JP2010173157A - 印刷装置、印刷位置補正方法、印刷位置補正プログラム - Google Patents

印刷装置、印刷位置補正方法、印刷位置補正プログラム Download PDF

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進 村田
Takashi Horiuchi
誉史 堀内
Tomoyasu Fukui
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Abstract

【課題】印刷用テープの幅方向の印刷位置を精度良く補正できる印刷装置、印刷補正方法、印刷位置補正プログラムを提供する。
【解決手段】ラベルテープ60に印刷した位置検出用ライン100の印刷位置P1と、ラベルテープ60のテープ端部位置T1とを各々検出する。これら各位置の距離Kと、その距離Kについて予め設定された基準値とを比較する。これらの間にずれが生じている場合は、そのずれを補正値Yとして、サーマルヘッド13の印刷位置を幅方向にずらして補正する。これにより、テープカセットの装着位置や、サーマルヘッド13のメカ寸法にバラツキがあっても、ラベルテープの幅方向における印刷位置を精度良く補正できる。
【選択図】図12

Description

本発明は、印刷用テープに文字、図形、記号等を印刷する印刷装置、印刷位置補正方法、印刷位置補正プログラムに関する。
従来、被印刷媒体である印刷用テープに文字、図形、記号等を印刷し、所望の長さで切断することによってラベルを作成できる印刷装置が知られている。この印刷装置には、印刷用テープとインクリボンとを内蔵したカセットが着脱自在に装着される。カセットには、内蔵されるインクリボンのインクの色、印刷用テープの種類(例えば、正像印字するレセプタタイプと、鏡像印字するラミネートタイプとがある。)、幅寸法等の違いによって種々の種類がある。
例えば、このようなカセットの種類を検出して、その種類に応じた印刷制御を行う印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このカセットには、その種類に応じて位置設定された複数の被検出部を備えたセンサパーツ(識別部)が設けられている。このカセットが印刷装置に装着された際に、センサパーツが印刷装置側に設けられた複数の検出スイッチをオン・オフする。これによりカセットの種類が識別され、その識別されたカセットの種類に応じた印刷制御がなされる。
特開平7−68814号公報
しかしながら、特許文献1に記載の印刷装置では、カセットの装着位置や、サーマルヘッドのメカ寸法にバラツキがあった場合、印刷用テープの幅方向における印刷位置がずれるという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、印刷用テープの幅方向の印刷位置を精度良く補正できる印刷装置、印刷補正方法、印刷位置補正プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の印刷装置は、印刷用テープに文字、記号、図形等を印刷する印刷手段と、前記印刷用テープにマークを印刷するように、前記印刷手段に指示するマーク印刷指示手段と、前記印刷用テープの幅方向の一端部の位置を検出すると共に、前記印刷手段によって印刷された前記マークの前記幅方向の位置を検出する位置検出手段と、当該位置検出手段によって検出された前記印刷用テープの前記一端部の位置と、前記マークの前記幅方向の位置との間の距離を算出する距離算出手段と、当該距離算出手段によって算出された前記距離と、予め設定された前記距離の基準値との差分を算出する差分算出手段と、当該差分算出手段によって算出された前記差分を補正量として、前記印刷手段による前記印刷位置を補正する補正手段とを備えている。
また、請求項2に係る発明の印刷装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記印刷用テープを収納するテープカセットが着脱可能に装着されるカセット装着部と、前記印刷手段による印刷後の前記印刷用テープを外部に排出する排出口と、前記カセット装着部に装着された前記テープカセットから引き出された前記印刷用テープを、前記印刷手段を経由して、前記排出口まで搬送する搬送手段とを備え、前記位置検出手段は、前記印刷手段よりも前記印刷用テープの搬送方向下流側に設けられている。
また、請求項3に係る発明の印刷装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記マーク印刷指示手段は、前記印刷手段によって前記印刷用テープに文字、図形、記号等が印刷される前に、前記マークを印刷するように前記印刷手段に指示することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の印刷装置は、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の構成に加え、前記補正手段による前記印刷位置の補正を行う印刷補正モードへの移行を指示する印刷補正モード移行指示手段を備えている。
また、請求項5に係る発明の印刷装置は、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の構成に加え、前記位置検出手段は、ラインイメージセンサである。
また、請求項6に係る発明の印刷装置は、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の構成に加え、前記マークは、前記印刷用テープの前記幅方向における所定位置に設けられている。
また、請求項7に係る発明の印刷装置は、請求項6に記載の発明の構成に加え、前記マークは、前記印刷用テープの長手方向に平行な直線状に形成されている。
また、請求項8に係る発明の印刷装置は、請求項1乃至7の何れかに記載の発明の構成に加え、前記印刷用テープは、透視性を有し、前記印刷手段によって印刷される印刷面を有する透明テープと、当該透明テープの前記印刷面に印刷された後に、前記印刷面に貼り合わされて接着される両面テープとから構成され、前記位置検出手段は、前記透明テープに前記両面テープが貼り合わされて接着された後の前記印刷用テープの前記幅方向一端部の前記幅方向の位置を検出することを特徴とする。
また、請求項9に係る発明の印刷装置は、印刷用テープに文字、記号、図形等を印刷する印刷手段と、前記印刷用テープに、前記印刷手段の印刷位置を示すマークを印刷するように、前記印刷手段に指示するマーク印刷指示手段と、前記印刷用テープの幅方向の一端部の位置を検出する端部位置検出手段と、前記印刷手段によって印刷された前記マークの前記幅方向の位置を検出するマーク位置検出手段と、前記端部位置検出手段によって検出された前記一端部の位置と、前記マーク位置検出手段によって検出された前記幅方向の位置との間の距離を算出する距離算出手段と、当該距離算出手段によって算出された前記距離と、予め設定された前記距離の基準値との差分を算出する差分算出手段と、当該差分算出手段によって算出された前記差分を補正量として、前記印刷手段による前記印刷位置を補正する補正手段とを備えている。
また、請求項10に係る発明の印刷位置補正方法は、文字、記号、図形等を印刷する印刷手段を備えた印刷装置の印刷位置補正方法であって、印刷用テープにマークを印刷するように、前記印刷手段に指示するマーク印刷指示ステップと、前記印刷用テープの幅方向の一端部の位置を検出すると共に、前記印刷手段によって印刷された前記マークの前記幅方向の位置を検出する位置検出手段によって検出された前記印刷用テープの前記一端部の位置と、前記マークの前記幅方向の位置との間の距離を算出する距離算出ステップと、当該距離算出ステップにおいて算出された前記距離と、予め設定された前記距離の基準値との差分を算出する差分算出ステップと、当該差分算出ステップにおいて算出された前記差分を補正量として、前記印刷手段による前記印刷位置を補正する補正ステップと
を備えている。
