JP2019179104A - テープ、テープロール、及び、テープカートリッジ - Google Patents

テープ、テープロール、及び、テープカートリッジ Download PDF

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貴昭 伴野
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Abstract

【課題】被着体への荷重を軽減しつつ、容易に取り外し可能なフラッグラベルを作成する。【解決手段】フラッグラベルFL1は、テープ長さ方向ILで接続する巻き付け部91、第1表示部92、第1折り畳み部93、第2折り畳み部94、及び第2表示部95と、第1折り畳み部93と第2折り畳み部94との境界の折り畳み部破断線96と、第1表示部92と第1折り畳み部93との境界に設けられる、折り畳みを補助するための第1補助部97と、第2表示部95と第2折り畳み部94との境界に設けられる、折り畳みを補助するための第2補助部98と、を有し、【選択図】図6

Description

本発明は、ラベルを作成するためのテープ、及び、テープロール、並びにテープカートリッジに関する。
特許文献1には、ラベル本体部と巻き付け部とを有し、それらを剥離シートから剥離した後に巻き付け部をケーブル状の被着体に巻き付けて貼り合わせることで、当該被着体に取り付けられる巻き付け印字ラベルが開示されている。そして巻き付け部の長手方向中央位置には短手方向に切り込みが設けられており、ラベル本体部を被着体から引き離すよう操作することで上記の切り込みから巻き付け部が破断し、被着体から印字ラベルを取り外せる構成が記載されている。
特開2017−26888号公報
上記従来技術では、ラベル本体部を被着体から引き離す操作を行うと当該被着体に大きな荷重が付加することになる。被着体への荷重が大きいと、例えば被着体がケーブルである場合などにはその配線の固定や結線が乱れる、被着体が光ファイバーなどであれば荷重によって破損する、などの不具合が生じる場合がある。
本発明の目的は、被着体に付加される荷重を軽減しつつ、容易に取り外し可能なフラッグラベルを作成できるテープ、テープロール、及びテープカートリッジを提供することにある。
上記目的を達成するために、本願第1発明は、帯状のシートと、粘着面がそれぞれ前記シートに貼られた複数のフラッグラベルと、を有し、各フラッグラベルは、表示部と、巻き付け部と、を有し、前記表示部は、前記巻き付け部の一方の端に接続する第1表示部と、前記第1表示部に対し、前記巻き付け部が延びる第1方向において前記巻き付け部と反対側の端に接続する第1折り畳み部と、前記第1折り畳み部に対し、前記第1方向において前記第1表示部と反対側の端に接続する第2折り畳み部と、前記第2折り畳み部に対し、前記第1方向において前記第1折り畳み部と反対側の端、又は、前記巻き付け部の他方の端、に接続する第2表示部と、前記第1折り畳み部と前記第2折り畳み部との境界において前記第1方向と直交する第2方向に延びる折り畳み部破断線と、前記第1表示部と前記第1折り畳み部との境界に設けられる、折り畳みを補助するための第1補助部と、前記第2表示部と前記第2折り畳み部との境界に設けられる、折り畳みを補助するための第2補助部と、を有することを特徴とする。
本願第1発明のテープは、帯状のシートに貼られた複数のフラッグラベルを有しており、各フラッグラベルは、表示部と、巻き付け部と、を備えている。ユーザによる使用時には、第1表示部と第2表示部のそれぞれの粘着面を互いに貼り合わせれば、第1表示部及び第2表示部のうち粘着面と反対側の面(以下適宜、非粘着面という)に表記される内容をそれぞれ表面に出した態様で、ラベルを形成することができる。
このとき特に、本願第1発明においては、巻き付け部の一方の端に接続する第1表示部に対し巻き付け部が延びる第1方向において巻き付け部と反対側の端に接続する第1折り畳み部が設けられると共に、この第1折り畳み部に対し第1方向において第1表示部と反対側の端に接続する第2折り畳み部が設けられ、第2表示部はこの第2折り畳み部の第1方向において第1折り畳み部と反対側の端、又は、前記巻き付け部の他方の端、に接続して設けられる。また、第1折り畳み部と第2折り畳み部との境界には折り畳み部破断線が設けられている。そして第1折り畳み部と第1表示部との間、及び、第2折り畳み部と第2表示部との間、には、折り畳みを補助するための適宜の第1補助部及び第2補助部がそれぞれ備えられている。これにより、上記の第1表示部と第2表示部のそれぞれの粘着面を互いに貼り合わせる前に、まず折り畳み部破断線を谷折りした状態で、上記第1補助部を山折りして第1折り畳み部の粘着面を第1表示部の粘着面に粘着させ、かつ上記第2補助部を山折りして第2折り畳み部の粘着面を折り畳み第2表示部の粘着面に粘着させておくことができる。
これらの粘着を先に行った後に第1表示部と第2表示部のそれぞれの残りの粘着面を互いに貼り合わせると、上記のようにして折り畳まれた第1折り畳み部の非粘着面と、上記のようにして折り畳まれた第2折り畳み部の非粘着面とが、互いに向き合った状態で前述のラベルの形成が行われることとなる。すなわち、前述のようにして第1表示部と第2表示部とが貼り合わされて形成されたラベルにおいて、その一部分(上記第1折り畳み部の非粘着面と第2折り畳み部の非粘着面とが向かい合う部分)のみ、非粘着状態が維持されていることとなる。
本願第1発明においては、以上のようにしてラベルの一部分が非粘着状態のまま、巻き付け部を介して被着体に取り付けられて使用される。したがって、ラベルの使用が終了して被着体から取り外したいときには、上記非粘着状態の部位、すなわち、互いに向かい合っている、第1折り畳み部の非粘着面と第2折り畳み部の非粘着面との間にユーザが指を差し込む。その後、それらを互いに引き離すようにすることで、前述のように粘着面同士が互いに貼り合わせられている第1表示部と第2表示部とを引き剥がすことができる。このとき、第1折り畳み部と第2折り畳み部との間は折り畳み部破断線となっており、上記引き剥がし操作によって容易に切断可能であることから、確実に第1表示部と第2表示部とを引き剥がすことができる。この結果、本発明によれば、使用後において、カッターなどの道具を用いることなく被着体から容易にラベルを取り外すことができ、取り外し時の被着体への負荷を軽減できる。
また上記目的を達成するために、本願第2発明は、帯状のシートと、粘着面がそれぞれ前記シートに貼られた複数のフラッグラベルと、を有し、各フラッグラベルは、表示部と、巻き付け部と、を有し、前記表示部は、前記巻き付け部に接続する第1表示部と、前記第1表示部に対し、前記巻き付け部が延びる第1方向と直交する第2方向に接続する第2表示部と、前記第1表示部又は前記第2表示部に対し、前記第1方向において前記巻き付け部と反対側の端に接続する第1折り畳み部と、前記第1折り畳み部に対し、前記第1方向において前記第1表示部と反対側の端に接続する第2折り畳み部と、前記第1折り畳み部と前記第2折り畳み部との境界において前記表示部の第2方向に延びる折り畳み部破断線と、前記第1表示部と前記第2表示部との境界において前記第1方向に延びる表示部破断線と、前記第1表示部と前記第1折り畳み部との境界に設けられる、折り畳みを補助する第1補助部と、を有する。
本願第2発明のテープは、帯状のシートに貼られた複数のフラッグラベルを有しており、各フラッグラベルは、複数の表示部と、巻き付け部と、を備えている。表示部は、第1表示部と、第2表示部とを備えている。これら第1表示部及び第2表示部は、互いに巻き付け部が延びる第1方向と直交する第2方向に接続しており、これらの境界には表示部破断線が設けられている。したがって、ユーザによる使用時には、第1表示部と第2表示部との間の上記表示部破断線を山折りすれば、第1表示部及び第2表示部のうち粘着面と反対側の面(以下適宜、非粘着面という)に表記される内容をそれぞれ表面に出し、かつ第1表示部及び第2表示部の粘着面を互いに貼り合わせる態様で、ラベルを形成することができる。
