は、印刷後の被印字テープTの背面図を示し、図2(d)は、図2(a)に示した構造のIIx−IIx断面による横断面図を示し、図2(e)は図2(b)に示した構造のIIy−IIy断面による横断面図を示している。
これら図2(a)〜図2(e)に示すように、被印字テープToは、厚さ方向(図2(a)では図に向かって奥行き方向、図2(d)では図示上下方向。すなわち後述する各層が積層する方向)に沿って、当該厚さ方向の一方側(図2(d)中の下側、図2(a)及び図2(b)の奥側、図2(c)の手前側)から、厚さ方向の他方側(図2(d)中の上側、図2(a)及び図2(b)の手前側、図2(c)の奥側)へ向かって、紙又は有色フィルム又は布又は金属を含む構成の、不透明な剥離材層24と、透明な粘着剤層22(粘着層に相当)と、透明な基材層21と、がこの順序で積層されている。図2(b)及び図2(c)に示すように、剥離材層24は、上記テープ長さ方向(第1方向、搬送方向に相当)に平行な長辺24Aと、上記テープ幅方向(第2方向)に平行な短辺24Bとを備えた、帯状の形状を備えている。なお、上記粘着剤層22は、基材層21の裏側(図2(d)中の下側)すなわち剥離材層24との間に、全面的に設けられるのではなく、部分的に配置されていても良い。
上記の積層構造の被印字テープTo,Tにおいて、複数のラベル本体部Lo1,Lo2,Lo3(又はラベル本体部Lo1,Lo2,Lo3にそれぞれ印字Rが形成された複数の印字ラベルL1,L2,L3)が、ラベル余剰部LB(図2(a)参照)を介しつつ、テープ長さ方向(図示上下方向に)連続的に配置されている。言い換えれば、ラベル本体部Lo1,Lo2,Lo3のそれぞれ(以下適宜、これらを区別しない場合は単に「ラベル本体部Lo」と称する)又は印字ラベルL1,L2,L3(以下適宜、これらを区別しない場合は単に「印字ラベルL」と称する)は、テープ長さ方向に離散的に配置されている。それらラベル本体部Lo(又は印字ラベルL)のそれぞれは、その長手方向がテープ幅方向(図中左右方向)となる向きで配置されている。その際、基材層21は、上記切り込みHC(ミシン目)を介して上記ラベル本体部Loとそれ以外の上記ラベル余剰部LBとに分けられるとともに、剥離材層24の上記厚さ方向他方側の面に粘着剤層22を介して貼られている。
またこのとき、基材層21のうち、上記ラベル本体部Lo内に位置する表側(図2(d)中の上側)の面には、適宜の非透明な色彩を備え、上記サーマルヘッド7により被印字領域PA(図2(b)参照)に印字Rが形成される印字背景層25(印刷部に相当)が部分的に設けられている(図2(a)、図2(b)、図2(d)、図2(e)参照)。
上記積層構造の結果、各ラベル本体部Loは、テープ幅方向における長さWb2及びテープ長さ方向における幅Wb1を有しており、また図示左側の端部を構成する粘着領域D1と、この粘着領域D1に隣接し上記印字背景層25に対応するように設けられた非粘着領域D23と、この非粘着領域D23に隣接して設けられた粘着領域D4と、の3つの領域を有している。このとき、上記テープ幅方向における被印字テープTo,Tの長さWs2は、テープ幅方向におけるラベル本体部Loの長さWb2よりも大きくなっている。
そして、被印字テープTo,Tの剥離材層24の上記厚さ方向一方側の面には、ラベル本体部Lo1,Lo2,Lo3(言い替えれば印字ラベルL1,L2,L3)それぞれに対応した位置に、矩形状(四角形)のスリットS1,S2,S3(以下適宜、これらを区別しない場合は単に「スリットS」と称する)が設けられている。各スリットSは、上記粘着領域D1及びD4が平面視で見てその外部のスリット外領域SOに位置し、上記非粘着領域D23が平面視で見てその内部のスリット内領域SI(上記印字背景層25と同一幅寸法の矩形状の領域)に位置するように配置されている。
印字背景層25は、その少なくとも一部が、上記スリットSに囲まれたスリット内領域SIの少なくとも一部と重なるように、設けられている。この例では、印字背景層25は、上記テープ幅方向における長さ及び上記テープ長さ方向における長さが上記スリットSと同一であり、全体がスリットS内の領域AR1,AR2,AR3(以下適宜、これらを区別しない場合は単に「領域AR」等と称する)に重なる。すなわち、平面視において、スリットSは印字背景層25と重なる。
また、剥離材層24のうち、隣接する2つの上記スリットS,Sの中間部には、前述の搬送ローラ6による被印字テープToの搬送時における位置決め制御のための、マークPM(詳細にはマークPM1,PM2,PM3。後述)が設けられている。このマークPMは、例えば黒色等の色彩を備えることで光吸収性の性質を備えている。これに対応して、ラベル作成装置1には、発光部及び受光部を有する公知の反射型の光学センサ(図示せず)が設けられている。上記位置決め制御時において、光学センサは、発光部から発光された光が剥離材層24で反射した反射光を受光部により受光する。このときの上記剥離材層24のうちマークPMが設けられている部分とそれ以外の部分との受光量の差に基づきマークPMを検出し、これによって被印字テープToの位置決めが行われる(詳細は後述の図8〜図10参照)。
上記剥離材層24の構造により、被印字テープTo,Tにおいては、上下方向に沿って、複数の矩形状のスリットSが並び、上記スリットSに囲まれた各スリット内領域ARに、上記印字背景層25が位置することとなる。各印字ラベルL1,L2,L3の印字背景層25の下端左側には、この例では、「A01」「A02」「A03」のテキストからなる印字オブジェクトすなわち上記印字Rが形成されている。なお、本明細書において「スリット」とは、対象となる層を厚さ方向に貫通しているものを指す(以下同様)。但し、このスリットの代わりに、対象となる層を厚さ方向に部分的に切り込んでいる(厚さ方向に一定量切れ込みが入っている)構造としてもよい(以下同様)。
<スリット及びマークの詳細>
スリットS1は、図2(c)に示すように、テープ長さ方向と平行でかつテープ幅方向にこの順序でそれぞれ並ぶ辺Sa1及び辺Sb1と、テープ幅方向と平行でかつテープ長さ方向にこの順でそれぞれ並ぶ辺Sc1及び辺Sd1とからなる四角形の開口によって構成されている。そして、上記印字ラベルL1が、辺Sa1及び辺Sb1の両方を跨ぐようにして剥離材層24の上記厚さ方向一方側の面に貼られている。このとき、対応するラベル本体部Lo1(印字ラベルL1)における印字背景層25は、上記スリットS1に囲まれた上記領域AR1と同じ形且つ同じ大きさの4辺を有する四角形となっている。なお、前述の平面視における印字背景層25の重なり配置の結果、スリットS1の上記辺Sc1及び辺Sd1は、それぞれ印字背景層25の上流側縁部25u及び下流側縁部25dと平面視において重なる配置となる(図2(a)及び図2(c)参照)。
