JP2020040351A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの手間の増大や製造コストの増大を招くことなく被印字部の幅方向寸法を取得する。【解決手段】ラベル作成装置1は、プラテンローラ42と、印字ヘッド43と、バーコードリーダBRと、幅方向の位置が互いに異なる複数のバーコードBCを含む、ラベル基材部7Baに対し印字形成される特定の印字パターンBPを記憶するROM73とを有し、CPU71は、プラテンローラ42及び印字ヘッド43を制御し、搬送されるラベル基材部7Baに対し、記憶された印字パターンBPの印字形成を試行し、印字形成された印字パターンBPに含まれる複数のバーコードBCに対する、バーコードリーダBRによる読み取り結果を取得し、読み取り結果において読み取ることができたバーコードBCの幅方向の位置に基づき、ラベル基材部7Baの幅方向の寸法情報を出力する。【選択図】図7

Description

本発明は、搬送される印刷対象に対し印刷を行う印刷装置に関する。
搬送される被印字テープに所望の印字を順次形成する印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、被印字テープが印刷装置(ラベル作成装置)に装着されて搬送されると、その搬送される被印字テープに対し印字手段(印字ヘッド)により所望の印字が順次形成される。
このとき、この印刷装置においては、複数種類の被印字テープのうち適宜の1つを選択的に使用して印刷を行うことができる。このため、印刷装置に装着された被印字テープがどのような種類であるかを検知するために検出手段(センサ)が設けられており、この検出手段が、被印字テープの搬送時において、その搬送される被印字テープに備えられたラベル台紙に係わる寸法(ラベル台紙部分の長さ及びラベル台紙間部分のギャップ長さ)を検出する。そして、上記印字手段による印字形成動作が、その検出結果に対応して制御される。
特開2017−30249号公報
しかしながら、上記検出手段では、ラベル台紙に係わる長さ方向の寸法しか検出しておらず、ラベル台紙又は被印字テープ(以下適宜、これら2つを「被印字部」と総称する)の幅方向の寸法については検出していない。このため、印刷装置において設定されている上記被印字部の幅方向の寸法と実際の上記被印字部の幅方向の寸法との不整合が生じた場合には、印字品質の低下やばらつきが生じるおそれがある。
この弊害を防止するためには、ユーザが被印字部の幅方向寸法をその都度印刷装置に対し手入力する必要があり、その手間が煩雑である。あるいは、専用の幅方向寸法の検出手段を設けることも考えられるが、その場合には製造コストの増大を招く。
本発明の目的は、ユーザの手間の増大や製造コストの増大を招くことなく被印字部の幅方向寸法を取得できる、印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、被印字部を搬送方向に搬送させるための搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記被印字部に対し所望の印字を行う印字手段と、バーコードリーダへの接続ケーブルが着脱される着脱部と、前記搬送手段及び前記印字手段を制御する制御手段と、前記搬送方向に直交する幅方向の位置が互いに異なる複数のバーコードを含む、前記被印字部に対し印字形成される特定の印字パターンを記憶する記憶手段と、を有し、前記制御手段は、前記搬送手段及び前記印字手段を制御し、搬送される前記被印字部に対し、記憶された前記印字パターンの印字形成を試行する印字パターン形成処理;印字形成された前記印字パターンに含まれる前記複数のバーコードに対する、前記バーコードリーダによる読み取り結果を取得する読み取り結果取得処理;取得された前記読み取り結果において読み取ることができた前記バーコードの前記幅方向の位置に基づき、前記被印字部の前記幅方向の寸法情報を出力する幅方向寸法情報出力処理; を実行することを特徴とする。
本願発明の印刷装置は、着脱部に装着される接続ケーブルを介し、バーコードリーダが接続されている。本願発明においては、このバーコードリーダによる読み取り結果を利用して、搬送される被印字部の幅方向寸法を検出することができる。
すなわち、複数のバーコードを含む特定の印字パターンが記憶手段に記憶されており、被印字部が搬送されるとき、制御手段の制御により、その記憶された印字パターンの印字形成が試行される(印字パターン形成処理)。そして、その印字パターンに含まれる複数のバーコードに対し、バーコードリーダによる読み取りが行われる。
このとき、印字パターンに含まれる複数のバーコードは、それぞれ、幅方向の位置が互いに異なるようになっている。したがって、それら複数のバーコードのうち、被印字部の幅方向寸法外に位置する(=はみ出す位置にある)バーコードは被印字部に印字形成されず、被印字部の幅方向寸法内に位置する(=はみ出さない位置にある)バーコードは被印字部に印字形成されることとなる。この結果、それら複数のバーコードのうちどれとどれが被印字部に印字形成されてバーコードリーダによって読み取られ、どれとどれが被印字部に印字形成されることなくバーコードリーダによって読み取られなかったか、によって、被印字部の幅方向寸法を推測可能となる。
そこで、本発明においては、上記のように印字形成された印字パターンにおける、複数のバーコードへのバーコードリーダによる読み取り結果が取得され(読み取り結果取得処理)、そのとき読み取ることができたバーコードの幅方向位置に応じて、被印字部の幅方向の寸法情報が出力される(幅方向寸法出力処理)。
以上のように、本願発明においては、印刷装置自らが印刷したバーコードに対するバーコードリーダの読み取り結果に基づき、被印字部の幅方向寸法を得ることができる。この結果、ユーザが被印字部の幅方向寸法を手入力する手間が不要となるとともに、専用の幅方向寸法の検出手段を設ける場合のように製造コストの増大を招くこともない。
本発明によれば、ユーザの手間の増大や製造コストの増大を招くことなく被印字部の幅方向寸法を取得することで、印字品質の低下やばらつきを防止することができる。
本発明の一実施形態に係わるラベル作成装置の外観を表す斜視図である。 ラベル作成装置において、上カバーユニットを開放した状態を表す斜視図である。 ラベル作成装置の全体構造を表す側断面図である。 ラベル作成装置の要部構造を表す側断面図である。 被印字テープの上面図、及び、被印字テープの側断面図である。 ラベル作成装置の制御系を表すブロック図である。 印字パターンの印字形成試行による幅方向寸法検出の例を表す説明図である。 印字パターンの印字形成試行による幅方向寸法検出の別の例を表す説明図である。 ラベル作成装置のCPUが実行する制御手順を表すフローチャートである。 バーコード列が複数ある変形例の比較例において生じ得る不都合を表す説明図である。 バーコード列が複数ある変形例における幅方向寸法検出例を表す説明図である。 斜め一列にバーコードを配列する変形例(無定長テープ)における幅方向寸法検出例を表す説明図である。 斜め一列にバーコードを配列する変形例(無定長テープ)における幅方向寸法検出の別の例を表す説明図である。 斜め一列にバーコードを配列する変形例(ダイカットタイプ)における幅方向寸法検出例を表す説明図である。 センサの検出結果によりバーコードの配置を調整する変形例を表す説明図である。 ラベル作成装置のCPUが実行する制御手順を表すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
<外観概略構成>
まず、図1を参照しつつ、本実施形態のラベル作成装置の外観概略構成を説明する。なお、以下の説明において、前・後方向、左・右方向、上・下方向は、図1中等に適宜示す矢印の方向を表す。
図1に示すように、ラベル作成装置1(印刷装置に相当)は、フロントパネル6を備えた筐体2と、上カバーユニット3と、を有する。これら筐体2及び上カバーユニット3は、例えば樹脂製である。上カバーユニット3は、タッチパネル部3Aと、略矩形状の液晶パネル部3Bと、操作ボタン部3Cと、を備える。
上カバーユニット3は、後方端部において筐体2に回転軸部2a(後述の図3参照)を介して回動可能に接続されており、これにより、上カバーユニット3は、筐体2に対し開閉可能な構造となっている。なお、上カバーユニット3の下部には、筐体2の一部を構成する筐体カバー部2Aが一体に構成されており、上カバーユニット3の開閉時には、筐体カバー部2Aも一体となって開閉する(後述の図2参照)。