このとき特に、本願第2発明においては、巻き付け部に接続する第1表示部又は第2表示部に対し第1方向において巻き付け部と反対側の端に接続する第1折り畳み部が設けられると共に、この第1折り畳み部の第1方向において第1表示部又は第2表示部と反対側の端に接続する第2折り畳み部が設けられる。また、第1折り畳み部と第2折り畳み部との境界には折り畳み部破断線が設けられている。そして第1折り畳み部と第1表示部との間には、折り畳みを補助するための適宜の第1補助部が備えられている。これにより、上記の表示部破断線における山折りの実行より前に、上記折り畳み部破断線を谷折りした状態で、上記第1補助部を山折りして第1折り畳み部の粘着面を第1表示部の粘着面に粘着させておくことができる。
これらの粘着を先に行った後に前述の表示部破断線における山折りを実行すると、第2表示部の粘着面は第1表示部と第2折り畳み部のそれぞれの粘着面に粘着させることができる。この状態では、上記のようにして折り畳まれた第1折り畳み部の非粘着面と、上記のようにして折り畳まれた第2折り畳み部の非粘着面とが、互いに向き合った状態で前述のラベルの形成が行われることとなる。すなわち、前述のようにして表示部破断線での山折りにて第1表示部と第2表示部とが貼り合わされて形成されたラベルにおいて、その一部分(上記第1折り畳み部の非粘着面と第2折り畳み部の非粘着面とが向かい合う部分)のみ、非粘着状態が維持されていることとなる。
本願第2発明においては、以上のようにしてラベルの一部分が非粘着状態のまま、巻き付け部を介して被着体に取り付けられて使用される。したがって、ラベルの使用が終了して被着体から取り外したいときには、上記非粘着状態の部位、すなわち、互いに向かい合っている、第1折り畳み部の非粘着面と第2折り畳み部の非粘着面との間にユーザが指を差し込む。その後、それらを互いに引き離すようにすることで、前述のように粘着面同士が互いに貼り合わせられている第1表示部と第2表示部とを引き剥がすことができる。このとき、第1折り畳み部と第2折り畳み部との間は折り畳み部破断線となっていると共に、第1表示部と第2表示部との間は表示部破断線となっており、上記引き剥がし操作によって容易に切断可能であることから、確実に第1表示部と第2表示部とを引き剥がすことができる。この結果、本発明によれば、使用後において、カッターなどの道具を用いることなく被着体から容易にラベルを取り外すことができ、取り外し時の被着体への負荷を軽減できる。
本発明によれば、被着体への荷重を軽減しつつ、容易に取り外し可能なフラッグラベルを作成できる。
本発明の実施形態の印刷装置を表す斜視図である。 印刷装置のカートリッジホルダ及びその周辺の構造を表す平面図である。 テープカートリッジの全体外観を表す斜視図である。 印刷装置及び操作端末の制御系を表すブロック図である。 図5(a)は、テープの平面図である。図5(b)は、図5(a)のテープからラベル外部分を剥離した状態を表す平面図である。図5(c)は、図5(b)のテープの表示部に印刷がなされた状態を表す平面図である。 フラッグラベルの取り付け工程とその取り付け状態を説明する図である。 フラッグラベルの取り外し工程を説明する図である。 図8(a)は、フラッグラベルの各部が折り畳み部破断線に対して非対称な形状と配置にある場合の平面図である。図8(b)は、図8(a)のフラッグラベルの取り付け状態を説明する図である。 第1補助部、第2補助部、及び折り畳み部破断線のバリエーションを示す平面図である。 第1表示部と逆側の巻き付け部の端に第2表示部を接続した場合のフラッグラベルの平面図である。 第1表示部と第2表示部がテープ幅方向で接続する場合のフラッグラベルの平面図である。 第1表示部と第2表示部がテープ幅方向で接続する場合のフラッグラベルの取り付け工程とその取り付け状態を説明する図である。 第2表示部に第1折り畳み部を接続した場合のフラッグラベルの平面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。なお、図面中に「前」「後」「左」「右」「上」「下」の注記がある場合は、明細書中の説明における「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、その注記された方向を指す。
<印刷装置の全体構造>
図1を参照しつつ、本実施形態に係わるテープに印刷を行う印刷装置の全体構造を説明する。
図1において、印刷装置1は、テープTo(但し印刷後についてはテープTと称する。後述の図5(b)及び図5(c)等参照)に対する印刷処理が実行可能である。このとき、印刷装置1は、サーマルタイプ、レセプタタイプ、ラミネートタイプ等、各種のテープカートリッジ100が使用可能である。以下では、上記レセプタタイプのテープカートリッジ100を使用する場合を説明する。また、印刷装置1は、テープToの粘着シート52に切り込み枠57(後述の図5等参照)がある、いわゆるダイカットラベルタイプと、テープToに切り込み枠がないタイプ(以下適宜「通常ラベルタイプ」という)と、のどちらのタイプのテープカートリッジ100も使用可能である。なお、図1では、通常ラベルタイプのテープカートリッジ100が使用された場合を例にとって示している。
この印刷装置1は、略直方体の箱状の本体部11と、本体部11の上方の開口を開閉するカバー(図示せず)と、を有する。なお、図1では、本体部11からカバーを取り外した状態を図示しているが、本体部11にカバーを取り付けた状態では、カバーは、本体部11の後端上部において回動可能に支持される。本体部11の後面部の下方部には、電源コネクタ12及びUSB(Universal Serial Bus)コネクタ13が配置されている。印刷装置1は、USBコネクタ13に接続されたUSBケーブル14等を介してパーソナルコンピュータ等の操作端末300(後述の図4参照)に接続される。印刷装置1は、操作端末300から送信された印刷指示信号を受信し、この印刷指示信号に基づいて上記テープTo対し印刷処理を行う。なお、印刷装置1と操作端末300とは無線通信を介して接続されていてもよい。また、印刷装置1は、操作端末300の操作に基づき印刷処理を実行する構成に限られず、印刷装置1に設けた適宜の操作部の操作に基づき印刷処理を実行する構成(いわゆるスタンドアローンタイプ)でもよい。
本体部11の上面のうち右側寄りの位置には、上記テープToを備えた上記テープカートリッジ100を着脱可能な凹状の領域であるカートリッジホルダ8が設けられている。なお、図1では、構造の明確化のために、カートリッジホルダ8における実際の装着位置よりも上方にテープカートリッジ100が位置している状態を図示している。
本体部11の前面のうち右側寄りの位置には、排出口20が設けられている。排出口20は、後述のサーマルヘッド22による印刷後のテープT(後述の図5(b)及び図5(c)参照)が、後述のプラテンローラ25等により搬送されつつカートリッジホルダ8から印刷装置1の外部へ排出される開口である。
<印刷装置の内部構造>
図2を参照しつつ、印刷装置1の内部構造を説明する。
図2において、上述したように、本体部11の上面には、テープカートリッジ100を着脱可能なカートリッジホルダ8が設けられている。カートリッジホルダ8の前後方向略中央部の右側寄りの位置には、前後方向に延びる板状部材からなるヘッドホルダ21が立設されている。ヘッドホルダ21の上面には、複数の発熱体(図示せず)を備えるサーマルヘッド22が設けられている。サーマルヘッド22は、テープカートリッジ100から供給され後述のプラテンローラ25等により所定の搬送経路に沿って搬送されるテープToに対し、後述のインクリボン127を用いて印刷を行う。
カートリッジホルダ8のうちヘッドホルダ21の左方位置には、リボン巻取軸125が立設されている。リボン巻取軸125は、テープカートリッジ100のリボン巻取ローラ126の内部に嵌挿され、リボン巻取ローラ126を回転駆動する。また、テープカートリッジ100には、インク供給側ロール128が回転可能に支持されている。インク供給側ロール128には、インクリボン127が巻回されている。リボン巻取ローラ126は、リボン巻取軸125により回転駆動され、インク供給側ロール128からインクリボン127を引き出すと共に、使用済みのインクリボン127を巻き取る。
カートリッジホルダ8のうちヘッドホルダ21の前方位置には、送りローラ駆動軸23が立設されている。送りローラ駆動軸23は、テープカートリッジ100の送りローラ101に着脱可能な軸体である。カートリッジホルダ8の左方の隅部寄りの位置には、ガイド軸24が立設されている。ガイド軸24は、テープカートリッジ100のガイド孔102(後述の図3も参照)に着脱可能な軸体である。
