JP2019174641A - 媒体、ロール媒体、及び媒体カートリッジ - Google Patents

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晴満 井上
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Abstract

【課題】回転ラベルが被着体の軸方向に移動することを確実に防止する。
【解決手段】少なくとも基材層52と剥離材層54とを積層して構成され、上記基材層52は、上記積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有する、媒体Toであって、上記複数の領域は、印字領域を含み、上記剥離材層54と接する部分が付着性の第1領域D1と、上記第1領域D1に対し上記第1方向に連結され、上記剥離材層54と接する部分が非付着性である、第2領域D2と、少なくとも上記第2領域D2の、上記積層する方向と直交し上記第1方向と交差する第2方向の一方側に、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列からなる連結部56を介し連結され、上記剥離材層54と接する部分が付着性である、第3領域D3と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、被着体に取り付けられる媒体とそのロール媒体及び媒体カートリッジに関する。
ケーブル又は円柱状の被着体の外周に取り付けられる媒体が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術の媒体は、基材層と粘着剤層と剥離材層とを含む積層構造を備えており、剥離材層を剥がした後に裏面側が粘着性となる一方側粘着領域と、この一方側粘着領域に隣接して設けられ、上記裏面側が非粘着性となる印字背景層つきの非粘着領域と、この非粘着領域にさらに隣接して設けられ、上記裏面側の一部が粘着性の他方側粘着領域と、を備えている。
特表2011−524154号公報
上記従来技術の媒体においては、まず上記一方側粘着領域の裏面(内周面)が粘着剤により被着体の外周部に貼り付けられた後、一方側粘着領域に隣接する上記非粘着領域が被着体の周りを周回して円筒体を形成するように巻き付けられた後、他方側粘着領域の裏面(内周面)が粘着剤により上記非粘着領域の外周側に貼り付けられる。その後、ユーザが、上記被着体に貼り付いた状態の一方側粘着領域と上記非粘着領域との間に予め設けられているミシン目を破断することで、一方側粘着領域から残りの非粘着領域及び他方側粘着領域の結合体を分離させ、これによって上記被着体に対し回転可能な円筒形媒体(回転ラベル)が完成する。
しかしながら、上記回転ラベルでは、その内径は貼り付いた粘着領域の外径よりも大きい。したがって、完成した回転ラベルが粘着領域の外周側を乗り越えて軸方向に通過してしまい被着体の軸方向に移動することを、貼り付いた粘着領域では防止できない可能性がある。
本発明の目的は、回転ラベルが被着体の軸方向に移動することを確実に防止できる媒体、ロール媒体、及び媒体カートリッジを提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、少なくとも基材層と剥離材層とを積層して構成され、上記基材層は、上記積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有する、媒体であって、上記複数の領域は、印字領域を含み、上記剥離材層と接する部分が付着性の第1領域と、上記第1領域に対し上記第1方向に連結され、上記剥離材層と接する部分が非付着性である、第2領域と、少なくとも上記第2領域の、上記積層する方向と直交し上記第1方向と交差する第2方向の一方側に、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列からなる連結部を介し連結され、上記剥離材層と接する部分が付着性である、第3領域と、を有することを特徴とする。
本願発明の媒体においては、基材層が、付着性の第1領域と、第1領域の第1方向側に設けられた非付着性の第2領域と、第2領域の第2方向側に設けられた付着性の第3領域と、を備える。使用時には、剥離材層を引き剥がして、上記第3領域の付着性を利用して被着体に付着させつつ当該第3領域及び第2領域を上記被着体の外周部に周回させ巻き付け、折り返す。そして、その折り返した部分に対し第1領域を付着させる。
このとき、第2領域と第3領域との間には、穴(有底穴及び貫通孔の両方を含む)又は切れ目(いわゆるミシン目、スリット、厚さ方向の薄肉部等を含む) 又は穴の列又は切れ目の列からなる連結部が設けられており、容易に破断可能となっている。ユーザは、上記のようにして被着体に貼り付けられた状態の媒体において上記連結部を破断することにより、上記折り返し部分の中に被着体を付着させた第3領域から、その第2方向に隣接する第2領域を分離する。上記第2領域は非付着性であることから、折り返し部分の中に被着体を挿通させていた第2領域は、(上記第3領域からの分離により)被着体に対し回転可能となる。この結果、当該第2領域及び上記第1領域により、被着体に対し回転可能に取り付けられる回転ラベルが完成する。
一方、上記のように折り返し部分で被着体に付着した第3領域は、上記第2領域の分離後もそのまま被着体に付着した状態で残る。そして、この残った第3領域が、上記の回転ラベルの第2領域に対し上記第2方向(言い換えれば被着体の軸方向)に隣接して接することによって、当該回転ラベルが上記軸方向へ位置ずれするのを抑制することができる。
また、被着体に貼り付いた状態の粘着領域にあるミシン目を破断し非粘着領域を分離させることで上記被着体に対し回転可能な回転ラベルを完成させる従来手法では、回転ラベルの内径が上記貼り付いた粘着領域の外径よりも大きい。この結果、上記貼り付いた粘着領域が、上記完成した回転ラベルが被着体の軸方向に移動するのを防止できない(粘着領域の外周側を乗り越えて軸方向に通過してしまう)可能性がある。本願発明の媒体においては、前述の分離手法により、第3領域から分離された上記回転ラベルの第2領域の内径と当該第3領域の内径とは同径である。したがって、上記従来構造とは異なり、回転ラベルが上記軸方向へ位置ずれするのを確実に抑制することができる。
本発明によれば、回転ラベルが被着体の軸方向に移動することを確実に防止することができる。
本発明の各実施形態に係る印刷装置を表す斜視図である。 本発明の各実施形態に係る印刷装置のカートリッジホルダ及びその周辺の構造を表す平面図である。 本発明の各実施形態に係るテープカートリッジの全体外観を表す斜視図である。 本発明の各実施形態に係る印刷装置及び操作端末の制御系を表すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るテープの平面図である。 本発明の第1実施形態に係るラベルの使用例を説明するための説明図である。 本発明の第1実施形態に係るラベルの使用例を説明するための説明図である。 本発明の第1実施形態のバリエーションに係るテープの平面図である。 本発明の第2実施形態に係るテープの平面図である。 本発明の第2実施形態に係るラベルの使用例を説明するための説明図である。 本発明の第2実施形態に係るラベルの使用例を説明するための説明図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例に係るテープの平面図である。 本発明の第1実施形態のバリエーションの第1変形例に係るテープの平面図である。 本発明の第2実施形態の第1変形例に係るテープの平面図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例を説明するための説明図である。 本発明の第2実施形態の第2変形例を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照して、本実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面では、実質的に同一の機能を有する構成要素は、原則として同一の符号で表す。そして、これらの構成要素についての重複説明は、適宜省略する。
以下、本発明の各実施形態を図面を参照しつつ説明する。なお、図面中に「前」「後」「左」「右」「上」「下」の注記がある場合は、明細書中の説明における「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、その注記された方向を指す。
<印刷装置の全体構造>