液晶パネル部3Bは、後方端部においてタッチパネル部3Aに回転軸部3a(後述の図3参照)を介して回動可能に接続されており、これにより、液晶パネル部3Bは、タッチパネル部3Aに対し開閉可能な構造となっている。
操作ボタン部3Cは、上カバーユニット3の前方寄りの上面位置に設けられ、ラベル作成装置1の電源ボタン4Aや、周辺機器作動状態を表示させるためのステータスボタン4B、フィードボタン4C、上ボタン4D、下ボタン4E等が配置されている。
筐体2の左右の両側壁には、解除つまみ5が設けられている(図1中では右側壁に設けられた解除つまみ5のみ図示)。この解除つまみ5を上方に押し上げることによって、筐体2への上カバーユニット3の係止が解除され、上カバーユニット3が開放可能な状態となる。
フロントパネル6には、第1排出口6Aと、第1排出口6Aよりも下方側の部位に位置する第2排出口6Bと、が設けられている。また、フロントパネル6のうち第2排出口6Bを備えた部分は、例えば後述の被印字テープ7の設置や排紙等の便宜を図るために、前方側へ回動可能な開閉蓋6Cとなっている。フロントパネル6の例えば開閉蓋6Cの下方側のパネル部分6Dには、バーコードリーダBRへの接続ケーブル19が着脱される着脱部10が設けられている。
第1排出口6Aは、上カバーユニット3を閉じ状態としたときに、筐体2の前面側上縁部と上カバーユニット3の前面側下縁部とによって形成される。なお、上カバーユニット3の第1排出口6A側における下縁部内側には、切断刃8が下方に向けて付設されている(後述の図2〜図4も参照)。
<内部構造>
次に、図2〜図4を参照しつつ、ラベル作成装置1の内部構造を説明する。
図2〜図4に示すように、ラベル作成装置1は、筐体2の内部空間の後方に、凹状のロール収納部9を有する。ロール収納部9は、所望の幅の被印字テープ7(被印字媒体に相当)をロール状に巻回したロールTRを、被印字テープ7がロール上側より繰り出されるように収納する。
ロールTRは、被印字テープ7の巻回の軸線を、前後方向と直交する左右方向となる状態で、回転可能にロール収納部9に収納されている。
<被印字テープ>
図2及び図5(a)(b)に示すように、ロールTRを構成する被印字テープ7(被印字媒体に相当)には、例えば値札等に使用される複数のラベル台紙7Bが剥離材7A上に長手方向(言い換えれば搬送方向)に沿って互いに分離しつつそれぞれ離散的に連続配置されている。すなわち、ラベル台紙7Bは、この例では2層構造となっており、後述の印字ヘッド43によって印字が形成される略矩形のラベル基材部7Ba(ラベル台紙7Bの基材部分;この例における被印字部に相当)と、粘着剤7Bbと、の順で積層されている。そして、ラベル台紙7Bは、粘着剤7Bbの粘着力により所定間隔おきに剥離材7Aの一方側の面に接着されている。すなわち、被印字テープ7は、ラベル台紙7Bが接着された部分(以下適宜「ラベル台紙部分」という)70aでは、ラベル基材部7Ba、粘着剤7Bb、及び剥離材7Aの3層構造となっており、ラベル台紙7Bが接着されていない部分(つまり隣り合うラベル台紙7B同士の間の部分。以下適宜「ラベル台紙間部分」という)70bでは、剥離材7Aのみの1層構造となっている。印字済みのラベル台紙7Bは、最終的に剥離材7Aが剥がされることで印字ラベルL(外観の図示省略。図3に経路のみを略示)として所定の物品等の被着体に貼り付けられる。なお、剥離材7Aにおける各ラベル台紙間部分70bの中央位置にミシン目7Eを設けてもよい。なお、複数のラベル台紙7Bが、互いに分離しつつ剥離材7A上に互いに隣接して間隔をおかずに連続配置されていてもよい。
<支持ローラ>
図2〜図4に示すように、ロール収納部9の底面部には、3つの支持ローラ11〜13が設けられている。支持ローラ11〜13は、後述のプラテンローラ42が回転駆動されてロールTRより被印字テープ7を引き出す際に、少なくとも2つのローラがロールTRの外周面に接触することにより、従動的に回転してロールTRを回転可能に支持する。これら支持ローラ11〜13は、ロールTRに対する周方向位置がそれぞれ異なっており、前方から後方に向かって、ロールTRの周方向に沿って、第1支持ローラ11、第2支持ローラ12、及び第3支持ローラ13、の順に配置されている。これら支持ローラ11〜13は、左右方向(言い換えればロール幅方向)に複数の部分に分割されており、ロール幅に応じてロールTRが搭載された部分だけが回転するようになっている。
<ガイド部材>
ロール収納部9には、ロールTRの左側の端面に接触して被印字テープ7を左右方向(すなわちテープ幅方向)にガイドする第1ガイド部材14Aと、ロールTRの右側の端面に接触して被印字テープ7を左右方向にガイドする第2ガイド部材14Bと、が設けられている。これらガイド部材14A,14Bは、左右方向に沿って進退することで互いに遠近可能となっている。そして、ロールTRに対し、第1ガイド部材14Aが左側から接触するとともに第2ガイド部材14Bが右側から接触することにより、ロールTRを両側から挟み込みつつ、被印字テープ7をガイドする。このようにガイド部材14A,14Bが左右方向に沿って進退可能に設けられていることから、収納したロールTRの幅に応じてガイド部材14A,14Bを進退させ位置を調整することで、任意な幅のロールTRに対し、ガイド部材14A,14BでロールTRを挟み込み、被印字テープ7の幅方向をガイドすることができる。
<プラテンローラ、印字ヘッド、及びその周辺構造>
上カバーユニット3の前端部下側には、印字ヘッド43(印字手段に相当)が設けられている。また、この印字ヘッド43に上下方向に対向するように、筐体2の前端部上側に、プラテンローラ42(搬送手段に相当)が設けられている。プラテンローラ42のローラ軸41は、軸方向両端に設けたブラケットにより回転自在に軸支されており、また、ローラ軸41の一方の軸端には、プラテンローラ42を駆動するギア(図示せず)が固定されている。
このとき、筐体2におけるプラテンローラ42の配置位置は、上カバーユニット3における印字ヘッド43の取り付け位置と対応している。ユーザによりロール収納部9に収納されたロールTRは、手で被印字テープ7をつまんでロールTRから、プラテンローラ42による被印字テープ7の搬送方向(以下適宜「テープ搬送方向」という)に引き出した状態にロール収納部9にセットされる。そして、上カバーユニット3を閉じることによって、上カバーユニット3側に設けられた印字ヘッド43と、筐体2側に設けられたプラテンローラ42とで被印字テープ7が挟持され、印字ヘッド43による印字が可能な状態になる。また、上カバーユニット3を閉じることによって、プラテンローラ42のローラ軸41に固定された上記ギアが、筐体2側の図示しないギア列に噛合し、ステッピングモータである搬送用モータ44によりプラテンローラ42を回転駆動する。これにより、プラテンローラ42は、ロール収納部9に収納されたロールTRから被印字テープ7を繰り出し、被印字テープ7をそのテープ幅方向を左右方向とした姿勢で搬送する。
印字ヘッド43は、その中間部を軸支されると共に適宜のバネ部材(図示せず)により下方に付勢されている。解除つまみ5によって上カバーユニット3を開放状態にすることで、印字ヘッド43は、プラテンローラ42から離間した状態となる。一方、上カバーユニット3を閉じることによって、上記バネ部材の付勢力により、印字ヘッド43は、被印字テープ7をプラテンローラ42に押圧付勢し、印字可能な状態となる。
なお、上記ロールTRは、この例では、上記ラベル台紙7Bが径方向外側となるように、被印字テープ7がロール状に巻回されて構成されている。その結果、被印字テープ7は、ラベル台紙7B側の面を上方とした状態でロールTRの上側から繰り出され(図3中の二点鎖線参照)、被印字テープ7の上側に配置された印字ヘッド43によって、ラベル台紙7Bのラベル基材部7Baに対し所望の印字が形成される。これにより、印字済みのラベル基材部7Baである印字部7Ba′が形成される(後述の図7、図8等も参照。なお、図7、図8等はバーコードの印字形成状態を表している)。