本体部11のうちカートリッジホルダ8の下側には、ステッピングモータである駆動モータ66(後述の図4参照)が配置されている。上記リボン巻取軸125及び送りローラ駆動軸23は、図示しない複数のギアを介して駆動モータ66に連結されている。駆動モータ66の駆動に伴って、リボン巻取軸125及び送りローラ駆動軸23が回転する。リボン巻取軸125の駆動に伴って、上記リボン巻取ローラ126が回転する。送りローラ駆動軸23と上記プラテンローラ25及び圧接ローラ28が、図示しないギア機構を介して連結されている。送りローラ駆動軸23の駆動に伴って、送りローラ101、プラテンローラ25、及び圧接ローラ28が回転する。
また、カートリッジホルダ8の前後方向略中央の左側下方支持面には、複数(この例では5つ)の被押下用のセンサ突起30を立設したカートリッジセンサ31(後述の図4参照)が設けられている。カートリッジホルダ8にテープカートリッジ100が装着されると、テープカートリッジ100に設けられた被検出部110(詳細は後述)がセンサ突起30に対向し、被検出部110によってテープカートリッジ100の種類に対応するセンサ突起30が選択的に押下される。カートリッジセンサ31は、このときのセンサ突起30のオン・オフの組合せに基づいて、テープカートリッジ100の種類情報を表す検出信号を出力する。
本体部11のうちカートリッジホルダ8の上側外方には、前後方向に延びるアーム状のプラテンホルダ26が配置されている。プラテンホルダ26は、軸支部27を中心に揺動可能に軸支されている。プラテンホルダ26の前端には、プラテンローラ25と圧接ローラ28とが回転可能に軸支されている。上記送りローラ駆動軸23、プラテンローラ25、及び圧接ローラ28は、搬送部を構成する。プラテンローラ25は、サーマルヘッド22に対向し、サーマルヘッド22と接離可能である。圧接ローラ28は、送りローラ101に対向し、送りローラ101と接離可能である。プラテンホルダ26が上記揺動によりカートリッジホルダ8側に移動し、プラテンローラ25がサーマルヘッド22と接触する印刷位置に移動すると、プラテンローラ25は、テープTo及びインクリボン127を介してサーマルヘッド22を押圧する。同時に、圧接ローラ28がテープToを介して送りローラ101を押圧する。この状態で、送りローラ101、プラテンローラ25、及び圧接ローラ28の回転に伴って、テープToが搬送され、リボン巻取ローラ126の回転に伴って、インク供給側ロール128からインクリボン127が引き出され、サーマルヘッド22によるテープToへの印刷が行われる。
また、本体部11のうち上記排出口20近傍には、フルカッタ41及びハーフカッタ42が設けられている。フルカッタ41及びハーフカッタ42は、切断部を構成する。フルカッタ41は、本体部11の適宜の位置に配置された駆動モータ71(後述の図4参照)により駆動され、上記テープTo(印刷後はテープT)をテープ幅方向に沿ってテープ厚さ方向に全て切断する(後述の粘着シート52の基材52b及び粘着剤層52aと後述の剥離シート54との全てを切断する)フルカットを行う。ハーフカッタ42は、本体部11の適宜の位置に配置された駆動モータ73(後述の図4参照)により駆動され、テープTo(印刷後はテープT)をテープ幅方向に沿ってテープ厚さ方向に部分的に切断する(粘着シート52の基材52b及び粘着剤層52aのみを切断する。以下適宜、「半切断」と称する)ハーフカットを行う。テープTo(又はテープT)がハーフカッタ42又はフルカッタ41により適宜に切断(フルカット又はハーフカット)されることで、ラベル(後述の図6〜図13に示すフラッグラベルFL1〜FL9参照。詳細は後述)が生成される。
<テープカートリッジの構造>
図2及び図3を参照しつつ、テープカートリッジ100の構造を説明する。
図2及び図3において、テープカートリッジ100は、全体としては平面視で丸みを帯びた角部を有する略長方体状(箱型)の筐体120を備える。この筐体120の右面部前側には、テープ供給口103が設けられており、このテープ供給口103から内部のテープToが引き出されて供給される。
筐体120の前方側上方には、当該筐体120の内部でテープToが巻回された被印字テープロール51(テープロールに相当)を回転可能に支持するテープロール支持孔105が設けられている。テープToは、図2中部分拡大図に示すように、テープ長さ方向に伸びる帯状の粘着シート52(後述するフラッグラベルFLとラベル外部分Dとからなる基材52bと、粘着剤層52aとを含む:後述の図5(a)参照)、及び、テープ長さ方向に伸びる帯状の剥離シート54(シートに相当)が、内側に巻かれる側(図2中部分拡大図中左側。以下適宜「表側」という)からその反対側(図2中部分拡大図中右側。以下適宜「裏側」という)に向かって、この順序で積層して構成されている。すなわち、粘着シート52は剥離シート54よりも径方向内側に位置している。粘着シート52の表側に備えられる上記基材52bの表面(詳細には後述するフラッグラベルFL)は、上記サーマルヘッド22により印刷される。また、粘着シート52の基材52bの裏側に、上記粘着剤層52aが備えられる。剥離シート54は、粘着剤層52aに対し容易に剥離可能に設けられている。つまり、一方の面54a及び他方の面54bを備えた剥離シート54のうち上記一方の面54aに粘着シート52が剥離可能に貼り付けられており、本実施形態では、上記プラテンローラ25等による搬送方向の長さがテープ幅方向の長さよりも長い帯状の剥離シート54の全体に帯状の粘着シート52が貼り合わされ、テープToを構成している。なお、被印字テープロール51として、図5(a)に示すように、剥離シート54の全体に粘着シート52が貼り付けられ、切り込み枠57がハーフカットによって形成されたテープToが用いられてもよい。この場合、厚さがテープ幅方向において均一なため、精度良い搬送が可能となる。あるいは、被印字テープロール51として、図5(b)に示すように、剥離シート54の一方の面54aが、フラッグラベルFLよりもテープ幅方向の外側において露出した状態のテープToが用いられても良い。この場合、フラッグラベルFLの剥離が容易となる。また、剥離シート54の一部が露出しているため粘着力が低下するが、粘着シート52が剥離シート54よりも内側に位置するようにテープロール51が形成されているため、テープロール51を形成する際に、フラッグラベルFLが剥離シート54から剥がれることを防止できる。テープToは、被印字テープロール51から引き出され、サーマルヘッド22の位置に対応する筐体20の切欠き状の凹部Qへ上記テープ供給口103から供給されてインクリボン127とともに露出し、サーマルヘッド22によりインクリボン127のインクがテープToに転写される(すなわち印刷が行われる)。その後、印刷後のテープTは、筐体120の排出口P(フルカッタ41の位置に対応する)から排出され、本体部11の上記排出口20に向けて案内される。
筐体120の前方下面における前後方向の略中央位置には、テープカートリッジ100の種類情報を表す上記被検出部110が設けられている。被検出部110は、本体部11に設けられた上記カートリッジセンサ31の5つの上記センサ突起30に対向する、下面に形成された挿入孔111及び面部112の組み合わせによって、テープカートリッジ100の種類情報を示している。
挿入孔111は円形の穴部であり、テープカートリッジ100がカートリッジホルダ8に装着された場合に、センサ突起30を押下しない非押下部として機能し、挿入孔111に対向するセンサ突起30はオフ状態となる。面部112は、テープカートリッジ100がカートリッジホルダ8に装着された場合に、センサ突起30を押下する押下部として機能し、面部112に対向するセンサ突起30はオン状態となる。
<印刷装置及び操作端末の制御系>
図4を参照しつつ、印刷装置1及び操作端末300の制御系を説明する。