スリットS2は、上記スリットS1の上記テープ長さ方向の一方側(図2(b)、図2(c)の上側)に設けられている。スリットS2は、上記スリットS1と同様、テープ長さ方向と平行でかつテープ幅方向にこの順序でそれぞれ並ぶ辺Sa2及び辺Sb2と、テープ幅方向と平行でかつテープ長さ方向にこの順でそれぞれ並ぶ辺Sc2及び辺Sd2とからなる四角形の開口によって構成されている。そして、上記印字ラベルL2が、辺Sa2及び辺Sb2の両方を跨ぐようにして剥離材層24の上記厚さ方向一方側の面に貼られている。このとき、対応するラベル本体部Lo2(印字ラベルL2)における印字背景層25は、上記スリットS2に囲まれた上記領域AR2と同じ形且つ同じ大きさの4辺を有する四角形となっている。なお、上記同様、スリットS2の上記辺Sc2及び辺Sd2は、それぞれ印字背景層25の上流側縁部25u及び下流側縁部25dと平面視において重なる配置となる(図2(a)及び図2(c)参照)。
スリットS3は、上記スリットS2の上記テープ長さ方向のさらに上記一方側(図2(b)、図2(c)の上側)に設けられている。スリットS3は、上記スリットS1,S2と同様、テープ長さ方向と平行でかつテープ幅方向にこの順序でそれぞれ並ぶ辺Sa3及び辺Sb3と、テープ幅方向と平行でかつテープ長さ方向にこの順でそれぞれ並ぶ辺Sc3及び辺Sd3とからなる四角形の開口によって構成されている。そして、上記印字ラベルL3が、辺Sa3及び辺Sb3の両方を跨ぐようにして剥離材層24の上記厚さ方向一方側の面に貼られている。このとき、対応するラベル本体部Lo3(印字ラベルL3)における印字背景層25は、上記スリットS3に囲まれた上記領域AR3と同じ形且つ同じ大きさの4辺を有する四角形となっている。なお、上記同様、スリットS3の上記辺Sc3及び辺Sd3は、それぞれ印字背景層25の上流側縁部25u及び下流側縁部25dと平面視において重なる配置となる(図2(a)及び図2(c)参照)。
そして、図2(c)に示すように、上記剥離材層24の上記厚さ方向一方側の面において、スリットS1よりも上記テープ長さ方向の一方側(図示下側)に上記マークPM1が設けられ、スリットS1とスリットS2との間に上記マークPM2が設けられ、スリットS2とスリットS3との間に上記マークPM3が設けられている。
マークPM2は、上記搬送方向(=テープ長さ方向)の上流側端部Pu2が上記スリットS1の辺Sd1よりも下流側にあり、搬送方向の下流側端部Pd2が上記スリットS2の辺Sc2よりも上流側にある。そして、マークPM2の搬送方向の上流側端部Pu2とスリットS1の辺Sd1との距離lp、及び、マークPM2の搬送方向の下流側端部Pd2とスリットS2の辺Sc2との距離lqは、いずれも、マークPM2の搬送方向上流側端部Pu2と下流側端部Pd2との距離Dの半分よりも大きくなっている。
なお、このマークPM2に関しては、スリットS1が各請求項記載の第1スリットに相当し、そのうち辺Sa1,Sb1,Sc1,Sd1がそれぞれ第1辺、第2辺、第3辺、第4辺に相当する。また、スリットS2が各請求項記載の第2スリットに相当し、そのうち辺Sa2,Sb2,Sc2,Sd2がそれぞれ第5辺、第6辺、第7辺、第8辺に相当する。また、印字ラベルL1が第1被印字用ラベルに相当し、印字ラベルL2が第2被印字用ラベルに相当する。
マークPM3は、上記搬送方向(=テープ長さ方向)の上流側端部Pu3が上記スリットS2の辺Sd2よりも下流側にあり、搬送方向の下流側端部Pd3が上記スリットS3の辺Sc3よりも上流側にある。そして、マークPM3の搬送方向の上流側端部Pu3とスリットS2の辺Sd2との距離lp、及び、マークPM3の搬送方向の下流側端部Pd3とスリットS3の辺Sc3との距離lqは、いずれも、マークPM3の搬送方向上流側端部Pu3と下流側端部Pd3との距離Dの半分よりも大きくなっている。
なお、このマークPM3に関しては、スリットS2が各請求項記載の第1スリットに相当し、そのうち辺Sa2,Sb2,Sc2,Sd2がそれぞれ第1辺、第2辺、第3辺、第4辺に相当する。また、スリットS3が各請求項記載の第2スリットに相当し、そのうち辺Sa3,Sb3,Sc3,Sd3がそれぞれ第5辺、第6辺、第7辺、第8辺に相当する。また、印字ラベルL2が第1被印字用ラベルに相当し、印字ラベルL3が第2被印字用ラベルに相当する。
<各印字ラベルの引き剥がしによる分離>
上記のように、被印字テープTo,Tにおいては、まず、図2(a)に示す表面のラベル余剰部LBを引き剥がすことで、ラベル本体部Lo及び剥離材層24からラベル余剰部LBを分離する(図2(b)、図3(a)参照)。なお、図2(a)から上記ラベル余剰部LBが省略された構成(言い換えれば図2(b)から印字Rを省略した構成)の被印字テープToを最初から用意してもよい。そして、予め剥離材層24に設けられた前述の四角形のスリットSにより、上記のようにして印字背景層25に印字Rが形成された被印字テープTに含まれる各印字ラベルLは、図3(b)に示すように、剥離材層24のうち上記スリットSの内側に位置する矩形状の部分(上記スリット内領域ARに含まれる部分)を粘着剤層22側に残しつつ(言い替えれば上記矩形状の部分により粘着剤層22を覆いつつ)、それぞれ引き剥がし可能となる。以下適宜、この引き剥がされた部分を単に「印字ラベルL」と称する。なお、印字ラベルLが引き剥がされた後には、図3(b)に示すように、長尺状の上記剥離材層24において上記矩形状のスリットSの内側に空間(窓WD)が残された状態となる。
なお、上記印字背景層25は、スリットSに囲まれた上記スリット内領域ARよりも小さくても良い。すなわち具体的には、上記スリットS1,S2,S3の辺Sc1,Sc2,Sc3が、ラベル本体部Loの上記辺Lcよりも上記辺Ld側にオフセットされていたり、上記スリットS1,S2,S3の辺Sd1,Sd2,Sd3が、ラベル本体部Loの上記辺Ldよりもラベル本体部Loの上記辺Lc側にオフセットされていても良い。
<印字ラベル>
次に、前述のようにして生成された印字ラベルLの構造を図4(a)及び図4(b)により説明する。図4(a)には、上記のようにして分離された1つの印字ラベルLの平面図を示し、図4(b)は、図4(a)中IVA−IVA断面による横断面図を示している。
これら図4(a)及び図4(b)において、印字ラベルLは、先に説明した被印字テープTと同様、上記厚さ方向(図4(a)に向かって奥行き方向。図4(b)中の左右方向)に沿って、図4(b)中の左側から右側へ、透明な基材層21と、透明な粘着剤層22と、剥離材層24とがこの順序で積層され、基材層21の上記厚さ方向他方側の面に上記印字Rを備えた印字背景層25が部分的に設けられている。そして、印字ラベルLは、上記テープ長さ方向一方側に向かって、上記粘着領域D1、上記非粘着領域D23、上記粘着領域D4を備えている。
粘着領域D1では、上記厚さ方向他方側から一方側(図4(b)中左側から右側)へ向かって、上記基材層21、上記粘着剤層22の順に積層されている。この結果、粘着領域D1は、全体として、上記粘着剤層22による接着性を備えた領域となっている。なお、粘着領域D1は、上記テープ幅方向における長さL1を備えている。
非粘着領域D23では、上記厚さ方向他方側から一方側(図4(b)中左側から右側)へ向かって、上記印字Rを備えた印字背景層25、基材層21、粘着剤層22、上記剥離材層24の順に積層されている。この結果、非粘着領域D23は、全体として、上記粘着剤層22による接着性が上記剥離材層24によって阻止された非接着性の領域となっている。なお、この例では、上記印字背景層25は、例えば適宜の色(この例では透明を含む透過性の色)のインクが予め基材層21上に塗布されることにより形成(インク塗布層)されており、既に述べたようにテキスト「A01」の印字Rが上記サーマルヘッド7により形成されている。なお、非粘着領域D23は、上記テープ幅方向における長さL3を備えている。
