JP6520095B2 - 画像転写装置 - Google Patents

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本発明は、ホログラムを被転写シートに転写する画像転写装置及びホログラムリボンに関する。
パスポートの冊子、紙幣、クレジットカード、IDカード等といった偽造防止が必要な対象物には、ホログラムが形成される。ホログラムは、所定の方向から所定の波長の光が照射されると、ホログラムが有する回折格子によって回折が生じて、所定の像を再生する。
このホログラムを転写シートに形成するには、例えば特許文献1に示すように、回折格子構造を有するパネルが設けられたホログラムリボンと回折格子構造が転写される転写シートとを重ね合わせる。そして、転写する画像に応じてパネルの回折格子構造を、転写シートに熱転写することによって、転写シートにホログラムが形成される。このホログラムリボンには、画像を形成するにあたって、パネルの先頭、すなわち熱転写の開始位置を位置決めする位置決めマークが形成されている。位置決めマークは、1画像分のパネルごとに、パネルの脇の余白部に設けられている。パネルを転写シートに熱転写する画像転写装置は、センサで、位置決めマークを光学的に検出して、ホログラムリボンにおいて、熱転写の開始位置の位置決めをする。
特開2014−76614号公報
ところで、ホログラムを形成する画像転写装置は、偽造防止が必要な対象物にホログラムを形成する装置であり、安全に管理する必要がある。このため、画像転写装置では、夜間等の非使用時に、装置本体からホログラムリボンが取り外される。取り外されたホログラムリボンは、金庫等の安全な場所に保管される。そして、保管されたホログラムリボンは、次に使用するときに、改めて、画像転写装置に装着されることが多い。ホログラムリボンが再装着されるときには、使いかけの別のホログラムリボンが装着される場合もある。
以上のように、画像転写装置では、ホログラムリボンの取り外しが多く行われることから、ホログラムリボンを再装着したときに、ホログラムリボンのどこまでが未使用パネルで、どこからが使用済みパネルであるかが不明になってしまうことがある。上述したように、特許文献1の位置決めマークは、単に、パネルの脇に設けられているだけであり、熱転写の開始位置を検出できるものの、当該位置決めマークに対応するパネルが使用済みのパネルであるか未使用のパネルであるかの判別を行うことはできない。したがって、再装着時に、誤って、使用済みパネルの次の未使用パネルではなく、何枚かの未使用パネルを飛ばした未使用パネルについて、熱転写の開始位置の位置決め処理をしてしまうおそれがある。このように、未使用パネルを飛ばして使用再開したときには、飛ばした未使用パネルの分を無駄にしてしまう。
本発明は、無駄なくホログラムリボンを使用することができる画像転写装置及びホログラムリボンを提供することを目的とする。
以上のような課題を解決する画像転写装置は、長尺の基材上に回折格子構造を有するパネルが前記基材の長手方向となる搬送方向に繰り返し形成されていると共に反射構造を有する検出マークを有するホログラムリボンを搬送するリボン搬送機構と、前記パネルが転写される転写シートを搬送するシート搬送機構と、前記転写シートに重ね合わされた前記ホログラムリボンの前記パネルを前記転写シートに熱転写する転写ヘッドと、前記検出マークを検出する検出センサと、前記転写ヘッドを駆動し、前記転写ヘッドで記録する画像に応じた前記パネルを前記転写シートに熱転写すると共に、前記転写ヘッドで前記検出マークを前記転写シートに熱転写するコントローラとを備える。前記コントローラは、更に、初期化処理の際に、前記リボン搬送機構で前記ホログラムリボンを搬送し、前記搬送方向における先頭の前記検出マークを検出したとき、検出した前記検出マークに対応する前記パネルの熱転写の開始位置を位置決めする。
以上のような構成によれば、ホログラムリボンの未使用部分の先頭を正確に検出することができる。したがって、画像転写装置の使用を再開するときにホログラムリボンを再セットしても、未使用部分のパネルのいくつかを飛ばすことなく、未使用部分の最初のパネルから使用することができる。したがって、ホログラムリボンを無駄なく使用することができる。
前記画像転写装置において、前記検出センサは、第1検出センサであり、更に、前記検出マークが転写シートに熱転写された転写検出マークを検出する第2検出センサを備えていてもよい。前記コントローラは、前記転写シートを前記シート搬送機構で搬送し、先頭の前記転写検出マークを検出したとき、前記転写シートの転写開始位置を位置決めする。
以上のような構成によれば、転写シートの空白領域の先頭を正確に検出することができる。すなわち、転写シートには、空白領域を設けることなく、ホログラム画像を連続して形成することができる。したがって、転写シートを無駄なく使用することができる。
前記画像転写装置において、更に、前記検出マークは、前記パネルと同時に形成されることが好ましい。
以上のような構成によれば、前記検出マークは、前記パネルと同時に形成されるので、精度よく前記検出マークを形成することができる。また、前記ホログラムリボンの生産効率を向上することができる。
前記画像転写装置において、更に、前記検出マークは、前記反射構造として回折格子構造を有するものであることが好ましい。
以上のような構成によれば、回折格子構造により生成された回折光を検出センサで検出することができる。勿論、検出マークは、入射光を散乱させる散乱特性を有するものであってもよい。
前記画像転写装置において、更に、前記検出マークは、前記パネル間に設けられた検出パネルであり、前記検出パネルは、前記反射構造として、回折方向が前記パネルの回折方向と異なる回折格子構造を有するものであってもよい。
以上のような構成によれば、前記パネルと搬送方向に連続して前記検出パネルを設けても、前記検出パネルの回折方向が前記パネルの回折方向と異なるので、前記検出センサで、前記検出パネルを検出することができる。
前記画像転写装置において、更に、前記検出マークは、前記パネル間に設けられた検出パネルであり、前記検出マークは、前記反射構造が入射光を散乱させる散乱特性を有するものであってもよい。