図4において、印刷装置1は、CPU82(制御部に相当)を含む制御回路80を有する制御系を備える。制御回路80において、CPU82には、ROM83、EEPROM84、RAM85、及び入出力インターフェース81がデータバスを介して接続されている。なお、EEPROM84に代えて、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを用いてもよい。
ROM83には、印刷装置1の制御上必要な各種プログラムが格納されている。CPU82は、RAM85の一時記憶機能を利用しつつROM83に記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、印刷装置1全体の制御を行う。
EEPROM84には、テープToに係わる各種情報、例えばカートリッジセンサ31による上記挿入孔111及び面部112の各種検出結果とテープカートリッジ100の種類情報とを対応づけた相関等、が不揮発的に記憶されている。これにより、CPU82は、カートリッジホルダ8に装着されたテープカートリッジ100の上記検出結果に対して上記相関を参照することで、当該テープカートリッジ100の種類情報を取得することができる。
入出力インターフェース81には、サーマルヘッド駆動回路61、モータ駆動回路62、操作部63、表示部64、上記カートリッジセンサ31、モータ駆動回路70、及びモータ駆動回路72等が接続されている。
サーマルヘッド駆動回路61は、上記サーマルヘッド22の駆動を制御する。
モータ駆動回路62は、上記プラテンローラ25、圧接ローラ28、リボン巻取軸125及び送りローラ駆動軸23を駆動する上記駆動モータ66の駆動を制御する。
モータ駆動回路70は、上記フルカッタ41を駆動する上記駆動モータ71の駆動を制御する。
モータ駆動回路72は、上記ハーフカッタ42を駆動する上記駆動モータ73の駆動を制御する。
操作端末300は、CPU301を有する制御系を備え、上記USBケーブル14等を介して印刷装置1と接続され、印刷装置1との間で信号の送受が可能である。CPU301には、操作部302、表示部303、RAM304、ROM305、及びHDD306等が接続されている。ROM305には、操作端末300の制御上必要な各種プログラムが格納されている。CPU301は、RAM304の一時記憶機能を利用しつつROM305に記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、印刷装置1全体の制御を行う。
HDD306には、アプリケーションプログラム320が記憶されている。CPU301は、ユーザによる上記操作部302を適宜の操作に対応してアプリケーションプログラム320を実行することで、印刷装置1で作成する上記ラベル(後述の図6〜図13に示すフラッグラベルFL1〜FL9参照。詳細は後述)において印刷するための印刷データを印刷装置1に送信することができる。
すなわち、ユーザの操作部302の操作により、上記印刷データを含む上記印刷指示信号が印刷装置1へ出力される。印刷装置1において、上記印刷指示信号に応じて上記モータ駆動回路62及び上記駆動モータ66を介して上記リボン巻取軸125及び上記送りローラ駆動軸23が駆動されることで、テープカートリッジ100における、被印字テープロール51からテープToが繰り出され、インク供給側ロール128からインクリボン127が引き出される。また、この送りローラ駆動軸23の駆動によるテープToの繰り出しと同期して、サーマルヘッド駆動回路61を介してサーマルヘッド22の複数の発熱体が選択的に発熱され、上記繰り出され搬送されるテープToに対し、上記インクリボン127のインクが転写され、上記印刷データに対応する印刷が行われる。また、モータ駆動回路77及び駆動モータ73を介してハーフカッタ42が駆動されたり、モータ駆動回路70及び駆動モータ71を介してフルカッタ41が駆動され、印刷後の上記テープTに対し切断が行われることで、ラベルが所望の個数だけ作成される。
<本実施形態の特徴>
本実施形態では、テープToを用いて、立体的な形状で被着体に取り付けられる、いわゆるフラッグラベルFLが作成される。以下、その詳細を順を追って説明する。
<被印字テープの構造>
図5(a)を参照しつつ、本実施形態で用いる上記テープTo(印刷後はテープT。以下同様)の構造を説明する。図5(a)には、図中左右方向を搬送方向(言い換えればテープ長さ方向IL)、図中上下方向をテープ幅方向IW、図中紙面手前奥方向をテープ厚さ方向とした、未印刷・未切断状態のテープToの平面図を示している。なお、図示する例においては、搬送方向(テープ長さ方向IL)が各請求項記載の第1方向に相当し、テープ幅方向IWが各請求項記載の表示部の第2方向に相当する。
図5(a)に示すように、テープToは、テープ長さ方向ILに延びる帯状の上記剥離シート54と、テープ長さ方向ILに延びる上記粘着シート52とを有している。粘着シート52は、上記基材52bと上記粘着剤層52aとを備えており、基材52bが、上記粘着剤層52aを介し上記剥離シート54の上記一方の面54aに貼られている。基材52bは、例えば、樹脂フィルムや、紙によって構成される。粘着剤層52aは、例えば、アクリル系の接着剤によって構成される。剥離シート54は、例えば、樹脂フィルムや紙の表面に、シリコン加工を施すことで構成される。
基材52bは、テープ長さ方向ILに伸びるフラッグラベルFLと、そのテープ幅方向IW外側に位置するラベル外部分Dとを有している。フラッグラベルFLは、テープ長さ方向ILに延びる巻き付け部91と、第1表示部92と、第1折り畳み部93と、第2折り畳み部94と、第2表示部95とを備えている。巻き付け部91は、後述のように被着体19に巻き付けて貼り付けられる部分として機能する。第1表示部92と第2表示部95は、後述のように所望の内容が印刷されて表記されるラベル部として機能する。第1折り畳み部93と第2折り畳み部94は、後述するようにフラッグラベルFLを被着体19から取り外すときの把持部として機能する。なお、上記の第1表示部92、第1折り畳み部93、第2折り畳み部94、及び第2表示部95が、各請求項記載の表示部に相当する。
図示する例では、1つのフラッグラベルFLにおいて、テープToの搬送方向最下流に略矩形形状の巻き付け部91が位置しており、その巻き付け部91から搬送方向上流に向けて順に第1表示部92、第1折り畳み部93、第2折り畳み部94、及び第2表示部95が直列に並ぶ配置で互いに接続している。つまり、第1折り畳み部93は、巻き付け部91に接続する第1表示部92に対しテープ長さ方向ILにおいて巻き付け部91と反対側の端に接続し、第2折り畳み部94は、第1折り畳み部93に対しテープ長さ方向ILにおいて第1表示部92と反対側の端に接続し、第2表示部95は、第2折り畳み部94に対しテープ長さ方向ILにおいて第1折り畳み部93と反対側の端に接続している。基材52bには、このフラッグラベルFLがテープ長さ方向ILに複数並んで備えられている。
図示する例では、第1表示部92と第2表示部95が、それぞれ四隅の角を同じ曲率半径のラウンドエッジとした略矩形形状となっている。また、第1折り畳み部93と第2折り畳み部94は、それぞれ第1表示部92と第2表示部95に接続する側の2つの角部だけを同じ曲率半径のラウンドエッジとした略矩形形状となっている。第1折り畳み部93と第2折り畳み部94との境界には、折り畳み部破断線96としてテープ幅方向IWに延びる配置のミシン目が形成されている。このミシン目は、第1折り畳み部93と第2折り畳み部94の境界においてテープ幅方向IWに配列された、複数の貫通線で構成している。折り畳み部破断線96のミシン目は、それぞれ粘着シート52(上記した基材52b及び粘着剤層52aを含む)をテープ厚さ方向に貫通して形成されている。
第1表示部92と第2表示部95は、それぞれのテープ長さ方向ILの寸法Lh1,Lh2が互いに等しい。第1折り畳み部93と第2折り畳み部94は、それぞれのテープ長さ方向ILの寸法Lo1,Lo2が互いに等しい。また、第1表示部92、第1折り畳み部93、第2折り畳み部94、及び第2表示部95のそれぞれのテープ幅方向IWの寸法Wは互いに等しい。以上より、第1折り畳み部93と第2折り畳み部94は、上記の折り畳み部破断線96に対して線対称な形状と配置にあり、第1表示部92と第2表示部95もまた、上記の折り畳み部破断線96に対して線対称な形状と配置にある。なお、第1折り畳み部93と第2折り畳み部94それぞれのテープ長さ方向ILの寸法Lo1,Lo2の合計は、第1表示部92と第2表示部95それぞれのテープ長さ方向ILの寸法Lh1,Lh2の合計以下(つまりLo1+Lo2≦Lh1+Lh2)に設定されている。また本実施形態では、一例として、第1折り畳み部93と第2折り畳み部94のそれぞれのテープ長さ方向ILの寸法Lo1,Lo2は5mmである。また、第1表示部92、第1折り畳み部93、第2折り畳み部94、及び第2表示部95のそれぞれのテープ幅方向IWの寸法Wは、巻き付け部91のテープ幅方向IWの寸法W′より長い(W′<W)。