また、プラテンローラ42よりも前方側には、被印字テープ7が後述の引き剥がし搬送態様で搬送されるときに、被印字テープ7をプラテンローラ42の下方側へ折り返すことで、剥離材7Aから、上記印字部7Ba′及び粘着剤7Bbを備えた上記印字ラベルLを引き剥がすための、剥離板51が設けられている。剥離板51により剥離材7Aから引き剥がされた印字ラベルLは、剥離板51のさらに前方側に位置する上記第1排出口6Aを介し筐体2の外部へ排出される。
上記切断刃8は、印字ヘッド43よりもテープ搬送方向に沿って下流側に設けられており、被印字テープ7が後述の通常搬送態様で搬送されるときに、上記剥離板51での引き剥がしが行われることなく、上記印字ラベルLと剥離材7Aとが一体となった状態で、上記第1排出口6Aを介し筐体2の外部へ排出される、被印字テープ7を、ユーザが所望の位置で切断するのに用いられる。
また、プラテンローラ42の下方には、プラテンローラ42の回転に従動して回転するピンチローラ61が設けられている。ピンチローラ61は、上記剥離板51により下方側へ折り返された剥離材7Aをプラテンローラ42との間に挟み込んで搬送する。ピンチローラ61により搬送された剥離材7Aは、上記第2排出口6Bから筐体2の外部へ排出される。なお、このピンチローラ61は、適宜の支持部材(図示せず)を介し、上記開閉蓋6Cに設けられている。
<センサ>
ロール収納部9の前方側における被印字テープ7の搬送経路(以下適宜「テープ搬送経路」という)には、凹部載置面であるセンサ配置部31が設けられている。このセンサ配置部31には、被印字テープ7の所定の基準位置を非接触にて検出(この例では光学的に検出。なお、磁気的検出等、他の非接触の検出手法であってもよい)するためのセンサ30(検出手段に相当。図4参照)の発光部32が設けられている。発光部32は、種々の幅を備えた複数種類の被印字テープ7が用いられる場合に備えて、センサ配置部31において、テープ搬送方向に直交する被印字テープ7の幅方向(すなわち左右方向)に沿って移動可能に配置されている。センサ30は、上記発光部32と、上カバーユニット3の下面に配置された受光部34と、を有する、公知の透過型光学センサからなり、発光部32と受光部34とは、上カバーユニット3で筐体2の上面を覆った状態のときに、テープ搬送経路を挟んで対向する。センサ30は、被印字テープ7の搬送時において、発光部32から発光された光が被印字テープ7を透過した透過光を受光部34により受光して、このときの上記ラベル台紙部分70aと上記ラベル台紙間部分70bとの、例えば厚みの相違による受光量の差に基づき、ラベル台紙7Bとラベル台紙間部分70bとの境界位置(言い換えれば、ラベル台紙7Bやラベル台紙間部分70bのテープ搬送方向における両端部の位置)をそれぞれ検出する。これにより、結果として、ラベル基材部7Baのテープ搬送方向に沿った長さLA(以下、適宜「台紙長LA」という。図5(a)(b)参照)、及び、ラベル台紙間部分70bのテープ搬送方向に沿ったギャップ長さLB(以下、適宜「ギャップ長LB」という。図5(a)(b)参照)が、それぞれ検出されることとなる。
<制御系>
次に、図6を参照しつつ、ラベル作成装置1の制御系を説明する。
図6に示すように、ラベル作成装置1は、所定の演算を行う演算部を構成するCPU71(制御手段に相当)を備える。CPU71は、RAM72の一時記憶機能を利用しつつROM73に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、それによってラベル作成装置1全体の制御を行う。CPU71には、上記液晶パネル部3B、上記タッチパネル部3A、上記RAM72、上記ROM73、上記センサ30、上記電源ボタン4A、上記ステータスボタン4B、上記フィードボタン4C、上記上ボタン4D、上記下ボタン4E、上記プラテンローラ42を駆動する上記搬送用モータ44の駆動制御を行うモータ駆動回路74、上記印字ヘッド43の発熱素子の通電制御を行う印字ヘッド制御回路75、上記バーコードリーダBR等が接続されている。
また、CPU71には、パーソナルコンピュータ(PC)等からなる外部端末76が有線又は無線を介し情報送受信可能に接続されている。CPU71は、ユーザが外部端末76を操作して作成・指定した、所望の印刷データ、及び、上記印字ラベルLの作成枚数、を含む印刷コマンドを、外部端末76から受信して入力する。なお、印刷コマンドは、タッチパネル部3Aの操作に基づき作成・入力されてもよい。
ROM73には、ラベル作成処理を実行するための各種の制御プログラム(後述の図9、図16に示すフローチャートの各手順を実行する印刷処理プログラムを含む)等が記憶されている。また、ROM73には、複数のバーコードBCを含む特定の印字パターンBP(後述の図7、図8等を参照)が記憶されている(記憶手段としての機能)。この印字パターンBPは、ラベル作成装置1の製造時又はその後の適宜のタイミングにROM73に固定的に記憶され、保持されている。なお、上記特定の印字パターンBPは、上記のように事前に記憶するのではなく、印刷データに対応する所望の印字を形成して印字ラベルLを生成する前に印字パターンBPを印字形成する際(後述の図9図16のステップS35参照)、その直前にCPU71が生成しRAM72に一時的に記憶するようにしてもよい。この場合は、RAM72が記憶手段として機能する。複数のバーコードBCを含む特定の印字パターンBPの詳細については後述する。
<被印字テープの搬送態様>
以上のように構成されたラベル作成装置1では、被印字テープ7の搬送態様として、通常搬送態様及び引き剥がし搬送態様の2種類が選択的に実現される。
<通常搬送態様>
被印字テープ7を通常搬送態様で搬送させる場合、ユーザがロール収納部9にロールTRを収納してセットする際、収納されたロールTRから手動で被印字テープ7を引き出して、剥離板51でラベル基材部7Baを引き剥がすことなく被印字テープ7を第1排出口6Aの位置まで導出し、その状態で上カバーユニット3を閉じてロールTRのセットを完了する。こうしてロールTRのセットが完了後、プラテンローラ42の回転によりロールTRから繰り出された被印字テープ7は、印字ヘッド43によりラベル基材部7Baに印字形成が行われ印字部7Ba′が形成された後、剥離板51での引き剥がしが行われることなく、(印字ラベルLと剥離材7Aとが一体となった状態で)そのまま第1排出口6Aへと導かれる。この場合、ユーザは、第1排出口6Aを介し筐体2の外部へ排出された被印字テープ7を、切断刃8を用いて所望の位置で切断する。
<引き剥がし搬送態様>
被印字テープ7を引き剥がし搬送態様で搬送させる場合、ユーザは、収納されたロールTRから手動で被印字テープ7を引き出して、第1排出口6Aの位置に導出する一方、引き出した被印字テープ7から引き剥がして分離した剥離材7Aを剥離板51を経てプラテンローラ42の下方に折り返して第2排出口6Bの位置まで導出する。その後、ユーザは、開閉蓋6Cを閉めて、開閉蓋6Cに設けられたピンチローラ61とプラテンローラ42とで剥離材7Aを挟持させ、上カバーユニット3を閉じてロールTRのセットを完了する。こうしてロールTRのセットが完了後、上述と同様にロールTRから繰り出された被印字テープ7は、ラベル基材部7Baに印字形成が行われ印字部7Ba′が形成された後、剥離板51において印字ラベルLの引き剥がしが行われる。この引き剥がしによって印字ラベルLが分離した剥離材7Aは、第2排出口6Bへと導かれ、引き剥がされた印字ラベルLは、第1排出口6Aへと導かれる。
<被印字部のテープ搬送方向の寸法の検出>
本実施形態のラベル作成装置1においては、上記被印字テープ7として、複数種類を交換して使用し(言い換えれば複数種類のうち適宜の1つを選択的に使用して)印刷を行うことができる。そこで、上記したセンサ30が、ラベル作成装置1に装着された被印字テープ7の搬送時に、その搬送される被印字テープ7の種類に応じたラベル基材部7Baのテープ搬送方向の寸法(上記台紙長LA)を上記ギャップ長LBとともに検出する。これにより、印字ヘッド43による印字形成動作を、その検出結果に対応してテープ搬送方向に制御することが可能になる。
しかしながら、上記のようにセンサ30によりラベル基材部7Baのテープ搬送方向の寸法(上記台紙長LA)が検出される一方で、ラベル基材部7Baのテープ搬送方向に直交する幅方向の寸法(以下、適宜「台紙幅」という)は検出されていない。このため、ラベル作成装置1において設定されているラベル基材部7Baの幅方向の寸法と実際の上記ラベル基材部7Baの幅方向の寸法との不整合が生じた場合には、印字形成動作の制御が十分にうまくいかず、印字品質の低下やばらつきが生じるおそれがある。