以上のような構成によれば、前記検出センサを、前記検出パネルでの回折角度に関わりなく設けることができる。
前記画像転写装置において、更に、前記コントローラは、前記転写ヘッドによって、前記検出マークを、前記転写シートに前記画像を転写した数データに従って生成した所定パターンで、前記転写シートに熱転写し、前記初期化処理の際に、前記検出センサが検出した前記所定パターンから前記画像を転写した数データを生成するようにしてもよい。
以上のような構成によれば、前記ホログラムリボンを装置から取り外され、動作が連続しなくても、再開時の初期化処理の際に、前記検出マークの所定パターンを読み出すことで、今までの転写枚数を把握することができ、正確な員数管理を行うことができる。
前記画像転写装置において、更に、前記ホログラムリボンは、前記反射構造として互いに異なる回折格子構造を有する複数種類のパネルが前記搬送方向に並んで構成され、前記複数種類のパネルで単位画像を形成するパネルセットが繰り返し形成されていてもよい。この場合、前記検出マークは、前記パネルセットの前記ホログラムリボンの搬送方向の先頭のパネルに対応して形成されている。
前記画像転写装置において、更に、前記コントローラは、前記初期化処理の際に、前記リボン搬送機構で、前記ホログラムリボンを前記搬送方向及びその逆方向に搬送し、前記検出センサで、前記搬送方向において先頭の前記検出マークを検出することが好ましい。
以上のような構成によれば、確実に前記検出マークを検出することができる。
前記画像転写装置において、更に、前記コントローラは、前記初期化処理の際に、前記シート搬送機構で、前記転写シートを前記搬送方向及びその逆方向に搬送し、前記第2検出センサで、前記転写シートの搬送方向と逆方向において先頭の前記転写検出マークを検出することが好ましい。
以上のような構成によれば、確実に前記転写検出マークを検出することができる。
以上のような課題を解決するホログラムリボンは、以上のような画像転写装置に用いられるものであり、長尺の基材と、前記長尺の基材上に搬送方向に繰り返し設けられる回折格子構造を有するパネルと、前記パネルに形成された回折格子構造を有する検出マークとを備える。
以上のような構成によれば、効率的にホログラムリボンを使用することができる。
本実施形態の画像転写装置の構成を示す図である。 本実施形態のホログラムリボンを示す図である。 検出マークが黒インクで形成された参考例となるホログラムリボンを示す図である。 本実施形態のホログラムリボンにおいて、検出マークを第1検出センサで検出している状態を示す図である。 本実施形態の画像転写装置の転写シートにホログラム画像が印刷された状態を示す図である。 本実施形態の画像転写装置のブロック図である。 ホログラム画像の画像形成処理を示すフローチャートである。 リボン搬送機構の初期化処理を示すフローチャートである。 使用途中のホログラムリボンの状態を示す図である。 シート搬送機構の初期化処理を示すフローチャートである。 パネルセットの間に検出パネルを設けたホログラムリボンを示す図である。 図11に示すホログラムリボンにおいて、検出パネルを第1検出センサで検出している状態を示す図である。 検出パネルを、散乱特性を有する反射構造で構成し、この検出パネルを第1検出センサで検出している状態を示す図である。 検出マークにホログラム画像の員数を示す所定パターンを形成したホログラムリボンを示す図である。 リボン搬送機構の初期化処理において、図13に示すホログラムリボンの検出マークの所定パターンを読み出し、更に所定パターンを形成する処理を示すフローチャートである。 画像転写装置が用いられる間接転写システムを示す図である。
図1に示すように、本実施形態で説明する画像転写装置20は、転写シート1に、カラーのホログラム画像を熱転写する装置である。カラーのホログラム画像は、赤の回折光を生成する回折格子構造と緑の回折光を生成する回折格子構造と青の回折光を生成する回折格子構造とを、ドット面積をコントロールしながら混色することで、カラーが表現されている。すなわち、カラー画像を表現するホログラムは、所定の方向から所定の波長の光が照射されると、転写シート1に形成されたホログラムが有する回折格子によって回折が生じることによって、所定のカラー画像を再生する。
図2に示すように、この画像転写装置20に装着されるホログラムリボン10は、長尺の基材12に、赤の回折光を生成する赤用パネル11Rと緑の回折光を生成する緑用パネル11Gと、青緑の回折光を生成する青用パネル11Bとが設けられている。具体的に、ホログラムリボン10は、矩形状のパネル11R,11G,11Bが長尺の基材12の長手方向でもある搬送方向である矢印D1方向に沿って隙間なく連続して並んで設けられている。基材12は、転写ヘッドによって熱が印加されることから、耐熱性の樹脂で形成されている。そして、順に並んだパネル11R,11G,11Bのセットは、これらで1つの単位画像を形成するパネルセット13を構成する。また、パネルセット13とパネルセット13との間も、隙間なく連続している。更に、搬送方向に並んだパネル11R,11G,11Bの一方の側には、余白部14が設けられている。なお、余白部14は両側に設けられていてもよい。
各パネルセット13の先頭の赤用パネル11Rには、搬送方向と交差する方向に検出マーク15が形成されている。検出マーク15は、具体的に、余白部14上に搬送方向である矢印D1方向に対して直交する方向に設けられている。また、検出マーク15は、赤用パネル11Rと連続して設けられており、赤用パネル11Rと同じ回折格子構造を有している。検出マーク15は、赤用パネル11Rから突出するように設けられることで、赤用パネル11Rの全部をホログラム画像2形成のために有効に利用することができる。この検出マーク15は、後述するように、パネルセット13の先頭の赤用パネル11Rを検出することに用いられる。