また図示する例では、上述したように、第1表示部92と第1折り畳み部93でそれぞれ接続する4つの角部がいずれも同じ曲率半径のラウンドエッジとなっているため、第1表示部92と第1折り畳み部93との境界においてテープ幅方向IWの寸法が短いくびれ形状(第1くびれ形状)が形成されている。この第1表示部92と第1折り畳み部93との境界におけるくびれ形状は、後述するように第1表示部92と第1折り畳み部93の折り畳みを補助する第1補助部97として機能する。なお、対向するくびれの先端どうしをつなぐ線が、上記の境界になり、この境界のテープ幅方向IWの寸法が、上記の折り畳み部破断線96が設けられる位置(即ち、第1折り畳み部93と第2折り畳み部94との境界)におけるテープ幅方向IWの寸法より短い。
また同様に、第2表示部95と第2折り畳み部94でそれぞれ接続する4つの角部がいずれも同じ曲率半径のラウンドエッジとなっているため、第2表示部95と第2折り畳み部94との境界においてもテープ幅方向IWの寸法が短いくびれ形状(第2くびれ形状)が形成されている。この第2表示部95と第2折り畳み部94との境界におけるくびれ形状は、後述するように第2表示部95と第2折り畳み部94の折り畳みを補助する第2補助部98として機能する。なお、対向するくびれの先端どうしをつなぐ線が、上記の境界になり、この境界のテープ幅方向IWの寸法が、上記の折り畳み部破断線96が設けられる位置(即ち、第1折り畳み部93と第2折り畳み部94との境界)におけるテープ幅方向IWの寸法より短い。
そして、フラッグラベルFLの周囲(フラッグラベルFLとラベル外部分Dとの境界)には、切り込み枠57がハーフカットにより予め形成されており、これによって、フラッグラベルFLとラベル外部分Dとが上記剥離シート54から個別に剥離自在となっている。
剥離シート54からラベル外部分Dだけを剥離した状態の平面図を図5(b)に示す。図5(b)に示すように、フラッグラベルFLは剥離シート54の上記一方の面54aに貼り付けられ、剥離シート54は、フラッグラベルFLよりもテープ幅方向IWの外側において、一方の面54aが露出している。
<ラベルの作成>
ここで、本実施形態では、上記印刷指示信号に基づくCPU82の制御に基づき、プラテンローラ25等により上記テープToが搬送され、サーマルヘッド22がテープToの上記第1表示部92及び第2表示部95に上記印刷データに対応する印刷を行う。
図5(c)に、図5(b)に示した第1表示部92及び第2表示部95に対し、上記サーマルヘッド22により上記印刷データに対応する画像(例えば、文字列Ra,Rb)が形成された状態を示している。この例では、第1表示部92に対しては、搬送方向下流側(言い換えれば巻き付け部91側)を上方として正立する姿勢(後述の図6(a)〜(e)、図7(a)〜(d)等参照)としたときに左右横向きとなるように、文字列「PSC 101 120V/240V−1P/3W 200A Fed By Panel H10−CB#3」からなる上記文字列Raが形成されている。また、上記第2表示部95に対しては、上流側(言い換えれば第2折り畳み部94と逆側)を上方として正立する姿勢(後述の図6(a)〜(e)、図7(a)〜(d)等参照)としたときに左右横向きとなるように(言い換えれば上記文字列Raを折り畳み部破断線96のテープ幅方向IW中心を基準として180°回転した向きとなるように)、文字列「PSC 101 120V/240V−1P/3W 200A Fed By Panel H10−CB#3」からなる上記文字列Rbが形成されている。
そして、上記印刷の後、上記フルカッタ41が、印刷後の上記テープTを切断することで、印刷後の第1表示部92及び第2表示部95を備えたフラッグラベルFLが作成される。
<フラッグラベルの使用例>
上記のようにして作成されたフラッグラベルFLの使用例を、図6、図7を参照しつつ、説明する。なお、各図中においては、図示の煩雑を避けるために、第1表示部92と第2表示部95それぞれにおける印字文字列Ra、Rbの図示を省略している(以下の各図においても同様)。
<フラッグラベルの取り付け工程>
まず、上記図5(a)に示した形状のフラッグラベルFL1の取り付け工程とその取り付け状態について、図6(a)〜(e)により説明する。なお、この図6中においては、図示の理解を容易とするよう、第1補助部97及び第2補助部98のそれぞれにおいて点線を付して示している。
図6(a)では、剥離シート54から剥離したフラッグラベルFL1について、その巻き付け部91を上方に位置し、第2表示部95を下方に位置するよう縦に配置した状態を斜視で示している。なお図中においては、フラッグラベルFL1の粘着シート52のうち基材52bを紙面手前側に向け、粘着剤層52aを紙面奥側に向けた配置としている。つまり、図示しない印字文字列Ra、Rbは紙面手前側に向けられていると想定する。
この図6(a)の状態で、まず基材52bの表面(紙面手前側の表面)を山折りと谷折りの基準として(以下同様)、上記第1補助部97を90°山折りし、折り畳み部破断線96を90°谷折りすると、フラッグラベルFL1は図6(b)の状態となる。さらに第2補助部98を90°山折りして、折り畳み部破断線96をされに90°谷折りすると、フラッグラベルFL1は図6(c)の状態となる。この図6(c)の状態では、折り畳まれた第1折り畳み部93の非粘着面(基材52bの表面;図6(c)中では不図示)と、折り畳まれた第2折り畳み部94の非粘着面(基材52bの表面;図6(c)中では不図示)とが、互いに向き合った状態で重なり合う。
この図6(c)の状態から、巻き付け部91を被着体19(この例ではケーブル。以下同様。なお円管状のものでもよい)19の周囲に巻き付け、その先端の粘着面(粘着剤層52aの表面;図6(c)中では不図示)を第1表示部92の粘着面に貼り付ける。また図6(c)の状態では、第1表示部92と第2表示部95が接続した配置となっている。上記の巻き付け部91の巻き付けと貼り付けの後に、それら第1表示部92と第2表示部95の境界(つまり第1補助部97と第2補助部98とが重なった縁部)を180°山折りして第1表示部92と第2表示部95それぞれの粘着面(粘着剤層52aの表面;図6(c)中では不図示)が互いに向き合って貼り合わされることで、図6(d)の状態となる。
図6(e)は、図6(d)中A方向からの矢視図である。これら図6(d)と図6(e)が示す状態において、フラッグラベルFL1は、折り畳み部破断線96を谷折りした状態で、上記第1補助部97を山折りして第1折り畳み部93の粘着面を第1表示部92の粘着面に粘着させ、かつ上記第2補助部98を山折りして第2折り畳み部94の粘着面を折り畳み第2表示部95の粘着面に粘着させている。そして、第1表示部92と第2表示部95のそれぞれの残りの粘着面が互いに貼り合わされている。すなわち、第1表示部92と第2表示部95とが貼り合わされて形成されたフラッグラベルFL1において、その一部分(上記第1折り畳み部93の非粘着面と第2折り畳み部94の非粘着面とが向かい合う部分)のみ、非粘着状態が維持されていることとなる。
このように、第1表示部92と第2表示部95のそれぞれの粘着面を互いに貼り合わせた状態では、第1表示部92及び第2表示部95のそれぞれの非粘着面に表記される内容(印字文字列Ra、Rb;図中では不図示)をそれぞれ表面に出した態様で、フラッグラベルFL1を形成することができる。また、折り返した巻き付け部91の先端が、第1表示部92と第2表示部95の間に挟み込まれていることで、堅固な取付性が得られる。
<フラッグラベルの取り外し工程>
次に、上述した取り付け状態にあるフラッグラベルFL1の取り外し工程について、図7(a)〜(d)により説明する。