粘着領域D4では、上記厚さ方向他方側から一方側(図4(b)中左側から右側)へ向かって、上記基材層21、上記粘着剤層22の順に積層されている。この結果、粘着領域D4は、全体として、上記粘着剤層22による接着性を備えた領域となっている。なお、粘着領域D4は、上記テープ幅方向における長さL4を備えている。
<印字ラベルの被着体への取り付け手順>
上記印字ラベルLの被着体への取り付け手順の例を図5に示す。図5において、この例では、直径2rのケーブル状(言い替えれば円柱状)の被着体302(以下適宜、単に「ケーブル302」と称する)に印字ラベルLを巻き付けて取り付ける例を示している。
まず、図5(a)に示すように、図示のように粘着領域D1→分離した剥離材層24によって覆われた非粘着領域D23→粘着領域D4の順で連なる印字ラベルL(すなわち上記剥離材層24で覆われていない粘着領域D1,D4は粘着剤層22が露出している状態である)のうち、粘着領域D1及び非粘着領域D23を、剥離材層24側(図5(a)中右側)が内側となるように凹状に曲げる(図示省略)。
そして、図5(b)に示すように、上記凹状の内側にケーブル302を配置し、印字ラベルLを、ケーブル302の周りを環状に取り囲む円筒体を形成するように一周させた後、先端側に位置する上記粘着領域D1の上記粘着剤層22と、上記粘着領域D4の上記粘着剤層22とを、お互いの上記テープ幅方向位置を一致させつつ互いに互いに貼り合わせる(いわゆる合掌貼り)。このとき、上記剥離材層24のテープ幅方向における長さは、少なくともケーブル302の円周長2πr以上となっている。この結果、印字ラベルLは、前述した粘着剤層22,22どうしの接着によって自身の形状は固定されつつ、非粘着領域D23によって非粘着状態でケーブル302の周りを一周することで、ケーブル302に対し回転可能に取り付けられる。すなわち、前述の上記剥離材層24の引き剥がしの際に剥離材層24の一部がラベル本体部Lo側に残されていることで、印字ラベルLの粘着剤層22がケーブル302に接着するのを抑制することができる。
その後、上記ケーブル302周りの一周構造に使用されなかった粘着領域D4の残りの部分を、図5(b)中の矢印Gで示すように、上記粘着領域D1及び粘着領域D4の貼り合わせ部分を内周側に巻き込む(例えば上記粘着領域D1は矢印カのように折り返され部位キに当接する)ようにしつつ、上記円筒体を構成する非粘着領域D23を覆いながら、それら領域D23の外周部に巻き付ける(図5(c)参照)。そして、粘着領域D4が、その粘着剤層22の接着性を利用して上記非粘着領域D23の外周部に接着されることで、ケーブル302への取り付けが完了する。
<印字ラベルの利用例>
上記印字ラベルLの利用例を図6に示す。この例では、上記ケーブル302として、例えば有線LANのネットワーク上で情報の中継を行うスイッチングハブに使用されるケーブルが適用される場合を示している。図6において、上記スイッチングハブ300は、上段、下段の各列でそれぞれ8つのスロット301(合計16のスロット)を有している。図示する例では、上段の8つのスロット301それぞれに対応して、左から順に「A01」〜「A08」の識別名称を表すプレートPLが設けられている。また、下段の8つのスロット301それぞれに対応して、左から順に「A09」〜「A16」の識別名称を表すプレートPLが設けられている。
上記各スロット301には、それぞれ、適切に対応する上記ケーブル302を接続する必要がある。接続の便宜を図るために、各コネクタスロット301にそれぞれ挿入される各ケーブル302の端部に、それぞれの接続先となるスロット301の上記識別名称と同じ内容の印字Rを形成した、上記印字ラベルLが装着される。つまり、ケーブル302には、接続されるべきスロット301のプレートPLの識別名称と同一のテキストが印字された印字ラベルLが取り付けられる。これにより、接続するスロット301とケーブル302との対応関係が明確となり、誤配線を防ぐことができる。
図7に、ケーブル302に対する上記印字ラベルLの取り付け状態を模式的に示す。図中には、上記ケーブル302の軸心kを併せて示している。前述した構造により、印字ラベルLは、被着体としての上記ケーブル302に対し回転可能に取り付けられており、例えば図7(a)に示す状態では、「A01」の印字Rが備えられた上記印字背景層25が図に向かって手前側となる姿勢で配置されている。なお、実際には前述の図5(c)に示したように、非粘着領域D23のさらに外周側を覆うように透明な粘着領域D4が存在するが、煩雑化防止と説明の明確化のために図7(a)及び後述の図7(b)では図示を省略している。この図7(a)に示す状態から、例えば印字ラベルLを破線方向(すなわち周方向)に回転させることで、図7(b)に示す姿勢とすることができる。また、図7(b)の位置で印字ラベルLがケーブル302に固定されていると印字Rが見え難いが、前述のように剥離材層24によって印字ラベルLが回転可能になっていることにより、上記と反対方向に回転させて図7(a)の位置にすることにより、印字Rが見易くなる。
<実施形態の要部>
本実施形態においては、前述したように、剥離材層24のうち隣接するスリットS,S間に設けられるマークPMを、当該スリットS,Sから間隙をおいて離れた位置に設ける(前述の例では距離lp,lqだけ離れている)。そしてこれにより、当該マークPMに対し光学的検出を行う場合の検出精度の向上が図られる。本実施形態の要部であるこの検出精度の向上について、比較例を用いつつ、図8〜図10により説明する。
<比較例>
まず比較例として、例えば隣接するスリットS,2の間の全領域を埋めるようにマークPMを設ける場合を考える。この場合、図8(a)に示すように、スリットS1の上記辺Sd1とスリット2の上記辺Sc2の両方に隣接するようにマークPM2が設けられ、スリットS2の上記辺Sd2とスリット3の上記辺Sc3の両方に隣接するようにマークPM3が設けられることとなる。
そして、図8(a)に示すように、上記位置決め制御時において光学センサが発光部から光を発光すると、その発光された光が剥離材層24の表面で反射し、その反射光が光学センサの受光部により受光される。これにより、光学センサからのセンサ信号はON状態(例えばHIGH信号)となる。
その後、上記図8(a)の状態から搬送が進んで例えば図8(b)の状態になったとする。この場合、光学センサの発光部から光が発光されるが、その光は剥離材層24に設けた上記マークPM(図示の例ではマークPM2)によって吸収され、反射しない。この結果、上記のようにON状態だった上記センサ信号はOFF状態(例えばLOW信号)となる。
さらにその後、上記図8(b)の状態から搬送が進んで例えば図8(c)の状態になると、上記図8(a)と同様、発光部からの光が剥離材層24で反射され受光部で受光されることで、再び上記センサ信号はON状態(例えばHIGH信号)となる。