図3に示すように、ホログラムリボンには、赤用パネル11Rと緑用パネル11Gとの境界に検出マーク16aが設けられてものがある。このホログラムリボン16は、検出マーク16aを、赤用パネル11Rや緑用パネル11Gと同様に、回折格子構造を有するように形成するのではなく、グラビア印刷等により黒インクで形成されている。すなわち、ホログラムリボン16は、パネル11R,11G,11Bを印刷した後に、グラビア印刷等で検出マーク16aを印刷することになる。これに対して、ホログラムリボン10は、検出マーク15を、赤用パネル11Rを形成するときに同時に形成することができ、この点で、ホログラムリボン16よりも生産効率を向上することができる。また、検出マーク15を精度よく形成することができる。
図1に示すように、以上のように構成されるホログラムリボン10は、供給ロール17と巻取ロール18とに巻回されている。具体的に、供給ロール17には、未使用のホログラムリボン10が巻回され、巻取ロール18には、使用済みのホログラムリボン10が巻回される。そして、一般に、ホログラムリボン10は、供給ロール17と巻取ロール18とをカートリッジに回転自在に収納された状態で、画像転写装置20に装着される。
図1に示すように、本実施形態の画像転写装置20は、ホログラムリボン10を搬送するリボン搬送機構21と、ホログラムリボン10のパネル11R,11G,11Bが熱転写される転写シート1を搬送するシート搬送機構31とを備えている。更に、画像転写装置20は、ホログラムリボン10のパネル11R,11G,11Bを転写シート1に熱転写する転写ヘッドとなる転写ヘッド41を備えている。
リボン搬送機構21は、供給ロール17を回転する供給側駆動軸22と、巻取ロール18を回転する巻取側駆動軸23を備えている。供給側駆動軸22と巻取側駆動軸23は、それぞれ駆動モータに接続されている。供給ロール17から矢印D1方向に送り出された未使用のホログラムリボン10は、複数のガイドローラ25,26にガイドされて転写ヘッド41とシート搬送機構31を構成するプラテンローラ36との間に導かれる。リボン搬送機構21は、転写シート1の受容層に密着したホログラムリボン10を転写シート1から剥離する剥離板27を備えている。転写ヘッド41によってパネル11R,11G,11Bが転写シート1に転写された使用済みのホログラムリボン10は、搬送路が剥離板27で転写シート1と離間する方向に折曲され、巻取ロール18に巻き取られる。
転写シート1を搬送するシート搬送機構31は、未使用の転写シート1が巻回される供給ロール32と、ホログラム画像が形成された転写シート1が巻回される巻取ロール33と、転写ヘッド41と対峙するプラテンローラ36とを備えている。供給ロール32から矢印D2方向に送り出された未使用の転写シート1は、複数のガイドローラ34,35にガイドされ転写ヘッド41とプラテンローラ36との間に導かれる。転写ヘッド41によってパネル11R,11G,11Bが所定パターンで熱転写されホログラム画像が形成された転写シート1は、巻取ロール33に巻き取られる。転写シート1は、長尺なシートの一方の面に、パネル11R,11G,11Bが熱転写される受容層が形成されている。転写シート1は、ホログラムリボン10のパネル11R,11G,11Bと受容層とが対向するように転写ヘッド41とプラテンローラ36との間に導かれる。
転写ヘッド41は、例えばサーマルヘッドであり、搬送方向に直交する方向に、複数の発熱抵抗体が配列され、熱を、印刷するホログラム画像2のパターンに応じてホログラムリボン10に選択的に印加して、パネル11R,11G,11Bを所定のパターンで転写シート1に熱転写する。転写ヘッド41は、移動機構によって、プラテンローラ36に対して近接離間する方向に移動される。転写ヘッド41は、パネル11R,11G,11Bを転写シート1の受容層に熱転写するとき、プラテンローラ36に近接し、ホログラムリボン10を転写シート1に圧着する。また、転写ヘッド41は、転写シート1やホログラムリボン10を搬送するとき、プラテンローラ36に対して離れる。転写ヘッドは、ホログラムリボン10と転写シート1とを加熱することで、ホログラムリボン10のパネル11R,11G,11Bと基材12との接着層及び転写シート1の受容層を軟化させる。そして、転写ヘッド41は、パネル11R,11G,11Bの回折格子構造を所定のパターンで受容層に接着する。
転写ヘッド41の近傍には、ホログラムリボン10の搬送方向の下流側に、剥離板27が設けられており、熱転写によって転写シート1に密着しているホログラムリボン10を転写シート1から剥離する。
更に、転写ヘッド41のホログラムリボン10の搬送方向上流側でガイドローラ25,26の間には、検出マーク15を検出する第1検出センサ42が設けられている。図4に示すように、第1検出センサ42は、検出光42cを出射する発光部42aと検出マーク15で反射された回折光42dを検出する受光部42bとを備えている。発光部42aは、検出マーク15に対して垂直に検出光42cを出射し、受光部42bは、検出マーク15での回折角θに応じた位置に設けられている。この回折角θは、検出マーク15の空間周波数と発光部42aが発光する光の波長から算出することができる。
図1及び図5に示すように、更に、転写シート1には、ホログラム画像2と共に、検出マーク15が熱転写されることにより転写検出マーク3が形成される。具体的に、図5に示すように、ホログラム画像が形成された転写シート1は、ホログラム画像2が搬送方向に並んで形成されると共に、各ホログラム画像2に対応して、ホログラムリボン10の検出マーク15が熱転写されて形成された転写検出マーク3が形成されている。転写検出マーク3は、ホログラム画像2とは離間して形成される。
図1に示すように、プラテンローラ36の搬送方向上流側でガイドローラ34,35の間には、第2検出センサ43が設けられている。この第2検出センサ43も第1検出センサ42と同じ構成を有し、検出光を発光部から出射し、転写検出マーク3で反射した回折光を検出する受光部とを備えている。