図7(a)は、上記図6(d)と同じフラッグラベルFL1の取り付け状態を示しており、この取り付け状態では上述したように、フラッグラベルFL1はその一部分が非粘着状態のまま、巻き付け部91を介して被着体19に取り付けられて使用される。このフラッグラベルFL1の使用が終了して被着体19から取り外したいときには、図7(b)に示すように、上記非粘着状態の部位、すなわち、互いに向かい合っている、第1折り畳み部93の非粘着面と第2折り畳み部94の非粘着面との間にユーザが指を差し込む。その後、図7(c)に示すように、それらを互いに引き離すようにすることで、前述のように粘着面同士が互いに貼り合わせられている第1表示部92と第2表示部95とを引き剥がすことができる。このとき、第1折り畳み部93と第2折り畳み部94との間の折り畳み部破断線96が、上記引き剥がし操作によって容易に切断可能であることから、確実に第1表示部92と第2表示部95とを引き剥がすことができる。
第1表示部92と第2表示部95とを完全に引き剥がした際には、図7(d)に示すように、第1表示部92と第2表示部95が巻き付け部91を介して接続されているものの、その巻き付け部91と逆側(図中の下方側)では被着体19を解放可能に分離した状態となっている。これにより、被着体19に何ら荷重を付加させることなく容易にフラッグラベルFL1を取り外すことができる。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態においては、折り畳み部破断線96を谷折りし、第1補助部97と第2補助部98を山折りし、第1表示部92と第2表示部95を貼り合わせてフラッグラベルFL1を形成することで、当該フラッグラベルFL1の一部分が非粘着状態のまま、巻き付け部91を介して被着体19に取り付けることができる。これにより、フラッグラベルFL1を被着体19から取り外すときには、上記非粘着状態の部位を利用してユーザが第1折り畳み部93と第2折り畳み部94を互いに引き離すようにすることで、第1表示部92と第2表示部95とを引き剥がすことができる。このとき、折り畳み部破断線96も、上記引き剥がし操作によって容易に切断可能であることから、確実に第1表示部92と第2表示部95とを引き剥がすことができる。この結果、使用後において、カッターなどの道具を用いることなく被着体19から容易にフラッグラベルFL1を取り外すことができ、取り外し時の被着体19への負荷を軽減できる。
また、本実施形態では特に、第1表示部92のテープ幅方向IWの寸法W、第2表示部95のテープ幅方向IWの寸法W、第1折り畳み部93のテープ幅方向IWの寸法W、及び、第2折り畳み部94のテープ幅方向IWの寸法Wは、互いに等しく、巻き付け部91のテープ幅方向IWの寸法W′より長い。これにより、各表示部92、95の印字面積を十分確保しつつ、フラッグラベルFL1を取り付けた状態で粘着面の露出を抑えることができる。また、特に図示しないが、第1表示部92、第1折り畳み部93、第2折り畳み部94、及び第2表示部95のそれぞれのテープ幅方向IWの寸法が異なる構成としてもよい。
また、本実施形態では特に、第1折り畳み部93と第2折り畳み部94は、折り畳み部破断線96に対して線対称な形状と配置にあり、第1表示部92と第2表示部95は、折り畳み部破断線96に対して線対称な形状と配置にある。これにより、折り畳み部破断線96を谷折りして第1折り畳み部93と第2折り畳み部94を互いに非粘着面を向かい合わせた際に、それら第1折り畳み部93と第2折り畳み部94それぞれの形状を一致させるよう重ね合わせることができる。さらに、第1補助部97と第2補助部98をそれぞれ山折りして第1表示部92と第2表示部95を互いに粘着面を貼り合わせた際に、それら第1表示部92と第2表示部95それぞれの形状を一致させるよう重ね合わせることもできる。そして以上によって、形成されたフラッグラベルFL1の全体形状を小さくまとめることができる。
なおこのように各部が線対称の形状と配置とした場合に限られず、非線対称の形状と配置とした場合でも、上記実施形態と同等の取り外し機能を有するフラッグラベルFLを形成することが可能である。例えば図8(a)に示すように、第1折り畳み部93と第2折り畳み部94のそれぞれのテープ長さ方向IL(図8(a)中の上下方向)の寸法Lo1′,Lo2′が異なる場合であっても、それに対応して第1表示部92と第2表示部95のそれぞれのテープ長さ方向ILの寸法Lh1′,Lh2′が適宜調整されていることで、図8(b)に示すようなフラッグラベルFL2を形成することができる。このフラッグラベルFL2においても、折り畳み部破断線96を谷折りすることで、第1折り畳み部93と第2折り畳み部94の一部を互いに非粘着面どうしで向き合わせた状態で重なり合わせることができる。この場合、それら第1折り畳み部93と第2折り畳み部94でテープ長さ方向ILに寸法差が生じることで、第1折り畳み部93の非粘着面と第2折り畳み部94の非粘着面との間へユーザが指を差し込みやすくなり、第1表示部92と第2表示部95とを引き剥がしやすくできる。
また、本実施形態では特に、第1補助部97は、第1表示部92と第1折り畳み部93との境界において、テープ幅方向IWの寸法が、第1折り畳み部93と第2折り畳み部94との境界におけるテープ幅方向IWの寸法よりも短いくびれ形状(第1くびれ形状)を含み、第2補助部98は、第2表示部95と第2折り畳み部94との境界において、テープ幅方向IWの寸法が、第1折り畳み部93と第2折り畳み部94との境界におけるテープ幅方向IWの寸法よりも短いくびれ形状(第2くびれ形状)を含む。これにより、第1補助部97及び第2補助部98の強度をある程度確保しつつ、第1折り畳み部93及び第2折り畳み部94の粘着面を第1表示部92及び第2表示部95の粘着面側に正確な位置で折り畳むことができる。
また、本実施形態では特に、折り畳み部破断線96は、テープ幅方向IW全体にわたって延びているミシン目である。これにより、フラッグラベルFL1を被着体19から取り外すために第1折り畳み部93と第2折り畳み部94とを分離する際、折り畳み部破断線96全体の強度が低くなっていることからそれら第1折り畳み部93と第2折り畳み部94とを分離するとき、少ない力で容易に、かつ定められた位置で正確に分離できる。
また、本実施形態では特に、第1折り畳み部93及び第2折り畳み部94それぞれのテープ長さ方向ILの寸法Lo1,Lo2は、5mm以上である。一般的な成人の指(例えば親指)のサイズだと、5mmよりも短い折り畳み部では指が隙間に十分に入らず、第1折り畳み部93と第2折り畳み部94とをそれぞれ左右の指で摘まみ難い。これに対して、第1折り畳み部93及び第2折り畳み部94それぞれのテープ長さ方向ILの寸法Lo1,Lo2が5mm以上であることで、前述のように、第1折り畳み部93の非粘着面と第2折り畳み部94の非粘着面との間にユーザが指を差し込む際、容易かつ確実にそれらの隙間に指を差し入れることができる。
また、本実施形態では特に、第1折り畳み部93と第2折り畳み部94それぞれのテープ長さ方向ILの寸法Lo1,Lo2の合計は、第1表示部92と第2表示部95それぞれのテープ長さ方向ILの寸法Lh1,Lh2の合計以下(つまりLo1+Lo2≦Lh1+Lh2)である。これにより、前述のように第1折り畳み部93及び第2折り畳み部94を折り畳んだ後に第1表示部92と第2表示部95との貼り合わせを行ったとき、貼り合わせの内側に位置する第1折り畳み部93又は第2折り畳み部94が、貼り合わせの外側に位置する第1表示部92及び第2表示部95からはみ出してしまうのを確実に防止することができる。
なお、被着体19へ取り付けた状態のフラッグラベルFL1では、第1表示部92と第2表示部95を貼り合わせた重複領域の一部(外周の縁部)で、ユーザが容易に分離させることができる非粘着領域を設けていればよい。例えば、特に図示しないが、上記実施形態の場合で第1折り畳み部93と第2折り畳み部94を設けずにそれらに対応する領域においても粘着シート52自体が粘着剤層52aを備えていてもよく、その場合には当該粘着剤層52aの裏側に非粘着性の層を設けるなどにより粘着面を露出させなければよい。この非粘着性の層としては、例えば剥離シート54を部分的にのこしてもよいし、剥離処理を施したシート状のフィルムを貼り付けてもよいし、粘着剤層52aの表面に紫外線硬化樹脂を塗布して硬化させた層を生成してもよい。