図1を参照しつつ、本発明の各実施形態に係る印刷装置(ラベルプリンタ、媒体搬送装置、ラベル作成装置に相当)の全体構造を説明する。図1は、本発明の各実施形態に係る印刷装置を表す斜視図である。
図1において、印刷装置1は、テープTo(被印字テープ。但し印刷後についてはテープTと称する。媒体の一例。)に対する印刷処理が実行可能である。このとき、印刷装置1は、サーマルタイプ、レセプタタイプ、ラミネートタイプ等、各種のテープカートリッジ100(媒体カートリッジの一例)が使用可能である。以下では、上記レセプタタイプのテープカートリッジ100を使用する場合を説明する。また、印刷装置1は、テープToの粘着シート52に切り込み枠57(後述の図5等参照)がある、いわゆるダイカットラベルタイプと、テープToに切り込み枠がないタイプ(以下適宜「通常ラベルタイプ」という)と、のどちらのタイプのテープカートリッジ100も使用可能である。なお、ダイカットラベルタイプとは、後述の図5のように、テープの長手方向に連続した切り込み枠のみを有し、テープToが幅方向に完全に切断されていない(すなわち、長手方向に連続する)ものも含む。なお、図1では、通常ラベルタイプのテープカートリッジ100が使用された場合を例にとって示している。
この印刷装置1は、略直方体の箱状の本体部11と、本体部11の上方の開口を開閉するカバー(図示せず)と、を有する。なお、図1では、本体部11からカバーを取り外した状態を図示しているが、本体部11にカバーを取り付けた状態では、カバーは、本体部11の後端上部において回動可能に支持される。本体部11の後面部の下方部には、電源コネクタ12及びUSB(Universal Serial Bus)コネクタ13が配置されている。印刷装置1は、USBコネクタ13に接続されたUSBケーブル14等を介してパーソナルコンピュータ等の操作端末300(後述の図4参照)に接続される。印刷装置1は、操作端末300から送信された印刷指示信号(詳細は後述)を受信し、この印刷指示信号に基づいて上記テープTo対し印刷処理を行う。なお、印刷装置1と操作端末300とは無線通信を介して接続されていてもよい。また、印刷装置1は、操作端末300の操作に基づき印刷処理を実行する構成に限られず、印刷装置1に設けた適宜の操作部の操作に基づき印刷処理を実行する構成(いわゆるスタンドアローンタイプ)でもよい(詳細は後述)。
本体部11の上面のうち右側寄りの位置には、上記テープToを備えた上記テープカートリッジ100を着脱可能な凹状の領域であるカートリッジホルダ8が設けられている。なお、図1では、構造の明確化のために、カートリッジホルダ8における実際の装着位置よりも上方にテープカートリッジ100が位置している状態を図示している。
本体部11の前面のうち右側寄りの位置には、排出口20が設けられている。排出口20は、後述のサーマルヘッド22による印刷後のテープT(後述の図5(b)及び図5(c)参照)が、後述のプラテンローラ25等により搬送されつつカートリッジホルダ8から印刷装置1の外部へ排出される開口である。
<印刷装置の内部構造>
図2を参照しつつ、印刷装置1の内部構造を説明する。図2は、本発明の各実施形態に係る印刷装置のカートリッジホルダ及びその周辺の構造を表す平面図である。
図2において、上述したように、本体部11の上面には、テープカートリッジ100を着脱可能なカートリッジホルダ8が設けられている。カートリッジホルダ8の前後方向略中央部の右側寄りの位置には、前後方向に延びる板状部材からなるヘッドホルダ21が立設されている。ヘッドホルダ21の上面には、複数の発熱体(図示せず)を備えるサーマルヘッド22(印刷部に相当)が設けられている。サーマルヘッド22は、テープカートリッジ100から供給され後述のプラテンローラ25等により所定の搬送経路に沿って搬送されるテープToに対し、後述のインクリボン127を用いて印刷を行う。
カートリッジホルダ8のうちヘッドホルダ21の左方位置には、リボン巻取軸125が立設されている。リボン巻取軸125は、テープカートリッジ100のリボン巻取ローラ126の内部に嵌挿され、リボン巻取ローラ126を回転駆動する。また、テープカートリッジ100には、インク供給側ロール128(インクリボンロールに相当)が回転可能に支持されている。インク供給側ロール128には、インクリボン127が巻回されている。リボン巻取ローラ126は、リボン巻取軸125により回転駆動され、インク供給側ロール128からインクリボン127を引き出すと共に、使用済みのインクリボン127を巻き取る。
カートリッジホルダ8のうちヘッドホルダ21の前方位置には、送りローラ駆動軸23が立設されている。送りローラ駆動軸23は、テープカートリッジ100の送りローラ101に着脱可能な軸体である。カートリッジホルダ8の左方の隅部寄りの位置には、ガイド軸24が立設されている。ガイド軸24は、テープカートリッジ100のガイド孔102(後述の図3も参照)に着脱可能な軸体である。
本体部11のうちカートリッジホルダ8の下側には、ステッピングモータである駆動モータ66(後述の図4参照)が配置されている。上記リボン巻取軸125及び送りローラ駆動軸23は、図示しない複数のギアを介して駆動モータ66に連結されている。駆動モータ66の駆動に伴って、リボン巻取軸125及び送りローラ駆動軸23が回転する。リボン巻取軸125の駆動に伴って、上記リボン巻取ローラ126が回転する。送りローラ駆動軸23と上記プラテンローラ25及び圧接ローラ28が、図示しないギア機構を介して連結されている。送りローラ駆動軸23の駆動に伴って、送りローラ101、プラテンローラ25、及び圧接ローラ28が回転する。
また、カートリッジホルダ8の前後方向略中央の左側下方支持面には、複数(この例では5つ)の被押下用のセンサ突起30を立設したカートリッジセンサ31(後述の図4参照)が設けられている。カートリッジホルダ8にテープカートリッジ100が装着されると、テープカートリッジ100に設けられた被検出部110(詳細は後述)がセンサ突起30に対向し、被検出部110によってテープカートリッジ100の種類に対応するセンサ突起30が選択的に押下される。カートリッジセンサ31は、このときのセンサ突起30のオン・オフの組合せに基づいて、テープカートリッジ100の種類情報を表す検出信号を出力する。
本体部11のうちカートリッジホルダ8の上側外方には、前後方向に延びるアーム状のプラテンホルダ26が配置されている。プラテンホルダ26は、軸支部27を中心に揺動可能に軸支されている。プラテンホルダ26の前端部には、プラテンローラ25と圧接ローラ28とが回転可能に軸支されている。上記送りローラ駆動軸23、プラテンローラ25、及び圧接ローラ28は、搬送部を構成する。プラテンローラ25は、サーマルヘッド22に対向し、サーマルヘッド22と接離可能である。圧接ローラ28は、送りローラ101に対向し、送りローラ101と接離可能である。プラテンホルダ26が上記揺動によりカートリッジホルダ8側に移動し、プラテンローラ25がサーマルヘッド22と接触する印刷位置に移動すると、プラテンローラ25は、テープTo及びインクリボン127を介してサーマルヘッド22を押圧する。同時に、圧接ローラ28がテープToを介して送りローラ101を押圧する。この状態で、送りローラ101、プラテンローラ25、及び圧接ローラ28の回転に伴って、テープToが搬送され、リボン巻取ローラ126の回転に伴って、インク供給側ロール128からインクリボン127が引き出され、サーマルヘッド22によるテープToへの印刷が行われる。
また、本体部11のうち上記排出口20近傍には、フルカッタ41及びハーフカッタ42が設けられている。フルカッタ41及びハーフカッタ42は、切断部を構成する。フルカッタ41は、本体部11の適宜の位置に配置された駆動モータ71(後述の図4参照)により駆動され、上記テープTo(印刷後はテープT)をテープ幅方向に沿ってテープ厚さ方向に全て切断する(後述の粘着シート52の基材52b及び粘着剤層52aと後述の剥離シート54との全てを切断する)フルカットを行う。ハーフカッタ42は、本体部11の適宜の位置に配置された駆動モータ73(後述の図4参照)により駆動され、テープTo(印刷後はテープT)をテープ幅方向に沿ってテープ厚さ方向に部分的に切断する(粘着シート52の基材52b及び粘着剤層52aのみを切断する。以下適宜、「半切断」と称する)ハーフカットを行う。テープTo(又はテープT)がハーフカッタ42又はフルカッタ41により適宜に切断(フルカット又はハーフカット)されることで、ラベルLが生成される。
<テープカートリッジの構造>
図2及び図3を参照しつつ、テープカートリッジ100の構造を説明する。図3は、本発明の各実施形態に係るテープカートリッジの全体外観を表す斜視図である。