また、請求項11に係る発明の印刷位置補正プログラムは、請求項10に記載の各種処理ステップを各種処理手段としてコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1に係る発明の印刷装置では、印刷用テープに文字、記号、図形等が印刷手段によって印刷される。印刷手段による印刷位置は、印刷手段のメカの寸法のバラツキによってずれることがある。一方、印刷用テープも、印刷手段に対して幅方向にずれることがある。そこで、マーク印刷指示手段は、印刷用テープにマークを印刷するように、印刷手段に指示する。印刷用テープの幅方向の一端部の位置と、印刷手段によって印刷されたマークの位置とが、位置検出手段によってそれぞれ検出される。位置検出手段によって検出された印刷用テープの前記一端部の位置と、マークの前記幅方向の位置との間の距離が、距離算出手段によって算出される。次いで、差分算出手段によって、距離算出手段によって算出され距離と、予め設定された距離の基準値との差分が算出される。そして、補正手段によって、差分算出手段によって算出された差分を補正量として、印刷手段による印刷位置が補正される。これにより、印刷手段のメカの寸法のバラツキによって生じる印刷位置のずれと、印刷用テープの幅方向へのずれによって生じる印刷位置のずれとを同時に補正できるので、印刷手段による印刷位置を精度よく補正できる。
また、請求項2に係る発明の印刷装置では、請求項1に記載の発明の効果に加え、印刷用テープを収納するテープカセットが、カセット装着部に着脱可能に装着される。カセット装着部に装着されたテープカセットから印刷用テープが外部に引き出され、搬送手段によって印刷手段を経由して排出口まで搬送される。位置検出手段は、印刷手段よりも搬送方向下流側に設けられている。これにより、印刷手段によってマークが印刷された印刷用テープについて、位置検出手段によって、マークの実際の位置と、幅方向一端部の位置との両方を検出できる。
また、請求項3に係る発明の印刷装置では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、マーク印刷指示手段は、印刷手段によって印刷用テープに文字、図形、記号等が印刷される前に、マークを印刷するように印刷手段に指示する。これにより、マークの位置と、印刷用テープの幅方向の一端部の位置とに基づいて印刷手段による印刷位置が補正された後で、文字、図形、記号等を印刷できる。
また、請求項4に係る発明の印刷装置では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加え、印刷補正モード移行指示手段によって、補正手段による印刷位置の補正を行う印刷補正モードに移行できる。これにより、例えば、通常の印刷を行わないときに、印刷補正モードに移行し、印刷位置を補正しておくことができる。この場合、印刷位置は既に補正されているので、文字、図形、記号等を位置精度良く印刷できる。
また、請求項5に係る発明の印刷装置では、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の効果に加え、位置検出手段は、ラインイメージセンサであるので、印刷用テープの幅方向一端部の位置と、マークの位置との両方を正確に検出できる。
また、請求項6に係る発明の印刷装置では、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の効果に加え、マークは、印刷用テープの幅方向における所定位置に設けられている。よって、印刷手段の位置と、印刷用テープの幅方向一端部の位置とがそれぞれずれていなければ、印刷用テープの一端部の位置とマークの位置との間の距離は、印刷用テープの幅毎に常に一定となる。即ち、各位置にずれが生じていなければ、距離算出手段によって算出される距離は、予め設定された基準値と常に同じになる。よって、算出された距離と予め設定された基準値との間に生じた差分は、正常な印刷位置からのずれであるので、算出した差分を補正量とすれば、印刷位置を正常な位置に補正できる。
また、請求項7に係る発明の印刷装置では、請求項6に記載の発明の効果に加え、マークは印刷用テープの長手方向に平行な直線状であるので、印刷用テープの幅方向における印刷手段による印刷位置が特定し易い。
また、請求項8に係る発明の印刷装置では、請求項1乃至7の何れかに記載の発明の効果に加え、印刷用テープは、透明テープの印刷面に印刷してから、その透明テープの印刷面に両面テープが貼り合わされて構成される所謂「ラミネート」タイプである。このラミネートタイプの場合、位置検出手段は、透明テープに両面テープが貼り合わされて接着された後の印刷テープの幅方向一端部の幅方向の位置を検出する。これにより、マークの印刷位置と、印刷用テープの幅方向一端部の位置との両方を同位置で同時に検出できる。
また、請求項9に係る発明の印刷装置では、印刷用テープに文字、記号、図形等が印刷手段によって印刷される。印刷手段による印刷位置は、印刷手段のメカの寸法のバラツキによってずれることがある。一方、印刷用テープも、印刷手段に対して幅方向にずれることがある。そこで、マーク印刷指示手段は、印刷用テープにマークを印刷するように、印刷手段に指示する。印刷用テープの幅方向の一端部の位置が、端部位置検出手段によって検出される。さらに、印刷手段によって印刷されたマークの位置が、マーク位置検出手段によって検出される。そして、端部位置検出手段及びマーク位置検出手段によって各々検出された印刷用テープの前記一端部の位置と、マークの前記幅方向の位置との間の距離が、距離算出手段によって算出される。次いで、差分算出手段によって、距離算出手段によって算出され距離と、予め設定された距離の基準値との差分が算出される。そして、補正手段によって、差分算出手段によって算出された差分を補正量として、印刷手段による印刷位置が補正される。これにより、印刷手段のメカの寸法のバラツキによって生じる印刷位置のずれと、印刷用テープの幅方向へのずれによって生じる印刷位置のずれとを同時に補正できるので、印刷手段による印刷位置を精度よく補正できる。
また、請求項10に係る発明の印刷位置補正方法では、まず、マーク印刷指示ステップにおいて、印刷用テープにマークを印刷するように印刷手段に指示がなされる。印刷用テープにマークが印刷されると、距離算出ステップにおいて、印刷用テープの幅方向の一端部の位置が検出されると共に、印刷手段によって印刷されたマークの幅方向の位置が位置検出手段によって検出される。さらに、それぞれ検出された印刷用テープの一端部の位置と、マークの幅方向の位置との間の距離が算出される。次いで、差分算出ステップにおいて、距離算出ステップで算出された距離と、予め設定された距離の基準値との差分が算出される。そして、補正ステップにおいて、差分算出ステップで算出された差分を補正量として、印刷手段による印刷位置が補正される。これにより、印刷手段のメカの寸法のバラツキによって生じる印刷位置のずれと、印刷用テープの幅方向へのずれによって生じる印刷位置のずれとを同時に補正できるので、印刷手段による印刷位置を精度よく補正できる。
また、請求項11に係る発明の印刷位置補正プログラムでは、請求項10に記載の各種処理ステップを各種処理手段としてコンピュータに実行させるので、請求項10に記載の効果を得ることができる。
PC500に印刷装置1が接続された状態を示す図である。 カセット装着部10の内側を示す部分拡大図である。 テープカセット30,80がカセット装着部10に装着された状態を示す図である。 図3に示すテープカセット80をローラホルダ15側から見た図である。 印刷装置1のカセット検出部20に対してテープカセット30,80の識別部36が対向して配置された状態を示す図である。 ラベルテープ60(レセプタタイプ)の積層構造を示す図である。 ラベルテープ70(ラミネートタイプ)の積層構造を示す図である。 テープカセット30の斜視図である。 テープカセット30の内部構造を示す図である。 テープカセット80の斜視図である。 テープカセット80の内部構造を示す図である。 印刷位置(P1)の位置と、テープ端部位置(T1)の位置とを示す図である。 印刷位置(P2)の位置と、テープ端部位置(T2)の位置とを示す図である。 印刷装置1の電気的構成を示す図である。 RAM93の各記憶領域を示す概念図である。 CPU91による印刷位置補正プログラムの処理を示すフローチャートである。 図16の続きを示すフローチャートである。 第1変形例のフローチャートである。 第2変形例のフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態である印刷装置1について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。以下に記載する装置の構成、各種処理のフローチャート等は、特に特徴的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