<本実施形態の手法の概要>
そこで、本実施形態では、ラベル基材部7Baが搬送されるとき、複数のバーコードBCを含む特定の印字パターンBPを印字形成し(後述の図7図8等参照)、その印字パターンBPに含まれる複数のバーコードBCに対しバーコードリーダBRによる読み取りを行い、その読み取り結果により、ラベル基材部7Baの幅方向寸法を検出する。以下、その詳細を順を追って説明する。
すなわち、本実施形態では、上述したように、複数のバーコードBCを含む特定の印字パターンBPが、ROM73に予め固定的に記憶されている。そして、被印字テープ7が搬送されるとき、その記憶された印字パターンBPが読み出され、ラベル基材部7Baに対してその印字パターンBPの印字形成が試行される。
<印字パターンの印字形成試行による幅方向寸法検出の例>
例えば図7には、搬送される被印字テープ7のラベル基材部7Baに、幅方向の位置が互いに異なる複数のバーコードBCを含む印字パターンBPの印字形成が試行された例を示している。この例では、印字パターンBPは、8個のバーコードBC1,BC2,BC3,BC4,BC5,BC6,BC7,BC8を含んでいる。これらバーコードBC1〜BC8は幅方向(図示左右方向)に沿って直線的に一列にかつ互いに等ピッチで配列されている。また、各バーコードBC1〜BC8は互いに同一の幅方向寸法を有している。
このとき、上記のように印字形成が試行された8個のバーコードBC1〜BC8のうち、左から1番目(言い換えれば図示左端)に位置するバーコードBC1と、右から1番目(言い換えれば図示右端)に位置するバーコードBC8とは、ラベル基材部7Baの幅方向寸法外に位置している(=はみ出す位置にある)。この場合、はみ出した位置の剥離材7Aへの印字形成は不可能であることから、それらバーコードBC1,BC8はともに実際にラベル基材部7Ba上に印字形成されないこととなる(図中×印参照)。それらバーコードBC1,BC8以外の6個のバーコードBC2,BC3,BC4、BC5,BC6,BC7は、ラベル基材部7Baの幅方向寸法内に位置している(=はみ出さない位置にある)。これにより、それらバーコードBC2〜BC7がラベル基材部7Ba上に印字形成された印字部7Ba′が生成されている。
そして、上記のようにして形成された印字パターンBPに対し、ユーザがバーコードリーダBRを手に持って読み取りを実行すると、上記印字形成された6個のバーコードBC2、BC3,BC4,BC5,BC6,BC7のみが読み取られる。読み取られたバーコードBC2〜BC7それぞれの幅方向位置は既知である(CPU71は生成した印字パターンBP中の全バーコードの位置を把握している)ことから、CPU71は、被印字テープ7が、6個のバーコードBC分に相当する幅方向寸法を有する幅広のラベル台紙7Bを備えていることが分かる。その際、特に、CPU71は、読み取ることができたバーコードBC2〜BC7のうち、上記のように図7において最も左側(幅方向一方側に相当)に位置するバーコードBC2(一方端バーコードに相当)の幅方向の位置、及び、最も右側(幅方向他方側に相当)に位置するバーコードBC7(他方端バーコードに相当する)の幅方向位置、のみを用いて、上記ラベル台紙7Bの幅方向寸法が6個のバーコードBC分に相当することを識別してもよい。
<同じ印字パターンの印字形成試行による幅方向寸法検出の別例>
図8には、上記と同一の印字パターンBPの印字形成が試行された、別の例を示している。印字パターンBPは、上記同様のバーコードBC1,BC2,BC3,BC4,BC5,BC6,BC7,BC8を含んでいる。
この場合、上記のように印字形成が試行された8個のバーコードBC1〜BC8のうち、左から1番目と2番目に位置するバーコードBC1,BC2と、右から1番目と2番目に位置するバーコードBC7,BC8とは、ラベル基材部7Baの幅方向寸法外にはみ出し印字形成されない(図中×印参照)。それ以外の4個のバーコードBC3,BC4、BC5,BC6は、ラベル基材部7Baの幅方向寸法内に位置しており、それらバーコードBC3〜BC6がラベル基材部7Ba上に印字形成された印字部7Ba′が生成されている。その結果、上記同様、形成された印字パターンBPをバーコードリーダBRで読み取ると、上記印字形成された4個のバーコードBC3,BC4,BC5,BC6のみが読み取られ、CPU71は、被印字テープ7が、4個のバーコードBC分に相当する幅方向寸法を有する幅狭のラベル台紙7Bを備えていることが分かる。なおその際、上記同様、CPU71は、読み取ることができたバーコードBC3〜BC6のうち、図8において最も左側(幅方向一方側に相当)に位置するバーコードBC3(一方端バーコードに相当)の幅方向の位置、及び、最も右側(幅方向他方側に相当)に位置するバーコードBC6(他方端バーコードに相当する)の幅方向位置、のみを用いて、上記ラベル台紙7Bの幅方向寸法が4個のバーコードBC分に相当することを識別してもよい。
<制御手順>
次に、上記の手法を実現するためにCPU71が実行する制御手順を、図9のフローチャートを用いて説明する。
図9において、このフローチャートの処理は、例えばラベル作成装置1の電源がオンされると開始される。
まず、ステップS10において、CPU71は、上記外部端末76から前述の印刷コマンドが入力されたか否かを判定する。印刷コマンドが入力されるまではステップS10の判定は満たされず(S10:NO)、ループ待機し、印刷コマンドが入力されたらステップS10の判定が満たされて(S10:YES)、ステップS15に移る。
ステップS15では、CPU71は、前述のようにしてROM73に記憶されている特定の印字パターンBPを読み出す。ステップS15が終了すると、ステップS20に移る。
ステップS20では、CPU71は、上記モータ駆動回路74に制御信号を出力し、搬送用モータ44を駆動する。これにより、プラテンローラ42が駆動し、被印字テープ7の搬送を開始する。
その後、ステップS30では、CPU71は、被印字テープ7が印字ヘッド43による特定の印字パターンBPの印字開始位置まで到達したか否か(言い換えれば、ラベル台紙7Bのラベル基材部7Baにおけるテープ搬送方向の所定位置に相当する位置に印字ヘッド43が正対するようになるまで、被印字テープ7が搬送されたか否か)を、公知の手法で判定する。上記印字パターンBPの印字開始位置まで到達するまではステップS30の判定は満たされず(S30:NO)、位置決め(いわゆる頭出し)が未完了とみなされてループ待機する。印字開始位置まで到達したら、ステップS30の判定が満たされて(S30:YES)、位置決め(上記頭出し)が完了したとみなされ、ステップS35に移る。なお、上記ステップS15に代え、先述したように上記頭出し時にCPU71が上記特定の印字パターンBPを生成しRAM72に一時的に記憶させておくようにしてもよい。
ステップS35では、CPU71は、上記印字ヘッド制御回路75に制御信号を出力し、上記ステップS15で読み出した上記印字パターンBPに基づき、印字ヘッド43の発熱素子を通電制御する。これにより、ラベル台紙7B(例えば、後続の印字ラベルL作成用のラベル台紙7Bよりも搬送方向に先行するラベル台紙7B)のラベル基材部7Baに対し上記印字パターンBPの印字形成を試行する。このステップS35で行う処理が各請求項記載の印字パターン形成処理に相当する。
ステップS40では、CPU71は、前述のようにユーザによってバーコードリーダBRによる上記印字パターンBPの読み取りが行われたときの、当該印字パターンBP中の各バーコードBCの読み取り結果を接続ケーブル19を介して取得する。このステップS40で行う処理が各請求項記載の読み取り結果取得処理に相当する。ステップS40が終了すると、ステップS45に移る。