図2及び図3において、テープカートリッジ100は、全体としては平面視で丸みを帯びた角部を有する略長方体状(箱型)の筐体120を備える。この筐体120の右面部前側には、テープ供給口103が設けられており、このテープ供給口103から内部のテープToが引き出されて供給される。
筐体120の前方側上方には、当該筐体120の内部でテープToが巻回された被印字テープロール51(テープロールに相当。ロール媒体の一例。)を回転可能に支持するテープロール支持孔105が設けられている。テープToは、図2中部分拡大図に示すように、テープ長さ方向に伸びる帯状の粘着シート52(基材52bと、粘着剤層52aとを含む。)、及び、テープ長さ方向に伸びる帯状の剥離シート54(シートに相当)が、内側に巻かれる側(図2中部分拡大図中左側。以下適宜「表側」という)からその反対側(図2中部分拡大図中右側。以下適宜「裏側」という)に向かって、この順序で積層して構成されている。すなわち、粘着シート52は剥離シート54よりも径方向内側に位置している。粘着シート52の表側に備えられる上記基材52bの表面(詳細には後述する長尺ラベルLL)は、上記サーマルヘッド22により印刷される。また、粘着シート52の基材52bの裏側に、上記粘着剤層52aが備えられる。剥離シート54は、粘着剤層52aに対し容易に剥離可能に設けられている。つまり、一方の面54a及び他方の面54bを備えた剥離シート54のうち上記一方の面54aに粘着シート52が剥離可能に貼り付けられており、本実施形態では、上記プラテンローラ25等による搬送方向の長さがテープ幅方向の長さよりも長い帯状の剥離シート54の全体に帯状の粘着シート52が貼り合わされ、テープToを構成している。
なお、被印字テープロール51として、図5(a)に示すように、剥離シート54の全体に粘着シート52が貼り付けられ、切り込み枠57がハーフカットによって形成されたテープToが用いられてもよい。この場合、厚さがテープ幅方向において均一なため、精度良い搬送が可能となる。あるいは、被印字テープロール51として、図5(b)に示すように、剥離シート54の一方の面54aが、長尺ラベルLLよりもテープ幅方向の外側において露出した状態のテープToが用いられても良い。この場合、長尺ラベルLLの剥離が容易となる。また、剥離シート54の一部が露出しているため粘着力が低下するが、粘着シート52が剥離シート54よりも内側に位置するようにテープロール51が形成されているため、テープロール51を形成する際に、粘着シート52が剥離シート54から剥がれることを防止できる。
テープToは、被印字テープロール51から引き出され、サーマルヘッド22の位置に対応する筐体120の切欠き状の凹部へ上記テープ供給口103から供給されてインクリボン127とともに露出し、サーマルヘッド22によりインクリボン127のインクがテープToに転写される(すなわち印刷が行われる)。その後、印刷後のテープTは、筐体120の排出口P(フルカッタ41の位置に対応する)から排出され、本体部11の上記排出口20に向けて案内される。
筐体120の前方下面における前後方向の略中央位置には、テープカートリッジ100の種類情報を表す上記被検出部110が設けられている。被検出部110は、本体部11に設けられた上記カートリッジセンサ31の5つの上記センサ突起30に対向する、下面に形成された挿入孔111及び面部112の組み合わせによって、テープカートリッジ100の種類情報を示している。
挿入孔111は円形の穴部であり、テープカートリッジ100がカートリッジホルダ8に装着された場合に、センサ突起30を押下しない非押下部として機能し、挿入孔111に対向するセンサ突起30はオフ状態となる。面部112は、テープカートリッジ100がカートリッジホルダ8に装着された場合に、センサ突起30を押下する押下部として機能し、面部112に対向するセンサ突起30はオン状態となる。
なお、上記ダイカットラベルタイプのテープカートリッジ100においては、上記筐体120の側壁部121のうち上記テープ供給口103の上方近傍(すなわち上記凹部よりも上流側)に、テープToに予め印刷される搬送時の位置決め制御用のマークを光学的に検出するための開口104(露出部に相当。図3に一点鎖線で示す)が設けられていてもよい。この開口104を介し、光学センサ65による上記マークの検出が行われる。
<印刷装置及び操作端末の制御系>
図4を参照しつつ、印刷装置1及び操作端末300の制御系を説明する。図4は、本発明の各実施形態に係る印刷装置及び操作端末の制御系を表すブロック図である。
図4において、印刷装置1は、CPU82(制御部に相当)を含む制御回路80を有する制御系を備える。制御回路80において、CPU82には、ROM83、EEPROM84、RAM85、及び入出力インターフェース81がデータバスを介して接続されている。なお、EEPROM84に代えて、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを用いてもよい。
ROM83には、印刷装置1の制御上必要な各種プログラムが格納されている。CPU82は、RAM85の一時記憶機能を利用しつつROM83に記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、印刷装置1全体の制御を行う。
EEPROM84には、テープToに係わる各種情報、例えばカートリッジセンサ31による上記挿入孔111及び面部112の各種検出結果とテープカートリッジ100の種類情報とを対応づけた相関等が不揮発的に記憶されている。これにより、CPU82は、カートリッジホルダ8に装着されたテープカートリッジ100の上記検出結果に対して上記相関を参照することで、当該テープカートリッジ100の種類情報を取得することができる。
入出力インターフェース81には、サーマルヘッド駆動回路61、モータ駆動回路62、操作部63、表示部64、光学センサ65、上記カートリッジセンサ31、モータ駆動回路70、及びモータ駆動回路72等が接続されている。サーマルヘッド駆動回路61は、上記サーマルヘッド22の駆動を制御する。モータ駆動回路62は、上記プラテンローラ25、圧接ローラ28、リボン巻取軸125及び送りローラ駆動軸23を駆動する上記駆動モータ66の駆動を制御する。光学センサ65は、ダイカットラベルタイプのテープカートリッジ100における上記開口104を介して、テープToにセンサ光を投光し、その反射光に基づき、テープToの搬送状況を検出する。光学センサ65は、例えば、発光素子65a及び受光素子65bを備える。発光素子65aは、流れる電流に応じて光又は赤外線を放射する、LEDなどの光源である。受光素子65bは、受け取った光又は赤外線に応じた信号(電圧)を出力する、フォトダイオードなどのセンサである。上記開口104は、マークに対応したテープ幅方向の位置に設けられており、カートリッジホルダ8にテープカートリッジ100が装着されると、テープカートリッジ100の上記開口104が光学式センサ65に対向することで、この開口104を介しマークの検出が行われる。なおこのとき、光学センサ65は、テープ搬送方向に沿ったフルカッタ41までの距離X1(以下適宜、「センサ・カッタ間距離X1」という)が、後述の距離lMAよりも小さくなるように(言い換えればlMA>X1となるように)、配置されている。
モータ駆動回路70は、上記フルカッタ41を駆動する上記駆動モータ71の駆動を制御する。モータ駆動回路72は、上記ハーフカッタ42を駆動する上記駆動モータ73の駆動を制御する。なお、上記のサーマルヘッド22、サーマルヘッド駆動回路61、リボン巻取軸125、送りローラ駆動軸23、駆動モータ66、モータ駆動回路62、フルカッタ41、駆動モータ71、モータ駆動回路70、ハーフカッタ42、駆動モータ73、モータ駆動回路72等が、ラベル作成機構を構成している。
操作端末300は、CPU301(演算手段に相当)を有する制御系を備え、上記USBケーブル14等を介して印刷装置1と接続され、印刷装置1との間で信号の送受が可能である。CPU301には、操作部302、表示部303、RAM304、ROM305、及びHDD306等が接続されている。ROM305には、操作端末300の制御上必要な各種プログラムが格納されている。CPU301は、RAM304の一時記憶機能を利用しつつROM305に記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、印刷装置1全体の制御を行う。
HDD306には、制御に関わる各手順を実行するアプリケーションプログラム320が記憶されている。CPU301は、ユーザによる上記操作部302を適宜の操作に対応してアプリケーションプログラム320を実行することで、各種の制御を実現する複数の処理を行い、印刷装置1で作成する上記ラベルにおいて印刷するための印刷データを印刷装置1に送信することができる。