なお、本実施形態の印刷装置1は、図1に示すように、パーソナルコンピュータ500(以下、PC500と呼ぶ)に接続されて使用されるものである。印刷装置1では、図12に示すラベルテープ60(又は70)に印刷した位置検出用ライン100の印刷位置P1と、ラベルテープ60の幅方向の一端部の位置T1(以下、テープ端部位置T1)とを各々検出する。これら各位置の距離Kと、その距離Kについて予め設定された基準値Xとを比較する。これらの間にずれが生じている場合は、そのずれを補正値Yとして、サーマルヘッド13の印刷位置を幅方向にずらして補正する点に特徴がある。
はじめに、PC500の物理的構成について、図1を参照して説明する。PC500は、周知のパーソナルコンピュータである。PC500は、本体501と、モニタ571と、キーボード581と、マウス582とを備えている。モニタ571、キーボード581、及びマウス582は、接続ケーブル(図示外)によって本体501に接続されている。本体501の前面には、CD−ROM(図示省略)を挿入するためのCD−ROMドライブ540が設けられている。
PC500は、USBケーブル510によって印刷装置1に接続されている。PC500は、USBケーブル510を介して印刷装置1との間でデータの送受信を行う。PC500では、印刷する対象の編集や、印刷装置1で印刷を行う際の条件設定等を行うことができる。PC500を制御するCPU(図示外)は、それらに基づいた印刷データを作成し、USBケーブル510を介して印刷装置1に送信する。その結果、印刷装置1では、受信された印刷データに従って印刷が行われる。
次に、印刷装置1の外部構造について、図1を参照して説明する。印刷装置1は、略直方体状の筐体2を備える。筐体2の前面(図1中、右手前方向の面)には、印刷媒体であるラベルテープ60,70(図3参照)を排出するためのテープ排出口3が設けられている。その右隣には、電源のオンオフを行う電源ボタン4と、印刷済みのラベルテープ60,70を幅方向にカットするためのカットボタン5とが各々設けられている。筐体2の上面にはカバー7が開閉可能に取り付けられている。カバー7の隣に設けられた開放ボタン8を押下するとカバー7が開き、筐体2の上面に凹状に設けられたカセット装着部10(図2参照)が露出する。カセット装着部10には、例えば、テープカセット30,80(図8,図10参照)が着脱される。
次に、カセット装着部10の内側構造について、図2,図3を参照して説明する。図2に示すように、カセット装着部10の底面の略中央には、ラベルテープ60,70の搬送経路の途中に沿うようにして、ヒートシンク12が立設されている。ヒートシンク12の搬送経路に対向する面には、発熱素子を有するサーマルヘッド13が設けられている。そのサーマルヘッド13に対してテープ搬送経路を挟んで対向する位置には、ローラホルダ15が軸16(図3参照)を中心に回動可能に設けられている。ローラホルダ15の先端側には、プラテンローラ17および圧接ローラ18が回転可能に取り付けられている。
また、圧接ローラ18に対向する位置には、テープ送りローラ駆動軸21が立設されている。テープ送りローラ駆動軸21は、後述するテープ送りモータ107(図14参照)により駆動される。例えば、図3に示すように、テープカセット30,80がカセット装着部10に装着されると、テープ送りローラ駆動軸21に、テープカセット30,80に設けられたテープ送りローラ44(図8参照)が噛合する。よって、テープ送りローラ駆動軸21が回転駆動するとテープ送りローラ44が回転する。
そして、図2に示すように、ヒートシンク12の近傍には、インクリボン68(図9参照)を巻き取るためのリボン巻き取り軸22が立設されている。さらに、テープ送りローラ駆動軸21の近傍や、カセット装着部10の各所定位置には、カセット装着部10においてテープカセット30,80の位置決めを行うための位置決めピン23が各々立設されている。例えば、カセット装着部10にテープカセット30,80を装着すると、テープカセット30,80は、複数の位置決めピン23の先端に各々当接して支持される。これにより、テープカセット30,80は、カセット装着部10の深さ方向において適正な位置に位置決めされる。また、カセット装着部10の後方隅部には、カセット装着部10に装着されたテープカセット30,80の種類を検出するためのカセット検出部20(図5参照)が設けられている。
なお、本実施形態では、テープカセット30,80の中心位置が、サーマルヘッド13の高さ方向の中心に位置するように、位置決めピン23の高さ、及びカセット装着部10の形状が決められている。そして、ラベルテープ60,70の幅方向の中心位置は、テープカセット30,80に対するラベルテープ60,70のずれが生じていなければ、テープカセット30,80の厚み方向の中心に位置している。従って、ラベルテープ60,70のずれ、テープカセット30,80の歪み、カセット装着部10に対するテープカセット30,80の装着不良等が生じていなければ、ラベルテープ60,70の幅方向の中心位置がサーマルヘッド13の高さ方向の中心に位置するようになっている。
ここで、カセット検出部20について説明する。図5に示すように、カセット検出部20は、検出センサ基板126を備える。検出センサ基板126には複数の検出スイッチ27が設けられている。各検出スイッチ27には、バネ等によって上方に突出するスイッチ端子軸27Aが各々設けられている。例えば、カセット装着部10にテープカセット30,80が装着されると、カセット検出部20に対して、テープカセット30,80の角部に設けられた後述する識別部36が対向する。識別部36は、複数の識別孔36aを有し、テープカセット30,80の種類に応じてその配置が異なっている。識別孔36aには、その配置に対応する位置にある検出スイッチ27のスイッチ端子軸27Aが挿入される。これにより、テープカセット30,80の種類に応じて検出スイッチ27のオンオフが異なるので、それらのオンオフの組合せからテープカセット30,80の種類が識別される。
ところで、図3に示すように、テープ排出口3の近傍には、印刷済みのラベルテープ60,70を幅方向に切断するためのカッタ機構24が設けられている。カッタ機構24は、固定刃25と、該固定刃25に対して移動する可動刃26と、該可動刃26を移動させるためのカッタ駆動モータ108(図14参照)とからなる。
さらに、図3に示すように、カッタ機構24の上流側には、一対の第1センサ28及び第2センサ29が、テープ搬送経路を挟むようにして設けられている。これら第1センサ28及び第2センサ29はラインイメージセンサである。第1センサ28は、テープ搬送経路の上側に配置され、後述する「レセプタタイプ」のラベルテープ60に使用される。即ち、テープ搬送経路に沿って搬送されるラベルテープ60のテープ基材62(図6参照)側に位置する。一方、第2センサ29は、テープ搬送経路の下側に配置され、後述する「ラミネートタイプ」のラベルテープ70に使用される。即ち、テープ搬送経路に沿って搬送されるラベルテープ70のフィルムテープ72(図7参照)側に位置する。