図6に示すように、以上のように構成された画像転写装置20では、ROM、RAM、CPU等を備えたコントローラ51が画像転写装置20の全体の動作を制御する。具体的に、コントローラ51は、ホログラムリボン10を搬送するリボン搬送機構21の供給側駆動軸22や巻取側駆動軸23を回転するリボン搬送モータ21aと、転写シート1を搬送するシート搬送機構31の供給ロール32や巻取ロール33を回転するシート搬送モータ31aとを駆動する。また、コントローラ51は、転写ヘッド41を、形成するホログラム画像2の赤の干渉色に対応するパターンや緑の干渉色に対応するパターンや青の干渉色に対応するパターンに応じて駆動する。また、コントローラ51には、ホログラムリボン10の検出マーク15の検出結果が入力される。そして、コントローラ51は、第1検出センサ42が検出した検出マーク15に基づいてパネルセット13の先頭、すなわち赤用パネル11Rの熱転写の開始位置を位置決めする。更に、コントローラ51は、転写シート1の転写検出マーク3の検出結果が入力される。そして、コントローラ51は、第2検出センサ43が検出した転写検出マーク3に基づいて、転写シート1の転写開始位置を位置決めする。
次に、以上のように構成された画像転写装置20の画像形成処理について、図7を参照して説明する。画像形成処理のときには、先ず、ホログラムリボン10と転写シート1とが画像転写装置20に装着された状態であり、プラテンローラ36と転写ヘッド41との間において、ホログラムリボン10と転写シート1の受容層とが対向した状態にある。そして、画像形成を開始するときには、先ず、転写ヘッド41がプラテンローラ36に近接し、転写ヘッド41とプラテンローラ36とによってホログラムリボン10を転写シート1の受容層に圧着する。また、ホログラムリボン10は、詳細は後述するが、転写ヘッド41と転写開始位置となるパネルセット13の先頭の赤用パネル11Rの搬送方向の先端エッジに位置合わせされている。ホログラム画像2を連続印刷するときにも、コントローラ51は、検出マーク15を検出することで、各パネルセット13の先頭の赤用パネル11Rの先頭エッジを検出する。また、転写シート1も、転写ヘッド41と対向する位置が転写開始位置となるように位置合わせされている。
図7に示すように、ステップS1において、コントローラ51は、転写シート1に熱転写するホログラム画像2の赤の干渉色のパターンに応じて転写ヘッド41を駆動する。このとき、コントローラ51は、ホログラムリボン10と転写シート1とを同期して搬送方向である矢印D1及びD2方向に搬送する。これにより、転写シート1には、赤のパネル11Rから赤の干渉色に相当する回折格子構造が熱転写される。また、コントローラ51は、赤用パネル11Rと連続して形成された検出マーク15を転写シート1に熱転写し、転写検出マーク3を転写シート1に形成する。赤のパネル11Rの熱転写の処理が終了すると、ステップS2において、コントローラ51は、転写ヘッド41をプラテンローラ36から離間させ、転写シート1を、搬送方向とは逆方向の反矢印D2方向に搬送し、再度、転写ヘッド41と対向する位置が転写開始位置となるように位置合わせする。
ステップS3において、コントローラ51は、再度、転写ヘッド41がプラテンローラ36に近接し、転写ヘッド41とプラテンローラ36とによってホログラムリボン10を転写シート1の受容層に圧着する。そして、コントローラ51は、熱転写するホログラム画像2の緑の干渉色のパターンに応じて転写ヘッド41を駆動すると共に、ホログラムリボン10と転写シート1とを同期して搬送方向である矢印D1及びD2方向に搬送する。これにより、転写シート1には、緑のパネル11Gから緑の干渉色に相当する回折格子構造が熱転写される。緑のパネル11Gの熱転写の処理が終了すると、ステップS4において、コントローラ51は、転写ヘッド41をプラテンローラ36から離間させ、転写シート1を、搬送方向とは逆方向の反矢印D2方向に搬送し、再度、転写ヘッド41と対向する位置が転写開始位置となるように位置合わせする。
ステップS5において、コントローラ51は、再度、転写ヘッド41がプラテンローラ36に近接し、転写ヘッド41とプラテンローラ36とによってホログラムリボン10を転写シート1の受容層に圧着する。そして、コントローラ51は、熱転写するホログラム画像2の青の干渉色のパターンに応じて転写ヘッド41を駆動すると共に、ホログラムリボン10と転写シート1とを同期して搬送方向である矢印D1及びD2方向に搬送する。これにより、転写シート1には、青のパネル11Bから青の干渉色に相当する回折格子構造が熱転写される。
青のパネル11Bの熱転写の処理が終了すると、コントローラ51は、転写ヘッド41をプラテンローラ36から離間させる。かくして、転写シート1には、赤の干渉色に対応した回折格子構造と緑の干渉色に対応した回折格子構造と青の干渉色に対応した回折格子構造とが熱転写され、ホログラム画像2が形成される。また、図5に示すように、転写シート1には、形成されたホログラム画像2の近傍であってホログラム画像2とは離れて、転写検出マーク3が形成される。この転写検出マーク3は、次に説明するように、初期化処理の際に、転写シート1の転写開始位置の検出に利用される。
この画像転写装置20は、偽造防止が必要な対象物にホログラムを形成する装置であり、ホログラムリボン10も安全に管理する必要がある。このため、画像転写装置20では、夜間等の非使用時に、装置本体からホログラムリボン10が取り外され、取り外されたホログラムリボン10は、金庫等の安全な場所に保管される。画像転写装置20の非使用時には、画像転写装置20の主電源は切られ、それまでのデータ、例えば装着されていたホログラムリボン10で何枚ホログラム画像2を熱転写したかといったデータは内部メモリから消失してしまう。保管されたホログラムリボン10は、次に使用するときに、改めて、画像転写装置20に装着される。そこで、画像転写装置20は、ホログラムリボン10が装着される度に、初期化処理を行い、ホログラムリボン10の転写開始位置を検索する。また、転写シート1の転写開始位置を検索する。そこで、先ず、図8を参照して、リボン搬送機構21の初期化処理を説明する。