すなわち、ユーザの操作部302の操作により、上記印刷データを含む上記印刷指示信号が印刷装置1へ出力される。印刷装置1において、上記印刷指示信号に応じて上記モータ駆動回路62及び上記駆動モータ66を介して上記リボン巻取軸125及び上記送りローラ駆動軸23が駆動されることで、テープカートリッジ100における、被印字テープロール51からテープToが繰り出され、インク供給側ロール128からインクリボン127が引き出される。また、この送りローラ駆動軸23の駆動によるテープToの繰り出しと同期して、サーマルヘッド駆動回路61を介してサーマルヘッド22の複数の発熱体が選択的に発熱され、上記繰り出され搬送されるテープToに対し、上記インクリボン127のインクが転写され、上記印刷データに対応する印刷が行われる。また、モータ駆動回路77及び駆動モータ73を介してハーフカッタ42が駆動されたり、モータ駆動回路70及び駆動モータ71を介してフルカッタ41が駆動され、印刷後の上記テープTに対し切断が行われることで、ラベルが所望の個数だけ作成される。
<本発明の第1実施形態の特徴>
本発明の第1実施形態では、テープToを用いて、立体的な形状で被着体に取り付けられる、いわゆるフラッグラベルが作成される。以下、その詳細を順を追って説明する。
<被印字テープの構造>
図5を参照しつつ、本発明の第1実施形態で用いる上記テープTo(印刷後はテープT。以下同様。)の構造を説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係るテープの平面図である。図5において、図中紙面手前奥方向を積層する方向(言い換えれば、テープ厚さ方向)とし、積層する方向と直交する図中左右方向を第1方向(言い換えれば、搬送方向又はテープ長さ方向)とし、積層する方向と直交し第1方向と交差する図中上下方向を第2方向(言い換えれば、テープ幅方向)とする。
図5(a)は、未印刷・未切断状態のテープToの平面図を示している。
テープTo(媒体の一例)は、図5(a)に示すように、積層する方向に積層された剥離シート54(剥離材層の一例)と粘着シート52(基材層の一例)とを有する。剥離シート54及び粘着シート52は、第1方向に延びる長尺な層であり、帯状に形成される。粘着シート52は、基材52bと粘着剤層52aとを有する。基材52bは、粘着剤層52aを介し剥離シート54の一方の面54aに貼られている。基材52bは、例えば、樹脂フィルムや、紙によって構成される。粘着剤層52aは、例えば、アクリル系の接着剤によって構成される。剥離シート54は、例えば、樹脂フィルムや紙の表面に、シリコン加工を施すことで構成される。
基材52bは、第1方向に伸びる長尺ラベルLLと、その第2方向外側に位置するラベル外部分DDとを有している。長尺ラベルLLは、第1方向に並べられた複数のラベルL(ラベル部分の一例)を有する。複数のラベルLのそれぞれは、第1方向に沿って複数の領域を有し、その複数の領域の沿った第1方向と長尺ラベルLLの長尺方向とは平行となるように、剥離シート54にそれぞれが有する複数の領域が交互に並んでいる。それぞれのラベルLは、粘着シート52に形成された切り込み枠57(カットライン)で囲まれ、その囲まれた内側にはそれぞれ同じ構成を有する。説明の便宜上、図5(a)においては、第1方向左方側のラベルLが領域を明示し、中央側のラベルLが各領域等の寸法を明示し、右方側のラベルLが部位を明示している。なお、図5(a)では、第1方向に並べられた3つのラベルLが配置される場合を図示しているが、第1方向に並べられるラベルLの数はこの例に限定されるものではない。
ラベルLは、図5(a)に示すように、複数の領域として、第1領域D1と、第2領域D2と、第3領域D3と、第4領域D4と、端部領域Deとを備える。したがって、テープToは、第1方向に沿って複数の領域を備えることになる。
第1領域D1は、印字領域を含み、剥離シート54と接する部分が付着性となるように粘着剤層52aを有する。第1領域D1は、図5(a)に示すように、一辺において第1方向に連結して並べられ、角部が丸く縁取られた2つの同じ四角形状(図5(a)では略正方形状に形成されるが、略長方形状や他の形状に形成されても良い。)の印刷領域と、第1方向左方側の印刷領域の第2方向中央位置から第1方向左方側に連結された連結領域(細首部ともいう。)とを有する。印刷領域の丸く縁取られた角部は、円弧状に形成され、応力集中を緩和する。2つの印刷領域の第2方向における長さをL1とし、連結部56に対する印刷領域の第2方向における突出した長さをLdとする。なお、連結領域の第2方向における長さは、第2領域D2の第2方向における長さと等しい。
第2領域D2は、第1領域D1に対して第1方向に連結され、剥離シート54と接する部分が非付着性となるように構成される。例えば、非付着性となるように、第2領域D2は、粘着剤層52aを有さないように構成されるか、粘着剤層52aの付着性を覆うように粘着剤層52aと剥離シート54との間に非粘着剤層(図示せず)が配置されて構成される。第2領域D2は、図5(a)に示すように、第1領域D1の第2方向中央位置において、第1方向左方側に第1領域D1の連結領域が延設されるように、上記連結領域に連結される。第2領域D2の第2方向における長さをL2とする。
第3領域D3は、第2領域D2に対して第2方向の一方側に連結部56を介して連結され、剥離シート54と接する部分が付着性となるように粘着剤層52aを有する。第4領域D4は、第2領域D2に対して第2方向の他方側に連結部56を介して連結され、剥離シート54と接する部分が付着性となるように粘着剤層52aを有する。第3領域D3及び第4領域D4の第2方向における長さをそれぞれL3,L4とする。第3領域D3及び第4領域D4は、図5(a)に示すように、第2領域D2に対応して第2方向の一方側及び他方側に連結部56を介してそれぞれ連結されるが、第2領域D2に加えて、第1領域D1(例えば、第1領域D1の連結領域)にも連結部56を介して連結するように配置されてもよい。
連結部56は、粘着シート52に形成された穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列から構成され、例えば、ミシン目として構成される。連結部56は、粘着シート52をテープ厚さ方向に貫通して形成されている。フラッグラベルFLが構成される際、この連結部56は、ユーザの力等の作用により破断可能に構成される。
端部領域Deは、第2領域D2に対して第1方向の第1領域D1とは反対側に連結され、剥離シート54と接する部分が付着性となるように粘着剤層52aを有する。この際、端部領域Deは、第1領域D1の連結領域と対応する第1方向の長さを有することが望ましい。また、端部領域Deは、第2領域D2の長さL2と同じ第2方向における長さを有することが望ましい。
第1領域D1、第2領域D2、端部領域Deは、第2方向における中心軸が同一の中心線k上に位置するように、それぞれ配置される。また、第3領域D3と第4領域D4は、中心線kを基準にして線対称に配置される。したがって、ラベルLは、中心線kを基準にして線対称になっている。
この際、第1領域D1の第2方向における長さL1は、第2領域D1の第2方向における長さL2よりも大きい(L1>L2)。また、第1領域D1において、連結部56の第2方向における位置を基準とした第2方向の一方側への突出長さLdは、第3領域の第2方向における長さL3よりも大きい(Ld>L3)。更に、第1領域D1において、連結部56の第2方向における位置を基準とした第2方向の他方側への突出長さLdは、第4領域の第2方向における長さL4よりも大きい(Ld>L3)。なお、図5(a)においては、第1領域D1の第2方向一方側への突出長さと他方側への突出長さを同じLdとした場合を例示しているが、この突出長さはそれぞれ異なってもよい。図5(a)に示す突出長さが同じ例の場合、L1=Ld×2+L2となり、かつ、上記長さの関係から、L1>L2+L3+L4となる。
一方、上述の通り、ラベルLの周囲(長尺ラベルLLとラベル外部分DDとの境界、及び相隣接するラベルL間の第1領域D1と端部領域Deとの境界)には、切り込み枠57がハーフカットにより予め形成されており、これによって、複数のラベルLのそれぞれとラベル外部分DDとが上記剥離シート54から個別に剥離自在となっている。
剥離シート54からラベル外部分DDだけを剥離した状態の平面図を図5(b)に示す。図5(b)に示すように、長尺ラベルLLは剥離シート54の上記一方の面54aに貼り付けられ、剥離シート54は、長尺ラベルLLよりも第2方向の外側において、一方の面54aが露出している。