ステップS45では、CPU71は、上記ステップS40で取得した読み取り結果に応じて、図7及び図8を用いて前述した手法(読み取ることができたバーコードBCの位置情報に基づく)により、ラベル台紙7B(言い換えればラベル基材部7Ba)の上記幅方向の寸法を決定する。そしてCPU71は、上記決定した幅方向寸法を具体的な数値(例えば○○mm等)として液晶パネル部3Bに出力して表示させる。又は、CPU71は、上記決定した幅方向の寸法情報を外部端末76に出力してもよい。その場合、上記同様、具体的な数値(例えば○○mm等)をそのまま外部端末76に出力して表示させてもよい。あるいは、例えば読み取ることができたバーコードBCの位置情報(基準位置からの距離や位置座標等)若しくはバーコードBCの識別情報(番号等)を上記寸法情報として外部端末76に出力し、それを受信した外部端末76において、その位置情報や識別情報を上記のようなラベル台紙7B(ラベル基材部7Ba)の具体的な幅方向寸法の数値に変換して表示するようにしてもよい。このステップS45で行う処理が各請求項記載の幅方向寸法情報出力処理に相当する。ステップS45が終了すると、ステップS50に移る。
ステップS50では、CPU71は、被印字テープ7が印字ヘッド43による印字開始位置まで到達したか否かを、公知の手法で判定する。すなわち、ラベル台紙7B(例えば、前述の印字パターンBPが形成された先行するラベル台紙Bに後続する、印字ラベルL作成用のラベル台紙7B)のラベル基材部7Baの上記搬送方向の前端位置に相当する位置に印字ヘッド43が正対するようになるまで、被印字テープ7が搬送されたか否か、が判定される。印字開始位置まで到達するまではステップS50の判定は満たされず(S50:NO)、ループ待機し、印字開始位置まで到達したらステップS50の判定が満たされて(S50:YES)、ステップS60に移る。
ステップS60では、CPU71は、上記印字ヘッド制御回路75に制御信号を出力し、上記ステップS10で入力された印刷コマンドにおける印刷データに基づき、印字ヘッド43の発熱素子を通電制御する。これにより、ラベル台紙7B(上述の印字ラベルL作成用のラベル台紙7B)のラベル基材部7Baに対し、上記ステップS45で決定した幅方向寸法に応じた制御態様(詳細は省略)で、上記印刷データに対応した印字形成を開始する。
その後、ステップS70で、CPU71は、上記ステップS10で入力された印刷コマンドにおける印刷データに基づき、被印字テープ7のテープ搬送方向の位置が印字終了位置まで到達したか否かを、公知の手法で判定する。すなわち、上記印字ラベルL作成用のラベル台紙7Bの上記搬送方向の後端位置に相当する位置に印字ヘッド43が正対するようになるまで、被印字テープ7が搬送されたか否か、が判定される。印字終了位置まで到達するまではステップS70の判定は満たされず(S70:NO)、上記ステップS60に戻り同様の手順を繰り返す。印字終了位置まで到達したらステップS70の判定が満たされて(S70:YES)、ステップS80に移る。
ステップS80では、CPU71は、上記印字ヘッド制御回路75に制御信号を出力し、印字ヘッド43の発熱素子への通電を停止する。これにより、ラベル台紙7Bのラベル基材部7Baへの印字が停止される。
その後、ステップS100で、CPU71は、上記モータ駆動回路74に制御信号を出力し、被印字テープ7の搬送を停止する。そして、このフローを終了する。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態のラベル作成装置1は、ラベル基材部7Baが搬送されるとき、複数のバーコードBCを含む特定の印字パターンBPが印字形成される。それら複数のバーコードBCのうち、ラベル基材部7Baの幅方向寸法外に位置するバーコードBCは印字形成されず、ラベル基材部7Baの幅方向寸法内に位置するバーコードBCは印字形成される。このことを利用して、それら複数のバーコードBCのうちどれとどれがラベル基材部7Baに印字形成されてバーコードリーダBRによって読み取られ、どれとどれがラベル基材部7Baに印字形成されることなくバーコードリーダBRによって読み取られなかったか、によって、ラベル台紙7B(ラベル基材部7Ba)の幅方向寸法を推測することができる。
以上のようにして、本実施形態によれば、ラベル作成装置1自らが印刷したバーコードBCに対するバーコードリーダBRの読み取り結果に基づき、ラベル台紙7B(ラベル基材部7Ba)の幅方向寸法を得ることができる。この結果、前述した印字品質の低下やばらつき等の弊害を防止することができる。またそのとき、ユーザがラベル台紙7B等の幅方向寸法を手入力する手間が不要となるとともに、専用の幅方向寸法の検出手段を設ける場合のように製造コストの増大を招くこともない。
また、本実施形態では、前述のように、バーコードリーダBRが読み取ることができた複数のバーコードBCのうち、最も上記幅方向一方側に位置する上記一方端バーコード(図7の場合はバーコードBC2、図8の場合はバーコードBC3)の幅方向の位置と、最も幅方向他方側に位置する上記他方端バーコード(図7の場合はバーコードBC7、図8の場合はバーコードBC6)の幅方向の位置と、を用いて生成された幅方向の寸法情報を出力してもよい。この場合においても、上記同様、精度よくラベル基材部7Baの幅方向寸法情報を生成することができる。
また、本実施形態では特に、上記印字パターンBPでは、複数のバーコードBCが幅方向に沿って直線的に一列に配置されている。これにより、幅方向一列に並ぶ複数のバーコードBCのうち、どれとどれがラベル基材部7Baに印字形成され、どれとどれがラベル基材部7Baに印字形成されなかったか、によって、ラベル台紙7B(ラベル基材部7Ba)の幅方向寸法を精度よく推測することができる。
また、本実施形態では特に、一列に配置される複数のバーコードBCのそれぞれが、互いに等ピッチで配列されている。これにより、複数のバーコードBCのうちどれとどれがバーコードリーダBRで読み取られ、どれとどれがバーコードリーダBRで読み取られなかったか、によって、ラベル基材部7Baの幅方向寸法を当該ピッチ単位で高精度に推測することができる。
また、本実施形態では特に、被印字テープ7は、複数のラベル台紙7B(ラベル基材部7Ba)が、搬送方向に沿って互いに分離しつつ離散的配置で設けられた、いわゆるダイカットタイプの構成である。この場合、複数のバーコードBCのうち剥離材7Aの幅方向寸法内に位置するバーコードBCであってもラベル台紙7B(ラベル基材部7Ba)の幅方向寸法外となるものについては、ラベル基材部7Baに印字形成がなされずにバーコードリーダBRで読み取られない。したがって、ラベル台紙7B(ラベル基材部7Ba)の幅方向寸法を確実に推測することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例について説明する。上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜、説明を省略又は簡略化する。
(1)バーコード列が複数列ある場合
上記実施形態では、印字パターンBPが複数のバーコードBCを一列に幅方向に沿って直線的に配置していたが、これに限られない。すなわち、印字パターンBPにおいて、バーコードBCの幅方向の位置がバーコード列どうしで互いに異なるバーコード列を複数列含んでもよい。
まず、本変形例の比較例としての(上記実施形態と同様に)バーコード列を一列含む印字パターンBPにおいて、生じる恐れがある不都合を、図10により説明する。
例えば図10(a)に示す例では、印字形成が試行された8個のバーコードBC1〜BC8のうち、バーコードBC1,BC2,BC7,BC8はラベル基材部7Baの幅方向寸法外にはみ出し、それ以外の4個のバーコードBC3,BC4、BC5,BC6はラベル基材部7Baの幅方向寸法内に位置する。4個のバーコードBC3,BC4,BC5,BC6がバーコードリーダBRにより読み取られる結果、CPU71は、被印字テープ7のラベル台紙7B(ラベル基材部7Ba)の幅Waとして、4個のバーコードBC分に相当する寸法を有すると認識する。
一方、図10(b)は、被印字テープ7のラベル台紙7B(ラベル基材部7Ba)の幅Wbが図10(a)よりも若干広い場合を示している。この例では、印字形成が試行された8個のバーコードBC1〜BC8のうち、3個のバーコードBC1,BC2,BC8はラベル基材部7Baの幅方向寸法外に位置する。また、4個のバーコードBC3,BC4、BC5,BC6はラベル基材部7Baの幅方向寸法内に位置する。そして、残りの1個のバーコードBC7は、半分がラベル基材部7Baの幅方向寸法内に位置する一方で残り半分はラベル基材部7Baの幅方向寸法外に位置することとなる。