ここで、第1センサ28及び第2センサ29について説明する。第1センサ28及び第2センサ29は、何れも一般的なラインイメージセンサであって、ライン状にそれぞれ配列された複数の発光素子と複数の受光素子とを備える反射型センサである。これら素子のライン配列は、搬送経路に沿って搬送されるラベルテープ60,70の長手方向に直交する方向で、かつラベルテープ60,70の面に対して平行になるように配置されている。第1センサ28及び第2センサ29では、ライン状に配列された各発光素子からそれぞれ照射された光が障害物に反射し、その反射光が同一位置に配列された各受光素子にそれぞれ受光される。各受光素子における受光量を比較することで、ラベルテープ60,70に印刷された文字、図形、記号等や、ラベルテープ60,70の位置等を検出できる。なお、本実施形態では、ラベルテープ60,70に印刷した位置検出用ライン100の印刷位置P1と、ラベルテープ60,70の幅方向一端部の位置(テープ端部位置T1)との両方を検出する。
また、図3に示すように、このような第1センサ28及び第2センサ29は、サーマルヘッド13よりも搬送方向下流側に設けられている。これにより、サーマルヘッド13によって位置検出用ライン100が印刷されたラベルテープ60,70について、第1センサ28又は第2センサ29によって、位置検出用ライン100の実際の印刷位置P1と、テープ端部位置T1の位置との両方を検出できる。
次に、ラベルテープ60,70の積層構造について、図6,図7を参照して説明する。図6に示すラベルテープ60は、正像印字されるレセプタタイプである。図7に示すラベルテープ70は、鏡像印字されるラミネートタイプである。以下、順に説明する。
まず、レセプタタイプのラベルテープ60の積層構造について、図6を参照して説明する。テープカセット30(図8参照)に収納されるラベルテープ60は、長尺状のテープ基材62と、該テープ基材62の一面に塗布形成された粘着剤層63と、該粘着剤層63を介して、テープ基材62の前記一面に剥離可能に接着された長尺状の剥離シート65とからなる。
そして、テープ基材62の、粘着剤層63が塗布形成される一面とは反対の面が、印刷装置1のサーマルヘッド13及びプラテンローラ17等の印刷機構によって印刷される印刷面である。なお、図示しないが、剥離シート65のテープ基材62側に粘着剤層63を介して接着される面には、剥離剤としてのシリコン膜が塗布されている。そのため、剥離シート65をテープ基材62から容易に剥がすことができる。
次に、ラミネートタイプのラベルテープ70の積層構造について、図7を参照して説明する。テープカセット80(図10参照)のテープ送出口45から排出されるラベルテープ70は、片面に印刷面を有する透明なフィルムテープ72(本発明の「透明テープ」に相当する。)と、該フィルムテープ72の裏面側に設けられた印刷面に積層されて接着される粘着テープ73(本発明の「両面テープ」に相当する。)とからなる。
そして、粘着テープ73は、透明なフィルムテープ72の背景となる背景基材75と、該背景基材75の、フィルムテープ72側の面に塗布された粘着剤層74と、前記背景基材75の、粘着剤層74が塗布された面とは反対面に塗布された粘着剤層76と、該粘着剤層76を挟んで、背景基材75の片面に剥離可能に接着された剥離シート77とからなる。なお、剥離シート77の材質は、紙や樹脂フィルム等が挙げられる。
また、図示しないが、剥離シート77の背景基材75側に粘着剤層76を介して接着される面には、剥離剤としてのシリコン膜が塗布されている。そのため、剥離シート77を背景基材75から容易に剥がすことができる。こうして、得られるラミネートタイプのラベルテープ70は、透明なフィルムテープ72を使用しているので摩擦等に強く、水等の濡れにも強い。
次に、レセプタタイプのラベルテープ60を収納するテープカセット30の構造について、図8を参照して説明する。なお、以下の説明において、レセプタタイプのラベルテープ60を収納するテープカセット30を、「レセプタタイプのテープカセット30」と呼ぶ。テープカセット30の筐体は、下ケース32と、該下ケース32の上部に固定される上ケース33とからなる。
上ケース33には、支持孔34,35が形成されている。支持孔34は、ラベルテープ60の剥離シート65(図6参照)側を外側に向けて巻回して支持するテープスプール48(図9参照)を回動可能に支持する。支持孔35は、使用済みのインクリボン68(図9参照)を巻き取るリボン巻取スプール50(図9参照)を支持する。なお、下ケース32にも、上ケース33と同位置に、同様の支持孔34,35が形成されている。
図8,図9に示すように、テープカセット30の前面には、アーム部38が設けられている。アーム部38の先端には開口38Aが設けられている。開口38Aからは、ラベルテープ60がインクリボン68(図9参照)とともに送出される。アーム部38の内側には、印刷装置1のサーマルヘッド13が装着されるために開口するヘッド装着部39が設けられている。
ヘッド装着部39のテープ搬送方向の下流側には、上下方向に貫通する支持孔43が設けられている。支持孔43の内側には、テープ送りローラ44が回動可能に設けられている。テープ送りローラ44の近傍には、上下一対の規制部材41,42(図9では、下側の規制部材42のみ図示)が設けられている。規制部材41,42は、サーマルヘッド13によって文字等が印刷されたラベルテープ60を幅方向に規制する。規制部材41,42の下流側には、幅方向に規制されたラベルテープ60を外部に送出するためのテープ送出口45が設けられている。
テープカセット30の右後縁位置には、識別部36が形成されている。識別部36には、テープカセット30の種類(例えば、ラベルテープ60の幅、インクリボン68に塗布されたインクの色等により、テープカセット30の種類が特定される)を検出するために、所定のパターンをもって複数個の識別孔36aが穿設されている。識別孔36aの形成パターンは、各テープカセットの種類に従って異なっている。これら各識別孔36aは、印刷装置1に設けられた複数の検出スイッチ27(図5参照)のオン・オフの組合せに基づいて検出される。
次に、テープカセット30の内部構造について説明する。図9に示すように、下ケース32の後部左側には、ラベルテープ60を巻回して支持するテープスプール48が、支持孔14(図8参照)を介して回転可能に支持されている。下ケース32の前部右側には、インクリボン68を巻回したリボンスプール49が回転可能に配置されている。テープスプール48とリボンスプール49との挟まれた間には、文字等の印字にて使用されたインクリボン68を巻き取るリボン巻取スプール50が、支持孔35(図8参照)を介して回転可能に支持されている。リボン巻取スプール50の下部にはクラッチバネ51が取り付けられている。クラッチバネ51は、リボン巻取スプール50が逆転して巻き取ったインクリボン68が緩んでしまうのを防止する。
次に、テープカセット30におけるラベルテープ60の搬送経路について説明する。図9に示すように、ラベルテープ60は、テープ送りローラ44と、印刷装置1の圧接ローラ18(図3参照)との協働により、テープスプール48から引き出される。テープスプール48から引き出されたラベルテープ60は、リボンスプール49の外側を通過しながらアーム部38に沿って搬送される。ラベルテープ60は、剥離シート65(図6参照)側をアーム部38側に、テープ基材62側をアーム部38とは反対側に向けた状態で開口38Aから送出され、ヘッド装着部39の前側に向かって搬送される。
一方、開口38Aの近傍では、ラベルテープ60のテープ基材62(図6参照)上に、リボンスプール49から引き出されたインクリボン68が重合される。さらに、印刷装置1のサーマルヘッド13とプラテンローラ17(図2参照)との間に、ラベルテープ60とインクリボン68とが重合された状態で搬送され、テープ基材62の印刷面に文字、図形、記号等が印刷される。その後、印刷済みのラベルテープ60は、一対の規制部材41,42(図8参照)によって幅方向の位置が規制され、テープ送りローラ44の回転によって、テープ送出口45から送出される。