以上のようにして、搬送時における、上記センサ信号のON状態→OFF状態→ON状態の遷移により(言い替えれば上記剥離材層24のうちマークPMが設けられている部分とそれ以外の部分との受光量の差に基づき)、マークPMが検出され、これによって被印字テープToの位置決めが行われる。すなわち、(後述の図9及び図10と異なり)被印字テープTo全体がこのように平坦となっている場合であれば、光学センサはマークPMからの反射光を的確に捉え、被印字テープToの正確な位置決め制御が可能となる。
ここで、前述したように、被印字テープToは、剥離材層24の上記厚さ方向一方側の面にスリットSとマークPMとが設けられるとともに、その反対側である上記厚さ方向他方側の面にある程度の厚みのある印字ラベルLが設けられる構造である。その結果、実際の上記搬送の際には、図9(a)〜(c)に示すように、被印字テープTo全体として、剥離材層24の上記厚さ方向一方側の面のうちスリットSの内部領域(すなわち搬送方向に沿って、スリットS1の辺Sc1から辺Sd1まで、スリットS2の辺Sc2から辺Sd2まで、スリットS3の辺Sc3から辺Sd3まで)が、図示上方側へ凸状に突出し、かつその裏側である印字背景層25のある上記厚さ方向他方側の面が凹状となるように、湾曲した状態で搬送される場合があり得る(なお、テープロール10Aにおいて、被印字テープToが表裏逆に巻かれている場合には、上記とは逆に、上記スリットSの内部領域が凹状となり、印字背景層25のある面が凸状となる)。この場合、図示のように、隣接する2つの印字背景層25,25に対応した凸形状どうしの間に残る平坦部分全体にわたってマークPMが位置することとなる。
この場合、例えば上記図8(a)に対応する図9(a)の状態では、光学センサの発光部から発光された光は、上記同様、剥離材層24の表面で反射する。しかしながら、前述のように剥離材層24が凸形状に湾曲しており、特にマークPMの近傍では大きく曲がっているため、上記反射光は光学センサのほうへは向かわず、受光部で受光されない(破線矢印参照)。このため、光学センサからのセンサ信号はOFF状態(例えばLOW信号)である。
その後、搬送が進んで例えば上記図8(b)に対応する図9(b)の状態になったとする。この場合は、発光部からの光は、上記湾曲形状ではない部分(=平坦部分)にある剥離材層24の上記マークPM(図示の例ではマークPM2)に到達するが、前述と同様にマークPMにおいて吸収される結果、引き続き上記センサ信号はOFF状態(例えばLOW信号)となる。
さらにその後、上記図9(b)の状態から搬送が進んで例えば図9(c)の状態になっても、上記図9(a)と同様、発光部からの光は剥離材層24で反射されるものの、剥離材層24の湾曲形状のため、その反射光は受光部で受光されない(破線矢印参照)。この結果、光学センサからのセンサ信号はOFF状態(例えばLOW信号)である。
以上のように、上記湾曲形状の影響により、剥離材層24のうちマークPMに近い部分(例えば上記辺Sd1,Sc2近傍や上記辺Sd2,Sc3近傍)の光学的特性(上記の例では光の反射率に対応したセンサ信号の上記ON・OFF状態)が、上記平坦部分のマークPMの光学的特性に近づき、識別が難しくなる場合がある。この場合、マークPMの誤検出等を招き、上記位置決め制御の精度が低下するおそれがある。
<本実施形態の特徴>
そこで、本実施形態においては、前述のマークPMの配置構成とすることで、上記のように被印字テープToが前述の湾曲状態で搬送される場合であっても、誤検出等による位置決め精度の低下を抑制することができる。
すなわち、本実施形態においては、前述したように、マークPM2の搬送方向上流側端部Pu2の位置を上記スリットS1の辺Sd1よりも下流側とするとともに、マークPM2の搬送方向下流側端部Pd2の位置を上記スリットS2の辺Sc2よりも上流側とする(言い替えれば、マークPM2をスリットS1,S2から離れた位置となるように設ける。図2(c)参照)。この結果、マークPM2は、図10(a)に示すように、スリットS1,S2の上記平坦部分のうち一部に設けられ、それ以外は、マークPM2の設けられない単なる平坦部分(以下適宜、「非マーク部」という)Fとなる(図10(b)〜(d)参照)。
また、マークPM3の搬送方向上流側端部Pu3の位置を上記スリットS2の辺Sd2よりも下流側とするとともに、マークPM3の搬送方向下流側端部Pd3の位置を上記スリットS3の辺Sc3よりも上流側とする(言い替えれば、マークPM3をスリットS2,S3から離れた位置となるように設ける。図2(c)参照)。この結果、上記同様、マークPM3は、図10(a)に示すように、スリットS2,S3の上記平坦部分のうち一部に設けられ、それ以外は、マークPM3の設けられない上記非マーク部Fとなる(図10(b)〜(d)参照)。
以上の構成により、本実施形態における光学検出の挙動は、例えば、以下のようになる。
例えば上記図9(a)に対応する図10(a)の状態では、前述と同様、光学センサの発光部から発光された光は剥離材層24の湾曲形状で反射し、光学センサの受光部で受光されない(破線矢印参照)。この結果、光学センサからのセンサ信号はOFF状態(例えばLOW信号)である。
その後、搬送が進んで図10(b)の状態になると、発光部からの光は、湾曲形状ではない上記非マーク部Fに到達する。この部分には前述のようにマークPMは設けられていないことから、発光された光は当該非マーク部Fの表面で反射し、反射光が光学センサの受光部により受光される。これにより、光学センサからのセンサ信号はON状態(例えばHIGH信号)となる。
その後、搬送が進んで上記図9(b)に対応する図10(c)の状態になると、前述同様、発光部からの光は上記平坦部分にある剥離材層24の上記マークPM(図示の例ではマークPM2)に到達して吸収され、上記センサ信号はOFF状態(例えばLOW信号)となる。
その後、搬送が進んで図10(d)の状態になると、発光部からの光は、湾曲形状ではない上記非マーク部Fに再び到達する。この結果、発光された光は当該非マーク部Fの表面で反射して受光部により受光され、光学センサからのセンサ信号は再びON状態(例えばHIGH信号)となる。
すなわち、搬送時における、上記センサ信号のON状態→OFF状態→ON状態→OFF状態→・・の遷移により(言い替えれば上記剥離材層24の上記平坦部のうちマークPMが設けられている部分とそれ以外の上記非マーク部Fとの受光量の差に基づき)、マークPMが検出され、これによって被印字テープToの位置決めが行われる。この結果、前述のように、上記剥離材層24の湾曲形状のうちマークPM2に近い部分(スリットS1の辺Sd1近傍やスリットS2の辺Sc2近傍)が上記マークPM2の光学的特性(センサ信号のOFF状態)に近づいたとしても、それら2つの部分とマークPM2との間に残存する上記非マーク部F,F(図2(c)も参照)の光学的特性(上記マークPM2と大きく異なるセンサ信号のON状態)により、当該マークPM2を容易に識別することができる。