上記において、バーコードリーダBRがきちんと読み取れるのは、上記図10(a)と同様、4個のバーコードBC3,BC4,BC5,BC6のみとなる。この結果、CPU71は、この被印字テープ7のラベル台紙7B(ラベル基材部7Ba)は実際は上記の幅Waよりも広い幅Wb(バーコード4.5個分)を備えているにも係わらず、当該ラベル台紙7B(ラベル基材部7Ba)の幅Wbとして、上記図10(a)と同様、4個のバーコードBC分に相当する寸法を有すると認識する。つまり、幅Waを備える図10(a)の構成と、幅Wbを備える図10(b)の構成とを、区別することができない。
上記を解消するために、本変形例では、図11に示す構成を備える。図11に示すように、本変形例では、ラベル台紙7Bに印字が試行される印字パターンBPは、幅方向に一列に配置された一列目の複数のバーコードBC1〜BC8と、幅方向に一列に配置された二列目の複数のバーコードBC11〜BC18とを含んでいる。また、バーコード列の複数のバーコードBCの幅方向の位置が、一列目と二列目どうしで互いに異なっており、この例ではバーコードBC1個の半分の半ピッチ分幅方向にずれている。
そして、バーコード列の上記一列目では、4個のバーコードBC3,BC4,BC5,BC6がラベル基材部7Baの幅方向寸法内に位置して印字形成される(バーコードBC7は、半分がラベル基材部7Baの幅方向寸法内に位置し印字形成されるものの、残り半分についてはラベル基材部7Baの幅方向寸法外に位置し印字形成されない)。一方、バーコード列の二列目では、4個のバーコードBC13,BC14,BC15,BC16がラベル基材部7Baの幅方向寸法内に位置して印字形成される(バーコードBC12は、半分がラベル基材部7Baの幅方向寸法内に位置し印字形成されるものの、残り半分についてはラベル基材部7Baの幅方向寸法外に位置し印字形成されない)。
上記構成の印字パターンPBに対しバーコードリーダBRにより読み取りを行うと、一列目においては4個のバーコードBC3,BC4,BC5,BC6が読み取ることができ、二列目においては4個のバーコードBC13,BC14,BC15,BC16を読み取ることができる。このとき、前述と同様、読み取られたバーコードBC3〜BC6,BC13〜BC16それぞれの幅方向位置は既知である(CPU71は生成した印字パターンBP中の全バーコードの位置を把握している)。そして、上記一列目のバーコードBC1〜BC8それぞれの幅方向位置と上記二列目のバーコードBC11〜BC18それぞれの幅方向位置とは、幅方向に半ピッチずれている。これらの結果、CPU71は、被印字テープ7が、4.5個のバーコードBC分に相当する幅方向寸法を有するラベル台紙7Bを備えていることを識別することができる。
すなわち、本変形例においては、上記のように一列目と二列目とでバーコードBCを半ピッチずらして配置した構成により、バーコードBC半個分の単位でラベル台紙7B(ラベル基材部7Ba)の幅方向寸法を検出でき、検出の分解能が2倍となるので検出精度が2倍となる。なお、さらに例えば3列のバーコードBCどうしの幅方向位置を1/3ピッチずつずらして配置することで検出精度を3倍にすることができる。これを拡張すると、mを自然数として、m列のバーコードBCどうしの幅方向位置を1/mピッチずらして配置することで、検出精度をm倍にできることとなる。
(2)斜め一列にバーコードを配列する場合
上記実施形態では、印字パターンBPにおいて、複数のバーコードBCが幅方向に直線的に一列に配置されたが、これに対し、本変形例の印字パターンBPでは、複数のバーコードBCが、幅方向に対し所定の角度をなす斜め方向に直線的に一列に配置される。
<本変形例の印字パターンによる幅方向寸法検出の例>
本変形例における印字パターンBPにより幅方向寸法の検出を行う場合の例を図12に示す。なお、本変形例は、被印字テープとして、上記実施形態のようなダイカットテープに代え、印字後に所望の長さに切断することにより印字ラベルLを作成する無定長タイプのテープを使用した例である。このテープは、詳細な図示を省略するが例えば3層構造となっており、印字ヘッド43によって印字が形成される基材層207Ba(上記ラベル基材部7Baに相当する層。この変形例における被印字部に相当)と、粘着剤層(上記粘着剤7Bbに相当する層)と、剥離材層(上記剥離材7Aに相当する層)と、の順で積層されている。基材層207Baは、粘着剤層の粘着力により剥離材層の一方側の面に接着されている。印字済みの基材層207Baは所望の長さに切断された後、(剥離材層が剥がされることで)粘着剤層を介し印字ラベルLとして上記被着体に貼り付けられる。
図12において、搬送される被印字テープ207の基材層207Baに、幅方向の位置が互いに異なる複数のバーコードBCを含む印字パターンBPの印字形成が試行された例が示されている。この例では、印字パターンBPは、前述と同様、8個のバーコードBC1,BC2,BC3,BC4,BC5,BC6,BC7,BC8を含んでいる。これらバーコードBC1〜BC8は幅方向(図示左右方向)に対し所定の角度θをなす斜め方向に直線的に一列に配置され、かつ互いに等ピッチで配列されている。また前述と同様、各バーコードBC1〜BC8は互いに同一の幅方向寸法を有している。
このとき、上記8個のバーコードBC1〜BC8のうち、左から1番目(言い換えれば図示左端)に位置するバーコードBC1と、右から1番目(言い換えれば図示右端)に位置するバーコードBC8とは、基材層207Baの幅方向寸法外に位置しはみ出している。前述と同様、このはみ出した位置の基材層207Baへの印字形成は不可能であることから、それらバーコードBC1,BC8はともに実際は基材層207Ba上には印字形成されないこととなる(図中×印参照)。それらバーコードBC1,BC8以外の6個のバーコードBC2,BC3,BC4、BC5,BC6,BC7は、基材層207Baの幅方向寸法内に位置していることから、基材層207Ba上に印字形成されている。
そして、上記のようにして形成された印字パターンBPに対し、ユーザがバーコードリーダBRを手に持って読み取りを実行すると、上記印字形成された6個のバーコードBC2、BC3,BC4,BC5,BC6,BC7のみが読み取られる。読み取られたバーコードBC2〜BC7それぞれの幅方向位置は既知である(CPU71は生成した印字パターンBP中の全バーコードの位置を把握している)ことから、前述と同様、CPU71は、被印字テープ207が、6個のバーコードBC分に相当する幅方向寸法を有する幅広のテープであることが分かる。その際、前述と同様、特に、CPU71は、読み取ることができたバーコードBC2〜BC7のうち、上記のように図12において最も左側(幅方向一方側に相当)に位置するバーコードBC2(一方端バーコードに相当)の幅方向の位置、及び、最も右側(幅方向他方側に相当)に位置するバーコードBC7(他方端バーコードに相当する)の幅方向位置、のみを用いて、上記被印字テープ207(基材層207Ba)の幅方向寸法が6個のバーコードBC分に相当することを識別してもよい。
<同じ印字パターンによる幅方向寸法検出の別例>
図13には、上記と同一の印字パターンBPの印字形成が被印字テープ207の基材層207Baに試行された、別の例を示している。印字パターンBPは、上記同様のバーコードBC1,BC2,BC3,BC4,BC5,BC6,BC7,BC8を含んでいる。
この場合、上記のように印字形成が試行された8個のバーコードBC1〜BC8のうち、左から1番目と2番目に位置するバーコードBC1,BC2と、右から1番目と2番目に位置するバーコードBC7,BC8とは、基材層207Baの幅方向寸法外にはみ出し印字形成されない(図中×印参照)。それ以外の4個のバーコードBC3,BC4、BC5,BC6は、基材層207Baの幅方向寸法内に位置しており、基材層207Ba上に印字形成されている。その結果、上記同様、形成された印字パターンBPをバーコードリーダBRで読み取ると、上記印字形成された4個のバーコードBC3,BC4,BC5,BC6のみが読み取られ、CPU71は、被印字テープ207が、4個のバーコードBC分に相当する幅方向寸法を有する幅狭のテープであることが分かる。なおその際、上記同様、CPU71は、読み取ることができたバーコードBC3〜BC6のうち、図13において最も左側(幅方向一方側に相当)に位置するバーコードBC3(一方端バーコードに相当)の幅方向の位置、及び、最も右側(幅方向他方側に相当)に位置するバーコードBC6(他方端バーコードに相当する)の幅方向位置、のみを用いて、上記被印字テープ207(基材層207Ba)の幅方向寸法が4個のバーコードBC分に相当することを識別してもよい。