次に、ラミネートタイプのラベルテープ70を排出するテープカセット80の構造について説明する。なお、以下の説明において、ラミネートタイプのラベルテープ70を収納するテープカセット80を、「ラミネートタイプのテープカセット80」と呼ぶ。なお、図10に示すテープカセット80は、上述のテープカセット30(図8,9参照)と同様の構造を備えるので、共通部分については同符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、テープカセット80は、上述したテープカセット30(図8,9参照)と同様の構造を備える。上ケース33に形成された支持孔34は、粘着テープ73(図7参照)を、粘着テープ73の剥離シート77(図7参照)側を外側に向けて巻回して支持する粘着テープスプール148(図11参照)を回動可能に支持する。支持孔35は、使用済みのインクリボン68を巻き取るリボン巻取スプール50(図11参照)を支持する。支持孔37は、フィルムテープ72(図7参照)を巻回して支持するフィルムテープスプール149(図11参照)を回動可能に支持する。なお、下ケース32にも、上ケース33と同位置に、同様の支持孔34,35,37が形成されている。その他の外部構造は、上述のテープカセット30(図8参照)と同じである。
次に、テープカセット80の内部構造について説明する。図11に示すように、下ケース32内の後部右側には、透明なフィルムテープ72を巻回して支持するフィルムテープスプール149が、支持孔37(図10参照)を介して回転可能に支持されている。下ケース32内の後部左側には、粘着テープを巻回して支持する粘着テープスプール148が、支持孔34(図10参照)を介して回転可能に配置されている。下ケース32の前部右側には、インクリボン68を巻回したリボンスプール49が回転可能に支持されている。
次に、テープカセット80におけるラベルテープ70の送出経路について説明する。図11に示すように、まず、フィルムテープ72は、テープ送りローラ44と、印刷装置1の圧接ローラ18(図3参照)との協働により、フィルムテープスプール149から引き出される。フィルムテープスプール149から引き出されたフィルムテープ72は、リボンスプール49の外側を通過しながらアーム部38に沿って搬送される。フィルムテープ72は、裏面側に設けられた印字面をアーム部38とは反対側に向けた状態で開口38Aから送出され、ヘッド装着部39の前側に向かって搬送される。
一方、開口38Aの近傍では、フィルムテープ72の印字面上に、リボンスプール49から引き出されたインクリボン68が重合される。さらに、印刷装置1のサーマルヘッド13とプラテンローラ17(図3参照)との間に、フィルムテープ72とインクリボン68とが重合された状態で搬送され、フィルムテープ72の印字面に文字、図形、記号等が実際とは逆向きに印字される。その後、印字済みのフィルムテープ72は、一対の規制部材41,42(図10参照)によって幅方向の位置が規制され、テープ送りローラ44によって搬送される。
一方、粘着テープスプール148に巻回して支持された粘着テープ73は、テープ送りローラ44と印刷装置1の圧接ローラ18(図3参照)との協働によって引き出される。ここで、粘着テープ73の粘着剤層74(図7参照)側が、フィルムテープ72の印字面上に重合され、テープ送りローラ44と印刷装置1の圧接ローラ18とによって圧接されて、一本のラベルテープ70が作成される。こうして、ラベルテープ70がテープ送出口45から送出される。
次に、第1センサ28、第2センサ29によるラベルテープ60,70の位置検出について、図12を参照して説明する。ここでは、レセプタタイプのラベルテープ60を一例として説明する。本実施形態では、検出位置における印字面の向きによって、第1センサ28及び第2センサ29の何れかが駆動する。具体的には、図3に示すように、レセプタタイプのテープカセット30が装着された場合は、第1センサ28が駆動する。ラミネートタイプのテープカセット80が装着された場合は、第2センサ29が駆動する。
本実施形態では、サーマルヘッド13による印刷位置のずれと、ラベルテープ60の幅方向の位置のずれとの両方を補正するために、ラベルテープ60において所定の2カ所の位置を検出する。第1に、サーマルヘッド13による印刷位置を検出するために、ラベルテープ60に印刷した直線状の位置検出用ライン100のテープの幅方向における印刷位置P1を検出する。
位置検出用ライン100は、ラベルテープ60の幅方向一端部から所定の位置でテープの長手方向に連続する直線状に形成されている。これとは別に、例えば、ラベルテープ60の搬送方向において印刷位置が変化しない形状(例えば四角い枠等)であればよい。これにより、位置検出用ライン100が印刷されている部分であればラベルテープ60のどの位置でもP1を同レベルで検出することができる。第2に、ラベルテープ60の幅方向一端部の位置T1(テープ端部位置T1)を検出する。T1を検出することで、ラベルテープ60の幅方向の位置を特定できる。
そして、第1センサ28によって検出された印刷位置P1とテープ端部位置T1との距離Kを算出する。距離Kについては基準値Xが設定されている。基準値Xは、サーマルヘッド13による印刷位置が正常であって、かつテープカセット30がカセット装着部10に正常に装着された場合の距離に設定されている。従って、距離Kと基準値Xとの間にずれがある場合は、ラベルテープ60で検出された2カ所の位置のうち少なくとも一方の位置にずれが生じていることになる。さらに本実施形態では、サーマルヘッド13における印刷ドット数が距離Kの値に対応している。そこで、このずれ分を補正値Yとして、サーマルヘッド13による印刷位置を補正値Yだけ幅方向に移動させるだけで、正常な印刷位置に補正して印刷できる。
例えば、補正値Y=+2ドットの場合、そのずれが0になる方向に、サーマルヘッド13による印刷位置を2ドット分をずらせば適正な印刷位置に補正できる。また、補正値=−2ドットの場合、補正値Yがプラスのときにずらす方向とは反対方向に、サーマルヘッド13による印刷位置を2ドット分をずらせば適正な印刷位置に補正できる。
次に、上記構成からなる印刷装置1の電気的構成について説明する。図14に示すように、印刷装置1は、制御基板上に形成される制御回路部90を備える。制御回路部90は、各機器を制御するCPU91を備える。CPU91には、データバス97を介して、ROM92、RAM93、EEPROM94、CG−ROM95及び入出力インタフェイス96等が各々接続されている。
EEPROM94には、DCモータの定速回転時の回転速度であるエンコーダパルス周期の検出値や、その際の速度設定値であるD/A出力値等が記憶されている。CG−ROM95には、アルファベット文字や記号等のキャラクタを印刷するための多数のキャラクタの各々に関して、印刷用ドットパターンデータが、書体(ゴシック系書体、明朝体書体等)毎に分類されている。各書体毎に6種類(例えば、16、24、32、48、64、96のドットサイズ)の印刷文字サイズ分、コードデータに対応させて記憶されている。
ROM92には、検出スイッチ27のオンオフの組合せに対してテープカセットの種類が対応づけられたテープカセット種類テーブル(図示省略)を記憶するテープカセット種類記憶領域(図示外)や、印刷装置1の印刷位置を補正して印刷を行う印刷位置補正プログラム等の各種プログラムを記憶するプログラム記憶領域(図示外)等が各々設けられている。CPU91は、プログラム記憶領域に記憶された各種プログラムに基づいて各種演算を行う。
RAM93には、図15に示すように、テキストメモリ領域193、印刷バッファ領域194、カウンタ記憶領域195、総印刷ドット数カウンタ記憶領域196、パラメータ記憶領域197、補正値記憶領域198、許容範囲記憶領域199、印刷枚数カウンタ記憶領域200等が設けられている。テキストメモリ領域193には、PC500で入力された文書データが格納されている。印刷バッファ領域194には、複数の文字や記号等の印刷用ドットパターンや各ドットの形成エネルギー量である印加パルス数等がドットパターンデータとして記憶されている。つまり、サーマルヘッド13はこの印刷バッファ領域194に記憶されているドットパターンデータに従ってドット印刷を行う。