<ラベルの作成>
ここで、本発明の第1実施形態では、上記印刷指示信号に基づくCPU82の制御に基づき、プラテンローラ25等により上記テープToが搬送され、サーマルヘッド22がテープToの上記第2部分91に上記印刷データに対応する印刷を行う。
図5(c)に、図5(b)に示した第1領域D1に対し、サーマルヘッド22により上記印刷データに対応する画像(例えば、文字列Ra,Rb)が形成された状態を示している。すなわち、第1領域D1の2つの四角形状の印刷領域それぞれに、「AB05−20:14 AB00−20:10」からなる文字列Ra,Rbが形成されている。これらの文字列Ra,Rbは、印刷領域を連結する辺が文字の上方になるように、互いに180°回転した向きに配置される。そして、印刷の後、フルカッタ41が、印刷後のテープTを切断位置FCで切断することで、印刷後のラベルLが作成される。なお、この例では、図5(b)に示すように、ラベル外部分DDが剥離された後に印刷を行っているが、ラベル外部分DDが剥離される前に印刷が行われてもよい。
<ラベルの使用例>
上記のようにして作成されたラベルLの使用例を、図6及び図7を参照しつつ、説明する。図6及び図7は、本発明の第1実施形態に係るラベルの使用例を説明するための説明図である。
まず、図6(a)に示すように、印刷後のテープTのから、粘着シート52を含むラベルLが、剥離シート54から剥離される。図6では、図5から積層する方向が反転するように中心線kで180°回転した状態のラベルLを示している。上述の通り、第1領域D1、第3領域D3、第4領域D4及び端部領域Deの図6の紙面手前側の面は、粘着剤層52aが配置される結果、付着性に構成される。他方、第2領域D2の図6の紙面手前側の面は、非付着性に構成される。
次に、図6(b)に示すように、第2領域D2、第3領域D3及び第4領域D4の第1方向の中央付近の紙面手前側に、第2方向と平行になるように被着体(この例ではケーブル。以下同様。なお円管状のものでもよい)19が配置され、図6(b)に矢印で示すように、第2領域D2、第3領域D3及び第4領域D4が、被着体19に巻回される。この際、本発明の第1実施形態では、第3領域D3及び第4領域D4の第1方向両側の辺が一致するか、端部領域Deにおける第1方向一方側(図6(b)の紙面左側)の端部が、第1領域D1の連結領域における第1方向他方側(図6(b)の紙面右側)の端部に一致するように、巻回されるのが望ましい。
図6(c)には巻回しが行われた状態のラベルLを示している。図6(c)に矢印で示すように、第1領域D1が、第1方向の中央において折り返される。図6(d)には第1領域D1が折返された状態のラベルLを示している。この際、第1領域D1は、印刷領域を構成する2つの四角形状が一致するように折り返されるのが望ましい。ラベルLが上記のように被着体19に巻回され、かつ、第1領域D1が折り返される結果、付着性の粘着剤層52aは、ラベルLの内部に配置され外部に露出しない状態となる。一方、ラベルLは、図6(d)及び図7(a)に示す状態では、第3領域D3及び第4領域D4の粘着剤層52aにより被着体19に付着した状態となる。ここで、ラベルLの被着体19に巻回された部分がユーザの把持力等により押圧されることで、被着体19に対する付着力が強められることが望ましい。
その後、図7(a)に示す連結部56がユーザの力等の作用により破断される。その結果、図7(b)に示すように、回転可能なフラグラベルFL(回転ラベルの一例)が完成する。このフラブラベルFLは、回転されることにより図7(b)に示すように正立することが可能である。また、フラグラベルFLは、第1領域D1と第2領域D2とを含む。この際、被着体19に付着した状態が維持される第3領域D3及び第4領域D4が第2領域D2を被着体19の軸方向で把持した状態となるため、図7(c)に示すように、フラッグラベルFL全体としては、被着体19の軸方向で移動することが防がれる。
<本発明の第1実施形態の効果>
以上、本発明の第1実施形態の特徴について説明した。本発明の第1実施形態によれば、粘着シート52が、付着性の第1領域D1と、第1領域D1の第1方向側に設けられた非付着性の第2領域D2と、第2領域D2の第2方向側に設けられた付着性の第3領域D3と、を備える。使用時には、剥離シート54を引き剥がして、第3領域D3の付着性を利用して被着体19に付着させつつ当該第3領域D3及び第2領域D2を被着体19の外周部に周回させ巻き付け、折り返す。そして、その折り返した部分に対し第1領域D1を付着させる。
このとき、第2領域D2と第3領域D3との間には、穴(有底穴及び貫通孔の両方を含む)又は切れ目(いわゆるミシン目、スリット、厚さ方向の薄肉部等を含む)又は穴の列又は切れ目の列からなる連結部56が設けられており、容易に破断可能となっている。ユーザは、上記のようにして被着体19に貼り付けられた状態のラベルLにおいて連結部56を破断することにより、折り返し部分の中に被着体19を付着させた第3領域D3から、その第2方向に隣接する第2領域D2を分離する。第2領域D2は非付着性であることから、折り返し部分の中に被着体19を挿通させていた第2領域D2は、第3領域D3からの分離により被着体19に対し回転可能となる。この結果、第2領域D2及び第1領域D1により、被着体に対し回転可能に取り付けられる回転ラベル(フラッグラベルFL)が完成する。
一方、上記のように折り返し部分で被着体19に付着した第3領域D3は、第2領域D2の分離後もそのまま被着体19に付着した状態で残る。そして、この残った第3領域D3が、フラッグラベルFLの第2領域D2に対し第2方向(言い換えれば被着体19の軸方向)に隣接して接することによって、回転ラベルとしてのフラッグラベルFLが軸方向へ位置ずれするのを抑制することができる。
また、被着体に貼り付いた状態の粘着領域にあるミシン目を破断し非粘着領域を分離させることで被着体に対し回転可能な回転ラベルを完成させる従来手法では、回転ラベルの内径が貼り付いた粘着領域の外径よりも大きい。この結果、貼り付いた粘着領域が、完成した回転ラベルが被着体の軸方向に移動するのを防止できない(粘着領域の外周側を乗り越えて軸方向に通過してしまう)可能性がある。一方、本発明の第1実施形態に係るフラッグラベルFLにおいては、前述の分離手法により、第3領域D3から分離されたフラッグラベルFLの第2領域D2の内径と当該第3領域D3の内径とは同径である。したがって、上記従来構造とは異なり、第2領域D2が軸方向へ位置ずれするのを確実に抑制することができる。
また、本発明の第1実施形態によれば、連結部56の破断により第1領域D1及び第2領域D2から分離し被着体19に付着して残った第3領域D3の折り返し部分が、フラッグラベルFLの第2領域D2に対し第2方向に接することにより、フラッグラベルFLの軸方向への位置ずれを抑制することができる。
また、本発明の第1実施形態によれば、第1領域D1の第2方向における長さL1は、第2領域D2の第2方向における長さL2よりも大きい。これにより、フラッグラベルFLの本体部分である第1領域の大きさに比べ、被着体19への取付部分である第2領域D2の大きさを小さくすることができる。
また、本発明の第1実施形態によれば、ユーザが、第3領域D3と同様、被着体19に貼り付けられた状態のラベルLにおいて他方側連結部56を破断することにより、折り返し部分の中に被着体19を挿通した第2領域D2から、その第2方向に隣接する第4領域D4を分離することができる。分離した第4領域D4は、第3領域D3と同様、その折り返し部分が被着体19に付着した状態で残る。この結果、この残った第4領域D4が、フラッグラベルFLの第2領域D2に対し、第2方向において第3領域D3とは逆側から接する(言い換えれば第4領域D4と第3領域D3とで第2領域D2を挟み込む)。これにより、フラッグラベルFLが軸方向へ位置ずれするのを確実に抑制することができる。
また、本発明の第1実施形態によれば、連結部56の第2方向における位置を基準とした第1領域D1の第2方向の一方側及び他方側への突出長さLdは、第3領域D3の第2方向における長さL3及び第4領域D4の第2方向における長さL4よりも大きい。これにより、見た目上、フラッグラベルFLの軸方向移動を抑制するストッパとして機能するに過ぎない第3領域D3及び第4領域D4が、フラッグラベルFLの本体部分である第1領域D1の外形よりも突出しないようにすることができる。なお、本発明の第1実施形態では、第1領域D1の突出長さLdが第2方向の一方側及び他方側で同じ大きさである場合を例示しているが、一方側と他方側とで異なる突出長さであってもよいことは言うまでもない。