本変形例においても、以上のようにして、幅方向に対し角度θをもって斜め一列に並ぶ複数のバーコードBCのうち、どれとどれが基材層207Baに印字形成され、どれとどれが基材層207Baに印字形成されなかったか、によって、前述と同様、基材層207Ba(被印字テープ207)の幅方向寸法を精度よく推測することができる。
<ダイカットタイプへの適用例>
また、図14に、上記のようなバーコード斜め一列配置の構成を、前述のダイカットタイプの被印字テープ7に適用した場合の検出例を示す。
図14において、搬送される被印字テープ7のラベル基材部7Baに、幅方向の位置が互いに異なる複数のバーコードBCを含む印字パターンBPの印字形成が試行されている。この例では、前述と同様、印字パターンBPは、8個のバーコードBC1,BC2,BC3,BC4,BC5,BC6,BC7,BC8を含んでいる。これらバーコードBC1〜BC8は幅方向(図示左右方向)に対し所定の角度θで斜め方向に直線的に一列にかつ互いに等ピッチで配列されている。また、各バーコードBC1〜BC8は互いに同一の幅方向寸法を有している。
このとき、前述と同様、上記のように印字形成が試行された8個のバーコードBC1〜BC8のうち、図示左端のバーコードBC1と図示右端2個のバーコードBC7,BC8はラベル基材部7Baの幅方向寸法外に位置し、実際にラベル基材部7Ba上には印字形成されない(図中×印参照)。それらバーコードBC1,BC8以外の5個のバーコードBC2,BC3,BC4,BC5,BC6は、ラベル基材部7Baの幅方向寸法内に位置し、それらバーコードBC2〜BC6がラベル基材部7Ba上に印字形成された印字部7Ba′が生成されている。
そして、上記のようにして形成された印字パターンBPに対しバーコードリーダBRの読み取りが実行され、上記5個のバーコードBC2、BC3,BC4,BC5,BC6のみが読み取られる。読み取られたバーコードBC2〜BC6それぞれの幅方向位置はCPU71において既知であり、CPU71は、被印字テープ7が、5個のバーコードBC分に相当する幅方向寸法を有するラベル台紙7Bを備えていることが分かる。その際、特に、CPU71は、前述と同様、読み取られたバーコードBC2〜BC6のうち最も左側に位置するバーコードBC2(一方端バーコードに相当)の幅方向の位置、及び、最も右側に位置するバーコードBC6(他方端バーコードに相当する)の幅方向位置、のみを用いて、上記ラベル台紙7Bの幅方向寸法が5個のバーコードBC分に相当することを識別してもよい。
この図14に示す例においても、前述と同様、幅方向に対し角度θをもって斜め一列に並ぶ複数のバーコードBCのうち、どれとどれがラベル基材部7Baに印字形成され、どれとどれがラベル基材部7Baに印字形成されなかったか、によって、前述と同様、ラベル基材部7Ba(ラベル台紙7B)の幅方向寸法を精度よく推測することができる。
また、複数のバーコードBCのそれぞれは、搬送方向の位置についても互いに異なることとなるので、どれとどれがラベル基材部7Baに印字形成されてバーコードリーダBRで読み取られ、どれとどれがラベル基材部7Baに印字形成されずバーコードリーダBRで読み取られなかったか、によって、ラベル基材部7Ba(ラベル台紙7B)の搬送方向寸法である前述の台紙長LAも推測可能となる。上記の例では、台紙長LAは、5個のバーコードBC分と推測(検出)される。
なお、図9のステップS45と同様、このとき検出した台紙長LAを、CPU71が具体的な数値(例えば○○mm等)として液晶パネル部3Bに出力して表示させるか、又は、搬送方向の寸法情報として外部端末76に出力してもよい。その場合、上記同様、具体的な数値(例えば○○mm等)をそのまま外部端末76に出力して表示させてもよい。あるいは、例えば読み取ることができたバーコードBCの位置情報(基準位置からの距離や位置座標等)若しくはバーコードBCの識別情報(番号等)を上記寸法情報として外部端末76に出力し、それを受信した外部端末76において、その位置情報や識別情報を上記のようなラベル台紙7B(ラベル基材部7Ba)の具体的な搬送方向寸法の数値に変換して表示するようにしてもよい。このときに行う処理が各請求項記載の搬送方向寸法情報出力処理に相当している。
さらに、このようないわゆるダイカットタイプの場合において、前述の図7及び図8に示すように幅方向一列に複数のバーコードBCが並ぶ場合には、搬送方向に隣接する2つのラベル台紙7B(ラベル基材部7Ba)どうしの間に全バーコードBCの印字が試行され、結果としてバーコードBCが全く印字形成されないおそれがある。この図14に示す構成においては、斜め一列に複数のバーコードBCが形成されることによって上記の弊害が未然に防止されることから、上記ダイカットタイプの場合に特に好適である。
(3)センサ30の検出結果によりバーコードの配置を調整する場合
本変形例では、図15に示すように、ラベル作成装置1が備える上記センサ30を利用して、被印字テープ7に備えられたラベル基材部7Baの上記テープ搬送方向に沿った上記台紙長LA(前述の図5も参照)を検出する。そして、その検出した台紙長LA及び上記印字ヘッド43のヘッド幅WH(CPU71において既知)に基づき、バーコードBCの長さl及び幅wが適宜に調整される。
すなわち、長さlは、上記台紙長LAの整数(厳密には自然数)分の1となるように決定される。この例では、長さl=LA/5に調整されている。また、幅wは、想定される各バーコードBCの詳細形状や上記長さlの値も加味しつつ、上記ヘッド幅WHの整数(厳密には自然数)分の1となるように決定される。この例では、幅w=1/8に調整されている。
そして、前述と同様の矩形のラベル基材部7Baに対し、それら調整された幅w及び長さlを備えた5つのバーコードBC1〜BC5が前述と同様の角度θ(図示省略)で斜め方向一列に配置された、印字パターンBPが印字形成される。特にこの例では、バーコードBC1の隅部がラベル台紙7B(ラベル基材部7Ba)の搬送方向下流側(図示上側。搬送方向一方側に相当)の隅部に一致した結果、バーコードBC5の隅部がラベル台紙7B(ラベル基材部7Ba)の搬送方向上流側(図示下側。搬送方向他方側に相当)の隅部に一致しており、5個のバーコードBC1〜BC5がラベル台紙7B内にぴったりと配置されている。
<制御手順>
上記手法を実現するために、CPU71が実行する制御手順を図16のフローチャートにより説明する。
図16に示すフローでは、図9のステップS20とステップS30との間に、新たなステップS24、ステップS26、ステップS28を加入した点が異なる。すなわち、図9と同様のステップS10及びステップS20が終了すると、新たに設けたステップS24に移る。
ステップS24では、CPU71は、上記センサ30の検出結果に基づき、前述のようにしてラベル台紙7Bの上記台紙長LAを算出(検出)する。ステップS24が終了すると、ステップS26に移る。
ステップS26では、CPU71は、上記ステップS24で検出した台紙長LAと上記印字ヘッド43の幅WHとに対応して、斜め方向一列に配置される複数のバーコードBCの配置態様の調整を行う。すなわち、ラベル基材部7Baの上記搬送方向一方側端部から上記搬送方向他方側端部までの搬送方向範囲にそれら複数のバーコードBCが収まって形成され得る配置となるよう、バーコードBCの数や大きさ等を適宜に設定することにより、最適な印字パターンBPに調整する。図15で上述した例では、バーコードBCの幅wをw=WH/8、長さlをl=LA/5に設定した印字パターンBPに調整されている。なお、このステップS26で行う処理が各請求項記載のバーコード配置調整処理に相当する。ステップS26が終了すると、ステップS28に移る。
ステップS28では、CPU71は、上記のように配置調整された複数のバーコードBCを含む印字パターンBPをラベル基材部7Baに形成する際の、印字形成開始位置を決定する。図15に示した例では、前述したように、この印字形成開始位置の決定によって、バーコードBC1の隅部がラベル基材部7Baの搬送方向下流側の隅部に一致している。そしてその結果、バーコードBC5の隅部がラベル基材部7Baの搬送方向上流側の隅部に一致している。これにより、図15に示したように、5個のバーコードBC1〜BC5がラベル台紙7B内にぴったりと配置された態様となっている。なお、このステップS28で行う処理が各請求項記載の印字開始位置調整処理に相当する。