カウンタ記憶領域195には、サーマルヘッド13により印刷される1ライン分の印刷ドット数のカウント値Nが記憶されている。総印刷ドット数カウンタ記憶領域196には、サーマルヘッド13により印刷される起動時からの総印刷ドット数が記憶されている。パラメータ記憶領域197には、各種演算データが記憶されている。
補正値記憶領域198には、サーマルヘッド13による印刷位置を幅方向に移動させる距離(印刷ドット数)である補正値Yが記憶されている。補正値Yとは、第1センサ28(又は第2センサ29)によって検出されたラベルテープ60,70上に印刷された位置検出用ライン100の印刷位置P1と、ラベルテープ60,70のテープ端部位置T1との間の距離Kを、予め設定された基準値Xから差し引いた値である。許容範囲記憶領域199には、補正値Yの許容範囲が記憶されている。例えば、テープカセット30,80が装着不良の場合、印刷不良を起こしてしまう可能性が高い。そこで、補正値Yが予め設定された許容範囲外である場合には、テープカセット30,80の装着不良と判断してエラー表示をさせる。この点の制御方法については後述する。印刷枚数カウンタ記憶領域200には、ラベルの印刷枚数Nが記憶される。
ところで、図14に示すように、入出力インタフェイス96には、PC500に接続されたUSBケーブル510を接続するためのUSBポート101と、テープ送りモータ107を駆動するための駆動回路103と、カッタ駆動モータ108を駆動するための駆動回路104と、サーマルヘッド13を駆動するための駆動回路105と、電源ボタン4と、カットボタン5と、テープカセット30,80の種類を検出するための検出スイッチ27と、第1センサ28,29とが各々接続されている。
次に、CPU91による印刷位置補正処理について、図16,図17のフローチャートを参照して説明する。図16に示すように、まず、カセット装着部10にテープカセット30,80が着脱されたか、又は電源ボタン4がオンオフされたか否かが判断される(S1)。テープカセット30,80が着脱されたか、又は電源ボタン4がオンオフされた場合は(S1:YES)、補正値記憶領域198に記憶された補正値がデフォルト値にリセットされる(S2)。なお、テープカセット30,80の着脱がなされず、かつ電源ボタン4のオンオフもなかった場合(S1:NO)、RAM93の補正値記憶領域198に先に記憶された補正値Yがそのまま使用され、次の処理に移行する。
次いで、印刷データおよび印刷枚数のデータがPC500から送信されたか否かが判断される(S4)。具体的には、印刷データが印刷装置1のRAM93の印刷バッファ領域194に記憶され、印刷枚数がRAM93の印刷枚数カウンタ記憶領域200に記憶されたか否かが判断される。なお、印刷データおよび印刷枚数は、ユーザがPC500のキーボード581を操作することによって印刷装置1に入力される。なお、PC500からこれらデータがまだ入力されていない場合は(S4:NO)、S4に戻ってこれらの入力が引き続き監視される。
これらのデータがPC500から入力された場合(S4:YES)、次に、印刷指示があったか否かが判断される(S5)。なお、印刷指示は、PC500を操作することで行われ、PC500から印刷指示信号を受信したか否かで判断される。印刷指示があるまでは(S5:NO)、S5に戻って、印刷指示があったか否かの監視が引き続きなされる。
そして、印刷指示があった場合(S5:YES)、印刷内容に位置検出用ライン100が含まれるか否かが判断される(S6)。位置検出用ライン100は、サーマルヘッド13による印刷位置P1を特定するためのものである。つまり、サーマルヘッド13による印刷位置を補正したい場合に「補正印刷モード」を設定することで最初の1枚目に印刷される。位置検出用ライン100の印刷指示があった場合(S6:YES)、カセット装着部10に装着されているテープカセットが、レセプタタイプ又はラミネートタイプの何れであるか判断される(S7)。
ここでは、カセット装着部10に装着されたテープカセットに設けられた識別部36が複数の検出スイッチ27をそれぞれオンオフさせることで、そのテープカセットの種類が識別される。識別されたテープカセットがレセプタタイプである場合は(S6:YES)、第1センサ28が駆動する(S8)。つまり、図3に示すように、サーマルヘッド13によって印刷されるテープ基材62(図6参照)の印刷面が上側になるので、その印刷面側に対向する第1センサ28を駆動させる。一方、識別されたテープカセットがラミネートである場合は(S6:NO)、第2センサ29が駆動する(S9)。つまり、図3に示すように、サーマルヘッド13によって印刷されたフィルムテープ72(図7参照)が下側になるので、そのフィルムテープ72に対向する第2センサ29を駆動させる。
続いて、RAM93の印刷バッファ領域194に記憶された印刷データに基づき、RAM93の補正値記憶領域198に記憶された補正値Y分だけ、サーマルヘッド13による印刷位置を幅方向にずらした印刷が行われる(S10)。ここで、例えば、カセット装着部10にレセプタタイプのテープカセット30が装着されている場合、図12に示すように、ラベルテープ60に所望の印刷がなされる。
次いで、ラベルテープ60に印刷された位置検出用ライン100の印刷位置(P1)と、ラベルテープ60のテープ端部位置(T1)とが、第1センサ28によって各々検出される(S11)。このとき、テープ端部から最も近い印刷位置を印刷位置P1として検出する。これらP1とT1との離間する距離Kが算出され、その値が補正値Yとして、RAM93の補正値記憶領域198に新たに書き換えられる(S12)。さらに、補正値記憶領域198に新たに記憶された補正値Yが、RAM93の許容範囲記憶領域199に記憶された許容範囲内にあるか否かが判断される(S13)。
補正値Yが許容範囲内に無い場合は(S13:NO)、カセット装着部10にテープカセットが正しく装着されていない虞があり、印刷不良を起こす可能性がある。この場合は、PC500にエラー信号が送信され、モニタ571にエラー表示がなされ(S19)、処理が終了する。これにより、テープカセット30,80の装着不良をユーザに対して速やかに認識させることができる。
補正値Yが許容範囲内にある場合は(S13:YES)、テープカセットはカセット装着部10に正しく装着されていると推測されるので、印刷枚数カウンタNから1減算され(S14)、続いて、その値が0か否かが判断される(S15)。印刷枚数カウンタNの値が0の場合は(S15:NO)、処理を終了する。
印刷枚数カウンタNの値が0でない場合は(S15:YES)、さらに、入力された印刷データに基づき、RAM93の補正値記憶領域198に記憶された補正値Yによってサーマルヘッド13による印刷位置を補正して印刷が行われる(S16)。これにより、テープカセット30,80の装着位置や、サーマルヘッド13のメカ寸法にバラツキがあっても、ラベルテープ60,70の幅方向における印刷位置を精度良く補正できる。
次いで、先程と同様に、RAM93に記憶された印刷枚数カウンタNから1減算され(S17)、続いて、その値が0か否かが判断される(S18)。印刷枚数カウンタNの値が0でない場合(S18:NO)、まだ印刷すべき枚数が残っているので、S16に戻って印刷枚数が0になるまで、補正値Yに従って繰り返し印刷が行われる。印刷枚数カウンタN値が0になった場合(S18:YES)、入力された印刷枚数の印刷が全て終了したので、そのまま処理を終了する。
なお、位置検出用ライン100の印刷指示がなかった場合(S6:NO)、上述の位置検出は行わないので、S16に処理に移行され、入力された印刷データに基づき、RAM93の補正値記憶領域198に記憶された補正値Yによってサーマルヘッド13による印刷位置を補正して印刷が行われる(S16)。そして、所望の印刷枚数になるまで印刷動作が繰り返され(S16〜S18)、印刷枚数が0になったら(S18:YES)処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態の印刷装置1では、ラベルテープ60,70に印刷した位置検出用ライン100の印刷位置P1と、ラベルテープ60のテープ端部位置T1とを各々検出する。これら各位置の距離Kと、その距離Kについて予め設定された基準値Xとを比較する。これらの間にずれが生じている場合は、そのずれを補正値Yとして、サーマルヘッド13の印刷位置を幅方向にずらして補正する。これにより、テープカセットの装着位置や、サーマルヘッド13のメカ寸法にバラツキがあっても、ラベルテープの幅方向における印刷位置を精度良く補正できる。