<変形例等>
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)第1補助部、第2補助部、及び折り畳み部破断線のバリエーション
なお、上記テープTにおける第1補助部97、第2補助部98、及び折り畳み部破断線96は、図5(a)及び図5(b)に示した構成以外に、他の態様も考えられる。
上記実施形態ではそれぞれ一対のラウンドエッジで形成されるくびれ形状であった第1補助部97と第2補助部98は、境界における折り畳みを補助できるのであれば、他の形態であってもよい。例えば、特に図示しないが、一対の面取り角でくびれ形状を形成してもよい。もしくは、図9(a)のフラッグラベルFL3に示すように、第1補助部97と第2補助部98は、それぞれ折り畳み部破断線96と同様のミシン目97A,98Aであってもよい。つまり、第1補助部のミシン目97Aが、第1表示部92と第1折り畳み部93との境界全体に延びる破断線(第1破断線)であり、第2補助部のミシン目98Aが、第2表示部95と第2折り畳み部94との境界全体に延びる破断線(第2破断線)となる。このように第1補助部97A及び第2補助部98Aを強度が小さい破断線とすることにより、第1折り畳み部93及び第2折り畳み部94の粘着面を第1表示部92及び第2表示部95の粘着面側に折り畳むとき、少ない力で容易に、かつ定められた位置で正確に折り畳むことができる。
また、第1補助部97と第2補助部98が、図9(b)のフラッグラベルFL4に示すように、それぞれあらかじめ印刷された印刷線97B,98B(図示する例では点線)であってもよい。もしくは、特に図示しないが、あらかじめ(エンボス加工などの)プレス形成された押圧線であってもよい。これらの場合でも、ユーザが目視で正しい折り目を確認することができ、第1表示部92と第1折り畳み部93の折り畳み、及び第2表示部95と第2折り畳み部94の折り畳みをそれぞれ補助できる。また、以上の破断線、印刷線、押圧線のいずれかと、くびれ形状とを組み合わせて第1補助部97と第2補助部98を構成してもよい。
また折り畳み部破断線についても、上記実施形態で示したミシン目の態様に限られない。例えば図9(c)のフラッグラベルFL5に示すように、折り畳み部破断線が、テープ幅方向IWの一方の端から所定長さにわたって延びている切れ込み96Aの態様であってもよい。または図9(d)のフラッグラベルFL6に示すように折り畳み部破断線が、テープ幅方向IWの一方の端から所定長さにわたって延びているスリット96Bの態様であってもよい。これにより、フラッグラベルFL5,FL6を被着体19から取り外すために第1折り畳み部93と第2折り畳み部94とを分離する際、折り畳み部破断線であるスリット96B又は切れ込み96Aを分離起点としてそれら第1折り畳み部93と第2折り畳み部94とを分離するとき、少ない力で容易に、かつ定められた位置で正確に分離できる。なお、切れ込み96Aは、少なくとも2つの切断線で形成され、その切断線はラベルの端では互いに離間しており、ラベル中心に近づく所定の位置で合流する態様にあり、空間的な広がりを有する形状で形成される。また、スリット96Bは、単一の切断線で形成されて空間的な広がりのない形状で形成される。
また、図10に示すフラッグラベルFL7のように、第1表示部92と逆側の巻き付け部91の端部に第2表示部95を接続する構成としてもよい。この場合でも上記実施形態と同様の効果が得られる。
(2)第1表示部と第2表示部がテープ幅方向で接続する場合
上記実施形態では、テープTにおける搬送方向の下流側から巻き付け部91、第1表示部92、第1折り畳み部93、第2折り畳み部94、第2表示部95の順で直列に並ぶ配置でフラッグラベルFL1を形成していたが、これに限られない。
例えば図11に示すように、巻き付け部91、第1表示部92、第1折り畳み部93、及び第2折り畳み部94が直列に並ぶ一方、その並び方向と直交する方向で第2表示部95が第1表示部92に接続する配置でフラッグラベルFL8が形成されてもよい。つまり、第1折り畳み部93は、第1表示部92に対しテープ長さ方向IL(図11中の上下方向)において巻き付け部91と反対側の端に接続し、第2折り畳み部94は、第1折り畳み部93に対しテープ長さ方向IL(図11中の上下方向)において第1表示部92と反対側の端に接続し、第2表示部95は、第1表示部92に対しテープ幅方向IW(図11中の左右方向)に接続している。
この場合でも、第1表示部92と第2表示部95は、それぞれのテープ長さ方向ILの寸法Lh1,Lh2が互いに等しい。第1折り畳み部93と第2折り畳み部94は、それぞれのテープ長さ方向ILの寸法Lo1,Lo2が互いに等しい。また、第1表示部92、第1折り畳み部93、第2折り畳み部94、及び第2表示部95のそれぞれのテープ幅方向IWの寸法Wは互いに等しく、巻き付け部91のテープ幅方向IWの寸法W′の方が狭い。
この場合には、フラッグラベルFL8が、第1折り畳み部93と第2折り畳み部94との境界においてテープ幅方向IWに延びる折り畳み部破断線96とともに、第1表示部92と第2表示部95との境界においてテープ長さ方向ILに延びる表示部破断線99とを備える(図示する例では、いずれもミシン目)。なお、このフラッグラベルFL8では、第1補助部97は備えているが、第2補助部98は備えていない。その他各部の詳細な構成については上記実施形態と同等であるため、説明を省略する。
本変形例のフラッグラベルFL8を被着体19に取り付けた場合でも、その取り外し工程においては上記実施形態と同様の効果が得られる。図12(a)〜(c)は、本変形例のフラッグラベルFL8の取り付け工程を示しており、図12(a)は上記図6(a)に、図12(b)は上記図6(c)に、図12(c)は上記図6(d)にそれぞれ対応している。
図12(a)の状態から、第1補助部97を90°山折りし、折り畳み部破断線96を180°谷折りすると、図12(b)の状態になる。この図12(b)の状態においても、折り畳まれた第1折り畳み部93の非粘着面と、折り畳まれた第2折り畳み部94の非粘着面とが、互いに向き合った状態で重なり合う。この図12(b)の状態から、巻き付け部91を被着体19の周囲に巻き付け、その先端の粘着面を第1表示部92の粘着面に貼り付ける。その後に、第1補助部97をさらに90°山折りし、表示部破断線99を180°山折りして第1表示部92と第2表示部95それぞれの粘着面が互いに向き合って貼り合わされることで、図12(c)の取り付け状態となる。この図12(c)の取り付け状態においても、第1表示部92と第2表示部95とが貼り合わされて形成されたフラッグラベルFL8において、その一部分(上記第1折り畳み部93の非粘着面と第2折り畳み部94の非粘着面とが向かい合う部分)のみ、非粘着状態が維持されていることとなる。
このため、フラッグラベルFL8を被着体19から取り外すときには、上記実施形態の場合と同様に上記非粘着状態の部位を利用してユーザが第1折り畳み部93と第2折り畳み部94を互いに引き離すようにすることで、第1表示部92と第2表示部95とを引き剥がすことができる(上記図7(a)〜(d)と外観上同じであるため図示省略)。このとき、先に折り畳み部破断線96を切断した後に表示部破断線99を切断することになり、いずれも上記引き剥がし操作によって容易に切断可能であることから、確実に第1表示部92と第2表示部95とを引き剥がすことができる。この結果、使用後において、カッターなどの道具を用いることなく被着体19から容易にフラッグラベルFL8を取り外すことができ、取り外し時に過度な力で被着体19に損傷を与えることもない。
または、図13に示すフラッグラベルFL9のように、第1折り畳み部93(及び第2折り畳み部94)を、第2表示部95に対し巻き付け部91と逆側の端に接続するよう設けてもよい。この場合も、上記フラッグラベルFL8と同様の効果を得ることができる。
(3)その他