また、本発明の第1実施形態によれば、剥離シート54が第1方向に延びる長尺な層であり、複数の領域をそれぞれ備えた複数のラベルLが、第1方向が長尺方向と平行になるように、剥離シート54に並んでいる。したがって、各ラベルLにおいて、比較的大きな付着性の第1領域D1と、比較的小さく非付着性の第2領域2とがこの順序でテープToの長尺方向に並ぶ配置となる。この結果、比較的小さく付着性の第3領域D3と比較的小さく非付着性の第2領域D2とがこの順序で並ぶ配置となる場合(第2方向が剥離シート54の長尺方向と平行となる場合)に比べ、印刷装置1において第1領域D1への印字形成のために長尺方向に沿って搬送される際、搬送経路において付着性のない第2領域D2が剥離シート54から浮き上がってしまう可能性を低くすることができる。
なお、この第4領域D4は、必ずしも必要ではなく、被着体19の軸方向の一側へのフラッグFLの移動を防止すれば良いような場合には、第4領域D4(又は第3領域D3)はなくても良い。図8は、本発明の第1実施形態のバリエーションに係るテープの平面図である。図8に示す本発明の第1実施形態のバリエーションでは、ラベルLは、第1領域D1と第2領域D2と第3領域D3とを有し、第4領域D4を有さない点以外、上記第1実施形態とほぼ同様に構成され、かつ、同様に使用される。したがって、第4領域D4以外、このバリエーションにおいても、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
<本発明の第2実施形態の特徴>
次に、図9〜図11を参照しつつ、本発明の第2実施形態について説明する。図9は、本発明の第1実施形態の図5に対応し、本発明の第2実施形態に係るテープの平面図である。図9(a)は図5(a)に対応し、図9(b)は図5(c)に対応し、図5(b)相当の図面は省略する。図10及び図11は、本発明の第1実施形態の図7に対応し、本発明の第2実施形態に係るラベルの使用例を説明するための説明図である。
本発明の第1実施形態では、被着体19に対して非付着性に巻き付けられる第2領域D2の被着体の軸方向(第2方向)の両側をそれぞれ付着性に巻き付けられた第3領域D3及び第4領域D4で挟み込むことにより、フラッグラベルFLの軸方向の移動が防止された。しかしながら、本発明の第2実施形態では、逆に、付着性の第3領域D3を、非付着性の第2領域D2及び第5領域D5で挟み込むことにより、本発明の第1実施形態と同様の作用効果をえることができる。以下、上記第1実施形態と同一又は類似する構成については説明を省略しつつ、本発明の第2実施形態について説明する。
<被印字テープの構造>
本発明の第2実施形態に係るラベルLは、図9(a)に示すように、複数の領域として、第1領域D1と、第2領域D2と、第3領域D3と、第5領域D5と、端部領域Deとを備える。
第1領域D1は、印字領域を含み、剥離シート54と接する部分が付着性となるように粘着剤層52aを有する。第1領域D1は、図9(a)に示すように、一辺において第1方向に連結して並べられ、角部が丸く縁取られた2つの同じ四角形状(図9(a)では略長方形状に形成されるが、略正方形状や他の形状に形成されても良い。)の印刷領域を有し、第1実施形態とは異なり連結領域は有さないが、この例に限定されるものではなく、連結領域を有してもよい。印刷領域の丸く縁取られた角部は、円弧状に形成され、応力集中を緩和する。2つの印刷領域の第2方向における長さをL1とし、連結部56に対する印刷領域の第2方向における突出した長さをLdとする。
第2領域D2及び第5領域D5は、第1領域D1に対して第1方向に連結され、剥離シート54と接する部分が非付着性となるように構成される。例えば、非付着性となるように、第2領域D2及び第5領域D5は、粘着剤層52aを有さないように構成されるか、粘着剤層52aの付着性を覆うように粘着剤層52aと剥離シート54との間に非粘着剤層(図示せず)が配置されて構成される。第2領域D2の第2方向における長さをL2とし、第5領域D5の第2方向における長さをL5とする。
第3領域D3は、第2領域D2に対して第2方向の一方側に連結部56を介して連結され、第5領域D5に対して第2方向の他方側に連結部56を介して連結され、剥離シート54と接する部分が付着性となるように粘着剤層52aを有する。この際、第3領域D3は、第1領域D1の第2方向中央位置に位置し、第2方向において第2領域D2及び第5領域D5に挟まれ、それぞれに対して連結部56で連結される。一方、第3領域D3の第1方向の両端部、つまり、第1領域D1との間及び端部領域Deとの間には、それらの領域との間が分断されるように、少なくとも粘着シート52を貫通するスリットとして構成される切断線58(フルカット線ともいう。)が備えられる。第3領域D3の第2方向における長さをL3とする。
連結部56は、粘着シート52に形成された穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列から構成され、例えば、ミシン目として構成される。連結部56は、粘着シート52をテープ厚さ方向に貫通して形成されている。フラッグラベルFLが構成される際、この連結部56は、ユーザの力等の作用により破断可能に構成される。
端部領域Deは、剥離シート54と接する部分が付着性となるように粘着剤層52aを有するが、第1実施形態とは異なり、第2領域D2だけでなく第5領域D5に対しても第1方向の第1領域D1とは反対側に連結される。
第1領域D1、第3領域D3、端部領域Deは、第2方向における中心軸が同一の中心線k上に位置するように、それぞれ配置される。また、第2領域D2と第5領域D5は、中心線kを基準にして線対称に配置される。したがって、ラベルLは、中心線kを基準にして線対称になっている。
この際、第2領域D2の第2方向における長さL2と第5領域D5の第2方向における長さL5は、互いに等しい(L2=L5)。第1領域D1の第2方向における長さL1は、第2領域D1の第2方向における長さL2よりも大きい(L1>L2)。また、第1領域D1において、連結部56の第2方向における位置を基準とした第2方向の他方側への突出長さLdは、第2領域D2の第2方向における長さL2よりも大きい(Ld>L2)。更に、第1領域D1において、連結部56の第2方向における位置を基準とした第2方向の一方側への突出長さLdは、第5領域の第2方向における長さL5よりも大きい(Ld>L5)。なお、図9(a)においては、第1領域D1の第2方向一方側への突出長さと他方側への突出長さを同じLdとした場合を例示しているが、この突出長さはそれぞれ異なってもよい。図9(a)に示す突出長さが同じ例の場合、L1=Ld×2+L3となる。
一方、上述の通り、ラベルLの周囲(長尺ラベルLLとラベル外部分DDとの境界、及び相隣接するラベルL間の第1領域D1と端部領域Deとの境界)には、切り込み枠57がハーフカットにより予め形成されており、これによって、複数のラベルLのそれぞれとラベル外部分DDとが上記剥離シート54から個別に剥離自在となっている。剥離シート54からラベル外部分DDだけを剥離した状態の平面図である図5(b)相当の本発明の第2実施形態に係る図面は省略する。
<ラベルの作成>
ここで、本発明の第1実施形態では、上記印刷指示信号に基づくCPU82の制御に基づき、プラテンローラ25等により上記テープToが搬送され、サーマルヘッド22がテープToの上記第2部分91に上記印刷データに対応する印刷を行う。
図9(b)に、第1領域D1に対し、サーマルヘッド22により上記印刷データに対応する画像(例えば、文字列Ra,Rb)が形成された状態を示している。すなわち、第1領域D1の2つの四角形状の印刷領域それぞれに、「AB05−20:14 AB00−20:10」からなる文字列Ra,Rbが形成されている。これらの文字列Ra,Rbは、印刷領域を連結する辺が文字の上方になるように、互いに180°回転した向きに配置される。そして、印刷の後、フルカッタ41が、印刷後のテープTを切断位置FCで切断することで、印刷後のラベルLが作成される。
<ラベルの使用例>
上記のようにして作成されたラベルLの使用例を、図10及び図11を参照しつつ、説明する。本発明の第2実施形態に係るラベルLにおいても、被着体19への巻き付け時の手順等は、上記第1実施形態に係るラベルLの場合とほぼ同一であるため、図示を省略する。