ところで、上記実施形態では、PC500によって位置検出用ライン100の印刷の指示がなされた場合にのみ位置検出用ライン100が印刷され、印刷位置の補正が行われるが、例えば、PC500によって入力された印刷データに基づいて印刷指示がなされた場合、最初の1枚目に位置検出用ライン100のみを印刷して印刷位置を補正するようにしてもよい。これとは別に、「補正モード」を設定し、この補正モードに移行した場合は、位置検出用ライン100のみを印刷して、補正値Yを更新するようにしてもよい。そこで、前者を第1変形例、後者を第2変形例として、以下順に説明する。
まず、第1変形例について、図18のフローチャートを参照して説明する。第1変形例では、PC500によって入力された印刷データに基づいて印刷指示がなされた場合に、位置検出用ライン100のみを印刷して印刷位置を補正し、その後の印刷に反映させることができる。まず、カセット装着部10にテープカセット30,80が着脱されたか、又は電源ボタン4がオンオフされたか否かが判断される(S21)。テープカセット30,80が着脱されたか、又は電源ボタン4がオンオフされた場合(S21:YES)、補正値記憶領域198に記憶された補正値Yがデフォルト値にリセットされる(S32)。なお、テープカセット30,80の着脱はなされず、かつ電源ボタン4のオンオフもされなかった場合は(S23:NO)、補正値記憶領域198に先に記憶された補正値Yがそのまま使用され、次の処理に移行する。
次いで、印刷データおよび印刷枚数のデータがPC500から送信されたか否かが判断される(S24)。具体的には、印刷データが印刷装置1のRAM93の印刷バッファ領域194に記憶され、印刷枚数がRAM93の印刷枚数カウンタ記憶領域200に記憶されたか否かが判断される。なお、印刷データおよび印刷枚数は、ユーザがPC500のキーボード581を操作することによって入力される。まだ、PC500からこれらデータが入力されていない場合は(S24:NO)、S24に戻ってこれらの入力が引き続き監視される。
これらのデータがPC500から入力された場合(S24:YES)、印刷指示があったか否かが判断される(S25)。なお、印刷指示は、PC500をユーザが操作することで行われ、印刷指示信号を受信したか否かで判断される。印刷指示があるまでは(S25:NO)、S25に戻って、印刷指示があったか否かの監視が引き続きなされる。
そして、印刷指示があった場合(S25:YES)、カセット装着部10に装着されているテープカセットが、レセプタタイプ又はラミネートタイプの何れであるか判断される(S26)。ここでは、カセット装着部10に装着されたテープカセットに設けられた識別部36が検出スイッチ27をそれぞれオンオフさせることで、そのテープカセットの種類が識別される。識別されたテープカセットがレセプタタイプである場合は(S26:YES)、第1センサ28が駆動する(S27)。一方、識別されたテープカセットがラミネートである場合は(S26:NO)、第2センサ29が駆動する(S28)。
次いで、位置検出用ライン100(図13参照)が印刷される(S29)。続いて、ラベルテープ60(又は70)に印刷された位置検出用ライン100の印刷位置P2と、ラベルテープ60のテープ端部位置T2とが、第1センサ28(又は第2センサ29)によって各々検出される(S30)。これらP2とT2との離間する距離Kが算出され、その値が補正値Yとして、RAM93の補正値記憶領域198に新たに書き換えられる(S32)。さらに、補正値記憶領域198に新たに記憶された補正値Yが、RAM93の許容範囲記憶領域199に記憶された許容範囲内にあるか否かが判断される(S32)。
補正値Yが許容範囲内に無い場合は(S32:NO)、カセット装着部10にテープカセット30,80が正しく装着されていない虞があり、印刷不良を起こす可能性がある。この場合は、PC500にエラー信号が送信され、モニタ571にエラー表示がなされ(S36)、処理が終了する。これにより、テープカセット30,80の装着不良をユーザに対して速やかに認識させることができる。
補正値Yが許容範囲内にある場合は(S32:YES)、テープカセット30,80はカセット装着部10に正しく装着されていると推測されるので、印刷枚数カウンタNから1減算され(S34)、続いて、その値が0か否かが判断される(S35)。印刷枚数カウンタNの値が0でない場合(S35:NO)、まだ印刷すべき枚数が残っているので、S35に戻って印刷枚数が0になるまで、補正値Yに従って繰り返し印刷が行われる。印刷枚数カウンタNの値が0になった場合(S35:YES)、入力された印刷枚数の印刷が全て終了したので、そのまま処理を終了する。
以上説明したように、第1変形例では、PC500によって入力された印刷データに基づいて印刷指示がなされた場合に、最初に位置検出用ライン100を印刷して印刷位置を補正し、その後の印刷に反映させる。これにより、ユーザが特に指示を出さなくても、印刷をする度に自動的に印刷位置の補正がなされるので、常に印刷位置を良好な位置に保持できる。
次に、第2変形例について、図19のフローチャートを参照して説明する。第2変形例では、「補正モード」が設定された場合に、位置検出用ライン100のみを印刷して、補正値Yを更新する。図18に示すように、まず、PC500から「補正モード」指示があったか否かが判断される(S41)。補正モードは、PC500で設定可能である。PC500で補正モードが設定された場合は、補正モード指示信号が印刷装置1に向かって送信される。印刷装置1で補正モード指示信号が受信されたことで、印刷装置1側では「補正モード」の指示があったと判断される。補正モード指示があるまでは(S41:NO)、S41に戻って補正モード指示信号の受信が引き続き監視される。
補正モードの指示があった場合(S41:YES)、続いて、カセット装着部10に装着されているテープカセットが、レセプタタイプかラミネートタイプかが判断される(S42)。ここでは、カセット装着部10に装着されたテープカセットに設けられた識別部36が検出スイッチ27をオンオフさせることで、そのテープカセットの種類が識別される。その識別されたテープカセットがレセプタタイプである場合は(S42:YES)、第1センサ28が駆動される(S42)。一方、識別されたテープカセットがラミネートである場合は(42:NO)、第2センサ29が駆動される(S44)。
次いで、位置検出用ライン100が印刷される(S45)。図12に示すように、位置検出用ライン100は、ラベルテープ60の幅方向一端部から所定位置に沿って印刷される。
次いで、図13に示すように、ラベルテープ60(又は70)に印刷された位置検出用ライン100の位置(P2)と、ラベルテープ60(又は70)の幅方向一端部の位置(T2)とが、第1センサ28(又は第2センサ29)によって各々検出される(S46)。これらP2とT2との各位置から互いに離間する距離Kが算出され、その値が補正値Yとして決定される(S47)。さらに、決定された補正値Yが、RAM93の許容範囲記憶領域199に記憶された許容範囲内にあるか否かが判断される(S48)。なお、ここでは、検出スイッチ27のオンオフによって識別されたテープカセット30,80の種類からそのラベルテープ60(又は70)の幅が特定される。そして、その特定された幅に対応する許容範囲が取得される。
補正値Yが許容範囲内に無い場合は(S48:NO)、カセット装着部10にテープカセットが正しく装着されていない虞があり、印刷不良を起こす可能性がある。この場合は、PC500にエラー信号が送信され、モニタ571にエラー表示がなされ(S50)、処理が終了する。これにより、テープカセットの装着不良をユーザに対して速やかに認識させることができる。