なお、上記実施形態や各変形例では、テープTの搬送方向(テープ長さ方向IL)に沿って複数のフラッグラベルFLが並ぶ配置で形成されていたが、これに限られない。特に図示しないが、テープ幅方向IWにおけるフラッグラベルFL全体の寸法が十分短く、テープ幅方向IWにおけるテープTの寸法が十分に長い場合には、テープTのテープ幅方向IWにおいても複数のフラッグラベルFLが並ぶ配置で形成されてもよい。また、上記実施形態や各変形例では、テープTの搬送方向(テープ長さ方向IL)に沿って第1表示部92、第1折り畳み部93、第2折り畳み部94が並ぶようにフラッグラベルFLが形成されていたが、これに限られない。特に図示しないが、テープ幅方向IWに沿って第1表示部92、第1折り畳み部93、第2折り畳み部94が並ぶようにフラッグラベルFLが形成されてもよい。この場合には、テープ長さ方向ILが各請求項記載の第2方向に相当し、テープ幅方向IWが各請求項記載の第1方向に相当する。
以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」等とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」等という意味である。
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」等とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」等という意味である。但し、例えばしきい値や基準値等、所定の判定基準となる値あるいは区切りとなる値の記載がある場合は、それらに対しての「同一」「等しい」「異なる」等は、上記とは異なり、厳密な意味である。
また、図4中に示す矢印は、信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 印刷装置
19 被着体
52 粘着シート
54 剥離シート(シート)
91 巻き付け部
92 第1表示部
93 第1折り畳み部
94 第2折り畳み部
95 第2表示部
96 折り畳み部破断線(ミシン目)
96A 折り畳み部破断線(切れ込み)
96B 折り畳み部破断線(スリット)
97 第1補助部(第1くびれ形状)
97A 第1補助部(ミシン目)
97B 第1補助部(印刷線)
98 第2補助部(第2くびれ形状)
98A 第2補助部(ミシン目)
98B 第2補助部(印刷線)
99 表示部破断線(ミシン目)
FL1〜FL9 フラッグラベル
T,To テープ

Claims (13)

  1. 帯状のシートと、
    粘着面がそれぞれ前記シートに貼られた複数のフラッグラベルと、
    を有し、
    各フラッグラベルは、
    表示部と、巻き付け部と、を有し、
    前記表示部は、
    前記巻き付け部の一方の端に接続する第1表示部と、
    前記第1表示部に対し、前記巻き付け部が延びる第1方向において前記巻き付け部と反対側の端に接続する第1折り畳み部と、
    前記第1折り畳み部に対し、前記第1方向において前記第1表示部と反対側の端に接続する第2折り畳み部と、
    前記第2折り畳み部に対し、前記第1方向において前記第1折り畳み部と反対側の端、又は、前記巻き付け部の他方の端、に接続する第2表示部と、
    前記第1折り畳み部と前記第2折り畳み部との境界において前記第1方向と直交する第2方向に延びる折り畳み部破断線と、
    前記第1表示部と前記第1折り畳み部との境界に設けられる、折り畳みを補助するための第1補助部と、
    前記第2表示部と前記第2折り畳み部との境界に設けられる、折り畳みを補助するための第2補助部と、
    を有する
    ことを特徴とするテープ。
  2. 請求項1記載のテープにおいて、
    前記第1表示部の前記第2方向の寸法、前記第2表示部の前記第2方向の寸法、前記第1折り畳み部の前記第2方向の寸法、及び、前記第2折り畳み部の前記第2方向の寸法は、互いに等しく、前記巻き付け部の前記第2方向の寸法より長い
    ことを特徴とするテープ。
  3. 請求項1又は2記載のテープにおいて、
    前記第1折り畳み部と前記第2折り畳み部は、前記折り畳み部破断線に対して線対称であり、
    前記第1表示部と前記第2表示部は、前記折り畳み部破断線に対して線対称である
    ことを特徴とするテープ。
  4. 請求項3記載のテープにおいて、
    前記第1折り畳み部と前記第2折り畳み部は、前記第1方向の寸法が異なる
    ことを特徴とするテープ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のテープにおいて、
    前記第1補助部は、
    前記第1表示部と前記第1折り畳み部との境界全体に延びる第1破断線を含み、
    前記第2補助部は、
    前記第2表示部と前記第2折り畳み部との境界全体に延びる第2破断線を含む
    ことを特徴とするテープ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のテープにおいて、
    前記第1補助部は、
    前記第1表示部と前記第1折り畳み部との境界において前記第2方向の寸法が、前記第1折り畳み部と前記第2折り畳み部との境界における前記第2方向の寸法よりも短い第1くびれ形状を含み、
    前記第2補助部は、
    前記第2表示部と前記第2折り畳み部との境界において前記第2方向の寸法が、前記第1折り畳み部と前記第2折り畳み部との境界における前記第2方向の寸法よりも短い第2くびれ形状を含む
    ことを特徴とするテープ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のテープにおいて、
    前記折り畳み部破断線は、前記第2方向全体にわたって延びているミシン目である
    ことを特徴とするテープ。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のテープにおいて、
    前記折り畳み部破断線は、前記第2方向の一方の端から所定長さにわたって延びているスリット又は切れ込みである
    ことを特徴とするテープ。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のテープにおいて、
    前記第1折り畳み部及び前記第2折り畳み部それぞれの前記第1方向の寸法は、5mm以上である
    ことを特徴とするテープ。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のテープにおいて、
    前記第1折り畳み部と前記第2折り畳み部それぞれの前記第1方向の寸法の合計は、
    前記第1表示部と前記第2表示部それぞれの前記第1方向の寸法の合計以下である
    ことを特徴とするテープ。
  11. 帯状のシートと、
    粘着面がそれぞれ前記シートに貼られた複数のフラッグラベルと、
    を有し、
    各フラッグラベルは、
    表示部と、巻き付け部と、を有し、
    前記表示部は、
    前記巻き付け部に接続する第1表示部と、
    前記第1表示部に対し、前記巻き付け部が延びる第1方向と直交する第2方向に接続する第2表示部と、
    前記第1表示部又は前記第2表示部に対し、前記第1方向において前記巻き付け部と反対側の端に接続する第1折り畳み部と、
    前記第1折り畳み部に対し、前記第1方向において前記第1表示部又は第2表示部と反対側の端に接続する第2折り畳み部と、
    前記第1折り畳み部と前記第2折り畳み部との境界において前記表示部の第2方向に延びる折り畳み部破断線と、
    前記第1表示部と前記第2表示部との境界において前記第1方向に延びる表示部破断線と、
    前記第1表示部と前記第1折り畳み部との境界に設けられる、折り畳みを補助する第1補助部と、
    を有する
    ことを特徴とするテープ。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の前記テープを、巻回して構成したことを特徴とするテープロール。
  13. 筐体と、
    請求項12に記載のテープロールと、
    前記テープロールから繰り出された前記テープの厚さ方向一方側にインクを転写するインクリボンを巻回したインクリボンロールと、
    を有することを特徴とするテープカートリッジ。
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