ホログラムリボン10が画像転写装置20の装着部に装着されるときには、プラテンローラ36に対して転写ヘッド41は離間した状態にあり、転写シート1とホログラムリボン10を拘束していない。図8に示すように、ステップS11において、コントローラ51は、リボン搬送モータ21aを駆動し、ホログラムリボン10を、搬送方向である矢印D1方向に所定量走行させ、次いで、搬送方向の逆方向である反矢印D1方向に所定量走行させる。すなわち、コントローラ51は、ホログラムリボン10を往復させる。ホログラムリボン10を矢印D1方向及び反矢印D1方向に走行させる間、第1検出センサ42は、図4に示すように、発光部42aが出射した検出光42cをホログラムリボン10の余白部14に照射する。図9に示すように、ホログラムリボン10の未使用部分10aは、パネル11R,11G,11Bが未使用の状態にあり、また、検出マーク15も未使用の状態にある。したがって、未使用部分10aの検出マーク15は、第1検出センサ42で検出することができる。一方で、使用部分10bでは、パネル11R,11G,11Bが使用状態、すなわち転写シート1に転写したパターンが抜けパターン11aとなっている。また、検出マーク15の部分は、転写シート1に転写され、余白部14に存在しなくなり、マーク抜け部15aとなっている。したがって、第1検出センサ42は、使用部分10bでは検出マーク15を検出することができない。
なお、多くの場合は、ホログラムリボン10を供給ロール17から矢印D1方向に引き出して、最初に検出マーク15を検出したところが、未使用部分10aの最初のパネルセット13となる。
ステップS12において、コントローラ51は、第1検出センサ42の受光部42bの出力を監視し、先頭の検出マーク15を検出したかどうかを判断する。具体的に、コントローラ51は、検出マーク15の未検出の状態から検出状態に遷移したか、及び、検出マーク15の検出状態から未検出の状態に遷移したかを判断する。このような出力の切り替わる部分が未使用部分10aと使用部分10bの境界部分となるからである。コントローラ51は、第1検出センサ42が検出マーク15を検出しなかったとき、ステップS12を繰り返す。
ステップS13において、コントローラ51は、第1検出センサ42がホログラムリボン10の検出マーク15を検出すると、検出したパネルセット13の先頭の赤用パネル11Rの先端エッジを転写ヘッド41まで搬送し、転写開始位置に位置合わせする。コントローラ51は、内部メモリに、第1検出センサ42の位置から転写ヘッド41の位置までの距離を格納しており、その距離分、ホログラムリボン10を搬送方向である矢印D1方向に搬送する。かくして、コントローラ51は、ホログラムリボン10の未使用部分10aの先頭を正確に検出することができる。すなわち、未使用部分10aのパネルセット13のいくつかを飛ばすことなく、未使用部分10aの最初のパネルセット13から使用することができる。仮に、前回使用したホログラムリボン10と異なる使いかけのホログラムリボン10が装着されたとしても、当該ホログラムリボン10の未使用部分10aの先頭を正確に検出することができ、ホログラムリボン10の無駄をなくすことができる。また、ホログラムリボンは、使い終わった後に、使用部分10bと使用部分10bとの間に未使用部分10aが残ることもないので、印刷したホログラム画像2の員数管理を正確に行うことができる。
なお、画像転写装置20では、第1検出センサ42と転写ヘッド41の距離を、搬送方向において隣り合う検出マーク15の間隔と同じにしてもよい。この場合、第1検出センサ42が先頭の検出マーク15を検出した後に、次の検出マーク15を検出したときが転写開始位置となる。このように、第1検出センサ42と転写ヘッド41の距離と検出マーク15の間隔とを同じにしたときには、コントローラ51によるホログラムリボン10の搬送制御を容易にすることができる。
次に、図10を参照して、転写シート1を搬送するシート搬送機構31の初期化処理を説明する。ホログラムリボン10が画像転写装置20の装着部に装着されるときには、プラテンローラ36に対して転写ヘッド41は離間した状態にあり、転写シート1とホログラムリボン10とを拘束していない。ステップS21において、コントローラ51は、シート搬送モータ31aを駆動し、転写シート1を、搬送方向の矢印D2方向に所定量走行させ、次いで、搬送方向の逆方向である矢印D2方向に所定量走行させる。転写シート1を矢印D2方向及び反矢印D2方向に走行させる間、第2検出センサ43は、検出光を、転写シート1の転写検出マーク3が形成されるべき位置に照射する。図5に示すように、転写シート1には、形成されたホログラム画像2の近傍に、転写検出マーク3が形成され、第2検出センサ43は、転写検出マーク3を検出することができる。一方で、ホログラム画像2が形成されていない部分では、転写検出マーク3も存在しておらず、第2検出センサ43は、転写検出マーク3を検出しない。
ステップS22において、コントローラ51は、第2検出センサ43の受光部の出力を監視し、搬送方向の逆方向である反矢印D2方向において、先頭の転写検出マーク3を検出したかどうかを判断する。具体的に、コントローラ51は、転写検出マーク3の未検出の状態から検出状態に遷移したか、及び、転写検出マーク3の検出状態から未検出の状態に遷移したかを判断する。図5に示すように、このような出力の切り替わる部分がホログラム画像2を形成した部分1aとホログラム画像2を形成していない部分1bとの境界部分となるからである。コントローラ51は、転写検出マーク3を検出しなかったとき、ステップS22を繰り返す。
ステップS23において、コントローラ51は、第2検出センサ43が転写シート1の転写検出マーク3を検出すると、転写検出マーク3を検出した領域の次にある空白領域1cの先頭の転写開始位置を、転写ヘッド41まで搬送し、位置合わせする。コントローラ51は、内部メモリに、第2検出センサ43の位置から転写ヘッド41の位置までの距離を格納しており、その距離分、転写シート1を搬送方向である矢印D2方向に搬送する。かくして、コントローラ51は、転写シート1の空白領域1cの先頭を正確に検出することができる。すなわち、転写シート1には、最後のホログラム画像2が形成された領域の次に空白領域1cを設けることなく、ホログラム画像2を連続して形成することができる。
以上、上記第1実施形態によれば以下に列記する効果が得られる。