補正値Yが許容範囲内にある場合は(S48:YES)、テープカセットはカセット装着部10に正しく装着されていると推測されるので、RAM93の補正値記憶領域198に補正値Yが記憶され(S49)、そのまま処理を終了する。
以上説明したように、第2変形例では、「印刷補正モード」が設定された場合に、位置検出用ライン100のみを印刷して、補正値Yを求める。このような「補正モード」を例えば工場出荷時に実行することで、ユーザが使用する際には先に求めた補正値Yに従って印刷位置を適切に補正できる。
また、以上の説明において、図6に示すラベルテープ60と、図7に示すラベルテープ70が本発明の「印刷用テープ」に相当し、図3に示すサーマルヘッド13及びプラテンローラ17が本発明の「印刷手段」に相当し、第1センサ28及び第2センサ29が本発明の「位置検出手段」に相当し、テープ送りローラ44及び圧接ローラ18が本発明の「搬送手段」に相当し、図12に示す位置検出用ライン100が本発明の「マーク」に相当する。また、上記実施形態において、図17に示すS10の処理、図18に示すS29の処理、図19に示すS45の処理を実行するCPU91が本発明の「マーク印刷指示手段」に相当し、図17に示すS12の処理において、T1とP1との間の距離Kを算出するCPU91が本発明の「距離算出手段」に相当し、S12の処理において、距離Kと基準値Xとの差分を算出するCPU91が本発明の「差分算出手段」に相当し、S16の処理を実行するCPU91が本発明の「補正手段」に相当する。また、第2変形例において、図19に示すS41の処理を実行するCPU91が本発明の「補正モード移行指示手段」に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、本実施形態では、印刷装置1はPC500に接続され、印刷データのの入力、印刷指示等をPC500で行っているが、印刷装置のみの構成で上述の処理を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ラベルテープ60,70の印刷位置P1、テープ端部位置T1の両方を1つのラインイメージセンサ(第1センサ28、第2センサ29)で検出したが、各位置をそれぞれのラインイメージセンサで検出するようにしてもよい。さらに、ラインイメージセンサに限らず、周知の光学センサで各位置を各々検出するようにしてもよい。
1 印刷装置
3 テープ排出口
10 カセット装着部
13 サーマルヘッド
17 プラテンローラ
18 圧接ローラ
28 第1センサ
29 第2センサ
30 テープカセット
60 ラベルテープ
70 ラベルテープ
72 フィルムテープ
73 粘着テープ
80 テープカセット
91 CPU
92 ROM
93 RAM
100 位置検出用ライン

Claims (11)

  1. 印刷用テープに文字、記号、図形等を印刷する印刷手段と、
    前記印刷用テープにマークを印刷するように、前記印刷手段に指示するマーク印刷指示手段と、
    前記印刷用テープの幅方向の一端部の位置を検出すると共に、前記印刷手段によって印刷された前記マークの前記幅方向の位置を検出する位置検出手段と、
    当該位置検出手段によって検出された前記印刷用テープの前記一端部の位置と、前記マークの前記幅方向の位置との間の距離を算出する距離算出手段と、
    当該距離算出手段によって算出された前記距離と、予め設定された前記距離の基準値との差分を算出する差分算出手段と、
    当該差分算出手段によって算出された前記差分を補正量として、前記印刷手段による前記印刷位置を補正する補正手段と
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記印刷用テープを収納するテープカセットが着脱可能に装着されるカセット装着部と、
    前記印刷手段による印刷後の前記印刷用テープを外部に排出する排出口と、
    前記カセット装着部に装着された前記テープカセットから引き出された前記印刷用テープを、前記印刷手段を経由して、前記排出口まで搬送する搬送手段と
    を備え、
    前記位置検出手段は、前記印刷手段よりも前記印刷用テープの搬送方向下流側に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記マーク印刷指示手段は、前記印刷手段によって前記印刷用テープに文字、図形、記号等が印刷される前に、前記マークを印刷するように前記印刷手段に指示することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記補正手段による前記印刷位置の補正を行う印刷補正モードへの移行を指示する印刷補正モード移行指示手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の印刷装置。
  5. 前記位置検出手段は、ラインイメージセンサであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の印刷装置。
  6. 前記マークは、前記印刷用テープの前記幅方向における所定位置に設けられたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の印刷装置。
  7. 前記マークは、前記印刷用テープの長手方向に平行な直線状に形成されたことを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記印刷用テープは、
    透視性を有し、前記印刷手段によって印刷される印刷面を有する透明テープと、
    当該透明テープの前記印刷面に印刷された後に、前記印刷面に貼り合わされて接着される両面テープと
    から構成され、
    前記位置検出手段は、前記透明テープに前記両面テープが貼り合わされて接着された後の前記印刷テープの前記幅方向一端部の前記幅方向の位置を検出することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の印刷装置。
  9. 印刷用テープに文字、記号、図形等を印刷する印刷手段と、
    前記印刷用テープに、前記印刷手段の印刷位置を示すマークを印刷するように、前記印刷手段に指示するマーク印刷指示手段と、
    前記印刷用テープの幅方向の一端部の位置を検出する端部位置検出手段と、
    前記印刷手段によって印刷された前記マークの前記幅方向の位置を検出するマーク位置検出手段と、
    前記端部位置検出手段によって検出された前記一端部の位置と、前記マーク位置検出手段によって検出された前記幅方向の位置との間の距離を算出する距離算出手段と、
    当該距離算出手段によって算出された前記距離と、予め設定された前記距離の基準値との差分を算出する差分算出手段と、
    当該差分算出手段によって算出された前記差分を補正量として、前記印刷手段による前記印刷位置を補正する補正手段と
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  10. 文字、記号、図形等を印刷する印刷手段を備えた印刷装置の印刷位置補正方法であって、
    印刷用テープにマークを印刷するように、前記印刷手段に指示するマーク印刷指示ステップと、
    前記印刷用テープの幅方向の一端部の位置を検出すると共に、前記印刷手段によって印刷された前記マークの前記幅方向の位置を検出する位置検出手段によって検出された前記印刷用テープの前記一端部の位置と、前記マークの前記幅方向の位置との間の距離を算出する距離算出ステップと、
    当該距離算出ステップにおいて算出された前記距離と、予め設定された前記距離の基準値との差分を算出する差分算出ステップと、
    当該差分算出ステップにおいて算出された前記差分を補正量として、前記印刷手段による前記印刷位置を補正する補正ステップと
    を備えたことを特徴とする印刷位置補正方法。
  11. 請求項10に記載の各種処理ステップを各種処理手段としてコンピュータに実行させることを特徴とする印刷位置補正プログラム。
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