同様に、マークPM3についても、上記剥離材層24の湾曲形状のうちマークPM3に近い部分(スリットS2の辺Sd2近傍やスリットS3の辺Sc3近傍)が上記マークPM3の光学的特性(センサ信号のOFF状態)に近づいたとしても、それら2つの部分とマークPM3との間に残存する上記非マーク部F,Fの光学的特性(上記マークPM3と大きく異なるセンサ信号のON状態)により、当該非マーク部PM3を容易に識別することができる。
<本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態においては、剥離材層24において、マークPM2の搬送方向上流側端部Pu2の位置を対応するスリットS1の辺Sd1よりも下流側とするとともに搬送方向下流側端部Pd2の位置をスリットS2の辺Sc2よりも上流側とする(言い替えれば、マークPM2をスリットS1,S2から離れた位置となるように設ける)。また同様に、マークPM3の搬送方向上流側端部Pu3の位置を対応するスリットS2の辺Sd2よりも下流側とするとともに搬送方向下流側端部Pd3の位置をスリットS3の辺Sc3よりも上流側とする(言い替えれば、マークPM3をスリットS2,S3から離れた位置となるように設ける)。これにより、図10(a)〜(c)を用いて前述したように、被印字テープToが前述の湾曲状態で搬送される場合であっても、マークPM2,PM3に対する誤検出等による位置決め精度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では特に、マークPM2の上流側端部Pu2とスリットS1の辺Sd1との距離lp、及び、マークPM2の下流側端部Pd2とスリットS2の辺Sc2との距離lqは、いずれも、マークPM2の搬送方向上流側端部Pu2と下流側端部Pd2との距離Dの半分よりも大きい。同様に、マークPM3の上流側端部Pu3とスリットS2の辺Sd2との距離lp、及び、マークPM3の搬送方向の下流側端部Pd3とスリットS3の辺Sc3との距離lqは、いずれも、マークPM3の搬送方向上流側端部Pu3と下流側端部Pd3との距離Dの半分よりも大きい。これにより、マークPM2をスリットS1及びスリットS2から十分に離隔させ、またマークPM3をスリットS2及びスリットS3から十分に離隔させて、上記非マーク部F(図2(c)も参照)を容易に識別することができるので、前述の位置決め精度の低下を抑制することができる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、上記の態様に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。なお、以下の各変形例において、上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
(1)スリット間の領域を広く超えてマークを設ける場合
本変形例においては、図2(a)〜(e)、図3(a)〜(d)、図4(a)(b)にそれぞれ対応する図11(a)〜(e)、図12(a)〜(d)、図13(a)(b)に示すように、マークPMが隣接するスリットS,S間の領域の上記テープ長さ方向の寸法を超えるように設けられる。すなわち、マークPM2は、隣接するスリットS1,S2間の領域AR12を超えるように設けられ、マークPM3は、隣接するスリットS2,S3間の領域AR23を超えるように設けられる。このときマークPM2,PM3のテープ幅方向寸法は、各スリットS2,S3(言い替えれば25)のテープ幅方向寸法と同一となっている。また当該寸法を維持しつつマークPM2をスリットS1を挟んで延長する態様でマークPM11が設けられるとともに、当該寸法を維持しつつマークPM3をスリットS3を挟んで延長する態様でマークPM4が設けられている。
すなわち、具体的には、マークPM2の搬送方向上流側端部Pu2の位置を上記スリットS1の辺Sd1よりも上流側とするとともに、マークPM2の搬送方向下流側端部Pd2の位置を上記スリットS2の辺Sc2よりも下流側とする。言い換えれば、マークPM2を、スリットS1内から(前述の平坦部分を経て)スリットS2内に入り込むまで延設して配置する。なお、前述と同様、マークPM2の搬送方向上流側端部P2uと下流側端部P2dとの距離をDで示している。
なお、本変形例においても、マークPM2に関しては、スリットS1が各請求項記載の第1スリットに相当し、そのうち辺Sa1,Sb1,Sc1,Sd1がそれぞれ第1辺、第2辺、第3辺、第4辺に相当する。また、スリットS2が各請求項記載の第2スリットに相当し、そのうち辺Sa2,Sb2,Sc2,Sd2がそれぞれ第5辺、第6辺、第7辺、第8辺に相当する。また、印字ラベルL1が第1被印字用ラベルに相当し、印字ラベルL2が第2被印字用ラベルに相当する。
また、マークPM3については、搬送方向上流側端部Pu3の位置を上記スリットS2の辺Sd2よりも上流側とするとともに、マークPM3の搬送方向下流側端部Pd3の位置を上記スリットS3の辺Sc3よりも下流側とする。言い換えれば、マークPM3を、スリットS2内から(前述の平坦部分を経て)スリットS3内に入り込むまで延設して配置する。なお、前述と同様、マークPM3の搬送方向上流側端部P3uと下流側端部P3dとの距離はDである。
なお、上記同様、本変形例においても、マークPM3に関しては、スリットS2が各請求項記載の第1スリットに相当し、そのうち辺Sa2,Sb2,Sc2,Sd2がそれぞれ第1辺、第2辺、第3辺、第4辺に相当する。また、スリットS3が各請求項記載の第2スリットに相当し、そのうち辺Sa3,Sb3,Sc3,Sd3がそれぞれ第5辺、第6辺、第7辺、第8辺に相当する。また、印字ラベルL2が第1被印字用ラベルに相当し、印字ラベルL3が第2被印字用ラベルに相当する。
また、マークPM4については、その搬送方向上流側端部Pu4の位置が上記スリットS3の辺Sd3よりも上流側となっており、マークPM1については、その搬送方向下流側端部Pd1の位置が上記スリットS1の辺Sc1よりも下流側となっている。
そして、本変形例では、図11(a)〜(e)、図12(a)〜(d)、図13(a)(b)の各図に示すように、上記被印字領域PAは印字背景層25の中央部付近に配置されている。そしてこれに対応して、マークPMは、平面視において、対応する印字ラベルLの印字背景層25の被印字領域PAに重ならないように配置されている。すなわち、マークPM1は印字ラベルL1の被印字領域PAに重ならず、マークPM2は印字ラベルL1の被印字領域PAにも印字ラベルL2の被印字領域PAにも重ならず、マークPM3は印字ラベルL2の被印字領域PAにも印字ラベルL3の被印字領域PAにも重ならず、マークPM4は印字ラベルL3の被印字領域PAに重ならないように、配置されている。
また前述のマークPMの配置態様の結果、図11(b)、図12(b)、図13(a)に示すように、各印字ラベルLの印字背景部25の上記辺25c及び上記辺25dにおいては、印字ラベルLの作成時に引き剥がされた上記剥離材層24の各マークPMの一部が残り、その残った部分が表側から透けて見える状態となっている。これに対応し、本変形例においては、上記剥離材層24は、不透明度が97%以下となっている。なおこのときの「不透明度」の測定方法は、JISP8149「紙及び板紙−不透明度試験方法(紙の裏当て)−拡散照明法」の手法による。これにより、剥離材層24がこのように透ける素材で構成されている場合の各印字ラベルLを表側からみた場合に、裏面側であるマークPMの色彩によって被印字領域PAの背景色が不均一になることを抑制することができる。