(1)画像転写装置20は、ホログラムリボン10の未使用部分10aの先頭を正確に検出することができる。すなわち、画像転写装置20の使用を再開するときに、未使用部分10aのパネルセット13のいくつかを飛ばすことなく、未使用部分10aの最初のパネルセット13から使用することができる。したがって、ホログラムリボン10を無駄なく使用することができる。また、ホログラムリボン10は、使い終わった後に、使用部分10bと使用部分10bとの間に未使用部分10aが残ることもないので、印刷したホログラム画像2の員数管理を正確に行うことができる。
(2)画像転写装置20は、転写シート1の空白領域1cの先頭を正確に検出することができる。すなわち、転写シート1には、空白領域1cを設けることなく、ホログラム画像2を連続して形成することができる。したがって、転写シート1を無駄なく使用することができる。
(3)図2に示すように、ホログラムリボン10の製造工程において、ホログラムリボン10の検出マーク15は、回折格子構造を有するパネル11R,11G,11Bを形成するときに同時に形成することができる。すなわち、図3に示すように、検出マーク16aをグラビア印刷等で形成する必要がない。したがって、検出マーク15を形成するために、製造工程を増やすことを抑制することができる。
(4)各パネルセット13の先頭の赤用パネル11Rには、搬送方向と交差する方向に検出マーク15が余白部14上に形成されている。したがって、赤用パネル11Rの全部をホログラム画像2形成のために有効に利用することができる。
[検出マークの変形例]
ホログラムリボン10の検出マーク15は、図11に示すように構成することもできる。すなわち、図11に示すように、ホログラムリボン10は、パネル11R,11G,11Bで構成されるパネルセット13の間に、検出マーク15に代わる検出パネル44を設けている。パネル11R,11G,11Bは、ホログラム画像2の観察者に向けて同一方向に回折させる回折格子構造となっている。そこで、検出パネル44は、パネル11R,11G,11Bの回折格子構造の回折方向とは異なる例えば90°異なる回折格子構造を有している。
上述した検出マーク15は、ホログラムリボン10の余白部14に設けられており、第1検出センサ42は、回折格子構造を有する検出マーク15を検出するだけでよい。これに対して、図11の変形例では、ホログラム画像2を形成するパネル11R,11G,11Bに連続して検出パネル44が設けられる。そこで、図11の変形例では、検出パネル44の回折方向を、パネル11R,11G,11Bの回折方向と異ならせるようにしている。また、図12に示すように、第1検出センサ42は、ホログラムリボン10の余白部14上に設けるのではなく、パネル11R,11G,11B上に設けられることになる。具体的に、第1検出センサ42の発光部42aは、検出マーク15に対して垂直に検出光42cを出射し、受光部42bは、空間周波数と検出光42cの波長から算出した検出パネル44での回折角θに応じた位置に設けられている。
図11に示すホログラムリボン10は、パネル11R,11G,11Bの脇に検出マーク15のための余白部14を設ける必要がなくなり、その分、ホログラムリボン10の面を効率的に使用することができる。すなわち、ホログラムリボン10は、余白部14をなくした分、幅狭化を実現でき、また、余白部14をなくした分、パネル11R,11G,11Bを大型化することができる。
また、図13に示すように、ホログラムリボン10の検出パネル44は、入射光を散乱させる散乱特性を有する反射構造とすることもできる。この場合、第1検出センサ42の発光部42aと受光部42bは、ホログラムリボン10との位置精度を維持しつつも、検出パネル44での回折角度に関わりなく設けることができる。また、第1検出センサ42の発光部42aと受光部42bの位置を同じにすることもできる。
なお、図11〜図13に示した検出パネル44は、転写シート1に、全てが転写されるのではなく、図5に示すように、その一部が転写シート1に転写される。勿論、検出パネル44のすべてが転写されることを妨げるものではない。
[ホログラム画像の員数管理]
この画像転写装置20は、偽造防止が必要な対象物にホログラムを形成する装置であり、ホログラムリボン10も安全に管理する必要がある。この画像転写装置20では、ホログラムリボン10から印刷されたホログラム画像2の枚数を管理できることが一層好ましい。そこで、この画像転写装置20は、検出マーク15に印刷したホログラム画像2の枚数を管理するようにしてもよい。
コントローラ51は、印刷したホログラム画像2の枚数を管理するカウンタ機能を有している。コントローラ51は、1つのパネルセット13で1枚のホログラム画像2を印刷したときに、現在の印刷枚数データに1を加算する。
また、コントローラ51は、現在の印刷枚数を検出マーク15に所定パターンで形成するパターン生成機能を有している。コントローラ51は、現在のホログラム画像2の印刷が終了したとき、現在の枚数データに1を加算し、1加算された現在の枚数データに基づき、バーコードといった1次元コードや2次元コード等の所定パターンのシンボルを生成する。そして、コントローラ51は、現在の枚数データに従って生成された所定パターンを検出マーク15として熱転写する。なお、枚数データは、枚数を示す数字であってもよい。
図14に示すように、この場合に使用するホログラムリボン10は、パネルセット13の先頭の赤用パネル11Rに検出マーク15が形成されている。このホログラムリボン10は、余白部14を有しており、この余白部14に、搬送方向の矢印D1において、赤用パネル11Rと同じ幅の検出マーク15が形成されている。この検出マーク15は、搬送方向の矢印D1において、赤用パネル11Rと同じ幅で形成されているので、図2等に記載した片状の小さな検出マーク15と比較して、面積が広く、多くの情報を記録することができる。この検出マーク15は、現在の枚数データに従った所定パターン15bで構成されている。ホログラムリボン10は、未使用部分10aでは所定パターン15bが形成されていないものとなっており、使用部分10bでは所定パターン15bが抜きパターンで形成される。