印刷後のテープTのから、粘着シート52を含むラベルLが、剥離シート54から剥離される。上述の通り、第1領域D1、第3領域D3及び端部領域Deには粘着剤層52aが配置される結果、付着性に構成される。他方、第2領域D2及び第5領域D5は、非付着性に構成される。次に、第2領域D2、第3領域D3及び第5領域D5の第1方向の中央付近に、第2方向と平行になるように被着体19が配置され、第2領域D2、第3領域D3及び第5領域D5が、被着体19に巻回される。この際、本発明の第2実施形態では、第3領域D3の第1方向両側の辺(切断線58)が一致するように、巻回されるのが望ましい。したがって、この場合、端部領域Deは、第1領域D1に付着することになる一方、巻回しが行われた状態のラベルLでは、第1領域D1が、第1方向の中央において折り返される。したがって、端部領域Deは、第1領域D1に挟まれた状態となる。この際、第1領域D1は、印刷領域を構成する2つの四角形状が一致するように折り返されるのが望ましい。ラベルLが上記のように被着体19に巻回され、かつ、第1領域D1が折り返される結果、付着性の粘着剤層52aは、ラベルLの内部に配置され外部に露出しない状態となる。一方、ラベルLは、第3領域D3の粘着剤層52aにより被着体19に付着した状態となる。ここで、ラベルLの被着体19に巻回された部分がユーザの把持力等により押圧されることで、被着体19に対する付着力が強められることが望ましい。
その後、図10(a)に示す連結部56がユーザの力等の作用により破断される。その結果、図10(b)に示すように、回転可能なフラグラベルFL(回転ラベルの一例)が完成する。このフラブラベルFLは、回転されることにより図7(b)に示すように正立することが可能である。また、フラグラベルFLは、第1領域D1と第2領域D2と第5領域D5を含む。この際、被着体19に付着した状態が維持される第3領域D3が第2領域D2と第5領域D5との間に位置した状態となるため、図10(c)に示すように、フラッグラベルFL全体としては、被着体19の軸方向で移動することが防がれる。なお、本発明の第2実施形態では、図11に示すように、被着体19が曲がった際、本発明の第1実施形態とは異なり、第2領域D2と第5領域D5との2つの領域に分かれて被着体19を把持することができる。したがって、第1実施形態と同様の強度を維持しつつ第2領域D2及び第5領域D5それぞれの第2方向の長さL2,L5を比較的細幅とすることができるため、その分、被着体19の曲率に追従しやすくなる。したがって、本発明の第2実施形態は、強度と曲率追従性を両立できるため、より被着体19の曲げに強い。
<本発明の第2実施形態の効果>
以上、本発明の第2実施形態の特徴について説明した。本発明の第2実施形態によれば、本発明の第1実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
また、本発明の第2実施形態のテープTo,Tにおいては、粘着シート52が、付着性の第1領域D1と、第1領域D1の第1方向側に設けられた非付着性の第2領域D2と、第2領域D2の第2方向一方側に設けられた付着性の第3領域D3と、第3領域D3のさらに第2方向一方側に設けられた非付着性の第5領域D5と、を備える。使用時には、剥離シート54を引き剥がして、第3領域D3の付着性を利用して被着体19に付着させつつ当該第3領域D3、第2領域D2及び第5領域D5を被着体19の外周部に周回させ巻き付け、折り返す。そして、その折り返した部分に対し第1領域D1を付着させる。
このとき、第3領域D3と第2領域D2との間に(穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列からなる)連結部56が設けられるとともに、同様に、第3領域D3と第5領域D5との間にも、一方側連結部56が設けられ、それぞれ、容易に破断可能となっている。ユーザは、上記のようにして被着体19に貼り付けられた状態のラベルLにおいて第3領域D3の第2方向両側の連結部56を破断することにより、折り返し部分の中に被着体19を付着させた第3領域D3から、その第2方向にそれぞれ隣接する第2領域D2及び第5領域D5を分離可能となる。第2領域D2と同様に第5領域D5も非付着性であることから、折り返し部分の中に被着体19を挿通させた第5領域D5も、第2領域D2と同様、第3領域D3からの分離により被着体19に対し回転可能となる。この結果、当該第5領域D5、第2領域D2及び上記第1領域D1により、被着体19に対し回転可能に取り付けられるフラッグラベルFL(回転ラベル)が完成する。
そしてこのとき、前述のように折り返し部分で被着体19に付着した第3領域D3は、第2領域D2及び第5領域D5の分離後もそのまま被着体19に付着した状態で残り、フラッグラベルFLの第2領域D2及び第5領域D5に対し第2方向(言い換えれば被着体19の軸方向)にそれぞれ隣接して接する。すなわち、残った第3領域D3は、フラッグラベルFLの第2領域D2に対し、第2方向の一方側から接し、同様にフラッグラベルFLの第5領域D5に対し、第2方向の他方側から接する(言い換えれば第2領域D2と第5領域D5とで第3領域D3を挟み込む。)。これにより、フラッグラベルFLが軸方向へ位置ずれするのを確実に抑制することができる。
また、本発明の第3実施形態によれば、粘着シート52は、第1領域D1と第3領域D3との間に、それら第1領域D1と第3領域D3とを分断する切断線58を備える。第3領域D3と第1領域D1との間が予め切断線58で分断されていることにより、ユーザは、第3領域D3の第2方向両側の連結部56を破断するだけで、第1領域D1にそれぞれ連結され第1領域D1と一体となっている第2領域D2及び第5領域D5を、第3領域D3から容易に分離することができる。
また、本発明の第3実施形態によれば、第2領域D2の第2方向における長さL2と第5領域の第2方向における長さL5は、互いに等しい。これにより、第1領域D1を備えたフラッグラベルFLの被着体19への取付部としてそれぞれ機能する第2領域D2及び第5領域D5の外観寸法を揃え、美観を向上することができる。
本発明の第2実施形態によれば、その他本発明の第1実施形態と同様の効果を奏することが可能であることは言うまでもない。
以上、本発明の代表的な例として、第1実施形態及び第2実施形態について説明した。なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。ただし、以下の変形例では、上記実施形態とは異なる部分を中心に説明し、構成や効果が同一又は類似する部分についての説明は適宜省略する。
(1)テープToにおける複数のラベルLが離間して配置される第1変形例
例えば、上記第1実施形態、そのバリエーション及び第2実施形態においては、テープToに配置される複数のラベルLは、それぞれ図5(a)、図8及び図9(a)に示すように、切り込み枠57を間に挟んで連続して配置された。しかし、本発明はこの例に限定されるものではない。例えば、第1実施形態については図12、そのバリエーションについては図13、第2実施形態については図14にそれぞれ示すように、変形例として、テープToにおいて、複数のラベルLは、第1方向に互いに離間して配置されていてもよい。この場合、剥離シート52上に、各ラベルLが独立して配列される態様を実現することができ、また、使用時においてラベルLを1つ1つ、より容易に剥離シート52から引き剥がすことができる。
(2)被着体19への巻き付け方を変更した第2変形例
また、例えば、上記第1実施形態、そのバリエーション及び第2実施形態においては、ラベルLの被着体19への巻き付け時に、第2領域D2及び第3領域D3等の第1方向の中央付近において、第2方向と平行になるように被着体19が配置された場合について説明した。しかし、本発明はこの例に限定されるものではない。
例えば、第1実施形態のラベルLを例にあげれば、図6(b)に示すように、第2領域D2及び第3領域D3等の第1方向の中心に被着体19が配置されるのではなく、やや紙面右側に偏心させて被着体19が配置されても良い。この場合、上記第1実施形態と同様にフラッグラベルFLを完成させた場合(連結部56が破断された場合)、図15(a)に示したように、第3領域D3及び第4領域D4を被着体19に貼り付けたときに、端部が不揃いになり、不揃いな端部において粘着剤層52aが露出した状態となる。これを利用して、図15(b)に示すように、第3領域D3及び第4領域D4を被着体19のまわりに更に巻き付けることで第3領域D3及び第4領域D4の全体を被着体19の周りに巻き付けた状態で固定してもよい。また、例えば、第2実施形態のラベルLの場合、上記第1実施形態の場合と同様に、被着体19の位置や巻き付け方を偏心させることにより、図16(a)に示すように、被着体19に貼り付ける際に第3領域D3の端部を不揃いにし、図16(b)に示すように、その後第3領域D3を被着体19のまわりに更に巻き付けることで第3領域D3の全体を被着体19の周りに巻き付けた状態で固定してもよい。この場合、第1実施形態、そのバリエーション及び第2実施形態に比べて、第3領域D3及び第4領域D4の被着体19の外周からの突出量を減らし、更に美観を向上させることができる。