以上のように、本変形例においては、前述したようなスリットS1の内部領域のマークPM2に近い部分(辺Sd1近傍)やスリットS2の内部領域のマークPM2に近い部分(辺Sc2近傍)についてもマークPM2の一部として取り込んでしまう。同様に、スリットS2の内部領域のマークPM3に近い部分(辺Sd2近傍)やスリットS3の内部領域のマークPM3に近い部分(辺Sc3近傍)についてもマークPM3の一部として取り込んでしまう。これにより、例えば当該マークPM2,PM3の搬送方向上流側端部P2u,P3uの位置と搬送方向下流側端部P2d,P3dの位置を識別する(具体的には例えばさらにそれら上流側端部P2u,P3uと搬送方向下流側端部P2d,P3dとの中点位置を算出してマークPM2,PM3の位置を決定する)ことで、前述したような上記マークPMに近い部分とマークPMとの間の光学的特性の類似性による弊害を招くことなく、精度のよい位置決め制御を行うことができる。
(2)ラベル長手方向をテープ長さ方向と平行に配置する場合
<被印字テープ>
本変形例を、上記実施形態の図2(a)、図2(b)、図2(c)、図2(d)、図2(e)にそれぞれ対応する図14(a)、図14(b)、図14(d)、図14(e)、図14(f)を含む図14(a)〜(e)と、図3(a)、図3(b)にそれぞれ対応する図15(a)、図15(d)を含む図15(a)〜(f)と、を用いて説明する。
まず、本変形例においては、図14(a)〜(f)に示すように、被印字テープTo,Tにおいて、上記実施形態と同様、複数のラベル本体部Lo1,Lo2,Lo3(又はラベル本体部Lo1,Lo2,Lo3に印字Rが形成された印字ラベルL1,L2,L3)が、ラベル余剰部LB(図14(a)参照)を介しつつ連続的に配置されている。また、上記基材層21は、上記切り込みHCを介して上記ラベル本体部Loと上記ラベル余剰部LBとに分けられるとともに、剥離材層24の上記厚さ方向他方側の面に粘着剤層22を介して貼られている。
このとき、本変形例では、上記ラベル本体部Lo又は印字ラベルLは、それぞれの長さ方向が、上記被印字テープTo,Tの上記テープ長さ方向に一致するように、配列されている。すなわち、上記スリットSは、剥離材層24に対し上記テープ長さ方向に沿って複数(この例ではスリットS1,S2,S3の3つ)設けられ、ラベル本体部Lo(印字ラベルL)は剥離材層24に対し上記テープ長さ方向に沿って複数(この例では上記ラベル本体部Lo1,Lo2,Lo3の3つ又は印字ラベルL1,L2,L3の3つ)貼られている。そして、剥離材層24は、スリットS1,S2,S3それぞれの辺Sa1,Sb1,Sc1(後述)に平行な上記テープ長さ方向に長尺であり、1つのスリットS及びそれに対応する1つのラベル本体部Lo(印字ラベルL)の組が、上記長さ方向に沿って複数組(この例では3つ)並んでいる。
各ラベル本体部Loは、テープ幅方向における長さWbを有し、上記粘着領域D1と、上記非粘着領域D23と、上記粘着領域D4と、の3つの領域を有している。上記テープ幅方向における被印字テープTo,Tの長さWsは、テープ幅方向におけるラベル本体部Loの長さWbよりも大きくなっている。上記実施形態と同様、剥離材層24には矩形状(四角形)の上記スリットSが設けられており、印字背景層25は、その少なくとも一部が、上記スリットSに囲まれたスリット内領域ARの少なくとも一部と重なるように設けられている。この例では、平面視において、スリットSは印字背景層25と重なる。また上記実施形態と同様、各印字ラベルLの印字背景層25には、「A01」「A02」「A03」のテキストからなる印字Rが形成されている。
また、上記実施形態と同様、剥離材層24のうち、隣接する2つの上記スリットS,Sの中間部(但し平面視においてラベル本体部Lo又は印字ラベルLの内部となる位置である。図14(c)及び図14(d)参照)等には、被印字テープToの搬送時における位置決め制御のための、マークPMが設けられている。
<スリット及びマークの詳細>
上記スリットS1は、図14(d)に示すように、テープ長さ方向と平行でかつテープ幅方向にこの順序でそれぞれ並ぶ辺Sa1及び辺Sb1と、テープ幅方向と平行でかつテープ長さ方向にこの順でそれぞれ並ぶ辺Sc1及び辺Sd1とからなる四角形の開口によって構成されている。そして、上記印字ラベルL1が、辺Sc1及び辺Sd1の両方を跨ぐようにして剥離材層24の上記厚さ方向一方側の面に貼られている。このとき、対応するラベル本体部Lo1(印字ラベルL1)における印字背景層25は、上記スリットS1に囲まれた領域AR1と同じ形且つ同じ大きさの4辺を有する四角形となっている。なお、前述の平面視における印字背景層25の重なり配置の結果、スリットS1の上記辺Sd1及び辺Sc1は、それぞれ印字背景層25の上流側縁部25u及び下流側縁部25dと平面視において重なる配置となる(図14(b)及び図14(d)参照)。
上記スリットS2は、上記スリットS1の上記テープ長さ方向の一方側(図14(b)、図14(d)の上側)に設けられている。スリットS2は、上記スリットS1と同様、テープ長さ方向と平行でかつテープ幅方向にこの順序でそれぞれ並ぶ辺Sa2及び辺Sb2と、テープ幅方向と平行でかつテープ長さ方向にこの順でそれぞれ並ぶ辺Sc2及び辺Sd2とからなる四角形の開口によって構成されている。そして、上記印字ラベルL2が、辺Sc2及び辺Sd2の両方を跨ぐようにして剥離材層24の上記厚さ方向一方側の面に貼られている。このとき、対応するラベル本体部Lo2(印字ラベルL2)における印字背景層25は、上記スリットS2に囲まれた領域AR2と同じ形且つ同じ大きさの4辺を有する四角形となっている。なお、上記同様、スリットS2の上記辺Sd2及び辺Sc2は、それぞれ印字背景層25の上流側縁部25u及び下流側縁部25dと平面視において重なる配置となる(図14(b)及び図14(d)参照)。
上記スリットS3は、上記スリットS2の上記テープ長さ方向のさらに上記一方側(図14(b)、図14(d)の上側)に設けられている。スリットS3は、上記スリットS1,S2と同様、テープ長さ方向と平行でかつテープ幅方向にこの順序でそれぞれ並ぶ辺Sa3及び辺Sb3と、テープ幅方向と平行でかつテープ長さ方向にこの順でそれぞれ並ぶ辺Sc3及び辺Sd3とからなる四角形の開口によって構成されている。そして、上記印字ラベルL3が、辺Sc3及び辺Sd3の両方を跨ぐようにして剥離材層24の上記厚さ方向一方側の面に貼られている。このとき、対応するラベル本体部Lo3(印字ラベルL3)における印字背景層25は、上記スリットS3に囲まれた領域AR3と同じ形且つ同じ大きさの4辺を有する四角形となっている。なお、上記同様、スリットS3の上記辺Sd3及び辺Sc3は、それぞれ印字背景層25の上流側縁部25u及び下流側縁部25dと平面視において重なる配置となる(図14(b)及び図14(d)参照)。