次に、印刷したホログラム画像2の員数管理をする場合の処理について図15を参照して説明する。
コントローラ51は、リボン搬送モータ21aを駆動し、ホログラムリボン10を、搬送方向である矢印D1方向に所定量走行させ、次いで、搬送方向の逆方向である矢印D1に所定量走行させる。このとき、第1検出センサ42は、図4に示すように、発光部42aが出射した検出光42cをホログラムリボン10の余白部14に照射する。そして、ステップS31において、コントローラ51は、第1検出センサ42の受光部42bの出力を監視し、検出マーク15を検出したかどうかを判断する。コントローラ51は、検出マーク15を検出しなかったとき、ステップS31を繰り返す。
ステップS31において、コントローラ51は、第1検出センサ42がホログラムリボン10の検出マーク15を検出すると、ステップS32において、検出マーク15の所定パターン15bを読み出し、所定パターン15bのデータをデコードして、枚数データを生成する。このデコードした枚数データは、前回画像転写装置20を使用したときに最後に形成したホログラム画像2の枚数を示している。そこで、コントローラ51は、ステップS33において、これから印刷するホログラム画像2の枚数を検出マーク15に所定パターン15bで記録するため、読み出した枚数データに1を加算し、現在の枚数データを生成する。
なお、ホログラムリボン10の使い始めのとき、すなわち新品のホログラムリボン10が画像転写装置20に装着されたときには、これから印刷するホログラム画像2が1枚目であることを示す所定パターン15bを、先頭のホログラムリボン10のパネルセット13の検出マーク15に記録する。コントローラ51は、例えば、新規なホログラムリボン10の使用を開始することを示す入力信号が操作ボタン等で構成された操作部より入力されたとき、1枚目のホログラム画像2の印刷であると判断する。そして、コントローラ51は、検出マーク15に1枚目を示す枚数データを所定パターン15bで記録する。
そして、コントローラ51は、ステップS34において、検出したパネルセット13の先頭の赤用パネル11Rの先端エッジを転写ヘッド41まで搬送し、転写開始位置に位置合わせする。この後、コントローラ51は、ホログラム画像2の印刷を再開してから1枚目の熱転写の処理を開始し、画像データに応じた赤の干渉色に対応するパターンが赤用パネル11Rから転写シート1に熱転写される。この際に、赤用パネル11Rと一体的に形成された検出マーク15には、これから当該パネルセット13を用いて形成するホログラム画像2の枚数データを示す所定パターン15bが形成される。この所定パターン15bは、ホログラム画像2が形成される度に、1ずつ加算され、加算された値が検出マーク15に所定パターン15bで記録される。したがって、画像転写装置20では、ホログラムリボン10を装置から取り外され、動作が連続しなくても、再開時の初期化処理の際に、検出マーク15の所定パターン15bを読み出すことで、今まで転写したホログラム画像2の転写枚数を把握することができ、正確な員数管理を行うことができる。
[画像転写装置の適用例]
画像転写装置20は、図16に示すような間接転写システム100に適用することができる。この間接転写システム100は、パスポートやIDカードといった個人認証媒体の製造システムに用いられる。この間接転写システム100は、画像転写装置20と、転写シート1に転写されたホログラム画像2を、個人認証媒体等の対象物101に再転写する再転写ユニット102とを備えている。ここで用いられる画像転写装置20には、ホログラム画像2が形成された転写シート1を巻き取る巻取ロール33が設けられておらず、ホログラム画像2が形成された転写シート1は、再転写ユニット102に供給される。再転写ユニット102は、一対の転写ローラ103a,103bを備えている。一対の転写ローラ103a,103bの間には、コンベア等の搬送機構によって、対象物101が搬送されると共に、ホログラム画像2が形成された転写シート1が複数のガイドローラ105によってガイドされながら搬送される。一対の転写ローラ103a,103bの間では、対象物101のホログラム画像2が転写される転写面と転写シート1のホログラム画像2の形成面とが対向される。そして、対象物101の転写面には、転写シート1の所定のホログラム画像2が熱転写される。そして、ホログラム画像2が転写された転写シート1は、ガイドローラ106にガイドされて巻取リール104に巻回される。かくして、間接転写システム100によれば、対象物101にホログラム画像2を形成することができる。
なお、上記画像転写装置20は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・カラーのホログラム画像2を形成するためホログラムリボン10には、パネル11R,11G,11Bでなるパネルセット13を設けたが、単色のホログラム画像2を形成する際には、1つのパネルだけでよい。この場合、このパネルに、検出マーク15が形成される。
また、1つのパネルセット13のパネルの順番は、赤用パネル11R、緑用パネル11G、青用パネル11Bの順に限定されるものではない。また、検出マーク15は、赤用パネル11Rと連続して設けられていてもよいし、パネルとの間に隙間を設けて非連続に形成されていてもよい。
・パネル11Rから突出して検出マーク15や検出パネル44を設けるのではなく、パネル11R,11G,11B内の一部の所定領域を、検出マーク15として用いてもよい。例えば、矩形状のパネル11R,11G,11Bの1つのコーナ部の所定領域を検出マーク15として用いることができる。
・ホログラムリボン10は、画像転写装置20から外すとき、常に、供給ロール17に巻き取るようにしてもよい。この場合、検出マーク15を検出する初期化処理では、ホログラムリボン10を供給ロール17から引き出して、最初に、検出マーク15を検出したところを、最初の未使用のパネルセット13と判断することができる。すなわち、初期化処理では、ホログラムリボン10を搬送方向である矢印D1方向と搬送方向の逆方向である反矢印D1方向に搬送する処理を行うのではなく、ホログラムリボン10を搬送方向である矢印D1方向に走行させるだけですむ。また、ホログラムリボン10は、画像転写装置20から外すとき、上述の例とは逆に、常に、巻取ロール18に巻き取るようにしてもよい。この場合、検出マーク15を検出する初期化処理では、ホログラムリボン10を巻取ロール18から引き出して、最後に、検出マーク15を検出したところを、最初の未使用のパネルセット13と判断することができる。