(3)その他
なお、上記第1実施形態のバリエーションを示す図8及び各変形例を示す図12〜図14においては、図5(a)に相当するラベル外部分DDの剥離及び文字列Ra,Rbの印刷が行われる前の状態を図示して、相違点について中心に説明した。それら以外の印刷工程や被着体19への巻き付け手順等は、上記各実施形態等と同様であり、かつ、同様の効果を奏することは言うまでもない。
また、以上においては、付着性の一例として、粘着剤層52aの粘着剤による粘着性(接着性)が備えられる場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えばはがきなどに利用され、一度剥がすと再度くっつけることができないような加圧による疑似接着構造や、ラッピング等に用いられる樹脂性シートのように静電気により互いにくっつく構造等を利用しても良い。また上記疑似接着に用いられる接着剤として、貼り付ける前は濡れたウェットな状態にあり、乾いて剥がされるとその後は再度くっつけることができないような性質を備えたものを使用しても良い。
以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」等とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」等という意味である。
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」等とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」等という意味である。但し、例えばしきい値や基準値等、所定の判定基準となる値あるいは区切りとなる値の記載がある場合は、それらに対しての「同一」「等しい」「異なる」等は、上記とは異なり、厳密な意味である。
また、図4中に示す矢印は、信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 印刷装置(ラベルプリンタ、ラベル作成装置)
19 被着体
100 テープカートリッジ(媒体カートリッジの一例)
51 被印字テープロール(ロール媒体の一例)
52 粘着シート(基材層の一例)
52a 粘着剤層
52b 基材
54 剥離シート(剥離材層の一例)
54a 一方の面
54b 他方の面
56 連結部(ミシン目)
57 切り込み枠(カットライン)
58 切断線(フルカット線)
D1 第1領域
D2 第2領域
D3 第3領域
D4 第4領域
D5 第5領域
De 端部領域
DD ラベル外部分
FC 切断位置
FL フラッグラベル(回転ラベルの一例)
k 中心線
L ラベル(ラベル部分の一例)
LL 長尺ラベル
Ra,Rb 文字列
To,T テープ(媒体の一例)

Claims (13)

  1. 少なくとも基材層と剥離材層とを積層して構成され、前記基材層は、前記積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有する、媒体であって、
    前記複数の領域は、
    印字領域を含み、前記剥離材層と接する部分が付着性の第1領域と、
    前記第1領域に対し前記第1方向に連結され、前記剥離材層と接する部分が非付着性である、第2領域と、
    少なくとも前記第2領域の、前記積層する方向と直交し前記第1方向と交差する第2方向の一方側に、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列からなる連結部を介し連結され、前記剥離材層と接する部分が付着性である、第3領域と、
    を有することを特徴とする媒体。
  2. 請求項1記載の媒体において、
    前記第3領域は、
    前記第2領域及び前記第1領域の、前記第2方向の前記一方側に、前記連結部を介し連結されている
    ことを特徴とする媒体。
  3. 請求項1又は請求項2記載の媒体において、
    前記第1領域の前記第2方向における長さは、前記第2領域の前記第2方向における長さよりも大きい
    ことを特徴とする媒体。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の媒体において、
    前記連結部の前記第2方向における位置を基準とした、前記第1領域の前記第2方向の前記一方側への突出長さは、前記第3領域の前記第2方向における長さよりも大きい
    ことを特徴とする媒体。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の媒体において、
    前記複数の領域は、さらに、
    少なくとも前記第2領域の、前記第2方向の他方側に、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列からなる他方側連結部を介し連結され、前記剥離材層と接する部分が付着性である、第4領域を有する
    ことを特徴とする媒体。
  6. 請求項5記載の媒体において、
    前記他方側連結部の前記第2方向における位置を基準とした、前記第1領域の前記第2方向の前記他方側への突出長さは、前記第4領域の前記第2方向における長さよりも大きい
    ことを特徴とする媒体。
  7. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の媒体において、
    前記複数の領域は、さらに、
    前記第1領域に対し前記第1方向に連結され、かつ、前記第3領域の、前記第2方向の一方側に、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列からなる一方側連結部を介し連結され、前記剥離材層と接する部分が非付着性である、第5領域を有する
    ことを特徴とする媒体。
  8. 請求項7記載の媒体において、
    前記基材層は、
    前記第1領域と前記第3領域との間に、それら第1領域と第3領域とを分断する切断線を備える
    ことを特徴とする媒体。
  9. 請求項7又は請求項8記載の媒体において、
    前記第2領域の前記第2方向における長さと、前記第5領域の前記第2方向における長さは、互いに等しい
    ことを特徴とする媒体。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項記載の媒体において、
    前記剥離材層は前記第1方向に延びる長尺な層であり、
    前記複数の領域をそれぞれ備えた複数のラベル部分が、前記第1方向が前記長尺方向と平行となるように、前記剥離材層に並んでいる
    ことを特徴とする媒体。
  11. 請求項10記載の媒体において、
    前記複数のラベル部分は、
    前記第1方向に互いに離間して配置されている
    ことを特徴とする媒体。
  12. 少なくとも基材層と剥離材層とを積層して構成され、前記基材層は、前記積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有する、媒体であって、前記複数の領域は、印字領域を含み、前記剥離材層と接する部分が付着性の第1領域と、前記第1領域の前記第1方向に設けられ、前記剥離材層と接する部分が非付着性である、第2領域と、少なくとも前記第2領域の、前記積層する方向と直交し前記第1方向と交差する第2方向の一方側に、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列からなる連結部を介し連結され、前記剥離材層と接する部分が付着性である、第3領域と、を有する前記媒体が、ロール状に巻回されている
    ことを特徴とするロール媒体。
  13. 筐体と、
    少なくとも基材層と剥離材層とを積層して構成され、前記基材層は、前記積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有する、媒体であって、前記複数の領域は、印字領域を含み、前記剥離材層と接する部分が付着性の第1領域と、前記第1領域の前記第1方向に設けられ、前記剥離材層と接する部分が非付着性である、第2領域と、少なくとも前記第2領域の、前記積層する方向と直交し前記第1方向と交差する第2方向の一方側に、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列からなる連結部を介し連結され、前記剥離材層と接する部分が付着性である、第3領域と、を有する前記媒体が、ロール状に巻回されているロール媒体と、
    を有することを特徴とする媒体カートリッジ。
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