そして、図14(d)に示すように、上記剥離材層24の上記厚さ方向一方側の面において、スリットS1よりも上記テープ長さ方向の一方側(図示下側)に上記マークPM1が設けられ、スリットS1とスリットS2との間に上記マークPM2が設けられ、スリットS2とスリットS3との間に上記マークPM3が設けられている。
マークPM1は、上記搬送方向(=テープ長さ方向)の上流側端部Pu1が上記スリットS1の辺Sd1よりも下流側にあり、搬送方向の下流側端部Pd1が当該スリットS1に対応する位置(上記辺Sc1及び辺Sd1を跨ぐ位置)に配置される上記印字ラベルL1の下流側端部Ld1(図14(b)参照)よりも上流側にある。言い換えれば、マークPM1が、上記スリットS1内の上記領域AR1よりも下流側であってかつ上記印字ラベルL1の範囲内に設けられる。
なお、このマークPM1に関しては、スリットS1が各請求項記載の第1スリットに相当し、そのうち辺Sa1,Sb1,Sc1,Sd1がそれぞれ第1辺、第2辺、第3辺、第4辺に相当する。また、スリットS2が各請求項記載の第2スリットに相当し、そのうち辺Sa2,Sb2,Sc2,Sd2がそれぞれ第5辺、第6辺、第7辺、第8辺に相当する。また、印字ラベルL1が第1被印字用ラベルに相当し、印字ラベルL2が第2被印字用ラベルに相当する。
マークPM2は、上記搬送方向(=テープ長さ方向)の上流側端部Pu2が上記スリットS2の辺Sd2よりも下流側にあり、搬送方向の下流側端部Pd2が当該スリットS2に対応する位置(上記辺Sc2及び辺Sd2を跨ぐ位置)に配置される上記印字ラベルL2の下流側端部Ld2(図14(b)参照)よりも上流側にある。言い換えれば、マークPM2が、上記スリットS2内の上記領域AR2よりも下流側であってかつ上記印字ラベルL2の範囲内に設けられる。
なお、このマークPM2に関しては、スリットS2が各請求項記載の第1スリットに相当し、そのうち辺Sa2,Sb2,Sc2,Sd2がそれぞれ第1辺、第2辺、第3辺、第4辺に相当する。また、スリットS3が各請求項記載の第2スリットに相当し、そのうち辺Sa3,Sb3,Sc3,Sd3がそれぞれ第5辺、第6辺、第7辺、第8辺に相当する。また、印字ラベルL2が第1被印字用ラベルに相当し、印字ラベルL3が第2被印字用ラベルに相当する。
マークPM3は、上記搬送方向(=テープ長さ方向)の上流側端部Pu3が上記スリットS3の辺Sd3よりも下流側にあり、搬送方向の下流側端部Pd3が当該スリットS3に対応する位置(上記辺Sc3及び辺Sd3を跨ぐ位置)に配置される上記印字ラベルL3の下流側端部Ld3(図14(b)参照)よりも上流側にある。言い換えれば、マークPM3が、上記スリットS3内の上記領域AR3よりも下流側であってかつ上記印字ラベルL3の範囲内に設けられる。
そして、上記実施形態と同様に、被印字テープTo,Tにおいては、まず、図14(a)に示す表面の上記ラベル余剰部LBを引き剥がすことで、ラベル本体部Lo及び剥離材層24からラベル余剰部LBを分離する(図14(b)、図15(a)参照)。なお、図14(a)から上記ラベル余剰部LBが省略された構成(言い換えれば図14(b)から印字Rを省略した構成)の被印字テープToを最初から用意してもよい。そして、前述の四角形のスリットSにより印字背景層25に印字Rが形成された各印字ラベルLは、図15(d)に示すように、剥離材層24のうち上記スリットSの内側に位置する矩形状の部分により粘着剤層22を覆いつつ、それぞれ引き剥がし可能となる。印字ラベルLが引き剥がされた後には、図15(f)に示すように、長尺状の上記剥離材層24において上記矩形状のスリットSの内側に空間(窓WD)が残された状態となる。
以上のように構成した本変形例においては、マークPM2の上流側端部Pu2はスリットS2内部の領域AR2から離隔するとともにマークPM2の下流側端部Pd2も(印字ラベルL2の範囲内にあることから)スリットS1内部の領域AR1から離隔する。同様にマークPM3の上流側端部Pu3はスリットS3内部の領域AR3から離隔するとともにマークPM3の下流側端部Pd3も(印字ラベルL3の範囲内にあることから)スリットS2内部の領域AR2から離隔する。これらにより、前述のようにして、スリットS1内部の領域AR1のうちマークPM2側の部分(辺Sc1近傍)及びスリットS2内部領域AR2のうちマークPM2側の部分(辺Sd2近傍)が前述のようにして上記マークPM2の光学的特性に近づいたとしても、それらの部分とマークPM2との間にそれぞれ残存する2つの非マーク部F(図14(d)参照)を容易に識別することができる。同様に、スリットS2内部の領域AR2のうちマークPM3側の部分(辺Sc2近傍)及びスリットS3内部の領域AR3のうちマークPM3側の部分(辺Sd3近傍)が前述のようにして上記マークPM3の光学的特性に近づいたとしても、それらの部分とマークPM3との間にそれぞれ残存する2つの非マーク部F(図14(d)参照)を容易に識別することができる。これらの結果、被印字テープToが前述の湾曲状態で搬送される場合であっても、誤検出等による位置決め精度の低下を抑制することができる。
次に、本発明の第2実施形態を図17〜図19により説明する。本実施形態は、マークPMを、平面視において印字背景層25の印字領域ARに重なるように設ける実施形態である。上記第1実施形態及びその変形例と同等の部分には同一の符号を付し、適宜、説明を省略又は簡略化する。
本実施形態においては、図2(a)〜(e)、図3(a)〜(d)、図4(a)(b)にそれぞれ対応する図17(a)〜(e)、図18(a)〜(d)、図19(a)(b)に示すように、剥離材層24に設けられたマークPMは対応する各スリットS内にある。なお、上記剥離材層24は、前述の変形例と同様、不透明度が97%以下となっており、「不透明度」の測定方法はJISP8149の手法による。
すなわち、マークPM1は、対応するスリットS1内に設けられ、かつ、平面視において対応する印字ラベルL1の上記被印字領域PAの全てと重なるように配置されている。なお、このマークPM1に関しては、スリットS1が各請求項記載の第1スリットに相当し、そのうち辺Sa1,Sb1,Sc1,Sd1がそれぞれ第1辺、第2辺、第3辺、第4辺に相当する。また、印字ラベルL1が第1被印字用ラベルに相当する。
また、マークPM2は、対応するスリットS2内に設けられ、かつ、平面視において対応する印字ラベルL2の上記被印字領域PAの全てと重なるように配置されている。なお、このマークPM2に関しては、スリットS2が各請求項記載の第1スリットに相当し、そのうち辺Sa2,Sb2,Sc2,Sd2がそれぞれ第1辺、第2辺、第3辺、第4辺に相当する。また、印字ラベルL2が第1被印字用ラベルに相当する。
また、マークPM3は、対応するスリットS3内に設けられ、かつ、平面視において対応する印字ラベルL3の上記被印字領域PAの全てと重なるように配置されている。なお、このマークPM3に関しては、スリットS3が各請求項記載の第1スリットに相当し、そのうち辺Sa3,Sb3,Sc3,Sd3がそれぞれ第1辺、第2辺、第3辺、第4辺に相当する。また、印字ラベルL3が第1被印字用ラベルに相当する。