・画像転写装置20は、ホログラムリボン10の未使用部分10aを、第1検出センサ42で検出マーク15を検出することによって検出できるのであれば、転写検出マーク3等を検出する第2検出センサ43は備えていなくてもよい。
・ホログラムリボン10の使用部分10bの抜けパターン11aには、ネガ状のパターンが残存する。使用済みとなったホログラムリボン10は、裁断等され、残存したパターンが分からないようにして破棄されるようにしてもよい。
1…転写シート、1a…ホログラム画像2を形成した部分、1b…ホログラム画像2を形成していない部分、2…ホログラム画像、3…転写検出マーク、10…ホログラムリボン、10a…未使用部分、10b…使用部分、11R…赤用パネル、11G…緑用パネル、11B…青用パネル、11a…抜けパターン、12…基材、13…パネルセット、14…余白部、15…検出マーク、15a…マーク抜け部、15b…所定パターン、16…ホログラムリボン、16a…検出マーク、17…供給ロール、18…巻取ロール、20…画像転写装置、21…リボン搬送機構、21a…リボン搬送モータ、22…供給側駆動軸、23…巻取側駆動軸、25…ガイドローラ、26…ガイドローラ、27…剥離板、31…シート搬送機構、31a…シート搬送モータ、32…供給ロール、33…巻取ロール、34…ガイドローラ、35…ガイドローラ、36…プラテンローラ、41…転写ヘッド、42…第1検出センサ、42a…発光部、42b…受光部、42c…検出光、42d…回折光、43…第2検出センサ、44…検出パネル、51…コントローラ、100…間接転写システム、101…対象物、102…再転写ユニット、103a,103b…転写ローラ、104…巻取リール105,106…ガイドローラ。

Claims (9)

  1. 長尺の基材上に回折格子構造を有するパネルが前記基材の長手方向となる搬送方向に繰り返し形成されていると共に反射構造を有する検出マークを有するホログラムリボンを、搬送するリボン搬送機構と、
    前記パネルが転写される転写シートを搬送するシート搬送機構と、
    前記転写シートに重ね合わせられた前記ホログラムリボンの前記パネルの一部を前記転写シートに熱転写する転写ヘッドと、
    前記検出マークを検出する検出センサと、
    前記転写ヘッドを駆動し、前記転写ヘッドによって前記転写シートに記録する画像に応じた前記パネルの一部を前記転写シートに熱転写すると共に、前記転写ヘッドによって、前記転写シートに転写した前記画像の数に応じた数データに従って生成した所定パターンを前記ホログラムリボンに形成するように、前記検出マークの一部を前記転写シートに熱転写するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、
    更に、初期化処理の際に、前記リボン搬送機構によって前記ホログラムリボンを搬送し、かつ、
    前記検出センサによって前記ホログラムリボンの搬送方向における先頭の前記検出マークを検出したとき、検出した前記検出マークに対応する前記パネルの熱転写の開始位置を位置決めすると共に、前記検出センサが検出した前記ホログラムリボンの搬送方向とは逆方向における先頭の前記所定パターンから前記画像を転写した数に応じた数データを生成する
    画像転写装置。
  2. 前記検出センサは、第1検出センサであり、
    更に、前記検出マークが転写シートに熱転写された転写検出マークを検出する第2検出センサを備え、
    前記コントローラは、更に、前記初期化処理の際に、前記転写シートを前記シート搬送機構で搬送し、
    前記第2検出センサで先頭の前記転写検出マークを検出したとき、前記転写シートの転写開始位置を位置決めする
    請求項1に記載の画像転写装置。
  3. 前記検出マークは、前記パネルと同時に形成される
    請求項1又は請求項2に記載の画像転写装置。
  4. 前記検出マークは、前記反射構造として回折格子構造を有する
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の画像転写装置。
  5. 前記検出マークは、前記パネル間に設けられた検出パネルであり、
    前記検出パネルは、前記反射構造として、回折方向が前記パネルの回折方向と異なる回折格子構造を有する
    請求項1又は請求項2に記載の画像転写装置。
  6. 前記検出マークは、前記パネル間に設けられた検出パネルであり、
    前記検出マークは、前記反射構造が入射光を散乱させる散乱特性を有する
    請求項1又は請求項2に記載の画像転写装置。
  7. 前記ホログラムリボンは、前記反射構造として互いに異なる回折格子構造を有する複数種類のパネルが前記搬送方向に並んで構成され、前記複数種類のパネルで単位画像を形成するパネルセットが繰り返し形成されており、
    前記検出マークは、前記パネルセットの前記ホログラムリボンの搬送方向の先頭のパネルに対応して形成されている
    請求項1〜請求項の何れか1項に記載の画像転写装置。
  8. 前記コントローラは、前記初期化処理の際に、前記リボン搬送機構で、前記ホログラムリボンを前記搬送方向及びその逆方向に搬送し、前記第1検出センサで、前記搬送方向において先頭の前記検出マークを検出する
    請求項2に記載の画像転写装置。
  9. 前記コントローラは、前記初期化処理の際に、前記シート搬送機構で、前記転写シートを前記搬送方向及びその逆方向に搬送し、前記第2検出センサで、前記転写シートの搬送方向とは逆方向において先頭の前記転写検出マークを検出する
    請求項2又は請求項に記載の画像転写装置。
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