上記ステップS28が終了すると、上記図9と同様のステップS30に移る。以降、ステップS30〜ステップS100は、図9と同じであるので説明を省略する。
このように、本変形例においては、センサ30の検出結果に基づき、ラベル基材部7Baの台紙長LAが検出される(ステップS24)。そして、その台紙長LAとヘッド幅WHとに対応して上記バーコードBCの数や大きさ等が適宜に設定されることで、ラベル基材部7Baの形状に対し最適な印字パターンBPとなるように調整される(ステップS26)。特に、上記のように印字パターンBPの複数のバーコードがBC斜め方向一列に配置される場合に、上述したように調整された複数のバーコードBCを用いたラベル基材部7Baへの印字パターンBPの印字開始位置を適宜に調整する(ステップS28)ことで、ラベル基材部7Baの上記搬送方向一方側端部から上記搬送方向他方側端部までそれら複数のバーコードBCがちょうどぴったりと配置されて形成することが可能となる。またこのように印字パターンBPを最適化することで、例えばラベル基材部7Baの外縁にまたがって印字形成される等によりバーコードリーダBRで検出できない無駄な配置となるバーコードBCを確実になくすことができる。この結果、ラベル基材部7Baの幅方向寸法の検出精度を確実に向上することができる。
(4)その他
以上では、バーコードリーダBRをユーザが手に持ってバーコードBCの読み取りを行ったが、これに限られない。すなわち、ラベル作成装置1の適宜の箇所(例えば上カバーユニット3の前側上部等)に設けたホルダにバーコードリーダBRを装着し、そのホルダに装着された状態のバーコードリーダBRが被印字テープ7の搬送時に上記印字パターンBPのバーコードBCを読み取るようにしてもよい。
なお、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」という意味である。
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
なお、以上において、図6中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図9、図16に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 ラベル作成装置(印刷装置)
7 被印字テープ(被印字媒体)
7Ba ラベル基材部(被印字部)
10 着脱部
19 接続ケーブル
30 センサ(検出手段)
42 プラテンローラ(搬送手段)
43 印字ヘッド(印字手段)
71 CPU(制御手段)
73 ROM(記憶手段)
207 被印字テープ
207Ba 基材層(被印字部)
BC バーコード
BP 印字パターン
BR バーコードリーダ

Claims (10)

  1. 被印字部を搬送方向に搬送させるための搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記被印字部に対し所望の印字を行う印字手段と、
    バーコードリーダへの接続ケーブルが着脱される着脱部と、
    前記搬送手段及び前記印字手段を制御する制御手段と、
    前記搬送方向に直交する幅方向の位置が互いに異なる複数のバーコードを含む、前記被印字部に対し印字形成される特定の印字パターンを記憶する記憶手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記搬送手段及び前記印字手段を制御し、搬送される前記被印字部に対し、記憶された前記印字パターンの印字形成を試行する印字パターン形成処理;
    印字形成された前記印字パターンに含まれる前記複数のバーコードに対する、前記バーコードリーダによる読み取り結果を取得する読み取り結果取得処理;
    取得された前記読み取り結果において読み取ることができた前記バーコードの前記幅方向の位置に基づき、前記被印字部の前記幅方向の寸法情報を出力する幅方向寸法情報出力処理;
    を実行することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記幅方向寸法情報出力処理では、
    読み取ることができた複数の前記バーコードのうち、最も前記幅方向の一方側に位置する一方端バーコードの前記幅方向の位置と、最も前記幅方向の他方側に位置する他方端バーコードの前記幅方向の位置と、を用いて生成された前記幅方向の寸法情報を出力する
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の印刷装置において、
    前記印字パターンでは、
    前記複数のバーコードが前記幅方向に沿って直線的に一列に配置されている
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1又は請求項2記載の印刷装置において、
    前記印字パターンでは、
    前記複数のバーコードが前記幅方向に沿って直線的に配置されるバーコード列が複数列含まれており、
    前記複数のバーコードそれぞれの前記幅方向の位置が各バーコード列どうしで互いに異なっている
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1又は請求項2記載の印刷装置において、
    前記印字パターンでは、
    前記複数のバーコードが、前記幅方向に対し所定の角度をなす斜め方向に直線的に一列に配置されている
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれか1項記載の印刷装置において、
    前記複数の被印字部は、
    前記搬送方向に長尺の被印字媒体において、当該搬送方向に沿って互いに分離しつつ設けられている
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項6記載の印刷装置において、
    前記制御手段は、さらに、
    取得された前記読み取り結果において読み取ることができた前記バーコードの前記搬送方向の位置に基づき、前記被印字部の前記搬送方向の寸法情報を出力する搬送方向寸法情報出力処理;
    を実行することを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項6記載の印刷装置において、
    前記搬送手段により搬送される1つの略矩形の前記被印字部の前記搬送方向の寸法を、当該搬送時において光学的又は磁気的に検出する検出手段をさらに有し、
    前記制御手段は、さらに、
    検出された前記被印字部の前記搬送方向の寸法と、前記印字手段の前記幅方向における寸法と、に応じて、前記印字パターンに含まれる前記複数のバーコードの配置態様を調整するバーコード配置調整処理;
    を実行し、
    前記印字パターン形成処理では、
    調整された前記複数のバーコードを備えた前記印字パターンが前記被印字部に対して印字形成される
    ことを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項8記載の印刷装置において、
    前記制御手段は、さらに、
    調整された前記複数のバーコードを用いた前記被印字部への印字開始位置を調整する印字開始位置調整処理;
    を実行する
    ことを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項3乃至請求項9のいずれか1項記載の印刷装置において、
    一列に配置される前記複数のバーコードのそれぞれが、互いに等ピッチで配列されている
    ことを特徴とする印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112060779A (zh) * 2020-10-12 2020-12-11 刘昌宏 一种纵向热打印方法

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