なお、図17(a)〜(e)、図18(a)〜(d)、及び図19において、印字ラベルLの引き剥がしによる分離手順等については、上記図2(a)〜(e)、図3(a)〜(e)、及び図4を用いて前述した上記第1実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
以上のように構成した本実施形態においては、剥離材層24が透ける素材で構成されていた場合であっても、裏面側であるマークPMの色彩を活用して、表側からみたときの各印字用ラベルLの被印字領域PAの背景色を均一とすることができる。
なお、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
なお、以上において、図1中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 ラベル作成装置(プリンタ)
10 テープカートリッジ(カセット)
21 基材層
22 粘着剤層(粘着層)
24 剥離材層(剥離材)
24A 長辺
24B 短辺
25 印字背景層(印刷部)
D 距離
L1〜L3 印字ラベル
Lo1〜Lo3 ラベル本体部
LB ラベル余剰部
PA 被印字領域
PM1〜3 マーク
R 印字
S1〜S3 スリット
Sa1 辺
Sa2 辺
Sa3 辺
Sb1 辺
Sb2 辺
Sb3 辺
Sc1 辺
Sc2 辺
Sc3 辺
Sd1 辺
Sd2 辺
Sd3 辺
T 印刷後の被印字テープ(媒体)
To 被印字テープ(媒体)

Claims (7)

  1. プリンタに装着されて搬送方向に搬送され印字される媒体であって、
    前記搬送方向に沿った第1方向と平行な長辺と、前記第1方向と直交する第2方向と平行な短辺からなる帯状の剥離材と
    前記剥離材に設けられ、前記第1方向と平行でかつ前記第2方向にこの順でそれぞれ並ぶ第1辺及び第2辺と、前記第2方向と平行でかつ前記第1方向にこの順でそれぞれ並ぶ第3辺及び第4辺とからなる、四角形の第1スリットと、
    前記第1辺及び前記第2辺の両方を跨ぐように前記剥離材に貼られた、第1被印字用ラベルと、
    前記剥離材の、前記第1スリットよりも前記第1方向側に設けられ、前記第1方向と平行でかつ前記第2方向にこの順でそれぞれ並ぶ第5辺及び第6辺と、前記第2方向と平行でかつ前記第1方向にこの順でそれぞれ並ぶ第7辺及び第8辺からなる、四角形の第2スリットと、
    前記第5辺及び前記第6辺の両方を跨ぐように前記剥離材に貼られた、第2被印字用ラベルと、
    前記剥離材に設けられ、前記搬送方向の上流側端部が前記第4辺よりも下流側にあり、前記搬送方向の下流側端部が前記第7辺よりも上流側にあるマークと、
    を有することを特徴とする媒体。
  2. 請求項1記載の媒体において、
    前記マークの前記搬送方向の上流側端部と前記第4辺との距離、及び、前記マークの前記搬送方向の下流側端部と前記第7辺との距離は、前記マークの前記搬送方向の上流側端部と下流側端部との距離の半分よりも大きい
    ことを特徴とする媒体。
  3. プリンタに装着されて搬送方向に搬送され印字される媒体であって、
    前記搬送方向に沿った第1方向と平行な長辺と、前記第1方向と直交する第2方向と平行な短辺からなる帯状の剥離材と
    前記剥離材に設けられ、前記第1方向と平行でかつ前記第2方向にこの順でそれぞれ並ぶ第1辺及び第2辺と、前記第2方向と平行でかつ前記第1方向にこの順でそれぞれ並ぶ第3辺及び第4辺とからなる、四角形の第1スリットと、
    前記第1辺及び前記第2辺の両方を跨ぐように前記剥離材に貼られた、第1被印字用ラベルと、
    前記剥離材の、前記第1スリットよりも前記第1方向側に設けられ、前記第1方向と平行でかつ前記第2方向にこの順でそれぞれ並ぶ第5辺及び第6辺と、前記第2方向と平行でかつ前記第1方向にこの順でそれぞれ並ぶ第7辺及び第8辺からなる、四角形の第2スリットと、
    前記第5辺及び前記第6辺の両方を跨ぐように前記剥離材に貼られた、第2被印字用ラベルと、
    前記剥離材に設けられ、前記搬送方向の上流側端部が前記第4辺よりも上流側にあり、前記搬送方向の下流側端部が前記第7辺よりも下流側にあるマークと、
    を有することを特徴とする媒体。
  4. 請求項3記載の媒体において、
    前記第1被印字用ラベル及び前記第2被印字用ラベルのそれぞれは、被印字領域を備えており、
    前記剥離材は、不透明度が97%以下であり、
    前記マークは、
    平面視において、前記第1被印字用ラベルの前記被印字領域及び前記第2被印字用ラベルの前記被印字領域と重ならないように、配置されている
    ことを特徴とする媒体。
  5. プリンタに装着されて搬送方向に搬送され印字される媒体であって、
    前記搬送方向に沿った第1方向と平行な長辺と、前記第1方向と直交する第2方向と平行な短辺からなる帯状の剥離材と
    前記剥離材に設けられ、前記第1方向と平行でかつ前記第2方向にこの順でそれぞれ並ぶ第1辺及び第2辺と、前記第2方向と平行でかつ前記第1方向にこの順でそれぞれ並ぶ第3辺及び第4辺とからなる、四角形の第1スリットと、
    前記第3辺及び前記第4辺の両方を跨ぐように前記剥離材に貼られた、第1被印字用ラベルと、
    前記剥離材の、前記第1スリットよりも前記第1方向側に設けられ、前記第1方向と平行でかつ前記第2方向にこの順でそれぞれ並ぶ第5辺及び第6辺と、前記第2方向と平行でかつ前記第1方向にこの順でそれぞれ並ぶ第7辺及び第8辺からなる、四角形の第2スリットと、
    前記第7辺及び前記第8辺の両方を跨ぐように前記剥離材に貼られた、第2被印字用ラベルと、
    前記剥離材に設けられ、前記搬送方向の上流側端部が前記第4辺よりも下流側にあり、前記搬送方向の下流側端部が、前記第1被印字用ラベルの前記搬送方向の下流側端部よりも上流側にあるマークと、
    を有することを特徴とする媒体。
  6. プリンタに装着されて搬送方向に搬送され印字される媒体であって、
    前記搬送方向に沿った第1方向と平行な長辺と、前記第1方向と直交する第2方向と平行な短辺からなる帯状の剥離材と
    前記剥離材に設けられ、前記第1方向と平行でかつ前記第2方向にこの順でそれぞれ並ぶ第1辺及び第2辺と、前記第2方向と平行でかつ前記第1方向にこの順でそれぞれ並ぶ第3辺及び第4辺とからなる、四角形の第1スリットと、
    前記第1辺及び前記第2辺の両方を跨ぐように前記剥離材に貼られた、第1被印字用ラベルと、
    前記剥離材に設けられ、前記第1スリット内にあるマークと、
    を有し、
    前記第1被印字用ラベルは、被印字領域を備えており、
    前記剥離材は、不透明度が97%以下であり、
    前記マークは、
    平面視において、前記第1被印字用ラベルの前記被印字領域の全てと重なるように、配置されている
    ことを特徴とする媒体。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の媒体において、
    前記媒体は、ロール状の形状を備えており、
    前記プリンタに装着されるカセットに収容されている
    ことを特徴とする媒体。
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